JP2001517183A - 良好な製品排出性を備えた多層プラスチック容器 - Google Patents

良好な製品排出性を備えた多層プラスチック容器

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ジョセフ キスナー,ロバート
クルツ ザモラ,ポーリン
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Abstract

(57)【要約】 特に、水中油乳剤、油中水乳剤、重合性ゲル、フォーム、界面活性剤混合物、分散液、コロイド状分散液、懸濁液、ポリマー溶液、ポリマー溶融物、およびケチャップ、マスタード、シロップなどの製品等を含む、粘性のある液体製品のための、実質的に製品排水性を向上し、容器内に捕捉された製品の残存量を減少させる多層プラスチック容器(10)が開示されている。特に好ましい態様では、プラスチック容器はポリオレフィン外層(14)、接着性中間層(18)、およびグリコール変性ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル材料からなる製品接触内層(16)を有する押出しパリソンをブロー成形することによって製造される。他の特に好ましい態様では、プラスチック容器はポリオレフィン外層、接着性中間層、ポリエステル内層、および最終容器から除去されたバリ(flash)から回収された、これらの3層の混合物を備える小片または再粉砕層を含む4層パリソンから押出しブロー成形される。

Description

【発明の詳細な説明】 良好な製品排出性を備えた多層プラスチック容器 技術分野 本発明は、多層プラスチック容器およびこのような容器の製造方法に関する。 より詳細には、本発明は該容器からの製品排出性を向上させ、かつ製品残存量を 減少させる内側表面性を有する多層プラスチック容器に関する。 背景技術 通常、粘性のある液体あるいは半液体製品はジャー、ボトル、チューブあるい は他の容器に包装され、しばしば、これらの容器は注ぎ口または容器外部へ製品 を注ぐ、吸い出す、または絞り出す他の形状の出口を備えている。ポリエチレン (PE)樹脂は、その良好な熱可塑性、良好な成形性および良好な絞り出し性に より、粘性のある液体を収納する包装体、例えば絞り出しボトルを製造する好適 な材料として広く使用されてきた。それらはまた経済的であり、このことは消費 者が通常、結局は廃棄されるであろう包装体に対して、かなり多くの代価を進ん で支払うことはないため、包装材料としては重要な要素である。ある種の粘性製 品は、これらの容器の内側表面にこびりつく、またはひっかかる傾向がある。そ れゆえに、該製品のある部分は、残存物として容器中に残り、容器とともに捨て られる。これは製品を無駄にすることとなり、消費者が該製品を購入して受ける 価値を減少させる。したがって、容器上に製品接触内表面、および該製品を容器 からより容易に排出させて、残存量を減少させるようにした特定のボトル形状を 設ける必要性がある。 製品残存量が高いことは、ポリエチレン容器に伴う問題であり、特に、該容器 に収納された製品が粘性のあるもの、たとえば水中油乳剤、油中水乳剤、重合性 ゲル、フォーム、界面活性剤混合物、分散液、コロイド状分散液、懸濁液、ポリ マー溶液、ポリマー溶融物、ケチャップ、マスタード、シロップなどの製品等の 場合、特に問題であった。通常、このような粘性製品はポリエチレン容器の内側 表面に吸引する。この吸引は容器内壁上に残存する製品の残存層となる。その結 果、該製品が非常に濃厚であり、ほとんど非流動点に近いと、特に冷環境温度で は、大量(5〜25%または環境温度および製品レオロジーによっては、それ以 上)の製品が、容器から排出されず、廃棄物となる。したがって、本発明の目的 は、容器中の初期製品の約5重量%未満の量まで製品残存量を減少させることで あり、これは同様な形状のPE容器に比べて、少なくとも35重量%の減少であ り、それによって製品の廃棄量を最小化する。 発明の概要 本発明は、容器からの製品排出性を向上させた、少なくとも10、000cp sである粘性製品を収納する多層プラスチック容器を提供する。該容器は、製品 と接触する内表面を有するポリマー内層と結合する、相対的な柔軟性および構造 支持性をもたらすポリマー外層を含み、該内表面からの向上した製品排出性を有 する。本発明において使用する好適な粘性製品としては、油中水乳剤、水中油乳 剤、重合性ゲル、フォーム、界面活性剤混合物、分散液、コロイド状分散液、懸 濁液、ポリマー溶液、ポリマー溶融物およびケチャップ、マスタード、シロップ などの製品等が挙げられる。 内層はポリエステル、エチレン酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート、熱可 塑性セルロース、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ま たはサーリンから形成されていてもよい。ポリエステルは、ポリエチレンテレフ タレートまたはグリコール変性ポリエチレンテレフタレートのいずれであっても よい。エチレン酢酸ビニルは、好ましくは少なくとも約7.5重量%、より好ま しくは少なくとも約12重量%およびもっとも好ましくは少なくとも約18重量 %の酢酸ビニル含量を有する。デュポン(DuPont)が製造するアイオノマーである サーリンのグレードは、1650、1652および9120から選択してもよい が、これらに限定されない。熱可塑性セルロースはセルロースアセテート、セル ロールアセテートプロピオネートまたはセルロースアセテートブチレートであっ てもよい。プラスチック容器はまた、接着層および再粉砕層を含んでいてもよい 。 さらに、容器からの製品排出性を向上させるには、内層は表面粗さ(roughness )が0.5μm以下であるべきである。 本発明は、さらになお、(a)上記のように包装体を提供し、かつ(b)上記 のように粘性内容物を排出する工程を含む、包装体から粘性内容物を排出する方 法に関する。 本発明のこれら、および他の特徴、外観および利点は、本発明の開示を読むこ とにより当業者には明白となろう。 図面の簡単な説明 本明細書は、本発明を構成するとみなされる主題を特定して記載し、かつ明白 に請求する請求の範囲で終わるが、本発明は図面を参照する次の説明からより理 解されるであろうと考える。図中、同じ参照番号は同じ要素を示し、そして、こ こで 図1は、本発明の多層プラスチック容器の正面図であり、該容器の側壁切断部 分はその多層構造を示し、 図1Aは、図1に示す多層構造の部分拡大図であり、 図2は、本発明の容器の瞬時断面図であり、実質的に減少した製品残物を示し 、および、 図3は、従来の容器の瞬時断面図であり、実質的な残存製品を示す。 発明の詳細な説明 本発明の下記の詳細な説明中、「容器」、「包装体」および「ボトル」という 語は、全体を通して、同義語として使用される。図1は、ラミネート構造をより 明確に示す、本体部分12の切断部分を有する容器を、一般的に10として示す 正面図である。この特に好ましい態様では、図1Aによると、容器10はたとえ ば、ポリエチレンまたはポリプロピレン、またはこれらの混合物などのポリオレ フィン、またはポリ塩化ビニル、またはポリスチレンからなる外層14を含み、 これらは比較的低価格であり、強度、柔軟性および美的効果をもたらす伝統的容 器材料である。また、製品と接触する最内層16も含まれ、該層は、親水性によ る容器からの製品排出性を向上させる能力によって選択され、さらに下記に詳細 に記述される。この内層16はたとえば、ポリエチレンテレフタレートまたはグ リコール変性ポリエチレンテレフタレート(以下、「PETまたはPETG」と 呼ぶ)のポリエステル材料または酢酸ビニル含量が少なくとも約7.5%、より 好ましくは少なくとも約12%、およびもっとも好ましくは少なくとも約18% であるエチレン酢酸ビニルから製造される。最内層16はまた、サーリン(16 50、1652、9120などのグレード)、ポリメチルメタクリレート、熱可 塑性セルロース(セルロースアセテート、セルロースアセテートプロピオネート 、またはセルロースアセテートブチレート)、ポリカーボネート、またはポリ塩 化ビニル、またはポリ塩化ビニリデンから製造されてもよい。サーリンはデュポ ンから市販されるアイオノマー樹脂であり、当該分野で周知であるものの代表で あり、エチレンまたはα−オレフィンとアクリル酸またはメタアクリル酸などの エチレン系不飽和モノカルボン酸との間の反応により得られる金属含有イオン性 共重合体であり、そのカルボン酸基の少なくとも10%がアルカリ金属イオンで 中和されていることを特徴とする。このようなアイオノマー樹脂は米国特許第3 ,496,061号に記載されている。 内層または排出層16はまた、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリエチ レンテレフタレート、グリコール変性ポリエチレンテレフタレートおよびこれら の混合物などのヒドロキシ基を有しない材料から製造されてもよい。本明細書に おいて、排出層として有用である市販材料としては、クラレ(Kuraray Co.Ltd.) ル共重合体が挙げられる。 これらの2層の接着性を改良し、ならびに容器の底に構造的にしっかりしたピ ンチオフ接合部を設けて、最終容器10の落下強度を増加させるためには、中間 接着層または結合層18が任意に含まれていてもよい。結合層を必要とするか否 かは、容器の内層および外層の選択された材料により決定される。たとえば、デ ュポンEVA3165の内層がHDPE外層と結合する場合は、結合層は必要で はない。しかし、PETG内層をHDPE外層に接着させるには、結合層が必要 である。結合樹脂層は一般的には、ラミネートされるポリマー構造中の非相溶性 層を接着するために使用される、ポリオレフィン系層相互接着剤である。特定用 途に対する結合樹脂の選択は、結合される材料の化学的性質、その溶融粘度、加 工温度およびラミネート方法の種類ならびに使用される装置など、種々の要因に より決まる。結合樹脂の例としては、デュポン・ケミカル(DuPont Chemical)か ら入手可能なCXAファミリーが挙げられる。他の例としては、ノーザン・ペト ロケミカル・カンパニー(Northern Petrochemical Company)から入手可能なプレ クサ(Plexar)ファミリーが挙げられ、これらはLDPE、MDPE、HDPE 、PPおよびEVA共重合体を含む。HDPE外層とPETまたはPETG内層 との間の結合層18に適した、特に好ましい材料の例としては、デュポンCXA 1123およびデュポンCXA2100シリーズである無水物変性エチレンアク リレートが挙げられる。内部小片または再粉砕層もまた、含まれていてもよい。 該再粉砕層は最終容器から取り除かれたバリから再生された3種の他層の混合物 からなる。内部のより平滑な製品接触表面20は親水性を有し、これが本発明の 容器の製品流出特性の要因となる。 優れた製品流出特性を有するポリエステル(たとえば、ポリエチレンテレフタ レート(PET)およびグリコール変性ポリエチレンテレフタレート(PETG ))のような親水性材料から、完全に容器を製造することは可能であるが、この ような容器は本来、透明であり、多くの製品に対して望ましくなく、材料および 製造費用にかかる生産費がより高く、またHDPE容器よりも「絞り出し」特性 がより好ましくない。残念ながら、ほとんどのグレードのPETから製造した容 器は、押出しブロー成形ができない。何故なら押出しブロー成形法はポリマーが その自重を支えるために、溶融状態で充分な粘度、凝集力、および引っ張り強度 を有する場合にのみ使用され得るからである。溶融PETは単にこのような性質 を有していない。押出しグレードのPET(EPET)はブロー成形されてもよ いが、高い加工温度を必要とするため、より費用がかかり、また加工が困難であ る。このように、ほとんどのHDPEから製造された容器の強度、柔軟性、費用 および美的効果に加えて、本発明の利点を達成する多層構造が必要である。 容器10は通常、本明細書中に参考として引用される、たとえばベアード他(B aird et al.)による米国特許第4,846,359号に記載される押出しブロ ー成形法を使用して製造される。このような方法では、溶融した熱可塑性物質は 押出しダイヘッドから押し出されて、パリソンを形成する。金型はパリソン尾部 を切り取って容器の底壁を形成するように、パリソンの回りを囲む。次に、該パ リソン中に圧縮空気を注入して、金型内表面と接触するまでパリソンを膨張させ る。形成された容器を冷却し、固化した後、金型を開放し、最終容器を取り出す 。 容器10はまた、本明細書中に参考として引用される、たとえば、コレッテ他 (Collette et al.)による米国特許第4,923,723号、中村他(Nakamura e t al.)による米国特許第4,743,479号およびマックヘンリー他(McHenry et al.)による米国特許第4,525,134号に記載される射出成形法を使用 して製造してもよい。。このような方法では、通常、プレフォームを射出成形し 、冷却し、次に実質的に再加熱し、最終容器形状および大きさにブロー成形する 。 通常、当業者は乳剤、特に水50%以上であるものは、PET、PETGまた はEVAにような親水性材料に対して、親和性を有すると考えるであろう。しか し、我々の研究により、驚くべきことに、これらの排出内層の表面化学は、疎水 性であるHDPEから乳剤が排出するよりも、これらの材料からより容易に排出 することが実証された。図2は、本発明の容器中に残存する、製品22の最小残 存量を示す。本発明に使用される製品としては、油中水乳剤、水中油乳剤、重合 性ゲル、界面活性剤混合物、分散液、コロイド状分散液、懸濁液、フォーム、ポ リマー溶液、ポリマー溶融物、およびケチャップ、マスタード、シロップなどの 製品等が挙げられる。 排出内層の表面化学に加えて、内層の表面粗さもまた製品排出性に影響を与え る。乳剤のような粘性のある液体は粗い表面からよりも平滑な表面からより速や かに排出するであろう。したがって、本発明の容器は表面粗さが0.5μm以下 、好ましくは0.2μm以下である内層を含む。ここで使用される表面粗さは、 WykoNT−2000光学プロファイラー(profiler)によって測定される。ブ ロー成形されたPET、PETGまたはEVAの表面は、ブロー成形されたHD PEよりも平滑である傾向にあり、これが残存量を減少させ、該容器からの製品 排出性を向上させる、容器全体の向上能力に加わると考えられる。PETGに固 有 の流動性および特性によって、PETGがブロー成形されると、ほとんど鏡状で ある仕上げが得られる。微細な規模では、ブロー成形されたHDPEはさらに高 い表面粗さを有し、これにより容器内側に製品がひっかかることになる。たとえ ば、共押出しされたPETG内部ライニングの表面粗さは0.3μmであるが、 ブロー成形されたHDPEの内側表面の粗さは0.8μm以上である。 該容器から粘性製品を排出することをさらに促進するには、包装体を消費者に とって絞りやすくなければならない。作業と絞りやすさを向上させるためには、 好ましい態様の断面は楕円形または円形である。断面が楕円形である場合、その 縦横比は約2.5:1以下、より好ましくは1.5:1である。断面が円形であ る場合、その直径は約90mm未満、好ましくは60mmである。これらの設計 により製造されたプラスチック容器、特に絞り出しボトルは消費者が片手で掴み 、かつ絞ることがより容易である。好ましい態様では、多層プラスチック容器は 通常の使用の間、外部からの力で弾力的に変形可能であり、消費者の絞り力のか け方次第で、もとの未変形の形状へもどる傾向がある。 包装体の厚さならびに該包装体を構築する層の厚さもまた、最終包装体の絞り やすさと費用に影響を与える。一般的には、包装体の壁の平均厚さは1.5mm 未満、好ましくは約0.5mmから約1.5mmである。排出内層に対する支持 外層の平均厚さの比は、少なくとも約5倍、好ましくは約20:1〜約5:1、 より好ましくは約10:1である。接着層を支持層と排出層の間に設けた場合、 良好な絞りやすさを提供するには、支持層の厚さに対して、接着層の厚さは約1 /10未満、好ましくは約1/20未満であるべきである。 該容器の肩部の角度もまた、包装体から排出され得る粘性製品の量に影響を与 えるであろう。絞り/分配(squeeze-to-dispense)包装体を逆さにして収納する 場合、傾斜した肩部は傾斜を有しない肩部に比べて、ボトルの分配口へ向かって 、より多くの製品を排出しやすくする。したがって、本発明では肩角度を少なく とも5°、より好ましくは10°とする。これによって、消費者は容器から内容 物をより多く取り出すことができる。さらに消費者が容器からの製品の流れを方 向づけ易くするには、ボトル最終製品の開口部の断面領域を容器本体部分の断面 領域の約50%未満とする。 上記の説明の多くは、備品(fitment)への製品排出性が望ましい容器形状、た とえば、逆さ分配ボトルなどにむけられていたが、本発明の原理は製品低残存量 か重要である他の容器形状にも等しく適用されると考えられる。たとえば容器は ポンプ分配装置とともに使用するように設計され得る。ここで備品の反対側にあ る容器低部は、備品の反対側に収束形および/または円錐形の底面を有する容器 のようなディップチューブを経て、排出する製品を容易に集める。多くの好適な ボトル形状は、一般的に円錐形ボトル壁の形状を保つ外底部要素を有するものを 含めて、このような実施に適していることを立証するであろう。 本発明の包装された製品は、排出層と接触する内容物を含み、該内容物は少な くとも約10、000cpsの粘度を有する。ここで使用される粘度は、25℃ で、平行板立体配置を有するレオメトリック・サイエンティフィック(Rheometri c Scientific)・ダイナミック・ストレス・レオメーター・モデル(dynamic stre ss rheometer model)SR−5000により測定する。 内容物は、水中油乳剤、油中水乳剤、重合性ゲル、水溶性分散液および懸濁液 、コロイド状分散液、フォーム、液状結晶、ポリマー溶液、ポリマー溶融物を含 む、上記粘度を有する、いかなる形態のものであってもよく、化粧品またはシャ ンプー、コンディショナー、トリートメント、ゲル、ローション、オイル、クリ ームなどの髪および皮膚用のビューティーケア製品;皿洗い用洗剤、液体ハンド ソープ、液体クリーニング洗剤、しみ抜き剤、衣服軟化剤などの洗濯用および洗 浄用製品;サラダドレッシング、ケチャップ、マスタードおよびシロップなどの 食品;歯磨きおよび液体薬剤などのヘルスケア製品;および他の工業用製品を含 むいなかる種類の製品であってもよい。 我々の試験では、本発明の絞り出しボトルに収納された粘性製品は、その製品 残量が約2%しかなかったが、一方、通常温度における、同様な大きさおよび形 のHDPE絞り出し容器による通常の残存量は、平均して約7%〜15%であっ た。図3は上記した内容物など粘性のある内容物を排出した後の、ポリエチレン 単層14から作られた従来の包装体10’の瞬時断面図を示し、実質的な残存内 容物22’を示す。図2は排出後の同じ包装形態を有する本発明の包装された製 品の好ましい態様の瞬時断面図を示し、図3と対比して、かなり減少した残存量 22を示す。ここで、「かなり減少した残存量」とは、同じ包装形状を有するポ リエチレン包装体に比べて、少なくとも35%の製品残存量の減少をいう。35 %の残存量減少は通常、典型的な絞り出しボトルに対して、約5%未満の残存量 となるであろう。したがって、該容器のポリマー内層および製品は、本発明に従 うと、相乗的に相互作用して、約5%未満、より好ましくは約4%未満、さらに より好ましくは約3%未満、またもっとも好ましくは約2%の製品残存重量とな る、製品収納および分配システムをもたらす。 容器中に残った残存製品の量は、下記試験方法を使用して測定した。 1.作られた各包装体の重量を記録する。 2.所定の充填重量で各試料を充填し、その重量を記録する。 3.所与温度(通常、室温)で24時間、包装体を「逆さにした」状態で静置す る。 4.該包装体を約1/3の充填量に分配して、少なくとも1時間、包装体を逆さ にしたままにする。 5.絞り出す毎に、製品の5グラム未満が分配されるまで、包装体を繰り返し絞 る。 6.該包装体を硬い表面に対して5回、軽く叩き、該製品を分配する。包装体が 5グラムの最少量を分配しなくなるまで、この方法を繰り返す。 7.包装体を24時間、逆さの状態のままにして、工程5および次に工程6を繰 り返す。この試験は、24時間が経過した後、5グラム未満が最初の分配サイク ルで分配される時点で終了する。 8.空重量を記録し、その残存パーセントを計算する。 実施例 次の実施例は、本発明の技術範囲内の態様をさらに記述し、かつ説明する。本 発明の精神と技術範囲から逸脱することなく、多くの変更が可能であるから、こ れらの実施例は単に説明のために示されるのであって、本発明の限定として解釈 されるものではない。成分は化学的またはCFTA命名により識別され、さもな くば、下記のように定義する。 ここで成分は、特に断りがない限り、全組成物に対する重量%で示す。 実施例IおよびII これらの実施例は本発明の包装されたヘアコンディショニング製品を示す。こ のような組成物は公表されたPCT特許出願WO97/31616およびWO9 7/31617により詳細に記載されている。実施例IおよびIIにおける包装体 は、図1に示される円筒状ボトルである。内容物は下記成分を含むヘアコンディ ショニング組成物であり、下記方法によって製造される。 成分(重量%) 実施例I 実施例II ステアルアミドプロピル ジメチルアミン*1 2.00 1.60 L−グルタミン酸*2 0.64 0.51 セチルアルコール*3 2.50 2.00 ステアリルアルコール*4 4.50 3.60 シリコーン*5 4.20 3.36 ベンジルアルコール 0.40 0.40 EDTA 0.10 0.10 Kathon CG*6 0.03 0.03 塩化ナトリウム −− 0.01 香料 0.20 0.20 水 85.43 88.19 水、ステアルアミドプロピルジメチルアミンおよび約50%のL−グルタミン 酸を70℃以上の温度で混合する。次に、脂肪アルコールおよびベンジルアルコ ールを攪拌して添加する。60℃以下に冷却後、残りのL−グルタミン酸および 他の残り成分を攪拌して添加し、次に約30℃に冷却する。円筒状ボトルに消費 者へ販売するヘアコンディショニング組成物を充填する。 実施例IおよびIIの円筒状ボトルは、約0.085μm〜約0.090μm の範囲の内部表面粗さを有する。実施例IおよびIIのヘアコンディショニング組 成物は、約11、000cps〜約29、000cps、および約11、000 cps〜21、000cpsの範囲の粘度をそれぞれ有する。 実施例IおよびIIは、多くの利点を有する。たとえば、それらはヘアコンディ ショニング組成物の良好な排出性、分配時の良好な絞りやすさを示し、かつ、絞 り圧を解放した直後に包装体の形を維持することができる。定義 * 1 ステアルアミドプロピルジメチルアミン:ニッコ(Nikko)から得たAMID OAMINE MPS* 2 L−グルタミン酸:味の素から得たL−GLUTAMIC ACID(化 粧品グレード)* 3 セチルアルコール:新日本化学から得たKONOLシリーズ* 4 ステアリルアルコール:新日本化学から得たKONOLシリーズ* 5 シリコーン:ゼネラル・エレクトリック(General Electric Co.)から得た D5シクロメチコーンとジメチコーンゴム(重量平均分子量約400、000〜 約600、000)との85%/15%(重量ベース)混合物* 6 Kathon CG:ローム・アンド・ハース(Rohm & Haas Co.)から得た メチルクロロイソチアゾリンとメチルイソチアゾリンの混合物 実施例III 単層HDPE包装体において得た残存パーセントを、HDPE外層およびデュ ポンElvax3165内層を有する包装体、およびHDPE外層およびイース トマン(Eastman)7673PETG内層を有する包装体と比較した。試験に用い た製品は、次の成分:水、ラウリル硫酸ナトリウム、大豆油、ラウロアムホ酢酸 ナトリウム、PEG−6カプリル酸/カプリン酸・グリセリド、グリセリン、コ カミドMEA、パームケーネル(palm kernel)酸、マレイン酸化大豆油、芳香性 物質、クエン酸、硫酸マグネシウム、クエン酸ナトリウム、ポリクオテリウム(P olyquaterium)−10、安息香酸ナトリウム、DMDMヒダントイン、および EDTAジナトリウムを含むオレイ・モイスチュアリング・ボディ・ウォシュ(O lay Moisturing Body Wash)であった。3種の包装体全ては、形状は同じであっ た。各包装体の10個のサンプルが試験された。 試験の結果は下記の通りである。単層HDPEボトル HDPE外層w/Elvax3165内層ボトル HDPE外層w/6763PETG内層ボトル これらのデータが示すように、PETG内層およびElvax3165内層は 単層HDPE包装体に比べて、包装体中の製品残存をかなり減少させる。 本発明の数種の特に好ましい態様が記載され、かつ説明されているが、本発明 の精神および技術範囲から逸脱することなく、種々の変更および修正を行うこと が可能であることは、当業者には自明であろう。したがって、次の請求の範囲は このような変更および修正を包含するものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),BR,CA,CN,I D,JP,MX,US (72)発明者 キスナー,ロバート ジョセフ アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、 シルヴァーブルック、ドライブ 10722 (72)発明者 ザモラ,ポーリン クルツ アメリカ合衆国カリフォルニア州、ミル、 ヴァリー、ハーバー、ポイント、ドライブ 7、ユニット イー (72)発明者 服部 朋和 兵庫県神戸市東灘区田中町1―18―14― 202 (72)発明者 古路 寛 兵庫県加古郡稲美町岡248―20

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.容器からの製品排出性を向上させた、粘性製品を収納するための多層プラス チック容器であって、ポリマー外層が相対的な柔軟性および構造支持性を与え、 該外層は、製品と接触し、かつ内表面からの向上した製品排出性をもたらす内表 面を有するプラスチック内層と結合していることを特徴とするプラスチック容器 。 2.さらに前記製品は、油中水乳剤を含む請求の範囲第1項に記載のプラスチッ ク容器。 3.さらに前記製品は、水中油乳剤を含む請求の範囲第1項または第2項に記載 のプラスチック容器。 4.さらに前記製品は、重合性ゲルを含む、先行する請求の範囲いずれか一項に 記載のプラスチック容器。 5.前記内層は、ポリエステル、ポリメチルメタクリレート、熱可塑性セルロー ス、ポリカーボネート、またはポリ塩化ビニリデンである、先行する請求の範囲 いずれか一項に記載のプラスック容器。 6.前記ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレートまたはグリコール変性ポ リエチレンテレフタレートのいずれかである、先行する請求の範囲いずれか一項 に記載のプラスチック容器。 7.前記熱可塑性セルロースは、セルロースアセテート、セルロースアセテート プロピオネート、またはセルロースアセテートブチレートである、先行する請求 の範囲いずれか一項に記載のプラスチック容器。 8.さらに、接着層を含む、先行する請求の範囲いずれか一項に記載のプラスチ ック容器。 9.さらに、再粉砕層を含む、先行する請求の範囲いずれか一項に記載のプラス ック容器。 10.前記製品は、フォーム、界面活性剤混合物、分散液、コロイド状分散液、 懸濁液、ポリマー溶液またはポリマー溶融物である、先行する請求の範囲いずれ か一項に記載のプラスチック容器。
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