JP2001527376A - 電子的に整流されたブラシレスモータ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、電子的に整流されたブラシレスモータ、特に自動車のファン駆動装置のための駆動モータであって、永久磁気性を有するアウタロータ（５）が設けられており、該アウタロータ（５）内に、それぞれ１２０゜ずつずらされた３つの巻線ストランドと、該巻線ストランドにつき複数の巻きコイルとを備えたステータ（７）が配置されている形式のものに関する。この場合、巻きコイル（１５〜３７）のコイル幅は、磁極ピッチよりも小さく設定されていていて、磁極およびストランドあたり０．５のコイルが巻き付けられており、重量が僅かでかつ騒音なく回転ししかも高い効率を有するコンパクトで扁平なＥＣモータ（１）は、それぞれの巻線ストランドが、並列接続された複数の巻きコイルから成っていることと、個々の巻きコイルを接続するための導体レールを備えたプリント配線板が設けられていることとによって得られる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、電子的に整流されたブラシレスモータ、特に自動車のファン駆動装
置のための駆動モータであって、永久磁気性を有するアウタロータが設けられて
おり、該アウタロータ内に、それぞれ１２０゜ずつずらされた３つの巻線ストラ
ンドを備えたステータが配置されており、磁極およびストランドあたり０．５の
コイルが巻き付けられており、それぞれの巻線ストランドが、複数の巻きコイル
から成っており、該巻きコイルのコイル幅が、磁極ピッチよりも小さく設定され
ており、前記巻きコイルが、ステータの巻線用溝内に装入されている形式のもに
関する。

【０００２】 一連の使用分野では、電子的に制御された電動モータがますます注目を浴びて
いる。この場合の電動モータとは、コイルの所要の周期的な切り換えが、整流子
によって行われるのではなくて、電子的な切換装置によって行われる電動モータ
である。電子的な切換装置には、たとえば適当なセンサが所属している。このセ
ンサは、ステータとロータとが、今正に切り換えられるコイルのために、回路技
術的に有利なもしくは回路技術的に要求される相対位置をいつ占めるかを検出す
る。当然ながら、電子的な切換装置は、コイルもしくはそれぞれのコイルへの電
流供給が適切な流れ方向で行われるようするためにも働かなければならない。

【０００３】 すでに公知である電子的に制御された電動モータでは、ステータ磁極のためま
たはモータ磁極のために永久磁石が使用されている。この場合、永久磁石は、電
流消費を不要にし、小さな寸法および簡単な製造と組付けのような一連の利点を
有している。このような電動モータは、今日では多くの技術分野、たとえば自動
車産業でも冷却ファンまたはサーボ装置のための駆動モータとして使用される。
特に、走行方向に沿って自動車内に組み付けられた内燃機関では、電気作動式の
ラジエータ用冷却ファンのための組付けスペースが極端に制限されている。従来
慣用の永久磁石モータは、軸方向の構造長さが大きいために使用されない。

【０００４】 コレクタレスの駆動モータを備えた、磁気ディスク記憶装置のための駆動装置
が、ドイツ連邦共和国特許出願公開第３５４２５４２号明細書に基づき公知であ
る。この駆動装置は、巻線を装備したステータと、空隙を形成してステータを同
軸的に取り囲む、永久磁気性を有するモータ磁石を備えたアウタロータとを有し
ている。この場合、巻きコイルは、それぞれの巻線ストランド内で直列接続され
ているので、より高い電流も巻きコイルを通って流れる。これによっても、効率
を悪化させる表皮効果が生ぜしめられる。さらに、上記公知先行技術は２つの磁
極対しか有していないので、より高いコギングトルクに基づき一層高い騒音も生
ぜしめられる。

【０００５】 さらに、ドイツ連邦共和国特許出願公告第１６１３００５号明細書には、単数
または複数の磁極対を備えた永久磁石ロータと、制御回路を介して順次に一定の
直流源に互いに接続可能である、複数の定置の巻線ストランドとを備えた、コレ
クタレスの直流モータが記載してある。この場合、有利には、モータ軸が直接的
にテープレコーダのキャプスタンとして形成されている。この場合、このキャプ
スタンは、互いに異なるテープ速度を得るために種々異なる回転数に切り換え可
能である。このモータの場合には、巻きコイルはステータの溝内に装入されてい
ないので、表皮効果にも影響されない。

【０００６】 ドイツ連邦共和国特許出願公開第３６３８２２８号明細書にはダイナモ電機の
ための突極薄板パケットと、特に洗濯機を駆動するための、電子的に整流された
整流子モータを備えた磁極歯モータまたは突極モータを製造する方法とが開示さ
れている。これによって、集結した巻きコイルの端部に接続されたプリント配線
板が公知である。前記巻きコイルは、電動モータを励起させるために、予め選択
された少なくとも１つのシーケンスで電子的に整流される。この場合、特に、個
々のコイルを接続するために、導体路を備えたプリント配線板が使用される。

【０００７】 したがって、本発明の課題は、扁平な軸方向構造が得られると同時に、製造が
簡単でかつ重量が僅かであり、しかも高い効率が得られるような、電子的に整流
されたブラシレスモータを提供することである。この課題は、請求項１の特徴部
に記載した特徴によって解決される。

【０００８】 本発明によるＥＣモータは、所望の巻き形式によって巻線オーバハングのオー
バラップが回避され、これにより特に、軸方向構造長さが短縮されるという利点
を有している。

【０００９】 巻線ストランドのコイルが並列接続されているので、並列接続された多数の層
が巻線用溝内に必要なくなるまで巻線ストランドの導体横断面を縮小することが
できる。したがって、それぞれの巻線ストランドは、複数の並列な電流分岐を有
している。このようにコイルが並列接続されている場合、有利には、非同期ロー
タに基づき公知であるような、巻線用溝内の表皮効果が減じられる。これによっ
て、モータの効率が改善される。

【００１０】 請求項２に記載の本発明の有利な構成では、ＥＣモータの製造のオートメーシ
ョン化可能性が助成される。

【００１１】 本発明のさらに有利な構成は、請求項３以下に記載されている。

【００１２】 以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。

【００１３】 図１には、ＥＣモータ１とも呼ばれる、電子的に整流されたブラシレスモータ
の部分的な断面図が示してある。このブラシレスモータは特に、永久磁石３を備
えたアウタロータ５を有する、自動車のファン駆動装置のための駆動モータとし
て使用され、アウタロータ５内には、それぞれ１２０゜ずつずらされた３つの巻
線ストランド９，１１，１３を備えたステータ７が配置されている。図７および
図８に示したように、それぞれの巻線ストランド９，１１，１３はたとえば、並
列接続された４つの巻線もしくは巻きコイル１５，１７，１９，２１，２３，２
５，２７，２９，３１，３３，３５，３７を有しており、これらの巻きコイル１
５〜３７はステータ７の巻線用溝３９，４１，４３，４５，４７，４９，５１，
５３，５５，５７，５９，６１内で巻き付けられている。アウタロータ５は４つ
の磁極対を有しているので、それぞれの巻きコイル１５〜３７のコイル幅は磁極
ピッチよりも小さく設定されている。さらに、磁極およびストランドあたり０．
５（場合によっては０．２５であってよい）のコイルが巻き付けられている。図
７に示したように、巻きコイル１５〜３７のコイル幅は特に磁極ピッチの２／３
倍である。これは、巻きコイル１５〜３７の巻線オーバハングの各オーバラップ
が回避されるということを意味している。巻線オーバハングの高さが僅かである
ことによって、ＥＣモータ１の軸方向の構造長さが減じられる。

【００１４】 図８に示したように、それぞれの巻線ストランド９，１１，１３はたとえば、
並列接続された４つの巻きコイル１５〜３７から成っている。本発明の範囲内で
は、並列接続された巻きコイル１５〜３７の数は、磁極対の数ｐに対応する。巻
きコイル１５〜３７の並列接続によって、相電流が複数の並列な電流分岐に分配
されるので、並列接続された複数の層が巻線用溝３９〜６１内に必要なくなるま
で巻線ストランド９，１１，１３の導体横断面を縮小することができる。これに
よって、非同期ロータに基づき公知であるような、巻線用溝３９〜６１内の表皮
効果が減じられる。

【００１５】 図９〜図１３に示したように、個々の巻線ストランド９，１１，１３の巻きコ
イル１５〜３７を並列接続するために、絶縁材料から成るプリント配線板６３が
設けられている。このプリント配線板６３の表面６５には４つの導体レール６７
，６９，７１，７３が埋設されている。この場合、並列接続された巻きコイル１
５〜３７の始端部の接続のために、各巻線ストランド９，１１，１３にはそれぞ
れ１つの導体レール６７，６９，７１が対応配置されている。第４の導体レール
７３は、３つの巻線ストランド９，１１，１３の全ての巻きコイル１５〜３７の
端部７７と中性点７５とを接続するために使用される。４つの導体レール６７，
６９，７１，７３を備えたプリント配線板６３は、図１に示したように、ステー
タ７と共にモータ支持体７９に結合されていて、製造のオートメーション化を可
能にする。

【００１６】 図５および図６に示したように、ステータ７が、中空円筒状の帰路部材８１と
、この帰路部材８１の外周面８３上に長手方向で配置されたステータ磁極８５，
８７，８９，９１，９３，９５，９７，９９，１０１，１０３，１０５，１０７
とから成っていると有利である。これらのステータ磁極８５〜１０７は、プレス
嵌めによって帰路部材８１に堅固に結合されている。これらのステータ磁極８５
〜１０７と帰路部材８１とは、打ち抜かれた薄板部分から成っており、この薄板
部分は打抜きパケットによって共に保持される。

【００１７】 ステータ磁極８５〜１０７と帰路部材８１との堅固な結合は、ステータ磁極８
５〜１０７の、磁極歯１０９，１１１，１１３，１１５，１１７，１１９，１２
１，１２３，１２５，１２７，１２９，１３１とは反対の側の端部に差込みシュ
ー１３３，１３５，１３７，１３９，１４１，１４３，１４５，１４７，１４９
，１５１，１５３，１５５が設けられていることによって簡単に得られる。これ
らの差込みシュー１３３〜１５５は、帰路部材８１の表面８３に設けられた案内
溝１５７内に押込み可能である。この目的を達成するために、ステータ磁極８５
〜１０７の差込みシュー１３３〜１５５と、帰路部材８１に設けられた案内溝１
５７とは、あり溝結合手段に類似した形状を有している。

【００１８】 帰路部材８１の案内溝１５７内への差込みシュー１３３〜１５５の押し込みは
、差込みシュー１３３〜１５５と案内溝１５７との間の接合ライン１５９（図４
参照）が部分的に空隙を有していることによって容易となる。これによって、案
内溝１５７内への差込みシュー１３３〜１５５のプレス嵌めは部分領域でのみ得
られる。これによって、押込み力と変形とが減じられる。

【００１９】 さらに、ステータ磁極８５〜１０７と帰路部材８１との間の接合ライン１５９
は、ステータ磁極軸線１６１に対して非対称的に配置されているので、帰路部材
８１の案内溝１５７内へのステータ磁極８５〜１０７の押し込みは、常に側方か
らのみ可能である。これは、場合によって存在するステータ磁極８５〜１０７に
おける打抜きばりおよび／または帰路部材８１における打抜きばりに関して有利
である。

【００２０】 接合ライン１５９の非対称的な配置形式は、ステータ磁極８５〜１０７の差込
みシュー１３３〜１５５が、ステータ磁極軸線１６１に対して偏心的に配置され
た凹部１６３を有していることによって簡単に得られる。帰路部材８１の案内溝
１５７内へのステータ磁極８５〜１０７の押込み時には、凹部１６３は、案内溝
１５７内の、軸方向に方向付けられた凸部１５７に形状嵌合式に被せ嵌め可能で
ある。

【００２１】 ステータ磁極８５〜１０７の磁極コア１７１にコイル枠体１７３が設けられて
おり、このコイル枠体１７３にすでに、所属のステータ巻きコイル１５〜３７が
巻付けられている場合に初めて、ステータ磁極８５〜１０７が帰路部材８１の案
内溝１５７内へ押し込まれると有利である。これによって、高い溝占有率を有す
る層巻きが可能であるという利点が得られる。さらに、これによって、巻付け時
に通過し得る溝スリットよりも小さい溝スリットが使用可能である。コイル枠体
１７３はプラスチック射出成形部分から成っていてよく、このプラスチック射出
成形部分は、差込みシュー１３３〜１５５を介してステータ磁極８５〜１０７の
磁極コア１７１に不動に配置される。

【００２２】 すでにコイル枠体１７３に巻き付けられた巻きコイル１５〜３７を備えたステ
ータ磁極８５〜１０７を帰路部材８１の案内溝１５７内へ押し込むことのさらな
る利点は、磁極歯１０９〜１３１間の間隔スリット１７５を、周方向で見て極め
て狭く保つことができるという点にある。これによって、ＥＣモータ１の回転騒
音は著しく減じられる。

【００２３】 本発明によるＥＣモータ１は、扁平な軸方向構造、騒音の少ない回転およびオ
ートメーション化された製造を可能にするという利点を有している。

【００２４】 本発明は、説明した実施例に制限されるものではない。したがって、アウタロ
ータ５が異なった数の磁極対を有することもできるし、ステータ７が巻線ストラ
ンド毎に、磁極対に対応して変化した数の並列接続された巻きコイルを有するこ
ともできる。さらに、駆動モータとしてのＥＣモータ１は、ファン内でも、その
他の技術的な装置内でも使用可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明によるＥＣモータの断面図である。

【図２】 ステータ磁極の平面図である。

【図３】 コイル枠体の平面図である。

【図４】 コイル枠体と巻きコイルとを備えたステータ磁極を示す図である。

【図５】 ステータの帰路部材の平面図である。

【図６】 ステータとロータとの平面図である。

【図７】 １２個の巻線用溝を備えたＥＣモータの巻きコイルの概略図である。

【図８】 ４つの導体レールを有する１２溝付きステータのための巻きコイルの概略図で
ある。

【図９】 ４つの導体レールを備えたプリント配線板の平面図である。

【図１０】 図９のＤ−Ｄ線に沿った断面図である。

【図１１】 図９のＡ−Ａ線に沿った断面図である。

【図１２】 図９のＢ−Ｂ線に沿った断面図である。

【図１３】 図９のＣ−Ｃ線に沿った断面図である。

【符号の説明】

１ ＥＣモータ、 ３ 永久磁石、 ５ アウタロータ、 ７ ステータ、
９，１１，１３ 巻線ストランド、 １５，１７，１９，２１，２３，２５，２
７，２９，３１，３３，３５，３７ 巻きコイル、 ３９，４１，４３，４５，
４７，４９，５１，５３，５５，５７，５９，６１ 巻線用溝、 ６３ プリン
ト配線板、 ６５ 表面、 ６７，６９，７１，７３ 導体レール、 ７５ 中
性点、 ７７ 端部、 ７９ モータ支持体、 ８１ 帰路部材、 ８３ 外周
面、 ８５，８７，８９，９１，９３，９５，９７，９９，１０１，１０３，１
０５，１０７ ステータ磁極、 １０９，１１１，１１３，１１５，１１７，１
１９，１２１，１２３，１２５，１２７，１２９，１３１ 磁極歯、 １３３，
１３５，１３７，１３９，１４１，１４３，１４５，１４７，１４９，１５１，
１５３，１５５ 差込みシュー、 １５７ 案内溝、 １５９ 接合ライン、
１６１ ステータ磁極軸線、 １６３ 凹部、 １６９ 凸部、 １７１ 磁極
コア、 １７３ コイル枠体、 １７５ 間隔スリット

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１１年１２月１５日（１９９９．１２．１５）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００６

【補正方法】変更

【補正内容】

【０００６】 ドイツ連邦共和国特許出願公開第３６３８２２８号明細書にはダイナモ電機の
ための突極薄板パケットと、特に洗濯機を駆動するための、電子的に整流された
整流子モータを備えた磁極歯モータまたは突極モータを製造する方法とが開示さ
れている。これによって、集結した巻きコイルの端部に接続されたプリント配線
板が公知である。前記巻きコイルは、電動モータを励起させるために、予め選択
された少なくとも１つのシーケンスで電子的に整流される。この場合、特に、個
々のコイルを接続するために、導体路を備えたプリント配線板が使用される。 さらに、ヨーロッパ特許出願公開第７７７３１２号明細書によって、電動モー
タのためのステータが開示されていて、このステータは、ステータ薄板パケット
と、ステータ巻線と、ステータ薄板パケットの端面に配置された、ステータ巻線
のための結線ユニットとから成っている。これによって、上記ヨーロッパ特許出
願公開第７７７３１２号明細書に開示されたブラシレスモータでは、結線ユニッ
トは、ステータ巻線の巻線用ワイヤ端部を結線するための、互いに絶縁された電
気的な接続導体を収容するための溝状の室を備えた絶縁部分を有している。しか
し、この場合、中性点を有する星形回路は設けられていない。 さらに、ヨーロッパ特許出願公開第７７７３１２号明細書に基づき公知である
ブラシレス電動モータでは、個々の巻きコイルを接続するための導体レールを備
えたプリント配線板が設けられており、それぞれの巻線ストランドが、並列接続
された複数の巻きコイルから成っている。 この場合も、星形回路の中性点と全ての巻きコイルの端部とを接続するための
導体レールは設けられていない。

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００１０

【補正方法】変更

【補正内容】

【００１０】 本発明による、中性点を備えた星形回路によって、僅かな巻線数しか必要とな
らず、ひいては、有利には、巻き時間が一層短くて済む。これによって、一層剛
性的な巻線用ワイヤの使用も可能となる。この巻線用ワイヤは、改善された位置
決めと同時に、改善された接触接続を保証していて、有利には、ＥＣモータの製
造のオートメーション化を可能にしている。 本発明による、電子的に整流されたブラシレスモータの場合には、コイルの接
触接続のための電気的な接続点が、２つの部分回路上にしか存在しないので、そ
れぞれの巻きコイルは同一でありかつ接続ワイヤは同じ長さを有している。この
ために、簡単な自動巻付け装置の使用が可能となる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 Ｋｌｉｎｇｅｎｂｅｒｇｐｌａｔｚ，Ｏｌ ｄｅｎｂｕｒｇ，Ｂ．Ｒ．Ｄ． (72)発明者 アンティエ フィンダイゼン ドイツ連邦共和国 オルデンブルク アイ ヒェンシュトラーセ 77アー (72)発明者 ディートリッヒ フォン クノッレ ドイツ連邦共和国 オルデンブルク エー ネルン−シュトラーセ 111 (72)発明者 ギュンター ベルク ドイツ連邦共和国 ベルリン ミュンヘナ ー シュトラーセ 43 (72)発明者 ディーター グロス ドイツ連邦共和国 ベルリン プレッセル シュトラーセ 10 Ｆターム(参考） 5H019 AA04 AA06 CC04 DD01 DD10 EE01 EE09 EE13 GG05 5H603 AA09 BB01 BB09 BB10 BB13 CA01 CA05 CB04 CB13 CC11 CC17 CC18 CD21 EE02 EE04 5H604 AA08 BB01 BB10 BB15 BB17 CC01 CC05 CC14 QB04 5H621 AA04 BB10 GA01 GA04 GB08 GB14 5H622 CA01 CA05 CA14 PP03

Claims (17)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 電子的に整流されたブラシレスモータ、特に自動車のファン
   駆動装置のための駆動モータであって、永久磁気性を有するアウタロータが設け
   られており、該アウタロータ内に、それぞれ１２０゜ずつずらされた３つの巻線
   ストランドを備えたステータが配置されており、それぞれの巻線ストランドが、
   複数の巻きコイルから成っており、該巻きコイルのコイル幅が、磁極ピッチより
   も小さく設定されており、前記巻きコイルが、ステータの巻線用溝内に装入され
   ている形式のもにおいて、それぞれの巻線ストランドが、並列接続された複数の
   巻きコイル（１５，１７，１９，２１，２３，２５，２７，２９，３１，３３，
   ３５，３７）から成っており、アウタロータ（５）が、少なくともｐ＝３の磁極
   対を有しており、個々の巻きコイル（１５，１７，１９，２１，２３，２５，２
   ７，２９，３１，３３，３５，３７）を接続するための導体レール（６７，６９
   ，７１，７３）を備えたプリント配線板（６３）が設けられていることを特徴と
   する、電子的に整流されたブラシレスモータ。
2. 【請求項２】 プリント配線板（６３）が、４つの導体レール（６７，６９
   ，７１，７３）を有しており、並列接続された巻きコイル（１５〜３７）の始端
   部を接続するために、３つの巻線ストランド（９，１１，１３）の各々に、それ
   ぞれ１つの導体レール（６７，６９，７１）が対応配置されており、第４の導体
   レール（７３）が、３つの巻線ストランド（９，１１，１３）の全ての巻きコイ
   ル（１５〜３７）の端部（７７）と中性点（７５）とを接続するために使用され
   る、請求項１記載のモータ。
3. 【請求項３】 それぞれの巻線ストランド（９，１１，１３）が、並列接続
   された４つの巻きコイル（１５，１７，１９，２１，２３，２５，２７，２９，
   ３１，３３，３５，３７）から成っている、請求項１または２記載のモータ。
4. 【請求項４】 それぞれの巻きコイル（１５，１７，１９，２１，２３，２
   ５，２７，２９，３１，３３，３５，３７）のコイル幅が、磁極ピッチの２／３
   倍である、請求項１または２記載のモータ。
5. 【請求項５】 互いに異なる２つ巻線ストランド（９，１１，１３）のそれ
   ぞれ１つのコイル側が、それぞれの巻線用溝（３９，４１，４３，４５，４７，
   ４９，５１，５３，５５，５７，５９，６１）内に配置されている、請求項１か
   ら４までのいずれか１項記載のモータ。
6. 【請求項６】 ステータ（７）が、中空円筒状の帰路部材（８１）と、この
   帰路部材（８１）の外周面（８３）に長手方向で配置されたステータ磁極（８５
   ，８７，８９，９１，９３，９５，９７，９９，１０１，１０３，１０５，１０
   ７）とから成っており、該ステータ磁極（８５〜１０７）が、プレス嵌めによっ
   て帰路部材（８１）に堅固に結合されている、請求項１から５までのいずれか１
   項記載のモータ。
7. 【請求項７】 ステータ磁極（８５〜１０７）と帰路部材（８１）とが、打
   ち抜かれた薄板部分から成っている、請求項６記載のモータ。
8. 【請求項８】 ステータ磁極（８５〜１０７）の、磁極歯（１０９〜１３１
   ）とは反対の側の端部に、差込みシュー（１３３〜１５５）が設けられており、
   該差込みシュー（１３３〜１５５）が、帰路部材（８１）の表面（８３）に設け
   られた案内溝（１５７）内へ押込み可能である、請求項６または７記載のモータ
   。
9. 【請求項９】 ステータ磁極（８５〜１０７）の差込みシュー（１３３〜１
   ５５）と案内溝（１５７）とが、あり溝結合手段に類似した形状を有している、
   請求項８記載のモータ。
10. 【請求項１０】 差込みシュー（１３３〜１５５）と案内溝（１５７）との
    間の接合ライン（１５９）が、部分的に空隙を有しており、案内溝（１５７）内
    への差込みシュー（１３３〜１５５）のプレス嵌めが、部分領域でのみ行われる
    ようになっている、請求項９記載のモータ。
11. 【請求項１１】 ステータ磁極（８５〜１０７）と帰路部材（８１）との間
    の接合ライン（１５９）が、ステータ磁極軸線（１６１）に対して非対称的であ
    る、請求項８から１０までのいずれか１項記載の記載のモータ
12. 【請求項１２】 ステータ磁極（８５〜１０７）の差込みシュー（１３３〜
    １５５）が、ステータ磁極軸線（１６１）に対して偏心的に配置された凹部（１
    ６３）を有しており、該凹部（１６３）が、帰路部材（８１）の案内溝（１５７
    ）内へのステータ磁極（８５〜１０７）の押込み時に、案内溝（１５７）内の、
    軸方向に方向付けられた凸部（１５７）に形状嵌合式に被せ嵌め可能である、請
    求項１１記載のモータ。
13. 【請求項１３】 ステータ磁極（８５〜１０７）の磁極コア（１７１）に、
    ステータコイル（１５〜３７）のためのコイル枠体（１７３）が配置されており
    、ステータ磁極（８５〜１０７）と帰路部材（８１）とを接合する前に、ステー
    タコイル（１５〜３７）がコイル枠体（１７３）に巻付け可能である、請求項１
    から１２までのいずれか１項記載のモータ。
14. 【請求項１４】 コイル枠体（１７３）が、プラスチック射出成形部分から
    成っており、該プラスチック射出成形部分が、差込みシュー（１３３〜１５５）
    を介してステータ磁極（８５〜１０７）の磁極コア（１７１）に被せ嵌め可能で
    ある、請求項１３記載のモータ。
15. 【請求項１５】 磁極コア（１７１）を取り囲む射出成形によって、コイル
    枠体（１７３）がステータ磁極（８５〜１０７）に不動に配置されている、請求
    項１３記載のモータ。
16. 【請求項１６】 ロータ（５）が４つの磁極対を有しており、それぞれの巻
    線ストランド（９，１１，１３）が、１２溝付きステータのための、並列接続さ
    れた４つの巻きコイル（１５〜３７）を有している、請求項１から１５までのい
    ずれか１項記載のモータ。
17. 【請求項１７】 モータフランジ（７９）が、空気の流れ方向で見てモータ
    の上流側に配置されていて、これにより、固定補強部材および空気案内部（フレ
    ーム）が１つの部分から形成されかつスペースを節約して構成されている、請求
    項１から１６までのいずれか１項記載のモータ。