JP2001522375A - Gaba−a受容体リガンドとしての三環系ピリドン類似体 - Google Patents

Gaba−a受容体リガンドとしての三環系ピリドン類似体

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JP2001522375A JP54781198A JP54781198A JP2001522375A JP 2001522375 A JP2001522375 A JP 2001522375A JP 54781198 A JP54781198 A JP 54781198A JP 54781198 A JP54781198 A JP 54781198A JP 2001522375 A JP2001522375 A JP 2001522375A
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ハリソン,テイモシー
モイス,クリストフアー・リチヤード
ネイデイーン,アラン
オーウエンズ,アンドリユー・ペイト
ルイス,リチヤード・トーマス
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Abstract

(57)【要約】 ピリドン環の3位がエステルまたはチアゾール基で置換されたある種の三環系ピリジン−2−オン類似体は、GABAA受容体の選択的リガンドであって、具体的にはそのα2および/またはα3サブユニットに大きな親和性を有し、したがって、不安および痙攣を含む、中枢神経系の障害の治療および/または予防に有益である。

Description

【発明の詳細な説明】 GABA−A受容体リガンドとしての三環系ピリドン類似体 本発明は、置換ピリドン環ベースのある種の縮合三環系化合物、およびそれら の治療用途に関する。より詳細には、本発明は、GABAA受容体に対するリガ ンドであり、したがって心身に有害な精神状態の治療に有用である三環系ピリジ ン−2−オン類似体類に関する。 主な抑制性神経伝達物質であるガンマ−アミノ酪酸(GABA)に対する受容 体は、(1)リガンド制御イオンチャンネルスーパーファミリーのメンバーであ るGABAA受容体類、および(2)G−タンパク結合受容体スーパーファミリ ーのメンバーである可能性のあるGABAB受容体類の主に2種類に分けられる 。個々のGABAA受容体サブユニットをコードする最初のcDNAがクローン 化されて以来、哺乳類のファミリーで知られるサブユニットのメンバーの数は、 少なくとも6種のαサブユニット、4種のβサブユニット、3種のγサブユニッ ト、1種のδサブユニット、1種のεサブユニットおよび2種のρサブユニット を含むまでに増加した。 GABAA受容体遺伝子ファミリーの多様性についての知識は、このリガンド 制御イオンチャンネルについてのわれわれの理解を大きく前進させたが、サブタ イプ多様性の領域においての識見はまだ初期の段階にある。αサブユニット、β サブユニットおよびγサブユニットは、一過性にcDNAを細胞内にトランスフ ェクトすることにより発現されるGABAA受容体が完全な機能を発現するため の最小限の要素であることが判明した。前述のように、δ、εおよびρサブユニ ットも存在するが、これらはGABAA受容体集団においては小範囲に存在する に過ぎない。 受容体サイズの研究および電子顕微鏡による視覚化の結果、本来のGABAA 受容体は、他のリガンド制御イオンチャンネルファミリーのメンバーと同様、5 量体で存在することが判っている。17のレパートリーから少なくともそれぞれ 1種のαサブユニット、βサブユニットおよびγサブユニットを選択すると、1 0,000を超える5量体サブユニットの組合せが可能になる。さらに、この計 算はイオンチャンネル周辺のサブユニットの配列に制約が無い場合に可能と思わ れる追加の順列を見過ごしている(すなわち、5つの異なるサブユニットから構 成 される受容体には120の可能な変形がある)。 数ある中でも、存在する受容体サブタイプ集合には、α1β2γ2、α2β2 /3γ2、α3βγ2/3、α2βγ1、α5β3γ2/3、α6βγ2、α6 βδおよびα4βδが含まれる。α1サブユニットを含むサブタイプ集合は脳の 大部分の領域に存在し、ラットではGABAA受容体の40%を超えると考えら れている。α2およびα3サブユニットを含むサブタイプ集合は、ラットでは、 それぞれGABAA受容体の約25%および17%を占めると考えられている。 α5サブユニットを含むサブタイプ集合は、主に海馬および皮質に見られ、ラッ トではGABAA受容体の約4%に相当すると考えられている。 知られているすべてのGABAA受容体の特徴的性質は、いくつかの調節部位 の存在であり、その1つはベンゾジアゼピン(以下、BZ)結合部位である。B Z結合部位はGABAA受容体調節部位の中で最も研究されており、その部位を 通してジアゼパムおよびテマゼパムなどの抗不安薬が効果を発揮する。GABAA 受容体遺伝子ファミリーがクローン化される以前には、ベンゾジアゼピン結合 部位は、放射性リガンドの結合の研究に基づき、歴史的にBZ1およびBZ2の 2つのサブタイプに細分さ れていた。BZ1サブタイプは、βサブユニットおよびγ2サブユニットと組み 合わされたα1サブユニットからなるGABAA受容体と薬理学的に等価である ことが明らかになっている。これは、最も豊富にあるGABAA受容体サブタイ プであり、脳における全GABAA受容体のほぼ半分に相当すると考えられてい る。 他の主な2つの集団はα2βγ2およびα3βγ2/3サブタイプである。こ れらを合わせると全GABAA受容体レパートリーのさらに約35%を構成する 。この組合せは、前述の放射性リガンド結合により定義されたBZ2サブタイプ と薬理学的に等価と考えられるが、このBZ2サブタイプは、ある種のα5含有 サブタイプ集合も含むことがある。これらのサブタイプの生理学的役割は、十分 に選択的な作動薬または拮抗薬が知られていないため、これまで明らかになって いない。 今日、α1βγ2、α2βγ2若しくはα3βγ2サブユニットにBZ作動薬 として作用する薬剤は望ましい抗不安特性を有すると考えられている。BZ作動 薬として作用するGABAA受容体のベンゾジアゼピン結合部位のモジュレータ ーである化合物を、以後「GABAA受容体作動薬」と呼ぶ。α1選択的GAB AA受容体作動薬アルビデム(alpidem)およびゾ ルピデム(zolpidem)は催眠剤として臨床的に処方されているが、これ は、BZ1結合部位に作用する既知の抗不安薬が関与する何らかの鎮静作用は、 少なくともα1サブユニットを含むGABAA受容体を介していることを示唆し ている。したがって、α1よりもα2および/またはα3サブユニットと相互作 用しやすいGABAA受容体作動薬は、不安の治療に有効であり、鎮静作用を引 き起こす傾向は軽減すると考えられる。また、α1の拮抗薬または逆作動薬は、 α1作動薬が原因となる鎮静作用または催眠を逆転するために用いることができ るであろう。 したがって、GABAA受容体の選択的リガンドである本発明の化合物は、中 枢神経系の様々な障害の治療および/または予防に有用である。このような障害 には、広場恐怖を伴うまたは欠くパニック異常症、恐慌障害歴のない広場恐怖症 、社会恐怖症を含む動物および他の恐怖症、強迫異常症、後トラウマストレス異 常症および急性ストレス異常症を含むストレス異常症、および一般的不安異常症 または物質誘発不安症などの不安症;神経症;痙攣;偏頭痛;抑鬱性または双極 性異常、例えば単回または再発性大抑鬱性障害、気分変調異常症、双極性Iおよ び 双極性II躁病、および循環気質性異常症;精神分裂病を含む精神異常症;脳虚 血に起因する神経変性;注意不足活動亢進症;および、例えば、時差ぼけまたは 交替勤務の影響に苦しむ人における日周期リズムの障害が含まれる。 GABAA受容体の選択的なリガンドが有益である可能性のある障害には、さ らに疼痛および疼痛感;急性、遅延型および先行性嘔吐、具体的には化学療法ま たは放射線により誘発された嘔吐を含む嘔吐、ならびに術後の悪心および嘔吐; 例えば、対麻痺患者における筋肉痙攣または痙性;および聴力損失が含まれる。 GABAA受容体の選択的なリガンドは、麻酔または胃内視鏡検査を含む内視鏡 検査などの軽微な処置に先立つ前投薬としても有効である。 EP−A−0183994は、筋肉弛緩、鎮静−催眠、抗不安および/または 抗痙攣作用を有すると述べられている二環系および三環系ピリドン誘導体類に関 する。しかし、ピリドン環の3位にエステルまたはチアゾール置換基を有する化 合物は開示されておらず、示唆もされていない。 本発明は、様々なGABAA受容体サブタイプに望ましい結合性を有するある 種の三環系ピリジン−2−オン類似体類を提供 する。本発明の化合物は、ヒトGABAA受容体のα2および/またはα3サブ ユニットのリガンドとして良好な親和性を有する。本発明の化合物は、α1サブ ユニットよりもα2および/またはα3サブユニットと相互作用しやすい。望ま しいことに、本発明の化合物は、α1サブユニットと比べ、α2および/または α3サブユニットに対する選択的有効性という点で機能的な選択性を示す。 本発明の化合物は、後述する分析法で測定したときに、α2および/またはα 3サブユニットに対し100nM以下、通常は50nM以下、理想的には10n M以下の結合親和性(Ki)を有するGABAA受容体サブタイプリガンドである 。本発明の化合物は、α1サブユニットと比較して、少なくとも2倍、好ましく は少なくとも5倍、有利には少なくとも10倍のα2および/またはα3サブユ ニットに対する選択的親和性を有する。しかし、α1サブユニットと比較したα 2および/またはα3サブユニットに対する結合親和性に関しては選択的でない 化合物も本発明の範囲に包含されるが、このような化合物は、α1サブユニット と比較したα2および/またはα3サブユニットに対する選択的有効性という点 で機能的選択性を示すことが望 ましい。 本発明は、式Iの化合物、またはその塩またはそのプロドラッグを提供し、 上式中、 Eは、−(CH2n−を表し、 nは、1、2若しくは3であり、 XおよびYのうち1つは、CH、窒素若しくはN+−O-を表し、並びにもう1 つはCHを表し、 R1は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メチルチアゾリル若しく はヒドロキシメチルチアゾリルを表し、 R2およびR3は独立に、水素、炭化水素、複素環基、ハロゲン、シアノ、トリ フルオロメチル、ニトロ、−ORa、−OCORa、−OSO2a、−SRa、− SORa、−SO2a、−SO2NRab、−NRab、−NRaCORb、−NRa CO2 b、−CORa、−CO2a、若しくは−CONRabを表し、並びに、 RaおよびRbは独立に、水素、炭化水素若しくは複素環基を表す。 薬剤に使用する場合、式Iの化合物の塩は薬学的に許容される塩でなければな らない。しかし、他の塩も、本発明の化合物またはそれらの薬学的に許容される 塩の調製に有用である。本発明の化合物の適当な薬学的に許容される塩には、例 えば、本発明の化合物の溶液を、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、フマル酸、マ レイン酸、コハク酸、酢酸、安息香酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、炭酸また はリン酸などの薬学的に許容される酸の溶液と混合することによって生成できる 酸付加塩が含まれる。さらに、本発明の化合物が酸性部分を持つ場合、その適当 な薬学的に許容される塩には、ナトリウムまたはカリウム塩などのアルカリ金属 塩、カルシウムまたはマグネシウム塩などのアルカリ土類金属塩、および4級ア ンモニウム塩などの適当な有機リガンドと形成される塩が含まれる。 本明細書中で用いる「炭化水素」という用語は、18個までの炭素原子、好ま しくは15個までの炭素原子、好都合には 12個までの炭素原子を含む直鎖、分枝および環状基が含まれる。適当な炭化水 素基には、C1 〜6アルキル、C2 〜6アルケニル、C2 〜6アルキニル、C3 〜7シク ロアルキル、C3 〜7シクロアルキル(C1 〜6)アルキル、インダニル、アリール 、アリール(C1 〜6)アルキル、アリール(C2 〜6)アルケニルおよびアリール (C2 〜6)アルキニルが含まれる。 本明細書中で用いる「複素環基」という表現は、18個までの炭素原子、およ び好ましくは酸素、窒素およびイオウから選択される少なくとも1個のヘテロ原 子を含む環式基が含まれる。複素環基は、好ましくは15個までの炭素原子、好 都合には12個までの炭素原子を含み、炭素を介して結合していることが好まし い。適当な複素環基の例には、C3 〜7ヘテロシクロアルキル、C3 〜7ヘテロシク ロアルキル(C1 〜6)アルキル、ヘテロアリールおよびヘテロアリール(C1 〜6 )アルキル基が含まれる。 適当なアルキル基には、1個から6個までの炭素原子を含む直鎖および分枝ア ルキル基が含まれる。代表的な例には、メチルおよびエチル基、および直鎖また は分枝のプロピル、ブチルおよびペンチル基が含まれる。具体的なアルキル基は 、メチル、 エチル、n−プロピル、イソプロピル、イソブチル、tert−ブチルおよび2 ,2−ジメチルプロピルである。「C1 〜6アルコキシ」、「C1 〜6アルキルアミ ノ」および「C1 〜6アルキルスルホニル」などの派生表現は、相応に解釈された い。 適当なアルケニル基には、2個から6個の炭素原子を含む直鎖および分枝アル ケニル基が含まれる。代表的な例には、ビニル、アリルおよびジメチルアリル基 が含まれる。 適当なアルキニル基には、2個から6個の炭素原子を含む直鎖および分枝アル キニル基が含まれる。代表的な例には、エチニルおよびプロパルギル基が含まれ る。 適当なシクロアルキル基には、3個から7個の炭素原子を含む基が含まれる。 具体的なシクロアルキル基はシクロプロピルおよびシクロヘキシルである。 C3 〜7シクロアルキル(C1 〜6)アルキル基の代表例には、シクロプロピルメ チル、シクロヘキシルメチルおよびシクロヘキシルエチルが含まれる。 具体的なインダニル基には、インダン−1−イルおよびインダン−2−イルが 含まれる。 具体的なアリール基には、フェニルおよびナフチルが含まれ る。 具体的なアリール(C1 〜6)アルキル基には、ベンジル、フェニルエチル、フ ェニルプロピルおよびナフチルメチルが含まれる。 具体的なアリール(C2 〜6)アルケニル基はフェニルエテニルである。 具体的なアリール(C2 〜6)アルキニル基はフェニルエチニルである。 適当なヘテロシクロアルキル基には、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジ ニル、ピペラジニルおよびモルホリニル基が含まれる。 適当なヘテロアリール基には、ピリジニル、キノリニル、イソキノリニル、ピ リダジニル、ピリミジニル、ビラジニル、ピラニル、フリル、ベンゾフリル、ジ ベンゾフリル、チエニル、ベンズチエニル、ピロリル、インドリル、ピラゾリル 、インダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリ ル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、 トリアゾリルおよびテトラゾリル基が含まれる。 本明細書中で用いる「ヘテロアリール(C1 〜6)アルキル」という表現には、 フリルメチル、フリルエチル、チエニルメチル、チエニルエチル、オキサゾリル メチル、オキサゾリルエチル、チアゾリルメチル、チアゾリルエチル、イミダゾ リルメチル、イミダゾリルエチル、オキサジアゾリルメチル、オキサジアゾリル エチル、チアジアゾリルメチル、チアジアゾリルエチル、トリアゾリルメチル、 トリアゾリルエチル、テトラゾリルメチル、テトラゾリルエチル、ピリジニルメ チル、ピリジニルエチル、ピリミジニルメチル、ピラジニルメチル、キノリニル メチルおよびイソキノリニルメチルが含まれる。 さらに、炭化水素および複素環基は、C1 〜6アルキル、アダマンチル、フェニ ル、ハロゲン、C1 〜6ハロアルキル、C1 〜6ヒドロキシアルキル、C1 〜6アミノ アルキル、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、C1 〜6アルコキシ、アリールオキ シ、ケト、C1〜3アルキレンジオキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、C2 〜6 アルコキシカルボニル、C2 〜6アルコキシカルボニル(C1 〜6)アルキル、C2 〜6 アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アミノカルボニル オキシ、ホルミル、C2 〜6アルキルカルボニル、アリールカルボニル、C1 〜6ア ル キルチオ、C1 〜6アルキルスルフィニル、C1 〜6アルキルスルホニル、アリール スルホニル、−NRvw、−NRvCORw、−NRvCO2w、−NRvSO2w 、−CH2NRvSO2w、−NHCONRvw、−CONRvw、−SO2NRv wおよび−CH2SO2NRvwから選択される1つまたは複数の基によって任 意選択で置換されていてもよく、上式中、RvおよびRwは独立に、水素、C1 〜6 アルキル、アリール若しくはアリール(C1 〜6)アルキルを表す。 本明細書中で用いる「ハロゲン」という用語には、フッ素、塩素、臭素および ヨウ素が含まれ、特にフッ素が含まれる。 本発明には、上式Iの化合物のプロドラッグが範囲に含まれる。通常、このよ うなプロドラッグは、式Iの化合物の機能的誘導体であり、in vivoにお いて必要とされる式Iの化合物に容易に変換しうる。適当なプロドラッグ誘導体 を選択および調製するための従来の手順は、例えば、Design of Pr odrugs、H.Bundgaard編、Elsevier、1985年に記 載されている。 本発明の化合物が、少なくとも1つの不斉中心を有している場合には、鏡像異 性体類として存在する。本発明の化合物が、 2つ以上の不斉中心を有している場合には、さらにジアステレオアイソマー類と して存在する。いかなる場合にも、このようなすべての異性体類およびそれらの どんな割合の混合物も本発明の範囲内に包含されることは理解されるであろう。 XおよびYのうち1つが窒素で、他の1つがCHを表すのが適当である。 1つの具体的な実施形態においては、Xは窒素を表し、YはCHを表す。 もう1つの具体的な実施形態においては、XはCHを表し、Yは窒素を表す。 R1の具体的なものには、4−メチルチアゾール−2−イルおよび4−ヒドロ キシメチルチアゾール−2−イルが含まれる。R1の好ましいものは、4−メチ ルチアゾール−2−イルである。 置換基R2の適当なものには、水素、ハロゲン、アリール、アリール(C2 〜6 )アルケニル、アリール(C2 〜6)アルキニル、ヘテロアリール、アリールオキ シ、アリール(C1 〜6)アルコキシおよびヘテロアリール(C1 〜6)アルコキシ が含まれ、それそれの基は、任意に1つ以上の置換基で置換されていてもよい。 R2の典型的なものには、水素、ハロゲン、アリール、ア リール(C2 〜6)アルケニル、アリール(C2 〜6)アルキニル、ヘテロアリール 、アリールオキシおよびアリール(C1 〜6)アルコキシが含まれ、それぞれの基 は、任意に1つ以上の置換基で置換されていてもよい。 R2の代表的なものには、水素、クロロ、ブロモ、フェニル、フェニルエテニ ル、フェニルエチニル、ピリジニル、ベンゾフリル、チエニル、フェノキシ、ベ ンジルオキシおよびピリジニルメトキシが含まれ、それぞれの基は、任意に1つ 以上の置換基で置換されていてもよい。 通常、基R2は、非置換であっても、または1つまたは2つの置換基で置換さ れていてもよい。R2基上の代表的置換基には、ハロゲン、C1 〜6ヒドロキシア ルキル、C1 〜6アルコキシ、C1 〜3アルキレンジオキシ、ホルミルおよびC1 〜6 アルキルチオが含まれる。 R2の具体的なものには、水素、クロロ、ブロモ、フェニル、フルオロフェニ ル、クロロフェニル、ジクロロフェニル、ヒドロキシメチル−フェニル、メトキ シフェニル、ジメトキシフェニル、(フルオロ)(メトキシ)フェニル、(クロ ロ)(フルオロ)フェニル、(クロロ)(メトキシ)フェニル、メチレン ジオキシフェニル、ホルミルフェニル、メチルチオ−フェニル、フェニルエテニ ル、フェニルエチニル、ピリジニル、ベンゾフリル、チエニル、フェノキシ、ベ ンジルオキシ、フルオロ−ベンジルオキシ、ブロモ−ベンジルオキシおよびピリ ジニルメトキシが含まれる。 置換基R3の適当なものには、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、トリフルオ ロメチル、アミノ、C1 〜6アルキルアミノ、ジ(C1 〜6)アルキルアミノ、C1 〜6 アルキル、C1 〜6アルコキシ、アリール(C1 〜6)アルコキシ、C2 〜6アル キルカルボニルおよびC1 〜6アルキルスルホニルが含まれる。R3の具体的なも のには、水素およびハロゲン、特に水素またはクロロ、通常は水素が含まれる。 本発明の具体的な下位分類の化合物は、式IIの化合物、およびその塩および そのプロドラッグであり、 上式中、 Eは、上式Iに関する定義と同様であり、 Y1は、CH若しくは窒素を表し、 R11は、メチル若しくはヒドロキシメチルを表し、 R12は、水素、ハロゲン、アリール、アリール(C2 〜6)アルケニル、アリー ル(C2 〜6)アルキニル、ヘテロアリール、アリールオキシ、アリール(C1 〜6 )アルコキシ若しくはヘテロアリール(C1 〜6)アルコキシを表し、それぞれの 基は、任意に1つ以上の置換基で置換されていてもよく、並びに、 R13は、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、トリフルオロメチル、アミノ、C1 〜6 アルキルアミノ、ジ(C1 〜6)アルキルアミノ、C1 〜6アルキル、C1 〜6ア ルコキシ、アリール(C1 〜6)アルコキシ、C2 〜6アルキルカルボニル若しくは C1 〜6アルキルスルホニルを表す。 本発明はまた、R12が、水素、ハロゲン、アリール、アリール(C2 〜6)アル ケニル、アリール(C2 〜6)アルキニル、ヘテロアリール、アリールオキシ若し くはアリール(C1 〜6)アルコキシを表し、それぞれの基は、任意に1つ以上の 置換基で置換されていてもよく、E、Y1、R11およびR13が、前の定 義と同じである、前に定義した式IIの化合物、またはその塩またはそのプロド ラッグを提供する。 R11の具体的なものは、メチルであり、チアゾール環の4位にあるのが好まし い。 通常、R12基は、非置換であっても、または1つ若しくは2つの置換基で置換 されていてもよい。 R12基上の適当な置換基の例には、ハロゲン、C1 〜6ヒドロキシアルキル、C1 〜6 アルコキシ、C1 〜3アルキレンジオキシ、ホルミルおよびC1 〜6アルキルチ オが含まれる。代表的な置換基には、フルオロ、クロロ、ヒドロキシメチル、メ トキシ、メチレンジオキシ、ホルミルおよびメチルチオが含まれる。 R12の具体的なものには、水素、フェニル、フルオロフェニル、クロロフェニ ル、ジクロロフェニル、ヒドロキシメチル−フェニル、メトキシフェニル、ジメ トキシフェニル、(フルオロ)(メトキシ)フェニル、(クロロ)(フルオロ) フェニル、(クロロ)(メトキシ)フェニル(特に、3−クロロ−4−メトキシ フェニル)、メチレンジオキシフェニル、ホルミルフェニル、メチルチオ−フェ ニル、フェニルエテニル、フェニルエチニル、ピリジニル、ベンゾフリル、チエ ニル、フェノキシ、 ベンジルオキシ、フルオロ−ベンジルオキシ、ブロモ−ベンジルオキシおよびビ リジニルメトキシが含まれる。 R13の具体的なものには、水素およびハロゲン、特に水素若しくはクロロが含 まれる。R13の代表的なものは水素である。 本発明の範囲内にある具体的な化合物には、 11−ベンジルオキシ−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6,7−ジ ヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン 、 11−(4−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)− 6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン −8−オン、 11−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール− 2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シ クロヘプテン−8−オン、 11−(4−フルオロフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)− 6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン −8−オン、 11−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2− イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a −ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン、 4−[9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−オキソ−6,7−ジヒド ロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−11−イル] ベンズアルデヒド、 11−(2−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)− 6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン −8−オン、 11−(3−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)− 6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン −8−オン、 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−フェニルエチニル−6,7− ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オ ン、 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−スチリル−6,7−ジヒドロ −5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン、 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a −ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン、 11−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール− 2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シ クロヘプテン−8−オン、 11−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール −2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c] シクロヘプテン−8−オン、 11−(4−メチルスルフェニルフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2 −イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シク ロヘプテン−8−オン、 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−フェニル−6,7−ジヒドロ −5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン、 11−(2,5−ジメトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イ ル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘ プテン−8−オン、 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−(チエン−3−イル)−6, 7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8 −オン、 11−(3,5−ジクロロフェニル)−9−(4−メチルチア ゾール−2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a ,c]シクロヘプテン−8−オン、 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−(チエン−2−イル)−6, 7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8 −オン、 11−(2,4−ジメトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イ ル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘ プテン−8−オン、 11−(ベンゾフラン−2−イル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル) −6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテ ン−8−オン、 11−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール −2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c] シクロヘプテン−8−オン、 11−ベンジルオキシ−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6,7−ジ ヒドロ−5H−3,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン 、 11−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ−9−(4−メチルチアゾール−2−イ ル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a− ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン、 11−ベンジルオキシ−9−(4−ヒドロキシメチルチアゾール−2−イル)− 6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン −8−オン、 1−ベンジルオキシ−3−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒ ドロ−6H−ベンゾ[c]ピリド[1,2−a]アゼピン−4−オン、 1−(4−メトキシフェニル)−3−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7 ,8−ジヒドロ−6H−ベンゾ[c]ピリド[1,2−a]アゼピン−4−オン 、 10−ベンジルオキシ−8−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5H−ピリ ド[3,4−a]インドリジン−7−オン、 1−ベンジルオキシ−3−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6H−ピリド [2,1−a]イソインドール−4−オン、 1−ベンジルオキシ−3−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6,7−ジヒ ドロピリド[2,1−a]イソキノリン−4−オン、 5−ベンジルオキシ−7−(4−メチルチアゾール−2−イル)−9,10−ジ ヒドロ−3,8a−ジアザフェナントレン −8−オン、 5−(4−メトキシフェニル)−7−(4−メチルチアゾール−2−イル)−9 ,10−ジヒドロ−3,8a−ジアザフェナントレン−8−オン、 11−(2−ブロモベンジルオキシ)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル )−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプ テン−8−オン、 11−(4−フルオロベンジルオキシ)−9−(4−メチルチアゾール−2−イ ル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘ プテン−8−オン、 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−フェノキシ−6,7−ジヒド ロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン、 11−(2,4−ジクロロフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル )−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプ テン−8−オン、 11−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−9−(4−メチルチアゾール− 2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シ クロヘプテン−8−オン、 11−(2−クロロフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6 ,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン− 8−オン、 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−(ピリジン−3−イルメトキ シ)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘ プテン−8−オン、 およびその塩およびそのプロドラッグが含まれる。 本発明は、不安の治療および/または予防のための方法であって、そのような 治療を必要とする患者に、有効量の、前に定義した式Iの化合物または薬学的に 許容されるその塩を投与することを含む方法も提供する。 さらに、本発明は、痙攣の治療および/または予防(例えば、てんかんまたは 関連する障害の患者における)のための方法であって、そのような治療を必要と する患者に、有効量の、前に定義した式Iの化合物または薬学的に許容されるそ の塩を投与することを含む方法を提供する。 本発明の化合物のヒトGABAA受容体のα3サブユニットに対する結合親和 性(Ki)は、後述の分析法によって容易に測定される。本発明の化合物のα3 サブユニット結合親和性 (Ki)は、理論的には10nM以下であり、2nM以下が好ましく、1nM以 下がより好ましい。 本発明の化合物は、ヒトGABAA受容体のα3サブユニットを発現する安定 的にトランスフェクトした組換え細胞系においてGABAの20%有効濃度(E C20)での応答を、理論的には少なくとも40%、好ましくは少なくとも50% 、より好ましくは少なくとも60%増強するものである。さらに、本発明の化合 物は、ヒトGABAA受容体のα1サブユニットを発現する安定にトランスフェ クトした組換え細胞系においてGABAの20%有効濃度での応答を、理論的に は高々30%、好ましくは高々20%が、より好ましくは高々10%増強させる 程度である。 ヒトGABAA受容体のα3およびα1サブユニットを発現する安定的にトラ ンスフェクトした組換え細胞系におけるGABAの20%有効濃度での応答の増 強は、Wafford他、Mol.Pharmacol.、50巻、670〜6 78ページ、1996年に記載されているプロトコールと類似の方法によって容 易に測定することができる。この方法は、安定にトランスフェクトした真核細胞 、通常、安定にトランスフェクトした マウスのLtk繊維芽細胞を用いて行われる。 本発明の化合物は、高架プラス迷路(elevated plus maze) および条件付飲水抑制(conditioned suppression o f drinking)テスト(Dawson他、Psychopharmac ology、121巻、109〜117ページ、1995年を参照)における陽 性反応で明らかなように、抗不安作用を示す。さらに、本発明の化合物は、反応 感受性(鎖牽引(chain−pulling))テスト(Bayley他、J .Psychopharmacol.、10巻、206〜213ページ、199 6年を参照)から得られた妥当な結果から確認されるように、実質的に非鎮静性 である。 本発明の化合物は抗痙攣作用も示す。このことは、J.Pharmacol. Exp.Ther.、279巻、492〜501ページ、1996年でBris tow他によって述べられたものと類似のプロトコールに従い、ラットおよびマ ウスにおけるペンチレンテトラゾール誘発性発作の阻止能力によって証明するこ とができる。 行動性効果をもたらすために、本発明の化合物は脳移行性で あることが理想である。言い換えれば、これらの化合物は、いわゆる「血液脳関 門」を通過する能力を持たなければならない。本発明の化合物は、経口経路によ る投与により、有益な治療作用を発揮する能力を持つことが好ましい。 本発明は、薬学的に許容される坦体と組み合わされた1つ以上の本発明の化合 物を含む医薬組成物も提供する。これらの組成物は、錠剤、丸剤、カプセル剤、 散剤、顆粒剤、滅菌非経口水剤若しくは懸濁剤、計量噴射剤若しくは液体スプレ ー剤、点滴薬、アンプル剤、自動注入器具若しくは坐剤などの単位剤形であるこ とが好ましく、経口、非経口、鼻内、舌下若しくは直腸投与、または吸入若しく は吹き入れによる投与が好ましい。錠剤などの固体組成物を調製する場合には、 主要活性成分を医薬用坦体、例えばトウモロコシデンプン、乳糖、ショ糖、ソル ビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸2カルシ ウム若しくはガム類などの従来の錠剤化成分、および水などの他の医薬用希釈剤 と混合し、本発明の化合物または薬学的に許容されるその塩の均一な混合物を含 む固体プレフォーミュレーション組成物を生成させる。これらのプレフォーミュ レーション組成物を均一と呼ぶときには、錠剤、丸剤お よびカプセル剤などの有効性の等しい単位剤形に容易に組成物を細分化できるよ うに、活性成分が組成物全体にむらなく分散していることを意味する。次いで、 この固体プレフオーミュレーション組成物を、本発明の活性成分0.1から約5 00mgを含有する前述のタイプの単位剤形に細分化する。通常の単位剤形は、 活性成分1から100mg、例えば、1、2、5、10、25、50または10 0mgを含有する。本新規組成物の錠剤または丸剤は、コーティングするかさも なければ調合し、持続的な作用という利点を有する剤形とすることができる。例 えば、錠剤または丸剤は、内側投与成分および外側投与成分を含むことができ、 後者は前者を包むような形をとる。胃における崩壊に抵抗するために役立ち、内 側の成分が変化することなく十二指腸まで通過するか、放出を遅延させることが できる腸溶層によって2つの成分を分離することができる。このような腸溶層ま たは腸溶コーティングには様々な材料を用いることが可能であり、このような材 料には、いくつかの酸ポリマー(polymeric acid)、並びに酸ポリ マーとシェラック、セチルアルコールおよび酢酸セルロースのような材料との混 合物が含まれる。 経口または注射による投与のために本発明の新規組成物を含有させることがで きる液体剤形には、水剤、適当な香りを付けたシロップ剤、水性若しくは油性懸 濁剤、および綿実油、ゴマ油、ヤシ油若しくは落花生油などの食用油を用いた香 りを付けた乳剤、ならびにエリキシル剤および類似の医薬用賦形剤が含まれる。 水性懸濁剤に適当な分散化剤また懸濁化剤には、トラガカント、アカシア、アル ギネート、デキストラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセル ロース、ポリビニルピロリドンまたはゼラチンなどの合成および天然ガム類が含 まれる。 不安の治療における適当な投与レベルは、1日当たり約0.01から250m g/kgで、1日当たり約0.05から100mg/kgが好ましく、1日当た り約0.05から5mg/kgが特によい。この化合物は、1日1から4回の投 与計画で投与することができる。 本発明の化合物は、式IIIで表される化合物の環化を含む方法によって調製 することができる。 上式中、E、X、Y、R1、R2およびR3が前の定義と同じで、L1が容易に置換 可能な基である。 容易に置換可能な基L1は、ハロゲン原子、例えばブロモが適当で、その場合 、環化は式IIIの化合物を通常ベンゼンなどの不活性溶媒中、1,1’−アゾ ビスイソブチロニトリル(AIBN)などのラジカル開始剤の存在下で水素化ト リブチルスズと処理することによって好都合に行われる。 式IIIの中間体は、式IVの化合物を式Vの化合物と反応させることにより 好適に調製することができる。 上式中、E、X、Y、R1、R2、R3およびL1は、前の定義と同じで、L2は容 易に置換可能な基である。 容易に置換可能な基L2は、ハロゲン原子、例えばブロモが適当で、その場合 、化合物IVとVとの反応は、通常1,2−ジメトキシエタンおよびN,N−ジ メチルホルムアミドの混合物である溶媒系中、臭化リチウムの存在下で水素化ナ トリウムで処理することによって好都合に行われる。あるいは、容易に置換可能 な基L2は、ヒドロキシでもよく、その場合、化合物IVとVとの反応は、通常 ジクロロメタンなどの不活性溶媒中、アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD)の 存在下でトリフェニルホスフィンで処理することによって好都合に行われる。 これらの化合物が市販されていない場合には、式IVおよびVの出発材料は、 添付の実施例に記載したものと類似の方法、または当技術分野でよく知られた標 準の方法によって調製することができる。 適切な場合には、上記のプロセスで最初に得られた式Iのいずれの化合物も、 当技術分野で知られている技術により式Iの他の化合物に合成できることは理解 されるであろう。例えば、最初に得られたR2がベンジルオキシである式Iの化 合物は、ジクロロメタン中で三臭化ホウ素を用いて脱ベンジル化するステップと 、得られたヒドロキシ化合物をピリジンの存在下で無水 トリフルオロメタンスルホン酸で処理して対応するトリフラート誘導体を得るス テップと、前ステップの化合物をテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジ ウム(0)および炭酸ナトリウムの存在下で適当なアリールまたはアリール(C2 〜6 )アルケニルボロン酸と反応させるか、若しくは塩化ビス(トリフェニルホ スフィン)パラジウム(II)、トリエチルアミンおよびN,N−ジメチルホル ムアミドの存在下で適当なアリール(C2 〜6)アルキンと反応させて式Iの所望 の生成物を得るステップとを含む段階的方法によって、R2がアリール、アリー ル(C2 〜6)アルケニルまたはアリール(C2 〜6)アルキニルである式Iの対応 する化合物に変換することができる。さらに、最初に得られたR2がベンジルオ キシを表す式Iの化合物は、前述の脱ベンジル化と、それに続き、得られたヒド ロキシ化合物を通常N,N−ジメチルホルムアミドなどの溶媒中、水素化ナトリ ウムの存在下に、例えば塩化3−ピコリルなどのハロゲン化ヘテロアリール(C1 〜6 )アルキルといったアルキル化剤で処理することによって、R2がヘテロア リール(C1 〜6)アルキルである式Iの対応する化合物に変換することができる 。 本発明の化合物を調製するための前述の方法が立体異性体の 混合物を与える場合には、これらの異性体を分取クロマトグラフィーなどの従来 の技術によって分離することができる。新規化合物はラセミ体として調製しても よく、又、個々の鏡像異性体をエナンチオ特異的またはエナンチオ選択的合成、 あるいは分割によって調製してもよい。例えば、新規化合物は、分取HPLCな どの標準的技術、若しくは(−)−ジ−p−トルオイル−d−酒石酸および/ま たは(+)−ジ−p−トルオイル−l−酒石酸などの光学活性な酸との塩形成に よるジアステレオマー対の生成とそれに続く分別結晶化および遊離塩基の再生に よって各成分の鏡像異性体に分割することができる。新規化合物は、ジアステレ オマーエステル若しくはアミドの生成とそれに続く、クロマトグラフィによる分 離およびキラル補助剤の除去によって分割することもできる。 上記いずれの合成順序の間においても、いずれの感心のある分子上にある敏感 なまたは反応性の基を保護する必要があり、かつ/または望ましい。これは、P rotective Groups in Organic Chemistr y、J.F.W.McOmie編、Plenum Press、1973年;お よびT.W.Greene & P.G.M.Wuts、 Protective Groups in Organic Synthes is、John Wiley & Sons、1991年に記載された保護基な どの従来の保護基によって行うことができる。保護基は、当技術分野で知られて いる方法を用い、以後の好都合な段階で除去することができる。 以下の実施例は、本発明の化合物の調製を例示するものである。 本発明の化合物は、Ltk細胞において安定に発現されたα2またはα3サブ ユニットを含むヒトGABAA受容体のベンゾジアゼピン結合部位への[3H]− フルマゼニル(flumazenil)の結合を強力に阻害する。 試薬 ・リン酸緩衝生理食塩水(PBS)。 ・アッセイ用緩衝液:10mM KH2PO4、100mM KCl、pH 7. 4室温。 ・アッセイ用緩衝液に溶かした[3H]−フルマゼニル(α1β3γ2細胞の場 合18nM;α2β3γ2細胞の場合18nM;α3β3γ2細胞の場合10n M)。 ・アッセイ用緩衝液に溶かしたフルニトラゼパム100μM。 ・アッセイ用緩衝液に再懸濁した細胞(1トレイ10ml)。 細胞の採取 上清を細胞から取り除く。PBS(約20ml)を加える。細胞をかき取り、 50mlの遠沈管に入れる。この手順をさらにPBS10mlを用いて繰り返し 、ほとんどの細胞が確実に取り除かれるようにする。卓上遠心分離器で3000 rpmで20分間遠心分離を行って細胞をペレット化し、次いで、所望ならば冷 凍する。ペレットは細胞トレイ(25cm×25cm)当たり10mlの緩衝液 に再懸濁する。 アッセイ 深めの96穴プレートまたは試験管で行うことができる。それぞれの試験管は 、 ・アッセイ用緩衝液300μl ・[3H]−フルマゼニル50μl(最終濃度は、α1β3γ2細胞の場合1. 8nM;α2β3γ2細胞の場合1.8nM;α3β3γ2細胞の場合1.0n M)。 ・緩衝液、または化合物を10%DMSO(合計)に溶かす場合は溶媒坦体(例 えば、10%DMSO)50μl;試験化合物またはフルニトラゼパム(非特異 的結合の測定のため)、最 終濃度10μM。 ・細胞100μl、を含む。 アッセイ物を40℃で1時間インキュベートし、次いで、Tomtecまたは Brandel細胞採取器を用いてGF/Bフィルタ上にろ過し、続いて氷冷し たアッセイ用緩衝液3mlで3回洗浄する。フィルタを乾燥し、液体シンチレー ション計数法でカウントする。全結合に対して予想される値は、液体シンチレー ション計数法を用いた場合は、全カウントについて3000〜4000dpm、 非特異的結合については200dpm未満であり、メルチレックス(melti lex)固体シンチラント(scintillant)でカウントする場合は、 全カウントについて1500〜2000dpm、非特異的結合については200 dpm未満である。結合パラメータは、非線形最小二乗法回帰分析によって求め られ、それらを用いてそれぞれの試験化合物についての阻害定数Kiを計算する ことができる。 添付の実施例の化合物が上記分析法で試験され、すべての化合物がヒトGAB AA受容体のα2および/またはα3サブユニットからの[3H]−フルマゼニル の置換に対して100nM 以下のKi値を有することが分かった。 実施例1 11−ベンジルオキシ−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6,7−ジ ヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン ステップ1:2−ベンジルオキシ−3−(N,N−ジメチルアミノ)プロペナー ル Croat.Chim.Acta、235ページ、1966年に報告された文 献手順の改良法によって調製した。五塩化リン(0.13mol)を、20〜3 0℃でベンジルオキシアセトアルデヒドジエチルアセタール(0.13mol) に加えた。反応混合物を60℃で75分間加熱し、次いで0℃まで冷却した。反 応混合物をDMF(0.39mol)で処理し、室温で4日間撹拌した。反応混 合物を1.0N HCl(aq)(200ml)およびエーテル(200ml) で希釈した。エーテル層を捨て、水層を8N NaOH(aq)で塩基性とした 。水層を酢酸エチルおよびエーテルで抽出し、合わせた有機抽出液を乾燥(Mg SO4)、ろ過して真空で蒸発させた。得られた黒色の油をカラムクロマトグラ フィで精製すると、褐色の固体とし て生成物が得られた(0.06mol、43%)。δH(250MHz;CDC l3)8.62(1H、s)、7.44〜7.26(5H、m)、6.18(1 H、s)、4.96(2H、s)、3.04(6H、s)。 ステップ2:5−ベンジルオキシ−3−(4−メチルチアゾール−2−イル)− 1H−ピリジン−2−オン 2−(4−メチルチアゾール−2−イル)アセタミド(0.016mol)、 2−ベンジルオキシ−3−(N,N−ジメチルアミノ)プロペナール(0.01 7mol)、水素化ナトリウム(0.032mol)、メタノール(1.3ml )およびDMF(100ml)を70℃で4時間加熱した。反応物を冷却し、5 .0N HCl(aq)で酸性とし、水に注加した。得られた沈殿をろ過によっ て集め、乾燥すると、褐色の固体として生成物が得られた(11.7mmol、 73%)。δH(360MHz;CDCl3)9.38(1H、s)、7.47〜 7.34(7H、m)、7.09(1H、s)、5.21(2H、s)、2.6 9(3H、S)。 ステップ3:5−ベンジルオキシ−1−[3−(3−ブロモピリジン−4−イル )プロピル]−3−(4−メチルチアゾール −2−イル)−1H−ピリジン−2−オン Tetrahedron Lett.、8917ページ、1995年に報告さ れた手順の改良法によって調製した。5−ベンジルオキシ−3−(4−メチルチ アゾール−2−イル)−1H−ピリジン−2−オン(3.3mmol)をDMF (5ml)およびDME(20ml)に溶かした。反応混合物を0℃まで冷却し 、水素化ナトリウム(3.5mmol)で処理した。10分後、反応混合物を臭 化リチウム(6.6mmol)で処理し、室温で15分間撹拌した。反応混合物 を、4−(3−ブロモプロピル)−3−ブロモピリジン(5.0mmol)のD ME(5ml)溶液で処理し、次いで75℃で60時間加熱した。反応混合物を 冷却し、酸性とし、酢酸エチルで洗浄した。水層を塩基性とし、酢酸エチルで抽 出した。有機抽出液を乾燥(MgSO4)、ろ過して真空で蒸発させた。カラム クロマトグラフィにより精製すると、黄色い泡状の生成物が得られた(2.74 mmol、82%)。δH(250MHz;CDCl3)8.65(1H、s)、 8.60(1H、brd)、8.41(1H、d、J=7.1)、7.40〜7 .33(5H、m)、7.16(1H、d、J=7.3)、7.03(1H、 s)、7.00(1H、d、J=4.6)、5.02(2H、s)、4.13( 2H、t、J=10.4)、2.79〜2.72(2H、m)、2.53(3H 、s)、2.17〜2.04(2H、m)。 ステップ4:11−ベンジルオキシ−9−(4−メチルチアゾール−2−イル) −6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテ ン−8−オン 5−ベンジルオキシ−1−[3−(3−ブロモピリジン−4−イル)プロピル ]−3−(4−メチルチアゾール−2−イル)−1H−ピリジン−2−オン(2 .0mmol)をベンゼンに溶かし、水素化トリブチルスズ(4.0mmol) およびAIBN(2.0mmol)で処理し、16時間還流した。反応混合物を 真空で蒸発させ、残渣を2.0N HCl(aq)および酢酸エチルに分配した 。水層を酢酸エチルで洗浄し、次いで塩基性とし、酢酸エチルで抽出した。酢酸 エチル抽出液を合わせ、乾燥(MgSO4)し、ろ過して真空で蒸発させると粗 製の油が得られた。カラムクロマトグラフィによる精製で、閉環した生成物が得 られた(総収量約1.0mmol、50%)。δH(360MHz;CDCl3) 8.83(1H、s)、8.81(1H、 s)、8.60(1H、d、J=6.0)、7.37〜6.99(7H、m)、 5.17〜5.09(2H、m)、4.85(1H、d、J=11.6)、3. 07〜2.99(1H、m)、2.58〜2.39(5H、m)、2.17〜2 .08(1H、m)、1.97〜1.87(1H、 m)。 実施例2 11−(4−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)− 6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン −8−オン ステップ1:11−ヒドロキシ−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6 ,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン− 8−オン 11−ベンジルオキシ−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6,7− ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オ ンをジクロロメタンに溶かし0℃まで冷却した。3臭化ホウ素のジクロロメタン 溶液(2.0mmol)をゆっくりと加え、反応混合物を放置して室温まで温め た。反応混合物をメタノール、エーテルおよび4.0N NaOH(aq)で処 理した。水層をエーテルで洗浄し、次いでHCl(aq)で注意深く中和した。 水性混合物を酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル抽出液を合わせ、乾燥(MgS O4)し、ろ過して蒸発させると、黄色の粉末として所望のフェノールが得られ た(収量約0.9mmol、90%)。δH(360MHz;CDCl3)8.9 1(1H、s)、8.58(1H、 d)、8.30(1H、s)、7.27(1H、s)、7.07(1H、s)、 5.15(1H、dd、J=13.2、5.5)、3.18〜3.09(1H、 m)、2.80〜2.74(1H、m)、2.68〜2.50(5H、m)、2 .28(1H、s)、2.05〜2.00(1H、m)。 ステップ2:9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−トリフルオロメ タンスルホニルオキシ−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[ a,c]シクロヘプテン−8−オン 前記フェノール(1.7mmol)をジクロロメタン(30ml)およびピリ ジン(2.6mmol)に溶かし−78℃まで冷却した。反応混合物をトリフル オロメタンスルホン酸無水物(2.2mmol)で処理し、放置して室温まで温 めた。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、炭酸ナトリウム溶液および食塩水 で洗浄し、乾燥(MgSO4)し、ろ過して真空で蒸発させた。フラッシュカラ ムクロマトグラフィで精製すると、黄色の粉末として所望のトリフレートが得ら れた(収量約1.2mmol、73%)。δH(360MHz;CDCl3)8. 77(1H、s)、8.76(1H、d)、8.62(1H、s)、 7.33(1H、d、J=4.9)、7.11(1H、s)、5.23(1H、 dd、J=5.4、13.4)、3.17〜3.10(1H、m)、2.88〜 2.82(1H、m)、2.70〜2.55(5H、m)、2.10〜2.04 (1H、m)。 ステップ3:11−(4−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール− 2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シ クロヘプテン−8−オン 前記トリフレート(0.11mmol)および4−メトキシフェニルボロン酸 (0.22mmol)をDME(5ml)および2.0N Na2CO3(aq) に溶かした。新たに調製したPd(PPh34(触媒量)を加え、反応混合物を 窒素雰囲気中、100℃で2時間加熱した。反応混合物を冷却し、酢酸エチルお よび2.0N HCl(aq)で希釈した。水層を分離し、酢酸エチルで洗浄し た。水層を塩基性とし、酢酸エチルで抽出した。合わせた酢酸エチル抽出液を乾 燥(MgSO4)し、ろ過して真空で蒸発させると粗製の固体が得られた。フラ ッシュカラムクロマトグラフィで精製するか酢酸エチルですりつぶすと、生成物 が得られた。δH(360MHz;CDCl3)8.75(1H、s)、8.47 (1H、d、J=5.0)、8.05 (1H、s)、7.24(1H、d、J=5.0)、7.05(1H、s)、6 .92(2H、d、J=8.6)、6.74(2H、d、J=8.6)、5.3 0(1H、dd、J=5.5、13.5)、3.76(3H、s)、3.12〜 3.06(1H、m)、2.86〜2.77(2H、m)、2.66〜2.52 (4H、m)、2.08〜2.02(1H、m)。 実施例3 11−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール− 2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シ クロヘプテン−8−オン δH(360MHz;CDCl3)8.75(1H、s)、8.47(1H、d 、J=5.0)、8.07(1H、s)、7.24(1H、d、J=5.0)、 7.05(2H、2xs)、6.84〜6.71(2H、m)、5.30(1H 、dd、J=5.5、13.5)、3.86(3H、s)、3.15〜3.06 (1H、m)、2.91〜2.71(2H、m)、2.60〜2.52(4H、 m)、2.08〜2.02(1H、m)。 実施例4 11−(4−フルオロフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)− 6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン −8−オン δH(360MHz;CDCl3)8.75(1H、s)、8.47(1H、d 、J=5.0)、8.02(1H、s)、7.24(1H、d、J=5.0)、 7.06(1H、s)、6.98〜6.89(4H、m)、5.31(1H、d d、J=5.5、13.5)、3.15〜3.06(1H、m)、2.91〜2 .52(6H、m)、2.08〜2.02(1H、m)。 実施例5 11−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2− イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロ ヘプテン−8−オン δH(360MHz;CDCl3)8.75(1H、s)、8.46(1H、d 、J=5.0)、8.02(1H、s)、7.26〜7.20(3H、m)、7 .05(1H、s)、6.99(2H、d、J=8.0)、5.31(1H、d d、J=5.5、13.5)、4.64(2H、s)、3.15〜3.07(1 H、m)、2.92〜2.75(2H、m)、2.61〜2.52(4H、m) 、2.06〜2.02(1H、m)、1.8(1H、br s)。 実施例6 4−[9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−オキソ−6,7−ジヒド ロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−11−イル] ベンズアルデヒド δH(360MHz;CDCl3)9.96(1H、s)、8.68(1H、s )、8.51(1H、d、J=5.0)、8.00(1H、s)、7.75(2 H、d、J=8.4)、7.28(1H、d、J=4.9)、7.19(2H、 d、J=8.4)、7.07(1H、s)、5.31(1H、dd、J=5.5 、13.5)、3.17〜3.09(1H、m)、2.95〜2.77(2H、 m)、2.67〜2.53(1H、m)、2.53(3H、s)、2.06〜2 .02(1H、m)。 実施例7 11−(2−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)− 6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン −8−オン δH(360MHz;d6−DMSO)8.41〜8.39(2H、m)、7. 95(1H、s)、7.36(2H、d、J=4.8)、7.29〜7.26( 2H、m)、7.10〜6.90(2H、br、m)、5.13〜5.08(1 H、m)、3.08〜2.88(5H、m)、2.70〜2.35(5H、m) 、2.05〜2.00(1H、m)。 実施例8 11−(3−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)− 6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン −8−オン δH(360MHz;CDCl3)8.68(1H、s)、8.48(1H、d 、J=5.0)、8.08(1H、s)、7.23(1H、d、J=4.9)、 7.11(1H、t、J=7.9)、7.05(1H、s)、6.75(1H、 dd、J=7.7、2.5)、6.58(1H、s)、6.54(1H、d、J =7.6)、5.31(1H、dd、J=5.5、13.5)、3.70(3H 、s)、3.16〜3.07(1H、m)、2.90〜2.73(2H、m)、 2.66〜2.52(4H、m)、2.06〜2.02(1H、m)。 実施例9 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−スチリル−6,7−ジヒドロ −5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン δH(360MHz;CDCl3)8.70(1H、d、J=5.0)、8.6 2(1H、d、J=5.0)、7.37〜7.07(9H、m)、6.78(1 H、d、J=16.1)、5.26(1H、dd)J=5.5、13.5)、3 .11〜3.03(1H、m)、2.85〜2.79(1H、m)、2.69〜 2.52(5H、m)、2.05〜2.00(1H、m)。 実施例10 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a −ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン δH(360MHz;CDCl3)8.78〜8.60(3H、m)、7.25 (1H、d、J=4.7)、7.03(1H、s)、6.54(1H、d、J= 7.4)、5.24(1H、br s)、3.19(1H、br s)、2.9 0〜2.40(6H、br s)、2.10〜2.00(1H、br s)。 実施例11 11−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール− 2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シ クロヘプテン−8−オン δH(360MHz;CDCl3)8.72(1H、s)、8.48(1H、d 、J=5.0)、8.11(1H、s)、7.24(1H、d、J=4.9)、 7.05(1H、s)、6.66(1H、d、J=8.2)、6.47(1H、 s)、6.45(1H、s)、5.93(2H、s)、5.30(1H、dd、 J=5.4、13.6)、3.08(1H、m)、2.90〜2.84(1H、 m)、2.80〜2.70(1H、m)、2.59〜2.50(4H、m)、2 .00〜1.88(1H、m)。 実施例12 11−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール −2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c] シクロヘプテン−8−オン 1H NMR 250MHz(CDCl3)δ2.07(1H、m)、2.52 (3H、s)、2.50〜2.70(1H、m)、2.81〜2.85(2H、 m)、3.13(3H、bs)、 3.90(1H、bs)、5.30〜5.33(1H、m)、6.49(1H、 m)、6.89〜6.92(1H、m)、6.90(1H、s)、7.20〜7 .26(1H、m)、7.47(1H、m)、8.08(1H、m)、8.43 (1H、m)、8.62(1H、s)。マススペクトルES+(M+1)=43 4。 実施例13 11−(4−メチルスルフェニルフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2 −イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シク ロヘプテン−8−オン 1H NMR 360MHz(CDCl3)δ2.06(1H、m)、2.44 (3H、s)、2.52(3H、s)、2.56〜2.60(1H、m)、2. 73〜2.90(2H、m)、3.09(1H、dt、J=5.0、13.4H z)、5.31(1H、dd、J=5.43、13.4)、6.91(2H、d 、J=8.3Hz)、7.08(3H、m)、7.25(1H、m)、8.06 (1H、s)、8.49(1H、d)J=5.0Hz)、8.72(1H、s) 。マススペクトルES+(M+1)=432。 実施例14 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−フェニル−6,7−ジヒドロ −5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン 1H NMR 360MHz(CDCl3)δ2.04(1H、m)、2.52 (3H、s)、2.57〜2.61(1H、m)、2.74〜2.91(2H、 m)、3.07〜3.15(1H、dt、J=5.0、13.4Hz)、5.3 2(1H、dd、J=5.4、13.4Hz)、7.00〜7.05(3H、m )、7.21〜7.26(4H、m)、8.03(1H、s)、8.47(1H 、d、J=5.0Hz)、8.78(1H、s)。マススペクトルES+(M+ 1)=386。 実施例15 11−(2,5−ジメトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イ ル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘ プテン−8−オン マススペクトルES+(M+1)=446。 実施例16 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−(チエン−3−イル)−6, 7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8 −オン 1H NMR(CDCl3、360MHz)δ2.00〜2.05(1H、m) 、2.53(3H、s)、2.55〜2.63(1H、m)、2.73〜2.8 9(2H、m)、3.11(1H、dt、J=5.0、13.4Hz)、5.3 0(1H、dd、J=5.4、13.4Hz)、6.52(1H、d、J=5. 0Hz)、7.04(2H、s)、7.16(1H、m)、7.25(1H、m )、8.15(1H、s)、8.48(1H、d、J=5.0Hz)、8.78 (1H、s)。マススペクトルES+(M+1)=392。 実施例17 11−(3,5−ジクロロフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル )−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプ テン−8−オン マススペクトルES+(M+1)=454。 実施例18 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−(チエン−2−イル)−6, 7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8 −オン 1H NMR(CDCl3、360MHz)δ2.04(1H、m)、2.53 (3H、s)、2.57(1H、m)、2.70〜2.89(2H、m)、3. 11(1H、dt、J=5.0、13.4Hz)、5.30(1H、dd、J= 5.4、13.4Hz)、6.81(1H、m)、6.89(1H、m)、7. 06(1H、s)、7.18(1H、m)、7.26(1H、m)、8.29( 1H、s)、8.48(1H、d、J=5.0Hz)、8.78(1H、s)。 マススペクトルES+(M+1)=392。 実施例19 11−(2,4−ジメトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イ ル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘ プテン−8−オン マススペクトルES+(M+1)=446。 実施例20 11−(ベンゾフラン−2−イル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル) −6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテ ン−8−オン マススペクトルES+(M+1)=426。 実施例21 11−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール −2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c] シクロヘプテン−8−オン 1H NMR(DMSO、360MHz)δ1.99(1H、m)、2.34 (1H、m)、2.42(3H、s)、2.59(1H、m)、2.91〜3. 03(1H、m)、3.04〜3.14(3H、m)、3.92(1H、s)、 5.05(1H、m)、6.62〜6.65(1H、m)、6.69〜7.10 (1H、m)、7.34(1H、s)、7.41〜7.42(1H、m)、7. 59(1H、m)、7.88〜7.93(1H、m)、8.37(1H、m)、 8.44(1H、m)。マススペクトルES+(M+1)=434。 実施例22 11−ベンジルオキシ−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6,7−ジ ヒドロ−5H−3,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン δH(360MHz;CDCl3)8.73(1H、s)、8.59(1H、d 、J=5.0)、8.40(1H、s)、7.51(1H、d、J=5.0)、 7.26〜7.00(6H、m)、5.15〜5.06(2H、m)、4.81 (1H、d、J=11.6)、3.05〜2.97(1H、m)、2.63〜2 .44(5H、m)、2.10〜1.87(2H、m)。 実施例23 11−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ−9−(4−メチルチアゾール−2−イ ル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘ プテン−8−オン δH(500MHz;DMSO)8.64(1H、s)、8.33(1H、s )、8.24(1H、d、J=6.7)、7.40〜7.10(7H、m)、5 .17(1H、d、J=11.7)、4.97(1H、d、J=11.7)、4 .91(1H、m)、3.13(1H、m)、2.68(1H、m)、2.49 (3 H、s)、2.20〜1.90(3H、m)。 実施例24 11−ベンジルオキシ−9−(4−ヒドロキシメチルチアゾール−2−イル)− 6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン −8−オン、 δH(500MHz;DMSO)8.74(1H、s)、8.65(1H、s )、8.59(1H、d、J=4.6)、7.53〜7.10(7H、m)、5 .11(1H、d、J=11.5)、4.94(1H、m)、4.89(1H、 d、J=11.5)、4.69(2H、s)、3.02(1H、m)、2.79 (1H、m)、2.26(2H、m)、1.96(1H、m)。 実施例25 1−ベンジルオキシ−3−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒ ドロ−6H−ベンゾ[c]ピリド[1,2−a]アゼピン−4−オン δH(360MHz;CDCl3)8.72(1H、br s)、7.63(1 H、dd、J=1.3、7.5)、7.39(2H、m)、7.18(4H、m )、7.01(3H、m)、5.13(1H、dd、J=5.7、13.1)、 4.97(1H、d、 J=11.4)、4.74(1H、d、J=11.4)、3.09(1H、dt 、J=5.2、13.1)、2.58(1H、m)、2.56(3H、m)、2 .40(1H、m)、2.21(1H、m)、1.91(1H、m)。 実施例26 1−(4−メトキシフェニル)−3−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7 ,8−ジヒドロ−6H−ベンゾ[c]ピリド[1,2−a]アゼピン−4−オン δH(360MHz;CDCl3)8.71(1H、s)、7.26(2H、m )、6.97(2H、m)、6.92(2H、d、J=8.7)、6.84(1 H、d、J=7.4)、6.71(2H、d、J=8.7)、5.26(1H、 dd、J=5.5、13.2)、3.76(3H、s)、3.13(1H、dt 、J=5.0、13.2)、2.82(1H、m)、2.72(1H、m)、2 .51(3H、m)、2.50(1H、m)、1.99(1H、m)。 実施例27 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−フェニルエチニル−6,7− ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オ ン 実施例2、ステップ2で得られたトリフレート(0.1mmol)、フェニル アセチレン(0.5mmol)、DMF(2.5ml)、トリエチルアミン(1 ml)および塩化ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(11)(10m g)の溶液を、封管中、100℃で3時間加熱した。反応混合物を冷却し、2N HCl(aq)に注加し、酢酸エチルで洗浄した。水層を塩基性とし、酢酸エ チルで抽出した。酢酸エチル抽出液を食塩水で洗浄し、乾燥し、ろ過して真空で 蒸発させた。粗製の固体をジクロロメタン−エーテルに溶かし、水、pH4の緩 衝溶液、重炭酸ナトリウム溶液および水で順次洗浄した。有機相を乾燥し、ろ過 して蒸発させると約60%の収率で固体として生成物が得られた。 δH(360MHz;CDCl3)9.17(1H、s)、8.86(1H、s) 、8.68(1H、d、J=5.0)、7.33〜7.26(5H、m)、7. 07(1H、s)、5.25(1H、dd、J=5.5、13.5)、3.16 〜3.07(1 H、m)、2.90〜2.70(7H、m)、2.06〜2.02(1H、m) 。 実施例28 10−ベンジルオキシ−8−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5H−ピリ ド[3,4−a]インドリジン−7−オンステップ1:5−ベンジルオキシ−1 −(4−ブロモピリジン−3−イルメチル)−3−(4−メチルチアゾール−2 −イル)−1H−ピリジン−2−オン 5−ベンジルオキシ−3−(4−メチルチアゾール−2−イル)−1H−ピリ ジン−2−オン(1.0mmol)、4−ブロモ−3−ヒドロキシメチルピリジ ン(1.0mmol)、トリフェニルホスフィン(1.5mmol)、アゾジカ ルボン酸ジエチル(1.5mmol)およびTHF(10ml)を混ぜ、室温で 0.5時間撹拌した。反応混合物を酸性とし、エーテルで洗浄した。水層を塩基 性とし、エーテルで抽出した。エーテル抽出液を乾燥(MgSO4)し、ろ過し て真空で蒸発させた。カラムクロマトグラフィで精製すると、黄色の泡状の所望 の生成物が得られた(0.58mmol、58%)。 ステップ2:10−ベンジルオキシ−8−(4−メチルチアゾール−2−イル) −5H−ピリド[3,4−a]インドリジン−7−オン 実施例1、ステップ4に記載した手順に従って調製した。δH(360MHz ;CDCl3)8.92(1H、s)、8.89(1H、br s)、8.70 (1H、d、J=5.0)、7.89(1H、d、J=4.3)、7.53〜7 .40(5H、m)、7.10(1H、s)、5.35(4H、2xs)、2. 57(3H、s)。 実施例29 1−ベンジルオキシ−3−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6H−ピリド [2,1−a]イソインドール−4−オン δH(360MHz;CDCl3)8.80(1H、s)、8.10(1H、d 、J=6.7)、7.62〜7.40(8H、m)、7.03(1H、s)、5 .30(2H、s)、5.28(2H、s)、2.55(3H、s)。 実施例30 1−ベンジルオキシ−3−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6,7−ジヒ ドロピリド[2,1−a]イソキノリン−4−オン δH(250MHz;CDCl3)8.70(1H、s)、8.42(1H、d 、J=6.8)、7.40〜7.26(8H、m)、7.04(1H、s)、5 .06(2H、s)、4.42(2H、m)、2.94(2H、dd、J=6. 5、6.5)、2.56(3H、s)。 実施例31 5−ベンジルオキシ−7−(4−メチルチアゾール−2−イル)−9,10−ジ ヒドロ−3,8a−ジアザフェナントレン−8−オン δH(250MHz;d4−MeOH)9.00(1H、s)、8.47(1H 、s)、8.14(1H、d、J=9.4)、7.48〜7.45(1H、d、 J=9.4)、7.01(1H、s)、6.82〜6.73(5H、m)、4. 74(2H、s)、3.89(2H、t、J=9.0)、2.76〜2.69( 2H、m)、2.04(3H、s)。 実施例32 5−(4−メトキシフェニル)−7−(4−メチルチアゾール−2−イル)−9 ,10−ジヒドロ−3,8a−ジアザフェナントレン−8−オン δH(360MHz;CDCl3)8.62(1H、s)、8.40(1H、d 、J=4.9)、8.21(1H、s)、7.22〜7.16(3H、m)、7 .04(1H、s)、6.91〜6.88(2H、m)、4.42(2H、t、 J=6.0)、3.88(3H、s)、3.05(2H、t、J=6.0)、2 .51(3H、s)。 実施例33 11−(2−ブロモベンジルオキシ)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル )−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプ テン−8−オン 実施例2、ステップ1の生成物(0.15mmol)をDMF(2ml)に溶 かし、水素化ナトリウム(0.23mmol)で処理した。室温で10分後、反 応混合物を臭化2−ブロモベンジル(0.23mmol)で処理し、室温で1時 間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルおよび水で希釈した。水相をエーテルで抽 出した。合わせた有機抽出液を乾燥(MgSO4)し、ろ過して真空で蒸発させ た。カラムクロマトグラフィで精製すると、所望の生成物が得られた。δH(3 60MHz;CDCl3)8.83(2H、sx2)、8.58(1H、d、J =5.0)、 7.40(1H、d、J=7.6)、7.17〜7.07(5H、m)、5.2 0〜5.15(2H、m)、4.93(1H)d、J=12.1)、3.09〜 3.00(1H、m)、2.63〜2.47(5H、m)、2.34〜2.25 (1H、m)、2.05〜2.00(1H、m)。 実施例34 11−(4−フルオロベンジルオキシ)−9−(4−メチルチアゾール−2−イ ル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘ プテン−8−オン δH(360MHz;CDCl3)8.90(2H、m)、8.58(1H、d 、J=5.0)、7.14(1H、d、J=4.9)、7.07(1H、s)、 6.99〜6.95(2H、m)、6.85〜6.80(2H、m)、5.14 (1H、dd、J=5.8、13.5)、5.05(1H、d、J=11.6) 、4.79(1H、d、J=11.6)、3.03(1H、m)、2.60〜2 .54(4H、m)、2.49〜2.44(1H、m)、2.20〜2.10( 1H、m)、2.00〜1.88(1H、m)。 実施例35 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−フェノキシ−6,7−ジヒド ロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン 1H NMR 250MHz(CDCl3)δ2.05〜2.08(1H、m) 、2.49(3H、s)、2.59〜2.66(2H、m)、2.76〜2.8 4(1H、m)、3.13〜3.23(1H、m)、5.23〜5.30(1H 、m)、6.84(1H、s)、6.87(1H、s)、6.98〜7.06( 2H、m)、7.20〜7.28(3H、m)、8.58(2H、s)、8.7 8(1H、s)。マススペクトルES+(M+1)=402。 実施例36 11−(2,4−ジクロロフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル )−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプ テン−8−オン マススペクトルES+(M+1)=454、456、458。 実施例37 11−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−9−(4−メチルチアゾール− 2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シ クロヘプテン−8−オン マススペクトルES+(M+1)=438。 実施例38 11−(2−クロロフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6 ,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン− 8−オン マススペクトルES+(M+1)=420、422。 実施例39 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−(ピリジン−3−イルメトキ シ)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘ プテン−8−オン DMF(3ml)に溶かした11−ヒドロキシ−9−(4−メチルチアゾール −2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c] シクロヘプテン−8−オン(実施例2、ステップ1)(0.31mmol)を、 水素化ナトリウム(鉱油中の60%w/w分散として0.37mmol)で 処理し、5分間放置した。塩化3−ピコリル(0.46mmol)を加え、一昼 夜撹拌放置して反応させた。希釈した(DCM/H2O)。有機層を洗浄(H2O 、食塩水)し、乾燥(MgSO4)して真空で蒸発させた。フラッシュシリカク ロマトグラフィで精製すると、泡状の生成物が得られた。マススペクトルES+ (M+1)=417。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/08 A61P 25/08 25/22 25/22 43/00 111 43/00 111 C07D 471/14 101 C07D 471/14 101 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (72)発明者 モイス,クリストフアー・リチヤード イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし) (72)発明者 ネイデイーン,アラン イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし) (72)発明者 オーウエンズ,アンドリユー・ペイト イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし) (72)発明者 ルイス,リチヤード・トーマス イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式Iで表される化合物であって、 上式中、 Eが、−(CH2n−を表し、 nが、1、2または3であり、 XおよびYのうち1つが、CH、窒素またはN+−O-を表し、もう1つがCH を表し、 R1が、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、メチルチアゾリルまたは ヒドロキシメチルチアゾリルを表し、 R2およびR3が独立に、水素、炭化水素、複素環基、ハロゲン、シアノ、トリ フルオロメチル、ニトロ、−ORa、−OCORa、−OSO2a、−SRa、− SORa、−SO2a、−SO2NRab、−NRab、−NRaCORb、−NRa CO2 b、−CORa、−CO2aまたは−CONRabを表し、RaおよびRbが独立 に、水素、炭化水素または複素環基を表す化合物、若しくはその塩またはそのプ ロドラッグ。 2.式IIで表される化合物であって、上式中、 Eが、請求の範囲第1項の定義と同じであり、 Y1が、CHまたは窒素を表し、 R11が、メチルまたはヒドロキシメチルを表し、 R12が、水素、ハロゲン、アリール、アリール(C2 〜6)アルケニル、アリー ル(C2 〜6)アルキニル、ヘテロアリール、アリールオキシ、アリール(C1 〜6 )アルコキシまたはヘテロアリール(C1 〜6)アルコキシを表し、それぞれの基 が、任意に1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく、 R13が、水素、ハロゲン、シアノ、ニトロ、トリフルオロメ チル、アミノ、C1 〜6アルキルアミノ、ジ(C1 〜6)アルキルアミノ、C1 〜6ア ルキル、C1 〜6アルコキシ、アリール(C1 〜6)アルコキシ、C2 〜6アルキルカ ルボニルまたはC1 〜6アルキルスルホニルを表す請求の範囲第1項に記載の化合 物、およびその塩およびそのプロドラッグ。 3.11−ベンジルオキシ−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6,7 −ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8− オン、 11−(4−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)− 6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン −8−オン、 11−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール− 2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シ クロヘプテン−8−オン、 11−(4−フルオロフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)− 6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン −8−オン、 11−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2− イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a −ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン、 4−[9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−8−オキソ−6,7−ジヒド ロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−11−イル] ベンズアルデヒド、 11−(2−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)− 6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン −8−オン、 11−(3−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)− 6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン −8−オン、 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−フェニルエチニル−6,7− ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オ ン、 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−スチリル−6,7−ジヒドロ −5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン、 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a −ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン、 11−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール− 2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シ クロヘプテン−8−オン、 11−(5−フルオロ−2−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール −2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c] シクロヘプテン−8−オン、 11−(4−メチルスルフェニルフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2 −イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シク ロヘプテン−8−オン、 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−フェニル−6,7−ジヒドロ −5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン、 11−(2,5−ジメトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イ ル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘ プテン−8−オン、 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−(チエン−3−イル)−6, 7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8 −オン、 11−(3,5−ジクロロフェニル)−9−(4−メチルチア ゾール−2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a ,c]シクロヘプテン−8−オン、 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−(チエン−2−イル)−6, 7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8 −オン、 11−(2,4−ジメトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イ ル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘ プテン−8−オン、 11−(ベンゾフラン−2−イル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル) −6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテ ン−8−オン、 11−(4−フルオロ−2−メトキシフェニル)−9−(4−メチルチアゾール −2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c] シクロヘプテン−8−オン、 11−ベンジルオキシ−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6,7−ジ ヒドロ−5H−3,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン 、 11−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシ−9−(4−メチルチアゾール−2−イ ル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a− ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン、 11−ベンジルオキシ−9−(4−ヒドロキシメチルチアゾール−2−イル)− 6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン −8−オン、 1−ベンジルオキシ−3−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7,8−ジヒ ドロ−6H−ベンゾ[c]ピリド[1,2−a]アゼピン−4−オン、 1−(4−メトキシフェニル)−3−(4−メチルチアゾール−2−イル)−7 ,8−ジヒドロ−6H−ベンゾ[c]ピリド[1,2−a]アゼピン−4−オン 、 10−ベンジルオキシ−8−(4−メチルチアゾール−2−イル)−5H−ピリ ド[3,4−a]インドリジン−7−オン、 1−ベンジルオキシ−3−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6H−ピリド [2,1−a]イソインドール−4−オン、 1−ベンジルオキシ−3−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6,7−ジヒ ドロピリド[2,1−a]イソキノリン−4−オン、 5−ベンジルオキシ−7−(4−メチルチアゾール−2−イル)−9,10−ジ ヒドロ−3,8a−ジアザフェナントレン −8−オン、 5−(4−メトキシフェニル)−7−(4−メチルチアゾール−2−イル)−9 ,10−ジヒドロ−3,8a−ジアザフェナントレン−8−オン、 11−(2−ブロモベンジルオキシ)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル )−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプ テン−8−オン、 11−(4−フルオロベンジルオキシ)−9−(4−メチルチアゾール−2−イ ル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘ プテン−8−オン、 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−フェノキシ−6,7−ジヒド ロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オンから 選択される化合物、およびその塩およびそのプロドラッグ。 4.11−(2,4−ジクロロフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2− イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロ ヘプテン−8−オン、 11−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−9−(4−メチルチアゾール− 2−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−2, 7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン−8−オン、 11−(2−クロロフェニル)−9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−6 ,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘプテン− 8−オン、 9−(4−メチルチアゾール−2−イル)−11−(ピリジン−3−イルメトキ シ)−6,7−ジヒドロ−5H−2,7a−ジアザジベンゾ[a,c]シクロヘ プテン−8−オンから選択される化合物、およびその塩およびそのプロドラッグ 。 5.薬学的に許容される担体とともに、請求の範囲第1項に定義した式Iの化合 物、または薬学的に許容されるその塩またはそのプロドラッグを含む医薬組成物 。 6.治療に使用するための請求の範囲第1項から第4項のいずれか一項に記載の 化合物。 7.不安の治療および/または予防のための薬剤を製造するための請求の範囲第 1項から第4項のいずれか一項に記載の化合物の使用。 8.痙攣の治療および/または予防のための薬剤を製造するための請求の範囲第 1項から第4項のいずれか一項に記載の化合物の使用。 9.請求の範囲第1項に記載する化合物を調製する方法であって、式IIIの化 合物 (ここで、E、X、Y、R1、R2およびR3は、請求の範囲第1項の定義と同じ で、L1は容易に置換可能な基)を環化するステップと、所望であればその後で 最初に得られた式Iの化合物を標準的方法によって式Iで表される他の化合物に 変換するステップとを含む方法。 10.不安を治療および/または予防するための方法であって、そのような治療 を必要とする患者に、有効量の請求の範囲第1項に定義した式Iの化合物または 薬学的に許容されるその塩またはそのプロドラッグを投与することを含む方法。 11.痙攣を治療および/または予防するための方法であって、そのような治療 を必要とする患者に、有効量の請求の範囲第1項に定義した式Iの化合物または 薬学的に許容されるその塩またはそのプロドラッグを投与することを含む方法。
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