JP2001519212A - 律動流体注入装置 - Google Patents

律動流体注入装置

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Abstract

(57)【要約】 流体注入装置10は、ハンドル32と摺動可能に相互作用する本体30を有するポンプ12を備えている。本体30は、入口通路110、出口通路123及び分与外筒48と連結された弁ハウジング44を備えている。指かけ部38が外筒48から突き出している。装填チャンバ58が指かけ部38内に形成され、注射器を受け入れることができる。ハンドル32に取り付けられたプランジャ27が外筒48内に受け入れられる。プランジャ27は外筒48内に引っ込んで外筒48に流体を充填する。ポンプ12のノズル46は注入カテーテル18に連結された止血弁に連結されている。カテーテル18は、拡張した先端開口部278及びその側部に形成された複数の小さい注入穴20を有する末端19を備えている。環状の感知リッジ276が開口部278にてカテーテルの内部から突き出している。ワイヤー22はカテーテルの末端19を閉じるようにその末端に閉塞ボール290を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】
【0002】
【発明の分野】
本発明は、流体分与装置、より具体的には、所定の量の流体をカテーテルを通
じて患者の管系内に繰り返して注射するための流体注入装置に関する。
【0003】
【関連技術】
患者の身体の管系に血栓が生じたとき、極く一般的で且つ危険な医療状態が生
ずる。血塊すなわち血栓は、少なくとも2つの重大な仕方にて患者の健康を危く
する可能性がある。第一に、血栓は、患者の身体の一部分への必須の血流を制限
し又は完全に停止させることさえもある。例えば、脳又は心臓への血流が制限さ
れるならば、患者の生命は危ない状態となる。更に、血栓はそれが形成された箇
所から遊離し、血流によって、心臓又は肺のような器官まで運ばれることがあり
、この場合、回復不能な損傷を与え又は死亡する可能性さえある。従って、血栓
が検出されたならば、その血栓は、迅速に且つ効果的に治療しなければならない
【0004】 1つの方法は、血栓を除去し且つ血管を修復するための外科手術を含む。より
侵襲度の小さい方法は、血栓を破壊し又は溶解するため血栓溶解剤を使用する。
この血栓の治療方法は、カテーテルを患者の管系、好ましくは、血栓箇所付近に
挿入することから成っている。カテーテルが血栓付近の管系に入ったならば、カ
テーテルのみを使用することができる。色々な理由のため、カテーテルを血栓か
らある距離にて管系内に挿入しなければならないならば、カテーテルの位置決め
は、カテーテルを血栓に到達するように血管又は管系の動脈を通じて押し且つ案
内するために使用することができる、導入シース及びガイドワイヤーを使用する
ことにより助けなければならない。
【0005】 一度びカテーテルが血栓箇所に位置決めされたならば、ウロキナーゼ又はスト
レプトキナーゼのような血管を溶解させることのできる血栓溶解流体をカテーテ
ルによって血栓箇所に供給する。従来のカテーテルは、血栓溶解流体がカテーテ
ルの末端付近の1つ以上の排出開口部まで流れるのを許容する管腔、すなわち内
部通路を有している。次に、この排出された血栓溶解流体は、血栓を溶解し又は
分解し、これにより、患者への危険性を解消する。更に、開口部から噴霧される
流体の機械的力は、血栓を破壊するのにも役立つ。
【0006】 全ての血栓が容易に又は具合良く溶解される訳ではない。一部の血栓は、動脈
の疾患部分の周りに形成され、その血栓は、血栓溶解流体によって容易に溶解し
又は破壊されず、通常、外科的に除去することを必要とする。更に、ある種の血
栓は、循環系の血管を通って比較的長い距離に亙って伸長し且つ極めて厚いこと
がある。かかる厚い血栓は、溶解するためには、相当な時間及び血栓溶解流体に
よる著しい灌流を必要とする。
【0007】 一般に、カテーテルの位置決めを容易にするため、カテーテルと共に、ガイド
ワイヤーが使用される。ガイドワイヤーは、血栓に貫入して、貫通路を形成し、
カテーテルを血栓の内部に挿入することができるようにする働きもする。このこ
とは、血流中に過剰な血栓溶解流体が存在することは患者に悪影響を及ぼすため
、血栓溶解流体が血栓箇所にて集中し又は収束されることを確実にするのに役立
つ。
【0008】 血栓、特に厚い血栓に狭小な通路を形成すべくガイドワイヤーを使用した後、
血栓溶解流体をカテーテルの1つ以上の開口部を通して解放する。血栓溶解剤に
よる治療の開始段階にて、カテーテルの末端の1つの開口部と共にカテーテルを
使用して血栓溶解が行われていた。1つのカテーテルを採用する方法は、血栓の
全長に亙って流体を十分に分配得るようにするため血栓溶解流体を分与する間に
、血栓の一端から他端までカテーテルを動かすことを必要としていた。
【0009】 溶解剤を血栓の長さに沿って同時に、強制的に噴射することにより、血液の溶
解を向上させるためのその後の試みが為されている。かかる1つの方策において
、カテーテルは、大きい先端開口部と、カテーテルの末端に形成された複数の小
さい側部開口部とを有している。この先端開口部は、カテーテルを位置決めする
ために使用される。最初に、長く且つ細いガイドワイヤーを管系内に滑り込ませ
、該ガイドワイヤーの末端が血栓を通って進むようにする。次に、患者の身体外
のガイドワイヤーの端部をカテーテルの先端開口部内に受け入れる。次に、カテ
ーテルの側部開口部が血栓内に位置決めされる迄、ガイドワイヤーを静止状態に
保持しつつ、カテーテルをガイドワイヤーの上側にて滑らせる。一度びカテーテ
ルが位置決めされたならば、カテーテルを静止状態に保持しつつ、ガイドワイヤ
ーを除去する。
【0010】 溶解剤がカテーテルの側部開口部を通って流れるように付勢するためには、最
初に、先端の大きい開口部を遮断し又は閉塞することが必要である。このことは
、その末端に拡張した閉塞ボールを有する細い位置決めワイヤーを患者の身体外
のカテーテルの端部内に挿入することによって行われる。閉塞ボールが先端開口
部に密封可能に配置される迄、位置決めワイヤーを進める。位置決めワイヤーが
依然としてカテーテル内にある間に、カテーテルの基端を2注射器圧送装置と流
体的に連結して、溶解剤をカテーテル内に注入し且つその側部開口部から外に出
るようにする。
【0011】 注射器装置は、その内部に形成された一対の対向する逆止弁を有する弁ハウジ
ングの一端に連結された従来の第一の注射器を有している。弁ハウジングの他端
は、カテーテルの基端に連結されている。従来の第二の注射器は、溶解流体にて
充填され且つ弁ハウジングの側部に連結されている。第一の注射器のプランジャ
を手で後方に引っ張ると、流体は第二の注射器から第一の注射器内に押し出され
る。弁ハウジング内の第一の逆止弁は、カテーテルとの連通を防止し、体液がカ
テーテル内に且つ第一の注射器内に吸引されるのを防止する。一度び十分な量の
溶解流体が第一の注射器内に吸収されたならば、そのプランジャを前方に押す。
これと同時に、第一の逆止弁を開放し、又、第二の注射器へのアクセスを妨害す
る第二の逆止弁を閉じる。その結果、溶解流体は、カテーテル内に分与され且つ
側部開口部から出て、これにより、血栓に対して付勢可能に流れる。次に、再度
、血栓が溶解する迄、第一の注射器のプランジャを手で後方に引っ張り且つ進め
ることにより、この過程を連続的に繰り返す。治療は、使用される院内手順に従
って50乃至250回以上の注入を行うことができる。
【0012】 上記の装置は、有用ではあるが、幾つかの短所がある。例えば、カテーテルの
先端が患者の身体内に位置しているため、外科医が位置決めワイヤーの閉塞ボー
ルがカテーテル先端に接近しつつあるときを決定することは難しい。先端は、閉
塞ボールを着座させ得るように僅かにテーパーが付けられているが、外科医が閉
塞ワイヤーを過度に強く押すと、閉塞ボールは先端開口部から押し出される可能
性がある。この状態が生ずると、カテーテル及び位置決めワイヤーを除去し且つ
位置決め手順を繰り返さなければならない。
【0013】 更に、適正な量の溶解剤が第一の注射器を通じて分与されることを保証するた
めには、その治療に従事する者は、注射器内に吸引される溶融剤の量を慎重に測
定しなければならない。投与量毎に変化する可能性があるからこの微妙な測定は
、注射する毎に行わなければならない。この必要とされる測定の結果、流体を分
与する量は著しく減少する。第一の注射器内に過度に多量の溶解流体が吸引され
るならば、その余剰な流体を処分するため、第一の注射器を弁組立体から取り外
さなければならない。この場合、極めて高価な余剰な流体が無駄になる。更に、
第一の注射器を取り外し且つ再度、取り付けならければならないことは、気泡が
装置内に導入される可能性を増すことになる。気泡が管系内に導入されることは
生命を脅かすおそれがある。
【0014】 上記の装置に伴う更なる問題点は、第一の注射器を充填するには、両手が必要
な点である。すなわち、一方の手で注射器の外筒を保持し且つ安定化させる間に
、もう一方の手でプランジャを後方に引っ張る。第一の注射器は、上述したよう
な正確な量まで充填しなければならないことから、両手を使用することが更に必
要となる。外科医は第一の注射器を操作するため両手を使用すること、及び外科
医が第一の注射器が過度に充填されないようにするため常に第一の注射器に注意
力を集中させることが必要であることは、カテーテルを安定化させ、また、患者
の状態に注意力を集中させるといった他の仕事を行う外科医の能力を制限するこ
ととなる。
【0015】 上記の注射器装置に伴う更に別の問題点は、外筒を人指し指及び中指にて保持
しつつ、プランジャを親指で圧縮することにより従来の注射器が分与を行う点で
ある。かかる装置は、一回の投与には良好であるが、本発明の装置においては、
溶解流体を短い間隔で且つ高圧力下にて繰り返して注射することが好ましい。第
一の注射器を操作するため2つの指及び親指のみを使用することにより、最小圧
力しか発生させることができない。更に、かかる小さく且つ隔離した筋肉を使用
することで手は早期に疲れ且つしびれる。
【0016】 また、上記の注射器装置の形態も最適なものではない。例えば、上述した第一
及び第二の注射器は、そのノズルが緊密に接続された状態にて互いに対し直角に
突き出す長く且つ細いプラスチック製注射器である。注射器の各々は、弁組立体
と固く接続されている。第一の注射器に対し力が繰り返して加わることを考える
と、第一の注射器に対して第二の注射器を位置決めすることは、第二の注射器が
弁組立体から破損したり又は分離する危険性を増すこととなる。例えば、外科医
が第一の注射器の圧送中に滑ったり、又は、何らかの速い手の動きをしたならば
、外科医は、誤って第二の注射器を把み、その注射器を破損させる可能性がある
【0017】 最後に、現在の装置に伴う更に別の問題点は、多数の注射器及び逆止弁が存在
する結果、装置の気泡を除去することが難しい点である。すなわち、流体を管系
内に注射する前に、全ての空気を装置から除去しなければならない。従来技術の
装置の気泡の除去は、気泡が除去されることを確実にするためには、比較的多量
の溶解流体が貫通して流れることが必要とされる。かかる流体は極めて高価で且
つ無駄である。2つの逆止弁を使用することは、可動部品の数を増し、従って機
械の故障の可能性を増すことになる。
【0018】
【発明の簡単な概要】
本明細書にて具体化し且つ広く説明した本発明に従って、流体注入装置が提供
される。この注入装置は、三方止血弁を介してカテーテルに連結された手動ポン
プを有している。この注入カテーテルは、閉塞ワイヤーと相互作用する。
【0019】 該ポンプは、ハンドルが摺動可能に取り付けられた本体を有している。該本体
は、出口通路、入口通路及び分与外筒のチャンバに流体的に連結された弁ハウジ
ングを備えている。該本体は、装填チャンバが形成された細長い指かけ部も有し
ている。装填チャンバは入口通路と連通している。注射器のような流体源が装填
チャンバ内に選択的に挿入され且つ入口通路と連結されている。
【0020】 ハンドルは、プランジャハウジングと、細長い掌かけ部とを有している。プラ
ンジャハウジングは、ポートを通じて外部と連通するプランジャチャンバと境を
接している。分与外筒の自由端は、ポートを通じてプランジャチャンバ内に配置
されている。また、先端の端部を有するプランジャもプランジャチャンバ内に配
置されている。プランジャの先端の端部は、分与外筒内に摺動可能に受け入れら
れている。分与外筒は、プランジャ及び先端を必要とする投与量に位置決めする
ことを許容し得るように、その外面に目盛りが標識されている。制御ノブが分与
外筒の外側上に回転可能に取り付けられ、分与外筒がポートから滑り出るのを防
止する。ばねがプランジャを取り巻き且つ制御ノブとハンドルとの間で伸びてい
る。
【0021】 ハンドルの掌かけ部は、ユーザの手が指かけ部の周りで曲がったとき、ユーザ
の手の掌を受け得る形態とされている。指をユーザの掌に向けて引っ張ると、ば
ねは圧縮され、プランジャは外筒内で作動する。これと同時に、弁ハウジング上
に配置された弁は、外筒の第一のチャンバ内の流体がチャンバから出口通路まで
流れるのを許容する第一の位置にある形態とされる。指かけ部におけるユーザの
指を緩めると、ばねは、自動的にポンプの本体とハンドルとを分離させ、これに
よりプランジャを外筒内に引込める。これと同時に、弁は、流体が入口通路から
分与外筒のチャンバまで流れるのを許容する第二の位置まで動く。制御ノブを選
択的に回すことにより、プランジャが移動可能である距離が制御され、これによ
り、吸引し、その後に、処分することのできる流体の量を制御することができる
。従って、ポンプを繰り返して握ることにより、所定の量の流体がポンプから繰
り返して分与される。
【0022】 注入カテーテルは、基端及び末端の間を長手方向に伸長する管腔を画定する内
面を有している。カテーテルの基端は、止血弁に流体的に連結されている。カテ
ーテルの内面は、基端に配置された円筒状の第一の部分と、末端に配置された円
筒状の第二の部分と、該部分の間を伸長する環状の傾斜したテーパー付き部分と
を有している。第二の部分は先端開口部にて終わっている。環状の感知リッジが
先端開口部の周りで半径方向内方に突き出している。複数の小さい注入穴がテー
パー付き部分の基端にて注入カテーテルの側部を貫通して伸長している。
【0023】 注入カテーテルは、ガイドワイヤーを患者の身体の管系内に最初に挿入するこ
とにより配置されることが好ましい。ガイドワイヤーを適正に配置したならば、
注入カテーテルをガイドワイヤーの露出した端部の上方で摺動させ且つ管系内に
配置された末端まで供給する。次に、注入カテーテルが管系内に留まるようにガ
イドワイヤーを除去する。次に、ポンプを止血弁を介して注入カテーテルの基端
に連結する。もちろん、装置の全体は患者内に挿入する前に空気を除去し得るよ
うにプライミングしなければならない。
【0024】 注入カテーテル内に流体を圧送する前に、先端開口部を最初に遮断し又は、閉
塞する。このことは、閉塞ワイヤーをカテーテルの管腔内に進めることで行われ
る。閉塞ワイヤーは、その末端に配置された拡張した閉塞ボールを有する細い位
置決めワイヤーを有している。コイル巻きしたばねワイヤーが位置決めワイヤー
と反対側の側にて閉塞ボールから突き出している。ばねワイヤーは、ワイヤーの
頂部により形成されたリッジと、各コイルの間に形成された溝とを有している。
ばねワイヤーの最大外径は環状の感知リッジの内径よりも大きい。従って、コイ
ル状ばねワイヤーが感知リッジを通ると、感知リッジはコイル状ばねの上で振動
する。外科医は閉塞ワイヤー及びカテーテルを通じてこれらの振動を触覚的に感
ずることができる。これらの振動は外科医に対し閉塞ボールがテーパー付き部分
に接近していることを知らせる。次に、閉塞ボールがテーパー付き部分に着座し
且つ密封するまで、閉塞ワイヤーを慎重に進めることができる。この位置におい
て、流体をカテーテル内に圧送し且つ注入穴から排出することができる。
【0025】 本発明は、従来技術の装置に優る特徴的な幾つかの利点を提供する。例えば、
感知リッジとばねワイヤーとの間の振動の相互作用の結果、外科医は閉塞ボール
の相対的な位置を知ることができる。次に、外科医は閉塞ボールを先端開口部か
ら押し出さないように閉塞ワイヤーを慎重に進めることができる。
【0026】 更に、ポンプは多岐に亙る独特の特徴を有している。例えば、ばねが自動的に
プランジャを分与外筒内に引っ込める結果、ポンプは片手で作動させることがで
きる。更に、制御ノブを選択的に位置決めすることにより、外科医は、ポンプを
握る毎に分与される流体の量を自動的に設定することもできる。分与外筒におけ
る目盛りは、プランジャ先端を必要な投与量を投与し得るように調節することを
可能にする。このように、外科医は分与外筒内に流れる流体の量を繰り返して測
定する必要がない。更に、手の全ての指と掌の間にてポンプを握るため、外科医
はポンプに対しより高圧を付与することができる。同様に、外科医はより迅速に
且つより長時間に亙ってポンプを握ることができる。より迅速な「握り」はまた
、より高圧の流体圧力を発生させ、このことは、血栓を機械的に破壊するのに役
立つ。
【0027】 掌の動作を利用して装置を「握る」ことは、ユーザが発生させることのできる
圧力の程度を平均化する傾向となる。更に、ユーザは、分与注射器に対するリザ
ーバとして注射器又は流体ライン(I.V.流体源)を採用することもできる。
【0028】 本発明のポンプの更なる利点は、2つの逆止弁と異なり1つの弁しか使用しな
い点である。1つの弁組立体は必要な可動部品の数が少なく、従って、装置の気
泡の除去をより容易にする。更に、装填チャンバが指かけ部内に位置する結果、
流体源をポンプ内に包み込み、これにより、流体源が分離したり、緩まる可能性
を最小にする。
【0029】 本発明の上記及びその他の目的、特徴及び利点は、以下の説明及び特許請求の
範囲からより完全に明らかになるであろうし、または、以下に説明するように本
発明を実施することにより知得することができよう。
【0030】 本発明の上記及びその他の利点が実現されるようにするため、上記に簡単に説
明した本発明について、添付図面に図示した特定の実施の形態を参照して、より
詳細に説明する。これらの図面は、本発明の典型的な実施の形態のみを示すもの
であり、このため、その範囲を限定するものであると見なすべきではないとの理
解の下、添付図面を使用して、更に具体的に且つ詳細に本発明を記述し且つ説明
する。
【0031】
【好適な実施の形態の詳細な説明】
図1には、本発明の特徴を具体化する流体注入装置10の1つの実施の形態が
図示されている。注入装置10は、基端2から末端3まで伸長する中空の主管1
を有する三方接続具14を備えている。図示しないが、その内部に配置された管
状シールを選択的に閉じるように回転可能であるノブ4が基端2に配置されてい
る。従来の回転体の接続具5が末端3に配置されている。三方接続具14は、主
管1と流体的に連通して該主管1から突き出す、中空の第二の管6を更に備えて
いる。第二の管6はねじ付き端部7にて終わっている。三方接続具14は、従来
の止血弁を備えることができる。三方止血弁の1つの実施の形態は、その内容を
参考として引用し本明細書に含めた、ブライアン・スティブンス(Brian
Stevens)の名にて1995年7月14日付けで出願された「係止シール
を有する止血弁(Hemostasis Valve with Lockin
g Seal)」という名称の米国特許第5,591,137号に更に開示され
ている。
【0032】 注入装置10は、三方接続具14の第二の管6と直接、流体的に連結されたハ
ンドポンプ12を更に備えている。1つの代替的な実施の形態において、ポンプ
12を三方接続具14に流体的に連結するため可撓性の管を使用することができ
る。細長い柔軟な注入カテーテル18が三方接続具14の末端3に流体的に連結
されている。注入カテーテル18は、複数の注入穴20が貫通して伸びる末端1
9を有している。
【0033】 使用中、注入カテーテル18の末端19は、患者の管系内に選択的に位置決め
される。閉塞ワイヤー22が三方接続具14の基端2内に挿入され、次に、三方
接続具14を通って且つ注入カテーテル18内に摺動可能に進める。閉塞ワイヤ
ー22は、以下に更に説明するように、閉じられた注入カテーテル18の末端1
9を密封する。閉塞ワイヤー22が位置決めされたならば、ノブ4を三方接続具
14上にて回し、閉塞ワイヤー22の周りで閉じた三方接続具14を密封し得る
ようにする。次に、外科医は、手でポンプ12を作動させ、所定の量の所望の流
体がカテーテル18内に繰り返して圧送されるようにする。一方、流体は、注入
穴20を通って細流として管系内に強制的に排出される。
【0034】 1回の使用時、注入カテーテル18の末端19を血栓を貫通するように又は血
栓に隣接して位置決めすることができる。圧送した流体は、ウロキナーゼ又はス
トレプトキナーゼのような血栓溶解剤であろう。しかしながら、注入装置10は
、例えば、静脈又は動脈の壁の脂肪又はその他の付着物を除去するといった、そ
の他の目的に使用することもできると考えられる。
【0035】 本発明は、所定の量の流体を注入カテーテル18内に繰り返して分与すべく注
入カテーテル18の基端に流体的に連結されたポンプ手段を備えている。単に一
例として且つ非限定的に、図2に図示したポンプ12は、主として、ハンドル3
2と摺動可能に相互作用する本体30を備えている。本体30は、上端部36に
配置されたヘッド部34と、反対側の底端部40に配置された中空の指かけ部3
8とを備えている。アクセス開口部42がヘッド部34と指かけ部38との間に
て本体30を貫通して横断方向に伸長している。ヘッド部34は、ノズル46を
有する弁ハウジング44と、その両側部に配置された分与外筒48とを備えてい
る。回転体接続具47は、ノズル46に取り付けられている。分与外筒48の外
側には、係合ねじ部50が形成されている。軸部52が弁ハウジング44からア
クセス通路42内に突き出している。軸部52はねじ付き端部54にて終わって
いる。ヘッド部34は、上端部36に配置され且つ分与外筒48の上方を伸長す
る細長で逆T字形の整合リッジ56を更に備えている。
【0036】 指かけ部38は、円筒状の装填チャンバ38と境を接する内面57を有する実
質的に円筒状の形態をしている。装填チャンバ58は、アクセス開口部42と本
体30の底端部40との間を長手方向に伸長している。上側指グリップ60がノ
ズル46と装填外筒38との間を伸長している。下側指グリップ61が底端部4
0における指かけ部38から突き出し且つ上側指グリップ60と整合している。
細長い連結板62が指グリップ60、61の指かけ部38の反対側から突き出し
ている。隔てられた複数の整合リッジ64が連結板62の各側部から突き出して
いる。連結板62は凹所68が形成された外縁部63にて終わっている。ばねポ
スト66が凹所68から突き出し且つばね67を受け入れ得る形態とされている
【0037】 本発明は、所定の量の流体を保持する容器手段も備えている。一例として且つ
非限定的に、ばね23は、開放した分与端部26を有する外筒24を備えるもの
として図示されている。この場合、標準的なルア接続具として図示した回転体接
続具25が分与端部26に配置されている。ばね24の他端内に摺動可能に受け
入れられているのはプランジャ27である。指かけ部38は、ポンプ12に取り
付けられた容器手段に対する保護カバーとして部分的に使用される。例えば、一
旦外筒24が分与すべき所望の流体で充填されたならば、分与端部26は指かけ
部38の装填チャンバ58内に摺動可能に受け入れられ且つ軸部52まで進めら
れる。アクセス開口部42のため、ばね23の接続具25は軸部52のねじ付き
端部54の上に手で螺着して、これにより、その間に流体接続部を形成すること
ができる。図3に図示したこの位置において、指かけ部38は注射器23を実質
的に包み込み、これにより、注射器23に偶発的に接触するのを防止する。更に
、注射器23に接触した場合でさえ、外筒24は指かけ部38の内面57に対し
て偏倚され、これにより、注射器23が軸部52から破損するのを防止する。
【0038】 また、図2には、容器手段は、一端に取り付けられた流体バック28と、他端
に取り付けられた回転体接続部31とを有する可撓性の管29も備えることもで
きるとして図示されている。流体バック28は、指かけ部38を通じて接続具3
1を通し且つ軸部52のねじ付き端部54に手でねじ込むことによりポンプ12
に流体的に連結される。
【0039】 図2に図示するように、ハンドル32は、拡張したプランジャハウジング76
がその頂部に取り付けられた細長い掌かけ部74を有する、細長い箱状の形態を
している。掌かけ部74は、内方に且つその長さに沿って伸長するスロット70
が形成された前面69を備えている。複数のガイド87がスロット70内に突き
出している。ガイド87は、整合リッジ64が突き出す連結板62を実質的に相
補的に受け入れ得るようなスロット70の形態とする。
【0040】 プランジャハウジング76は、前面73と後壁75との間を伸長する両側壁7
1、72を備えている。プランジャハウジング76はプランジャチャンバ77と
境を接している。ポート89が前面73からプランジャチャンバ77内に伸長し
ている。環状凹所81がプランジャチャンバ77と連通し且つ後壁75内に伸長
している。側部開口部75がプランジャハウジング76の各側壁71、72を貫
通して伸長し、各々がプランジャチャンバ77と連通している。側部開口部78
の各々は、部分的に、内縁部79と境を接しており、この内縁部79は、前面7
3に隣接し且つ該前面73と平行に形成されている。
【0041】 ポンプ12は、一端に弾性的な先端82を有し、他端に半径方向に突き出す拡
張した環状フランジ84を有するプランジャ80を更に備えている。円筒状ポス
ト83がフランジ84の他端から突き出している。弾性的に可撓性のばね86が
プランジャ80を自由に取り巻き且つフランジ84に対して偏倚する形態とされ
ている。最後に、ポンプ12はまた、環状の制御ノブ88を備えている。制御ノ
ブ88は、貫通して伸長するねじ付き穴90を有している。ねじ付き穴90は、
分与外筒48の外側のねじ50に回転可能に係合する形態とされている。
【0042】 図3に図示するように、ポンプ12は、最初に、ばね86及び制御ノブ88を
プランジャ80の先端82の上に配置し、次に、ばね86及び制御ノブ88と共
にプランジャ80を側部開口部78の一つを通じてプランジャチャンバ77内に
挿入することにより組み立てられる。この位置において、フランジ84は、ポス
ト83が凹所81内に受け入れられた状態で後壁75に対して偏倚されている。
更に、制御ノブ88は、各側部開口部78の内縁部79に対して偏倚されている
。ばね86は、制御ノブ88とフランジ84との間にて圧縮され、これにより、
プランジャ80をプランジャチャンバ77内に保持する。
【0043】 次に、プランジャチャンバ77から突き出すプランジャ80の先端82を分与
外筒48の外筒チャンバ92内に摺動可能に受け入れる。これと同時に、連結板
62をハンドル74のスロット70内に摺動可能に受け入れる。また、連結板6
2のポスト66上に取り付けられたばね67は、掌かけ部74内に配置されたば
ねポスト94の上にも配置される。制御ノブ88を分与外筒48の上で回転可能
に進めて、これにより、ハンドル32を本体30に付着する。
【0044】 ポンプ12の特徴的な利点の1つは、片手を使用して該ポンプを作動させるこ
とができる点である。ポンプ12の作動中、ユーザは手の掌を掌かけ部74に対
して配置し、指クリップ60、61及び指かけ部38の周りで各指を曲げること
によりポンプ12を保持する。指を掌に向けて引くと、ばね67、86が圧縮さ
れ、これにより、本体30をハンドル32に対して圧縮する。
【0045】 プランジャ12は、第一の位置と第二の位置との間にて作動する。図3に図示
するように、ポンプ12は、本体30及びハンドル32がばね67、86により
偏倚されて離れた状態で第一の位置にある。この第一の位置において、プランジ
ャ12は外筒チャンバ92内に引っ込んでいる。図4に図示した第二の位置にお
いて、本体30及びハンドル32を共に手で押し付け、これにより、ばね67、
86を圧縮し且つプランジャ30を外筒チャンバ92内で進める。
【0046】 本発明は、プランジャ80を手で分与外筒48内を進めた後、プランジャ80
を分与外筒48内に自動的に引っ込める手段も備えている。一例として且つ非限
定的に、ユーザが指を指かけ部38の周りで曲げると、ばね86、67は弾性的
に拡張して、本体30をハンドル32から自動的に分離させ、これにより、上述
したように、プランジャ30を分与外筒48内で引っ込める。従って、人がポン
プ12を繰り返して握り且つ解放すると、プランジャ80は分与外筒48内で前
進及び引っ込みを繰り返す。もちろん、引っ込み手段を作動させ得るように同程
度に良好に作用する各種の代替的なばねの形態も存在する。かかる代替的な形態
の1つは、図7乃至図9に図示した実施の形態に関して説明する。同様に、ばね
86、67に代えて、ゴムスリーブのような代替的なエラストマー的材料を使用
することも考えられる。
【0047】 本発明は、プランジャ80が分与外筒48内で摺動する距離を選択的に制御す
べく分与外筒48の外面上に、部分的に取り付けられた調整手段も備えている。
単に一例として且つ非限定的に、制御ノブ88を分与外筒48の長さに沿って回
転させることにより選択的に進めると、ピストン80は対応する位置まで動く。
例えば、制御ノブ48を分与外筒48の自由端に向けて動かすと、プランジャ8
0はこれに対応して、分与外筒48内に引っ込む。その結果、プランジャ80が
存在していない外筒チャンバ92の容積が増大し、この容積には、以下に説明す
るように、分与すべき流体が充填される。従って、制御ノブ88が後方に進むと
、より多量の流体が入り且つ外筒チャンバ92から分与される。これと逆に、制
御ノブ88が分与外筒48の正面側に向けて進むと、外筒チャンバ92に入り且
つその後に該外筒チャンバ92から分与される流体量が少なくなる。従って、制
御ノブ88を分与外筒48に沿って選択的に位置決めすることにより、ポンプ1
2を握る毎に、所望の量の流体をポンプ12から繰り返して分与することが可能
である。
【0048】 図5に図示するように、弁ハウジング44は、第一の側部114と、反対側の
第二の側部116とを有し、通路118がその間を長手方向に伸長する障壁11
2を有している。障壁112の第二の側部116には、貫通して伸長する通路1
22を有する排出管120が形成されている。通路118、122は流体的に連
通し且つ出口通路123を画定する。環状の密封リング124が通路118の開
口部の周りで障壁112の第一の側部114から突き出している。環状側壁12
6は、その外周の周りで障壁112の第一の側部114から下方に突き出してい
る。環状の側壁126は、環状の連結リッジ128にて終わっている。
【0049】 軸部52は、ねじ付き端部54と上端部102との間を伸びる外面104を有
している。入口通路110もねじ付き端部54と上端部102との間にて長手方
向に伸びている。環状の密封リップ111がその外縁部の周りで軸部52の上端
部102から突き出している。環状のフランジ106が、外面104から半径方
向外方に突き出している。連結リッジ128と相補的な形態とされた環状溝10
8が、フランジ106の一側部に形成されている。組み立て中、軸部52の上端
部102は弁ハウジング44内に受け入れられ、連結リッジ128が溝108内
に受け入れられるようにする。連結リッジ128及び溝108は、接着剤により
共に固着されている。
【0050】 弁チャンバ130が軸部52の上端部102と障壁112の第一の側部114
との間にて伸びている。開口部132が弁部材130から外筒チャンバ92まで
伸びている。弁部材130内には、可撓性のディスク形ガスケット134が配置
されている。1つの実施の形態において、ガスケット134はシリコーンゴムで
形成されている。周囲状態の下、ガスケット134は、密封リング124と密封
リッジ111との間にて偏倚されている。作動中、プランジャ80が分与外筒4
8内に引っ込むと、外筒チャンバ92内に相対的な負圧が形成される。その結果
、流体は注射器23又は他の何らかの取り付けられた流体源から軸部52の入口
通路110を通って図5に図示した弁チャンバ130内に吸引される。一方、ガ
スケット134の外周は、上方に曲がり且つ密封リップ111から離れ、流体が
弁チャンバ130から出て、開口部132を通って外筒チャンバ92に入るのを
許容する。流体が外筒チャンバ92内に流れる間、ガスケット134は密封リン
グ124に対して偏倚された状態を保ち、これにより、流体が出口通路123に
流れるのを防止する。
【0051】 図6に図示するように、プランジャ80が分与外筒48内を進むと、外筒チャ
ンバ92内の流体は開口部132を通って弁チャンバ130内に押し込まれる。
流体が流れる方向の結果、ガスケット134は膨れ且つ密封リング124から分
離し、流体が出口通路123内に流れるのを許容する。この流体の流れる間、ガ
スケット134は密封リッジ111に対して押し付けられた状態を保ち、これに
より、流体が軸部52の通路110内に流れるのを防止する。
【0052】 本発明は、弁ハウジング44内に配置された弁手段も備えており、プランジャ
80が外筒48内に引っ込んだとき、流体が入口通路110から分与外筒48ま
で流れるのを許容し、また、プランジャ80が分与外筒48内で前進したとき、
流体が分与外筒48から出口通路123まで流れるのを許容する。弁手段の一例
は、上述したように弁チャンバ130と相互作用するガスケット134を備えて
いる。上記の弁組立体及びその代替例に関する更なる説明は、その内容を参考と
して引用し本明細書に含めた、マーク・エー・クリスチャンセン(Mark A
Chiristensen)及びアーリン・デー・ネルソン(Arlin D
Nelson)が1994年2月18日付けで出願した「逆逃がし弁(Che
ckRelief Valve)」という名称の米国特許出願第09/198,
608号(現在は放棄されている)に記載されている。
【0053】 本発明の1つの実施の形態において、ポンプ12の構成要素はプラスチックで
射出形成することができる。好適な実施の形態において、本体30及び軸部52
はポリカーボネートで出来ている。これに反して、ハンドル32、制御ノブ88
及びプランジャ80はABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)で出来て
いる。上記の要素を異なる材料で製造することにより、要素は共により容易に摺
動可能となる。
【0054】 図7には、三方接続具14を通じて注入カテーテル18内に流体を分与するた
めに使用されるポンプ150の1つの代替的な実施の形態が図示されている。ポ
ンプ150は、可撓性の管151を介して三方接続具14に流体的に連結された
ものとして示してある。代替的な実施の形態において、ポンプ150は、三方接
続具14に直結的に接続することができる。以下により詳細に説明するように、
ポンプ150は、その端部に取り付けられた回転体接続部147を有する可撓性
の管149を介して流体バッグ148のような外部の流体源に流体的に連結する
こともできる。
【0055】 ポンプ150は、ハンドル154に向けて摺動可能なように取り付けられた本
体152を備えている。本体152は、貫通して伸長する細長い外筒158を有
する細長い指かけ部156を備えている。外筒158は、回転体接続部160が
取り付けられた末端159と、反対側のねじ付きの基端162とを有している。
本体154は、前縁部169と、後縁部171とを有する比較的薄く且つ実質的
に矩形の前側支持体170を備えている。プランジャチャンバ173が前側支持
体170を通って横断方向に伸長している。側部穴175がプランジャチャンバ
173の各側部にて前側支持体170を貫通して横断方向に伸長している。
【0056】 本体154は、前側支持体170の後縁部171に取り付けられた実質的に円
筒状の掌かけ部172を更に備えている。ばね凹所180は、前側支持体170
と整合状態で掌かけ部172内に伸長している。環状プランジャ182がばね凹
所180から突き出している。図8に図示するように、プランジャ182は密封
先端184にて終わっており且つ外筒158の外筒チャンバ166内に摺動可能
に受け入れられている。プランジャ通路196がプランジャ182の先端184
から掌かけ部172内の接続部200まで長手方向に伸長している。回転可能な
コック弁216は接続部200に配置されている。
【0057】 掌かけ部172は、上端部186と反対側の基端部188との間を伸長してい
る。環状の伸長スリーブ190が基端部188から突き出している。円筒状の流
体リザーバがスリーブ190を貫通して掌かけ部172の基端部188内に伸長
している。シール194が流体リザーバ192と共に摺動可能に配置されている
。第一の通路198が流体リザーバ192から接続部200まで伸長し、これに
より、第一の通路198とプランジャ通路196との間における流体連結を選択
することを可能にする。
【0058】 アクセス開口部202が上端部186にて掌かけ部172を貫通して横断方向
に伸長している。穴204が上端部186を貫通してアクセス開口部202内に
伸長している。軸部206は穴204の反対側でアクセス開口部202内に突き
出している。軸部206はねじ付き端部208にて終わっている。第二の通路2
10が軸部206を通って接続部200まで長手方向に伸長し、これにより、第
二の通路210とプランジャ通路196との間の流体連結を選択することを可能
にする。
【0059】 組み立て中、外筒158の基端部162は、前側支持体170の前縁部169
からプランジャチャンバ173まで伸長するポート174内に摺動可能に受け入
れられている。ねじ付き制御ノブ212が外筒158の基端部162に螺着可能
に係合する。制御ノブ212は、ポート174の内径よりも小さい外径を有し、
これにより、本体152がハンドル154から分離するのを防止する。弾性的に
圧縮可能なばね214は、ばね凹所180内に配置された第一の端部と、制御ノ
ブ212に対して連続的に偏倚された反対側の第二の端部とを有している。周囲
状態下にて、ばね214は、制御ノブ212を前側支持体170に対して連続的
に付勢させている。
【0060】 使用中、ユーザは、指を指かけ部156の周りに巻いた状態で、手の掌を手の
掌かけ部172にかける。ポンプ150は、第一の位置と第二の位置との間にて
作動する。図8に図示するように、ポンプ150は第一の位置にある。図8に図
示するように、ばね214は、本体152及びハンドル154を偏倚させて離し
、これにより、プランジャ182を外筒158内に引き込める。指かけ部156
の周りに巻いた指をユーザの掌に向けて後方に引っ張ると、本体152及びハン
ドル154が共に引っ張られるのに伴いばね214が圧縮され、これにより、ポ
ンプ150を図9に図示した第二の位置まで移動させる。本体152及びハンド
ル154を共に引き付けると、プランジャ182は外筒チャンバ166内で前進
する。
【0061】 ユーザの指を離すと、ばね214は、本体152及びハンドル154を自動的
に分離させ、これにより、プランジャ182を付勢して外筒チャンバ166内に
引き込ませる。従って、ユーザが繰り返してポンプ150を握り且つ解放するこ
とにより、プランジャ182を外筒チャンバ166内で繰り返して前進させ且つ
引っ込めることができる。制御ノブ212は、プランジャ182を外筒チャンバ
166内で進めることのできる距離を選択的に制御する。従って、制御ノブ21
2を選択的に位置決めすることにより、所望の量の流体がポンプ150から繰り
返して吸引され且つ分与される。
【0062】 図10A乃至図10Cに図示するように、第一の通路198、第二の通路21
0、プランジャ通路196間の所望の連通を容易にし得るように逆止弁216を
選択的に配置することができる。例えば、図10Aに図示した逆止弁216は、
第一の通路198と第二の通路210との間の隔離された流体連通を容易にし得
るように配置されている。この位置にて、流体源は軸部206のねじ付き端部2
08に固着し、流体リザーバ192を選択的に充填することができる。流体チャ
ンバ192が充填されると、シール194はスリーブ190の端部に向けて自動
的に摺動する。
【0063】 図10Bに図示した逆止弁216は、第二の流体通路210とプランジャ通路
196との間の隔離された流体連通を容易にし得るように回転させる。この形態
において、流体は軸部206に取り付けられた流体源を通じてポンプ150によ
り分与することができる。これと代替的に、図10Cに図示するように、逆止弁
216は、第一の通路198とプランジャ通路196との間の隔離された流体連
通を実現し得るように配置されている。この形態において、ポンプ150は、流
体リザーバ192から流体を分与する。流体が流体リザーバ192から吸引され
ると、シール194は第一の通路198に向けて自動的に摺動する。
【0064】 2つの逆止弁の間の相互作用の結果として、流体はポンプ150を通じて前進
する。図8に図示するように、第一の逆止弁220は、プランジャ182の先端
にてプランジャ通路196内に配置されている。第二の逆止弁222は、外筒1
58の先端と回転体の接続具160との間に配置されている。図11A及び図1
1Bには、第二の逆止弁222の拡大断面図が図示されている。第二の逆止弁2
22は、外筒182の末端159から突き出す円筒状のスリーブ224を備える
ものとして図示されている。弁通路226はスリーブ224を通って伸長し且つ
外筒チャンバ196と連通している。回転体接続具160は、接着剤によりスリ
ーブ224の外部に固着される。回転体接続具160は、貫通して伸長する通路
230と境を接する内面228を有している。隔たった複数の保持棚部分232
がスリーブ224からある距離にて回転体接続具160の内面228から半径方
向内方に突き出している。通路234は各保持棚部分232の間にて伸長してい
る。拡張した弁チャンバ236が棚部分232とスリーブ224との間に配置さ
れている。ディスク形状のガスケット238が弁チャンバ236内に自由に収容
されている。
【0065】 第一の逆止弁220は、第二の逆止弁222と実質的に同一の構造的要素を有
している。従って、第一の逆止弁220と第二の逆止弁222との間の同様の構
造的要素は同様の参照番号で表示してある。
【0066】 作動中、上述したように、プランジャ182が外筒158内を前進すると、外
筒チャンバ166内の流体が図8に図示するように第一の逆止弁220のガスケ
ット238を棚部分224対して押し付け、これにより、外筒チャンバ166と
プランジャ通路196との間の流体的連通を閉じる。これと同時に、流体は第二
の逆止弁222のガスケット238を保持棚部分232に押し付け、これにより
、外筒チャンバ166内の流体がガスケット238の周りで通路234を通り且
つポンプ150から出ることを可能にする。
【0067】 プランジャ182が外筒158内に引っ込むと、外筒チャンバ196内に相対
的負圧が発生する。その結果、第二の逆止弁222のガスケット238は、図9
及び図11Aに図示するように、スリーブ224に対して密封する。これと同時
に、第一の逆止弁220のガスケット238は保持棚部分232に向けて偏倚さ
れる。外筒チャンバ166内で発生された相対的負圧により、停止コック弁22
0の位置に対応して、流体は第一の通路198又は第二の通路210の何れか一
方から吸引され、流体は、プランジャ通路196を下方に進んで外筒チャンバ1
66に入る。一度びプランジャ182が完全に引っ込んだならば、プランジャ1
82は、再度、外筒チャンバ196内の流体を押し出し得るように選択的に進む
ことができる。従って、ポンプ150を繰り返して握ることにより、流体は繰り
返して所望の所定の量にて分与される。
【0068】 図12に図示するように、注入カテーテル18は、基端252と反対側の末端
254との間を長手方向に伸びる本体壁250を有している。1つの実施の形態
において、注入カテーテル18は、デュロメータ硬さ約ショア70Dの放射線不
透過性ナイロンで出来ている。ねじ付き端部258を有する翼型接続具256が
基端252に取り付けられている。外側スリーブ260がカテーテル18の基端
252を覆って、本体壁250が捩れるのを防止する働きをする。カテーテル1
8の末端254は注入長さ261を有している。注入長さ261は、貫通して延
在する好ましくは二重ら旋形態の複数の注入穴20を有している。
【0069】 個々の注入穴20は、規則的な間隔、例えば、約1.27mm(約0.050
インチ)の間隔にて注入長さ261に沿って隔てられていることが好ましい。注
入穴20は、90°離して半径方向に隔てられた4つ一組の穴として共に群とし
てまとめられている。4つ一組の後続の組みの穴が4つの穴からなるその直前の
組みの穴に対して約18°だけ回転させ、より広い噴霧パターンとなるずらした
穴の配置を形成し得るようにすることが好ましい。
【0070】 このように、好適な実施の形態において、第二の注入穴は第一の注入穴に対し
て90°の間隔で半径方向に隔てられており、第三の注入穴は、第一の注入穴に
対して半径方向に180°隔てられている一方、第四の注入穴は第一の注入穴に
対して270°半径方向に隔てられている。しかしながら、第一の穴に対して3
60°(または0°)隔てる代わりに、第五の注入穴は、4つの穴から成る新た
な群を開始し、1°乃至89°、最も好ましくは約18°だけ第一の注入穴から
半径方向に隔てられるようにする。それは、この値は、穴を極めて規則的でしか
も十分に隔たった配置を実現し得るように、360°(90°)に均一に分割す
るからである。
【0071】 その後、第六の穴、第七の穴及び第八の穴は、第一の組みの4つの穴の場合の
ように、互いに対して90°半径方向に隔てられている。第9の穴は、第三の組
みの4つの穴を開始し、例えば、約18°ほど第五の穴から、また、約36°ほ
ど第一の穴からずらしてある。このパターンは、それ自体、カテーテルの注入全
長に沿って実質的に規則的に繰り返される。所望の噴霧パターンに対応して36
0°に均一に分割するが、必ずしも90°又は180°ではない他の角度も使用
することができる。更に、より不規則的な噴霧パターンを形成し得るように、3
60°に均一に分割しない角度を使用することができる。
【0072】 注入長さ261は、5cm乃至約30cmの範囲で変更可能であり、穴の数が
増すに伴って、穴の寸法は縮小する。注入穴20の各々の寸法は、全体として、
約0.0508mm乃至0.1524mm(約0.002インチ乃至0.006
インチ)の範囲にある。しかしながら、カテーテル18及び各注入穴20の寸法
は、カテーテル18の所期の用途に対応して、穴20の間の長手方向の間隔と同
様に、変更可能である。
【0073】 本発明の二重ら旋形態は、カテーテル18の外周の周りで、血栓溶解流体の半
径方向への拡散を顕著に改善し、このことは、血栓を化学的に且つ機械的に分解
するのに役立つ。その結果、少ない量の血栓溶解流体を使用して、血栓をより迅
速に且つ完全に溶解させることができる。このことは、患者の回復及び健康状態
に著しく寄与する。注入穴20の寸法及びパターン化に対する更なる開示は、そ
の内容を参考として引用し本明細書に含めた、ジム・モッオーラ(Jim Mo
ttola)、スティーブ・W・チャールストロム(Steve W.Carl
stom)、アンディ・E・プアセイド(Andi E.Poursaid)の
名にて1997年10月14日付けで出願した、「薬剤−機械的な血栓症治療用
の噴霧パターンが改良されたカテーテル(Catherer with Imp
roved Spray Pattern for Pharmaco−Mec
hanical Thrombloysis Therapy)」という名称の
米国特許出願第08/949,893号に記載されている。
【0074】 注入長さ261の両端部における本体壁250を包み込むのは、第一の放射性
不透過性バンド262及び第二の放射性不透過性バンド264である。カテーテ
ル18は、テーパー付き先端266にて終わっている。図13に図示するように
、本体壁250は、基端250と末端254との間にて長手方向に伸長する管腔
270と境を接する内面268を有している。管腔270は、先端開口部278
を通って先端266にてカテーテル18から出る。注入穴20は本体壁250を
通じて伸長し、管腔270と連通している。内面268は、基端252から伸長
する直径D1の円筒状の第一の部分と、先端266に配置された直径D2の円筒状
の第二の部分274とを有しており、直径D1は直径D2より大きい。内面268
は、第一の部分271と第二の部分274との間を伸長する環状の傾斜したテー
パー付き部分272を有している。環状の感知リッジ276が先端開口部278
にて内面268から半径方向内方に突き出している。感知リッジ276は内径D 3 を有している。
【0075】 図14に図示するように、閉塞ワイヤー22は、基端282及び反対側の末端
284を有している。細長い位置決めワイヤー286は基端282に配置されて
いる。位置決めワイヤー286は、直径D4の円筒状部分287と、その端部か ら突き出す傾斜したテーパー付き部分288とを有している。拡張した実質的に
円筒状の閉塞ボール290がテーパー付き部分288の端部に取り付けられてい
る。可撓性のコイル状ばねワイヤー292がテーパー付き部分288の反対側の
側部にて閉塞ボール290から突き出している。ばねワイヤー292は、最大外
径D5を有し且つ円滑なキャップ294にて終わっている。ばねワイヤー292 がコイルとして形成される結果、ワイヤーはコイルの各々の間に形成された連続
的に取り巻く溝296を有する連続的に取り巻くリッジ295を形成する。
【0076】 一例として且つ非限定的に、以下に、上記直径に対する典型的な組みの寸法を
掲げる。以下に掲げたパラメータはmm単位(インチ単位)で示してある。
【0077】 D1=1.219±0.0381(0.048±0.0015) D2=0.914±0.0127(0.036±0.0005) D3=0.838±0.0127(0.033±0.0005) D4=0.381±0.0127(0.015±0.0005) D5=0.889±0.0381(0.035±0.0015) 注入カテーテル18は、導入シースを使用して管系内に直接、挿入され又は配
置される。しかしながら、一般に、カテーテル18は、最初にガイドワイヤーを
患者の身体の管系内に挿入することで位置決めされる。ガイドワイヤーが適正に
位置決めされたならば、注入カテーテル18をガイドワイヤーの上方を滑らせ且
つガイドワイヤーの末端に供給する。次に、注入カテーテルが管系内に残るよう
にガイドワイヤーを除去する。次に、注入カテーテル18の基端252を三方接
続具14に連結し且つポンプを選択する。しかしながら、流体を注入カテーテル
18に圧送する前に、先端開口部278を最初に閉じなければならない。このこ
とは、閉塞ワイヤー22の末端284をカテーテル18の管腔270内に進める
ことで行われる。図15に図示するように、閉塞ボール290がテーパー付き部
分272に到達し且つ該テーパー付き部分272に対して密封されるまで、閉塞
ワイヤー18を進める。この位置において、流体を注入穴20から分与し得るよ
うに管腔270内に圧送することができる。
【0078】 本発明の1つの実施の形態において、閉塞ワイヤー22の末端284がカテー
テル18の開口部278に隣接したときを実際に感知する手段が設けられる。一
例として且つ非限定的に、感知リッジ276の直径D3は、ガイドワイヤー29 2の直径D5よりも小さい。従って、ばね292が感知リッジ276を通過する と、感知リッジ276はガイドワイヤー292の異なるコイルの上で振動する。
外科医はこれら振動を閉塞ワイヤー22及びカテーテル18の双方を通じて触覚
的に感じることができる。これら振動を感知することにより、外科医は閉塞ボー
ル290が着座部272に接近しつつあると判断することができる。このことは
、閉塞ボール290が先端開口部278から押し出されることがないように外科
医が慎重に閉塞ワイヤー22を進めることを確実にする。
【0079】 本発明は、閉塞ワイヤー22を注入カテーテル18の管腔内を進めたときの振
動を閉塞ワイヤー22に沿って伝達し得るように、ばねワイヤー292を摩擦す
べく、注入カテーテル18の内面に形成された手段も備えている。一例として且
つ非限定的に、ばねワイヤー292を摩擦する手段は環状の感知リッジ276を
備えている。代替的な実施の形態において、感知リッジは環状である必要はなく
、カテーテル18の内面268から内方に突き出す1つ以上の指状体を備えるよ
うにしてもよい。更に、感知リッジ276は先端開口部278に位置決めする必
要はなく、カテーテル18の長さに沿った代替的な位置に位置決めすればよい。
【0080】 閉塞ワイヤー22を注入カテーテル18の管腔内で進めるとき、振動を閉塞ワ
イヤー22に沿って伝達し得るように、感知リッジ276を摩擦すべくワイヤー
22上に取り付けた手段も設けられる。一例として、感知リッジ276を摩擦す
る手段は、上述したようにばねワイヤー292を備えている。代替的な実施の形
態において、突き出すリッジを有する非コイル状のワイヤーでも作用可能である
【0081】 本発明は、その精神又は必須の特徴から離脱せずに、他の特定の形態にて具体
化することができる。説明した実施の形態は、全ての点にて単に一例で且つ非限
定的なものであると解釈すべきである。このため、本発明の範囲は上記の説明で
はなくて、特許請求の範囲により判断される。特許請求の範囲の意義及び均等物
の範囲に属する全ての変更がその範囲に包含されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の流体注入装置の1つの実施の形態の側面図である。
【図2】 そのハンドルをその斜視図にて配置した状態を示した、分解状態にある図1に
図示したポンプの部分側面図である。
【図3】 第一の位置にある、図2に図示したポンプの部分断面側面図である。
【図4】 第二の位置にある、図3に図示したポンプの部分断面図である。
【図5】 図3に図示したポンプの弁ハウジングの拡大断面側面図である。
【図6】 図4に図示したポンプの弁ハウジングの拡大断面側面図である。
【図7】 流体注入装置の1つの代替的な実施の形態の側面図である。
【図8】 第一の位置にある、図7に図示したポンプの分断面側面図である。
【図9】 第二の位置にある、図8に図示したポンプの部分断面図である。
【図10】 10Aは、コック弁が1つの位置まで動いたときの図6に図示したポンプハン
ドルの断面図である。 10Bは、コック弁が10Aと別の位置まで動いたときの図6に図示したポン
プハンドルの断面図である。 10Cは、コック弁が10Aと別の位置まで動いたときの図6に図示したポン
プハンドルの断面図である。
【図11】 11Aは、図8に図示したポンプの外筒内に示した第二の逆止弁の断面側面図
である。 11Bは、図9に図示したポンプの外筒内に示した第二の逆止弁の断面側面図
である。
【図12】 図1に図示した注入カテーテルの側面図である。
【図13】 図12に図示したカテーテルの末端の断面側面図である。
【図14】 図1に図示した閉塞ワイヤーの側面図である。
【図15】 図13に図示した注入カテーテルの末端内に挿入された図4に図示した閉塞ワ
イヤーの部分断面側面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シンノット,エム・メアリー アメリカ合衆国ユタ州84098,パーク・シ ティ,サンライズ・ドライブ 4192 (72)発明者 モットラ,ジム・ディー アメリカ合衆国ユタ州84095,サウス・ジ ョーダン,ウエスト 10740 サウス 1843 (72)発明者 ビチェ,ジョセフ・イー アメリカ合衆国ユタ州12117,メイフィー ルド,レイクビュー・ロード 154 (72)発明者 カールストロム,スティーヴン・ダブリュ ー アメリカ合衆国ユタ州84108,ソルト・レ イク・シティ,イースト・ケンジントン 2250 (72)発明者 マリンズ,ダーウィン・エル アメリカ合衆国ユタ州84118,カーンズ, サウス 5300 ウエスト 5482 (72)発明者 ポーアセッド,アンディー・イー アメリカ合衆国ユタ州84093,サンディ, サウス・ウィロー・クリーク・ドライブ 8358 Fターム(参考) 4C066 AA07 BB01 CC01 DD02 FF05 GG06 GG15 JJ06 KK15 QQ15

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者の身体の管系内に流体を注入する装置において、 (a)基端から反対側の末端まで伸長する本体壁を有する中空の注入カテーテ
    ルであって、末端が本体壁を貫通して伸長する複数の注入穴を有する中空の注入
    カテーテルと、 (b)所定の量の流体を注入カテーテル内に繰り返して分与すべく注入カテー
    テルの基端に流体的に連結されたポンプ手段であって、外筒と、該外筒内に摺動
    可能に受け入れられたプランジャと、プランジャを外筒内に手で進めた後、自動
    的にプランジャを外筒内に引っ込める手段とを有するポンプ手段とを備える、装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の装置において、流体の流れ方向を制御する
    二重逆止弁を更に備える、装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の装置において、投与量を表示すべく分与外
    筒に標識された目盛りを更に備える、装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の装置において、 (a)貫通して長手方向に伸長する管腔と境を接する内面を有する注入カテー
    テルであって、管腔が先端開口部を通じて外部と連通し、先端開口部が注入穴の
    各々よりも大きい注入カテーテルと、 (b)注入カテーテルの末端を患者の管系内に位置決めしたとき、注入カテー
    テルの末端にて閉じられた管腔を密封する手段とを更に備える、装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の装置において、閉じた管腔を密封する手段
    が、 (a)その末端に配置された環状の狭小部分を有する注入カテーテルの内面と
    、 (b)その末端に各位置決めされた拡張した閉塞ボールを有する細長い位置決
    めワイヤーを備える閉塞ワイヤーであって、閉塞ワイヤーが注入カテーテルの管
    腔を通じて摺動可能に進められたとき、注入カテーテルの狭小部分に対して密封
    する形態とされた、閉塞ワイヤーとを備える、装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の装置において、ポンプ手段を注入カテーテ
    ルに流体的に連結し、閉塞ワイヤーを注入カテーテル内に挿入することを可能に
    する手段を更に備える、装置。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の装置において、流体連結手段が三方止血弁
    を備える、装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の装置において、ポンプ手段が、 (a)外筒を有する本体と、 (b)外筒内に摺動可能に受け入れられたプランジャと、 (c)プランジャに取り付けられたハンドルと、 (d)本体とハンドルとの間に配置されたばねを有する、プランジャを自動的
    に引っ込める手段とを有する手動ポンプを備える、装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の装置において、所定の量の流体を保持する
    容器手段を更に備え、該容器手段が本体に取り外し可能に流体的に連結された、
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載の装置において、所定の量の流体を保持す
    る容器手段を更に備え、該容器手段がハンドルに取り外し可能に流体的に連結さ
    れた、装置。
  11. 【請求項11】 請求項8に記載の装置において、ポンプ手段の本体が、装
    填チャンバが形成された指かけ部を更に備える、装置。
  12. 【請求項12】 患者の身体の管系内に流体を注入する装置において、 (a)基端から反対側の末端まで伸長する本体壁を有する中空の注入カテーテ
    ルであって、末端が本体壁を貫通して伸長する複数の注入穴を有する中空の注入
    カテーテルと、 (b)流体を受け入れ得る形態とされた外筒と、該外筒内に摺動可能に受け入
    れられたプランジャとを備える流体供給注射器と、 (c)所定の量の流体を供給注射器から注入カテーテルまで繰り返して圧送し
    得るように注入カテーテル及び供給注射器に取り外し可能に流体的に連結された
    ポンプ手段であって、供給注射器がその内部に配置され且つ供給注射器がポンプ
    手段と流体的に連結されたときに実質的に閉じる装填チャンバを有するポンプ手
    段とを備える、装置。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の装置において、ポンプ手段が、 (a)チャンバを有する分与外筒と、 (b)分与外筒に固く取り付けられた指かけ部と、 (c)分与外筒のチャンバ内に摺動可能に受け入れられた先端を有するプラン
    ジャと、 (d)該プランジャに取り付けられたハンドルとを有する手動ポンプを備える
    、装置。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の装置において、装填チャンバが指かけ
    部内に形成される、装置。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の装置において、装填チャンバが分与外
    筒と流体的に連結される、装置。
  16. 【請求項16】 請求項12に記載の装置において、注入カテーテルが、貫
    通して長手方向に伸長する管腔と境を接する内面を有し、該管腔がカテーテルの
    末端に形成された先端開口部を通じて外部と連通し、内面が先端開口部の末端側
    に形成されたテーパー付き部分を有する、装置。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の装置において、その一端に取り付けら
    れた拡張した閉塞ボールを有する細長い位置決めワイヤーを有する閉塞ワイヤー
    を更に備え、該閉塞ワイヤーが注入カテーテル内に位置決めされたとき、管腔を
    密封し得るように注入カテーテルのテーパー付き部分に対して着座する該閉塞ボ
    ールの形態とされた、装置。
  18. 【請求項18】 請求項12に記載の装置において、ポンプ手段と注入カテ
    ーテルとの間に配置された止血弁を更に備える、装置。
  19. 【請求項19】 請求項12に記載の装置において、流体の流れ方向を制御
    する少なくとも1つの逆止弁を更に備える、装置。
  20. 【請求項20】 指及び掌を有するユーザの手にて手動で作動される、患者
    の身体の管系内に流体を注入する装置において、 (a)基端から反対側の末端まで伸長する管腔と境を接する本体壁を有する注
    入カテーテルであって、末端が本体壁を通じて管腔まで伸長する複数の注入穴を
    有する注入カテーテルと、 (b)所定の量の流体を注入カテーテル内に繰り返して分与すべく注入カテー
    テルの基端に流体的に連結されたポンプ手段とを備え、該ポンプ手段が、 (i)外面と、各々が第一の端部と、反対側の自由な第二の端部との間を伸
    長するチャンバとを有する分与外筒と、 (ii)該分与外筒に固く取り付けられた細長い指かけ部と、 (iii)先端の端部と、反対側の末端とを有し、先端の端部が外筒の第二
    の端部内に摺動可能に受け入れられるプランジャと、 (iv)プランジャ上に取り付けられたハンドルと、 (v)プランジャが分与外筒内で摺動可能な距離を選択的に制御し得るよう
    に分与外筒の外側に部分的に取り付けられた調節手段とを備える、装置。
  21. 【請求項21】 請求項20に記載の装置において、前記調節手段が、 (a)ポートを通じて外部と連通するプランジャチャンバを有するハンドルで
    あって、分与外筒の第二の端部がポートを通じてプランジャチャンバ内に配置さ
    れたハンドルと、 (b)分与外筒の外側にて螺着可能に取り付けられたノブであって、プランジ
    ャチャンバ内に拘束されるノブとを備える、装置。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の装置において、プランジャを取り巻き
    且つノブとプランジャの末端との間を伸長するばねを更に備える、装置。
  23. 【請求項23】 請求項21に記載の装置において、ノブの選択的な回転を
    容易にし得るようにプランジャチャンバを貫通して伸長する側部開口部を更に備
    える、装置。
  24. 【請求項24】 請求項24に記載の装置において、ハンドルがプランジャ
    チャンバから突き出す細長い掌かけ部を更に備え、ユーザの手の指の各々が指か
    け部の周りで曲がるとき、該掌かけ部が、ユーザの手の掌を受け入れ得る形態と
    された、装置。
  25. 【請求項25】 請求項21に記載の装置において、 (a)指かけ部から突き出す整合板と、 (b)プランジャチャンバから突き出す細長い掌かけ部であって、細長いスロ
    ットが形成された掌かけ部を更に有するハンドルとを更に備え、前記整合板がス
    ロット内に摺動可能に配置される、装置。
  26. 【請求項26】 請求項20に記載の装置において、指かけ部内に形成され
    た装填チャンバを更に備える、装置。
  27. 【請求項27】 請求項20に記載の装置において、ポンプ手段が、 (a)入口通路、出口通路及び分与外筒に流体的に連結された弁ハウジングと
    、 (b)プランジャが外筒内に引っ込んだとき、流体が入口通路から分与外筒ま
    で進むのを許容すると共に、プランジャが分与外筒内を進んだとき、流体が分与
    外筒から出口通路まで流れるのを許容し得るように弁ハウジング内に配置された
    弁手段とを更に備える、装置。
  28. 【請求項28】 請求項20に記載の装置において、 (a)掌かけ部が取り付けられたハンドルと、 (b)貫通して長手方向に且つ掌かけ部内に伸長するプランジャ通路を有する
    プランジャとを更に備える、装置。
  29. 【請求項29】 請求項28に記載の装置において、掌かけ部内に形成され
    且つプランジャ通路と流体的に連結された流体チャンバを更に備える、装置。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の装置において、 (a)プランジャが分与外筒内に引っ込んだとき、流体がプランジャ通路から
    分与外筒内に流れるのを許容し得るようにプランジャチャンバ内に配置された第
    一の逆止弁手段と、 (b)プランジャが分与外筒内を進むとき、分与外筒内の流体がその第一の端
    部を通って流れるのを許容し得るように分与外筒の第一の端部内に配置された第
    二の逆止弁手段とを更に備える、装置。
  31. 【請求項31】 請求項20に記載の装置において、注入カテーテルが、貫
    通して長手方向に伸長する管腔と境を接する内面を有し、管腔がカテーテルの末
    端に形成された先端開口部を通じて外部と連通し、該内面が先端開口部の末端側
    に形成された半径方向に狭小なテーパー付き部分を有する、装置。
  32. 【請求項32】 請求項30に記載の装置において、その端部に取り付けら
    れた拡張した閉塞ボールを有する細長い位置決めワイヤーを備える閉塞ワイヤー
    を更に備え、閉塞ワイヤーが注入カテーテル内に配置されたとき、管腔を密封し 得るように注入カテーテルのテーパー付き部分に対して着座する閉塞ボールの形
    態とされた、装置。
  33. 【請求項33】 流体を患者の身体の管系内に注入する装置において、 (a)管腔と境を接する内面が設けられた本体壁を有する注入カテーテルであ
    って、管腔が基端から反対側の末端における先端開口部まで伸長し、複数の注入
    穴が本体壁を貫通して末端の管腔まで伸長する注入カテーテルと、 (b)その端部に配置された拡張した閉塞ボールが設けられた細い細長の位置
    決めワイヤーを有する閉塞ワイヤーと、 (c)注入カテーテル内を進めた閉塞ボールが先端開口部に接近するときを触
    覚的に感ずる感知手段と、 (d)所定の量の流体を注入カテーテル内に繰り返して分与すべく注入カテー
    テルの基端に流体的に連結されたポンプ手段とを備える、装置。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の装置において、前記感知手段が、 (a)位置決めワイヤーから遠方の閉塞ボールから突き出すコイル状ばねワイ
    ヤーと、 (b)先端開口部の管腔の内面から半径方向内方に突き出す環状の感知リッジ
    であって、ばねワイヤーの外径よりも小さい内径を有し、これにより、感知リッ
    ジがばねワイヤーが先端開口部を通るときにばねワイヤーの上方で振動するよう
    にする環状の感知リッジとを備える、装置。
  35. 【請求項35】 請求項33に記載の装置において、注入カテーテルの内面
    が、先端開口部の基端側に配置された狭小なテーパー付き部分を更に備え、閉塞
    ワイヤーが注入カテーテル内を進むとき、閉塞ボールに対し密封可能に係合する
    該テーパー付き部分の形態とされた、装置。
  36. 【請求項36】 請求項33に記載の装置において、ポンプ手段が、 (a)入口通路、出口通路及び分与外筒に流体的に連結された弁ハウジングを
    有する本体と、 (b)外筒内に摺動可能に受け入れられた先端の端部を有するプランジャと、 (c)プランジャに取り付けられたハンドルと、 (d)プランジャを外筒内で手で進めた後、プランジャを外筒内に自動的に引
    っ込める手段とを備える、装置。
  37. 【請求項37】 請求項33に記載の装置において、ポンプ手段が、 (a)貫通して横断方向に伸長する外筒を有する細長の指グリップ部を含む本
    体と、 (b)プランジャが突き出す掌かけ部を有し且つ外筒内に摺動可能に配置され
    たハンドルであって、プランジャが貫通して長手方向に伸長するプランジャ通路
    を有するハンドルと、 (c)プランジャを外筒内で手で進めた後、プランジャを自動的に引込める手
    段とを備える、装置。
  38. 【請求項38】 流体を患者の身体の管系内に注入する装置において、 (a)手動ポンプであって (i)入口通路、出口通路及び分与外筒に流体的に連結された弁ハウジング
    を有する本体であって、装填チャンバが該本体内に形成され且つ入口通路と流体
    的に連結された本体と、 (ii)該本体に摺動可能に取り付けられたハンドルと、 (iii)ハンドルに取り付けられ且つ外筒内に摺動可能に受け入れられた
    プランジャと、 (iv)ハンドル及び本体の間に配置されたばねとを備える手動ポンプと、 (b)管腔と境を接する内面を有する本体を備える注入カテーテルであって、
    基端から反対側の末端の先端開口部まで伸長し、複数の注入穴が本体壁を貫通し
    て末端の管腔まで伸長する注入カテーテルと、 (c)ポンプの出口通路と注入カテーテルの基端との間にて取り外し可能に流
    体的に連結された止血弁と、 (d)その端部にて配置された拡張した閉塞ボールと、位置決めワイヤーと反
    対側の側部にて閉塞ボールから突き出すコイル状ばねワイヤーとを有する細く長
    い位置決めワイヤーを備える閉塞ワイヤーであって、止血弁を通じて注入カテー
    テル内に受け入れられる形態とされた閉塞ワイヤーとを備える、装置。
  39. 【請求項39】 請求項38に記載の装置において、先端開口部にて注入カ
    テーテルの内面から半径方向内方に突き出す環状の感知リッジを更に備え、該感
    知リッジが、コイル状ばねワイヤーの最大外径よりも小さい内径を有する、装置
  40. 【請求項40】 請求項38に記載の装置において、注入カテーテルの内面
    が、閉塞ワイヤーを注入カテーテルの管腔内で進めたとき、閉塞ボールに対して
    密封する形態とされた狭小部分を備える、装置。
  41. 【請求項41】 流体を患者の身体の管系内に注入する方法において、 (a)基端から末端まで長手方向に伸長する管腔を有し、該管腔の末端が先端
    開口部を通じて外部と連通し、複数の注入穴がカテーテルを末端に沿って外部か
    ら管腔まで伸長する注入カテーテルの末端を患者の管系内に挿入するステップと
    、 (b)止血弁を注入カテーテルの基端に取り付けるステップと、 (c)外筒と、該外筒内に摺動可能に受け入れられたプランジャと、プランジ
    ャを外筒内で手で進めた後、プランジャを外筒内に自動的に引っ込ませる手段と
    を有し、ポンプの外筒が流体源と流体的に連通した手動ポンプを止血弁に流体的
    に連結するステップと、 (d)その端部に配置された拡張した閉塞ボールを有する細長い位置決めワイ
    ヤーを含む閉塞ワイヤーの末端を止血弁を通じて注入カテーテル内に進め、閉じ
    た管腔の末端を密封するステップと、 (e)ポンプを作動させて流体を流体源から注入カテーテル内に分与するステ
    ップとを備える、方法。
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