JP2001525502A - 軽量構造のロールおよびロールの製造方法 - Google Patents

軽量構造のロールおよびロールの製造方法

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JP2001525502A JP2000523418A JP2000523418A JP2001525502A JP 2001525502 A JP2001525502 A JP 2001525502A JP 2000523418 A JP2000523418 A JP 2000523418A JP 2000523418 A JP2000523418 A JP 2000523418A JP 2001525502 A JP2001525502 A JP 2001525502A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、抄紙機もしくは板紙抄紙機用の、または紙もしくは板紙仕上げ装置用の軽量のロールに関する。ロール(10)のロールフレームは、薄壁を有する円筒マントル(11)と芯部(12)とを有し、芯部は、上記円筒マントルを完全に、もしくは少なくとも部分的に満たし、軽量ではあるがプレス方向の荷重によく耐える充填材で作られている。本発明はまた、このロールの製造方法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、抄紙機もしくは板紙抄紙機用の、または紙もしくは板紙仕上装置用
の軽量構造のロールに関するものである。
【0002】 本発明はさらに、抄紙機もしくは板紙抄紙機用の、または紙もしくは板紙仕上
装置用の軽量構造のロールの製造方法に関するものである。
【0003】 抄紙機および紙仕上装置においては、荷重に耐える軽量のロールを提供するこ
とが必要である。そのような必要性は、例えばスーパーカレンダの近代化におい
て著しく明らかである。なぜなら、近代化に伴って、そのようなスーパーカレン
ダで初期に用いられていた繊維ロールを最新の重合体塗工ロールに変えることが
望ましいからである。新しいスーパーカレンダを建設する場合、そのような問題
は発生しない。なぜなら、そのロールおよびフレーム構造がその開始時から互い
に良好に適合するように設計できるからである。現代のスーパーカレンダは多数
の重合体塗工ロールを有し、そのロールフレームは最も一般的には比較的部厚い
鋼鉄マントルで作られている。しかし、そのようなロールをすべての旧式のスー
パーカレンダにおいて初期の繊維ロールに代わって取り付けることは不可能であ
る。なぜなら、それらの一連のロールは、既存のフレームや他の装置にとって重
過ぎることになろうからである。早くから、例えば、ドイツ公報第19 511 595号
および第19 533 823号と、欧州特許公報第735,287号において繊維ロールに代わ る軽量構造のロールが開示され、それらの公報は、重合体面付きカレンダロール
であってそのロールに旧式の繊維ロールの軸を利用し、そのロール軸上へ繊維デ
ィスクの代わりにアルミニウム材を鋳造および旋削して作ったディスクを取り付
け、それらのディスクを充分に軽量にするために薄壁を有するセル状材料で構成
し、それらのセルを形成する壁の少なくともいくつかがそのロールの半径方向に
延びるように形成されているものを扱っている。次に、それらのディスク上へ弾
性重合体塗工が施されている。このようにして作られたロールは非常に良好な特
性を有している。なぜなら、とりわけ、ロールの重量が非常に軽く作られ、スー
パーカレンダの改装に直ちに用いることができるからであり、また繊維ロールに
対するそのロールの重量差が非常に小さいからである。しかし、これらのロール
の大きな欠点は非常に高いコストにある。その高いコストはまた、用いられる製
造方法に起因し、この方法はディスクの鋳造と切削加工を必要とする。1つの別
な方法として、これらの公報は、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維もしくは
その等価物で補強したエポキシなどの補強繊維を含有する材料によるディスクの
製造を提唱している。このような方法は、もちろん、それら自体使用可能であり
、それらによって非常に軽量構造のロールが得られるが、問題は実に高いコスト
にある。
【0004】 ニップロールにおいて、更なる問題は概してニップ面の方向における耐負荷容
量である。例えば、スーパーカレンダにおいて、中間ロールはニップ面に2つの
ニップを形成する。すなわち、それらは対抗方向から「押圧」されている。その
ような負荷を受ける結果、ロールマントルが平たくなり、すなわちロールの形が
楕円形になる。しかし、重合体ロールにおいては、ロールの両端部がロールマン
トルに固定して取り付けられているので、ロールはその軸方向の全長にわたって
同様に平たくはならず、ロールはその端部区域で円形になる。カレンダ掛けプロ
ファイルの観点から、これは全く面倒なことである。ニップロールにおいて、ロ
ールの平坦化を完全に除去すること(これは多くの場合達成が全く困難であるが
)、あるいは平坦化を軸方向の全長にわたって均一にし、その場合ニップにおけ
る線形負荷のプロファイルを均一にできるようにすることは、明確な目的にする
必要がある。ニップを形成するロールにおいて、とくに抄紙機のプレス部の最新
のセンタロールであって、一般に管状ロールマントルとそのロールマントル上へ
取り付けた適切な塗工とで作られているロールでは、ロールにシェル振動が発生
するのが問題になっている。このシェル振動はフェルトのバーリングを生ずるこ
とがあり、それがさらに紙とともにカレンダロールに複写される。初期に用いら
れた重い岩石ロールでは、シェル振動は同じ程度には発生していない。したがっ
て、上記種類のシェル振動を防止できるロールを建設できるようにする必要があ
る。さらに、抄紙機および紙仕上装置における多数のさまざまな用途、例えば紙
の整列ガイドロール等に軽量構造のロールが必要である。
【0005】 本発明は、従来技術に関する上述の問題および欠点を解消し、さらに新規のロ
ールおよび軽量構造のロールの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】 上述の目的を達成するために、本発明によるロールは次のような主たる特徴を
有する。すなわち、ロールフレームは、薄壁を有する円筒状マントルと、そのマ
ントルを完全に、もしくは少なくとも部分的に満たし、軽量ではあるがプレス方
向の負荷によく耐える充填材で作られている芯部とを含んでいる。
【0007】 他方、本発明による方法の第1の実施例は、次の点を主たる特徴としている。
すなわち、ロールのロールフレームは、薄壁を有する円筒状マントルを作るよう
に形成され、その円筒状マントルは、軽量ではあるがプレス方向の負荷によく耐
える充填材で完全に、もしくは部分的に満たされ、上記充填材がロールの芯部を
構成している。
【0008】 同様に、本発明による方法の第2の実施例は、次の点を主たる特徴としている
。すなわち、ロールのロールフレームは、管状、もしくはむくの材料で作られた
軸と、その軸上へ固定され軽量ではあるがプレス方向の負荷によく耐えロールの
芯部を形成する充填材と、その芯部を囲む薄壁を有する円筒状マントルとで作ら
れている。
【0009】 本発明により、従来技術に比して多数の著しい利点が得られるが、それらの利
点のうち、例えば次のものを記載することができる。本発明による方法は実施が
非常に簡単、かつ容易であり、とりわけこのため、本発明により製造されるロー
ルは、現在使用中のロールに比して非常に低価格のものになる。本発明により製
造されるロールは意図された用途に応じた曲げに耐え、さらにそのロールはプレ
ス方向の負荷を非常に良好に受け入れる。必要ならば、ロールは非常に軽量に作
ることができ、その場合、抄紙機の多数の異なった用途に用いることができる。
【0010】 本発明のさまざまな実施例により得ることができる利点のうち、列挙すれば、
さらに以下の通り、記載することができる。既に上述したように、ロールに用い
られる充填材に応じて、非常に軽量の構体が得られる。とくに軽量のこれらの材
料は、とくに多層板構造のロールに用いることができる。さらに非常に大きな利
点は、ロールのフレームの構造をそのロール全長にわたって完全に均質に作るこ
とができることである。内部管および外部管、もしくはそれに相当する外壁、な
らびに上記管もしくは壁の間に設けた充填材を用いている多層板構造のロールで
は、ロールの端部フランジを完全に省くことができる構造を得ることができる。
このような、とくにカレンダに意図したロールの構造では、ロールは、ロールの
軸方向の全長にわたって同様に変形させることができる。とくにカレンダ掛け工
程を考慮すると、得られる利点は大きく、なぜなら、カレンダ掛けの場合、端部
フランジは、エッジの圧縮、熱などにより生じるクラウンの形成などの有害作用
の影響で有害になるだけであるからである。とくに、端部フランジを持たない構
造では、大きく重い端部フランジの平坦化が存在しないので、ロールの寸法決め
の開始点として、管状ロールマントルを均一にほとんど平たくしない要求に代わ
って、ロールの塗工の強度を採用することができる。これによってさらに、管状
ロールマントルをもっと薄くし、それによってロール重量をさらに減らすことが
できるという利点が生じる。ロールフレームに関しては、従来技術におけるより
大きいロールフレームの平坦化を行なうことができる。それによって、ニップロ
ールの場合は、ニップがもっと延び、ニップ時間が長くなり、一定の負荷での最
大圧が低下し、もしくは反対に、一定の最大圧レベルでの線形負荷が大きくなる
。端部フランジを持たないロールの方式では、溶接継手、ボルト継手、もしくは
締りばめを有さない構造が達成される。多層板構造のロールにおける振動の減衰
は容易に達成することができ、ロールは有害なシェル振動には関係がない。製造
工程の観点から、本発明によるロールは、とりわけ簡単である。なぜなら、巻き
付け合成管が少なくとも外側管として用いられる場合は、ロールフレームの製造
段階を塗工段階と組み合わせることができるからである。ロールの自重から生じ
る曲がりは、多層板構造のロールの表面板および充填材の寸法、材料の選択で、
また複合材料が用い入られている場合は、繊維の配向を選択することによって、
容易に調整することができる。本発明によるロールは、設備および装置の近代化
に関連する使用に非常によく適している。
【0011】 軽量構造のため、ロールの均衡を保つことも容易である。ロールの可能な用途
のうち、とりわけ、スーパーカレンダにおける中間ロール、加熱を必要とするさ
まざまなロール、プレス部のセンタロール、種々のガイド整列ロール等を記載す
ることができる。本発明の更なる利点および特徴的構成要件は、次の本発明の詳
細な説明により明らかになる。
【0012】 次に、一例として添付図面の各図を参照して、本発明を説明する。
【0013】 図1において、ロールを全体として参照番号10で示す。ロール10のフレームは
、薄壁を有するシリンダ11、もしくはそれに相当する円筒状マントルと、上記円
筒11を満たしている充填材12から成る。好ましい実施例によれば、円筒状マント
ル11は金属材料、とくに鋼鉄で作られている。この円筒状マントルの製造に関し
て、金属材料の代わりに他の材料を用いることもでき、1つの選択可能な方法と
して、とくに、例えば多ロールカレンダにおけるソフト塗工のロールフレームと
してロールフレームを用いる場合、複合材料によるマントルの製造を提唱する。
円筒状マントル11および充填材12から成るロールフレームに対して、ロール端部
14およびジャーナル15が適切な方法で取り付けられている。さらに、そのロール
には塗工13を施すことができ、これは、材料およびその他の特性に関して望まし
い方法で構成することができる。製造方法に関して、本発明は非常に簡単である
。ロールフレームの製造は2段階で行なわれ、先ず薄壁を有する円筒状マントル
11をその用途に適した所望の材料で製造する。第2段階において、この円筒状マ
ントル11を、軽量ではあるがプレス方向の負荷に良く耐える材料で完全に、もし
くは少なくとも部分的に充填する。円筒状マントル11の充填は鋳造によって行な
い、充填材は有利にはコンクリートである。
【0014】 円筒状マントル11はロール10の曲げの条件のみに従って寸法決めされ、その場
合、軽量の非常に薄い円筒状マントル11が得られる。ロール10に対してプレス方
向に加えられる負荷は充填材12によって担持されて、ロールマントル11の平坦化
は、例えば、ロール10を例えばスーパーカレンダにおける中間ロールとして用い
る場合、ニップ負荷を直接ロール10の中を一方の側から他方へ通過させることに
よって防止される。この負荷のロール10への通過は充填材12によって行なわれる
。充填材12は費用および重量を最適化することができ、その場合、コンクリート
が非常に良好、かつ利用可能な選択肢になる。コンクリートは、これを一定の曲
げにも耐えるようにするために、内部補強のコンクリート、とくに繊維補強コン
クリートにすることができる。円筒状マントル11および充填材12から成るロール
フレームの全体はロール端部14なしに製造することができ、その場合、必要に応
じてその製造の際に、歪みのほとんどない前応力処理の管を作ることができる。
それぞれのロール端部14は後の段階でロールフレームに追加される。
【0015】 図1にさらに示すように、ロール10に塗工13を設けてもよい。本発明により製
造されるロール10は多数のさまざまな用途における使用に適しているので、その
ロール塗工13は、もちろん、その用途に従って選択する必要がある。ロール10を
、例えばスーパーカレンダにおける中間ロールとして用いる場合、塗工13は重合
体材料で作る。ロール10を、例えばプレス部におけるセンタロールとして用いる
場合、その塗工はその目的に適したようにする必要があり、その場合、塗工13の
材料として、セラミック材料、金属セラミック、もしくはその等価物を用いるこ
とができる。
【0016】 本発明による製造方法は、さまざまな形式のロールの製造に非常に簡単に変更
することができ、そのような使用可能な1つの方法を図2Aおよび図2Bに示す
。図2Aにおいて、ロールは全体として参照番号20で示し、図1と同様にロール
のロールフレームは円筒状マントル21を有し、これは、望ましくは完全に、もし
くは少なくとも部分的に充填材22で、有利にはコンクリートで満たされる。図2
Aに示すロール20は加熱式ロールとして用いられるように意図され、その場合、
その円筒状マントル21の材料は望ましくは鋼鉄にし、これに、例えばシェル硬化
処理を行なうか、または適した硬質塗工、例えばセラミック塗工もしくは金属セ
ラミック塗工を施す。さらに、その円筒状マントル21の内部へ管26を実質的にロ
ールの軸方向に延びて取り付け、それらの管は、円筒状マントル21の内部へ充填
材22の鋳造に関連して取り付け、円筒状マントル21の内面へ固定する。ロール20
は、水もしくは蒸気などの伝熱媒体によって加熱されることを想定され、上記伝
熱媒体は管26内を流れるように意図されている。ロール20が金属マントルの加熱
式ロールとして働くと考えられる場合、コンクリートの充填材22と金属製円筒状
マントル21との間には高温および高圧に良く耐える断熱層、例えばセラミック断
熱層(図示せず)をそのコンクリートの鋳造前に設けることができる。
【0017】 図2Bにおいてさらに、伝熱媒体を完成ロールの中へ導入する方法を示す。伝
熱媒体の導入のために、ダクトもしくは穴が軸25の中へ形成され、同様にロール
端部24の中へ必要なダクト系27が作られ、これは、一方では軸25の中へ作られて
いる穴と、他方では円筒状マントル21の内面へ固定されている管26と連通してい
る。さらに、軸25の端部へは水または蒸気の継手28もしくはその等価物が連結さ
れ、これによって伝熱媒体がロールへ送られる。ロール20の加熱は、伝熱媒体の
代わりに何らかの他の方法で行なうことも考えることができる。例えば、電気抵
抗体を管26内に取り付けることが1つの方法であるが、その場合、ロール20は電
気によって加熱される。誘導も加熱方式として用いることもできる。
【0018】 図3は本発明によるロールの他の実施例を示すが、全体を参照番号30で示す。
本実施例において、ロール30は多層板構造として製造され、ロールフレームは一
方を他方の内側に配設した2本の同軸の管31、35から成り、それらの管の間には 充填材32が嵌着され、これは芯材を構成し、一方を他方の内側に嵌め込んだ管31
、35の間の空間を満たしている。多層板構造のこのロール30において、通常の多 層板構造のものと同様に、表面板、すなわちこの場合は外側管31および内側管35
が負荷を受け、軽量充填材32が構体に対して大きな慣性を与える。ロールの円筒
状マントルを形成している外側管31の材料として、複合材料、鋼鉄、アルミニウ
ム、もしくはそれらに相当する材料など、その目的に適した丈夫な材料を用いる
ことができる。これらの材料は内側管35の材料にも適している。さらに、図3に
示すように、ロールに対してはその目的に適した塗工33を施すことができ、これ
は、材料および他の特性に関連して所望の方法で作られている。図3および図4
に示すように、本実施例によるロール30は、ロールの従来の端部フランジが全く
ない。このような場合、内側の管35はロール30の軸として用いることができ、図
4に示すように、この軸からロールが軸受け39によって装着されている。必要な
場合、その内側管35は、完全むくの材料で作られた軸に替えることができる。
【0019】 図5および図6は図3および図4に示すロール30の他の実施例を示す。図5お
よび図6に示すロール30は、図3および4に示す方式と同じであるが、図5およ
び図6に示す上記実施例は、内側管35aが軸方向において外側管31の軸長を実質 的に越えて延びていない点が異なる。このようなロールのフレーム構体上への据
え付けおよび軸着は、例えば図6に全体的に概略図示している方法で、ロールか
ら完全に独立しロールフレーム内の内側管35aへ取り付けられた座部35bによって
行なうことができる。そのような座部35b の構造および作動原理は、有利には、
例えば本出願人の先願米国特許第5,679,108号に開示しているものと同様にする ことができる。上記米国公報に記載の据え付けおよび軸着の座部は、それ自体が
紙ウエブのリール巻取りおよびワインダ巻取りに関連し、抄紙機におけるロール
の軸着には関連していない。しかし、上記構造によって、とくにロールの交換を
例えばカレンダにおける場合のように日常作業として行なう必要がある場合、ロ
ールの構造に関連しても大きな利点を得ることができる。このような座部により
行なう軸着および据え付けは、図3および図4に示す構体にも適用することでき
る。
【0020】 図3〜図6に示すロールは、内側管35、35aを開始点とし、それをロールの軸と
して働かせるように有利に製造することができる。この管は、むくの材料の軸に
替えることもできる。しかし、充分に軽量にするために、むくの材料の代わりに
管を用いることが望ましいが、その材料は、例えば金属、プラスチック、炭素繊
維、ガラス繊維、もしくは何らかの他の複合材料にすることができる。製造する
場合、管35、35a上へ充填材32を鋳造/固定し、材料32は多層板構造の芯材料とし
て働く。充填材の鋳造/固定は望ましくは、軸管35、35aが垂直に位置する時に行
なうが、その場合、その自重の作用による管の曲がりはゼロになり、したがって
、何の問題も生じない。芯材料もしくは充填材32として、軽量で負荷によく耐え
る材料、例えば系列的配列の発泡体が用いられる。充填材32として、さらに適切
なセル状材料を用いることもできる。充填材32の鋳造/固定の後、その鋳造に使
用された鋳型をブランクの周囲から解体し、そのブランクの外面を旋盤で旋削し
て、それを軸管35、35aと同軸になるようにする。旋削後、多層板構体の他方の表
面板、すなわちロールの円筒状マントル31を形成する外面を充填材32上へ重合体
ロールの通常の塗工工程と同じ方法で巻き付けることができる。充填材32上へ巻
き付けた円筒状マントルの管31は直接、重合体塗工33の基部として用いることが
できる。
【0021】 ロールの製造はまた、先ずロールフレームの内側および外側管35、31を完全に 完成させるようにして行なうことができる。これらを、例えば巻き付けによって
行なうことができ、あるいは、例えば金属、もしくは他の適した材料で作られた
半加工の管を用いることもできる。それらの半加工内側および外側管31、35は、 正確に一方を他方の内側に同軸になるように取り付け、芯材として働く充填材32
をそれらの管31、35の間に鋳造する。
【0022】 ロールのさまざまな製造方法のうち、さらに次の変形体を提唱することができ
る。先ず、ロールの外側管、もしくは円筒状マントルの充填、またはロールフレ
ームの製造は、鋳型で遠心鋳造によって行なうことができる。そのような場合、
その製造を垂直の姿勢で、もしくは水平に、その鋳型を満たす連続鋳造として、
あるいはそれに代わって、複数の層として行なうことができる。層ごとに行なわ
れる鋳造の利点としては、樹脂の反応熱の制御を用いて、硬化反応中に生成され
た熱エネルギーをさまざまな層の鋳造の間に少なくとも一部除去する時間がある
ことに言及することができる。
【0023】 ロールフレームの鋳造はまた、鋳型の軸の方向に層ごとに、もしくは連続鋳造
として行ない、急速に硬化する樹脂を製造に利用することもできる。
【0024】 ロールは、内側管を完全に省いて作ることもできる。そのような実施例は、例
えば図7および図9に示し、ロールを全体として参照番号40で示す。このような
実施例において、先ずロールの円筒状マントルを形成する外側管を作り、次いで
上記管に充填材42を鋳造によって充填する。その製造はまた、別個の外側鋳型を
用い、これに充填材42を鋳造によって充填することで行なうこともできる。この
後、上記外側鋳型を除去し、ロールの円筒状マントル41を充填材42上へ、例えば
巻き付けによって形成する。さらに、その後、そのロールを目的の塗工材料で塗
工することができる。そのようにして製造されたロールフレームの中へ軸ジャー
ナル45(図7)用の、もしくは軸受け49(図9)用の座部を切削加工し、上記軸
ジャーナル45/軸受け49はその充填材42の中へ形成された固定点へ、例えば接着
剤で接着することによって固定することができる。
【0025】 図3〜図7および図9に示すロール構造によって、ロールの端から端まで完全
に均質の、非常に軽量の構造が達成される。ロールの端部フランジは全く不必要
である。なぜなら、ロールフレームの内側管は、必要な場合、軸ジャーナルとし
て働かせることができ、またはロールの軸着を内側管によって別々の座部を介し
て行なうことができるからである。内側管のない構造では、軸ジャーナルもしく
は軸受けは直接、充填材へ固定することができる。カレンダの運転において、も
しくはカレンダ掛け工程の観点から、ロールの端部フランジを設ければ、横方向
の圧縮、熱などによるクラウンの変形その他の有害な作用のため、全く有害であ
ろう。上述の方法で端部フランジなしで製造されるロールの寸法決めの開始点と
して、むくの材料の端部フランジの平坦化が存在しないことによって、ロールマ
ントルの平坦化が等しくほとんどないという条件に代わって、ロール塗工の強度
を採用することができる。
【0026】 図8もやはり本発明によるロールのさらに他の方法を示す。図8において、ロ
ールは全体として参照番号50で示す。本実施例の方式では、ロールの円筒状マン
トルは先ず薄壁を有する管51で作られ、その材料は金属、プラスチック、ガラス
繊維、もしくは炭素繊維、またはその等価物にすることができる。次ぎに、ロー
ルの円筒状マントル51は、薄壁を有し円筒管51の直径に比して非常に小さい直径
の管52aで満たし、それらの管52aは実質的にロールの軸方向に配設されている。
これらの小径の管52aの材料は、例えば金属、プラスチック、炭素繊維等である 。上記管52aは、適した媒体、例えば接着剤、金属、コンクリート、樹脂、微小 球体、もしくはそれらに相当する材料で互いに合わせて鋳造する。そのような場
合、上記管52aは、それらを一緒に結合する媒体とともにロールフレーム内の充 填材52を形成している。
【0027】 このように、図8に示す方法によって、軽量構造が達成され、この構造は、ロ
ール50の重量に比して、非常に剛性であり、非常によく負荷に耐え、さらに軸方
向の管52aにより形成される流路を、例えば伝熱媒体を送るために使用すること ができる。したがって、図8に示すロール50は、例えばカレンダにおいて加熱式
ロールとして用いることができる。他方、それらの管52a 内を循環する媒体は、
ロール50の冷却のために、もしくはその温度を均等にするために用いることがで
き、これはカレンダにおいて重合体ロールを用いる場合に可能である。そこで、
ロール50には、前述の各実施例について説明したのと同様な方法で塗工を施すこ
とができる。円筒状マントルの管51および充填材52内に含まれる小径の管52a の
材料を選択し、寸法を決めることによって、ロール50の剛性および重量に対して
、すなわちその自重の作用によるロールの曲がりに対して、効率的に影響を及ぼ
すことができる。この曲がりに影響を及ぼすことによって、例えばある種類の最
新のカレンダに用いられるような均等な曲がりを有するロールを製造することが
できる。
【0028】 図8に示すロールのフレーム構体への固定および軸着は、例えば先の実施例に
ついて説明したのと同様な方法で行なうことができる。それらの一例として、図
3〜図6に示すロールの軸を形成する内側管を用いた構造を述べることができる
【0029】 以上、一例として添付図面の各図を参照して、本発明を説明した。本発明は、
しかし、同図に示す実施例のみに限定されるものではなく、本発明のさまざまな
他の実施例を添付の請求の範囲に記載する本発明の概念の範囲内で変化させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による方法で製造されたロールの第1の実施例の全体概略図である。
【図2Aおよび図2B】 本発明によるロールの他の実施例の断面図および部分側面図としての概略図で
ある。
【図3〜図9】 本発明によるロールの他の実施例を示す図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年10月19日(1999.10.19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 軽量構造のロールおよびロールの製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、抄紙機もしくは板紙抄紙機用の、または紙もしくは板紙仕上装置用
の軽量構造のロールに関するものであり、このロールフレームは、薄壁を有する
円筒状マントルと、上記円筒マントルを完全に、もしくは少なくとも部分的に満
たし、軽量であるがプレス方向の荷重によく耐える充填材で作られている芯部と
を有するものである。
【0002】 本発明はさらに、抄紙機もしくは板紙抄紙機用の、または紙もしくは板紙仕上
装置用の軽量構造のロールの製造方法に関するものであり、このロールのロール
フレームを形成して、薄壁を有する円筒状マントルを製造し、その円筒状マント
ルを、軽量であるがプレス方向の荷重によく耐え、ロールの芯部を構成する充填
材で完全に、もしくは少なくとも部分的に満たすものである。
【0003】 抄紙機および紙仕上装置においては、荷重に耐える軽量のロールを提供するこ
とが必要である。そのような必要性は、例えばスーパーカレンダの近代化におい
て著しく明らかである。なぜなら、近代化に伴って、そのようなスーパーカレン
ダで初期に用いられていた繊維ロールを最新の重合体塗工ロールに変えることが
望ましいからである。新しいスーパーカレンダを建設する場合、そのような問題
は発生しない。なぜなら、そのロールおよびフレーム構造がその開始時から互い
に良好に適合するように設計できるからである。現代のスーパーカレンダは多数
の重合体塗工ロールを有し、そのロールフレームは最も一般的には比較的部厚い
鋼鉄マントルで作られている。しかし、そのようなロールをすべての旧式のスー
パーカレンダにおいて初期の繊維ロールに代わって取り付けることは不可能であ
る。なぜなら、それらの一連のロールは、既存のフレームや他の装置にとって重
過ぎることになろうからである。早くから、例えば、ドイツ公報第19 511 595号
および第19 533 823号と、欧州特許公報第735,287号において繊維ロールに代わ る軽量構造のロールが開示され、それらの公報は、重合体面付きカレンダロール
であってそのロールに旧式の繊維ロールの軸を利用し、そのロール軸上へ繊維デ
ィスクの代わりにアルミニウム材を鋳造および旋削して作ったディスクを取り付
け、それらのディスクを充分に軽量にするために薄壁を有するセル状材料で構成
し、それらのセルを形成する壁の少なくともいくつかがそのロールの半径方向に
延びるように形成されているものを扱っている。次に、それらのディスク上へ弾
性重合体塗工が施されている。このようにして作られたロールは非常に良好な特
性を有している。なぜなら、とりわけ、ロールの重量が非常に軽く作られ、スー
パーカレンダの改装に直ちに用いることができるからであり、また繊維ロールに
対するそのロールの重量差が非常に小さいからである。しかし、これらのロール
の大きな欠点は非常に高いコストにある。その高いコストはまた、用いられる製
造方法に起因し、この方法はディスクの鋳造と切削加工を必要とする。1つの別
な方法として、これらの公報は、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維もしくは
その等価物で補強したエポキシなどの補強繊維を含有する材料によるディスクの
製造を提唱している。このような方法は、もちろん、それら自体使用可能であり
、それらによって非常に軽量構造のロールが得られるが、問題は実に高いコスト
にある。
【0004】 ニップロールにおいて、更なる問題は概してニップ面の方向における耐負荷容
量である。例えば、スーパーカレンダにおいて、中間ロールはニップ面に2つの
ニップを形成する。すなわち、それらは対抗方向から「押圧」されている。その
ような負荷を受ける結果、ロールマントルが平たくなり、すなわちロールの形が
楕円形になる。しかし、重合体ロールにおいては、ロールの両端部がロールマン
トルに固定して取り付けられているので、ロールはその軸方向の全長にわたって
同様に平たくはならず、ロールはその端部区域で円形になる。カレンダ掛けプロ
ファイルの観点から、これは全く面倒なことである。ニップロールにおいて、ロ
ールの平坦化を完全に除去すること(これは多くの場合達成が全く困難であるが
)、あるいは平坦化を軸方向の全長にわたって均一にし、その場合ニップにおけ
る線形負荷のプロファイルを均一にできるようにすることは、明確な目的にする
必要がある。ニップを形成するロールにおいて、とくに抄紙機のプレス部の最新
のセンタロールであって、一般に管状ロールマントルとそのロールマントル上へ
取り付けた適切な塗工とで作られているロールでは、ロールにシェル振動が発生
するのが問題になっている。このシェル振動はフェルトのバーリングを生ずるこ
とがあり、それがさらに紙とともにカレンダロールに複写される。初期に用いら
れた重い岩石ロールでは、シェル振動は同じ程度には発生していない。したがっ
て、上記種類のシェル振動を防止できるロールを建設できるようにする必要があ
る。さらに、抄紙機および紙仕上装置における多数のさまざまな用途、例えば紙
の整列ガイドロール等に軽量構造のロールが必要である。
【0005】 本発明は、従来技術に関する上述の問題および欠点を解消し、さらに新規のロ
ールおよび軽量構造のロールの製造方法を提供することを目的とする。
【0006】 これらの目的を達成するために、本発明によるロールは、次のような主たる特
徴を有する。すなわち、ロールフレームの芯部の中でそのロールのそれぞれの端
部の中へ、場所もしくは空間が切削加工され、その中へロール自体から独立した
軸ジャーナルもしくは座部が直接その芯の中へ固定され、その軸ジャーナルもし
くは座部によってロールが支持構体上に軸受け装着されているか、もしくはその
空間の中へロール軸受けが設置されて、これを介してロールがその支持構体上に
非回転軸ジャーナルによって装着されている。
【0007】 他方、本発明による方法の第1の実施例は、次のような主たる特徴を有する。
すなわち、場所もしくは空間をロールフレームの芯部の中のロールのそれぞれの
端部の中へ切削加工し、ロール自体から独立した軸ジャーナルもしくは座部を直
接、上記場所もしくは空間の中へ配設し、それらの軸ジャーナルもしくは座部に
よってロールを支持構体上に軸受け装着し、もしくはロール軸受けを上記空間の
中へ設置して、それらのロール軸受けを介してロールを支持構体上に非回転軸ジ
ャーナルによって装着する。
【0008】 同様に、本発明による方法の第2の実施例は、次の点を主たる特徴としている
。すなわち、ロールのロールフレームは、管状、もしくはむくの材料で作られた
軸と、その軸上へ固定され軽量ではあるがプレス方向の負荷によく耐えロールの
芯部を形成する充填材と、その芯部を囲む薄壁を有する円筒状マントルとで作ら
れている。
【0009】 本発明により、従来技術に比して多数の著しい利点が得られるが、それらの利
点のうち、例えば次のものを記載することができる。本発明による方法は実施が
非常に簡単、かつ容易であり、とりわけこのため、本発明により製造されるロー
ルは、現在使用中のロールに比して非常に低価格のものになる。本発明により製
造されるロールは意図された用途に応じた曲げに耐え、さらにそのロールはプレ
ス方向の負荷を非常に良好に受け入れる。必要ならば、ロールは非常に軽量に作
ることができ、その場合、抄紙機の多数の異なった用途に用いることができる。
【0010】 本発明のさまざまな実施例により得ることができる利点のうち、列挙すれば、
さらに以下の通り、記載することができる。既に上述したように、ロールに用い
られる充填材に応じて、非常に軽量の構体が得られる。とくに軽量のこれらの材
料は、とくに多層板構造のロールに用いることができる。さらに非常に大きな利
点は、ロールのフレームの構造をそのロール全長にわたって完全に均質に作るこ
とができることである。内部管および外部管、もしくはそれに相当する外壁、な
らびに上記管もしくは壁の間に設けた充填材を用いている多層板構造のロールで
は、ロールの端部フランジを完全に省くことができる構造を得ることができる。
このような、とくにカレンダに意図したロールの構造では、ロールは、ロールの
軸方向の全長にわたって同様に変形させることができる。とくにカレンダ掛け工
程を考慮すると、得られる利点は大きく、なぜなら、カレンダ掛けの場合、端部
フランジは、エッジの圧縮、熱などにより生じるクラウンの形成などの有害作用
の影響で有害になるだけであるからである。とくに、端部フランジを持たない構
造では、大きく重い端部フランジの平坦化が存在しないので、ロールの寸法決め
の開始点として、管状ロールマントルを均一にほとんど平たくしない要求に代わ
って、ロールの塗工の強度を採用することができる。これによってさらに、管状
ロールマントルをもっと薄くし、それによってロール重量をさらに減らすことが
できるという利点が生じる。ロールフレームに関しては、従来技術におけるより
大きいロールフレームの平坦化を行なうことができる。それによって、ニップロ
ールの場合は、ニップがもっと延び、ニップ時間が長くなり、一定の負荷での最
大圧が低下し、もしくは反対に、一定の最大圧レベルでの線形負荷が大きくなる
。端部フランジを持たないロールの方式では、溶接継手、ボルト継手、もしくは
締りばめを有さない構造が達成される。多層板構造のロールにおける振動の減衰
は容易に達成することができ、ロールは有害なシェル振動には関係がない。製造
工程の観点から、本発明によるロールは、とりわけ簡単である。なぜなら、巻き
付け合成管が少なくとも外側管として用いられる場合は、ロールフレームの製造
段階を塗工段階と組み合わせることができるからである。ロールの自重から生じ
る曲がりは、多層板構造のロールの表面板および充填材の寸法、材料の選択で、
また複合材料が用い入られている場合は、繊維の配向を選択することによって、
容易に調整することができる。本発明によるロールは、設備および装置の近代化
に関連する使用に非常によく適している。
【0011】 軽量構造のため、ロールの均衡を保つことも容易である。ロールの可能な用途
のうち、とりわけ、スーパーカレンダにおける中間ロール、加熱を必要とするさ
まざまなロール、プレス部のセンタロール、種々のガイド整列ロール等を記載す
ることができる。本発明の更なる利点および特徴的構成要件は、次の本発明の詳
細な説明により明らかになる。
【0012】 次に、一例として添付図面の各図を参照して、本発明を説明する。
【0013】 図1において、ロールを全体として参照番号10で示す。ロール10のフレームは
、薄壁を有するシリンダ11、もしくはそれに相当する円筒状マントルと、上記円
筒11を満たしている充填材12から成る。好ましい実施例によれば、円筒状マント
ル11は金属材料、とくに鋼鉄で作られている。この円筒状マントルの製造に関し
て、金属材料の代わりに他の材料を用いることもでき、1つの選択可能な方法と
して、とくに、例えば多ロールカレンダにおけるソフト塗工のロールフレームと
してロールフレームを用いる場合、複合材料によるマントルの製造を提唱する。
円筒状マントル11および充填材12から成るロールフレームに対して、ロール端部
14およびジャーナル15が適切な方法で取り付けられている。さらに、そのロール
には塗工13を施すことができ、これは、材料およびその他の特性に関して望まし
い方法で構成することができる。製造方法に関して、本発明は非常に簡単である
。ロールフレームの製造は2段階で行なわれ、先ず薄壁を有する円筒状マントル
11をその用途に適した所望の材料で製造する。第2段階において、この円筒状マ
ントル11を、軽量ではあるがプレス方向の負荷に良く耐える材料で完全に、もし
くは少なくとも部分的に充填する。円筒状マントル11の充填は鋳造によって行な
い、充填材は有利にはコンクリートである。
【0014】 円筒状マントル11はロール10の曲げの条件のみに従って寸法決めされ、その場
合、軽量の非常に薄い円筒状マントル11が得られる。ロール10に対してプレス方
向に加えられる負荷は充填材12によって担持されて、ロールマントル11の平坦化
は、例えば、ロール10を例えばスーパーカレンダにおける中間ロールとして用い
る場合、ニップ負荷を直接ロール10の中を一方の側から他方へ通過させることに
よって防止される。この負荷のロール10への通過は充填材12によって行なわれる
。充填材12は費用および重量を最適化することができ、その場合、コンクリート
が非常に良好、かつ利用可能な選択肢になる。コンクリートは、これを一定の曲
げにも耐えるようにするために、内部補強のコンクリート、とくに繊維補強コン
クリートにすることができる。円筒状マントル11および充填材12から成るロール
フレームの全体はロール端部14なしに製造することができ、その場合、必要に応
じてその製造の際に、歪みのほとんどない前応力処理の管を作ることができる。
それぞれのロール端部14は後の段階でロールフレームに追加される。
【0015】 図1にさらに示すように、ロール10に塗工13を設けてもよい。本発明により製
造されるロール10は多数のさまざまな用途における使用に適しているので、その
ロール塗工13は、もちろん、その用途に従って選択する必要がある。ロール10を
、例えばスーパーカレンダにおける中間ロールとして用いる場合、塗工13は重合
体材料で作る。ロール10を、例えばプレス部におけるセンタロールとして用いる
場合、その塗工はその目的に適したようにする必要があり、その場合、塗工13の
材料として、セラミック材料、金属セラミック、もしくはその等価物を用いるこ
とができる。
【0016】 本発明による製造方法は、さまざまな形式のロールの製造に非常に簡単に変更
することができ、そのような使用可能な1つの方法を図2Aおよび図2Bに示す
。図2Aにおいて、ロールは全体として参照番号20で示し、図1と同様にロール
のロールフレームは円筒状マントル21を有し、これは、望ましくは完全に、もし
くは少なくとも部分的に充填材22で、有利にはコンクリートで満たされる。図2
Aに示すロール20は加熱式ロールとして用いられるように意図され、その場合、
その円筒状マントル21の材料は望ましくは鋼鉄にし、これに、例えばシェル硬化
処理を行なうか、または適した硬質塗工、例えばセラミック塗工もしくは金属セ
ラミック塗工を施す。さらに、その円筒状マントル21の内部へ管26を実質的にロ
ールの軸方向に延びて取り付け、それらの管は、円筒状マントル21の内部へ充填
材22の鋳造に関連して取り付け、円筒状マントル21の内面へ固定する。ロール20
は、水もしくは蒸気などの伝熱媒体によって加熱されることを想定され、上記伝
熱媒体は管26内を流れるように意図されている。ロール20が金属マントルの加熱
式ロールとして働くと考えられる場合、コンクリートの充填材22と金属製円筒状
マントル21との間には高温および高圧に良く耐える断熱層、例えばセラミック断
熱層(図示せず)をそのコンクリートの鋳造前に設けることができる。
【0017】 図2Bにおいてさらに、伝熱媒体を完成ロールの中へ導入する方法を示す。伝
熱媒体の導入のために、ダクトもしくは穴が軸25の中へ形成され、同様にロール
端部24の中へ必要なダクト系27が作られ、これは、一方では軸25の中へ作られて
いる穴と、他方では円筒状マントル21の内面へ固定されている管26と連通してい
る。さらに、軸25の端部へは水または蒸気の継手28もしくはその等価物が連結さ
れ、これによって伝熱媒体がロールへ送られる。ロール20の加熱は、伝熱媒体の
代わりに何らかの他の方法で行なうことも考えることができる。例えば、電気抵
抗体を管26内に取り付けることが1つの方法であるが、その場合、ロール20は電
気によって加熱される。誘導も加熱方式として用いることもできる。
【0018】 図3は本発明によるロールの他の実施例を示すが、全体を参照番号30で示す。
本実施例において、ロール30は多層板構造として製造され、ロールフレームは一
方を他方の内側に配設した2本の同軸の管31、35から成り、それらの管の間には 充填材32が嵌着され、これは芯材を構成し、一方を他方の内側に嵌め込んだ管31
、35の間の空間を満たしている。多層板構造のこのロール30において、通常の多 層板構造のものと同様に、表面板、すなわちこの場合は外側管31および内側管35
が負荷を受け、軽量充填材32が構体に対して大きな慣性を与える。ロールの円筒
状マントルを形成している外側管31の材料として、複合材料、鋼鉄、アルミニウ
ム、もしくはそれらに相当する材料など、その目的に適した丈夫な材料を用いる
ことができる。これらの材料は内側管35の材料にも適している。さらに、図3に
示すように、ロールに対してはその目的に適した塗工33を施すことができ、これ
は、材料および他の特性に関連して所望の方法で作られている。図3および図4
に示すように、本実施例によるロール30は、ロールの従来の端部フランジが全く
ない。このような場合、内側の管35はロール30の軸として用いることができ、図
4に示すように、この軸からロールが軸受け39によって装着されている。必要な
場合、その内側管35は、完全むくの材料で作られた軸に替えることができる。
【0019】 図5および図6は図3および図4に示すロール30の他の実施例を示す。図5お
よび図6に示すロール30は、図3および4に示す方式と同じであるが、図5およ
び図6に示す上記実施例は、内側管35aが軸方向において外側管31の軸長を実質 的に越えて延びていない点が異なる。このようなロールのフレーム構体上への据
え付けおよび軸着は、例えば図6に全体的に概略図示している方法で、ロールか
ら完全に独立しロールフレーム内の内側管35aへ取り付けられた座部35bによって
行なうことができる。そのような座部35b の構造および作動原理は、有利には、
例えば本出願人の先願米国特許第5,679,108号に開示しているものと同様にする ことができる。上記米国公報に記載の据え付けおよび軸着の座部は、それ自体が
紙ウエブのリール巻取りおよびワインダ巻取りに関連し、抄紙機におけるロール
の軸着には関連していない。しかし、上記構造によって、とくにロールの交換を
例えばカレンダにおける場合のように日常作業として行なう必要がある場合、ロ
ールの構造に関連しても大きな利点を得ることができる。このような座部により
行なう軸着および据え付けは、図3および図4に示す構体にも適用することでき
る。
【0020】 図3〜図6に示すロールは、内側管35、35aを開始点とし、それをロールの軸と
して働かせるように有利に製造することができる。この管は、むくの材料の軸に
替えることもできる。しかし、充分に軽量にするために、むくの材料の代わりに
管を用いることが望ましいが、その材料は、例えば金属、プラスチック、炭素繊
維、ガラス繊維、もしくは何らかの他の複合材料にすることができる。製造する
場合、管35、35a上へ充填材32を鋳造/固定し、材料32は多層板構造の芯材料とし
て働く。充填材の鋳造/固定は望ましくは、軸管35、35aが垂直に位置する時に行
なうが、その場合、その自重の作用による管の曲がりはゼロになり、したがって
、何の問題も生じない。芯材料もしくは充填材32として、軽量で負荷によく耐え
る材料、例えば系列的配列の発泡体が用いられる。充填材32として、さらに適切
なセル状材料を用いることもできる。充填材32の鋳造/固定の後、その鋳造に使
用された鋳型をブランクの周囲から解体し、そのブランクの外面を旋盤で旋削し
て、それを軸管35、35aと同軸になるようにする。旋削後、多層板構体の他方の表
面板、すなわちロールの円筒状マントル31を形成する外面を充填材32上へ重合体
ロールの通常の塗工工程と同じ方法で巻き付けることができる。充填材32上へ巻
き付けた円筒状マントルの管31は直接、重合体塗工33の基部として用いることが
できる。
【0021】 ロールの製造はまた、先ずロールフレームの内側および外側管35、31を完全に 完成させるようにして行なうことができる。これらを、例えば巻き付けによって
行なうことができ、あるいは、例えば金属、もしくは他の適した材料で作られた
半加工の管を用いることもできる。それらの半加工内側および外側管31、35は、 正確に一方を他方の内側に同軸になるように取り付け、芯材として働く充填材32
をそれらの管31、35の間に鋳造する。
【0022】 ロールのさまざまな製造方法のうち、さらに次の変形体を提唱することができ
る。先ず、ロールの外側管、もしくは円筒状マントルの充填、またはロールフレ
ームの製造は、鋳型で遠心鋳造によって行なうことができる。そのような場合、
その製造を垂直の姿勢で、もしくは水平に、その鋳型を満たす連続鋳造として、
あるいはそれに代わって、複数の層として行なうことができる。層ごとに行なわ
れる鋳造の利点としては、樹脂の反応熱の制御を用いて、硬化反応中に生成され
た熱エネルギーをさまざまな層の鋳造の間に少なくとも一部除去する時間がある
ことに言及することができる。
【0023】 ロールフレームの鋳造はまた、鋳型の軸の方向に層ごとに、もしくは連続鋳造
として行ない、急速に硬化する樹脂を製造に利用することもできる。
【0024】 ロールは、内側管を完全に省いて作ることもできる。そのような実施例は、例
えば図7および図9に示し、ロールを全体として参照番号40で示す。このような
実施例において、先ずロールの円筒状マントルを形成する外側管を作り、次いで
上記管に充填材42を鋳造によって充填する。その製造はまた、別個の外側鋳型を
用い、これに充填材42を鋳造によって充填することで行なうこともできる。この
後、上記外側鋳型を除去し、ロールの円筒状マントル41を充填材42上へ、例えば
巻き付けによって形成する。さらに、その後、そのロールを目的の塗工材料で塗
工することができる。そのようにして製造されたロールフレームの中へ軸ジャー
ナル45(図7)用の、もしくは軸受け49(図9)用の座部を切削加工し、上記軸
ジャーナル45/軸受け49はその充填材42の中へ形成された固定点へ、例えば接着
剤で接着することによって固定することができる。
【0025】 図3〜図7および図9に示すロール構造によって、ロールの端から端まで完全
に均質の、非常に軽量の構造が達成される。ロールの端部フランジは全く不必要
である。なぜなら、ロールフレームの内側管は、必要な場合、軸ジャーナルとし
て働かせることができ、またはロールの軸着を内側管によって別々の座部を介し
て行なうことができるからである。内側管のない構造では、軸ジャーナルもしく
は軸受けは直接、充填材へ固定することができる。カレンダの運転において、も
しくはカレンダ掛け工程の観点から、ロールの端部フランジを設ければ、横方向
の圧縮、熱などによるクラウンの変形その他の有害な作用のため、全く有害であ
ろう。上述の方法で端部フランジなしで製造されるロールの寸法決めの開始点と
して、むくの材料の端部フランジの平坦化が存在しないことによって、ロールマ
ントルの平坦化が等しくほとんどないという条件に代わって、ロール塗工の強度
を採用することができる。
【0026】 図8もやはり本発明によるロールのさらに他の方法を示す。図8において、ロ
ールは全体として参照番号50で示す。本実施例の方式では、ロールの円筒状マン
トルは先ず薄壁を有する管51で作られ、その材料は金属、プラスチック、ガラス
繊維、もしくは炭素繊維、またはその等価物にすることができる。次ぎに、ロー
ルの円筒状マントル51は、薄壁を有し円筒管51の直径に比して非常に小さい直径
の管52aで満たし、それらの管52aは実質的にロールの軸方向に配設されている。
これらの小径の管52aの材料は、例えば金属、プラスチック、炭素繊維等である 。上記管52aは、適した媒体、例えば接着剤、金属、コンクリート、樹脂、微小 球体、もしくはそれらに相当する材料で互いに合わせて鋳造する。そのような場
合、上記管52aは、それらを一緒に結合する媒体とともにロールフレーム内の充 填材52を形成している。
【0027】 このように、図8に示す方法によって、軽量構造が達成され、この構造は、ロ
ール50の重量に比して、非常に剛性であり、非常によく負荷に耐え、さらに軸方
向の管52aにより形成される流路を、例えば伝熱媒体を送るために使用すること ができる。したがって、図8に示すロール50は、例えばカレンダにおいて加熱式
ロールとして用いることができる。他方、それらの管52a 内を循環する媒体は、
ロール50の冷却のために、もしくはその温度を均等にするために用いることがで
き、これはカレンダにおいて重合体ロールを用いる場合に可能である。そこで、
ロール50には、前述の各実施例について説明したのと同様な方法で塗工を施すこ
とができる。円筒状マントルの管51および充填材52内に含まれる小径の管52a の
材料を選択し、寸法を決めることによって、ロール50の剛性および重量に対して
、すなわちその自重の作用によるロールの曲がりに対して、効率的に影響を及ぼ
すことができる。この曲がりに影響を及ぼすことによって、例えばある種類の最
新のカレンダに用いられるような均等な曲がりを有するロールを製造することが
できる。
【0028】 図8に示すロールのフレーム構体への固定および軸着は、例えば先の実施例に
ついて説明したのと同様な方法で行なうことができる。それらの一例として、図
3〜図6に示すロールの軸を形成する内側管を用いた構造を述べることができる
【0029】 最後に、上に開示した発明を要約すると、本発明は、抄紙機もしくは板紙抄紙
機用の、または紙もしくは板紙仕上装置用の軽量構造のロールに関するものであ
る。このロールのロールフレームは、薄壁を有する円筒状マントルと、上記円筒
マントルを完全に、もしくは少なくとも部分的に満たし、軽量であるがプレス方
向の荷重によく耐える充填材で作られている芯部とを有するものである。
【0030】 軸ジャーナルが設けられた端部フランジをロールフレームの各端部に配設して
ロールを軸着することができる。
【0031】 ロールの芯部へ軸を配設してよく、この軸は、ロールの円筒状マントルと同軸
にロールを通って伸び、上記軸がロールフレームの芯部および円筒状マントルと
ともに多層板構体を形成している。
【0032】 ロール軸はロールの各端部の外に同軸に延びることができ、ロールは、この軸
から支持構体に装着されていてもよい。
【0033】 ロールの軸は中空の管状軸でもよく、これからロールを支持構体に座部によっ
て装着することができる。この座部は、ロール自体から独立していて、上記管状
軸に取り付けられている。
【0034】 ロールの軸着の目的で、軸ジャーナルをロールフレームの芯部のロールの各端
部に、芯部に切削加工してある場所に直接、配設してもよい。
【0035】 ロールの各端部へ、ロールを軸着する目的で、空間を切削加工してもよく、そ
の中へロール軸受けを配設する。
【0036】 円筒状マントルの厚さは、好ましくは、ロールの曲げの条件に合う寸法であり
、ロールの芯部を形成する充填材および円筒状マントルの充填比は、好ましくは
、プレス方向においてロールに加わる荷重に見合った寸法である。
【0037】 円筒状マントルは、金属材料、とくに鋼鉄で作ってもよい。その場合、円筒状
マントルの外面は、好ましくはシェル硬化しておく。
【0038】 他方、円筒状マントルは、ガラス繊維、炭素繊維、またはその等価物などの複
合材料で作ってもよい。
【0039】 ロールフレームの芯部を形成する充填材は、コンクリート、好ましくは内部補
強コンクリート、とくに繊維補強コンクリートで作ってもよい。
【0040】 ロールフレームの芯部を形成する充填材の他の例は、たとえば、系統的配列の
発泡体、PVC 発泡体、アルミニウム発泡体、その他である。充填材はまた、セル
状材料から成っていてもよい。
【0041】 充填材の鋳造に関連して、ロールフレームの円筒状マントルの内部に管を配設
してもよく、この管は、実質的にロールフレームの軸方向に端から端までロール
フレーム内を延び、円筒状マントルの内面に取り付けられている。熱水または蒸
気などの伝熱媒体を配設して管内を循環させ、ロールを加熱してもよく、または
電気抵抗体もしくは同等の発熱素子を管内に配設してもよい。
【0042】 他の実施例では、ロールフレームの芯部は、円筒状マントル管に比べて小径の
管と薄壁とからなり、円筒状マントル管の軸に平行に配設されている。これらの
管でロールの円筒状マントル管は、実質的に完全に満たされている。この実施例
では、ロールフレームの芯部を構成する薄壁を有する小径管は互いに、接着剤、
プラスチック、金属、コンクリート、樹脂および微小球体、または同等の種類の
材料によって鋳造で固定されている。伝熱媒体を配設して、ロールフレームの芯
部を構成する管中を流すようにする。
【0043】 ロールの円筒状マントルには硬質塗工、とくにセラミック塗工、金属セラミッ
ク塗工、もしくはその等価物を施してもよい。
【0044】 高温および高圧に耐える断熱層をロールの円筒状マントルと充填材との間に配
設してもよい。断熱層は好ましくはセラミック材で作られている。
【0045】 または、ロールの円筒状マントルに重合体塗工を施してもよい。
【0046】 抄紙機もしくは板紙抄紙機用の、または紙もしくは板紙仕上装置用の軽量構造
のロールの製造方法において、ロールのロールフレームを形成して、薄壁を有す
る円筒状マントルを製造し、円筒状マントルを、軽量ではあるがプレス方向の荷
重によく耐えロールの芯部を構成する充填材で完全に、もしくは少なくとも部分
的に満たす。
【0047】 本方法によれば、ロールの円筒状マントルは、ロールの曲がりの条件に従って
寸法決めし、ロールにおける充填材は、ロールに加わるプレス負荷に従って寸法
決めする。
【0048】 円筒状マントルの充填材による充填は鋳造によって行ない、この鋳造は、好ま
しくは円筒状マントルが垂直位置にある時に行なう。
【0049】 形成したロールフレームに、必要ならばロール端部、および軸ジャーナルを取
り付ける。
【0050】 方法の他の実施例では、充填材を鋳造する前に、ロールの円筒状マントルの中
へ、管状もしくはむくの材料の軸を取り付け、この軸をロールを通してロールの
円筒状マントルと同軸上に延ばして、上記軸がロールフレームの芯部および円筒
状マントルとともに多層板構体を形成するようにする。
【0051】 抄紙機もしくは板紙抄紙機用の、または紙もしくは板紙仕上装置用の軽量構造
のロールの製造方法は、次のようにして行なうことができる。すなわち、ロール
のロールフレームを、管状もしくはむくの材料で作った軸と、この軸上へ固定し
、軽量ではあるがプレス方向の負荷によく耐え、ロールの芯部を形成する充填材
と、芯部を囲う薄壁を有する円筒状マントルとで形成する。このような方法では
、ロールの芯部を形成する充填材は、好ましくは軸を垂直の位置にしたまま軸に
固定する。
【0052】 ロールの芯部の軸への固定は外側の鋳型の中で行ない、固定後に鋳型を解体し
、芯部の外面を切削加工して軸と同軸になるようにし、円筒状マントルを芯部上
へ固定する。
【0053】 1つの別な方法によれば、円筒状マントルは金属材料、とくに鋼鉄で作る。ロ
ールフレームの円筒状マントルの外面はシェル硬化する。
【0054】 または、円筒状マントルを複合材料を巻き付けることによって作る。
【0055】 本方法では、充填材として好ましくはコンクリートを用いる。コンクリートは
、内部補強コンクリート、とくに繊維補強コンクリートを用いてもよい。
【0056】 充填材の他の可能性としては、たとえば、系統的配列の発泡体、PVC発泡体、 アルミニウム発泡体、その他があり、または充填材をセル状材料から成るものと
してもよい。
【0057】 本方法の更なる実施例では、充填材の鋳造に関連して、ロールフレームの円筒
状マントルの内部へ管を配設し、この管は、実質的に軸方向にロールフレーム内
の端から端まで延び、円筒状マントルの内面に取り付ける。
【0058】 本方法では、ロールフレームの芯部は、円筒状マントルの管の直径に比して小
径の管と、薄壁とから成り、円筒状マントルの管の軸と平行に配設し、小径の管
でロールの円筒状マントルの管を実質的に完全に満たす。上記小径管は互いに、
接着剤、プラスチック、金属、コンクリート、樹脂および微小球体、もしくは同
等の種類の材料で鋳造よって固定する。
【0059】 本方法は、塗工をロールフレームに設け、円筒状マントル上へ配設する工程を
含んでもよい。
【0060】 この塗工は重合体塗工、またはセラミック塗工、金属セラミック塗工、もしく
はその等価物でもよい。
【0061】 製造するロールを加熱式金属マントルロールとして機能させようとする場合、
その製造に際して、ロールの充填材と金属性円筒状マントルとの間に、高温およ
び高圧によく耐える断熱層を充填材の鋳造前に配設する。断熱層葉、好ましくは
セラミック材料で作る。
【0062】 以上、一例として添付図面の各図を参照して、本発明を説明した。本発明は、
しかし、同図に示す実施例のみに限定されるものではなく、本発明のさまざまな
他の実施例を添付の請求の範囲に記載する本発明の概念の範囲内で変化させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による方法で製造されたロールの第1の実施例の全体概略図である。
【図2Aおよび図2B】 本発明によるロールの他の実施例の断面図および部分側面図としての概略図で
ある。
【図3〜図9】 本発明によるロールの他の実施例を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ライティラ、 イルキ フィンランド共和国 エフアイエヌ− 04230 ケラバ 3、 カルフンカトゥ 20 (72)発明者 ルンッピオ、 カリ フィンランド共和国 エフアイエヌ− 02140 エスポー、 ヘインヨエンポルク 2 ワイ 171 Fターム(参考) 3J103 AA02 AA14 AA51 BA05 BA09 CA05 FA19 GA02 GA26 HA02 HA18 HA19 HA32 HA37 HA51 HA60 4L055 CF42 CG04 CG18 CG29 CH02 CH03 FA30

Claims (53)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抄紙機もしくは板紙抄紙機用の、または紙もしくは板紙仕上
    げ装置用の軽量構造のロールにおいて、該ロール(10;20;30;40;50)のロールフレ
    ームは、薄壁を有する円筒状マントル(11;22;32;42;52)と、芯部(12;22;32;42;5
    2)とを含み、前記芯部は、前記円筒状マントルを完全に、もしくは少なくとも部
    分的に満たし、軽量であるがプレス方向の荷重によく耐える充填材で作られてい
    ることを特徴とする抄紙機もしくは板紙抄紙機用の、または紙もしくは板紙仕上
    げ装置用の軽量構造のロール。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のロールにおいて、前記ロールフレームの端
    部に対して、軸ジャーナル(15;25) を設けた端部フランジが該ロールを軸着する
    ために固定されていることを特徴とするロール。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のロールにおいて、該ロールの芯部(32)の中
    へ軸(35;35a)が装着され、該軸は、該ロールの前記円筒状マントル(31)と同軸に
    該ロール(30)通して延び、前記軸(35;35a)が前記芯部(32)および前記ロールフレ
    ームの円筒状マントルとともに多層板構造を形成すしていることを特徴とするロ
    ール。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のロールにおいて、前記ロール軸(35)は、該
    ロールのそれぞれの端部の外へ軸方向に延び、該ロール(30)は前記軸によって支
    持構体上へ取り付けられていることを特徴とするロール。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載のロールにおいて、該ロールの軸(35a) は中
    空管状の軸(35;35a)であり、該軸から該ロールは前記支持構体上に座部(35b) に
    よって装着でき、該座部は、該ロール自体から独立し、前記管状軸へ付着されて
    いることを特徴とするロール。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のロールにおいて、該ロール(40)を軸着する
    ために、軸ジャーナル(45)が前記ロールフレームの芯部(42)の中であって該ロー
    ルのそれぞれの端部の中の前記芯部の中へ切削加工された場所の中に直接固定さ
    れていることを特徴とするロール。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のロールにおいて、該ロール(40)の各端部の
    中へ、該ロールを軸着するために、空所が切削加工され、該空所の中へロール軸
    受け(49)が設置されていることを特徴とするロール。
  8. 【請求項8】 前記請求項のいずれかに記載のロールにおいて、前記円筒状
    マントル(11;21;31;41;51)の厚さは該ロールの曲がりの条件に従って決められ、
    該ロールの芯部(12;22;32;42;52)を形成する充填材および前記円筒状マントル(1
    1;21;31;41;51)の充填比は、該ロールに加えられるプレス方向の負荷に従って決
    められていることを特徴とするロール。
  9. 【請求項9】 前記請求項のいずれかに記載のロールにおいて、前記円筒状
    マントル(11;21;31;41;51)は金属材料、とくに鋼鉄で作られていることを特徴と
    するロール。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のロールにおいて、前記円筒状マントル(1
    1;21;31;41;51)の外面はシェル硬化されていることを特徴とするロール。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし8のいずれかに記載のロールにおいて、前
    記円筒状マントル(11;21;31;41;51)は、ガラス繊維、炭素繊維、もしくはその等
    価物などの複合材料で作られていることを特徴とするロール。
  12. 【請求項12】 前記請求項のいずれかに記載のロールにおいて、前記ロー
    ルフレームの芯部(12;22;32;42;52)を形成する充填材はコンクリートであること
    を特徴とするロール。
  13. 【請求項13】 前記請求項のいずれかに記載のロールにおいて、前記ロー
    ルフレームの芯部(12;22;32;42;52)を形成する充填材は、内部補強コンクリート
    、とくに繊維補強コンクリートであることを特徴とするロール。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし11のいずれかに記載のロールにおいて、前
    記ロールフレームの芯部(12;22;32;42;52)を形成する充填材は系統的配列の発泡
    体であることを特徴とするロール。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし11のいずれかに記載のロールにおいて、前
    記ロールフレームの芯部(12;22;32;42;52)を形成する充填材はPVC 発泡体である
    ことを特徴とするロール。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし11のいずれかに記載のロールにおいて、前
    記ロールフレームの芯部(12;22;32;42;52)を形成する充填材はアルミニウム発泡
    体であることを特徴とするロール。
  17. 【請求項17】 前記請求項のいずれかに記載のロールにおいて、前記充填
    材(12;22;32;42) の鋳造に関連して、前記ロールフレームの円筒状マントル(11;
    21;31;41) の内側に管(26)が配設され、該管は、実質的に前記ロールフレームの
    軸方向に前記ロールフレーム内の端から端まで延び、前記円筒状マントル(11;21
    ) の内面に取り付けられていることを特徴とするロール。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載のロールにおいて、熱水もしくは蒸気など
    の伝熱媒体を配設して前記管(26)内に循環させ、該ロールを加熱することを特徴
    とするロール。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載のロールにおいて、前記管(26)内に電気抵
    抗体もしくはそれと同等の発熱体を取り付けて該ロールを加熱することを特徴と
    するロール。
  20. 【請求項20】 請求項1ないし11のいずれかに記載のロールにおいて、前
    記ロールフレームの芯部(12;22;32;42;52)を形成する充填材はセル状材料から成
    ることを特徴とするロール。
  21. 【請求項21】 請求項1ないし11のいずれかに記載のロールにおいて、前
    記ロールフレームの芯部(52)は、前記円筒状マントルの管(51)の直径に比べて小
    径の管(52a) と、薄壁とから成り、前記円筒状マントルの管(51)の軸に平行に配
    設され、該管(52a) で該ロールの円筒状マントルの管(51)が実質的に完全に満た
    されていることを特徴とするロール。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載のロールにおいて、前記ロールフレームの
    芯部(52)を構成し薄壁を有する小径の管(52a) は互いに、接着剤、プラスチック
    、金属、コンクリート、樹脂および微小球体、もしくは同等の種類の媒体によっ
    て鋳造により固定されていることを特徴とするロール。
  23. 【請求項23】 請求項21または22に記載のロールにおいて、前記ロールフ
    レームの芯部(52)を構成している管(52a) 内に伝熱媒体を流すことを特徴とする
    ロール。
  24. 【請求項24】 前記請求項のいずれかに記載のロールにおいて、前記円筒
    状マントル(11;21;31;41;51)には、硬質塗工、とくにセラミック塗工、金属セラ
    ミック塗工、もしくはその等価物を施していることを特徴とするロール。
  25. 【請求項25】 請求項14ないし24のいずれかに記載のロールにおいて、該
    ロールの円筒状マントル(11;21) および前記充填材(12;22) の間には、高温およ
    び高圧に耐える断熱層が配設されていることを特徴とするロール。
  26. 【請求項26】 請求項25に記載のロールにおいて、前記断熱層はセラミッ
    ク材で作られていることを特徴とするロール。
  27. 【請求項27】 請求項14ないし20のいずれかに記載のロールにおいて、該
    ロールの円筒状マントル(11;21) に重合体塗工を施していることを特徴とするロ
    ール。
  28. 【請求項28】 前記請求項のいずれかに記載の抄紙機もしくは板紙抄紙機
    用の、または紙もしくは板紙仕上げ装置用の軽量構造のロールの製造方法におい
    て、該方法は、該ロール(10;20;30;40;50)のロールフレームを形成して、薄壁を
    有する円筒状マントル(11;21;31;41;51)を製造し、前記円筒状マントル(11;21;3
    1;41;51)を、軽量ではあるがプレス方向の負荷によく耐え該ロールの芯部を構成
    する充填材(12;22;32;42;52)で完全に、もしくは少なくとも部分的に満たすこと
    を特徴とする抄紙機もしくは板紙抄紙機用の、または紙もしくは板紙仕上げ装置
    用の軽量構造のロールの製造方法。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の方法において、該ロール(10;20;30;40;5
    0)の前記円筒状マントル(11;21;31;41;51)を該ロールの曲がりの条件に従って寸
    法決めし、該ロールにおける充填材(12;22;32;42;52)を該ロールに加わるプレス
    負荷に従って寸法決めすることを特徴とする製造方法。
  30. 【請求項30】 請求項28または29に記載の方法において、前記円筒状マン
    トル(11;21;31;41;51)の前記充填材による充填を鋳造によって行なうことを特徴
    とする製造方法。
  31. 【請求項31】 請求項30に記載の方法において、前記鋳造は、前記円筒状
    マントル(11;21;31;41;51)が垂直位置にある時に行なうことを特徴とする製造方
    法。
  32. 【請求項32】 請求項28ないし31のいずれかに記載の方法において、ロー
    ル端部(14;24) および軸ジャーナル(15;25)を前記成形されているロールフレー ムへ取り付けることを特徴とする製造方法。
  33. 【請求項33】 請求項28ないし31のいずれかに記載の方法において、前記
    充填材を鋳造する前に、該ロールの円筒状マントル(31)の中へ、管状もしくはむ
    くの材料の軸(35;35a)を取り付け、該軸を該ロール(30)を通して該ロールの円筒
    状マントル(31)と同軸上に延ばして、前記軸(35;35a)が前記ロールフレームの芯
    部(32)および円筒状マントル(31)とともに多層板構体を形成することを特徴とす
    る製造方法。
  34. 【請求項34】 請求項1ないし27のいずれかに記載の抄紙機もしくは板紙
    抄紙機用の、または紙もしくは板紙仕上装置用の軽量構造のロールの製造方法に
    おいて、該ロール(10;20;30;40;50)のロールフレームを、管状もしくはむくの材
    料で作った軸(35;35a)と、該軸上へ固定し軽量ではあるがプレス方向の負荷によ
    く耐え該ロールの芯部を形成する充填材(32)と、前記芯部を囲う薄壁を有する円
    筒状マントル(31)とで形成することを特徴とする抄紙機もしくは板紙抄紙機用の
    、または紙もしくは板紙仕上装置用の軽量構造のロールの製造方法。
  35. 【請求項35】 請求項34に記載の方法において、該ロールの芯部を形成す
    る前記充填材(32)を、前記軸(35;35a)を垂直の位置にしたまま該軸に固定するこ
    とを特徴とする製造方法。
  36. 【請求項36】 請求項34または35に記載の方法において、該ロールの芯部
    の前記軸(35;35a)への固定は外側の鋳型の中で行ない、固定後に該鋳型を解体し
    、前記芯部(32)の外面を切削加工して、前記軸と同軸になるようにし、前記円筒
    状マントル(31)を前記芯部上へ固定することを特徴とする製造方法。
  37. 【請求項37】 請求項28ないし36のいずれかに記載の方法において、前記
    円筒状マントル(11;21;31;41;51)を金属材料、とくに鋼鉄で作ることを特徴とす
    る製造方法。
  38. 【請求項38】 請求項37に記載の方法において、前記ロールフレームの円
    筒状マントル(11;21;31;41;51)の外面をシェル硬化することを特徴とする製造方
    法。
  39. 【請求項39】 請求項28ないし36のいずれかに記載の方法において、前記
    円筒状マントル(11;21;31;41;51)を複合材料を巻き付けることによって作ること
    を特徴とする製造方法。
  40. 【請求項40】 請求項28ないし39のいずれかに記載の方法において、前記
    充填材(12;22;32;42) としてコンクリートを用いることを特徴とする製造方法。
  41. 【請求項41】 請求項28ないし40のいずれかに記載の方法において、前記
    充填材(12;22;32;42) として内部補強コンクリート、とくに繊維補強コンクリー
    トを用いることを特徴とする製造方法。
  42. 【請求項42】 請求項28ないし39のいずれかに記載の方法において、前記
    充填材(12;22;32;42)は系統的配列の発泡体であることを特徴とする製造方法。
  43. 【請求項43】 請求項28ないし39のいずれかに記載の方法において、前記
    充填材(12;22;32;42)はPVC 発泡体であることを特徴とする製造方法。
  44. 【請求項44】 請求項28ないし39のいずれかに記載の方法において、前記
    充填材(12;22;32;42)はアルミニウム発泡体であることを特徴とする製造方法。
  45. 【請求項45】 請求項29ないし44のいずれかに記載の方法において、前記
    充填材(22)の鋳造に関連して、前記ロールフレームの円筒状マントル(21)の内部
    へ管(26)を配設し、該管は、実質的に軸方向に前記ロールフレーム内の端から端
    まで延び、前記円筒状マントル(21)の内面に取り付けることを特徴とする製造方
    法。
  46. 【請求項46】 請求項28ないし39のいずれかに記載の方法において、前記
    充填材(12;22;32;42)はセル状材料から成ることを特徴とする製造方法。
  47. 【請求項47】 請求項28ないし39のいずれかに記載の方法において、前記
    ロールフレームの芯部(52)は、前記円筒状マントルの管(51)の直径に比して小径
    の管(52a) と、薄壁とから成り、前記円筒状マントルの管(51)の軸と平行に配設
    し、前記小径の管(52a) で該ロールの円筒状マントルの管(51)を実質的に完全に
    満たすことを特徴とする製造方法。
  48. 【請求項48】 請求項47に記載の方法において、前記ロールフレームの芯
    部(52)を構成し薄壁を有する小径管(52a)は互いに、接着剤、プラスチック、金 属、コンクリート、樹脂および微小球体、もしくは同等の種類の材料で鋳造よっ
    て固定することを特徴とする製造方法。
  49. 【請求項49】 請求項28ないし48のいずれかに記載の方法において、前記
    ロールフレームには、前記円筒状マントル(11;21;31;41;51)上へ配設された塗工
    (13;33) を備えることを特徴とする製造方法。
  50. 【請求項50】 請求項49に記載の方法において、前記塗工(13;33)は重合 体塗工であることを特徴とする製造方法。
  51. 【請求項51】 請求項49に記載の方法において、前記塗工(13;33)は、セ ラミック塗工、金属セラミック塗工、もしくはその等価物であることを特徴とす
    る製造方法。
  52. 【請求項52】 請求項28ないし51のいずれかに記載の方法において、製造
    するロールを加熱式金属マントルロールとして機能させようとする場合、その製
    造に際して、該ロールの充填材と前記金属性円筒状マントルとの間に、高温およ
    び高圧によく耐える断熱層を前記充填材の鋳造前に配設することを特徴とする製
    造方法。
  53. 【請求項53】 請求項52に記載の方法において、前記断熱層をセラミック
    材料で作ることを特徴とする製造方法。
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