JP2001513571A - 糖尿病、高血糖症及び低血糖症の治療法 - Google Patents

糖尿病、高血糖症及び低血糖症の治療法

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Abstract

(57)【要約】 安定化米ぬか誘導体、詳しくは可溶化フラクション、不溶化フラクション、酵素処理された安定化米ぬか、又はこれらの混合物の摂取を特徴とする哺乳類の血清グルコースレベルの調節方法が開示される。これらの方法は真性糖尿病及び高血糖症を措置するのに使用し得る。安定米ぬか誘導体、非米消耗品、及び摂取に関する指示を含む糖尿病用の食品キットが又開示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願) 本出願は、1997年8月29日に出願され、その内容が本願明細書に参照として組 入れられている、米国特許出願第60/057,409号に関連している。
【0002】 (発明の技術分野) 本発明は、哺乳類において血清中のブドウ糖のレベルを制御する方法に関する
【0003】 (発明の背景) 糖尿病は治癒することのない慢性疾患である。本疾患は、米国において1600万
人が、世界では1億2500万人が罹患している。糖尿病は、米国における疾病よる 死因の第4位である。1997年には、178,000人以上が糖尿病とその合併症により死
亡している。
【0004】 真性糖尿病は、炭酸化物代謝能の不全、血中ブドウ糖の増大、及び尿中へのブド
ウ糖排泄を特徴としている。この欠損は、細胞によるブドウ糖の取り込み、ATP としてのエネルギー産生を促進するという役割におけるインスリンの干渉に関係
している。
【0005】 糖尿病患者の膵臓は、ブドウ糖のエネルギーを必要とする細胞への吸収に寄与す
るホルモンであるインスリンを不十分量産生するか、もしくは、産生しない。そ
の結果、血中のブドウ糖レベルが異常に高値となり、過剰な排尿と、恒常的な渇
き及び空腹を引き起こす。体がブドウ糖を貯蔵又は消費することができないこと
は、体重減少や疲労を引き起こす。真性糖尿病は、更に、結果的に脂質代謝障害
、及び細小血管の変性の促進をもたらす。
【0006】 真性糖尿病は大別して2種類ある。より重篤な病態であるI型糖尿病は、通常35歳
以下の、最も一般的には10歳から16歳の若年者に見られる。これは急激に発症す
る。膵臓のインスリン分泌細胞が、恐らくウイルス感染後の免疫応答の結果破壊
され、インスリン産生がほぼ完全に停止される。定期的なインスリンの注射なく
しては、罹患者は昏睡に陥り、死亡する。I型糖尿病は、ランゲルハンス島のβ 細胞のインスリン分泌不能による病的異常の結果である。遺伝的背景因子又はウ
イルス感染に起因することもあり、この場合はβ細胞が抑制されインスリンを分
泌することができなくなる。I型糖尿病患者は、全般的にインスリン依存型であ り、通常25歳までに顕在化する。
【0007】 糖尿病のほとんどの罹患型はII型糖尿病であり、これは通常は徐々に発症し、主
に40歳以上の人々において生じる。多くの症例において、定期健康診断時にのみ
発見される。II型糖尿病患者は、ブドウ糖の吸収不良又は抹消インスリン利用不
全という病的異常のために、もしくは、ブドウ糖/インスリンの吸収/利用に寄
与する赤血球受容体の異常(一部遺伝的)の結果のために、この症状を有する。
体が必要とする量に合致するのに十分なインスリンは産生されず、特に肥満者の
場合に顕著である。受容体が失活したために、インスリンの作用に対し体が抵抗
性をもつことがしばしばある。ほとんどの症例において、インスリン代償注射は
、始めのうちは必要ない。食事制限、体重減少及び経口の投薬の組合せで、一定
期間管理下の状態を保つことができるが、ほとんどのII型糖尿病患者は、最後に
はインスリン注射を必要とする。
【0008】 I型及びII型糖尿病の合併症のひとつは、異常な糖化された化合物の生成である 。糖化及び糖質酸化(glycoxidation)の連続工程は、しばしば、管理されないI型
及びII型糖尿病において遭遇する。これは、粥腫形成に寄与するLDL表面タンパ ク質、及びその成分であるアポリポタンパク質Bに係っている。糖化及び糖質酸 化された生成物は、単球走化性である。血管細胞中の単球はマクロファージへと
浸潤し、血管コラーゲン中に泡沫細胞を形成し、リポタンパク質の吸着を促進し
、免疫複合体を抑制し、粥状斑を生じる。血中のリシン−フルクトースは、治療
の前後の糖化の程度のインジケーターである。血清中のカルボメトキシリシンは
、治療の前後の糖質酸化の程度のインジケーターである。
【0009】 II型糖尿病患者において、内皮障害につながる酸化物と抗酸化物の間の不均衡が
あり、これが患者に粥状硬化症及び標的臓器の損傷を生じやすくする。過酸化脂
質のレベルは高く、同時に、スーパーオキシドジスムターゼ、ビタミンE、グル タチオンペルオキシダーゼ、メチオニンレダクターゼおよび窒素酸化物のような
抗酸化物が減少している。
【0010】 本疾患の長期合併症は、通常、非糖尿病患者と比べた場合に、余命を短縮し、ニ
ューロパシーを生じ、及び失明率を上昇し(25倍)、腎疾患率を上昇し(17倍)
及び心疾患率を上昇(2倍)する。I型及びII型糖尿病は、常に高コレステロール
血症及び高脂血症に関連している。
【0011】 前述のように、糖尿病はインスリンにより、一部の症例においては慎重な食事療
法を通じて管理される。しかしながら、インスリン療法又は食事療法を受けてい
る患者においては、血糖値は依然変動する(時には劇的に)。更に糖尿病が重篤
な場合、患者は、関連疾患を予防するために、定常的にそのブドウ糖レベルをモ
ニタリングする必要があることがわかっている。糖尿病患者には、最後には局所
のあざ(bruising)につながるようなインスリン注射が強制される。更に、動脈硬
化症、高脂血症、網膜損傷、神経障害、疲労及び衰弱のような別の内科的合併症
が、糖尿病から生じることが多い。
【0012】 従って、副作用が最小で、注射のような侵襲的方法をとらない糖尿病の安全かつ
有効な治療が必要である。更に、患者が最良の健康状態でありつづけることが可
能であることを確実にするための、糖尿病に随伴することが多い他の内科的疾患
に対処する治療が依然必要である。
【0013】 (発明の概要) 例えば糖尿病の従来の治療法は、血中のブドウ糖レベルをモニタリングしながら
の様々な剤形のインスリンを1日1回以上の注射により投与することである。従来
の治療法を用いて正常な血糖値近傍を達成することは、不可能ではないとしても
難しい。血清ブドウ糖レベルを管理する糖尿病の別の治療法が大いに必要である
。今回驚くべきことに、哺乳類において、安定化された米ぬか誘導体の摂取が血
清中のブドウ糖レベルを管理するということがわかった。そのような本発明は、
ある態様において、酵素処理された安定化された米ぬか、可溶化画分、不溶化画
分又はそれらの混合物のような、安定化された米ぬか誘導体を摂取することによ
って、哺乳類において血清中のブドウ糖レベルを低下する方法に関する。ある実
施態様において、米ぬか誘導体は、1日当たり合計約10g〜約100gの量で、好まし
くは少なくとも2回用量で、摂取される。
【0014】 別の態様において、本発明は、酵素処理された安定化された米ぬか、可溶化画分
、不溶化画分及びそれらの混合物のような、安定化された米ぬか誘導体を摂取す
ることによって、哺乳類の高血糖症を管理する方法に関する。
【0015】 更に別の態様において、本発明は、酵素処理された安定化された米ぬか、可溶化
画分、不溶化画分及びそれらの混合物のような、安定化された米ぬか誘導体、コ
メ以外の消耗品、及びキットの成分の使用に関する指示書を含む、糖尿病用補助
食キットに関する。更なる実施態様は、当業者には、以下の詳細な説明を参照に
して明らかであろう。
【0016】 (好ましい実施態様の説明) I.用語 本願明細書において使用される用語「アポリポタンパク質B」又は「アポタンパ ク質B」又は「アポB」は、コレステロール輸送タンパク質のタンパク質成分を意
味する。新生合成されたコレステロールは、肝臓及び腸から末梢組織へと、リポ
タンパク質の形で輸送される。ほとんどのアポリポタンパク質Bは、VLDLとして 循環系に分泌される。 本願明細書において使用される用語「動脈硬化症」は、動脈を狭窄する泡沫細胞
及び動脈線条の形成による動脈壁の変性である。これは血液の循環を制限し、か
つ血栓症の素因をつくる。
【0017】 本願明細書において使用される用語「酵素処理された安定化された米ぬか誘導体
」は、安定化された米ぬかを水溶液と15重量%〜35重量%水性スラリーで混合し
;この水性米ぬかスラリーに酵素を添加し、デンプンをデキストリンに転換し、
かつ次にデキストリン溶液を直接乾燥し、酵素処理された安定化された米ぬか誘
導体を生成することによって製造された、酵素処理された安定化された米ぬかを
意味する。この酵素処理された安定化された米ぬかは、約20%〜約30%の総食物
繊維を含む。
【0018】 本願明細書において使用される用語「GRAS」は、安全認定食品添加物を意味する
。 本願明細書において使用される用語「高コレステロール血症」とは、「成人にお
ける高コレステロールの検出、治療の評価(Detection, Evaluation of Treatmen
t of high cholesterol in adults)」の国立コレステロール教育プログラム(NCE
P)のエキスパート・パネル・レポートのガイドラインに従った、循環血中の総コ
レステロール、LDL-コレステロール、及びVLDL-コレステロール値の上昇を伴う 状態である(Arch. Int. Med.、148:36-39(1988)を参照のこと)。
【0019】 本願明細書において使用される用語「高血糖症」は、血流中の過剰なブドウ糖を
意味する。これは、血流中の不十分なインスリン、及び単純炭水化物の過剰摂取
のために、様々な疾患において生じ得る。 本願明細書において使用される用語「低血糖症」は、血流中のブドウ糖の欠乏を
意味する。重篤な場合は、低血糖性昏睡につながる。 本願明細書において使用される用語「高脂血症」又は「高脂質血症」は、血中に
おいて血液の脂質パラメータが上昇している状態である。この状態は、異常に高
い脂肪濃度を明示する。循環血中の脂質画分は、総コレステロール、低密度リポ
タンパク質、超低密度リポタンパク質及びトリグリセリドである。
【0020】 本願明細書において使用される用語「リポタンパク質」、例えばVLDL、LDL及びH
DLは、血清、血漿及びリンパ中に認められたタンパク質群を意味し、脂質輸送に
関して重要である。各リポタンパク質の化学組成は異なり、HDLはタンパク質対 脂質の比が比較的高いのに対して、VLDLはタンパク質対脂質の比がより低い。 本願明細書において使用される用語「安定化された米ぬか誘導体の不溶化画分」
とは、分配(partitioning)工程における画分を意味する。特に安定化された米ぬ
か水性スラリーを酵素処理した後、次に水平遠心機にポンプで送り、そこで不溶
性画分が水溶液から析出する。この不溶性画分を収集し、次に乾燥し、引き続き
粉末に粉砕する。この粉末は不溶性部分である。構成部及びそれらの百分率は、
表IからIVに列記されている。
【0021】 本願明細書において使用される用語「安定化された米ぬか誘導体の可溶化画分」
は、分配工程における画分を意味する。特に安定化された米ぬか水性スラリーを
酵素処理した後、次に水平遠心機にポンプで送り、そこで不溶性画分が水溶液か
ら析出する。この水性物質を乾燥機にポンプで送り、次に乾燥する。この乾燥し
た水性部分は、可溶性画分を生じる。構成部及びそれらの百分率は、表IからVに
列記されている。 本願明細書において使用される用語「トリグリセリド」は、3個の脂肪酸分子と 結合したグリセロールからなる脂質又は中性脂肪を意味する。
【0022】 II.詳細な説明 もみ米(rough rice)としても知られている収穫したコメにおいて、穀粒(kernel)
は完全にもみ殻によって被覆されている。精白(milling)工程は、もみ殻を除去 し、玄米を得る。その後外側の褐色層は、研磨精白(abrasive milling)工程によ
り除去し、白米を生じる。分離された褐色層は米ぬかと称される。 米ぬかは、中果皮、すなわちもみ殻と米粒の間の部分であり、玄米の精白又はつ
やだし(polishing)によって得られる。これはもみ米の約10%を構成している。 一般にこれは動物飼料として使用される。これは約18〜24%の脂肪、約25%の食
物繊維、約14%のタンパク質及び約45%の総炭水化物に加えていくつかの効力の
ある微量栄養素を含む。これは、ビタミンB-複合体、ビタミンE及びその異性体 、カリウム、マグネシウムのようなミネラル類、及びリン酸、更にはいくつかの
効力のある抗酸化物が豊富である。
【0023】 安定化された米ぬかは、市販のものを購入するか、もしくは、様々な方法を用い
て調製することができる。米ぬかのほとんどの安定化法は、存在するリパーゼの
不活性化、ペルオキシダーゼの不活性化、及び微生物の不活性化を生じる一方で
、米ぬか中に高レベルの抗酸化物を維持しつづけている。一般的な安定化及び加
工処理に関する考察については、W.E. Marshall及びJames I Wadswoth編集のRic
e Science and Technology(1994年、390-404頁)を参照のこと。 通常の条件下で玄米を精白して米にする際に、ぬかの中の油分及び更にぬかの中
のリパーゼが互いに接触し、米ぬか油を迅速に分解し遊離脂肪酸及びグリセロー
ルを生じる。米ぬかはまずくなり、最早食糧としては適していない。しかし、リ
パーゼが不活性化されるならば、米ぬかはこれによって安定化され、ぬかに対す
る有害作用が避けられる。
【0024】 米ぬか中のリパーゼの安定化又は不活性化に適した方法は多くあるが、ほとんど
の商業的システムは、水分添加式(moisture-added)又は乾式押出法を利用してい
る。これらのシステムは、比較的エネルギー要求性が低く、資金がかからず、及
び操作が容易であることにより選択される。乾式押出法による安定化は、剪断、
摩擦及び圧力を利用し、リパーゼの不活性化に必要な熱を発生する。ぬかの温度
は、最大3秒間は最低130〜140℃に達し、リパーゼの不活性化を確実にしなけれ ばならない。 許容できる押出安定化は、水又は蒸気を加えることにより、粗さをより少なくす
る条件で行うことができる。リパーゼは、湿度が高いとより感熱性であり、従っ
て、やや低い押出温度で不活性化することができる。
【0025】 残留するペルオキシダーゼ活性は、一般に安定化された米ぬかのリパーゼ活性が
失活されていることを確実にするための標準法として使用される。ペルオキシダ
ーゼは、一般にリパーゼよりも熱安定であると考えられ、ペルオキシダーゼ活性
アッセイは、リパーゼアッセイよりもより容易かつ信頼できるものである。ペル
オキシダーゼ更にはリパーゼの不活性化に必要な操作条件は、更にぬかの中の抗
酸化物の改質又は喪失を引き起こすこともできる。これは、より少ない脂肪酸を
もたらすが、ぬかは酸敗(oxidative rancidity)を受け得る。これに加えて、米 ぬかは、カビ、酵母及び細菌に冒されやすいので、安定化工程は、ぬかの微生物
学的負荷を効果的に削減しなければならない。 安定化のための水分添加及び押出技法に加えて、米ぬかの冷凍及び冷蔵は、米ぬ
かを安定化するための経済的な実行可能な方法をもたらす。好ましくは、米ぬか
の安定化のために使用される方法は、遊離脂肪酸含量を最小化し、一方で抗酸化
物を高レベルで維持する。食用の安定化された米ぬかは、典型的には細かく顆粒
化された、明るい褐色のものであり、かつ相対的に刺激の少ない風味で(bland f
lavor)、趣のある(nutty)焦げた感じ(overtone)をもっている。
【0026】 安定化された米ぬかは、Producers Rice Mill Inc.(シュツットガルト、アーカ
ンソー州)、Riceland Foods(シュツットガルト、アーカンソー州)、Riviana
Foods, Inc.(ヒューストン、テキサス州)、Uncle Ben's Inc.(ヒューストン 、テキサス州)及びThe RiceX Company(エルドラドヒル、カリフォルニア州) から市販されている。様々な安定化法のために、安定化された米ぬかは、異なる
製造業者から入手した場合は、組成及び安定化特性が異なる。 本発明で使用するための米ぬか誘導体を生成するためには、米ぬかを最初に安定
化し、かつ次に更に少なくとも2つの画分に分離する。これらは安定化された米 ぬか可溶性誘導体及び安定化された米ぬか不溶性誘導体を含むが、これらに限定
されるものではない。好ましくは、米ぬか誘導体への分離は、非化学的工程、す
なわち酵素的工程を含む。この工程において、分配又は画分は、以下に概略した
ように進めることが好ましい。
【0027】 安定化された米ぬかは、飲料水で約15〜約35%スラリー、好ましくは20〜25%ス
ラリーとする。デキストラナーゼ、マルターゼ、α−アミラーゼ、及び様々な他
の炭水化物分解酵素を含むことができるが、これらに限定されるものではない酵
素は、バッチに添加し、デンプンをデキストリンに転換する。このスラリーを、
例えば蒸気注入式調理用具(stream injection cooker)、熱交換装置又は他の加 熱法を用いて、約150°F〜約200°F(約65℃〜約93℃)まで加熱する。その後ス
ラリーを水平遠心機へポンプで移し、不溶性画分を分離する。不溶性画分を集め
、次にベルト乾燥装置(belt dryer)上で乾燥し、その後粉砕し粉末とする。この
粉末は、安定化した米ぬかの不溶性画分である。水性物質を、ドラム乾燥機にポ
ンプで送入し、その後乾燥する。この乾燥した水性部分は、安定化された米ぬか
の可溶化画分を生じる。
【0028】 酵素処理された安定化された米ぬかは、前述のように米ぬかスラリーを用いて生
成することができる。そのような本発明は、別の態様において、以下の工程を含
む、酵素処理された安定化された米ぬか誘導体の製造法に関する:安定化された
米ぬかを水溶液と混合し、約15重量%〜約35重量%の水性米ぬかスラリー、好ま
しくは20重量%〜約30重量%の水性米ぬかスラリーを生成する工程;この水性米
ぬかスラリーに酵素を添加し、デンプンをデキストリンに転換する工程、これに
より酵素処理されたスラリーを形成する工程、及びその後酵素処理されたスラリ
ーを直接乾燥し、酵素処理された安定化された米ぬか誘導体を形成する工程であ
る。
【0029】 前述の方法の好ましい実施態様においては、酵素をスラリーに添加した後、スラ
リーを約100°F〜約200°F(約38℃〜約93℃)に加熱する。好ましくは、スラリ
ーは約150°F〜約200°F(約65℃〜約93℃)に加熱する。その後スラリーを乾燥
し、ここで乾燥はベルト乾燥法、スプレー乾燥法、ドラム乾燥法及び風乾法のよ
うな方法で達成される。ドラム乾燥法が好ましい。 これらの安定化された米ぬか誘導体は、カリフォルニア州のThe RiceX Company から市販されているものを利用することもできる。本発明の目的のためには、安
定化された米ぬかは、RiceX(登録商標)安定化された米ぬかとして入手できる 。不溶性誘導体は、The RiceX Company(エルドラドヒル、カリフォルニア州) からRiceX(登録商標)繊維複合体として入手でき、かつ可溶性誘導体はRiceX R
icelin(登録商標)として入手できる。
【0030】 安定化された米ぬか誘導体は、様々な形状で摂取することができる。これらは、
粉末、食品、補助食品、食事療法用食品(medical food)、液体、飲料物、乳化物
又はそれらの混合物であることができる。更にこれらは、他の食用材料に混合す
ることができる。哺乳類の食餌へ米ぬか誘導体を混合するための様々な選択肢は
、該誘導体を他の食品物質(すなわちサラダ、パン、シリアルなど)に単純に振
りかけること、多種穀物のそのまま食べられるシリアル中の主要成分とすること
、焙焼製品(パン、マフィン、ワッフルなど)、パスタ、健康に良いデザート及
びスナック(運動用バー食品(athletic bar)、健康飲料など)並びに高繊維食品
へとこれを混合することを含むが、これらに限定されるものではない。
【0031】 安定化された米ぬかは、約18〜23%の脂肪、約23〜35%の食物繊維、約12〜16%
のタンパク質、約8〜36%の総炭水化物及び多くの効力のある微量成分を含む。 米ぬか可溶化物は、約15〜40%の脂肪、好ましくは23〜30%の脂肪;約0〜25% の食物繊維、好ましくは約0〜20%の食物繊維;約0〜15%のタンパク質、好まし
くは約6〜9%のタンパク質、及び25〜約80%の炭水化物、好ましくは約27〜66%
の単純炭水化物、並びに水溶性画分を含む。安定化された米ぬか不溶性誘導体は
、約5〜20%の脂肪、好ましくは11〜16%の脂肪;約40〜65%の食物繊維、好ま しくは40〜60%の食物繊維、及び約10〜30%のタンパク質、好ましくは18〜22%
のタンパク質を含む(表1を参照のこと)。
【0032】
【表1】 表1 組成物(見積もり)
【0033】
【表2】 表1(続き)
【0034】
【表3】 組成物(見積もり)
【0035】 実施例4中の表4、5、6及び7を参照して、これらの誘導体は少なくとも75 種の強力な酸化防止剤を有することが示された。主要な酸化防止剤ビタミンE並
びにトコフェロール(T)及びトコトリエノール(T3)として知られているその異性 体がトコールと総称される。トコールに富む物質はトコフェロール(T)、トコト リエノール(T3)、及びトコトリエノール様(T3様)化合物から選ばれた一種以上の
化合物を含む混合物である。 安定化米ぬか誘導体中の酸化防止剤として、γ−オリザノール、β−カロテン
、幾つかの既知のフラボノイド、フィトステロール、リポ酸、及びフェルラ酸が
挙げられるが、これらに限定されない。これらの化合物の幾つかが既知の天然源
のいずれ中よりも極めて高い濃度で存在する。酸化防止剤、特にトコールは以下
に説明されるように或る種の代謝障害を単独で、又は相乗的に有意に修正するの
に重要な役割を果たすものと考えられる。 安定化米ぬか可溶性誘導体は可溶性の安定化米ぬかと胚芽の粉末エマルション
であり、生体により容易に消化され、吸収される。それはそれを口中で溶解する
少量の水でそれ自体で摂取し得る。それは又ジュース又はホットドリンクの如き
液体に混合し得る。更に、それは先に説明したようにベーキングした商品及びそ
の他の食品中の使用に適している。米ぬか可溶物(安定化米ぬか可溶化誘導体)
中で発見されたかなりの数の栄養剤がある。
【0036】 安定化米ぬか不溶性誘導体は胆汁酸を結合し、それにより血清コレステロール
レベルを低下し、トリグリセリドレベルを低下し、それによりコレステロールの
代謝を助ける。それは多くの高度に強力な酸化防止剤、例えば、β−カロテン、
α、β、γ、及びδトコフェロール並びにトコトリエノール、フィチン酸塩、オ
リザノール、グリコシド及び多数のフィトステロール及びポリフェノールを含む
。又、米ぬか不溶性誘導体はジュース又はホットドリンクの如き液体に混合し得
る。更に、それは先に説明したようにベーキングした商品及びその他の食品中の
使用に適している。 酵素処理された安定化米ぬか誘導体は又ジュース又はホットドリンクの如き液
体に混合し得る。更に、それは先に説明したようにベーキングした商品及びその
他の食品中の使用に適している。
【0037】 一局面において、本発明は安定化米ぬか誘導体、例えば、酵素処理された安定
化米ぬか、可溶化フラクション、不溶化フラクション又はこれらの混合物を摂取
することを特徴とする哺乳類の血清グルコースレベルの調節方法に関する。好ま
しい哺乳類はヒト個体である。好ましい実施態様において、グルコースレベルが
真性糖尿病、例えば、I型糖尿病及びII型糖尿病のために上昇される。米ぬか誘
導体は好ましくは少なくとも2回の投薬で毎日合計で約10グラム〜約100グラム の量で摂取される。好ましくは、米ぬか誘導体は毎日合計で約10グラム〜約40グ
ラムの量、更に好ましくは毎日合計で約15グラム〜約30グラムの量で摂取される
。 安定化米ぬか誘導体を経口摂取することが現在好ましい。最適投与量は被験者
の年齢、体重及び全般の健康を考慮して医師により決められるであろう。先に説
明したように、毎日の投与量が又或る時間の期間にわたって1回又は数回の措置
で、例えば、毎日1回もしくは複数の投薬により、又は徐放組成物から摂取し得
る。
【0038】 本発明は米ぬか誘導体(これは酵素処理された安定化米ぬか、米ぬか可溶物及
び米ぬか不溶物を含むが、これらに限定されない米ぬかから誘導されたあらゆる
物質である)を含む製品を摂取するI型糖尿病及びII型糖尿病のヒトが血清グル
コースレベルを有意に低下し、それにより血液グルコースレベルを調節したとい
う発見に基いている。 別の局面において、本発明は哺乳類の高血糖症の措置方法に関する。その方法
は安定化米ぬか誘導体、例えば、酵素処理された安定化米ぬか、可溶化フラクシ
ョン、不溶化フラクション及びこれらの混合物を摂取することを特徴とする。米
ぬか誘導体は単独で、又は更に通常は、不活性GRASと組み合わせて治療有効量の
活性薬剤を含む食品の形態で投与し得る。 更に別の局面において、本発明は糖尿病用の食品補給キットに関する。そのキ
ットは安定化米ぬか誘導体、例えば、酵素処理された安定化米ぬか、可溶化フラ
クション、不溶化フラクション及びこれらの混合物、非米消耗品、及び誘導体を
摂取するための指示を含む。非米消耗品は安定化米ぬか誘導体の担体であっても
よい。加えて、キットは又使用のための指示を含む。 非米消耗品は米ぬか誘導体を哺乳類の食事に混入するための多くの方法のいず
れかであってもよい。これらとして、穀物を食するのに供される多穀物中の主要
成分である別の食物物質(サラダ、パン、穀物、等)に誘導体を単に振り掛ける
こと、それをベーキングされた製品(パン、マフィン、ワッフル、等)、パスタ
、健康デザート及びスナック(アスレチックバー、健康ドリンク、等)並びに高
繊維食品に混入することが挙げられるが、これらに限定されない。非米消耗品は
同様に担体及び賦形剤を含むが、これらに限定されない種々の食品配合物であっ
てもよい。又、米ぬか誘導体は、例えば、抗生物質又は抗ウイルス剤を含むその
他の治療薬と混在して使用し得る。
【0039】高血糖症、真性糖尿病及び関連疾患の措置 安定化米ぬか誘導体は非常に有効な低血糖薬であり、それ故、真性糖尿病(型
I及び型II)、高血糖症、及び関連症状の措置における栄養補給物として有益で
ある。これらの生物効果は安定化米ぬか誘導体中に存在する多生物活性成分の相
乗効果のためである(表4−7を参照のこと)。グルコース維持に影響している
メカニズムはそれらの効果を異なって与え、幾つかがグルコース吸収、利用及び
排泄に影響する。特別な理論に束縛されないが、安定化米ぬか誘導体中の個々の
生物活性成分の作用のメカニズムとして、以下のものが挙げられると考えられる
が、これらに限定されない。 1.ビタミンBの役割: a.ニアシンが安定化米ぬか中にかなりの量で存在する。ニアシンは膵臓β細胞
中のニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NAD)利用により細胞内エネルギー を供給するのに関係し、それにより血液グルコースレベルに影響する。 b.ピリドキシンは糖尿病性神経障害の予防に重要な成分である。 c.チアミン及びビオチンはグルコース調節に非常に重要な代謝因子である。 d.それ故、安定化米ぬか誘導体中のビタミンBは全身レベルでグルコース吸収
を改善し、かつ/又はグルコースの末梢利用を改善し、それにより食事後の糖血
の調節を助ける。
【0040】 2.イノシトールはインスリンエキソサイトーシスの調節に転調の役割を有し、
こうしてインスリン分泌プロセスを助ける。 3.安定化米ぬか誘導体中に存在する非澱粉多糖及びリグニンは免疫複合体を増
進し、赤血球のインスリン受容体を活性化し、それによりグルコースの末梢利用
を増進する。 4.安定化米ぬか誘導体はヘミセルロースに富み、これらが末梢血リンパ球を増
加し、それにより糖尿病の神経合併症を低減する。 5. 安定化米ぬか誘導体中に存在する酸化防止剤、例えば、トコフェロール、 トコトリエノール、γ−オリザノール、ポリフェノール(特にフェルラ酸及びリ
ポ酸)、及びその他の少量の酸化防止剤は遊離基脱除剤であり、これらが糖尿病
の合併症、例えば、アテローム硬化症、高脂血症、網膜症、グリケーション、グ
リコキシデーション、腎臓損傷及び神経障害を軽減し得る。γ−オリザノールは
毛細管血液循環を改善し、神経調節効果を有する。 6.安定化米ぬか誘導体の可溶性フラクション中に存在する非澱粉多糖は腸中に
ミセルを形成し、これが循環系へのグルコースの遅い吸収及び放出を促進するこ
とができ、それにより食事後のグルコースレベルを維持することを助ける。 7.又、安定化米ぬか誘導体のタンパク質、繊維及び脂肪は高血糖症及び糖尿病
による個体の重大な健康措置出来事である関連症状の措置を助ける。
【0041】 III.実施例 実施例1 この実施例は真性糖尿病の被験者における安定化米ぬか誘導体の臨床評価を説
明する。更に、真性糖尿病(型I)及び非インスリン依存性真性糖尿病(型II)
のヒト被験者の血液グルコース及び脂質に関する米X安定化米ぬか、米Xリセリ
ン(安定化米ぬか可溶性誘導体)及び米X繊維複合体(安定化米ぬか不溶性誘導
体)の効果を評価した。この臨床評価をウィスコンシン、マジソンにあるアドバ
ンスド・メディカル・リサーチ・センター及びパキスタン、ラワルピンジにある
アームド・フォーシズ・インスティチュート・オブ・パソロジーで行った。
【0042】物質及び方法 A.製品説明 米X安定化米ぬか、米Xリセリン及び米X繊維複合体は繊維、非澱粉多糖、複
合炭水化物、タンパク質、脂肪、複合ビタミンB、及び強力な酸化防止剤、例え
ば、β−カロテン、ビタミンE(トコフェロール及びトコトリエノール)、γ−
オリザノール、フィトステロール、及びポリフェノールに富む製品である。 B.製品コード 製品A:米X安定化米ぬか; 製品B:米Xリセリン; 製品C:米X繊維複合体 C.被験者 選ばれた被験者は理想的な体重(+20%)を有し、診断された合併症がない、
20-65才の男性又は女性の真性糖尿病(型I又は型II)の臨床で証明された症例 の個体であった。被験者は経口血糖低下薬、又はインスリン療法もしくはその両
方による血糖調節下にあった。全ての被験者はナショナル・コレステロール・エ
ジュケーション・プログラム(NCEP)工程-1食事を取っていた。
【0043】 D.投薬量及び期間 被験者を初期スクリーニングし、米X製品レジメにランダムに指定した。試験
製品を夫々10グラムの二つの等しく分けられた投与量で夫々の被験者に与え、一
つを朝食前に摂取し、一つをミルク/フルーツジュース/飲料水中で夕食前に摂
取した。毎日合計20グラムの投与量を8週にわたって毎日夫々の被験者に与えた
。 E.研究プロトコル 製品を8週にわたって連続に、又は個々にランダムで与えた。被験者を一種よ
り多い製品で評価した場合、治療に代わるセルロース偽薬による4週のウォッシ
ュアウト期間を使用し、その後に次の製品に切り替えた。初期絶食血液サンプル
を夫々の製品レジメの前に採取し、最終絶食血液サンプルを夫々の製品レジメの
終了時に採取した。これらの血液サンプルを血糖パラメーター及び脂質パラメー
ターの測定に使用した。肉体パラメーター、例えば、体重、体塊インデックス、
身長、投薬、及び食事を測定し、夫々の被験者について記録した。被験者から毛
細管血液を採取し、グルコメーターを使用することにより、血液グルコースレベ
ルを毎朝朝食前及び毎夕夕食前にモニターした。急激な血糖低下エピソードのよ
うな有意な変化を、研究医師により推奨されるようにして、投薬だけでなく、被
験者を管理している米ぬか製品を減少することにより措置した。
【0044】 F.生化学分析 夫々の製品の治療前後の全ての被験者の初期及び最終の血液サンプルを回収し
、分析するまで-80℃で貯蔵した。これらのサンプルをグリコシル化ヘモグロビ ン、グルコース、インスリン、全コレステロール、LDL-コレステロール、HDL-コ
レステロール、アポB、及びトリグリセリドについて分析した。使用した全ての
方法はAOAC認可方法であった。 G.データの統計分析 分散の分析(Yanagavaら, Biometrics, 40:301-311, 1984)に従って基準線値(
0時)から研究の終了までの変化を使用して、全てのパラメーターを統計分析し
た。これらのデータを3種の製品間で比較した。 結果 表2は血糖パラメーター及び脂血パラメーターに関する型I被験者の両方の研
究を要約し、一方、表3は型II被験者に関するデータを示す。
【0045】 H.型I研究 臨床証明された型I真性糖尿病の合計45人の被験者を上記のようにして連続又
は単独で米X米ぬか製品でランダムに治療した。合計22人の被験者を製品Aで治
療し、26人の被験者を製品Bで治療し、20人の被験者を製品Cで治療した。3種
の製品の血糖パラメーター及び脂質パラメーターに関するプールされたデータの
平均を表2に示す。 I.型II研究 臨床証明された型II真性糖尿病の合計41人の被験者をプロトコルに示されたよ
うにして単独又は連続で米X米ぬか製品でランダムに治療した。合計23人の被験
者を製品Aで治療し、31人の被験者を製品Bで治療し、26人の被験者を製品Cで
治療した。3種の製品全ての血糖パラメーター及び脂質パラメーターに関するプ
ールされたデータの平均を表3に示す。 J.血糖調節 結果は米Xリセリンを与えた時に11%、又米X繊維複合体を8週にわたって型
I被験者に与えた時に10%のグリコシル化ヘモグロビンの統計上有意(p=0.05)な
低下があることを示した。型II被験者におけるグリコシル化ヘモグロビンの同様
の統計上有意(p=0.05)な低下が示された。8週の米Xリセリン消費はグリコシル
化ヘモグロビンの10%低下をもたらし、一方、8週の米X繊維複合体消費は11%
低下をもたらした。絶食血清グルコースは、型I被験者及び型II被験者の両方で
米Xリセリンの8週の消費後に、初期値と較べた時に、33%の統計上有意(p<0.5
)な低下を示した。又、米X繊維複合体は、初期値と較べた時に、夫々型I及び 型IIの19%及び22%の静脈血液分析の絶食グルコースレベルの減少を示した。 8週にわたって米Xリセリンを消費した型I被験者は絶食グルコース及び夕食
の0.5時間前に測定したグルコースについて夫々16%及び14%の減少を示した( グルコメーターによりモニターした)。一方、米X繊維複合体消費は血清絶食グ
ルコース及び夕食の0.5時間前に測定した血清グルコースについて夫々10%及び1
7%の減少を示した(グルコメーターによりモニターした)。 型II被験者では、8週の米Xリセリン消費による絶食グルコース及び夕食の0.
5時間前のグルコースの8%及び5%の減少が観察された。米X繊維複合体によ る両方のパラメーターの10%低下が観察された。 血糖パラメーターに関するこれらのデータは米X製品が真性糖尿病の血液グル
コースレベルを有意に調節し、措置することを示す。更に詳しくは、グリコシル
化ヘモグロビンの低下は、これらの被験者では、米Xリセリン及び米X繊維複合
体の消費が血液グルコースの増大された調節を助けることを示した。
【0046】 K.脂質パラメーター 8週にわたって米X繊維複合体を消費した型I被験者の全コレステロール、LD
L-コレステロール、アポB、及びトリグリセリドは0時値と較べた時に夫々10%
、16%、10%、及び7%低下された。HDL-コレステロールに変化がなかった。 脂質パラメーターの大きな低下が型I被験者で認められたよりも型II被験者で
見られた。全コレステロール、LDL-コレステロール、アポB、及びトリグリセリ
ドは0時値と較べた時に夫々12%、15%、10%、及び8%低下された。米X繊維
複合体の消費後にHDL-コレステロール濃度に変化がなかった。これらの結果は米
X繊維複合体が高脂血症を有意に防除することを示す。
【0047】
【表4】
【0048】
【表5】
【0049】 実施例2 この実施例は酵素処理された安定化米ぬかの合成を説明する。 安定化米ぬか1200ポンドを水570ガロンと混合して水抽出液を生成した。その 混合物を30分間攪拌した。α−アミラーゼ240グラムを添加し、10分間混合した 。その後、混合物を約190°Fにセットした熱交換器にポンプ輸送し、25分間にわ
たってパイプコイル中を移動させた。次いでその混合物をドラム乾燥器で5%未
満の水分レベルまで乾燥させた。
【0050】 実施例3 この実施例は安定化米ぬか不溶性誘導体及び可溶性誘導体の合成を説明する。
安定化米ぬか1200ポンドを水570ガロンと混合して水抽出液を生成した。その 混合物を30分間攪拌した。α−アミラーゼ240グラムを混合物に添加し、10分間 混合した。 その後、混合物を190°Fにセットした熱交換器にポンプ輸送し、25分間にわた
ってパイプコイル中を移動させた。次いでその混合物を3,600 RPMにセットした 水平デカンティング遠心分離機にポンプ輸送し、毎分2ガロンの速度で供給した
。米ぬかの可溶性フラクションを遠心分離機中で不溶性フラクションから分離し
た。 その後、可溶性フラクションをドラム乾燥器で2.8%の水分まで乾燥させた。 又、不溶性フラクションをドラム乾燥器で4%の水分まで乾燥させた。このプロ
セスが乾燥米ぬか不溶物550ポンド及び乾燥米ぬか可溶性濃厚物420ポンドを生じ
た。2種の生成物の化学組成を夫々表4及び表5に示す。 実施例4 この実施例は安定化米ぬか誘導体の成分を表示する表4−7を示す。
【0051】
【表6】 表4 RiceXTM 繊維複合体
【0052】
【表7】 表5 RiceX RICELINTM
【0053】
【表8】 表6 RiceXTM 安定化米ぬか
【0054】
【表9】 表7 米XTM安定化米ぬか中の酸化防止剤 A.γ−オリザノール:(ppm) (2206-3000) シクロアーテニルフェルレート 24-メチレンシクロアーテニルフェルレート カンペステリルフェルレート β−シトステリルフェルレート スチグマステリルフェルレート B.トコフェロール及びトコトリエノール: (220-320 ppm) α−トコフェロール β−トコフェロール γ−トコフェロール δ−トコフェロール α−トコトリエノール β−トコトリエノール γ−トコトリエノール トコトリエノール(人工産物)
【0055】 C.フィトステロール:(2230-4400ppm) 4- デメチルステロール、4-メチルステロール及び ブラシノステロイド β−シトステロール カンペステロール スチグマステロール Δ5アビンステロール Δ7スチグマステノール イソフコステロール β−アミリン グラミステロール シトロスタジエノール オブツシフォリオール ブラノステロール 28-ホモチファステロール 28-ホモステアステルン酸 6-デオキシカスタステロン
【0056】 D.アミノ酸:(ppm) トリプトファン(2100) ヒスチジン(3800) メチオニン(2500) シスチン(336-448) システイン(3200) アルギニン(10800)
【0057】 E.ポリフェノール: α−リポ酸 フェルラ酸 メチルフェルレート p-クマリン酸 p-シナピン酸
【0058】 F.フラボン及びプロアントシアニジン イソビテキシン フラボングリコシド オレゴメリック・プロアントシアニジン G.その他の酸化防止剤:(ppm) イノシトール/ミオイノシトール (1200-1880) フィチン酸/フィチン酸塩 (1500-1710) ビオチン(0.1-0.22) コリン(930-1150)
【0059】 H.カロテノイド:(0.9-1.6 ppm) α−カロテン β−カロテン リコペン ルテイン ゼアサンチン
【0060】 I.リン脂質: ホスファチジルコリン ホスファチジルエタノールアミン リゾレシチン
【0061】 J.酵素: グルタチオンペルオキシダーゼ メチオニンレダクターゼ スーパーオキシドジスムターゼ ポリフェノールオキシダーゼ アスパルテートアミノトランスフェラーゼ イソ酵素 AAT-1 AAT-2 補酵素Q10
【0062】 K.多糖: シクロアーテノールフェルラ酸 グリコシド ジフェルラ酸複合体 ジフェルラ酸+3 グルコース+2 カルシウムイオン錯体
【0063】 L.金属キレーター:(ppm) マグネシウム(6250-8440) カルシウム(303-500) リン(14700-17000) M.複合ビタミンB:(ppm) チアミン(22-31) リボフラビン(2.2-3.5) ニアシン(370-660) パントテン酸(36-50) ピリドキシン(29-42)
【0064】 この明細書に記載された全ての刊行物、特許及び特許出願は全ての目的のため
に参考として本明細書にそのまま含まれる。 本発明がその好ましい実施態様及び実施例を参照して記載されたが、本発明の
範囲はこれらの記載された実施態様のみに限定されない。当業者に明らかである
ように、上記発明の改良及び適合が本発明の精神及び範囲(これは特許請求の範
囲により特定され、限定される)から逸脱しないでなし得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GE,GH,GM,HR ,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP, KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,U S,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 チェルヴァンキー ルクミニ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 95630 フォルサム コヴェントリー サ ークル 357 (72)発明者 チェルクリ レディー サストリー ヴィ ー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 95630 フォルサム コヴェントリー サ ークル 357 Fターム(参考) 4C088 AB74 BA08 CA03 CA25 MA52 NA03 ZC35

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可溶化画分、不溶化画分、酵素処理され安定化された米ぬか
    及びそれらの混合物からなる群より選択された安定化された米ぬか誘導体を摂取
    する工程、これにより哺乳類の血清ブドウ糖レベルを低下する工程を含む、哺乳
    類において血清ブドウ糖レベルを管理する方法。
  2. 【請求項2】 前記哺乳類がヒトである、請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記血清ブドウ糖レベルが真性糖尿病により上昇している、
    請求項1記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記真性糖尿病がI型である、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記真性糖尿病がII型である、請求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記米ぬか誘導体が可溶化画分である、請求項1記載の方法
  7. 【請求項7】 前記可溶化画分が重量で約0%〜約20%の総食物繊維を含む 、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記可溶化画分が重量含有率で約35%〜約75%の非繊維炭水
    化物を含む、請求項6記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記可溶化画分が重量含有率で約20%〜約35%の総脂肪を含
    む、請求項6記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記コメの可溶化画分が、重量含有率で約5%〜約15%の タンパク質を含む、請求項6記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記米ぬか誘導体が不溶化画分である、請求項1記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 前記米ぬか誘導体が、重量含有率で約40%〜約60%の総食
    物繊維を含む不溶化画分である、請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記米ぬか誘導体が、重量含有率で約1%〜約20%の総非 繊維炭水化物を含む不溶化画分である、請求項11記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記米ぬか誘導体が、重量含有率で約10%〜約20%の総脂
    肪を含む不溶化画分である、請求項11記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記米ぬか誘導体が、重量含有率で約15重量%〜約25重量
    %の総タンパク質を含む不溶化画分である、請求項11記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記米ぬか誘導体が、酵素処理された安定化された米ぬか
    である、請求項1記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記酵素処理された安定化された米ぬかが、重量含有率で
    約20%〜約30%の総食物繊維を含む、請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記誘導体が、1日あたりの総量約10g〜約100gの量で摂 取される、請求項2記載の方法。
  19. 【請求項19】 前述の量が少なくとも2回用量として摂取される、請求項1
    8記載の方法。
  20. 【請求項20】 前述の量が1日あたりの総量約10g〜約40gである、請求項
    18記載の方法。
  21. 【請求項21】 前述の量が1日あたりの総量約15g〜約30gである、請求項
    18記載の方法。
  22. 【請求項22】 前記安定化されたぬか誘導体が、粉末、食品、補助食品、
    食事療法用食品、液体、飲料物、乳化物又はそれらの混合物からなる群から選択
    される、請求項1記載の方法。
  23. 【請求項23】 可溶化画分、不溶化画分、及びそれらの混合物からなる群
    から選択された安定化された米ぬか誘導体を摂取する工程、これにより哺乳類の
    高血糖症を管理する工程を含む、哺乳類において高血糖症を管理する方法。
  24. 【請求項24】 前記米ぬか誘導体が、可溶化画分である、請求項23記載の
    方法。
  25. 【請求項25】 前記米ぬか誘導体が、不溶化画分である、請求項23記載の
    方法。
  26. 【請求項26】 前記誘導体が、1日当たり総量で約10g〜約100gの量で投 与される、請求項23記載の方法。
  27. 【請求項27】 下記を含む、糖尿病食キット: a) 可溶化画分、不溶化画分、及びそれらの混合物からなる群より選択された安 定化された米ぬか誘導体; b)コメ以外の消耗品;及び c)該食品キットを摂取するための指示書。
  28. 【請求項28】 前記米ぬか誘導体が可溶化画分である、請求項27記載の糖
    尿病食キット。
  29. 【請求項29】 前記米ぬか誘導体が不溶化画分である、請求項27記載の糖
    尿病食キット。
  30. 【請求項30】 前記米ぬか誘導体が、粉末、食品、補助食品、食事療法用
    食品、液体、飲料物、乳化物又はそれらの混合物からなる群より選択される、請
    求項27記載の糖尿病食キット。
  31. 【請求項31】 前記コメ以外の消耗品が、食用物質、サラダ、パン、補助
    食品、食事療法用食品、液体、飲料物、シリアル、パスタ、運動用バー食品、飲
    料物および高繊維食品からなる群から選択された一員である、請求項27記載の糖
    尿病食キット。
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