JP2001520078A - 膝義肢 - Google Patents

膝義肢

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JP2001520078A
JP2001520078A JP2000516617A JP2000516617A JP2001520078A JP 2001520078 A JP2001520078 A JP 2001520078A JP 2000516617 A JP2000516617 A JP 2000516617A JP 2000516617 A JP2000516617 A JP 2000516617A JP 2001520078 A JP2001520078 A JP 2001520078A
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ジャン−ルイ・ジェルマン
ロルフ・カー・ミルケ
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Aesculap SAS
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    • A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
    • A61F2/02—Prostheses implantable into the body
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Abstract

(57)【要約】 脛骨部（１）を含む膝義肢に関する。前記脛骨部（１）は脛骨板（２）を含み、前記脛骨板（２）は第一面において少くとも１個の半月板部材と、第二面において脛骨整形面（Ｐ）と係合する。前記脛骨部（１）は更に、前記脛骨板（２）に連結され、脛骨内に挿入されて前記脛骨部（１）を脛骨に関して固定する脛骨ピン（３）と前記脛骨板（２）の第二面と脛骨との間に平らに配されて、脛骨と前記脛骨整形面（Ｐ）との間の部分的な骨組織の欠落を補償する少くとも１個の脛骨補償部材（６）を含み、前記脛骨補償部材（６）は、これと脛骨板（２）に設けられた相補形状による固定手段（１０、１１）を介して前記脛骨板（２）と係合する。前記固定手段（１０、１１）は、凸部（１０）と凹部（１１）とのはめ合い形式のものであり、前記脛骨補償部材（６）と前記脛骨ピン（３）の基部（９）との間に設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 本発明は、整形された脛骨に固定される脛骨部を有する型式の膝義肢に関する
。この脛骨部は、脛骨板と脛骨板の一部としての脛骨ピン及び厚み調整用の少く
とも１個の脛骨補償部材を含む。脛骨板はその第一面において少くとも１個の半
月板部材と係合し、また、その第二面において脛骨の整形面と係合する。脛骨ピ
ンは、脛骨内に挿入されて、脛骨部を固定する。脛骨補償部材は、脛骨板の第二
面と脛骨との間に平らに配されて、脛骨とその整形面との間の部分的な骨組織の
欠落を補償する。脛骨補償部材は、この脛骨補償部材と脛骨板に設けられた相補
形状による固定手段を介して脛骨板と係合する。
【０００２】 このような脛骨補償部材は、脛骨整形面の下方に骨組織の欠落があっても、一
区分式 (single compartment) 膝義肢の修正の都合や関節炎などによる骨質の劣
化のために新たな整形ができない時に用いられる。
【０００３】 本発明の目的は、膝義肢の脛骨部に用いられる簡単かつ高信頼性の脛骨補償部
材組立部を提供することである。
【０００４】 この目的を達成するため、本発明による膝義肢はその特徴として、凸部とこれ
を受入れる凹部を備えた相補形状による固定手段を有し、この固定手段は脛骨補
償部材と脛骨ピンの基部との間に保持される。
【０００５】 本発明によれば、組立後の状態において、前記凸部は前記凹部内にしっかりと
はめ合わされ、これによって脛骨補償部材を脛骨ピンの基部に組付け、かつ、こ
れを保持する。
【０００６】 本発明の更なる特徴として、前記凸部は脛骨ピンの基部に設けられ、また、前
記凹部は脛骨補償部材内に形成される。ここにおいて、前記凸部は、脛骨内に固
定される隆起の基部を構成し、かつ、脛骨ピンに連結されて設けられる。
【０００７】 前記凸部は、その自由端から離れた内方部分に縮減軸部を有し、この縮減軸部
に前記凹部の入口開口部に設けられた少くとも１個の固定用脹らみを受入れるこ
とができる。
【０００８】 相補形状による前記固定手段は、好ましくは、部材の弾性変形を可能とする少
くとも１個の切込みを含み、これにより前記凸部と前記凹部の弾性はめ合い及び
／又は前記凸部の前記凹部内への挿入を達成する。この切込みは、前記凹部に沿
ってそこから若干の距離をおき、かつ、前記凹部の少くとも深さ部分において設
けられ、これによって舌状板を形成し、或いはまた、この切込みは、前記凸部の
内部に少くともその長さ部分においてその自由端まで伸びて設けられ、これによ
って２個の舌状板を形成するようにすることもできる。
【０００９】 前記凸部と前記凹部は、脛骨ピンの軸線と交差する実質的方向（general di-
rection)に沿って配することができる。 脛骨ピンのいずれの側にも脛骨補償部材を組付けられるように、脛骨ピンにおい
て、前記固定手段を、例えば、脛骨ピンのソケット前後方向正中面に関して対称
に配された２個の前記凸部を有するように、構成することができる。
【００１０】 相補形状による前記固定手段は、例えば、脛骨補償部材が脛骨板の上下面に垂
直な、かつ、脛骨ピンの軸線に平行な摺動を行うことができるように脛骨ピンの
基部に設けられる。更にこの変形として、相補形状による前記固定手段は、脛骨
補償部材が脛骨板の上下面に平行な、かつ、脛骨ピンの軸線に垂直な摺動を行う
ことができるように脛骨ピンの基部に設けられる。
【００１１】 本発明は、以下の説明とその一部としての図示により更に詳しく説明される。
付随する図において、本発明の実施の形態による膝義肢における脛骨部１が示さ
れている。
【００１２】 既に知られているように、脛骨部１は、脛骨板２と、この脛骨板２に適当な手
段で連結され組付けられた、又は、これと一体に形成された脛骨ピン３とを有す
る。
【００１３】 図４に示すように、脛骨板２は、その上面４において少くとも１個の義肢半月
板部材（図示省略）と係合し、また、その下面５において脛骨（図示省略）の整
形面Ｐと係合する。脛骨ピン３は、脛骨内に挿入され、これにより脛骨部１は脛
骨に関して固定される。
【００１４】 既述のように、膝義肢は少くとも１個の脛骨補償部材６を有する。この脛骨補
償部材６は、脛骨板２と脛骨整形面Ｐとの間に平らに配されて、これにより図４
に示された脛骨整形面Ｐの下方の骨組織の欠落部の補償を行う。脛骨補償部材６
の上面７は、脛骨板２の下面５と接触し、また、脛骨補償部材６の下面８は、脛
骨板２の下面５と一致する脛骨整形面Ｐの下方において脛骨と接触する。図３及
び図５に見られるように、脛骨補償部材６の曲線状の外形は、組立てられた状態
において、対応する脛骨板２の曲線状外形よりも若干内側に後退している。
【００１５】 脛骨補償部材６は、相補形状による固定手段を介して脛骨ピン３の基部９に取
付けられる。この相補形状による固定手段は、凸部１０と凹部１１を備え、これ
らを介して脛骨補償部材６と脛骨ピン３の基部９に取付けられる。
【００１６】 即ち、図に見られるように、凸部１０は脛骨ピン３の基部に設けられ、また、
凹部１１は脛骨補償部材６内に形成される。この組合せは、部材配置上の理由で
好ましい。というのは、脛骨補償部材６の内側縁部１２は脛骨ピン３に比較的接
近しており、仮に脛骨ピン３側に凹部１１を設けこれに凸部１０をはめ込むよう
にした場合には、機械的応力の許容範囲が小さくなり、この脛骨補償部材６の内
側縁部１２は凸部１０をしっかりと保持できなくなるからである。
【００１７】 凸部１０は、その自由端１０ａから離れたその軸部に縮減軸部１０ｂを有し、
これが凹部１１の入口開口部に設けられた少くとも１個の固定用脹らみ１１ａを
受入れ、これにより凸部１０を凹部１１内に保持する。図示の例では、２個の脹
らみ１１ａが凹部１１の入口軸部の両側面に設けられている。
【００１８】 凸部１０と凹部１１は、長くかつ相補形状に作られ、互いにきっちりとした公
差によりはめ合わされる。この長い相補形状により、脛骨補償部材６を脛骨部１
内において正確かつ正しい角度で位置決めすることができる。凸部１０は、半径
方向において、凹部１１の底に達し、これにより凸部１０と凹部１１の相対位置
が決定される。図示の例では、凸部１０はその軸部１０ｂから伸びて、その自由
端１０ａは丸味をもって形成される。凹部１１は凸部１０と相補形状に作られ、
その入口部に脹らみ１１ａが形成されている。
【００１９】 脛骨ピン３は２個の凸部１０を有し、これら２個の凸部１０は脛骨ピン３の軸
線Ａ（図４）を含むソケット前後方向 (pre-posterior)正中面 (median plan)Ｑ
に関して互いに対称をなすように位置している。２個の凸部１０を設けることに
より、膝の右側又は左側のいずれの側においても脛骨補償部材６の選択的位置決
めを可能とすることができる。
【００２０】 更に、脛骨ピン３には固定用の隆起１３が一体に形成されており、この隆起１
３が脛骨内に挿入されるようになっている。凸部１０は脛骨板２を隆起１３につ
なげるための基部を構成している。隆起１３は、図４に示すように脛骨板２から
離れた位置で脛骨ピン３の本体に合体するような呼び子状の形状に作られている
。
【００２１】 図２、図３及び図５に示したように、凸部１０と脛骨補償部材６の凹部１１は
、その実質的方向が脛骨ピン３の軸線Ａと交差するようになっている。
【００２２】 脛骨補償部材６は凸部１０を介して脛骨ピン３と係合し、この係合において、
図３及び図５における矢印Ｂのように、脛骨補償部材６は、横方向に、かつ、凸
部１０と凹部１１の実質的方向に平行に、脛骨板２の上面４と下面５に平行に、
脛骨ピン３の軸線Ａに垂直に、摺動することができる。または、この係合におい
て、脛骨補償部材６は、横方向に、かつ、凸部１０と凹部１１の実質的方向に平
行に、並びに、図４における矢印Ｃのように、脛骨板２の上面４と下面５に垂直
に、かつ、脛骨ピン３の軸線Ａに平行に、摺動することができる。
【００２３】 凸部１０と凹部１１とのはめ合いを弾性的なものとするために、例えば横方向
から脛骨補償部材６を組込む場合には凸部１０が凹部１１の入口部の脹らみ１１
ａの間を通ってはめ込まれるように、部材の形状は変形可能とすることが必要で
ある。
【００２４】 図１ないし図４に示された例では、脛骨補償部材６には凹部１１の側方部の少
くとも一方において、凹部１１からわずかな距離をおいて脛骨補償部材６の内側
縁部１２から少くとも凹部１１の深さ部分に沿って伸びる切込み１４が設けられ
、これにより適度の厚みを有する弾性の舌状板１５が形成され、この舌状板１５
が弾性変形可能となっている。
【００２５】 凸部１０が凹部１１にはめ込まれる時、舌状板１５は切込み１４に向って曲げ
られ、これによって凹部１１が入口部の脹らみ１１ａ同志の間の空間は弾性状に
拡げられる。脛骨補償部材６を横方向から組込む時は、凸部１０の最も広巾の部
分、即ち、軸部１０ｂのすぐ先の部分、が凹部１１の入口部を通過させられる。
次いで、舌状板１５はその弾性により元の位置にもどり、こうして脹らみ１１ａ
が軸部１０ｂにしっかりとはめ合わされる。
【００２６】 図５に示された例は、上記のような弾性変形を達成する手段が、図１ないし図
４に示された例と相異している。
【００２７】 図５の例では、凸部１０の内部中央に凸部１０と脛骨ピン３との連結部に適度
の深さを有してそこから長手方向に伸びる切込み１６が形成されている。この切
込み１６は適度の巾を有し、凸部１０の実質的方向に沿って軸部１０ｂの内部を
通過して自由端１０ａまで伸びている。切込み１６の結果として、舌状板１７が
形成される。凹部１１が凸部１０にはめ合わされると、舌状板１７は凸部１０の
内部中央の切込み１６に向って弾性変形する。
【００２８】 図４における矢印Ｃのように、脛骨補償部材６を軸方向にセットする場合は、
舌状板１５、１７の弾性変形は、凸部１０を単に凹部１１の壁によって保持する
のみであるので、必ずしも大きなものではない。しかしながら、図３、図５にお
ける矢印Ｂのように、脛骨補償部材６を横方向からセットする場合は、凸部１０
は、その軸部１０ｂの少し先の最も広巾部分が脹らみ１１ａの間を通過しなけれ
ばならないため、舌状板１５、１７の弾性変形は充分大きくなければならない。
【００２９】 発明はここに説明された実施の形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲
を逸脱することなく多くの変形を実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の一実施の形態による膝義肢における脛骨補償部材の下面図である。
【図２】 図１の実施の形態による膝義肢における脛骨板（脛骨ピンを含む）の下面図で
ある。
【図３】 図１及び図２の実施の形態の脛骨補償部材と脛骨板を組合わせた状態における
部分的に切欠いた下面図である。
【図４】 図３のIV−IV線に沿った立面断面図である。
【図５】 本発明の別の実施の形態を示す図３と類似の下面図である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 脛骨部を含む膝義肢であって、前記脛骨部は脛骨板を含み、
    前記脛骨板はその第一面において少くとも１個の半月板部材と係合し、その第二
    面において脛骨整形面（Ｐ）と係合するものであり、かつ、前記脛骨部は更に； 前記脛骨板に連結され、脛骨内に挿入されて前記脛骨部を脛骨に関して固定す
    る脛骨ピン；及び、 前記脛骨板の第二面と脛骨との間に平らに配されて、脛骨と前記脛骨整形面と
    の間の部分的な骨組織の欠落を補償する少くとも１個の脛骨補償部材；を含み、
    かつ、 前記脛骨補償部材は、前記脛骨補償部材と脛骨板に設けられた相補形状による
    固定手段を介して前記脛骨板と係合し、かつ、相補形状による前記固定手段は、
    凸部と凹部とのはめ合い形式のものであり、前記脛骨補償部材と前記脛骨ピンの
    基部との間に設けられてなる膝義肢。
  2. 【請求項２】 前記凸部は、前記脛骨ピンの基部に設けられ、かつ、前記凹
    部は、前記脛骨補償部材内に形成されてなる請求項１記載の膝義肢。
  3. 【請求項３】 前記凸部は、脛骨内に固定される隆起の基部を構成し、かつ
    、前記脛骨ピンに連結されてなる請求項２記載の膝義肢。
  4. 【請求項４】 前記凸部は、その自由端から離れた内方部分に縮減軸部を有
    し、この縮減軸部に前記凹部の入口部に設けられた少くとも１個の固定用脹らみ
    を受入れるようにしてなる請求項１記載の膝義肢。
  5. 【請求項５】 前記固定手段は、部材の弾性変形を可能とする少くとも１個
    の切込みを含み、これにより前記凸部を前記凹部との弾性はめ合い及び／又は前
    記凸部の前記凹部内への挿入を可能としてなる請求項１記載の膝義肢。
  6. 【請求項６】 前記切込みは、前記凹部の少くとも一方の側縁部に、前記凹
    部からわずかな距離をおいて、かつ、前記凹部の少くとも深さ部分に沿って設け
    られ、これによって舌状板が形成されてなる請求項５記載の膝義肢。
  7. 【請求項７】 前記切込みは、前記凸部の内部に、前記凸部の少くとも長さ
    部分に沿ってその自由端まで伸びて設けられ、これによって２個の舌状板が形成
    されてなる請求項５記載の膝義肢。
  8. 【請求項８】 前記凸部と前記凹部は、前記脛骨ピンの軸腺（Ａ）と交差す
    る実質的方向を有してなる請求項１記載の膝義肢。
  9. 【請求項９】 前記脛骨ピンは、前記脛骨ピンのソケット前後方向正中面に
    関して対称に配された前記固定手段を含んでなる請求項１ないし８のいずれかに
    記載の膝義肢。
  10. 【請求項１０】 前記固定手段は、前記脛骨補償部材が前記脛骨板の上下面
    に垂直な、かつ、前記脛骨ピンの軸線（Ａ）に平行な動き（Ｃ）において前記脛
    骨ピンの基部において摺動可能なように設けられてなる請求項１記載の膝義肢。
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