JP2001520189A5 - - Google Patents

Description

【特許請求の範囲】
【請求項１】 タキサン類の毒性を防護又は低減するための剤であって、下記式（Ｉ）の化合物又は薬学的に許容可能なその塩で構成されている防護又は低減剤。
【化１】

（ただし、Ｒ₁は、水素、低級アルキルまたは、
【化２】

であり、
Ｒ₂及びＲ₄はそれぞれ独立してＳＯ₃ ^-Ｍ⁺、ＰＯ₃ ^2-Ｍ₂ ²⁺、またはＰＯ₂Ｓ^2-Ｍ₂ ²⁺であり、
Ｒ₃及びＲ₅はそれぞれ独立して水素、ヒドロキシ、またはスルフヒドリルであり、
ｍ及びｎは独立して０、１、２、３または４であって、ｍまたはｎが０である場合、Ｒ₃は水素であり、
Ｍは水素又はアルカリ金属イオンである）
【請求項２】 タキサン類の毒性が、神経毒性、血液毒性hematologic toxicity［腎毒性］、骨髄抑制、むかつきnausea、下痢diarrhea、嘔吐vomiting、脱毛症alopecia、又は過敏性反応hypersensitivity reactionsである請求項１記載の防護又は低減剤。
【請求項３】 タキサン類が、パクリタキセル又はドセタキセルで構成されている請求項１記載の防護又は低減剤。
【請求項４】 ２，２’−ジチオビスエタンスルホン酸ジナトリウムで構成されている請求項１記載の防護又は低減剤。
【請求項５】 溶液又は懸濁液の形態である請求項１記載の防護又は低減剤。
【請求項６】 非経口又は経口投薬形態である請求項１記載の防護又は低減剤。
【請求項７】 タキサン類、及び下記式（Ｉ）の化合物又は薬学的に許容可能なその塩で構成された薬学的調合物。
【化３】

（ただし、Ｒ ₁ は、水素、低級アルキルまたは、
【化４】

であり、
Ｒ ₂ 及びＲ ₄ はそれぞれ独立してＳＯ ₃ ^- Ｍ ⁺ 、ＰＯ ₃ ^2- Ｍ ₂ ²⁺ 、またはＰＯ ₂ Ｓ ^2- Ｍ ₂ ²⁺ であり、
Ｒ ₃ 及びＲ ₅ はそれぞれ独立して水素、ヒドロキシ、またはスルフヒドリルであり、
ｍ及びｎは独立して０、１、２、３または４であって、ｍまたはｎが０である場合、Ｒ ₃ は水素であり、
Ｍは水素又はアルカリ金属イオンである）
【請求項８】 タキサン類が、パクリタキセル又はドセタキセルで構成されている請求項７記載の薬学的調合物。
【請求項９】 前記式（Ｉ）の化合物が、２，２’−ジチオビスエタンスルホン酸ジナトリウムで構成されている請求項７記載の薬学的調合物。
【請求項１０】 化合物とタキサン類との割合が、４：１〜４０００：１である請求項７記載の薬学的調合物。
【請求項１１】 溶液又は懸濁液の形態である請求項７記載の薬学的調合物。
【請求項１２】 非経口又は経口投薬形態である請求項７記載の薬学的調合物。
【請求項１３】 タキサン類と、タキサン類の毒性を防護又は低減するための防護又は低減剤との薬学的組み合わせであって、前記防護又は低減剤が、下記式（Ｉ）の化合物又は薬学的に許容可能なその塩で構成された薬学的組み合わせ。
【化５】

（ただし、Ｒ ₁ は、水素、低級アルキルまたは、
【化６】

であり、
Ｒ ₂ 及びＲ ₄ はそれぞれ独立してＳＯ ₃ ^- Ｍ ⁺ 、ＰＯ ₃ ^2- Ｍ ₂ ²⁺ 、またはＰＯ ₂ Ｓ ^2- Ｍ ₂ ²⁺ であり、
Ｒ ₃ 及びＲ ₅ はそれぞれ独立して水素、ヒドロキシ、またはスルフヒドリルであり、
ｍ及びｎは独立して０、１、２、３または４であって、ｍまたはｎが０である場合、Ｒ ₃ は水素であり、
Ｍは水素又はアルカリ金属イオンである）
【請求項１４】 タキサン類が、パクリタキセル又はドセタキセルで構成された請求項１３記載の薬学的組み合わせ。
【請求項１５】 防護又は低減剤が、２，２’−ジチオビスエタンスルホン酸ジナトリウムで構成されている請求項１３記載の薬学的組み合わせ。
【請求項１６】 癌治療に使用するための請求項１３記載の薬学的組み合わせ。
【請求項１７】 タキサン類、及び下記式（Ｉ）の化合物又は薬学的に許容可能なその塩で構成され、癌患者に対して同時に又は別々に投与するために適した組み合わせ。
【化７】

（ただし、Ｒ ₁ は、水素、低級アルキルまたは、
【化８】

であり、
Ｒ ₂ 及びＲ ₄ はそれぞれ独立してＳＯ ₃ ^- Ｍ ⁺ 、ＰＯ ₃ ^2- Ｍ ₂ ²⁺ 、またはＰＯ ₂ Ｓ ^2- Ｍ ₂ ²⁺ であり、
Ｒ ₃ 及びＲ ₅ はそれぞれ独立して水素、ヒドロキシ、またはスルフヒドリルであり、
ｍ及びｎは独立して０、１、２、３または４であって、ｍまたはｎが０である場合、Ｒ ₃ は水素であり、
Ｍは水素又はアルカリ金属イオンである）
【請求項１８】 タキサン類がパクリタキセル又はドセタキセルで構成され、かつ化合物が２，２’−ジチオビスエタンスルホン酸ジナトリウムで構成されている請求項１７記載の組み合わせ。
【請求項１９】 タキサン類を受ける癌患者に対して、タキサン類と同時に又は別々にもしくは間欠的に投与するための剤であって、請求項１に規定された剤で構成されている薬剤。
【請求項２０】 タキサン類の神経毒性、血液毒性hematologic toxicity［腎毒性］、骨髄抑制、むかつきnausea、下痢diarrhea、嘔吐vomiting、脱毛症alopecia、又は過敏性反応hypersensitivity reactionsを防護又は低減する請求項１９記載の薬剤。
【請求項２１】 タキサン類が、パクリタキセル又はドセタキセルで構成された請求項１９記載の薬剤。
【請求項２２】 非経口又は経口投薬形態である請求項１９記載の薬剤。
【請求項２３】 タキサン類の毒性を防護又は低減するための薬剤の製造における、請求項１に規定される化合物又は薬学的に許容可能なその塩の使用。
【請求項２４】 タキサン類が、パクリタキセル又はドセタキセルで構成された請求項２３記載の使用。
【請求項２５】 化合物又はその塩が、２，２’−ジチオビスエタンスルホン酸ジナトリウムで構成されている請求項２３記載の使用。