JP2001520595A - 輪転印刷機の胴またはローラの駆動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 輪転印刷機の胴（０２）がモータ（３２）によって駆動される。位置可変の胴と、位置不動のモータとが、カップリング（１４，２４）によって互いに結合されている。

Description

【発明の詳細な説明】 輪転印刷機の回転する構成部分のための駆動装置 本発明は、請求項１の上位概念部に記載の形式の、輪転印刷機の回転する構成 部分のための駆動装置に関する。 ドイツ連邦共和国実用新案第９４２２０４４号明細書およびドイツ連邦共和国 特許出願公開第４３２２７４４号明細書には、それぞれ輪転印刷機の直接駆動さ れる胴が記載されている。この胴は偏心ブシュ内に位置可変に支承されていて、 それぞれやはり位置可変の電動モータによって駆動される。 本発明の課題は、輪転印刷機の回転する構成部分のための駆動装置を提供する ことである。 この課題は、請求項１の特徴部に記載の特徴により解決される。 本発明により得られる利点は、特に次の点に認められる。すなわち、位置可変 の回転軸線を有する、回転する構成部分において、この構成部分と駆動モータと の間の連結棒の傾動角度の変化が最小限に抑えられる。これによって、角度ずれ を補償する継ぎ手もしくはカップリングの負荷も減じられる。 以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。 第１図は回転する構成部分のための駆動装置の第１実施例を示す概略図であり 、 第２図は回転する構成部分のための駆動装置の第２実施例を示す概略図である 。 回転する構成部分０２、たとえば輪転印刷機のインキ装置もしくは湿し装置に 設けられたローラまたは印刷装置もしくは折り装置に設けられた胴０２のジャー ナル０１は、サイドフレーム０３に偏心ブシュ０４によって位置可変に支承され ている。この場合、胴０２のジャーナル０１は軸受け０６によって、偏心ブシュ ０４に設けられた孔０７内に支承されている。偏心ブシュ０４のこの孔０７の長 手方向軸線０８は、偏心ブシュ０４の外周面１１の長手方向軸線０９に対して所 定の偏心量ｅ４だけずらされている。この偏心ブシュ０４は駆動装置（図示しな い）によってサイドフレーム０３に旋回可能に配置されている。ジャーナル０１ の、胴０２から遠い方の端部では、ジャーナル０１に固定されたフランジ１２に カップリング１４、たとえばばねディスクカップリングの第１のカップリング半 部１３が固定されている。この第１のカップリング半部１３には、ねじ山付ピン １６もしくはボルトによってねじり剛性的な伝達部材１７、たとえばばね鋼から 成るディスクが配置されている。この伝達部材１７は第２のカップリング半部１ ８にも、ねじ山付ピンを介してねじり剛性的に結合されている。 両カップリング半部１３；１８が半径方向で互いに正確に位置調整されること を保証するためには、第１のカップリング半部１３に設けられた孔内に、凹面状 の内面を備えた転がり軸受け、たとえば調節軸受け１９の外レースが配置されて いる。凸面状の外面を有する調節軸受け１９の内レースは、第２のカップリング 半部１８に設けられたジャーナルに固定されている。第２のカップリング半部１ ８の、胴から遠い方の端面には、連結棒２２、たとえばねじり剛性的な軸２２に 設けられたフランジ２１がねじで取り付けられている。連結棒もしくは軸２２の 、胴から遠い方の第２の端部は、第２のカップリング２４の第１のカップリング 半部２３に、たとえば緊締部材によって結合されている。この第２のカップリン グ２４は第１のカップリング１４と同様に、角度ずれを補償するカップリング１ ４；２４として形成されている。第２のカップリング２４においても、第１のカ ップリング半部２３は伝達部材２６と調節軸受け２７とを介して第２のカップリ ング半部２８に結合されている。 第２のカップリング２４の第２のカップリング半部２８は、モータ３２、たと えば位置制御されかつ／または回転数制御される電動モータに設けられたロータ ３１の、胴０２から遠い方の端部２９に結合されている。モータ３２からジャー ナル０１へのトルク伝達は、ロータ３１の胴０２から遠い方の端部２９からしか 行われないと有利である。すなわち、ロータ３１の、胴０２に近い方の端部はジ ャーナル０１とのトルク伝達結合を有していない。 図示の実施例において形成された中空軸モータ３２のロータ３１は、中空軸３ ３を有している。この中空軸３３の長さ１３３は連結棒２２の長さ１２２よりも 短く形成されている。ロータ３１は軸受け３４、たとえば転がり軸受けによって モータ３２のステータ３６に対して回転可能に支承されている。このステータ３ ６はフランジ３７を備えており、このフランジ３７はサイドフレーム０３に固定 された支持体３８にねじで取り付けられている。すなわち、モータ３２はサイド フレーム０３に位置不動に固定されている。単に組付けの目的でのみ、このモー タ３２は精密位置調整可能であってよい。 第１の位置では、胴０２の回転軸線４３およびロータ３１の回転軸線４４なら びに連結棒もしくは軸２２の回転軸線４６は互いに平行でかつ互いに整合して配 置されている。偏心ブシュ０４を旋回させることによって、胴０２は第２の位置 へもたらされる。これにより、胴０２の回転軸線４３の位置が変化する。この回 転軸線４３は、たとえばモータ３２の回転軸線４４に対して平行にずらされてい る（胴０２の両ジャーナル０１に設けられた両偏心ブシュ０４が同時に旋回させ られた場合）か、またはモータ３２の回転軸線４４に 対して所定の角度で傾けられていてもよい（たとえば一方の偏心ブシュ０４だけ が旋回させられた場合）。 図示の実施例では、胴０２の回転軸線４３が、モータ３２の回転軸線４４に対 して平行にずらされている。これにより、連結棒２２もしくは軸２２の、胴０２ に近い方の端部もずらされ、それに対して、ロータ３１に結合された、胴０２か ら遠い方の端部は位置不動のままとなる。連結棒２２の回転軸線４６は、ロータ ３１の回転軸線４４に対して所定の角度αで傾けられている。 第２実施例では、モータ４７、たとえば位置制御されかつ／または回転数制御 される電動モータが、ジョイント軸４８によって胴０２のジャーナル０１に結合 されている。モータ４７はサイドフレーム０３に位置可変に取り付けられていな い。ジョイント軸４８は主として、ジョイント式のねじり剛性的な２つのカップ リング４９，５１（角度ずれを補償する）から成っている。両カップリング４９ ，５１は連結棒５２、たとえば軸によって互いに結合されている。両カップリン グ４９，５１はこの実施例では、高速撓み継ぎ手の一種である円弧形歯付きカッ プリング（Ｂｏｇｅｎｚａｈｎｋｕｐｐｌｕｎｇ）として形成されていて、それ ぞれフランジ５３；５４によってモータ４７およびジャーナル０１に結合されて いる。また、たとえばユニバーサルジョイントを使用することもできる。 本発明による駆動装置は、直接駆動される胴（中間に接続された伝動装置を有 しない）のために使用されると有利である。このような胴は個々に駆動されるか 、またはたとえば別の胴をたとえば歯車を介して駆動することもできる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１１年７月１５日（１９９９．７．１５） 【補正内容】 明細書 輪転印刷機の胴またはローラの駆動装置 本発明は、請求項１の上位概念部に記載の形式の、輪転印刷機の胴またはロー ラの駆動装置に関する。 ドイツ連邦共和国実用新案第９４２２０４４号明細書およびドイツ連邦共和国 特許出願公開第４３２２７４４号明細書には、それぞれ輪転印刷機の直接駆動さ れる胴が記載されている。この胴は偏心ブシュ内に位置可変に支承されていて、 それぞれやはり位置可変の電動モータによって駆動される。 米国特許第４８３１８５８号明細書には、鉛直方向で作動するミルのための駆 動装置が開示されている。この場合、中空軸モータの、ミルから離れる方向に向 けられた端部は、ジョイント軸を介してミルに結合されている。ミル自体は位置 不動に配置されている。上記米国特許明細書において設定された課題は、構成高 さを減少させることである。 英国特許第１１６０５３８号明細書には、斜めに設置したい胴のための駆動装 置が開示されている。胴のジャーナルは転がり軸受けによって偏心ブシュ内に支 承されている。この偏心ブシュには、歯車が回転可能に配置されている。駆動歯 車とジャーナルとは二重ジョイントカップリングによって結合されている。この ような配置の課題は、歯噛合い故障を回避することである。 本発明の課題は、輪転印刷機の胴またはローラの駆動装置を提供することであ る。 この課題は、請求項１の特徴部に記載の特徴により解決される。 本発明により得られる利点は、特に次の点に認められる。すなわち、位置可変 の回転軸線を有する、回転する構成部分において、この構成部分と駆動モータと の間の連結棒の傾動角度の変化が最小限に抑えられる。これによって、角度ずれ を補償する継ぎ手もしくはカップリングの負荷も減じられる。 以下に、本発明の実施例を図面につき詳しく説明する。 第１図は回転する構成部分の駆動装置を示す概略図である。 回転する構成部分０２、たとえば輪転印刷機のインキ装置もしくは湿し装置に 設けられたローラまたは印刷装置もしくは折り装置に設けられた胴０２のジャー ナル０１は、サイドフレーム０３に偏心ブシュ０４によって位置可変に支承され ている。この場合、胴０２のジャーナル０１は軸受け０６によって、偏心ブシュ ０４に設けられた孔０７内に支承されている。偏心ブシュ０４のこの孔０７の長 手方向軸線０８は、偏心ブシュ０４の外周面１１の長手方向軸線０９に対して所 定の偏心量ｅ４だけずらされている。この偏心ブシュ０４は駆動装置（図示しな い）によってサイドフレーム０３に旋回可能に配置されている。ジャーナル０１ の、胴０２から遠い方の端部では、ジャーナル０１に固定されたフランジ１２に カップリング１４、たとえばばねディスクカップリングの第１のカップリング半 部１３が固定されている。この第１のカップリング半部１３には、ねじ山付ピン １６もしくはボルトによってねじり剛性的な伝達部材１７、たとえばばね鋼から 成るディスクが配置されている。この伝達部材１７は第２のカップリング半部１ ８にも、ねじ山付ピンを介してねじり剛性的に結合されている。 第２のカップリング２４の第２のカップリング半部２８は、モータ３２、たと えば位置制御されかつ／または回転数制御される電動モータに設けられたロータ ３１の、胴０２から遠い方の端部２９に結合されている。モータ３２からジャー ナル０１へのトルク伝達は、ロータ３１の胴０２から遠い方の端部２９からしか 行われないと有利である。すなわち、ロータ３１の、胴０２に近い方の端部はジ ャーナル０１とのトルク伝達結合を有していない。 中空軸モータとして形成されたモータ３２のロータ３１は、中空軸３３を有し ている。この中空軸３３の長さ１３３は連結棒２２の長さ１２２よりも短く形成 されている。ロータ３１は軸受け３４、たとえば転がり軸受けによってモータ３ ２のステータ３６に対して回転可能に支承されている。このステータ３６はフラ ンジ３７を備えており、このフランジ３７はサイドフレーム０３に固定された支 持体３８にねじで取り付けられている。すなわち、モータ３２はサイドフレーム ０３に位置不動に固定されている。単に組付けの目的でのみ、このモータ３２は 精密位置調整可能であってよい。 第１の位置では、胴０２の回転軸線４３およびロータ３１の回転軸線４４なら びに連結棒もしくは軸２２の回転軸線４６は互いに平行でかつ互いに整合して配 置されている。偏心ブシュ０４を旋回させることによ って、胴０２は第２の位置へもたらされる。これにより、胴０２の回転軸線４３ の位置が変化する。この回転軸線４３は、たとえばモータ３２の回転軸線４４に 対して平行にずらされている（胴０２の両ジャーナル０１に設けられた両偏心ブ シュ０４が同時に旋回させられた場合）か、またはモータ３２の回転軸線４４に 対して所定の角度で傾けられていてもよい（たとえば一方の偏心ブシュ０４だけ が旋回させられた場合）。 図示の実施例では、胴０２の回転軸線４３が、モータ３２の回転軸線４４に対 して平行にずらされている。これにより、連結棒２２もしくは軸２２の、胴０２ に近い方の端部もずらされ、それに対して、ロータ３１に結合された、胴０２か ら遠い方の端部は位置不動のままとなる。連結棒２２の回転軸線４６は、ロータ ３１の回転軸線４４に対して所定の角度αで傾けられている。 本発明による駆動装置は、直接駆動される胴（中間に接続された伝動装置を有 しない）のために使用されると有利である。このような胴は個々に駆動されるか 、またはたとえば別の胴をたとえば歯車を介して駆動することもできる。 請求の範囲 １．輪転印刷機に設けられた胴（０２）またはローラを位置不動の中空軸モー タ（３２）によって駆動するための駆動装置において、回転する胴（０２）また はローラの回転軸線（４３）が位置可変であり、中空軸モータ（３２）のロータ （３１）の、駆動したい胴（０２）またはローラから離れる方向に向けられた端 部（２９）が、角度ずれを補償する第１のカップリング（２４）に結合されてお り、胴（０２）またはローラが、角度ずれを補償する第２のカップリング（１４ ）に結合されており、両カップリング（１４；２４）が、中空軸モータ（３２） の中空軸（３３）内に配置された連結棒（２２）によって互いに結合されている ことを特徴とする、輪転印刷機の胴またはローラの駆動装置。 ２．回転する胴（０２）またはローラのジャーナル（０１）が位置可変に配置 されている、請求項１記載の駆動装置。 ３．回転する胴（０２）またはローラのジャーナル（０１）が、偏心ブシュ（ ０４）内に支承されている、請求項２記載の駆動装置。 ４．ローラが、インキ装置または湿し装置に配置されている、請求項１記載の 駆動装置。 ５．胴（０２）が、印刷装置に配置されている、請 求項１記載の駆動装置。 ６．胴（０２）が、折り装置に配置されている、請求項１記載の駆動装置。 ７．通常では位置不動のモータ（３２；４１）の位置が、精密位置調整可能で ある、請求項１記載の駆動装置。 【図１】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．輪転印刷機に設けられた、回転する構成部分（０２）をモータ（３２；４ １）によって駆動するための駆動装置であって、回転する構成部分（０２）の回 転軸線（４３）が位置可変である形式のものにおいて、モータ（３２；４１）が 位置不動に配置されており、モータ（３２；４１）のロータ（３１）が、回転す る構成部分（０２）に設けられたジャーナル（０１）に、角度ずれを補償する少 なくとも１つのカップリング（１４；２４；４９．５１）によって結合されてい ることを特徴とする、輪転印刷機の回転する構成部分のための駆動装置。 ２．輪転印刷機に設けられた、回転する構成部分（０２）を中空軸モータ（３ ２）によって駆動するための駆動装置において、中空軸モータ（３２）に設けら れたロータ（３１）の、駆動したい構成部分（０２）から離れる方向に向けられ た端部（２９）が、回転する構成部分（０２）に結合されていることを特徴とす る、輪転印刷機の回転する構成部分のための駆動装置。 ３．回転する構成部分（０２）のジャーナル（０１）が位置可変に配置されて いる、請求項１または２記載の駆動装置。 ４．回転する構成部分（０２）のジャーナル（０１ ）が、偏心ブシュ（０４）に支承されている、請求項３記載の駆動装置。 ５．モータ（３２；４１）のロータ（３１）と、回転する構成部分（０２）の ジャーナル（０１）との間に、角度ずれを補償する２つのカップリング（１４； ２４；４９；５１）が配置されており、該カップリング（１４；２４；４９；５ １）が、連結棒（２２；５２）によって互いに結合されている、請求項１または ２記載の駆動装置。 ６．モータ（４７）として中空軸モータ（４７）が設けられている、請求項１ 記載の駆動装置。 ７．モータ（３２）のロータ（３１）が、回転する構成部分（０２）のジャー ナル（０１）から離れる方向を向くように配置されている、請求項１記載の駆動 装置。 ８．前記ジャーナル（０１）が、中空軸モータ（３２）の中空軸（３３）を通 って、該中空軸（３３）の、前記ジャーナル（０１）から離れる方向に向けられ た端部（２９）に結合されている、請求項２記載の駆動装置。 ９．回転する構成部分（０２）が、インキ装置または湿し装置のローラとして 形成されている、請求項１または２記載の駆動装置。 １０．回転する構成部分（０２）が、印刷装置の胴（０２）として形成されて いる、請求項１または２記 載の駆動装置。 １１．回転する構成部分（０２）が、折り装置の胴（０２）として形成されて いる、請求項１または２記載の駆動装置。 １２．通常では位置不動のモータ（３２；４１）の位置が、精密位置調整可能 である、請求項１または２記載の駆動装置。