JP2001518896A - エストロゲン活性を有するエストラ−5(10),7−ジエン - Google Patents

エストロゲン活性を有するエストラ−5(10),7−ジエン

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、エストロゲン剤として有用な、エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンまたはその3-硫酸エステルの医薬上許容される塩、エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される塩、エストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンまたはその3-硫酸エステルの医薬上許容される塩、エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される塩、エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンの3-アルカリ金属塩、およびエストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンの3-アルカリ金属塩を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 エストロゲン活性を有するエストラ-5(10),7-ジエン 発明の背景 プレマリン(PREMARIN)(複合型エクインエストロゲン)などの天然に存在する実 質的に純粋で低毒性のエストロゲン組成物の使用は、閉経後症候群や、エストロ ゲン欠乏症の女性における骨粗鬆症/骨欠乏症、およびホルモン関連の他の障害 における徴候を軽減する好ましい治療法になりつつある。天然に存在するエスト ロゲン組成物のエストロゲン成分は、一般的には、エストロン、エクイリン、エ クイレニン、17β-エストラジオール、ジヒドロエクイレニンおよび17β-ジ ヒドロエクイレニン(米国特許第2,834,712号)の硫酸エステルとして同定されて いる。エストロゲン成分は、通常、有機酸または無機酸のアルカリ金属塩を用い て、実質的に中性のpH約6.5〜7.5で緩衝化または安定化される。尿素も安 定化剤として用いられている(米国特許第3,608,077号)。合成の複合型エストロ ゲンを安定化させるために抗酸化剤を配合したり、加水分解を防ぐためにトリス (ヒドロキシメチル)アミノメタン(TRIS)を用いたpH調節の失敗については 、米国特許第4,154,820号に考察されている。 ここに記載されている化合物の1つ、エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オ ール-17-オンの3-硫酸エステルのナトリウム塩は、プレマリン(PREMARIN)(複 合型エクインエストロゲン)の副成分である。米国特許第2,930,805号は、3,1 7β-ジヒドロキシ-5(10),7-エストラジエンの調製およびそれらの抗エスト ロゲンとしての使用を開示している。米国特許第3,340,278号は、エクイリンの 調製における中間体として有用な5(10),7-エストラジエン-3,17-ジオン 、3,17β-ジヒドロキシ-5(10),7-エストラジエンおよび17β-ヒドロキ シ-5(10),7-エストラジエン-3-オンの調製を開示している。 発明の説明 本発明によれば、エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンまた はその3-硫酸エステルの医薬上許容される塩、エストラ-5(10),7-ジエン- 3β-オール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される塩、エス トラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンまたはその3-硫酸エステル、 およびエストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンの3-グルクロニド またはその医薬上許容される塩が提供される。本発明は、また、エストラ-5(1 0),7-ジエン-3β-オール-17-オンまたはエストラ-5(10),7-ジエン-3 α-オール-17-オンの3-アルカリ金属塩である化合物を提供する。これらは、 すべてまとめて本発明の化合物と呼ぶ。エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オ ール-17-オンおよびエストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンの 構造は、各々化合物5Bおよび5Aとして、以下に示す。 エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンの3-硫酸エステル、エ ストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンの3-グルクロニド、エスト ラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンの3-硫酸エステルまたはエスト ラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンの3-グルクロニドの医薬上許容 される塩としては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、炭 素数1〜6のアルキルアンモニウム塩、各アルキル基の炭素数1〜6のジアルキ ルアンモニウム塩および各アルキル基の炭素数1〜6のトリアルキルアンモニウ ム塩が挙げられるが、これらに限定されない。エストラ-5(10),7-ジエン-3 β-オール-17-オンまたはエストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オ ンの3-アルカリ金属塩のアルカリ金属は、リチウム、ナトリウムまたはカリウ ムでありうる。 エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンの3-硫酸エステルのナ トリウム塩がプレマリン(PREMARIN)(複合型エクインエストロゲン)の副成分であ るので、本発明は、また、エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オ ンの3-硫酸エステルのナトリウム塩を1%より高い純度で提供する。 本発明は、また、実質的にエストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17- オンまたはその3-硫酸エステルの医薬上許容される塩、あるいはエストラ-5( 10),7-ジエン-3β-オール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許 容される塩からなる化合物;および実質的にエストラ-5(10),7-ジエン-3α -オール-17-オンまたはその3-硫酸エステルの医薬上許容される塩、あるいは エストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンの3-グルクロニドまたは その医薬上許容される塩からなる化合物を提供する。 本発明によって用いられるように、治療とは、現在の症状を処置し、その症状 を改善し、あるいはその症状の緩和を提供することを包含し、また、阻害とは、 その症状の進行または発生を阻害または予防することを包含する。 本発明の化合物は、以下の工程からなる方法により調製すればよい。 (a)17-保護化3-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オン、例 えば、17-エチレンジオキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オン、または 3-保護化3-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オン、例えば、3- (tert-ブチルジフェニルシリル)オキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オン を脱保護化し、3α-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オンまたは 3β-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オンを回収すること;ある いは、 (b)3β-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オンをミツノブ(Mit sunobu)反応に供し、3α-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オン を回収すること;あるいは、 (c)3α-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オンを、三酸化硫黄 -アンモニア、-アルキルアミン、-ジアルキルアミンまたは-トリアルキルアミン 試薬(例えば、三酸化硫黄-トリエチルアミンまたは三酸化硫黄-ピリジン)と反応 させることにより、その3-硫酸エステルに変換して、3-硫酸エステルのアンモ ニウム塩、アルキルアンモニウム塩、ジアルキルアンモニウム塩、トリアルキ ルアンモニウム塩またはピリジニウム塩を形成し、要すれば、この3-硫酸エス テル塩を、カチオンの交換により、例えば、水酸化金属溶液で処理して金属塩を 形成することにより、別の3-硫酸エステル塩に変換すること;あるいは、 (d)3β-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オンを、三酸化硫黄 -アンモニア、-アルキルアミン、-ジアルキルアミンまたは-トリアルキルアミン 試薬(例えば、三酸化硫黄-トリエチルアミンまたは三酸化硫黄-ピリジン)と反応 させることにより、その3-硫酸エステルに変換して、3-硫酸エステルのアンモ ニウム塩、アルキルアンモニウム塩、ジアルキルアンモニウム塩、トリアルキル アンモニウム塩またはピリジニウム塩を形成し、要すれば、この3-硫酸エステ ル塩を、カチオンの交換により、例えば、水酸化金属溶液で処理して金属塩を形 成することにより、別の3-硫酸エステル塩に変換すること;あるいは、 (e)3α-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オンをその3-グル クロニドまたはそのナトリウム塩に変換すること;あるいは、 (f)3β-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オンをその3-グル クロニドまたはそのナトリウム塩に変換すること;あるいは、 (g)3α-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オンの3-グルクロ ニドを、塩基で中和することにより、その医薬上許容される塩に変換すること; あるいは、 (h)3β-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オンの3-グルクロ ニドを、塩基で中和することにより、その医薬上許容される塩に変換すること; あるいは、 (i)3α-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オンを、アルカリ金 属含有塩基と反応させることにより、そのアルカリ金属塩に変換すること;ある いは、 (j)3β-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オンを、アルカリ金 属含有塩基と反応させることにより、そのアルカリ金属塩に変換すること。 本発明の化合物は、容易に入手可能な出発材料から調製することができる。例 えば、エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オン(5B)、エストラ- 5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オン(5A)、エストラ-5(10),7-ジ エン-3α-オール-17-オンの3-硫酸エステルのナトリウム塩(7)およびエス トラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンの3-硫酸エステルのトリエチ ルアンモニウム塩(15)の調製は、エクイリンのメチルエーテル(米国特許第3,6 44,439号;出典を示すことにより明細書の一部をなす)および17β-ヒドロキシ エストラ-5(10),7-ジエン-3-オン(8)(米国特許第2,930,805号;出典を示 すことにより明細書の一部をなす)から出発して、スキームIおよびIIに示す。 エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンの3-グルクロニドのナト リウム塩(16)およびエストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンの 3-グルクロニドのナトリウム塩(17)は、スキームIIIに従って調製することが できる。 スキームIに示すように、エクイリンのメチルエーテル1の17-エチレンジ オキシ誘導体を、液体アンモニア中のリチウムによるバーチ(Birch)還元を利用 して、トリエン2に変換する。シュウ酸で穏やかに処理すると、エノールエーテ ルが選択的に加水分解され、ケトン3を得る。続いて、3-ケトンを(水素化リチ ウムアルミニウムで)還元し、17-ケトンを(p-トルエンスルホン酸で)脱保護 化して、本発明の生成物5Aおよび5Bを、3α-異性体5Aが多数を占める(比 率4:1)混合物として得る。分離は、そのまま分取高速液体クロマトグラフィ ーで行うことができる。あるいは、ミツノブ(Mitsunobu)反応により、C-3位の 立体配置を3β-異性体が多数を占める混合物に反転させることができる。ミツ ノブ(Mitsunobu)反応の生成物である高結晶性の3-(3,5-ジニトロ)安息香酸エ ステルは、カラムクロマトグラフィーで容易に分離することができる。加水分解 後、5Bは、トリエチルアミン:三酸化硫黄試薬を用いて、その3β-硫酸エス テル7に変換した。 スキームI スキームIIには、17β-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-3-オン( 8)を、C-3位およびC-17位の官能性に関する一連の差別的な保護化-脱保護 化を必要とする一連の還元-酸化反応により、5Aおよび5Bの混合物(比率6. 6:1)に変換することが概説されている。C-3位の還元には、水素化リチウム トリ-tert-ブトキシアルミニウムを利用し、スウェルン(Swern)型の酸化により 、C-17ケトンを得た。5Aおよび5Bの分離は、HPLCにより行った。5 Aをピリジン:三酸化硫黄試薬により3α-硫酸エステル15に変換することが 例示されている。5Aおよび5Bのアルカリ金属塩は、各々のアルコールを非水 溶媒(例えば、THFまたはDMF)中、アルカリ金属の水素化物(例えば、水素 化ナトリウム)で処理することにより調製することができる。5Aおよび5Bの アルカリ金属塩は、5Aおよび5Bの(アミン:三酸化硫黄処理による)硫酸エス テルの調製における中間体として有用であり、また、エストロゲン化合物として も有用である。 スキームII スキームIIIには、エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オン(5 B)およびエストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オン(5A)から各々 エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンの3-グルクロニドのナト リウム塩(16)およびエストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンの 3-グルクロニドのナトリウム塩(17)を調製することが示されている。グルク ロニドのナトリウム塩(16)および(17)を穏やかな酸で処理して、各々3-グ ルクロニドを得ることができる。 スキームIII 本発明の化合物は、下記のインビトロおよびインビボでの標準的な薬理学的試 験法で示されるように、エストロゲン性である。なお、これらの試験法では、化 合物エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オン(5B)およびエスト ラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オン(5A)を本発明の代表的な化合 物として評価した。 エストロゲン受容体に対する結合 最初の評価は、可溶性細胞抽出物(細胞質ゾル)として調製したヒトエストロゲ ン受容体(hER-α)に対する5Bおよび5Aの拮抗的な結合性を調べた。この 標準的な薬理学的試験法では、5Bおよび5Aは特異的な結合活性を全く示さな かった。しかし、全細胞試験法を用いてエストロゲン受容体に対する結合を分析 した場合には、特異的な結合が明確に示された。この試験法は、5BのIC50が 1.5×10-7M、すなわちKiの推定値が150nMであることを示した。同様 に、5AはIC50が2×10-7Mであることを示した。この値は、エストロン、 エクイリンおよびエクイレニンの各々のKi値である51、67および375n Mに匹敵する。 インビトロでのコトランスフェクション(cotransfection)試験法 この標準的な薬理学的試験法では、アデノ-2x-ERE-tk-ルシフェラーゼ 、エストロゲン応答性レポーター遺伝子構築物を感染させたチャイニーズハムス ター卵巣(CHO)細胞において、hER-αを過剰発現させ、細胞を様々な濃度( 10-12〜10-5M)の5Bおよび5Aに24時間曝露した。また、細胞を10-9 Mの17β-エストラジオールに曝露した。24時間の処理後、細胞を溶解させ 、細胞抽出物をルシフェラーゼ活性についてアッセイした。その結果、5BはE C50が約29nMであり、5Aは43nMであった。同様の試験法を用いて、先 のデータはエストロンのEC50が5.6nMであることを示した。 インビボでの向子宮(uterotropic)活性 未熟なラットを様々な用量の5Bおよび5Aで3日間処理した(S.C.)。ま た、エチニルエストラジオール0.5μgおよび賦形剤で処理した追加のラット 群(n=6)を各々正および負の対照とした。この標準的な薬理学的試験法の結果 を以下の表に示す。 得られた結果は、ほとんど全ての用量において、賦形剤に比べて有意の子宮刺 激を示している。10μg/ラットより高い用量では、賦形剤との差は、5Bお よび5Aの両方について、p値が0.001より低く有意であった。この試験法 から推定されるEC50値は、5Bについては、約30μg/ラットまたは0.6m g/kgであり、5Aについては、若干低い。エストロンのEC50は、同様の試 験法により、0.2mg/kgであると推定されている。かくして、このインビボ での標準的な薬理学的試験法のデータから得られたデータは、5Bおよび5Aが 有意なエストロゲン活性を有することを示している。 本発明の代表的な化合物を用いたこれらの標準的な薬理学的試験法の結果に基 づいて、エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンまたはその3-硫 酸エステルの医薬上許容される塩、エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール- 17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される塩、エストラ-5(10 ),7-ジエン-3α-オール-17-オンまたはその3-硫酸エステルの医薬上許容さ れる塩、エストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンの3-グルクロニ ドまたはその医薬上許容される塩、エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール- 17-オンの3-アルカリ金属塩およびエストラ-5(10),7-ジエン-3α-オー ル-17-オンの3-アルカリ金属塩は、エストロゲン欠乏症の置換療法に有用で ある。本発明の化合物は、それゆえ、卵巣切除または閉経後のエストロゲン置換 療法を提供するのに、また、エストロゲン欠乏症に関連する徴候(一過性熱感な どの血管運動の徴候を含む)および閉経に関連する他の症状(膣の萎縮、膣炎、お よび、頻尿や尿失禁、排尿障害を引き起こしうる下部尿路の萎縮性変化など)を 軽減するのに有用である。本発明の化合物は、骨損失を予防したり、骨粗鬆症の 阻害または治療に有用である。本発明の化合物は心臓保護性であり、それらはア テローム性動脈硬化症の治療に有用である。これらの心血管保護性は、骨粗鬆症 を予防するために閉経後の患者をエストロゲンで治療する場合や、エストロゲン 治療を必要とする場合の男性にとって、非常に重要である。本発明の化合物は、 抗酸化剤でもあり、それゆえ、遊離ラジカル誘発性の疾患状態を治療または阻害 するのに有用である。抗酸化剤療法が正当化されることを必要とする具体的な状 況は、癌、中枢神経系の障害、アルツハイマー病、骨疾患、老化、炎症性障害、 末梢血管疾患、慢性関節リウマチ、自己免疫疾患、呼吸障害、気腫、再灌流時の 損傷防止、ウイルス性肝炎、慢性活動性肝炎、結核、乾癬、全身性エリテマトー デス、成人呼吸窮迫症候群、中枢神経系の外傷および卒中の場合である。さらに 、本発明の化合物は、乳汁分泌の抑制に、また、流行性耳下腺炎性睾丸炎の予防 および治療に有用である。 本発明の化合物は、単独の治療薬として単独で用いることもできるし、他のエ ストロゲン、プロゲスチンまたはアンドロゲンなどの他の薬剤と組合わせて用い ることもできる。 本発明の化合物は、そのままで、あるいは、医薬上担体を用いて、投与用に処 方することができる。その割合は、該化合物の溶解度および化学的性質、選択さ れた投与の経路、および標準的な薬理学的実務により決定される。医薬用担体は 、固形または液状のいずれであってもよい。 固形担体は、香味剤、滑沢剤、可溶化剤、懸濁化剤、充填剤、流動化剤、圧縮 助剤、結合剤または錠剤崩壊剤としても作用しうる1種またはそれ以上の物質を 挙げることができる。それはカプセル化材料とすることもできる。散剤の場合、 担体は、細かく粉砕された固形物であり、やはり細かく粉砕された有効成分と混 合されている。錠剤の場合、有効成分は、必要な圧縮特性を有する担体と適当な 割合で混合され、所望の形状および寸法に圧縮成形される。散剤および錠剤は、 好ましくは、99%までの有効成分を含有する。適当な固形担体としては、例え ば、リン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、砂糖、乳糖、デキ ストリン、デンプン、ゼラチン、セルロース、メチルセルロース、カルボキシメ チルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリジン、低融点ワックスおよびイオ ン交換樹脂が挙げられる。 液状担体は、液剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤、エリキシル剤および加圧組成 物を調製するのに用いられる。有効成分は、水、有機溶剤、両方の混合物または 医薬上許容される油脂などの医薬上許容される液状担体に溶解または懸濁するこ とができる。液状担体は、可溶化剤、乳化剤、緩衝化剤、保存剤、甘味剤、香味 剤、懸濁化剤、増粘剤、着色剤、粘度調節剤、安定剤または浸透圧調節剤などの 他の適当な医薬用添加物を含有することができる。経口および非経口投与用の液 状担体の適当な例としては、水(特に上記のような添加物(例えば、セルロース誘 導体、好ましくはカルボキシメチルセルロースナトリウム溶液)を含有する)、ア ルコール(一価アルコールおよび多価アルコール(例えば、グリコール)を含む)お よびそれらの誘導体、レシチン、ならびに油(例えば、分別ヤシ油および落花生 油)が挙げられる。非経口投与の場合、担体は、オレイン酸エチルおよびミリス チン酸イソプロピルなどの油状エステルとすることもできる。滅菌液状担体は、 非経口投与用の無菌液状組成物に有用である。加圧組成物用の液状担体は、ハロ ゲン化炭化水素または他の医薬上許容される噴射剤とすることができる。 無菌の液剤または懸濁剤である液状医薬組成物は、例えば、筋肉内、腹腔内ま たは皮下への注射により利用することができる。無菌液剤は、静脈内投与するこ ともできる。本発明の化合物は、液状または固形のいずれの組成物形態であって も、経口的に投与することができる。 本発明の化合物は、従来の坐剤の形態で直腸内または膣内に投与してもよい。 鼻腔内または気管支内への吸入法または吹込法により投与する場合は、本発明の 化合物は、水溶液または半水溶液に製剤すればよい。これらは、次いで、エアロ ゾルの形態で利用することができる。本発明の化合物は、活性化合物および担体 を含有する経皮パッチ剤の使用により、経皮的に投与してもよい。ただし、この 担体は、活性化合物に不活性であり、皮膚に非毒性であり、また、皮膚を介した 血流中への全身吸収用薬剤の送達を可能にするものとする。かかる担体は、クリ ーム剤および軟膏剤、ペースト剤、ゲル剤、ならびに閉鎖用具など、かなり多く の形態を取りうる。クリーム剤および軟膏剤は、粘稠な液体や、水中油型または 油中水型のいずれの半固体乳濁液であってもよい。有効成分を含有するワセリン または親水ワセリンに分散した吸収性粉末からなるペースト剤も適当である。 様々な閉鎖用具、例えば、必要に応じて担体と共に有効成分を含有する貯蔵部を 覆う半透膜や、有効成分を含有するマトリクスなどを用いて、有効成分を血流中 に放出させてもよい。他の閉鎖用具は文献に公知である。 用量に関する要件は、採用する特定の組成物、投与の経路、現れる徴候の重篤 度、および治療する特定の患者によって変化する。標準的な薬理学的試験法で得 られた結果に基いて、活性化合物の計画的な一日量は、0.02μg/kg〜75 0μg/kgである。治療は、一般的には、上記化合物の至適な投与量より少な い低用量から開始される。その後、かかる状況下で至適な効果が得られるまで、 用量を増大させる。経口、非経口、経鼻または気管支内投与用の正確な用量は、 治療を受ける個々の患者に係る経験に基いて、投与する医師により決定される。 好ましくは、上記医薬組成物は、単位剤形(例えば、錠剤またはカプセル剤)であ る。かかる剤形では、上記組成物は、適当量の有効成分を含有する単位用量に細 分される。単位剤形は、包装された組成物(例えば、分包散剤、バイアル、アン プル、充填済シリンジまたは液体含有薬袋)とすることができる。単位剤形は、 例えば、カプセル剤または錠剤それ自体とすることもできるし、あるいは、かか る組成物を適当数の包装形態とすることもできる。 本発明の代表的な化合物の調製を以下に示す。特に、スキームIおよびIIに示 す化合物の調製について説明する。これらのスキームで用いた化合物の番号付け を以下の実施例においても用いる。 実施例1 エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オン(5B)、 エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンの3-硫酸エステルのナ トリウム塩 (7)の調製 17-エチレンジオキシ-3-メトキシエストラ-1,3,5(10),7-テトラエン (1) トルエン(100mL)中におけるエクイリンの3-メチルエステル(5g、18 ミリモル)、エチレングリコール(10mL0.18モル)およびp-トルエンスル ホン酸-水和物(0.1g、0.53ミリモル)の懸濁液を、ディーン-スターク装置 を用いて水を共沸除去しながら、8時間加熱還流した。反応混合物を5%重炭酸 カリウム水溶液(2×25mL)で洗浄した。有機層を分離し、無水炭酸カリウム で乾燥させ、濃縮して、1を白色の固形物(5.8g、99%)として得た。 17-エチレンジオキシ-3-メトキシエストラ-2,5(10),7-トリエン(2) THF(25mL)中におけるアレン1(1.63g,5ミリモル)の溶液に、液 体アンモニア(100mL)を凝縮させた。新しく切断したリチウム針金の小片( 0.6g、86ミリモル)を−50℃で5分間にわたって加えた。深青色の溶液を −33℃で30分間攪拌し、エタノール(100%、10mL)を10分間にわた って加えた。アンモニアを蒸発させ、水(20mL)を加えた。二層の混合物を分 液漏斗に移し、エーテル(3×30mL)で抽出した。エーテル抽出物を合わせ、 食塩水で洗浄し、炭酸カリウムで乾燥させ、濃縮して、光沢のある白色の固形物 を得た。これをエーテル(4×20mL)で洗浄して、エノールエーテル2(1.2 g、73%)を得た。 17-エチレンジオキシエストラ-5(10),7-ジエン-3-オン(3) ジクロロメタン(30mL)、THF(20mL)およびメタノール(20mL)中 におけるエノールエーテル2(0.5g、1.52ミリモル)の溶液に、水(30m L)、次いでシュウ酸二水和物(1.2g、9.5ミリモル)を加え、得られた二層 の混合物を激しく8.5時間攪拌した。層を分離し、水層をジクロロメタン(2× 20mL)で洗浄した。有機層を合わせ、無水炭酸カリウムで乾燥させ、濃縮し て、ケトン3をガラス状の固形物(0.47g、98%)として得た。 17-エチレンジオキシエストラ-5(10),7-ジエン-3-オール(4) 窒素下、0℃のジエチルエーテル(20mL)中における水素化リチウムアルミ ニウム(0.3g、7.9ミリモル)のよく攪拌した懸濁液に、エーテル(20mL) 中におけるケトン3(0.47g、1.52ミリモル)の溶液を加えた。1.5時間 攪拌した後、水(0.3mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(0.3mL)および 水(1mL)を順次加えることにより、反応混合物をクエンチし、30分間攪拌し た。無機沈殿物を濾別し、エーテル(3×10mL)で洗浄した。エーテル抽出物 と洗浄液を合わせ、濃縮して、3α-および3β-アルコール4の混合物(4:1) を発泡物(0.47g、定量的)として得た。 3α-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オン(5A)および3β- ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オン (5B) アセトン(10mL)、THF(3mL)および水(1mL)中におけるアルコール 4(0.46g、1.45ミリモル)の溶液に、p-トルエンスルホン酸一水和物(0 . 1g、0.52ミリモル)を加えた。10時間攪拌した後、反応混合物をエーテル (50mL)で希釈し、5%重炭酸カリウム水溶液(2×20mL)、食塩水(25 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。有機層を濃縮して、アルコ ール5Aおよび5Bをロウ状の固形物(0.45g、定量的)として得た。 HPLC(IB-SIL C18-BD,8μ,50×250mm,60%メタノ ール水溶液,205nm) アルコールのα/β混合物0.35gを分離して、5A(0.145g)および5 B(0.081g)を純粋な形で得た。 5A 5B 3β-(3.5-ジニトロベンゾイルオキシ)エストラ-5(10),7-ジエン-17- オン (6) 窒素下、0℃のトルエン(20mL)中におけるアルコール5(0.45g、1. 6ミリモル)、3,5-ジニトロ安息香酸(0.44g、2ミリモル)およびトリフェ ニルホスフィン(0.52g、2ミリモル)の懸濁液に、アゾジカルボン酸ジエチ ル(0.32mL、2ミリモル)を2分間にわたって滴下した。反応混合物を室温 で加温し、16時間攪拌した。次いで、それを55〜58℃に4時間加熱し、濃 縮乾固した。粗生成物をヘキサン/酢酸エチル(7:3)で溶離するフラッシュク ロマトグラフィーで精製して、エステル6を黄色の固形物(0.13g、17.4 %)として得た。 3β-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オン(5B) THF(10mL)および水(2mL)中におけるエステル6(0.13g、0.2 8ミリモル)の溶液を炭酸カリウム(0.02g、0.14ミリモル)で処理し、8 時間攪拌した。水酸化リチウム(0.02g、0.84ミリモル)を加え、さらに3 0分間攪拌し続けた。反応混合物をエーテル(20mL)で希釈し、5%重炭酸カ リウム水溶液(2×20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。溶媒 を蒸発させて、アルコール7を、紫の色合いを有するロウ状の固形物(0.073 g、96%)として得た。この生成物には、少量の3β-ヒドロキシエストラ-5( 10),6,8-トリエン-17-オン14が不純物として含まれていることが判明し た。 1H NMR(CDCl3)は、5Aおよび5Bを分取HPLCで分離して得られ た試料と一致した。 GC/MS(シリル化誘導体)5Bの分析:M/Z=344;保持時間15.59 2分。 3β-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-17-オンの3-硫酸エステル のナトリウム塩 (7) 粗製のアルコール5B(0.07g、0.25ミリモル)をTHF(5mL)に溶解 し、トリエチルアミン-三酸化硫黄錯体(0.1g、0.55ミリモル)で48時間 処理した。結晶性の沈殿物を濾過により単離し、水(5mL)に溶解し、0.1N NaOH水溶液で処理し、pH10とした。この水溶液をエーテル(2×10m L)で洗浄し、凍結乾燥させて、7を綿毛状の固形物(70mg)として得た。 LC/MS(負イオンエレクトロンスプレー)7の分析:M/Z=351;保持時 間31.54分。 実施例2 エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オン(5B)、 エストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オン(5A)、 エストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンの3-硫酸エステルのト リエチルアンモニウム塩 (15)の調製 17β-アセトキシエストラ-5(10),7-ジエン-3-オン(9) ピリジン(20mL)およびジクロロメタン(20mL)の混合物中における17 β-ヒドロキシエストラ-5(10),7-ジエン-3-オン(1.24g、4.5ミリモ ル)の溶液を無水酢酸(2.0当量、0.86mL)およびDMAP(0.1当量、1 0mg、0.08ミリモル)で処理した。この溶液を室温で16時間攪拌した後、 水(50mL)に注ぎ込んだ。層を分離し、水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽 出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸マグネ シウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、油状物を得た。これを20%EtOAc /ヘキサンで溶離するシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーで 精製して、酢酸エステル(1.03g、72%)を白色の発泡物として得た。少量 を10%Et2O/ヘキサンから再結晶して、白色の針状結晶(融点113〜1 14℃)を得た。 元素分析(C20263)C,H,N:計算値C,76.4;H,8.34;N,0.0 ;実測値C,76.18;H,8.20;N,0.06。 17β-アセトキシエストラ-5(10),7-ジエン-3-オール(10) 窒素下、0℃の乾燥THF(20mL)中におけるケトン9(1.03g、3.2 8ミリモル)の溶液を、シリンジにより、水素化リチウムトリ-tert-ブトキシア ルミニウム(1.0M、1.5当量、4.92mL、4.92ミリモル)で処理した。 2時間後、この溶液を1N HCl(100mL)に注ぎ込んだ。層を分離し、水 層をエーテル(3×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液 (50mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、白色の 固形物(1.08g)を得た。Rf=0.3(30%EtOAc/ヘキサン)。これは、 さらに精製することなく用いた。 17β-アセトキシ-3-(tert-ブチルジフェニルシリル)オキシエストラ-5(1 0),7-ジエン (11) ジクロロメタン(20mL)中におけるアルコール10(1.08g、3.42ミ リモル)の溶液に、イミダゾール(1.6当量、0.37g、5.43ミリモル)、次 いでtert-ブチルジフェニルシリルクロリド(1.6当量、1.42mL、3.64 ミリモル)を加えた。この混合物を窒素下、室温で16時間攪拌した後、1N H Cl(100mL)に注ぎ込んだ。層を分離し、水層をエーテル(3×50mL)で 抽出した。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄し、硫酸マグ ネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、油状物(2.2g)を得た。Rf=0.5 5(10%EtOAc/ヘキサン)。これは、さらに精製することなく用いた。3-(tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ-17β-ヒドロキシエストラ-5(1 0),7-ジエン (12) メタノール(60mL)およびジクロロメタン(10mL)の混合物中における酢 酸エステル11(2.2g、4.0ミリモル)に炭酸カリウム(0.1当量、55mg 、0.4ミリモル)を加えた。4時間後、追加分の炭酸カリウム(1.0当量、0. 55g、4.0ミリモル)を加えた。この混合物を16時間攪拌し、さらに炭酸カ リウム(1.0当量、0.55g、4.0ミリモル)を加えた。24時間後、水(10 0mL)を加え、層を分離し、水層をジクロロメタン(3×100mL)で抽出し た。有機層を合わせ、飽和NaCl水溶液(100mL)で洗浄し、硫酸マグネシ ウムで乾燥させ、減圧下で濃縮して、油状物を得た。これを20%EtOAc/ ヘキサンで溶離するシリカゲル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精 製して、アルコール12(1.34g)を白色の発泡物として得た。Rf=0.5(3 0%EtOAc/ヘキサン)。これは、そのまま用いた。 3-(tert-ブチルジフェニルシリル)オキシエストラ-5(10),7-ジエン-17 -オン (13) トリエチルアミン(11当量、4.0mL、28.7ミリモル)を含有するDMS O(20mL)中におけるアルコール12(1.34g、2.6ミリモル)に、トリメ チルアミン-三酸化硫黄錯体(5.4当量、1.97g、14ミリモル)を加えた。 窒素下で16時間攪拌した後、この混合物に水(100mL)を加え、水相をEt2 O(6×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、1N HCl水溶液(100 mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)および飽和NaCl水溶液(1 00mL)で順次洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃 縮して、油状物を得た。これを10%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲ ル上でのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、シリル保護化アルコ ール13(1.34g)を白色の発泡物として得た。Rf=0.5(20%EtOAc /ヘキサン)。これは、そのまま用いた。エストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オン(5A)およびエストラ- 5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オン (5B) 窒素下、室温のTHF(10mL)中におけるシリル保護化アルコール13(1. 16g、2.3ミリモル)の溶液に、シリンジにより、テトラブチルアンモニウム フルオリドの溶液(1.0M、1.3当量、2.9mL、3ミリモル)を加えた。2 4時間攪拌した後、この溶液を水(100mL)に注ぎ込み、水層を酢酸エチル( 3×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、1N HCl水溶液(100mL) 、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)および飽和NaCl水溶液(100 mL)で順次洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧下で濃縮し て、油状物を得た。これを40%EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲル上 でのフラッシュカラムクロマトグラフィーで精製して、白色の発泡物(0.56g )を得た。分取HPLC(プライムスフェア(Primesphere)、C18-HC、10μ、 50×20mm;等量混合物(isocratic):50/50 MeCN/H2O;流量5 0mL/分)でさらに精製して、 14[tR=13.85分、B環芳香族類似物の立体異性体] m/z(正イオンES)293(M+Na+) 5A[tR=17.16分](330mg),融点139〜142℃。 m/z(正イオンES)295(M+Na+)。 5B[tR=18.68分](50mg),融点124〜127℃。 m/z(正イオンES)295(M+Na+)。 エストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンの3-硫酸エステルのト リエチルアンモニウム塩 (15) 室温のTHF(2mL)中におけるアルコール5A(0.183g、0.67ミリ モル)の溶液に、ピリジン-三酸化硫黄錯体(1.3当量、0.14g、0.87ミリ モル)を加えた。この混合物を窒素下で4日間攪拌した後、THFを減圧下で除 去した。固形の残渣をエーテル(20mL)で洗浄し、メタノール(10mL)およ び水(10mL)の混合物に溶解した。ダウエックス(Dowex)-50樹脂(700m g)を加え、この混合物を減圧下で濃縮し、焼結ガラス漏斗に移した。樹脂をメ タノール/水(1:1)で洗浄したが、洗浄は洗浄液のTLC分析が全ての生成物( 約200mg)が洗い流されたことを示すまで行った。HPLC(クロマトグラフ ィーの間に生成物をトリエチルアンモニウム塩に変換)(プライムスフェア(Prime sphere)、C18-HC、10μ、50×250mm、S#171320;10/9 0〜25/75@5'から50/50@15'から60/40@23'から65/35 @26.5'から80/20@36'から90/10@31'(MeOH/50mM酢酸 トリエチルアンモニウム(TEAA);pH=7);流量70.0mL/分);950 PSI 850UV=214nm;900PSI)でさらに精製して、15[tR =31分](21mg、7%)をガム質として得た。 m/z(負イオンES)351(M-NH(C25)3 -)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 19/10 A61P 19/10 43/00 111 43/00 111 C07J 17/00 C07J 17/00 21/00 21/00 31/00 31/00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 マクドナルド,レナード・アレキサンダー アメリカ合衆国07092ニュージャージー州 マウンテンサイド、ブライアー・パッチ 323番 (72)発明者 カガン,マイケル・ゼット アメリカ合衆国08536ニュージャージー州 プレインズボロー、マッケンジー・レイン 4番 (72)発明者 シャー,シエド・ムザファー アメリカ合衆国07936ニュージャージー州 イースト・ハノーバー、イベット・ドライ ブ13番 (72)発明者 ラビーンドラナス,パノリル アメリカ合衆国10950ニューヨーク州モン ロー、ホイットマン・プレイス2番 (72)発明者 コリンズ,マーク・アンドリュー アメリカ合衆国19401ペンシルベニア州ノ リスタウン、ニュー・ホープ・ストリート 13ビー、1011番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンまたはその3-硫酸 エステルの医薬上許容される塩、あるいはエストラ-5(10),7-ジエン-3β- オール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される塩である化合 物。 2.3-硫酸エステルまたは3-グルクロニドの医薬上許容される塩がアルカリ 金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、炭素数1〜6のアルキルアンモ ニウム塩、各アルキル基の炭素数1〜6のジアルキルアンモニウム塩または各ア ルキル基の炭素数1〜6のトリアルキルアンモニウム塩である請求項1記載の化 合物。 3.エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンの3-硫酸エステル である請求項2記載の化合物。 4.少なくとも1%純粋である、エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール- 17-オンの3-硫酸エステルのナトリウム塩。 5.エストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンまたはその3-硫酸 エステルの医薬上許容される塩、あるいはエストラ-5(10),7-ジエン-3α- オール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される塩である化合 物。 6.3-硫酸エステルまたは3-グルクロニドの医薬上許容される塩がアルカリ 金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、炭素数1〜6のアルキルアンモ ニウム塩、各アルキル基の炭素数1〜6のジアルキルアンモニウム塩または各ア ルキル基の炭素数1〜6のトリアルキルアンモニウム塩である請求項5記載の化 合物。 7.エストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンの3-硫酸エステル である請求項6記載の化合物。 8.エストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンの3-硫酸エステル のトリエチルアンモニウム塩である請求項5記載の化合物。 9.抗酸化量のエストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンまたは その3-硫酸エステルの医薬上許容される塩、あるいはエストラ-5(10),7-ジ エン-3β-オール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される塩 を、それを必要とする哺乳動物に投与することにより、遊離ラジカル誘発性の疾 患状態を阻害または治療する方法。 10.エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンまたはその3-硫 酸エステルの医薬上許容される塩、あるいはエストラ-5(10),7-ジエン-3β -オール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される塩を、それを 必要とする哺乳動物に投与することからなる、癌、中枢神経系の障害、痴呆、ア ルツハイマー病、骨疾患、老化、炎症性障害、末梢血管疾患、慢性関節リウマチ 、自己免疫疾患、呼吸障害、気腫、再灌流時の損傷防止、ウイルス性肝炎、慢性 活動性肝炎、結核、乾癬、全身性エリテマトーデス、成人呼吸窮迫症候群、中枢 神経系の外傷および卒中、または再灌流法の間の損傷の疾患発生における内生遊 離ラジカルの関与を阻害する方法。 11.抗酸化量のエストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンまた はその3-硫酸エステルの医薬上許容される塩、あるいはエストラ-5(10),7- ジエン-3α-オール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される 塩を、それを必要とする哺乳動物に投与することにより、遊離ラジカル誘発性の 疾患状態を阻害または治療する方法。 12.エストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンまたはその3-硫 酸エステルの医薬上許容される塩、あるいはエストラ-5(10),7-ジエン-3α -オール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される塩を、それを 必要とする哺乳動物に投与することからなる、癌、中枢神経系の障害、痴呆、ア ルツハイマー病、骨疾患、老化、炎症性障害、末梢血管疾患、慢性関節リウマチ 、自己免疫疾患、呼吸障害、気腫、再灌流時の損傷防止、ウイルス性肝炎、慢性 活動性肝炎、結核、乾癬、全身性エリテマトーデス、成人呼吸窮迫症候群、中枢 神経系の外傷および卒中、または再灌流法の間の損傷の疾患発生における内生遊 離ラジカルの関与を阻害する方法。 13.エストロゲン置換療法を提供するか、あるいはそれを必要とする哺乳動 物のエストロゲン欠乏症を治療する方法であって、エストロゲン量のエストラ- 5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンまたはその3-硫酸エステルの医薬 上許容される塩、あるいはエストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オ ンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される塩を該哺乳動物に投与するこ とからなる方法。 14.エストロゲン置換療法を提供するか、あるいはそれを必要とする哺乳動 物のエストロゲン欠乏症を治療する方法であって、エストロゲン量のエストラ- 5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンまたはその3-硫酸エステルの医薬 上許容される塩、あるいはエストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オ ンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される塩を該哺乳動物に投与するこ とからなる方法。 15.それを必要とする哺乳動物のエストロゲン欠乏症に関連する血管運動の 徴候を治療する方法であって、エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17 -オンまたはその3-硫酸エステルの医薬上許容される塩、あるいはエストラ-5( 10),7-ジエン-3β-オール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許 容される塩を該哺乳動物に投与することからなる方法。 16.血管運動の徴候が一過性熱感である請求項15記載の方法。 17.それを必要とする哺乳動物のエストロゲン欠乏症に関連する血管運動の 徴候を治療する方法であって、エストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17 -オンまたはその3-硫酸エステルの医薬上許容される塩、あるいはエストラ-5( 10),7-ジエン-3α-オール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許 容される塩を該哺乳動物に投与することからなる方法。 18.血管運動の徴候が一過性熱感である請求項17記載の方法。 19.それを必要とする哺乳動物の骨粗鬆症を治療または阻害する方法であっ て、エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンまたはその3-硫酸エ ステルの医薬上許容される塩、あるいはエストラ-5(10),7-ジエン-3β-オ ール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される塩を該哺乳動物 に投与することからなる方法。 20.それを必要とする哺乳動物の骨粗鬆症を治療または阻害する方法であっ て、エストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンまたはその3-硫酸エ ステルの医薬上許容される塩、あるいはエストラ-5(10),7-ジエン-3α-オ ール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される塩を該哺乳動物 に投与することからなる方法。 21.それを必要とする哺乳動物のアテローム性動脈硬化症を治療または阻害 する方法であって、エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンまた はその3-硫酸エステルの医薬上許容される塩、あるいはエストラ-5(10),7- ジエン-3β-オール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される 塩を該哺乳動物に投与することからなる方法。 22.それを必要とする哺乳動物のアテローム性動脈硬化症を治療または阻害 する方法であって、エストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンまた はその3-硫酸エステルの医薬上許容される塩、あるいはエストラ-5(10),7- ジエン-3α-オール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される 塩を該哺乳動物に投与することからなる方法。 23.エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンまたはその3-硫 酸エステルの医薬上許容される塩、あるいはエストラ-5(10),7-ジエン-3β -オール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される塩と、医薬用 担体からなる医薬組成物。 24.エストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンまたはその3-硫 酸エステルの医薬上許容される塩、あるいはエストラ-5(10),7-ジエン-3α -オール-17-オンの3-グルクロニドまたはその医薬上許容される塩と、医薬用 担体からなる医薬組成物。 25.エストラ-5(10),7-ジエン-3β-オール-17-オンの3-アルカリ金 属塩である化合物。 26.エストラ-5(10),7-ジエン-3α-オール-17-オンの3-アルカリ金 属塩である化合物。
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