JP2001514737A - 前処理試薬およびそれを使用する方法 - Google Patents

前処理試薬およびそれを使用する方法

Info

Publication number
JP2001514737A
JP2001514737A JP50451998A JP50451998A JP2001514737A JP 2001514737 A JP2001514737 A JP 2001514737A JP 50451998 A JP50451998 A JP 50451998A JP 50451998 A JP50451998 A JP 50451998A JP 2001514737 A JP2001514737 A JP 2001514737A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
composition
sample
assay
amount
drug
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP50451998A
Other languages
English (en)
Inventor
ピー ジャクリッチ,アンナ
ジェイ モンガー,ダニエル
プファイファー,マチアス
エイチ ロス,スチーブン
ジエオング,ヘンリー
Original Assignee
サイバ、カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by サイバ、カンパニー filed Critical サイバ、カンパニー
Publication of JP2001514737A publication Critical patent/JP2001514737A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
    • G02B6/4201Packages, e.g. shape, construction, internal or external details
    • G02B6/4248Feed-through connections for the hermetical passage of fibres through a package wall
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/53Immunoassay; Biospecific binding assay; Materials therefor
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/48Biological material, e.g. blood, urine; Haemocytometers
    • G01N33/50Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing
    • G01N33/94Chemical analysis of biological material, e.g. blood, urine; Testing involving biospecific ligand binding methods; Immunological testing involving narcotics or drugs or pharmaceuticals, neurotransmitters or associated receptors
    • G01N33/9493Immunosupressants

Abstract

(57)【要約】 会合した検体の存在および/または量について分析すべきサンプルを前処理するための組成物およびキットが開示される。組成物は、約30ないし約40体積パーセントの量のメタノールと、約20ないし約40体積%の量のグリコールと、そして約20mMないし約30mMの銅塩を含んでいる水性成分とよりなる。加えて、水性成分は約0.5mMないし約20mMの緩衝剤および約0.005ないし約0.2重量%の非イオン界面活性剤を含み、約2.0ないし約4.6のpHを持つことができる。キットは会合した検体のアッセイを実施するための1種以上の試薬をさらに含んでいる。さらに会合した検体の含有が推測されるサンプルを上の組成物で前処理することが改良である会合した検体のためのアッセイにおける改良が開示される。

Description

【発明の詳細な説明】 前処理試薬およびそれを使用する方法本発明の分野 臨床診断分野は、容易にそして正確に測定し得る物質(検体)および測定方法 に関して近年広い拡大が見られる。液体中の物質の低濃度の存在を検出するため の信頼性ある方法が望まれる。臨床化学において、これらの物質は10-13モル 以下の濃度において体液中に存在し得る。これら物質の低濃度の検出の困難性は 、利用できる比較的小さいサンプルサイズにより、そしてある種の検体はサンプ ル中の他の成分と会合しそして正確に検出することが困難であるという事実によ って増進される。 生物学的サンプル中の治療薬物のような薬物のレベルのモニタリングは、その ような薬物を投与されている患者の適切な処置に有用である。毒性投与量レベル または治療上有効でないレベルを避けるためには薬物レベルをモニターすること が重要である。患者サンプル中の薬物レベルを定量的に決定するための多数の技 術が開発されている。そのような技術は一般にラジオイムノアッセイ、酵素イム ノアッセイ、凝集イムノアッセイ、螢光分極イムノアッセイ等のような免疫反応 を含んでいる。 あるアッセイの開発においては多数の配慮がある。一配慮は検体濃度の変化に 対する信号応答である。第二の配慮はアッセイのためのプロトコールが実施でき る容易性である。第三の配慮はサンプルからサンプルへの妨害の変動である。試 薬調製および精製の容易さ 、設備の入手可能性、オートメーションの容易性、およびサンプル成分と関心あ る物質の相互作用も有用なアッセイの開発においていくつかの追加の配慮である 。例えば、ある種の検体は、タンパク、細胞および他の細胞物質のようなサンプ ルの他の成分と会合し、それらの検出を困難または不可能にしている。生体は自 己と非自己とを区別するための複雑な免疫応答システムに依存している。適正な 免疫システムの機能は生体の長期間健康のために決定的である。不全な免疫応答 は自己を非自己物から保護する生体の不能性へ導き得る。過剰の免疫応答はさも なければ無害物に対する生体の過剰反応へ導き得る。 時には、生体の免疫システムは不足した応答を増強するかまたは過剰の応答を 抑制するように制御されなければならない。例えば、腎臓、心臓、心肺臓、骨髄 および肝臓のような器官がヒトに移植される時、生体は同種移植片拒絶と呼ばれ るプロセスによって移植した器官をしばしば拒絶するであろう。 同種移植拒絶を処置するためには、免疫システムは薬物療法によって制御され た態様においてしばしば抑制される。免疫抑制薬物が非自己組織の同種移植片拒 絶防止を助けるために移植受領者へ注意深く投与される。 米国および他の国において免疫抑制剤として使用されるそのような薬物の一つ はシクロスポリンA(CsA)(米国特許Nos.4,117,118(197 8)および4,396,542(1983))である。CsAは抗生物質、抗関 節炎および抗炎症活性のような他の有用な性質を有し、糖尿病、マラリアおよび 自己免疫病のような他の疾状の処置にも用途がある。 CsAが高度に有用な免疫抑制薬物であっても、その使用は注意深く管理され なければならない。何故ならば有効投与量範囲は狭く、そして過剰投与は重大な 副作用を招き得るからである。腎機能不全、高血圧、心脈管痙れん、粗毛症、座 瘡、振せん、痙れん、頭痛、歯肉過形成、下痢、嘔吐、肝毒性、腹腔不快、知覚 異常、潮虹、白血病、リンパ腫、静脈洞炎および乳房肥大がCsA処置を受けて いる腎臓、心臓または肝臓移植患者に観察されている。 CsA投与の管理は患者に存在する薬物レベルの注意深い制御を含んでいる。 CsAの分布および代謝は患者間で大きく変動するため、そして副作用の広い範 囲および重篤度のため、薬物レベルの正確なモニタリングが必須と考えられてい る。CsAは全血サンプル中に存在する物質と会合し、このため正確なアッセイ はこれらの他の物質からCsAを抽出することを必要とする。 本発明の方法および組成物は、関心ある検体、特にサンプル中に他の物質と会 合して存在する検体を含有すると推定されるサンプルを前処理するめたの試薬に 関する。 全部を引用して文献がこの開示中に引用される。これら文献は技術の状態に関 し、各文献はここに参照として取り入れられる。関連技術の簡単な説明 ヨーロッパ特許出願No.283,801(1988)(Wang et a l.)およびその優先権書類米国特許No.5p239,057はシクロスポリ ンAおよび代謝物の螢光分極アッセイ、および関係する免疫原および抗体を記載 する。 Queniaux,et al.,Melecular Immunolog y(1987)24(11):1159−1168, はシクロスポリンに対するモノクローナル抗体の特異性および交差反応性を記載 する。 Ball,et al.,は、Clin,Chem.(1988)34(2) :257−250において血中のシクロスポリンをモニタリングするためのモノ クローナル抗体による特異性ラジオイムノアッセイを論ずる。 McBride,et al.,はClin.Chem.(1989)35( 8):1726−1730において、特異性モノクローナル抗体によるラジオイ ムノアッセイおよびHPLCを比較して、種々の移植を有する患者からの血漿中 のシクロスポリンの測定を記載する。 Clin.Chem.(1988)34(1):34−39には、血液、胆汁 および尿中のシクロスポリンAおよびその代謝物の液体クロマトグラフィ-測定 が論じられている。 Bowers,et al.,はTransplantation Proc eedings(1986)XVIII(6):137−143において、シク ロスポリン血中レベル、分析、臨床上の有用性、薬力学、代謝物および慢性薬理 学を開示する。 米国特許No.5,135,875(Meucci,et al.)は、グリ コール、短鎖脂肪族アルコールおよび亜鉛を使用する、タンパク沈澱試薬を論ず る。 ヨーロッパ特許出願No.0471293A2(Meucci et al. )は生物学的テストサンプルのための可溶化試薬を開示する。 ヨーロッパ特許出願No.0473961A2(Morriso n,et al.)はシクロスポリン測定のためイムノアッセイ試薬および方法 を開示する。 米国特許No.4,959,303(Milburn,et al.)はタン パクおよび非イオン性バインダーを含まない固相支持体へ免疫複合体を結合する ことによる抗原のアッセイを記載する。 シクロスポリンのためのアッセイおよび前処理試薬に関する先行技術の広汎な 教示にもかかわらず、サンプルの他の成分と会合した検体の検出を容易にする前 処理処方物であって、前処理処方物の個々の成分が単独でまたは組合せてアッセ イ媒体および後の検出を妨害しない処方物の開発は先行技術によって教示または 示唆されていない。本発明の概要 このため本発明は、会合した検体の存在および/または量についてアッセイさ れるサンプルを処理するための新規な前処理組成物を提供する。この前処理組成 物は、前処理なしでは慣用のアッセイ条件のもとで検体の検出を妨害するであろ うサンプルの他の成分と会合した検体の検出を容易化する。本発明によれば、サ ンプルは、会合した検体を一以上のアッセイ試薬に対し一層容易に提供可能とす るように前処理される。本発明の前処理組成物は、サンプル中に存在する細胞を 溶解し、存在し得るタンパクを沈澱し、そして関心ある検体を可溶化し、検体を 一層容易に検出可能とする。 本発明の一面は、約30%ないし約40%重量/体積(w/v)の量の低級ア ルキルアルコールと、約20%ないし約40%w/vの量のグリコールと、そし て約20mMないし約30mMの金属塩 を含む水性成分の少なくとも約30%w/vを含む組成物に関する。 本発明の他の一具体例は、約30%ないし約40%w/vの量のメタノールと 、約20%ないし約40%w/vの量のプロピレングリコールまたはエチレング リコールとそして水性成分約30%ないし40%w/vを含み、該水性成分は約 20mMないし約30mMの銅塩と、約0.5mMないし約20mMの緩衝剤と 、そして約0.005ないし約0.1%w/vの非イオン界面活性剤とを水性成 分が約3.0ないし約4.6のpHを有するように含んでいる組成物に関する。 本発明の他の一面は、会合した検体の含有を推測されるサンプル中の会合した 検体の測定のためのアッセイの改良に関する。このアッセイは、会合した検体の 含有を推測されるサンプルを前処理試薬と接触させることと、サンプルを検体の 検出のためのアッセイ試薬と接触させることを含む。改良は上の組成物の一つを 前処理試薬として使用することよりなる。 本発明の他の一面は、包装した組合せにおいて、(a)会合した検体の測定を 実施するための一種以上の試薬と、(b)上の組成物の一つを含むキットである 。 本発明の他の面は、薬物の含有を推測されるサンプル中の免疫抑制薬物の測定 のためのアッセイの改良である。このアッセイは、サンプルを該薬物のための特 異的結合メンバーと接触させること、および薬物に対する特異的結合メンバーの 結合を検出することよりなる。改良はサンプルを接触ステップの前またはそれと 組合せて上の組成物と接触させることよりなる。 本発明の他の一具体例は、薬物の含有を推測されるサンプル中の免疫抑制薬物 の測定のためのアッセイの改良にある。このアッセイはサンプルを該薬物に対す る抗体と、そして標識と該抗体により認識される化合物との接合体と接触させる こと、そして標識接合体と抗体との免疫複合体を検出することを含む。改良はサ ンプルをアッセイの最初のステップの前またはそれと組合せてサンプルを上の組 成物の一つの接触させることである。 これらおよび他の目的および具体例は、以下の詳細な説明に記載され、または 自明であろう。図面の簡単な説明 図1は、本発明の前処理組成物の使用対メタノール単独による、タクロリムス (FK506)のためのアッセイの結果のグラフ表示である。詳細な説明 本発明は、会合した検体の測定を容易にするためサンプルを前処理するための 組成物およびキットを提供する。本発明によれば、サンプルは会合した検体を一 種以上のアッセイ試薬に対し一層利用可能とするように前処理される。分析すべ きサンプルは細胞を溶解し、タンパクを沈澱し、分析すべきサンプル中に存在し 得るシクロスポリンを可溶化するように前処理される。前処理組成物は、それら が既知の前処理物質のあるものよりも低い揮発性を示すことを特徴とする。この ことは、前処理したサンプルをより大きいサンプル安定性とオペレーターに対す る減少したリスクを持って環境へ開放されたサンプルカップを使用する分析機に よりアッセイすることを許容する。 特定の具体例の説明へ進む前に、いくつかの術語が定義される。 サンプルは生物学的材料、通常生物学的流体であり、これはヒト、動物または 人工サンプルを含むことができる。典型的には、サンプルは、例えば尿、全血、 血清、血漿、精液、髄液、唾液等またはその水溶液もしくは抽出液のような天然 流体である。 会合した検体は、例えば細胞物質、リン脂質、タンパク等のようなサンプル中 の他の成分へ会合、例えば複合体化して存在する検体である。そのような検体は 免疫抑制薬物、例えばシクロスポリン、マイコフェノール酸、FK−506、ラ パマイシン、アザチオプリンおよびステロイドのような治療薬物を含む。 シクロスポリンは、移植後臓器拒絶へ導く望まない免疫応答を抑制するための 免疫抑制薬物として使用される、天然もしくは合成ウンデカペプチドである。特 定のシクロスポリンの正確な構成は一つから次へと少しづつ変化し得る。シクロ スポリンはシクロスポリンA、シクロスポリンB、シクロスポリンC、シクロス ポリンD、シクロスポリンE、シクロスポリンF、シクロスポリンG、シクロス ポリンH、シクロスポリンI、アティオシクロスポリンなどを含む。シクロスポ リンの語には、例えば主要な代謝物AM9(M1)、AM19(M8)、AMI (M17)およびAM4N(M21)のようなウンデカペプチド環を保持するシ クロスポリンの代謝物、およびM9、M19、M16およびM18のような他の 代謝物も含まれる。 低級アルキルアルコールは、例えばメタノール、エタノール、プロパノール、 ブタノール、イソプロパノール、イソブタノール、ペ ンタノール、イソペンタノール等、およびそれらの混合物のような、炭素原子1 ないし5を含んでいる分岐または直鎖アルキルコールであり、好ましくはメタノ ールである。 術語脂肪族は、非環状炭化水素に関し、脂肪族炭化水素は開いた鎖を持つ炭素 と水素の化合物である。 ポリヒドロキシ脂肪族化合物は、例えばアルキレンポリオール、例えばグリコ ール、グリセロール等およびそれらの混合物のような2以上のヒドロキシル基を 含んでいる脂肪族化合物であり、好ましくはグリコール、さらに好ましくはプロ ピレングリコールである。 グリコールは、例えばエタンジオール(エチレングリコール)、プロパンジオ ール(プロピレングリコール)、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ コールなどのような、二つのヒドロキシル基を含んでいる脂肪族化合物である。 グリセロール(グリセリン)は、一種のアルキレンポリオール、すなわち1, 2,3−プロパントリオールである。 金属塩は、金属イオンと非金属カウンターイオンを含んでいる化合物である。 金属イオンは、分析すべきサンプル中のヘモグロビン(ヘム)、血漿タンパク、 および他の妨害物質の沈澱を提供する金属イオンである。好ましい金属イオンは 、銅、鉄、コバルトおよびモリブデンのイオンを含み、もっと好ましくは銅イオ ンである。使用される特定の金属イオンは、一部は会合した検体のためのアッセ イで得られた信号の測定の波長の妨害を回避するように決定される。非金属陰イ オンは、例示のためそして限定でなく、硫酸、クロライド、ブロマイド等のよう なハライド、アセテートなどである。 緩衝剤は、一般に約4.5ないし約8.5のpKaを有する緩衝剤である。緩 衝剤は、水性成分、そしてそのため本発明の組成物のための所望のpH値範囲の 安定なpHが得られるように選択される。緩衝剤は本組成物の成分の安定性に最 小の効果を持つべきであり、そして会合した検体のためのアッセイに使用される 試薬に対し、または一般にアッセイ測定もしくは結果に対して有害な効果を持っ てはならない。適当な緩衝剤は、ホモピペラジン−N,N’−ビス−2−エタン スルホン酸、酢酸塩、クエン酸塩、トリス−HClなどである。 本開示の環境において界面活性剤なる術語は、赤血球を破壊することができる 界面活性剤をいう。非イオン界面活性剤は、例えばポリオキシプロピレン(BA SF Chemicals,Mount Olive,NJからPluroni c 25R2として入手し得る)、サポニン、ジギドニン、ポリオキシエチレン アルコール(例えばBrijシリーズおよびLubrol),ポリオキシエチレ ンp−t−オクチルフェノール(例えばTriton X−100,Trito n X−114およびNonidet P−40)、ポリオキシエチレンソルビ タンの脂肪酸エステル(例えばTween−20)、β−D−オクチルグルコシ ド、β−D−ドデシルマルトシド、およびアルキル−N−メチルグルカミド(す べてSigma Chemicals Company,St.Louis,M OまたはFluka Chemie AG,Buchs,スイスまたはRonk onkoma,NYまたはAldrich Chemical Company ,Milwaukee,WIから入手可能)などのような非イオン性界面活性剤 である。 アニオン性界面活性剤は、例えばアルキル−、アルキルエーテルジアルキルエ ステル−、アルキルアリール−、およびα−オレフィン−硫酸エステル、スルホ ン酸、スルホン酸塩、スルホサクシネート、スルホコハク酸、重合アルキルナフ タレンスルホン酸塩、リン酸エステル、複合リン酸エステルの遊離酸、脂肪族ヒ ドロキシル化リン酸エステル、硫酸化脂肪酸エステル、ヒマシ油、鯨油、大豆油 、グリセロールトリオレエート、牛脚油、牛脂およびオレイン酸のような硫酸化 油、n−ラウロイル、n−ココイル、n−水素化タロイル、n−混合脂肪酸アシ ルのようなn−脂肪酸グルタメート、カルボキシル化高分子電解質、不均化樹脂 などのようなアニオン界面活性剤である。ありふれたアニオン界面活性剤は、ド デシル硫酸アトリウムおよびドデシルサルコシンナトリウムを含む。 術語アルキレンは不飽和脂肪族炭化水素例えばエチレンから誘導された有機基 をいう。 抗体は、他の分子へ特異性に結合し、それ故他の分子の特定の立体的および極 性組織に対して相補的であると定義される免疫グロブリンである。抗体はポリク ローナルまたはモノクローナルであることができ、そして宿主の免疫化、そして それから採取した血清から既知の技術による免疫グロブリンの分離(ポリクロー ナル)による、連続ハイブリッド細胞ラインの調製および分泌されたタンパクの 採取(モノクローナル)による、またはクローニングおよび天然抗体の特異的結 合のために必要なアミノ酸配列を少なくともコードするヌクレオチド配列もしく はその変異体の発現によるような、この分野でよく知られた技術によって製造す ることができる。抗体は完全な免疫グロブリンまたはそのフラグメントを含むこ とができ、I gA,IgD,IgE,IgG1,IgG2a,IgG2b,IgG3,IgM 等のような種々のクラスおよびイソタイプを含む。それらのフラグメントはFa b,FvおよびF(ab’)2,Fab’などを含み得る。 抗体を含んでいる抗血清(ポリクローナル)は、ウサギ、モルモットまたはヤ ギのようなを動物を適切な免疫原で免疫化し、そして適切な待機期間後免疫動物 から抗血清を得ることを含む、良く確立された技術によって得られる。技術の状 態の評論は、Parker,Radioimmunoassay of Bio logically Active Compaurds,Prentice− Hall(Englewood Cliffs,N.J.,U.S.,1976 );Butler,J.Immunol.Meth.7:1−24(1975; Broughton and Strong,Clin.Chem.22:72 6−732(1976);Playfair,et al.,Br.Med.B ull.30:24−31(1974)によって提供される。 抗体は体細胞ハイブリダイゼーション技術によっても得ることができ、そのよ うな抗体は一般にモノクローナル抗体と呼ばれている。モノクローナル抗体はK ohler and Milstein,Nature 265:495−49 7の標準的技術によって製造することができる。モノクローナル抗体の評論は、 Limphocyte Hybridamas,ed.Melchers et al.,Spring−Verlag(New York 1978),Na ture 266;495(1977),Science 208:692(1 980),Method of En zymology 73(PartB):3−46(1981)に見られる。適 切な免疫原のサンプルがマウスのような動物に注射され、そして十分な時間の後 、動物がと殺され、膵臓細胞が採取される。代わりに、非免疫動物の脾臓細胞を インビトロで免疫原に対し感作させることができる。所望の免疫グロブリンのた めの塩基配列をコードする脾臓細胞染色体は、一般に非イオン界面活性剤例えば ポリエチレングリコールの存在下ミエローマ細胞ラインと脾臓細胞を融合するこ とによって圧縮することができる。融合したハイブリドーマを含む生成した細胞 はHAT培地のような選択培地中で生育することが許容され、生存する死滅しな い細胞は制限希釈条件を用いてそのような培地内で生育される。細胞は適当な容 器、例えばマイクロタイターウエル中で生育され、そして上清が所望の特異性を 有するモノクローナル抗体についてスクリーニングされる。 ハイブリドーマ細胞をそれらを受入れる哺乳類宿主の腹腔中に注入し、そして 腹水を収穫するような種々の技術がモノクローナル抗体の収量を増加するために 存在する。モノクローナル抗体の不十分な量しか腹水に集まらない場合、抗体は 宿主の血液から収穫される。代わりに、所望の抗体を生産する細胞は中空繊維細 胞培養装置または回転フラスコ装置中で生育させることができ、両者はこの分野 で良く知られている。モノクローナル抗体を他のタンパクおよび他の夾雑物から 単離および精製するための種々の慣用方法が存在する(前出のKohler a nd Milstein参照)。 抗体製造のための他のアプローチにおいては、抗体結合部位をコードする配列 を染色体DNAから切り取り、そして対応する抗体結合部位を有する組み換えタ ンパクを製造するためのバクテリア中で 発現できるクローニングベクター中へ挿入することができる。 一般に抗体はクロマトグラフィー、例えばDEAEクロマトグラフィー、AB xクロマトグラフィー、濾過などのような既知の技術によって精製することがで きる。 会合した検体の測定を実施するための試薬はここでは会合した検体のためのア ッセイに使用される試薬とも呼ばれる。そのような試薬はそのアッセイの性格、 例えばアッセイが不均質かまたは均質かに、結合反応および利用される信号発生 システムの性格、例えば酵素イムノアッセイ、螢光イムノアッセイ、化学ルミネ ッセンスイムノアッセイ、凝集アッセイなどに依存する。一般に、そのような試 薬は会合した検体の存在および/または量のために実施される正確な測定を許容 する試薬である。 例えば、イムノアッセイのためのそのような試薬は、標識と特異結合ペアメン バーの一つ、例えば抗体もしくはハプテンとの接合体と、標識がその一部である 信号発生システムの他のメンバー、他の特異結合ペアメンバー、補助材料などを 含むことができる。 標識は、信号を発生する、または発生を誘発し得る任意の分子である。標識は 検体または抗体のような特異結合ペアの一メンバーで、または受容体もしくはリ ガンド、特にハプテンのような受容体へ結合し得る分子のような他の分子へ接合 することができる。標識は、以下に定義するように、信号発生手段を含んでいる 信号発生システムの一メンバーであることができる。標識は、アイソトープまた は非アイソトープでよく、非アイソトープが好ましい。例示のためそして限定で なく、標識は酵素、酵素フラグメント、酵素基質、酵素インヒビター、補酵素、 もしくは触媒のような触媒反応系の一部 が、発螢光団、染料、ケミルミネセンサー、ルミネセンサー、または増感剤のよ うな発色団の一部、非磁性もしくは磁性であることができる分散し得る粒子、固 相支持体、リポソーム、リガンド、受容体、ハプテンなどであることができる。 採用することができる多種類の非酵素触媒は米国特許No.4,160,645 (1972)に見られ、その適切な部分をここに参照として取り入れる。そのよ うな生産物を提供するための多数の酵素および補酵素は、米国特許No.4,2 75,149、カラム10−23,および米国特許No.4,318,980、 カラム10−14に指示されており、それらの開示をここに参照として取り入れ る。多数の酵素組合せは米国特許No.4,275,149、カラム23−28 に記載されており、これら組合せは本発明に使用できる。この開示をここに参照 として取り入れる。 例示的な酵素は、リンゴ酸デヒドロゲナーゼ、グルコース−6−ホスフェート デヒドロゲナーゼ、および乳酸デヒドロゲナーゼのようなデヒドロゲナーゼを含 む。オキシダーゼのうちグルコースオキシダーゼがその例である。ペルオキシダ ーゼは西洋ワサビペルオキシダーゼが例である。ヒドロラーゼはアルカリ性フォ スファターゼ、β−グルコキシダーゼおよびリゾチームが例である。 接合体は、単一構造を形成するように、二つ以上のサブユニットが場合により 連結基を介して結合した分子である。結合はサブユニット間の直接の結合(例え ば化学結合)により、また連結基の使用によって形成することができる化学的相 互作用である。接合は二つのサブユニットが接合体を形成するように連結する任 意のプロセスである。接合プロセスは任意の数のステップからなることができる 。 受容体は、ある分子の特定の立体的および極性組織を認識することができる任 意の化合物または組成物である。分子のこのような組織された区域はエピトープ もしくは決定子部位と呼ばれる。例示的な天然に存在する受容体は、抗体、酵素 、FAbフラグメント、ポリ(核酸)、補体成分、すなわちチロキシン結合グロ ブリン、レクチン、タンパクAなどを含む。受容体は抗リガンドとも呼ばれる。 シクロスポリンへ特異的に結合する天然受容体も存在する。 リガンドは、その天然受容体が存在するかまたは製造することができる任意の 有機分子である。 特異結合ペアのメンバー(sbpメンバー)は、他の分子の特定の立体的およ び極性組織へ特異的に結合する、そしてそのため相補的であると定義される領域 を有する、二つの異なる分子の一方である。特異結合ペアの二つのメンバーはリ ガンドおよび受容体(抗リガンド)と呼ばれる。これらは通常抗原−抗体のよう な免疫学的ペアのメンバーであるが、ビオチン−アビジン,ホルモン−ホルモン 受容体、核酸重複体、IgG−タンパクA,DNA−DNA,DNA−RNAな どは免疫学的ペアではないが、しかし特異結合ペアである。 支持体または表面は、多孔質または非多孔質水溶性材料である。支持体は親水 性であるかまたは親水性にすることができ、シリカ、硫酸マグネシウムおよびア ルミナのような無機粉;天然ポリマー材料、特に繊維含有紙、例えば濾紙、クロ マトグラフィー紙等のようなセルロース材料およびセルロースから誘導された材 料;ニトロセルロース、酢酸セルロース、ポリ塩化ビニル、ポリアクリルアミド 、架橋デキストラン、アガロース、ポリアクリレート、ポリエチレン、ポリプロ ピレン、ポリ(4−メチルブテン)、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリ (エチレンテレフタレート)、ナイロン、ポリ(ビニルブチレート)などのよう な合成または修飾天然ポリマー自体またはそれらと他の材料の組合せ;バイオグ ラスとして入手できるガラス、セラミック、金属などを含む。リポソーム、リン 脂質小胞および細胞のような天然もしくは合成アセンブリも使用することができ る。使用できる他の材料は前の免疫原キャリア粒子の定義中に記載され、そして 後の信号発生システムの定義中に記載されている。 sbpメンバーの支持体または表面への結合は、文献に普通に見られる、また は上の免疫原キャリア粒子の定義中に記載した良く知られた技術によって達成で きる。表面はストリップ、ロッド、ビーズを含む粒子などの多数の形の一つを持 つことができる。 信号発生システムの機能は、結合したおよび/または結合しない標識の量に関 係した検出し得る信号を提供する生産物を生成することである。信号発生システ ムは少なくとも一成分が標識である一種以上の成分を持つことができる。信号発 生システムは、標識と信号を発生するように相互作用することができる信号発生 手段を含んでいる、測定できる信号を発生するために要する試薬の全部を含んで いる。 信号発生システムは、外部手段により、通常電磁線の測定により、望ましくは 肉眼検査により検出できる信号を提供する。一アプローチにおいて、信号発生シ ステムは発色団基質および酵素を含み、そこでは発色団基質は紫外または可視領 域の光を吸収する染料、発 リン光団または発螢光団へ酵素的に変換される。 信号発生手段は、標識と検出可能な信号を発生するように相互作用することが できる。そのような手段は、例えば電磁放射線、熱、化学試薬などを含む。化学 試薬を使用する場合、化学試薬のあるものは発色剤溶液の一部として含めること ができる。化学試薬は、基質、補酵素、エンハンサー、第2の酵素、アクチベー ター、助因子、インヒビター、スキャベンジャー、金属イオン、信号発生物質の 結合に要する特異結合物質等を含むことができる。補酵素、酵素製品と反応する 物質、他の酵素および触媒のような化学試薬のいくつかは他の分子へ、または支 持体へ結合することができる。 標識を含んでいる信号発生システムは、少なくとも約50nmで約25ミクロ ン以下の、通常少なくとも約100nmで約25ミクロン以下の、好ましくは約 0.2ないし5ミクロンの直径の不溶性粒子である一種以上の粒子を含むことが できる。粒子は有機または無機の、多孔質または非多孔質の、好ましくは大体水 に等しい密度の、一般に約0.7ないし約1.5g/mLの、そして透明の不透 明の、特に透明の材料からなることができる。 さらに、本発明によるアッセイにおいては補助材料をしばしば使用することが できる。例えば、緩衝剤、それに安定剤、保存剤および/またはアッセイ媒体お よびアッセイ成分のための抗微生物がアッセイ媒体中にしばしば存在するであろ う。 会合した検体の測定のための定量的、半定量的および定性的方法は、そのよう な検体の量の測定方法であると考えられる。例えば、検体を含有することが疑わ れるサンプル中のそのような検体の存在または不存在を検出する方法は、上の語 句の範囲に含まれると考え られる。この語句の言及と同じ意味で、会合した検体の量の測定は、会合した検 体の検出または測定、会合した検体の存在の検出または測定、およびそのような 検体の量の検出または測定を含む、以下の非限定的言及である。 本発明の一面は、低級アルコール、ポリヒドロキシ脂肪族化合物、および金属 塩を含んでいる水性成分を含む組成物に関する。本組成物中のアルコールの種類 および量は多数の配慮によって支配される。アルコールは、会合した検体のため のアッセイに使用される特異結合試薬の結合に対して最小の影響を持たなければ ならない。また、アルコールは例えば酵素等のような標識のようなアッセイを実 施するための他の試薬の活性に対して最小の影響を持たなければならない。アル コールの量は、他のサンプル成分からの会合した検体の実質的な抽出を提供する のに少なくとも十分な量である。アルコールの量は、金属塩の実質な部分、好ま しくは全部が組成物の溶液中に留まるように十分に低くなければならない。アル コールの量は、本発明に従ってサンプルを前処理するために用いた時本組成物に 許容できない蒸発速度をもたらす程、または本前処理の間生成する不溶化された 妨害物質の許容できない完全性を生ずるほど大きくない。一般に、不溶化された 妨害物質は本前処理の途中期間でペレットを生成する。ペレットの完全性は、サ ンプル溶液をペレットから分離する時、妨害物質の有意量が除去されることを許 容しないようでなければならない。一般に、組成物中のアルコールの量は約30 %ないし約40%,好ましくは約33%ないし約37%,さらに好ましくは約3 5%w/vである。好ましくは具体例においては、アルコールはメタノールであ り、それは約33%ないし約35%w/ vの量で存在する。 ポリヒドロキシ脂肪族化合物は、本組成物のサンプルとの速い混合を提供し、 最小の全体取扱い時間が実現されるような量で存在しなければならない。望まし くは、ポリヒドロキシ脂肪族化合物の量は、本組成物の粘度が前処理されるサン プルの粘度付近とするのに十分である。サンプルが全血の場合、本発明の組成物 の粘度は理想的には全血の粘度付近でなければならない。この方法において、サ ンプルおよび組成物は速かにそして容易に混合される。ポリヒドロキシ脂肪族化 合物の量は、抽出される検体と一所にヘモグロビンまたは他の妨害物質の抽出を 生ずるのに十分に大きくはならない。通常、ポリヒドロキシ脂肪族化合物は、約 20%ないし約40%,好ましくは約27%ないし約33.3%,もっと好まし くは約30%ないし33.3%w/vの量で存在する。好ましい具体例において は、ポリヒドロキシ脂肪族化合物はプロピレングリコールであり、約30%ない し33.3%w/vの量で存在する。 水性成分の量は、一般にアルコールおよびポリヒドロキシ脂肪族化合物に基づ く不足量によって決定される。水性成分の量は、本発明組成物中の金属塩の沈澱 を最小にするために少なくとも必要な量である。通常、水性成分は少なくとも3 0%,好ましくは約30%ないし約40%,もっと好ましくは約33%ないし約 38%,さらに好ましくは約33.3%ないし約36%w/vの量で存在する。 水性成分中に存在する金属塩の量は、分析すべきサンプル中のヘモグロビンおよ び他の妨害物質の実質部分を沈澱するのに少なくとも十分である。しかしながら 金属塩の量は分析に使用されるアッセイ試薬の活性に対して有意な影響を生ずる のに十分なほど多くてはな らない。特に、金属イオン濃度は、信号発生システムの一部として使用される標 識例えば酵素の活性に対して有害な効果を有するほど大きくてはならない。一般 に銅塩は、約20mMないし約30mM,好ましくは約23mMないし約27m M,さらに好ましくは約25mMの濃度である。 水性組成物は緩衝剤または非イオンもしくはアニオン界面活性剤のような一種 以上の他の試薬を含むことができる。緩衝剤の濃度は重要ではない。一般に、本 発明の最終組成物のための望ましいpHを得る最低濃度が選択される。緩衝剤の 濃度は、抽出したサンプルをアッセイ実施のため他の試薬と混合した時、会合し た検体のためのアッセイに使用されるそのような他の試薬のために必要とするp Hを相殺するほど高くてはならない。緩衝剤の量は、水性成分のための、それ故 本発明の組成物のための望ましい範囲内の安定したpHが得られるように選択さ れる。緩衝剤の濃度は本発明組成物の成分の安定性に最小の影響を持つべきであ り、そして会合した検体のためのアッセイにおいて使用される試薬に対して、ま たは一般にアッセイ測定または結果に対して有害な効果を持ってはならない。緩 衝剤は通常約0.5mMないし約20mM,好ましくは約0.8mMないし約1 9mM,もっと好ましくは約1ないし18.5mMの量で存在する。 界面活性剤濃度は、会合した検体の実質的抽出を実現し、そして分析すべきサ ンプル中に存在する細胞の実質的破裂を生ずるように十分でなければならない。 さらに、界面活性剤の性質およびその濃度は、会合した検体のためのアッセイに おいて得られる結果の一貫性を提供しなければならない。通常、界面活性剤は約 0.005% ないし約0.2%,好ましくは約0.01%ないし約0.1%,もっと好ましく は約0.01%w/vの量で存在する。 組成物の最終pHは、会合した検体のアッセイに使用される試薬に有害な効果 を持つほど低くてはならず、またpHは金属イオンの有意な沈澱を発生するほど 高くてはならない。組成物のpHは主として水性成分のpHに依存する。通常、 水性組成物のpHは約2.0ないし約4.6,好ましくは約3.0ないし4.6 ,もっと好ましくは約4.0ないし約4.4,さらに好ましくは約4.3である 。緩衝剤の量およびそのpKaは一般に最終pHを決定するが、しかしこの点に 関して組成物の他の成分も考慮に入れなければならない。水性成分をアルコール およびポリヒドロキシ脂肪族化合物と合併する時、組成物全体のpHに僅かにp H変化があるであろう。一般に、混合物のpHは大体0.1ないし0.3,通常0 .1ないし0.2pH単位だけ水性成分のpHから低下するであろう。 本発明組成物への保存剤、抗微生物剤またはキレート剤の添加は必要ないが、 このような剤は本発明組成物の機能を妨害することなしに前処理組成物へ含めて もよい。本組成物へ含めることができるような補助剤の例は、アジ化ナトリウム 、EDTAおよびストレプトマイシンを含むがこれらに限らない。 本発明の組成物は、通常使用の便利のため単一容器に包装される。しかしなが ら組成物の成分は別々の容器に提供してもよい。この点に関し、低級アルキルア ルコール、ポリヒドロキシ脂肪族化合物および水性成分は、それぞれ別の容器に 包装することができ、またはこれら成分の二つを残りの成分と別に合併して包装 してもよい。さらに本発明の組成物は、適切な混合および使用のための指示書を 添付して一つ以上の容器に包装することができる。 本発明の組成物の好ましい具体例は、約30%ないし約40%w/vの量のメ タノールと、約20%ないし約40%w/vのプロピレングリコールもしくはエ チレングリコールと、そして水性成分約30%ないし約40%w/vを含み、水 性成分は銅塩約20mMないし約30mMと、緩衝剤約0.5mMないし約20 mMと、非イオン界面活性剤約0.005%ないし約0.1%w/vを含み、p H3.0ないし約4.6を有する。 本発明の他の一面は、会合した検体の含有する疑いのあるサンプル中の、免疫 抑制剤例えばシクロスポリンのような会合した検体の測定のためのアッセイの改 良である。このアッセイは、会合した検体を含有する疑いのあるサンプルを前処 理試薬と接触させることと、サンプルを検体の測定のための試薬と接触させるこ とと、そして測定結果を解析することよりなる。改良は、前処理試薬として上の 組成物の一つを使用することである。本発明組成物は、前処理組成物中の金属と して銅イオンの使用のため、特にEMITTMアッセイフォーマットと両立可能で ある。銅の使用はEMITTMアッセイシステムと特に両立し得るが、他の金属イ オンはEMITTMアッセイによる検体の検出を妨害する傾向があることが驚くべ きことに観察された。EMITTMアッセイシステムは、シクロスポリンを含むが それに限定されない種々の検体の検出のために使用し得る。EMITTMアッセイ フォーマットまたは酵素増幅イムノアッセイ技術は、Rubenstein,K .E.,Schneider,R.S.,Ullman,E.F.”Homog eneous”酵素イノムアッセイにより紹介された均質競合酵素イムノアッセ イである、新 しい免疫化学技術である。Biochem.Biophys.Res.Comm un.47:846,1972参照。この技術は、抗体へ結合した標識抗原を未 結合標識抗原から分離することを回避する。それは抗体が酵素標識抗原もしくは 接合体へ結合した時、特異性酵素活性の変化に依存する。分離しないアッセイ混 合物の活性は抗体が結合した接合体の量に比例する。 アッセイ実施のための技術の一つの広いカテゴリーは、検体のための受容体の 使用を含んでいる。受容体による結合の観察される効果は使用される標識に依存 するであろう。ある場合には、受容体の結合は単に結合および未結合標識リガン ド間に分子量における差別を提供する。他の場合においては、受容体の結合は遊 離標識リガンドから結合標識リガンドの分離を容易化するか、または信号が標識 リガンドへ結合した受容体の量に応じて変化するように標識から得られる信号の 性質に影響し得る。別の変法は、受容体が二つの標識で標識され、それにより標 識が近接接近にある時相互作用し、そして存在するリガンドの量は受容体の標識 が相互作用し得る程度に影響する方法である。測定結果の分析は、その時標識の 性質に基づいている。従って酵素標識については、酵素活性が測定され、螢光ラ ベルについては螢光の量が測定される等々である。 受容体を含んでいるアッセイの一特定具体例は、受容体が抗体のような免疫反 応剤であり、そして免疫複合体がサンプル中の存在する検体の存在または量に関 連して生成される。測定結果の分析は一般に免疫複合体の検出を含んでいる。免 疫複合体は、例えば使用される抗体のような免疫試薬が標識へ接合している場合 、直接検出することができる。免疫複合体は、信号発生システムに対する免疫複 合体生成の影響を調べることにより、またはアッセイに使用される免疫試薬に対 し特異結合する標識受容体の使用により、間接的に検出される。 本発明のアッセイは、会合した検体のためのすべてのイムノアッセイに対し適 用し得る。このアッセイはアッセイ成分または生成物の分離なし(均質)または 分離あり(不均質)のどちらにも実施することができる。不均質アッセイの例は 、酵素連結免疫吸着体アッセイ(ELISA)のような酵素連結イムノアッセイ である。Edward T.Maggio,CRC Press Incorp ratate,Boca Raton,Florida,1980による”En zyme−Immunoassay”を見よ。均質イムノアッセイは、酵素増幅 イムノアッイセ技術(例えば米国特許No.3,817,837を見よ)、米国 特許No.3,993,345に開示されているような免疫螢光法、米国特許N o.4,233,402に開示されているような酵素チャンネリング技術、およ び前出Maggioで論じている他の酵素イムノアッセイが例である。上の特許 の開示を、言及した特定のアッセイの説明としてそれらの全体を参照としてここ に取り入れる。 分析すべきサンプルは本発明組成物で処理される。それ故サンプルは本発明に よる組成物と混合される。通常、サンプルは本組成物の過剰、通常サンプル10 0mLあたり組成物約100ないし500mL,好ましくは約200ないし40 0mL,もっと好ましくは約250ないし350mLと混合される。前処理は約 15ないし30℃,好ましくは約20ないし25℃の温度、もっと好ましくは環 境温度において実施される。サンプルおよび本組成物は約10秒な いし約5分、好ましくは約0.5ないし3分、もっと好ましくは約1ないし3分 間インキュベートされる。一般に前処理はアッセイ実施のための試薬の添加前に 実施される。しかしながら、アッセイ実施のための一種以上の試薬が、試薬の性 質またはアッセイが許容する場合、前処理組成物と共存する状況があり得る。次 に、処理したサンプルは通常環境温度において媒体中の固体が塊を形成するのに 十分でありそしてそれを強制する期間、通常約2分ないし6分間10,000な いし25,000の相対的遠心力において遠心へかけられる。媒体は次に固体塊 から分離される。 サンプルを本発明による前処理をした後またはそれと同時に、会合した検体の ためのアッセイが実施される。一種以上の試薬が前処理したサンプルを含む水性 媒体へ添加される。検体のためのアッセイは通常緩和なpH,一般に最適アッセ イ感度を提供するpHに緩衝化した水性媒体中で実施される。水性アッセイ媒体 は水だけ、または0ないし40体積%の共溶媒を含んでもよい。媒体のpHは通 常約4ないし11,もっと普通には約5ないし10,好ましくは約6.5ないし 9.5の範囲内であろう。pHは通常特異結合ペアの結合メンバーの最適結合と 、そして信号発生システムのメンバーのようなアッセイの他のメンバーのための 最適pHの間の妥協である。 所望のpHを達成しそして測定中アッセイ媒体のpHを維持するため種々の緩 衝剤を使用することができる。例示的緩衝剤はホウ酸塩、リン酸塩、炭酸塩、ト リス、バルビタール等である。使用する特定の緩衝剤は本発明にとって重要でな く、個々のアッセイにおいて一つまたは他の一つが好ましいである。 通常アッセイを実施するため緩和な温度が、そして率測定のためには測定期間 中コンスタントな温度が使用される。インキュベーション温度は通常約15ない し45℃,もっと普通には約15ないし40℃の範囲内であろう。測定中の温度 は一般に約10ないし50℃,もっと普通には約15ないし40℃であろう。 アッセイし得る検体の濃度は、一般に約10-5ないし10-13M,もっと普通 には約10-6ないし10-8Mを変動するであろう。アッセイが定性的か、半定量 的かまたは定量的(サンプル中に存在するシクロスポリンの量に関して)のよう な配慮、特定の検出技術および検体の濃度が通常種々の試薬の濃度を決定するで あろう。さらに、キットは随意に好適な混合および使用のための指示書を含むこ とができる。 アッセイ媒体中の種々の試薬の濃度は一般に検体の関心ある濃度範囲によって 決定されるであろうが、各試薬の最終濃度は通常その範囲についてアッセイの感 度を最適化するため実験的に決定されるであろう。すなわち、検体濃度の有意な 変動は正確に測定可能な信号差を提供しなければならない。 アッセイを実施するための試薬の添加順序は大幅に変化することができるが、 アッセイの性質に応じて一定の優先性が存在するであろう。添加の最も簡単な順 序はすべてのアッセイ試薬を同時に添加し、そして均質アッセイのようにアッセ イ媒体が信号に対して有する効果を測定することによって結果について分析する ことである。代わりに、試薬は逐次的に混合することができる。場合により、イ ンキュベーションステップを各添加の後に、一般に約30秒ないし6時間、もっ と普通には約1分ないし1時間含めることができる。 本発明の他の一面は、薬物含有の疑いあるサンプル中の免疫抑制薬物の測定の ためのアッセイにおける改良である。このアッセイは、サンプルを特異結合メン バーの一つと接触させることと、そして特異結合メンバーの薬物への結合を測定 することよりなる。本改良は、サンプルを前記接触ステップの前または同時に、 上の組成物の一つと接触させることよりなる。 本発明の他の一面は、薬物含有の疑いあるサンプル中の免疫抑制薬物の測定の ためのアッセイにおける改良である。このアッセイは、サンプルを該薬物に対す る抗体、および標識と該抗体により認識される化合物との接合体と接触させるこ とと、標識接合体と抗体と免疫複合体を検出することよりなる。改良は、サンプ ルを本発明に従った組成物と接触させることよりなる。 本発明の他の一面は、包装した組合せにおいて、(a)会合した検体の測定を 実施するための一種以上の試薬と、そして(b)本発明に従った組成物よりなる キットである。本発明の融通性を高めるため、試薬は包装した組合せ中に、試薬 の量比が方法およびアッセイの実質的最適化を提供するように、同じまたは別々 の容器中に提供されることができる。試薬は各自別々の容器内でもよく、または 種々の試薬は試薬の交差反応性および安定性に応じて一つ以上の容器に合併する ことができる。 キット中の種々の試薬の相対量は、本方法の間発生することを要する反応を実 質上最適化する試薬の濃度を提供するため、そしてアッセイの感度を実質上最適 化するため、広く変化することができる。適切な状況下、キット中の一種以上の 試薬は、溶解した時本発明 に従った方法またはアッセイを実施するための適切な濃度を有する試薬溶液を提 供する補助剤を含んでいる乾燥粉末、通常凍結乾燥品として提供することができ る。キットはさらに、上に記載した本発明に従った方法の説明書を含むことがで きる。 実施例 本発明は以下の例証実施例によってさらに説明される。部および%は特記しな い限り重量/体積(w/v)による。温度は特記しない限り摂氏である。試薬 メタノールおよびエチレングリコール−Mallinckrodt Chemi cal,Inc.,St.Lonis,MO プロピレングリコール−Aldrich Chemical Co.,Milw aukee,WI HomopipesTM緩衝剤−ホモピペラジン−N,N’−ビス−2−エタンス ルホン酸、Research Organics,Inc.Cleveland ,OH 硫酸銅5水塩およびトリス−HCl−Fluka Chemical Corp oration,RonkonRoma,NY Pluronic 25R2TM−BASF Chenricals,Mount Olive,NJ 実施例1 シクロスポリンのアッセイ Behring Diagnostics Inc.,San Jose,C aliforuiaによって製造されたEMITTMシクロポリン特異的アッセイ キットと、試薬AおよびBを含んでいるPart No.6R019ULを使用 して、シクロスポリンのた めのアッセイが実施された。使用した較正液はBehring Diagnos tics Inc.,San Jose,Califoriniaによって製造 されたPart No.6R119ULであった。製造者の指示を追従した。ア ッセイはCOBAS MIRA分析機で実施された。 アッセイ実施前に、サンプルは本発明に従って前処理された。従って、全血サ ンプル100μLと、6較正液が各自以下の前処理組成物300μLで別々に処 理された。 メタノール(35%)、プロヒレングリコール(29%)、1mM Homo pipesTM生物学的緩衝剤(pKa=4.6),25.0mM硫酸銅(5水塩 )および0.01%Pluronic 25R2TM非イオン界面活性剤,pH= 4.3を含んでいる水性成分(36%) 各サンプルまたは較正液と前処理組成物は混合して500ないし1000rp mにおいて環境温度で10秒以上の期間渦によって処理された。上の処理の後、 混合物環境温度において2分以上インキュベートされ、次に混合物は2分以上相 対的遠心力(rcf)20,800において遠心された。分析機上で、得られた 前処理サンプル27.5μLを上のEMITアッセイキットの試薬Aと75秒間 インキュベートした。その後EMITアッセイキットの試薬B75μLを加えた 。175秒インキュベーション後、酵素活性(薬物濃度の関数)を340nmに おいて100秒間NADHの生成を分光光度的に追跡することによってモニター した。 合計60サンプルおよび6較正液をEMITアッセイキットを使用して上に記 載したように前処理し、アッセイした。COBAS MIRA 分析機上のアッセイパラメーター アッセイ温度 37℃ 波長 340nm 前処理したサンプルの体積 37.5μL 希釈液体積(水) 47.5μL 試薬A体積 155μL インキュベーション時間(サンプル+試薬液) 75秒 試薬B体積 75μL 遅延時間(サンプル+試薬A+試薬B) 175秒 読取り時間 100秒 アッセイ標準曲線範囲は500ng/mLまで延長された。この曲線範囲内の 分析回収率は90から100%まで変動した。3レベルの対照での作業内精度は 3.2ないし3.9%CVの範囲であった。 結果を以下の表に要約する。 * 調整した正味吸光度;抽出率は標本から抽出された検体の量に関係する吸光 度の変化を表わす。 * 本発明に従って前処理、メタノール抽出カーブから定量化、抽出率は抽出さ れた検体の量である。 対照として、上のアッセイ方法をメタノール前処理を用いて繰り返した。全血 サンプル100μLと6較正液は各自別々にメタノール200μLと渦巻き混合 された。インキュベーションおよび遠心は前のとおり。上清をアッセイの残りを 実施するための前処理したサンプルとして使用した。アッセイ標準曲線は500 ng/mLま で延長された。この曲線範囲の分析回収率は89から102.5%まで変動した 。3レベル対照での作業内精度は2.8から7.5%CVの範囲であった。同じ 対照による作業間精度は5.3から15.8%CVの範囲であった。 実施例2 Tacrolimus(FK506)のアッセイ Tacrolimusのアッセイをシクロスポリンのための実施例1に記載し た方法と同様な方法を用いて実施した。 Tacrolimusサンプルは、メタノール中のtacrolimusのス トック溶液を添加した25ないし400ng/mL血液溶血物に調製した。各サ ンプルの混合後、部分標本を採取し、抽出へかけた。加えて、tacrolim us較正液は、メタノール中のtacrolimusストック溶液を直接添加し 、メタノールを用いて(溶血物なし)6.25ないし100ng/mL(上と同 じ濃度プラス適応する希釈係数)に調製した。 アッセイを実施する前に、tacrolimus添加サンプルを本発明に従っ て前処理した。従ってtacrolimus添加溶血物100μLと6較正液は 各自別々に以下の前処理組成物で処理された。 メタノール(35%),プロピレングリコール(39%)、1mM Homo pipesTM生物学的緩衝剤(pKa=4.6)、25.0mM硫酸銅(5水塩 )および0.01%Pluronic25R2TM,pH=4.3を含む水性成分 (36%) 加えて、メタノールを用いて参照抽出を実施した。従って、tacrolim us添加溶血物100μLは各自別々にメタノール300μLで処理された。ア ッセイの残りは実施例1に記載したよう に実施した。酵素結合体は、その適切な記載を参照としてここに取り入れる米国 特許No.4,727,022に記載されている方法と同様に調製した。使用し た抗体は標準的なハイブリッド細胞技術(前出Kohler and Mils tein,Natureを見よ)によって調製したtacrolimusに対す るモノクローナル抗体であった。結果を以下の表に要約する。 * 調節した正味吸光度;抽出率は標本から抽出された検体の量に関係する吸光 度の変化を表わす。 * 本発明に従って前処理,メタノール抽出曲線から定量化 このtacrolimusに対する結果を図1にグラフとして示す。 実施例3 シクロスポリンのアッセイ 前に記載したEMITTMシクロスポリン特異アッセイキットを使用してシクロ スポリンのアッセイを実施した。 アッセイを実施する前に、サンプルを本発明に従って前処理した。従って、全 血サンプル100μLと6較正液は各自別々に以下の前処理組成物300mLで 処理された。 メタノール(33.3%),エチレングリコール(33.3%)、および18 .3mMトリス−HCl(pKa=7.8),25.0mM硫酸銅(5水塩)、 0.01%Pluronic 25R2TM,0.33mM EDTA,アジ化ナ トリウム(0.033%)、ストレプトマイシン(0.0017%),pH=4 .5を含んでいる水性成分(33.3%) 各サンプルまたは較正液は前処理組成物と混合し環境温度で10秒以上の期間 500ないし1000rpmにおいて渦混合された。上の処理後、混合物を環境 温度で2秒以上インキュベートし、次に混合物を20,800相対遠心力(rc f)において2秒以上遠心した。分析機上で、生成する前処理サンプル27.5 μLを上のEMITアッセイキットの試薬A155μLと75秒間インキュベー トした。その後EMITアッセイキットの試薬B 75μLを加えた。175秒 インキュベーション後、酵素活性(薬物濃度の関係)を340nmにおいて10 0秒間NADHの生成を分光光度的に追従することによってモニターした。 6較正液から各自誘導された合計10曲線を本発明および参照としてメタノー ルについて発生させた。これらサンプルはEMITアッセイを用いて上に記載し たように前処理され、アッセイされた。COBAS MIRA 分析機上のアッセイパラメーター アッセイ温度 37℃ 波長 340nm 前処理サンプル体積 27.5μL 希釈液体積(水) 47.5μL 試薬A体積 155μL インキュベーション時間(サンプル+試薬A) 75秒 試薬B体積 75μL 遅延時間(サンプル+試薬A+試薬B) 175秒 読取り時間 100秒 結果を以下の表に要約する。 * 調節した正味吸光度、抽出率は標本から抽出された検体の量に関係する吸光 度の変化を表わす。 対照として、上のアッセイ方法をメタノール前処理を用いてくり返した。全血 サンプル100μLと、6較正液は各自別々にメタノール200μLと渦混合さ れた。インキュベーションおよび遠心は上と同じ。上清をアッセイの残りを実施 するための前処理したサンプルとに用いた。アッセイ標準曲線範囲は500ng /mLまで延長された。この曲線範囲内の分析回収は112から128%まで変 動した。3レベルの対照についての作業内精度は2.8ないし7.5CVの範囲 内であった。同じ対照による作業間精度は5.3ないし15.8%CVであった 。 実施例4 Tacrolimus(FK506)のアッセイ シクロスポリンのための実施例3に記載した方法と同様な方法を用いてtac rolimusのアッセイを実施した。 Tacrolimusサンプルは、メタノール中のtacrolimusのス トック溶液を添加した25ないし400ng/mL血液溶血物に調製した。各サ ンプルの混合後、部分標本を採取し、抽出へかけた。加えて、tacrolim us較正液は、メタノール中のtacrolimusストック溶液を直接添加し 、メタノールを用いて(溶血物なし)6.25ないし100ng/mL(上と同 じ濃度プラス適応する希釈係数)に調製した。 アッセイを実施する前に、tacrolimus添加サンプルを本発明に従っ て前処理した。従ってtacrolimus添加溶血 物100μLと6較正液は各自別々に以下の前処理組成物で処理された。 メタノール(33.3%),エチレングリコール(33.3%)、および18 .3mMトリス−HCl(pKa=7.8),25.0mM硫酸銅(5水塩)、 0.01%Pluronic 25R2TM,0.33mM EDTA,アジ化ナ トリウム(0.033%)、ストレプトマイシン(0.0017%),pH=4 .5を含んでいる水性成分(33.3%) 加えて、メタノールを用いて参照抽出を実施した。従って、tacrolim us添加溶血物100μLは各自別々にメタノール300μLで処理された。ア ッセイの残りは実施例1に記載したように実施した。酵素結合体は、その適切な 記載を参照としてここに取り入れる米国特許No.4,727,022に記載さ れている方法と同様に調製した。使用した抗体は標準的なハイブリッド細胞技術 (前出Kohler and Milstein,Natureを見よ)によっ て調製したtacrolimusに対するモノクローナル抗体であった。結果を 以下の表に要約する。 * 調節した正味吸光度;抽出率は標本から抽出された検体の量に関係する吸光 度の変化を表わす。 * 本発明に従って前処理,メタノール抽出曲線から定量化、抽出率を抽出され た検体の量である。 本発明をその特定具体例に関して記載したが、本発明の真の精神および範囲か ら逸脱することなく種々の変更を加え、均等物で置換 できることは当業者により理解され、そして自明であろう。加えて本発明の目的 、精神および範囲に対し、特定の状況、材料、組成物、プロセスステップル適応 するための多数の修飾を加えることができる。すべてのそのような修飾は請求の 範囲内であることが意図される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 プファイファー,マチアス ドイツ連邦共和国デー82541、ミュージン ク−アンバッハ、ワルデマール−ボンゼル スウエッグ11 (72)発明者 ロス,スチーブン エイチ アメリカ合衆国95020カリフォルニア、ギ ルロイ、ジョージタウンプレース745 (72)発明者 ジエオング,ヘンリー アメリカ合衆国94306カリフォルニア、パ ロアルト、ミドルフィールドロード3396

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)約30%ないし約40%w/vの量の低級アルキルアルコール、 (b)約20%ないし約40%w/vの量のポリヒドロキシ脂肪族化合物、 (c)約20mMないし約30mMの金属塩を含んでいる、約30%ないし 約40%w/vの量の水性成分 よなる組成物。 2.前記アルコールはメタノールまたはエタノールである請求項1の組成物。 3.前記アルコールは約31%ないし約37%w/vの量である請求項1の組成 物。 4.前記ポリヒドロキシ脂肪族化合物はグリコールである請求項1の組成物。 5.前記グリコールはプロピレングリコールおよびエチレングリコールからなる 群から選ばれる請求項4の組成物。 6.前記グリコールは約27%ないし約34%w/vの量である請求項1の組成 物。 7.前記金属塩は銅塩、コバルト塩、鉄塩およびモリブデン塩からなる群から選 ばれる請求項1の組成物。 8.前記金属塩は約20mMないし約30mMである請求項1の組成物。 9.前記水性成分は約3.3ないし約8.0のpKaの緩衝剤を約0.5mMな いし約20mMにおいて含んでいる請求項1の組成 物。 10.前記緩衝剤はホモピペラジン−N,N’−ビス−2−エタンスルホン酸、ト リス−HCl,酢酸塩およびクエン酸塩よりなる群から選ばれる請求項8の組成 物。 11.前記水性成分は約0.001%ないし約0.1w/vの量において界面活性 剤を含んでいる請求項1の組成物。 12.前記界面活性剤は非イオンまたはアニオン界面活性剤である請求項11の組 成物。 13.水性成分のpHは約3.0ないし約4.6である請求項1の組成物。 14.水性成分のpHは約4.0ないし約4.6である請求項1の組成物。 15.(a)約30%ないし約40%w/vの量のメタノール、 (b)約20%ないし約40%w/vの量のプロピレングリコール、 (c)約20mMないし約30mMの銅塩、約0.5mMないし約1.5m MのpKa約3.3ないし約5.3の緩衝剤、約0.01%ないし約0.1%w /vの非イオン界面活性剤を含み、約3.0ないし約4.6のpHを有する水性 成分約30%ないし約40%w/vの水性成分 よりなる組成物。 16.前記メタノールは約33%ないし約37%w/vの量である請求項15の組 成物。 17.前記プロピレングリコールは約27%ないし約33%w/vの量である請求 項15の組成物。 18.前記銅塩は約20mMないし約30mMである請求項15の組成物。 19.前記緩衝剤はホモピペラジン−N,N’−ビス−2−エタンスルホン酸より なる請求項15の組成物。 20.水性成分のpHは約4.0ないし約4.4である請求項15の組成物。 21.(1)会合した検体を含んでいることが推測されるサンプルを前処理試薬と 接触させること、(2)前記サンプルを前記検体の測定のための試薬と接触させ ること、(3)前記測定の結果について分析することを含む、会合した検体を含 んでいることが推測されるサンプル中の会合した検体の測定のためのアッセイに おいて、前記前処理試薬として請求項1の組成物を使用することよりなる改良。 22.前記会合した検体はシクロスポリンである請求項21のアッセイ。 23.(1)会合した検体を含んでいることが推測されるサンプルを前処理試薬と 接触させること、(2)前記サンプルを前記検体の測定のための試薬と接触させ ること、(3)前記測定の結果について分析することを含む、会合した検体を含 んでいることが推測されるサンプル中の会合した検体の測定のためのアッセイに おいて、前記前処理試薬として請求項15の組成物を使用することよりなる改良 。 24.前記会合した検体はシクロスポリンである請求項23のアッセイ。 25.包装した組合せにおいて、 (a)会合した検体のアッセイのための1種以上の試薬、 (b)請求項1の組成物 を含むキット。 26.包装した組合せにおいて、 (a)会合した検体のアッセイのための1種以上の試薬、 (b)請求項15の組成物 を含むキット。 27.(1)免疫抑制薬物を含んでいるこが推測されるサンプルを前記薬物に対す る特異的結合メンバーと接触させること、(2)前記薬物に対する前記特異的結 合メンバーの結合を検出することを含む、免疫抑制薬物を含んでいることが推測 されるサンプル中の前記薬物の測定のためのアッセイにおいて、ステップ(1) の前またはそれと組合せて、前記サンプルを請求項1の組成物と接触させること よりなる改良。 28.前記薬物はシクロスポリンである請求項27のアッセイ。 29.(1)免疫抑制薬物を含んでいることが推測されるサンプルを前記薬物に対 する特異的結合メンバーと接触させること、(2)前記薬物に対する前記特異的 結合メンバーの結合を検出することを含む、免疫抑制薬物を含んでいることが推 測されるサンプル中の前記薬物の測定のためのアッセイにおいて、ステップ(1 )の前またはそれと組合せて、前記サンプルを請求項15の組成物と接触させる ことよりなる改良。 30.前記薬物はシクロスポリンである請求項29のアッセイ。
JP50451998A 1996-07-03 1997-07-03 前処理試薬およびそれを使用する方法 Pending JP2001514737A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US2120196P 1996-07-03 1996-07-03
US60/021,201 1996-07-03
PCT/US1997/012420 WO1998000696A1 (en) 1996-07-03 1997-07-03 Pretreatment reagents and methods using the same

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001514737A true JP2001514737A (ja) 2001-09-11

Family

ID=21802919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50451998A Pending JP2001514737A (ja) 1996-07-03 1997-07-03 前処理試薬およびそれを使用する方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP0850402A4 (ja)
JP (1) JP2001514737A (ja)
AU (1) AU3730097A (ja)
CA (1) CA2230284A1 (ja)
WO (1) WO1998000696A1 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009511919A (ja) * 2005-10-13 2009-03-19 アボット・ラボラトリーズ 水系界面活性剤を用いるタクロリムスの抽出および定量方法
JP2010515064A (ja) * 2006-12-29 2010-05-06 アボット・ラボラトリーズ 免疫抑制剤の改善された測定法
JP2010515062A (ja) * 2006-12-29 2010-05-06 アボット・ラボラトリーズ 非変性細胞溶解試薬
JP2011512318A (ja) * 2007-08-06 2011-04-21 シーメンス・ヘルスケア・ダイアグノスティックス・インコーポレイテッド 免疫抑制剤の検出方法
WO2019131380A1 (ja) * 2017-12-25 2019-07-04 富士レビオ株式会社 マクロライド系免疫抑制剤についての血液検査方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7256008B2 (en) * 2006-01-06 2007-08-14 Abbott Laboratories Determination of concentration of FK778 by competitive immunoassay
US7883855B2 (en) 2006-07-21 2011-02-08 Abbott Laboratories Immunosuppressant drug extraction reagent for immunoassays
CA2673314C (en) 2006-12-29 2014-03-11 Abbott Laboratories Non-denaturing lysis reagent for use with capture-in-solution immunoassay
JP5450092B2 (ja) 2006-12-29 2014-03-26 アボット・ラボラトリーズ 全血中の分子または薬物の検出のための診断検査
EP3851850A4 (en) * 2018-09-12 2022-06-08 Sekisui Medical Co., Ltd. REAGENTS AND METHODS FOR MEASUREMENT OF HEMOGLOBINS
US20210278422A1 (en) 2018-09-12 2021-09-09 Sekisui Medical Co., Ltd. Reagent and method for measuring hemoglobins

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SU1401380A1 (ru) * 1986-03-20 1988-06-07 Горьковский политехнический институт им.А.А.Жданова Способ количественного определени истинного белка в кормовых дрожжах
JP2684069B2 (ja) * 1988-10-13 1997-12-03 昇一 首藤 免疫学的活性物質の測定方法及びそのための試薬
US5210020A (en) * 1990-02-28 1993-05-11 Takeda Chemical Industries, Ltd. Immunoassay utilizing alginate to enhance signal to noise ratio
US5135875A (en) * 1990-08-15 1992-08-04 Abbott Laboratories Protein precipitation reagent
CA2048302A1 (en) * 1990-08-15 1992-02-16 Victoria P. Meucci Solubilization reagent for biological test samples
JPH07315803A (ja) * 1994-05-26 1995-12-05 Otsuka Chem Co Ltd 金属塩化物溶液及び金属塩化物の安定化方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009511919A (ja) * 2005-10-13 2009-03-19 アボット・ラボラトリーズ 水系界面活性剤を用いるタクロリムスの抽出および定量方法
JP2010515064A (ja) * 2006-12-29 2010-05-06 アボット・ラボラトリーズ 免疫抑制剤の改善された測定法
JP2010515062A (ja) * 2006-12-29 2010-05-06 アボット・ラボラトリーズ 非変性細胞溶解試薬
JP2011512318A (ja) * 2007-08-06 2011-04-21 シーメンス・ヘルスケア・ダイアグノスティックス・インコーポレイテッド 免疫抑制剤の検出方法
JP2013257337A (ja) * 2007-08-06 2013-12-26 Siemens Healthcare Diagnostics Inc 免疫抑制剤の検出方法
WO2019131380A1 (ja) * 2017-12-25 2019-07-04 富士レビオ株式会社 マクロライド系免疫抑制剤についての血液検査方法
JPWO2019131380A1 (ja) * 2017-12-25 2020-12-24 富士レビオ株式会社 マクロライド系免疫抑制剤についての血液検査方法
JP7325336B2 (ja) 2017-12-25 2023-08-14 富士レビオ株式会社 マクロライド系免疫抑制剤についての血液検査方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP0850402A4 (en) 1998-12-09
WO1998000696A1 (en) 1998-01-08
AU3730097A (en) 1998-01-21
CA2230284A1 (en) 1998-01-08
EP0850402A1 (en) 1998-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0487289B1 (en) Cyclosporin immunoassay
JP5571108B2 (ja) 疎水性薬物検出法
JP5690888B2 (ja) 免疫抑制剤の検出方法
US20050191762A1 (en) Reagents for assays for ligands
JP2001514737A (ja) 前処理試薬およびそれを使用する方法
US20230160880A1 (en) Pretreatment agent in non-agglutination assays
KR101962252B1 (ko) 전체 분석물 농도의 결정
EP0970107B1 (en) Cyclosporine derivatives and uses thereof
JP2001513876A (ja) マイコフェノリック酸アッセイのための試薬