JP2001521370A - 細胞懸濁液と三次元組織培養物の大規模生育と包装のための装置 - Google Patents

細胞懸濁液と三次元組織培養物の大規模生育と包装のための装置

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Abstract

(57)【要約】 細胞懸濁液や三次元組織や他の生物学的組織を大規模に培養および包装するための装置が開示される。装置は、1つ以上の個別の培養ポケットを含む複数の可撓性の処理チャンバと、複数の剛性スペーサと、流体注入マニホルドと、流体排出マニホルドと、流体貯蔵器と、装置内の流体を輸送する手段とを含む。処理中、液体培地は、流体貯蔵器から注入マニホルドへと輸送される。次に注入マニホルドは、接続された処理チャンバのそれぞれに培地を均等に配分する。流体排出マニホルドもまた、各処理チャンバが確実に均等に充填され、処理中に生じたいかなる気泡も処理チャンバから確実に除去されるよう備えられる。処理チャンバは、エンドユーザに培養済み移植体のすすぎ時や使用時の扱いやすさを提供するために可撓性か半可撓性である。処理チャンバの可撓性のせいで、処理時にチャンバ内に流体を均等に配分するのを確実にする剛性スペーサもまた備えられる。

Description

【発明の詳細な説明】 細胞懸濁液と三次元組織培養物の大規模生育と包装のための装置技術分野 本発明は、細胞懸濁液と三次元組織培養物の大規模生育と包装のための装置に 関する。特に本発明は、細胞および遺伝子に基づいた療法のための細胞懸濁液の 大規模な培養とその包装だけでなく、様々な移植用途のためにヒューマンエンジ ニアによる(human-engineered)組織構成物の培養とその包装のためのシステム に関する。関連技術の記載 代償(置換)療法用の組織の植え付けと培養は本技術分野で公知である。例え ば、Naughtonらへの米国特許第5,266,480号は、異なる用途に適した様々な三次 元組織を提供するために、三次元マトリックスの形成、所望の細胞のこのマトリ ックスへの植え付け、培養の維持を開示している。三次元組織には、火傷の被害 者の治療や糖尿病にしばしば伴う皮膚潰瘍の治療に組織を用いることを含めて、 数々の用途がある。 細胞および遺伝子に基づいた療法のために人間または動物の細胞の懸濁液を培 養することもまた本技術分野で公知である。例えば、"Effect of Autolymphocyt e Therapy on Survival and Quality of Life in Patients with Metastatic Re nal-Cell Carcinoma"The Lancet,Vol.335,No.8696,pp.994-98(April 28,1990)と題す る記事には、懸濁したリンパ球を有糸分裂促進剤で処理した単核細胞の培養物の 上清を含む培地で培養し、数日間生育させ、患者に注入する直前にガンマ線を照 射する方法が開示されている。細胞および遺伝子に基づいた療法は、細胞を転移 性腎臓癌の治療や腎細胞癌に用いることを含めて、数々の用途がある。 従来の組織および細胞培養手段は、組織や細胞の生育に必要な期間を通して組 織や細胞に栄養を与えるべく大間によって培地を監視および管理しなければなら ず、そのため一回に培養できる細胞や組織の量が限られるということで制限があ った。例えば、"The In Vitro Growth of a Three-Dimensional Human Dermal R eplacement Using a Single-Pass Perfusion System"43 Biotechnology and Bio engineering 740-746(April 1994)と題する記事には、生育培地が平行に配置さ れたテフロンTMバッグバイオリアクタを通過する閉鎖型シングルパス潅流システ ムが開示されている。各バツグバイオリアクタは、テフロンTMフレームの上の生 分解性メッシュを含み、その上に組織が生育する。記載の関連技術システムは、 16個のバッグリアクタを備えるが、成長する組織に損傷を与えないように注意し て扱わなければならない。発明の要旨 したがって、本発明の目的は、無菌状態で大規模培養、個別包装、冷凍、貯蔵 、出荷、使用を可能にする便利な形態の、細 胞葱濁液および三次元組織を大規模に培養および包装できるシステムを提供する ことである。 本発明のさらなる目的は、培養の開始から最終使用まで閉鎖型の無菌環境を提 供することである。 本発明のまださらなる目的は、細胞懸濁液および組織の均一な培養のための一 定の培養環境を提供することである。 本発明によれば、細胞懸濁液および三次元組織の大規模培養および包装のため の装置が提供される。本発明による装置は、複数の可撓性処理チャンバ、複数の 剛性スペーサ、流体注入マニホルド、流体排出マニホルド、流体貯蔵器、流体を 貯蔵器から処理チャンバへと運ぶ手段からなる。処理中、液体培地は、流体貯蔵 器から注入マニホルドに運ばれ、次に連結された各処理チャンバへ注入マニホル ドが培地を均等に分配する。確実に各処理チャンバが均等に充填され、培地の輸 送中に生成した気泡が処理チャンバから確実に除去されるように、流体排出マニ ホルドも備えられる。 処理チャンバは、気体透過性を有して最小の機械的部品の使用による大規模培 養に対応するために、可撓性であれば有利である。処理チャンバの可撓性は、培 養された移植体のすすぎ中および使用中の最終ユーザの扱いやすさを得させる点 でもまた有利である。処理チャンバの可撓性のため、処理中の各チャンバ内への 均等な流体配分を確実にする剛性スペーサもまた備えられる。 このように、本発明は、細胞懸濁液、三次元組織およびその 他の生物学的組織の大規模培養および個別包装のための無菌かつ均一な環境を維 持するコンパクトで機械的に複雑でない装置を有利に利用する。図面の簡単な説明 本発明のこれらおよび他の特徴、観点及び利点は、添付の図面を参照して読ま れるべき下記の詳細な記述からよりたやすく明らかになるであろう。図面におい て、 図1A−1Dは、細胞葱濁液と三次元組織の大規模培養と包装のためのシステ ムの第1の具体的実施態様を示し、図1Aおよび1Bは、そのシステムの斜視図 であり、図1Cはシステムの一方のエンドプレートを取り除いた斜視図であり、 図1Dは、1枚の剛性スペーサの他の実施態様である; 図2A−2Bは、処理チャンバの第1の実施態様を示し、図2Aは処理チャン バの平面図であり、図2Bは処理チャンバの製作前の処理チャンバの部品の斜視 図である; 図3A−3Dは、細胞懸濁液と三次元組織の大規模培養と包装のためのシステ ムの別の具体的実施態様を示し、図3Aは剛性スペーサを含むシステムの斜視図 であり、図3Bは剛性スペーサ無しのシステムの斜視図であり、図3Cは流体注 入マニホルドの斜視図であり、図3Dは流体注入マニホルドの流体注入部品の斜 視図である; 図4A−4Dは、培養システムに用いる剛性スペーサを示し、図4Aはこの剛 性スペーサの斜視図であり、図4Bはこの剛性スペーサの平面図であり、図4C はこの剛性スペーサの側面図 であり、図4Dはこの剛性スペーサの端面図である; 図5A−5Jは、細胞懸濁液と三次元組織の大規模培養と包装のためのシステ ムのさらに別の実施態様を示し、図5Aはシステムの斜視図であり、図5Bは排 出マニホルドを取り除いたシステムの斜視図であり、図5Cは流体注入マニホル ドの底部の斜視図であり、図5Dは流体注入マニホルドの中央部の平面図であり 、図5Eはマニホルドのためのロックプレートの平面図であり、図5Fは剛性ス ペーサの斜視図であり、図5Gは複数の剛性スペーサのための支持構造体の斜視 図であり、図5Hは流体排出マニホルドの中央部の平面図であり、図5Iは流体 排出マニホルドの上部の平面図であり、図5Jはシステム支持棒材の斜視図であ る; 図6は、処理チャンバの別の具体的実施態様の平面図である;そして 図7A−7Bは、処理チャンバのさらに別の具体的実施態様の平面図であり、 図7Aは処理チャンバの平面図であり、図7Bは処理チャンバの製作前の処理チ ャンバの部品の斜視図である。発明の詳細な記載 本発明の下記の実施態様は、細胞懸濁液と三次元組織の大規模生育と包装のた めの装置との関連で述べられているが、当業者には開示された方法および構成が より広い用途にたやすく適応できることが分かるであろう。異なる図面に関し同 じ参照番号が繰り返される時は、そのような各図面中で対応する構成を 示す。 本発明によれは、移植体の生育および培養中、複数の処理チャンバにマニホル ドで分配される。これらの処理チャンバは、気体透過性と、すすぎ中および使用 中における培養された移植体の最終ユーザによる取扱いやすさを考慮して、可撓 性があることに利点がある。しかしながら、可撓性のある処理チャンバは、処理 中チャンバ内の一定の培養環境を維持するには理想的ではない。例えば、処理中 、封入された移植体から破裂のおそれがある気泡を除去するのを促進するために チャンバを垂直に配置すれば、可撓性のチャンバは底が膨れるだろう。処理中の このチャンバの変形は、移植体に対して不規則で不均一な培養環境を作り出す。 さらに、チャンバの変形は、膨張性及び気体透過性のあるチャンバの酸素移動( oxygen transfer)のための表面積を変化させ、培地の一定体積あたりの細胞お よび組織の均一な産生を損なう可能性がある。 したがって、処理中の各チャンバ内への均等な流体分配を確実にできる剛性ス ペーサが備えられる。より具体的には、流体の適切な分配は、正確に形成され規 格された剛性のチャンバを使った場合とほぼ同じように各チャンバ内に流体が均 等分配される形態に、システムの各処理チャンバを剛性スペーサの間に位置させ ることによって維持される。 前記によれば、図1A−ADは、細胞懸濁液や三次元組織のような生物学的組 織の大規模培養と包装のためのシステム100を開示する。発明の第1の実施態 様によれば、このシステム はまず、複数の処理チャンバ106と、複数の剛性スペーサ107と、流体注入 マニホルド108と、オバーフローバッグ112及び通気フィルタ114の両方 に接続された流体排出マニホルド110と、流体貯蔵器102と、流体貯蔵器か ら処理チャンバへ流体を搬送するポンプ104のような手段からなる。 流体貯蔵器102はシステムのために流体を貯えるのに用いられる。例示の適 切な貯蔵器は、任意の可撓性1リットル培地バッグであるが、当業者であれば滅 菌が可能な流体容器ならいかなる物でも用いてよいことが理解できるであろう。 このシステムで用いてよい流体の例として、細胞を含む流体や培養培地を含む流 体、様々な冷凍用溶液を含む流体があげられるが、これに限定されるものではな い。培養中、流体は人間の体温に保ち得ることが有利であることか理解されるで あろう。 貯蔵器102に入れられた流体は、ポンプ104のような流体輸送方法によっ て流体管路103を通じて取り出される。ここでは発明の構成と機能の説明にポ ンプ104を用いているが、流体を運ぶ他の適切な手段もまた本発明の範囲に入 ることを理解するべきである。例えば、屋内供給用(house supply)の清浄な圧 縮窒素等の圧縮ガスの通常の供給源を用いて流体を貯蔵器102から流体管路1 03へ送り出してよい。また、処理チャンバやマニホルドより高い位置に置かれ た流体貯蔵器から重力によって流体を移動させてもよい。 流体管路103ばかりでなくシステムの他のすべての流体路は、使用する流体 の輸送に適切ないかなる種類の滅菌可能な耐 久性のある管で形成されてよい。ポンプ104は、可変の2方向性の流量を実現 できるいずれかの流体ポンプであることが好ましい。そのようなポンプの1つは 、Cole-Palmer製のMaster flex L/S Digital Drive蠕動ポンプであるが、当業者 であれば、種々の市販のポンプから選択することができるであろう。ポンプ10 4は貯蔵器102から流体管路105を介して流体注入マニホルド108へ流体 を送り込む。 図1Aから図1Cに示すように、複数の処理チャンバ106は、流体注入マニ ホルド108を利用して一度に分配してよい。流体注入マニホルド108は、こ のマニホルドに入るいかなる気泡もマニホルド内に捕らわれることがないように 都合よい角度および形状にすることができる。複数の処理チャンバ106の充填 時にチャンバへの流体の適切な分配を確実にするため、システム100は垂直方 向に向け、注入マニホルド108が処理チャンバ106と排出マニホルド110 の直下にくるようにするべきである。システム100がこのように向けられると 、システム内の流体が相互に連結された処理チャンバ間で重力によって釣り合う ことになる。 図2Aに示すように、処理チャンバ106の注入口に長さの短い小径のチュー ビング202が用いられてよい。排出マニホルド110を流体貯蔵器102に戻 して接続することによってシステムが連続流体循環モードで運転されるのであれ ば、この小径のチュービング202は、各処理チャンバと注入マニホルド108 の間で圧力の降下を起こすので有利である。この圧力 の降下はさらに、処理中のチャンバ106内への適切な流体の配分をもたらす。 この連続流体循環モードにおいて、チュービング202の最適な直径と公差は、 少なくとも部分的に、処理中に用いられる実際の流体流量と注入マニホルド10 8の寸法によるであろう。 図2Aから2Bは、システム100の中で多岐接続(manifolded)され得る処 理チャンバ106の第1の実施態様を示す。図2Aから2Bに示すように、処理 チャンバ106は、注入口202と排出口204を含む。 処理チャンバ106はまた、複数の組織基台(scaffold)206を収容する形 状および寸法にしてもよい。組織基台206は生物学的適合性のあるメッシュ材 料からなるのが好ましい。適切な材料には、ニュージャージー州サマービルのEt hicon社製造のVicrylTM、マサチューセッツ州マンスフィールドのAlbany Intern ational社およびコネティカット州ダンベリーのDavis&Geck製造のポリグリコー ル酸(PGA)メッシュがあげられる。基台206は、メッシュが処理中、適所に 保持されるよう処理チャンバ106内にその角(図2Aの点A)をスポット溶接 またはバー(bar)溶接してよい。また、基台206は、処理チャンバそれ自体 の制作時に溶接部の間に挟み込んでもよいし、剛性または半剛性フレーム構造に 溶接または縫合してよい。この剛性または半剛性フレーム構造は、処理チャンバ に溶接されるか、または各培養ポケットを画定する外部溶接によって単に処理チ ャンバ内に収めておくことができるであろう。特によ り薄い組織基台の場合、基台のチャンバーへの固定は、組織が瘤状になったりカ ールしたりする原因になりうる収縮力に対抗することが処理中重要となる。 生物学的適合性のあるVicrylTMやPGAメッシュに加えて、基台206はまた、D ow-Hickam製造のBiobraneTM等のナイロンとシリコンゴムの組み合わせで構成し てもよい。これらのシリコンゴム膜は使用時、人工表皮として働き、膜の1方の 面に培地が接する生育系を必要とするだけである。したがって、処理チャンバ1 06にBiobraneTM材料を使用した場合、BiobraneTM材料は内部表面チャンバに直 接置くことができ、静電気力及び疎水性による力によって適切な位置を保つので 、スポット溶接は不要である。 PGAメッシュ、VicrylTMおよびBiobraneTMのみを開示してきたが、当業者は、 他の種類のメッシュや支持構造体もまた本発明の範囲内で可能であることを理解 するであろう。また、図2Aと2Bは6つの基台206のみを収容するチャンバ1 06を示しているが、当業者は、任意の数の基台206を処理チャンバ106の 中に収容してよいことも理解するであろう。また、細胞に基づいたいくつかの療 法において、基台を置く必要がないかもしれないことも理解されるべきである。 図2Bに示すように、処理チャンバ106は、2片のフィルム210を所定の パターンに溶接して作ってもよい。フィルム210は、生物学的適合性がなけれ ばならないし、下記にさらに詳細に説明する滅菌/培養および冷凍/解凍サイク ル下で構 造的、組成的一体性を保たなければならない。要するに、フィルム210は、培 養に先立って処理チャンバ106を滅菌するための照射処理、化学的処理または 熱処理に耐えられなければならない。また、フィルム210は、培養した細胞ま たは組織の保存に必要な温度−70℃以下での冷凍および貯蔵のみならず、それ に続く、細胞または組織を使用する必要ができた時の室温または体温への解凍に 耐えられるべきである。培養中に静止流体系が用いられることもあるので、フィ ルム210はまた、組織の成長を持続するために気体透過性でなければならない 。またフィルム210は、熱溶接、RF溶接および超音波溶接を含む、信頼性があ り利用し易い封止および溶接方法に適応可能なものでなければならない。 上記の要件を満たす可撓性材料はどのようなものでも好ましく処理チャンバ1 06の構成のために考慮してよい。すでに述べたように、複数の処理チャンバは 、培養済みの移植体のすすぎ中および使用中のエンドユーザによる扱いの容易性 を考慮して、可撓性であることが有利であるかもしれない。条件に合う可撓性材 料の例として、ポリオレフィン類、ポリオレフィン共 FE、FEP、高密度ポリオレフィン類および熱成形プラスチックスがあげられる。 中でもEVAとEVA共重合体の配合物が、低コスト、製造のたやすさ、光学的透明さ から非常に好ましい 組織の適切な成長と培養を確保するために処理チャンバ106は、気泡が基台 206の近くに留まらないように形成される べきである。図2Aと2Bに示すように、培養中の垂直の配置向きと共に(水平配 置向きもまた用いてもよく、本発明の範囲に含まれるであろうが、好ましい処理 手段ではない)、培養ポケット210に沿って傾斜した辺(好ましくは5度以上 )を含む好ましいパターンが、培養流体の中に含まれる破裂のおそれがある気泡 をチャネル212と排出口204の方へ、したがって培養ポケット210と組織 基台206から遠くに導く。 処理チャンバ106はまた、フローチャネル212に溶接された島状部位21 4を含んでもよい。これらの島状部位214は、処理後に培養ポケット210を 個々の貯蔵チャンバに分けるために行われる溶接の量を減らすので有利である。 島状部位214はまた、(図1Cに示すような)支持棒材111のために開口を 提供し、流体が処理チャンバの中央を単に流れるのを防ぐ(すなわち、流体が横 の培養ポケットに向けられる)ので有利である。図2Aの点Bは、処理後に溶接が 生じるのが好ましい場所を示し、したがって島状部位214によって提供される 処理後の溶接の省力を示す。 前述のように、処理中の垂直の配置向きは、破裂のおそれがある気泡を基台2 06から離すのに役立つであろう。しかしながら、垂直の配置向きはまた、可撓 性で膨張性のあるチャンバ106の底部近くに流体を集める。したがって流体の 適切な量と分配は、各処理チャンバ106を剛性スペーサ107の間に置くこと によって有利に維持される。剛性スペーサ107は、処理チャンバ内に均等な流 体分配を維持する一方で適切な気 体および熱伝搬が起るように、図1Aから1Cに示すように波形にしてもよいし、 また図1Dに示すように穿孔を有してもよい。 チャンバ106をスペーサ107の間に位置させることはまた、チャンバどう しの接触、およびチャンバと細胞または組織の処理を監視している職員との接触 を最小限にするという点で利点がある。接触を最小限にするのが好ましいのは、 そのような接触が処理チャンバの損傷を引き起こし、及び/または、危険性のあ る、処理チャンバの内容物を職員にさらすこともあるからだ。 図1Aから図1Cに示すように、複数の処理チャンバ106およびスペーサ1 07は、各処理チャンバにおいて所定の流体の分配および流量を得るために必要 な力を正確に加えるための構造安定性と剛性を提供するエンドプレート109お よび棒材111によって支持されてもよい。エンドプレート、棒材およびスペー サの組み合わせは、可撓性を持つ処理チャンバの工程中の偶発的な破裂を防止す る剛性の構造を提供し、従って無菌かつ安全な細胞および組織の培養を促進する 上でさらに有利である。エンドプレート109は、スペーサ107のように、エ ンドプレートに直接向かい合って配置された処理チャンバ内での処理中の適度な 気体や熱の移動を確保するように穿孔を有する形状または波状でもよい。スペー サ107、エンドプレート109および棒材111は、スチレン、アルミニウム 、マグネ オレフィンまたはステンレス鋼などの剛性および耐久性のあるいずれの物質から 構成されていてもよい。 別の実施態様では、エンドプレート109および棒材111は構造的一体性を 確保するための手段として使用されない。この別の実施態様では、棒材とエンド プレートを組み合わせた場合にみられた構造と類似の剛性構造を確保するような 公知の方法によりスペーサ107を注入マニホルド108および排出マニホルド 110に取り付けるだけでよい。 使用中、一旦全ての処理チャンバ106が貯蔵器102からの流体で充填され ると、流体は処理チャンバ106から排出口204を通過し流体排出マニホルド 110へ排出される。流体排出マニホルド110はシステムからの過剰な空気及 び流体を除去するためにオーバーフローバッグ112及び/またはエアフィルタ 114に接続されてもよい。流体貯蔵器102のように、オーバーフローバッグ 112は可撓性プラスチックの1リットル培地バッグで構成されてもよいが、殺 菌可能な容器であればどんなものでもよい。 あるいは前記のように、システム100は流体が取り出される貯蔵器と流体を 受け入れる貯蔵器の両方として機能するただ1つの流体貯蔵器を有してもよい。 この形態では、一旦流体培地がシステムから除去される用意ができると、流体は 単にポンプ方向を逆にするかまたは重力を利用することにより流体貯蔵器へ送ら れ、システムから排出される。この単一貯蔵器構造では閉鎖型の無菌でコンパク トな培養環境が有利に提供される。 排出マニホルド110はまた、処理中に必要とされない気泡のシステムからの除 去を促進し、処理チャンバ106への均一で急速な充填を促進するエアフィルタ 114に接続されてもよい。 処理チャンバ106内での細胞懸濁液や三次元組織の植え付け及び培養は一般 的に、ここに開示する新規で大規模な培養方法で得られた成果及び有益性を公知 の方法に加えて行われる。三次元細胞培養物の成長のための適切な植え付け及び 培養の方法は、米国特許第5、266、480号に開示され、引例としてここに 組み込まれる。米国特許第5、266、480号に記載の三次元マトリックスに 所望の細胞を接種し培養を維持する三次元マトリックスの製造方法も当業者によ って本発明を使用するために容易に適用されるだろう。細胞主体または遺伝子主 体の治療用細胞懸濁液の公知の培養方法もまた本発明を使用するのに容易に適用 されるだろう。 一旦全ての処理チャンバ内がここに記載される構造と公知の植え付け・培養技 術により適切な植え付け及び培養用の培地に充填されると、上部マニホルド11 0とオーバーフローバッグ112を接続するチュービング、オーバーフローバッ グ112と通気フィルター114を接続するチューヒング及び注入マニホルド1 08とポンプ104を接続するチュービング105がクランプ止めされる。 一旦このチュービングがクランプ止めされると、システム100は培養中の細 胞懸濁液を維持し、培養中に組織基台の均一な植え付けを確保するためにシステ ムの1つの軸線に沿って回 転させてもよい。組織培養の場合、一旦組織基台が均一に植え付けられると、シ ステムは残りの培養工程において回転させてもよいか、必ず回転させる必要はな い。 細胞と組織の植え付け及び培養中、システム100は所望の成長状態を得るた めに温度や酸素及び二酸化炭素濃度などの環境要素が適宜制御される制御環境内 に有利に置かれてもよい。 一旦組織基台が所望の細胞密度に達すると、培地はシステムからポンプでシス テム外へくみだされ、組織の冷凍保存を促進するため凍結溶液と置き換えられる 。処理チャンバが凍結溶液で充填されると、処理チャンバの注入口202及び排 出口204は、システム100から分離可能な封止された処理チャンバを形成す るため封止されてもよい。 基台の形成を必要としない細胞懸濁液の培養の場合には、細胞懸濁液を含む処 理チャンバ106への凍結溶液の注入は必要はなく、単に封止するだけでよい。 一旦封止された処理チャンバ106がシステム100から分離されると、各培 養ポケット210は封止され、上記のように分離される。これらの各ポケットは 上記既存の溶接方法により封止でき、公知のダイカット法または断裂シール(tea r seals)を使用することにより分離できる。その後各ポケットは、医療用途に応 じた公知の冷凍法により冷凍されるかまたは全ての処理チャンバが1つの単位と して冷凍されてもよい。このように、封止済み処理チャンバ106は細胞、組織 培養及び他の生物学的組織の培養、貯蔵及び出荷に使用してもよい。 図3Aから3Dに細胞懸濁液及び三次元組織の大規模な培養方法とその包装の ためのシステムの別の具体的実施態様を開示する。この別の実施態様300は、 まず流体貯臓器102、ポンプ104、複数の処理チャンバ106、複数のスペ ーサ306、流体注入マニホルド312、流体排出マニホルド314、オーバー フローバッグ(エンドプレート310に埋め込まれていてもよい)及び通気フィ ルター315からなる。 流体貯蔵器102とポンプ104は図1Aから1Dとともに上記された方法と 同じ方法により機能する。より詳細には貯蔵器102はシステムのための流体を 貯蔵し、ポンプ104はシステムに流体を供給し、システムから流体を回収する ために使用される。ここではポンプ104を用いて本発明の構造及び機能を説明 したが、流体を移動させるための他の適切な手段も本発明の範囲に入ることは理 解されるべきである。 図3Aに示すように、流体注入マニホルド312は上記図2Aから2Bを参照 して記載した複数の処理チャンバ106(図3Aには図示せず)を多岐接続する ために使用されてもよい。流体注入マニホルド312を図3C及び3Dに詳細に 示す。図3C及び3Dに示すように、流体注入マニホルドはロックプレート32 4、接続プレート322及び流体注入部分320からなる。ロックプレート32 4は成長チャンバと流体マニホルド間のチュービング202を固定するために使 用される。特に、チュービング202は接続プレート322中の複数の開口33 0うちのの1つにしっかりと適合可能である。接続プレート3 22は、図3A及び3Bに示すように、流体マニホルド312とエンドプレート 309とを固定するために機能する。流体注入部分320はシステム内の流体貯 蔵器から各開口330、そこから各処理チャンバ106への流体の流動を促進す るための縦方向に伸びる流体チャネル321と流体注入口323を有する。流体 チャネル321はマニホルドそのものに気泡が閉じこめられないことを確実にす るように形成することが好ましい。 図3A及び3Bに示すように、処理チャンバ106と剛性のスペーサ306は 棒材308及びエンドプレート309、310により支持されてもよい。このエ ンドプレートと棒材の組み合わせにより処理中における各チャンバ内に所定の流 体分配を行うために処理チャンバ106に正確に力を加えるために必要な構造安 定性と剛性が提供される。より詳細には、処理中のチャンバ106を垂直方向に 配置することで可撓性チャンバ内の流体がチャンバの底部近傍に重力によって溜 まる。従って、エンドプレート309、310と棒材308の組み合わせにより 同様に固定される剛性スペーサ306の間に各処理チャンバ106を配置させる ことにより、適切な流体分配が有利に維持される。 図4Aから4Dには、剛性のスペーサ306の具体的実施態様を示す。図4A から4Dに示すように、スペーサ306はエンドプレート309及び310の溝 316と摺動可能に嵌合するセクション402を有する。セクション402はこ の嵌合を促進するように平滑な外部表面を有することが好ましい。ス ペーサ306は、また、端部405によって取り付けられた二つの平坦な表面4 04からなる中央部を有する。端部405は表面404間の所定の幅を不撓に支 持する。また表面404は処理中のチャンバチュービング202と204へ容易 にアクセスできる半円部410を有する。この容易なアクセスは流体分配の目視 による観察と、処理後であってシステムから分離する前のチュービング202及 び204の溶接に有利である。加えてエンドユーザが、たとえば、サイドポート (図2Aに示す)などを処理チャンバに取り付けることを考慮して、表面404 は開放部412を有していてもよい。 また、表面404は処理中、処理チャンバ106からの適切なガスや熱の移動 を行うが、チャンバ内での均一な流体分配の維持を損なわない穿孔部406を表 面404との間に間隔を設けて有していてもよい。適切な穿孔パターンとしては 、60度パターンで50%が外気に開かれた、直径0.5インチ以下の開口を有 するものが挙げられる。しかし、当業者であれば、他の穿孔パターンも同様に適 宜使用することができることを理解するであろう。これらの穿孔部406は、基 台206または細胞懸濁液が占有する処理チャンバ106の領域と接する領域内 に配置されると有効である。スペーサ306はステンレス鋼、 からなることが好ましい。 一旦全ての処理チャンバ106が流体で充填されると、流体はチャンバ106 から排出口204を通り流体排出マニホルド 314へ排出される。流体排出マニホルド314は、上記の図1A〜1Dを参照 して記載された排出マニホルド110のように、オーバーフローバッグ(エンド プレート310に埋め込まれていてもよい)及び空気通気フィルタ315と接続 されていてもよい。さらに、システム300は、流体が取り出される貯蔵器と流 体を受け入れる貯蔵器の両方に機能する1つの流体貯蔵器を有していてもよい。 処理チャンバ106内での細胞または組織基台206の植え付け、培養、冷凍 および貯蔵は、一般的にシステム100を参照して上記に記載された技術により 行われる。加えて、細胞または組織の培養中、システム300はシステム100 のように、所望の成長状態を得るために必要な温度、酸素および二酸化炭素濃度 などの環境要素が制御された制御環境内に有利に置かれてもよい。 図5Aから5Jには細胞懸濁液および三次元組織の大規模な培養方法とその包 装のためのシステムのさらに別の具体的実施態様を開示する。本発明のこのさら に別の実施態様500によると、システムはまず流体貯蔵器102、ポンプ10 4、複数の処理チャンバ600、複数のスペーサ512、流体注入マニホルド5 14、および疎水性エアフィルタ522に接続された流体排出マニホルド502 からなる。流体貯蔵器102とポンプ104は図1Aから1Dを参照して上記に 記載された方法と同じ方法により機能する。 図5Aから5Jに示すように、流体注入マニホルド514は 複数の処理チャンバ600に多岐接続するために使用されてもよいが、その具体 的実施態様は下記の図6を参照して記載される。注入マニホルド514はロック プレート508、中央部518、底部520からなる。中央部518および底部 520は流体マニホルドチャネルを形成し、ロックプレート508はマニホルド そのものに処理チャンバ注入口を固定するように適合され形成される。加えて、 封止マニホルドチャンパを形成するためのOリングが溝535(図5Cに示す) に配置されてもよい。 ポンプ104と流体路105からの流体は、注入口533を通り注入マニホル ド514へ入る。この際、1つの注入口を注入口として用い、他の注入口をシス テムから流体を排水するために排出口としてもよい。流体は注入口533からチ ャネル534を通り(図5Cに示す)複数の開口530、532(図5Dおよび 5Eに示す)を通ってもよい。この方法では、流体は流体貯蔵器102から付属 の各処理チャンバ600に均一に分配される。 前記のように、処理中の処理チャンバの垂直方向の重力により可撓性チャンバ 内の流体がチャンバの底部近傍に溜まる。従って、スペーサ支持材510により 同様に固定されている剛性のスペーサ512の間に各処理チャンバを配置するこ とにより、適切で均一な流体分配が有利に維持される。 図5Fおよび5Gはそれぞれ、剛性のスペーサ512とスペーサ支持材510 の好ましい実施態様を開示している。図5 Fに示すように、スペーサ512は二つの平坦な表面の間に所定の幅をもつ隙間 513を形成する。処理中の適切な流体分配を確保するため、この隙間513内 に処理チャンバ600が配置されてもよい。これらのスペーサの表面は処理中、 スペーサ512の間隔とともに処理チャンバ600からの適切なガスまたは熱の 移動を行うが、チャンバ内の均一な流体分配の維持を損なわないように波状かま たは表面上に穿孔を有してもよい。前記のように、適切な穿孔パターンとしては 、60度パターンで50%が外気に開かれた、直径0.5インチ以下の開口を有 するものが挙げられる。しかし、当業者であれば、他の穿孔パターンも同様に適 宜使用することができることを理解するであろう。これらの穿孔を有する領域は 組織基台や細胞懸濁液で占有されたチャンバ内の領域と接触するスペーサの領域 内に配置される。スペーサ512はシステム500の他の構成要素と同 性の物質からなることが好ましい。 処理中、一旦全ての処理チャンバ600が流体で充填されると、流体は処理チ ャンバから排出口を通って流体排出マニホルド502へ排出される。流体排出マ ニホルド502は、上記図1Aから1Dを参照して記載の排出マニホルド110 のように、オーバーフローバッグおよび空気通気フィルタに接続されていてもよ い。また、図5Aに示すように、システム500は排出マニホルド504内に固 定されてもよい1つの空気フィルタ522を有していてもよい。さらに別の実施 態様では、システム 500は流体が取り出される貯蔵器と流体を受け入れる貯蔵器の両方として機能 する1つの流体貯蔵器を有していてもよい。 排出マニホルド502はロックプレート508、中央部506および上部50 4からなる。ロックプレート508は処理チャンバ600の排出口の排出マニホ ルドへの確実な取り付けを行い、中央部506および上部504はマニホルドの 流体チャネルを形成する。さらに、上記のように空気フィルタ522を収容する ために使用されてもよい封止済み排出マニホルドチャンバを形成するためにOリ ングが溝538に配置されていてもよい。 図5Bおよび5Jにも示すように、処理チャンバ600および剛性のスペーサ 512は注入マニホルドおよび排出マニホルドと同様、支持棒材523により支 持されてもよい。マニホルド502、514および棒材523の組み合わせによ り、処理中、各処理チャンバ内での所定の流体の量および分配を行うために正確 に力を加えるために必要な構造安定性および剛性が提供される。 システム500の処理チャンバ600内の組織基台206の植え付け、培養、 冷凍および貯蔵は一般的に、システム100を参照して上記に記載される技術に より行われる。また、細胞や組織の培養中、システム500はシステム100お よび300と同様、所望の成長状態を得るために温度および酸素や二酸化炭素濃 度等の環境要素が適宜制御される制御環境内に置かれると有効である。 図6には単独で使用されるかまたはシステム100、300および500など のシステムに多岐接続される処理チャンバのさらに別の実施態様を示す。図6に 示すように、処理チャンバ600は注入口602と排出口604の両方を有する 。処理チャンバ600は上記図2Aおよび2Bを参照して記載されるように、組 織基台206を収容するように形成、成型される。また上記のように、基台20 6は処理中、定位置に保持されるようにチャンバ600との接触点でチャンバ内 に適宜、スポット溶接される。基台206はまた、処理チャンバそのものを形成 する時に溶接部間に挟まれていてもよいし、剛性または半剛性のフレーム構造に 溶接またはステッチ止め(stitched)されていてもよい。このフレームは、処理チ ャンバに溶接されるかまたは各培養ポケットを区分する外溶接部によりチャンバ 内に固定される。 処理チャンバ106と同様に、処理チャンバ600は二つの可撓性フィルムを 所定の形状に溶接することにより形成される。このフィルムは生物学的適合性の もので詳細に上記に記載された殺菌/培養および冷凍/解凍サイクル下で構造的 および組成的な完全性を維持することができるものでなければならない。培養の 際には静止流体系を使用することもあるので、フィルム210は組織成長を持続 させるために気体透過性でなければならない。また、フィルム210は熱溶接、 高周波溶接および超音波溶接などの確実で容易に利用可能な封止および溶接方法 に対して適応しやすいものでなければならない。 チャンバ600の構成としては、上記の要求を満たすものであれば、いかなる 可撓性物質でもよい。また前記のように、複数の処理チャンバは培養された移植 組織の容易な洗浄および使用法をエンドユーザに提供するために有利な可撓性を 有してもよい。適用できる可撓性物質としては、ポリオレフィン、ポリオレフィ ン共重合体、EVAとEVA共重合体の配合物、Ex および熱成形プラスチックが挙げられるが、EVAとEVA共重合体の配合物が 低コストであり、製造し易く光学的に透明であることから非常に好ましい。 組織の適切な成長および培養を確保するために、チャンバ600は処理中に気 泡が基台206近傍にとどまらないような形状、寸法に形成される。図6に記載 の好ましい形態は垂直方向に対して傾斜した先端および底部を有しており(好ま しくは≧5°)、培養中、培養液に潜在的に含有される有害な気泡を排出口60 4に導き、組織基台206から除去することを確実にする。 図7Aおよび7Bは、処理チャンバの第3の実施態様を示し、このチャンバは個 別に利用してもよいし、またシステム100、300、500等のシステム中で 多岐接続するようにしてもよい。図7Aおよび7Bに示すように、処理チャンバ7 00は注入口701と排出口703を含んでよい。しかしながら、処理チャンバ 700がシステム100、300等の多岐接続される構成で用いられるのでなけ れば、処理チャンバ700は注入 口と排出口との両方を含む必要はない。処理チャンバ700はまた、組織基台7 06を収容する形状および寸法にしてもよい。 組織基台706は、基台206同様に生物学的適合性のあるメッシュ材料から なるのが好ましい。適切なメッシュ材料にはVicrylTMメッシュ、ポリグラクチン (polyglactin)またはPGAメッシュがあげられる。特により薄い組織基台につい ては、組織が固まったり収縮したりする原因になる収縮力に対抗するために基台 をチャンバに固定することが処理中大切なことである。したがって、基台706 をフレーム構造704のいずれかの面に取り付けてもよい。フレーム構造704 は、図7Aおよび7Bに示すように格子型に形成してよいが、当業者は、様々な医 療現場では他の型が適切かもしれないと分かるであろう。基台706は、いかな る方法でもフレーム構造704に取り付けてよいが、RFまたは,超音波、熱溶接 等確立された溶接方法が好ましい。 生体吸収性(bioabsorbable)のVicrylTMおよびPGAメッシュに加えて、基台70 6はBiobraneTM等のナイロンとシリコンゴムの組み合わせからなってもよい。Bi obraneTMは、培地が膜の1面に接する生育系を必要とするだけであり、静電力と 疎水性による力のため正しい位置を維持するのでBiobraneTM材料はフレーム構造 704の表面に直接置くことができる。前述のように、Biobrane、PGAメッシュ 、VicrylTMメッシュのみが開示されたが、当業者は他の組織の種類や支持構造体 が本発明の範囲で可能なことを理解するだろう。 図7Bに示すように、処理チャンバ700は、フレームのついた基台706を 2片のフィルム702の間に溶接して作製してよい。フィルム702とフレーム 構造704は、生物学的適合性で、かつ上記に詳細に述べた滅菌/培養および冷 凍/解凍サイクル下で構造上および構成上の一体性を維持できなければならない 。培養中に静止流体系を用いることがあるので、フィルム702は組織のために 生育を支えるよう気体透過性であるべきである。最後に、フィルム702は、確 実かつ利用しやすい封止方法や溶接方法に適応しやすいものであるべきである。 好ましくは、上記の要件を満たす材料はどれでもチャンバ700の構成に考慮 してよい。条件に合った材料の例には、ポリオレフィン類、ポリオレフィン共重 合体類、EVAとEVA共重合 ン類、熱形成プラスチックがあげられるか、EVAとEVA共重合体配合物がその低い コスト、製造しやすさ、光学的透明さから非常に好ましい。 ここには本発明の様々な実施態様を記載してきたが、これらの記載は説明する 目的のものであって、制限するものではない。したがって、当業者には、記載し てきたような本発明に下記の請求項の範囲から離れることなく変更を加えてもよ いことが明らかであろう。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年5月19日(1998.5.19) 【補正内容】 請求の範囲 1.流体の流入のための第1の口、流体の流出のための第2の口および組織の生育 のための少なくとも1つの区画を定めるように所定の境界に沿って結合された可 撓性の前方および後方シートからなる複数のグロース・チャンバと、 各複数のグロース・チャンバ中に設置される、三次元組織の生育を促進するよ うにデザインされた少なくとも1つの基板と、 可撓性のグロース・チャンバ中への流体の均等な配分を維持し、これによって 細胞と組織の均等な生育を促進するように、可撓性のグロース・チャンバに接触 させた複数のスペーサ部材と、 注入口及びグロース・チャンバの第1の口に合わせた複数の排出口を備えた、 グロース・チャンバに均一に流体を供給するための注入マニホルドと、 グロース・チャンバの第2の口にそれぞれ合わせた複数の注入口を備えた排出 マニホルドと、 複数のスペーサ部材を注入および排出マニホルドにつなぐための支持部材とか らなる装置。 2.グロース・チャンバが、 それぞれが基板を収容する形状および寸法である、グロース・チャンバ内の複 数の生育区画と、 複数の生育区画と第1及び第2の口とを流体的に接続する内部流路とからなる請 求項1の装置。 .注入マニホルドの注入口と流体連通する流体の供給源と、 注入マニホルドの注入口に流体を供給するための流体輸送手段とをさらに含む 請求項1の装置。 .流体輸送手段が流体ポンプからなる請求項の装置。 .スペーサ部材間の所定の距離を持続し維持する形状および寸法である第2の 支持部材をさらに含む請求項1の装置。 .スペーサ部材が部材間の所定の距離を持続し維持する形状および寸法である 請求項1の装置。 .注入および排出マニホルドかスペーサ部材間の所定の距離を持続し維持する 形状および寸法である請求項1の装置。 .支持部材がスペーサ部材と注入および排出マニホルドからなる請求項1の装 置。 .支持部材が、スペーサと注入および排出マニホルドを接続するための棒材で ある請求項1の装置。10 .排出マニホルドが、処理中に装置から空気を除去するためのエアフィルタ をさらに含む請求項1の装置。11 .排出マニホルドが、排出マニホルドに入る過剰な流体を受け入れるための オーバーフロー容器と流体連通する排出口をさらに含む請求項1の装置。12 .排出マニホルドが、装置内に閉鎖型の流体環状路を形成するために流体供 給源と流体連通する排出口を含む請求項の装置。13 .可撓性の前方および後方壁によって画定される、それぞれが流体を流すた めの第1の口及び第2の口を有する複数のグロース・チャンバと、複数のグロース・チャンバのそれぞれに設置される、三次元組織の生育を促進 するようにデサインされた少なくとも1つの基板と、 注入口及びそれぞれがグロース・チャンバの第1の口と1つと流体連通してい る複数の排出口とを備えた注入マニホルドと、 注入マニホルドの注入口と流体連通している流体供給源と、 注入マニホルドの注入口へ流体を供給するための流体輸送手段と、 それぞれがグロース・チャンバの第2の口の1つと流体連通している複数の注 入口を備えた排出マニホルドとからなる組織の生育を促進するための装置。14 .グロース・チャンバのそれぞれが、 所定の境界に沿って結合された可撓性の前方および後方の壁によって画定される 複数の生育区画と、 複数の生育セルを流体的に接続し、さらに複数の生育区画と第1および第2の口 を接続する内部通路とをさらに含む請求項13の装置。15 .グロース・チャンバ内への均等な流体分配が維持されるように、各複数の チャンバの前方および後方壁と接触して位置させた複数のスペーサ部材をさらに 含む請求項13の装置。16 .排出マニホルドが、処理中に装置から空気を無菌除去するためのエアフィ ルタを含む請求項13の装置。17 .閉鎖型の流体接続が、流体供給源と流体輸送手段との間、流体輸送手段と 注入マニホルドとの間、注入マニホルドの各排 出口のそれぞれとチャンバの第1の口の1つとの間、チャンバの各第2の口と排出 マニホルドの注入口の1つとの間に提供される請求項13の装置。18 .排出マニホルドが、排出マニホルドに入る過剰な流体を受け入れるための オーバーフロー容器と流体連通する排出口をさらに含む請求項13の装置。19 .排出マニホルドが、装置内に閉鎖型の流体環状流路を形成するために流体 供給源と流体連通する排出口をさらに含む請求項13の装置。20 .複数のスペース部材を注入および排出マニホルドと接続するための支持部 材をさらに含む請求項15の装置。21 .支持部材が、スペーサ部材と注入および排出マニホルドからなる請求項 の装置。22 .請求項1から20までのいずれかによる装置を用いることを特徴とする細 胞と組織の培養およびその生育の促進のための方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アップルゲート,マーク,エー アメリカ合衆国 カリフォルニア 92107、 サン ディエゴ、サラトガ アベニュ 4468 (72)発明者 フラット,ジェームス,エイチ アメリカ合衆国 カリフォルニア 92014、 デル マール、ハーフ ムーン ベイ ド ライブ 14121 (72)発明者 アップルゲート,ドーン,オー アメリカ合衆国 カリフォルニア 92107、 サン ディエゴ、サラトガ アベニュ 4468 (72)発明者 ブルーム,ニコル アメリカ合衆国 カリフォルニア 94110、 サン フランシスコ、ゲァレイロ ストリ ート 925、アパートメント 11 (72)発明者 バウムガートナー,マーク アメリカ合衆国 カリフォルニア 92126、 サン ディエゴ、チャーマント ドライブ 7215,915番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.第1と第2の流体口を含む可撓性のグロース・チャンバ中の細胞と組織の培 養およびその生育の促進のための装置であって、 可撓性のグロース・チャンバ中への流体の均等な配分を維持し、これによって 細胞と組織の均等な生育を促進するように、可撓性のグロース・チャンバに接触 させた複数のスペーサ部材と、 注入口及びグロース・チャンバの第1の口に合わせた複数の排出口を備えた、 グロース・チャンバに均一に流体を供給するための注入マニホルドと、 グロース・チャンバの第2の口にそれぞれ合わせた複数の注入口を備えた排出 マニホルドと、 複数のスペーサ部材を注入および排出マニホルドをつなぐための支持部材とか らなる装置。 2.複数のグロース・チャンバをさらに含み、このグロース・チャンバは、 グロース・チャンバの中への流体の流入のための第1の口と、 流体のグロース・チャンバからの流出のための第2の口と、 それぞれが、基板の上での三次元組織の生育を促進するようにした基板を収容 する形状および寸法である、グロース・チャンバ内の複数の生育区画と、 複数の生育区画と第1および第2の口とを流体的に接続する内部流路からなる 請求項1の装置。 3.細胞と組織の生育のための少なくとも1つの区画の範囲を定める所定の境界 に沿って結合された可撓性の前方および後方シートを含むグロース・チャンバを さらに含む請求項1の装置。 4.注入マニホルドの注入口と流体連通する流体の供給源と、 注入マニホルドの注入口に流体を供給するための流体輸送手段とをさらに含む 請求項1の装置。 5.流体輸送手段が、流体ポンプからなる請求項4の装置。 6.スペーサ部材間の所定の距離を持続し維持する形状および寸法である第2の 支持部材をさらに含む請求項1の装置。 7.スペーサ部材が、該部材間の所定の距離を持続し維持する形状および寸法で ある請求項1の装置。 8.注入および排出マニホルドが、スペーサ部材間の所定の距離を持続し維持す る形状および寸法である請求項1の装置。 9.支持部材が、スペーサ部材と注入および排出マニホルドからなる請求項1の 装置。 10.支持部材が、スペーサと注入および排出マニホルドを接続するための棒材 である請求項1の装置。 11.排出マニホルドが、処理中に装置から空気を除去するためのエアフィルタ をさらに含む請求項1の装置。 12.排出マニホルドが、排出マニホルドに入る過剰な流体を受け入れるための オーバーフロー容器と流体連通する排出口をさらに含む請求項1の装置。 13.排出マニホルドが、装置内に閉鎖型の流体環状路を形成するために流体供 給源と流体連通する排出口をさらに含む請求 項4の装置。 14.可撓性の前方および後方璧によって画定される、それぞれが流体を通すた めの第1の口及び第2の口を有する複数のグロース・チャンバと、 注入口及びそれぞれがグロース・チャンバの第1の口の1つに流体連通してい る複数の排出口を備えた注入マニホルドと、 注入マニホルドの注入口と流体連通している流体供給源と、 注入マニホルドの注入口へ流体を供給するための流体輸送手段と、 それぞれがグロース・チャンバの第2の口の1つと流体連通している複数の注 入口を備えた排出マニホルドとからなる細胞と組織の生育を促進するための装置 。 15.グロース・チャンバのそれぞれが、所定の境界に沿って結合された前方お よび後方壁によって画定される複数の生育区画と、 複数の生育セルを流体的に接続し、複数の生育区画と第1および第2の口をさ らに接続する内部流路とをさらに含む請求項14の装置。 16.グロース・チャンバ内への均等な流体分配が維持されるように各複数のチ ャンバの前方および後方壁と接触して位置させた複数のスペーサ部材をさらに含 む請求項14の装置。 17.排出マニホルドが、処理中に装置から空気を無菌除去するためのエアフィ ルタを含む請求項14の装置。 18.閉鎖型の流体結合が、流体供給源と流体輸送手段との間、 流体輸送手段と注入マニホルドとの間、注入マニホルドの各排出口のそれぞれと チャンバの第1の口の1つとの間、チャンバの各第2の口と排出マニホルドの注 入口の1つとの間に提供される請求項14の装置。 19.排出マニホルドが、排出マニホルドに入る過剰な流体を受け入れるための オバーフロー容器と流体連通している排出口をさらに含む請求項14の装置。 20.排出マニホルドが、装置内に閉鎖型の流体環状流路を形成するために流体 供給源と流体連通する排出口をさらに含む請求項14の装置。 21.複数のスペーサ部材を注入および排出マニホルドと接続するための支持部 材をさらに含む請求項16の装置。 22.支持部材が、スペーサ部材と注入および排出マニホルドからなる請求項2 1の装置。 23.請求項1から22までのいずれかによる装置を用いることを特徴とする、 細胞と組織の培養およびその生育の促進のための方法。
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