JP2001522657A - 針なし注射サイト - Google Patents

針なし注射サイト

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JP2001522657A JP2000520175A JP2000520175A JP2001522657A JP 2001522657 A JP2001522657 A JP 2001522657A JP 2000520175 A JP2000520175 A JP 2000520175A JP 2000520175 A JP2000520175 A JP 2000520175A JP 2001522657 A JP2001522657 A JP 2001522657A
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Abstract

(57)【要約】 流体通路(56)を画定するハウジング(16)を備えた針なし注射サイト。ハウジング(16)内には、開閉可能な開口(80)及び膨張圧潰可能な容器(100)を備える再シール部材(58)が配置される。再シール部材(58)は通常、開口(80)が閉じ容器(100)が圧潰したハウジング内の第1の位置にある。再シール部材(58)は、圧縮圧力が再シール部材(58)を第2の位置へ動かして容器(100)を膨張させ、開口(80)を開放させ、そして開口(80)を流体通路(56)及び容器と連通させるように変形可能である。圧縮圧力を解放することにより、再シール部材は第1の位置へ戻り、開口(80)を閉じ、容器(100)を圧潰する。容器(100)の圧潰は、再シール部材(58)が第1の位置へ戻るときに流体通路(56)内に真空の生じるのを阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【関連出願】
本発明は、1997年4月1日に発行された米国特許明細書第5,616,1
29号(発明の名称:針なし注射サイト)の一部継続出願である1997年4月
1日に発行された米国特許明細書第5,616,130号(発明の名称:針なし
注射サイト)の一部継続出願である1996年8月20日に出願された米国特許
出願第08/699,848号(発明の名称:針なし注射サイト)の一部継続出
願である1996年10月21日に出願された米国特許出願第08/735,2
17号(発明の名称:一定流量の針なし注射サイト)の一部継続出願であり、こ
れらの開示内容は参照文献として本明細書に結合される。
【0002】
【発明の分野】
本発明は、一般には医療技術に関するものであり、一層特に静脈注射の用途に
用いられる針なし注射サイト(site:設備)に関する。
【0003】
【背景技術】
種々の流体すなわち医薬を患者の血管(例えば静脈又は動脈)に点滴注射する
ことは普通の医療手段である。このような注射は普通、中空注入針を目標とする
血管に差込むことにより行われる。中空注入針は細長い撓み管すなわち流体管路
の一端に流体連通可能に接続され、細長い撓み管の他端は溶液バックに流体連通
可能に接続される。溶液バック自体は通常、患者の上方に吊下げられ、重力によ
り流体管路を通って下方へ流体を流れさせそして操作状態で血管内に位置して保
持される注入針を介して患者の血管内に流れさせる。流体管及び溶液バックは、
バックから管への流体の注入速度を調節する計量装置を介して互いに接続される
【0004】 多くの点滴注射組立体において、注入サイトは注入針と溶液バックとの中間の
管内に流体連通可能に接続される。この注入サイトは典型的にはY型形態であり
、そして管状本体部分を有し、この管状本体部分はそれと流体連通した管状側部
アーム部分を備える。管状側部アーム部分の末端部は管の上方部分を介して溶液
バックに流動的に接続され、管状本体部分の底端部は管の下方部分を介して注入
針に流動的に接続される。管状本体部分の頂端部はそれ自体、典型的にはゴム又
は同様な弾性材料から成るダイヤフラムで覆われる。
【0005】 管内に注射サイトを包含することは、種々の医薬を、溶液バックから上方管部
分、注射サイト、下方管部分及び注入針を介して患者の血管内へ流れる溶液に添
加することによって、患者の血管に選択的に注射することを可能にする。この補
足的な注射は、普通は、通常の注射器を用いることにより行われ、注射器の針は
、注射サイトの本体部分の頂端部に位置したダイヤフラムに差し込まれ通される
。注射器内から流れる溶液中への医薬の放出に続いて、針は注入サイトの本体部
分から引き抜き、針を刺すことによりダイヤフラムにできた開口はダイヤフラム
の弾性によりそのような針の引き抜き時に実質的に閉じられる。気づかれるよう
に、管内に注射サイトを組込むことにより、血管内の既存の注射サイトを介して
患者に種々の医薬を点適で注射することができ、従って、患者に付加的に針を刺
す必要がなくなる。
【0006】 従来技術に従って構成した注射サイトは、患者にある一定の利点をもたらすが
、それらの全体利用性を損なうある欠点を有する。前に説明したように、このよ
うな注射サイトを使用するには通常、普通の注射器の針を注射サイトの本体部分
の頂端部に取付けたダイヤフラムに刺し通す(すなわち穴あけする)必要がある
。しかしながら、溶液の流れの中に医薬を注入するのに針付きの注射器を用いな
ければならない必要性は、不注意に針を刺す危険のために望ましくない。この欠
点を認識して、従来技術において、針を刺し込む必要なしに開閉形態となるよう
にされたダイヤフラムを組合せた針なし注射サイトが開発されてきた。
【0007】 これらの針なし注射サイトは、針でダイヤフラムを穴あけする必要をなくする
が、それらの全体利用性を損なうある欠点を有する。これらの欠点の第1の欠点
は、医薬の注入に続いて注射サイト特にそれのダイヤフラムを消毒することに伴
う困難さである。これに関して、注射サイトの各使用後、ダイヤフラムは洗浄さ
れなければならず、このような洗浄は典型にはアルコール又は同様な消毒剤をダ
イヤフラムに添加することにより行われる。しかしながら、ダイヤフラムの形態
のために、完全かつ有効な消毒を行うことはしばしば困難であり、そのため、注
射サイトをその後に使用する際に溶液の流れに汚染物が不注意に入り込む危険が
増大する。
【0008】 従来技術の注射サイトに伴うこれらの欠点を解決する努力において、本出願人
は、本願の親の出願である上記の米国特許及び出願中の米国特許出願に開示され
た針なし注射サイトを開発した。本針なし注射サイトは本願の親の出願に開示し
たものの改良を構成する。これに関連して、本針なし注射サイトは、流体の流路
の不注意な妨害を避け、そして注射サイト内から針付き又は針なし注入器を引き
抜くこによりそれに接続された流体管路内に真空が生じないように流体の流路内
の正の流れのレベルを増大するようにされる構造上の特徴を有している。
【0009】
【発明の概要】
本発明によれば、ハウジングを有する針なし注射サイトが提供される。ハウジ
ング自体は、内部室と、内部室に連通する中央開口と、流体通路を画定しかつ同
軸的に整列して中央開口に向ってのびる細長い基部にのびる膨張体突出部分とを
備える。
【0010】 ハウジングに加えて、本注射サイトは、ハウジングの中央開口及び内部室内に
配置される再シール部材を有する。再シール部材は、弾性的に開閉可能な開口及
び膨張したときに流体の容積を維持できるようにされた膨張かつ圧潰可能な容器
を備える。再シール部材は、通常、開口が閉じかつ容器が圧潰されるハウジング
内の第1の位置にある。再シール部材は、再シール部材に末端部に向いた圧縮圧
力を付与すると、容器が膨張し、開口が開いて流体通路及び容器と連通する第2
の位置へハウジング内を末端部に動く。再シール部材から末端部に向いた圧縮圧
力を除去すると、再シール部材は、開口が閉じかつ容器が圧潰する第1の位置へ
弾性的に戻る。再シール部材が第1の位置へ弾性的に戻る時に生じる容器の圧潰
により、容器内の流体は流体の通路内へ強制されて容器内に真空の発生するのを
有効に防ぐ。
【0011】 本発明によれば、再シール部材は、末端部と内面及び外面を画定する基端部を
備える弾性体を有する。弾性的に開閉可能な開口は基端部を介して内面及び外面
間にのびる。弾性体の基端部はほぼ円筒状の基端部分で画定され、末端部は弾性
体のほぼ円筒状末端部分で画定される。基端部分及び末端部分は、それらの間に
形成された面取り肩部で分離され、そして末端部分の直径が基端部分の直径を越
えるように寸法決めされる。
【0012】 本発明の注射サイトにおいては、弾性体の基端部の内面は、再シール部材が第
1の位置と第2の位置との間で動くときに基端部の不注意な引裂けを防止するた
めにほぼ半球状形態をもつ。さらに、好ましくは弾性体の基端部の外面には円形
形状の凹部が形成され、この凹部は外面内の中心に位置決めされる。再シール部
材の開口は、外面内に形成した円形凹部のほぼ中央と半球形内面の頂点との間に
軸方向にのびる。外面内に凹部を形成することにより、注射器又は他の流体注入
装置の先端によって基端部に対して作用する末端部に向う圧縮圧力が開口のまわ
りの外面の周囲部に加えられることになる。圧縮圧力が開口のまわりの外面の周
囲部に加わることにより、再シール部材が第1の位置から第2の位置へ動く際の
弾性体の基端部の軸方向ふくらみは避けられる。このような軸方向ふくらみは、
避けられないと、再シール部材の開口を通る流れを妨げることになる。
【0013】 再シール部材の弾性体の基端部分には、心出しリングが形成され、この心出し
リングは基端部分のまわりにのび、そしてほぼ楔型の横断面形状をもつ。心出し
リングは、再シール部材が第1の位置と第2の位置との間を動く際に、開口を膨
張体突出部分で画定した流体通路と同軸整列して維持するのに用いられる。この
ような同軸整列して維持することにより、再シール部材がハウジング内を末端部
へ進む際に開口は開放位置へ弾性的に膨張する。心出しリングは、再シール部材
が第1の位置から第2の位置へ動くときに、ハウジングの内部室をベントするた
めに一つ以上のノッチを随意に備えることができる。
【0014】 弾性体の基端部分における心出しリングの形成に加えて、面取り肩部に隣接し
て弾性体の末端部分には好ましくは、そのまわりにのびる少なくとも一つ、好ま
しくは一対の圧縮リングが形成される。心出しリングと同様に、各圧縮リングは
好ましくは、ほぼ楔型横断面形状をもつ。圧縮リングは、再シール部材が第2の
位置から第1の位置へ動くときに、容器を圧潰するのを助けるために再シール部
材の弾性体の末端部分の直径を有効に増大する。
【0015】 圧縮リングの代りとして、弾性体の末端部分は、そこに形成されかつ弾性体の
面取り肩部に隣接してそのまわりにのびる少なくとも一つ、好ましくは二組の弓
形輪郭のタブを備えることができる。各組の弓形輪郭のタブは、ほぼ90度の間
隔で分離される四つの圧縮タブを備える。各組の圧縮タブは好ましくは他の組の
圧縮タブのそれぞれと長手方向に整列する。圧縮リングの別の代りとして、弾性
体の末端部分は、弾性体の面取り肩部に隣接してそこに形成した多数の細長い長
手方向にのびる圧縮リブを備えることができる。圧縮リブは各々好ましくは、ほ
ぼ楔型横断面形状をもち、そして互いに等間隔に弾性体の末端部分のまわりにの
びる。
【0016】 圧縮リング、圧縮タブか又は圧縮リブに加えて、再シール部材の弾性体の末端
部分には、弾性体の末端部のまわりにしかも末端部から半径方向内方へのびる環
状フランジが形成される。この環状フランジは、再シール部材がハウジングの内
部へ挿入される時に、膨張体突出部分に対するシールを形成するのに用いられる
。弾性体のフランジによって形成したらシールは、再シール部材が第1の位置と
第2の位置との間で動く際に、膨張体突出部分に沿った弾性体の運動中、維持さ
れる。
【0017】 再シール部材はさらに、弾性体内に配置される半径方向板ばねを有する。この
半径方向板ばねは、基部分と、基部分からのびかつ間にスロットをもつ多数の撓
み板部分とを備える。板部分は、基端部の外面に末端部に向う圧縮圧力が加わら
ないときには通常開口を閉じる弾性体の基端部に半径方向内方の偏倚力を加える
ようにされる。再シール部材の容器は、半径方向板ばねと弾性体との間に画定さ
れ、スロットは、再シール部材が第2の位置へ動く際には開口と容器との間に、
また再シール部材が第1の位置へ戻るときには容器と流体通路との間に流体流れ
通路を画定する。
【0018】 本針なし注射サイトにおいて、容器は、好ましくは、膨張したときに流体通路
の内径と第1の位置及び第2の位置間の再シール部材の動く距離との積より大き
い容積容量をもつ。一層特に、膨張した容器の容積容量は好ましくはほぼ0.0
35mlである。
【0019】 弾性体及び半径方向板ばねに加えて、再シール部材は、細長くてほぼ円筒状の
ドーナッツばねを有し、このドーナッツばねは、面取りした第1の端部と、弾性
体の末端部に当接する部分と、ハウジングに当接する第2の端部とを備える。ド
ーナッツばねを通って長手方向すなわち軸方向に孔がのび、この孔は、ハウジン
グの膨張体突出部分を収容するように寸法及び形状をもつ。ドーナッツばねは、
好ましくは、スプライン外面すなわち溝付き外面を備え、この外面は内部に長手
方向にのびる多数の細長い通路を画定する。ドーナッツばねのスプライン形状は
、再シール部材が第1の位置及び第2の位置間を動く際に膨張体突出部分に作用
する摩擦のレベルを低減し、かつまた本注射サイトの組立中に膨張体突出部分を
孔内へ素早くかつ容易に挿入できるようにする。ドーナッツばねは、好ましくは
、再シール部材が第1の位置にあるときに僅かな圧縮力(すなわち予備負荷)が
加えられるように寸法決めされる。再シール部材の弾性体及びドーナッツばねの
両方は好ましくはシリコーン又は同様な材料から成る。
【0020】 ハウジングの膨張体突出部分は、再シール部材内へ延び、一層特に、ドーナッ
ツばねの孔を通って半径方向板ばね内へのびる。前に指摘したように、再シール
部材の弾性体の末端部のまわりにその末端部から半径方向内方にのびる環状フラ
ンジは、膨張体突出部分が孔を介して再シール部材内へのびるときに膨張体突出
部分に当接し、こうしてそれらの間に流体密シールが形成される。弾性体の基端
部の外面に末端に向う圧力を加えることにより、半径方向板ばねは膨張体突出部
分上を末端部へ進められる。その結果板部分は外側へ撓み、開口は半径方向にの
びて開放する。半径方向板ばねの板部分の外側への撓みは、板部分のそれぞれの
内面に形成されそして半径方向板ばねの基部分にのびる下向きに傾斜した傾斜部
分によって補助される。
【0021】 これらの傾斜部分は、再シール部材が膨張体突出部分上を末端部へ進められる
ときに膨張体突出部分と係合し、こうして板部分は外側に撓みそして開口は開く
ことになる。傾斜部分の大きさは、膨張体突出部分上を再シール部材が末端部へ
進められることにより板部分が外側へ撓む際にこれらの板部分が垂れ下がるを阻
止するようにされる。再シール部材が第2の位置へ動くことにより、容器は通常
の圧潰した状態から膨張する。
【0022】 弾性体の基端部の外面から末端部に向う圧縮圧力を取除くことにより、半径方
向板ばねは膨張体突出部分上から基端部に向かって引かれる。このような基端部
に向う動きにより開口は弾性的に閉じられ、そして容器はハウジングによって圧
縮すなわち圧潰される。再シール部材が第2の位置へ動く際に、ドーナッツばね
は、再シール部材の弾性体の末端部とハウジングとの間で圧縮され、このような
圧縮により通常、ドーナッツばねの外面のスプラインはほぼ曲がりくねった形態
となる。再シール部材の第1の位置への戻り運動は、ドーナッツばねが通常の予
備負荷形態へ弾性的に戻ることによって補助される。
【0023】 再シール部材が第2の位置へ末端に向って動くときに、開いた開口を介して内
部へ導入された点滴流体は、半径方向板ばねの板部分の間に画定したスロットを
介して膨張した容器内へ流れる。容器内への流れに加えて、この流体はハウジン
グの膨張体突出部分で画定された流体通路内へ直接流れる。再シール部材が第1
の位置へ弾性的に戻るときには、ハウジングによる容器の結果としての圧潰は板
部分間に画定されたスロットを介して流体通路へ流体を逆流させ、それによりゼ
ロ又は正の変位が生じ、すなわち流体通路内に真空の生じるのを阻止する。前に
指摘したように、容器は好ましくは、保持した流体容積のほぼ0.035ml変
位するように寸法決めされ、容器の容積容量は好ましくは、再シール部材が第1
の位置から第2の位置へ動く際の再シール部材の軸方向移動距離と流体通路の内
径との積に等しいか又はそれより大きい。
【0024】 本針なし注射サイトのハウジングは、中心開口を画定する上方部分と、上方部
分に取付けられる下方部分とを有する。上方部分及び下方部分は、互いに取付け
られると、内部室を正しく画定する。下方部分自体は、好ましくは、超音波溶着
により上方部分に取付けられる中央部分を有し、この中央部分は一側から基端部
に向ってのびる膨張体突出部分及び反対側から末端部に向かってのびるアダプタ
ー部分を備えている。下方部分のアダプター部分は好ましくは丸い先端部及びテ
ーパー状の外面をもつ管接続部を有する。この管接続部には通気キャップが滑動
可能にのびることができかつ摩擦保持できる。下方部分は更に、アダプター部分
を包囲する末端ロック領域を備え、そして好ましくはその中に形成された多数の
Luerねじを備える。ハウジングの上方部分は一つ以上の細長いスロットを随
意に備えることができ、これらのスロットは、中央開口を画定しかつ内部室を部
分的に画定する上方部分の内面の部分内に配置され、それらの部分に沿ってのび
る。
【0025】 1つ又は複数のスロットは、再シール部材が第1の位置から第2の位置へ動く
際に内部室をベントするのに用いられる。代りに、ハウジングの下方部分は、再
シール部材が第1の位置から第2の位置へ動く際に内部室をベントするのに用い
られる二つ以上の開口を随意に備えることができる。本発明のこれら及びその他
の特徴は添付図面を参照することにり更に明らかとなろう。
【0026】
【好ましい実施の形態の詳細な説明】
単に本発明の好ましい実施の形態を例示する目的であって本発明を限定しない
目的で示す図面を参照すると、図1には、患者の血管(例えば静脈又は動脈)へ
医薬を注射するのに用いられる本発明に従って構成した針なし注射サイト10を
示す。以下に詳細に説明するように、本発明の針なし注射サイト10は従来技術
に従って構成したものに比べて種々の利点をもち、すなわち特に針なし注入器1
4が引き抜かれる際に、針なし注射サイト10から患者の血管までのびる流体ラ
イン12内において流体が変位しない即ち正の変位が生じるようにされる。重要
な点として、流体のこのようなゼロすなわち正の変位は、流体ライン12内に真
空が生じるのを阻止し、従って流体ライン12への血液の逆流は避けられる。認
識されるように、流体ライン12への血液の逆流は非常に望ましくなく、血液が
凝固すると、流体ライン12が妨げられたり、患者の血管内へ不注意に入る凝固
体が生じたりし得る。
【0027】 次に図2〜図5を参照すると、本発明の針なし注射サイト10は中空ハウジン
グ16を有する。このハウジング16はそれ自体上方部分18を備え、この上方
部分18は減径基端部分20を備え、減径基端部分20の外面にはLuerねじ
22が形成される。上方部分18に加えて、ハウジング16は下方部分24を備
え、下方部分24は上方部分18に堅固に取付けられる。上方部分18及び下方
部分24は、相互に取り付けられ、内部室26を正しく画定する。これに関して
、上方部分18の減径基端部分20は内部室26と連通する中央開口28を画定
する。図3及び図4に最も良く見られるにように、中央開口28と内部室26と
の遷移部分は上方部分18の内面内に形成された環状傾斜肩部30で画定される
【0028】 ハウジング16の下方部分24は中央部分32を備え、中央部分32はほぼ平
らな円形形状の基端面34を画定し、この基端面34は環状フランジ部分36で
包囲される。中央部分32の外面内には連続した環状肩部38が形成され、中央
部分32の外面のまわりにのびる。上方部分18及び下方部分24が互いに取付
けられると、上方部分18の末端リムは環状肩部38に当接し、フランジ部分3
6は上方部分18の内面と直接接触して上方部分18の内面に沿ってのびる。上
方部分18及び下方部分24の相互の取付けは好ましくは、上方部分18の末端
リムと下方部分24で画定された環状肩部38との間に超音波溶着によって行わ
れる。しかしながら、当業者には認められるように、注射サイト10に接着剤の
使用のような代りの取付け法を使用することができる。上方部分18及び下方部
分24は、上記のようにして互いに堅固に取けられたときに、上方部分18外面
が下方部分24の中央部分32の外面と実質的に同じ高さになるように寸法決め
される。
【0029】 中央部分32の基端面34から基端部に向かって実質的に垂直に細長い膨張体
突出部分40がのび、この膨張体突出部分40は上方部分18の中央開口28と
同軸整列される。膨張体突出部分40はほぼ円筒状形態をもち、そして丸い先端
部42を画定する。膨張体突出部分40に加えて、下方部分24には、中央部分
32の末端面44から末端部に向ってのびる細長いアダプター部分46が形成さ
れる。注射サイト10において、アダプター部分46は好ましくは管接続部を備
え、管接続部はテーパー状外面及び丸い末端部48を備える。中央部分32の末
端面44から末端面に向かって末端ロック領域50がのび、この末端ロック領域
50はアダプター部分46を包囲し、そしてハウジング16を環状面に接続する
のに用いられる。好ましい実施の形態において、末端ロック領域50はその内面
にLuerねじ52を備え、そしてアダプター部分46の末端部48がそれの末
端リムを越えて突出するように寸法決めされる。
【0030】 図4に示すように、アダプター部分46は注射サイト10を流体ライン12に
接続するように形成される。このような接続は、アダプター部分46を流体ライ
ン12の管腔の一端に進めることによって達成され、アダプター部分46は流体
ライン12内に摩擦保持されるように寸法決めされ、形態決めされる。末端ロッ
ク領域50は注射サイト10を流体ライン12以外の注入構成要素に接続するよ
うにされ得ることが認められる。アダプター部分46が注射サイト10を流体ラ
イン12又は他の注入構成要素に接続するのに用いられないときには、アダプタ
ー部分46は通常通気キャップ54で覆われ、通気キャップ54は相補的な形状
をもち、図2に示すように、アダプター部分46上にかぶせられ摩擦で保持され
る。重要な点として、下方部分24の膨張体突出部分40及びアダプター部分4
6は細長い流体通路56を正しく画定し、細長い流体通路56は下方部分24を
通ってのび、上方部分18の中央開口28と同軸に整列される。
【0031】 次に図3〜図5を参照すると、本発明に従って構成した注射サイト10はさら
に、ハウジング16の内部室26及び中央開口28内に配置される再シール部材
58を有する。再シール部材58は弾性体60を有し、弾性体60は、基端部6
4を画定するほぼ円筒状基端部分62と、末端部68を画定するほぼ円筒状末端
部分66とを備える。中間部分70の直径より大きく、末端部分66との間には
円筒状中間部分70が配置される。基端部分62、中間部分70及び末端部分6
6の直径は徐々に増大し、末端部分66の直径は中間部分70の直径より大きく
、また中間部分70の直径は基端部分62の直径より大きい。基端部分62と中
間部分70との間の遷移部は第1の面取り肩部72によって画定され、中間部分
70と末端部分66との間の遷移部は第2の面取り肩部74によって画定される
【0032】 弾性体60の基端部64は、ほぼ平面状形態の凹状円形外面76を画定する。
外面76に加えて、基端部64はほぼ半球形内面78を画定する。基端部64を
介して外面76から内面78の頂点へ開口80が軸方向にのびる。さらに、弾性
体60の末端部68のまわりに連続した環状フランジ82が形成され、弾性体6
0の末端部68から半径方向内方にのび、それの内方周縁部は拡大ビードを画定
する。弾性体60は好ましくはシリコーンで構成されるが、代りに、ゴムのよう
な同様な弾性材料で構成してもよい。
【0033】 再シール部材はさらに、弾性体60内に配置される半径方向板ばね84を有す
る。半径方向板ばね84はほぼ円形基部分86を備え、基部分86は三つの同一
形状の等間隔の板部分88へ面取り肩部90を介してのびる。板部分88は三つ
の長手方向にのびるスロット92によって互いに分離され、これらのスロット9
2は面取り肩部90にのびる。板部分88のそれぞれの内面にはほぼ楔形傾斜部
94が形成され、その使用について以下詳細に説明する。
【0034】 図3及び図4に最も良く見られるように、半径方向板ばね84は、板部分88
の最外方端部が基端部64の半球形内面78を包囲する環状通路内に受けられる
ようにして弾性体60内に配置される。さらに、弾性体60の末端部分66は、
フランジ82及び特にそれのビードが内面のまわりにのびるように半径方向板ば
ね84の基部分86のまわりを包囲する。半径方向板ばね84は好ましくはポリ
スルホン又はポリカーボネートで構成されるが、代りに記憶効果をもつ同様な堅
固な材料を利用してもよい。弾性体60及び半径方向板ばね84に加えて、注射
サイト10の再シール部材58はほぼ円筒状の軸方向ドーナッツばね96を有し
、このドーナッツばね96はスプライン外面をもち、そして長手方向(すなわち
軸方向)にのびる孔98を備える。以下に詳細に説明するように、ドーナッツば
ね96は、弾性体60の末端部68に通常当接する第1の端部すなわち基端部及
びハウジング16特に下方部分24の中央部分32の基部面34に通常当接する
第2の端部すなわち末端部を画定する。弾性体60と同様に、ドーナッツばね9
6は好ましくはシリコーンから成るが、代りに、ゴムのような同様な弾性材料で
作られ得る。
【0035】 注射サイト10において、弾性体60の基端部64を通ってのびる開口80は
、弾性的に開閉できる。これに関して、注射サイト10の再シール部材58は通
常ハウジング16内の第1の位置(図3に示す)に位置し、この第1の位置では
、開口80は閉じた状態にある。重要な点として、再シール部材58は、再シー
ル部材58及び特に基端部64の外面76を包囲する隆起リップに末端部に向う
圧力を加えることにより、ハウジング16を第2の位置(図4に示す)に末端方
向に進むように選択的に変形でき、第2の位置では開口80は開放状態となる。
以下に詳細に説明するように、基端部64から末端部に向う圧力を解放すること
により、再シール部材58及び特にそれのドーナッツばね96の弾性によって、
再シール部材58は第1の位置へ弾性的に戻り、開口80は再び閉じた状態とな
る。
【0036】 再シール部材58がハウジング16内の通常の第1の位置に位置しているとき
には、下方部分24の膨張体突出部分40はドーナッツばね96の孔98を通っ
て半径方向板ばね84の中空内部にのびる。これに関して、膨張体突出部分40
の基端部42は半径方向板ばね84の面取り肩部90の近くまでのびる。膨張体
突出部分40は、半径方向板ばね84内へのびると、弾性体60の環状フランジ
82及び特にそれによって画定したビードによって画定した開口を通過する。重
要な点として、このビードで画定した開口の直径は膨張体突出部分40の外径よ
り小さい。それで、膨張体突出部分40がこの開口を通過すると、ビ―ドは外面
に対して流体密にシールされ、すなわち、ビ―ドは、膨張体突出部分40の外面
と半径方向板ばね84の基部分86の内面との間で圧縮される。
【0037】 さらに、再シール部材58が第1の位置にあるときには、弾性体60の基端部
分62及び中間部分70は上方部分18の中央開口28内に位置し、弾性体60
の第2の面取り肩部74及び末端部分66はドーナッツばね96と共にハウジン
グ16の内部室26に位置する。重要な点として弾性体60の中間部分70の直
径は基端部分62の直径以上であるが、基端部分62及び中間部分70の両方は
、再シール部材58が第1の位置にあるときに、板部分88の外面に沿ってしか
も外面上にのびる。これに関連して、中間部分70は中央開口28内に位置する
ため、板部分88の外面に対して圧潰(すなわち圧縮)され、それにより、通常
基端部分62及び中間部分70の間に画定した第1の面取り肩部72を“平坦化
する”。再シール部材58が第1の位置にあるときには、弾性体60の第2の面
取り肩部74は半径方向板ばね84の肩部90に沿ってのびかつ肩部90をカバ
ーし、そして肩部90と上方部分18の内面に形成された傾斜肩部30との間に
圧縮される。さらに、弾性体60の基端部64は、図2及び図3に最も良く示す
ように、上方部分18の基端部分20のリムを僅かに越えて突出する。
【0038】 前に指摘したように、ドーナッツばね96の基端部は弾性体60の末端部68
に当接し、ドーナッツばね96の末端部は下方部分24の中央部分32及び特に
それの基端面34に当接する。重要な点として、注射サイト10において、肩部
30を中央部分32の基端面34から分離する距離は、弾性体60の末端部分6
6とドーナッツばね96との合計長さより僅かに短い。従って、再シール部材5
8がハウジング16内の第1の位置にあるときには、ドーナッツばね96は弾性
体60の末端部68と中央部分32の基端面34との間で僅かに圧縮され,こう
してそれに予備負荷が加わり、図3に示すように僅かに外側に膨らむ。ドーナッ
ツばね96は、予備負荷が加わることにより、弾性体60の中間部分70を中央
開口28へ上向きに押圧するように作動でき、従って上記したように圧潰され、
肩部30、90間で第2の面取り肩部74を圧縮する。重要なこととしては、再
シール部材58が第1の位置にあるときには、半径方向板ばね84の板部分88
は弾性体60の基端部64に半径方向内方の偏倚力を加えて、開口80を閉じた
状態に維持する。
【0039】 図4に示すように、注入器14の先端部15のような注射構成要素によって弾
性体60の基端部64に末端方向に向いた圧力を加えることにより、半径方向板
ばね84は膨張体突出部分40上に末端方向に進められる。このような前進によ
り、弾性体60の第2の面取り肩部74は肩部30との当接からはずれ、弾性体
60の中間部分70は中央開口28からさらに強制される。さらに、このような
末端方向への前進により、ドーナッツばね96は圧縮され、こうしてハウジング
16の内部室26内で外側に膨らむ。重要なこととして、板部分88及び特にそ
れの内面に形成した傾斜部94に対する膨張体突出部分40のカム作用により、
外側へ撓され、従って開口80は半径方向へのびて、開放状態となる。
【0040】 さらに、弾性体60の中間部分70は上方部分18の圧縮する中央開口28か
らはずれるので、通常の配置(図5に示す)に弾性的に戻り、それにより第1の
面取り肩部72を形成し、そして中間部分70の内面と板部分88の外面と半径
方向板ばね84の肩部90との間に膨張及び圧潰可能な容器100を画定する。
従って、再シール部材58が図4に示すように第2の位置に動くと、弾性体60
の基端部分62は板部分88の外面に沿ってのび、そして基端部分62は板部分
88の外面をカバーし、末端部分66は半径方向板ばね84の基部分86に沿っ
てのび、そして半径方向板ばね84の基部分86をカバーする。しかしながら、
弾性体60の中間部分70は板部分88の外面から離間され、従って容器100
を画定する。これに関連して、単に弾性体60の基端部分62だけが中央開口2
8内に位置し、弾性体60の中間部分70及び末端部分66並びに完全に圧縮し
たドーナッツばね96は内部室26内に位置する。
【0041】 注射サイト10の再シール部材58が図4に示すように第2の位置に動くと、
開放した開口80は流体通路56及び容器100の両方と連通する。特に、開放
した開口80は流体通路56と同軸に整列され、こうして注入器14と流体通路
56とアダプター部分46の接続される注射構成要素(流体ライン12のような
)との間に連続した流路が形成される。開放した開口80は半径方向板ばね84
の板部分88の間にのびるスロット92を介して容器100と流体的に連通する
。このようにして、注入器14からの医薬は開放した開口80を通って流体通路
56及び容器100内へ流れる。重要な点として、注入器14から放出された医
薬は、基端部64の外面を包囲する隆起リップに対する注入器14の先端部15
の当接で形成されたシール、及び膨張体突出部分40と半径方向板ばね84の基
部分86との間におけるフランジ82の圧縮で形成されたシールによって内部室
26内へ漏れないようにされる。認められるように、フランジ82によって形成
されるシールは、再シール部材58が第2の位置に動く際に、膨張体突出部分4
0に沿って長手方向に移動する摺動シールである。
【0042】 ドーナッツばね96の弾性により、末端部に向う圧力を基端部64から解放す
ると、半径方向板ばね84は膨張体突出部分40上から基端部に向かって引かれ
、それにより、図3に示すように、再シール部材58は第1の位置に弾性復帰す
る。こうして再シール部材58が第1の位置に復帰すると、開口80は閉じた状
態に弾性的に戻る。さらに、再シール部材58が第1の位置に向かって動く際に
、中央開口28への弾性体60の中間部分70の結果としての力により、前に説
明したように再シール部材58が第1の位置にあるときに中間部分70が板部分
88の外面に対して押圧されるので、容器100は圧潰される。重要な点として
、この容器100の圧潰により、その中に前に導入された流体はその中から半径
方向板ばね84の板部分88間にのびるスロット92を介して流体通路56内へ
放出される。再シール部材58が第1の位置に戻る際の流体通路56への流体の
結果としての流れに伴う利点について以下詳細に説明する。
【0043】 前に説明したように、従来技術の針なし注射サイトにおいては、注入器が注射
サイト内から引き抜かれる際に解剖組織的な通路内へのびる流体ライン内へ血液
が引かれる傾向がある。血液のそのような逆流れは、注入器が従来技術の注射サ
イト内から引き抜かれる際に流体ラインに生じた真空に起因する。有利には、上
記のようにして注射サイト10の容器100を圧潰することにより、再シール部
材58が第2の位置(図4に示す)から第1の位置(図3に示す)に動くときに
、流体ライン12内に真空の生じるのが防止される。これに関連して、容器10
0から流体通路56への流体の流れは、流体通路56及びそれに接続された流体
ライン12内にゼロ又は正の圧力を発生し、こうして血液が流体ライン12内へ
引かれるのを阻止する。有利には、流体ライン12内に血液がないことにより、
その中における望ましくない凝固が防止され、流体ライン12の不注意な妨げの
危険が避けられる。
【0044】 注射サイト10において、容器100は、膨張体突出部分40を通ってのびる
流体通路56の平均内径と第1、第2の位置間の再シール部材58の軸方向移動
距離との積に等しい又はそれより大きい流体容積を置換するように寸法決めされ
る。殆どの応用において、膨張した容器100は、再シール部材58が第1の位
置に戻る際に流体通路56内にゼロ又は正の圧力を生じさせるのに十分であるほ
ぼ0.035mlの容積容量をもつように寸法決めされる。弾性体60の中間部
分70の直径を大きくすることにより、容器100の容積容量が結果として増大
することが認められる。これに関連して、容器100の容積容量が増大すること
により、容器100が圧潰されるときに流体通路56内に正の圧力が発生される
。逆に、中間部分70の直径が減少すると、容器100が圧潰されるときに容器
100の容積が流体通路56内にゼロ圧力を生じさせるように中間部分70の直
径は減少され得る。
【0045】 前に説明したように、図2〜図4に示す注射サイト10及び特に注射サイト1
0のハウジング16は流体ライン12に流体的に接続されるようにされる。図示
していないが、ハウジング16は他の注射構成要素にも接続するように形成され
得ることが認められる。これに関連して、本発明の精神及び範囲から逸脱せずに
異なった形状のハウジングに組合された再シール部材58を備える他の注射サイ
トを構成してもよい。実際に、再シール部材58を利用する任意のハウジングは
単に、前に述べたようにして注入器14から注射構成要素への流体通路を形成す
るために、再シール部材58が第1、第2の位置間で移動できるように構成され
る必要がある。
【0046】 再シール部材58の形態により、緊急状態の場合には、医薬は、前述の針なし
注入器1を介してよりはむしろ針付き注入器装置を介して流体通路56内へ供給
され得る。これに関連して、針付き注入器装置が利用される場合には、再シール
部材58は開口80を開放するために第2の位置へ動かされない。むしろ、針付
き注入器装置の針は単に閉じた開口80を介して膨張体突出部分40の流体通路
56内へ強制される。
【0047】 次に図6を参照すると、本発明の第2の好ましい実施の形態に従って構成した
一定流量の針なし注射サイト10aが示される。この注射サイト10aは前述の
注射サイト10と構造及び作用に関して実質的に同じである。しかしながら、第
2の実施の形態の注射サイト10aはさらに、I.V.滴下ユニット内に流体的
に結合されたときに治療流体の一定の流量を供給するようにされる。これに関連
して、注射サイト10aは、注射サイト10に伴う前に述べた利点及び利益をも
たらす他に、更にI.V.滴下ユニットを通る治療流体の流れを調節する流量調
節装置として使用するようにされる。
【0048】 図6に示すように、注射サイト10aは、注射サイト10aの膨張体突出部分
40aの基端部内に環状計量部材102が設けられる点を除いて、前述の注射サ
イト10と構成上同じである。一層特に、環状計量部材102は膨張体突出部分
40aの流体通路56aの基端部内に位置する。環状計量部材102は基端面及
び基端部を画定し、基端面は膨張体突出部分40aの基端部と実質的に同じ高さ
にあり、また基端部は、流体通路56aを画定する膨張体突出部分40aの内面
内に形成された環状肩部上に位置する。環状計量部材102の好ましい厚さ(す
なわち対向した基端面と基端部との間の距離)はほぼ1mmから10mmである
【0049】 環状計量部材102内には(すなわち軸方向にのびて)オリフイス104が中
心に位置決めされる。このオリフイス104は好ましくはほぼ300ミクロンの
直径をもつが、他の寸法及び環状計量部材102の他の厚さも以下に詳細に説明
する理由で考えられる。環状計量部材102は接着剤又は他の取付け法により流
体通路56a内に固定される別個の要素を備えることができ、或いは代りに膨張
体突出部分40aの一部として一体的に形成され得る。
【0050】 注射サイト10aの再シール部材58が図6に示すように第2の位置に作動さ
れるときに、開放した開口80は環状計量部材102のオリフイス104を介し
て膨張体突出部分40aの流体通路56aに流体的に連通する。このように、環
状計量部材102及び特にそれのオリフイス104は、流体を流体通路56aに
そして注射サイト10aに流すことのできる流量を調節する。認められるように
、環状計量部材102を流れる流体の流量は、オリフイス104の直径及び(又
は)環状計量部材102の厚さを変えることにより変更できる。これに関して、
種々の厚さの環状計量部材102及び(又は)種々の直径のオリフイス104は
、達成すべき流体の所望の流量に関連して注射サイト10aに組込み得ることが
考えられる。さらにハウジング16の上方部分18は非常に広範囲の種々の色の
一つをもつように構成できることが考えられ、各特定の色は特定のサイズの環状
計量部材102及び注射サイト10aを通して達成され得る流体の特定の流量に
対応する。
【0051】 さらに図6に示すように、注射サイト10aが流量調節装置として用いられる
ことになる場合、代表的にはLuerコネクタ106を使用して管状流体ライン
の一端をハウジング16に接続し、管状流体ラインの他端は溶液バッグに流体的
に接続される。Luerコネクタ106は内部ねじ付きロック部分108を備え
、内部ねじ付きロック部分108は上方部分18の外部ねじ付き基端部分20と
ねじ係合する。内部ねじ付きロック部分108の他に、Luerコネクタ106
は切頭円錐状先端部分110を備え、この先端部分110は、ロック部分108
が上方部分18に係合するときに、注射サイト10aの再シール部材58を第1
の位置から第2の位置へ末端方向に前進させるようにされる。
【0052】 次に、図7、図7a及び図7bを参照すると、前述の再シール部材58の代り
として、注射サイト10、10aに使用され得る再シール部材58aが示される
。再シール部材58aは弾性体60aを有し、この弾性体60aは末端部68a
及び基端部64aを備え、基端部64aは図7aに最もよく示すように、内面7
8aと外面76aを画定する。基端部64aを通ってそれの内面78aと外面7
6aとの間には弾性的に開閉できる開口80aがのびる。弾性体60aの基端部
64aはほぼ円筒状の基端部分62aで画定され、末端部68aは弾性体60a
のほぼ円筒状の末端部分66aで画定される。基端部分62a及び末端部分66
aはそれらの間に形成した面取り肩部73aで分離され、そして末端部分66a
の直径が基端部分62aの直径を越えるように寸法決めされる。
【0053】 再シール部材58aにおいて、基端部64aの内面78aは、再シール部材5
8aが第1、第2の位置間を動くときに、基端部64aの不注意な磨耗を防ぐた
めにほぼ半球形状である。さらに、好ましくは、基端部64aの外面76aには
円形凹部112aが形成され、この円形凹部112aは外面76aの中心に位置
決めされる。再シール部材58aの開口80aは円形凹部112aのほぼ中央と
半球形内面78aの頂点との間に軸方向にのびる。外面76aに円形凹部112
aを形成することにより、開口80aのまわりで外面76aの周囲には、注入器
14の先端部15によって基端部64aに作用する末端部方向の圧縮圧力が加え
られる。このように圧縮圧力を外面76aの周囲に加えることにより、再シール
部材58aが第1の位置から第2の位置へ動く間における弾性体60aの基端部
64aの軸方向膨らみは避けられる。このような軸方向膨らみは、避けられない
と再シール部材58aの開口80aを通る流れを妨げ得ることになる。
【0054】 さらに図7及び図7aに示すように、弾性体60aの基端部分62aには心出
しリング114aが形成され、この心出しリング114aは基端部分62aのま
わりにのび、ほぼ楔形横断面形をもつ。心出しリング114aは、再シール部材
58aが第1の位置と第2の位置の間を動く際に、中央開口28を画定する上方
部分18の面に沿って動き、そして開口80aを膨張体突出部分40の流体通路
56と同軸整列させて維持する。このように同軸整列を維持することにより、再
シール部材58aがハウジング16内を末端部方向に第2の位置へ動く際に、開
口80aが開放状態に弾性的にひろがる。心出しリング114aは、中央開口2
8を画定する上方部分18の面に沿って動くが、その面に対して流体密シールを
形成しない。これに関して、以下に詳細に説明するように、心出しリング114
a及び(又は)上方部分18は、好ましくは、再シール部材58aが第1の位置
と第2の位置の間を動く際にハウジング16の内部室26を雰囲気と連通させて
維持する流路を備える。
【0055】 弾性体60aの基端部分62aに心出しリング114aを形成する他に、好ま
しくは、弾性体60aの末端部分66aには面取り肩部73aに隣接して少なく
とも一つ、好ましくは一対の圧縮リング116aが形成され、各圧縮リング11
6aは末端部分66aの周囲にのびる。心出しリング114aと同様に、各圧縮
リング116aは好ましくはほぼ楔形の横断面形をもつ。圧縮リング116aは
、以下に詳細に説明する理由で、再シール部材58aの末端部分66aの直径を
有効に増大する。
【0056】 次に図8a及び図8bを参照すると、圧縮リング116aの代りに、再シール
部材58aの末端部分66aは少なくとも一つ、好ましくは二組の弓形圧縮タブ
118aを備えることができ、これらの圧縮タブ118aは弾性体60aの面取
り肩部73aに隣接して末端部分66aのまわりに形成され、そしてのびる。各
組は好ましくは、ほぼ90度の間隔で離間される四つの圧縮タブ118aを備え
る。各組の圧縮タブ118aは好ましくは、他の組の圧縮タブ118aのそれぞ
れと長手方向に整列する。
【0057】 次に図8c及び図8dを参照すると、圧縮リング116aの別の代りとして、
弾性体60aの末端部分66aには多数の細長い長手方向にのびる圧縮リブ12
0aを備えることができ、これらの圧縮リブ120aは、圧縮リブ120aの基
端部が弾性体60aの面取り肩部73aに隣接するように形成される。各圧縮リ
ブ120aは好ましくはほぼ楔形の横断面形をもち、そして弾性体60aの末端
部分66aのまわりに互いに等間隔にのびる。末端部分66aにおいて圧縮リブ
120aを長手方向に方向決めすることにより、圧縮リブ120aは再シール部
材58aの弾性体60aの軸線に対してほぼ平行にのびる。圧縮タブ118a及
び圧縮リブ120aは圧縮リング116aと同様に、末端部分66aの直径を増
大するのに用いられる。
【0058】 圧縮リング116a、圧縮タブ118aか又は圧縮リブ120aの他に、環状
フランジ122aが形成され、この環状フランジ122aは弾性体60aの末端
部68aのまわりに半径方向内方へのびる。環状フランジ122aの内周縁部に
は拡大ビ―ド124aが形成される。環状フランジ122a及び特にそれの拡大
ビ―ド124aは、再シール部材58aがハウジング16の内部に挿入されると
きに膨張体突出部分40aに対してシールを形成するのに用いられる。ビ―ド1
24aで形成したシールは、再シール部材58aが第1、第2の位置間を動くと
きに膨張体突出部分40aに沿って弾性体60aが動く間維持される。
【0059】 再シール部材58aはさらに半径方向板ばね84aを有し、この半径方向板ば
ね84aは再シール部材58a内に配置される。半径方向板ばね84aはほぼ円
筒状の基部分86aを有し、基部分86aは面取り肩部90aを介して三つの同
一形状の等間隔の板部分88aに分けられる。板部分88aは、肩部90aまで
のびる三つの長手方向にのびるスロット92aによって互いに分離される。板部
分88aのそれぞれの内面には下方に傾斜したほぼ楔形の傾斜部94aが形成さ
れ、これらの傾斜部94aは基部分86aまでのびる。傾斜部94aの使用につ
いては以下に詳細に説明する。半径方向板ばね84aは、板部分88aの最外方
端部が基端部64aの半球状内面78aを包囲する環状通路126a内に受けら
れるようにして弾性体60a内に配置される。
【0060】 さらに、弾性体60aの末端部68aは、ビード124aが半径方向板ばね8
4aの内面のまわりにのびるように半径方向板ばね84aの基部分86aのまわ
りを包囲する。半径方向板ばね84aは好ましくはポリスルホン又はポリカーボ
ネートで構成されるが、代りとして記憶作用をもつ同様な堅固な材料を利用して
もよい。
【0061】 半径方向板ばね84aが上記のようにして弾性体60a内に挿入されると、弾
性体60aの基端部分62aは板部分88aの外面に沿ってのびそして板部分8
8aの外面を覆う。しかしながら、弾性体60a内に面取り肩部73aを設ける
ことにより、末端部分66aの部分は板部分88aの外面から分離され、上記の
容器100と同様な環状容器がそれらの間に画定される。しかしながら、フラン
ジ122aに隣接して末端部分66aの内面に形成した減径壁部分128aは、
半径方向板ばね84aの基部分86aの外面に当接し、そして基部分86aの外
面を覆う。再シール部材58aの容器は、半径方向板ばね84aの板部分88a
間に画定したスロット92aを介して半径方向板ばね84aの内部に流体連通す
る。
【0062】 次に図7、図7b及び図7cを参照すると、弾性体60a及び半径方向板ばね
84aの他に、再シール部材58aは細長いほぼ円筒状の軸方向ドーナッツばね
96aを有し、このドーナッツばね96aはスプラインすなわち溝付き外面をも
ち、そして長手方向(すなわち軸方向)にのびる孔98aを備える。ドーナッツ
ばね96aのスプライン外面は長手方向にのびる多数の細長い通路を画定する。
以下に詳細に説明するように、ドーナッツばね96aのスプライン形状は、末端
部方向に向う圧力の解放に続く再シール部材58aの第1の位置への戻りを助け
る。ドーナッツばね96aは、面取りされ、孔98aを包囲しかつ弾性体60a
の末端部68aに通常当接する環状接触面を画定する第1の端部すなわち基端部
を備える。ドーナッツばね96aは、また、ハウジング16特に下方部分24の
中央部分32の基端面34に通常当接する第2の端部すなわち末端部を備える。
再シール部材58aにおいて、弾性体60a及びドーナッツばね96の両方は好
ましくはシリコーン又はゴムのような同様な弾性材料で作られる。
【0063】 再シール部材58aは前述の再シール部材58と極めて同様な仕方で機能する
。これに関して、再シール部材58aは、ハウジング16の内部内に挿入される
と、弾性的に開閉可能な開口80aが閉じる第1の位置に位置する。基端部64
aの外面76aの周囲に末端部方向に向う圧力を加えることにより、再シール部
材58aはハウジング16内を第2の位置に末端方向に進み、第2の位置では開
口80aは開放状態となる。以下に詳細に説明するように、基端部64から末端
部に向う圧力を解放することにより、再シール部材58a及び特にそれのドーナ
ッツばね96aの弾性によって、再シール部材58aは第1の位置へ弾性的に戻
り、開口80aは、弾性体60aの基端部64aから末端部方向に向う圧縮圧力
を解放すると閉じた状態となる。
【0064】 再シール部材58aがハウジング16内の通常の第1の位置に位置していると
きには、膨張体突出部分40はドーナッツばね96aの孔98aを通って半径方
向板ばね84aの中空内部にのびる。これに関して、膨張体突出部分40の基端
部42は半径方向板ばね84aの面取り肩部90aの近くまでのびる。膨張体突
出部分40は、半径方向板ばね84a内へのびると、弾性体60aのフランジ1
22a及び特にそれによって画定したビード124aによって画定した開口を通
過する。このビード124aで画定した開口の直径は膨張体突出部分40の外径
より小さい。それで、膨張体突出部分40がこの開口を通過すると、ビ―ド12
4aは外面に対して流体密にシールされ、すなわち、ビ―ド124aは、膨張体
突出部分40の外面と半径方向板ばね84aの基部分86aの内面との間で圧縮
される。
【0065】 再シール部材58aが第1の位置にあるときには、弾性体60aの基端部分6
2a、面取り肩部73a及び減径壁部分128aから基端部に向ってのびる末端
部分66aの部分は上方部分18の中央開口28内に位置する。これに関して、
減径壁部分128aの形成された末端部分66aの部分及び弾性体60aの末端
部68aだけはハウジング16の内部室26に位置する。第1の位置にあるとき
の再シール部材58aのこの配置により、結果として面取り肩部73aが“平坦
化し”、板部分88aから通常離間した末端部分66aの部分が板部分88aの
外面に対して圧縮されることになる。認められるように、板部分88aに対する
末端部分66aの圧縮により、通常その間に画定した容器100aは圧潰される
。再シール部材58aが第1の位置にあるときに、半径方向板ばね84aの面取
り肩部90aは、上方部分18の内面に形成された傾斜肩部30と係合し、弾性
体60aの末端部分66aの部分はそれらの間に圧縮される。さらに、弾性体6
0aの基端部64aは、上方部分18の基端部分20のリムを僅かに越えて突出
する。
【0066】 前に指摘したように、ドーナッツばね96aの基端部は弾性体60aの末端部
68aに当接し、ドーナッツばね96aの末端部は下方部分24の中央部分32
及び特にそれの基端部分34に当接する。再シール部材58aが第1の位置にあ
るときには、肩部30を基端面34から分離する距離は、内部室26内に位置す
る弾性体60aの末端部分66aとドーナッツばね96aとの合計長さより僅か
に短い。こうして、ドーナッツばね96aは弾性体60aの末端部68aと中央
部分32の基端面34との間で僅かに圧縮され、それによりドーナッツばね96
aに予備負荷が加わり、僅かに外側に膨らむ。ドーナッツばね96aは、予備負
荷が加わることにより、上述のように弾性体60aを中央開口28へ上向きに押
圧するように作動でき、従って面取り肩部73aは“平坦化し”、再シール部材
58aの容器は圧潰される。再シール部材58aが第1の位置にあるときには、
半径方向板ばね84aの板部分88aは弾性体60aの基端部64aに半径方向
内方の偏倚力を加え、これにより、基端部64aの外面76aに末端部方向に向
う圧縮圧力が加わらない場合に開口80aを閉じる。
【0067】 注入器14の先端部15によって弾性体60aの基端部64aに末端部方向に
向いた圧縮圧力を加えることにより、半径方向板ばね84aは膨張体突出部分4
0上に末端部方向に進められる。このような前進により、半径方向板ばね84a
の面取り肩部90aは肩部30との当接からはずれ、減径壁部分128aに近い
末端部分66aの部分は面取り肩部73aと共に中央開口28内からさらに押圧
される。また、このような末端方向への前進により、ドーナッツばね96aは圧
縮され、こうしてハウジング16の内部室26内で外側に膨らむ。板部分88a
及び特にそれの内面に形成した傾斜部94aに対する膨張体突出部分40のカム
作用により、板部分88aは外側へ撓され、従って開口80aは半径方向へのび
て、開放状態となる。傾斜部94aの大きさは、膨張体突出部分40上を再シー
ル部材58aが末端部方向に進むことによって外側に撓むので、板部分88aが
弓形に曲がるのを阻止するようにされる。
【0068】 認められるように、上記のようにして再シール部材58aが第2の位置へ動く
と、中央開口28内から末端部分66aの全体がはずれ、末端部分66aの内面
と半径方向板ばね84aの板部分88aの外面との間に、膨張及び圧潰可能な容
器及び面取り肩部73aの両方が弾性的に再形成される。従って、再シール部材
58aが第2の位置にあるときに、弾性体60aの基端部分62aだけが中央開
口28内に留まり、末端部分66a及び面取り肩部73aは完全に圧縮したドー
ナッツばね96aと共に、内部室26内に位置する。再シール部材58aが第2
の位置に動く間にドーナッツばね96aが圧縮することにより、ドーナッツばね
96aの外面におけるスプラインは以下に詳細に説明するように、曲がりくねっ
た形態となる。
【0069】 再シール部材58aが第2の位置に動くと、開放した開口80aは流体通路5
6a及び再シール部材58aの膨張した容器の両方と連通する。特に、開放した
開口80aは流体通路56aと同軸に整列され、こうして注入器14と流体通路
56とアダプター部分46の接続される注射構成要素(流体ライン12のような
)との間に連続した流路が形成される。前に指摘したように、開放した開口80
aは半径方向板ばね84aの板部分88aの間にのびるスロット92aを介して
再シール部材58aの容器と流体的に連通する。このようにして、注入器14か
らの医薬は開放した開口80aを通って流体通路56及び膨張した容器内へ流れ
る。注入器14から放出された医薬は、基端部64aの外面76aの隆起した周
囲部に対する注入器14の先端部15の当接で形成されたシール、及び膨張体突
出部分40と半径方向板ばね84aの基部分86aとの間におけるビード124
aの圧縮で形成されたシールによって内部室26内へ漏れないようなされる。ビ
ード124aによって形成されるシールは、再シール部材58が第2の位置に動
く際に、膨張体突出部分40に沿って長手方向に移動する摺動シールである。
【0070】 ドーナッツばね96aの弾性により、末端部に向う圧縮圧力を基端部64aか
ら解放すると、半径方向板ばね84aは膨張体突出部分40上から基端部に向か
って引かれ、それにより、再シール部材58aは第1の位置に弾性復帰し、従っ
てドーナッツばね96aは元の予備負荷のかかった状態に戻る。こうして再シー
ル部材58aが第1の位置に復帰すると、開口は閉じ、また面取り肩部73a及
び減径壁部分128aに近い弾性体60aの末端部分66aの部分は、中央開口
28内へ戻される。認められるように、板部分88aから通常離間した弾性体6
0aの末端部分66aの部分を中央開口28へ押圧することにより、再シール部
材58aの容器は圧潰される。この容器の圧潰により、その中に前に導入された
流体はその中から半径方向板ばね84aの板部分88a間にのびるスロット92
aを介して流体通路56内へ放出される。再シール部材58に関して上記で説明
したように、再シール部材58aが第1の位置に戻る間における流体通路56へ
の流体の結果としての流れにより、流体通路56及びそれに接続された流体ライ
ン12内にゼロ又は正の圧力が発生され、こうして血液が流体ライン12内へ引
かれるのを阻止する。流体ライン12内に血液がないことにより、その中におけ
る望ましくない凝固が防止され、流体ライン12の不注意な妨げの危険が避けら
れる。
【0071】 再シール部材58aが第1の位置に戻る間に生じる容器の圧潰は、弾性体60
aの末端部分66aにおける圧縮リブ120a又は圧縮リング116a、圧縮タ
ブ118aを備えることにより補助される。前述のように、これらの構造は末端
部分66aの直径を有効に増大し、従って、板部分88aの外面に対する圧縮及
び板部分88aから通常離間した末端部分66aの部分が中央開口28内に強制
される時の容器の結果としての圧潰が補助される。再シール部材58aの容器は
好ましくは、膨張体突出部分40を通ってのびる流体通路56の平均内径と第1
、第2の位置間の再シール部材58aの軸方向移動距離との積に等しい又はそれ
より大きい流体容積を置換するように寸法決めされる。殆どの応用において、再
シール部材58aの膨張した容器は、再シール部材58aが第1の位置に戻る際
に流体通路56内にゼロ又は正の圧力を生じさせるのに十分であるほぼ0.03
5mlの容積容量をもつように寸法決めされる。前述の再シール部材58の場合
のように、再シール部材58aは、針付き及び針なしの両注入器と共に用いられ
得る。
【0072】 前に指摘したように、ドーナッツばね96aの第1の端部は好ましくは面取り
され、それにより画定した環状接触面99aは弾性体60aの末端部68aに対
して当接する。このように、再シール部材58aが第1の位置から第2の位置へ
動くときに、ドーナッツばね96aに対して半径方向板ばね84a及び弾性体6
0aにより作用する圧縮圧力は単に、弾性体60aのフランジ122a及びそれ
のビード124aとほぼ長手方向に整列するドーナッツばね96aの接触面99
aに加えられる。再シール部材58aが第2の位置へ動くときに、フランジ12
2aと接触面99aとの間の確実な係合は、開放した再シール部材58aへの高
圧の流体が膨張体突出部分40との接触からはずれて外方へビード124aを強
制するのを阻止する。この下向きの動きを阻止することにより、ビード124a
と膨張体突出部分40との間の流体密シールが維持される。このように、ドーナ
ッツばね96aの第1の端部の面取り形状は、膨張体突出部分40に対する密封
係合を維持するビード124aにおける力を有効に分離する。
【0073】 更に、再シール部材58aが第1の位置から第2の位置へ動く間にドーナッツ
ばね96aが圧縮されるので、ドーナッツばね96aは、典型的には、上方部分
18のLuerねじ22へのLuerロックの捩れにより捩れる。ドーナッツば
ね96aのこのような捩れにより、スプラインはほぼ曲りくねった形状となる。
ドーナッツばね96aのこのような曲りくねった捩れは、それの跳ね返り及び末
端部に向う圧縮圧力の解放に続いて第1の位置への再シール部材58aの戻りを
助ける。このように、ドーナッツばね96aの跳ね返りは、軸方向圧縮だけでな
く、スプラインの曲りくねった捩れにより促進される。
【0074】 次に図9を参照すると、再シール部材58aを含む注射サイト10、注射サイ
ト10aのハウジング16は、別の形状の上方部分18aを備え得る。上方部分
18aは前述の上方部分18と同様であり、そして外面上にLuerねじ22a
を形成した減径基端部分20aを備える。基端部分20aは、ハウジング16の
下方部分に上方部分18aを取付けることによって画定した内部室26と連通す
る中央開口28aを画定する。これに関して、上方部分18と同様に、上方部分
18aは、中央開口28aと内部室26との間の遷移部を画定する内面内に形成
された環状傾斜肩部30aを備える。
【0075】 上方部分18aと上方部分18との主な相違点は、上方部分18aの内面内に
少なくとも一つ、好ましくは三つの細長いスロット130aを形成した点にある
。図9に示すように、各スロット130aは、中央開口28aを画定する上方部
分18aの内面部分に形成される第1の部分132aを画定し、そして基端部分
20aの一端の直下から肩部30aまでのびる。第1の部分132aは、肩部3
0aに向かって進むにつれて徐々に深さが増大する。第1の部分132aは、肩
部30aを画定する上方部分18aの内面の部分に形成される第2の部分134
aに移り変わる。第2の部分134aは、内部室26を部分的に画定する上方部
分18aの内面の部分に形成される第3の部分136aに移り変わる。
【0076】 重要な点として、スロット130aは、再シール部材58aが第1の位置から
第2の位置へ動くときに、ハウジング16の内部室26から雰囲気への空気通路
を形成する。これらの空気通路は、内部室26内における圧力の発生を、第2の
開放位置に対して再シール部材58aを変形する能力に悪影響し得るので、阻止
する。
【0077】 次に図10及び図10aを参照すると、ハウジング16に上方部分18aを設
ける代りに、内部室26のベントはハウジング16に代りの下方部分24aを設
けることによって達成され得る。下方部分24aは、ハウジング16に含まれる
場合、典型的には上方部分18aと共に用いられないが、内部室26を画定する
ために前述の上方部分18に取付けられる。下方部分24aは、前述の下方部分
24と実質的に同一であり、そして環状フランジ部分36aで包囲したほぼ平面
状の円形基端面を画定する中央部分32aを備える。膨張体突出部分40は中央
部分32aの基端面から軸方向にのびる。中央部分32aは更に円形末端面44
aを画定し、この円形末端面44aは細長いアダプター部分46aを備え、この
細長いアダプター部分46aは軸方向にのびそして膨張体突出部分40と連通す
る。また中央部分32aの円形末端面44aからは末端ロック領域50aがのび
、この末端ロック領域50aはアダプター部分46aを包囲し、そしてハウジン
グ16を環状面に接続するのに用いられる。下方部分24の場合のように、下方
部分24aにおいて、アダプター部分46aの末端部は末端ロック領域50aの
末端リムを越えて突出する。
【0078】 下方部分24aと下方部分24との主な相違点は、中央部分32a内にのびる
一対の開口138aを設けた点にある。これに関して、下方部分24aを含むハ
ウジング16が組立てられると、開口138aは、アダプター部分46aと末端
ロック領域50aとの間に画定した空間と、内部室26との間に画定される通路
に連通する。開口138aは、上方部分18aのスロット130aと同じベント
作用を行い、そして再シール部材58aが第1の位置から第2の位置へ動く際に
内部室26内に圧力の発生するのを阻止する。重要な点として、図10aに最も
良く示すように、開口138aは各々、アダプター部分46aの軸線を2等分す
る軸線上に方向決めされない。むしろ、開口138aの一つは素のような軸線か
らオフセットされ、両開口138aが同時にドーナッツばね96aのスプライン
によって塞がれないようにする。
【0079】 次に図11を参照すると、ハウジング16に、内部室26のベント作用を行う
ために変更した下方部分24a及び(又は)変更した上方部分18aを設けるよ
りはむしろ、再シール部材58aの弾性体60aの心出しリング114aに一つ
、好ましくは三つのノッチ140aが設けられ得る。これらのノッチ140aは
、中央開口28を画定する上方部分18の内面と基端部分62aの外面との間に
隙間を形成し、従って再シール部材58aが第1の位置から第2の位置へ動く際
に内部室26と雰囲気との間に空気通路を画定する。
【0080】 再シール部材58、58aをそれぞれ含む注射サイト10、10aにおいて、
注射サイト10、10aは、流体が再シール部材58、58a上又はそのまわり
よりはむしろ再シール部材58、58aを通って流れるように機能する。これに
関して、注入器14の先端部15すなわちLuerコネクタ106の先端部分1
10は、再シール部材58、58aが第2の位置に末端部に向って進むときに、
再シール部材58、58aの外面76、76aの周囲部に密封係合して維持され
る。外面76、76aに対して先端部15、110間にシールが形成されるため
、再シール部材58、58aが第2の位置へ動く結果として開放する開口80、
80a内へ注入器14すなわちLuerコネクタ106から直接流体が流れ、そ
してハウジング16の上方部分18、18aの内面と再シール部材58、58a
との間に流体が流れるのを阻止する。
【0081】 流体が再シール部材58、58a上又はそのまわりよりはむしろ再シール部材
58、58aを通って流れるために、注射サイト10、10aにおいては、ハウ
ジング16の上方部分18、18aの内面の任意の部分と再シール部材58、5
8aとの間に如何なる流体密シールを維持する必要がない。従って、変更された
上方部分18aにはハウジング16の内部室26をベントするためにノッチ14
0aをもつ心出しリング114a及び(又は)スロット130aが設けられ得る
。更に、変更された下方部分24aは、再シール部材58、58aと上方部分1
8、18aとの間の部分には流体が充填されないので、内部室26をベントさせ
る開口138aを備えることができる。
【0082】 本発明の更なる変更及び改良は当業者に明らかであり得る。従って、上記で説
明し例示した部分の特定の組合せは本発明の単なる一実施の形態を表すものであ
り、本発明の精神及び範囲内の代りの装置の限定しようとするものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に従って構成した針なし注射サイトを用いて解剖組織的な通路に流体を
注射する典型的な仕方を示す斜視図である。
【図2】 本発明に従って構成した針なし注射サイトの部分断面図である。
【図3】 再シール部材が第1の閉じた位置に示される、図2に示す針なし注射サイトの
断面図である。
【図4】 再シール部材が第2の開いた位置に変形して示される、図2に示す針なし注射
サイトの断面図である。
【図5】 図3及び図4に示される再シール部材を備えた構成要素を示す分解斜視図であ
る。
【図6】 本発明の第2の実施の形態に従って構成した一定流量の針なし注射サイトの部
分断面図である。
【図7】 図7は再シール部材の別の実施の形態を示す分解斜視図である。図7aは図7
に示す再シール部材の本体構成要素の断面図である。図7bは図7に示す再シー
ル部材のドーナッツばね構成要素の頂面図である。図7cは図7bの線7c−7
cに沿った再シール部材のドーナッツばね構成要素の部分断面図である。
【図8】 図8aは図7aに示す再シール部材の本体構成要素の第1の代りの実施の形態
の部分側面図である。図8bは図8aの線8b−8bに沿った横断面図である。
図8cは図7aに示す再シール部材の本体構成要素の第2の代替の実施の形態の
部分側面図である。図8dは図8cの線8d−8dに沿った横断面図である。
【図9】 針なし注射サイトのハウジングの上方部分の代りの実施の形態の破断斜視図で
ある。
【図10】 図10は針なし注射サイトのハウジングの下方部分の代りの実施の形態の破断
斜視図である。図10aは図10に示す針なし注射サイトのハウジングの下方部
分の底面である。
【図11】 図7及び図7aに示す再シール部材本体の別の実施の形態を示す部分斜視図で
ある。

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体通路を画定するハウジングと、ハウジング内に配置され
    、開閉可能な開口及び膨張したときに流体の容積を維持できるようにされた膨張
    かつ圧潰可能な容器を含む再シール部材と、を有し、 再シール部材は、通常、開口が閉じかつ容器が圧潰されているハウジング内の
    第1の位置にあり、 上記再シール部材は、上記再シール部材に圧縮圧力を付与すると、容器が膨張
    し、開口が開いて流体通路及び容器と連通する第2の位置へハウジング内を動き
    、また上記再シール部材から圧縮圧力を除去すると、開口が閉じかつ容器が圧潰
    する第1の位置へ弾性的に戻るように変形でき; 上記再シール部材は、上記再シール部材が第1の位置へ弾性的に戻る時に生じ
    る容器の圧潰が容器内に保持された流体の容積を流体の通路内へ強制して容器内
    に真空の発生するのを防ぐようにハウジングと共動係合される、針なし注射サイ
    ト。
  2. 【請求項2】 流体通路が内径をもち、容器が膨張したときに流体通路の内径
    と第1の通路から第2の通路までの再シール部材の動く距離との積より大きい容
    積容量をもつ請求項1の針なし注射サイト。
  3. 【請求項3】 膨張した容器の容積容量がほぼ0.035mlである請求項2
    の針なし注射サイト。
  4. 【請求項4】 再シール部材は、末端部と内面及び外面を画定する基端部を備
    え、上記開口が基端部を介して上記内面及び外面間にのびる弾性体と、上記弾性
    体内に配置され、基端部の外面に圧縮圧力が加わらないときに通常開口を閉じる
    半径方向内方の偏倚力を基端部に付与するようにされた半径方向板ばねと、を有
    し、上記容器が半径方向板ばねと弾性体との間に画定される請求項1の針なし注
    射サイト。
  5. 【請求項5】 再シール部材の弾性体は、再シール部材が第1の位置と第2の
    位置との間を動くときに、開口を流体通路と同軸整列して維持する心出しリング
    を備える請求項4の針なし注射サイト。
  6. 【請求項6】 再シール部材の弾性体は、再シール部材が第2の位置から第1
    の位置へ動くときに、容器を圧潰するのを助ける少なくとも一つの圧縮リングを
    備える請求項4の針なし注射サイト。
  7. 【請求項7】 再シール部材の弾性体は、再シール部材が第2の位置から第1
    の位置へ動くときに、容器を圧潰するのを助ける少なくとも一組の弓形輪郭のタ
    ブを備える請求項4の針なし注射サイト。
  8. 【請求項8】 再シール部材の弾性体は、再シール部材が第2の位置から第1
    の位置へ動くときに、容器を圧潰するのを助ける多数の細長い圧縮リブを備える
    請求項4の針なし注射サイト。
  9. 【請求項9】 再シール部材の弾性体の基端部の外面は、再シール部材が第1
    の位置から第2の位置へ動く際に、基端部の軸方向の膨れを除くために凹部を備
    える請求項4の針なし注射サイト。
  10. 【請求項10】 再シール部材の弾性体の基端部の内面がほぼ半球状形態をも
    ち、また上記開口が基端部の外面と内面の頂点との間に軸方向にのびる請求項4
    の針なし注射サイト。
  11. 【請求項11】 上記板ばねが、基部分と、上記基部分からのびかつ間にスロ
    ットをもつ多数の板部分とを備え、上記板部分が、通常開口を閉じる弾性体の基
    端部に半径方向内方の偏倚力を付与し、再シール部材が第2の位置へ動くときに
    は開口と容器との間に、また再シール部材が第1の位置へ戻るときには容器と流
    体通路との間に流体流れ通路を上記スロットが画定する請求項4の針なし注射サ
    イト。
  12. 【請求項12】 上記板ばねの各々が、基部分までのびる傾斜部分をもつ内面
    を備える請求項11の針なし注射サイト。
  13. 【請求項13】 上記再シール部材がさらに、スプライン外面をもちかつ弾性
    体の末端部及びハウジングに対して当接する細長いドーナッツばねを備える請求
    項4の針なし注射サイト。
  14. 【請求項14】 弾性体及び細長いドーナッツばねが各々シリコーンから成る
    請求項13の針なし注射サイト。
  15. 【請求項15】 上記ハウジングは、内部室と、内部室と連通する中央開口と
    、流体の通路を画定する細長い基部にのびる膨張体突起部分とを備え、上記再シ
    ール部材が中央開口及び内部室内に配置される請求項1の針なし注射サイト。
  16. 【請求項16】 上記ハウジングは、第1の位置から第2の位置へ再シール部
    材の動く際に、内部室をベントする少なくとも一つの細長いスロットを備える請
    求項15の針なし注射サイト。
  17. 【請求項17】 上記ハウジングは、第1の位置から第2の位置へ再シール部
    材の動く際に、内部室をベントする少なくとも2つの開口を備える請求項15の
    針なし注射サイト。
  18. 【請求項18】 上記再シール部材は、 弾性体であって、末端部と内面及び外面を画定する基端部を備え、上記開口が
    基端部を介して上記内面及び外面間にのびる弾性体と、 半径方向板ばねであって、上記弾性体内に配置され、基端部の外面に圧縮圧力
    が加わらないときに通常開口を閉じる半径方向内方の偏倚力を基端部に付与する
    ようにされ、上記容器が半径方向板ばねと弾性体との間に画定される半径方向板
    ばねと、 細長いドーナッツばねであって、弾性体の末端部に当接する第1の端部と、ハ
    ウジングに対して当接する第2の端部と、長手方向にのびる孔とを備えた細長い
    ドーナッツばねと、を含み、 上記膨張体突起部分は、ドーナッツばねの孔を介して半径方向板ばね内にのび
    、基端部の外面に圧縮力を付与すると、半径方向板ばねを膨張体突起部分上の末
    端部へ進めて開口を開放させかつ容器を膨張させ、そして外面から圧縮力を除去
    すると、半径方向板ばねを膨張体突起部分上から基端部へ引き込めて開口を閉成
    させかつ容器を圧潰させる請求項15の針なし注射サイト。
  19. 【請求項19】 上記弾性体は、上記基端部を画定するほぼ円筒状の基部分と
    、上記末端部を画定するほぼ円筒状の末端部分と、末端部分と基部分との間に形
    成された面取り肩部とを有し、上記末端部分の直径が上記基部分の直径以上であ
    る請求項18の針なし注射サイト。
  20. 【請求項20】 弾性体の基部分は、再シール部材が第1の位置と第2の位置
    との間を動くときに、開口を流体通路と同軸整列して維持する心出しリングを備
    える請求項18の針なし注射サイト。
  21. 【請求項21】 心出しリングは、再シール部材が第1の位置から第2の位置
    へ動くときに、内部室をベントする少なくとも一つのノッチを備える請求項20
    の針なし注射サイト。
  22. 【請求項22】 弾性体の末端部分は、再シール部材が第2の位置から第1の
    位置へ動くときに、容器を圧潰するのを助ける少なくとも一つの圧縮リングを備
    える請求項19の針なし注射サイト。
  23. 【請求項23】 弾性体の末端部分は、再シール部材が第2の位置から第1の
    位置へ動くときに、容器を圧潰するのを助ける少なくとも一組の弓形輪郭のタブ
    を備える請求項19の針なし注射サイト。
  24. 【請求項24】 弾性体の末端部分は、再シール部材が第2の位置から第1の
    位置へ動くときに、容器を圧潰するのを助ける多数の細長い長手方向にのびる圧
    縮リブを備える請求項19の針なし注射サイト。
  25. 【請求項25】 ドーナッツばねがスプライン外面を備え、またドーナッツば
    ねの第1の端部が面取り形態である請求項18の針なし注射サイト。
  26. 【請求項26】 ドーナッツばねに予備負荷を加えるように再シール部材が第
    1の位置にあるときに、弾性体の末端部とハウジングとの間に圧縮されるように
    寸法決めされる請求項25の針なし注射サイト。
  27. 【請求項27】 弾性体が、膨張体突起部分に対するシールを形成するために
    弾性体の末端部分のまわりに形成されかつ弾性体の末端部分から半径方向内方へ
    のびる環状フランジを備える請求項18の針なし注射サイト。
  28. 【請求項28】 上記弾性体及び上記ドーナッツばねが各々シリコーンから成
    る請求項18の針なし注射サイト。
  29. 【請求項29】 弾性体の基端部の内面がほぼ半球状形態をもち、また上記開
    口が基端部の外面と内面の頂点との間に軸方向にのびる請求項18の針なし注射
    サイト。
  30. 【請求項30】 弾性体の基端部の外面がほぼ円形の凹部を備え、また開口が
    凹部のほぼ中央と内面の頂点との間に軸方向にのびる請求項29の針なし注射サ
    イト。
  31. 【請求項31】 上記半径方向板ばねが、基部分と、上記基部分からのびかつ
    間にスロットをもつ多数の撓み性板部分とを備え、上記板部分が、通常開口を閉
    じる弾性体の基端部に半径方向内方の偏倚力を付与し、再シール部材が第2の位
    置へ動くときには開口と容器との間に、また再シール部材が第1の位置へ戻ると
    きには容器と流体通路との間に流体流れ通路を上記スロットが画定する請求項1
    8の針なし注射サイト。
  32. 【請求項32】 上記板ばねの各々は、基部分までのびる傾斜部分をもつ内面
    を備え、傾斜部分が、再シール部材を末端部へ進めて板部分を外方へ撓ませかつ
    開口を開放させることになるときに膨張体突起部分と接触し、また傾斜部分が、
    膨張体突起部分によって外方へ撓んだときに板部分の曲がりを阻止するように寸
    法決めされる請求項31の針なし注射サイト。
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