JP2001517664A - ベンゾチオフェン類 - Google Patents

ベンゾチオフェン類

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JP2001517664A JP2000512826A JP2000512826A JP2001517664A JP 2001517664 A JP2001517664 A JP 2001517664A JP 2000512826 A JP2000512826 A JP 2000512826A JP 2000512826 A JP2000512826 A JP 2000512826A JP 2001517664 A JP2001517664 A JP 2001517664A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、閉経後症候群に関連する様々な医学的状態、そしてまた乳房、子宮及び頚部の癌を含むエストロゲン依存性の病気の抑制に有用な式(I): 【化8】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、1997年9月23日に出願された米国仮特許出願60/0596
20の利益を主張する。発明の分野 本発明は、医薬品化学および有機化学の分野に関し、また閉経後症候群と関連
がある様々な医学的症状、そしてまた乳房、子宮及び頚部の癌を含むエストロゲ
ン依存性の病気の抑制に有用である新規なベンゾチオフェン化合物を提供する。
【0002】発明の背景 「閉経後症候群」は、閉経期として知られている生理学的変態に入った、また
は終えた女性が冒されることの多い様々な病理学的状態を述べるのに使用される
用語である。この用語の使用により多くの病状が意図されるが、閉経後症候群の
3つの主要な医学的状態は、最大の長期にわたる医学的懸念の源である:骨粗鬆
症、高脂血症のような心臓血管作用、並びに乳癌および子宮癌などのエストロゲ
ン依存性癌。
【0003】 骨粗鬆症は、様々な病因から起こる一群の疾患を一般的に含み、単位体積あた
りの骨質量の正味の損失を特徴とする。この骨質量損失の結果、及びその結果と
して起こる骨折は、身体に適切な構造的な支持を与える骨格の欠損である。骨粗
鬆症の最も一般的なタイプの1つは、閉経期と関連がある骨粗鬆症である。大抵
の女性は、月経停止後3〜6年以内に骨の小柱区画で骨質量の約20%〜約60
%を失う。この急速な損失は、一般に、骨吸収および形成の増加と関連がある。
しかし、その吸収サイクルがより顕著であって、その結果が正味の骨質量損失で
ある。
【0004】 骨粗鬆症は、閉経後の女性の間での一般的かつ重大な疾患である。この疾患に
冒されている女性は、米国で2500万人いると概算されている。骨粗鬆症の後
遺症の結果は、個人的には有害であり、また広範囲かつ長期にわたる支持(入院 および自宅介護)を必要とする。このことは、より年老いた患者において特に当 てはまる。加えて、骨粗鬆症は、一般に、生命を脅かす状態とは考えられないが
、年老いた女性では20%〜30%の死亡率が股関節部骨折と関係がある。この
死亡率の大きなパーセンテージは、閉経後骨粗鬆症と直接関連があり得る。
【0005】 閉経後骨粗鬆症の作用に対して、骨で最も易損性の組織は小柱骨である。この
組織は、海綿質または海綿骨と呼ばれることが多く、また特に、骨の末端近くに
(関節近くに)、および脊椎の椎骨に集中している。小柱組織は、互いに相互連結
する小さな骨状構造、さらにはまた、骨の外表面および中心幹を構成する、より
堅固かつ緻密な皮質組織により特徴付けられる。この小柱の相互連結網は、外側
の皮質構造に側方支持を与え、また全体構造の生体力学的強度に重要である。閉
経後骨粗鬆症では、骨の欠損および骨折をもたらすのは、主として、小柱の損失
である。閉経後の女性における小柱の損失を考慮すると、最も一般的な骨折が、
小柱支持に大きく依存する骨、例えば、椎骨、大腿および前腕といったような、
重さを支える骨の頸部と関連がある骨折であることは驚くべきことではない。事
実、股関節部骨折、コリーズ骨折、および椎骨挫傷骨折が閉経後骨粗鬆症の特徴
である。
【0006】 現時点で、閉経後骨粗鬆症の一般的に受溶された処置方法は、エストロゲン代
替療法である(ERT)。ERTは、一般に成功するが、エストロゲン処置は望
ましくない副作用を頻繁に引き起こすことから、その治療に対する患者のコンプ
ライアンスはおおむね低い。
【0007】 閉経期前には、大抵の女性は、同年代の男性より心臓血管疾患の発生率が低い
。しかし、閉経期の後、女性における高脂質血症等の心臓血管疾患の割合は、徐
々に増加して、男性において見られる割合に匹敵する。心臓血管疾患の発生のこ
の急速な増加は、エストロゲンの損失、また特に、血清脂質を調節するエストロ
ゲンの能力の損失にいくぶん関連している。血清脂質を調節するエストロゲンの
能力の性質は十分解明されていないが、現在までの証拠は、エストロゲンが肝臓
の低密度脂質(LDL)受容体を上方調節して、過剰のコレステロールを取り除く
ことができることを示している。加えて、エストロゲンは、コレステロールの生
合成にある影響を有し、また心臓血管の健康状態に対して他の有利な作用を有す
るらしい。
【0008】 エストロゲン代替療法を受けている閉経後の女性は、血清脂質レベルが閉経前
の状態の血清脂質レベルの濃度まで回復することが文献で報告されている。従っ
て、エストロゲンは、この状態に対する合理的な処置であるらしい。しかし、E
RTの副作用は多くの女性に許容され得ないことから、この療法の使用は限定さ
れている。この状態に対する理想的な療法は、エストロゲンが行うように血清脂
質レベルを調節するが、エストロゲン療法に伴う副作用および危険性のない薬剤
であろう。
【0009】 閉経後症候群と関連があるが、それには限定されない第3の主要な病状は、エ
ストロゲン依存性癌、主として乳癌及び子宮癌である。そのような腫瘍は、閉経
後の女性だけに限定されないが、年老いた閉経後の人々により多い。これらの癌
に対する現在の化学療法は、例えば、タモキシフェンのようなエストロゲンのア
ゴニスト/アンタゴニスト化合物の使用に大いに頼っている。そのような混合ア
ゴニスト/アンタゴニストは、これらの癌の処置に有利な作用を有するが、その
エストロゲン様副作用は、急性の生命を脅かす状況でのみ我慢できる。これらの
薬剤は、それらのエストロゲン様(アゴニスト)特性により、子宮内のある癌細胞
群に対して刺激作用を有し、従って、それらは、ある場合には、非増殖性であり
得る。これらの癌の処置のための、より良い療法は、他の生殖組織に対してエス
トロゲンアゴニスト特性を極僅かにしか、または全く有していない癌組織におけ
る抗エストロゲン化合物である薬剤であろう。
【0010】 特に閉経後症候群の症状を軽減することができる新たな薬剤の明らかな必要性
に応じて、本発明は、新規化合物、その医薬組成物、またそのような化合物を閉
経後症候群および本明細書に挙げるようなエストロゲンと関係がある他の病理学
的状態の処置のために使用する方法を提供する。
【0011】発明の概要 本発明は、式I:
【化6】 [式中、 mは、0又は1であり; R及びR1は、独立にヒドロキシ、ハロ、又はO−Pgであり; Xは,C=O、CH−OH、CH2、O、又はSであり; Pgは、各独立にヒドロキシ保護基であり;、 R2は、置換C5−C7シクロアルキル、又はN−置換−ピロリジン−2−イル 、−ピロリジン−3−イル、−ピペリジン−2−イル、−ピペリジン−3−イル
、−ピペリジン−4−イル、−ヘキサメチレンイミン−3−イル、若しくは−ヘ
キサメチレンイミン−4−イルである(ここに、N−置換基はC1−C6アルキル
又はフェニル(C1−C6)アルカ−ジ−イルである)。 但し、mが1なら、R2は置換C5−C7シクロアルキル、−ヘキサメチレンイ ミン−3−イル、又は−ヘキサメチレンイミン−4−イルではなく、N−置換基
はC1−C6アルキルではない。] の化合物、又はその医薬的な塩若しくは溶媒和物に関する。
【0012】 本発明は更に式Iの化合物を含む医薬製剤、及び閉経後症候群の症状、特に骨
粗しょう症、心臓血管関連の病理学的状態、及びエストロゲン依存性の癌の症状
を軽減するためのそのような化合物の使用に関する。
【0013】発明の詳細な記述 本明細書で用いる「C1−C4アルキル」という用語は、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、シクロプロピル、ブチル、シクロブチル、s−ブチル又は
t−ブチル基を表す。「C1−C6アルキル」という用語は、ペンチル、イソペン
チル、ヘキシル、2−メチルペンチル、シクロペンチル、シクロヘキシル等の基
を含むがこれに限定されない5又は6個の炭素原子を有する、一価の、直鎖、分
枝鎖、又は環状の飽和炭化水素に加え、「C1−C4アルキル」を含む。「C1− C4アルコキシ」という用語は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポ キシ、ブトキシ、t−ブトキシ、及びs−ブトキシ基等を表す。「C5−C7シク
ロアルキル」という用語は、シクロペンチル、シクロヘキシル、及びシクロヘプ
チル基をいう。 「C1−C6アルカ−ジ−イル」という用語は、1〜6のメチレン単位を含む2
価の直鎖の飽和炭化水素をいう。 「ハロ」又は「ハライド」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨード
をいう。
【0014】 「アリール」という用語は、フェニル、置換フェニル、ベンジル、および置換
ベンジル基を示す。 「置換C5−C7シクロアルキル」という用語は、ピロリジン−1−イル、ピペ
リジン−1−イル、ヘキサメチレンイミン−1−イル基で一置換されたC5−C7 シクロアルキル基をいう。 「N−置換」ピロリジニル、ピペリジニル、又はヘキサメチレンイミニル環と
いう用語は、C1−C6アルキル又はフェニル(C1−C6アルカ−ジ−イル)基で
環の1位置が置換された、それぞれ、ピロリジニル、ピペリジニル、又はヘキサ
メチレンイミニル環をいう。
【0015】 「置換フェニル」及び「置換ベンジル」」という用語は、ハロ、ヒドロキシ、
ニトロ、C1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、トリクロロメチル、トリフル
オロメチルよりなる群から選択される1〜3の部分で置換された、それぞれフェ
ニル及びベンジル基を言う。置換フェニル基の例には、4−クロロフェニル、2
,6−ジクロロフェニル、2,5−ジクロロフェニル、3,4−ジクロロフェニル 、3−クロロフェニル、3−ブロモフェニル、4−ブロモフェニル、3,4−ジ ブロモフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2−フルオロフェニル、
4−ヒドロキシフェニル、3−ヒドロキシフェニル、2,4−ジヒドロキシフェ ニル、3−ニトロフェニル、4−ニトロフェニル、2,4−ジニトロフェニル、 4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、4−メトキシフェニル、4−プロピ
ルフェニル、4−n−ブチルフェニル、4−t−ブチルフェニル、3−フルオロ
−2−メチルフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,6−ジフルオロフェ
ニル、2,6−ジメチルフェニル、2−フルオロ−5−メチルフェニル、2,4
,6−トリフルオロフェニル、2−トリフルオロメチルフェニル、2‐クロロ−
5−トリフルオロメチルフェニル、3,5−ビス−(トリフルオロメチル)フェ
ニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、3,5−ジメトキシフェ
ニル、2−メチル−4−ニトロフェニル、4−メトキシ−2−ニトロフェニル等
がある。置換ベンジル基の例には、置換フェニル基について上述したすべてにお
いて「フェニル」という語を「ベンジル」という語で置き換えた場合に命名され
る全ての化合物がある。
【0016】 「ヒドロキシ保護基」という用語は、"Protective Group in Organic Synthes
is, 2nd Edition, T. H. Greene, et al., John Wiley & Sons, New York, 1991
(以下、「Greene」と言う)の第2章に記載されたタイプの、有機化学分野の当 業者により理解される基を示す。
【0017】 代表的なヒドロキシ保護基には、例えば、メチル、エチル、イソプロピル、メ
トキシメチル、メチルチオメチル、t−ブチルチオメチル、(フェニルジメチル
シリル)メトキシメチル、ベンジルオキシメチル、p−メトキシ−ベンジルオキ シメチル、及びt-ブトキシメチルを含む、例えば、C1−C4アルキル及び置換C 1 −C4アルキル;エトキシエチル、1−(2−クロロエトキシ)エチル、2,2
,2−トリクロロエトキシメチル、及び2−(トリメチルシリル)エチル;フェ
ニル、p−クロロフェニル、p−メトキシフェニル、及び2,4−ジニトロフェ
ニル等のフェニル及び置換フェニル基;ベンジル基;トリメチル−、トリエチル
−及びトリイソプロピルシリル、ジメチルイソプロピルシリル及びジエチルイソ
プロピルシリル等の混合アルキルシリル基等のアルキルシリル基;一般式COC 1 −C6アルキル又はCO(アリール)のアシル保護基;一般式CO2(C1−C6 )アルキル又はCO2(アリール)のエステル、及び一般式SO2Ph(式中、P
hはフェニル又は置換フェニルである)又はSO2(C1−C6)アルキルのスル ホニル基を含む。誘導化されたヒドロキシ基が、中間体分子の他の位置における
後の反応条件に安定であり、他のヒドロキシ保護基を含む分子の残部を崩壊させ
ることなく適当な時点で選択的に除去できる限り、用いるヒドロキシ保護基の種
類は重要ではない。上に引用したGrenneにより提供されるガイダンスに従
い、ある反応条件について適当なヒドロキシ保護基を選択することは当業者の知
識の範囲内である。
【0018】 式Iの化合物の遊離塩基形を本発明の方法で用いることができるが、医薬的な
塩の形を調製し、使用することが好ましい。典型的な医薬的に許容し得る塩は、
本発明の化合物を無機酸又は有機酸と反応させることにより製造される塩を含む
。そのような塩は酸付加塩として知られている。従って、用語「医薬的な塩」と
は、投与される用量で実質的に非毒性であり、医薬文献で一般的に用いられる式
Iの化合物の酸付加塩を言う。例えば、Berge, S. M., Bighley, L. D. and Mo
nkhouse, D. C., J. Pharm. Sci., 66,1,1977 を参照。
【0019】 そのような医薬的な塩の例は、式Iの化合物のヨウ化物、酢酸塩、フェニル酢
酸塩、トリフルオロ酢酸塩、アクリル酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、ク
ロロ安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香
酸塩、メチル安息香酸塩、o−アセトキシ安息香酸塩、ナフタレン−2−安息香
酸塩、臭化物、イソ酪酸塩、フェニル酪酸塩、γ−ヒドロキシ酪酸塩、β−ヒド
ロキシ酪酸塩、ブチン−1,4−二酸塩、ヘキシン−1,4−二酸塩、ヘキシン−
1,6−二酸塩、カプロン酸塩、カプリル酸塩、塩化物、ケイ皮酸塩、クエン酸 塩、デカン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グリコール酸塩、ヘプタン酸塩、馬尿酸
塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、ヒドロキシマレイン酸塩、マロン酸塩
、マンデル酸塩、メシラート、ニコチン酸塩、イソニコチン酸塩、硝酸塩、シュ
ウ酸塩、フタル酸塩、テレフタル酸塩、リン酸塩、一水素リン酸塩、二水素リン
酸塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、プロピオル酸塩、プロピオン酸塩、フェニ
ルプロピオン酸塩、サリチル酸塩、セバシン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、
硫酸塩、重硫酸塩、ピロ硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、スルホン酸塩、ベンゼ
ンスルホン酸塩、p−ブロモフェニルスルホン酸塩、クロロベンゼンスルホン酸
塩、プロパンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホ
ン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2
−スルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、酒石酸塩
等が含まれる。
【0020】 「医薬製剤」という用語は、式Iの化合物を含む製剤中において、担体、希釈
剤、賦形剤及び塩が、その製剤の他の成分と適合し、そのレシピエントに有害で
ないことを意味する。
【0021】 「溶媒和」という用語は、1以上の溶媒分子を有する、1以上の、一般的式I
の化合物等の溶質分子を含む会合体を示す。
【0022】 本明細書で用いる「有効量」という用語は、本明細書に記載する様々な病理学
的状態の症状を抑制することのできる本発明の化合物の量を意味する。 本明細書で用いる「抑制」又は「抑制する」という用語は、その通常の意味を
有し、進行を禁止し、処置し、軽減し、改善し、停止し、抑さえ、遅らせ、又は
逆転させること、又は閉経後症候群に関連する、又はそれから生ずる病理学的症
状の重篤度を減ずることを含む。
【0023】 R2部分はキラル中心を有する。従って、XがCH−OHでない場合、式Iの 化合物はエナンチオマー性である。XがCH−OHである場合、式Iの化合物は
ジアステレオマー性である。単一のエナンチオマー、単一のステレオマー及びそ
れらの混合物は、本発明の範囲内である。すべてのジアステレオマー、エナンチ
オマー、及びそれらの混合物が有用であるが、単一のエナンチオマー、又は単一
のジアステレオマーが好ましい。
【0024】 本発明のすべての化合物が有用であるが、該化合物の幾つかが特に興味があり
好ましい。次のリストは好ましい化合物のいくつかの群を説明する。リストのそ
れぞれを他と組み合わせて好ましい化合物の更なる群をつくり得ることが理解さ
れるであろう。 aa)mが0である; ab)mが1である; ac)PgがC1−C4アルキルである; ad)Pgがベンジルである; ae)Pgがイソプロピルである; af)Pgがメチルである; ag)R及びR1が独立にヒドロキシ又はO−Pgである; ah)R2がN−置換−ピペリジン−2−イルである; ai)R2がN−置換−ピペリジン−4−イルである; aj)R2がN−置換−ヘキサメチレンイミン−3−イルである; ak)R2がピペリジン−1−イルで置換されたシクロヘキシルである; al)R2が2位で置換されたシクロヘキシルである; am)N−置換がN−メチルである; an)N−置換がN−エチルである; ao)N−置換がN−n−ヘキシルである; ap)N−置換がN−ベンジルである; aq)XがC=Oである; ar)XがOである; as)式Iの化合物が塩である; at)式Iの化合物が塩酸塩である。
【0025】 本発明の化合物の具体的な製造方法を実施例1−30に記載する。以下に記載
する方法の改変は個々の置換基の反応性に適応させるため必要であるかもしれな
い。そのような改変は当業者に明らかであり、容易に確かめられるでろう。以下
のスキームは式Iの化合物の製造方法を一般的に説明する。
【0026】 式Iの化合物はスキーム1で説明するように式IIの化合物から製造し得る。
スキーム中、R’及びR1’は各独立に、ハロ、又はO−Pgであり、R2’は、
置換C5−C7シクロアルキル、又はN−置換−ピロリジン−2−イル、−ピロリ
ジン−3−イル、−ピペリジン−2−イル、−ピペリジン−3−イル、−ピペリ
ジン−4−イルであり、X’はC=O、O又はSであり、m及びR2は上に定義 した通りである。 スキーム1
【化7】
【0027】 式I(a)の化合物は式II及びIIIの化合物のミツノボの反応により製造
し得る。この変換は、適当な溶媒中に式IIの化合物を溶解又は懸濁させ、式I
IIの化合物、トリフェニルホスフィン、及びジエチルアゾジカルボキシレート
を加えることにより行なわれる。生じた混合物を2〜24時間攪拌するが、反応
は典型的には16〜20時間で完了する。反応物を好ましくは約18時間攪拌す
る、適当な溶媒には、塩化メチレン、アセトニトリル、クロロホルム、酢酸エチ
ル、それらの混合物等の無水の溶媒がある。典型的には、無水テトラヒドロフラ
ンが、便利で好ましい溶媒である。式IIIの化合物、トリフェニルホスフィン
、及びジエチルアゾジカルボキシレートを典型的には、式IIの化合物に対して
モル過剰に用いる。式IIIの化合物、トリフェニルホスフィン、及びジエチル
アゾジカルボキシレートは、通常約1.8〜2.2モル過剰に用いるが、2.0
モル過剰が典型的には好ましい。ミツノボの反応に有用な条件及び試薬について
の更なる指針については、Synthesis、1、(1981)のミツノボの
の総説を参照。
【0028】 ミツノボの反応を、R2’が、N−置換−ピペリジン−2−イル、−ピペリジ ン−3−イル、又は−ピペリジン−4−イルである式IIIの化合物について、
上記のように行なうと、生成物の混合物が生ずる。この混合物の化合物はR2’ が、N−置換−ピペリジン−2−イル、−ピペリジン−3−イル、又は−ピペリ
ジン−4−イルである式I(a)の予期される、対応する化合物である。更に、
これらのミツノボの条件下で起こる環拡張の結果として、生成物の混合物の他の
成分は、R2がヘキサメチレンイミン−3−イル、又はヘキサメチレンイミン− 4−イル環である式I(a)の化合物である。出発物質と生成物の間の対応を表
1に示す。表中R3はC1−C6アルキル又はフェニル(C1−C6アルカ−ジ−イ ル)である。
【表1】
【0029】 6員環生成物の7員環生成物に対する比は典型的には1:1である。その2つ
の生成物は、分離し、従来のクロマトグラフィー技術により精製し得る。従って
2がヘキサメチレンイミニル環である式Iの化合物は、式IIの化合物の、式 IIIのN−置換ピペリジン−2−イルメタノール、ピペリジン−3−イルメタ
ノール、又はピペリジン−4−イルメタノールとのミツノボ反応により製造しう
る。この環拡張の化学及び生ずる生成物の更なる説明については実施例5〜8を
参照。
【0030】 XがCH−OH又はCH2である式Iの化合物は、XがC=Oである式Iの化 合物から、本質的には米国特許第5,484,798号に記載のように製造し得、
その教示は本明細書の一部を構成する。
【0031】 R、R’、R1又はR1’のいずれかが、式I又はI(a)の化合物においてヒ
ドロキシ保護基である場合には、それらは当業界でよく知られた方法により除去
し、R及びR1がヒドロキシであ式Iの化合物を得ることができる。ヒドロキシ 保護基の設置と除去は、例えば、Protective Groups in Organic Chemistry, Plenum Press (London and New York, 1973); The Peptides, Vol.1, Schrooder
and Lubke, Academic Press (London and New York, 1965) 及びGrene を含む 、多くの標準的な教科書に記載されている。好ましいヒドロキシ保護基はベンジ
ル及びC1−C4アルキルであり、特に好ましいのはメチル及びイソプロピル基で
ある。
【0032】 医薬的な酸付加塩は、典型的には、遊離塩基形にある式Iの化合物を、等モル
又は過剰量の酸と反応させることにより形成する。一般に両反応物をメタノール
又は酢酸エチル等の極性有機溶媒中で混合する。塩は通常、1時間〜10日以内
に溶液から沈殿し、ろ過により単離し得るか、又は溶媒を慣用的な方法により除
去し得る。
【0033】 医薬的な塩は、それらが由来する化合物に比べて高い溶解性を一般に有し、従っ
て医薬製剤での使用になじみやすい。
【0034】 式IIの化合物は多くの周知の経路で製造し得る。例えば、XがC=Oである
式IIの化合物、及びXがO又はSである式IIの化合物は、m−メトキシチオ
フェノール及び適当に置換されたα−ブロモアセトフェノンから、米国特許第4
,133,814号及び第5,510,357号に教示の方法により製造できる。そ
れらの教示は本明細書の一部を構成する。
【0035】 式IIIの化合物は商業的に入手できるか、或いは周知の方法により製造し得
る。
【0036】 スキーム1の反応を行なう最適な時間は、従来のクロマトグラフィー技術によ
り反応の進行をモニターすることにより決定し得る。更に、本発明の反応を例え
ばアルゴン、又は特に窒素等の不活性雰囲気下に行なうのが好ましい。溶媒の選
択は、用いる溶媒が進行中の反応に対して不活性であり、反応物を充分に溶解し
、所望の反応を行なわせる限り、一般には重要ではない。中間体及び最終生成物
は、所望なら再結晶又はシリカゲル又はアルミナ等の固体担体上でのクロマトグ
ラフィー等の一般的技術により精製し得る。
【0037】 本明細書に記載の合成経路の工程を別の方法で組み合わせて式Iの化合物を製
造し得る。合成についての議論は本発明の範囲の限定を意図するものではなくそ
のように解釈すべきではない。上記化学を適用することによって式Iの化合物の
合成が可能になる。その化合物には以下のものを含むが、それらに限定するもの
ではない
【0038】 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−ヘキシルヘ キサメチレンイミン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン; 6−ヒドロキシ−2−(4−イソプロポキシフェニル)−3−(4−[1−ベ ンジルピペリジン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン; 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[1−プロピ ルピロリジン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン; 6−ベンジルオキシ−2−(4−イソプロポキシフェニル)−3−(4−[1 −ヘキシルヘキサメチレンイミン−2−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフ ェン; 6−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−3−(4−[1−メチルピペリジ ン−2−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン; 6−フルオロ−2−(4−フルオロフェニル)−3−(4−[1−ブチルピロ リジン−2−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン; 6−ブロモ−2−(4−ブロモフェニル)−3−(4−[1−ペンチルヘキサ メチレンイミン−4−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン; 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−フェネチル ピペリジン−4−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン; 6−ヒドロキシ−2−(4−イソプロポキシフェニル)−3−(4−[3−ピ ロリジン−1−イルシクロヘプトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン; 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[2−ピペリ ジン−1−イルシクロペントキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン; 6−ベンジルオキシ−2−(4−イソプロポキシフェニル)−3−(4−[3 −ヘキサメチレンイミン−1−イルシクロヘキソキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b] チオフェン; 6−ヒドロキシ−2−(4−イソプロポキシフェニル)−3−(4−[(1− ベンジルピペリジン−3−イル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン ; 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[1−プロピ ルピロリジン−3−イル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン; 6−クロロ−2−(4−クロロフェニル)−3−(4−[(1−メチルピペリ ジン−2−イル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン; 6−フルオロ−2−(4−フルオロフェニル)−3−(4−[(1−ブチルピ ロリジン−2−イル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン; 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−フェネチル ピペリジン−4−イル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン; 6−ヒドロキシ−2−(4−イソプロポキシフェニル)−3−(4−[(3− ピロリジン−1−イルシクロヘプチル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオ フェン; 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[(2−ピペリ
ジン−1−イルシクロペンチル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン ; 6−ベンジルオキシ−2−(4−イソプロポキシフェニル)−3−(4−[( 3−ヘキサメチレンイミニルシクロヘキシル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b
]チオフェン;
【0039】 以下の製造例及び実施例は更に本発明の化合物の合成を説明する。実施例は本
発明の範囲を限定することを意図するものではなく、そのように解釈すべきでは
ない。すべての実験は乾燥窒素の陽圧下に行なった。製造例及び実施例に用いる
用語及び略語は特記しない限りその通常の意味を有する。例えば、「℃」、「N
」、「mmol」、「g」、「mL」、「M」、「HPLC」、「EA」、「I
R」、及び「1H−NMR」はそれぞれ、摂氏度、規定若しくは規定度、ミリモ
ル、グラム、ミリリッター、モル濃度、高速液体クロマトグラフィー、元素分析
、赤外吸収、プロトン核磁気共鳴をいう。更に、IRスペクトルについての最大
吸収は問題のものについてもののみであり、観測された最大値すべてではない。
【0040】
【実施例】
製造例 製造例1 4‐ヒドロキシ−1−ヘキシルピペリジン 4−ヒドロキシピペリジン(2.02g、20mmol)を100mLのメチル
エチルケトンに溶解した。この攪拌した混合物に2−ヨードヘキサン(1.5m
L,10mmol)を加え、生じた溶液を還流下1.5時間加熱した。混合物を
冷却し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液で次に洗浄した(3x75mL)。有機
層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、残渣を真空乾燥機で一晩乾
燥し、1.184g(64%)の標記化合物を得、更に精製することなく用いた
1H NMRは所望の生成物と一致した。MS(FD)186(M+)
【0041】 製造例2 1−ヘキシル−2−ピペリジンメタノール 2−ピペリジンメタノール(2.30g、20mmol)及び1−ヨードヘキ
サン(1.5mL,10mmol)を製造例1の方法により生成物に変換し、2
.048g(51%)の標記化合物を得た。1H NMRは所望の生成物と一致し
た。
【0042】 製造例3 1−ヘキシル−3−ピペリジンメタノール 3−ピペリジンメタノール(2.30g、20mmol)及び1−ヨードヘキ
サン(1.5mL,10mmol)を製造例1の方法により生成物に変換し、1
.866g(47%)の標記化合物を得、更に精製することなく用いた。1H N
MRは所望の生成物と一致した
【0043】 製造例4 1−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)ピロリジン シクロヘキセンオキサイド(982mg、10mmol)、ピロリジン(2.
134g、30mmol)及び1.8mLの水を90℃で18時間加熱した。反
応を次に冷却し、75mLのジエチルエーテルで希釈した。その混合物を炭酸水
素ナトリウム水溶液(15mL)、ブライン(2x15mL)で次に洗浄し、硫
酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発させ、1.499g(98%)の標記化
合物を得た。
【0044】 製造例5 1−(2−ヒドロキシシクロヘキシル)ピペリジン ピペリジン塩酸塩(3.648g、30mmol)を、4.0mLの水及び4
.164gの炭酸カリウムの混合物中で攪拌した。この混合物を90℃で加熱し
、シクロヘキセンオキサイド(1.01mL,10mmol)を加えた。生じた
混合物を100℃で18時間加熱した。反応を冷却し、次に濾過し、炭酸塩を除
いた。フィルターケーキを25mLのジエチルエーテル及び50mLの酢酸エチ
ルで洗浄した。濾液及び洗浄液を一緒にし、ブライン(2x20mL)で洗浄し
、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過かし、蒸発させて、1.875g(>100 %)の標記化合物を得、さらに精製することなく用いた。1H NMRは所望の生
成物と一致した。
【0045】 実施例1 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−メチルピペリ ジン−4−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒドロキシベンゾ
イル)ベンゾ[b]チオフェン(1.17g、3.00mmol)及び4−ヒドロ
キシ−1−メチルピペリジン(691mg、6.00mmol)を50mLの無
水テトラヒドロフランに溶解した。この溶液を攪拌し、トリフェニルホスフィン
(1.57g、6.00mmol)及びジエチルアゾジカルボキシレート(DEA
D)(6.00mmol)を加えた。生じた溶液を室温で18時間攪拌した。溶
媒を減圧下に除去し、生じた混合物をフラッシュクロマトグラフィーにかけ(溶
出液:7:3 酢酸エチル:メタノール)、834mgの標記化合物を得た。収
率57%。 MS(FD)488(M+)。C2929NO4Sについての元素分析 計算値:C,71.43;H,5.99;N,2.87 測定値:C,71.14;H,5.93;N,2.61
【0046】 実施例2 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−エチルピペリ ジン−4−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒドロキシベンゾ
イル)ベンゾ[b]チオフェン(1.17g、3.00mmol)、4−ヒドロキ
シ−1−エチルピペリジン(775mg、6.00mmol)、トリフェニルホ
スフィン(1.57g、6.00mmol)及びDEAD(6.00mmol)を
実施例1の方法によって変換し、827mgの標記化合物を得た。収率55%。
MS(FD)501(M+)。C3031NO4Sについての元素分析 計算値:C,71.83;H,6.23;N,2.79 測定値:C,71.61;H,5.94;N,2.69
【0047】 実施例3 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−ベンジルピペ リジン−4−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒドロキシベンゾ
イル)ベンゾ[b]チオフェン(1.17g、3.00mmol)、4−ヒドロキ
シ−1−ベンジルピペリジン(1.15g、6.00mmol)、トリフェニル
ホスフィン(1.57g、6.00mmol)及びDEAD(6.00mmol)
を実施例1の方法によって変換し、1.33gの標記化合物を得た。収率79%
。 MS(FD)563(M+)。IR(CHCl3)νmax 3030、 3011、2955、2846、1645、1597、1476、1254、1
166。
【0048】 実施例4 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−ヘキシルピペ リジン−4−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒドロキシベンゾ
イル)ベンゾ[b]チオフェン(895mg、2.30mmol)、4−ヒドロキ
シ−1−ヘキシルピペリジン(850mg、4.59mmol)、トリフェニル
ホスフィン(1.20g、4.59mmol)及びDEAD(4.59mmol)
を実施例1の方法によって変換し、653mgの標記化合物を得た。収率51%
。 MS(FD)557(M+)。C3439NO4Sについての元素分析 計算値:C,73.21;H,7.05;N,2.51 測定値:C,73.46;H,7.26;N,2.57
【0049】 実施例5及び6 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[(1−メチルピペ リジン−2−イル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン及び6−メト キシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−メチルヘキサメチレン イミン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒドロキシベンゾ
イル)ベンゾ[b]チオフェン(1.17g、3.00mmol)、1−メチル−
2−ピペリジンメタノール(775mg、6.00mmol)、トリフェニルホ
スフィン(1.57g、6.00mmol)及びDEAD(6.00mmol)を
実施例1の方法によって変換し、496mg(33%)のピペリジン標記化合物
(MS(FD)501(M+);C3031NO4Sについての元素分析、計算値 :C,71.83;H,6.23;N,2.79;測定値:C,72.07;H
,6.40;N,2.69)、及び1.08g(38%)の環拡張標記化合物(
MS(FD)571(M+);IR(CHCl3)νmax 3031、3010、
2941、2850、1646、1597、1476、1253、1179、1
166)を得た。 166.
【0050】 実施例7及び8 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−ヘキシルピペ リジン−2−イル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン及び6−メト キシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−ヘキシルヘキサメチレ ンイミン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒドロキシベンゾ
イル)ベンゾ[b]チオフェン(913mg、2.34mmol)、1−ヘキシル
−2−ピペリジンメタノール(1.66g、5.80mmol)、トリフェニル
ホスフィン(1.23g、4.7mmol)及びDEAD(4.7mmol)を実
施例1の方法によって変換し、616mg(46%)のピペリジン標記化合物(
MS(FD)572(M+);IR(CHCl3)νmax 3015、2971、
2937、1646、1600、1476、1254、1167)、及び468
mgの環拡張標記化合物(MS(FD)571(M+);IR(CHCl3)νm
ax 3009、2936、2861、1646、1597、1476、1253
、1166)を得た。
【0051】 実施例9 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[(1−ヘキシルピ ペリジン−3−イル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒドロキシベンゾ
イル)ベンゾ[b]チオフェン(1.17g、3.00mmol)、1−ヘキシル
−3−ピペリジンメタノール(1.69g、6.00mmol)、トリフェニル
ホスフィン(1.57g、6.00mmol)及びDEAD(6.0mmol)を
実施例1の方法によって変換し、1.41gの標記化合物を得た。収率82%。
MS(FD)572(M+)。C3541NO4Sについての元素分析 計算値:C,73.52;H,7.23;N,2.45 測定値:C,73.25;H,7.08;N,2.71
【0052】 実施例10 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−ベンジルピロ リジン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒドロキシベンゾ
イル)ベンゾ[b]チオフェン(1.17g、3.00mmol)、1−ベンジル
−3−ヒドロキシピロリジン(1.06g、6.00mmol)、トリフェニル
ホスフィン(1.57g、6.00mmol)及びDEAD(6.0mmol)を
実施例1の方法によって変換し、1.57gの標記化合物を得た。収率95.3
%。 MS(FD)549(M+)。IR(CHCl3)νmax 3033、3010、
2971、2842、1646、1599、1476、1254、1167。
【0053】 実施例11 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[(1−メチルピペ リジン−3−イル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒドロキシベンゾ
イル)ベンゾ[b]チオフェン(1.17g、3.00mmol)及び1−メチル
−ピペリジンメタノール(0.775g、6.00mmol)を無水テトラヒド
ロフラン(50mL)に溶解した。攪拌したこの溶液にトリフェニルホスフィン
(1.57g、6.00mmol)、次にジエチルアゾジカルボキシレート(0.
945mL、6.00mmol)をシリンジで加え、その反応混合物を室温で1
8時間攪拌した。溶媒を減圧下に除去し、生じた混合物をフラッシュクロマトグ
ラフィーにかけ(溶出液:7:3 酢酸エチル:メタノール)、1.176(7
8%)の標記化合物を得た。 MS(FD)501(M+)。IR(CHCl3)νmax 3030、3011、
2941、2846、2795、1646、1599、1476、1254、1
166。
【0054】 実施例12 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−メチルピペリ ジン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒドロキシベンゾ
イル)ベンゾ[b]チオフェン(1.17g、3.00mmol)、1−メチル−
3−ヒドロキシピペリジン(691mg、6.00mmol)、トリフェニルホ
スフィン(1.57g、6.00mmol)及びDEAD(6.0mmol)を実
施例11の方法によって変換し、307mgの標記化合物を得た。収率21%。
MS(FD)487(M+)。IR(CHCl3)νmax 3010、2947、
2840、2795、1646、1599、1476、1254、1166。
【0055】 実施例13 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−エチルピペリ ジン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒドロキシベンゾ
イル)ベンゾ[b]チオフェン(1.17g、3.00mmol)、1−エチル−
3−ヒドロキシピペリジン(775mg、6.00mmol)、トリフェニルホ
スフィン(1.57g、6.00mmol)及びDEAD(6.0mmol)を実
施例11の方法によって変換し、256mgの標記化合物を得た。収率21%。
MS(FD)501(M+)。C3031NO4Sについての元素分析 計算値:C,71.83;H,6.23;N,2.79 測定値:C,72.10;H,6.47;N,3.07
【0056】 実施例14 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[2−ピペリジン− 1−イルシクロヘキソキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒドロキシベンゾ
イル)ベンゾ[b]チオフェン(1.17g、3.00mmol)、trans-2−ピ
ペリジニルシクロヘキサノール(1.10g、6.00mmol)、トリフェニ
ルホスフィン(1.57g、6.00mmol)及びDEAD(6.0mmol)
を実施例11の方法によって変換し、1.08gの標記化合物を得た。収率65
%。 MS(FD)555(M+)。IR(CHCl3)νmax 3014、2938、
2860、1644、1595、1476、1254、1165。
【0057】 実施例15 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[2−ピロリジン− 1−イルシクロヘキソキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−ヒドロキシベンゾ
イル)ベンゾ[b]チオフェン(1.27g、3.25mmol)、trans-2−ピ
ロリジニルシクロヘキサノール(1.10g、6.50mmol)、トリフェニ
ルホスフィン(1.70g、6.50mmol)及びDEAD(6.50mmol
)を実施例11の方法によって変換し、615mgの標記化合物を得た。収率3
5%。 MS(FD)541(M+)。IR(CHCl3)νmax 3009、29401
645、1597、1476、1254、1166.
【0058】 実施例16 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[1−メチルピ ペリジン−4−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−メチルピペ リジン−4−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン(749mg、1.5 4mmol)を30mLの塩化メチレンに溶解した。この溶液を攪拌し、エタン
チオール(7.68mmol)及び塩化アルミニウム(1.23g、9.22m
mol)を加えた。反応混合物を30分間激しく攪拌しし、ブライン及び飽和炭
酸水素ナトリウムでクエンチした。生じた残渣を、メタノール及び酢酸エチルの
添加により溶解した。pHをそれが僅かに塩基性になるように調節し、混合物を 150mLの酢酸エチルで希釈した。水層を分離した後、有機層を75mLの酒石
酸カリウムナトリウム水溶液で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、
濾過し、減圧下に蒸発させた。残渣をロータリークロマトグラフィーにかけ(4
mmプレート、溶出溶媒4:1 酢酸エチル:メタノール)、452mg(64
%)の標記化合物を黄色固体として得た。 MS(FD)459(M+)。IR(CHCl3)νmax 3221、29601
598、1467、1241、1166。
【0059】 実施例17 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[1−エチルピ ペリジン−4−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−エチルピペ リジン−4−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン(502mg、1.0 0mmol)、エタンチオール(5.00mmol)、及び塩化アルミニウム(
800mg、6.00mmol)を実施例16の方法によって変換し、341m
g(72%)の標記化合物を得た。 MS(FD)571(M+)。IR(CHCl3)νmax 3300、2971、
1598、1249、1165。
【0060】 実施例18 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[1−ベンジル ピペリジン−4−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−ベンジルピ ペリジン−4−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン(846mg、1. 50mmol)、エタンチオール(7.50mmol)、及び塩化アルミニウム
(1.2g、9.00mmol)を実施例16の方法によって変換し、450m
g(56%)の標記化合物を得た。 MS(FD)536(M+)。IR(CHCl3)νmax 3311、30233
011、2953、1721、1596、1469、1257、1166。
【0061】 実施例19 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[1−ヘキシル ピペリジン−4−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−ヘキシルピ ペリジン−4−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン(375mg、0. 941mmol)、エタンチオール(3.36mmol)、及び塩化アルミニウ
ム(538mg、4.04mmol)を実施例16の方法によって変換し、20
9mg(42%)の標記化合物を得た。 MS(FD)529(M+)。C3235NO4Sについての元素分析 計算値:C,72.56;H,6.66;N,2.64 測定値:C,72.33;H,6.89;N,2.52
【0062】 実施例20 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[(1−メチル ピペリジン−2−イル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[(1−メチルピ ペリジン−2−イル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン(339m g、0.676mmol)、エタンチオール(8.75mmol)、及び塩化ア
ルミニウム(541mg、4.06mmol)を実施例16の方法によって変換
し、195mg(61%)の標記化合物を得た。 MS(FD)473(M+)。IR(CHCl3)νmax 3414、3179、
1605、1468、1261、1170。
【0063】 実施例21 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[(1−ヘキシ ルピペリジン−2−イル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[(1−ヘキシル ピペリジン−2−イル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン(464 mg、0.812mmol)、エタンチオール(4.06mmol)、及び塩化
アルミニウム(649mg、4.87mmol)を実施例16の方法によって変
換し、194mg(44%)の標記化合物を得た。 MS(FD)544(M+)。IR(CHCl3)νmax 3380、2930、
2858、1598、1467、1256、1166。
【0064】 実施例22 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[(1−ヘキシ ルピペリジン−3−イル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[(1−ヘキシル ピペリジン−3−イル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン(1.2 4g、2.17mmol)、エタンチオール(10.8mmol)、及び塩化ア
ルミニウム(1.73g、13.0mmol)を実施例16の方法によって変換
し、224mg(19%)の標記化合物を得た。 MS(FD)544(M+)。C3337NO4Sについての元素分析 計算値:C,72.90;H,6.86;N,2.58 測定値:C,73.14;H,7.04;N,2.52
【0065】 実施例23 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[1−ベンジル ピロリジン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−ベンジルピ ロリジン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン(1.57g、2. 86mmol)、エタンチオール(14.3mmol)、及び塩化アルミニウム
(2.29g、17.2mmol)を実施例16の方法によって変換し、566
mg(38%)の標記化合物を得た。 MS(FD)521(M+)。IR(CHCl3)νmax 3300、3027、
3012、2981、1732、1599、1469、1257、1167。
【0066】 実施例24 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[(1−メチル ピペリジン−3−イル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[(1−メチルピ ペリジン−3−イル)メトキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン(878m g、1.75mmol)、エタンチオール(8.75mmol)、及び塩化アル
ミニウム(1.40g、10.5mmol)を実施例16の方法によって変換し
、447mg(54%)の標記化合物を得た。 MS(FD)473(M+)。IR(CHCl3)νmax 3205、29541
599、1467、1266、1171。
【0067】 実施例25 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[1−メチルピ ペリジン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−メチルピペ リジン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン(310mg、0.6 36mmol)、エタンチオール(3.18mmol)、及び塩化アルミニウム
(508mg、3.81mmol)を実施例16の方法によって変換し、211
mg(72%)の標記化合物を得た。 MS(FD)460(M+)。IR(CHCl3)νmax 3400、3149、
2947、1598、1467、1254、1164。
【0068】 実施例26 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[1−エチルピ ペリジン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−エチルピペ リジン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン(226mg、0.4 51mmol)、エタンチオール(2.25mmol)、及び塩化アルミニウム
(360mg、2.70mmol)を実施例16の方法によって変換し、192
mg(90%)の標記化合物を得た。 MS(FD)474(M+)。IR(CHCl3)νmax 3380、2970、
1597、1467、1255、1165。
【0069】 実施例27 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[2−ピペリジ ン−1−イルシクロヘキソキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[2−ピペリジン −1−イルシクロヘキソキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン(562mg 、1.04mmol)、エタンチオール(5.19mmol)、及び塩化アルミ
ニウム(829mg、6.22mmol)を実施例16の方法によって変換し、
481mg(90%)の標記化合物を得た。 MS(FD)514(M+)。IR(CHCl3)νmax 3386、2935、
2861、1595、1256、1165。
【0070】 実施例28 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[2−ピロリジ ン−1−イルシクロヘキソキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[2−ピロリジン −1−イルシクロヘキソキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン(610mg 、1.10mmol)、エタンチオール(5.50mmol)、及び塩化アルミ
ニウム(880mg、6.60mmol)を実施例16の方法によって変換し、
523mg(90%)の標記化合物を得た。 MS(FD)528(M+)。IR(CHCl3)νmax 3377、2934、
2857、1595、1467、1258、1164。
【0071】 実施例29 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[1−メチルヘ キサメチレンイミン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−メチルヘキ サメチレンイミン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン(472m g、0.941mmol)、エタンチオール(4.70mmol)、及び塩化ア
ルミニウム(753mg、5.65mmol)を実施例16の方法によって変換
し、361mg(81%)の標記化合物を得た。 MS(FD)474(M+)。IR(CHCl3)νmax 3300、3008、
2977、2941、1598、1469、1256、1168。
【0072】 実施例30 6−ヒドロキシ−2−(4−ヒドロキシフェニル)−3−(4−[1−ヘキシル ヘキサメチレンイミン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン 6−メトキシ−2−(4−メトキシフェニル)−3−(4−[1−ヘキシルヘ キサメチレンイミン−3−オキシ]ベンゾイル)ベンゾ[b]チオフェン(396 mg、0.693mmol)、エタンチオール(3.46mmol)、及び塩化
アルミニウム(554mg、4.16mmol)を実施例16の方法によって変
換し、290mg(77%)の標記化合物を得た。 MS(FD)544(M+)。IR(CHCl3)νmax 3300、3010、
2934、2861、1597、1469、1259、1166。
【0073】 本発明の代表的な化合物を、閉経後の症候群の効果を抑制するするそれらの効
力を証明するために生物学的に試験した。
【0074】エストロゲン性:4日卵巣除去ラットモデル 75日齢の雌のSprague Dawleyのラット(体重 225〜275g)をCharle
s River Laboratories(Portage、MI)から入手した。その動物は、Charles
River Laboratoriesで左右の卵巣を摘出する(OVX)か、またはShamの外科
的処置を受けた後、一週間後に送られた。到着したら、それらを1ケージにつき
3または4匹のグループで金属製の懸垂ケージに収容し、食物(Teklad Diet,TD8
9222、約0.5%カルシウム、0.4%リン、マヂソン、WI)および水を無制限
に与えた。最低相対湿度40%で、室温を22.2±1.7℃に維持した。室内の
光周期は、12時間明転し、また12時間暗転させた。比較データを、非処置の
卵巣除去ラット、17α―エチニルエストラジオール(EE2)で処置した卵巣 除去ラット、及び本発明の代表的な化合物で処置した卵巣除去ラットの間で得た
【0075】 一週間の新環境順応期間後(OVXの二週間後)、試験化合物及び17α―エチ
ニルエストラジオールを毎日投与し始める。特にことわらない限り、試験化合物
又は17a−エチニルエストラジオール(Sigma Chemical Co., St. Louis, MO )を1% カルボキシメチルセルロース中の懸濁液として、または20% シクロ
デキストリンに溶解して経口により与えた。動物に4日間毎日投与した。投与レ
ジメの後、動物の体重を測って、ケタミン:キシラジン(2:1,容積:容積)混
合物で麻酔し、血液試料を心臓穿刺により集めた。次いで、動物をCO2で窒息 させることにより屠殺し、子宮を正中切開により摘出して、子宮の湿重量を測定
した。
【0076】血清コレステロール分析 上記のようにして集めた血液試料を室温で2時間凝固させて、3000rpmで 10分間遠心分離した後、血清を得た。高性能コレステロールアッセイ(Boehr
inger Mannheim Diagnostics, Indianapolis, IN)を用いて、血清コレステロ
ールを測定した。簡単に言えば、コレステロールを酸化して、コレステ−4−エ
ン−3−オンおよび過酸化水素とした。次いで、その過酸化水素をペルオキシダ
ーゼの存在下にフェノールおよび4−アミノフェナゾンと反応させて、p−キノ ンイミン色素を生成させ、これを分光光度分析により500nmで読み取った。次
いで、標準曲線を対照として、コレステロール濃度を計算した。
【0077】子宮好酸球ペルオキシダーゼ(EPO)アッセイ 酵素分析の時まで、子宮を4℃で保持した。次いで、その子宮を、0.005 % Triton X−100を含む50nM トリス緩衝液(pH 8.0)50体積中で ホモジナイズした。トリス緩衝液中の0.01% 過酸化水素および10nM o −フェニレンジアミン(最終濃度)を加えて、吸光度の増加を450nmで1分間モ
ニターした。子宮における好酸球の存在は、化合物のエストロゲン様活性の指標
であった。反応曲線の最初の直線部分から、15秒間隔の最高速度を測定した。
【0078】 EE2は、0.1mg/kg/日で経口投与した場合、血清コレステロールの 減少を引き起こしたが、子宮に刺激作用も引き起こし、従ってEE2子宮重量は 、未処置の卵巣を摘出した試験動物の子宮重量よりかなり大きかった。エストロ
ゲンに対するこの子宮の反応はよく知られている。本発明の代表的な化合物は、
卵巣を摘出した対照動物と比べて、血清コレステロールを減少させた。また、E
2と比較して、本発明の代表的な化合物は子宮重量について減少作用を有する 。 公知のエストロゲン化合物と比較して、子宮重量に対する悪作用なしに血清コ
レステロールを減少させるという利点はまれであり、望ましい。 好酸球の浸透の相当な、予期される増加を引き起こすEE2に比べ、本発明の 代表的な化合物は好酸球の浸透を増加させず、たいていの場合、顕著な減少効果
を有していた。 本発明の代表的な化合物のこれらの証明した利点に加え、特にエストラジオー
ルと比較した場合、試験した化合物は、エストロゲンの模倣物ではなかった。
【0079】MCF−7 増殖アッセイ エストロゲン受容体に対する本発明の化合物の代表的な試料の親和性を、MC
F−7 受容体増殖アッセイで試験した。MCF−7 胸部腺癌細胞(ATCC H
TB 22)を、10% ウシ胎児血清(FBS)(V/V)、L−グルタミン(2mM)
、ピルビン酸ナトリウム(1mM)、HEPES[N−(2−ヒドロキシエチル)ピ
ペラジン−N'−2−エタンスルホン酸10mM}、非必須アミノ酸およびウシイ ンスリン(1ug/ml)(維持培地)を補ったMEM(最少必須培地、フェノールレッ ド不含有、Sigma、St.Louis、MO)中で維持した。アッセイの10日前に、 MCF−7細胞を、10% FBSの代わりに、10% デキストランで被覆され
た木炭でストリップしたウシ胎児血清(DCC−FBS)アッセイ培地を補った維
持培地に移し変えて、ステロイドの内部貯蔵を使い果たした。細胞解離培地(1 0mM HEPESおよび2mM EDTAを補ったCa++/Mg++不含有HBSS(
フェノールレッド不含有))を用いて、MCF−7細胞を維持フラスコから取り除
いた。細胞をアッセイ培地で2回洗浄して、80,000細胞/mlに調節した。 約100μl(8,000細胞)を平底微量培養ウェル(Costar 3596)に加え、
5% CO2 湿潤した(humidified)インキュベーター中、37℃で48時間イン キュベートし、移しかえた後、細胞を付着させて、平衡にした。薬物の一連の希
釈液または希釈液対照としてのDMSOをアッセイ培地中で調製し、50μlを 3つの微量培養に移した後、最終体積が200mlとなるよう、アッセイ培地50
μlを移した。5% CO2 湿潤したインキュベーター中、37℃でさらに48時
間インキュベートした後、微量培養にトリチウム化(tritiated)チミジン(1μC
i/ウェル)で4時間パルスした(pulsed)。−70℃で24時間凍結した後、解凍
し、Skatron Semiautomatic Cell Harvesterを用いて微量培養を回収するこ
とにより、培養を終えた。Wallac BetaPlace β カウンターを用いる液体シ ンチレーションにより、試料を計数した。MCFの増殖に及ぼす17b−エスト
ラヂオールの公知の影響に比べ、本発明の代表的な化合物は、顕著に小さい刺激
活性を示した。ほとんどの場合、阻害効果が認められた。
【0080】骨スペアリング(sparing):5週卵巣除去ラットモデル 75日齢の雌のSprague Dawleyのラット(体重 275〜350g)をCharle
s River Laboratories(Portage、MI)から入手した。その動物は、Charles
River Laboratoriesで左右の卵巣を摘出する(OVX)か、またはShamの外科
的処置を受けた後、その翌日に送られた。到着したら、それらを1ケージにつき
3または4匹のグループで金属製の懸垂ケージに収容し、食物(Teklad Diet,TD8
9222、約0.5%カルシウム、0.4%リン、マヂソン、WI)および水を無制限
に与えた。最低相対湿度40%で、室温を22.2±1.7℃に維持した。室内の
光周期は、12時間明転し、また12時間暗転させた。
【0081】 試験化合物は、エストロゲン性試験に記載したのと同じであった。1日の新環
境順応期間後(OVXの二日後)、試験化合物を投与し始めた。経口ガバージュ2
0%CDX,本発明の代表的化合物(0.01〜10mg/kg)、又は17α
−エチニルエストラジオール(100μg/kg)を連続35日毎日運搬した。
最後の投与後の夕方に、その動物を絶食させた。次の朝、その動物をケタセット
(登録商標)及びロンパン(登録商標)(それぞれ67及び6.7mg/kg)
の混合物で麻酔にかけた。その動物を2酸化炭素で窒息させ、左大腿骨を各動物
から取り除き、清浄にし、次のX線評価のため凍結した。
【0082】骨試験 大腿骨の遠位末端をノーランドNXR−1200X線装置を用い、電圧47k
V及び4.5のコントラストでX線にかけた。デジタル化したX線イメージをコ
ンピューターステーションに移し、X線スキャンのイメージ分析を行なった。成
長板に近位の問題の標準領域におけるピクセルの全数を0〜60のグレイスケー
ル範囲にわたって測定することによって定量化を行なった。 上記試験を1mg/kgの用量で実施例16の化合物について行なった場合、
該X線評価により骨損失からの大腿骨の29.4%保護をもたらすことがわかっ
た。本発明の方法の大部分について、式1の化合物毎日1〜3回連続して投与す
る。
【0083】 本発明により投与される化合物の具体的な用量は、勿論、例えば、投与される
化合物、投与経路、患者の状態、および処置する病理学的状態を含め、その病気
を取り巻く個々の状況により決定されるであろう。典型的な1日の用量は、本発
明の化合物の約5mg〜約600mg/日という非毒性投与量レベルを含むであろう
し、好ましい1日用量は、一般に約15mg〜約100mg/日であろう。
【0084】 本発明の化合物は、経口、直腸、経皮、皮下、静脈内、筋肉内、および鼻腔内
を含め、様々な経路により投与することができ、その選択は担当医により決定さ
れるであろう。これらの化合物は投与する前に製剤化するのが好ましい。従って
、本発明の別の態様は、有効量の式Iの化合物またはその医薬的な塩、および医
薬的な担体、希釈剤、もしくは賦形剤を含む医薬製剤である。そのような製剤中
の全活性成分は、その製剤の0.1重量%〜99.9重量%を含む。
【0085】 本発明の医薬製剤は、周知かつ容易に入手できる成分を用いて、当業界におい
て知られている方法により製造することができる。例えば、式Iの化合物は、一
般的な賦形剤、希釈剤、または担体と共に製剤化して、錠剤、カプセル剤、懸濁
剤、粉末剤等に形成することができる。そのような製剤に適当な賦形剤、希釈剤
、および担体の例には、次のものが含まれる:デンプン、糖類、マンニトール、
およびケイ酸誘導体といったような充填剤および増量剤;カルボキシメチルセル
ロースおよび他のセルロース誘導体、アルギン酸塩、ゼラチン、およびポリビニ
ルピロリドンといったような結合剤;グリセロールのような湿潤剤;炭酸カルシ
ウムおよび重炭酸ナトリウムといったようなの崩壊剤;パラフィンのような溶解
を遅延させるための物質;第四級アンモニウム化合物のような吸収促進剤;セチ
ルアルコール、グリセロールモノステアレートといったような界面活性剤;カオ
リンおよびベントナイトといったような吸着担体;並びにタルク、ステアリン酸
カルシウムおよびステアリン酸マグネシウム、および固体のポリエチルグリコー
ルといったような滑沢剤。
【0086】 該化合物はまた、便利な経口投与用のエリキシル剤もしくは溶液剤として、ま
たは、例えば、筋肉内、皮下もしくは静脈内経路による非経口投与に適当な溶液
剤として製剤化することもできる。加えて、該化合物は、徐放性投与形態等とし
ての製剤に十分適している。その製剤は、ある特定の生理学的部位においてのみ
、または好ましくはある特定の生理学的部位において、一定時間にわたり活性成
分を放出するよう構築することができる。コーティング、エンベロープ、および
保護マトリックスは、例えば、高分子物質またはワックスから製造することがで
きる。
【0087】 次の製剤例は、単に説明するだけのものであって、本発明の範囲を限定するこ
とを意図するものではない。
【0088】製剤例 次の製剤例において、「活性成分」とは、式Iの化合物、またはその塩を意味
する。
【0089】製剤例1 次のものを使用して、ゼラチン硬カプセル剤を製造する。
【表2】 ゼラチンカプセル剤 その製剤は、与えられた妥当な変化に応じて変更することができる。
【0090】 以下の成分を使用して、錠剤を製造する。製剤例2
【表3】 錠剤 各成分を混合し、圧縮して、錠剤を形成する。
【0091】 あるいはまた、活性成分を各々2.5−1000mg含む錠剤を次のように製造 する。製剤例3
【表4】 錠剤 活性成分、デンプン、およびセルロースをNo.45メッシュ U.S.の篩にかけ て、完全に混合する。その結果得られた粉末とポリビニルピロリドン溶液とを混
合した後、これをNo.14メッシュ U.S.の篩にかける。このようにして製造 した顆粒を50−60℃で乾燥させて、No.18メッシュ U.S.の篩にかける 。次いで、予めNo.60メッシュ U.S.の篩にかけておいたカルボキシメチル デンプンナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、およびタルクを顆粒に加え、
混合した後、これを打錠機で圧縮して、錠剤を得る。
【0092】 5ml用量につき、薬物を各々0.1−1000mg含む懸濁液剤を次のように製 造する。製剤例4
【表5】 懸濁液剤 薬物をNo.45メッシュ U.S.の篩にかけ、カルボキシメチルセルロースナト リウムおよびシロップと混合して、滑らかなペーストとする。安息香酸溶液、香
料、および着色料を少量の水で希釈して、撹拌しながら加える。次いで、十分水
を加え、必要な体積とする。
【0093】 次の成分を含むエアゾール溶液剤を製造する。製剤例5
【表6】 エアゾール剤 活性成分をエタノールと混合して、その混合物をプロペラント 22の一部に加 え、30℃まで冷却して、充填装置に移す。次いで、必要な量をステンレススチ
ール製の容器に入れ、残りのプロペラントで希釈する。次いで、その容器にバル
ブ装置を取り付ける。
【0094】 坐剤を次のように製造する。製剤例6
【表7】 坐剤 活性成分をNo.60メッシュ U.S.の篩にかけ、必要最小限の熱を使用して、 予め溶融しておいた飽和脂肪酸グリセリドに懸濁させる。次いで、その混合物を
呼称2g容量の坐薬型に流し込んで、放冷する。
【0095】 静脈内製剤を次のようにして製造する。製剤例7
【表8】 静脈内溶液剤 活性成分の溶液を1分間あたり約1mlの速度で患者に静脈内投与する。
【0096】製剤例8
【表9】 配合カプセル剤 I
【0097】製剤例9
【表10】 配合カプセル剤 II
【0098】製剤例10
【表11】 配合錠剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 15/00 A61P 15/00 15/12 15/12 43/00 43/00 C07D 409/12 C07D 409/12 (81)指定国 OA(BF,BJ,CF,CG, CI,CM,GA,GN,GW,ML,MR,NE,S N,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,MW ,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY, KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,C N,CU,CZ,EE,GE,GH,GM,HR,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,RO,RU,SD,SG,SI,SK,SL,TJ, TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,Y U,ZW (72)発明者 マーク・グレゴリー・ストックスデイル アメリカ合衆国17815ペンシルベニア州ブ ルームズバーグ、コロニアル・アベニュー 126番 Fターム(参考) 4C063 AA01 BB08 CC94 DD03 DD10 DD19 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BB03 BC07 BC21 BC31 GA04 MA01 NA14 ZA36 ZA97 ZB26 ZC11

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I: 【化1】 [式中、 mは、0又は1であり; R及びR1は、各独立にヒドロキシ、ハロ、又はO−Pgであり; Xは,C=O、CH−OH、CH2、O、又はSであり; Pgは、独立にヒドロキシ保護基であり;、 R2は、置換C5−C7シクロアルキル、又はN−置換−ピロリジン−2−イル 、−ピロリジン−2−イル、−ピペリジン−2−イル、−ピペリジン−3−イル
    、−ピペリジン−4−イル、−ヘキサメチレンイミン−3−イル、若しくは−ヘ
    キサメチレンイミン−4−イルである(ここに、N−置換基はC1−C6アルキル
    又はフェニル(C1−C6)アルカ−ジ−イルである)。 但し、mが1なら、R2は置換C5−C7シクロアルキル、−ヘキサメチレンイ ミン−3−イル、又は−ヘキサメチレンイミン−4−イルではなく、N−置換基
    はC1−C6アルキルではない。] の化合物、又はその医薬的な塩若しくは溶媒和物。
  2. 【請求項2】 XがC=Oであり、mが0であり、R2がN−メチル、N− エチル、N−ヘキシル、又はN−ベンジル−ピペリジン−4−イル、−ヘキサメ
    チレンイミン−3−イル、又は−ヘキサメチレンイミン−4−イルである請求項
    1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R及びR1が独立にヒドロキシ又はO−Pgであり、Pgは 各独立にメチル、エチル、t-ブチル、フェニル又はベンジルである請求項2に記
    載の化合物。
  4. 【請求項4】 R及びR1の両方がヒドロキシである請求項3に記載の化合 物。
  5. 【請求項5】 XがC=Oであり、mが1であり、R2がN−メチル、N− エチル、又はN−ベンジル−ピペリジン−2−イルである請求項1に記載の化合
    物。
  6. 【請求項6】 R及びR1が独立にヒドロキシ又はO−Pgであり、Pgは 独立にメチル、エチル、t-ブチル、フェニル又はベンジルである請求項5に記載
    の化合物。
  7. 【請求項7】 R及びR1の両方がヒドロキシである請求項6に記載の化合 物。
  8. 【請求項8】 XがC=Oであり、mが0であり、R2がN−ヘキシル又は N−ベンジル−ピペリジン−3−イルである請求項1に記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R及びR1が独立にヒドロキシ又はO−Pgであり、Pgは 各独立にメチル、エチル、t-ブチル、フェニル又はベンジルである請求項8に記
    載の化合物。
  10. 【請求項10】 R及びR1の両方がヒドロキシである請求項9に記載の化 合物。
  11. 【請求項11】 XがC=Oであり、mが0であり、R2が置換シクロヘキ シルであり、シクロヘキシル基はピペリジン−1−イル又はピロリジン−1−イ
    ルで置換されている請求項1に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 R及びR1が独立にヒドロキシ又はO−Pgであり、Pg は各独立にメチル、エチル、t-ブチル、フェニル又はベンジルである請求項11
    に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 R及びR1の両方がヒドロキシである請求項12に記載の 化合物。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の化合物、及び医薬的な担体、希釈剤又は
    賦形剤を含む医薬製剤。
  15. 【請求項15】 XがC=Oである請求項14に記載の製剤。
  16. 【請求項16】 閉経後症候群の症状を抑制する方法であって、式I: 【化2】 [式中、 mは、0又は1であり; R及びR1は、独立に水素、ヒドロキシ、ハロ、又はO−Pgであり; Xは,C=O、CH−OH、CH2、O、又はSであり; Pgは、各独立にヒドロキシ保護基であり;、 R2は、置換C5−C7シクロアルキル、又はN−置換−ピロリジン−2−イル 、−ピロリジン−3−イル、−ピペリジン−2−イル、−ピペリジン−3−イル
    、−ピペリジン−4−イル、−ヘキサメチレンイミン−3−イル、若しくは−ヘ
    キサメチレンイミン−4−イルである(ここに、N−置換基はC1−C6アルキル
    又はフェニル(C1−C6)アルカ−ジ−イルである)。 但し、mが1なら、R2は置換C5−C7シクロヘキシル、−ヘキサメチレンイ ミン−3−イル、又は−ヘキサメチレンイミン−4−イルではなく、N−置換基
    はC1−C6アルキルではない。] の化合物、又はその医薬的な塩若しくは溶媒和物の有効量をそのような抑制を必
    要とする女性に投与することを含む方法。
  17. 【請求項17】 XがC=Oである請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 閉経後症候群のの病理学的状態が骨粗しょう症である請求
    項16又は17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 閉経後症候群の病理学的状態が心臓血管病である請求項1
    6又は17に記載の方法。
  20. 【請求項20】 閉経後症候群の病理学的状態がエストロゲン関連性の乳癌
    である請求項16又は17に記載の方法。
  21. 【請求項21】 式I: 【化3】 [式中、 mは、0又は1であり; R及びR1は、独立に水素、ヒドロキシ、ハロ、又はO−Pgであり; Xは,C=O、CH−OH、CH2、O、又はSであり; Pgは、各独立にヒドロキシ保護基であり;、 R2は、置換C5−C7シクロアルキル、又はN−置換−ピロリジン−2−イル 、−ピロリジン−3−イル、−ピペリジン−2−イル、−ピペリジン−3−イル
    、−ピペリジン−4−イル、−ヘキサメチレンイミン−3−イル、若しくは−ヘ
    キサメチレンイミン−4−イルである(ここに、N−置換基はC1−C6アルキル
    又はフェニル(C1−C6)アルカ−ジ−イルである)。 但し、mが1なら、R2は置換C5−C7シクロアルキル、−ヘキサメチレンイ ミン−3−イル、又は−ヘキサメチレンイミン−4−イルではなく、N−置換基
    はC1−C6アルキルではない。] の化合物又はその医薬的な塩若しくは溶媒和物の製造方法であって、 a) 式II: 【化4】 [式中、 R’及びR1’は、独立にハロ、又はO−Pgであり; Xは,C=O、O、又はSであり; Pgは、各独立にヒドロキシ保護基である) の化合物を、式: 【化5】 HO(CH2m2’ (式中、R2’は、置換C5−C7シクロアルキル、又はN−置換−ピロリジン− 2−イル、−ピロリジン−3−イル、−ピペリジン−2−イル、−ピペリジン−
    3−イル、又は−ピペリジン−4−イルである(ここに、N−置換基はC1−C6 アルキル又はフェニル(C1−C6)アルカ−ジ−イルである)。 但し、mが1なら、R2は置換C5−C7シクロアルキル、−ヘキサメチレンイ ミン−3−イル、又は−ヘキサメチレンイミン−4−イルではなく、N−置換基
    はC1−C6アルキルではない。] の化合物と、適当な溶媒、トリフェニルホスフィン及びジエチルアゾジカルボキ
    シレート存在下に反応させ; b)X’がC=Oである場合には、工程a)の生成物を場合により還元し; c)場合により工程a)又はb)の生成物を脱保護し;そして d)場合により工程a)b)又はc)の生成物を塩化する; ことを含む方法。
  22. 【請求項22】 実施例のいずれかに実質的に記載の化合物。
  23. 【請求項23】 実施例のいずれかに実質的に記載の式Iの化合物の製造方
    法。
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