JP2001516528A - アナログ信号サンプリングの方法及び装置 - Google Patents

アナログ信号サンプリングの方法及び装置

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(57)【要約】 アナログ信号(U(t))の同相(I)及び直角位相(Q)成分(Ui(t)、Up(t))の離散的サンプル値 の第1のシーケンス及びI及びQ成分(Ui(t)、Uq(t))の離散的サンプル値 の第2のシーケンスを入手ことにより、また等しいサンプリング速度(ωS)及びそれらのサンプリング速度周期(T)と相対的に相互に90°の位相シフトを持つ夫々のサンプリングシーケンス(Φ1(t)、Φ2(t))でのI及びQ成分のサンプリングにより、アナログ信号(U(t))をサンプリングする方法及び装置。第1のシーケンス のI成分のサンプル値及び第2のシーケンス のQ成分のサンプル値は、加算(9)されてサンプル値S3(t)の第3のシーケンスを形成する。第1のシーケンス のQ成分のサンプル値及び第2のシーケンス のI成分のサンプル値は、加算(10)されてサンプル値S4(t)の第4のシーケンスを形成する。サンプル値(S3(t)、(S4(t))の第3及び第4のシーケンスは、第3及び第4のシーケンス(S3(t)、(S4(t))の一つの特別な周期(T)の間隔の間にさらに処理され、また前記周期(T)の第1及び第2のシーケンス のサンプル値が利用可能な後に開始する。

Description

【発明の詳細な説明】 アナログ信号サンプリングの方法及び装置 発明の分野 本発明は、一般に信号処理に関し、特に、無線通信装置の様な通信装置におけ る信号サンプリング、信号離散化、及びアナログ・デイジタル変換に関する。 発明の背景 アナログ電気信号のサンプリングは、定係数(time−invariant )信号、即ち電圧又は電流の時間離散化と振幅離散化の両方から成る。 サンプリング動作の単純な代表は、スイッチで、これはある一定速度、即ちサ ンプリング速度で、サンプリング周期と相対的に短い時間の間にアナログ信号の 転送を許す。この様にサンプリングされたアナログ信号は、サンプリングの時の アナログ信号の振幅に相当する振幅を持つアナログ信号の短いセグメント又はサ ンプル値から成る。 サンプリング動作は、アナログ信号と周期的パルス列の乗算として表すことが 出来、その周期はサンプリング速度である。 この様な乗算動作は、周波数領域において、サンプリングされたアナログ信号 のスペクトル及びサンプリング速度により決定されるスペースを持つスペクトル の周期的繰返しから成り、また減少するスペクトル電力を持つ信号のスペクトル を生じることが示される。減衰は、サンプリング過程、即ち、周期的パルス列の パルスの持続時間と振幅及びサンプリング速度により決定される。 反復するアナログ信号の重複を生じない最少のサンプリング速度は、公称ナイ キスト速度と呼ばれる。即ち、最少サンプリング周波数は、周波数帯域により制 限される信号の上部周波数の少なくとも2倍でなければならない。 サンプリングに就いてのより詳細な論議は、A.ブルース カールソンによる 「通信システム」、マグロウヒル、1975、第2版、第8章の様な電気通信を 取扱う多くの教科書に見出すことが出来、これはここに引用して含める。 実際において、現実のアナログ信号は、厳密には帯域制限されず、従ってアン ダーサンプリングされる周波数がアナログ信号中に発生する時は何時でもナイキ スト基準はこの様な周波数には当嵌まらず折返し(aliasing)と呼ばれ る現象が発生する。折返しでは、反復する複数スペクトルのスペクトル重複が発 生し、そのためサンプリングされた信号の再構成の後、本来サンプリングされた 信号の周波数帯域の外側にあつた周波数が今や低い周波数の形態で再構成された 出力に現れ、再構成されサンプリングされたアナログ信号を歪ませる。 折返しは、サンプリングされるべき信号の周波数帯域より上の周波数成分を実 際のサンプリングの前に出来るだけ除去又はろ波することにより反抗出来、もし 可能ならば公称ナイキスト速度より遥かに高い速度でサンプリングする。この様 な形式のろ波は、折返し防止ろ波とも呼ばれる。 実際において、フィルタの次数(order)、即ち、低域(LP)又は帯域 (BP)フィルタと、使用されるアナログ・デイジタル変換器(ADC)の変換 速度に関係するかも知れないサンプリング速度、従ってその電力消費との間には 妥協がある。 発明の要約 本発明の目的は、厳密な周波数帯域制限ではないアナログ信号の場合において 、スプリアス周波数の排除が改善されたアナログ信号のサンプリングの新規な方 法を提供することである。 本発明のその上の目的は、周波数帯域制限されないアナログ信号のサンプリン グにおいて使用される折返しフィルタに課せられる要求を緩和することである。 特に本発明の目的は、近代のトランシーバ設計に使用される様な画像排除信号 処理回路と共に使用するためのサンプリングの方法を提供することである。 本発明の目的はまた、本発明による方法が動作する装置を提供することである 。 本発明によれば、アナログ信号をサンプリングする方法が提供され、これは次 のステップ、 a)アナログ信号の同相(I)及び直角位相(Q)成分を入手し、 b)I及びQ成分の離散的サンプル値の夫々の第1のシーケンス及びQ成分の 離散的サンプル値の夫々の第2のシーケンスを入手し、これら第1及び第2のシ ーケンスは、等しいサンプリング速度でかつそれらのサンプリング速度周期に対 し相互に90°の位相シフトで入手され、 c)第1のシーケンスのI成分のサンプル値及び第2のシーケンスのQ成分の サンプル値を加算し、サンプル値の第3のシーケンスを形成し、 d)第1のシーケンスのQ成分のサンプル値及び第2のシーケンスのI成分の サンプル値を加算し、サンプル値の第4のシーケンスを形成し、 e)ステップc)及びd)を各サンプリング速度周期に対して繰返すことから 成る。 本発明による方法においては、ベースバンド信号又は搬送波の変調された信号 のいずれかのアナログ入力信号のI及びQ成分の離散的サンプル値のシーケンス が得られる。アナログ信号のI及びQ成分の両方が利用可能でなければならない という要求は、トランシーバ装置における周波数変換のための回路で使用される 画像排除技術と調和する。 本発明によれば、I及びQ成分の離散的サンプル値の2つのシーケンスは、相 互に90°の位相シフトで入手され、これは一方のシーケンスが他方に対して位 相進み又は位相遅れでもよい。 両方のシーケンスのI及びQ成分のサンプル値の加算は、所望のアナログ信号 の周波数帯域の外部の周波数成分の取消しとなる。 本発明による取消し又は抑圧効果に起因して、折返し防止フィルタの要求は、 かなり緩和され、高くない位数のフィルタとなり、又は従来のAD変換に使用さ れるのと同じフィルタでは、遥かに歪みの少ない再構成出力信号となる。当業者 は、フィルタの要求の緩和は、費用の見地から極めて有利であり、またサンプリ ング装置を半導体基板上に集積する可能性を強化することを理解するであろう。 本発明の方法により得られるサンプリングされたI及びQ成分は、さらに処理 されることが出来、とりわけ両方のI及びQ出力成分にADC動作を行い、これ によりデイジタル等価を提供し、例えばさらにデイジタル領域において処理する ためサンプリングされたアナログ信号の8又は12ビット表示を提供する。 本発明によるアナログ信号サンプリング装置は、アナログ信号を同相(I)及 び直角位相(Q)成分に変換する手段と、I及びQ成分をサンプリング速度で離 散的サンプル値の第1及び第2のシーケンスに変換し、これにより第1及び第2 のシーケンスは、それらのサンプリング速度周期と相対的に相互に90°の位相 シフトを含む手段と、前記第1のシーケンスのI成分のサンプル値と第2のシー ケンスのQ成分のサンプル値を加算し、サンプル値の第3のシーケンスを出力す る手段と、第1のシーケンスのQ成分のサンプル値と第2のシーケンスのI成分 のサンプル値を加算し、サンプル値の第4のシーケンスを出力する手段とから成 り、そこに加算手段は各サンプリング速度周期に対して動作するように構成され る。 本発明による装置の好ましい実施例においては、ADCとして設計される処理 手段は、例えば、アナログ入力信号のデイジタルI及びQ出力信号を提供する様 なアナログ・デイジタル変換器手段を含む。 サンプリングされた出力成分にADC動作を行う代わりに、得られた各サンプ ルは最初にAD変換されこの後加算しても良く、またデイジタル領域においてそ の上の処理を遂行することが出来る。 本発明の上述の、及び他の特徴、利点及び応用は、添付の図面を参照して以下 の詳細な記載において示される。 図面の簡単な説明 図1は、本発明に従ったアナログ信号のサンプリングのための、相互に90° の位相シフトを持つ第1及び第2のパルスシーケンスを概略的に示す。 図2は、特別のサンプリング周期に対する本発明のサンプリングされた信号成 分を概略的に示す。 図3は、本発明の方法に従って動作する装置の実施例の回路図を示す。 図4は、本発明の方法に従って動作する、ADCとして設計された、装置のそ の上の実施例の回路図を示す。 図5は、本発明の方法に従って動作する、ADC動作を提供する、装置の別の 実施例の回路図を示す。 実施例の詳細な説明 限定の意図ではなく、本発明をベースバンドアナログ信号を参照して記載し説 明する。更に、A.ブルース カールソンによる「通信システム」、マグロウヒ ル、1975、第2版、特に第2及び第8章に記載される様なフーリエ級数及び 変換に基づくスペクトル分析に関する数学的知識があるものと仮定し、これらの 記載はここに引用して組入れる。 サンプリング動作は、一般にサンプリングされるべきアナログ信号と周期的パ ルス列の乗算として表され、そこで、 そこに U(t)=サンプリングされるべきアナログ信号、 Φ(t)=周期的パルス列、 S(t)=サンプリングされた信号。 理想的サンプリングを仮定すると、パルス列はインパルスの列となり、単位イ ンパルス又はデイラックのデルタ関数とも呼ばれ、次の様に表され、 そこに δ(t−nT)=一つのインパルスでt=nTに位置する単位面積を持つ、ま た T=インパルス繰返時間又はサンプリング周期。 サンプリング周期は、次の様にサンプリング速度に関係し、 そこにωS=サンプリング速度。 本発明の説明の目的のため、アナログ入力信号U(t)は、正弦波信号として 表され、そこで、 そこに A=信号(ボルト又はアンペア)の振幅、また ω0=信号の角周波数。 この正弦波アプローチは、特別の形式のアナログ信号への本発明の応用性に何 等の制約を加えるものではなく、何故ならば当業者により理解される様に各アナ ログ信号は一連の正弦波関数により表すことが出来るからである。 さて次の様に仮定すると、 そこに UI(t)=U(t)の同相(I)成分、また UQ(t)=U(t)の直角位相(Q)成分。 更に、次のサンプリングインパルス列が仮定され 式(7)及び(8)から、パルス列Φ2(t)は、サンプリング周期Tに関し てパルス列Φ1(t)と相対的に90°の位相遅れを持つことが分かり、図1に 示す通りである。 次のステップにおいて、I及びQ成分は、サンプリング信号Φ1(t)及びΦ2 (t)を使用してサンプリングされ、この結果、I及びQ成分の離散的サン またI及びQ成分の離散的サンプル値のそれぞれ第2のシーケンス、即ち 上のサンプル値の第1及び第2のシーケンスは、加算操作され、離散的サンプ ル値のそれぞれ第3及び第4シーケンス、即ちS3(t)及びS4(t)が得られ る。式(9)−(12)について、加算操作は次の様に表され、 *注目すべきは、式(14)において、I成分の離散的値の第2のシーケンス I及びQ成分及びサンプリングインパルス列Φ1(t)及びΦ2(t)のための 式(5)−(8)を使用し、また仮定ω0<<ωSの下で周知の三角恒等式を適用 すると、第3及び第4シーケンス(13)及び(14)は、の様に表され、 そこに太いドットは、sin又はcos項と、夫々のインパルス列の乗算を示 す。 上の式(15)を調べることにより、この方程式の両方の第1及び第2の部分 は、時間t=nTでの信号値に相当する値を持つサンプルを表すことが分かり、 しかし第2の部分に対してはこの値は時間t=(n+1/4)Tから得られるだ けである。このことは、離散的点t=(n+1/4)Tに集中した単位面積を持 つデイラックのデルタ関数の定義から直接従っている。これは式(16)にも当 嵌まる。 理想的なサンプル・ホールド(SH)動作を仮定すると、即ちサンプリング周 期に亘りサンプル値の劣化がないとすると、方程式(15)及び(16)は、次 の様に表され、 一つの特別の周期に対して、サンプリングされたI成分SI(t)は、上の方 程式(17)及び(18)を減算することにより得ることが出来、またQ成分SQ (t)は、上の方程式(17)及び(18)を加算することにより得ることが 出来るが、所望のサンプリングされた成分は、サンプル値の第3及び第4のシー ケンスの両方が利用出来るサンプリング周期の部分、即ちt=(n+1/4)T とt=(n+1)Tの間、即ちサンプリング周期の3/4Tにおいて得られる。 図2に示す様に、I3(t)はサンプリング周期の間に、即ちt=nTとt= (n+1)Tの間に利用可能であり、これに対し、I4(t)は、I3(t)の 後時間t=1/4Tから利用可能になるだけである。同様に、Q3(t)は、周 の開始から利用可能であり、またQ4(t)は、Q3(t)の後1/4Tに利用可 能である。図2において、明瞭の目的のため、I3(t)とI4(t)及びQ3( t)とQ4(t)は別個のグラフで示されるが、信号は方程式(17)及び(1 8)により表される様に現れる。 S3(t)及びS4(t)を減算すると、サンプリング周期の上述の重複する間 隔の間は信号Q3(t)とQ4(t)は完全に取消されるであろうし、この間はSI (t)は利用可能である。従って、SI(t)のその先の処理は、サンプリング 周期のこの間隔の間に行わなければならない。同様に、SQ(t)は、サンプリ ングされたQ成分を再構成するためにサンプリング周期のこの間隔の間に更に処 理されなければならない。 サンプリングインパルス列Φ2(t)が、サンプリングインパルス列Φ1(t) に対して270°の位相遅れを持つ場合は、サンプリングされたI及びQ成分の 再構成は、t=(n+3/4)Tとt=(n+11/2)Tの間に得られることも当 業者により理解されるであろう。別の表現では、サンプリングインパルス列Φ1 は、Φ2(t)に関して90°の位相遅れを持つ。両方の場合、これらインパル ス列は90°の相互の位相シフトを維持する。 さて、干渉信号を仮定するとこれらは次の様に表され、 そこに B=振幅、また ωi=干渉信号の角周波数。 干渉信号VI(t)及びVQ(t)は、所望のアナログ信号における干渉信号V (t)=B sin(ωS−ωi)t]におけるI及びQ成分を表し、即ちサンプ リング周波数ωSより低い周波数ωiにおける干渉信号である。 前述の様な、本発明による方法に従い、また関連する三角関係を適用すること により、上の(13)及び(14)による上の干渉信号の離散的サンプル値の第 1及び第2のシーケンスのサンプル値のサンプリング及び加算の後は、次の式が 得られることを示すことが出来る。 定ω0<<ωSが適用された。 再び注目すべきは、上の方程式(25)及び(26)の夫々の第2の部分は、 t=nTにおける実際のサンプル値に関係するが、これらの値はサンプリング周 期の開始からt=1/4T後に利用可能になるだけであり、式(15)及び(1 6)に関して上に述べたのと同様である。 従って、サンプリング周期の3/4の間中、即ちt=(n+1/4)Tとt= は、周波数ωS−ωiにおける干渉信号は取消されることを示し、これは折返し防 止フィルタへの要求を緩和するが、更に以下に述べる。 従って、本発明による方法に従えば、第3及び第4のシーケンスの特別の周期 の間隔において、この間隔は第1及び第2のシーケンスの両方のサンプル値が利 用可能な後に始まり、元の又は所望のサンプリングされた信号の再構成が出来る が、この間隔中は所望の周波数帯域の外の周波数の信号は積極的に取消される。 アナログ・デイジタル変換(AD)の様な、サンプリングされたI及びQ成分 のその上の処理はこの間隔の間に達成されなければならず、従ってサンプリング 周期の時間の3/4においてである。この時間は、従来のサンプリングに較べて T/4だけ減少された。実際において、AD変換は、より短い期間に完了しなけ ればならないが、4kHzの上部周波数を持つ音声の様なオーデイオ信号に対す るベースバンド信号の場合は、AD変換に対するこの要求は実際上の問題となら ないであろう。 ΛD変換動作は、サンプリング動作の後に直接遂行することも出来、即ち方程 たデイジタル化されたサンプル値の第1及び第2のシーケンスに対してデイジタ ル領域において行うことが出来る。この様な場合、サンプル値の第3及び第4の シーケンスもまたデイジタルサンプル値のシーケンスである。 折返し防止フィルタ要求に対する緩和を示す一例として、8ビットADC及び AD変換されなければならない最大信号周波数の4倍に等しいサンプリング周波 数を仮定する。画像周波数に対する48dBの抑圧、即ちサンプリング周波数を 中心とする第1の反復する周波数帯域における信号に対しては、略第5位数のフ ィルタを必要とする。本発明による方法を適用すると、少なくとも20dBの画 像排除が期待出来、このため残りの28dBの抑圧は、ろ波により提供されなけ ればならず、これは略第3次のフィルタに等しい。従ってフィルタの次数は少な くとも2だけ減少した。本発明による方法の適当な実行により、より高い画像排 除が実行可能(調節なしで30dB)であり、この結果第2位数のフィルタとな る。 本発明の性能は、勿論サンプリング過程のサンプリング速度に関係する。最良 の結果は、もしωS>>ω0、例えばωS≧4ω0、即ち公称ナイキスト速度の2倍 又はそれより大きいとき得られる。サンプリング速度は、公称ナイキスト速度よ り小さくすべきではない。 ベースバンド信号を処理する代わりに、本発明による方法は、同様な結果をも って、即ち干渉信号の取消しを伴って、サンプリング速度の倍数である周波数に おけるサンプリングされた信号の画像に適用出来る。サブサンプリングとも呼ば れる。I及びQ成分の離散的サンプル値の(負)のシーケンスの加算は、要求さ れる画像の周波数における干渉信号を取消す様に、即ち(25)及び(26)の 様な式を得るように遂行されなければならない。 本発明による方法が実行される装置の実施例が図3に示される。 この装置は、第1のミクサ1、第2のミクサ2、周波数発生器3、第1の増幅 器4、第2の増幅器5、第1のフィルタ6、第2のフィルタ7、サンプル・ホー ルド(SH)回路8、加算装置9、加算装置10及び処理回路11を含み、示さ れる様に接続される。 周波数発生器3は、その夫々の出力で0°及び90°により示す様に相互に9 0°位相シフトした出力信号を与える。当業者は要求される位相シフトは、90 °移相器及び単一出力周波数発生器(示されず)により提供出来ることも理解す るであろう。 到来信号U(t)は、第1のミクサ1及び第2のミクサ2の両方に結合され、 周波数発生器3の0°及び90°出力と夫々混合される。第1のミクサ1の出力 は、第1の増幅器4により増幅され、第1のフィルタ6によりろ波されて入力ア ナログ信号U(t)の同相(I)成分UI(t)を生じる。同様に、第2のミク サ2の出力は、第2の増幅器5により増幅され、第2のフィルタ7によりろ波さ れて入力アナログ信号U(t)の直角(Q)成分UQ(t)を生じる。 上の回路1−7は、無線周波数(RF)アナログ入力信号U(t)=Asin (ωc+ω0)tを、そのベースバンドI成分Ui(t)及びQ成分UQ(t)に変 換するための典型的な先行技術の変換回路から成る。そこにωcはRF搬送波周 波数を表す。(5)及び(6)を見よ。この様な場合、周波数発生器3は周波数 ωcにおいて動作する。 示される実施例における第1のフィルタ6及び第2のフィルタ7は、低域(L P)フィルタで、アナログ信号U(t)のメッセージ帯域より高い望ましくない 高周波成分をろ波除去するため、折返し防止フィルタとも呼ばれ、これにより上 述の様にSH回路8によるI及びQ成分のサンプリングにより導入される折返し 効果を減少させる。 明瞭にする目的で、SH回路8は単にスイッチにより示され、これらはサンプ リング速度ωSで切替えられ、またΦ1(t)で示されるスイッチ及びΦ2(t) で示されるスイッチは、上の方程式(3)に従いサンプリング周期Tに対して9 0°の相互位相シフトで動作する。切替え動作Φ1(t)及びΦ2(t)は、上の 方程式(7)及び(8)に従うインパルス列により表すことが出来る。 算は、加算装置10の入力における負(−)の記号で示す。加算(及びベースバ ンド信号に対する減算)は、第1及び第2のシーケンスの各サンプリング周期に 対して行われる。 加算装置9の出力信号は、上の方程式(15)に従うサンプル値の第3のシー ケンスS3(t)である。加算装置10の出力信号は、方程式(16)に従うサ ンプル値の第4のシーケンスS4(t)である。 サンプル値の第3及び第4のシーケンスは、処理回路11によりさらに処理さ れることが出来、これにより上述の様に第1及び第2のシーケンスの両方のサン プルが利用可能なサンプリング周期の間隔の間にS3(t)及びS4(t)の夫夫 の加算の減算によりサンプリングされたI成分SI(t)及びサンプリングさた Q成分SQ(t)を与える。しかし、処理回路11は、その上の回路を含むこと が出来、そこではサンプル値の第3及び第4のシーケンスは、特別の応用に従い さらに処理され、例えばサンプリングされた信号を処理して例えば、拡声器を駆 動する。 上に述べた様に、本発明により結合されるサンプリング回路8及び加算装置9 及び減算装置10の画像排除能力に起因して、折返し防止フィルタ6、7には余 り厳重でない要求が課せられる。即ち、画像周波数の要求される抑圧を達成する ため、第1及び第2フィルタ6、7は、従来のサンプリングに較べて低い次数で 良く、そこではI及びQ成分は単独でサンプリングされる。より低い次数のフィ ルタの使用は、費用の見地から有利であるのみでなく、回路の処理速度について も有利である。他方、先行技術のより高い次数の折返し防止フィルタ6、7を本 発明に使用すると、画像周波数の遥かに良い歪みの抑圧結果が得られ、参照され る先行技術に較べ歪みの少ない信号のサンプリングが提供される。 図3による装置は、完全にアナログ回路から作られ、アナログ信号の質的な振 幅及び時間離散的表示を提供する。しかし、近代の信号処理においては、図4に 示す本発明による装置により提供される様なアナログ信号のデイジタル表示が要 求される。この実施例においては、加算装置9により出力されるサンプル値S3 (t)の第3のシーケンスは、アナログ・デイジタル変換器(ADC)12へ供 給される。同様に、加算装置10により出力されるサンプル値S4(t)の第4 のシーケンスは、ADC13へ供給される。両方のADC12及びADC13は 、第3及び第4のシーケンスのサンプル値の離散的振幅のデイジタル表示を夫々 与える。この様なデイジタル表示は、ADC12、13の精度に依存して8ビッ ト、12ビット、16ビット等を含んでも良い。上述の様に、本発明の恩恵から 出来るだけ多くの利益となるため、ADC12、13は、第1及び第2のシ ング周期Tの間隔の間に、即ち図2に示す重複する間隔の間に第3及び第4のシ ーケンスに対して動作する。 ADC12、13の出力信号は、デイジタル処理手段により更に処理すること が出来、これによりサンプリングされた情報信号のI及びQ成分の再構成を提供 すると共に、例えばデイジタル無線受信機における使用の様な特別な応用の目的 で要求される他のいかなる処理もすることが出来る。 図5は、本発明により動作する装置の別の実施例を示し、そこではサンプル値 よりデイジタル表示へ夫々変換される。これによりデイジタル化された第1及び 第2のシーケンスが得られ、これらは、上述の様に本発明の方法に従い、デイジ タル領域においてデイジタル加算装置18及び19により加算される。 デイジタル加算装置18の出力信号はデイジタル化されたサンプル値の第3の シーケンスであり、デイジタル減算装置19の出力信号はデイジタル化されたサ ンプル値の第4のシーケンスであり、上の離散化サンプル値S3(t)及びS4( t)の第3及び第4のシーケンスと同様である。サンプル値のデイジタル表示は 、例えば特別な応用に従い、デイジタル回路20により更に処理することが出来 る。 ADC12、13の様にADC14、15、16、17は、もしサンプル値の 第1及び第2のシーケンスの各新しいサンプルの初めにおいて開始したのであれ ば、それらの変換をサンプリング周期の3/4の以前に完了しなければならない 。このことは上述の様に、サンプリング周期の重複する間隔の間に変換された信 号を加算及び減算できるためである。 上ではSH回路8を仮定したが、SH回路のホールド機能は、例えば加算及び 減算装置9、10又はADC14、15、16、17によっても遂行出来ること を当業者は理解するであろう。 本発明による装置は、ベースバンドI及びQ変換回路1−7に関係してベース バンド信号のサンプリングに限定されない。この様な回路1−7はまた、サブ・ サンプリングで、中間周波数IF)又は画像周波数におけるI及びQ成分を提供 するため構成することが出来、このため第1及び第2のLPフィルタ6、7は帯 域フィルタにより置換されるべきである。回路1−7の代わりに、アナログ信号 のI及びQ成分を提供するための他の手段を、本発明のサンプリング、加算及び 随意のADC及び処理回路と共に採用できる。 本発明の方法及び回路は、集積半導体回路に実施することが出来、例えばモー デム、無線機器、特にアナログ及び/又はデイジタル領域において動作する移動 及びコードレス無線機器の様な通信装置において使用するための特定用途向け集 積回路(ASIC)がある。ミクサ、フィルタ、加算及び減算回路、デイジタル 処理回路、SH及びADC装置等の様な通信装置及びコンポーネントの動作は当 業者に知られており、その上の詳細な説明は必要がない。 当業者は、実際において、コンポーネントの許容誤差の広がり及び/又は温度 の作用に起因して、90°の位相シフトが言及される時は何時でも、この理想的 な値からの偏差は、明細書の記載及び付随する請求の範囲により組入れられるこ とを理解するであろう。従って、実際において、例えば85°と95°の間の位 相シフトもまた、本発明における用語「90°の位相シフト」により含まれる。 正確な動作、即ち90°以外の位相シフトに対する所望の画像排除からの偏差 は、与えられた方程式を使用して計算出来る。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年4月12日(1999.4.12) 【補正内容】 サンプリングに就いてのより詳細な論議は、A.ブルース カールソンによる 「通信システム」、マグロウヒル、1975、第2版、第8章の様な電気通信を 取扱う多くの教科書に見出すことが出来る。 実際において、現実のアナログ信号は、厳密には帯域制限されず、従ってアン ダーサンプリングされる周波数がアナログ信号中に発生する時は何時でもナイキ スト基準はこの様な周波数には当嵌まらず折返し(aliasing)と呼ばれ る現象が発生する。折返しでは、反復する複数スペクトルのスペクトル重複が発 生し、そのためサンプリングされた信号の再構成の後、本来サンプリングされた 信号の周波数帯域の外側にあった周波数が今や低い周波数の形態で再構成された 出力に現れ、再構成されサンプリングされたアナログ信号を歪ませる。 折返しは、サンプリングされるべき信号の周波数帯域より上の周波数成分を実 際のサンプリングの前に出来るだけ除去又はろ波することにより反抗出来、もし 可能ならば公称ナイキスト速度より遥かに高い速度でサンプリングする。この様 な形式のろ波は、折返し防止ろ波とも呼ばれる。欧州特許出願0,335,03 7を参照する。 実際において、フィルタの次数(order)、即ち、低域(LP)又は帯域 (BP)フィルタと、使用されるアナログ・デイジタル変換器(ADC)の変換 速度に関係するかも知れないサンプリング速度、従ってその電力消費との間には 妥協がある。 発明の要約 本発明の目的は、厳密な周波数帯域制限ではないアナログ信号の場合において 、スプリアス周波数の排除が改善されたアナログ信号のサンプリングの新規な方 法を提供することである。 本発明のその上の目的は、周波数帯域制限されないアナログ信号のサンプリン グにおいて使用される折返しフィルタに課せられる要求を緩和することである。 特に本発明の目的は、近代のトランシーバ設計に使用される様な画像排除信号 処理回路と共に使用するためのサンプリングの方法を提供することである。 本発明の目的はまた、本発明による方法が動作する装置を提供することである 。 本発明によれば、アナログ信号をサンプリングする方法が提供され、これは次 のステップ、 a)アナログ信号の同相I及び直角位相Q成分を入手することから成り、この 方法は、次のステップ、 b)I及びQ成分の離散的サンプル値の夫々の第1のシーケンス及びQ成分の 離散的サンプル値の夫々の第2のシーケンスを入手し、これら第1及び第2のシ ーケンスは、等しいサンプリング速度でかつそれらのサンプリング速度周期に対 し相互に90°の位相シフトで入手され、 c)第1のシーケンスのI成分のサンプル値及び第2のシーケンスのQ成分の サンプル値を加算し、サンプル値の第3のシーケンスを形成し、 d)第2のシーケンスのI成分のサンプル値を第1のシーケンスのQ成分のサ ンプルから効果的に減算し、サンプル値の第4のシーケンスを形成し、 e)ステップc)及びd)を各サンプリング速度周期に対して繰返すこと、に より特徴付けられる。 本発明による方法においては、ベースバンド信号又は搬送波の変調された信号 のいずれかのアナログ入力信号のI及びQ成分の離散的サンプル値のシーケンス が得られる。アナログ信号のI及びQ成分の両方が利用可能でなければならない という要求は、トランシーバ装置における周波数変換のための回路で使用される 画像排除技術と調和する。 本発明によれば、I及びQ成分の離散的サンプル値の2つのシーケンスは、相 互に90°の位相シフトで入手され、これは一方のシーケンスが他方に対して位 相進み又は位相遅れでもよい。 両方のシーケンスのI及びQ成分のサンプル値の選択的加算及び減算は、所望 のアナログ信号の周波数帯域の外部の周波数成分の取消しとなる。 本発明による取消し又は抑圧効果に起因して、折返し防止フィルタの要求は、 かなり緩和され、高くない次数のフィルタとなり、又は従来のAD変換に使用さ れるのと同じフィルタでは、遥かに歪みの少ない再構成出力信号となる。当業者 は、フィルタの要求の緩和は、費用の見地から極めて有利であり、またサンプリ ング装置を半導体基板上に集積する可能性を強化することを理解するであろう。 本発明の方法により得られるサンプリングされたI及びQ成分は、さらに処理 されることが出来、とりわけ両方のI及びQ出力成分にADC動作を行い、これ によりデイジタル等価を提供し、例えばさらにデイジタル領域において処理する ためサンプリングされたアナログ信号の8又は12ビット表示を提供する。 本発明によるアナログ信号サンプリング装置は、アナログ信号を同相I及び直 角位相Q成分に変換する手段から成り、I及びQ成分をサンプリング速度で離散 的サンプル値の第1及び第2のシーケンスに変換し、これにより第1及び第2の シーケンスは、それらのサンプリング速度周期と相対的に相互に90°の位相シ フトを含む手段と、前記第1のシーケンスのI成分のサンプル値と第2のシーケ ンスのQ成分のサンプル値を加算し、サンプル値の第3のシーケンスを出力する 手段と、第2のシーケンスのI成分の負のサンプル値と第1のシーケンスのQ成 分のサンプル値を加算し、サンプル値の第4のシーケンスを出力する手段と、に より特徴付けられ、そこに加算手段は各サンプリング速度周期に対して動作する ように構成される。 本発明による装置の好ましい実施例においては、ADCとして設計される処理 手段は、例えば、アナログ入力信号のデイジタルI及びQ出力信号を提供する様 なアナログ・デイジタル変換器手段を含む。 サンプリングされた出力成分にADC動作を行う代わりに、得られた各サンプ ルは最初にAD変換されこの後加算しても良く、またデイジタル領域においてそ の上の処理を遂行することが出来る。 本発明の上述の、及び他の特徴、利点及び応用は、添付の図面を参照して以下 の詳細な記載において示される。 図面の簡単な説明 図1は、本発明に従ったアナログ信号のサンプリングのための、相互に90° の位相シフトを持つ第1及び第2のパルスシーケンスを概略的に示す。 図2は、特別のサンプリング周期に対する本発明のサンプリングされた信号成 分を概略的に示す。 図3は、本発明の方法に従って動作する装置の実施例の回路図を示す。 図4は、本発明の方法に従って動作する、ADCとして設計された、装置のそ の上の実施例の回路図を示す。 図5は、本発明の方法に従って動作する、ADC動作を提供する、装置の別の 実施例の回路図を示す。 実施例の詳細な説明 限定の意図ではなく、本発明をベースバンドアナログ信号を参照して記載し説 明する。更に、A.ブルース カールソンによる「通信システム」、マグロウヒ ル、1975、第2版、特に第2及び第8章に記載される様なフーリエ級数及び 変換に基づくスペクトル分析に関する数学的知識があるものと仮定する。 サンプリング動作は、一般にサンプリングされるべきアナログ信号と周期的パ ルス列の乗算として表され、そこで、 そこに U(t)=サンプリングされるべきアナログ信号、 Φ(t)=周期的パルス列、 S(t)=サンプリングされた信号。 理想的サンプリングを仮定すると、パルス列はインパルスの列となり、単位イ ンパルス又はデイラックのデルタ関数とも呼ばれ、次の様に表され、 そこに δ(t−nT)=一つのインパルスでt=nTに位置する単位面積を持つ、ま た T=インパルス繰返時間又はサンプリング周期。 式(7)及び(8)から、パルス列Φ2(t)は、サンプリング周期Tに関し てパルス列Φ1(t)と相対的に90°の位相遅れを持つことが分かり、図1に 示す通りである。 次のステップにおいて、I及びQ成分は、サンプリング信号Φ1(t)及びΦ2 (t)を使用してサンプリングされ、この結果、I及びQ成分の離散的サン またI及びQ成分の離散的サンプル値のそれぞれ第2のシーケンス、即ち 上のサンプル値の第1及び第2のシーケンスは、加算操作され、離散的サンプ ル値のそれぞれ第3及び第4シーケンス、即ちS3(t)及びS4(t)が得られ る。式(9)−(12)について、加算操作は次の様に表され、 *注目すべきは、式(14)において、I成分の離散的値の第2のシーケンス I及びQ成分及びサンプリングインパルス列Φ1(t)及びΦ2(t)のための 式(5)−(8)を使用し、また仮定ω0<<ωSの下で周知の三角恒等式を適用 すると、第3及び第4シーケンス(13)及び(14)は、次の様に表され、 そこに太いドットは、sin又はcos項と、夫々のインパルス列の乗算を示 す。 上の式(15)を調べることにより、この方程式の両方の第1及び第2の部分 は、時間t=nTでの信号値に相当する値を持つサンプルを表すことが分かり、 しかし第2の部分に対してはこの値は時間t=(n+1/4)Tから得られるだ けである。このことは、離散的点t=(n+1/4)Tに集中した単位面積を持 つデイラックのデルタ関数の定義から直接従っている。これは式(16)にも当 嵌まる。 理想的なサンプル・ホールド(SH)動作を仮定すると、即ちサンプリング周 期に亘りサンプル値の劣化がないとすると、方程式(15)及び(16)は、次 の様に表され、 ここで、 請求の範囲 1. アナログ信号(U(t))をサンプリングする方法であって、次のステッ プ、 a)前記アナログ信号(U(t))の同相I(UI(t))及び直角位相Q( UQ(t))成分を入手することから成り、 前記方法は、次のステップ、 b)前記I及びQ成分の離散的サンプル値の第1のシーケンス(夫々 相対的に相互に90°の位相シフトをもって入手され、 値の第3のシーケンス(S3(t))を形成し、 サンプル値の第4のシーケンス(S4(t))を形成し、 e)各サンプリング速度周期に対してステップc)及びd)を繰返すこと、に より特徴付けられるアナログ信号をサンプリングする方法。 2. 請求項1に記載の方法であって、そこに前記第3及び第4シーケンス(夫 グ速度周期の間隔において処理されるアナログ信号をサンプリングする方法。 3. 請求項2に記載の方法であって、そこに前記間隔の間に、前記第3及び第 4シーケンス(夫々S3(t)、S4(t))のサンプル値は、アナログ・デイジ タル変換(ADC)を受けるアナログ信号をサンプリングする方法。 4. 請求項1又は2に記載の方法であって、そこにステップb)において前記 前記サンプル値はアナログ・デイジタル変換(ADC)を受け、これによりデイ ジタル化された離散的サンプル値の第1及び第2シーケンスを形成し、またそこ にステップc)及びステップd)はデイジタル領域において行われる、ナログ信 号をサンプリングする方法。 5. アナログ信号サンプリング装置であって、アナログ信号(U(t))を同 相I(UI(t))及び直角位相Q(UQ(t))成分に変換する手段(1−7) から成り、前記I及びQ成分をサンプリング速度で離散的サンプル値の第1 度周期と相対的に相互に90°の位相シフトを含む手段(8)と、前記第1のシ ンス(S3(t))を出力する手段(9)と、前記第2のシーケンスス(S4(t))を出力する手段(10)と、により特徴付けられ、そこに前記 加算手段(9;10)は各サンプリング速度周期において動作するように構成さ れるアナログ信号サンプリング装置。 6. 請求項5に記載の装置であって、前記第1及び第2のシーケンス 能なサンプリング速度周期の間隔の中で前記第3及び第4のシーケンス(夫々S3 (t)、S4(t))を処理する手段(11)を更に含むアナログ信号サンプリ ング装置。 7. 請求項6に記載の装置であって、そこに前記処理手段(11)はアナログ ・デイジタル変換器手段(12;13)を含むアナログ信号サンプリング装置。 8. 請求項5又は6に記載の装置であって、そこに離散的サンプル値の第1及 する手段(8)は、前記離散的サンプル値をデイジタル化するためのアナログ・ デイジタル変換器手段(14−17)を含み、またそこに前記加算手段(9;1 0)はデイジタル加算手段であるアナログ信号サンプリング装置。 9. 通信装置であって、請求項5、6、7又は8によるアナログサンプリング 装置と、アナログ信号(U(t))を受信するための手段とから成り、前記サン プリング装置は、前記アナログ信号(U(t))を受信するため接続されること を特徴とする通信装置。 10.請求項11に記載の通信装置であって、そこに前記アナログ信号(U(t ))はRF信号であり、また前記アナログ信号を受信する手段はRF受信機手段 を含む通信装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW 【要約の続き】 のQ成分のサンプル値は、加算(9)されてサンプル値 S3(t)の第3のシーケンスを形成する。第1のシー ケンス のQ成分のサンプル値及び第2のシーケンス のI成分のサンプル値は、加算(10)されてサンプル 値S4(t)の第4のシーケンスを形成する。サンプル 値(S3(t)、(S4(t))の第3及び第4のシーケ ンスは、第3及び第4のシーケンス(S3(t)、(S4 (t))の一つの特別な周期(T)の間隔の間にさらに 処理され、また前記周期(T)の第1及び第2のシーケ ンス のサンプル値が利用可能な後に開始する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. アナログ信号をサンプリングする方法であって、次のステップ、 a)前記アナログ信号の同相(I)及び直角位相(Q)成分を入手し、 b)前記I及びQ成分の離散的サンプル値の第1のシーケンス及び前記I及び Q成分の離散的サンプル値の第2のシーケンスを入手し、前記第1及び第2のシ ーケンスは等しいサンプリング速度でかつそれらのサンプリング速度周期と相対 的に相互に90°の位相シフトをもって入手され、 c)前記第1のシーケンスの前記I成分のサンプル値及び前記第2のシーケン スの前記Q成分のサンプル値を加算し、サンプル値の第3のシーケンスを形成し 、 d)前記第1のシーケンスの前記Q成分のサンプル値及び前記第2のシーケン スの前記I成分のサンプル値を加算し、サンプル値の第4のシーケンスを形成し 、 e)各サンプリング速度周期に対してステップc)及びd)を繰返すことから 成るアナログ信号をサンプリングする方法。 2. 請求項1に記載の方法であって、そこにステップd)におけるベースバン ドI及びQ成分に対して、前記I成分のサンプル値は前記Q成分のサンプル値か ら減算される、アナログ信号をサンプリングする方法。 3. 請求項1又は2に記載の方法であって、そこに前記第3及び第4シーケン スは、一つの特別の周期の前記第1及び第2シーケンスの前記サンプル値が利用 可能な後に開始される前記第3及び第4シーケンスの前記周期の間隔において処 理されるアナログ信号をサンプリングする方法。 4. 請求項3に記載の方法であって、そこに前記間隔の間に、前記第3及び第 4シーケンスのサンプル値は、アナログ・デイジタル変換を受けるアナログ信号 をサンプリングする方法。 5. 請求項1、2又は3に記載の方法であって、そこにステップb)において 前記第1及び第2シーケンスの前記サンプル値はアナログ・デイジタル変換を受 け、これによりデイジタル化された離散的サンプル値の第1及び第2シーケンス を形成し、またそこにステップc)及びステップd)における前記加算はデイジ タル領域において行われる、ナログ信号をサンプリングする方法。 6. アナログ信号サンプリング装置であって、アナログ信号を同相(I)及び 直角位相(Q)成分に変換する手段と、前記I及びQ成分をサンプリング速度で 離散的サンプル値の第1及び第2のシーケンスへ変換し、これにより前記第1及 び第2のシーケンスはそれらのサンプリング速度周期と相対的に相互に90°の 位相シフトを含む手段と、前記第1のシーケンスの前記I成分のサンプル値及び 前記第2のシーケンスの前記Q成分のサンプル値を加算し、サンプル値の第3の シーケンスを出力する手段と、前記第1のシーケンスの前記Q成分のサンプル値 及び前記第2のシーケンスの前記I成分のサンプル値を加算し、サンプル値の第 4のシーケンスを出力する手段とから成り、そこに前記加算手段は各サンプリン グ速度周期において動作するように構成されるアナログ信号サンプリング装置。 7. 請求項6に記載の装置であって、そこにベースバンドI及びQ成分のため に、前記第1のシーケンスの前記Q成分のサンプル値及び前記第2のシーケンス の前記I成分のサンプル値を加算する前記手段は、前記I成分のサンプル値を前 記Q成分のサンプル値から減算するように構成されるアナログ信号サンプリング 装置。 8. 請求項6又は7に記載の装置であって、一つの特別な周期の前記第1及び 第2のシーケンスの前記サンプル値が利用可能な後に開始される前記第3及び第 4のシーケンスの前記周期の間隔の中で前記第3及び第4のシーケンスを処理す る手段を更に含むアナログ信号サンプリング装置。 9. 請求項8に記載の装置であって、そこに前記処理手段はアナログ・デイジ タル変換器手段を含むアナログ信号サンプリング装置。 10.請求項6、7又は8に記載の装置であって、離散的サンプル値の第1及び 第2のシーケンスを得る手段は、前記離散的サンプル値をデイジタル化するため のアナログ・デイジタル変換器手段を含み、またそこに前記加算手段はデイジタ ル加算手段であるアナログ信号サンプリング装置。 11.通信装置であって、アナログ信号を受信及び/又は発生する手段と、前記 アナログ信号を受信するため接続される請求項6、7、8、9又は10による装 置とから成る通信装置。 12.請求項11に記載の通信装置であって、そこに前記アナログ信号はRF信 号であり、また前記アナログ信号を受信する手段はRFトランシーバ手段を含む 通信装置。
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