JP2001523586A - 化学機械的研磨工程をモデル化する方法および装置 - Google Patents

化学機械的研磨工程をモデル化する方法および装置

Info

Publication number
JP2001523586A
JP2001523586A JP2000520940A JP2000520940A JP2001523586A JP 2001523586 A JP2001523586 A JP 2001523586A JP 2000520940 A JP2000520940 A JP 2000520940A JP 2000520940 A JP2000520940 A JP 2000520940A JP 2001523586 A JP2001523586 A JP 2001523586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cmp
modeling
scale
wafer
feature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000520940A
Other languages
English (en)
Inventor
スコット アール. ラネルズ,
インキー キム,
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Speedfam IPEC Corp
Original Assignee
Speedfam IPEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Speedfam IPEC Corp filed Critical Speedfam IPEC Corp
Publication of JP2001523586A publication Critical patent/JP2001523586A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L21/00Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
    • H01L21/02Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
    • H01L21/04Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
    • H01L21/18Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
    • H01L21/30Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26
    • H01L21/302Treatment of semiconductor bodies using processes or apparatus not provided for in groups H01L21/20 - H01L21/26 to change their surface-physical characteristics or shape, e.g. etching, polishing, cutting
    • H01L21/306Chemical or electrical treatment, e.g. electrolytic etching
    • H01L21/30625With simultaneous mechanical treatment, e.g. mechanico-chemical polishing
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L22/00Testing or measuring during manufacture or treatment; Reliability measurements, i.e. testing of parts without further processing to modify the parts as such; Structural arrangements therefor
    • H01L22/20Sequence of activities consisting of a plurality of measurements, corrections, marking or sorting steps
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B37/00Lapping machines or devices; Accessories
    • B24B37/04Lapping machines or devices; Accessories designed for working plane surfaces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B49/00Measuring or gauging equipment for controlling the feed movement of the grinding tool or work; Arrangements of indicating or measuring equipment, e.g. for indicating the start of the grinding operation

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 化学機械的研磨(CMP)モデル化システムは、所定CMP手順に関連したウエハスケール均一性結果および特徴スケール平面性結果の両方をシミュレートできる。このモデル化システムは、これらのシミュレートしたCMP結果を対応する実験的CMP結果と比較することにより、モデル化パラメータを最適化する。このモデル化システムはまた、この実験的CMP結果が、ユーザーにより規定された理想的または所定のCMP結果に近くなるように、これらのCMPプロセスパラメータを最適化できる。このモデル化システムは、ヒストリカルデータに影響を与えて、これらのモデル化パラメータ用の補間式を作成する。このような補間式の使用により、このモデル化システムは、実験データの存在していないCMP手順をシミュレートすることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の技術分野) 本発明は、一般に、化学機械的研磨(CMP)システムに関し、これは、半導
体ウエハのような加工物を加工する。さらに特定すると、本発明は、モデル化シ
ステムに関し、これは、CMP結果をシミュレートし、そして加工物の全体的な
均一性と特徴−スケール平面性との間の特定のバランスに従って、このCMPシ
ステムに関連したプロセスパラメータの最適化を容易にする。
【0002】 (発明の背景) 半導体ウエハの化学機械的研磨(CMP)は、集積回路製作の種々の段階にて
、誘電材料および他の材料の層を平面化するための好ましい方法になりつつある
。このCMP加工中にて、加工物の表面は、回転している圧盤(これは、1個ま
たはそれ以上のスラリー浸漬した研磨パッドで被覆され得る)に対して、保持さ
れている。典型的な従来のCMPシステムでは、比較的に堅い上部パッド(例え
ば、ポリウレタンパッド)と共に、比較的に柔軟な基部パッドが使用される。殆
どのCMPシステムに使用されるスラリーは、コロイド状シリカ粒子を懸濁した
水ベース組成物である。
【0003】 CMPシステムは、しばしば、半導体ウエハから二酸化ケイ素(一般的には、
「酸化物」と呼ばれる)層を加工するのに使用される。CMP加工の目的は、そ
のウエハ表面を占める小さな(サブミクロンからミリメートルまで)特徴(fe
atures)がなくなるように、ウエハにわたって材料を均一に取り除くこと
にある。そうするためには、ウエハ表面の全体的な特徴を維持すべきである。結
果的に、効果的なCMPシステムは、特徴−スケール(feature−sca
le)平面性(すなわち、小さな特徴の除去)に加えて、ウエハ−スケール(w
afer−scale)均一性(すなわち、この加工物の表面にわたる均一な材
料除去)を提供できる。
【0004】 CMP加工の品質は、加工物の均一性または平面性によって示され得る。結果
的に、特定のCMPプロセスパラメータ、スラリー組成、および/または研磨手
法(recipe)は、加工したウエハが所望の均一性または平面性要件を満た
すように、選択される。例えば、剛性上部パッドは、比較的に弾力性の上部パッ
ドよりも、加工物の表面を平面化する傾向にある。対照的に、比較的に柔軟な上
部パッドは、この加工物表面の全体的な形状および輪郭に適合できるので、良好
な全体的均一性を与える。従来のCMPモデル化システムの多くは、このCMP
パラメータを算出して、この加工物の全体的な均一性を最適化するが、このよう
な最適化がこの加工物の特徴−スケール平面化に対してもたらし得る負の効果を
考慮しない。このようなシステムは、均一性および平面性の両方の最適化したバ
ランスに効果的に達することができない。
【0005】 1つの従来のシステム(これは、1997年2月4日にParkerらに登録
された米国特許5,599,423号で開示されている)は、半導体ウエハ研磨
プロセスをシミュレートし最適化するように設計されている。このParker
らのシステムは、主に、その研磨パラメータを最適化するのに、実験的な方法に
頼っている。特に、Parkerらのシステムは、その研磨手法および消耗可能
設定を反復的に変え、各プロセスの反復に関連して実際の研磨結果を測定し、そ
の実験データを分析して、最適化研磨プロセスを決定する。しかしながら、この
システムは、単に、ウエハ表面の全体的な均一性を最適化するにすぎず、このよ
うな最適化がウエハの特徴−スケール平面性に対してもたらし得る効果を顧慮し
ていない。その固有の限界のために、このシステムは、初期特徴−スケールパラ
メータに従って、または加工したウエハの意図した平面化特徴に従って、このC
MPプロセスパラメータを最適化できない。
【0006】 他のCMPモデル化またはシミュレーション方法は、シミュレーション誤差を
最小にするモデル化パラメータを算出する性能に欠けている。このようなCMP
モデル化システムは、不正確なシミュレーション結果を生じ得、これは、特定セ
ットのCMPプロセスパラメータに関連したヒストリカルデータを利用できない
。さらに、従来のCMPモデル化システムは、特定のCMPシステムと共に使用
するように限定されている。このようにモデル化システムは、多数の異なる物理
的特性および多数の異なるプロセスパラメータを有する理論的CMPシステムを
モデル化しまたは設計するために、1つのCMPシステムに関連した実験的なお
よび/またはシミュレーションした加工結果を処理できない。
【0007】 それゆえ、従来技術の前述の限界を検討するために、CMPモデル化システム
が必要とされている。
【0008】 (発明の要旨) 従って、本発明の利点は、改良した化学機械的研磨(CMP)モデル化システ
ムを提供することにある。
【0009】 本発明の他の利点は、このCMPモデル化システムが、ウエハ−スケールシミ
ュレーションおよび特徴−スケールシミュレーションの両方を提供できることに
ある。
【0010】 他の利点は、このCMPモデル化システムが、ウエハの均一性と平面性との間
の特定のバランスに基づいて、最適セットのCMPプロセスパラメータを作成で
きることにある。
【0011】 本発明のさらに他の利点は、実験的に決定したCMP結果に従って、そのモデ
ル化パラメータを算出して、それにより、シミュレーション誤差を最小にするC
MPモデル化システムを提供することにある。
【0012】 他の利点は、本発明が、実験データが殆どまたは全く存在しないCMP結果を
効果的にシミュレートするために、補間法を使用するCMPモデル化システムを
提供することにある。
【0013】 このCMPモデル化システムのさらに他の利点は、既存のCMPシステムとは
異なる物理的特性および加工特性を有する新規CMPシステムの設計を助けるた
めに、既存のCMPシステムに対して集めたシミュレーションデータが使用され
得ることにある。
【0014】 (好ましい代表的な実施態様の詳細な説明) 図1を参照すると、本発明の好ましい実施態様に従った化学機械的研磨(CM
P)モデル化システム10は、任意の適当なCMPシステム12と共に使用され
得る。モデル化システム10およびCMPシステム12は、多数の加工物に関連
して使用され得るものの、本明細書中では、便宜上および明瞭にするために、半
導体ウエハと共に使用するのに適合したシステムを記述する。本発明は、任意の
特定のCMPシステムまたは任意の特定型の加工物に限定されないことを理解す
べきである。さらに、CMPシステムは、一般に、半導体製作工業において周知
であるので、本発明を理解するのに必要な場合以外は、本明細書中では、詳細に
は記述しない。
【0015】 モデル化システム10は、一般に、少なくとも、コンピューター14、ユーザ
ーインターフェイス16、および出力装置18を包含する。好ましい実施態様で
は、コンピューター14は、プロセッサ20およびメモリー22を有する通常の
パーソナルコンピューターとして構成されている。本明細書中で記述するプロセ
スに加えて、コンピューター14は、本発明には関係していない多数の通常の機
能を実行し得、また、コンピューター14は、図1では示していない追加ハード
ウエア部品を包含し得る。コンピューター14は、メインフレームコンピュータ
ーシステムの一部、ネットワーク環境の一部、またはCMPシステムとの一体化
部分として、交互に構成され得る。実際、コンピューター14は、本発明の要件
を支持するのに充分な量のコンピューター出力およびメモリー容量を含む限り、
種々の形状で実現され得る。
【0016】 プロセッサ20は、好ましくは、モデル化システム10により使用される多数
のプロセス(下記)を実行するように構成されている。このようなプロセスは、
メモリー22内またはコンピューター14に付随した別個のメモリー要素内に保
存されたソフトウエアプログラム化指示により、実現され得る。便宜上、図1は
、プロセッサ20内に存在する機能ブロックとして、CMPシミュレーションプ
ロセス24、モデル認証プロセス26、CMP最適化プロセス28、補間式作成
プロセス30、および特徴−スケールシミュレーションプロセス31を描写して
いる。プロセッサ20(および/またはコンピューター14)は、好ましくは、
ユーザーインターフェイス16、出力装置18、およびCMPシステム12(例
えば、CMP制御装置32を経由して)と相互作用するように、構成されている
【0017】 メモリー22は、通常の様式でプロセッサ20と協同して、プロセッサ202
からまたはそこへ、モデル化、CMP、およびユーザー規定データを保存、最新
化および提供する。メモリー22は任意の適当な様式で配列され得るものの、図
1は、明瞭にするために、多数の別個のデータベースに整理したメモリー22を
描写している。特に、モデル化システム10は、好ましくは、少なくとも、CM
Pプロセスパラメータデータベース34、モデル化パラメータデータベース36
、補間式データベース38、ユーザー規定CMPデータのデータベース40、実
験的CMP結果データベース42、およびシミュレートしたCMP結果データベ
ース44を包含する。上記データベースは、単一メモリー要素に位置づける必要
はないこと、また、これらのデータベースの1種またはそれ以上は、フロッピー
ディスクまたはCD−ROMのような取り外し可能媒体に保存され得ることを理
解すべきである。
【0018】 ユーザーインターフェイス16は、必要に応じて、操作者が入力データをモデ
ル化システム10に入力して、このCMPモデル化を実行し、このモデル化結果
を操作し、そうでなければ、モデル化システム10の操作を制御するように、構
成されている。その好ましい実施態様は、ユーザーインターフェイス16用の通
常のキーボードを使用するものの、本発明は、任意の適当なインターフェイス(
例えば、タッチスクリーンディスプレイなど)を使用し得る。出力装置18は、
通常のコンピューターディスプレイ端末、プリンタ、プロッタ、またはモデル化
結果およびモデル化システム10により使用される他の情報を運ぶのに適当な任
意の部品であり得る。
【0019】 CMPシステム12は、ウエハが加工されるにつれて、このCMP手法のCM
Pプロセスパラメータのリアルタイム最適化を容易にする様式で、モデル化シス
テム10と連絡し得る。これを達成するためには、モデル化システム10は、こ
のCMPプロセス中にて、必要に応じて、CMP制御装置32に調節指令を与え
得る。実際の実験的測定データのフィードバックは、CMP制御装置32を経由
して、モデル化システム10に提供され得、これは、多数の現場(in−sit
u)加工物測定システムからの測定データを得ることができる。半導体の層厚、
平面性および均一性の測定用のシステムは、当業者に公知であるので、本明細書
中では、詳細には記述しない。
【0020】 モデル化システム10は、一般に、ウエハ−スケール(例えば、均一性評価用
)および微細特徴−スケール(例えば、平面性評価用)の両方で、CMPプロセ
ス結果をシミュレートするために、作動する。モデル化システム10は、これら
のCMPパラメータ(例えば、ユーザーが規定した初期ダイスパターン、ユーザ
ーが規定した初期局所特徴プロフィール、および/またはウエハ平面性とウエハ
均一性との間のユーザーが規定したに重要性に従ったプロセス手法)を最適化で
きる。モデル化システム10は、補間モデル化式を作成し使用するが、これは、
ヒストリカルデータに従って、最適化される;これらのモデル化式は、実験デー
タが存在しないCMPプロセスをシミュレートするのに使用され得るか、または
理論的CMPシステムの性能をシミュレートするのに使用され得る。
【0021】 今ここで、図2を参照すると、モデルシステム10が使用するシミュレーショ
ンプロセス24は、フロー図として、描写されている。プロセス24は、好まし
くは、コンピューター14により実行され、そしてプロセス24は、ユーザーイ
ンターフェイス16によって得られる数個のユーザー規定パラメータを必要とし
得る。好ましい実施態様では、操作者は、モデル化システム10により作成され
た表示に応答して、特定のデータを入力するように促される。このようなプロン
プトに応答して、ユーザーは、ユーザーインターフェイス16からデータを手動
で入力し、モデル化システム10が作成した値の所定の表から値を選択し、また
はモデル化システム10が提示した1個またはそれ以上のデフォルト値を受れ入
れ得る。
【0022】 プロセス24は、好ましくは、タスク52を包含し、この間、モデル化システ
ム10は、加工物に対して実行するCMP手順に関連した複数のCMPプロセス
パラメータを得る。この記述に関連して、「CMPプロセスパラメータ」は、任
意の量、特徴、寸法、またはこのCMPプロセスの結果に対して影響を与えうる
他の変数である。例えば、このようなCMPプロセスパラメータは、所望の研磨
手法(例えば、研磨時間、その研磨要素の速度および関連した加速勾配(ram
p)時間、加工物キャリヤ速度および加速勾配時間、キャリヤ下降力および適用
勾配時間、キャリヤ掃引範囲、およびキャリヤ掃引速度)に関係し得る。このC
MPプロセスの異なる研磨段階には、異なる研磨手法もまた指定し得る。研磨手
法情報に加えて、これらのCMPプロセスパラメータ(例えば、この研磨パッド
の寸法および/または硬度、加工する加工物の寸法、このキャリヤ掃引範囲およ
び旋回点の特徴など)は、このCMPプロセス中で使用される特定のCMPシス
テム12に関係し得る。タスク52中にて、多数のCMPプロセスパラメータが
得られること、およびモデル化システム10は、タスク52中にて、1個または
それ以上のデフォルトCMPプロセスパラメータを提供するか、または1個また
はそれ以上の既存のCMPシステム構成の選択を容易にし得ることに注目すべき
である。これらのCMPプロセスパラメータは、将来の使用のために、データー
ベース34(図1を参照)に保存され得る。
【0023】 CMPシミュレーションプロセス24もまた、タスク54を包含し、この間、
モデル化システム10により、複数の初期モデル化パラメータが得られる。これ
らのモデル化パラメータは、一旦、得られると、データベース36に保存され、
引き続いて、モデル化システム10によりアクセスされ得る。これらのモデル化
パラメータは、特に、これらのCMPプロセスパラメータと関連したシミュレー
ト化CMP結果を算定するために、モデル化システム10により使用され得る。
好ましい実施態様では、各モデル化パラメータは、多数のユーザーが規定可能な
方程式係数を有する二次方程式によって、表わされる。それゆえ、タスク54は
、ユーザーから多数のこのような方程式係数を受容することにより、この初期モ
デル化パラメータを得るかまたは計算し得る。本発明に関連して、これらのモデ
ル化パラメータの各々は、以下を含めた1個またはそれ以上のCMPパラメータ
の関数であり得る:研磨台速度、加工物キャリヤ速度、加工物キャリヤ下降力、
研磨要素の組成または構造、スラリーの特性、および加工する特定のフィルム層
であって、これらの各々は、シミュレートするCMP手順に関係している。
【0024】 本発明は、多数の適当なモデル化方法を包含し得るものの、その好ましい実施
態様は、材料除去に対するPreston方程式から誘導した方法論を使用する
: 材料除去速度(R)=κPS ここで、κ(Preston係数)は、化学効果を表わす因子であり、Pは、ウ
エハが研磨パッドに加えた圧力であり、そしてSは、ウエハ上の1点と研磨パッ
ドとの間の相対速度である。言い換えれば、積PSは、このCMPプロセスに関
連した機械的な効果を表わす。このモデルは、比較的に簡単であるものの、κ値
は、ウエハ上の研磨スラリーの有効性に加えて、研磨スラリーとウエハとの間の
化学反応を包含する。結果的に、κは、研磨スラリーの組成、ウエハの組成、こ
の研磨パッドの特性、ウエハキャリヤの速度、およびこの研磨台の速度により、
影響され得る。実際、κは、このシミュレーション作業を簡単にするために、一
定に保たれ得るものの、それは、実際には、ウエハの表面にわたって、変わり得
る。
【0025】 Pもまた、ウエハの表面にわたって変わり得るものの、それは、典型的には、
κよりもうまく規定される。例えば、Pに対する平均値は、キャリヤの下降力を
ウエハの表面積で割ることにより、計算できる。ウエハ裏打ちフィルムの曲率お
よび真空穴(これは、ウエハに固定するために、ウエハキャリヤにより使用され
る)の位置のような付加的な因子は、いかにして、Pが、ウエハの表面にわたっ
て分散されるかを効果的に概算するために、分析され得る。本明細書中で記述す
る代表的なCMP用途については、Pは、ウエハの半径で、二次的に変わる。
【0026】 ウエハおよびその下にあるパッド上の各点間での相対速度の計算は、動力学を
率直に適用することにより、達成される。従って、S値は、ほぼ確実に予測でき
る。Sは、κまたはPに影響を及ぼさないので、このCMPプロセスに対するそ
の効果は、高い確実性で予測できる。
【0027】 好ましい実施態様では、κは、モデル化パラメータの1つである;κを変える
ことにより、シミュレートしたCMPプロセスに関連した材料除去の対応するス
ケーリングがなされる。κに加えて、モデル化システム10は、好ましくは、ウ
エハの表面にわたる圧力分布を特定するために、多数の追加モデル化パラメータ
を使用する。上記のように、ウエハにわたる実際の平均圧力は、もし、ウエハの
キャリヤ下降力および表面積が公知であるなら、容易に計算できる。それゆえ、
モデル化システム10は、追加モデル化パラメータ(好ましい実施態様では、5
個まで)を使用して、ウエハにわたる実際の圧力分布を概算し、そしてこのCM
P手順に関連した対応する材料除去特性をシミュレートする。モデル化システム
10は、現在のインテロゲーション(interrogation)点またはサ
ンプリング点がこのシミュレーション研磨要素の溝部または間隙上に位置してい
るとき、またはこのシミュレーションウエハがシミュレーション研磨要素の内部
に突き出ているとき、κを0に等しく保持するように構成され得ることに注目す
べきである。この追加要件は、この研磨要素がウエハと接触しないかまたは接触
できないサンプリング点を補償するのが望まれ得る。
【0028】 モデル化システム10は、所定CMPシミュレーションに対して、1個または
それ以上のデフォルトモデル化パラメータを与えるように構成され得る;ユーザ
ーは、このようなデフォルトモデル化パラメータを望ましいように変えるという
選択肢を有し得る。同様に、モデル化システム10は、タスク54中に必要なカ
スタムデータ入力の量を簡単にするために、所定モデル化パラメータに対して、
多数のデフォルト係数を提供し得る。以下でさらに詳細に記述するように、タス
ク54は、単に、特定のCMPシステム、特定のウエハサイズおよび/または特
定のウエハ組成に対して最適化したモデル化パラメータのセットを得る。
【0029】 図2をさらに参照すると、シミュレーションプロセス24はまた、タスク56
を実行し、その間、モデル化システム10により、多数のシミュレーション制御
パラメータが得られる。これらのシミュレーション制御パラメータは、このCM
Pシミュレーションを実行する様式に関係している。例えば、モデル化システム
10は、好ましくは、シミュレートしたCMP結果が、所定加工物上の複数の別
個の(discrete)インテロゲーション点と関連したデータを包含するよ
うに、構成されている。異なるサンプリング点の使用は、同じ点で測定した実験
的CMP結果に対して、シミュレートしたCMP結果の正確な比較を可能にする
ことが望ましい。従って、これらのシミュレーション制御パラメータは、ウエハ
上のサンプリング点の位置および数、出力プロットに使用する座標系、および共
通サンプリング点に対する繰り返しシミュレーションに関連した時間に関係して
いる。もちろん、タスク56中には、シミュレーションプロトコルに関係した多
数の追加設定または変数が得られる。
【0030】 タスク58は、好ましくは、分析すべきCMP手順に関係したユーザー規定C
MPデータを得るために、実行される。タスク58中に得られるデータは、好ま
しくはモデル化システム10による使用のために、データベース40(図1を参
照)に保存される。本発明の目的上、「ユーザー規定CMPデータ」との用語は
、このCMPシミュレーションに対して効果があり得る初期ウエハまたは加工し
たウエハの理論的特徴、所望の特徴または実際の特徴を意味する。例えば、モデ
ル化システム10により作成される提案CMP手法は、この加工物に関連した初
期特徴−スケールパターン、この加工物に関連した初期局所フィルム厚プロフィ
ール、所望レベルの全体的ウエハ均一性、または所望レベルのウエハ平面性に依
存し得る。さらに、モデル化システム10により行われるシミュレーション手順
は、この加工物のための局所ダイス平面性に対する全体的なウエハ均一性の相対
的な重要性の指示に依存し得る。
【0031】 タスク58中では、初期ダイスパターンおよび/または初期フィルム厚プロフ
ィールを表示するデータは、任意の適当なフォーマットで得られる。例えば、所
定パターンは、複数のアレイ(各々は、複数のノードにより規定される)から形
成され得る;各アレイは、その中に含まれる機能の数、そのヘッド部分の長さ、
そのテール部分の長さ、「ヒル」の数およびヒルの高さ;このヒル間の間隔また
は「谷」の長さ、および他の記述的要素により、規定され得る。実際には、この
ユーザーは、この初期ダイスパターンをモデル化システム10に運ぶために、こ
のパターンのパターン特徴、数値的記述子、または図形的表現の物理的特徴を入
力し得る。同様に、この初期厚さプロフィールは、任意の適当な様式(例えば、
点ごとの基準で)、与えられ得る。
【0032】 平面性に対する均一性の指標は、比、パーセント、スケールナンバ、図式的表
現、または任意の適当な様式で表わされ得る。例えば、一様に重みを付けた指標
により、モデル化システム10は、均一性および平面性の両方を最適化し、そし
て一様なバランスを反映する特定のCMP手法を作成し得る。しかしながら、均
一性を好む指標により、モデル化システム10は、全体的な異なるCMP手法(
これは、特徴−スケール平面化を犠牲にして、ウエハの均一性を高めることを意
図している)を作成し得る。
【0033】 CMPシミュレーションプロセス中には、上記タスク52、54、56および
58の全てを実行する必要はないこと、および上記タスク52、54、56およ
び58は、本明細書中で記述した順序とは異なる順序で実行し得ることに注目す
べきである。さらに、その関連したデータは、上記の特定の様式で整理し、配列
し、または得る必要はない。例えば、このCMPプロセスパラメータ、初期特徴
−スケールパターン、および局所ダイス平面化に対する全体的なウエハ均一性の
指標は、全て、CMPデータとして分類され得る。同様に、これらのモデル化パ
ラメータおよびシミュレーション制御パラメータは、全て、モデル化またはシミ
ュレーションデータとして、分類され得る。さらに、上で示したデータおよび情
報は、任意の様式で、コンピューター14、メモリー22、またはプロセッサ2
0(またはコンピューター14の他の部品)により受容され得、このようなデー
タおよび情報は、最終的に、メモリー22に保存されるか、またはモデル化シス
テム10により実行される種々のプロセスに従って、それ以上の操作のために、
プロセッサ20へと送られ得る。
【0034】 適当なデータがモデル化システム10により受容された後、タスク10は、モ
デル化システム10に適当なモデル化ルーチンを実行させて、所定の加工物に対
してシミュレートしたCMP結果を得る。このシミュレートしたCMP結果は、
最終的に、データベース44(図1を参照)に保存される;このデータは、モデ
ル化システム10による引き続いた処理中に使用され得る。好ましい実施態様で
は、このシミュレートしたCMP結果は、このCMPプロセスパラメータ、初期
モデル化パラメータ、およびユーザー規定CMPデータの少なくとも1個の要素
に関連している。言い換えれば、モデル化システム10により作成されたシミュ
レートしたCMP結果は、これらのユーザー規定CMPのいずれかの変化に敏感
であり得る。
【0035】 上記のように、1つの代表的な支配方程式は、多数の別個のサンプリング点で
のフィルム厚を、このCMP手順に関連した多数の変数と関係させる。この例で
は、(xi、yi)を、ウエハの表面上のNサンプリング点の座標とし(ここで、
i=1、2、3、…、N)、そしてTiを、特定のサンプリング点でのフィルム 厚とする。次いで、各サンプリング点でのフィルム厚は、以下の微分方程式によ
り、支配される:
【0036】
【数1】 ここで: i=1、2、3、…、N; κ(t)=Preston係数; P=このサンプリング点での圧力; Vp=このサンプリング点の下でのパッドの速度;および Vw=このサンプリング点でのウエハの速度。
【0037】 実際には、モデル化システム10は、Preston関係に基づいた上記微分
方程式(または潜在的には、他の方程式)を解く多数の数値計算を実行する;得
られた解は、特定のCMP手順に関係した理論的材料除去速度に関係している。
このモデル化パラメータから誘導される理論的圧力分布は、このシミュレーショ
ン中にて、ウエハ上の特定サンプリング点で、どれだけの材料を除去するかを予
測するために、適用される。この材料除去速度は、この研磨パッドによりウエハ
に加えられる力の量に依存して、ダイス間および各ダイス内で異なり得ることを
理解すべきである。モデル化システム10は、好ましくは、局在化基準で、ウエ
ハに加えられる力の量を分析し、そして力の局在化した分布に応答して、ウエハ
の浸食を決定する。
【0038】 タスク60中にて、モデル化システム10は、好ましくは、少なくとも、現在
の加工物に対するウエハ−スケールシミュレーション結果および特徴−スケール
シミュレーション結果を得る。本発明の代表的な実施態様では、このウエハ−ス
ケールシミュレーション結果は、シミュレートしたフィルム厚プロフィールを包
含し、そして特徴−スケールシミュレーション結果は、シミュレートした局所パ
ターンプロフィールを包含する。このフィルム厚プロフィールは、全体的なウエ
ハ均一性情報を誘導するために使用され、また、この局所パターンは、局所ダイ
ス平面化情報を誘導するのに使用され得る。この全体的な均一性情報は、種々の
サンプリング点で計算されるシミュレートしたフィルム厚に関係しているのに対
して、この平面化情報は、特定のダイス位置での局在化平面度に関係している。
特徴−スケールシミュレーションプロセス31は、この特徴−スケールシミュレ
ーション結果を得るためにモデル化システム10により実行され得るが、以下で
さらに詳細に記述する。このシミュレートしたCMP結果は、ウエハの特徴に関
係した追加情報を含有し得、また、シミュレートしたCMP結果は、任意の適当
な様式で、フォーマットまたは表現され得る。
【0039】 ウエハに対するモデル化ルーチンが完了した後(または特定時間にわたって、
数個のモデル化操作が完了した後)、タスク62により、モデル化システム10
は、ユーザーによる再検討のために、適当な出力を生じる。図1に関連して上で
記述したように、出力装置18は、ディスプレイ端末、プリンタ、プロッタ、ま
たは適当なシミュレーション結果をユーザーに運ぶことができる任意の適当な装
置であり得る。好ましい実施態様では、タスク62は、ウエハ−スケールシミュ
レーション結果および/または特徴−スケールシミュレーション結果を表示する
出力を生じる。図3は、モデル化システム10により生じる代表的なウエハ−ス
ケールシミュレーション結果(例えば、フィルム厚プロフィール)であり、これ
は、通常のコンピューター端末で表示されている。各プロット70は、ウエハの
表面の特定の位置(例えば、ウエハの直径に沿って取り出したサンプル点)での
フィルム厚を表わす。同じシミュレーションに対する異なるプロット70は、異
なる処理時間でのウエハの状態に関係し得る。例えば、プロット72は、時間t
でのフィルム厚を表わし得るのに対して、プロット74は、時間t+t’でのフ
ィルム厚を表わし得る。
【0040】 図4は、モデル化システム10により生じる代表的な特徴−スケールシミュレ
ーション結果(例えば、局所パターンプロフィール)である。この特定のシミュ
レーション結果は、初期ユーザー規定特徴−スケールパターン76(例えば、タ
スク58中に得られた初期局所ダイスパターン(図2を参照))を包含する。こ
のシミュレーション結果はまた、このシミュレートしたCMP手順での種々の段
階を表わす1個またはそれ以上のプロット78を包含し得る。このようなシミュ
レーション結果は、CMPプロセスパラメータがウエハの局所平面化に与える効
果を決定するのに、使用され得る。
【0041】 タスク62が、これらのモデル化結果に関係した1個またはそれ以上の出力を
生じた後、CMPシミュレーションプロセス24は終了する。プロセス24は、
多数の追加タスクと共に継続され得ること、およびプロセス24は、モデル化シ
ステム10またはCMPシステム12により使用される1個またはそれ以上の総
合的なプロセスに組み込まれ得ることを理解すべきである。
【0042】 図5は、特徴−スケールシミュレーションプロセス31を描写しているフロー
図である。プロセス31は、CMPシミュレーションプロセス24中にて、モデ
ル化システム10により実行され得る。プロセス31は、好ましくは、タスク1
50と共に開始するが、これにより、モデル化システム10は、この加工物に関
連した初期特徴−スケールパターンを得る。タスク58に関連して上で記述して
いるように(図2を参照)、この初期特徴−スケールパターンは、プロセス31
中での引き続いたアクセスのために、メモリー22に保存され得る。図6を参照
すると、代表的な特徴−スケールパターン170が図示されている。パターン1
70は、研磨要素による加工の準備ができた位置にて、ウエハが表側を下にして
いるように、示されている。図示しているように、特徴−スケールパターン17
0は、好ましくは、本発明に従ったCMP手順をシミュレートする目的上、ライ
ンセグメントにより接続された複数のノード172により、表わされる。ノード
172間の間隔は、例えば、パターン170の充分に正確なモデルを提供するの
に適当な様式で、選択され得る。
【0043】 図5に戻って参照すると、タスク152は、研磨要素(例えば、CMPシステ
ム12により使用される研磨パッド)の変形情報を獲得するように、実行され得
る。この変形モデルは、ユーザー規定モデル、モデル化システム10により使用
されるデフォルトモデル、またはユーザー規定およびデフォルト特徴の組合せで
あり得る。代表的な変形モデル174は、図6にて、変形状態で示されており、
これは、CMPシステムにより使用される実際の研磨要素の特徴をシミュレート
する。好ましい実施態様では、変形モデル174は、ノード176(これは、(
水平軸に対して)、ノード172に対応している)で規定される。さらに、変形
モデル174は、隣接ノード176がラインセグメントにより接続されているこ
とを仮定し得る。
【0044】 このCMPシミュレーション中の任意の所定時間では、特徴−スケールパター
ン170は、剛性であると見なされ、そしてこの研磨パッドは、変形モデル17
4に従って、変形可能であると見なされる。変形モデル174は、好ましくは、
負荷に応答して圧縮できる複数の一次力/変位要素178により、規定される。
図6で示した代表的な実施態様では、各一次力/変位要素178は、ノード17
6の1個の関係している。各一次力/変位要素178は、少なくとも1個の追加
一次力/変位要素178に「結合」しているか、そうでなければ、付随している
。好ましい実施態様では、一次力/変位要素178は、二次力/変位要素180
を経由して、それらの隣接一次力/変位要素178の各々に「連結」される。一
次および二次力/変位要素178、180を特徴付けるためには、任意のモデル
化パラメータが使用され得る。変位要素178、180は、分析のために、バネ
として機能すると考えられ得る。
【0045】 タスク152がパッド変形モデル174を獲得した後、タスク154は、好ま
しくは、この研磨パッドに対して、ウエハの変位182を初期化するように機能
する。実際には、変位182は、このCMP手順中にて、ウエハキャリアに関連
した下方移動の量に関係し得る。この初期変位は、任意の適当な値で設定され得
る。この変位に応答して、タスク156により、モデル化システム10は、この
研磨要素の変形を(シミュレーションにより)決定する。タスク156中にて、
モデル化システム10は、適当には、特徴−スケールパターン170に現在の状
態に対して、変形モデル174に関連したシミュレートした接触プロフィールお
よび/または局在化力プロフィールを作成し得る。この接触プロフィールは、パ
ターン170のどのノード172が、変形モデル174の対応するノード176
と接触しているかを確認し得る。図6で示すように、シミュレートした研磨要素
の一部は、シミュレートしたウエハダイスパターンと接触せず、また、二次力/
偏向要素180は、一部の一次力/偏向要素178の伸長を限定し得る(これら
の要素は、限定されないなら、このシミュレートしたダイスパターンと接触する
ように伸長する)。この力プロフィールは、次いで、変位182に対する適当な
力/偏向要素178、180を分析することにより、ノード176によりノード
172に課せられた局在化力の量を確認し得る。
【0046】 この接触プロフィールは、好ましくは、ノード176での静止力平衡方程式(
static force equilibrium equations)を
使用することにより、計算される。その隣接ノードに対するこのノードの相対的
変位は、追加の力(その相対的な位置に依存して、上方または下方のいずれか)
を誘発する。モデル化システム10は、好ましくは、任意の所定ノードに対する
ノード力の相加がゼロに等しくなることを仮定している。この制限が、あるノー
ドに対して数学的に課せられるとき、所定ノードの変位および所定ノードに隣接
したノードの変位に関する方程式が形成される。ノード176の各々に対してこ
のような方程式を組み合わせることにより、ノード176の変位に関する代数方
程式のセットが形成される。そのセットの方程式では、ウエハに接触していると
予め判定した任意のノードに対する力バランス(force−balance)
方程式は、このノードの位置がその点でのウエハの垂直位置に等しいことを保持
している等式で置き換えられる。
【0047】 この等式の系が解かれた後、この研磨パッドの変位が検討される。もし、ノー
ド位置が、その点での対応するダイスパターンの位置よりも高いように決定され
るなら、このノード位置は、このダイスパターン位置に等しくなるように自動的
に決定され、そして「潜在的な接触ノード」として確認される。この方程式の系
は、次いで、再度解かれ、この力バランス方程式を各「潜在的な接触ノード」に
ついて特定の変位で置き換え、これは、そのノードでのウエハ表面の位置である
。同様に、もし、ノード(これは、以前には、「潜在的な接触ノード」であると
考えられていた)が、この力バランスに基づいて、接触されていないと決定され
たなら、それは、「潜在的な接触ノード」のリストから取り除かれ、その対応す
る方程式は、この力バランス方程式で置き換えられる。これらの方程式の解決お
よびそれに続いた「潜在的な接触ノード」の決定は、反復間に変化が起こらなく
なるまで、繰り返される。その時点では、「潜在的な接触ノード」は、ウエハに
接触していると決定され、そして「接触ノード」として確認される。各接触ノー
ドによりウエハに課せされる力は、一次および二次力/偏向要素178、180
に関連した力関係を用いて、計算される。
【0048】 タスク156が、現在の変位182に対して適当な力プロフィールを作成した
後、質問タスク158が実行される。質問タスク158は、好ましくは、この局
在化力プロフィールに含まれるノード力の総和を、分析しているウエハの特定領
域に関連した現在の(シミュレートした)下降力と比較する。この下降力は、ユ
ーザー規定量であり得るか、または全ウエハに関連した既知キャリヤ下降力およ
び分析下にあるウエハの既知領域から誘導され得る。もし、質問タスク158が
、これらのノード力の総和が局所下降力に実質的に等しくない(あるいは、もし
、この総和とこの下降力との間の相違が、所望の公差内に入らない)と決定した
なら、変位182を適当な量だけ調節するために、タスク160が実行される。
変位160を調節することにより、変形モデル174、現在の接触力、および現
在の局在化力プロフィールに変化が起こる。従って、タスク156および質問タ
スク158は、好ましくは、最新変位182について、繰り返される。
【0049】 質問タスク158が、このノード力の総和がウエハに加えた局所下降力にほぼ
等しいと決定するまで、タスク156、158および160は、好ましくは、適
当な様式で変位182を調節する加工ループを形成する。もし、これらの力が実
質的に釣り合っているなら、タスク162は、モデル化システム10が、所定時
間にわたって、ウエハの浸食をシミュレートするように、実行される。好ましい
実施態様では、浸食は、現在のCMPパラメータ、スラリー組成、ウエハ組成な
どに依存し得る量により、適当なノード172の位置を調節することによって、
シミュレートされる。それゆえ、CMP加工が始まってから程ない所定時間にわ
たって、この局所ダイスパターンは、初期ダイスパターンと酷似し得る(図4を
参照)。後の時点では、モデル化システム10は、経過シミュレーションデータ
に影響を与えて、長い間での浸食シミュレーションを可能にし得る。例えば、特
徴−スケールプロセス31の引き続いた反復は、タスク150に関連して上で記
述した初期ダイスパターンよりもむしろ、部分的に平面化した型のダイスパター
ンを使用し得る。
【0050】 図7は、最適化プロセス28を描写し、これは、実際のCMP手順中にて使用
するためのCMPプロセスパラメータの好ましいセットを作成するために、モデ
ル化システム10により実行され得る。これらのCMPプロセスパラメータは、
好ましくは、意図したCMP結果に応答してCMP研磨手法を生じるように、最
適化される。プロセス28は、CMPシミュレーションプロセス24に関連して
、または別個の異なるプロセスとして、実行され得る。
【0051】 最適化プロセス28は、好ましくは、タスク86により開始し、これにより、
モデル化システム10は、例えば、メモリー22中のデータベース44(図1を
参照)から、現在シミュレートしたCMP結果を取り出す。タスク86に続いて
、タスク88が実行されて、プロセス28に対する最適化パラメータを取り出す
。これらの最適化パラメータは、データベース40から取り出され得る。本記述
に関連して、最適化パラメータは、特定のCMPシステム12により加工される
「理想的な」ウエハに関連した任意の特徴、品質または機能であり得る。モデル
化システム10の好ましい実施態様は、以下に関係した多数の最適化パラメータ
を包含し得る:初期特徴−スケールパターン;初期フィルム厚プロフィール;ウ
エハ平面性に対するウエハ均一性の相対的な重要性;または目的の平面性または
均一性結果。これらのパラメータは、ユーザー規定され得る。
【0052】 タスク88に続いて、タスク90が実行されて、モデル化システム10は、現
在シミュレートしたCMP結果の特徴を、これらの最適化パラメータにより指示
された対応する特徴と比較する。例えば、特徴−スケール平面性に関連して、タ
スク90は、意図したダイスパターンとシミュレートしたダイスパターン(これ
は、現在シミュレートしたCMP結果に含まれる)との間の誤差を分析し得る。
同様に、ウエハ−スケール均一性に関して、タスク90は、目的のフィルム厚と
シミュレートした厚さ測定値との間の差を分析し得る。
【0053】 質問タスク92は、好ましくは、このシミュレートしたCMP結果と目的CM
P結果との間の誤差が実質的に最小化されているかどうかを決定するように、実
行される。最適化プロセス28は、このシミュレーション誤差を分析する多数の
手法(例えば、曲線フィッティング、最小二乗、平均化など)を使用し得る。も
し、質問タスク92が、このシミュレーション誤差が実質的に最小化されたと判
定したなら、この現在のシミュレーションは受容できるとみなされ、質問タスク
92は、タスク94を促し得、これは、現在のCMPプロセスパラメータを保存
し表示する。タスク94に続いて、最適化プロセス28が終了し、操作者は、最
適化したプロセスパラメータを、実際のCMP手順に適用し得る。もし、質問タ
スク92が、シミュレートした目的CMP結果間の誤差が最小化されていること
を発見したなら、タスク96が実行されて、モデル化システム10は、少なくと
も1個のCMPプロセスパラメータを調節し得る。例えば、タスク96は、この
研磨台速度、ウエハキャリヤ下降力、研磨時間、キャリヤの寸法または掃引範囲
などを変え得る。タスク96はまた、(ユーザーの入力に応答してまたは自動的
に)、1個またはそれ以上のCMPプロセスパラメータを一定に保持して、引き
続いた加工を簡単にし得る。
【0054】 タスク96が初期CMPプロセスパラメータを調節した後、タスク98により
、モデル化システム10は、適当な位置での最新CMPプロセスパラメータを用
いて、このモデル化ルーチンを実行する。このモデル化ルーチンは、図2に関連
して、上で記述されている。タスク90および92が繰り返されて、シミュレー
トしたCMP結果を分析する。このようにして、タスク90、92、96および
98は、プロセスループを形成し、この間、このCMPプロセスパラメータは、
目的CMP結果に従って、最適化される。将来の参照のために、または引き続い
た最適化作業を開始するために、データベース34(図1)には、特定セットの
CMPプロセスパラメータが保存され得る。
【0055】 当業者は、理論的CMPシステムに関係したCMPプロセスパラメータを最適
化するために、最適化プロセス28(またはその改良型)が使用され得ることを
理解すべきである。このようなシミュレーションは、実際の実験および試作品作
成に関連したコストおよび労力なしで、新たなCMPシステムの設計および開発
を容易にし得る。例えば、既存のCMPシステムに対して、特定のCMP手順が
最適化されると、最適化CMPプロセスパラメータの少なくとも1個を変えるた
めに、プロセス28が実行され得、それにより、最新CMPプロセスパラメータ
セットを規定する。次いで、この最新CMPプロセスパラメータを使用して、第
二のシミュレートしたCMP結果が得られる。このようにして、操作者は、試作
品を形成する前に、新たなCMPシステムの性能を効果的にシミュレートし最適
化できる。
【0056】 最適化プロセス28は、上記の特定の最適化プロトコルには限定されない。実
際、プロセス28は、同じ結果を達成するために、任意の最適化手法を使用し得
ることに注目すべきである。例えば、プロセス28は、定量化可能なCMP結果
に関連した1個またはそれ以上の値を最適化するための最小化または最大化を使
用し得る。好ましい実施態様では、プロセス28は、以下の手法に従って、この
CMPプロセスパラメータを調節することにより、このCMP結果の特質を最高
にするように努め得る。特質測定値(Q)は、以下のようにして、定義される:
Q=(α)(均一性)+(1−α)(平面性)、ここで、ユーザーは、0と1の
間で、α(平面性に対する均一性の相対的な重要性)に対する値を選択する。そ
れゆえ、プロセス28は、αの特定の値に対して、Qを最大にするようにCMP
プロセスパラメータを反復して調節し得る。
【0057】 好ましい実施態様では、モデル化システム10は、シミュレートしたCMP結
果と実験的CMP結果との間の誤差が(同じCMPプロセスパラメータを用いて
)実質的に最小にされるように、シミュレートしたCMP結果に関連したモデル
化パラメータを有効にできる。このようなモデル有効化は、そのモデル化パラメ
ータの操作によって、所定モデルが実験データを再現して、新たな構成に対する
モデル化パラメータを計算するための規定を確立し、そしてこのような規定の信
頼性およびこれらのシミュレーションの精度を判定できるかどうかを決定するの
に、望ましい。
【0058】 図8は、モデル化システム10により実行され得るモデル有効化プロセス26
のフロー図である。一般に、プロセス26により、モデル化システム10は、シ
ミュレートした結果を対応する実験結果と比較すること、およびこれらのモデル
化パラメータを調節してこのシミュレーションの精度を高めることにより、その
シミュレーション結果を有効にできる。それゆえ、モデル化システム10は、ヒ
ストリカルデータに影響を与えてこれらのCMPシミュレーションの性能を改良
するように、構成され得る。プロセス26は、広範囲の異なる加工環境に対する
正確なシミュレーションを可能にするために、多数のモデル化パラメータについ
て、また、異なるCMPプロセスパラメータについて、実行され得る。
【0059】 モデル有効化プロセス26は、タスク112と共に開始し、これにより、モデ
ル化システム10は、特定のまたは現在のCMPシミュレーションを取り出す。
タスク112は、図7に関連した上記タスク86と類似し得る。タスク112中
に取り出されたCMPシミュレーションは、本発明に従って、モデル化システム
10により作成され得るか、あるいは、任意の適当なモデル化方法論により、作
成され得る。CMP手順は、タスク114中に行われる;このCMP手順は、対
応するCMPシミュレーション中に設計されたCMPプロセスパラメータに従っ
て、CMPシステム12により実行される。タスク114は、モデル化システム
10からの制御信号に応答して、またはCMPシステム12での操作者入力に応
答して、実行され得る。さらに、タスク114は、タスク112の前または後の
いずれかの時点で、実行され得る。代替的な実施態様では、タスク114は、モ
デル化システムが実質的にリアルタイムのCMPシミュレーションを生じるにつ
れて、反復様式で、実行され得る。
【0060】 タスク114に続いて、タスク116は、このCMP手順中に加工されたウエ
ハに関連した実験的CMP結果を測定するように、実行され得る。この実験的C
MP結果は、好ましくは、モデル化システム10による引き続いた使用のために
、データベース42(図1を参照)に保存される。好ましい実施態様では、タス
ク116は、CMPシステム12に包含される測定システムにより、または1個
またはそれ以上の測定システムにより、実行され得る。CMPシステム12は、
現在のシミュレーション結果に応答して、これらのCMPプロセスパラメータの
実質的にリアルタイムでより最適化を容易にするために、多数の現場ウエハ測定
装置を包含し得る。このような測定装置(および他のウエハ測定システム)は、
タスク116の目的上、使用され得る;このようなシステムおよび装置は、当業
者に公知であり得るので、本明細書中にて、詳細には記述しない。
【0061】 タスク116は、好ましくは、少なくとも、加工したウエハの全体的な均一性
(これは、フィルム厚プロフィールから誘導される)および加工したウエハの局
所平面性(これは、局所特徴パターンプロフィールから誘導される)を測定する
。それゆえ、タスク116は、実験的CMP結果を得、これは、ウエハ−スケー
ル実験的CMP結果および特徴−スケール実験的CMP結果を含有する。それゆ
え、この全体的な均一性は、ウエハの表面の多数の点にて、このフィルムまたは
ウエハの厚さを測定することにより、誘導され得る。代表的な実施態様では、こ
の厚さプロフィールは、Optiprobeシステムのような薄膜厚測定システ
ムで測定される。この局所平面性は、ウエハの表面を走査すること、およびその
小規模な特徴を分析することにより、誘導され得る。例えば、好ましい実施態様
は、表面プロフィール測定システムを使用し、これは、独立型システムとして、
市販されている。ウエハの均一性、平面性または他の特徴を測定するために、タ
スク116中にて、他の適当な方法が使用され得、例えば、反射または屈折レン
ズを使用するシステム、またはマイクロメーターまたは観察的方法を使用するシ
ステムがある。適合性のために、これらの測定点は、好ましくは、現在のCMP
結果を生じるのにモデル化システム10により使用されるサンプリング点に対応
している。
【0062】 タスク116が必要量の実験的CMPデータを得た後、タスク118は、シミ
ュレートしたCMP結果を実験的CMP結果と比較するために、実行される。実
際には、モデル化システム10は、このシミュレートした実験的フィルム厚およ
びシミュレートした実験的局所特徴プロフィールを比較し得る。タスク118中
にて、ウエハ−スケール実験的CMP結果および特徴−スケール実験的CMP結
果は、それらの各個のシミュレートした対応物と比較される。モデル化システム
10は、タスク118中の任意の適当な方法を使用して、実験的結果およびシミ
ュレートした結果を比較する。例えば、種々のサンプリング点が個々の基準で分
析され得、または所定の測定に関連した複数のサンプリング点が、集合的な様式
で処理され得る。あるいは、タスク118は、多数の通常の曲線フィッティング
法、最小二乗法などを使用し得る。
【0063】 モデル化システム10の代表的な実施態様に従って、質問タスク120は、実
験的およびシミュレートしたCMP結果が得られた後、実行される。質問タスク
120は、シミュレーション誤差(これは、タスク118中に得られる)が実質
的に最小になっているかどうかを決定する。このようなシミュレーション誤差は
、個々のサンプリング点について、または多数のサンプリング点に関連した収集
量または平均量について、決定され得る。例えば、好ましい実施態様では、この
差は、種々のデータ点でのシミュレートした結果と実験的結果との間の個々の差
を合計することにより、数学的に決定される。これらの個々の差の合計は、モデ
ル化システム10により使用されるモデル化パラメータの値に依存している。
【0064】 もし、質問タスク120が、現在のシミュレーション誤差が最小になったこと
を決定したなら、タスク122が実行されて、引き続いたモデル化ルーチンで使
用するために、現在のモデル化パラメータを保存する。言い換えれば、最適化さ
れたモデル化パラメータのセットは、さらに先のシミュレーションを確信的な様
式で行うために、使用され得る。最適化されたモデル化パラメータは、メモリー
22のデータベース36(図1を参照)に保存され得る。タスク122の完了後
、モデル有効化プロセス26は終了する。プロセス26は、反復または組合せ様
式で、最適化プロセス28と共に実行されて、所定CMP手順に対して最適化し
たモデル化パラメータおよびCMPプロセスパラメータが得られることを理解す
べきである。
【0065】 もし、質問タスク120が、現在のシミュレーションが受け入れられないと決
定したなら、モデル有効プロセス26は、タスク124につながる。タスク12
4により、モデル化システム10は、少なくとも1個のモデル化パラメータを調
節して、最新モデル化パラメータセットを得る。モデル化システム10は、適当
には、多数の様式および任意の順序で、これらのモデル化パラメータを系統的に
調節するように、構成され得る。タスク120により、また、モデル化システム
10は、この調節手順中に固定されたモデル化パラメータの少なくとも1個を保
持して、効果的かつ迅速な最適化を促進する。固定すべき特定のモデル化パラメ
ータは、モデル有効化プロセス26の前に、プロセス26中に、またはデフォル
トにより、ユーザーによって指定され得る。このシミュレーション誤差は、種々
のモデル化パラメータに依存するので、プロセス26は、多変量(multi−
variant)最適化の問題に還元されることに注目すべきである。
【0066】 タスク124に続いて、タスク126により、好ましくは、モデル化システム
10は、引き続いたモデル化ルーチンを実行して、最新モデル化パラメータに関
連した最新CMP結果を得る。タスク126は、図7に関連したタスク98と類
似している。タスク126が新たにシミュレートしたCMP結果を得た後、モデ
ル有効化プロセス26は、タスク118に再入して、実験的CMP結果と最新シ
ミュレートしたCMP結果とを再比較する。それゆえ、タスク118、120、
124および126は、好ましくは、このシミュレートしたCMP結果と実験的
CMP結果との間の誤差が実質的に最小になるまで、繰り返される。言い換えれ
ば、このシミュレートしたCMP結果は、この実験的CMP結果に対する「最良
適合」が得られるまで、変えられる。この加工ループにより、モデル化システム
10は、このシミュレートしたCMP結果が実験的CMP結果と実質的に合致す
るまで、そのモデル化パラメータを自己最適化する。本発明は、このモデル化パ
ラメータを最適化するために非線形回帰法を使用するものの、所定シミュレーシ
ョンに使用する特定のモデル化パラメータを決定するために、多数の適当な方法
論が使用され得る。
【0067】 図9は、モデル化システム10の代表的な実施態様により実行される補間式一
般化プロセス30のフロー図である。プロセス30は、好ましくは、タスク13
2と共に開始し、この間、モデル化システム10は、複数の最適化したモデル化
パラメータを得、各々は、特定セットのCMPプロセスパラメータに関連してい
る。言い換えれば、これらの最適化したモデル化パラメータの各々は、この特定
のCMP手順中で加工したウエハについてシミュレートしたCMP結果を得るた
めに、このCMPモデル化ルーチンと共に使用するように設定されている。これ
らの最適化したモデル化パラメータは、好ましくは、モデル有効化プロセス26
(図8を参照)中に、または等価パラメータ概算法(equivalent p
arameter estimation technique)により、得ら
れる。タスク132は、データベース36(図1を参照)からのモデル化パラメ
ータから得てもよい。
【0068】 タスク132は、タスク134につながり、これにより、モデル化システム1
0は、この最適化したモデル化パラメータセットに関連した複数の補間式を展開
する。これらの補間式は、CMPプロセスパラメータの新たな未試験セットにつ
いてモデル化パラメータを予測するために、モデル化システム10により使用さ
れ得る。当業者は、これらのモデル化パラメータに対する補間解法を形成するの
に、多数の方法が使用され得ることを理解する。最も簡単な様式は、単に、各モ
デル化パラメータを、これらのCMPプロセスパラメータの各々の一次関数また
は二次関数として表わすことである。このような方法論は、充分な数のCMP手
順を包含するために多量の実験データが蓄積されているときに、受け入れられ得
る。しかしながら、この方策は、限られた量の実験データしか存在しないとき、
充分ではない場合がある。
【0069】 好ましい実施態様は、性能に影響を与えるかおよび/またはこのモデル化パラ
メータに対して信頼できる補間解法を与えるCMP変数に関連した補間式を作成
するように努める。この目標を達成する1方法は、可変CMPプロセスパラメー
タを、以下に限定する: T=台速度 C=キャリヤ速度 F=キャリヤ下降力 モデル化システム10は、これらのモデル化パラメータを補間するために、これ
らの変数の組合せを使用する;この組合せは、IIとして定義され、ここで、 II=Te1e2(T−C)e3e4 である。もし、χ2が、最小化問題の目的関数であり、そしてχ2=(e1、e2
3、e4)であるなら、異なる可能な組合せを計算すること、およびχ2を分析 することにより、補間解法が得られる。この解決法への近似として、それらの指
数は、−1、0または1の値に制限できる(e3≠1)。次いで、この補間式の ために、最良の全体的「適合」が選択される。
【0070】 タスク134にて、これらの補間式が充分に展開した後、タスク136は、モ
デル化システム10が特定のCMP手順に関連したCMPデータを受容するよう
に、実行され得る。上記のように、このCMPデータは、CMPプロセスパラメ
ータおよび/または目的CMP結果(例えば、平面性に対する均一性のバランス
、ダイスパターンなど)に関係し得る。タスク136は、ユーザー規定入力に応
答して、またはモデル化システム10により受容された他の指令に従って、実行
され得る。
【0071】 タスク138は、好ましくは、タスク136で受容されたCMPデータに応答
して、実行される。タスク138により、モデル化システム10は、現在のCM
Pデータに基づいた補間モデル化パラメータセットを作成する。タスク138は
、1つまたはそれ以上の補間式を使用して、所定CMPデータに対する補間モデ
ル化パラメータを作成する。タスク138に続いて、プロセス30は、終了し得
る。これらの補間モデル化パラメータは、保存されるか、または特定CMP手順
に対してシミュレートしたCMP結果を得るために、直ちに使用され得る。
【0072】 図9の楕円および接続矢印で描写されるように、タスク140(これは、別の
プロセスに関連して、後に実行され得る)が実行されて、目的CMP結果に応答
して、複数のCMPプロセスパラメータが生じ得、この場合、これらのCMPプ
ロセスパラメータは、上記最適化手順によって得られ、これは、これらの補間式
を調べることを包含する。それゆえ、プロセス30(または関連プロセス)は、
モデル化システム10により実行されて、もし、目的CMP結果が前もって知ら
れているなら、未試験CMP手順に対する示唆CMPプロセスパラメータが得ら
れる。
【0073】 タスク140中に得られたCMPプロセスパラメータは、引き続いて(または
実質的に同時に)、プロセス30に関係したタスク142で描写されるように、
CMPシステム12に適用され得る。タスク142により、モデル化システム1
0は、これらのCMPプロセスパラメータを、CMPシステム12内のCMP制
御装置32(図1を参照)と連絡し得る。あるいは、操作者は、これらのCMP
プロセスパラメータの記録をとり、適当な様式でCMPシステム12を調節して
、所望の設定を生じ得る。タスク142に続いて、タスク144により、CMP
システム12は、タスク140で生じたCMPプロセスパラメータに従って、C
MP手順を実行する。タスク144は、図8に関連して上で記述したタスク11
4と類似している。タスク144に続いて、プロセス30は終了する。上記のよ
うに、タスク144中に得られた実験的CMP結果は、モデル有効化プロセス2
6中に使用され得る。
【0074】 要約すると、本発明は、改良したCMPモデル化システムを提供し、これは、
ウエハ−スケールシミュレーションおよび特徴−スケールシミュレーションの両
方を提供できる。このCMPモデル化システムは、ウエハ均一性と平面性との間
の特定のバランスに基づいて、CMPプロセスパラメータの最適化セットを作成
できる。さらに、このモデル化システムは、実験的に決定したCMP結果に従っ
て、そのモデル化係数を計算し、それにより、シミュレーション誤差を少なくす
る。このモデル化システムは、そのモデル化パラメータに対して補間法を使用し
て、殆どまたは全く実験データが存在しないCMP結果を効果的にシミュレート
し、また、それは、既存のCMPシステムについて収集したシミュレーションデ
ータを処理して、既存のCMPシステムとは異なる物理的および加工特徴を有す
る新規CMPシステムの設計を助けることができる。
【0075】 本発明は、好ましい代表的な実施態様を参照して、上で記述している。しかし
ながら、当業者は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、その好まし
い実施態様に対して、変更および改良を加え得ることを認識する。例えば、本発
明は、本明細書中で記述した特定のモデル化法、最適化法または補間法には限定
されない。さらに、種々のハードウエア部品は、本明細書中で図示し記述したも
のとは異なり得、また、種々のプロセスは、本明細書中で記述した正確な様式で
実行する必要はない。これらのまたは他の変更または改良は、上記請求の範囲で
示されるような本発明の範囲内に入ることを意図している。
【図面の簡単な説明】
本発明は、図面と関連して考慮すると、その詳細な説明および請求の範囲を参
照することにより、さらに完全に理解され得、この場合、同じ参照番号は、これ
らの図面全体にわたって、類似の要素を意味する。
【図1】 図1は、CMPシステムを含む代表的な操作環境にて、本発明に従って、化学
機械的研磨(CMP)モデル化システムの概略的ブロック線図である。
【図2】 図2は、このCMPモデル化システムにより実行されるCMPシミュレーショ
ンプロセスのフロー図である。
【図3】 図3は、このCMPモデル化システムにより作成された代表的なウエハ−スケ
ールシミュレーション結果である。
【図4】 図4は、このCMPモデル化システムにより作成された代表的な特徴−スケー
ルシミュレーション結果である。
【図5】 図5は、このCMPモデル化システムにより実行され得る特徴−スケールシミ
ュレーショプロセスのフロー図である。
【図6】 図6は、研磨要素に関連したモデル化ダイスパターンおよび対応する変形モデ
ルの概略的描写(rendition)である。
【図7】 図7は、このCMPモデル化システムにより実行されたCMPプロセスパラメ
ータ最適化プロセスのフロー図である。
【図8】 図8は、このCMPモデル化システムにより実行されたモデル有効化プロセス
のフロー図である。
【図9】 図9は、このCMPモデル化システムにより実行された補間式作成プロセスの
フロー図である。
【手続補正書】
【提出日】平成12年6月27日(2000.6.27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
請求項21化学機械的研磨(CMP)システムと共に使用するモデル 化方法であって、該システムは、加工物に対してCMP手順を実行し、該モデル 化方法は以下の工程: 多数の最適化されたモデル化パラメータセットを得る工程であって、各モデル 化パラメータセットは該加工物のためのシミュレートされたCMP結果を得るた めのモデル化ルーチンとともに使用するように構成された、工程; 該最適化されたモデル化パラメータセットに関連した複数の補間式を展開する 工程; 該CMP手順に関連したCMPデータを受容する工程;そして 該CMPデータに応答して補間したモデル化パラメータセットを発生させ、該 発生させる工程が該補間式を利用する工程、 を包含する方法。
請求項22前記CMPデータが複数のCMPプロセスパラメータを包 含する、請求項21に記載のモデル化方法。
請求項23前記CMPデータが前記加工物に関連した、意図されたC MP結果を包含する、請求項21に記載のモデル化方法。
請求項24前記意図されたCMP結果に応答して複数のCMPプロセ スパラメータを作成する工程を更に包含し、該作成する工程が前記補間式を利用 する、請求項23に記載のモデル化方法。
請求項25更に以下の工程: 前記CMPプロセスパラメータを前記CMPシステムに適用する工程;およ 該CMPプロセスパラメータに従って前記CMP手順を行う工程、を包含す る請求項24に記載のモデル化方法。
請求項26更に以下の工程: 複数の実験的CMP結果を収集し、前記CMP手順に関連して、それぞれが 異なる複数のCMPプロセスパラメータに対応する工程;および 該実験的CMP結果の各々に関連してモデル化パラメータセットを最適化し て、前記最適化されたモデル化パラメータを得る工程、を包含する、請求項21 に記載のモデル化方法。
請求項27前記得る工程、展開する工程、受容する工程、発生させる 工程、収集する工程、および最適化する工程が既存のCMPシステムのために行 われ、そして、以下の工程: 理論的CMPシステムに従って前記CMPデータを変化させ、それにより最新 化されたCMPデータを得る工程;および その後前記モデル化ルーチンを行い、該理論的CMPシステムのための第2の シミュレートされたCMP結果を得る工程であって、該第2のシミュレートされ たCMP結果が該最新化されたCMPデータに応答性である、工程、 を更に包含する、請求項26に記載のモデル化方法。
請求項28前記最適化する工程が以下の工程: 初期のモデル化パラメータセットとともに前記モデル化ルーチンを行い、初期 シミュレートされたCMP結果を得る工程; 該初期シミュレートされたCMP結果を前記実験的CMP結果のうちの1つと 比較する工程;および 該比較する工程に応答して該初期モデル化パラメータセットを調節する工程、 を包含する、請求項26に記載のモデル化方法。
請求項29モデル化ルーチンを行う工程を更に包含し、それにより、 前記加工物のためのウェハ−スケールシミュレーション結果、および特徴−スケ ールシミュレーション結果を得、該ウェーハ−スケールシミュレーション結果お よび該特徴−スケールシミュレーション結果のそれぞれが、前記補間されたモデ ル化パラメータセットに応答性である、請求項21に記載のモデル化方法。
請求項30化学機械研磨(CMP)システムと共に使用するモデル化 方法であって、該システムは、CMP手順の間研磨パッドに対して加工物を保持 するよう構成されたキャリヤ要素を有し、該モデル化方法が以下の工程: 該加工物に関連した初期特徴−スケールパターンを得る工程; 該CMPシステムと関連した研磨要素の変形モデルを獲得する工程; モデル化ルーチンを行う工程であって、それにより該加工物のための特徴−ス ケールシミュレーション結果を得、該特徴−スケールシミュレーション結果が該 初期特徴−スケールパターンおよび該変形モデルに応答性である工程、を包含す る、モデル化方法。
請求項31前記初期特徴−スケールパターンが複数のノードにおいて 規定され、そして 前記獲得する工程が複数の力/変位要素を獲得し、各該力/変位要素が該ノー ドの1つに関連する、請求項30に記載のモデル化方法。
請求項32前記行う工程が、前記モデル化ルーチン工程を実行し、現 状シミュレートされた特徴−スケールパターンに関連して前記研磨要素のために 、シミュレートされた接触プロフィールを発生させ、該シミュレートされた接触 プロフィールが前記力/変位要素の現在の状態に応答し、そして、 該行う工程が該モデル化ルーチンを実行し、該シミュレートされた接触プロフ ィールに応答して前記加工物の浸食をシミュレートし、それにより、該特徴−ス ケールシミュレーション結果を得る、請求項31に記載のモデル化方法。
請求項33前記行う工程が、前記モデル化ルーチンを実行し、現在の シミュレートされた特徴−スケールパターンに関連して前記研磨要素に関連して 局在化された力プロフィールを決定し、そして、 該行う工程が、該モデル化ルーチンを実行し、該局在化された力プロフィール に応答して前記加工物の浸食をシミュレートし、それにより前記特徴−スケール シミュレーション結果を得る、請求項31に記載のモデル化方法。
請求項34前記力/変位要素の各々が、負荷に応答して前記研磨要素 の変位に関連して、一次構成要素備える、請求項31に記載のモデル化方法。
請求項35前記力/変位要素の各々が、少なくとも互いの力/変位要 素の変位に関連したそれぞれの二次構成要素を備える、請求項34に記載のモデ ル化方法。
請求項36多数の前記力/変位要素が、第1および第2の隣接する力 /変位要素の変位にそれぞれ関連した第1および第2の構成要素を備える、請求 項31に記載のモデル化方法。
請求項37前記CMP手順に関連した複数のCMPプロセスパラメー タを得る工程を更に包含し、ここで前記特徴−スケールシミュレーションが更に 該CMPプロセスパラメータに応答性となる結果となる、請求項30に記載のモ デル化方法。
請求項38前記行う工程が、前記変形モデルに関連したシミュレート された局在的力に応答して、前記加工物の浸食を見積もる工程を包含する、請求 項30に記載のモデル化方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 305 North 54th Street, Chandler, Arizona 85226 U.S.A. (72)発明者 キム, インキー アメリカ合衆国 アリゾナ 85284, テ ンペ, イー. ナイト レーン 1129 Fターム(参考) 3C034 AA13 CB20 DD07 DD10 DD20 3C058 BA02 BA04 BA09 BB02 BB06 BB08 BB09 BC03 CB01 CB03 DA12 DA17

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化学機械的研磨(CMP)機と共に使用するコンピューター
    モデル化システムであって、該研磨機は、加工物に対してCMP手順を実行する
    ように構成されており、該モデル化システムは、以下を包含する: データ入力部であって、該データ入力部は、該CMP手順に関連したデータを
    受容するためにある;および プロセッサであって、該プロセッサは、コンピューターモデル化ルーチンを実
    行してウエハ−スケールシミュレーション結果を得るように構成されており、全
    体的な加工物の均一性、および特徴−スケールシミュレーション結果を表示し、
    局在化加工物の平面性を表示し、該加工物について、該ウエハ−スケールシミュ
    レーション結果および該特徴−スケールシミュレーション結果の各々は、該CM
    Pデータの関数である; ここで、該プロセッサは、さらに、該ウエハ−スケールシミュレーション結果
    および該特徴−スケールシミュレーション結果の少なくとも1個を、該CMP手
    順に関連した実験的CMP結果と比較して、それにより、シミュレーション誤差
    を得るように構成されている、 モデル化システム。
  2. 【請求項2】 前記CMPデータが、数学方程式として表わされる複数のモ
    デル化パラメータを包含し、 前記プロセッサが、さらに、該モデル化パラメータを使用して、前記ウエハ−
    スケールシミュレーション結果および前記特徴−スケールシミュレーション結果
    を得、そして前記シミュレーション誤差に応答して、該モデル化パラメータの少
    なくとも1個を調節するように構成されている、請求項1に記載のモデル化シス
    テム。
  3. 【請求項3】 さらに、出力装置を包含し、該出力装置が、前記ウエハ−ス
    ケールシミュレーション結果および前記特徴−スケールシミュレーション結果の
    少なくとも1個を表示する出力を発生するように構成されている、請求項1に記
    載のモデル化システム。
  4. 【請求項4】 前記CMPデータが、複数のCMPプロセスパラメータを包
    含し、該CMPプロセスパラメータが、研磨時間、前記加工物を研磨するのに使
    用する研磨要素の速度、該加工物用のキャリヤの速度、およびキャリヤ下降力の
    うちの少なくとも1つを包含し、該CMPデータが、さらに、該加工物のための
    局所ダイス平面性に対する全体的なウエハ均一性の相対的な重要性を表示する数
    値表示器を包含し、そして 前記プロセッサが、さらに、該表示器に応答して該CMPパラメータを最適化
    して、それにより、前記CMP手順中で使用するためのCMP手法を得るように
    構成されている、 請求項1に記載のモデル化システム。
  5. 【請求項5】 前記CMPデータが、複数のCMPプロセスパラメータを包
    み、該CMPプロセスパラメータが、研磨時間、前記加工物を研磨するのに使用
    される研磨要素の速度、該加工物用のキャリヤの速度、およびキャリヤ下降力の
    うちの少なくとも1つを包含し、該CMPデータが、さらに、該加工物のための
    局所ダイス平面性に対する全体的なウエハ均一性の相対的重要度を表示する数値
    表示器を包含し、そして、 前記プロセッサがさらに、該表示器に応答して該CMPパラメータを最適化す
    るよう構成され、それにより前記CMP処理中で使用するためのCMP手法を得
    ることができる、請求項1に記載のモデル化システム。
  6. 【請求項6】 前記プロセッサが、さらに、以下のように構成されている: 多数の最適化モデル化パラメータセットを作成し、各々が、前記加工物に対し
    てシミュレートしたCMP結果を得るために、モデル化ルーチンと共に使用する
    ように構成されている; 複数の補間式を展開して、それにより、前記CMPデータに応答して、補間モ
    デル化パラメータセットを作成する、 請求項1に記載のモデル化システム。
  7. 【請求項7】 前記データ入力部が、前記加工物に関連した初期特徴−スケ
    ールパターンを受容するように、また、前記CMPシステムに関連した研磨要素
    の変形モデルを受容するように構成されており、そして 前記プロセッサが、該初期特徴−スケールパターンおよび該変形モデルに応答
    して、前記特徴−スケールシミュレーション結果を得るように構成されている、 請求項1に記載のモデル化システム。
  8. 【請求項8】 前記データ入力部が、さらに、前記加工物に関連した初期フ
    ィルム厚プロフィールを受容するように、また、前記CMPシステムに関連した
    研磨要素の変形モデルを受容するように構成されており、そして 前記プロセッサが、該初期フィルム厚プロフィールおよび該変形モデルに応答
    して、前記ウエハ−スケールシミュレーション結果を得るように構成されている
    、 請求項1に記載のモデル化システム。
  9. 【請求項9】 化学機械的研磨(CMP)システムと共に使用するコンピュ
    ーター実装モデル化方法であって、該モデル化方法は、以下の工程を包含する: 加工物に対して実装するCMP手順に関連した複数のCMPプロセスパラメー
    タを得ること; コンピューター実行モデル化ルーチンを実行して、それにより、該加工物につ
    いて、フィルム厚プロフィールを代表するウエハ−スケールシミュレーション結
    果、および特徴パターンプロフィールを代表する特徴−スケールシミュレーショ
    ン結果を得ることであって、該ウエハ−スケールシミュレーション結果および該
    特徴−スケールシミュレーション結果の各々は、該CMPプロセスパラメータに
    応答性である;そして 該ウエハ−スケールシミュレーション結果および該特徴−スケールシミュレー
    ション結果の少なくとも1個を表示する出力を発生させること、 を包含する、モデル化方法。
  10. 【請求項10】 前記フィルム厚プロフィールが、全体的なウエハ均一性の
    情報を包含し、そして 前記特徴パターンプロフィールが、局所ダイス平面性の情報を包含する、 請求項9に記載のモデル化方法。
  11. 【請求項11】 さらに、以下の工程: 前記実行工程前に、前記加工物のための局所ダイス平面性に対する全体的なウ
    エハ均一性の相対的な重要性を表示する数値表示を決定すること;および 該表示に応答して、前記CMPパラメータを再計算して、それにより、引き続
    いたCMP手順中で使用するための最適化CMPデータを生じること、 を包含する、請求項9に記載のモデル化方法。
  12. 【請求項12】 さらに、以下の工程を包含する: 前記モデル化ルーチンに関連したモデル化パラメータの初期値を確立すること
    ; 前記CMP手順を行って、実験的CMP結果を得ること; 前記ウエハ−スケールシミュレーション結果および前記特徴−スケールシミュ
    レーション結果の少なくとも1個を該実験的CMP結果と比較すること;および 該比較工程に応答して、該モデル化パラメータを調節すること、 を包含する、請求項9に記載のモデル化方法。
  13. 【請求項13】 前記実験的CMP結果が、ウエハ−スケール実験的CMP
    結果を包含し、そして前記モデル化方法が、さらに、以下の工程を包含する: 前記ウエハ−スケールシミュレーション結果を該ウエハ−スケール実験的CM
    P結果と比較すること;および 該ウエハ−スケールシミュレーション結果と該ウエハ−スケール実験的CMP
    結果との間の誤差が実質的に最小となるように、前記モデル化パラメータを再計
    算すること、 を包含する、請求項12に記載のモデル化方法。
  14. 【請求項14】 前記実験的CMP結果が、特徴−スケール実験的CMP結
    果を包含し、そして前記モデル化方法が、さらに、以下の工程を包含する: 前記特徴−スケールシミュレーション結果を該特徴−スケール実験的CMP結
    果と比較すること;および 該特徴−スケールシミュレーション結果と該特徴−スケール実験的CMP結果
    との間の誤差が実質的に最小となるように、前記モデル化パラメータを最適化す
    ること、 を包含する、請求項12に記載のモデル化方法。
  15. 【請求項15】 前記得る工程、前記実行する工程、前記発生させる工程、
    前記初期化する工程、前記行う工程、前記比較する工程、および前記調節する工
    程が、既存CMPシステムについて実行され、ここで、前記方法が、さらに、以
    下の工程を包含する: 前記CMPプロセスパラメータの少なくとも1個を変えて、それにより、最新
    CMPプロセスパラメータセットを決定すること;および その後、該実行する工程を繰り返して、それにより、理論的CMPシステムに
    対する第二ウエハ−スケールシミュレーション結果を得ることであって、前記ウ
    エハ−スケールシミュレーション結果および前記特徴−スケールシミュレーショ
    ン結果の各々は、該最新CMPプロセスパラメータセットに応答性である、 請求項12に記載のモデル化方法。
  16. 【請求項16】 前記方法が、さらに、前記加工物に関連した初期特徴−ス
    ケールパターンを得る工程を包含し、そして 前記実行する工程が、該初期特徴−スケールパターンに応答性である、 請求項9に記載のモデル化方法。
  17. 【請求項17】 さらに、以下の工程: 前記モデル化ルーチンに関連したモデル化パラメータを初期化すること;およ
    び 前記初期特徴−スケールパターンに応答して、該モデル化パラメータを最適化
    すること、 を包含する、請求項16に記載のモデル化方法。
  18. 【請求項18】 前記方法が、さらに、前記加工物に関連した初期フィルム
    厚プロフィールを得る工程を包含し、そして 前記実行する工程が、該初期フィルム厚プロフィールに応答性である、 請求項9に記載のモデル化方法。
  19. 【請求項19】 さらに、以下の工程: 前記モデル化ルーチンに関連したモデル化パラメータを初期化すること;およ
    び 前記初期フィルム厚プロフィールに応答して、該モデル化パラメータを最適化
    すること、 を包含する、請求項18に記載のモデル化方法。
  20. 【請求項20】 さらに、以下の工程: 前記加工物に関連した初期特徴−スケールパターンを得ること;および 前記CMPシステムに関連した研磨要素の変形モデルを獲得することであって
    、該変形モデルは、研磨要素の変形特性を表示する; ここで、前記実行する工程が、該初期特徴−スケールパターンおよび該変形モ
    デルに応答して、該特徴−スケールシミュレーション結果を得る、 を包含する、請求項9に記載のモデル化方法。
JP2000520940A 1997-11-18 1998-11-12 化学機械的研磨工程をモデル化する方法および装置 Pending JP2001523586A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US97255197A 1997-11-18 1997-11-18
US08/972,551 1997-11-18
PCT/US1998/024231 WO1999025520A1 (en) 1997-11-18 1998-11-12 Method and apparatus for modeling a chemical mechanical polishing process

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001523586A true JP2001523586A (ja) 2001-11-27

Family

ID=25519800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000520940A Pending JP2001523586A (ja) 1997-11-18 1998-11-12 化学機械的研磨工程をモデル化する方法および装置

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP2001523586A (ja)
KR (1) KR20010032223A (ja)
DE (1) DE19882821T1 (ja)
GB (1) GB2346103A (ja)
WO (1) WO1999025520A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005518667A (ja) * 2002-02-26 2005-06-23 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド 超過研磨時間および/または最終研磨工程の研磨時間を計算することによって、基板の化学機械研磨(cmp)を制御する方法およびシステム
JP2008071795A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Fujitsu Ltd 研磨条件予測プログラム、記録媒体、研磨条件予測装置および研磨条件予測方法
WO2018074091A1 (ja) * 2016-10-18 2018-04-26 株式会社 荏原製作所 基板処理制御システム、基板処理制御方法、およびプログラム
JP2018065212A (ja) * 2016-10-18 2018-04-26 株式会社荏原製作所 基板処理制御システム、基板処理制御方法、およびプログラム
JP2018067610A (ja) * 2016-10-18 2018-04-26 株式会社荏原製作所 研磨装置、研磨方法およびプログラム

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2001249724A1 (en) * 2000-04-03 2001-10-15 Speed-Fam-Ipec Corporation System and method for predicting software models using material-centric process instrumentation
US7097534B1 (en) 2000-07-10 2006-08-29 Applied Materials, Inc. Closed-loop control of a chemical mechanical polisher
DE10065380B4 (de) 2000-12-27 2006-05-18 Infineon Technologies Ag Verfahren zur Charakterisierung und Simulation eines chemisch-mechanischen Polier-Prozesses
US7160739B2 (en) * 2001-06-19 2007-01-09 Applied Materials, Inc. Feedback control of a chemical mechanical polishing device providing manipulation of removal rate profiles
US20020192966A1 (en) * 2001-06-19 2002-12-19 Shanmugasundram Arulkumar P. In situ sensor based control of semiconductor processing procedure
JP4777658B2 (ja) 2002-11-22 2011-09-21 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 研磨制御のための方法および器具
JP4266668B2 (ja) * 2003-02-25 2009-05-20 株式会社ルネサステクノロジ シミュレーション装置
US7394554B2 (en) * 2003-09-15 2008-07-01 Timbre Technologies, Inc. Selecting a hypothetical profile to use in optical metrology
DE102005000645B4 (de) * 2004-01-12 2010-08-05 Samsung Electronics Co., Ltd., Suwon Vorrichtung und ein Verfahren zum Behandeln von Substraten
US8117568B2 (en) 2008-09-25 2012-02-14 International Business Machines Corporation Apparatus, method and computer program product for fast simulation of manufacturing effects during integrated circuit design

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5599423A (en) * 1995-06-30 1997-02-04 Applied Materials, Inc. Apparatus and method for simulating and optimizing a chemical mechanical polishing system
US5637031A (en) * 1996-06-07 1997-06-10 Industrial Technology Research Institute Electrochemical simulator for chemical-mechanical polishing (CMP)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005518667A (ja) * 2002-02-26 2005-06-23 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド 超過研磨時間および/または最終研磨工程の研磨時間を計算することによって、基板の化学機械研磨(cmp)を制御する方法およびシステム
JP4740540B2 (ja) * 2002-02-26 2011-08-03 アドバンスト・マイクロ・ディバイシズ・インコーポレイテッド 超過研磨時間および/または最終研磨工程の研磨時間を計算することによって、基板の化学機械研磨(cmp)を制御する方法およびシステム
JP2008071795A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Fujitsu Ltd 研磨条件予測プログラム、記録媒体、研磨条件予測装置および研磨条件予測方法
WO2018074091A1 (ja) * 2016-10-18 2018-04-26 株式会社 荏原製作所 基板処理制御システム、基板処理制御方法、およびプログラム
JP2018065212A (ja) * 2016-10-18 2018-04-26 株式会社荏原製作所 基板処理制御システム、基板処理制御方法、およびプログラム
JP2018067610A (ja) * 2016-10-18 2018-04-26 株式会社荏原製作所 研磨装置、研磨方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
GB0010451D0 (en) 2000-06-14
DE19882821T1 (de) 2001-05-10
KR20010032223A (ko) 2001-04-16
GB2346103A (en) 2000-08-02
WO1999025520A1 (en) 1999-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6889177B1 (en) Large area pattern erosion simulator
JP2001523586A (ja) 化学機械的研磨工程をモデル化する方法および装置
US8046193B2 (en) Determining process condition in substrate processing module
JP4163145B2 (ja) ウェハの研磨方法
CN100431126C (zh) 量化晶片非均匀性和图形研究重要性的用户界面
KR20090031282A (ko) 프로세스 매개변수를 분산성에 관련시키는 분산 함수를 이용한 구조물의 프로파일 매개변수 결정
CN101840207A (zh) 先进工艺控制的方法和装置
US11619926B2 (en) Information processing device, program, process treatment executing device, and information processing system
JP7465498B2 (ja) ワークピースの化学機械研磨システム、演算システム、および化学機械研磨のシミュレーションモデルを作成する方法
US6157900A (en) Knowledge based system and method for determining material properties from fabrication and operating parameters
JP2023533805A (ja) ロボット補修制御システム及び方法
US10987776B2 (en) Calibration method and non-transitory computer-readable storage medium storing a program of calibration
Runnels et al. Modelling tool for chemical-mechanical polishing design and evaluation
CN113360983A (zh) 一种边坡可靠度分析与风险评估方法
US8160848B2 (en) Apparatus for generating coarse-grained simulation image of sample to be measured with a probe of a scanning probe microscope
US7752579B2 (en) Film thickness predicting program, recording medium, film thickness predicting apparatus, and film thickness predicting method
Shen et al. Comparison of combinatorial rules for machine error budgets
US6806098B2 (en) Method and device for assessing surface uniformity of semiconductor device treated by CMP
US10503850B2 (en) Generation of a map of a substrate using iterative calculations of non-measured attribute data
JPH1044028A (ja) 研磨シミュレーション方法
US7149628B2 (en) Methods and systems for predicting fuel sensor performance within a tank during motion
EP1138018B1 (en) Measuring system repeatable bandwidth for simulation testing
US20240198480A1 (en) Method of creating responsive profile of polishing rate of workpiece, polishing method, and polishing apparatus
JPH1174235A (ja) 研磨シミュレーション
CN117074181B (zh) 曲面柔性屏的压力测试方法、装置、设备及存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20030825