【発明の詳細な説明】
性能が向上した電気通信コネクタ関連出願へのクロスリファレンス
本出願は、1998年1月15日に出願された米国出願第09/007,31
3号の一部継続出願である。発明の背景 発明の属する分野
本発明は、一般的に電気通信コネクタに関し、特に向上した性能特性を有する
電気通信プラグおよびアウトレット(プラグ差込み口装置)に関する。
従来技術
電気通信システムの改良により、伝送ラインを通じて音声および/またはデー
タ信号をますます高い周波数にて伝送することが可能になった。ツイストペアケ
ーブリング構成品の複数の性能レベルを規定する数種の工業規格が、確立されて
いる。商業ベースの電気通信構成品および設備のための国際的基準であると多く
の人々によって見なされている主要な基準は、ANSI/TIA/EIA−56
8−A(/568)商業建物電気通信ケーブリング規格および150/IEC1
1801(/11801)顧客領域のための一般的ケーブリング規格である。た
とえば、カテゴリ3,4,および5のケーブルおよび接続用ハードウェアは、/
568と/11801との両規格にて規定されており、さらに他の全国的および
地域的仕様においても規定されている。これらの仕様において、カテゴリ3構成
品の必要伝送条件は16MHZまで規定されている。カテゴリ4構成品の必要伝
送条件は、20MHZまで規定されている。カテゴリ5構成品の必要伝送条件は
、100MHZまで規定されている。新しい規格が現在も継続的に作成されてお
り、将来の規格では少なくとも600MHZまでの必要伝送条件を要するものと
予想
される。そのような伝送レートを達成するには、完全にシールドされたツイスト
ペアケーブルが必要となる。このツイストペアケーブルでは、各ペアが個別にフ
ォイルまたはスクリーンに包まれており、さらにすべてのペアが共にフォイルま
たはスクリーンの層に包まれている。
上記にて参照した必要伝送条件はまた、近端クロストーク(near-end crossta
lk;NEXT)に関する制限をも規定している。電気通信コネクタは、数セット
のペアにて構成されており、通常はチップリングコネクタから成る。電気通信コ
ネクタは小型化されているため、隣接するペアは互いに近接して配置され、隣接
ペア間にクロストークが生じる。近端クロストークに関する必要条件に従うため
に、当業界においては多様な技術が使用されている。
米国特許第5,593,311号には、コネクタの接触子問におけるクロスト
ークを低減するよう設計された、シールドコンパクトデータコネクタが開示され
ている。ペアの接触子が、金属チャネル内にて配置されている。コネクタが接続
されると、チャネルが互いに押し付け合うことで、各ペアが金属シールド内に囲
われる。米国特許第5,593,311号の設計の一つの欠点は、金属チャネル
同士が突合わせ接続にて連結する点である。一つの表面が隣接する表面に押し付
けられ、重なる部分はない。すべての構成部品はある程度の製造許容誤差を含む
ため、シールド間に間隙が生じシールド効果が低減してしまう可能性がある。他
の欠点は、フォイルを除去したワイヤがコネクタの後部にて互いに露出されるこ
とがあり、クロストークが発生し得る点である。したがって当業界では、ペアシ
ールディングが改良されたコネクタが必要であると認められる。発明の概要
従来技術における上述および他の欠点および欠陥は、本発明の性能が向上した
電気通信コネクタによって克服または緩和される。一つの実施形態では、コネク
タはプラグおよびアウトレットから成る。接続時には、各々が一対の接触子を収
納する4つのシールドされたカドラント(四分区間)を形成する。他の実施形態
では、コネクタはプラグおよびアウトレットから成り、接続時には、各々が一対
の接触子を収納する2つのシールドされたカドラントを形成する。本発明のさら
なる実施形態では、プリント回路基板(PCB)コネクタが提供され、そのコネ
クタはプラグおよびアウトレットから成り、接続時には、各々が一対の接触子を
収納する4つのシールドされたカドラントを形成する。この実施形態は、回路基
板上の実装に特に適している。本発明のさらに他の実施形態では、金属ラッチサ
ブアセンブリを有する改良型プラグ上部カバーが提供される。このサブアセンブ
リによって、プラグケーブルスクリーンからアウトレットケーブルスクリーンへ
の電気経路がより直接的になる。本明細書に記載され本発明の改良型コネクタを
説明するすべての実施形態において、プラグ内のシールド部材は重なり合い、ま
たアウトレット内のシールド部材も重なり合う。さらに接続時には、アウトレッ
ト内のシールド部材は、プラグ上の隣接するシールド部材に重なる。各シールド
部材接合部にてシールド部材が重なることは、シールディングを向上させ、クロ
ストークを低減する。
本発明の上述および他の特徴並びに利点は、以下の詳細な説明および図面から
、当業者によって認識され理解されるであろう。図面の簡単な説明
以下の図面において、数枚の図にわたって同様の要素には同様の符号を付す。
図1は、本発明による一つの実施形態の組立済みプラグを示す斜視図である。
図2は、図1のプラグを示す分解斜視図である。
図3は、図1のプラグ上部カバーを示す分解斜視図である。
図4は、図1のプラグ下部カバーを示す分解斜視図である。
図5は、図1のプラグ接続子担持体を示す分解斜視図である。
図6は、終端キャップを含む図1のプラグを示す分解斜視図である。
図7は、図1のプラグを示す他の分解斜視図である。
図8は、図1のプラグの組立手順を示す斜視図である。
図9は、図1のプラグの組立手順を示す斜視図である。
図10は、図1のプラグの組立手順を示す斜視図である。
図11は、図1のプラグの組立手順を示す斜視図である。
図12は、図1のプラグの組立手順を示す斜視図である。
図12Aは、図1のプラグの他の実施形態を示す斜視図である。
図12Bは、図1のプラグの他の実施形態を示す斜視図である。
図13は、アウトレットの一つの実施形態を示す斜視図である。
図14は、図13のアウトレットを示す分解斜視図である。
図15は、図13のアウトレットコアを示す断面図である。
図16は、図13のアウトレット上部カバーを示す分解斜視図である。
図17は、図13のアウトレット下部カバーを示す分解斜視図である。
図18は、図13のアウトレット接触子担持体を示す分解斜視図である。
図19は、終端キャップを含む図13のアウトレットを示す分解斜視図である
。
図20は、図13のアウトレットの組立手順を示す斜視図である。
図21は、図13のアウトレットの組立手順を示す斜視図である。
図22は、図13のアウトレットの組立手順を示す斜視図である。
図23は、前面プレート内に設置された図13のアウトレットを示す斜視図で
ある。
図24は、前面プレート内に設置された図13のアウトレットに接続された図
1のプラグを示す斜視図である。
図25は、図1のプラグを示す側面図である。
図26は、図25の線26−26に沿って得られる断面図である。
図27は、図25の線27−27に沿って得られる断面図である。
図28は、互いに接続された図1のプラグおよび図13のアウトレットを示す
側面図である。
図29は、図28の線29−29に沿って得られる断面図である。
図30は、図28の線30−30に沿って得られる断面図である。
図31は、図28の線31−31に沿って得られる断面図である。
図32は、図28の線32−32に沿って得られる断面図である。
図33は、本発明による第一の代替実施形態の組立済みプラグを示す斜視図で
ある。
図34は、図33のプラグおよびラッチを示す分解斜視図である。
図35は、図33のプラグ上部カバーを示す分解斜視図である。
図36Aは、図33のプラグ下部カバーを示す斜視図である。
図36Bは、終端キャップを含む図33のプラグを示す分解斜視図である。
図37は、図33のプラグを示す他の分解斜視図である。
図38は、図33のプラグの組立手順を示す斜視図である。
図39は、図33のプラグの組立手順を示す斜視図である。
図40は、図33のプラグの組立手順を示す斜視図である。
図41は、図33のプラグの組立手順を示す斜視図である。
図42は、本発明の第一の代替実施形態のアウトレットを示す斜視図である。
図43は、前面プレート内に設置された図42のアウトレットに接続された図
33のプラグ二つを示す斜視図である。
図44は、本発明による第二の代替実施形態のプラグを示す斜視図である。
図45は、図44のプラグを示す分解斜視図である。
図46は、図44のプラグの上部カバーおよびラッチを示す分解斜視図である
。
図47は、図44のプラグおよび図42のアウトレットを示す側面図である。
図48は、図47の線48−48に沿って得られる断面図である。
図49は、プリント回路基板との使用に適した本発明によるアウトレットコア
を示す斜視図である。
図50は、図49のアウトレットのコア部分を示す斜視図である。
図51は、プリント回路基板との使用のためのアウトレットを示す分解斜視図
である。
図52は、図51のアウトレットを示す他の斜視図である。
図53は、図51のアウトレットの下部接触子担持体を示す斜視図である。
図54は、図51のアウトレットの上部接触子担持体を示す斜視図である。
図55は、図49の二つのプリント回路基板用アウトレットコアの、簡略化さ
れたプリント回路基板への取り付けを示す斜視図である。
図56は、図49の二つのプリント回路基板用アウトレットの、簡略化された
プリント回路基板への取り付けを示す斜視図である。
図57は、図56のアウトレット1000に接続された図44のプラグ900
を示す斜視図である。
図58Aは、図56のアウトレット1000に接続された図44のプラグ90
0を示す他の斜視図である。
図58Bは、図56のアウトレット1000に接続された図44のプラグ90
0を示す背面図である。
図59は、図58Bの線59−59に沿って得られる断面図である。
図60は、図51のアウトレット1000を示す前面図である。
図61Aは、図60の線61A−61Aに沿って得られる断面図である。
図61Bは、図60の線61B−61Bに沿って得られる断面図である。発明の詳細な説明
図1は、本発明に従い組立済みプラグを、全体的に100として示す斜視図で
ある。プラグ100は、上部カバー102と、下部カバー104と、コア106
とを含む。上部カバー102、下部カバー104、およびコア106はすべて導
電性であり、本明細書にて説明するとおりシールディングを提供する。これらの
導電性構成品は、金属、金属化プラスチック、または他のいずれの既知の導電性
材料で構成してもよい。コア106は、絶縁性(たとえばプラスチック)接触子
担持体108を支持する。各接触子担持体108は、対を成す二つの接触子11
0を含む。ブーツ112は、ひずみを軽減させるものであり、曲げ自在なプラス
チックまたはゴムから成る。また図1に、ブーツ112に挿入されているケーブ
ル10を示す。ラッチ114が上部カバー102の上に設けられ、それによって
本明細書にて説明するとおりにプラグ100をアウトレット300へ結合する。
図2は、プラグ100の分解斜視図である。ラッチ114は、支点118にて
上部カバーに固定されるラッチ本体116から成る。アウトレット300に形成
される溝と連結するよう、リップ120がラッチ本体116の下部に設けられる
。それにより、プラグ100はアウトレット300に固定される。ラッチ114
の重要な特徴は、ラッチ本体116を上部カバー102に結合させるラッチ延伸
部122である。ラッチ延伸部122は、曲げ自在な弓形部材であり、ラッチ本
体116に圧力が印加された時には撓む。電気通信プラグは、設置工事の際には
しばしば引張られて壁空間に通される。ラッチ延伸部122によって、プラグ1
0
0は他のケーブル、壁の角、およびスタッドなどに引っかかりにくくなっている
。上部カバー102は半円形溝129を含み、下部カバー104は同様の半円形
溝129を含む。それらの半円形溝129は、以下に説明するとおり、ブーツ1
12の円形リップ113(図7)を受ける。上部カバーの二つのラッチ128は
下部カバーの二つの凹部130に連結し、上部カバー102を下部カバー104
に固定する。
プラグコア106は、第一の平坦シールド132と、第一の平坦シールド13
2に実質的に直交する第二の平坦シールド134とを含む。プラグコア106は
さらに、側璧136を含む。各側壁136の上部および下部には、リッジ140
が備えられる。リッジ140は、側壁136を越えて延伸し、上部カバー102
および下部カバー104の縁142に重なる。リッジ140は、概ね三角形の断
面を有するように図示されるが、本発明の範囲から逸れることなく異なる形状を
用いることができると理解される。リッジ140は、上部および下部カバー内に
コア106を配置させ、上部カバーおよび下部カバーの縁に重なることで、突合
わせ接続より優れたシールディングを提供する。第二平坦シールド134も同じ
く、上部および下部表面にてリッジ144を含む。図2に示すとおり中央リッジ
144は三角形であるが、本発明から逸れることなく異なる形状を用いることが
できると理解される。中央リッジ144は、図3および4に関連して以下に説明
するとおり、上部カバー102および下部カバー104内に形成されるチャネル
178に連結する。
各側壁136の内側表面に、二つのリブ146が形成される。これらのリブは
、第一平坦シールド132に対して平行であり、且つそれに対して間隔をあけて
設けられる。同様のリブが、第二平坦シールド134の各表面上にも形成される
。接触子担持体108は、第一平坦シールド132上に設置される平坦ベース1
48を有する。ベース148は、ベースから延伸する二つのフランジ150と、
それらのフランジ150に隣接するストップ152とを含む。接触子担持体がコ
ア106内に設置されると、フランジ150がリブ146の下に配置され、それ
により接触子担持体108は第一平坦シールド132に固定される。接触子担持
体は、ストップ152がリブ146の端部に接触するまで、コア106内へスラ
イ
ドされる。その位置にて、第二のフランジ156が、第二平坦シールド134に
形成されたノブ154の下に配置される。接触子担持体108はまた、平坦ベー
ス148に対して実質的に垂直に延伸するリップ158を含む。このリップ15
8は、第一平坦シールド132の縁を越えて延伸することによって、接触子担持
体108がコア106から滑り出ることを防止する。接触子担持体108および
接触子160のさらなる詳細は、図5に関連して以下に説明する。各側壁136
の内側および第二平坦シールド134の各側面はまた、第一の棚部149および
第二の棚部147を含む。それらの棚部は、図6〜図10に関連して以下に説明
するとおり、終端キャップをプラグコア106に固定する際に用いられる。
図3は、上部カバー102を示す分解斜視図である。上部カバーは、ケーブル
10の接地層をプラグコア106に電気的に接続するシールド接触子164を含
む。シールド接触子164は導電性であり、金属から成ることが好ましい。シー
ルド接触子164は、ケーブルの形状に概ね沿うように形成された弓形部166
を有する。弓形部166は、ケーブル10の接地層およびケーブル被覆を貫通す
るトケ168を含む。それにより、シールド接触子164は電気的および機械的
にケーブル10に接続される。シールド接触子164は、パッド170を含む。
パッド170には、上部カバー102に設けられた二つのポスト(柱)176を
収納する二つの開口172が形成される。ポスト176と開口172との間の摩
擦により、シールド接触子164は上部カバー102に固定される。タブ174
が、パッド170から延伸しプラグコア106に接触する。プラグコア106の
中央リッジ144を受けるチャネル178が、上部カバー102内に形成される
。それにより、中央リッジ144にチャネル178の側壁が重ねられ、従来の突
合わせ接続より優れたシールディングが提供される。第二平坦シールド134を
受けるためのノッチ162が、上部カバー102の前面103に設けられる。プ
ラグ100の前面103もまた、アウトレット300の前面317の延伸部を以
下に説明するとおりに収納する三つの凹領域163を含む。上部カバー102は
、側壁凹部139を有する。側壁凹部139は、プラグコア106の後部延伸部
137(図6)を受け、それによりプラグコア側壁328の後部とプラグ上部カ
バーとの間の重なり部分を形成する。上部カバー102はさらに、上部側壁延伸
部
143を有する側壁105を含む。上部側壁延伸部143は、下部側壁凹部34
3(図4)に連結し、それにより上部プラグカバー102の側壁105と下部プ
ラグカバー104の側壁107との重なり部分を形成する。
図4は、下部カバー104の分解斜視図である。下部カバー104と上部カバ
ー102とは、同じ手法にてシールド接触子164を使用する点で類似している
。下部カバー104はさらに、第二平坦シールド134の中央リッジ144を収
納するチャネル178を含む。それによって上述のとおり、中央リッジ144に
はチャネル178の側部が重ねられ、従来の突合わせ接続より優れたシールディ
ングが提供される。第二平坦シールド134を受けるためのノッチ162が、下
部カバー104の前面103に設けられる。下部カバー104は、上部カバー1
02と同様の、側壁凹部139を有する側壁107を含む。側壁凹部139は、
側壁136の後部延伸部137を受ける。下部カバー104はさらに、上部カバ
ー102の側壁延伸部143を収納する第二の側璧凹部343を有する。下部カ
バー104の前面103は、上部カバー102のものと類似し、アウトレット3
00の前面317の延伸部を受ける凹部163を含む。下部カバー104の前面
103はさらに、凹部163によって分割されたリップ165を含む。リップ1
65は、アウトレットコア306の底壁332の外側表面に重なる。
図5は、接触子担持体108の分解斜視図である。接触子担持体は、各々が接
触子160を収納する二つのチャネル186を含む。各接触子160は、概ね平
坦な本体180と、接触端182と、終端部183とを有する。終端部は、絶縁
排除接触子(insulation displacement contact)184を含む。絶縁排除接触
子184は当業界にて周知のとおり、ケーブル10内の各ワイヤの絶縁部を貫通
し、そのワイヤとの電気的接点を形成する。絶縁排除接触子184内のワイヤの
設置方法は、図8〜10に関連して本明細書にて説明する。各絶縁排除接触子は
、本体180の長手軸に対して45度の角度を形成する。図1に示すとおりプラ
グ100は、各々が一対の接触子160を有し合計で八つの接触子を有する四つ
の接触子担持体108を含む。
図6は、終端キャップ186を含むプラグ100の分解斜視図である。終端キ
ャップ186は、接触子160の各ペアに対して設けられる。当業界にて周知の
とおり終端キャップは、ワイヤを絶縁排除接触子に押し付け、絶縁部を貫通させ
、ワイヤと絶縁排除接触子とを電気的に接続させる。終端キャップ186は、第
一のリップ188および第二のリップ190を含み、それらのリップは、プラグ
コア106の棚部149および147にまたがる。第一リップ188および第二
リップ190は斜面を有し、また第一棚部149および第二棚部147も同様に
斜面を含む。それにより、以下に開示するとおり、終端キャップ186の設置が
簡単になっている。各終端キャップ186はまた、絶縁排除接触子184を受け
るための二つの接触子開口192と、ケーブル10のワイヤを受けるための一対
のワイヤ開口194とを含む。ワイヤ開口194は、プラグコア106内にて絶
縁排除接触子184に整列する。図6はプラグを、顧客が受け取る状態にて表す
。終端キャップ186はプラグコア106内に配置され、第一の位置に保持され
る。第一リップ188は、第一棚部149の上に位置することで終端キャップ1
86を第一位置に保持する。第二リップ190は、第一棚部149の下に位置す
ることで、終端キャップ186がプラグコア106から不注意に取り外されるこ
とを防止する。
図7は、プラグ100を示す他の分解斜視図である。図7に示すとおり、各終
端キャップ186は、第一リップ188および第二リップ190が第一棚部14
9にまたがることにより、第一位置に保持される。ブーツ112は、上部カバー
102および下部カバー104に形成される溝129に連結する円筒形リップ1
13を含む。リップ113に直交するスロット115をブーツ112に設けても
よい。それにより、ブーツ112の取付時にリップ113を拡張させることがで
き、ブーツ112の取付および取外しに要する力を低減させる。
以下に、プラグ100内におけるワイヤの設置方法を図8〜12に関連して説
明する。図8に示すとおり、ケーブル10は八本のワイヤ198を含む。ワイヤ
198の各ペアは、ワイヤペアシールド200によって包まれている。接地層1
96は同じくケーブル10内に収納されており、ケーブル10の外側被覆の上に
折り返されている。ワイヤ198は、終端キャップ186のワイヤ開口194内
に挿入される。上述のとおり各ワイヤ開口194は一つの絶縁排除接触子184
に整列し、したがって各ワイヤ198は一つの絶縁排除接触子184の上方に配
置される。ブーツ112は、ワイヤ198を終端キャップ186内に挿入する前
に、ケーブル10に被せられると理解される。図9は、ワイヤ開口194内に配
置されたワイヤ198を示す。ワイヤ198を終端キャップ186内に配置した
後、各終端キャップ186をプラグコア106に押し付ける力を、図9の矢印で
示す方向に印加する。簡単に設置するために、四つのすべての終端キャップ18
6に同時に力を印加する片手ツール(single hand tool)を使用することができ
る。
図10は、第二の位置における終端キャップ186を示す。第一リップ188
および第二リップ190は現時点で、第二棚部147にまたがることで終端キャ
ップ186を第二位置に保持する。この状態にて、ワイヤ開口194内に配置さ
れたワイヤ198は、絶縁排除接触子184に押し付けられる。当業界で周知の
とおり、絶縁排除接触子184は各ワイヤ198の絶縁部を裂き、それによりワ
イヤ198と接触子160との電気的接点を形成する。図10に示す本発明の重
要な態様は、バッファゾーン206の使用である。第一平坦シールド132およ
び第二平坦シールド134の長さは、第一平坦シールド132および第二平坦シ
ールドの一部が各終端キャップ186の後部を越えて延伸しバッファゾーン20
6を確立する長さである。各ワイヤペアは、バッファゾーン206内に位置する
。設置作業の際に、個別のワイヤをワイヤ開口194に挿入するためにワイヤペ
アシールド200を除去することから、バッファゾーン206は重要である。設
置者がワイヤペアシールド200を推奨される長さにて厳密に除去したと想定し
ても、600MHZを越える周波数では、少量の露出ワイヤによって隣接するペ
ア間のクロストークが発生する。非理想的な設置作業では、設置者はワイヤペア
シールド200を多く除去しすぎる。したがってバッファゾーン206は、理想
的または非理想的設置作業の際のクロストークを低減し、コネクタ性能を向上さ
せる。バッファゾーンは、終端キャップ186の後部から測定して、最悪の場合
の設置作業における露出ワイヤ198(ワイヤペアシールドが除去された)の長
さを越える長さを有するべきである。
設置手順の次のステップは、図11に示すとおり、上部カバー102および下
部カバー104をプラグコア106に取り付けることである。上部カバー102
および下部カバー104はそれぞれ、突起部202を有する。それらの突起部2
02は、プラグコア106の類似形状の凹部204に連結することで、上部カバ
ー102および下部カバー104をプラグコア106に固定する。さらに、上部
カバーラッチ128が下部カバー開口130に連結し、上部カバー102を下部
カバー104に固定する。シールド接触子164のトゲ168は、接地層196
およびケーブル被覆を貫通し、シールド接触子164をケーブル10に機械的お
よび電気的に接続する。プラグ組立の最終ステップは、ブーツ112をプラグに
固定することである。図12に示すようにブーツ112は、上部および下部カバ
ーに嵌められる。ブーツ112の内側表面のリップ113が、上部カバー102
および下部カバー104に形成された溝129に連結する。
図12Aは、他の実施形態によるプラグの斜視図である。図12Aに示すとお
りブーツ112は、上部カバー102に形成されたポスト124および下部カバ
ー104に形成されたポスト126(図12B)を収納する、二つのL字形チャ
ネル197を有する。ポスト124および126をチャネル197内に配置し、
ブーツ112を回転することにより、ブーツ112は上部カバー102および下
部カバー104に固定される。
図13は、プラグ100と共に使用するアウトレット300の斜視図である。
アウトレット300は、上部カバー302と、下部カバー304と、コア306
とを含む。上部カバー302、下部カバー304、およびコア306はすべて導
電性であり、本明細書にて説明するとおりシールディングを提供する。これらの
導電性構成品は、金属、金属化プラスチック、または他のいずれの既知の導電性
材料で構成してもよい。コア306は、絶縁性接触子担持体308を支持する。
各接触子担持体は、接触子310を含む。また、汚染物質(たとえばホコリ)の
アウトレット300への進入を防ぐために、オプションのドア311が備えられ
る。
上部カバー302は、ノッチ314が形成されている一対の弾性アーム312
を含む。ノッチ314は、以下に図23に関連して説明するとおり、前面プレー
トの縁を受ける。別の前面プレートの縁を受ける別のノッチ315か、アウトレ
ットコア306の下部に形成される。ノッチ314および315は、アウトレッ
ト300の前面317に対して斜角を形成する面内に位置する。それにより、前
面プレート内に取り付けられた時アウトレットは床に向けられ、重力供給型設計
(gravity feed design)の構成となる。重力供給型にすることにより、プラグ
100に接続されたケーブルの曲げ角度が縮小され、ケーブルが最少曲げ半径を
超過して曲げられる可能性および信号劣化または損失を発生さぜる可能性を減少
させる。代替案として、ノッチ314および315は、アウトレット300の前
面317に対して平行な面内に位置してもよい。部材316が、弾性アーム31
4の端部を互いに接続する。部材316は前面に、凹部318を含む。凹部31
8は、識別アイコン(identification icon)324(図14に示す)の一つの
縁を受ける。識別アイコン324は、支持表面320上に配置され、凹部322
に連結する。支持表面320および凹部322の両方とも、アウトレットコア3
06に形成されている。
図14は、アウトレット300の分解斜視図である。上部カバー302は、上
述のとおり下部カバー開口130に連結する上部カバーラッチ128を含む。ア
ウトレットコア306は、概ね方形であり、側壁328と、上部壁330と、底
壁332とを含む。以下に説明するとおり第一の平坦シールド334は、アウト
レットコアの後部から、アウトレットコア306の内部に端部が配置される位置
まで延伸する。第二の平坦シールド336は、アウトレットコア306の全長に
わたって延伸するが、プラグ100を受けプラグ100の第二平坦シールド13
4に重なるための開放領域を含む。側壁328は、プラグ100の第一平坦シー
ルド132を受けるための溝338を含む。側壁328および第二平坦シールド
336は、接触子担持体308をアウトレットコア306に固定するリブ340
を含む。第二平坦シールド336は、厚さが低減され第二平坦シールド336か
ら平行に延伸するシールド延伸部342を含む。以下に詳述するとおりシールド
延伸部342は、プラグ100がアウトレット300に接続された際に、第二平
坦シールド134の縁に重なる。また第二平坦シールド336はその上部および
下部にて、リッジ337を含む。これらのリッジ337は、アウトレット上部カ
バー302およびアウトレット下部カバー304に形成されたチャネル178に
連結する。さらに、側壁328および第二平坦シールド336は、アウトレット
300の前面317を越えて延伸し、プラグ100の前面103に形成された凹
部163に連結する。上部壁330は、アウトレット300の前面317を越え
て延伸し、プラグ上部カバー102の前面103に重なる。プラグ下部カバー1
04のリップ165が、底壁332に重なる。
ドア311は、内側に向いたピン364を有する二つのアームを含む。これら
のピン364は、アウトレットコア306の穴366に収納される。アウトレッ
トコア306内の第二平坦シールド336を収納する一対のスロット368が、
ドア311の内側表面に形成される。同時係属中の米国特許出願第08/652
,230号にて説明されるとおり、識別アイコン370をドア311の前部に取
り付けることができる。上記出願の内容を、本願に引用し援用する。
図15は、図14の線15−15に沿って得られるアウトレットコア306の
断面図である。図15に示すとおり、第一平坦シールド334および第二平坦シ
ールド336は、シールド延伸部342’を含む。シールド延伸部342’は、
プラグ100内の第一平坦シールド132および第二平坦シールド134の端部
133および135に重なる。シールド延伸部342’は、第一平坦シールド3
34または第二平坦シールド336の厚さよりより少ない厚さを有する。アウト
レットコア306の上部および下部のホック344は、上部カバー302および
下部カバー304の開口346に連結する。
図16は、上部カバー302の分解斜視図である。上部カバー302は、プラ
グ100に関して上述したシールド接触子164を含む。アウトレット300の
異なる外形に基づき、上部カバー302はさらに、シールド接触子164を支持
する突起部348を含む。上部カバー302は、上部壁301および側壁307
に沿って凹部303を有する。この凹部303は、アウトレットコア306の延
伸部327(図19)を収納する。側壁307は、下部カバー304の凹部31
3に収納される突起部309を含む。第二平坦シールド336のリッジ337を
受けるために、チャネル178が上部壁301に設けられる。
図17は、下部カバー304の分解斜視図である。下部カバー304は、プラ
グ100に関して上述したシールド接触子164を含む。アウトレット300の
異なる外形に基づき、下部カバー304はさらに、シールド接触子164を支持
する突起部348を含む。下部カバー下部壁323および側壁321には、アウ
トレットコア306の側壁328の延伸部327(図19)を収納する凹部30
3が形成される。側壁321はさらに、上部カバー302の突起部309を収納
する凹部313を有する。第二平坦シールド336のリッジ337を受けるため
に、チャネル178が下部壁323に設けられる。
図18は、接触子担持体308の分解斜視図である。接触子担持体は絶縁性で
あり、接触子350を収納する一対のスロット354が形成された、概ね方形な
ハウジング352を含む。スロット354は、ハウジング352の一つの表面を
貫通して形成されており、それにより図14に示すように、接触子350の一部
がハウジング352のその表面を越えて延伸する。接触子350は一端に、ワイ
ヤの絶縁部を貫通し電気的接点を形成する絶縁排除接触子356を含む。絶縁排
除接触子356は、接触子350の長手軸に対して45度の角度を形成する。接
触子350はまた、図14に示すとおり、ハウジング352の表面を越えて延伸
するバネ部358を含む。プラグとアウトレットとが接続されると、プラグ10
0の接触子110がアウトレット300内の接触子350のバネ部に接触し、バ
ネ部358をハウジング352の方向に撓ませる。バネ部358は接触子110
に対して付勢されており(biased)、プラグ100とアウトレット300との良
好な電気的接点を確実にする。ハウジング352は肩部360を有し、その肩部
360は、アウトレットコア306のリブ340に接触することにより、接触子
担持体308をアウトレットコア306に固定する。
図19は、アウトレット300の分解斜視図である。終端キャップ186を用
いて、絶縁排除接触子356にワイヤが取り付けられている。終端キャップ18
6は、プラグ100に関して上述したものと同一のものである。アウトレット3
00は、側壁328および第二平坦シールド336に形成された、第一棚部14
9および第二棚部147を有する。プラグ100に関連して上述したとおり、終
端キャップ186は、第一リップ188および第二リップ190が第一棚部14
9にまたがることにより第一位置に保持される。ワイヤ開口194は、ワイヤ1
98を受け、絶縁排除接触子356に整列する。上述のとおり側壁328はその
上部、下部、および後部において延伸部327を有し、それによりアウトレット
上部カバー302およびアウトレット下部カバー304の凹部303と連結する
。
アウトレット300内におけるワイヤの設置方法を、図20〜22に関連して
説明する。図20に示すとおりケーブル10は、八本のワイヤ198を含む。ワ
イヤ198の各ペアは、ワイヤペアシールド200によって包まれている。接地
層196もまたケーブル10内に収納されており、ケーブル10の外側被覆の上
に折り返されている。ワイヤ198は、終端キャップ186のワイヤ開口194
内に挿入される。上述のとおり各ワイヤ開口194は絶縁排除接触子356に整
列し、したがって各ワイヤ198は絶縁排除接触子356の上方に配置される。
図21は、ワイヤ開口194内に配置されたワイヤ198を示す。ワイヤ19
8を終端キャップ186内に配置した後、各終端キャップ186をアウトレット
コア306に押し付ける力を、図21の矢印で示す方向に印加する。プラグ10
0に関して上述したとおり、簡単に設置するために単一ツール(single tool)
を使用し、四つのすべての終端キャップに同時に力を印加するすることができる
。図21は、終端キャップ186を第二の位置にて示す。第一リップ188およ
び第二リップ190は現時点で、第二棚部147にまたがることで終端キャップ
186を第二位置に保持する。この状態にて、ワイヤ開口194内に配置された
ワイヤ198は、絶縁排除接触子356に押し付けられる。当業界で周知のとお
り、絶縁排除接触子356は各ワイヤ198の絶縁部を裂き、それによりワイヤ
198と接触子350との電気的接点を形成する。アウトレット300はさらに
、プラグ100に関して上述したものと同様のバッファゾーン206を含む。第
一平坦シールド336および第二平坦シールド338の一部は、終端キャップ1
86を越えて延伸し、プラグ100に関して上述した利点を有するバッファゾー
ン206を設ける。
設置手順の次のステップは、図22に示すとおり、上部カバー302および下
部カバー304をアウトレットコア306に取り付けることである。上部カバー
302および下部カバー304の開口346はそれぞれ、対応するホック344
に配置される。続いて上部カバー302および下部カバー304は互いに向かっ
て回転され、上部カバーラッチ128が下部カバー開口130に連結することに
より、上部カバー302は下部カバー304に固定される。シールド接触子16
4のトゲ168は、接地層196およびケーブル10被覆を貫通し、シールド接
触子164をケーブル10に機械的および電気的に接続する。
図23は、前面プレート400内に取り付けられたアウトレット300を示す
斜視図である。図23に示すとおりアウトレット300の開口は、前面プレート
に対して角度を形成する。この角度は、アウトレットの前面317に対して斜角
を形成する面内に位置するアウトレット上部カバー302のノッチ314および
アウトレットコア306のノッチ315によって成立している。前述のとおりこ
の構成によって、アウトレット300に接続されたプラグに結合されたケーブル
が床に向けられ重力供給型の配置となり、ケーブルの曲げを低減する。それによ
り、ケーブルが最少曲げ半径を超過して曲げられる可能性が低くなる。識別アイ
コン324も、前面プレート400内にアウトレット300を固定するロックと
して機能する。アウトレット300を前面プレート400内に取り付ける際には
、ノッチ314およびノッチ315が前面プレート開口の縁に整列するまで、弾
性アーム312を撓ませる。その時点で、アーム312は元の位置に戻る。識別
アイコン324が凹部318および凹部322に配置されると、アーム312が
アウトレットコア306に向かって撓むことは防止され、それによりアウトレッ
ト300は前面プレート400内の所定位置に固定される。図24は、アウトレ
ット300に接続されたプラグ100を示す斜視図である。リップ120が凹部
326に連結し、プラグ100をアウトレット300に固定する。他の実施形態
においては、アウトレット300は平坦な構成にて取り付けられる。その構成で
は上述のとおり、アウトレットの前面は前面プレート400と平行である。
本発明は、各接触子ペアが個別にシールドされた、改良型電気通信プラグおよ
びアウトレットを提供する。二つの別個のシールド部材が突合わせ接続で接合さ
れるのではなく、別個の(非一体の)シールド部材間の重要な接合部は、必ずい
ずれかの形態の重なりを含む。図25〜32は、重なりシールド接合部を表す。
図25は、プラグ100の側面図である。図26は、図25の線26−26に沿
って得られる断面図であり、さまざまなプラグシールド部材間の重なり部分を示
す。図27は、図25の線27−27に沿って得られる断面図である。アウトレ
ット300は、上部カバー302および下部カバー304が第二平坦シールド3
36のリッジ337を収納するチャネル178を含むという点で、プラグ100
と類似する。上部カバー302および下部カバー304は、アウトレットコア側
壁326の延伸部327を受ける凹部303を含む。アウトレット上部カバー3
02の延伸部309は、アウトレット下部カバー304の凹部313に収納され
る。
図28は、アウトレット300に接続されたプラグ100の側面図であり、図
29〜32は図28に関する断面図である。図29は、アウトレットコアおよび
プラグコア内のシールド部材間の重なり部分を示す。図29に示すとおり、第二
平坦シールド部材はその縁に沿って、シールド延伸部342に重なるオフセット
リブ207を含む。オフセットリブ207は、キー機能をも果たし、プラグを一
つの向きでしかアウトレット300内に設置できないようにする。同様に、第一
平坦シールド132はその縁に、チャネル338と連結することでキー機能を果
たすオフセットリブ209を含む。図30は、アウトレットコア、アウトレット
上部カバー、およびアウトレット下部カバーの間の重なり部分を示す。図31は
、プラグとアウトレットとの間の接合部の断面図であり、アウトレット上部壁3
19およびアウトレット側壁328がプラグ100の前面103に重なる様子を
示す。図32は、図28の線32−32に沿って得られる断面図であり、アウト
レツトコア底壁332の下方にまで延伸する下部カバーリップ165を示す。こ
のように、各接触子担持体は、すべてのシールド接合部がいくらかの重なりを有
するカドラント(4分区間)内に囲われる。そのようなカドラントでは、突合わ
せ接続を用いたシールド構成と比較して、ペア間のシールディングの度合いが向
上されている。
図33は、本発明による第一の代替実施形態の組立済みプラグを、全体的に5
00として示す斜視図である。プラグ500はプラグ100と類似するが、四対
の接触子ではなく二対の接触子を含む。プラグ500は、上部カバー502と、
下部カバー504と、コア506とを含む。上部カバー502、下部カバー50
4、およびコア506はすべて導電性であり、本明細書にて説明するとおりシー
ルディングを提供する。これらの導電性構成品は、金属、金属化プラスチック、
または他のいずれの既知の導電性材料で構成してもよい。コア506は、絶縁性
(たとえばプラスチッタ)接触子担持体508を支持する。各接触子担持体50
8は、対を成す二つの接触子510を含む。ブーツ512は、ひずみを軽減させ
るものであり、曲げ自在なプラスチックまたはゴムから成る。また図33に、ブ
ーツ512に挿入されているケーブル514を示す。上部カバー502にラッチ
516が設けられる。ラッチ516は本明細書にて説明するとおり、プラグ50
0をアウトレット700に機械的に接続し、さらにはケーブル接地層をアウトレ
ット700に電気的に接続する。
図34は、プラグ500の分解斜視図である。ラッチ516は導電性(たとえ
ば金属製)であり、ラッチ係合ツメ570およびラッチ係合ポスト572にて上
部カバー502に固定されるラッチ本体518から成る。ラッチ本体518の一
部には、アウトレット700に形成される開口740と連結するラッチ延伸部5
24が設けられる。ラッチ延伸部524は、プラグ500をアウトレット700
に固定するのに加え、ケーブル接地層からアウトレット700内のアウトレット
コア706への電気的接触を可能にする。上部カバー502は半円形溝526を
含み、下部カバー504は同様の半円形溝526を含む。それらの半円形溝52
6は、以下に説明するとおり、ブーツ512の円形リップ513(図37)を受
ける。上部カバーの二つのラッチ528は下部カバーの二つの凹部530に連結
し、上部カバー502を下部カバー504に固定する。
プラグコア506は、平坦シールド532を含む。プラグコア506はさらに
、側壁534を含む。側壁534の上部536および下部538は、コア506
を上部カバー502および下部カバー504内に配置するよう機能し、上部カバ
ー502および下部カバー504の縁に重なることにより、突合わせ接続より優
れたシールディングを提供する。各側壁534の内側表面に、二つのリブ552
が形成される。これらのリブは、平坦シールド532に対して平行であり、且つ
それに対して間隔をあけて設けられる。接触子担持体508は、平坦シールド5
32上に設置される平坦ベース542を有する。ベース542は、ベースから延
伸する二つのフランジ544を含む。フランジ544は、その一方の端部に傾斜
部545を有し、他方の端部にストップ547を有する。接触子担持体508が
コア506内に設置されると、フランジ544がリブ552の下に配置され、そ
れ
により接触子担持体508は平坦シールド532に固定される。接触子担持体5
08は、ストップ547がリブ552の端部に接触するまでコア506内へスラ
イドされる。タブ546が設けられており、接触子担持体508がコア506内
へスライドされた時その位置にて、そのタブ546が平坦シールド532の類似
形状の凹部に接触することで、コア506内に接触子担持体508を配置する。
接触子担持体508はまた、平坦ベース542に対して実質的に垂直に延伸する
リップ603(図36Bに示す)を含む。このリップ603は、平坦シールド5
32の縁を越えて延伸することによって、接触子担持体508がコア506から
滑り出ることを防止する。
平坦シールド532には凹部550か備えられる。凹部550は、アウトレッ
ト700の側壁のリブ736を収納し、アウトレット700の側壁と平坦シール
ド532との間の重なり部分を形成する。各側壁534の内側はまた、第一の棚
部556および第二の棚部554を含む。それらの棚部は、図36〜図39に関
連して以下に説明するとおり、終端キャップ558を固定する際に用いられる。
図35は、上部カバー502およびラッチ516を示す分解斜視図である。ラ
ッチ516は、ケーブル514の接地層をアウトレット700のアウトレットコ
ア706に電気的に接続する、シールド接触子560を含む。シールド接触子5
60は導電性であり、金属から成ることが好ましい。シールド接触子560は、
ケーブルの形状に概ね沿うように形成された弓形部562を有する。弓形部56
2は、ケーブル514の接地層およびケーブル被覆を貫通するトケ564を含む
。それにより、シールド接触子560は電気的および機械的にケーブル514に
接続される。ラッチ516が上部カバー502に結合されると、弓形部562は
上部カバー502の首部573の下に嵌合する。組み立てられると、弓形部56
2はプラグ500の内部に配置され、ラッチ516の残りの部分はプラグ500
の外側に配置される。ラッチ516は、ラッチ本体518に形成される第一の受
け開口566および第二の受け開口568とを含む。第一開口566は上部カバ
ー502に形成されるツメ570を収納し、第二開口568は上部カバー502
に形成されるポスト572を収納する。ポスト572は、首部574と頭部57
6とを含む。第一受け開口566はスロット567を、第二受け開口568はス
ロ
ット569を有し、それらのスロットはそれぞれ、ツメ570の首部571およ
びポスト572の首部574に係合する。第一受け開口566がツメ570の面
取りされた表面と整列し、第二受け開口568がポスト572の頭部576と整
列した状態から、ラッチ516をポスト572の方向にスライドさせることによ
って、ラッチ516は上部カバー502に連結される。それにより、ツメ570
の首部571がスロット567にスライド可能な状態で連結し、ポスト572の
首部574がスロット569にスライド可能な状態で連結する。上部カバー50
2はまた、ラッチ516の下に位置するノブ578を含む。突起部582は、側
壁534の類似形状の凹部584に連結する。ノブ578は、ラッチ本体部分5
18の下にて上部カバー502に形成され、ラッチ516の上部カバー502方
向への移動を制限する。上部カバー502は、側壁534を受けそれに連結する
側部凹部583を含む。それらの凹部583は、傾斜部588(図36A)およ
びランド部590(図36A)を有するリッジを含む。リッジ部分が側壁534
を受け、前記リッジの傾斜部が側壁534をランド部に載せることにより、側壁
および凹部583は重なった状態で結合される。
図36Aは、下部カバー504の斜視図である。下部カバー504は、上部カ
バー502の凹部583に類似の凹部585を含む。コア506の側壁534を
受けるために凹部585は、棚部586と、棚傾斜部588と、ランド部590
とを有する。側壁534は棚部586にて受けられ、さらに側壁534は棚傾斜
部588からランド部590へと載せられる。それにより側壁534は、下部カ
バー504の凹部585によって重ねられる。下部カバー504はさらに、各側
壁534の類似形状の凹部584に連結する延伸部582を有する。下部カバー
は、上部カバー502のものと同様の、肩部を伴う側壁凹部598を有する側壁
596を含む。これらの側壁凹部598は側壁534を受け、側壁534が肩部
に突き合わさった時に、側壁534と下部カバー504との重なり部分を形成す
る。下部カバー504は、プラグ100に関して上述したように、アウトレット
700の下部に重なるリップ165を含んでもよい。
図36Bは、終端キャップ558を含むプラグ500の分解斜視図である。終
端キャップは、接触子の各ペアに対して設けられる。当業界にて周知のとおり終
端キャップは、ワイヤを絶縁排除接触子に押し付け、絶縁部を貫通させ、ワイヤ
と絶縁排除接触子とを電気的に接続させる。終端キャップ558は、第一のリッ
プ600および第二のリップ602を含み、それらのリップは、プラグコア50
6の棚部554および556にまたがる。第一リップ600および第二リップ6
02は斜面を有し、また第一棚部556および第二棚部554も同様に斜面を含
む。それにより、以下に説明するとおり、終端キャップ558の設置が簡単にな
っている。各終端キャップ558はまた、絶縁排除接触子184(図5に示す)
を受ける二つの接触子開口604と、ケーブル514のワイヤを受ける一対のワ
イヤ開口606とを含む。ワイヤ開口606は、絶縁排除接触子184に整列す
る(図5)。図36Bはプラグを、顧客が受け取る状態にて表す。終端キャップ
558はプラグコア506内に配置され、第一の位置に保持される。第一リップ
600は、第一棚部556の上に位置することで終端キャップ556を第一位置
に保持する。第二リップ602は、第一棚部556の下に位置することで、終端
キャップ558がプラグコア506から不注意に取り外されることを防止する。
図37は、プラグ500を示す他の分解斜視図である。図37に示すとおり、
各終端キャップ558は、第一リップ600および第二リップ602が第一棚部
556にまたがることにより第一位置に保持される。ブーツ512は、上部カバ
ー502および下部カバー504に形成される溝526に連結する円筒形リップ
513を含む。
以下に、プラグ500内におけるワイヤの設置方法を図38〜41に関連して
説明する。図38に示すとおり、ケーブル514は四本のワイヤ608を含む。
ワイヤ608の各ペアは、ワイヤペアシールド610によって包まれている。接
地層612は同じくケーブル514内に収納されており、ケーブル514の外側
被覆の上に折り返されている。ワイヤ608は、終端キャップ558のワイヤ開
口606内に挿入される。上述のとおり各ワイヤ開口606は絶縁接触子184
に整列し、したがって各ワイヤは絶縁排除接触子184の上方に配置される(図
5に示す)。ブーツ512は、ワイヤを終端キャップ558内に挿入する前に、
ケーブル514に被せられると理解される。ワイヤを終端キャップ558内に配
置した後、各終端キャップをプラグコア506に押し付ける力を、図38の矢印
で示す方向に印加する。簡単に設置するために、二つの終端キャップ558に同
時に力を印加する片手ツールを使用することができる。
図39は、第二の位置における終端キャップ558を示す。第一リップ600
および第二リップ602は現時点で、第二棚部554にまたがり終端キャップ5
58を第二位置に保持する。この状態にて、ワイヤ開口606内に配置されたワ
イヤ608は、絶縁排除接触子184に押し付けられる。当業界で周知のとおり
、絶縁排除接触子184は各ワイヤ608の絶縁部を裂き、それによりワイヤ6
08と接触子160との電気的接点を形成する。図39に示す本発明の重要な態
様は、バッファゾーン614の使用である。平坦シールド532の全長は、各終
端キャップ558の後部を越えて延伸し、バッファゾーン614を確立する。各
ワイヤペアは、バッファゾーン614内に位置する。設置作業の際に、個別のワ
イヤをワイヤ開口606に挿入するためにワイヤペアシールド610を除去する
ことから、バッファゾーン614は重要である。設置者がワイヤペアシールド6
10を推奨される長さにて厳密に除去したと想定しても、600MHZを越える
周波数では、少量の露出ワイヤによって隣接するペア間のクロストークが発生す
る。非理想的な設置作業では、設置者はワイヤペアシールド610を多く除去し
すぎる。したがってバッファゾーン614は、理想的または非理想的設置作業の
際のクロストークを低減し、コネクタ性能を向上させる。バッファゾーン614
は、終端キャップ558の後部から測定して、最悪の場合の設置作業における露
出ワイヤ608(ワイヤペアシールドが除去された)の長さを越える長さを有す
るべきである。
設置手順の次のステップは、図40に示すとおり、上部カバー502および下
部カバー504をプラグコア506に取り付けることである。上部カバー502
および下部カバー504はそれぞれ、突起部582を有する。それらの突起部5
82は、プラグコア506の類似形状の凹部584に連結し、上部カバー502
および下部カバー504をプラグコア506に固定する。さらに、上部カバーラ
ッチ528が下部カバー開口530に連結し、上部カバー502を下部カバー5
04に固定する。ツメ570を第一受け開口566と整列し、首部571をスロ
ット567にスライド可能な状態で係合させることにより、ラッチ516は上部
カバー502に固定される。ここで、スロット567は第一受け開口566と一
体につながっている。ラッチ516を上部カバー502に連結させる際に、ポス
ト572は第二受け開口568に収納され、ポスト572の首部574はスロッ
ト569にスライド可能な状態で係合する。図40は、ラッチ516を第一の位
置にて示す。この第一の位置にてラッチ本体518は、ポスト572の頭部57
6に突き当たっている。これは、ラッチ516が弾性材料にて構成されているこ
とにより可能であり、首部571がスロット567に嵌まることによってその位
置に至っている。ラッチ516のシールド接触子560は、シールド接触子56
0がケーブル514に連結されるよう上部カバー502の首部616の下に配置
される。シールド接触子560のトゲ564は、接地層612およびケーブル被
覆を貫通し、シールド接触子560をケーブル514に機械的および電気的に接
続する。プラグ組立の最終ステップは、ブーツ512をプラグ500に固定する
ことである。ブーツ512は図41に示すように、上部および下部カバーに嵌め
られる。ブーツ512の内側表面のリップ513が、上部カバー502および下
部カバー504に形成された溝526に連結する。
図42は、第一の代替実施形態による組立済みアウトレットを、全体的に70
0として示す。アウトレット700は、プラグ500と使用するためのものであ
る。アウトレット700はアウトレット300に類似するが、第二平坦シールド
336が鉛直シールド732によって代替されている点が異なる。アウトレット
700は、上部カバー702と、下部カバー704と、コア706とを含む。上
部カバー702、下部カバー704、およびコア706はすべて導電性であり、
本明細書にて説明するとおりシールディングを提供する。これらの導電性構成品
は、金属、金属化プラスチック、または他のいずれの既知の導電性材料で構成し
てもよい。コア706は、絶縁性接触子担持体708を支持する。各接触子担持
体は、接触子710を含む。また、汚染物質(たとえばホコリ)のアウトレット
700への進入を防ぐために、オプションのドア711が備えられる。
上部カバー702は、ノッチ714が形成されている一対の弾性アーム712
を含む。ノッチ714は、図23に関連して説明したとおり、前面プレートの縁
を受ける。別の前面プレートの縁を受ける別のノッチ715が、アウトレットコ
ア706の下部に形成される。ノッチ714および715は、アウトレット70
0の前面プレート717に対して斜角を形成する面内に位置する。それにより、
前面プレート内に取り付けられた時アウトレットは床に向けられ、重力供給型設
計の構成となる。重力供給型にすることにより、プラグ500に接続されたケー
ブルの曲げ角度を縮小し、ケーブルが最少曲げ半径を超過して曲げられる可能性
および信号劣化または損失を発生させる可能性を減少させる。代替案として、ノ
ッチ714および715は、アウトレット700の前面717に対して平行な面
内に位置してもよい。部材716が、弾性アーム714の端部を互いに接続する
。部材716は前面に、凹部718を含む。凹部718は、識別アイコン724
(図43に示す)の一つの縁を受ける。識別アイコン724は、支持表面720
上に配置され、凹部722に連結する。支持表面720および凹部722の両方
とも、アウトレットコア706に形成されている。
図42の上部カバー702および下部カバー704を、図14〜16に関連し
て以下に説明する。図42のアウトレットコアは、概ね方形であり、側壁726
と、上部壁728と、底壁730とを含む。図13のアウトレット300と図4
2のアウトレット700との一つの顕著な違いは、鉛直平坦シールド732であ
る。鉛直平坦シールド732は、アウトレットコア706の全長にわたって延伸
し、それによりコア706を左右の半分に分割し、接触子ペアの絶縁性能を向上
させる。各半分が、図33の2ペアプラグ500を受けるよう設計されている。
側壁726および鉛直シールド732は、リブ736を含む。リブ736は、平
坦シールド532の凹部550に連結し、シールド部材の重なり部分を形成する
。
アウトレット700の重要な特徴は、アウトレットコア706に開口740が
形成される点である。開口740は、プラグ500のラッチ延伸部524を収納
するよう設計され、プラグ500をアウトレット700に固定させる。ラッチ延
伸部524は開口740内へ案内される。そして図47に示すとおり、アウトレ
ットコア706の上部壁728の下面は、ラッチ延伸部524の開口568に連
結するリップ1200(図59)を含む。ラッチ延伸部524が開口740内へ
挿入されると、リップの傾斜面1202は、ラッチ延伸部524をリップ120
0の肩部1204にロックさせることにより、ラッチ延伸部524をアウトレッ
トコア706にスライド可能な状態で連結させる。プラグ500を解放するには
、ラッチ516を上部カバー502の方向へ押し、開口568をリップ1200
から外す。図13のアウトレット300と同様に、アウトレット700の上部カ
バー702、下部カバー704、およびコア706は、重なり合った接合部を有
し、それにより接触子ペアをさらに良好に絶縁およびシールドし、性能を向上さ
せる。
図43は、アウトレット700に接続された二つの図33のプラグ500を示
す斜視図である。図43では、アウトレット700は前面フルート800内に取
り付けられている。アウトレット700の開口は、前面プレートに対して角度を
形成する。この角度は、アウトレットの前面717に対して斜角を形成する面内
に位置するアウトレット上部カバー702のノッチ714およびアウトレットコ
ア706のノッチ715によって成立している。前述のとおりこの構成によって
、アウトレット700に接続されたプラグに連結したケーブルが床に向けられ重
力供給型の配置となり、ケーブルの曲げを低減する。それにより、ケーブルが最
少曲げ半径を超過して曲げられる可能性が低くなる。識別アイコン724も、前
面プレート800内にアウトレット700を固定するロックとして機能する。ア
ウトレット700を前面プレート800内に取り付ける際には、ノッチ714お
よびノッチ715が前面プレート開口の縁に整列するまで弾性アーム712を撓
ませる。その時点で、アーム712は元の位置に戻る。識別アイコン724が凹
部718および凹部722に配置されると、アーム712がアウトレットコア7
06に向かって撓むことは防止され、それによりアウトレット700は前面プレ
ート800内の所定位置に固定される。この実施形態におけるアウトレット70
0内の2ペアプラグ500の使用には、アウトレット300内での一つの4ペア
プラグの使用と同じ量の空間を要する。有利なことにユーザは、設置にさらなる
空間が必要であるかどうかを懸念する必要なく、アウトレット700にプラグ5
00を一つもしくは二つ挿入することを選択できる。
図44は、本発明による第二の代替実施形態の組立済みプラグを、全体的に9
00として示す斜視図である。プラグ900はアウトレット700に接続し、本
明細書にて説明したプラグ100に概ね類似するが、アウトレット700の鉛直
シールド732に適応するために第一平坦シールドに空間部分を含む。プラグ9
00は、上部カバー902と、下部カバー904と、コア906とを含む。上部
カバー902、下部カバー904、およびコア906はすべて導電性であり、本
明細書にて説明するとおりシールディングを提供する。これらの導電性構成品は
、金属、金属化プラスチック、または他のいずれの既知の導電性材料で構成して
もよい。コア906は、絶縁性(たとえばプラスチック)接触子担持体908を
支持する。各接触子担持体908は、対を成す二つの接触子910を含む。フー
ツ912は、ひずみを軽減させるものであり、曲げ自在なプラスチックまたはゴ
ムから成る。また図44に、ブーツ912に挿入されているケーブル914を示
す。上部カバー902にラッチ916が設けられる。ラッチ916はプラグ90
0を、本明細書にて説明する図42のアウトレット700に接続する。
図45は、代替プラグ900の分解斜視図である。プラグ900は、四対の接
触子を有する点でプラグ100と類似する。第一平坦シールド930(すなわち
水平)は、アウトレット700の鉛直シールド732を受けるための開口を含む
。ラッチ916は、ラッチ係合ツメ920にて上部カバーに固定されるラッチ本
体918から成る。ラッチ916は、アウトレット700に形成される開口74
0に連結するラッチ延伸部922を含む。ラッチ延伸部922は、プラグ900
をアウトレット700に固定するのに加え、ケーブル接地層からアウトレットコ
ア706への電気的接触を可能にする。上部カバー902は半円形溝924を含
み、下部カバー904は同様の半円形溝924を含む。それらの半円形溝924
は、本明細書にて説明するとおり、ブーツ912の円形リップ(図37のブーツ
512にて全体的に513として示す)を受ける。上部カバーの二つのラッチ9
26は下部カバーの二つの凹部928に連結し、上部カバー902を下部カバー
904に固定する。
プラグコア906は、平坦シールド930を含む。平坦シールド930には、
凹部909(凹部550に類似する)が形成される。凹部909は、プラグ90
0が接続されるアウトレット700内のリブ736を収納する。プラグコア90
6はさらに、側壁932を含む。側壁932の上部および下部は、リッジ934
を含む。リッジ934は、側壁932を越えて延伸し、上部カバー902および
下部カバー904の縁936に重なる。リッジ934は、概ね三角形の断面を有
するように図示されるか、本発明の範囲から逸れることなく異なる形状を用いる
ことができると理解される。リッジ934は、上部および下部カバー内にコア9
06を配置させ、上部カバーおよび下部カバーの縁に重なることで突合わせ接続
より優れたシールディングを提供する。中央シールド938が、コア906内に
設けられる。中央シールド938は、側壁932に平行である。中央シールド9
38はまた、上部および下部表面にてリッジ940を含む。図45に示すとおり
中央リッジ940は三角形であるが、本発明から逸れることなく異なる形状を用
いることができると理解される。中央リッジ940は、上部カバー902および
下部カバー904内に形成されるチャネル942に連結する。
各側壁932の内側表面に、二つのリブ944が形成される。これらのリブは
、平坦シールド930に対して平行であり、且つそれに対して間隔をあけて設け
られる。同様のリブが、中央シールド938の各表面にも形成される。接触子担
持体908は、平坦シールド930上に設置される平坦ベース946を有する。
ベース946は、ベースから延伸する二つのフランジ948と、それらのフラン
ジ948に隣接するストップ950とを含む。接触子担持体がコア906内に設
置されると、フランジ948がリブ944の下に配置され、それにより接触子担
持体908は平坦シールド930に固定される。接触子担持体は、ストップ95
0がリブ944の端部に接触するまでコア906内へスライドされる。タブ95
2が設けられており、接触子担持体908がコア906内へスライドされた時そ
の位置にて、そのタブ952が平坦シールド930の類似形状の凹部に接触する
ことで、コア906内に接触子担持体908を配置する。接触子担持体908は
また、平坦ベース946に対して実質的に垂直に延伸するリップ954を含む。
このリップ954は、平坦シールド930の縁を越えて延伸することによって、
接触子担持体908がコア906から滑り出ることを防止する。各側壁932の
内側および中央シールド938の各側面はまた、第一の棚部956および第二の
棚部958を含む。それらの棚部は、終端キャップをプラグコア906に固定す
るために用いられる。下部カバー904と同じく上部カバー902内には、プラ
グコア906の中央シールド938のリッジ940を受けるチャネル(図示せず
)が形成される。プラグ900の前面903もまた、アウトレット700の前面
7
17の延伸部を本明細書にて説明するとおりに収納する、三つの凹領域960を
含む。上部カバー902は、側壁凹部を有する。それらの側壁凹部は、プラグコ
ア906の後部延伸部を受け、それによりプラグコア側壁932の後部とプラグ
コア上部カバー(図示せず)との重なり部分を形成する。図3および4のプラグ
100に関して示したように、プラグ900ではさらに、上部カバー902の側
壁962の壁延伸部(図示せず)と下部カバー側壁凹部とが同様に重なっている
。それらが互いに連結することにより、上部プラグカバー902の側壁962と
下部プラグカバー904の側壁964との重なり部分が形成される。下部カバー
904および上部カバー902は、突起部961を有する。突起部961は、コ
ア906の側壁932の類似形状の凹部963に連結する。
下部カバー904は、上部カバー902と類似する。下部カバーもまた、中央
シールド938のリッジ940を収納するチャネル942を含む。それにより上
述のとおり、中央リッジ940にはチャネル942の側部か重ねられ、従来の突
合わせ接続より優れたシールディングが提供される。下部カバー904は、側壁
凹部966を有する側壁964を含む。側壁凹部966は、上部カバー902の
側壁延伸部(図示せず)を受ける。下部カバー904の前面903は、上部カバ
ー902のものと同様であり、アウトレット700の鉛直平坦シールド732を
収納する凹部960を含む。それにより下部カバー904の前面903は、重な
った状態で鉛直平坦シールド732に連結する。下部カバー904の前面903
はさらに、凹部960によって分割されたリップ968を含む。リップ968は
、アウトレットコア706の底壁730の外側表面に重なる。
接触子担持体908は、各々が接触子972を収納する二つのチャネル970
を含む。各接触子972は、概ね平坦な本体と、接触端と、終端部とを有する(
図5に示すとおり)。終端部は、絶縁排除接触子を含む。絶縁排除接触子は、当
業界にて周知のとおり、ケーブル914内の各ワイヤの絶縁部を貫通し、そのワ
イヤとの電気的接点を形成する。絶縁排除接触子のワイヤの設置方法に関しては
、図8〜10に関連して本明細書にて説明している。各絶縁排除接触子は、接触
子本体の長手軸に対して45度の角度を形成する。図44に示すとおりプラグ9
00は、各々が一対の接触子972を有し合計で八つの接触子を有する四つの
接触子担持体908を含む。
図46は、上部カバー902およびラッチ916を示す分解斜視図である。ラ
ッチ916は、ケーブル914の接地層をアウトレット700のアウトレットコ
ア706に電気的に接続する、シールド接触子974を含む。図46のラッチア
センブリを用いることで、ケーブル接地層からアウトレットコア706へのより
直接的な電気経路が本発明に従い実現される。シールド接触子974は導電性で
あり、金属から成ることが好ましい。シールド接触子974は、ケーブル914
の形状に概ね沿うように形成された弓形部976を有する。弓形部976は、ケ
ーブル914の接地層およびケーブル被覆を貫通するトケ978を含む。それに
より、シールド接触子974は電気的および機械的にケーブル914に接続され
る。ラッチ916が上部カバー902に取り付けられると、弓形部976は上部
カバー902の首部980の下に嵌合する。首部980は全体的に半円の形状で
あるが、首部980が他の形状であっても本発明の範囲内である。しかし、ラッ
チ916が上部カバー902に取り付けられた時に互いに適切に結合するよう、
首部980とシールド接触子974とは類似形状であることが好ましい。ラッチ
916は、第一開口982、スロット986が一体的につながっている第二開口
984、および一対の第三開口988を含む。第一開口982は上部カバー90
2に形成されるツメ990を収納し、第二開口984は上部カバー902に形成
されるポスト920を収納する。ポスト920は、首部992と頭部994とを
含む。第二開口984には、ポスト920の首部992に係合するスロット98
6が一体的につながっている。ポスト920の頭部994が第二開口984に整
列し、ツメ990が第一開口982に整列した状態から、ラッチ916をポスト
920の方向にスライドさせることによって、ラッチ916は上部カバー902
と連結される。それにより、ポスト920の首部992がスロット986にスラ
イド可能な状態で連結し、ツメ990が第一開口982内に配置される。上部カ
バー902はまた、上部カバー902に形成される一対のノブ996を含む。ラ
ッチ本体918を上部カバー902の方向に押すと、ラッチ本体918はそれら
のノブ996に接触する。開口988は、上述のとおり、ハウジング700に形
成されるリップ1200に連結する。
図44の改良型電気通信プラグおよび図42のアウトレットは、各接触子ペア
において個別シールディングを提供する。各接触子ペアをシールドする部材が重
なり合うことによって、部材間の接合部が従来の突合わせ接続による場合より、
接触子ペアのシールディングは優れたものとなる。図47〜48は、部材の重な
りを表す。図47は、プラグ900およびアウトレット700の側面図である。
図48は、図47の線48−48に沿って得られる断面図であり、さまざまなプ
ラグシールド部材とアウトレット700との重なり部分を示す。アウトレット側
壁726のリブ736は、プラグ900をアウトレットコア706に固定させる
。リブ736は、プラグ900の平坦シールド930に形成される凹部909に
連結することにより、平坦シールドをアウトレットコア706にスライド進入さ
せ、アウトレットコア706にしっかりと固定させる。接触子担持体を保持する
ためのリブ340が、アウトレット側壁726と、アウトレットコア706の鉛
直平坦シールド732とに形成される。本発明によれば各接触子担持体は、すべ
てのシールド接合部がいくらかの重なり部分を有するカドラント(4分区間)内
に囲われる。そのようなカドラントでは、突合わせ接続を用いたシールド構成と
比較して、ペア間のシールディングの度合いが向上されている。アウトレット7
00の鉛直平坦シールド732およびプラグ900の平坦シールド930は、図
48に示す四つのカドラントによるシステムを形成する。このシステムにおいて
各接触子担持体は、本明細書にて開示される向上したシールディング特性を有す
る別々のカドラント内に囲われる。
図49は、プリント回路基板上の実装に適した代替アウトレット1000を示
す斜視図である。アウトレット1000は、上部1008と、下部1004と、
側部1002と、後部カバー1005とを含む。上部1008、下部1004、
側部1002、および後部カバー1005はすべて導電性であり、本明細書にて
説明するとおりシールディングを提供する。これらの導電性構成晶は、金属、金
属化プラスチック、または他のいずれの既知の導電性材料で構成してもよい。ア
ウトレット1000は、絶縁性接触子担持体1012を支持する。各接触子担持
体1012は、接触子1014を含む。
アウトレット1000は概ね方形であり、鉛直平坦シールド1010を含む。
鉛直平坦シールド1010は、アウトレット1000の全長にわたって延伸する
ことにより、アウトレット1000を左右の半分に分割する。鉛直平坦シールド
1010は、接触子ペア同士を絶縁させることでコネクタの性能を向上させる。
各半分が、図33の2ペアプラグ500を受けるよう設計されている。アウトレ
ット1000の説明においてプラグ500を参照するが、アウトレット1000
には、同様にプラグ900を接続して使用してもよいと理解される。側壁100
2および鉛直平坦シールド1010は、リブ1016を含む。リブ1016は、
プラグ500の平坦シールド532に形成される凹部550に連結し、アウトレ
ットおよびプラグのシールド部材間の重なり部分を形成する。
アウトレットコア1000の重要な特徴は、アウトレット1000に開口10
32が形成される点である。開口1032は、四つの面を有し上部1008の上
に配置されるフッド1028によって形成される。開口1032は、プラグ50
0のラッチ延伸部524を収納するよう設計され、プラグ500をアウトレット
1000に固定させる。ラッチ延伸部524は開口1032内へ案内される。そ
して図59に示すとおり、フッド1028の下面は、ラッチ延伸部524に連結
するリップ部1200を含む。ラッチ延伸部524が開口1032内へ挿入され
ると、リップの斜面1202は、ラッチ延伸部524をリップの肩部1204に
ロックさせることにより、ラッチ延伸部524をアウトレット1000にスライ
ド可能な状態で連結させる。アウトレット1000の上部1008は、後部カバ
ー1005の類似形状の凹部1024に連結するリップ1022を含む。
図50は、アウトレット1000の下部の斜視図である。下部1004は、外
側に延伸する後部段部1034を含む。後部段部の側部1061は側壁1002
の延伸部であり、段部の中央部1062は鉛直シールド1010の延伸部である
。側部1061および側壁1002は、後部カバー1005に形成されたリッジ
1040に重なるリップ1036を有する。側部1061はまた、後部カバー1
005の内部シールド1056に連結する凹部1066を含む(図51に示すと
おり)。
アウトレット1000を回路基板に固定するための一対のポスト1044が、
コア1000の下部1004から延伸する。ポスト1044は概ね三角の形状で
あるように図示されるが、他の形状が適する場合も本発明の範囲内である。図5
0にはさらに、絶縁フィルム1046を示す。絶縁フィルム1046は、ポスト
1044を受ける第一開口1048と、接触子1052を受ける第二開口105
0とを有する。
図51は、アウトレット1000の分解斜視図である。後部カバー1005は
、外側シールド1054と、外側シールド1054に対して実質的に平行な内側
シールド1056とを有する。外側シールド1054と内側シールド1056と
の間には、外側シールド1054および内側シールド1056に一体的に接続す
る中央シールド1058が位置する。中央シールド1058は、外側シールド1
054および内側シールド1056に対して実質的に直交する。後部カバー10
05は、上部接触子1068と下部接触子1070との間のシールディングを提
供する。アウトレット1000に接続されるプラグの平坦シールドおよび後部段
部1034の中央部材1062が有効であれば、アウトレット1000内の接触
子ペア間には連続的シールディングが設けられる。本発明に従いカドラント(4
分区間)システムが実現される。カドラントシステムでは各接触子ペアは、本発
明のアウトレット1000およびそれにおける重なり構造の継ぎ目よって他の接
触子ペアから電気的にシールドされたカドラント内に設けられる。外側シールド
1054は凹部1024を含み、それにより上部1008の類似形状のリップ1
022を受ける。外側シールド1054はさらに、側壁1002および延伸部1
061のリップ1036に重なるための二つのリッジ1040を含む。内側シー
ルド1056は中央リッジ1060を有し、それにより後部段部1034の中央
部材1062およびシールド1010の類似形状の凹部1065を収納する。後
部カバー1005とアウトレット1000との間の継ぎ目が重なるようにして、
後部カバー1005がアウトレット1000に挿入されると、接触子1014の
各ペアはカドラント内に囲われる。そのカドラントでは、すべてのシールド接合
部がいくらかの重なり部分を有し、突合わせ接続を用いたシールド構成と比較し
てペア間のシールディングの度合いが向上されている。さらに図51には、上部
接続子アセンブリ1068および下部接続子アセンブリ1070を示す。後部カ
バー1005との重なりにより画定される各カドラントを接触子1014が通過
し
て下方に至る際に、接触子が接触子担持体1012に対して実質的に直交するよ
う、接触子担持体1012内の接触子1014は配置される。
図52は、アウトレット1000のさらなる分解斜視図であり、アウトレット
1000の後部および接触子1014の垂直曲げ部分を示す。水平シールド10
71がアウトレット1000内に備えられ、プラグの平坦シールド(たとえばプ
ラグ900の平坦シールド932)に連結する。図59に示すとおり、水平シー
ルド1071はその一端に、内部シールド1056に連結する凹部1086を有
する。他方の端部には、プラグの平坦シールドの類似形状の凹部1090に連結
するリップ1088と、平坦シールドの類似形状のリップ1094に連結する凹
部1092とを有する。接触子担持体1012の凹部1072は、アウトレット
コア1000のリブ1018に連結し、それにより接触子担持体1012は、ア
ウトレットコア1000にスライド進入してアウトレットコア1000にしっか
りと結合する。図53は、下部接触子アセンブリ1070の斜視図である。下部
接触子アセンブリ1070は、凹部1072を有する接触子担持体1012と、
チャネル1074内に配置される接触子1014とを含む。下部接触子アセンブ
リ1070はさらに、棚1076を含む。接触子1014は、棚1076に被さ
って下に曲げられ、各接触子か接触子本体の長手軸に対して約90°の角度を形
成するよう下方に向けられる。図54は、上部接触子アセンブリ1068の斜視
図である。上部接触子アセンブリ1068は、凹部1072を有する接触子担持
体1012と、チャネル1074内に配置される接触子1014とを含む。上部
接触子アセンブリ1068はさらに、拡張された棚1078を含む。接触子10
14は、棚1078に被さって下に曲げられ、各接触子が接触子本体の長手軸に
対して約90°の角度を形成するよう下方に向けられる。
図55は、一対の図49のアウトレット1000および簡略化されたプリント
回路基板1080を示す斜視図である。プリント回路基板1080は、アウトレ
ット1000の接触子1014を収納する一連の開口1082と、アウトレット
1000のポスト1044を収納する一連の第二の開口1084とを有する。ア
ウトレット1000をプリント回路基板1080に実装するには、接触子101
4およびポスト1044をそれそれ、第一開口1082および第二開口1084
に整列した後、その各々を対応する開口に挿入する。アウトレット1000の下
部1004の絶縁フィルム1046(図49に示す)が、アウトレット1000
とプリント回路基板1080との間に位置し、電気的ショートを防止する。図5
6は、簡略化されたプリント回路基板1080に実装された一対のアウトレット
1000を示す斜視図である。図57は、図49のアウトレット1000に接続
された図44のプラグ900を示す斜視図である。図59に示すとおり、プラグ
900のラッチ延伸部922は、アウトレットコア1000の開口1032に挿
入される。アウトレット1000のフッド1028の下面は、ラッチ延伸部92
2に連結するリップ部を含む。ラッチ延伸部922が開口1032に挿入される
と、リップの傾斜面は、ラッチ延伸部922をリッブの肩部にロックさせること
により、ラッチ延伸部をアウトレットコア1000にスライド可能な状態で連結
させる。
図58〜61は、アウトレット1000に接続時におけるプラグ900との部
材の重なりを示す。図58Aは、アウトレット1000に接続されたプラグ90
0を示す他の斜視図である。図58Bは、アウトレット1000に接続されたプ
ラグ900を示す背面図である。図59は、図58Bの線59−59に沿って得
られる断面図であり、プラグ900およびアウトレット1000の構造的部材間
の重なり部分を示す。また、ラッチ延伸部922とアウトレットコア1000の
開口1032のリップ部との連結部分をも示す。本発明の一つの重要な態様は、
このラッチ延伸部とアウトレットコアとの連結部分によって、ケーブル514の
接地層からアウトレットコア1000への電気的経路がより直接的になる点であ
る。
外側シールド1054および内側シールド1056は、上部および下部接触子
1068および1070を効果的にシールドする。水平シールド1071とプラ
グ900の平坦シールド932とが重なり、水平シールド1071と内部シール
ド1056とが重なることにより、上部接触子1068を下部接触子1070か
らシールドする。アウトレット1000の上部1008と外側シールド1054
とが重なり、接触子を同じく効果的にシールドする。
図60は、アウトレット1000の前面図である。図61Bは、図60の線6
1B−61Bに沿って得られる断面図であり、後部カバー1005の外側シール
ド1054、内側シールド1056、および中央シールド1058と、側壁10
02と、鉛直シールド部材1010との間の重なり部分を示す。この重なり部分
によって、シールドされたカドラント(4分区間)の各々における各接触子ペア
のシールディング保護が向上される。図61Aは、図60の線61A−61Aに
沿って得られる断面図であり、本発明によるシールディング重なり部分を示す。
好適な実施形態を図示し説明してきたが、本発明の精神および範囲から逸れる
ことなく多様な修正および置換を実施することができる。したがって、本発明は
限定のためでなく例示のために説明されたと理解されるべきである。
以下を請求する。
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(72)発明者 ビロー ランディ
アメリカ合衆国 コネティカット州 チェ
シール チェストナット ストリート
340
(72)発明者 シーモン ジョン エイ
アメリカ合衆国 コネティカット州 ウッ
ドバリー マウンテン ロード 87