JP2001514910A - ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ブラシは、複数の毛４０を含むヘッド３６と、前記毛４０に供給するヘッド３６内の出口４２と、前記ヘッド３６に接続されたペーストの容器１２と、ペーストを容器１２からヘッド３６へと供給する作動手段１８と、薄膜部分３２およびノーズ部分３４を含み、中心軸がヘッド３６へのペーストの流れの方向に対してほぼ垂直の状態でヘッド３６内に配置された軟質プラスチック材料の制御弁３０とを備え、弁３０は、ノーズ部分３４が出口４２と嵌合し、それを密封する通常の休止位置を有し、ノーズ部分３４から遠い方の薄膜部分３２の側は大気に対して開放し、その準備、作動手段１８を操作すると、ペーストが圧力下で容器１２からヘッド３６へと供給され、薄膜部分３２を変形し、それによってノーズ部分３４が出口４２からずれ、ペーストがそれを通って配量され、その後、ペーストを減圧すると、制御弁３０が休止位置に戻るようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明はブラシに関し、限定的ではないけれども、特に歯ブラシへの適用分野
を有する。

【０００２】 （背景技術） 現在の歯ブラシは、一般に２つの異なるタイプのいずれかである。第１タイプ
は、使用者がチューブまたは容器から歯ブラシの毛にある量の練り歯磨きを配量
する必要がある。このような構成は、別個の容器と歯ブラシを設け、使用する前
に容器から練り歯磨きを歯ブラシに充填するステップが必要であり、これは汚れ
て時間のかかる操作になることがある。

【０００３】 第２タイプの歯ブラシは、独自の練り歯磨き容器を、通常は歯ブラシの柄に、
または柄として組み込む。容器は、空になったら再充填するか、交換することが
できる。しかし、このような構成には幾つかの欠点があり、中でも全体的な歯ブ
ラシが比較的複雑な構造であり、したがって製造に費用がかかり、歯ブラシの操
作に、通常はシステム内の幾つかの異なる要素を作動および／または操作する必
要がある。

【０００４】 例えば、毛に供給する１つまたは複数の開口を有するヘッドと、ヘッドに対し
てブラシ内で縦方向に移動可能で、各開口を開閉し、それによってヘッドに接続
された容器からのペーストを容器から開放時の開口または各開口を通って毛へと
給送できる摺動部材を含む練り歯磨きの流制御機構とを設けた歯ブラシを提供す
ることが知られている。

【０００５】 しかし、歯ブラシのヘッドのネックに摺動部材を設けると、歯ブラシの形状に
幾つかの制約を与え、特に最適な取扱いのために望ましいと現在考えられている
ような傾斜した可撓性ネックを設けることができない。さらに、摺動部材が存在
すると、歯ブラシのネックおよびヘッドが他では望ましい厚さより厚くなる必要
がある。

【０００６】 さらに、ペーストが毛へと流れるのに通るヘッドの開口は、使用後にもペース
トを中に保持するか、水が歯ブラシのヘッドに進入するようにする、あるいはそ
の両方になる傾向がある。このように水が進入すると、歯ブラシの中で細菌が増
殖し、非衛生的な製品になることがある。

【０００７】 （発明の開示） 前述した欠点を克服する、特に可撓性のあるデザインで、操作が単純であり、
衛生的に使用される歯ブラシを提供できれば望ましい。

【０００８】 本発明によると、複数の毛を含むヘッドと、前記毛に供給するヘッド内の少な
くとも１つの出口と、前記ヘッドに接続されたペーストの容器と、容器から縦方
向にヘッドへとペーストを供給する作動手段とを備えるブラシであって、出口ま
たは各出口について、軟質プラスチック材料の制御弁が薄膜部分および薄膜部分
の一方側から延在するノーズ部分とを含み、制御弁が中心軸をヘッドへのペース
トの流れの方向にほぼ垂直な状態でヘッド内に配置され、ノーズ部分がヘッドの
出口と嵌合し、これを密閉する通常の休止位置を有し、制御弁のノーズ部分から
遠い方の薄膜部分の他方側が大気へ開放し、構成は、作動手段を操作すると、ペ
ーストが圧力下で容器からヘッドへと供給されて、薄膜部分の一方側と嵌合し、
前記薄膜部分を変形させ、それによって弁のノーズ部分が出口からずれ、ペース
トが配量され、その後、ペースト減圧すると、制御弁が、本来の可撓性および大
気圧の影響で、ノーズ部分が出口に載り、それを密封する休止位置に戻るように
なっていることを特徴とするブラシが提供される。

【０００９】 このような構成では、弁または各弁を変形させてヘッドの出口または各出口を
開く働きをするのは、ペーストの圧力そのものであり、作動手段とブラシのヘッ
ドとの間に機械的連結が必要なことが理解される。したがって、従来は容器をヘ
ッドと相互接続するブラシの中空のネックが、種々の形状をとることができ、ブ
ラシの長さに対して角度をつけ、ブラシの主本体に対して可撓性にすることがで
きる一方、それに応じてネックおよびヘッドを、前述した既知の構成と比較して
薄くすることができる。

【００１０】 また、作動手段の作動は、ペーストをヘッドに供給し、出口または各出口を開
き、出口または各出口を通してペーストを供給し、毛に装填することを、１回の
動作で同時に実行するという多目的に働く。

【００１１】 本発明の好ましい実施形態では、中空ネック部分が容器とヘッドとの間に延在
し、ヘッドが室を含み、その一方の側壁に出口または各出口が形成され、その対
向する側壁に制御弁または各制御弁が装着される。

【００１２】 ブラシのヘッドは、ネック部分から供給されるカップ形の端部分を備え、端部
分のベースが、制御弁または各制御弁が装着される対向の側壁を形成し、さらに
、複数の毛が突き出すベース・プレートを含む閉止部分を備え、ベース・プレー
トは端部分に密封嵌合し、端部分とともにヘッド内に室を規定し、ベース・プレ
ートが、出口または各出口を含む室の１つの側壁を形成する。

【００１３】 あるいは、ブラシのヘッドが、ネック部分と一体で、端部分の一方の側壁と対
向する側壁との間に規定された室を有する端部分を備えることができ、ネック部
分が室に供給し、複数の毛が１つの側壁を含む端部分の表面から突き出し、出口
または各出口が端部分の１つの側壁に形成され、制御弁または各制御弁が端部分
の対向する側壁に装着される。

【００１４】 開口が弁または各弁のために前記対向する側壁を通って形成され、弁の薄膜部
分の半径方向外側の縁領域が、開口の境界縁に、またはそれに隣接して固定され
、それによってヘッド内の室が大気から密封されるので都合がよい。

【００１５】 本発明の一つの実施形態では、制御弁の薄膜部分の半径方向外側の縁領域が、
対向する側壁の開口の境界縁に装着または溶着され、それによって制御弁がヘッ
ドに永久的に固定される。

【００１６】 本発明の代替実施形態では、ブラシが、制御弁または各制御弁について、開口
にスナップ嵌めされて薄膜部分の半径方向外側の縁領域に保持されるリング部材
を含む。

【００１７】 制御弁のノーズ部分がほぼ室の１つの側壁の幅だけ延在し、したがって、制御
弁が通常の休止位置にある状態で、ノーズ部分の自由端が室から遠い方の出口の
端部に、またはそれに隣接して配置され、それを封止することが好ましい。

【００１８】 制御弁は、軟質熱可塑性エラストマーまたはシリコン・ゴムから一体成形され
ると都合がよい。

【００１９】 ペーストを容器からヘッドに供給するために、適切なポンプ機構を設けてもよ
いが、好ましいブラシには、手動操作の蛇腹を含む作動手段を設け、蛇腹の内部
が容器とブラシのヘッドとの間に位置するリザーバと連絡し、蛇腹が通常は拡張
した休止位置を有し、蛇腹を圧縮すると、圧力下でペーストをリザーバからヘッ
ドに供給し、その後、蛇腹を解放すると、蛇腹が休止位置に戻り、ベースとを容
器からリザーバに供給する。

【００２０】 作動手段が、容器とリザーバとの間に逆止弁を備え、これは蛇腹を圧縮すると
閉じ、それによって容器とリザーバとの間のペーストの流れが防止され、蛇腹が
拡張すると開き、それによって容器からペーストが逆止弁を通ってリザーバに吸
引されるので都合がよい。

【００２１】 蛇腹、リザーバおよび逆止弁が、逆止弁がリザーバの一方端で容器と連絡し、
リザーバの他方端でブラシのヘッドと連絡する状態で、ブラシに配置される一体
成型品を備えることが好ましい。

【００２２】 （好適実施例の詳細な説明） 図１および図２を参照すると、図示の歯ブラシは、概ね２で指示され、端部が
開放した円筒状部分４、先細中間部分６、細いネック部分８、およびネック部分
から供給されて上方向に開いたカップ形の端部分１０を含む成形プラスチック材
料の中空の本体部材を備える。

【００２３】 本体部材２の円筒状部分４内には、ペーストを含むカートリッジ１２が配置さ
れ、カートリッジ１２の一方端１４は密封され、カートリッジ１２の他方端は従
来通りの方法でピストン１６を組み込む。

【００２４】 歯ブラシの作動手段は、概ね１８で指示され、可撓性蛇腹２０を備え、その内
部はチューブ２２の形態の一体成形したリザーバに供給し、その中心軸は蛇腹２
０の中心軸に対して垂直である。チューブ２２の一方端は逆止弁２４を組み込み
、チューブ２２の他方端は開いている。

【００２５】 作動手段１８は、本体部材２２の中間部分６に配置され、チューブ２２の端部
は逆止弁２４を組み込み、カートリッジ１２の一方端を通って延在して、前記カ
ートリッジ１２の内部を前記弁２４でチューブ２２の内部と相互接続し、チュー
ブ２２の他方端は本体部材２の中空ネック部分８に供給し、中間部分６の内部か
ら封止されている。

【００２６】 本体部材２の中間部分６は、可撓性の過剰成形ボタン２６または親指グリップ
を組み込み、その下面は、前記蛇腹２２が図１および図２に示す通常の拡張状態
にある場合、チューブ２２から遠い蛇腹２０の端部と嵌合する。したがって、ボ
タン２６を押下すると、蛇腹２０が圧縮状態に動き、その後、ボタン１６を解放
すると、ボタン２６および蛇腹２２が図示のような通常の位置に戻る。

【００２７】 本体部材２の端部分１０のベースは、それを通って形成された口２８を有し、
それに概ね３０で指示された制御弁が装着される。

【００２８】 特に、弁３０は、軟質熱可塑性エラストマーまたはシリコンゴムから一体成形
され、円形の薄膜部分３２を備え、その一方側からノーズ部分３４が突き出す。
制御弁３０は、図３ａおよび図３ｂを参照すると最もよく分かるように、端部分
１０のベースに固定され、薄膜部分３２の半径方向外側の領域は、口２８の境界
縁に過剰成形され、ノーズ部分３４が端部分１０のベースから上方向に突き出す
。

【００２９】 ブラシは、概ね３６で指示され、これも図３ａおよび図３ｂで最もよく分かる
ように、複数の毛４０が直立して先細４２が形成されたベース・プレート３８を
含むヘッドで完成する。

【００３０】 ヘッド３６は、カップ形の端部分１０にスナップ嵌めされ組み立てた操作位置
になるシールであり、この位置で弁３０のノーズ部分３４は図２および図３ａで
示すように出口４２に填って、これを密封し、ベース・プレート３８と端部分１
０がともにブラシの端部で密封された室を規定する。

【００３１】 記載された歯ブラシは、以下のように働く。 ボタン２６を押下して蛇腹２０が圧縮すると、ブラシ内の図２で見て左から右
への流れを防止する逆止弁２４と、ベース・プレート３８を通って弁３８のノー
ズ部分３４によって閉じる出口４２との間の容積に圧力がかかり、したがってそ
の中の流体は、空気であれペーストであれ、薄膜部分３２の一方側と強制的に嵌
合して前記薄膜部分３２を変形させ、それによってノーズ部分３４は図３ｂで見
られるように、出口４２から変位し、流体が出口４２を通って出ることができる
。 ボタン２６を解放すると、蛇腹２０が拡張して図２に示す通常の状態に戻り、
したがって前述した容積内の圧力を低下させる。上昇した圧力が制御弁３０の薄
膜部分３２から除去されるとすぐ、弁３０は本来の弾性と、ノーズ部分３４から
遠い方の薄膜部分の側にかかる大気圧の効果と、前記容積内のわずかな引戻し圧
（以下参照）とによって、ノーズ部分３４が出口４２を密封する休止位置へと戻
る。

【００３２】 蛇腹２０が拡張状態に戻ることの正味結果は、ここでは閉じている制御弁３０
と逆止弁２４との間の容積に吸引効果を生じることであり、それは弁２４を開く
働きをし、それによってピストン１６によって大気圧下にあるカートリッジ１２
からのペーストがチューブ２２に引き込まれる。このようなペーストでのチュー
ブ２２の充填は、ピストン１６が図２で見て左に移動することによって達成され
、右への戻り動作は、従来通りの方法で逆止弁（図示せず）によって防止される
。

【００３３】 したがって、最初にペーストで歯ブラシを装填して弁２４の下流の容積を充填
することは、ボタン２６を順次押下し、解放することによって達成される。 この容積が充填されたら、歯ブラシはいつでも使用することができる。

【００３４】 ブラシの構成は、ボタン２６を押下すると、予め決定された量のペーストが出
口４２を通って毛４０の上へと、使用者がボタン２６を解放時に使用するのに十
分なだけ押し出されるが、必要に応じて、ボタン２６をさらに押下することによ
って、追加のペーストを獲得することができる。

【００３５】 図面、特に図３ａから分かるように、休止位置にある弁３０のノーズ部分３４
は、ほぼ出口４２の外端まで延在して、ナイフの刃のように前記外端を封止し、
それによって既に押し出されたペーストは、歯ブラシの使用後に出口４２内に残
ることができ、さらなるペーストを出口４２から押し出すことができず、水や汚
れが出口を通って進入することができない。したがって、このような構成で極め
て衛生的な製品になり、ブラシの中で細菌が増殖する可能性がほとんどなくなる
。

【００３６】 図１は、歯ブラシが少数の個々の部品を備え、それが全て別個に成形し、ロボ
ットで組み立てられることを示す。

【００３７】 出口４２の開閉、さらに前記出口４２へ、およびそれを通してのペーストの供
給は、すべてペーストの加圧の直接的結果として達成され、作動手段１８と出口
４２との間を機械的に連結する必要がない。したがって、本体部材２の主範囲に
対して種々の角度で配置でき、それに対して可撓性を有することができる中空の
ネック部分８の形状に、過度の負担がない一方、ブラシのヘッドのサイズを、ス
ライダーなどを含むヘッドと比較して小さくすることができる。

【００３８】 図４ａ、図４ｂおよび図５は、毛４０がブラシの端部範囲１０に挿入される別
個のヘッドの部分ではなく、端部範囲１０の上面にある予備形成された一連の穴
４４に位置する、代替ヘッドを詳細に示す。端部範囲１０は、出口４２および制
御弁３０の座とともに室を提供するよう穿孔され、弁３０の薄膜部分３２は、ス
ナップ嵌めリング４６によって座内に保持される。薄膜部分３２はリング４６上
に過剰成形するか、それから別個でもよく、リング４６はスナップ嵌めする代わ
りに座に溶着してもよい。あるいは、リング４６を省き、薄膜部分３２の縁領域
を座に溶着または他の方法で固定してもよい。

【００３９】 歯ブラシの正確な構造は、本発明の範囲から逸脱することなく、上記で詳述し
た構造と異なってもよいことが明白である。作動手段は、操作される蛇腹以外で
よく、比較的普通のトリガで作動するポンプでもよい。しかし、記載された作動
手段は、制御弁３０が使用後に出口４２から偶発的にずれても、出口４２と弁２
４との間の容積が開放された正確であり、容積内に必要な吸引効果を生成できな
いので、毛４０にペーストを再装填する可能性がないという点で有利であること
を理解されたい。したがって、このような構成は、弁３０が故障した場合に生じ
るようなペーストの超過量の押し出しを防止する。

【００４０】 毛に供給する出口４３が複数あり、それに応じて複数の弁３０があってもよく
、それは互いに相互接続しても、しなくてもよい。

【００４１】 図１、図２、図３ａおよび図３ｂの弁３０の薄膜部分３２は、例えば超音波溶
着または関連する開口２８に押し込む摩擦嵌合などにより、過剰成形以外で所定
の位置に固定してもよい。 当業者には、他の修正および変形が明らかになる。

【００４２】 記載された歯ブラシは、コンパクトで人間工学的なデザイン、およびその単純
な操作から見て、本質的に使う人にやさしく、単純な空気圧で作動するシステム
によって毛に供給されるペーストの所定の量は、特定の要件に合わせて容易に変
更することができる。製品は、日常使用するのに便利なため、大衆市場に理想的
であるが、旅行者、スポーツマンおよび他の関連の使用者など、特殊化した隙間
市場にも適している。

【００４３】 歯ブラシに関して述べてきたが、本発明の基本的概念は、ペーストまたは他の
配量可能な材料の容器を設けた他のタイプのブラシにも適用分野を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による歯ブラシの組立分解等角図である。

【図２】 図１の歯ブラシの縦断面図である。

【図３ａ】 制御弁が閉位置にある、本発明による歯ブラシのヘッドの縦断面図である。

【図３ｂ】 制御弁が開位置にある、本発明による歯ブラシのヘッドの縦断面図である。

【図４ａ】 本発明によるさらなる歯ブラシのヘッドの平面図である。

【図４ｂ】 本発明によるさらなる歯ブラシのヘッドの縦断面図である。

【図５】 図４ｂのヘッドの円で囲んだ部分の拡大詳細図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ) ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ， ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，Ｄ Ｋ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，Ｌ Ｖ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ， ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，Ｕ Ｓ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の毛（４０）を含むヘッド（３６）と、前記毛（４０）
   に供給するヘッド（３６）内の少なくとも１つの出口（４２）と、前記ヘッド（
   ３６）に接続されたペーストの容器（１２）と、容器（１２）からその縦方向に
   ヘッドへとペーストを供給する作動手段（１８）とを包含するブラシであって、
   出口または各出口（４２）について、可撓性プラスチック材料の制御弁（３０）
   が薄膜部分（３２）および薄膜部分の一方側から延在するノーズ部分（３４）と
   を含み、制御弁（３０）が中心軸をヘッド（３６）へのペーストの流れの方向に
   ほぼ垂直な状態でヘッド（３６）内に配置され、ノーズ部分（３４）がヘッド（
   ３６）の出口（４２）と嵌合し、これを密閉する通常の休止位置を有し、制御弁
   （３６）のノーズ部分（３４）から遠い方の薄膜部分（３２）の他方側が大気へ
   開放し、構成は、作動手段（１８）を操作すると、ペーストが圧力下で容器（１
   ２）からヘッド（３６）へと供給されて、薄膜部分（３２）の一方側と嵌合し、
   前記薄膜部分（３２）を変形させ、それによって弁（３０）のノーズ部分（３４
   ）が出口（４２）からずれ、ペーストが配量され、その後、ペースト減圧すると
   、制御弁（３０）が、本来の可撓性および大気圧の影響で、ノーズ部分（３４）
   が出口（４２）に載り、それを密封する休止位置に戻るようになっていることを
   特徴とするブラシ。
2. 【請求項２】 中空ネック部分（８）が容器（１２）とヘッド（３６）との
   間に延在し、ヘッド（３６）が室を含み、その一方の側壁に出口または各出口（
   ４２）が形成され、その対向する側壁に制御弁または各制御弁（３０）が装着さ
   れる、請求項１記載のブラシ。
3. 【請求項３】 ヘッド（３６）が、ネック部分（８）から供給されるカップ
   形の端部分（１０）を備え、端部分のベースが、制御弁または各制御弁（３０）
   が装着される対向の側壁を形成し、さらに、複数の毛が突き出すベース・プレー
   ト（３８）を含む閉止部分を備え、ベース・プレート（３８）は端部分（１０）
   に密封嵌合し、端部分（１０）とともにヘッド内に室を画成し、ベース・プレー
   トが、出口または各出口（４２）を含む室の１つの側壁を形成する、請求項２記
   載のブラシ。
4. 【請求項４】 ヘッドが、ネック部分（８）と一体で、端部分（１０）の一
   方の側壁と対向する側壁との間に規定された室を有する端部分（２０）を備え、
   ネック部分（８）が室に供給し、複数の毛（４）が１つの側壁を含む端部分（１
   ０）の表面から突き出し、出口または各出口（４２）が端部分（１０）の１つの
   側壁に形成され、制御弁または各制御弁が端部分（１０）の対向する側壁に装着
   される、請求項２記載のブラシ。
5. 【請求項５】 開口（２８）が弁または各弁（３０）のために前記対向する
   側壁を通って形成され、弁（３０）の薄膜部分の半径方向外側の縁領域が、開口
   （２８）の境界縁に、またはそれに隣接して密封状態で固定される、請求項2か ら４までのいずれか一項に記載のブラシ。
6. 【請求項６】 制御弁（３０）の薄膜部分（３２）の半径方向外側の縁領域
   が、対向する側壁の開口（２８）の境界縁に装着または溶着され、それによって
   制御弁（３０）がヘッド（３６）に永久的に固定される、請求項５記載のブラシ
   。
7. 【請求項７】 制御弁または各制御弁（３０）について、開口（２８）にス
   ナップ嵌めされて薄膜部分（３２）の半径方向外側の縁領域に保持されるリング
   部材（４４）を含む、請求項５記載のブラシ。
8. 【請求項８】 制御弁（３０）のノーズ部分（３４）がほぼ室の１つの側壁
   の幅だけ延在し、したがって、制御弁（３０）が通常の休止位置にある状態で、
   ノーズ部分（３４）の自由端が室から遠い方の出口（４２）の端部に、またはそ
   れに隣接して配置され、それを封止する、請求項２から７までのいずれか一項に
   記載のブラシ。
9. 【請求項９】 制御弁（３０）が軟質熱可塑性エラストマーまたはシリコン
   ・ゴムから一体成形される、請求項１から８までのいずれか一項に記載のブラシ
   。
10. 【請求項１０】 作動手段（１８）が手動操作の蛇腹（２０）を含み、その
    内部が容器（１２）とブラシのヘッド（３６）との間に位置するリザーバ（２２
    ）と連絡し、蛇腹（２０）が通常は拡張した休止位置を有し、蛇腹（２０）を圧
    縮すると、圧力下でペーストをリザーバ（２２）からヘッド（３６）に供給し、
    その後、蛇腹（２０）を解放すると、蛇腹（２０）が休止位置に戻り、ベースと
    を容器（１２）からリザーバ（２２）に供給する、請求項１から９までのいずれ
    か一項に記載のブラシ。
11. 【請求項１１】 作動手段（１８）が、容器（１２）とリザーバ（２２）と
    の間に逆止弁（２４）を備え、該逆止弁が蛇腹（２０）を圧縮すると閉じ、それ
    によって容器（１２）とリザーバ（２２）との間のペーストの流れが防止され、
    蛇腹（２０）が拡張すると開き、それによって容器（１２）からペーストが逆止
    弁（２４）を通ってリザーバ（２２）に吸引される、請求項１０記載のブラシ。
12. 【請求項１２】 蛇腹（２０）、リザーバ（２２）および逆止弁（２４）は
    、逆止弁（２４）がリザーバ（２２）の一方端で容器（１２）と連絡し、リザー
    バ（２２）の他方端でブラシのヘッド（３６）と連絡する状態で、ブラシに配置
    される一体成型品を備える、請求項１１記載のブラシ。