JP2001514198A - ケラチン繊維染色製剤を製造するための乳化剤としてのエステルクォートの使用 - Google Patents

ケラチン繊維染色製剤を製造するための乳化剤としてのエステルクォートの使用

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ケラチン繊維染色用の製剤を製造するための染毛料用の乳化剤としてエステルクォートを使用することに関する。本発明により、毛髪の染料吸収が改善され、しかも、染色中に毛髪に改善された柔軟感が付与される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、染毛製剤製造用の乳化剤としてのエステルクォート(esterquats)
の使用、および染毛料とエステルクォート型乳化剤とを用いるケラチン繊維の染
色方法に関する。
【0002】 (背景技術) 合成染毛料は、三つの群、すなわち一時的直接染料、半永久的染料、および永
久的染料に分類することができる。しかし、天然の染毛料は、それら三群のいず
れかに分類するのが容易ではない。ある染料によってもたらされる毛髪色が一時
的であるか、半永久的であるか、または永久的であるかは、とりわけ、その染料
を配合する製剤によって、および製剤の適用の仕方によっても異なる。
【0003】 一時的直接染毛料によってもたらされる色は、元の毛髪色を一時的に変えるに
過ぎない。すなわち、シャンプーによって容易に洗い落とすことができる。その
色は、毛髪表面上に染料が単に付着することによって生じる。従って、そのよう
な染色の後に、濯ぎを行うべきではない。それ故、使用する染料は次のような性
質を有しなければならない:毛髪ケラチンに対する親和性が低い;シャンプーに
よって容易に洗い落とすことができる;光に対する耐久性が充分であり、衣服や
枕を汚さないよう、摩擦に対する耐久性が高い。この目的に通常用いられるのは
、アゾ染料、トリフェニルメタン染料、アントラキノン染料またはインダミン染
料、およびそれらのロイコ誘導体である。
【0004】 半永久的染毛料は、毛髪に、より顕著で持続性のある色(5または6回の洗浄
に耐える)を提供する。このような染毛は、ケラチン親和性が高く、毛髪繊維に
比較的深く浸透する染料を用いて行われる。このような染料は種々の機能を果た
す。例えば自然の色に陰影を加え、白髪を隠蔽し、灰色または白色の毛髪から黄
色味を除去する。この目的に適した直接染料は概ねノニオン性またはカチオン性
で、比較的分子量が低く、水溶性が低い。その重要な例はニトロフェニルジアミ
ン類であり、それから置換反応によって多くの他の染毛料を導くことができる。
ニトロ染料はニトロアミノフェノール類をも包含し、これはフェノール環上のニ
トロおよびアミノ基の位置によって、黄色から橙ないし赤色の範囲の色をもたら
す。第四級アンモニウム基を有するアゾ染料またはキノンイミン染料は、毛髪ケ
ラチンに対する親和性が高い。それらはニトロ染料ほど高純度の色は生成しない
が、どのような色でも生成する。
【0005】 最後に、永久的染毛料は、洗浄、光および他の毛髪処理に対する耐久性が非常
に高い。この場合、未発色の中間体または前駆物質が毛髪上および毛髪内で化学
反応することによって染料が直接に生成する。このような反応は酸化反応および
カップリング反応または縮合を包含し、アンモニアまたはモノエタノールアミン
の存在下に過酸化水素によって起こる。過酸化水素を酸化剤として使用すること
が好ましいが、それは、過酸化水素が染料生成過程を開始するだけでなく、毛髪
中のメラニン色素をも分解し、それにより毛髪を脱色するからである。真の酸化
染毛料のほかに、空気中の酸素によって実際に酸化される自動酸化染料も存在す
る。酸化染料はその性質に従って、酸化基剤(顕色剤または第一中間体)と、色
調節剤(カップリング剤または第二中間体)とに分類される。酸化基剤は、少な
くとも2個の電子供与基(好ましくはアミノおよび/またはヒドロキシル基)に
よって核置換され、それ故酸化され易い芳香族化合物である。このような基剤の
重要な例は、異性体であるオルト−およびパラ−フェニレンジアミン類、アミノ
フェノール類並びにジヒドロキシベンゼン類である。カップリング剤も通例、ア
ミノおよび/またはヒドロキシル基を(この場合メタ位に)有する芳香族化合物
である。
【0006】 染毛料は種々の形態で毛髪に適用し得る。最も簡単な場合、染毛料は水性また
は水性−アルコール性のローションであり得、これは適用直前に希釈し、毛髪に
適用する。また、コンディショニングローションであってもよく、これは染料に
加えて、とりわけカチオン性ポリマーをも含有するので、ヘアケア効果も有する
。泡エーロゾルにも同じことが言える。半永久的染色用の製剤は通例、ティント
シャンプーであり、永久的染毛料は通例、クリームまたはゲルとして適用する。
しかし、シャンプー、クリームおよびゲルの製造にはとりわけ、一方では、染料
をヘアケア添加剤と共に適当に乳化することに関して、また他方ではケラチン繊
維への速やかな付着を確実にすることに関して問題が伴う。 これに関連して、ロシア特許出願SU956.668により、トール油脂肪酸
由来のエステルクォートを用いる綿の染色方法が知られている。
【0007】 (発明の開示) (発明が解決しようとする技術的課題) 本発明の課題は、長期間貯蔵するか、または温度作用の下でも、分離も粘度変
化も起こさないエマルジョンの形成を可能にする、染毛料用の乳化剤を提供する
ことであった。更に、そのような乳化剤を用いて得られる製剤は、毛髪の染料吸
収を改善し、ヘアケア効果を有する(すなわち、とりわけ感触、光沢および櫛通
りを改善する)ものであるべきである。
【0008】 (その解決方法) 本発明は、ケラチン繊維染色用の製剤を製造するために染毛料用の乳化剤とし
てエステルクォートを使用することに関する。 驚くべきことに、エステルクォートは製剤粘度変化を起こすことなく染毛料を
永久的に乳化することができるばかりでなく、そのようなカチオン性界面活性剤
を乳化剤として使用することにより、ケラチン繊維の染料吸収を促進できること
もわかった。染色中に毛髪に快い柔軟感および光沢が付与されること、並びに繊
維間の帯電が軽減されることも更なる利点である。すなわち、本発明による使用
によって、所望の染色効果だけでなく、ヘアケア効果も達成されるのである。
【0009】 エステルクォート 「エステルクォート」は通常、第四級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル
塩であると理解される。これは、適当な有機合成化学的方法によって得られる既
知の化合物である。これに関しては、国際特許出願WO91/01295(Henk
el)に記載されており、それによると、トリエタノールアミンを次亜リン酸の存 在下に脂肪酸で部分的にエステル化し、反応混合物に空気を通し、次いでその全
体を硫酸ジメチルまたはエチレンオキシドで第四級化する。エステルクォートに
関する概要は、例えば、R.Puchtaら、Tens.Surf.Det.,30,186(
1993)、M.Brock、Tens.Surf.Det.,30,394(1993)、 R.Lagermanら、J.Am.Oil Chem.Soc.,71,97(1994)およ
びI.Shapiro、Cosm.Toil.,109,77(1994)に記載されている 。
【0010】 第四級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩は、式(I):
【化4】 [式中、R1COは炭素数6〜22のアシル基であり、R2およびR3はそれぞれ、
水素またはR1COと同意義であり、R4は炭素数1〜4のアルキル基または(C H2CH2O)qH基であり、m、nおよびpは、いずれも0であるか、または1〜1 2の数であり、qは1〜12の数であり、Xはハライド、アルキルスルフェート またはアルキルホスフェートである。] で示される。
【0011】 本発明に従って使用し得るエステルクォートの例は、カプロン酸、カプリル酸
、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、
ステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、アラキン酸、ベヘン酸、エルカ酸、
およびそれらの工業用混合物(例えば、天然脂肪および油の加圧加水分解によっ て得られる)から誘導した生成物である。好ましくは工業用C12/18ヤシ油脂肪酸
、およびとりわけ、部分的に水素化したC16/18獣脂脂肪酸またはパーム油脂肪 酸、およびエライジン酸含量の高いC16/18脂肪酸フラクションを使用する。第 四級化エステルを製造するために、脂肪酸およびトリエタノールアミンを1.1
:1ないし3:1のモル比で使用し得る。エステルクォートの性能に関して、1
.2:1ないし2.2:1(好ましくは1.5:1ないし1.9:1)の比が、
特に有利であることがわかった。好ましいエステルクォートは、平均エステル化
度1.5〜1.9のモノ−、ジ−およびトリエステルの工業用混合物であり、工
業用C16/18獣脂脂肪酸またはパーム油脂肪酸(ヨウ素価0〜40)から誘導した ものである。R1COが炭素数16〜18のアシル基、R2がR1COと同意義、 R3が水素、R4がメチル基、m、nおよびpが0、Xがメチルスルフェートである 式(I)で示される第四級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩が、性能の点
で特に有利であることがわかった。
【0012】 第四級化脂肪酸トリエタノールアミンエステル塩のほかの適当なエステルクォ
ートは、式(II):
【化5】 [式中、R1COは炭素数6〜22のアシル基であり、R2は水素またはR1COと
同意義であり、R4およびR5はそれぞれ、炭素数1〜4のアルキル基であり、m およびnは、いずれも0であるか、または1〜12の数であり、Xはハライド、 アルキルスルフェートまたはアルキルホスフェートである。] で示されるジエタノールアルキルアミンの第四級化脂肪酸エステル塩である。
【0013】 更に他の適当なエステルクォートは、式(III):
【化6】 [式中、R1COは炭素数6〜22のアシル基であり、R2は水素またはR1COと
同意義であり、R4、R6およびR7はそれぞれ、炭素数1〜4のアルキル基であ り、mおよびnは、いずれも0であるか、または1〜12の数であり、Xはハライ
ド、アルキルスルフェートまたはアルキルホスフェートである。] で示される1,2−ジヒドロキシプロピルジアルキルアミンの第四級化脂肪酸エ ステル塩である。
【0014】 好ましい脂肪酸の選択および適当なエステル化度に関しては、式(I)に関す
る例示説明を、式(II)および(III)のエステルクォートにも適用する。エス テルクォートは通例、アルコール中の50〜90重量%溶液の形態で市販されて
おり、それを必要に応じて水で容易に希釈し得る。フレークの形態で市販されて
いるエステルクォートと脂肪アルコールとの混合物を使用することもできる。そ
の製法は、DE−C14308794(Henkel)に記載されている。エステルク
ォートは、製剤に対して0.1〜5重量%の量で使用し得、好ましくは1〜3重
量%の量で使用する。
【0015】 染毛料 本発明による使用に適当な染料は、例えば直接染料である。直接染料は例えば
、ニトロフェニレンジアミン類、ニトロアミノフェノール類、アントラキノン類
およびインドフェノール類から成る群から選択する。その例は下記国際名または
商品名で知られる化合物である:HC Yellow 2、HC Yellow 4、Basic Yellow 57、Disperse Orange 3、HC Red 3、HC Red BN、Basic
Red 76、HC Blue 2、Disperse Blue 3、Basic Blue 99、HC Violet 1、Disperse Violet 1、Disperse Violet 4、Disperse Black
9、Basic Brown 16、Basic Brown 17、ピクラミン酸およびRodol 9
R、並びに4−アミノ−2−ニトロジフェニルアミン−2'−カルボン酸、6− ニトロ−1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン、(N−2,3−ジヒドロキシ
プロピル−2−ニトロ−4−トリフルオロメチル)−アミノベンゼンおよび4− N−エチル−1,4−ビス−(2'−ヒドロキシエチルアミノ)−2−ニトロベンゼ
ン・ヒドロクロリド。更に、天然に生成する染料、例えばヘンナ・レッド、ヘン
ナ・ニュートラル、ヘンナ・ブラック、カモミール花、ビャクダン、紅茶、モチ
ノキ樹皮、セージ、蘇方樹、アカネ根、カテキュ、Sedreおよびアルカネットを
使用してもよい。
【0016】 直接染料のほか、第一中間体および第二中間体から成る酸化染料を使用しても
よい。用いる第一中間体は、例えば、遊離または置換ヒドロキシまたはアミノ基
をパラまたはオルト位に更に有する第一級芳香族アミン、ジアミノピリジン誘導
体、複素環ヒドラゾン、4−アミノピラゾロン誘導体、並びに2,4,5,6−テ トラアミノピリミジンおよびその誘導体である。その例は、とりわけ、p−トル イレンジアミン、p−アミノフェノール、N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)
−p−フェニレンジアミン、2−(2,5−ジアミノフェノキシ)−エタノール、1
−フェニル−3−カルボキシアミド−4−アミノ−5−ピラゾロン、4−アミノ
−3−メチルフェノール、2−(2−ヒドロキシエチル)−1,4−アミノベンゼ ン、および2,4,5,6−テトラアミノピリミジンである。
【0017】 使用する第二中間体は、通例、m−フェニレンジアミン誘導体、ナフトール類
、レゾルシノールおよびレゾルシノール誘導体、ピラゾロン類、m−アミノフェ
ノール類、並びにピリジン誘導体である。特に適当な第二中間体は、1−ナフト
ール、ピロガロール、1,5−、2,7−および1,7−ジヒドロキシナフタレン 、5−アミノ−2−メチルフェノール、m−アミノフェノール、レゾルシノール
、レゾルシノールモノメチルエーテル、m−フェニレンジアミン、1−フェニル
−3−メチル−5−ピラゾロン、2,4−ジクロロ−3−アミノフェノール、1,
3−ビス−(2,4−ジアミノフェノキシ)−プロパン、2−クロロレゾルシノー ル、2−クロロ−6−メチル−3−アミノフェノール、2−メチルレゾルシノー
ル、2,5−ジメチルレゾルシノール、2,6−ジヒドロキシピリジン、および2
,6−ジアミノピリジンである。
【0018】 他の適当な染料成分に関しては、フランクフルトのIndustrieverband Koer
perpflege und Waschmittelから刊行されているColipa Listを参照された
い。染毛料は、製剤に対し0.001〜1重量%の量で使用し得、好ましくは0
.3〜0.7重量%の量で使用する。
【0019】 他の助剤および添加剤 本発明の特に単純な一態様においては、ケラチン繊維染色用の製剤は、染毛料
、エステルクォート乳化剤および水の他には、油を含有するに過ぎない。しかし
、本発明の製剤は、例えばティントシャンプーまたは染料シャンプーの形態に調
製し得、そのような製剤の他の通常の成分をも含有し得る。他の成分の例は、穏
やかな界面活性剤、補助乳化剤、過脂肪剤、真珠光沢ワックス、安定剤、コンシ
ステンシー調節剤、増粘剤、カチオン性ポリマー、シリコーン化合物、生体由来
物質、フケ防止剤、フィルム形成剤、保存剤、ヒドロトロープ、可溶化剤、UV
フィルター、香油、色素などである。
【0020】 適当な穏やかな界面活性剤、すなわち皮膚適合性の高い界面活性剤の例は、脂
肪アルコールポリグリコールエーテルスルフェート、モノグリセリドスルフェー
ト、モノ−および/またはジアルキルスルホスクシネート、脂肪酸イセチオネー
ト、脂肪酸サルコシネート、脂肪酸タウリド、脂肪酸グルタメート、エーテルカ
ルボン酸、アルキルオリゴグルコシド、脂肪酸グルカミド、アルキルアミドベタ
イン、および/またはタンパク質脂肪酸縮合物(好ましくは小麦タンパク質由来
のもの)である。
【0021】 適当な油は、例えば、炭素数6〜18(好ましくは8〜10)の脂肪アルコー
ルから誘導するゲルベアルコール、直鎖C6-22脂肪酸と直鎖C6-22脂肪アルコー
ルとのエステル、分枝状C6-13カルボン酸と直鎖C6-22脂肪アルコールとのエス
テル、直鎖C6-22脂肪酸と分枝状アルコール(とりわけ2−エチルヘキサノール
)とのエステル、直鎖および/または分枝状脂肪酸と多価アルコール(例えば、
プロピレングリコール、二量体ジオールまたは三量体トリオール)および/また
はゲルベアルコールとのエステル、C6-10脂肪酸トリグリセリド、C6-18脂肪酸
の液体モノ−/ジ−/トリグリセリド混合物、C6-22脂肪アルコールおよび/ま
たはゲルベアルコールと芳香族カルボン酸(とりわけ安息香酸)とのエステル、
植物油、分枝状第一級アルコール、置換シクロヘキサン、直鎖C6-22脂肪アルコ
ールカーボネート、ゲルベカーボネート、安息香酸と直鎖および/または分枝状
6-22アルコールとのエステル[例えばFinsolv(商標)TN]、ジアルキルエー
テル、エポキシ化脂肪酸エステルのポリオールによる開環生成物、シリコーン油
、および/または脂肪族もしくはナフテン族炭化水素である。製剤中の油の量は
通例、10〜70重量%、好ましくは25〜50重量%である。
【0022】 適当な補助乳化剤は、例えば、下記群の少なくとも一つから選択するノニオン
性界面活性剤である: (1)炭素数8〜22の直鎖脂肪アルコール、炭素数12〜22の脂肪酸、およ
びアルキル基の炭素数8〜15のアルキルフェノールの、エチレンオキシド2〜
30モルおよび/またはプロピレンオキシド0〜5モル付加物; (2)グリセロールのエチレンオキシド1〜30モル付加物の、C12/18脂肪酸 モノエステルおよびジエステル; (3)飽和および不飽和C6-22脂肪酸の、グリセロールモノエステルおよびジエ
ステル、およびソルビタンモノエステルおよびジエステル、並びにそれらのエチ
レンオキシド付加物; (4)アルキル基の炭素数8〜22のアルキルモノ−およびオリゴグリコシド、
並びにそれらのエトキシル化類似体; (5)ヒマシ油および/または水素化ヒマシ油のエチレンオキシド15〜60モ
ル付加物; (6)ポリオールエステルおよびとりわけポリグリセロールエステル、例えばポ
リグリセロールポリリシノレートまたはポリグリセロールポリ−12−ヒドロキ
システアレート。複数の上記群の化合物の混合物も適当である;
【0023】 (7)ヒマシ油および/または水素化ヒマシ油のエチレンオキシド2〜15モル
付加物; (8)直鎖、分枝状、不飽和または飽和C6/22脂肪酸、リシノール酸および12
−ヒドロキシステアリン酸と、グリセロール、ポリグリセロール、ペンタエリス
リトール、ジペンタエリスリトール、糖アルコール(例えばソルビトール)、アル
キルグルコシド(例えばメチルグルコシド、ブチルグルコシド、ラウリルグルコ
シド)およびポリグルコシド(例えばセルロース)との、部分エステル; (9)トリアルキルホスフェート、並びにモノ−、ジ−および/またはトリ−P
EG−アルキルホスフェート; (10)羊毛ワックスアルコール; (11)ポリシロキサン/ポリアルキルポリエーテルコポリマーおよび対応する
誘導体; (12)DE−PS1165574による、ペンタエリスリトール、脂肪酸、ク
エン酸および脂肪アルコールの混合エステル、および/または炭素数6〜22の
脂肪酸、メチルグルコースおよびポリオール(好ましくはグリセロール)の混合
エステル;並びに (13)ポリアルキレングリコール。
【0024】 脂肪アルコール、脂肪酸、アルキルフェノール、グリセロール脂肪酸モノエス
テルおよびジエステル、ソルビタン脂肪酸モノエステルおよびジエステル、また
はヒマシ油の、エチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシド付加物は、
既知の市販生成物である。それらは同族体混合物であって、その平均アルコキシ
ル化度は、付加反応を行う基質化合物とエチレンオキシドおよび/またはプロピ
レンオキシドとの量比に対応する。グリセロールのエチレンオキシド付加物のC 12/18 脂肪酸モノエステルおよびジエステルは、DE−PS2024051によ り、化粧品製剤用の再脂肪化剤として知られている。
【0025】 C8/18アルキルモノ−およびオリゴグリコシド、その製法並びに界面活性剤と
してのその使用は、従来から知られている。そのようなグリコシドは、とりわけ
、グルコースまたはオリゴ糖と、第一級C8 18アルコールとの反応によって製 造する。グリコシド部分に関しては、環状糖単位1個が脂肪アルコールにグリコ
シド結合によって結合したモノグリコシド、およびオリゴマー化度が好ましくは
約8までのオリゴグリコシドのいずれも適当である。オリゴマー化度は、そのよ
うな工業用生成物の同族体分布の統計学的平均値である。
【0026】 乳化剤として、双性イオン性界面活性剤を使用してもよい。双性イオン性界面
活性剤は、分子中に少なくとも1個の第四級アンモニウム基および少なくとも1
個のカルボキシレートおよびスルホネート基を有する界面活性化合物である。特
に適当な双性イオン性界面活性剤は、いわゆるベタイン、例えば、アルキルまた
はアシル基の炭素数8〜18の、N−アルキル−N,N−ジメチルアンモニウム グリシネート(例えばヤシ油アルキルジメチルアンモニウムグリシネート)、N−
アシルアミノプロピル−N,N−ジメチルアンモニウムグリシネート(例えばヤシ
油アシルアミノプロピルジメチルアンモニウムグリシネート)、および2−アル キル−3−カルボキシメチル−3−ヒドロキシエチルイミダゾリン、並びにヤシ
油アシルアミノエチルヒドロキシエチルカルボキシメチルグリシネートである。
CTFA名 Cocamidopropyl Betaine として既知の脂肪酸アミド誘導体が、特に
好ましい。
【0027】 両性界面活性剤も、適当な乳化剤である。両性界面活性剤は、分子中に、C8/ 18 アルキルまたはアシル基に加えて、少なくとも1個の遊離アミノ基および少な
くとも1個の−COOHまたは−SO3H基を有する界面活性化合物で、分子内 塩を形成し得る。適当な両性界面活性剤の例は、アルキル基の炭素数約8〜18
の、N−アルキルグリシン、N−アルキルプロピオン酸、N−アルキルアミノ酪
酸、N−アルキルイミノジプロピオン酸、N−ヒドロキシエチル−N−アルキル
アミドプロピルグリシン、N−アルキルタウリン、N−アルキルサルコシン、2
−アルキルアミノプロピオン酸およびアルキルアミノ酢酸である。特に好ましい
両性界面活性剤は、N−ヤシ油アルキルアミノプロピオネート、ヤシ油アシルア
ミノエチルアミノプロピオネート、およびC12/18アシルサルコシンである。
【0028】 過脂肪剤は、例えば、ラノリン、レシチン、ポリエトキシル化またはアシル化
ラノリン−およびレシチン−誘導体、ポリオール脂肪酸エステル、モノグリセリ
ド、および脂肪酸アルカノールアミドのような物質であり得る。脂肪酸アルカノ
ールアミドは、泡安定剤としても機能する。 適当な真珠光沢ワックスの例は、アルキレングリコールエステル、とりわけエ
チレングリコールジステアレート;脂肪酸アルカノールアミド、とりわけヤシ油
脂肪酸ジエタノールアミド;部分グリセリド、とりわけステアリン酸モノグリセ
リド;多塩基性の(場合によりヒドロキシ置換した)カルボン酸と、炭素数6〜
22の脂肪アルコールとのエステル、とりわけ酒石酸の長鎖エステル;脂肪化合
物、例えば脂肪アルコール、脂肪ケトン、脂肪アルデヒド、脂肪エーテルおよび
脂肪カーボネート(総炭素数少なくとも24のもの)、とりわけラウロンおよび
ジステアリルエーテル;脂肪酸、例えばステアリン酸、ヒドロキシステアリン酸
またはベヘン酸;炭素数12〜22のオレフィンエポキシドの、炭素数12〜2
2の脂肪アルコールおよび/または炭素数2〜15/ヒドロキシル基数2〜10
のポリオールによる開環生成物;並びにそれらの混合物である。
【0029】 適当なコンシステンシー調節剤は、とりわけ、炭素数12〜22、好ましくは
16〜18の脂肪アルコール、および部分グリセリドである。このような物質は
、同鎖長のアルキルオリゴグルコシドおよび/または脂肪酸N−メチルグルカミ
ド、および/またはポリグリセロールポリ−12−ヒドロキシステアレートと組
み合せて使用することが好ましい。適当な増粘剤の例は、多糖、とりわけキサン
タンガム、グアー、寒天、アルギネート、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロースおよびヒドロキシエチルセルロース、比較的高分子量の脂肪酸ポリエ
チレングリコールモノ−およびジエステル、ポリアクリレート(例えばCarbopol
s(商標)[Goodrich]またはSynthalens(商標)[Sigma])、ポリアクリルアミ
ド、ポリビニルアルコールおよびポリビニルピロリドン、界面活性剤、例えばエ
トキシル化脂肪酸グリセリド、脂肪酸とポリオール(例えばペンタエリスリトー
ルまたはトリメチロールプロパン)とのエステル、狭範囲脂肪アルコールエトキ
シレートまたはアルキルオリゴグルコシド、並びに電解質、例えば塩化ナトリウ
ムおよび塩化アンモニウムである。
【0030】 適当なカチオン性ポリマーの例は、カチオン性セルロース誘導体、例えば第四
級化ヒドロキシエチルセルロース[Polymer JR 400(商標);Amerchol]、カチ
オン性デンプン、ジアリルアンモニウム塩およびアクリルアミドのコポリマー、
第四級化ビニルピロリドン/ビニルイミダゾールポリマー、例えば Luviquat( 商標)(BASF)、ポリグリコールおよびアミンの縮合生成物、第四級化コラーゲ ンポリペプチド、例えばLauryldimonium Hydroxypropyl Hydrolyzed Collagen[
Lamequat(商標)L;Gruenau]、第四級化小麦ポリペプチド、ポリエチレンイミ
ン、カチオン性シリコーンポリマー、例えばAmidomethicone、アジピン酸および
ジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンのコポリマー[Cartar
etine(商標); Sandoz]、アクリル酸とジメチルジアリルアンモニウムクロリ
ドとのコポリマー[Merquat(商標)550; Chemviron]、ポリアミノポリアミド 、例えばFR−A2252840に記載のもの、およびその架橋水溶性ポリマー
、カチオン性キチン誘導体、例えば第四級化キトサン(場合により、微結晶分布
したもの)、ジハロアルキル(例えばジブロモブタン)とビス−ジアルキルアミ ン(例えばビス−ジメチルアミノ−1,3−プロパン)との縮合生成物、カチオン
性グアーガム、例えば Jaguar(商標)CBS、Jaguar(商標)C−17、Jagua
r(商標)C−16(Celanese)、並びに第四級化アンモニウム塩ポリマー、例 えば Mirapol(商標)A−15、Mirapol(商標)AD−1、Mirapol(商標)A
Z−1(Miranol)である。
【0031】 適当なシリコーン化合物は、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニ
ルポリシロキサン、環状シリコーン、並びにアミノ−、脂肪酸−、アルコール−
、ポリエーテル−、エポキシ−、フッ素−および/またはアルキル−修飾シリコ
ーン化合物(室温で液状および樹脂様であり得るもの)である。脂肪の例はグリ
セリドである。適当なワックスはとりわけ、蜜蝋、カルナウバ蝋、カンデリラ蝋
、モンタンワックス、パラフィンワックスまたはマイクロワックスであり、場合
により親水性ワックス、例えばセトステアリルアルコールもしくは部分グリセリ
ドと組み合わせる。適当な安定剤は、脂肪酸の金属塩、例えばステアリン酸マグ
ネシウム、アルミニウムおよび/または亜鉛である。本発明において、生体由来
物質は、例えばトコフェロール、トコフェロールアセテート、トコフェロールパ
ルミテート、アスコルビン酸、レチノール、ビサボロール、アラントイン、フィ
タントリオール、パンテノール、AHA酸、アミノ酸、セラミド、プソイドセラ
ミド、精油、植物抽出物、およびビタミン複合体である。適当なフケ防止剤は、
Climbazol、Octopiroxおよびジンクピリチオンである。フィルム形成剤は、例え
ばキトサン、微結晶キトサン、第四級化キトサン、ポリビニルピロリドン、ビニ
ルピロリドン/酢酸ビニルコポリマー、アクリル酸系ポリマー、第四級セルロー
ス誘導体、コラーゲン、ヒアルロン酸およびその塩、並びに同様の化合物である
。水相用の適当な膨潤剤は、モンモリナイト、粘土鉱物、Pemulen、およびアル
キル修飾Carbopol種(Goodrich)を包含する。
【0032】 本発明において、UVフィルターは、紫外線を吸収して、その吸収したエネル
ギーをより長波長の放射線(例えば熱)として放出することのできる有機化合物
である。その例は、4−アミノ安息香酸、そのエステルおよび誘導体(例えば、
2−エチルヘキシル−p−ジメチルアミノベンゾエートまたはp−ジメチルアミ
ノ安息香酸オクチルエステル)、メトキシ桂皮酸およびその誘導体(例えば、4
−メトキシ桂皮酸2−エチルヘキシルエステル)、ベンゾフェノン類(例えば、 オキシベンゾン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)、ジベンゾイ ルメタン類、サリチレートエステル類、2−フェニルベンゾイミダゾール−5−
スルホン酸、1−(4−t−ブチルフェニル)−3−(4'−メトキシフェニル)− プロパン−1,3−ジオン、3−(4'−メチル)−ベンジリデンボルナン−2−オ
ン、メチルベンジリデンカンファーなどである。他の適当なUVフィルターは、
微分散金属酸化物および塩、例えば二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化アル
ミニウム、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、ケイ酸塩(タルク)および硫酸バリ
ウムである。このような粒子の平均直径は、100nm未満、好ましくは5〜5
0nm、より好ましくは15〜30nmとすべきである。粒子は球形であり得る
が、楕円形粒子または他の非球形粒子を使用してもよい。上記二群の主な光フィ
ルターのほかに、抗酸化剤タイプの副次的な光フィルター(UV線が皮膚に侵入 すると開始される光化学反応鎖を断つ)をも使用し得る。そのような副光フィル ターの例は、スーパーオキシド−ジスムターゼ、トコフェロール(ビタミンE)お
よびアスコルビン酸(ビタミンC)である。
【0033】 流動性を改善するために、更にヒドロトロープ、例えばエタノール、イソプロ
ピルアルコール、またはポリオールを使用し得る。適当なポリオールは、好まし
くは炭素数2〜15で、少なくとも2個のヒドロキシル基を有する。その例は、 ・グリセロール; ・アルキレングリコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール
、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、および
平均分子量100〜1000ダルトンのポリエチレングリコール; ・自己縮合度1.5〜10の工業用オリゴグリセロール混合物、例えばジグリ
セロール含量40〜50重量%の工業用ジグリセロール混合物; ・メチロール化合物、例えばとりわけ、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、トリメチロールブタン、ペンタエリスリトールおよびジペンタエリ
スリトール; ・低級アルキルグルコシド(特に、アルキル基の炭素数1〜8のもの)、例えば
メチルおよびブチルグルコシド; ・炭素数5〜12の糖アルコール、例えばソルビトールまたはマンニトール; ・炭素数5〜12の糖、例えばグルコースまたはスクロース; ・アミノ糖、例えばグルカミド である。 適当な保存剤は、例えば、フェノキシエタノール、ホルムアルデヒド溶液、パ
ラベン、ペンタンジオールまたはソルビン酸である。
【0034】 香油の例は、下記植物の抽出物を包含する:花(ラベンダー、バラ、ジャスミ
ン、ネロリ)、茎および葉(ゼラニウム、パチョリ、プチグレン)、果実(アニ
ス、コリアンダー、キャラウェー、ビャクシン)、果皮(ベルガモット、レモン
、オレンジ)、根(ナツメグ、アンゼリカ、セロリ、カルダモン、コスタス、ア
ヤメ、ショウブ)、木(ビャクダン、グアヤク、シーダー、シタン)、草(タラ
ゴン、レモングラス、セージ、タイム)、針葉および枝(トウヒ、モミ、マツ、
低木マツ)、樹脂およびバルサム(ガルバヌム、エレミ、ベンゾイン、ミルラ、
乳香、オポパナクス)。動物性原料、例えばムスク、シベットおよびビーバーを
使用してもよい。適当な合成および半合成香油は、Ambroxan、オイゲノール、 イソオイゲノール、シトロネラル、ヒドロキシシトロネラル、ゲラニオール、シ
トロネロール、ゲラニルアセテート、シトラール、イオノンおよびメチルイオノ
ンである。
【0035】 助剤および添加剤の総量は、製剤に対して1〜50重量%であり得、好ましく
は5〜40重量%である。本発明の製剤は、通常の低温法または高温法で調製し
得、好ましくは転相温度法によって調製する。 本発明は、ケラチン繊維を染色する方法であって、酸化染毛料または直接染毛
料に加えて乳化剤としてエステルクォートを含有する製剤を人毛に接触させるこ
とを含んで成る方法にも関する。
【0036】 実施例 実施例1 Dehyquart(商標)AU−46(メチル第四級化ジパーム油脂肪酸トリエタノ
ールアミンエステル・メチルスルフェート塩;Pulcra S.A.、バルセロナ )33.3g、C8/18アルキルグルコシド9g、コロイドシリカ9g、塩化アン
モニウム3g、アンモニア水溶液(100gとする)(pH=10.5)を含有
するエマルジョンを、70℃で混合することにより調製した。次いで、そのエマ
ルジョンに20℃で、第一中間体N,N'−ビス−(4−アミノフェニル)ピペリジ
ン7.5ミリモル、および第二中間体レゾルシノール7.5ミリモルを混ぜ込ん
だ。その後、過酸化水素を用いて酸化発色を行った。暗ブロンドの毛髪色が得ら
れた。
【0037】 実施例2 Dehyquart(商標)AU−46(33.3g)、C8/18アルキルグルコシド9
g、コロイドシリカ9g、塩化アンモニウム3g、アンモニア水溶液(100g
とする)(pH=10.5)を含有するエマルジョンを、実施例1に記載のよう
に調製した。そのPITエマルジョンに20℃で、2,4,5,6−テトラアミノ ピリミジン7.5ミリモルおよび2,6−ビス−(2−ヒドロキシエチルアミノ) −トルエン7.5ミリモルを混ぜ込んだ。やはり過酸化水素を用いて、酸化発色
を行った。深赤の毛髪色が得られた。
【0038】 実施例3〜15 先の実施例の基剤を用いて、次のような染毛クリームエマルジョンを低温で調
製した(水で100重量%とした):
【表1】 成分を上記順序で混合した。酸化染料前駆物質および抑制剤の添加後、濃アン
モニア溶液でエマルジョンをpH10に調節し、次いで水を加えてエマルジョン
を100gとした。酸化溶液として過酸化水素溶液を用いて、酸化発色を行った
。この目的のために、過酸化水素溶液(1%、3%または9%)50gをエマル
ジョン100gに加え、混合した。標準化した90%灰色の、特に前処理してい
ない人毛房(長さ約5cm)に染毛クリームを適用し、32℃で30分間放置し
た。染色後、毛髪を濯ぎ、標準的なシャンプーで洗い、乾燥した。第1表に挙げ
る色が得られた。
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,BG,B R,BY,CA,CN,CZ,HU,ID,IS,JP ,KR,LT,LV,MX,NO,NZ,PL,RO, RU,SI,SK,TR,UA,US (72)発明者 ジャクリーン・ローレンス イギリス、ディエイ15・7ピービー、ケン ト、サイドアップ、メアチャル・ニール・ アベニュー5番 (72)発明者 フランシス・マクローリン イギリス、シーイー13・2キューエル、ケ ンブリッジシャー、ウィスベック、ビクト リア・ロード20番 (72)発明者 ロジャー・ペンギリー イギリス、ピーイー30・4ワイジェイ、ノ ーフォーク、キングズ・リン、マップルベ ック・クロース9番 Fターム(参考) 4C083 AB082 AB172 AB332 AB412 AC472 AC542 AC691 AC692 AC842 AD192 BB06 CC36 CC50 DD31 FF01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケラチン繊維染色用の製剤を製造するための染毛料用の乳化
    剤としてのエステルクォートの使用。
  2. 【請求項2】 式(I): 【化1】 [式中、R1COは炭素数6〜22のアシル基であり、R2およびR3はそれぞれ、
    水素またはR1COと同意義であり、R4は炭素数1〜4のアルキル基または(C H2CH2O)qH基であり、m、nおよびpは、いずれも0であるか、または1〜1 2の数であり、qは1〜12の数であり、Xはハライド、アルキルスルフェート またはアルキルホスフェートである。] で示されるエステルクォートを使用する請求項1記載の使用。
  3. 【請求項3】 式(II): 【化2】 [式中、R1COは炭素数6〜22のアシル基であり、R2は水素またはR1COと
    同意義であり、R4およびR5はそれぞれ、炭素数1〜4のアルキル基であり、m およびnは、いずれも0であるか、または1〜12の数であり、Xはハライド、 アルキルスルフェートまたはアルキルホスフェートである。] で示されるエステルクォートを使用する請求項1記載の使用。
  4. 【請求項4】 式(III): 【化3】 [式中、R1COは炭素数6〜22のアシル基であり、R2は水素またはR1COと
    同意義であり、R4、R6およびR7はそれぞれ、炭素数1〜4のアルキル基であ り、mおよびnは、いずれも0であるか、または1〜12の数であり、Xはハライ
    ド、アルキルスルフェートまたはアルキルホスフェートである。] で示されるエステルクォートを使用する請求項1記載の使用。
  5. 【請求項5】 エステルクォートを製剤に対して0.1〜5重量%の量で使
    用する請求項1〜4のいずれかに記載の使用。
  6. 【請求項6】 直接染毛料または酸化染毛料を使用する請求項1〜5のいず
    れかに記載の使用。
  7. 【請求項7】 染毛料を製剤に対して0.001〜1重量%の量で使用する
    請求項1〜6のいずれかに記載の使用。
  8. 【請求項8】 炭素数6〜18の脂肪アルコールから誘導するゲルベアルコ
    ール、直鎖C6-22脂肪酸と直鎖C6-22脂肪アルコールとのエステル、分枝状C6- 13 カルボン酸と直鎖C6-22脂肪アルコールとのエステル、直鎖C6-22脂肪酸と分
    枝状アルコールとのエステル、直鎖および/または分枝状脂肪酸と多価アルコー
    ルおよび/またはゲルベアルコールとのエステル、C6-10脂肪酸トリグリセリド
    、C6-18脂肪酸の液体モノ−/ジ−/トリグリセリド混合物、C6-22脂肪アルコ
    ールおよび/またはゲルベアルコールと芳香族カルボン酸とのエステル、植物油
    、分枝状第一級アルコール、置換シクロヘキサン、直鎖C6-22脂肪アルコールカ
    ーボネート、ゲルベカーボネート、安息香酸と直鎖および/または分枝状C6-22 アルコールとのエステル、ジアルキルエーテル、エポキシ化脂肪酸エステルのポ
    リオールによる開環生成物、シリコーン油、および/または脂肪族もしくはナフ
    テン族炭化水素から成る群から選択する油をも使用する請求項1〜7のいずれか
    に記載の使用。
  9. 【請求項9】 油を、製剤に対して10〜70重量%の量で使用する請求項
    7記載の使用。
  10. 【請求項10】 ケラチン繊維を染色する方法であって、酸化染毛料または
    直接染毛料に加えて乳化剤としてエステルクォートを含有する製剤を人毛に接触
    させることを含んで成る方法。
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