JP2001526641A - 免疫系活性を調節する及び炎症を阻害するための細胞調節親油性ペプチド - Google Patents

免疫系活性を調節する及び炎症を阻害するための細胞調節親油性ペプチド

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Abstract

(57)【要約】 リンパ球細胞の細胞障害性を阻害する、炎症性サイトカインの生産を阻害する、及びそのようなサイトカインに関連する炎症反応を阻害する、ヘム含有酵素の活性を阻害する並びに自己免疫疾患の発症のおそれのある哺乳類の当該疾患の発症を遅延するのに有用なコンピュータープログラムにより誘導された配列を含んで成る新規のオリゴペプチドを提供する。対象組成物をリンパ球及び本来リンパ球を活性化するであろう細胞を含んで成る混合物と接触させることにより、標的細胞の溶解が実質的に阻害されうる。これらのオリゴペプチドは対象の組成物に活性を変えるために多種多様なその他の基又は化合物と連結させてよい。対象組成物は特に異種又は同種異系移植片の関与する組織に対するリンパ球攻撃を阻害するため、又は炎症性サイトカインの生産及びそれに関わる炎症反応を阻害するために宿主に任意の慣用の手段により投与してよい。対象組成物はヘム含有酵素の活性の阻害においても利用されうる。

Description

【発明の詳細な説明】 免疫系活性を調節する及び炎症を阻害するための細胞調節親油性ペプチド 序論 技術分野 本発明の分野は免疫系細胞の活性を調節及び炎症を阻害するために有用な新規 のペプチドにある。 背景 免疫系は新形成の如き有害な異常に対して身体を救済しながら多種多様な病原 体に対して哺乳類宿主を守る細胞及び組成物の異常に複雑な組合せである。免疫 系の一つの技は免疫系機能を発揮する細胞、例えば(a)リンパ球、例えば骨髄 由来B−リンパ球、胸腺由来Tリンパ球及びナチュラルキラー(NK)細胞、並び に(b)単球食細胞、例えば単球及びマクロファージを包括する。リンパ球は主 に特異的免疫反応に関連するが、抗原決定基を特異的に認識し、且つそれを識別 するその能力に基づき、単球食細胞は往々にしてファゴサイト−シスを介する外 来微生物の一般除去、並びにその微生物自体により直接的に誘導される又は抗原 刺激Tリンパ球に応答して誘導されるサイトカインの生産及び分泌に関与する。 リンパ球及び単核食細胞の機能は高度に関連しており、そして適切な免疫系機能 にとって必須である。 リンパ球細胞のーの重要なサブセットはTリンパ球であり、その名の由来はそ れらが胸腺でプロセシングを受けることによる。Tリンパ球は複雑な細胞の群で あり、それは細胞死を誘導する様々なメ カニズムを有することにより細胞障害性であるか、又はその他の細胞の活性化に 機能する様々なサイトカインを分泌することにより活性化性でありうる。細胞障 害性Tリンパ球(「CTL」)は特定の主要組織適合性複合体(MHC)に制限して作用 し、そしてα及びβ鎖の両者を含んで成り、且つMHCの溝の中のペプチドと結合 した特定のMHC複合体に対する特異的親和性を有する細胞表層T細胞レセプター を発現する。CTLは、当該溝の中のペプチドが宿主にとって内因性である場合に は細胞に対して通常作用しないようにスクリーニングされる。しかしながら、MH Cが外来性であるか、又は溝の中のペプチドが宿主にとって外来性であるとき、C TLはかかる細胞を攻撃し、そしてそれを殺す。免疫系において重要な役割を果た すその他のリンパ球細胞にはB−リンパ球及びナチュラルキラー(NK)細胞が挙 げられ、その両者の活性は免疫系のその他の細胞及び様々なサイトカインポリペ プチドにより影響されうる。 単核食細胞は免疫系の第二主要細胞集団を構成し、そして一次機能がファゴサ イト−シスである一般リネージを有する細胞から成る。単核食細胞は先祖骨髄幹 細胞に由来し、そして成熟及びその後の活性化を経て、様々な形態学的形態、例 えば不完全分化型単球細胞及びマクロファージに到ることができうる。単核食細 胞の適正な機能は様々なサイトカインタンパク質を生産し、且つそれに応答する 能力に依存する。 サイトカイン、例えば様々なインターフェロン、インターロイキン、腫瘍壊死 因子、ケモカイン、造血成長因子及び泳動阻害因子は免疫系の多種多様な細胞に より産生されるタンパク質の多様性グループである。最も重要には、サイトカイ ンは様々な刺激に応答して様々なリンパ球及び単球食細胞により産生される及び /又は応答する。ほとんどの場合、サイトカインは自然及び特異的な免疫の双方 のエフェクター期の際に生産され、そして免疫及び炎症反応の双方を媒介及び調 節することを司る。サイトカインは、その他のポリペプチドホルモンと同様に、 標的細胞の表層上の特異的なレセプターに対する結合によりその作用を開始し、 その活性化は往々にして炎症反応をもたらす。 免疫反応及びサイトカイン誘導型炎症反応の活性化は宿主の健康及び免疫系の 適正な機能にとって極めて重要であるが、かかる活性化が望まれない数多くの状 況がある。一つの特定の分野は移植であり、MHC抗原のドナーと受容者との間で の同一性対合がほとんどない場合である。その他の状況は、自己免疫疾患、例え ばインスリン依存性真性糖尿病(IDDM)において認められるように、MHC及び結 合ペプチドが共に内因性である細胞を攻撃してしまう点でCTLの一部に不良があ る状況である。その他の状況は、サイトカイン媒介炎症反応が宿主の健康に悪影 響を及ぼすような場合、例えば敗血症ショック、リウマチ様関節炎、クーロン病 、大腸炎等の如き病気に係る炎症反応である。 免疫抑制はCTLの活性化が望まれない状況における汎用のアプローチとなりつ つある。しかしながら、免疫抑制剤、例えばシクロスポリンA、FK506等は様々 な望ましくない副作用を有する。更に、様々なアプローチが炎症反応を調節又は 阻害するために採用されるが、このようなアプローチの多くは1又は複数の望ま しくない作用をも有する。従って、リンパ球、特にCTLの活性化を阻害でき、し かも免疫系に対する万能免疫抑制効果が小さく、且つ副作用が少なく、不慮の感 染に対する防御に関して免疫系の大部分を宿主が有するままとする新しい薬剤の 同定にかなりの関心がある。更に、有害な炎症反応を抑制又は阻害するように機 能する新たな薬剤の同定にかなりの関心がある。 ここ数年において、免疫系活性を調節するうえで有効であり、且つ同種異系移 植の寿命を延期するオリゴペプチドが報告されている。これらのオリゴペプチド はヒト白血球抗原−B(HLA−B)α1−ドメインを基礎とし、そして保存アミノ 酸配列Arg-X-X-X-Arg-X-X-X-X-Tyrを有し、ここでXと表示する様々なアミノ酸 は活性を保持するために比較的わずかな種類のアミノ酸である(例えば、WO95/1 3288参照)。このようなオリゴペプチドがその活性を発揮するメカニズムはわか っておらず、特にそれらが治癒に未たない用量のシクロスポリンとどのように協 奏して同種異系移植の寿命を引き延ばすかは不明である。 更に、T細胞媒介炎症に対する作用を有するのは次式のオリゴペプチド A−B−C−D−E と報告されている。ここでAは存在しないか、又は1もしくは2個の疎水性残基 であり;Bは正に帯電したアミノ酸;Cは3〜5個の疎水性アミノ酸から成るペ プチドであり;Dは正に帯電したアミノ酸であり;そしてEは存在しないか又は 8個までの疎水性アミノ酸である。この合成されたペプチドは:Gly-Leu-Arg-Il e-Leu-Leu-Leu-Lys-Val;Met-Gly-Leu-Arg-Ile-Leu-Leu-Leu;Leu-Gly-Ile-Leu- Leu-Leu-Gly-Val;Leu-Asp-Ile-Leu-Leu-Leu-Gly-Val;Leu-Arg-Ile-Leu-Leu-Le u-Ile-Leu-Val;及びLeu-Arg-Leu-Leu-Leu-Lys-Valである。これらの配列はTCR −αのトランスメンブラン配列の配列上にあると推定されている。このペプチド が移植寿命を延ばす有益な効果を有することはその出願において何ら裏付けされ ていない。関連文献 Buelowら、Transplantation 59:649-654(1995)及びその中に 引用する文献。Manoliosら、Nature Medicine 3:84-88(1997)はT細胞活性を 調節する合理的なデザインにより誘導されたオリゴペプチドを述べる。Clayberg erらのWO95/13288はT細胞活性を調節できるペプチドを述べる。構造活性の関係 を利用してコンピューターにより化合物をデザインするための方法を記載した文 献には以下のものが挙げられる:GrassyらJ.of Molecular Graphics 13:356-3 67(1995);HaiechらJ.of Molecular Graphics 13:46-48(1995);YasriらP rotein Engineering 11:959-976(1996)及びAshtonらDrug Discovery Today 1:71-78(1996)。 発明の概要 細胞調節ペプチドを提供し、それは(1)様々な免疫系細胞、特にリンパ球、 より詳しくはCTLの活性を調節することができる(2)炎症性サイトカインを産 生することのできる細胞によるかかるサイトカインの産生を阻害し、その結果有 害な炎症反応に関わる症状の処置において有効である、(3)ヘム含有酵素の活 性を調節できる及び/又は(4)インスリン依存性真性糖尿病(IDDM)に感受性 な宿主のIDDMを遅延させることができ、ここで当該ペプチドはコンピュータープ ログラムに従うデザインに基づく。化合物の典型例は配列B-X-X-X-B-X-X-X-J-Ty r(ここでBは塩基性アミノ酸、JはGly,B、又は5〜6個の炭素原子の脂肪族 疎水性アミノ酸であり、そしてXは脂肪族極性アミノ酸以外の任意のアミノ酸で あり、ここで少なくとも3つのXは同一の脂肪族非極性アミノ酸である)、その 二量体及びそのD−立体異性体を含んで成り、そして当該アミノ酸配列は環の一 部であってよい。 これらのペプチドは、それら単独で、又はその他の免疫抑制剤と組合さって、 免疫系リンパ球、特に細胞障害性リンパ球の活性化、 特に移植の寿命の延期に有用である。本明細書に記載のペプチドは炎症性サイト カイン(例えば、インターフェロン−γ、IL−1,IL−4,IL−5,IL−6,IL −8,IL−10,IL−12,IL−13,IL−16,MIP1α、等)の産生を阻害するために も有用であり、かくして様々な障害、例えばリウマチ様関節炎、敗血症ショック 、クーロン病、大腸炎、アレルギー反応、自己免疫疾患等に関わる炎症反応を阻 害する、ヘムを基礎とする、酵素例えばヘムオキシゲナーゼ、酸化窒素シンター ゼ等の活性を阻害する、並びにin vitro及びin vivoの双方においてIDDMの発症 のおそれのある患者のIDDMの発症を遅らせるために有用である。ペプチドの投与 は移植すべき器官に対してex vivoで又はin vivoで行ってよく、それは任意の慣 用の手段、例えば当該ペプチド又は所望のペプチドをコードする核酸をリンパ球 活性を実質的に阻害する、炎症性サイトカインの生産及び関連の炎症過程を阻害 する、ヘムを基礎とする酵素活性、即ち、炎症反応に以前から関わる活性を阻害 する、及び/又はIDDMの発症を遅らせるのに十分な量で直接適用又は投与するこ とによる。 図面の簡単な説明 図1はbcl−nLペプチドのコンホメーション立体クラスターの模式図である。 描写するコンホメーションはbcl−nL軌道のクラスター分析から得られる。 図2はD2ペプチド対象軌道の主要面に対するペプチド軌道の突き出しの模式 図である。 特定の態様の説明 免疫系細胞の活性、特にT及びB細胞、並びに単核食細胞、より詳しくは、CT L及びNK細胞活性をin vitro及びin vivoで調節する ための方法及び組成物を提供する。更に、炎症性サイトカインの生産を阻害する のに有効であり、それ故有害な炎症反応に関わる障害の治療的処置、様々ななヘ ムを基礎とする酵素の活性の阻害、及び/又は自己免疫疾患、例えばIDDMの発症 の遅延に有用な方法及び組成物を提供する。CTL及びNK細胞調節ペプチドとして の特定の効果を有するペプチドは関連文献の説明に特定している通り、コンピュ ータープログラムに従って提供する。Grassyら、前掲に記載の手順に従い、T細 胞活性を阻害する能力を有することが以前に見い出された既知のオリゴペプチド に基づいてパラメーターを決定した。例えば、Buelowら、前掲を参照のこと。免 疫抑制活性のために必要なコンホメーション空間はYarsiら前掲に記載の手順に 従って計算した。 これらのパラメーターを利用し、既知のT細胞阻害活性を有する化合物がこれ らのパラメーター内に属することが示され、そして数多くの新規のペプチド化合 物を設計及び試験できた。新しいペプチド化合物は既知の活性化合物と同等又は 優れた活性を有することが見い出された。既知の活性化合物にはHLA−Bα1ドメ イン、特にアミノ酸75〜84及びこの配列の変異体が含まれ、ここで2個以下のア ミノ酸が置換され、そのアミノ酸にはR及びYは含まれず、ここで本発明はかか る既知の化合物を包括することは意図しない(例えばWO95/13288及びBuelowら、 前掲参照のこと)。更に知られているのはその配列から成る及びその配列と比べ 2つより多くの突然変異を有しない配列から成るヒトTCR−αトランスメンブラ ン領域に基づく配列である。これらの配列は2個の塩基性アミノ酸を含み、ここ でこの2個の塩基性アミノ酸は4個の脂肪族疎水性アミノ酸で隔てられている。 但し、本出願は3〜5個の疎水性アミノ酸が存在しうることを示唆する。突然変 異とは、一のアミノ酸の別のものによ る置換又は挿入もしくは欠失を意味し、それぞれを一の突然変異として数える。 本明細書に記載の新規のペプチド化合物の中枢配列において、所望するには2 個の塩基アミノ酸は3〜4個の疎水性アミノ酸、特に3個の疎水性アミノ酸によ り隔てられ、特にN末端が塩基性アミノ酸である場合にそうである。より所望す るには、C末端アミノ酸は芳香族アミノ酸、特にチロシンである。特に注目され るのはオリゴペプチド中枢末端アミノ酸の少なくとも一つがオリゴペプチド末端 アミノ酸である場合であり、これは当該化合物のモノマー又はオリゴマー形態で あってよい。 配列B-X-X-X-B-X-X-X-J-Tyr(ここでBは塩基性アミノ酸、即ち、Lys又はArg 、特に少なくとも一の位置、好ましくは両位置においてArgであり、JはGly,B 又は5〜6個の炭素原子の脂肪族疎水性アミノ酸、特にGly又はBであり、そし てXは脂肪族帯電アミノ酸以外の任意のアミノ酸、好ましくは極性アミノ酸以外 の任意のアミノ酸であり、ここで少なくとも3つのXは同じ脂肪族非極性アミノ 酸であり、好ましくは少なくとも4つが同じ脂肪族非極性アミノ酸であり、そし てより好ましくは1個を除く少なくとも全てが同じ脂肪族非極性アミノ酸である )、そのオリゴマー、特にその二量体及びそのD−立体異性体を含んで成る新規 の単離されたペプチド化合物を設計し、ここでそのアミノ酸配列は環の一部であ ってよい。 N末端及びC末端の一方又は双方は往々にして全部で約100以下、通常は全部 で約30以下、より通常には約20以下のアミノ酸、往々にして約9以下のアミノ酸 で伸長されていてよく、ここでこのアミノ酸は25%未満、より通常には20%未満 が極性アミノ酸であり、より詳しくは20%未満が帯電アミノ酸である。更に、こ のオリゴペプ チドの末端アミノ基又はカルボキシル基はエステル、アミド又は置換化アミノ基 を供するようにアルキル化又はアシル化により修飾されていてよく、ここでこの アルキル基又はアシル基は約1〜30、通常は1〜24、好ましくは1〜3又は8〜 24、特に12〜18の炭素原子数であってよい。 更に含まれるのはこのオリゴペプチドのオリゴマー、特に二量体であり、それ はヘッドトゥヘッド、テールトゥテール、又はヘッドトゥテールであってよく、 約6より多くのペプチドの反復はないものとする。更に、最大で全てのアミノ酸 で、1又は複数個のアミノ酸がD−立体異性体でありうる。 更に、構造的に拘束されたオリゴペプチド、例えば約9〜50、通常は12〜36個 のアミノ酸の環状ペプチドを採用してよく、ここで特定のアミノ酸以外のアミノ 酸は架橋として存在しうる。ある状況においては、アミノ酸架橋以外を使用して よい。末端システインを有することにより、環を閉じるためにジスルフィド架橋 を形成してよい。環形成のための別の方法はChenら、Proc.Natl.Acad.Sci.U SA 89:5872-5876(1992)及びWuら、Protein Engineering 6:471-478(1993)に 見い出せうる。 本発明の目的のため、アミノ酸(大部分は天然アミノ酸又はそれらのD−立体 異性体)は以下のカテゴリーに分けられよう: 1.脂肪族 (a)非極性脂肪族 Gly,Ala,Val,nL,Ile,Leu (b)極性脂肪族 (1)非電荷 Cys,Met,Ser,Thr,Asn,Gln (2)電荷 Asp,Glu,Lys,Arg 2.芳香族 Phe,His,Trp,Tyr ここで、Proは非極性脂肪族アミノ酸に含めてもよいが、通常は含めないであ ろう。“nL”はノルロイシンを意味し、非極性脂肪族アミノ酸は他の異性体で置 換することができる。 B-X-X-X-B-X-X-X-J-Tyrペプチド配列中のXにより示される6つのアミノ酸の うち、好ましくは少なくとも3つは5〜6炭素原子の脂肪族アミノ酸であり、よ り好ましくは少なくとも4つは5〜6炭素原子の脂肪族アミノ酸であり、より好 ましくは6炭素原子の脂肪族アミノ酸である。他のアミノ酸は、他の非電荷脂肪 族アミノ酸、特に非極性脂肪族アミノ酸又は芳香族アミノ酸である。 コア配列は、ほとんどの場合親油性、即ち脂肪族非電荷アミノ酸及び芳香族ア ミノ酸であろうアミノ酸によりいずれかの方向に伸長させることができる。また 、上述の通り、そのオリゴヌクレオチドの一方又は両方、通常一方の端は、8〜 36、通常8〜24の炭素原子及び2未満のヘテロ原子を脂肪族鎖に含む親油性基、 通常、脂肪族又はアルアルキル基で置換することができ、ここでそのヘテロ原子 は通常、酸素、窒素及び硫黄である。その鎖は、飽和であっても不飽和であって もよく、必要に応じて脂肪族不飽和の3以下の部位、通常2以下の部位を有する 。便利には、市販の脂肪族脂肪酸、アルコール及びアミン、例えばラウリン酸、 ミリスチルアルコール、ステアリルアミン等を用いることができる。親油性基は 、慣用的な方法に従ってオリゴヌクレオチドの適切な官能基と、頻繁に支持体上 での合成の間に、その支持体へのオリゴヌクレオチドの結合の部位により、反応 させることができる。 特に関心のある組成物は次式: Arg-U-X-X-Arg-X-X-X-J-Tyr (ここで、全ての記号は、Uを除いて先に定義されており、Uは非電荷脂肪族 アミノ酸又は芳香族アミノ酸、特に非極性脂肪族アミノ酸又は芳香族アミノ酸で ある) を有するであろう。 問題の配列は、種々の方法に用いることができる。調査目的のため、それらは 、CTLの活性化及び非活性化に関連する生理的経路を分析するために用いること ができる。CTL、特に周知のペプチド標的を有するCTL細胞系を、問題のペプチド 、特に放射能標識したものに、CTLが制限される抗原提示細胞の存在及び欠如下 で組み合わせることができる。CTLによる溶解の後、次に、活性化により試験管 内で上昇制御されるマーカーであるマーカ−CD69により静止したCTL細胞から活 性化CTL細胞を分離することができる。分離は、FACS及び蛍光標識化抗CD69を用 いて行うことができる。 最も蛍光の高い細胞、例えば最高25%を単離することにより、次に細胞を溶解 し、問題のマーカーに関連するタンパク質を、例えばクロマトグラフィー、非変 性電気泳動等により単離することができる。あるいは、電気泳動を用いてタンパ ク質を分離し、次にその標識化ペプチドと共にウェスタン・ブロット又は他の技 術を用いて問題のペプチドが結合するタンパク質を同定することができる。放射 能標識のかわりに、いずれかの他の型の標識、通常、小有機分子、例えばビオチ ン、蛍光剤等を用いることができる。ビオチンを用いる場合、分離の後、アビジ ンを加えることができ、ここでアビジンは上述の通り標識で標識化される。 問題のペプチドの存在及び欠如下で抗原提示細胞と組み合わされたT細胞を比 較することもできる。各々の例においてcDNAライブラリーを調製することができ 、代表示差分析、サブトラクション等を 、問題のペプチドの存在及び欠如下で活性化されている細胞間の発現の差を検出 するために用いることができる。CTLの特定のサブセットが1又は複数のタンパ ク質、特に表面膜タンパク質の発現又はその欠如により問題のペプチドに対して 他のサブセットから異なって応答するか否かを決定することもできる。この方法 において、組織内の不要なCTLの攻撃を避けるために、白血球除去法等により除 去することができるCTLを同定することができる。 HLA−Bα、ドメインのペプチドは、シャペロンとして機能し、その役割に おいてシャペロンとして種々の配列と結合することが知られているhsc70に結合 することが報告されている。 それらの意図した作用により、特に哺乳動物ホストへの投与のために、問題の ペプチドは血流中のそれらの分布を変化させ、血液成分への結合を減少させ又は 増加させ、血流中のペプチドの寿命を増加させる等のために広く改変させること ができる。問題のペプチドは、血液の生理環境において開裂性又は非開裂性であ るリンカーによりこれらの他の成分に結合させることができる。そのペプチドは 、官能基、例えばヒドロキシル、チオール、カルボキシル、アミノ等が存在する いずれのペプチドの位置においても連結させることができる。必要に応じて、結 合は、N末端又はC末端のいずれかであろう。 そのペプチドは、種々の目的のため広範囲の様々な他のオリゴペプチド又はタ ンパク質に連結させることができる。例えば、問題のペプチドは、免疫原に共有 結合させて問題のペプチドに対する抗体を生産することができ、ここでそれら抗 体は相当するコンホメーションを有する他のペプチドの同定のために機能し得る 。更に、その抗体は、標的部位への結合について問題のペプチドと競合し得る抗 イディオタイプ抗体を調製するのに用いることができる。これら抗 イディオタイプ抗体は、次に、問題のペプチドが結合するタンパク質を同定する ために用いることができる。 あるいは、問題のペプチドは、内部、又はN−もしくはC−末端における鎖の 一部となるように、他のペプチド又はタンパク質と連結させて発現させることが できる。問題のペプチドの発現を供することにより、様々な発現後修飾を行うこ とができる。例えば、適切なコーディング配列を用いることにより、脂質化、例 えばプレニル化又はミリストイル化を供することができる。この状態において、 問題のペプチドは、リポソームのような脂質膜に結合することができるように、 末端において脂質基に結合することができよう。投与のために、リポソームを用 いることができ、ここで薬剤はCTL活性化を減少させることにおいて問題のペプ チドと共同作用するように、リポソームの内腔に導入することができる。これに より、問題のペプチド及び免疫抑制剤が局所的に作用し得るように、その内腔内 に免疫抑制剤を含めることができる。 問題のペプチドはPEG化することができ、ここでポリエチレンオキシ基は血流 内での寿命を増加させる。問題のペプチドは、補体に結合しても補体に結合しな くてもよいIgGアイソタイプのFcのような他のタンパク質と、又は毒素、例えば リシン、アブリン、ジフテリア毒素等、特にA鎖と組み合わせることもできる。 問題のペプチドをコードするDNA配列に連結された特定のペプチド又はタンパ ク質をコードする遺伝子を調製することによりこれらの組成物を調製することが できる。その遺伝子は適切な発現ベクターに導入することができ、適切な宿主内 で後に遺伝子が発現される多くの市販の発現ベクターがある。Sambrookら(Mole cular Biology:A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratories,Col d Spring Harbor,NY,1989)を参照のこと。 問題のペプチドは、化学合成により、又は上述のように、組換え技術を用いる ことにより調製することができる。種々の市販の装置、例えばApplied Biosyste ms Inc.,Foster City,CA,Beckman等による自動化合成機が利用できる。合成 機を用いることにより、天然のアミノ酸は、非天然アミノ酸、特にD−立体異性 体、異なる長さ又は官能性を有する側鎖等で置換することができる。組換え技術 のために、一本鎖ペプチド又は頭部から尾部へのダイマーへの開裂を許容する介 在アミノ酸又は配列と共に、タンデムに複数の問題のペプチドをコードする核酸 配列を調製することができる。メチオニンが欠如している場合、1つのアミノ酸 開裂を許容する介在メチオニンを有し得る。あるいは、酵素開裂のために特定の プロテアーゼにより認識される共通配列を導入することができる。調製の特定の 順番及び様式は、便利さ、経済性、必要とされる純度等により決定されよう。 結合のための便利な官能基、例えばアミド又は置換化アミン形成、例えば還元 的アミン化のためのアミノ基、チオエーテル又はジスルフィド形成のためのチオ ール基、アミド形成のためのカルボキシル基等を含む種々のペプチド又はタンパ ク質に化学的連結合を供することができる。特に関心があるのは、MAPと呼ばれ る、少なくとも、より好ましくは少なくとも3で約60以下のリシン基、特に約4 〜20、通常6〜18のリシン単位のポリリシンのペプチドであり、問題のペプチド は、利用できるアミノ基の一般に少なくとも約20%、より通常は少なくとも約50 %においてリシンアミノ基に結合して多重ペプチド産物を供する。これにより、 問題のペプチドの方向が同じ方向である複数のペプチドが得られ、効果において 、尾から尾への二又は多量化を供するために連結基を有する。あるいは、他の天 然又は合成ペプチド及びタンパク質を、C末端における問題のペプ チドの結合のための骨格を供するために用いることができる。 ほとんどの場合、用いる組成物は、少なくとも20重量%、より通常は少なくと も約75重量%、好ましくは少なくとも約95重量%の要求される産物を含み、治療 目的のため、その産物の調製及びその精製の方法に関連する汚染物に関して、少 なくとも約99.5重量%であろう。通常、割合(%)は全タンパク質に基づくであ ろう。 必要に応じて、種々の基を、他の分子又は表面への連結を許容する合成又は発 現の間に、ペプチドに導入することができる。これにより、システインはチオエ ーテルを作るために、ヒスチジンは金属イオン複合体への連結のために、カルボ キシル基はアミド又はエステルを形成するために、アミノ基はアミドを形成する ために等用いることができる。あるいは、上述の通り、抗体又は天然のレセプタ ーに結合するためのリガンドを含む広範囲の種々の標識を供することができ、こ こでそのペプチドは支持体に、又は別の分子に結合させることができる。既に示 したように、問題のペプチドはhsc70に結合し、細胞内で見い出される他のタン パク質からのhsc70の単離及び精製を許容する。 問題のペプチドは、CTL及び/又はNK細胞の増殖及び/又は活性化を調節する ために用いることができる。リンパ球に問題のペプチドを組み合わせることによ り、抗原提示細胞によるCTLの増殖及び/又は活性化は、実験セクションに記載 されるように、溶解の割合に基づいて、一般に少なくとも約20%、より通常は少 なくとも40%、好ましくは少なくとも約60%だけ調節される。溶解についてのIC50 は、一般に、約500μg/ml未満、一般に約200μg/ml未満、及び約0.1μg /ml超、通常、約1μg/ml超であろう。 問題の組成物は、標的抗原提示細胞のT細胞による溶解を阻害するために試験 管内で用いることができる。これにより、細胞の混合 物の維持を希望する調査において、CTLが活性化され、抗原提示細胞、例えばマ クロファージもしくはBリンパ球、又は標的細胞として機能し得る他の細胞、例 えば新生物細胞、ウィルス感染細胞等を殺すであろう研究において、研究下で細 胞集団が維持され得るように溶解が阻害され得る。 問題の組成物は生体外で用いることもできる。器官、特に固体の器官又は特定 の細胞の移植の場合、異種個体であるか同種個体であるかにかかわらず、ドナー の器官は問題のペプチドを含む媒体内に入れることができる。この方法において 、そのインプラント内に存在するCTLは移植片対ホストの病気に関与することが 防がれるであう。また、問題のペプチドがそのインプラントに結合している間、 受容体のCTLは活性化することが防がれるであろう。一般に、ペプチドの濃度は 、ペプチドの活性、要求される阻害のレベル、CTL活性に作用する他の化合物の 存在等により媒体中で種々であろう。通常、その濃度は、約0.1〜100μg/mlの 範囲、より通常は約1〜10μg/mlの範囲であろう。存在し得る他の免疫抑制剤 には、シクロスポリンA、FK506、移植片拒絶に関連する形質膜タンパク質のた めの抗体、例えばCD4,CD8,CD2,LFA−1,ICAM−1,CD28に対する抗体等 がある。一般に、存在するなら、通常の投与量の約5%以上、約75%以下、通常 10〜60%の範囲で副次的治療投与量が用いられるであろう。入浴媒体の他の成分 は、一般に、器官保護溶液に通常用いられる構成物、例えばHBSSであろう。器官 を媒体内に維持する時間は一般に、約2〜72時間の範囲であろう。 問題の組成物は、いずれかの慣用的な手段により問題のペプチド組成物を生体 内投与するのにも用いることができる。問題の組成物は、移植前に投与すること ができ、投与は、通常、移植前約14日以降に始め、好ましい3日間の投与内で少 なくとも1日の投与量が投 与される。問題の組成物は、移植の約6時間前に始まる期間に投与することがで き、その後所定のスケジュールで、通常30日を超えず、より通常は20日を超えな いで続けることができる。しかしながら、移植後、問題のペプチド組成物は、必 要に応じて、器官又は細胞に対する受容体の応答により投与することができる。 特定の状況において、問題の組成物はそのインプラントがホスト内に存在する限 り、慢性的に投与することができる。 一般に、ペプチド組成物がホストに直接、投与される場合、投与される問題の 組成物のボーラスは、ホストの約0.1〜50mg/kg、より通常は約1〜25mg/kgの 範囲であろう。ホストは、いずれかの哺乳動物、例えば家畜、ペット、研究動物 、霊長類、特にヒトであり得る。その量は、一般に、ペプチドの半減期により調 節されよう。ここでその半減期は、一般に少なくとも1分、より通常は少なくと も約10分、必要に応じて約10分〜12時間の範囲であろう。個々の投与又は連続的 注入もしくは反復投与で効能が達成され得る限り、短い半減期が許容される。そ の範囲内のより低い部分での投与量及び更に低い投与量は、そのペプチドが増加 された半減期を有し、又はデポ、例えば長期にわたってペプチドを保持するマト リックス、例えばコラーゲンマトリックス内に導入された粒子を含む徐放性組成 物として供され、又は実質的に連続的な速度で長期にわたって連続的にペプチド を注入するポンプの使用等の場合に用いられる。 問題のペプチド組成物を、直接試験管内の細胞培養物に、生体外の固体器官も しくは特定の細胞に、又は生体内で哺乳動物ホストに投与することに加えて、問 題のペプチドをコードする核酸分子(DNA又はRNA)もそれらに投与することができ 、それにより、要求される適用のための問題のペプチドの有効をソースを供する 。ほとんどの場合、問題のペプチドをコードする核酸分子は、適切な環境におい て核酸の発現を促進するよう機能する調節配列の転写制御下で、いくつかの公知 の発現プラスミド(Maniatisら、前掲を参照のこと)及び/又はウィルスベクタ ー、好ましくはアデノウィルス又はレトロウィルスベクター(例えば、Jacobsら 、J .Virol.66:2086-2095(1992),Lowenstein,Bio/Technology 12:1075-107 9(1944)及びBerkner,Biotehniques 6:616-624(1988))のいずれかにクロー ン化することができる。このような核酸ベースのビヒクルは、生体外で移植組織 に(例えば移植片のための細胞の生体外ウィルス感染)又は生体内の要求される 部位に、注入、カテーテル等により直接、投与することができ、又はウィルスベ ースのベクターの場合、全身に投与することができる。関心のペプチドが特定の 組織又は選択された細胞型内でのみ発現されるのを確実にするために任意に組織 特異的プロモーターを用いることができる。このような核酸ベースのビヒクルを 組換え調製するための方法は、試験管内及び生体内でペプチド生産のための核酸 ベースのビヒクルを投与するための技術と同様、公知である。 移植は、いずれかの器官又は細胞、例えば心臓、腎臓、肺、眼、肝臓、消化管 、脈管、又は他の器官のような器官、及びβ−島細胞、骨髄細胞、又は他の細胞 のような細胞に関し、ここでそれら器官又は細胞は同種又は異種であり、特にク ラスI又はII MHC抗原の1又は複数は受容体と比べてドナーにおいて異なる。 それら自体又はコンジュゲートとしての問題のペプチド、又はこのようなペプ チドをコードする核酸ビヒクルは、医薬として許容される媒体、例えば塩類溶液 、PBS、エタノール水溶液、グルコース、プロピレングリコール等中の製剤とし て、又は適切な賦形剤内の固体製剤として、一般に薬理的に有効な投与量で調製 することができる。それをコードするペプチド又は核酸の濃度は、特定の目的の ための慣用的な手順に従って、試験的に決定されよう。製剤は、殺細菌剤、安定 剤、緩衝液等を含んでもよい。ホストに投与される量は、投与される対象、投与 の目的、例えば予防又は治療、ホストの状態、投与の様式、投与の数及び投与間 の間隔により種々であろうし、当業者により経験的に決定することができる。問 題のペプチド又は問題のペプチドコンジュゲートを増強するために、ペプチドは カプセル化され、リポソームの内腔に導入され、コロイドとして調製され得、又 は生体外又は生体内でペプチドの寿命を増加させる他の慣用的な技術を用いるこ とができる。 問題のペプチドは、炎症性サイトカインの細胞生産を阻害することができる。 本発明のペプチドにより阻害される炎症性サイトカインには、例えば、腫瘍壊死 因子、例えば腫瘍壊死因子−α(TNF−α)、インターフェロン、例えばインター フェロンγ(INF−γ)、インターロイキン(IL)−1,IL-4,IL-5,IL-6,IL -8,IL−10,IL−12,IL−13,IL−16,MIP1α、ケモカイン、造血幹細胞成長 因子等が、試験管内及び生体内においてある。それゆえ、問題のペプチドは、種 々の疾患、例えば敗血症性ショック、クローン病、大腸炎、慢性関節リウマチ及 び他の自己免疫疾患、アレルギー反応、アテローム性動脈硬化症、感染、及び抗 炎症性応答が要求される他の多数の病状に関連する炎症応答の予防的及び治療的 阻害の両方に用いられよう。 本対象組成物は、ヘム含有酵素の活性を、インビトロ及びインビボの両方で調 節することもできる。以下で証明する様に、本対象ペプチドは、ヘム含有酵素、 例えばヘムオキシゲナーゼ(HO)、種々のイソ体の酸化窒素シンターゼ(NOS)、 シクロオキシゲナーゼ、及びグアニレートシクラーゼなどの活性を調節すること ができるポルフィリン様構造を擬似している。従って、ヘム含有酵素、例えばヘ ムオキシゲナーゼの発現を増加調節したい場合に、本対象組成物を用いることが できる。このことから、ヘムオキシゲナーゼは、リンパ球の活性調節以外の経路 に関与していることがわかる。従って、ヘムオキシゲナーゼの発現を増加調節す ることによって、ヘムオキシゲナーゼが関与している経路に影響を与えることが できる。例えば、Willis et al.,Nature Medicine 2:87-89(1996)を参照の こと。 更に、ヘム含有酵素、例えばヘムオキシゲナーゼは、炎症反応における1つの 因子であり、そして抗炎症作用を有することが報告されている。従って、種々の 生理学的過程におけるヘム含有酵素の役割を評価するために、培養において本対 象ペプチドを利用して、本対象ペプチドの存在下及び非存在例えばで細胞応答を 比較することができる。敗血症性ショック、クーロン病、大腸炎、例えば潰瘍性 及び粘膜性大腸炎、リウマチ様関節炎、アテローム性硬化症、再灌流、感染に伴 う炎症反応を低下させるために、本対象ペプチドをインビボで用いることもでき る。これらの場合において、本対象ペプチドは、リンパ球活性を調節するために 実質的に用いられる。 自己免疫疾患を発症する危険を有する哺乳動物において、この自己免疫疾患の 発症を遅らせるためにも、本対象ペプチドを用いる。特に、インスリン依存性糖 尿病(IDDM)、リウマチ様関節炎又は全身性エリテマトーデスを発症する危険を 有する哺乳動物において、この疾患の発症を遅らせるために、本発明のペプチド は有用である。これらの場合において、本対象ペプチドは、リンパ球活性を調節 するために実質的に用いられる。 説明のために、以下の実施例を提供する。実験 ペプチド及び擬似ペプチドの免疫抑制活性を予測するため、そし て考案するために用いるコンピュータープログラムを以下の通りに開発した。 1.方法論 免疫抑制活性を呈する、又は呈さないペプチドから作られる最初の一組の実験 データを基にして、 i.本活性に必要なアミノ酸を有し、そして新しいペプチド又は擬似ペプチド のライブラリーを開発することが可能となる共通配列、 ii.本活性に関与し、そして可変性マッピング技術(Grassy et al.,J.of M olecular Graphics 13:356-367(1995))によって一組の制約に変換される一組の 生理化学的及び立体構造的特性、を推定した。 2.可変性マッピング 本方法は、学習用の一組データの結果から推定される生理化学的及び立体構造 的制約に基づく。 生理化学的制約 本方法は、前記の生物活性のための特性範囲として規定される生理化学的制約 を決定する必要がある。一組の制約を決定するために用いるコンピューターによ る方法を可変性マッピングと呼び、以下に記載する。 可変性マッピングによるアプローチ この定性的技術は、活性及び非活性分子の分布(全体的又は割合的)を、ある パラメーター値の関数として評価することから成る。全グラフの重なり(活性特 性)は、あるパラメーターにおいて、活性化合物を導くために必要な制限値(低 い方及び/又は高い方)を示す。このグラフ式方法によって、活性と分子特性と の定性的な非直線的依存性を判定する。受容体リガント相互作用に関与するそれ らの特性に関して、適合性を決定する厳密な偶然事象が存在することは、ある構 造的及び生理化学的特性が包含されていることを意味することが明かである。こ の方法によって、未知の産物の活性を予測するために用いることができる単純な 規則が得られる。本規則に従わない数に比べて従う数を示すグラフ式表示によっ て、研究対象分子の全組において、本分布を本活性と比較することが可能となる 。 3.ペプチド及び擬似ペプチドの免疫抑制活性に関与する制約の規定に用いる生 理化学的及び立体構造的パラメーター 親油性 ペプチドの親油性をlogPで表した(Pは、水とn−オクタノールとの間のペプ チドの分配係数である)。分子logP値を、Ghose et al.,J.Chem.Inf.Comput .29:163(1989)に従って、原子増分logP値を用いて、TSAR2.31によって計算 できる。最初の一組のデータの分析から証明される通り、免疫抑制性ペプチドの 親油性は、≧−6.85でなければならない。 立体構造指標 Balabanの指標(Balaban,Chem.Phys.89:399(1982)) 連結された分子グラ フ(H抑制されたもの)のために計算されるBalabanの指標を、次の通りに計算 する: 式中、Mはグラフの辺の数であり、μはグラフのサイクロマティック(cyclomati c)数、すなわちGが非環状になる前に除かなければならない辺の最小数であり、 Di−ΣDij(j=1)は2つの頂点間の最短経路の距離マトリックスである。 分子容積 分子容積を、各元素の標準的ファンデルヴァールス半径を仮定して計算した。 この計算は、ペプチドの伸長立体構造に対して行われる。 長円体容積 分子の慣性モーメントの3つの成分を決定した後、構成原子の平均原子量を仮 定して、この容積を計算する。この計算は、ペプチドの拡張立体構造に対して行 われる。 モル屈折度 Ghose et al.前出に従って、原子のモル屈折度を用いて、モル屈折度を計算す る。 双極子モーメント ペプチドの伸長立体構造に対して、このパラメーターを計算する。分子の全体 の双極子モーメントをデバイ単位で表わす: μ=eΣrii 式中、riは原子iと原点との距離であり、qiは原子iの荷電量である。原子上 の荷電量を、荷電量−2の方法(Abrabam and Smith,J.Comput.Aided Mol.D esign 3:175-187(1989))を用いて計算する。 KierのChir V4 この指標は、L.B.Kierによって開発された連結指標の1つである。KierのCh ir V4を、いくつかの過程(Hを含む)で計算する。 a.ペプチドの分子グラフ上の長さ4の全ての部分を決定して、数える。 b.j=1,4、において、以下の式で長さ4の各部分を計算する Cs ν = II〔(∂j ν)〕-0.5 式中、1つの原子において、δi=Zi−hiを、原子価電子総数Ziと、原子iに 結合された水素原子数hiとの差として規定する。 c.グラフ上の長さ4のサブグラフの全組に関する全てのこれらの値を合計する : x=Σ(Cν s) KierのカッパアルファKier のカッパアルファ1(Kα1 ) Aが分子中の原子の総数(Hを含む)とすると、Kα1は、 に等しく、ここで、 であり、riは原子iの共有結合半径であり、rCsp3は炭素sp3の共有結合半径 であり、P1は、研究対象ペプチドの分子グラフに沿って、長さ=1の経路の総 数である。Kier のカッパアルファ2(Kα2 ) Aが分子中の原子の総数(Hを含む)とすると、Kα2は、 に等しく、ここで、 であり、riは原子iの共有結合半径であり、rCsp3は炭素sp3の共有結合半径 であり、P2は、研究対象ペプチドの分子グラフに沿って、長さ=2の経路の総 数である。 柔軟性Phi 前記の式に基づき、分子の柔軟性を、 Phi=(Kα1)−(Kα2)/A として規定する。ただしAは原子の総数(Hを含む)である。 原子及び基の計数 次の原子の数も、制約として用いた: − ペプチド中の酸素原子の数、 − ペプチド中の窒素原子の数。 次の基の数も、制約として用いた: − エチル基の総数、 − ヒドロキシル基の総数。 4.制約の値 ペプチド又は擬似ペプチドのライブラリーの作成 共通配列Arg-X-X-X-Arg-X-X-X-X-Tyr(Xは、前記の類似式で規定した通りの アミノ酸である)から始めて、前記の生理化学的及び立体構造的パラメーターを 計算し、これらのパラメーターが、最初の学習用の組によって規定された制約の 範囲内であるか評価した。例えば、X=Leu,nLeu,Trp,Tyr,Gly又はValから 始めると、279936分子から成るライブラリーが生じ、その内26個だけが必要とさ れる制約を満たした。 生物活性を得るために必要な特性の範囲を表1に要約する。 表I 生理化学的及び構造的パラメーター値の範囲5.ペプチド及び擬似ペプチドの免疫抑制活性に関与する立体構造空間の特性評 価 3D構造の空間の自己相関ベクトル 分子構造の自己相関を記述する概念は、Broto et al.,Eur.J.Med.Chem.1 9:66-70(1984)によって初めて導入された。このベクトルは、基本的に、分子内 の原子間距離マトリックスから得られる離散した距離の分布を表す。このベクト ルの最初の成分(A0)は、構造体の原子数に等しく、その他の成分Al…Anは 、低い方の制限(n−1)Di(式中nは、本ベクトルの2進数の次数(th e order of the biu of the vector)であり、Diは距離増分である)によって 規定された範囲内の距離によって分離された原子対の数によって規定される。同 様に、原子の特性Pの分布を計算することができる。この場合、重味付けした自 己相関成分APnを、距離間隔〔(n−1)Di,nDi〕に属する距離間を有する 原子i,j上の特性値Pの積の合計によって得る。本ベクトルの成分数は、nma x =(Dmax/Di)+1(式中Dmaxは、構造内の原子間距離の最大値である)に よって規定される。 この自己相関ベクトルは、いくつかの有用な特徴を示す: * このベクトルは、立体構造のデータを実質的に減らす。完全な立体構造は 、nの数値の限定された組によって記載される。 * このベクトルは、3D座標データを基にして非常に容易に計算される。従 って、分子動態シュミレーション中に、本ベクトルを計算及び保存することがで きる。一組の完全な距離マトリックスの古典的な保存に比べて、この様な工程に 関わる保存サイズの低下によって、普通よりもより長いシュミレーションが可能 となる。 * 立体構造の自己相関ベクトルは、移動上及び回転上不変であり、さらに分 子の原子の番号付けに無関係である。 * このベクトルは、立体構造における微小変化及び主要変化の両方に感受性 を示し、立体構造の変化が大きいほど、ベクトル成分も大きく改修される。この 感受性は、計算のために選択された距離増分に依存するが、0.5Å又は1Å(小 さな分子)から5Å(大きな分子)までの増分が、通常のシュミレーションのた めには良い選択である(Yasri et al.,Protein Engineering 11:959-976(1996) )。 構造の一部分だけ、又は構造内の特定の原子の組だけ、例えばタンパク質のC8 ,N原子、重原子などだけを分析することができる 。このベクトルは、完全に、構造の情報によって規定されるので、その他を参照 することなく、このベクトルを用いて、異なる構造の比較を行うことができる。 3D自己相関ベクトルを用いた分子動態の分析 HLA-B27O2,75−84ペプチド(アミノ酸配列Arg-Glu-Asn-Leu-Arg-Ile-Ala-Leu -Arg-Tyr)、並びに、これの種々の活性及び非活性誘導体ペプチドに対して、AM BER4.1を用いて、分子動態シュミレーションを行った。動態における1+1秒の シュミレーションから、103個の立体構造の組が生じる(ピコ秒あたり1立体構 造)。各構造に対して、距離増分を1Åとして、TSARによって3D自己相関ベク トルを計算して、立体構造の完全な組を、時間マトリックスに対する3D自己相 関ベクトルとして保存した(103×n)。 この研究の目的は、関連文献中に引用した参考において説明された方法論を用 いて、活性及び非活性ペプチドの立体構造空間を比較して、免疫抑制活性の原因 である立体構造空間を規定することであった。 統計分析 クラスター分析 異なる立体構造を比較するために、重味付けしていない3D自己相関ベクトル の成分によって規定された超空間(hyperspace)におけるこれらの全ての立体構 造間の距離マトリックスを決定した。2つの化合物の構造がより類似しているほ ど、それらの距離はより短くなる。この方法によって、厳正な分子適合の定量が なされる。開始の立体構造を参考として用いると、この距離の数値は、偏差の2 乗の平均値の平方根(根平均2乗値)に類似する。 主要成分分析(Principal component analysis,PCA) PCAは、データ分析のための多次元統計方法であり、分子特性の 超空間において分子を表すために適している(分子記述子)。多数の記述子を、 元々の記述子の直線的組合せから生じる少数の合成の直行変数に減少させるため に、PCAを用いることができる。この方法は、初期情報全体の最大部分を保持す る。元来の変数を標準化して、そして古典的なヤコブの変換経路を用いて、共分 散マトリックスの対角化を計算した。3D自己相関ベクトルの成分は、異なる立 体構造の3D構造の良好な記述を提供するが、これらの成分は、容易に視覚化す るにはあまりに多くのデータを含むので、取り扱いにくい。PCAは、データの次 元を、可能なかぎり多くの元来の情報を含んでいる2D又は3D表示に減少させ ることができる。PCAを用いると、免疫抑制ペプチドは、十分に規定された一般 的立体構造空間を呈示する。この様な立体構造の明確化に到達できる全てのペプ チドは、免疫抑制活性を呈示できる。 ペプチドbcl−nLの生物活性立体構造の立体構造空間座標 図1は、ペプチドbcl−nLの2次元立体構造空間及び関連立体構造を示す。こ のbcl−nLペプチドは、アミノ酸配列Arg-nL-nL-nL-Arg-nL-nL-nL-Gly-Tyrを有し 、「nL」はノルロイシン(以下参照)である。ペプチドbcl−nLの全軌道に対し てクラスター分析を適用することによって、選択されたこの構造を得た。 ペプチドbcl−nLの主要立体構造 立体構造空間において、bcl−nLの主要な検査した立体構造(図1の(1), (2),(3),(4)及び(5))の構造特性を表IIに要約する。これらの特 性は、3つの最初の主要成分(PCA座標)によって規定される3D空間における座 標、及び旋回半径(Rg)に関する。 表II ペプチドbcl−nLの動態立体構造の空間座標(PCA座標)及び旋回半径(Rg) 活性ペプチドの立体構造空間 D2(アミノ酸配列Arg-Val-Asn-Leu-Arg-Ile-Ala-Leu-Arg-Tyr)ペプチドの 軌道を、3D自己相関法及び、主要成分分析法によって分析したデータによって 記述した。これによって、軌道中に検査された全ての立体構造を含んでいる2つ の最初の主要成分によって規定される主要な設計図が提供される。このD2ペプ チドの軌道を、軌道の参考として用いて、そして計算された全ての軌道を、その 主要な設計図に投影した(図2)。 本免疫抑制ペプチドは、下記の点を特徴とする十分に規定された一般的立体構 造空間を呈示する: PCA次元: PC1:最小=−2.0;最大=2.0 PC2:最小=−2.0;最大=1.0 PC3:最小=−1.0;最大=1.0 次の組成のペプチドを調製した。 nL=ノルロイシン 実施例1−ペプチドの増殖阻害活性 6−8週令の成熟オスマウス、C57BL6/J(B6,H-2d)、Balb/c(H-2d)及びCBA/J( H-2k)は、Jackson Laboratory,Bar Harbor,MEから購入した。これらのマウス は、SangStat Medical Corporationの動物施設において、NIHの指針およびDepar tment of Healthの規制に従って維持した。 ペプチドは、synt:em(Nimes,France)において、自動ペプチド合成機を用いFm oc法により合成した。全てのペプチドは、アミドとして合成したのち、酢酸塩に 変換した。ペプチドは、調製用逆相HPLCで精製し、分析用逆相HPLCで、95%以上 均質であることが示された。アミノ酸含量はアミノ酸分析で確認した。使用前に 、ペプチドは先ず、DMSO(Sigma)1体積に溶解し、これに培地99体積を加えた。 培養中のDMSOの最終濃度は、0.25%未満であった。 脾臓細胞の懸濁液は、低張ショックにより赤血球を溶解したのち調製した。そ の後、細胞を培地で洗浄し、最終的には、10% FBS含有RPMI-1640(R-10培地)又 は無血清AIM-V培地(Gibco,Grand IsIand,NY)に再懸濁した。 CBAマウスから単離した脾臓細胞(2x105/ウェル)を、96ウェル丸底マイクロ カルチャープレート(Nunc,Denmark)中で、最終濃度0.1−1μg/mlの抗CD3モノ クローナル抗体(Pharmingen,San Diego)で刺激した。様々な濃度のbcペプチド を培養の最初に加えた。細胞は、37℃、5% CO2で、3日間インキュベートした 。細胞を回収する24時間前に、1μCi[3H]-TdR(Amersham,Arlington Heights ,IL)を、個々のウエルに添加した。その後、Filtermate 196 Harvester(Packa rd,Downers Grove,IL)により細胞を回収し、チミジンの取り込みの度合いをT opCount Microplate Scintillation Counter(Packard)により測定した。 これらの試験結果から、ペプチドを含まないPBS/DMSO溶液及び対 照ペプチド2705(アミノ酸配列:Arg-Glu-Asp-Leu-Arg-Thr-Leu-Leu-Arg-Tyr)は T細胞の増殖に影響しないのに対し、bcペプチドはT細胞増殖を35%から75%阻 害することがわかった。従って、これらのデータは、bcペプチドが顕著なT細胞 増殖阻害能を持つことを示している。 実施例2−細胞傷害性T細胞活性に及ぼすbcペプチドの影響 ペプチドが細胞傷害性T細胞活性に及ぼす影響を評価する為に、4x106個のCBA 脾臓細胞を、5x106個のマイトマイシン処理B6脾臓細胞と共に、24ウエルプレー ト(Nuncion Delta,Nunc,Denmark)で10% FBS含有RPMI-1640で6日間培養して 、抗B6-CBAエフェクター細胞を調製した。その後、エフェクター細胞を回収し、 洗浄した。標的細胞として、C57BL/6Nで誘導したマウスリンパ腫であるEL4(H-2b )を用いた。培養したEL4細胞を維持し、3日に一度継代し、20μlの(51Cr )を添加して37℃で1時間置いた。その後、エフェクター(E)及び標的(T)細胞を 、それぞれ、3:1、10:1、30:1、及び100:1のE:T比で、V型組織培養プレート(Nu nc,Denmark)に入れた。ペプチドをR-10培地で使用濃度に希釈して、4時間のイ ンキュベーションの初めに添加した。最大放出値を測定する為に、別のウエルに 1% Triton X-100を添加した。その後、4時間のインキュベーションを開始す る前に、プレートを2分間遠心して細胞間の接触を高めた。インキュベーション 後、各々のウエルから上澄み75μlを回収し、TopCount Schintillation Counte rで51Crの量をカウントした。細胞溶解の度合いは、下記の式を用いて計算した 。 これらの分析で得られた結果から、対照ペプチド2705は、100μ g/mlの濃度までT-細胞が媒介する標的細胞の溶解に影響しないのに対し、bcペプ チドは用量依存的に細胞媒介性の溶解を阻害することがわかった。bcペプチドに よるCTL活性の50%最大阻害は、0.5μg/mlの濃度で観測された。 実施例3−生体内における同種移植片に及ぼすbcペプチドの影響 bcペプチドの免疫抑制活性を血管新生完全不一致マウス心臓同種移植片モデル において評価した。具体的には、Ono and Lindsey,J.Thoracic Cardiovasc.S urg.7:225(1969)が以前に記載した方法に従って、腹部異所性心臓移植を行った 。臓器移植の後、C57B1/6の心臓のレシピエントであるCBAマウスを、毎日、様々 な濃度のペプチドで処理した。ペプチドをDMSOに溶解し、腹腔内投与の前にPBS で希釈した(最終DMSO濃度は10%であった)。動物に対し、移植の日から処理を 始め、5日目又は9日目まで続けた。移植片の残存は、毎日直接触診により監視 し、拒絶は触診可能な心臓の収縮の停止と定義した。心臓同種移植片の残存の延 長の統計的有意性は、Mann-Whitney検定により計算した。 これらの解析の結果、対照ペプチド2702.75-84(アミノ酸配列:Arg-Glu-Asn- Leu-Arg-Ile-Ala-Leu-Arg-Tyr)を80mg/kg/day(0-9日目)投与することにより、 心臓同種移植片の残存が、10.7±2.6日に延びたのに対しPBS/DMSOで処理した対 照動物では8±1.4日であった(p<0.01)。対照ペプチド2702.75-84を、40mg/kg /day投与した場合、対照処置の全てにおいて移植片の残存に効果はみとめられな かった。しかし、これに対して、bcペプチドを1mg/kg/dayという低濃度で投与 することにより、50%の移植片が28日以上残存するという、心臓同種移植片の残 存の有意な延長が認められた。従って、これらの結果より、bcペプチドが哺乳動 物における移植片の残 存を向上するに十分な免疫抑制活性を持つことが示された。 実施例4−bc ペプチドのhsc70結合能 bcペプチドがhsc70に結合することができるかどうかを調べるため、蛋白結合 測定を実施した。具体的には、ペプチド2702.75-84を、炭素原子6個からなるス ペーサーを介してN末端にビオチンが結合したビオチン化型で合成した。ELISA プレート(Nunc Maxisorb,Nunc,USA)を、100 mMのNa−クエン酸塩バッファー 、pH4に溶解した100ng/mlの組換えhsc70(Stressgen,Victoria,Canada)で、 4℃で一晩コートした。続いて、残った結合部位を、PBS/0.1% Tween 20(PBS/T ween;Sigma)で、プレートを室温で2時間インキュベートしてブロックした。プ レートをPBS/Tweenで3回洗浄して、未結合の物質を除去した。PBS/Tween/1%D MSO中のビオチン化2702.75-84を加えて、プレートを室温で2時間インキュベー トし、3回洗浄し、ホースラディッシュペルオキシダーゼ結合ストレプタビジン (ストレプタビジン−HRP)(Jackson ImmunoResearch Laboratories,West Grove,PA)0.1μg/mlでインキュベートし、再度洗浄した。結合したストレプタ ビジン-HRPを、基質バッファー(SangStat,Menlo Park,CA)中のo-フェニレン ジアミン(OPD;Sigma)3mg/mlにより検出した。反応を1M HClを添加して終了さ せ、吸光度(OD490-OD605)をELISAプレートリーダーで測定した。ラベルされてい ないペプチドの結合は、競合試験で測定した。ビオチン化2702.75-84(3μM)を 様々な量のラベルされていないbcペプチドと混合し、hsc70でコートしたプレー トに入れ、室温で3時間インキュベートした。結合したビオチン化2702.75-84を 上述の如く検出した。 これらの実験結果から、2702.84-75-75-84ペプチド(逆向きダイマー)を用い たアフィニティークロマトグラフィーによりhsc70及 びhsp70が精製されたことがわかった。hsc70でコートしたELISAプレートを、ビ オチン化2702.75-84でインキュベートすると、このペプチドのhsc70に対する用 量依存的な結合が見られた。ビオチン化2702.75-84のhsc70への結合は、添加す る2702.75-84の濃度が増すに従って阻害された。50%最大阻害(IC50)は、7.0 ±3.0μMで認められたが、bcペプチドについてもこれに近いIC50(IC50=2.5-l0f tM)が認められ、これによって、bcペプチドがhsc70に効果的に結合することが証 明された。 実施例5−ヘムオキシゲナーゼその他のヘム酵素に及ぼすペプチドの影響 bcペプチドのhsp32(ヘムオキシナーゼ)に対する影響を、ペプチド存在下に あるいは不存在下にヘムオキシゲナーゼ(HO)を測定することにより、評価し た。具体的には、マウス脾臓試料を、氷上で、0.5% TritonX-100及びプロテア ーゼ阻害剤を含むTris-Cl溶解緩衝液(pH7.4)中において均質化した。試料は、使 用されるまで小アリコートに氷結された。脾臓均質物を、すべての活性測定のた めのHO源として使用した。ビルベリジン還元酵素を、Kutty and Maines,J.Bio l.Chem.,256:3956(1981)に記載された方法により、ラット肝臓から精製した。 HO活性は、100μlの脾臓均質物を、0.8mMのNADPH、0.8mMのグルコー ス−6−フォスフェート、1.0単位のG−6−Pデヒドロゲナーゼ、1mMのMgCl2 及び10μlのビルベリジン還元酵素と共に、4℃で混合することにより測定した 。反応は、ヘミン(2.5mMを20μl)の添加して開始した。反応混合物を30分間 、暗中で37℃で培養した。培養期間の終了時に不溶性物質を遠心分離し、上澄み のビリルビン濃度を、Hillman and Beyer,Z.Klin.Chem.5:92(1981)(Sigma D iagnostics,ki t #552)の変形手順により分析した。対照には、NADPH生成系を欠く脾臓試料、及 び脾臓均質物を欠くが反応混合物のすべての成分をふくむもの、が含まれていた 。 これら実験の結果は、不活性の比較ペプチド2705.75-84に対して、bcペプチド (100μg/ml)は、50%以上のHO活性を阻害することを示した。従って、bcペプチ ドはヘムオキシゲナーゼ活性を阻害しうる。 bcペプチドはヘムオキシゲナーゼの活性を効果的に阻害することがわかったた め、bcペプチドの他のヘム酵素、例えば酸化窒素合成酵素(NOS)に対する効果を 調べた。具体的には、bcペプチド及び比較2702ペプチドの、三種の異なるNOSイ ソ型(神経NOS、内皮NOS及びサイトカイン誘導NOS)に対する生体内の阻害 能力を、酵素活性アッセイで分析した。これらの実験の結果は、bcペプチドが、 比較2702ペプチドよりも著しく少ないIC50でNOSを阻害しうることを示した。か くして、bcペプチドは、ヘム含有酵素の活性に特に影響を与えるポルフィリン状 構造に類似するようであって、そのことはコンピュータモデルを使って確かめら れた。 実施例6−炎症性サイトカイン生産に対するbcペプチド介在抑制 炎症性サイトカイン生産に対するbcペプチドの効果を調べるため、RAW264.7マ クロファージ細胞を、試験ペプチド(1乃至100μM)の不存在下或いは存在下で 、培養中に10μg/mlの細菌のリポポリサッカライド(LPS)で刺激して腫瘍性サイ トカイン腫瘍壊死因子−α(TNF-α)(Alleva et al.,J.Immunol.153:1674( 1994)及びTonetti et al.,Biochem.Biophys.Res.Comm.230:636-640(1997) 参照)を生産させた。24時間のインキュベーションの後、培養上澄み中のTNF- αの量をELISAにより測定した。LPSの添加なしには 、RAW264.7細胞はTNF-αの分離可能量を生産できなかった。 これら実験の結果、比較ペプチドD2RP(アミノ酸配列:Arg-Val-Asn-Leu-Pro- Ile-Ala-Leu-Arg-Tyr)は、RAW264.7マクロファージ細胞によるTNF-αの生産を抑 制する能力を示さなかったが、bcペプチドは用量依存的にTNF-αの生産を抑制し た。かくして、bcペプチドは炎症性サイトカインの生産の抑制に使用すること ができ、それにより炎症及び炎症に関連する疾患の治療に有用性をもつ。 実施例7−敗血性ショックに対する動物モデルの処理におけるbcペプチドの効果 LPSをマウスに投与することにより、敗血性ショックの認容可能な動物モデル が得られる(Otterbein et al.,Amer.J.Physiol,272(2):1(1997),Albrecht et al.,Hepatology 26:1553-1559(1997),Haziot et al.,J.Immunol.154:6 529-6532(1995)、及びOtterbein et al.,Am.J.Respir.Cell Mol.Biol.13: 595-601(1995)を参照)。そこで、炎症反応と炎症状態(たとえば敗血性ショッ ク)の治療におけるbcペプチドの有用性についてさらなる証拠を提供するために 、われわれはLPSの投与後のマウス生存に対するbcペプチドの効果を試験した。 すなわち、マウスを20mg/kgのマンニトール中対照ペプチド2750またはマンニト ール中bcペプチドあるいはマンニトール単独で処理した。マンニトール中ペプチ ドあるいはマンニトール単独の投与から16時間後、マウスに100mg/kgのLPSを 注射し、マウスの生存状況を一日二回観察した。 これらの実験の結果、マンニトール中の対照ペプチド2750あるいはマンニトー ル単独で処理したマウスの全てがLPS投与後1日で死んだのに対し、bcペプチド で処理したマウスの50%以上がLPS投与後2日目に生存し、bcペプチドで処理 したマウスの25%以上が LPS投与後3日目も生存していた。しかるに、これらのデータはbcペプチドが敗 血性ショックのごとき炎症状態の治療に有効であることを示した。 実施例8−生体内遺伝子導入bcペプチド投与によるマウスの異所性心臓移植の生 存促進 次に我々は、bcペプチドのプラスミドを介した遺伝子導入による局所的投与が マウスの異所性心臓移植モデルにおける生体内移植後の生存を延ばすことができ るかどうかを判定することを目指した。すなわち、C57BL/6ドナーとなる新生仔 の心臓をCAB/Jレシピエントマウスの耳介のなかに皮下移植した。bcペプチドあ るいは20μgの目的のbcペプチドをコードするプラスミドDNAを、移植時に同種 移植片に直接注射した。同種移植片の生存は心電図の観察で確認し、心臓電気活 性の中断を拒絶反応と判定した。移植片の生存は日にちで表現した。(平均士SEM )統計的有意性は不対Students's t−検定により確認した。 1μgの対照ペプチド2702を同種移植片に直接注射しても生存を延長しなかっ た(未処理の対照が13.9±0.9に対して、13.3±0.75)が、2702ペプチド400μg を注射したところ生存を延長した(22.0±0.58)。対照2702ペプチドをコードす るプラスミドDNA 20μgを注射したところ、さらに移植片の生存を30.3±1.03に 延長した。同様の結果は、bclペプチドをコードする別のプラスミドを用いても 得られ(29.0±4.08)、その一方で生体内あるいは生体外で免疫調節活性をもた ない対照ペプチド2705をコードするプラスミドを用いた場合は有意義な延長は見 られなかった(16.5±0.96)。 これらの結果は生体内でのbcペプチドをコードする遺伝子の導入は、治療を目 的としてbcペプチドを到達させる効果的な方法である ことを示している。 実施例9−bc ペプチドのインシュリン依存型糖尿病(IDDM)の発症遅延効果 本発明におけるペプチドの免疫調節性を示してきたことから、われわれは次に bcペプチドが自己免疫病発症の抑制に対して生体内で有効性を示すかどうか判定 することを目指した。一般的自己免疫病のモデルとして、われわれはbcペプチド が生体内でIDDMの発症を遅延あるいは抑制する能力を定量した。すなわち、20mg /kgのbcペプチドを6週齢の非肥満性糖尿病(NOD)の雌のマウスに腹腔内投与し、 対照のマウスは未処理で放置あるいは不活性ペプチド化合物で処理したものとし た。上記の処理を毎週繰り返し行った。試験動物の血糖値は一週間に一度測定し た。試験動物のIDDMの発症は血糖値が200mg/dL以上になることと定義した。 上記実験の結果、70から80%の未処理対照NODマウスは22週齢に達するまでにI DDMを発症した。未処理のものと不活性の対照ペプチドで処理したものの、両対 照動物グループの間に違いは見られなかった。しかし、bcペプチドで処理した動 物群は、一個体だけ16週までにIDDMを発症し、他の全ての試験動物が24週までに IDDMを発症しなかった。従って、これらの結果はbcペプチドの投与が生体におけ るIDDMの発症を遅延する効果があることを示した。 上記の結果から、本件の組成物と方法論がCTLの細胞毒性の実質的な阻害を もたらすことは明らかである。驚いたことに、本件ペプチドはこれまでのオリゴ ペプチドよりも溶解阻害において実質的に有効性が高い。本件の組成物は、臨床 レベルでより少ない量のオリゴペプチドでよいことと、ヘムオキシゲナーゼ活性 を阻害するという実質的な利点をもたらす。 本明細書中言及した全ての文献および特許出願は、個々の文献や特許出願が明 確に別々に組み込まれているように同程度の参考としてまとめた。 ここに全容を記した本発明は、添付の請求項の理念と範囲から離れることなく 多くの変更や修正が可能であることは当業者には明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 C07K 7/08 C07K 7/08 14/00 14/00 C12P 21/00 C C12N 15/09 C12N 15/00 A C12P 21/00 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 カラ,ベルナール フランス国,エフ―34090 モンペリエー ル,アブニュ ドゥ プル プルボス 360

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.表Iにおけるパラメーターにより規定される少なくとも9個のアミノ酸の オリゴペプチドであって、ここで当該アミノ酸が天然L異性体、そのD異性体及 びノルロイシンであり、且つ(a)HLA−Bα1−ドメイン75−84の天然配列、( b)ヒトT細胞レセプターα鎖のトランスメンブラン配列の天然配列、及び(c )当該オリゴペプチドの活性部分として2より多くの突然変異を有する(a)又 は(b)のいずれかの突然変異配列以外の配列を含んで成るオリゴペプチド。 2.前記オリゴペプチドが9〜30個のアミノ酸であり、且つ次のアミノ酸配列 B-X-X-X-B-X-X-X-J-Tyr (式中、 BはLys又はArgであり; Xは帯電脂肪族アミノ酸又はそのD−異性体以外の任意のアミノ酸であり;そ して JはGly,Lys又はArgである) を含んで成る請求項1記載のオリゴペプチド。 3.前記オリゴペプチドが20個以下のアミノ酸であり、且つ単量体、二量体又 はオリゴペプチド環の一部を占める、請求項1記載のオリゴペプチド。 4.BがArgであり; Xがノルロイシン、芳香族アミノ酸又はそのD−異性体を含む5〜6個の炭素 原子の脂肪族非極性アミノ酸であり、当該オリゴペプチドの中に少なくとも3つ の同じ脂肪族非極性アミノ酸が存在し;そして JがGly又はArgである、 請求項2記載のオリゴペプチド。 5.Xにより規定される少なくとも5個のアミノ酸がバリン、ロイシン又はノ ルロイシンであり、そしてXにより規定される任意の残りのアミノ酸がTrp又はT yrである、請求項4記載のオリゴペプチド。 6.Xにより規定される少なくとも5個のアミノ酸が同一である、請求項5記 載のオリゴペプチド。 7.下記の群から選ばれるアミノ酸配列を含んで成る、請求項2記載のオリゴ ペプチド: 8.リンパ球細胞の活性化を阻害する方法であって、 当該細胞を請求項1〜7のいずれか項記載のオリゴペプチドを含んで成る活性 阻害量の化合物と合わせることを含んで成り、 ここで当該リンパ球細胞の活性化が阻害される、方法。 9.前記合わせる段階が生存固体器官又はリンパ球細胞以外の生存細胞の存在 下にある、請求項8記載の方法。 10.前記合わせる段階が、前記リンパ球細胞を前記オリゴペプチドをコードす る核酸分子と接触させることを含んで成り、ここで当該オリゴペプチドが当該核 酸分子から発現される、請求項8記載の方法。 11.前記核酸分子がウィルス内に含まれている、請求項10記載の方法。 12.前記リンパ球が細胞障害性Tリンパ球である、請求項8記載の方法。 13.生存器官の一部以外のドナー哺乳類器官又は細胞を哺乳類受容体に移植す るための方法であって、 当該ドナー器官又は細胞を当該ドナーから単離し、そして当該ドナー器官又は 細胞を当該受容体に移植することを含んで成り、当該方法の改良点が (a)当該器官又は細胞を、当該哺乳類受容体に移植する前に、請求項1〜7の いずれか1項記載のオリゴペプチドを含んで成る活性化阻害量の化合物と合わせ ること;又は (b)当該哺乳類受容体に、当該ドナー器官又は細胞に対する移植を行う前から 後にかけて、請求項1〜7のいずれか1項記載のオリゴペプチドを含んで成る活 性化阻害量の化合物を投与する; ことの少なくとも一方を含んで成る、方法。 14.前記組合せ段階が、前記器官又は細胞を前記オリゴペプチドをコードする 核酸分子と接触させることを含んで成り、ここで当該オリゴペプチドが前記核酸 分子から発現される、請求項13記載の方法。 15.前記投与段階が、前記オリゴペプチドをコードする核酸分子を前記哺乳類 受容体に投与することを含んで成り、ここで当該オリゴペプチドが前記核酸分子 から発現される、請求項13記載の方法。 16.前記核酸がウィルス内に含まれている、請求項14又は15記載の方法。 17.炎症性サイトカインタンパク質を生産できる細胞による炎症性サイトカイ ンタンパク質の生産を阻害するための方法であって、 当該細胞を請求項1〜7のいずれか1項記載のオリゴペプチドを含んで成る炎 症性サイトカイン生産阻害量の化合物と合わせることを含んで成り、 ここで当該細胞による当該炎症性サイトカインの生産が阻害される、方法。 18.前記合わせる段階が、前記炎症性サイトカインタンパク質を生産できるも の以外の生存固体器官又は生存細胞の存在下にある、請求項17記載の方法。 19.前記炎症性サイトカインタンパク質が腫瘍壊死因子−α、インターフェロ ン−γ、IL-1,IL-4,IL-5,IL-6,IL-8,IL−10,IL−12,IL−13,IL−1 6及びMIP1αから成る群より選ばれる、請求項17記載の方法。 20.前記合わせる段階が前記細胞を前記オリゴペプチドをコードする核酸分子 と接触させることを含んで成り、ここで当該オリゴペプチドが前記核酸分子から 発現される、請求項17記載の方法。 21.前記核酸分子がウィルス内に含まれている、請求項20記載の方法。 22.哺乳類の炎症反応を阻害する方法であって、 当該哺乳類を請求項1〜7のいずれか1項記載のオリゴペプチドを含んで成る 炎症反応阻害量の化合物と接触させることを含んで成り、 ここで当該炎症反応が阻害される、方法。 23.前記接触段階が、前記哺乳類に前記オリゴペプチドをコードする核酸分子 を投与することを含んで成り、ここで当該オリゴペプチドが前記核酸分子から発 現される、請求項22記載の方法。 24.前記核酸分子がウィルス内に含まれている、請求項23記載の方法。 25.前記炎症反応が敗血症性ショック、リウマチ様関節炎、クーロン病又は大 腸炎に関連する、請求項22記載の方法。 26.ヘム含有酵素の活性を調節する方法であって、 当該酵素を含むシステムを請求項1〜7のいずれか1項記載のオリゴペプチド を含んで成る活性調節量の化合物と接触させ、 ここで当該ヘム含有酵素の活性化は調節される、方法。 27.前記ヘム含有酵素がヘムオキシゲナーゼ、酸化窒素シンターゼ、シクロオ キシゲナーゼ及びグアニル酸シクラーゼから成る群より選ばれる、請求項26記載 の方法。 28.前記接触段階が前記オリゴペプチドをコードする核酸分子を前記システム に投与することを含んで成り、ここで当該オリゴペプチドが当該核酸分子から発 現される、請求項26記載の方法。 29.前記核酸分子がウィルス内に含まれている、請求項28記載の方法。 30.自己免疫疾患の発症のおそれのある哺乳類の当該疾患の発症を遅延させる ための方法であって、 当該哺乳類に請求項1〜7のいずれか1項記載のオリゴペプチドを含んで成る 自己免疫疾患阻害量の化合物を投与することを含んで成り、 これにより自己免疫疾患の発症は阻害される、方法。 31.前記自己免疫疾患がIDDM、リウマチ様関節炎又は全身性エリテマトマーデ スである、請求項30記載の方法。 32.前記投与段階が前記哺乳類に前記オリゴペプチドをコードする核酸分子を 投与することを含んで成り、当該オリゴペプチドが当該核酸分子から発現される 、請求項30記載の方法。 33.前記核酸分子がウィルス内に含まれている、請求項32記載の方法。
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