JP2001523518A - ばね作用男性用コンドーム - Google Patents

ばね作用男性用コンドーム

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JP2001523518A JP2000521772A JP2000521772A JP2001523518A JP 2001523518 A JP2001523518 A JP 2001523518A JP 2000521772 A JP2000521772 A JP 2000521772A JP 2000521772 A JP2000521772 A JP 2000521772A JP 2001523518 A JP2001523518 A JP 2001523518A
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アラ ラビクマー
アラ マドフスダン
アラ ラグナサ
ヴイ.ケイ.レディー アラ
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アラ ラビクマー
アラ マドフスダン
アラ ラグナサ
ヴイ.ケイ.レディー アラ
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    • A61F6/02Contraceptive devices; Pessaries; Applicators therefor for use by males
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Abstract

(57)【要約】 ばね上ばねコンドーム(10)が提供される。1つのばね作用は、コンドーム素材自体の弾性によって創出され、もう1つのばね作用がコンドームに形成されたばね付形部の形状によって創出される。第2のばね作用は、コンドームに形成されたばね付形部の形状とコンドーム素材自体の弾性との組み合わせによって創出される。このコンドームを形成する方法は、浸漬型金型の端部近くの外周面にばね形状を有する金型を準備し、該金型を液状エラストマー材内へ浸漬させて金型の外周面にエラストマー材の薄い層を形成し、金型をエラストマー材から引き抜くことによってばね付形部を有するコンドームを形成することから成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、予防器具、特に男性用コンドームに関する。
【0002】 (背景技術) エイズの流行は、ウイルス及びバクテリア病の伝染から防護するために多くの
人にコンドームの使用を考えるようにさせた。防護を確実にするために、病原ベ
クターを担持した体液を透過させるピンホールが生じないようにコンドームの肉
厚が厚くされてきた。しかしながら、そのような防護方法は、感度を低下させ、
ユーザーの感覚を鈍化させるので、ユーザーはコンドームを使用せず防護なしの
選択をしてしまうことになりがちである。
【0003】 従来から、使用中女性の生理学的刺激を高めるためにコンドームの鞘にリング
又はその他の付形部を形成したいろいろなタイプのコンドームが提案されている
【0004】 そのようなコンドームの例は、米国特許第4,4004,591号及び3,5
36,066号に開示されている。それらの特許では、使用感を良好にするため
に弛嵌めコンドームの使用が提案されている。他の例として、米国意匠登録第2
54,808号は、コンドームの鞘に外方に突出した膨出部を用いることを提案
している。
【0005】 米国特許第5,027,831号及び5,082,004号は、使用中男性の
刺激を高めるためにコンドームの鞘に出収縮する膨出部を形成することを提案し
ている。
【0006】 しかしながら、従来の構成は、いずれも、男性と女性の両者の刺激を同時に高
めるためにコンドームに対して相対的に移動するばね作用付形部(以下、「ばね
付形部」又は「付形部」又は単に「ばね」とも称する)をコンドームに形成する
ことを教示していない。
【0007】 (発明の開示) 従来技術術の構成の問題点は、コンドームの鞘に形成されたいろいろな付形部
が男性又は女性のどちらか一方のユーザーだけの刺激を高めるために設計されて
いることである。性交中男性と女性の両方を喜ばせる働きをするばね作用を有す
るばね付形部をコンドーム自体に組み入れるという提案は、今日までなされてい
ない。
【0008】 従って、本発明の目的は、男性にとっても女性にとっても使用感の良好な弾性
用コンドームを提供することである。
【0009】 本発明の特徴は、ユーザーの動作とは独立してばね作用をする特徴を備えたば
ね作用(弾性の)男性用コンドームを提供することである。
【0010】 本発明の他の特徴は、ばね作用コンドームにばねを付与することである。
【0011】 本発明の更に他の特徴は、ユーザー(の局部)にフィットさせることができ、
しかも、使用中コンドームがユーザーにフィットしていることとは独立してコン
ドームの一部分をばね作用を発揮するように変位させるコンドームを提供するこ
とである。
【0012】 本発明の他の目的は、使用中のユーザーの動作とは独立して付形部を伸張され
た位置と収縮位置との間で活動的に変位(変形)させるばねとして機能する付形
部又はばねを男性用コンドームの鞘に設けることによって男女同時の喜びを増大
させることである。
【0013】 本発明の更に他の特徴は、コンドーム素材自体の弾性によって1つのばね作用
が創出され、コンドームに形成されたばね付形部によってもう1つの追加のばね
作用が創出されるように、即ち、コンドームに形成されたばね付形部の形状とコ
ンドーム素材自体の弾性との組み合わせによって第2のばね作用が創出されるよ
うに、ばね作用コンドームにばねを設けることである。
【0014】 本発明の他の目的は、男性用コンドームの端部に使用中収縮位置から伸張され
た位置へ突出するように配置された一連の回旋(ひだ、ひねり、巻き)又はチャ
ンネルを一体的に形成し、それらの一体形成の一連のチャンネルが、ユーザーの
動作とは独立して収縮位置へ戻る戻りばね力を発揮するように構成することであ
る。
【0015】 本発明の他の特徴は、そのような回旋又はチャンネルをコンドームの閉鎖端近
くにらせん状に形成することである。
【0016】 本発明の他の特徴は、上述の回旋又はチャンネルを第1の一連の互いに円周方
向に離隔した回旋又はチャンネルセグメント(以下、「ばねセグメント」又は単
に「セグメント」とも称する)と、該第1の一連の回旋又はチャンネルセグメン
トから軸方向に離隔して配置された第2の一連の互いに円周方向に離隔した回旋
又はチャンネルセグメント(以下、単に「セグメント」とも称する)として形成
し、互いに円周方向に離隔した回旋セグメントの間の長手方向の分離バンドが、
円周方向に離隔したセグメントの第1位置(弛緩した収縮位置)を維持するため
の収縮位置と、それらの円周方向に離隔したセグメントが使用中互いに引離され
たときそれらのセグメントを収縮位置へ戻そうとする力を及ぼす伸張された緊張
位置とを有するように構成することである。
【0017】 本発明の他の特徴は、上述の円周方向に離隔したセグメントを互いに対向した
円弧状セグメントの対として設けることである。
【0018】 本発明の更に他の特徴は、上述の円周方向に離隔したセグメントをコンドーム
の円周の両側で互い違いに、かつ、コンドームの長手に沿って互い違いの位置に
配置された円弧状セグメントの対として設けることである。
【0019】 本発明の更に他の特徴は、上述のチャンネルをコンドームの先端の周りに伸張
された緊張位置へ拡張自在の一連の正弦波形状として形成し、それらの正弦波形
状のチャンネルは、弛緩した収縮位置に戻ることができるように構成することで
ある。
【0020】 本発明の更に他の目的は、男性用コンドームを形成する方法であって、浸漬型
金型の端部近くの外周面に上述したばね形状のうちの任意の形状を有するコンド
ームを形成する方法を提供することである。即ち、金型を液状エラストマー材の
プール内へ浸漬させて金型の外周面に該エラストマー材の薄い層を形成し、金型
をエラストマー材のプールから引き抜くことによって上述した形状のばね付形部
(単に「ばね」とも称する)を有する本発明のばね作用コンドームを形成する。
【0021】 本発明の上記及びその他の目的並びに特徴は、添付図を参照して以下に記述す
る本発明の実施形態の説明から一層明らかになろう。
【0022】 (発明を実施するための最良の形態) 図1は、開放端14と閉鎖端16を有する筒状の嚢又は鞘12を有する男性用
コンドーム10を示す。嚢12は、開放端14から順に小径セグメント18と、
閉鎖端16に近接したらせん状ばね付形部又はばね20近くにまで延長した拡大
径セグメント19を有する。
【0023】 本発明の一側面によれば、鞘12の壁22は、コンドームをユーザーにフィッ
トさせることができる弾性を有しており、その弾性によって第1ばねを構成する
。一方、ばね20は、伸張された位置と収縮位置との間で活動的に変位する第2
ばね作用をコンドームに付与する。詳述すれば、ばね20は、壁22と一体に形
成されており、この第1実施形態においては、断面チャンネル形の回旋24を有
するらせん状ばねとして形成されている。回旋24は、半径方向外方に突出して
おり、後述するように追加の(第2の)ばね作用を発揮するように壁22の周り
に巻回されている。
【0024】 壁22及び回旋24は、使用中の感覚を高める薄膜であるが、使用中、体液の
漏出又は侵出を起こすような壁の破断や小さい刺し穴などの発生を防止するのに
十分な強度及び不透過性又は不浸透性を有する。従って、壁22及びそれと一体
に形成された回旋24は、エイズやその他の社会病(性病)を予防する機能を有
する。
【0025】 図1は、回旋24が弛緩した、軸方向に引っ込められた収縮位置(常態位置、
第1位置)にあるところを示している。コンドームが軸方向に伸張されると、回
旋24は、図3に示される第2の伸張された緊張位置をとる。この状態では、ら
せん状ばね20の各コイル(巻き)20a,20b,20cは、互いに軸方向に
引離され、ばね20をその平常態である、弛緩した軸方向に引っ込められた収縮
位置へ復帰させようとするばね偏倚作用を発揮する。従って、使用においてこの
男性用コンドーム10は、性交中自動的に男性にも女性にも軸方向(即ち、コン
ドームの長手方向)の気持のよいストローク動作(ピストン運動)を付与する可
能性を有する「活動的な」コンドームであるということができる。
【0026】 図1Aに示された実施形態は、図1のものと同様の実施形態であり、筒状鞘1
2’は、その閉鎖端近くにらせんコイル20’を有する。このらせんコイル20
’は、両端20’a,20’bを有する1つのらせんコイル(巻き)から成る。
この実施形態では、らせんコイルの幅Wは、図1の実施形態のらせん状ばねのそ
れより若干大きく、鞘12’の幅に近い。
【0027】 本発明の更に他の特徴は、ユーザーにフィットさせることができ、しかも、使
用中コンドームがユーザーにフィットしているにも拘わらず、コンドームの一部
分をばね作用を発揮するように変位させるコンドームを提供することである。
【0028】 従って、図1〜3の実施形態は、男性用コンドームの鞘に例えば回旋24のよ
うな端部付形部を設けることによって男女の両方に喜びを与えることができる。
即ち、回旋24は、該回旋自体をユーザーの動作によってもたらされた伸張され
た位置から解放されたとき収縮位置へ活動的に復帰させるためのばねとして機能
する。
【0029】 更に、図1〜3の実施形態では、回旋24のそのようなばね作用は、「ばね上
ばね」(ばねの上にばねを重ねた)コンドームを構成する。即ち、1つのばね作
用がコンドーム素材自体の弾性によって創出され、もう1つのばね作用がコンド
ームに形成されたばね付形部の形状によって創出される。この第2のばね作用は
、コンドームに形成されたばね付形部の形状とコンドーム素材自体の弾性との組
み合わせによって創出される。拡大径セグメント19は、ばね上ばね作用がコン
ドームとユーザーの局部とのきつすぎるフィットによって阻害されることがない
ようにコンドームをユーザーの局部から僅かに離す。
【0030】 図4は、開放端34と閉鎖端36を有する筒状の嚢又は鞘32を有する男性用
コンドーム30を示す。嚢32は、開放端34から順に小径セグメント38と、
閉鎖端36に近接したら第2ばね40近くにまで延長した拡大径セグメント39
を有する。第2ばね40は、コンドーム30の端部に一体的に形成された一連の
回旋42によって構成されている。これらの一連の回旋42は、使用中収縮位置
から伸張された位置へ突出されるように配置されている。又、これらの一連の回
旋42は、収縮位置へ戻る戻りばね力を発揮するようにコンドーム30の端部に
配置されている。
【0031】 図4の実施形態においては、このような一連の回旋42は、断面チャンネル形
状を有し、第1の一連の互いに円周方向に離隔した回旋(ばねセグメント)42
a〜42bと、第1の一連の回旋から軸方向に離隔して配置された第2の一連の
互いに円周方向に離隔した回旋42c〜42d(ばねセグメント)として形成さ
れている。これらの一連の回旋42a〜42dの間のスペースに長手方向の分離
バンド44,46が形成される。分離バンド44,46は、円周方向に離隔し、
軸方向に離隔した回旋42a〜42dをコンドーム30の端部上の第1弛緩位置
即ち収縮位置に維持する収縮位置と、使用中第1の一連の円周方向に離隔した回
旋42a〜42bが第2の一連の円周方向に離隔した回旋42c〜42dから引
離されたとき、伸張された緊張位置を有し、それらのセグメントをユーザーの動
作とは独立して収縮位置へ戻す作用をする。
【0032】 第1実施形態の場合と同様に、小径セグメント38及び大径セグメント39の
壁32aは、コンドームをユーザーにフィットさせることができる弾性を有して
おり、従って、そのような弾性による第1ばねを構成する。一方、ばね40は、
ユーザーの動作によってもたらされた伸張された位置を、ユーザーがどのような
動作をしようともそれとは独立して、収縮位置へ活動的に復帰させる第2ばね作
用をコンドームに付与する。ばね40は、壁32aと一体に形成されており、図
1〜3の第1実施形態の場合と同様に、回旋42は、追加のばね作用を発揮する
ように、壁32aから半径方向外方に突出しており、壁の周りに円周方向に離隔
され、かつ、軸方向に離隔されている。大径セグメント39は、ばね上ばね作用
がコンドームとユーザーの局部とのきつすぎるフィットによって阻害されること
がないようにコンドームをユーザーの局部から僅かに離す。
【0033】 図1〜3の第1実施形態の場合と同様に、回旋42及び壁32aは、使用中良
好な感覚を高める薄膜であるが、使用中、体液の漏出又は侵出を起こすような壁
の破断や小さい刺し穴などの発生を防止するのに十分な強度及び不透過性又は不
浸透性を有する。従って、壁32a及びそれと一体に形成された回旋42は、エ
イズやその他の社会病(性病)を予防する機能を有する。
【0034】 回旋42は、図4に示される弛緩した、軸方向に引っ込められた収縮位置(常
態位置、第1位置)を有する。コンドーム30が軸方向に伸張されると、回旋4
2は、図6に示される第2の伸張された緊張位置をとる。この状態では、ばねセ
グメント42a〜42bは、ばねセグメント42c〜42dから軸方向に引離さ
れ、バンド44,46が伸張されてばね40(即ち、ばねセグメント42a〜4
2d)をその平常態である、弛緩した軸方向に収縮した収縮位置へ復帰させよう
とするばね偏倚作用を発揮する。従って、使用においてこの男性用コンドーム3
0は、性交中、ユーザーが軸方向収縮位置の方向に動作したとしてもそれとは独
立して、自動的に男性にも女性にも軸方向(即ち、コンドームの長手方向)の気
持のよいストローク動作(ピストン運動)を付与する可能性を有する「活動的な
」コンドームであるということができる。
【0035】 かくして、図4〜6の実施形態は、男性用コンドームの鞘に例えば回旋42及
びバンド44,46のような端部付形部を設けることによって男女の両方に喜び
を与えることができる。即ち、回旋42及びバンド44,46は、それら自体を
ユーザーの動作によってもたらされた伸張された位置からユーザーの動作とは独
立して収縮位置へ活動的に復帰させるためのばねとして機能する。
【0036】 更に、図4〜6の実施形態においても、図1〜3の実施形態との場合と同様に
、回旋42及びバンド44,46の上述したばね作用は、「ばね上ばね」コンド
ームを構成する。即ち、1つのばね作用がコンドーム素材自体の弾性によって創
出され、もう1つのばね作用がコンドームに形成されたばね付形部の形状によっ
て創出される。第2のばね作用は、コンドームに形成されたばね付形部の形状と
コンドーム素材自体の弾性との組み合わせによって創出される。
【0037】 図7〜9は、開放端54と閉鎖端56を有する筒状の嚢又は鞘52を有する男
性用コンドーム50を示す。嚢52は、開放端54から順に小径セグメント58
と、閉鎖端58に近接した正弦波状ばね付形部又はばね60近くにまで延長した
大径セグメント59を有する。
【0038】 本発明の一側面によれば、一定直径のセグメントの壁62は、コンドームをユ
ーザーにフィットさせることができる弾性を有しており、その弾性によって第1
ばねを構成する。一方、ばね60は、ユーザーの動作によってもたらされた伸張
された位置と、ユーザーがどのような動作をしようともそれとは独立して、収縮
位置へ活動的に復帰させる第2ばね作用をコンドームに付与する。詳述すれば、
ばね60は、壁62と一体に形成されており、第1実施形態の場合と同様に、チ
ャンネル64a〜68aとして形成された回旋64〜68を構成するように付形
されている。各チャンネル64a〜68aは、コンドームの先端の周りに形成さ
れた正弦波形状を有し、伸張された緊張位置へ拡張自在であり、その位置では正
弦波形状は、弛緩した収縮位置へ戻ろうとする働きをする。回旋64〜68は、
壁62の半径方向外方に突出しており、後述するように追加の(第2の)ばね作
用を発揮するように壁62の周りに巻回されている。
【0039】 壁62及び回旋64〜68は、使用中の感覚を高める薄膜であるが、使用中、
体液の漏出又は侵出を起こすような壁の破断や小さい刺し穴などの発生を防止す
るのに十分な強度及び不透過性又は不浸透性を有する。従って、壁62及びそれ
と一体に形成された回旋64〜68は、エイズやその他の社会病(性病)を予防
する機能を有する。大径セグメント59は、ばね上ばね作用がコンドームとユー
ザーの局部とのきつすぎるフィットによって阻害されることがないようにコンド
ームをユーザーの局部から僅かに離す。
【0040】 回旋64〜68は、図7に示される、弛緩した、軸方向に引っ込められた収縮
位置(常態位置、第1位置)を有する。コンドームが軸方向に伸張されると、回
旋64〜68は、図9に示される第2の伸張された緊張位置をとる。この状態で
は、ばね60の正弦波状コイル64〜68が伸張されてそれらの山と谷の間の間
隔が大きくなり、それによって、ばね60をその平常態である、弛緩した軸方向
に引っ込められた収縮位置へ復帰させようとするばね偏倚作用を発揮する。従っ
て、使用においてこの男性用コンドーム50は、性交中自動的に男性にも女性に
も軸方向(即ち、コンドームの長手方向)の気持のよいストローク動作(ピスト
ン運動)を付与する可能性を有する「活動的な」コンドームであるということが
できる。即ち、回旋64〜68は、解放されたとき軸方向に収縮された位置の方
向に戻り、平常の形状に戻る。
【0041】 本発明の更に他の特徴は、ユーザーにフィットさせることができ、しかも、使
用中コンドームがユーザーにフィットしていることとは独立してコンドームの一
部分をばね作用を発揮するように変位させるコンドームを提供することである。
【0042】 かくして、図7〜9の実施形態は、男性用コンドームの鞘に例えば回旋64〜
68のような端部付形部を設けることによって男女の両方に喜びを与えることが
できる。即ち、回旋64〜68は、それら自体をユーザーの動作によってもたら
された伸張された位置からユーザーの動作とは独立して収縮位置へ活動的に復帰
させるためのばねとして機能する。
【0043】 更に、図7〜9の実施形態においても、回旋64〜68上述したばね作用は、
「ばね上ばね」コンドームを構成する。即ち、1つのばね作用がコンドーム素材
自体の弾性によって創出され、もう1つのばね作用がコンドームに形成されたば
ね付形部の形状によって創出される。第2のばね作用は、コンドームに形成され
たばね付形部の形状とコンドーム素材自体の弾性との組み合わせによって創出さ
れる。
【0044】 図10は、更に別の実施形態による男性用コンドーム70を示す。この実施形
態のコンドームは、第1の一連の互いに円周方向に離隔したセグメントと、第1
の一連の回旋から軸方向に離隔して配置された第2の一連の互いに円周方向に離
隔したセグメントとして形成された回旋を有するが、この実施形態においては、
互いに円周方向に離隔したセグメントは、先の実施形態におけるように円弧状の
回旋又はチャンネル72〜78として形成されている。ただし、図示の例ではこ
れらの回旋セグメントは半円形とされているが、それより小さい円弧であっても
よい。各半円形のセグメントは、コンドームの円周の両側で互い違いに配置され
ている。先の実施形態の場合と同様に、コンドームの鞘は、小径セグメント77
と大径セグメント78を有している。
【0045】 図11の更に別の実施形態によおいては、男性用コンドーム80は、コンドー
ムの円周の両側で互い違いに配置され、互いに円周方向に離隔した回旋セグメン
トとして形成された回旋を有する。この実施形態では、各円弧状回旋セグメント
は、コンドームの長手方向に異なる間隔で配置されている。先の実施形態の場合
と同様に、やはりこのコンドームの鞘も、小径セグメント88と大径セグメント
89を有している。
【0046】 図12は、本発明の男性用コンドームを形成する方法を実施するための金型の
一実施形態を示す。男性用コンドームを形成するための本発明の方法は、細長い
円筒形部分92と、該円筒形部分92の一端にばね付形部を成形するための回旋
96を有する外周面94を備えた金型90を準備する工程と、該金型を液状エラ
ストマー材内へ浸漬させて、第1ばね作用を有する薄いエラストマー材膜を形成
し、それによって、開放端と閉鎖端と該両端の間に延長した筒状壁を有し、該筒
状壁の閉鎖端近くに該筒状壁と一体に該金型の回旋に合致する形状に形成された
回旋を含む嚢を形成する工程から成る。このコンドームに形成された回旋は、上
述したように、コンドームの素材であるエラストマー材の弾性とは独立して第2
のばね作用を発揮する。
【0047】 本発明の男性用コンドームを形成する方法を実施するための金型は、下記のよ
うないろいろな形状のものとすることができる。 ばね付形部を成形するためのらせん状外周面を備えた金型、 ばね付形部を成形するために、第1の一連の互いに円周方向に離隔したセグメ
ントと、第1の一連の回旋から軸方向に離隔して配置された第2の一連の互いに
円周方向に離隔したセグメントを有する外周面を備えた金型、 ばね付形部を成形するために、金型の円周の両側で互い違いに配置された、互
いに円周方向に離隔した円弧状セグメントとして形成された回旋を有する外周面
を備えた金型、 ばね付形部を成形するために、金型の円周の両側で互い違いに配置され、かつ
、金型の長手に沿って互い違いの位置に配置された、互いに円周方向に離隔した
円弧状セグメントとして形成された回旋を有する外周面を備えた金型、及び、 ばね付形部を成形するために、金型の先端の周りに形成された一連の正弦波状
回旋を有する外周面を備えた金型。
【0048】 本発明においては、コンドームを製造する素材は、コンドームとして形成され
て金型から取り出されたとき、弾性、不透過性を有する材料である。そのような
材料の例は、天然ゴム(例えば、ラテックス)、合成ゴム(例えば、シリコーン
ゴム)、ポリウレタン、及び熱可塑性ポリオレフィンエラストマー等の他の弾性
材等である。
【0049】 以上、本発明を実施形態に関連して説明したが、本発明は、ここに例示した実
施形態の構造及び形状に限定されるものではなく、いろいろな実施形態が可能で
あり、いろいろな変更及び改変を加えることができることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の一実施形態の側面図であり、男性用コンドームの弾性ばね鞘
の端部に形成された正弦波状のばねを示す。 図1Aは、本発明の他の実施形態を示す、図1と同様な図である。
【図2】 図2は、図1の実施形態の先端の端面図である。
【図3】 図3は、正弦波状ばねの図であり、伸張された緊張位置にある状態と、弛緩収
縮位置にある状態を示す。
【図4】 図4は、本発明の他の実施形態の側面図であり、男性用コンドームの弾性ばね
鞘の端部に形成された円周方向に、かつ、長手方向に離隔された円弧状のばねを
示す。
【図5】 図5は、図4の実施形態の先端の端面図である。
【図6】 図6は、円弧状ばねの図であり、伸張された緊張位置にある状態と、弛緩収縮
位置にある状態を示す。
【図7】 図7は、本発明の更に他の実施形態の側面図であり、男性用コンドームの弾性
ばね鞘の端部に形成された正弦波状のばねを示す。
【図8】 図8は、図7の実施形態の先端の端面図である。
【図9】 図9は、正弦波状ばねの図であり、伸張された緊張位置にある状態と、弛緩収
縮位置にある状態を示す。
【図10】 図10は、円周方向に離隔したばねセグメントをコンドームの円周の両側に互
い違いに配置された円弧状セグメントとして設けた実施形態の側面図である。
【図11】 図11は、円周方向に離隔したばねセグメントをコンドームの円周の両側に互
い違いに、かつ、コンドームの長手に沿って互い違いの位置に配置された円弧状
セグメントとして設けた実施形態の側面図である。
【図12】 図12は、本発明の方法を実施するための金型の一実施形態の側面図である。
【符号の説明】
10 男性用コンドーム 12 鞘、筒状鞘、嚢 14 開放端 16 閉鎖端 18 小径セグメント 19 大径セグメント 20 コイル 22 壁 24 回旋 30 男性用コンドーム 32 鞘、嚢 32a 壁 34 開放端 36 閉鎖端 38 小径セグメント 39 大径セグメント 42 回旋 42a〜42d 回旋セグメント 44,46 分離バンド 50 男性用コンドーム 52 鞘、嚢 54 開放端 56 閉鎖端 58 小径セグメント 58 閉鎖端 59 大径セグメント 62 壁 64 正弦波状回旋 64a チャンネル 70 男性用コンドーム 72 チャンネル 77 小径セグメント 78 大径セグメント 80 男性用コンドーム 88 小径セグメント 89 大径セグメント 90 金型 92 円筒形部分 94 外周面 96 回旋
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成11年6月16日(1999.6.16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AU,BA,BB,BG,BR,CA,CN, CU,CZ,EE,GE,GM,HU,ID,IL,I S,JP,KP,KR,LC,LK,LR,LT,LV ,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL,RO, SG,SI,SK,SL,TR,TT,UA,US,U Z,VN,YU (71)出願人 アラ ヴイ.ケイ.レディー アメリカ合衆国 08536 ニュージャージ ー、プレインズバラ、ウェブスター コー ト 9 (72)発明者 ラビクマー アラ アメリカ合衆国 08536 ニュージャージ ー、プレインズバラ、ウェブスター コー ト 9 (72)発明者 マドフスダン アラ アメリカ合衆国 08536 ニュージャージ ー、プレインズバラ、ウェブスター コー ト 9 (72)発明者 ラグナサ アラ アメリカ合衆国 08536 ニュージャージ ー、プレインズバラ、ウェブスター コー ト 9 (72)発明者 アラ ヴイ.ケイ.レディー アメリカ合衆国 08536 ニュージャージ ー、プレインズバラ、ウェブスター コー ト 9 Fターム(参考) 4C098 AA05 AA06 DD22 DD23 DD24 EE02 EE07 EE11 EE16

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ばね作用を有する薄いエラストマー材膜によって形成さ
    れた細長い筒状部分から成り、該筒状部分は、開放端と閉鎖端と該両端の間に延
    長した筒状壁を有し、該筒状壁の該閉鎖端近くに該筒状壁と一体に形成された回
    旋を有する嚢を形成して成る男性用コンドームにおいて、 前記回旋は、該コンドームの弾性とは独立してばね運動を創生することを特徴
    とする男性用コンドーム。
  2. 【請求項2】 前記回旋は、ばね上ばねコンドームを構成することを特徴と
    する請求項1に記載の男性用コンドーム。
  3. 【請求項3】 前記回旋は、該コンドームがユーザーにフィットするにも拘
    わらずばね作用を発揮することを特徴とする請求項1に記載の男性用コンドーム
  4. 【請求項4】 前記回旋は、ユーザーの動作によってもたらされた伸張され
    た位置から解放されたとき収縮位置へ活動的に復帰し、男性にも女性にも喜びを
    与えるストローク動作を創生するばねとして機能することを特徴とする請求項1
    に記載の男性用コンドーム。
  5. 【請求項5】 前記第1ばね作用は、該コンドーム素材の弾性によって創生
    され、前記回旋の形状によってもう1つのばね作用が創生されることを特徴とす
    る請求項1に記載の男性用コンドーム。
  6. 【請求項6】 前記もう1つのばね作用は、前記回旋の形状と該コンドーム
    素材の弾性とによって創生されることを特徴とする請求項5に記載の男性用コン
    ドーム。
  7. 【請求項7】 前記回旋は、使用中収縮位置から伸張位置へ伸張されるよう
    に構成された、前記筒状壁と一体に該コンドームの端部に形成されたチャンネル
    であり、該一体に形成された一連のチャンネルは、解放されたとき前記収縮位置
    へ戻る戻りばね力を有することを特徴とする請求項1に記載の男性用コンドーム
  8. 【請求項8】 前記回旋は、該コンドームの閉鎖端近くに設けられたらせん
    形状の回旋であることを特徴とする請求項1に記載の男性用コンドーム。
  9. 【請求項9】 前記回旋は、第1の一連の互いに円周方向に離隔した回旋セ
    グメントと、該第1の一連の回旋セグメントから軸方向に離隔して配置された第
    2の一連の互いに円周方向に離隔した回旋セグメントから成り、該互いに円周方
    向に離隔した回旋セグメントの間の長手方向の分離バンドが、該円周方向に離隔
    した回旋セグメントの第1位置を維持するための収縮位置と、該円周方向に離隔
    した回旋セグメントが使用中互いに引離されたとき該回旋セグメントを収縮位置
    へ戻そうとする力を及ぼす伸張された緊張位置とを有することを特徴とする請求
    項1に記載の男性用コンドーム。
  10. 【請求項10】 前記円周方向に離隔した回旋セグメントは、該コンドーム
    の円周の両側で互い違いに配置された円弧状セグメントであることを特徴とする
    請求項9に記載の男性用コンドーム。
  11. 【請求項11】 前記円周方向に離隔した回旋セグメントは、該コンドーム
    の円周の両側で互い違いに配置され、かつ、該コンドームの長手に沿って互い違
    いの位置に配置された円弧状セグメントであることを特徴とする請求項9に記載
    の男性用コンドーム。
  12. 【請求項12】 前記回旋は、該コンドームの先端の周りに形成されており
    、伸張された緊張位置へ拡張自在の正弦波形状の回旋であり、該正弦波形状の回
    旋は、該緊張位置にもたらされたとき、弛緩した収縮位置へ戻ろうとする作用を
    有することを特徴とする請求項1に記載の男性用コンドーム。
  13. 【請求項13】 男性用コンドームを製造する方法であって、 細長い円筒形部分と、該円筒形部分の一端にばね付形部を成形するための回旋
    を有する外周面を備えた金型を準備する工程と、 該金型を液状エラストマー材内へ浸漬させて、第1ばね作用を有する薄いエラ
    ストマー材膜を形成し、それによって、開放端と閉鎖端と該両端の間に延長した
    筒状壁を有し、該筒状壁の閉鎖端近くに該筒状壁と一体に該金型の前記回旋に合
    致する形状に形成された、該エラストマー材の弾性とは独立して第2のばね作用
    を発揮する回旋を含む嚢を形成する工程と、から成るコンドーム製造方法。
  14. 【請求項14】 前記金型は、らせん状外表面を有する回旋を備えているこ
    とを特徴とする請求項13に記載のコンドーム製造方法。
  15. 【請求項15】 前記金型は、第1の一連の互いに円周方向に離隔した回旋
    セグメントと、該第1の一連の回旋セグメントから軸方向に離隔して配置された
    第2の一連の互いに円周方向に離隔した回旋セグメントを備えていることを特徴
    とする請求項13に記載のコンドーム製造方法。
  16. 【請求項16】 前記金型は、該金型の円周の両側で互い違いに配置された
    円弧状セグメントとして形成された、互いに円周方向に離隔した回旋セグメント
    を備えていることを特徴とする請求項13に記載のコンドーム製造方法。
  17. 【請求項17】 前記金型は、該金型の円周の両側で互い違いに配置され、
    かつ、該金型の長手に沿って互い違いの位置に配置された円弧状セグメントとし
    て形成された、互いに円周方向に離隔した回旋セグメントを備えていることを特
    徴とする請求項13に記載のコンドーム製造方法。
  18. 【請求項18】 前記金型は、該金型の先端の周りに形成された一連の正弦
    波形状の回旋を備えていることを特徴とする請求項13に記載のコンドーム製造
    方法。
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