JP2001515832A - H2s含有ガスから硫黄を回収する高効率の方法 - Google Patents

H2s含有ガスから硫黄を回収する高効率の方法

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    • B01D53/74General processes for purification of waste gases; Apparatus or devices specially adapted therefor
    • B01D53/86Catalytic processes
    • B01D53/8603Removing sulfur compounds
    • B01D53/8612Hydrogen sulfide

Abstract

(57)【要約】 液相反応器、炉、及びSO2 吸収器を組み合わせた反応機構において、天然ガス及び他のプロセスガス中に存在するH2 Sから元素の硫黄を回収する。この反応器は、均一系触媒の存在下において液相中で、過剰なH2 Sを使用してH2 SとSO2 とを反応させる。ここでSO2 は、未反応のH2 Sを炉において燃焼させ、吸収器において燃焼ガスからSO2 を回収し、この回収したSO2 を反応器に送ることによって供給している。この反応機構はS及びH2 O以外の反応生成物をもたらさない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 [発明の分野] 本発明は、硫黄の除去及び回収の分野に属する。また本発明は特に、サワーガ
ス及び化学処理産業における他のガスであって硫化水素を含有するガスの処理の
分野に属する。
【0002】 [従来技術の説明] 米国において生産される多くの天然ガスは4ppm を超える硫化水素を含有して
おり、従って「サワー」である部類に属する。硫化水素は環境的に危険であるの
で、サワー天然ガスを輸送すること又は使用することは許容されないと考えられ
ている。石油、石炭、及び褐炭から燃料を製造する場合においても硫化水素のレ
ベルは問題になる。ここで、これらの原料中の硫黄含有物は、これらの原料をガ
ソリン、ジェット燃料、リファイナリーガス、石炭ガス、水性ガス等に転化する
ときに硫化水素に転化する。硫黄は元素の硫黄として回収したときには化学産業
においてかなりの用途があるが、硫化水素は環境的に危険であるのに加えて、原
料の硫黄の価値を低下させる。
【0003】 ガスプラントの流出物及び天然ガス中の硫化水素を転化させる従来の方法は、
クラウス法である。この方法においては硫化水素の一部を空気中において燃焼し
て二酸化硫黄と水を作る。 2H2 S+3O2 → 2SO2 +2H2 O (A) ここで作られた二酸化硫黄を更なる硫化水素と反応させて硫黄と追加の水を作る
。 2H2 S+SO2 → (3/x)Sx +2H2 O (B) 反応(B)における記号「x」の使用は、元素の硫黄が、1分子当たりの硫黄原
子数が様々な分子種の混合物の形で存在していることを示している。
【0004】 クラウス方における炉(反応A)は、燃料に富む混合物で操作して、H2 Sの
1/3のみをSO2 に転化させる。燃料に富む雰囲気は、H2 S供給物中に存在
する炭化水素の一部を転化させ、それによってCOS及びCS2 の様な化合物を
もたらす。この様な化合物は元素の硫黄の収率を低下させ、またこれら自体が危
険である。燃料に富む雰囲気は、芳香族のすすへの分解も促進する。高い硫黄回
収率を達成するためには、全体の化学量論量の正確な制御が必要であり、またこ
れはCO2 及び他の不活性ガスがかなりの量で存在する場合には特に困難である
【0005】 反応(B)の一部は炉において行わせ、反応の残りは不均一系において行わせ
る。この不均一系においては、反応混合物は気相であり、これを、クラウス法の
分野の当業者が良く知る種類の固体活性化アルミナ触媒と接触させる。連続的に
使用すると、時間がたつにつれてアルミナ触媒は汚れ、また不活性化される。こ
れはプラントの停止、処理時間の損失、及び触媒の再生又は交換のコスト、並び
に関連する人件費を必要とする。
【0006】 反応(B)の更なる欠点は、硫黄の露点以上の温度において平衡が制限され、
反応を2〜4段階で行うにもかかわらず、2%〜5%のH2 S及びSO2 は反応
しないままである。これらそれぞれの段階は元素の硫黄を取り除く別々の凝縮器
を必要とし、またこれらの凝縮器は、大きな熱交換面積、及び最後の凝縮器を除
くそれぞれの凝縮器を出るガスの再加熱を必要とする。更に、それぞれの凝縮器
からもたらされるスチームは圧力が低く、利用可能性が低い。硫黄含有率を10
分の1〜20分の1に減らさなければならない最終的なガスの処理には、追加の
費用が必要とされる。
【0007】 [発明の概略] 天然ガス又は他のガス混合物中の硫化水素の、原素の硫黄及び水への実質的に
完全な転化は、元素の硫黄及び水以外の反応生成物を作らない様式の、硫化水素
と二酸化硫黄との1段階の以下の反応の使用によって達成することができる。 2H2 S+SO2 → 3S+2H2 O (I) この反応は、過剰なH2 Sを伴い、液相中において、均一系液相クラウス触媒の
存在下、硫黄の融点よりも高温であるが液相反応を維持するのに十分に低い温度
で、炉の上流において行う。この炉においては、反応していないH2 Sを燃焼さ
せてSO2 を作る。このSO2 は反応(I)において消費させる。この炉におい
て燃焼するH2 Sは、液相反応で反応しなかった過剰なH2 S、随意に反応(I
)の反応器をバイパスで迂回したH2 S含有流れからのH2 Sによって補給する
。炉の燃焼ガス中のSO2 は、ガスとして又は溶媒に溶解させて、反応(I)の
反応器に再循環させるが、いずれの場合においても反応に供給する全SO2 とし
て供給する。
【0008】 基本的に、図1において示す本発明は以下のように進む。 (a)第1の段階1において、H2 S含有混合物を連続流れ触媒反応器に流し
、そこでこの混合物をSO2 と接触させて以下のように反応させる。 2H2 S+SO2 → 3S+2H2 O (I) ここでは約10〜50%の過剰なH2 Sを使用する。H2 Sは、ガスとして又は
有機溶媒に溶解させてこの反応器に入れ、多くの場合にはH2 Sはガスとしてこ
の反応器に入れる。SO2 も同様に、ガスとして又は有機溶媒に溶解させてこの
反応器に入れる。反応器に入れる流れの相に関わらずに、両方の反応体が、この
反応器中を流れる有機液体溶媒に溶解し、溶媒は、2つの流入反応体流れのうち
の1つと共に溶解したH2 S又はSO2 を伴わせて反応器に入れ、又は反応器出
口から再循環した循環流れとして反応器に入れる。この反応は、SO2 の大部分
、好ましくはSO2 の実質的に全てを反応させる。ここで使用する場合、「大部
分」という用語は、少なくとも半分、好ましくは80〜90%又はそれ以上を示
している。有機液体溶媒は、反応(I)を促進する溶解した触媒も含有している
。この反応は元素の硫黄を作り、この硫黄は相分離によって生成混合物から回収
することができる。反応は、硫黄の融点よりも高い温度であるが溶媒の沸点より
も低い温度で行い、好ましくは硫黄が重合する温度以下の温度で行う。 (b)第2の段階2においては、第1の段階において反応しなかったH2 Sを
含むH2 Sを以下の反応に従って酸素で燃焼させて、H2 SをSO2 に転化させ
る。 3H2 S+3O2 → 2SO2 +2H2 O (II) H2 Sと共に存在することがある炭化水素は燃焼によってCO2 及びH2 Oにし
て、存在することがある有機硫黄化合物は追加のSO2 をもたらすようにする。 (c)第3の段階3においては、第2の段階において作られたSO2 を吸収に
よって回収して反応器(第1の段階)に戻す。第3の段階におけるSO2 は、溶
解した第1の段階の触媒を伴う溶媒であって第1の段階1において使用する溶媒
によって回収することができる。SO2 及び触媒の両方を含有するこの溶液は、
連続流れ反応器(第1段階)へのSO2 供給物として、その全てをこの反応器に
再循環させることができる。或いは、第3の段階3においてSO2 を回収するの
に使用する溶媒を、第1の段階1の反応器の溶媒とは別にして、この第3の段階
3においてSO2 を回収するのに使用する溶媒からSO2 をストリッピングして
第1の段階1にガスとして送ることができる。第3の段階の吸収は、最終的なガ
スがH2 S及びSO2 を実質的に含有していないようにする。
【0009】 本発明の好ましい態様においては、任意の様々な配置で、これら3つの段階の
上流、中間、及び下流に様々な追加の処理段階を具備して、流量及び流れの移動
を促進し、相を分離し、濃度及び流量を制御し、反応I及びIIにおいて作られ
た水を分離し、そして温度及び圧力のような他の処理パラメータを調節する。本
発明のこれらの特徴及び他の特徴、特性、及び利点は、以下の説明からより良く
理解される。
【0010】 [発明の詳細な説明及び好ましい態様] 図1を参照すると、上述の連続流れ反応器1は第1の段階として機能する。こ
の段階においては、式(I)に従って、H2 S及びSO2 が元素の硫黄及び水に
転化する反応を促進する有機液体の存在下において、これらの反応体を接触させ
る。反応は液相で起こり、またこの液体は均一液相触媒、すなわち液体反応混合
物に溶解した触媒を含有している。
【0011】 H2 S含有流れをガスとして反応器に供給する場合、流れは好ましくは、少な
くとも約20mol %のH2 Sを含有しており、また好ましくは約25mol %から
実質的に約100mol %のH2 Sを含有している。反応器に入るH2 Sの濃度は
本発明においては重要ではなく様々な濃度でよいが、典型的な天然ガス流れ又は
石油燃料処理プラントからのプロセス流れにおけるH2 S濃度よりも高い濃度で
あることが好ましい。所望であれば、ガス流れから溶媒中にH2 Sを選択的に吸
収させて、この溶媒からH2 Sをストリッピングすることによって、この濃度は
容易に増加させることができる。この溶媒は、連続流れ反応器において使用する
溶媒と同じものであってよい。或いは、別の流れの循環において他の溶媒を使用
することができる。反応器から溶媒を引き出す場合、溶媒は、上述の反応(I)
によってもたらされた水も含有していることがあり、ストリッパーは好ましくは
、H2 Sのストリッピングと同時に溶媒から水を蒸発させる。発生するガス流れ
はH2 S及び水蒸気の両方を含有している。いずれの場合においても、好ましい
態様では、連続流れ反応器1に供給するH2 S含有流れは、上述の濃度範囲にお
いて部分的に又は完全に気相である。濃縮の前のH2 S含有ガス混合物は典型的
に、非常に様々なH2 S濃度を有するサワーガスであり、この濃度範囲は0.0
1mol %程度の低い濃度から1.0mol %以上のレベルまでがある。
【0012】 SO2 を液体として連続流れ反応器に入れる態様においては、少なくとも約1
質量%、より好ましくは約1質量%〜約40質量%、最も好ましくは約3質量%
〜約10質量%の濃度で、SO2 吸収器(第3の段階として示されている)にお
いて使用する溶媒にSO2 を溶解することによって、SO2 を液体の形にするこ
とができる。またこれは、反応器に入れる前又は反応器に入れるときに、反応器
を通って独立に循環している溶媒中に溶解することができる。
【0013】 本発明の実施において使用する溶媒は好ましくは、中間から低い粘度を有し、
また反応体、生成物、及び接触する他の成分に対して化学的に不活性なものであ
る。任意の特定の溶媒に関しては、これは溶媒を使用するプロセスの特定の装置
に依存している。好ましい溶媒は、H2 S及びSO2 を容易に吸収し、水と共沸
をせず、反応体、液体硫黄、及び水に対して化学的に不活性であり、且つ液体硫
黄との相溶性が限られている溶媒である。好ましい溶媒は、エチレンオキシド又
はプロピレンオキシドから、活性水素を持つ共反応体との開環反応によってもた
らされる溶媒であって、硫黄及びSO2 の両方に対して不活性である溶媒である
。エチレングリコール及びプロピレングリコールのジエーテル類の多くのもの、
並びにポリグリコールモノエーテル類の多くのものは、これらの条件を満たす。
これらの溶媒中において反応を行う場合、比較的高い酸化状態の硫黄化合物類は
形成されず、従って元素の硫黄及び水が唯一の反応生成物である。例としては、
エチレンオキシド又はプロピレンオキシドからもたらされるグリコール類及びグ
リコールエーテル類があり、特にエチレングリコール、ジエチレングリコール、
トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、及びテトラプロピレング
リコールのエーテル類がある。特定の例は、これらのグリコールの、モノメチル
、ジメチル、モノエチル、及びジエチルのエーテルである。これらのなかでより
好ましいものは、ジエチレングリコールのモノメチルエーテル、並びにトリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及びトリプ
ロピレングリコールのモノメチルエーテル及びジエチルエーテルである。最も好
ましいものは、ジエチレングリコールモノメチルエーテル(DGM)である。本
発明において使用することができる追加の溶媒は、様々なトリアルキルアミン類
及びアルキルジアルカノールアミン類、例えばトリエチルアミン及びメチルジエ
タノールアミン、並びに液体のアルキル及びアリールの第4アンモニウム塩類で
ある。第1アミン類及び第2アミン類は、元素の硫黄と反応するので適当ではな
い。
【0014】 反応(I)の触媒としては第3アミン、特に比較的小さいアルキル基で置換さ
れた第3アミン、比較的小さいアルキル基及びアリールで置換された第3アミン
、及びアリール基で置換された第3アミンが好ましく、これはアミン原子が芳香
環原子であるものを含む。芳香族環窒素を持たない有益な第3アミンの例として
は、N,N−ジメチルアニリン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、
及び混合されたトリアルキルアミン類がある。好ましい触媒は、芳香環窒素を持
つものであって、環の窒素に隣接する炭素原子の置換基による立体障害がないも
のである。特に好ましい触媒は、ピリジン及びイソキノリンであって、環の窒素
に隣接する炭素原子以外の1又は複数の部位が極性基によって随意に置換されて
いるものである。適当な極性基の例としては、ヒドロキシル基、ヒドロキシアル
キル基、アセトアミド基、アセトアミドアルキル基、アセチル基、アセチルアル
キル基、アセチルオキシ基、アセチルオキシアルキル基、アルコキシ基、アルコ
キシアルキル基、アミノ基、アルキルアミノ基、及びアミノアルキル基がある。
これらの用語の「アルキル」の部分は、比較的小さいアルキル基、すなわちC1 〜C6 の、直鎖の又は枝分かれしたアルキル基であって、置換基の極性の特徴を
完全にはマスクしないものである。好ましいアルキル基はC1 〜C4 であり、特
にメチル及びエチルである。特に好ましい置換基は、ヒドロキシル基、ヒドロキ
シメチル基、アセトアミド基、アセトアミドメチル基、アセチル基、アセチルメ
チル基、アセチルオキシ基、及びアセチルオキシメチル基である。最も好ましい
環構造はピリジンであり、最も好ましい触媒は3−(ヒドロキシメチル)ピリジ
ン(3−ピリジルカルビノール)である。
【0015】 溶媒中における触媒の濃度は本発明において重要なものではなく、幅広い範囲
で変更することができる。効率及び経済的な理由から、濃度の典型的な範囲は、
約0.1質量%〜約1.0質量%であるが、この範囲を外れる濃度も効果的に使
用することができる。
【0016】 反応区画1に入るH2 Sは、低い濃度から中間程度の濃度の他のガスを含んで
いることが多い。この他のガスは例えば、CO2 、炭化水素、メルカプタン、C
OS、及びCS2 である。この様な化合物は段階1においては不活性であり、過
剰なH2 Sと共に変化しないで反応器1を通り過ぎる。
【0017】 反応段階に入る反応体供給流れの一方又は両方がガスである場合、この反応器
を通る流れは並流であっても向流であってもよい。並流の場合には、反応器は好
ましくは、乱流固体−液体接触を促進するように設計された不活性な塔充填物の
、緩く充填された充填層である。使用することができる塔充填物の例は、ラシヒ
リング、レッシングリング、ベルルサドル、インタロックスサドル、テラレット
、ポールリング、及び産業的に入手が容易な様々な設計の構造充填物である。向
流流れ反応器は、従来の設計と同様なものである。充填塔、例えば並流流れのた
めに説明した充填塔は、向流流れにおいても使用することができる。また他のも
のは、プレート、例えばバブルキャッププレート、シーブプレート、バルブプレ
ート、及び邪魔板を具備したプレート塔である。
【0018】 反応器内における滞留時間は、重要ではなく幅広い範囲で変更することができ
るが、反応によってSO2 をなくすのに十分な時間であるべきである。H2 Sが
過剰に存在しているので、約0.5秒〜約30秒、好ましくは約1秒〜約20秒
、より好ましくは約1秒〜約15秒の範囲の気相滞留時間で典型的に達成される
。本発明の特に好ましい実施においては、この気相滞留時間は約2秒〜約10秒
である。
【0019】 反応の温度及び圧力は通常、元素の硫黄を分離されている透明で黄色い液相で
もたらすように選択する。これは通常、硫黄の融点(119℃)から硫黄の重合
温度(約155℃)までの温度で反応を行うことによって達成される。好ましい
温度範囲は、約125℃〜約145℃である。反応によって作られる水の少なく
ともいくらかを、反応器において蒸発させて、オフガスの一部として反応器を去
るようにすることも好ましい。しかしながら、固体の結晶化した生成物をそのま
ま扱う設備を製造すれば、硫黄の融点よりも低い温度で反応器を操作することが
可能である。従って比較的広い意味では、反応器は約45℃〜約150℃の範囲
の温度で操作することができる。しかしながら好ましい温度は、上述の温度範囲
である。温度は、溶媒から水が蒸発するようにすることによって又は適当な間接
熱交換によって、所望の範囲に維持する。これを達成する手段は、反応器設計の
分野の当業者にとって明らかである。
【0020】 本発明の方法の第2の段階として示されている炉2は、連続流れ反応器からの
反応していない(過剰な)硫化水素を酸素含有ガスによって燃焼させる。空気が
最も便利であるが、他の酸素含有ガス混合物(ここでは本質的に全ての他の成分
が不活性である)、又は酸素自身を使用することができる。SO3 及び窒素酸化
物(NOx )の生成を避けるために、又はこれらのガスの生成を最小化するため
に、好ましくは炉は、炉を出る燃焼ガス中にほとんど又は全くO2 がないように
操作する。これは、化学量論量の燃料又はそれよりもわずか多い燃料を使用する
条件で燃焼を行うことによって、すなわち炉に入るH2 Sが、上記の反応(II
)において酸素に対してほぼ化学量論量であるか約5%まで過剰である条件で燃
焼を行うことによって達成することができる。本発明の特定の態様においては、
2 Sに対してわずかに過剰の酸素を用いて炉を操作する。H2 S供給物の気体
成分、例えば炭化水素、メルカプタン、COS、及びCS2 は、これらの条件に
おいて完全に燃焼する。硫黄含有化合物は、それらの硫黄をSO2 としてもたら
す。CO2 が供給物の成分である場合、これは変化しないで炉を通過し、またそ
の濃度が過剰である場合にのみ燃焼を妨げる。
【0021】 炉2へのH2 S供給物は、反応段階1をバイパスして迂回したH2 S含有ガス
の全てを含んでいる。これを行う場合、プロセスに供給する全てのH2 Sを反応
段階に送る場合よりもその過剰の程度はおそらく少ないが、反応段階1において
過剰なH2 Sを維持することが更に好ましい。H2 Sのバイパスを含むプロセス
においては、プロセスに供給するH2 Sの約30%まで、好ましくは約10%〜
約30%をバイパスさせることができる。H2 Sのバイパスを使用するか使用し
ないかに関わらず、プロセス全体に供給される全H2 S(H2 Sのバイパスが存
在する場合にはこの分も含む)は、好ましくは反応段階1に供給されるSO2
対して約50%の過剰量になることが好ましい。ここでは、反応(I)の化学量
論量を参照している。
【0022】 本発明のプロセスの第3の段階であるSO2 吸収器3は、煙道ガスからSO2 を再循環させることができる形で回収し、場合によっては再循環のための更なる
準備を行って反応段階1に戻す。吸収溶媒が反応段階1において使用する溶媒と
同じものであり、これをSO2 のキャリアーとして反応器に戻すことも可能であ
る。或いは、吸収溶媒が別の循環路の一部であって、SO2 を反応器に供給する
前に、まずこの循環路からSO2 をストリッピングすることもできる。吸収溶媒
を反応器へのSO2 キャリアーとして使用する場合、溶媒は反応(I)のための
液相触媒も含有している。
【0023】 反応段階1を出る生成物流れから吸収溶媒を回収する場合、この段階1におい
てこの溶媒に加えられた正味の水及び実質的に全ての溶解したH2 Sを、この溶
媒が吸収器に入る前にストリッピングすることが好ましい。このプロセスのため
に好ましい溶媒では、SO2 の溶解度は非常に高い。これらの溶媒は実質的に全
てのSO2 を燃焼ガスから吸収する。吸収器から出る最終的なガス中のSO2
、体積分率で10〜100ppm まで減少させることができ、この濃度は現行の放
出規制値よりもかなり低い。これらの溶媒中におけるCO2 の溶解度は比較的低
く、燃焼ガスから吸収されるCO2 の量は有意の量ではない。
【0024】 従ってSO2 吸収器からの最終的なガスは、実質的にH2 S及びSO2 を含有
していない。本発明の明細書中において使用する場合「実質的に含有していない
」とは、それぞれのガスが少量存在していること、例えばSO2 では約10〜1
00ppm 又はそれ以下であり、またH2 Sでは0.01〜1.0ppm 又はそれ以
下であることを示している。
【0025】 図2〜図6は、本発明の範囲に包含される特定の硫黄回収プロセスの詳細なプ
ロセスフローチャートである。
【0026】 図2は、液相SO2 及び液相触媒とサワー天然ガス供給物11とを使用する反
応のために設計されたプラントのプロセスフローチャートである。ここでは、サ
ワー(sour)天然ガス供給物11は、絶対圧が1,000ポンド/平方イン
チ(psia)(68気圧)であり、2.7mol %のH2 Sと0.1mol %のH 2 Oを含有している。このサワーガスは初めに吸収器12に上向きの流れで通す
。ここでこの吸収器はガスと液体の向流流れを伴う充填塔である。溶解した触媒
を伴う溶媒13は、吸収塔12の上部に入れる。ここでこの溶媒13は、温度が
約40℃(104°F)であり、供給ガス100モルに対して約3kgの割合又
は供給ガス中のH2 Sの吸収に必要とされる最小流量の約1.5倍である。ジエ
チレングリコールモノメチルエーテル(DGM)を溶媒として使用する場合、吸
収器12の充填区画を通って上昇するガス流れは(吸収器中において)、流入す
る溶媒流れ13中に存在する水と平衡になり且つ約10ppm (体積分率)のDG
Mを含有するようになる。充填層の上側の吸収器の部分14では、少量の水の流
れ15を導入して、残っている溶媒を吸収し、吸収器の上部を出るスイート(H 2 Sを含有しない)ガス16中に溶媒が失われるのを防ぐ。
【0027】 吸収器を出るH2 Sに富む溶媒17は、サワーガス供給物中のH2 S及びH2 Oの大部分を含有している。このH2 Sに富む溶媒はバルブ21に通し、ここで
その圧力を大気圧に近い圧力に下げる。その後、熱交換器22において予熱して
から、側流として溶媒ストリッパー23に入れる。この溶媒ストリッパー23の
上部に入っているものは、少量のH2 Sも含有している湿った(wet)溶媒の
流れ24である。湿った溶媒24の流れは、連続流れ反応器25(図1の第1の
段階に対応、これは以下で説明する)からの液体流出物であって、反応しなかっ
たH2 S、反応器25において作られた水蒸気及び液体硫黄を分離した後のもの
である。この分離は、気−液−液分離器26(以下で説明する)において行って
いる。湿った溶媒の流れ24は、反応器において使用する触媒及び溶媒、更に水
及び少量の溶解したH2 Sを含有しており、この湿った溶媒は気−液−液分離器
26においてガスと液体硫黄から分離したものである。
【0028】 溶媒ストリッパー23は大気圧よりもわずかに高い圧力で操作し、またこれは
リボイラ−27によって加熱する。このストリッパーの缶出物として流出するリ
ーン溶媒(lean solvent)28は、実質的にH2 Sを含有しておら
ず且つSO2 を全く含有していない。また、このリーン溶媒28は、約170℃
(338°F)の温度であり、約1%(質量分率)の水を含有している。溶媒ス
トリッパーを出る蒸気流れ29は、サワーガス供給物11から吸収したH2 S、
水、炭化水素、及び他の成分に加えて、気−液−液分離器26から戻った水及び
2 Sを含有している。1モルのH2 Sに対して約2.5モルの水蒸気を含有し
ているこの蒸気は、分縮器31を通して反応器25に送る。
【0029】 リボイラー27への熱の流入は、供給ガス中の1モルのH2 Sに対して約10
2kcalである。DGM溶媒からの水のストリッピング係数Kwater V/Lは7以
上である。溶媒のH2 O含有率を1%まで減少させ且つ溶媒からH2 Sの99.
99%(いずれも重量分率)をストリッピングするのに必要な理論段はたったの
4段である。
【0030】 溶媒ストリッパー23の底部から出るリーン溶媒28は2つの画分に分ける。
このうちの1つの画分34は、SO2 吸収器35(図1の第3の段階に対応、こ
れは以下で説明する)に送り、また他の画分36は、H2 S吸収器12送る。後
者の画分36は、H2 S吸収器12と溶媒ストリッパー23との間で、熱交換器
22においてH2 Sに富む溶媒17を加熱し、その後、熱交換器37において約
40℃(104°F)まで冷却水を用いて更に冷却する。前者の画分34は熱交
換器38に通し、この熱交換器38においてこの画分34が、気−液−液分離器
26から出て溶媒ストリッパー23に入る前の液体流れを予熱するようにする。
この画分のリーン溶媒は、熱交換器39において約40℃(104°F)まで冷
却水を用いて更に冷却し、その後、SO2 吸収器35に入れる。
【0031】 溶媒ストリッパー23からの蒸気流れ29(オフガス)は、1モルのH2 Sに
対して約2.5モルのH2 Oを含有している。水蒸気の約1/3は分縮器31に
おいて分縮させ、凝縮物とガスを含むこの流れ全体を反応器25の上部に入れる
。またこの反応器25の上部には、約45℃(113°F)の温度のSO2 に富
む溶媒41(溶解した触媒も含有する)も導入し、これら2つが並流で充填層3
0を通って下向きに流れるようにする。例えば溶媒41の流量は、サワーガス供
給物11中の1モルのH2 Sに対して0.33kgでよい。反応器自身の活性容
積は、溶媒の1時間当たりの体積流量の約0.075倍であってよく、また約1
/2インチ(1.3cm)のポールリングで充填されていてよい。反応器の入り口
近くの温度は約115℃(239°F)であり、この反応器を出る混合相生成物
流れの温度は120〜140℃に制御する。
【0032】 混合相生成物流れ42は気−液−液分離器26に送り、ここで、(i)液体硫
黄43、(ii)水、H2 S、及び触媒を共に含有する溶媒44、並びに(ii
i)H2 S及び水を共に含有するガス45の、3つの別個の流れに分離する。こ
のH2 S及び水を共に含有するガスの流れ45は、冷却水凝縮器46を通して気
−液分離器47に送る。この分離器から引き出された液体流れ48は2つの流れ
49及び50に分ける。これらの流れのうちの1つである流れ49は、気−液−
液分離器26の上部に戻して追加の溶媒蒸気を吸収させ、それによって溶媒の損
失を防ぐ。加えられたこの水は、分離器26における溶媒中の液体硫黄の溶解度
を減少させる役割も持つ。その後、水は溶媒ストリッパー23において溶媒から
分離する。そのようにして硫黄含有物を減少させる(なくす)と、図示している
熱交換器によって、この熱交換器の表面に固体の硫黄が堆積しないようにして、
リーン溶媒(lean solrent)28を40℃(104°F)まで冷却
することができる。この結果を達成するのに必要とされる水の量は現在では、1
kgのDGMに対して約7.5モルであると考えられている。これは、サワーガス
11中の1モルのH2 Sに対して約0.33モルの水に相当する。
【0033】 第2の流れ50は、小さいH2 S/水のストリッパー51に供給し、ここでH 2 Sをガス52として水53から取り出す。残りの水53は、供給ガスから吸収
された水と反応器25及び炉54(以下において説明する)の両方における反応
によって作られた水との合計の正味の流量である。この様に引き出されたH2
52は気−液分離器47に再び送る。
【0034】 反応器25において作られ且つ気−液分離器26によって分離された液体硫黄
流れ43は、乾燥スチームストリッパー61に供給して、硫黄中に存在すること
がある全てのH2 S及び溶媒62を回収して、これらを気−液−液分離器26に
戻す。生成される硫黄の量は、サワー供給ガス11中のH2 S1モル当たり0.
9999モル以上である。
【0035】 気−液分離器47を出るガス流れ63は、直接に炉54(図1の第2の段階に
対応)に送り、ここで、大気空気64によってこのガス流れを燃焼させる。炉5
4の燃料に富む混合物中では、H2 SがSO2 に転化し、メルカプタン類、CO
S、及び他の硫黄含有化合物中の硫黄含有物もSO2 に転化する。炭化水素及び
他の有機物は燃焼してCO2 及びH2 Oになる。燃焼ガス中のSO2 の濃度が高
いので、H2 、CO、COS、CS2 、又はすすは形成されない。
【0036】 H2 Sの燃焼は95%の効率で118kcal/mol を発生させる。炉を通るボイ
ラーの供給水65からスチームを発生させることによってエネルギーを集める。
このスチームは、ストリッパー23の底部のリボイラー27で使用することがで
きる。炉において発生するこのエネルギーを増加させるためには、ストリッパー
のオフガス45中に存在する有機物の燃焼を行う。この場合には、このオフガス
は気−液分離器47を通してH2 Sと共に炉に送る。
【0037】 炉を出る燃焼ガス66は、炉に入るH2 Sガス1モル当たり、SO2 とH2
をそれぞれ1モルと窒素ガスを6モル含有している。燃焼ガス66はSO2 吸収
器35に送り、ここでリーン溶媒34(実質的にH2 Sを含有しておらず、また
SO2 を完全に含有していない溶媒)によって向流で吸収させる。溶媒としてD
GMを用いると、SO2 及びH2 Oの溶解熱はそれぞれ約9kcal/mol と10kc
al/mol であり、これはDGM1kg当たりSO2 が1モルの流出濃度では、DG
Mに約32℃の温度上昇をもたらす。炉のガスの顕熱も、いずれかの炭化水素の
燃焼による水と共にこの温度上昇に貢献する。温度を制御し且つ吸収器を通る溶
媒の正味の流量を最小化するために、クエンチ流れ67を、吸収器の底部から出
るSO2 含有溶媒68から引き出して、冷却(69)し、そして吸収器に戻す。
2 S吸収器でのように、少量の水の流れ71を、リーン溶媒34の導入箇所よ
りも上のSO2 吸収器35の上部に導入して、煙道ガス72の溶媒含有率を減少
させる。
【0038】 図3は、図2のプロセスフローチャートの変形を示している。ここでこの図3
は、H2 Sを主成分とするサワー供給ガスのために設計されたものである。この
様なガスは、プロセスガス流れからH2 S及び他の酸性ガスを取り除くために使
用するアルカノールアミン(又は活性化炭酸カリウム)吸収器/ストリッパー操
作からのオフガスとして典型的であるが、このH2 Sに富む供給ガスは他の供給
源に起因するものであってもよい。供給ガスは、CO2 、炭化水素、メルカプタ
ン、COS等も含有していてよいが、H2 Sの画分が典型的に50%を超えてお
り、場合によっては100%に近いことがある。溶媒ストリッパー81を除くと
、この例における全ての化合物及び流れは図2における対応する部品と同じであ
る。このプロセスにおいてはこのストリッパー81は、気−液−液分離器26を
出る溶媒中の、水と溶解したH2 Sとを分離する役割のみを行う。
【0039】 上述の吸収器/ストリッパーは図3においては示していないが、これは従来の
構造及び操作を行うものである。吸収器/ストリッパーの吸収器部分において使
用するアミン溶媒は好ましくは、アルカノールアミン、ジアルカノールアミン、
又は炭酸アルカリ金属の水溶液である。アルカノールアミン及びジアルカノール
アミンの中で好ましいものは、(C1 〜C4 アルカノール)−アミン及びジ−(
1 〜C4 アルカノール)アミン、例えばモノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、メチルジエタノールアミン、ジグリコールアミン、プロパノールアミン
、及びイソプロパノールアミンである。炭酸アルカリ金属の中で好ましいものは
炭酸カリウムである。H2 Sは、その後、従来の手段によって溶媒からストリッ
ピングする。
【0040】 H2 Sに富む供給流れ82は連続流れ吸収器/反応器25(図1の第1の段階
に対応)に入れ、ここで並流流れによってSO2 の溶液84と接触させる。この
SO2 の溶液84は、H2 SとSO2 との液相クラウス反応のための均一系触媒
を含有している。吸収器/反応器25における圧力は、絶対圧で1.5〜2気圧
に維持する。反応器の入り口において脱離する全ての溶解したSO2 は反応の進
行に伴って再び吸収される。吸収器/反応器25における接触時間を制御して、
溶液中のSO2 の完全な又は実質的に完全な反応を達成する。
【0041】 吸収器/反応器25の底部を出る流れ85は気相と液相との組み合わせであり
、これは気−液−液分離器26において分離する。この気相は、分離器の頂部に
おいて充填区画86に通して、水87によって洗浄して溶媒蒸気を除去する。蒸
気洗浄区画を出るガス88は必要に応じて冷却して(89)、水90を凝縮させ
、そして凝縮しなかったガス91は炉54に流す。
【0042】 気−液−液分離器26を再び検討すると、2つの液相のうちの下側の部分92
は液体硫黄であり、これは比較的軽い液体溶媒層93と分離する。水は2つの供
給源からこの気−液−液分離器26に入れる。この水の供給源のうちの1つは吸
収器/反応器25からの生成物流れ85であり、他方は気−液−液分離器の塔頂
流れから凝縮させた凝縮物87である。そのようにして分離器に加えられた水は
、溶媒から溶解した硫黄の大部分を分離することを促進して、分離された硫黄が
反応器で作られる硫黄の流れ94の残部に加わるようにする。
【0043】 気−液−液分離器26を出る湿った溶媒101は直接に溶媒ストリッパー81
に供給し、ここでH2 Sと大部分の水をこの溶媒から除去する。ストリッパー8
1を出る溶媒102は冷却して(103)、吸収器35に送る。この時点におけ
る溶媒のSO2 含有率は実質的にゼロであるので、この溶媒は吸収器35でのS
2 の吸収に関して非常に効果的である。
【0044】 炉54は、空気111が化学量論量よりもわずかに多くなるようにしてSO3 の生成を避けながら操作してSO2 を発生させ、このSO2 をSO2 吸収器16
1においてリーン溶媒102で吸収する。硫黄含有化合物、例えばCOS、メル
カプタン等も、この炉54において燃焼させて、そのような化合物を大気中に放
出する危険性をなくして、それらの硫黄成分(SO2 として)及び熱量を回収す
る。炉54は典型的に10体積%〜20体積%のSO2 を含有する排気ガスを発
生させる。このガスは、廃棄熱ボイラー112において約150℃まで冷却し、
SO2 吸収器35に供給する。吸収器を出るSO2 溶液113は、加熱して吸収
器/反応器35に戻す。この方法の1つの特徴は、ストリッパーに入れる湿った
溶媒から水を回収するために必要なスチームが、廃棄熱ボイラーにおいて作られ
るものを超えることである。
【0045】 更なる変形は図4に示されている。H2 Sに富む供給流れ171は連続流れ吸
収器/反応器171(図1の第1の段階に対応)に入れ、ここでこれをSO2
溶液173と並流で接触させる。また、このSO2 の溶液173は、1.5〜2
気圧の絶対圧力で、H2 SとSO2 との液相クラウス反応のための均一系触媒を
含有している。吸着器/反応器における接触時間は、SO2 の完全な反応又は実
質的に完全な反応を達成するのに十分なものである。
【0046】 吸収器/反応器172の底部を出る流れ174は気相と液相の両方を含んでお
り、この流れは気−液−液分離器175において分離する。気相は分離器の頂部
で充填区画176を通って流して、水177で洗浄して溶媒蒸気を除去する。蒸
気洗浄区画(充填層区画)を出るガス178は必要に応じて冷却(179)して
水90を凝縮させ、そしてこの凝縮物を気−液分離器181において凝縮しなか
ったガスと分離し、充填区画176に戻して循環させる。凝縮しなかったガス1
82は炉及び廃棄熱ボイラー183に流す。
【0047】 気−液−液分離器175においては、2つの液相のうちの下側は液体硫黄18
5であり、これはこの2つの液相の上側を構成する溶媒184から分離する。溶
媒184の相は溶媒ストリッパー191に直接に供給し、そこでこの溶媒中に溶
解したH2 Sをスチーム190で分離して、塔頂物192として取り除く。この
ストリッパーの底部から引き出した溶媒193は減圧晶析装置194に送り、こ
こで残っている水の多くをフラッシュさせて溶媒を冷却し、SO2 吸収器195
の操作に必要とされる温度(35℃〜45℃)にする。ここでこのSO2 吸収器
195は、図2のプロセスフローチャートの対応する装置と本質的に同じである
。晶析装置の残留スラリーはサージタンク196にポンプ送出して、ここで晶析
装置において作られた硫黄の結晶を沈降させてより濃縮されたスラリー197を
作る。このより濃縮されたスラリー197は気−液−液分離装置175にポンプ
送出して戻す。気−液−液分離器175においては、濃縮スラリー中の結晶は溶
融して液体硫黄生成物に加わる。H2 S及びSO2 の濃度が低下している純化し
た溶媒198は、サージタンク196から引き出してSO2 吸収器195に送る
【0048】 このプロセスの配置は、その操作のために廃棄熱ボイラーのスチーム流出物の
約20%のみを必要とする。
【0049】 図5のプロセス配置は更に他の例である。この発明の基本的な構成要素は、図
1の第1の段階に対応する充填反応塔201、第2の段階に対応する炉及び廃棄
熱ボイラー202、及び第3の段階に対応するSO2 吸収器203として存在し
ている。ここでは、反応塔201に入れるH2 Sに富む流れ204とSO2 に富
む流れ205の両方が気相である。反応塔においては、これら2つの流れを有機
溶媒206と混合し、両方の気相と液相を並流にしてクラウス反応を液相で行う
。ここでこの有機溶媒206は溶解した均一系触媒を含有している。反応塔20
1は充填物を有しており、またこれは区画207、208、209、210、2
11に分けられており、それぞれの充填区画が気相と液相との強力な混合を提供
する。塔内において蒸発する水212の注入によって、隣接する区画のそれぞれ
の間において冷却を行う。この水の代わりに、他の冷却手段、例えば様々な間接
熱交換方法を使用することができる。この塔の底部からは、ガスと液体の両方を
含有する生成混合物213を気−液−液分離器214に導入し、ここでガスと2
つの液相(溶媒206及び液体硫黄215)を分離する。これは、先の図のプロ
セス配置において行ったのと同様に行う。溶媒206は反応器入り口に再循環さ
せる。
【0050】 ここまでで示されていない図5のプロセス配置の構成要素は、図6のプロセス
配置において明らかになる。図6の以下の説明において示されるこれらの構成要
素の説明は、図5及び図6の両方に適用する。
【0051】 図5の並流流れ塔201は、図9のプロセス配置においては向流流れ塔211
で置き換えられている。この向流流れ塔221はバブルキャップトレイ222を
具備しており、これはガスと液体の滞留時間を独立に制御することを可能にする
。個々のトレイは、液体硫黄と溶媒の深さを独立に設定することも可能にする。
向流流れは、H2 Sに富むガス223及び気体SO2 224を塔221の底部に
おいて導入して上向きに流し、溶解した触媒を含有する有機溶媒225を塔の上
部で導入して重力によって下向きに流すことによって達成される。この系に入る
2 Sに富むガス226の供給に関しては、流入する全流れ226のうちの30
%までの部分227を引き出し、反応塔221をバイパスして迂回させ、炉22
8に直接に送る。
【0052】 H2 Sに富むガス223及びSO2 を含有するガス224の流れを制御して、
2 Sの約80〜90%、又はSO2 の全て若しくは実質的に全てを塔において
反応させる。塔において経済的に効率的な反応速度を維持するために、反応が進
行したときに気相においてH2 Sの濃度を高く維持するべきである。H2 Sに富
むガス供給物が大量の他のガスを含有している場合、ガス供給物中におけるH2 SとSO2 の相対的な供給比を選択して、相対的に大過剰のH2 Sが塔に入るよ
うにすることが好ましい。反対に、H2 Sに富むガスがほぼ純粋なH2 Sである
場合、相対的にわずかに過剰のH2 Sで反応速度を十分に維持することができる
【0053】 図6の配置においては、SO2 流れ224は、H2 Sに富むガス223の入り
口よりも下の箇所で塔221に導入する。SO2 流れの一部のみをこの箇所で導
入する場合であっても、塔において製造された液体硫黄229は塔を出る前にS
2 に富む溶液に接触する。これは、液体硫黄から全ての溶解していないH2
を取り除き、このことは、H2 Sが液体硫黄に対してかなりの溶解度を持ち且つ
その毒性のために望ましくない不純物であるので好ましい。加えて、SO2 の入
り口よりも下で少量のストリッピング蒸気流れを導入して、硫黄229及び溶媒
225の両方からSO2 をストリッピングしてもよい。
【0054】 塔221において起こる反応は、H2 SとSO2 との液相反応であり、このH 2 SとSO2 はそのいずれもが循環溶媒225によって気相から吸収したもので
あり、H2 Sが化学量論的に過剰になるような相対的な比で導入している。反応
温度では、H2 S及びSO2 はグリコール類及びグリコールエーテル類に対して
同様な溶解度を持つ。過剰のH2 Sを使用すると、溶媒中においてH2 Sの濃度
を相対的に高く維持して、SO2 の実質的に完全な反応を促進する。
【0055】 塔225を出る蒸気流れ241は、主に水及び反応しなかったH2 Sとからな
っており、元々のH2 S供給物226に存在していた他の成分を伴っている。蒸
気241は冷却し(242)、気−液分離器243において凝縮した水245を
非凝縮物244と分離する。非凝縮物244は炉228に送り、凝縮物245の
一部は反応塔221に冷却剤として戻す。追加の冷却剤は、図示していないが、
SO2 ストリッパー247を出るSO2 に富む流れ246から凝縮させた水であ
る。
【0056】 反応器蒸気流れからの凝縮物245の残部248はH2 Sで飽和している。凝
縮物のこの部分はサワー水ストリッパー249に送ってH2 Sを除去する。サワ
ー水ストリッパーの塔底生成物の一部250は、SO2 吸収器254の上部にお
いて及びSO2 ストリッパーの上部において洗浄水251のために使用すること
ができる。
【0057】 反応塔221を出た非凝縮物244は、反応塔をバイパスで迂回させたH2
に富むガス供給物の一部227と組み合わせて、この組み合わせた流れを炉22
8に流し、この炉228において空気によって燃焼させる。炉において使用する
空気の量は好ましくは、H2 S、炭化水素、及び他の可燃物の完全な燃焼に必要
とされる化学量論量よりもわずかに多い量である。しかしながら、この過剰な空
気の量はSO3 の生成を避けるのに十分に少ない量に維持する。典型的に炉22
8は10体積%以上の量でSO2 を含有する排気ガスを発生させる。このガスは
、廃棄熱ボイラー255において冷却してSO2 吸収器254に供給する。
【0058】 炉の適当な燃焼レベルの維持に関しては、過剰なCO2 は、従来のクラウス炉
での場合に比べてこの炉ではあまり重要ではない。従来のクラウスプロセスにお
いては、H2 Sの1/3のみを炉において燃焼させ、炉のガスを大過剰のH2
によって希釈するが、これは、ここで説明するプロセスにおいては存在しない。
過剰な量のCO2 又は他の不活性ガスが炉への供給物中に存在する場合、天然ガ
スのような気体燃料を加えて適当な燃焼を確実にすることができる。本発明は、
従来のクラウス反応器においてすすが発生する問題も避ける。従来の方法におい
ては、炉内の燃料に富む混合物中の有機化合物の不完全な燃焼によって生じるす
すは、気相クラウス反応器に入って固相触媒(及び硫黄生成物)を汚染する。本
発明においては、炉の上流において液相でクラウス反応を行うことによってこれ
を避ける。
【0059】 図7において示されているプロセスは、吸収器254及びストリッパー247
において1つの溶媒を使用し、且つ反応塔221において他の溶媒を使用するこ
とを可能にする更なる利点を提供する。従ってこれら2つの溶媒は独立に選択す
ることができ、個々の装置において特定の役割を行うのに最も好ましいものをそ
れぞれ選択することができる。
【0060】 ストリッパー、吸収器、充填塔、分離器、熱交換器、並びに関連するポンプ及
び弁を含む全ての装置及び装置の操作は、従来のものであり、またこれらの装置
は従来の材料から従来の構造で作ったものである。これらの選択は化学プロセス
分野の当業者、特にサワーガス流れの処理の分野の当業者にとっては容易である
【0061】 上記の記載は説明のためのものである。本発明の本質及びその範囲から離れず
に、プロセスフローの構成、相対的な流量、流れの組成、操作条件、及びここで
説明したプロセスの他のパラメータを変更すること又は様々な様式で置き換える
ことは、当業者に明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の方法の3つの主要な段階を説明するブロックフローチャート
である。
【図2】 図2は、供給ガスが、H2 Sの含有率が比較的高く且つ炭素原子が5以上の炭
化水素の含有率が比較的低い高圧サワー天然ガス流れ又は他のH2 S含有流れで
ある本発明の態様を説明するプロセスフローチャートである。ここではSO2
、溶解した触媒も含有する有機溶媒溶液として反応器に供給している。
【図3】 図3は、供給ガスが、プロセスガスからH2 Sを回収するアルカノールアミン
吸収器/ストリッパー操作において一般的であるH2 S含有ガス流れである本発
明の態様を説明するプロセスフローチャートである。ここでは図2の態様と同様
に、SO2 は、溶解した触媒も含有している有機溶媒溶液として低反応器に供給
する。
【図4】 図4は、反応器の下流の相分離装置に再循環される水の量を減少させる本発明
の更なる態様を説明するプロセスフローチャートである。
【図5】 図5は、炉の燃焼ガスから吸収したSO2 を、反応器に供給する前に吸収溶媒
からストリッピングする本発明の更なる他の態様を説明するプロセスフローチャ
ートである。
【図6】 図6は、反応器におけるガスと液体の流れが向流であることを除いて図5の態
様と同様な、本発明の更なる他の態様を説明しているプロセスフローチャートで
ある。
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月9日(2000.5.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項13
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 基本的に、図1において示す本発明は以下のように進む。 (a)第1の段階1において、H2 S含有混合物を連続流れ触媒反応器に流し
、そこでこの混合物をSO2 と接触させて以下のように反応させる。 2H2 S+SO2 → 3S+2H2 O (I) ここでは約10〜50%の過剰なH2 Sを使用する。H2 Sは、ガスとして又は
有機溶媒に溶解させてこの反応器に入れ、多くの場合にはH2 Sはガスとしてこ
の反応器に入れる。SO2 も同様に、ガスとして又は有機溶媒に溶解させてこの
反応器に入れる。反応器に入れる流れの相に関わらずに、両方の反応体が、この
反応器中を流れる有機液体溶媒に溶解し、溶媒は、2つの流入反応体流れのうち
の1つと共に溶解したH2 S又はSO2 を伴わせて反応器に入れ、又は反応器出
口から再循環した循環流れとして反応器に入れる。この反応は、SO2 の大部分
、好ましくはSO2 の実質的に全てを反応させる。ここで使用する場合、「大部
分」という用語は、少なくとも半分、好ましくは80〜90%又はそれ以上を示
している。有機液体溶媒は、反応(I)を促進する溶解した触媒も含有している
。この反応は元素の硫黄を作り、この硫黄は相分離によって生成混合物から回収
することができる。反応は、硫黄の融点よりも高い温度であるが溶媒の沸点より
も低い温度で行い、好ましくは硫黄が重合する温度以下の温度で行う。 (b)第2の段階2においては、第1の段階において反応しなかったH2 Sを
含むH2 Sを以下の反応に従って酸素で燃焼させて、H2 SをSO2 に転化させ
る。 2 S+3O2 → 2SO2 +2H2 O (II) H2 Sと共に存在することがある炭化水素は燃焼によってCO2 及びH2 Oにし
て、存在することがある有機硫黄化合物は追加のSO2 をもたらすようにする。
(c)第3の段階3においては、第2の段階において作られたSO2 を吸収に
よって回収して反応器(第1の段階)に戻す。第3の段階におけるSO2 は、溶
解した第1の段階の触媒を伴う溶媒であって第1の段階1において使用する溶媒
によって回収することができる。SO2 及び触媒の両方を含有するこの溶液は、
連続流れ反応器(第1段階)へのSO2 供給物として、その全てをこの反応器に
再循環させることができる。或いは、第3の段階3においてSO2 を回収するの
に使用する溶媒を、第1の段階1の反応器の溶媒とは別にして、この第3の段階
3においてSO2 を回収するのに使用する溶媒からSO2 をストリッピングして
第1の段階1にガスとして送ることができる。第3の段階の吸収は、最終的なガ
スがH2 S及びSO2 を実質的に含有していないようにする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】 炉54は、空気111が化学量論量よりもわずかに多くなるようにしてSO3 の生成を避けながら操作してSO2 を発生させ、このSO2 をSO2 吸収器35 においてリーン溶媒102で吸収する。硫黄含有化合物、例えばCOS、メルカ
プタン等も、この炉54において燃焼させて、そのような化合物を大気中に放出
する危険性をなくして、それらの硫黄成分(SO2 として)及び熱量を回収する
。炉54は典型的に10体積%〜20体積%のSO2 を含有する排気ガスを発生
させる。このガスは、廃棄熱ボイラー112において約150℃まで冷却し、S
2 吸収器35に供給する。吸収器を出るSO2 溶液113は、加熱して吸収器
/反応器35に戻す。この方法の1つの特徴は、ストリッパーに入れる湿った溶
媒から水を回収するために必要なスチームが、廃棄熱ボイラーにおいて作られる
ものを超えることである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】 吸収器/反応器172の底部を出る流れ174は気相と液相の両方を含んでお
り、この流れは気−液−液分離器175において分離する。気相は分離器の頂部
で充填区画176を通って流して、水177で洗浄して溶媒蒸気を除去する。蒸
気洗浄区画(充填層区画)を出るガス178は必要に応じて冷却(179)して 水を 凝縮させ、そしてこの凝縮物を気−液分離器181において凝縮しなかった
ガスと分離し、充填区画176に戻して循環させる。凝縮しなかったガス182
は炉及び廃棄熱ボイラー183に流す。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正内容】
【0055】 塔221を出る蒸気流れ241は、主に水及び反応しなかったH2 Sとからな
っており、元々のH2 S供給物226に存在していた他の成分を伴っている。蒸
気241は冷却し(242)、気−液分離器243において凝縮した水245を
非凝縮物244と分離する。非凝縮物244は炉228に送り、凝縮物245の
一部は反応塔221に冷却剤として戻す。追加の冷却剤は、図示していないが、
SO2 ストリッパー247を出るSO2 に富む流れ246から凝縮させた水であ
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】 気液分離器243を出た非凝縮物244は、反応塔をバイパスで迂回させたH 2 Sに富むガス供給物の一部227と組み合わせて、この組み合わせた流れを炉
228に流し、この炉228において空気によって燃焼させる。炉において使用
する空気の量は好ましくは、H2 S、炭化水素、及び他の可燃物の完全な燃焼に
必要とされる化学量論量よりもわずかに多い量である。しかしながら、この過剰
な空気の量はSO3 の生成を避けるのに十分に少ない量に維持する。典型的に炉
228は10体積%以上の量でSO2 を含有する排気ガスを発生させる。このガ
スは、廃棄熱ボイラー255において冷却してSO2 吸収器254に供給する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】 図において示されているプロセスは、吸収器254及びストリッパー247
において1つの溶媒を使用し、且つ反応塔221において他の溶媒を使用するこ
とを可能にする更なる利点を提供する。従ってこれら2つの溶媒は独立に選択す
ることができ、個々の装置において特定の役割を行うのに最も好ましいものをそ
れぞれ選択することができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 1111 Franklin Street, 12th Floor,Oakland,C alifornia 94607−5200,Un ited States of Amer ica

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 H2 S含有流れを処理してこの流れ中のH2 Sを元素の硫黄
    に転化させる方法であって、 (a)前記H2 S含有流れを連続流れ反応器に供給し、そしてこの反応器にお
    いて下記の(i)〜(iii)の条件で、前記H2 S含有流れをSO2 含有流れ
    及び有機液体溶媒に接触させて、実質的に全てのSO2 を液体状の元素の硫黄に
    転化させ、且つ前記液体状の元素の硫黄及び未反応のH2 Sを含有する反応器の
    流出物を生成すること、 (i)前記有機液体溶媒が、下記の液相反応(I)を促進する均一系触媒を
    含有するようにし、 2H2 S+SO2 → 3S+2H2 O (I) (ii)前記反応器内の温度を、前記溶媒の沸点以下であるが融点以上の温
    度に維持し、そして (iii)前記H2 S含有流れ及び前記SO2 含有流れを、反応(I)に関
    して、H2 SがSO2 に対して過剰になるような相対的な供給量で供給すること
    、 (b)下記の反応(II)によって、前記未反応のH2 SをO2 含有ガスによ
    って燃焼させて、この未反応のH2 SをSO2 に転化させ、且つSO2 及びH2 Oを含有する燃焼ガスを生成すること、 3H2 S+3O2 → 2SO2 +2H2 O (II) (c)前記燃焼ガスをSO2 吸収器に通して、この燃焼ガスから実質的に全て
    のSO2 を回収し、それによって最終的なガスが実質的にH2 S及びSO2 を含
    有していないようにし、且つそのように回収された前記SO2 の全てを、前記連
    続流れ反応器への全SO2 供給物として再循環させること、 を含むH2 S含有流れのH2 Sを元素の硫黄に転化させる処理方法。
  2. 【請求項2】 (a)(ii)における前記温度を119℃〜155℃に維
    持する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 (a)(ii)における前記温度を125℃〜145℃に維
    持する請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記H2 S含有流れがガス流れであり、前記SO2 含有流れ
    が前記溶媒に溶解した液相SO2 であり、且つ前記触媒も前記溶媒に溶解してい
    る請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記H2 S含有流れ及び前記SO2 含有流れの両方がガス流
    れであり、これらの両方を前記反応器において、溶解した前記触媒を含有する前
    記溶媒によって吸収させる請求項1に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記反応器が塔タイプの気−液接触器であり、この接触器に
    おいて両方の前記ガス流れを、前記溶媒及び前記液体状の元素の硫黄に対して並
    流で流す請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記反応器が塔タイプの気−液接触器であり、この接触器に
    おいて両方の前記ガス流れを、前記溶媒及び前記液体状の元素の硫黄に対して向
    流で流す請求項5に記載の方法。
  8. 【請求項8】 (d)前記反応器の流出物を分離器に通して、液体硫黄相、
    有機液相、及び気相を別々の流れに分離すること、 (e)スチームストリッパーにおいて前記有機液相からH2 Sを抽出して、液
    体のストリッパー缶出物流れが実質的にH2 Sを含有しない有機溶媒、水、及び
    硫黄になるようにすること、 (f)減圧晶析器において前記液体のストリッパー缶出物流れをフラッシュさ
    せて、前記液体のストリッパー缶出物流れから前記水の実質的な量を蒸発させ且
    つこの液体のストリッパー缶出物流れから硫黄を沈殿させ、それによって結晶化
    硫黄のスラリーを作ること、 (g)前記スラリー中において結晶化硫黄を沈降させて、濃縮スラリー及び純
    化した溶媒を作ること、並びに (h)前記純化した溶媒を前記SO2 吸収器に供給し、且つ前記濃縮スラリー
    を工程(d)の前記分離器に供給すること、 を含む請求項5に記載の方法。
  9. 【請求項9】 工程(a)の前記連続流れ反応器に通していない追加のH2 S含有ガス流れを、前記反応器の流出物からの前記未反応のH2 Sと組み合わせ
    て工程(b)に供給することを更に含み、ここで前記追加のH2 S含有ガス流れ
    中のH2 Sがこの方法に供給する全H2 Sの約10%〜約30%の量であり、ま
    たこの方法に供給する全H2 Sが、式(I)に関しては、前記連続流れ反応器に
    供給する前記SO2 に対して約50%過剰である請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 工程(a)において作られた前記液体状の元素の硫黄を液
    相のSO2 と接触させて、この液体状の元素の硫黄から、溶解したH2 Sを除去
    することを更に含む請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記SO2 含有流れを、前記H2 S含有流れの導入箇所よ
    りも下方の箇所で前記塔タイプの気−液接触器に導入し、これらの流れの両方を
    、この気−液接触器内を下向きに流れる液体に対して向流で上向きに流して、液
    体状の元素の硫黄から溶解したH2 Sを除去してから、この液体状の元素の硫黄
    をこの接触器から引き出すことを更に含む請求項7に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記溶媒を、エチレングリコール、ジエチレングリコール
    、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール
    、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、及びテトラプロピレン
    グリコールのエーテルからなる群より選択する請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記溶媒を、エチレングリコール、ジエチレングリコール
    、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、プロピレングリコール
    、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、及びテトラエチレング
    リコールの、モノメチル、ジメチル、モノエチル、及びジエチルエーテルからな
    る群より選択する請求項1に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記溶媒を、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
    ール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、及びトリプロピレング
    リコールの、モノメチル及びジメチルエーテルからなる群より選択する請求項1
    に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記均一系触媒を、環上の窒素に隣接する炭素原子を除く
    1又は複数の部位が極性基で置換されていてもよいピリジン及びイソキノリンか
    らなる群から選択し、ここで前記極性基を、ヒドロキシル基、ヒドロキシアルキ
    ル基、アセトアミド基、アセトアミドアルキル基、アセチル基、アセチルアルキ
    ル基、アセチルオキシ基、アセチルオキシアルキル基、アルコキシ基、アルコキ
    シアルキル基、アミノ基、アルキルアミノ基、及びアミノアルキル基からなる群
    より選択する請求項1に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記均一系触媒を、環上の窒素に隣接する炭素原子以外の
    部位が置換されているピリジン及びイソキノリンからなる群から選択し、ここで
    前記置換が、ヒドロキシル基、ヒドロキシメチル基、アセトアミド基、アセトア
    ミドメチル基、アセチル基、アセチルメチル基、アセチルオキシ基、及びアセチ
    ルオキシメチル基からなる群より選択されるものによる請求項1に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記均一系触媒が、環上の窒素に隣接する炭素原子以外の
    部位が置換されているピリジンであり、この置換がヒドロキシメチル基、アセト
    アミド基、アセトアミドメチル基、アセチル基、アセチルメチル基、アセチルオ
    キシ基、及びアセチルオキシメチル基からなる群より選択されるものによる請求
    項1に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記均一系触媒が、3−(ヒドロキシメチル)ピリジンで
    ある請求項1に記載の方法。
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