JP2001526936A

JP2001526936A - 伸長可能な吸収性パッド層を備えた伸長性吸収性物品

Info

Publication number: JP2001526936A
Application number: JP2000526185A
Authority: JP
Inventors: ティモシージェームズブレンク; ジェニファーエリザベスポズニアク; リチャードウォーレンタンザー; ヒューマイケルセクストン
Original assignee: キンバリークラークワールドワイドインコーポレイテッド
Priority date: 1997-12-31
Filing date: 1998-12-18
Publication date: 2001-12-25
Also published as: US6129720A; WO1999033424A1; EP1041950A1; AU1727999A; BR9814525A; KR20070012885A; CN1285726A; KR100717232B1; CN100382774C; RU2218136C2; AR017941A1; AU750661B2; KR20010033751A; BR9814525B1; CO5090833A1

Abstract

(57)【要約】吸収性パッドと外側カバーとを含む吸収性物品。吸収性パッドの少なくとも一つのティッシュ層が伸長可能な層に置き換えられる。伸長可能な層は、伸長可能な身体側ライナー又は伸長可能な外側カバーに固定される。伸長可能な層は、外側カバー又は身体側ライナーの内側表面に接着剤で固定される。外側カバーが横方向及び／又は縦方向に伸長可能である実施形態では、伸長可能な層は、外側カバーと同じ方向に伸びることができ、外側カバーとともに移動する。吸収性コアは、伸長可能な層に物理的には固定されていない。従って伸長可能な層は、外側カバーが伸ばされた時、吸収性コア又は全体としての吸収性パッドへ悪影響を与えることなく、吸収性コアに対して移動することができる。それ故、吸収性パッドの引裂き、超吸収性材料への損傷又は吸収性パッドからの超吸収性材料の放出が防止される。幾つかの実施形態において、接着固定部材には弾性接着剤材料が含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】（発明の分野）幼児用おむつ、しつけ用パンツ、成人用失禁製品等の吸収性物品は、良く知ら
れている。このような吸収性物品は、量の大小はあるにしても人体からの滲出液
を受け入れて吸収することができるので、幅広い支持を得ており、通常、この吸
収性物品は、内部に吸収性コアを備えている。一般的な吸収性物品において、吸収性パッドは、障壁用ティッシュと成形ティ
ッシュの中に収容された吸収性コアを備えている。そして、この吸収性パッドは
、外側カバーと身体側ライナーとの間に配置される。本発明は、滲出液を受け入れ且つ保持するために使用される伸長可能な吸収性
物品に関する。通常、外側カバーは、少なくとも一つの方向に伸長可能な材料を
含んでいる。通常、接着剤が外側カバーの第一内側表面に塗布される。通常、接
着剤は、外側カバーを、吸収性パッドに、例えば、吸収性パッドの障壁用ティッ
シュ又は成形ティッシュに、固定する。成形ティッシュは、障壁用ティッシュと
表面同志が向い合う関係で吸収性コアの周付近に固定される。

【０００２】（発明の背景）吸収性物品は、通常、着用者の身体に心地よく添わなければならない。大半の
吸収性物品は、障壁用ティッシュ及び／又は成形ティッシュから成る外被体に収
容した吸収性コアによって形成された吸収性パッドを備えている。本発明は、全
体的には、少なくとも一つの方向、好ましくは横方向、の伸長性を有する吸収性
物品を開示する。この伸長性によって、吸収性物品は、着用者の周囲で伸びたり
広がったりすることができるので着用者の身体により一層ピッタリと添うことが
できる。身体側ライナーと外側カバーのいずれもが少なくとも一つの方向に伸長
できるため、着用者の周囲で伸びたり広がったりすることが可能となる。

【０００３】従来構造において、外側カバーは、通常、吸収性パッドの成形ティッシュに対
して接着により固定される。このような実施形態では、外側カバーを横方向に伸
ばすと、成形ティッシュも横方向に伸ばされる。外側カバーを伸ばす力は、吸収
性パッドも伸ばすことになるため、この力により、吸収性パッドの成形ティッシ
ュや障壁用ティッシュが引裂かれ或いは破損してしまう恐れがある。吸収性パッ
ドは、通常、密封された封入物、つまり成形ティッシュと障壁用ティッシュとの
組合せ体の内部に収容された吸収性コアであるため、吸収性パッドが裂けると、
つまり成形ティッシュ或いは障壁用ティッシュが裂けると、超吸収性粒子や、セ
ルロース綿毛のような他の吸収性材料が放出されて、着用者の身体に触れる恐れ
がある。超吸収性粒子は、着用者の肌を刺激する可能性がある。吸収性パッドが
裂けるということは、吸収性物品が適正に機能しないことを意味する。従って、
吸収性パッドの裂け、或いは他の構造的不具合を防ぐ方法を見出すことが重要で
ある。

【０００４】（発明の概要）本発明において、吸収性物品は、第一側面及び第二側面を有する吸収性コアと
、該吸収性コアの第一側面に隣接して配置される第一表面及び反対側の第二表面
を有する材料の伸長可能な層と、第三外側カバー表面及び反対側の第四外側カバ
ー表面を有する伸長可能な外側カバーとを備え、該伸長可能な層の第二表面は、
第三外側カバー表面と、表面同志が向い合う関係で配置されるとともに、更に、
該伸長可能な層と外側カバーとの間の接着剤パターンを備え、接着剤パターンは
、外側カバーが伸長することにより伸長可能な層を引き伸ばすことができ、且つ
、吸収性コアが、伸長可能な層の第一表面上を相対的に自由に移動でき、これに
より、吸収性コアの各区域が、吸収性物品内部で外側カバーに対し自由に移動す
ることができるように、伸長可能な層を外側カバーに接着剤で取り付けるように
なっている。

【０００５】幾つかの実施形態では、吸収性コアは、伸長可能な層の第一表面上を完全に自
由に移動できるようになっており、従って、吸収性物品内部で外側カバーに対し
自由に移動することができる。他の実施形態では、吸収性コアは、伸長可能な層の第一表面に対し、吸収性物
品の長さを横切る又はそれに沿う中心線に沿って接着剤で結合される。この方法
で吸収性コアは、中心線に沿って伸長可能な層に対し適切な場所で保持される。多くの実施形態では、伸長可能な層は、伸長可能なスパンボンド材料の層を備
えている。

【０００６】幾つかの実施形態では、吸収性物品は、吸収性コアの第二側面に隣接して配置
されるティッシュを含んでいる。ティッシュと伸長可能な層とは、組み合わされ
た状態において、吸収性コアを収容して吸収性パッドを構成する。幾つかの実施形態では、ティッシュと伸長可能な層は、吸収性コアの外周付近
の少なくとも一部分で相互に固定される。多くの実施形態では、身体側ライナーは、ティッシュと表面同志が向い合う関
係で配置される。幾つかの実施形態では、身体側ライナーと外側カバーとの少なくとも一方は、
弾性的に伸長可能な材料を含んでいる。

【０００７】他の実施形態では、吸収性コアは、身体側ライナーに隣接するティッシュの表
面に、吸収性物品の長さを横切る又はそれに沿う中心線に沿って、接着剤で結合
される。この方法において、吸収性コアは、該中心線沿ってティッシュに対し適
切な場所で保持される。幾つかの実施形態では、身体側ライナーと外側カバーのいずれも、弾性的に伸
長可能であり、実質的に各々の方向に対する伸長性を持っている。好適な実施形態では、身体側ライナーと外側カバーは、いずれも、少なくとも
横方向に伸長可能である。

【０００８】幾つかの実施形態では、吸収性コアと吸収層とティッシュとは、組み合わされ
た状態で吸収性パッドを構成する。吸収性パッドは、外周を有し、接着剤パター
ンを外側カバー上で吸収性パッドの外側に配置することにより、外側に配置され
た接着剤が、吸収性パッドの外周の外側に配置された場所で、外側カバーを身体
側ライナーに固定する。幾つかの実施形態では、外側カバーは、ネック結合(neck bonded)された積層体を含む。

【０００９】幾つかの実施形態では、吸収性物品は、第一及び第二閉じ込めフラップを備え
る。幾つかの実施形態では、吸収性物品は、別個の腰部弾性部材を無くしている。幾つかの実施形態では、吸収性物品は、伸長性及び収縮性を縦方向へ与えるた
めに、少なくとも股部に配置された脚部弾性体を備えている。幾つかの実施形態では、接着剤パターンは、複数の渦巻きパターンを含んでい
る。幾つかの実施形態では、接着剤は、弾性のある接着材料を含んでいる。

【００１０】本発明の他の吸収性物品は、伸長可能な外側カバーと、外側カバーの第一内側
表面の少なくとも一部分に表面同志が向い合う関係で取り付けられた身体側ライ
ナーと、吸収性コアを含むとともに、吸収性コア及び外側カバーの間に配置され
た材料の第一伸長可能な層を有し、身体側ライナー及び外側カバーの間に配置さ
れた吸収性パッドとを備え、該吸収性コアは、吸収性コア及び身体側ライナーの
間に配置された材料の第二層を有し、更に、外側カバーの伸長により該伸長可能
な層を伸ばすことができ、且つ、吸収性コアが、吸収性物品の内部で外側カバー
に対して第一伸長可能な層の第三表面上を自由に移動できるように、外側カバー
及び第一伸長可能な層の間に配置され、外側カバー及び第一伸長可能な層を互い
に取り付け合う接着材料を備える。

【００１１】幾つかの実施形態では、身体側ライナー、外側カバー、及び伸長可能な層は、
少なくとも横方向に伸長可能であり、第一伸長可能な層により、外側カバーは、
吸収性パッドを損傷することなく横方向へ少なくとも約３０％伸びることができ
る。他の実施形態では、伸長可能な層により、外側カバーは、吸収性パッドを損傷
することなく横方向へ少なくとも約２００％伸びることができる。幾つかの実施形態では、伸長可能な層により、外側カバーは、吸収性パッドを
損傷することなく縦方向へ少なくとも約３０％伸びることができる。

【００１２】幾つかの実施形態では、第一伸長可能な層及び第二伸長可能な層は、吸収性コ
ア付近で相互に固定され、吸収性コアと組合せた状態で吸収性パッドを形成する
。幾つかの実施形態では、第一伸長可能な層及び第二伸長可能な層は、少なくと
も横方向において実質的に同じ伸長性を有する。幾つかの実施形態では、第二伸長可能な層は伸長可能な材料を含んでいる。幾つかの実施形態では、第二伸長可能な層はスパンボンド材料を含んでいる。

【００１３】尚、本発明の適用は、説明で述べられるか又は図面に示されている構成の構造
及び配置に関する詳細に制限されるものではない。本発明は、他の実施形態があ
り得るし、様々な方法で実施又は実行することができる。また、本明細書で使わ
れる用語及び術語は、説明用及び図面用であり、本発明を限定するためのもので
はない。同じ構成部材は、同じ参照番号で示している。図面は説明用のもので、
必ずしも正確な縮尺では描かれていない。

【００１４】（実施形態の詳細な説明）本発明の様々な実施形態を吸収性物品における使用に関して説明するが、本発
明構造の潜在的用途は、説明される吸収性物品に限定されるものではないことを
理解する必要がある。本明細書及び前記請求項で使われる「吸収性物品」という用語には、おむつ、
しつけ用パンツ、成人用失禁物品、女性衛生製品等が含まれる。このような物品
は、通常、尿及び／又は糞便物を、受け入れ及び／又は保持するか、又は他の重
要な吸収機能を有している。

【００１５】図１は、本発明のある実施形態の吸収性物品８の非収縮（即ち、弾性的に誘発
されるギャザーや収縮は全て取除いた）状態を示す代表的な平面図である。物品
８は、図１に示すように、前端１２を有する前方部分１０と、後端１６を有する
後方部分１４と、前方部分１０と後方部分１４との間にある股部分１８とを含ん
でいる。締結タブ２０、２２は、吸収性物品８の後方部分１４の向い合う側部で
身体側ライナー２４に固定される。締結タブ２０、２２は、後方部分１４の側部
の外側に伸びる。外側カバー２６（図２に示す）は、外側カバー及び身体側ライ
ナーの外側端で、身体側ライナー２４と面同志が向い合うようにされている。脚
部弾性体２８は、通常、に対し縦方向に収縮する伸長性と与えるとともに股部分
１８の当てとなる。閉じ込めフラップ３０、３２は、吸収性物品の各側端３４，
３６に対し内側で、吸収性物品８の長さに沿って縦に伸びる。閉じ込めフラップ
３０、３２は、通常、身体側ライナー２４に固定される。吸収性パッド３８は、
砂時計の形状をしており、身体側ライナー２４と外側カバー２６との間に配置さ
れる。

【００１６】図２は、図１の線２−２についての横断面図である。吸収性パッド３８は、身
体側ライナー２４と外側カバー２６との間に配置される。吸収性パッド３８は、
障壁用ティッシュのようなティッシュ４０と、吸収性コア４４を囲む伸長可能な
層４２とを含み、吸収性コアは第一側面と第二側面とを有する。接着剤の層／パ
ターン４６は、ティッシュ４０と伸長可能な層４２との間で、それぞれの外周付
近に配置され、従ってティッシュ４０と伸長可能な層４２とは、それぞれの外周
付近で相互に固定される。従って、ティッシュ４０及び伸長可能な層４２は、吸
収性コア４４を囲み、吸収性コア４４と組み合わされた状態で吸収性パッド３８
を形成する。ティッシュ４０は、向い合う表面４８、５０を含む。伸長可能な層
４２は、内側表面５２と反対側の外側表面５４とを含む。吸収性パッド３８は、
身体側ライナー２４を通過する滲出液を受け入れて保持する。接着剤パターン４
６は、吸収性コア４４の外周付近において、伸長可能な層４２の表面５２に対し
ティッシュ４０の表面４８を固定する。接着剤パターン４６は、吸収性コア４４
、伸長可能な層４２、ティッシュ４０の何れか一つ又は複数の全体に亘って配置
することができる。吸収性コア４４の第一側面は、伸長可能な層４２の表面５２
に隣接して配置される。同様に、吸収性コア４４の第二側面は、ティッシュ４０
の表面４８に隣接して配置される。

【００１７】身体側ライナー２４は、向い合う表面５８、６０を有している。身体側ライナ
ー２４の表面６０は、ティッシュ４０の表面５０と表面同志が向い合う関係で配
置される。外側カバー２６は、外側表面６２と反対側の内側表面６４とを含む。接着剤パ
ターン６６により、外側カバー２６の内側表面６４の一部は、伸長可能な層４２
の外側表面５４と表面同志が向い合う関係で固定される。接着剤パターン６６は
、内側表面６４上に配置され、外側カバー２６を身体側ライナー２４に固定する
。

【００１８】接着剤パターン６６は、外側カバー２６の内側表面６４の全体を覆うパターン
となることはない。表面全体に亘る程の多量の接着剤は、外側カバー２６を伸長
可能な層４２に完全に固定することになり、外側カバーと伸長可能な層との間に
有意な伸長性又は伸びが与えられない。従って、接着剤パターン６６は、内側表
面６４の選択された部分にあることが重要である。接着剤パターン６６によって
内側表面６４の大部分を覆うことは可能であるが、外側カバー２６と伸長可能な
層４２を伸ばして適切な機能を果たすようにするには、内側表面６４全体を接着
剤で覆ってはならない。

【００１９】本発明の好適実施形態において、外側カバー２６及び身体側ライナー２４は共
に伸長可能であり、これらは弾性的に伸長可能な部材であることが好ましい。外
側カバー２６は、少なくとも横方向「Ｃ」へ伸長可能であることが好ましい。外
側カバー２６のみが伸長可能な場合、及び、外側カバーが、伸長できない層４２
に対して、これら二層の向い合う表面の相当な領域に亘って固定されている場合
、外側カバーは伸長できない層を裂いてしまう程の力を伸長できない層へ加える
ことになり、吸収性パッドから超吸収性材料を放出させかねない。従って、層４
２が伸長できない場合、外側カバー２６と層４２との間の固定は、単に固定され
ているということに過ぎない。

【００２０】外側カバー２６及び層４２が互いに等しく伸長可能な場合には、向い合うそれ
ぞれの表面５４、６４の大部分を覆うパターンを含む任意の所望接着剤パターン
６６を使うことができる。外側カバー２６の伸長性が少なくとも一つの方向で層４２よりも大きい場合、
即ち外側カバーの応力／歪の比が層４２よりも小さい場合、接着剤パターン６６
は、外側カバー２６の伸びが少なくとも一方向で層４２より大きくなるように設
計することができる。図３に示す接着剤パターン６６内の非接着区域６７は、か
なり異なる伸長をさせるために設けられる。非接着区域６７は、外側カバー２６
が接着剤の抵抗を受けずに自由に伸びる領域を示す。接着剤パターンは、このよ
うな非接着区域又は領域を提供する接着剤パターンであれば、何れの接着剤パタ
ーンでもよい。

【００２１】応力／歪の比は、応力（力）／歪み（伸び）として定義される。従って、応力
／歪の比が２ｇ／ｍｍである材料を１ｍｍ伸ばすには、応力／歪の比が１ｇ／ｍ
ｍである材料よりも大きな力が必要である。応力／歪の比は、材料の収縮性に対
し、何の機能も関係もない。

【００２２】好適な実施形態では、伸長可能な層４２を作るために使われた材料、及び、そ
の層４２自体は、外側カバー２６と少なくとも同じ一方向又はそれ以上の方向へ
伸長可能であり、更に、外側カバーと少なくとも同じ程度まで伸長でき、且つ応
力／歪の比が少なくとも外側カバーと同じか又はそれより小さいことが好ましい
。従って、普通に使われた時、伸長可能な層４２は、接着剤で外側カバー２６に
固定され、ティッシュ４０が吸収性コア４４を吸収性パッド３８内に保持するの
を効果的に助けながら伸長し、且つ外側カバーの動きに追随することができる。
層４２のこうした伸長性により、層は外側カバー２６の伸びに応じて裂けたり破
損したりすることなく、ティッシュ４０が吸収性コア４４を更には超吸収性材料
を吸収性パッド内に保持するのに効果的に助けることができる。

【００２３】吸収性コア４４は、通常、伸長可能な層４２又はティッシュ４０に対し物理的
には固定されていない。通常は伸長可能な層４２と吸収性コア４４との間が固定
されていないことにより、外側カバー２６と伸長可能な層４２とが動いたり又は
伸長したりする間に、吸収性コアが吸収性物品８内で裂けるのが防止される。幾つかの実施形態において、吸収性コア４４は、ティッシュ４０又は伸長可能
な層４２へ物理的に固定される。図２は、吸収性コア４４を伸長可能な層４２の
第一内側表面５２へ固定する接着剤６９を示す。一本の線状の接着剤６９が、主
たる伸長方向に対して直角に、伸長可能な層４２の中心に沿って塗布されている
。従って、吸収性物品８が横方向「Ｃ」に伸長可能である実施形態では、線状の
接着剤６９は縦方向「Ｌ」に塗布される。同様に、吸収性物品８が縦方向「Ｌ」
に伸長可能である実施形態では、線状の接着剤６９は、股部分１８又は吸収性物
品の他の部分で横方向「Ｃ」に塗布される。この方法では、吸収性コア４４の動
きは、吸収性物品８が伸びる間に吸収性コアへ応力を生じさせることがないよう
に制限される。他の実施形態では、線状の接着剤６７は、ティッシュ４０の第一表面４８に接
触する中央線で吸収性コア４４へ塗布することができる。ここでも、線状の接着
剤６７は、吸収性物品８が伸びる間に吸収性コアへ応力を生じさせることがない
ように吸収性コア４４の動きを制限する。

【００２４】図２は、内側表面７４と外側表面７６とを有するサージ層７２も示す。表面７
４は、ティッシュ４０の表面５０と表面同志が向い合う関係で配置される。通常
、身体側ライナー２４と吸収性パッド３８との間に接着剤は塗布されない。外側
カバー２６と身体側ライナー２４の間に規定される空間内に適応する範囲内で、
身体側ライナー２４は、通常、吸収性パッド３８に対し相対的に自由に移動する
ことができる。

【００２５】線状の接着剤７８は、例えば身体側ライナー２４の中心沿いに伸びる縦方向「
Ｌ」へ配置することができる。こうすれば接着剤７８は、身体側ライナー２４を
、縦方向の中心線に沿ってサージ層７２の表面７６に対し固定し、サージ層７２
を、吸収性物品８で使うのに適するように適正な位置で身体側ライナー２４に対
し固定する。サージ層７２が相対的に伸長できない場合、縦方向の接着剤は、身
体側ライナーがサージ層７２の抵抗をあまり受けずに横方向「Ｃ」へ外側に伸び
ることを可能にしつつ、身体側ライナー２４とサージ層７２との間を適切に固定
するので、通常、サージ層の完全性がこのような伸びにより脅かされることはな
い。

【００２６】身体側ライナー２４とサージ層７２との間の前記線状の接着剤７８は、サージ
層７２の中心に沿って伸びるホットメルト樹脂接着剤から成ることが好ましい。
サージ層７２は、サージ層７２に対する吸収性パッド３８の相対的に自由な動き
を許しつつ、身体側ライナー２４に固定することができる。同様に、線状の接着
剤７８Ａは、サージ層７２とティッシュ層４０との間に配置することができる。

【００２７】締結タブ２０、２２は、吸収性物品８の後方部分１４を前方部分１０のループ
付き材料へ固定するために、フック締結具を備えることもできる。吸収性物品８
を着用者に対して保持するために他の公知の固定部材も使われる。例えば、接着
システム、接着締結システム等は、必要に応じ、吸収性物品８を着用者に対して
保持するために、前方部分１０上の相応しい協働部材とともに、固定部材として
利用される。締結タブの一例は、ツェーナ他による１９９５年４月１３日付米国
特許出願番号第４２１，６４０号「多点取付け型の締結システム」に示されてお
り、その開示全体を参考文献として、本明細書に開示した主題と一致する（矛盾
しない）範囲でここに援用する。締結タブ２０、２２は、例えば、超音波結合、接着剤、縫合又は従来の既知の
固定方法により、吸収性物品８の後部１４へ永久的に固定することもできる。

【００２８】図１及び図４に代表的に示されているように、身体側ライナー２４及び外側カ
バー２６は、同じ広がりを持ち、長さも幅も吸収性パッド３８の寸法より大きい
。従って、身体側ライナー２４は、通常、外側カバー２６の表面全体に重ね合わ
され、外側カバーと身体側ライナーとは組み合わされた状態で吸収性物品８の外
周を規定する。吸収性パッド３８は、吸収性物品８の外周の内向きに、外側カバ
ーと身体側ライナーとの間に配置されるのが好ましい。身体側ライナー２４の肌に面した表面５８は、コンプライアントで、感触が軟
らかで、着用者の肌を刺激することがない。更に、身体側ライナー２４は、水性
ベースの液体が透過するだけ十分な多孔性を有し、液体はライナーの厚さを貫通
し通過しなければならない。

【００２９】適切な身体側ライナー２４は、多孔性フォーム、網状フォーム、孔あきプラス
チックフィルム、織られた及び／又は不織の天然繊維、合成繊維、又は天然繊維
と合成繊維の組合せたもの等の、多数の中から選択されたウェブ材料から作成さ
れる。身体側ライナー２４は、通常、吸収性パッド３８内に保持された液体から
着用者の肌を遮断するのを助けるために使われる。様々な織布及び不織布を身体
側ライナー２４に使うことができる。例えば、身体側ライナー２４は、ポリオレ
フィン繊維のメルトブローウェブ又はスパンボンドウェブで構成される。身体側
ライナー２４は、天然及び／又は合成繊維で構成された結合・カードされたウェ
ブとすることもできる。

【００３０】身体側ライナー２４は、実質的に疎水性の、従って、実質的に非吸湿性の材料
で構成され、この材料は、界面活性剤で随意的に表面処理されるか又は他の工程
を使って処理され、所望レベルの吸湿性と疎水性とが与えられる。本発明のある好適な実施形態では、身体側ライナー２４は、少なくとも一つの
方向に対する実質的な伸長性を有し、これは弾性的な伸長性とすることもできる
。「弾性的に伸長可能なもの」とは、伸び力を開放した状態で、実質的に元の長
さ又は幅へ収縮できる材料として定義できる。

【００３１】身体側ライナー２４は、不織のスパンボンドされたポリプロピレン布とするこ
とができる。身体側ライナー２４の形成に使用できる様々な材料は、モーマン他
へ発行された米国特許番号第５，２２６，９９２号に開示されており、その開示
全体を参考文献として、本明細書に開示と一致する範囲でここに援用する。身体
側ライナー２４の材料は、「Ｌ」方向と「Ｃ」方向（縦方向「Ｌ」及び／又は横
方向「Ｃ」）の内の少なくとも一方又は両方に伸長可能とするために、クレープ
又はネックすることもできる。

【００３２】身体側ライナー２４は、当該技術分野で公知の他のものに加えて、本明細書で
開示された任意の材料に相当する多くの構成部材、層、又は部分的な層を備えて
いる。身体側ライナー２４の材料は、ペンシルバニア州、フィラデルフイアのロ
ーム＆ハース社から入手可能な約０．２８重量％のトリチオンＸ−１０２界面活
性剤のような界面活性剤を適量使って処理することができる。界面活性剤は、ス
プレー塗り、印刷、刷毛塗り等のような従来の何れの方法によっても塗布するこ
とができる。

【００３３】本発明の更に他の実施形態では、身体側ライナー２４は、吸収性物品８と着用
者の身体との間で表面全体での接触が生じるように、適切な弾性と幅を有するス
トレッチ結合された(stretch-bonded)積層体を備えることができる。ストレッチ
結合された積層体は、一方の層をギャザーを寄せることが可能な層とし、他方の
層を引き伸ばすことが可能な層とした少なくとも二層の複合体を含んでいる。こ
れらの層は、引き伸ばすことが可能な層が引き伸ばされた状態で接合されるので
、接合された層である複合体を緩めると、ギャザーを寄せることが可能な層は、
ギャザーが寄せられる。引き伸ばすことが可能な層は、スチレンエチレンブチレ
ンブロックコポリマー又は他のエラストマーポリマーの層のような引き伸ばすこ
とが可能な材料のフィルム、或いは、ラテックス、ＬＹＣＲＡ（商標）等のよう
な引き伸ばすことが可能な材料の複数のストランドとすることができ、随意的に
、このストランドは、間隔を空けたものとすることができる。特性が類似する他
の材料を、一体的に又は取り付ける形で身体側ライナー２４に設けてもよい。こ
のような材料は、着用者の肌に対する身体側ライナー２４の軟らかな触感を妨げ
てはならない。

【００３４】身体側ライナー２４の横方向「Ｃ」への伸長性は、少なくとも約３０％とする
ことができ、好ましくは、少なくとも１００％、更に好ましくは、少なくとも２
００％とすることができる。幾つかの実施形態では、身体側ライナー２４は、縦
方向「Ｌ」でも同様の伸長性を有している。他の実施形態では、身体側ライナー
２４は、縦方向「Ｌ」にのみ伸長可能とすることもできる。

【００３５】幾つかの実施形態では、身体側ライナー２４は収縮性を有し、外側カバー２６
に掛かる力が除かれた時に、元の状態に対し少なくとも部分的には収縮すること
ができる。身体側ライナー２４が収縮することにより、外側カバー２６が実質的
に元の位置へ戻る時に、個人ケア物品８の身体側ライナーが束になったり又は不
均一になったりするのを避けることができる。

【００３６】外側カバー２６は、吸収性物品８の領域全体へ実質的に伸長し且つ少なくとも
横方向「Ｃ」に伸長可能である材料を含んでいることが好ましい。このような材
料には、編目の粗い織布、又は結合カードウェブ、スパンボンドウェブ、メルト
ブローウェブのような不織布等がある。メルトブローウェブは、通常、メルトブ
ローされたミクロ繊維を含んでいる。また、この材料は、例えば複数のスパンボ
ンド層及び／又はメルトブロー層のような複数の層を有している。この材料は、
例えばポリオレフィンのようなポリマーで作られる。代表的なポリオレフィンと
しては、ポリプロピレン、ポリエチレン、エチレンコポリマー、エチレンプロピ
レンコポリマーを含むプロピレンコポリマー等がある。外側カバー２６を形成す
るのに使用できる様々な材料の教示については、参考として先に援用した、モー
マン他へ発行された米国特許番号第５，２２６，９９２号を参照されたい。外側
カバー２６に好適な材料は、ネックされた不織スパンボンド材料へ積層された伸
長性フィルムを含んでいてもよい。

【００３７】外側カバー２６の代わりの構造体は、選択された領域、例えば隣接するか又は
近くにある吸収性パッド３８の領域に所望レベルの液体不透過性を与えるために
、全体的に又は部分的に構成されるか又は加えられている織布又は不織布の繊維
ウェブ層を含んでいる。随意的にではあるが、幾つかの実施形態では、追加の外
側層（図示せず）で外側カバー２６を覆うようにすることができる。随意的に、外側カバー２６を、滲出液は通さないが蒸気は吸収性物品から逃が
すような微小孔を有する通気性材料から構成することができる。好適な微小孔フ
ィルムの例は、日本、東京に本社を持つ三井東圧化学から入手可能なＰＭＰ−１
として知られている材料、又はミネソタ州、ミネアポリスの３Ｍ社から入手可能
なＸＫＯ−８０４４として知られているポリオレフィンフィルムである。

【００３８】本発明の他の実施形態では、外側カバー２６は、不織スパンボンドポリプロピ
レン層である。このような層は、「Ｌ」方向と「Ｃ」方向の内の少なくとも一方
向又は両方向に伸長可能であるように、クレープされるか又はネックされている
。外側カバー２６の横方向「Ｃ」への伸長性は、少なくとも約３０％とすること
ができ、好ましくは、少なくとも約１００％、更に好ましくは、少なくとも約２
００％とすることができる。幾つかの実施形態では、外側カバー２６は、縦方向
「Ｌ」でも同様の伸長性を有している。他の有利な特性を有する他の材料も、外側カバー２６として有効である。例え
ば、外側カバー２６は、ストレッチ結合された積層体であってもよい。このよう
な材料を作る方法は、当業者には既知である。

【００３９】身体側ライナー２４及び外側カバー２６はいずれも、伸長可能であることが好
ましい。このような伸長性によって、両方の層を同じ方向へ伸長可能であるよう
にすることが好ましい。身体側ライナー２４及び外側カバー２６の少なくとも一
方は、弾性的に伸長可能である、即ち伸長力を除いた時に実質的に元の長さ及び
／又は幅に収縮できることが好ましい。例えば、吸収性物品８の好適な実施形態
では、外側カバー２６が縦方向へ２００％伸びた、即ち「Ｌ」方向の長さは伸ば
される以前の長さの３倍となった後、外側カバー２６は、元の長さの１５０％へ
戻り延伸量の７５％だけ収縮する。このように、本明細書では、引き伸ばし量の
少なくとも約７５％を回復できる材料は、弾性的に伸長可能であるとする。

【００４０】好適な実施形態では、吸収性物品８が引き伸ばされた状態の時に、身体側ライ
ナー２４及び外側カバー２６の少なくとも一方は、締結タブ２０、２２又は他の
拘束体が解放されると、直ちに吸収性物品を実質的に引き伸ばし前の元の寸法及
び形状に戻すのに十分な収縮特性を有している。このような例では、伸長可能な
部材自身が弾性的に伸長可能でなくとも、解放の瞬間に収縮寸法にまで収縮する
ライナー／カバーに追随することができる。他の実施形態では、身体側ライナー
２４と外側カバー２６との両方が弾性的に伸長可能であり、締結タブ２０、２２
を解放すると、互いに作用し合いながら、吸収性物品８を実質的に最初の緩和状
態の寸法及び形状である収縮状態へ戻すことができる。前記構成では、身体側ラ
イナー２４及び外側カバー２６は、各方向に実質的に等しい収縮性を有している
。

【００４１】幾つかの実施形態では、身体側ライナー２４、外側カバー２６、及び伸長可能
な層４２は全て、少なくとも横方向に伸長可能であり、伸長可能な層によって、
外側カバーは、吸収性パッド３８を損傷することなく横方向に少なくとも約３０
％伸びることができる。他の実施形態では、外側カバー２６は、吸収性パッド３
８を損傷することなく横方向に少なくとも約２００％伸びることができる（伸長
可能な層４２と同じ）。

【００４２】他の実施形態では、身体側ライナー２４、外側カバー２６、及び伸長可能な層
４２は全て、少なくとも縦方向に伸長可能であり、伸長可能な層によって、外側
カバーは、吸収性パッド３８を損傷することなく縦方向に少なくとも約３０％伸
びることができる。他の実施形態では、外側カバー２６は、伸長可能な層４２と
同様に、吸収性パッド３８を損傷することなく縦方向に少なくとも約１００％伸
びることができる。

【００４３】多くの実施形態では、伸長可能な層４２の応力／歪の比は、少なくとも外側カ
バーと同じか又はそれより小さいことが好ましい。そのような構成では、伸長可
能な層４２は、同じ力を受ける外側カバー２６と少なくとも同じように伸びて、
伸長可能な層が裂けたり又は破損したりしないことを保証する。

【００４４】外側カバー２６及び／又は身体側ライナー２４に装着される脚部弾性体２８は
、他の材料で形成される。脚部弾性体を形成するのに適当な材料には、ＬＹＣＲ
Ａ（商標）のストランド、リボン、又は、引き伸ばされる又は伸ばされた状態で
、吸収性物品８に接着されて脚部弾性体２８を形成する一つ又はそれ以上の層の
ポリマー及び／又はエラストマー材料等がある。脚部弾性体２８は、緩和状態か
らの、更に緩和状態への、縦方向「Ｌ」の限定された伸長性を吸収性物品に与え
る。代わりに、脚部弾性体料２８を形成する材料は、緩和状態において、吸収性
物品には襞を与えた状態で吸収性物品８に装着することができ、こうすると脚部
弾性体が吸収性物品の長さ方向に沿って伸ばされている時に、弾性的な収縮力が
吸収性物品８の少なくとも股部分１８に付与される。

【００４５】図４の実施形態では、外側カバー２６及び／又は身体側ライナー２４は、少な
くとも縦方向「Ｌ」に引き伸ばすことのできる材料で形成され、そうすると、こ
のような吸収性物品８の実施形態に対しては、伸長可能な脚部弾性体２８は不要
となる。更に図４をみて分かるように、間隔を空け左右に向い合って配置された閉じ込
めフラップ３０、３２は、各側端３４、３６の内側で吸収性物品８の長さに沿っ
て縦方向に伸びる。このような実施形態では、閉じ込めフラップ３０、３２は、
通常、身体側ライナー２４に固定される。破線５６は、身体側ライナー２４と向
い合う閉じ込めフラップの全表面が身体側ライナーに対し股部分１８より外側で
固定される部分の縦方向内向き側の境界を示す。従って、吸収性物品８の前方部
分１０又は後方部分１４の破線５６より外側では、閉じ込めフラップ３０、３２
は、通常、身体側ライナー２４から離れる外方向には開かない。しかし、端１２
、１６から見て破線５６より内側では、閉じ込めフラップ３０、３２は、身体側
ライナー２４に近接した端部のみが身体側ライナー２４に固定される。従って、
上端は開くことができるので、閉じ込めフラップは、展開し、立ち上がり、滲出
液を受け入れ且つ漏れないようにする。代表的な閉じ込めフラップは１９８７年１１月３日付のＫ・エンローへ発行さ
れた米国特許番号第４，７０４，１１６号に記載されており、その全体を参考文
献として本開示と一致する（矛盾しない）範囲でここに援用する。

【００４６】腰部弾性体（図示せず）は、通常、吸収性物品８の腰の周囲で伸長可能である
。前方腰部弾性体及び後方腰部弾性体（図示せず）は、通常、ストランド、リボ
ン、又は一つ又はそれ以上の層のポリマー及び／又は他のエラストマー材料を含
んでいる。このようなエラストマー材料は、弾性体が引き伸ばされている状態で
、吸収性物品８に接着又は他の方法で取り付けることができる。腰部弾性体は、
エラストマー材料からなる一つ又はそれ以上の別個のストランドを含むことがで
きるが、互いに離れている別個の、一般的には平行な配列として構成するのが好
ましい。

【００４７】伸長可能な外側カバー２６及び／又は伸長可能な身体側ライナー２４とを備え
る幾つかの実施形態では、腰部弾性体要素を省くことができる。このような吸収
性物品８は、上記したような別個の腰部弾性部材を持たない。伸長可能な身体側
ライナー２４及び／又は伸長可能な外側カバー２６は、腰部分に適切な引き伸ば
し機能を保持しつつ、別個の腰部弾性部材を不要にすることができる。

【００４８】吸収性パッド３８は、様々な材料により、様々な寸法及び形状（例えば、長方
形、台形、Ｔ字型、Ｉ字型、砂時計型等）に作成される。吸収性パッド３８の大
きさと吸収容量は、対象着用者の大きさと、吸収性パッドの使用目的によって決
まる予想液体負荷とに適合しなければならない。吸収性パッド３８は、吸収性コア４４を含んでおり、この吸収性コア４４は、
ティッシュ４０と伸長可能な層４２とによって包まれているのが好ましい。接着
剤４６は、好ましくは常温硬化接着剤とされ、ティッシュ４０と層４２との少な
くとも外周付近でティッシュ４０及び／又は層４２に、吸収性コア４４の外側で
塗布される。ティッシュ４０の表面４８を伸長可能な層４２の表面５２へ固定す
るために、常温硬化接着剤の代わりに他の既知の接着剤又は結合技術を利用して
もよい。

【００４９】図１及び図２を参照すると、ティッシュ４０は、通常、シングルプライで低気
孔率のクレープされたワッディング等である。気孔率等の特性が適切であるなら
ば、他のティッシュでもティッシュ４０として機能することができる。代表的な
ティッシュは、坪量が２０グラム／ｍ²、気孔率が約１００立方フィート／分／平方フィートである。本発明では都合上、成分の気孔率の値をＡＳＴＭの方法Ｄ７３７−７５「織布
の空気透過性に関する標準試験方法」（１９７５年６月３０日（１９８０年に再
承認））により測定する。この方法は一枚のシート状の試験材料で行われる。こ
の方法に適したタイプの透過性試験装置は例えば、メリーランド州、ガイサース
ブルグのフレーザープレシジョンインストルメント社から入手可能な高差圧空気
透過性試験機である。

【００５０】伸長可能な層４２は、スパンボンド材料を含んでいる。ネックされストレッチ
されたスパンボンド材料は特に有効である。代表的な材料としては、坪量が約１
２から約３６ｇ／ｍ²で、熱により点結合されたポリプロピレン・スパンボンド材料がある。このような材料は、適切に加熱すると長さが約５％から約２５％引
き伸ばされ（機械方向）、幅が約３０％から約６０％狭くなる（機械方向に直角
な方向の寸法）。完成した伸長可能な層４２は、横方向「Ｃ」へ伸長可能であり
適度の弾性収縮性を有している。このようなネック・ストレッチ・スパンボンド
ウェブについて記載したモーマンへ発行された米国特許番号第４、９６５，１２
２号を参考文献として、本明細書で開示された情報と一致する（矛盾しない）範
囲でここに援用する。

【００５１】伸長可能な層４２として使うのに適した他の材料としては、ネック結合された
積層体、ストレッチ結合された積層体、カードされたウェブ、例えばポリオレフ
ィンのようなポリマー等がある。外側カバー２６に関して述べた先の材料は、伸
長可能な層４２として使うこともできる。伸長可能な層４２は、本明細書に具体
的に開示されていなくても、具体的に今まで述べた材料の特性と一致する適当な
特性を有する他の材料で作成することができる。伸長可能な層４２の応力／歪の比は、各方向で、外側カバー２６と実質的に同
じか又は低いことが好ましい。従って使用中に伸長可能な層４２は、層を伸す力
により、実質的に少なくとも外側カバー２６と同じ距離だけは伸びる傾向にある
。勿論、使用中に外側カバー２６及び／又は伸長可能な層４２の機能を破壊する
ほどの大きな負荷は、本発明では想定していない。

【００５２】伸長可能な層４２の乾燥強度及び湿潤強度は、吸収性物品８上に層を配置する
製造工程にも、着用者の身体での完成品（吸収性物品８）の普通の使用にもこの
層が耐えられるだけ満足のいくものである。伸長可能な層４２は、一層の材料として開示されているが、伸長可能な層４２
は複数の層を含んでいても良く、その場合複数の層の少なくとも一つの層は、伸
長可能な層として先に述べた材料から作られる。

【００５３】吸収性コア４４は、セルロース毛羽のウェブのような親水性繊維マトリックス
を含んでいるのが適当であり、超吸収性材料として、周知の高吸収性材料と組合
せるのが好ましい。好適な実施形態では、吸収性コア４４は、超吸収性ヒドロゲ
ル成形材料と木材パルプ毛羽との混合物を含んでいる。木材パルプ毛羽の代わり
に、合成繊維、ポリマー繊維、メルトブロー繊維、又はメルトブロー繊維と天然
繊維とを組合せたものも使われる。超吸収性材料は、親水性繊維と実質的に均一
に混ぜ合わせるか又は親水性繊維と組合せるかして、吸収性コアとする。代わりに、吸収性コア４４は、層状の繊維ウェブと、超吸収性材料とを含むこ
とができ、更に、超吸収性材料を特定の場所に維持する他の好適な手段も含むこ
とができる。

【００５４】吸収性コア４４内の高吸収性材料は、天然ポリマー、合成ポリマー、変性天然
ポリマー及び材料から選択することができる。高吸収材料は、シリカゲルのよう
な無機材料、又は架橋ポリマーのような有機化合物のこともある。架橋という用
語は、普通の水溶性材料を、実質的に非水溶性であるが膨潤性とする効果のある
任意の手段を指し、この手段により吸収特性は得られるが、水ベースの液体を吸
収した後には、膨張した材料は実質的に流動性がなくなる。このような手段とし
ては、例えば、物理的交絡、結晶ドメイン、共有結合、イオン複合及びイオン会
合、水素結合のような親水性会合、疎水性会合又はファン・デル・ワールス力等
がある。

【００５５】身体側ライナー２４は、外側カバー２６に対し、少なくとも吸収性パッド３８
の外周付近の外側で固定される。このような固定関係は、通常、接着剤６６のパ
ターンにより提供される。このパターンは、図３に示された接着剤６６の渦巻き
を含んでいる。接着剤６６の渦巻きは、外側カバー２６の幅一杯に並べられた接
着剤塗布具７０の、間隔を空けて設けられた１２個のスプレーガン６８と対応す
る。このような接着剤パターンにすると、外側カバー２６の表面６４を伸長可能
な層４２及び身体側ライナー２４の表面６０の周囲に接着して維持するのに必要
な接着剤６６の量が減る。

【００５６】他の実施形態では、接着剤６６のパターンは、外側カバー２６の表面６４に塗
布される接着剤が重なった渦巻き状にすることができる。このような実施形態は
、隣接する渦巻き状の接着剤６６が互いに重なるか又は接触する点を除けば、図
３の図面と同じである。他の実施形態では、接着剤６６のパターンは、縦方向「Ｌ」に伸び間隔を空け
て設けられた接着剤の線からなる列とすることができる。そのような実施形態は
例えば、隣接する線同志が実質的に等間隔で離れ、外側カバー２６の長さ方向の
縦方向「Ｌ」へ伸びる１２本の線を含むことになろう。

【００５７】図３に示した接着剤６６の渦巻きパターンは、弾性的に伸長可能である部材を
備える外側カバー２６が少なくとも一方向に伸びることができるように、接着剤
で覆われておらず、接着剤が全く無い非接着部分６７を与えながら、外側カバー
２６を伸長可能な層４２に固定する。伸長可能な層４２は通常、外側カバー２６と同じ方向に伸長可能である。接着
剤６６のパターンは、通常、伸長可能な層４２と外側カバー２６が少なくとも一
方向へ伸びるのをそれほど妨げない。伸長方向は、横方向「Ｃ」であるのが好ま
しい。オープン非接着部分６７は、外側カバー２６、伸長可能な層４２、吸収性
コア４４、身体側ライナー２４により形成される基層の伸長性を増大させる。非
接着部分６７の表面面積が大きくなればなるほど、外側カバー２６の伸長可能な
層４２に対する固定は少なくなる。存在する固定が少なくなればなるぼど、基層
に対する有効な伸長性の大きさは高くなる。同様に、接着剤６６によって接合さ
れる表面が大きくなればなるほど、本装置の使用に利用される、外側カバー２６
と伸長可能な層４２による伸び量は少なくなる。

【００５８】幾つかの実施形態では、外側カバー２６と伸長可能な層４２のいずれも、縦方
向「Ｌ」又は縦方向と横方向の両方へ伸びることができる。伸長可能な接着剤を
接着剤６６として利用すると、両方向への伸びが実現される。接着剤６６として
特に有用な、この種の伸長可能な又は弾性的な接着剤として、ウィスコンシン州
、ワウワトサのアトフィンドレーアドヘッシブ社から入手可能なＨ２５２５Ａが
知られている。このような弾性的な接着剤は、伸長可能な層４２の外側表面５４
と外側カバー２６の内側表面６４との間の接触面の高い割合で覆うパターンで塗
布することができる。接触面全てが接着剤で覆われても、弾性接着剤が十分に伸
長可能である場合、伸長可能な層４２と外側カバー２６との伸長性が妨げられる
ことはなく、このような伸びにより有意に負荷が加わったり又は吸収性コアに悪
影響が及んだりすることはない。

【００５９】外側カバー２６と伸長可能な層４２とを接合する接着剤６６として使われる弾
性的な接着剤が開示されているが、このような弾性的な接着剤は、本出願におい
て他の部位のために開示されている他タイプの接着剤に代えて利用することがで
きる。例えば、線状の接着剤７８は、弾性的な接着剤を含んでもよい。

【００６０】あまり伸長しない接着剤は、適切に塗布されない場合、伸長可能な層４２と外
側カバー２６の伸長を妨げる恐れがある。従って、身体側ライナー２４と外側カ
バー２６が横方向「Ｃ」と縦方向「Ｌ」の両方向に伸長可能であり、接着剤６６
が弾性的でない場合、接着剤パターンは、縦方向に連続した線状の接着剤を含ま
ないパターンとしなければならない。例えば、縦方向の間隔を空け未接続部分を
示す図３のパターンに対して、接着剤６６のパターンは様々な角度とすることが
できる。このようなパターンは、接着剤６６が外側カバー２６の縦方向「Ｌ」又
は横方向「Ｃ」への伸びを「ロックアップ」しないように又は制限するように働
く。本明細書で使われる「ロックアップ」という用語は、接着剤が、伸長可能材
料の少なくとも表面に結合状態を作り出すために、伸長可能な部材が設計通りの
量だけ伸びるのを接着剤つまり接合用接着剤が妨げることを指す。同様に、接着
剤塗布具７０である選択されたスプレーガン６８を断続的又は継続的に停止し、
接着剤のパターンを受ける内側第二表面６４の領域を断続的に変化させ、及び／
又は接着剤のパターンの密度を変化させることもできる。このように接着剤６６
を断続的に塗布すると、外側カバー２６を縦方向へ伸長可能な状態にすることが
できる。

【００６１】サージ層７２は、通常、ティッシュ４０と身体側ライナー２４との間に配置さ
れる。サージ層７２は、滲出液が吸収性パッド３８の相当部分に亘って広がるの
を助ける。つまり、サージ層７２は、急に出た多量の尿又は他の体内滲出液を吸
収性パッド３８が吸収するのを助ける。サージ層７２の表面７４は、ティッシュ
４０の表面５０と表面同志が向い合い、サージ層の表面７６は、身体側ライナー
２４の表面６０と表面同志が向い合う。

【００６２】サージ層７２は、１９９６年１月２３日付でＣ・エリスとＤ・ビショップへ発
行された米国特許番号第５，４８６，１６６号「個人ケア吸収性物品等のための
不織繊維ウェブサージ層」と１９９６年２月１３日付でＣ・エリス及びＲ・エベ
レットへ発行された米国特許番号第５，４９０，８４６号「個人ケア吸収性物品
等のための改善されたサージ抑制不織繊維ウェブ」に述べられた材料を含んでい
てもよく、それらの開示を参考文献として、本明細書に開示された情報と一致し
ている（矛盾しない）範囲でここに援用する。又、当該分野で既知のサージ層材
料を使うこともできる。

【００６３】随意的に、縦方向「Ｌ」に伸長する第二の線状の接着剤（図示せず）を、サー
ジ層７２と吸収性パッド３８との間に配置することができる。この線状の接着剤
は、身体側ライナー２４が少なくとも横方向「Ｃ」へ所望距離だけ伸長すること
を可能にしつつ、吸収性パッド３８が著しく横へ動かないようにするのを助ける
。このような配置は、吸収性パッド３８が吸収性物品８内の中心に確実に留まる
のを助けることになる。このような第二の線状の接着剤は、縦方向「Ｌ」に平行な身体側ライナー２４
の長さに沿って間隔を空けて配置された断続的な線状の接着剤であってもよい。
そのような断続的な線は、接着剤６６のパターンを塗布するスプレーガン６８を
断続的に作動させることにより形成される。従って、身体側ライナー２４と外側
カバー２６の両方が横方向「Ｃ」及び縦方向「Ｌ」に伸長可能である実施形態の
場合、断続的な線状の接着剤は、身体側ライナーの縦方向への伸長を著しくロッ
クアップしたり、阻止したりはしないであろう。

【００６４】吸収性物品８を作成する際に、身体側ライナーが吸収性パッド３８に重なり、
吸収性パッド３８から外側へ伸びるように、身体側ライナー２４をティッシュ４
０の表面５０へ当てるようにしてもよい。つまり、身体側ライナー２４は、図２
に示すように、吸収性パッド３８の外側へ伸びる外側カバー２６の複数部分と重
なって接触する。接着剤６６のパターンは、吸収性パッド３８の外周の外側に配
置される場所で、外側カバー２６の外周を身体側ライナー２４に固定する。

【００６５】図１及び図２に示した吸収性物品８では、身体側ライナー２４及び外側カバー
２６は、吸収性コア４４に対して相対的に自由に移動する。このような動きが特
に起こるのは、随意の線状の接着剤６９を使わず、吸収性コア４４の複数部分を
伸長可能な層４２へ固定する場合である。こうすると図１及び図２の実施形態で
は、身体側ライナー２４と外側カバー２６は伸長可能な層４２と共に伸長可能に
なるが、伸長可能な層４２が裂けたり破損したりしないように、更には超吸収性
剤又は他の吸収性材料が吸収性パッド３８から漏れないように、弾性的に伸長可
能であるのが好ましい。

【００６６】図４に示した本発明の第二実施形態を、更に図５の横断面図で示す。図５の実
施形態は、ティッシュ４０が他の材料の層８０と置き換えられている点を除き、
図２の実施形態と実質的に同じである。材料の層８０は、例えば、伸長可能な層
４２について先に述べた材料からなる単一又は複数の層を含んでいる。層８０は、身体側ライナー２４、伸長可能な層４２、外側カバー２６のように
少なくとも同じ方向又は複数の方向へ伸長可能な層を含んでいることが好ましい
。即ち、吸収性物品８が着用者の身体へ当てられた時、層４２、８０が吸収性コ
ア４４に対して相対的に自由に移動できることにより、層４２、８０は、吸収性
コア４４を裂いたり又損傷したりすることなく、身体側ライナー２４及び外側カ
バー２６と共に伸長することができる。身体側ライナー２４及び外側カバー２６
の縦方向「Ｌ」及び横方向「Ｃ」における応力／歪の比は、伸長可能な層４２、
８０の応力／歪の比を上回るか又は等しくし、着用及び使用中に吸収性物品８を
伸ばす力に対して、如何なる部材もあまり抵抗とならないか又は抵抗を抑制する
ようにすることが好ましい。このように抵抗を分担させると、伸長可能な層４２
、８０が引裂き又は破損すること及びこれに続いて超吸収性粒子及び吸収性材料
が吸収性パッド３８から漏れることの恐れが少なくなる。

【００６７】吸収性パッド３８は、必要に応じて、伸びることができる伸長可能な層４２、
８０を含む。吸収性コア４４は、伸長可能な層４２と８０との間に留まり、伸長
可能な層４２、８０の伸長性により、更に層４２、８０が吸収性コアに接着され
ていないために、吸収性物品８が伸ばされた場合にも、吸収性コアはあまり有意
に伸ばされず、従って損傷することもない。つまり、伸長可能な層４２、８０は
、吸収性コア４４に対して本質的に十分に移動することができ、身体側ライナー
２４及び外側カバー２６の伸びに応じて吸収性物品８の範囲内で移動する。図１と図２の実施形態に述べた変更と代案は概ね、図４と図５の実施形態に利
用することができる。しかし、ティッシュ４０は層８０と置き換えられる。

【００６８】当業者には、説明した実施形態と関連して本明細書に開示されている本発明に
対し、本発明の精神を逸脱することなく変更を加えることができることを理解頂
けるであろう。本発明は好適な実施形態について説明してきたが、本発明は様々
な、配置変え、変更、置き換えができるものであり、そのような配置変え、変更
、置き換えは全て添付の特許請求の範囲内にあることを理解されたい。請求の範囲項においてミーンズ・プラス・ファンクションの用語を使用してい
る限り、本明細書に開示された実施形態に示されているものと構造的に均等でな
いものは全て本明細書に含まれるということを意味しない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による吸収性物品の第一実施形態の平面図である。

【図２】図１の線２−２についての吸収性物品の断面図である。

【図３】接着剤が好適な接着剤パターンで塗布された外側カバーを示す。

【図４】脚部弾性体を有しない、ティッシュを伸長可能な層に置き換えた第二実施形態
の平面図である。

【図５】図４の線５−５についての吸収性物品の断面図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者ポズニアクジェニファーエリザベスアメリカ合衆国ウィスコンシン州 54915 アップルトンブルックヘヴンドライヴダブリュー2758 (72)発明者タンザーリチャードウォーレンアメリカ合衆国ウィスコンシン州 54956 ニーナビューリーロード 413 (72)発明者セクストンヒューマイケルアメリカ合衆国ジョージア州 30265 ニューマンマラードトレース６Ｆターム(参考） 3B029 BD07 BD15 BD17 4C003 AA07 AA26 BA03 BA04 BA08 CA01 CA04 CA06 DA01 DA04 4C098 AA09 CC03 CC07 CC12 CE06 DD05 DD10 DD12 DD25

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】後方部分と、前方部分と、前記後方部分及び前記前方部分を
接続する股部分とを含み、前記吸収性物品を横切って伸びる横方向と、前記前方
部分、股部分及び後方部分を通して伸びる縦方向とを有する吸収性物品において
、（ａ）第一側面、及び第二側面を有する吸収性コアと、（ｂ）前記吸収性コアの前記第一側面に隣接して配置された第一表面、及び反
対側の第二表面を有する伸長可能な材料層と、（ｃ）第三外側カバー表面、及び反対側の第四外側カバー表面を有する伸長可
能な外側カバーと、を備え前記伸長可能な層の前記第二表面は、前記第三外側カバーと表面同志が向
い合う関係で配置され、（ｄ）前記伸長可能な層及び前記外側カバーの間に接着剤パターンをが配置さ
れ、前記接着剤パターンは、前記外側カバーの伸びによって前記伸長可能な層を伸
ばすことができ、前記伸長可能な層が、前記吸収性コアに有意な負荷を加えるこ
となく前記外側カバーの伸びに応じて伸びる能力を持つように、前記伸長可能な
層を前記外側カバーに取り付けることを特徴とする吸収性物品。
【請求項２】前記伸長可能な層は、伸長可能なスパンボンド材料の層を備
えることを特徴とする請求項１に記載の吸収性物品。
【請求項３】第五表面と、反対側の第六表面とを有するティッシュを備え
るとともに、前記ティッシュの第五表面は、前記吸収性コアの第二面に隣接して
配置され、且つ前記ティッシュ及び前記伸長可能な層は、組み合わされた状態で
前記吸収性コアを収容し、随意的に、前記吸収性コア、前記伸長可能な層、及び
前記ティッシュは、組み合わされた状態で吸収性パッドを構成し、更に、随意的
に、前記吸収性物品は、第七表面と反対側の第八表面とを有する身体側ライナー
を備え、前記第七表面は、前記ティッシュの第六表面と表面同志が向い合う関係
で配置されることを特徴とする請求項１又は２に記載の吸収性物品。
【請求項４】前記ティッシュ及び前記伸長可能な層は、前記吸収性コアの
外周の少なくとも一部分で相互に固定されることを特徴とする請求項３に記載の
吸収性物品。
【請求項５】前記身体側ライナー及び前記外側カバーの少なくとも一方が
、弾性的に伸長可能な材料を含むか、又は、前記身体側ライナー及び前記外側カ
バーのいずれも弾性的に伸長可能であり、各々の方向に実質的に等しい弾性的な
伸長性を有することを特徴とする請求項３に記載の吸収性物品。
【請求項６】前記身体側ライナー及び前記外側カバーのいずれも、少なく
とも横方向に伸長可能であることを特徴とする請求項３に記載の吸収性物品。
【請求項７】前記吸収性パッドは、外周を有するとともに、前記接着剤パ
ターンは、前記外側カバーの第三表面上で前記吸収性パッドの外側に配置される
ことにより、前記外側に配置された接着剤が、前記吸収性パッドの外周の外側に
配置された場所で、前記外側カバーを前記身体側ライナーに対し固定することを
特徴とする請求項３に記載の吸収性物品。
【請求項８】前記外側カバーは、ネック結合された積層体を備えることを
特徴とする前記請求項の何れかに記載の吸収性物品。
【請求項９】第一及び第二閉じ込めフラップを備えることを特徴とする前
記請求項の何れかに記載の吸収性物品。
【請求項１０】前記吸収性物品は、腰部分を有するとともに、別個の腰部
弾性部材を持たず、且つ腰部において弾性的に伸縮性があり、更に、随意的に、
前記吸収性物品の少なくとも前記股部分に配置された脚部弾性体を含み、前記脚
部弾性体料が伸長性と収縮性とを縦方向に与えることを特徴とする前記請求項の
何れかに記載の吸収性物品。
【請求項１１】前記接着剤パターンは、複数の渦巻き状パターンを含むこ
とを特徴とする前記請求項の何れかに記載の吸収性物品。
【請求項１２】第五表面と反対側の第六表面を有する材料の第二層を備え
るとともに、前記第二層の第五表面は、前記吸収性コアの第二側面に隣接して配
置され、且つ前記伸長可能な層及び前記第二層が前記吸収性コアを収容し、更に
、前記吸収性コア、前記伸長可能な層、及び前記第二層とが組み合わされた状態
で吸収性パッドを構成し、随意的に、前記伸長可能な層と前記第二層とが前記吸
収性コアの外周の少なくとも一部分で相互に固定されることを特徴とする前記請
求項の何れかに記載の吸収性物品。
【請求項１３】第七表面と反対側の第八表面とを有する身体側ライナーを
備えるとともに、前記身体側ライナーの第七表面は、前記第二層の第六表面と表
面同志が向い合う関係で配置されることを特徴とする請求項１２に記載の吸収性
物品。
【請求項１４】後方部分と、前方部分と、前記後方部分及び前記前方部分
を接続する股部分とを含み、前記吸収性物品を横切って伸びる横方向と、前記前
方部分、股部分、及び後方部分を通して伸びる縦方向とを有する吸収性物品にお
いて、（ａ）第一内側表面と反対側の第二外側表面とを有する伸長可能な外側カバー
と、（ｂ）身体に接触する第三表面及び反対側の第四表面を有し、前記第四表面が
、前記外側カバーの第一内側表面の少なくとも一部と表面同志が向い合う関係で
取り付けられた身体側ライナーと、（ｃ）前記身体側ライナー及び前記外側カバーの間に配置され、且つ第一側面
及び反対側の第二側面を有する吸収性コア、前記吸収性コアの第一側面及び前記
外側カバーの間に配置された材料の第一伸長可能な層、及び、前記吸収性コアの
第二側面及び前記身体側ライナーの間に配置された材料の第二層を含む吸収性パ
ッドと、（ｄ）前記外側カバーの伸びにより前記吸収性物品の内部で前記伸長可能な層
を伸ばすことができるように、前記外側カバー及び前記第一伸長可能な層の間に
配置されて前記外側カバー及び前記第一伸長可能な層を相互に取り付ける接着材
料と、を備えることを特徴とする吸収性物品。
【請求項１５】前記外側カバーは、弾性的に伸長可能な材料を含み、随意
的に、前記弾性的に伸長可能な材料は、ネック結合された積層体であることを特
徴とする請求項１４に記載の吸収性物品。
【請求項１６】前記身体側ライナーは、伸長可能な材料を含み、更に、随
意的に、前記身体側ライナー、前記外側カバー、及び前記第一伸長可能な層は、
前記第一伸長可能な層によって、前記外側カバーが前記吸収性パッドを損傷する
ことなく、横方向に少なくとも約３０％、好ましくは少なくとも約２００％伸び
ることができるように、少なくとも横方向に伸長可能であることを特徴とする請
求項１４又は１５に記載の吸収性物品。
【請求項１７】前記第一伸長可能な層は、前記外側カバーが前記吸収性パ
ッドを損傷することなく、縦方向に少なくとも約３０％伸びることができるよう
にすることを特徴とする請求項１６に記載の吸収性物品。
【請求項１８】前記外側カバー及び前記第一伸長可能な層の間に配置され
た接着材料は、弾性的な接着材料を含むことを特徴とする請求項１４乃至１７の
何れかに記載の吸収性物品。
【請求項１９】前記第二層は、ティッシュを備えるとともに、随意的に、
前記ティッシュ及び前記第一伸長可能な層は、前記ティッシュ及び前記第一伸長
可能な層を組合せることによって前記吸収性コアが囲まれて前記吸収性パッドを
構成するように、前記吸収性コア付近で相互に固定されることを特徴とする請求
項１４乃至１８の何れかに記載の吸収性物品。
【請求項２０】前記吸収性パッドは、外周を有するとともに、前記接着材
料は、前記接着材料が前記外側カバーを前記身体側ライナーへ固定するように、
前記外周から外側に伸びることを特徴とする請求項１４乃至１９の何れかに記載
の吸収性物品。
【請求項２１】前記第二層は、スパンボンド材料を含み、随意的に、前記
スパンボンド材料は、伸長可能な材料であることを特徴とする請求項１４乃至２
０の何れかに記載の吸収性物品。
【請求項２２】前記第二層は、伸長可能な層であり、前記第一伸長可能な
層及び前記第二伸長可能な層は、前記第一伸長可能な層及び前記第二伸長可能な
層を組合せることにより前記吸収性コアが囲まれて前記吸収性パッドを構成する
ように、前記吸収性コア付近で相互に固定されることを特徴とする請求項１４乃
至２１の何れかに記載の吸収性物品。
【請求項２３】前記第二層は、伸長可能な層であり、前記伸長可能な層及
び前記第二伸長可能な層は、少なくとも横方向に実質的に等しい伸長性を有する
ことを特徴とする請求項１４乃至２２の何れかに記載の吸収性物品。
【請求項２４】前記外側カバーは、前記伸長可能な層よりも、大きいか又
は等しい応力／歪の比を有することを特徴とする請求項１４乃至２３の何れかに
記載の吸収性物品。
【請求項２５】後方部分と、前方部分と、前記後方部分及び前記前方部分
を接続する股部分とを含み、吸収性物品を横切って伸びる横方向と、前記前方部
分、股部分、及び後方部分を通して伸びる縦方向とを有する吸収性物品において
、（ａ）第一側面、及び第二側面を有する吸収性コアと、（ｂ）前記吸収性コアの前記第一側面に隣接して配置される材料層の第一表面
、及び反対側の第二表面を有する、随意的に伸長可能な、材料の層と、（ｃ）第三外側カバー表面及び反対側の第四外側カバー表面を有し、前記層の
前記第二表面が、前記第三外側カバー表面と表面同志が向い合う関係で配置され
た伸長可能な外側カバーと、（ｄ）前記層及び前記外側カバーの間に配置された弾性的な接着剤を備え、前記弾性的な接着剤は、前記外側カバーの伸びにより前記吸収性コアに有害な
負荷を加えることなく前記接着剤を伸ばすことができるように、前記層を前記外
側カバーに取り付けることを特徴とする吸収性物品。