JP2001511125A - 抗 原 - Google Patents

抗 原

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Abstract

(57)【要約】 ピー.アエルギノーザ由来の新規抗原が提供される。ピー.アエルギノーザの検出/診断におけるこの抗原の使用、並びに免疫応答を引き出すためのその使用も提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 抗原 本発明はシュードモナス アエルギノーザ(Pseudomonas aeruginosa)由来の 新規な抗原、医薬、特にワクチンの調製におけるその使用及び診断におけるその 使用に関する。 ピー.アエルギノーザは桿状をしたグラム陰性の好気性かつ運動性の細菌であ る。それは易感染性主体中で重大な罹病率及び死亡率を惹き起こす環境的に普遍 的に存在する細胞外の日和見病原体である。嚢胞性線維症、火傷、慢性気管支炎 、気管支拡張症及び癌を患う主体では感染が特に重要である。 ピー.アエルギノーザの成分について、免疫応答の同定、ワクチン候補の検索 及び診断テストのための適当な成分の探索に関心が集中した。ピー.アエルギノ ーザの外膜はリポポリサッカライド内毒素、ホスホリピド及びタンパク質などの 毒素を含んでいる。ピー.アエルギノーザの種々の外膜タンパク質(Opr)は アルファベットによる命名システムで命名されてきた。幾つかのタンパク質がこ のスキームにより特徴付けられてきたが、それらの一部のものの発現は一過性に 過ぎず、栄養素の利用可能性、培養条件及び抗生物質の存在などに大きく左右さ れる。今日、F、H2及びIと呼ばれる3種の主要なOprがピー.アエルギノ ーザのすべての株に共通な抗原として認識されておりそしてすべての株で高いコ ピー数で発現される。 本発明者らはピー.アエルギノーザの外膜調製物から一つのタンパク質を今回 同定し、Pa60と命名した。このタンパク質のアミノ−末端配列はこれまでに 特性が解明された他のタンパク質のどれとも配列相同性を示さない(ゲンバンク ・データの調査)。このタンパク質は抗原性であり、ピー.アエルギノーザのク リアランス(浄化値)の上昇をもたらす保護的免疫応答を誘発することができる 。 このようにして、本発明は第1の側面で、ピー.アエルギノーザ由来のタンパ ク質抗原であって、SDS−PAGEで測定したとき約60kDaから約65k Daの範囲の分子量を持つタンパク質抗原を提供する。 好ましい態様では、このタンパク質は次のN末端配列を持っており、 ?−E−E−K−?−?−L−?−?−?−?−?−?−?−V−V−?−N −A、そして、好ましくは下記のN末端配列を持っている、 ?−E−E−K−T−P−L−T−T−A−A−?−A−P−V−V−?−N −A。 この全タンパク質の一部又は断片はそれ自体抗原であり得る。従って、第2の 側面では本発明は本発明のタンパク質の抗原性断片を提供する。特に、この抗原 性断片は上記のようなN−末端配列を含むものである。 熟練者はその抗原性をなお維持させながらこの断片の配列に一部変更を加える ことが可能であることを認めるであろう。この断片及び/又はこの断片の変異体 (variants)を抗原性についてテストするには熟練者に良く知られた方法を使用 することができる。このような変異体も本発明の一部を構成する。 本発明の抗原性タンパク質又はその断片は精製調製物又は単離調製物として単 独で提供することも、あるいは他のピー.アエルギノーザの抗原性タンパク質と の混合物の一部として提供することもできる。 従って、第3の側面において本発明は、本発明のタンパク質の一つ以上及び/ 又はその抗原性断片の一つ以上を含む抗原組成物を提供する。このような組成物 はピー.アエルギノーザの検出及び/又は診断に使用することができる。一つの 態様では、この組成物は付加的なピー.アエルギノーザ抗原の一つ以上を含んで いる。 第4の側面では、本発明はピー.アエルギノーザを検出及び/又は診断する方 法であって、 (a)本発明の抗原性タンパク質、又はその抗原性断片、又は抗原組成物をテ スト対象である試料と接触させる工程、及び (b)ピー.アエルギノーザに対する抗体の存在を検出する工程、 を含む方法を提供する。 特に、本発明のタンパク質、その抗原性断片又は抗原組成物はIgG抗体を検 出するために使用することができる。テスト対象の試料としては、生物試料、例 えば、血液又は唾液の試料が適当である。 第5の側面では、本発明はピー.アエルギノーザの検出及び/又は診断におけ る本発明の抗原性タンパク質、その抗原性断片又は抗原性組成物の使用を提供す る。その検出及び/又は診断はイン・ビトロで行うことが好ましい。 本発明の抗原性タンパク質、その抗原性断片又は抗原組成物はピー.アエルギ ノーザのイン・ビトロにおける検出及び/又は診断に使用するためのキットの一 部として提供することができる。こうして、第6の側面では、本発明はピー.ア エルギノーザの検出及び/又は診断に使用するためのキットであって、本発明の 抗原性タンパク質、その抗原性断片又は抗原組成物を含むキットを提供する。 さらに、本発明の抗原性タンパク質又はその抗原性断片はピー.アエルギノー ザに対する免疫応答を誘発するために使用することができる。こうして、さらな る側面で、本発明は医薬品における本発明の抗原、その断片又は本発明の抗原性 組成物の使用を提供する。 一層さらなる側面では、本発明は主体において免疫応答を惹き出すことができ る組成物であって、本発明のタンパク質又はその抗原性断片の一つ以上を含む組 成物を提供する。この組成物はワクチン組成物であることが適当であり、必要が あれば一つ以上の適当なアジュバントを含んでもよい。このようなワクチン組成 物は予防的なワクチン組成物でも治療的なワクチン組成物であってもよい。 本発明のワクチン組成物は一つ以上のアジュバントを含むことができる。当技 術分野で良く知られたアジュバントの例としては、水酸化アルミニウムなどの無 機ゲルやフロイントの不完全アジュバントなどの油中水エマルションが挙げられ る。他の有用なアジュバントは熟練者に良く知られている。 一層さらなる側面では、本発明は、 (a)免疫原性組成物、好ましくはワクチンの調製における、本発明のタンパ ク質又はその抗原性断片の一つ以上の使用、 (b)主体に免疫応答を誘発させるための、このような免疫原性組成物の使用 、及び (c)主体におけるピー.アエルギノーザ感染の治療又は予防方法であって、 本発明のタンパク質、抗原性断片の少なくとも一つ又は抗原組成物の有効量 を、好ましくはワクチンとして、主体に投与する工程を含む方法、 を提供する。 本発明の各側面の好ましい特性は必要な変更を加えて他の側面のそれぞれにも 成り立つ。 本発明は下記の実施例を参照してここに記述されるが、これらの実施例はいか なる意味でも本発明を制限するものと解すべきではない。 この実施例は以下の図面を参照する。 図1は、Pa60のSDS−PAGE分析を示す。実施例1 :タンパク質の精製 シュードモナス アエルギノーザ細菌、株385(Pa385)を100枚の 寒天平板の一晩培養物から平板をこすって収穫し、その後、4℃で10,000×g、 10分の遠心分離により2回洗浄した。緩衝化両性3−14洗剤での外膜成分の抽 出及びエタノール沈澱により外膜の粗調製物を得た。 この外膜抽出物を凍結乾燥しそして出発緩衝液(20mMトリス、pH8.5)に 再懸濁した。この調製物をQ2カラム(バイオラド)と塩化ナトリウム勾配を用 いるアニオン交換クロマトグラフィーにかけてタンパク質を溶出させた。カラム から溶出した画分を分析用SDS−PAGEでタンパク質含量をまず測定した。 これからPa60の溶出プロフィルを決定した。このプロフィルは引き続き行う クロマトグラフィー処理からPa60を含む画分を集めてさらに精製することを 可能とした。これらの画分を蒸留水に対して透析し、凍結乾燥し、最少量の蒸留 水に再懸濁し、そしてさらにドデシル硫酸ナトリウム(SDS)還元性緩衝液( 62.5mMトリス、pH6.8、10%(v/v)グリセロール、2%(w/v)SDS、5%(v/v) β−メルカプトエタノール、1.2×10-3%(w/v)ブロモフェノール・ブルー)の4 倍容量中に溶解した。このSDS調製物を37℃で少なくとも30分間インキュベー トした後、電気泳動カラムのスタッキングゲルの上に載せた。 Pa60は調製用ポリアクリルアミド電気泳動(PAGE)を用いて精製した 。調製用SDS−PAGEはバイオラド・モデル491プレップ・セルを用い、 9%T−1.42%Cアクリルアミド/ビス(N,N’−メチレン−ビスアクリ ルアミド)分離用ゲルと28mm(内径)カラム中で重合させた10mlの4% T−0.36%Cアクリルアミド/ビス・スタッキングゲルとを用いて行った。 このカラムから溶出した画分を凍結乾燥により濃縮し、分析用SDS−PAGE によりタンパク質含量を分析した。この条件を用いて単離したPa60はSDS を含んでおり、これは引き続いて行ったリン酸カリウム沈澱により除去した。P a60を含む画分をプールし、透析した後、タンパク質濃度を測定した。 このタンパク質の分析的同定は、勾配10〜15%か又は均一な12.5%か のアクリルアミドゲル及びクーマシー染色又は銀染色を用いる分析用SDS−P AGEにより実施した。タンパク質濃度はピアス・ミクロ・BCA検定を用いて 測定した。 結果 Pa60は、上記の方法により、他のピー.アエルギノーザ・タンパク質から の分離に成功した。図1はこのタンパク質のSDS−PAGE上の位置を示す。実施例2 :Pa60のN−末端の配列決定 N−末端アミノ酸分析を行うため、Pa60はSDS−PAGEゲルからこの タンパク質を含む領域を切り取ることにより調製した。このゲル部分をオースト ラリア国、キャンベラにある、オーストラリアン・ナショナル・ユニバーシティ のバイオモレキュラー・リソース・ファシリティー及びオーストラリア国、NS W、ノース ライドにあるマクォーリー・ユニバーシティのMUCAB・サービ シーズの両方に送付した。 結果 一つのN−末端アミノ酸配列が得られ、その最初の19個のアミノ酸のうちの 16個が同定された。残りの残基については、可能性がある(possible)アミノ 酸が同定された。確度が高い同定(probable identification)については不確実 さが残る。 配列: これは下記の確定したアミノ酸を持つ一つの配列を提供する。 1−2−3−4−5−6−7−8−9−10−11−12−13−14−15−16−17−18− ?−E−E−K−?−?−L−?−?−?−?−?−?−?−V−V−?−N− 19 A 確度の高いアミノ酸を含めると、下記の配列が得られる。 1−2−3−4−5−6−7−8−9−10−11−12−13−14−15−16−17−18− ?−E−E−K−T−P−L−T−T−A−A−?−A−P−V−V−?−N− 19 A実施例3 :免疫処置後のラットモデルにおける細菌のクリアランス SPF(specific pathogen free)雄ラットに、第1日目にパイアー斑内(int ra-Peyer's patch(IPP))免疫処置を行い、そして生細菌のチャレンジを14日目 に行った。これらの動物を麻酔で鎮静化した。腹部中央線切開により小腸を露出 させ、27−ゲージの針を用いてパイアー斑のそれぞれにこの抗原を漿膜下に注 射した。この免疫処置用のタンパク質(Pa60)をフロイントの不完全アジュ バント(IFA)とリン酸緩衝化食塩水(PBS)の1:1比の中にml当たり 200又は800μgのタンパク質を乳化させることにより調製し、そして各動 物に総接種量それぞれ10又は40μgのタンパク質を投与した。動物は免疫 処置後14日目に生細菌(細菌数5×108CFU)で4時間チャレンジした。 細菌はニュートリエント・アガー平板上で5%CO2中、37℃で一晩生育させ 、回収し、洗浄し、そしてPBS中に所望の濃度で再懸濁した。細菌は気管内カ ニューレにより肺内に導入し、そして4時間後にそのラットを安楽死させた。血 液を集め、血清の部分標本を抗体分析のため−20℃で貯蔵した。肺を5×2m lのPBSで灌流することにより洗浄し、そして貯めた洗浄液(BAL)につい て細菌の数を測定した。肺洗浄に続いて、その肺を切除し、ホモジナイズして、 細菌の数を測定した。肺洗浄中の細胞百分率数を測定するため、サイトスピンス ライド(cytospin slides)を調製した。肺洗浄中に存在する総細胞数はトリパン ・ブルーでの染色及び血球計を用いるカウントにより計算した。 結果 Pa60で免疫化されそしてPa385相当株の生細菌で14日目にチャレン ジされたラットは細菌クリアランスの上昇を示した。10μg又は40μgのP a60で免疫化されたラットは両方とも、4時間後にBALと肺の両方で回収さ れた細菌の数は非−免疫グループよりも少なかった(表1)。 Pa60で免疫化された動物のBAL中にはより多くの数の食細胞が存在し、 これらの動物における細菌クリアランスの上昇と相関していた(表2)。 表1:Pa60での免疫化及びピー・アエルギノーザ(株385)での チャレンジ後の肺のクリアランス 表2:細菌チャレンジ後のBAL中における食細胞の細胞数 実施例4:臨床診断的研究 メルボルンのロイアル・チルドレンズ・ホスピタルから膿疱性線維症と診断さ れた子供達から、この研究のための試料が提供された。気管支肺胞洗浄(BAL )と血清を幼児で診断された時からの患者から3〜4年の期間にわたって集めた 。これらの試料はピー・アエルギノーザの臨床状態に基づいてグループに分けら れた。 グループ1:膿疱性線維症でない対照(喘音を持つ子供達の年齢に合わせる)、 グループ2:ピー・アエルギノーザについては陰性、 グループ3:上部呼吸器でピー・アエルギノーザを単離、下部呼吸器ではピー・ アエルギノーザは陰性、 グループ4:下部呼吸器ではピー・アエルギノーザは浄化(次のBAL試料では 陰性)、そして グループ5:連続したBAL試料中でピー・アエルギノーザが陽性。 BAL試料及び血清試料中のPa60に対する抗体を測定するため、酵素結合 イムノソルベント検定法(ELISA)を使用した。ポリソルブ・ミクロタイタ ー・ウエルを1μg/mlの濃度の精製Pa60で被覆した。このプレートはイ ンキュベーションの各工程の間に0.05%のトウィーン20を含むPBSで5回洗浄 した。このウエルをPBS−0.05%トウィーン20中のスキムミルクで60分間ブ ロックした。ウエルを分析のためブロッキング緩衝液で希釈した血清試料又はB AL試料と共に90分間インキュベートした。使用した複合免疫グロブリンはラ ビット・抗−ヒトIgG、IgA及びIgMであった。ウエルは複合免疫グロブ リンと共に90分間インキュベートした。ついでこのプレートを発色させた。ヒ トIgG、IgA及びIgMは抗体を定量するために使用した。結果 ピー・アエルギノーザ感染が発生すると、抗体タイターの増加が観察された。 膿疱性線維症でない対照グループ及び非感染の膿疱性線維症患者はPa60に対 するタイターが無視できるほどであった。Pa60に対するIgGのタイターの 増加が、特に、BALから連続的にピー・アエルギノーザが培養された患者(グ ループ5)で観察された。このBALではIgAタイターの有意の増加が観察さ れた。 表3:膿疱性線維症の子供及び膿疱性線維症でない子供からの 血清及び気管支肺胞洗浄におけるPa60−特異的抗体 実施例5:Pa60でラットを粘膜免疫化した後シュードモナス・アエルギノー ザで肺にチャレンジ。 小腸のパイアー斑(IPP)に10μgのPa60を投与してDAラットをP a60で免疫化した。このPa60はフロイントの不完全アジュバントで乳化し て送達した。IPP後14日目に、免疫化したラット全てにリン酸緩衝化食塩水 中のPa60の10μgで気管内(IT)ブーストを行った。ITブースト後7 日目に、免疫グループと未処置対照グループにITを介して5×108CFUの ピー・アエルギノーザ生菌を投与してチャレンジした。チャレンジ後4時間でこ のラットを殺しそして分析用に試料を集めた。結果 細菌のクリアランス 気管支肺胞洗浄(BAL)及び肺組織中での細菌回収 *データは平均値±S.E.M.として表した。+ 動物の数。 14日目にITブーストを行ったIPP免疫化ラットは、BAL及び肺組織の 両方からピー・アエルギノーザを有意にクリア(浄化)した。感染に対する白血球の補強 BALにおける白血球のカウント *データは平均値±S.E.M.を表す。 Pa60で免疫化したラットは、細菌チャレンジの後、より急速に肺に白血球を 補強した。BAL中で回収された白血球のほとんど全ては多形核好中球(PMN s)か又はマクロファージであった。気管支肺胞空間への白血球の初期補強は細 菌のクリアランスと相関した。抗体応答 Pa60で粘膜免疫化した後の血清及びBAL中の抗体。 血清中の抗体 *IgG、IgA及びIgMはイライザ・ユニット(ELISA unit)と して表した。 Pa60に対する血清抗体が免疫化したラット中で検出された。IgG、Ig A及びIgMの有意のタイターが認められた。 BAL中の抗体 *IgG、IgA及びIgMはイライザ・ユニットとして表した。 Pa60に対する抗体は免疫化した動物のBAL中で検出された。 Pa60に特異的なIgGとIgAの両方で有意のタイターが認められた。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成11年2月1日(1999.2.1) 【補正内容】 請求の範囲 1. ピー・アエルギノーザ由来の外膜タンパク質抗原であって、SDS−PA GEで測定したとき、約60kDaから約65kDaの範囲の分子量を有するタ ンパク質抗原。 2. 下記のN−末端配列を有する、請求項1記載のタンパク質抗原、 ?−E−E−K−?−?−L−?−?−?−?−?−?−?−V−V−?−N− A。 3. 下記のN−末端配列を有する、請求項2記載のタンパク質抗原、 ?−E−E−K−T−P−L−T−T−A−A−?−A−P−V−V−?−N− A。 4. 請求項1〜請求項3いずれか1項に記載のタンパク質の抗原性断片。 5. 下記の配列を含む、請求項4記載の抗原性断片、 ?−E−E−K−?−?−L−?−?−?−?−?−?−?−V−V−?−N− A。 6. 下記の配列を含む、請求項5記載の抗原性断片。 ?−E−E−K−T−P−L−T−T−A−A−?−A−P−V−V−?−N− A。 7. 請求項1〜請求項3いずれか1項に記載のタンパク質又は請求項4〜請求 項6いずれか1項に記載の抗原性断片の少なくとも一つを含む抗原組成物。 8. 一つ以上の他のピー・アエルギノーザ抗原をさらに含むものである、請求 項7記載の抗原組成物。 9. ピー・アエルギノーザの検出及び/又は診断に使用するための、請求項1 〜請求項3いずれか1項に記載のタンパク質、請求項4〜請求項6いずれか1項 に記載の抗原性断片又は請求項7又は請求項8記載の抗原組成物。 【手続補正書】 【提出日】平成11年8月6日(1999.8.6) 【補正内容】 明細書 抗原 本発明はシュードモナス アエルギノーザ(Pseudomonas aeruginosa)由来の 新規な抗原、医薬、特にワクチンの調製におけるその使用及び診断におけるその 使用に関する。 ピー.アエルギノーザは桿状をしたグラム陰性の好気性かつ運動性の細菌であ る。それは易感染性主体中で重大な罹病率及び死亡率を惹き起こす環境的に普遍 的に存在する細胞外の日和見病原体である。嚢胞性線維症、火傷、慢性気管支炎 、気管支拡張症及び癌を患う主体では感染が特に重要である。 ピー.アエルギノーザの成分について、免疫応答の同定、ワクチン候補の検索 及び診断テストのための適当な成分の探索に関心が集中した。ピー.アエルギノ ーザの外膜はリポポリサッカライド内毒素、ホスホリピド及びタンパク質などの 毒素を含んでいる。ピー.アエルギノーザの種々の外膜タンパク質(Opr)は アルファベットによる命名システムで命名されてきた。幾つかのタンパク質がこ のスキームにより特徴付けられてきたが、それらの一部のものの発現は一過性に 過ぎず、栄養素の利用可能性、培養条件及び抗生物質の存在などに大きく左右さ れる。今日、F、H2及びIと呼ばれる3種の主要なOprがピー.アエルギノ ーザのすべての株に共通な抗原として認識されておりそしてすべての株で高いコ ピー数で発現される。 本発明者らはピー.アエルギノーザの外膜調製物から一つのタンパク質を今回 同定し、Pa60と命名した。このタンパク質のアミノ−末端配列はこれまでに 特性が解明された他のタンパク質のどれとも配列相同性を示さない(ゲンバンク ・データの調査)。このタンパク質は抗原性であり、ピー.アエルギノーザのク リアランス(浄化値)の上昇をもたらす保護的免疫応答を誘発することができる 。 このようにして、本発明は第1の側面で、ピー.アエルギノーザ由来のタンパ ク質抗原であって、SDS−PAGEで測定したとき約60kDaから約65k Daの範囲の分子量を持つタンパク質抗原を提供する。 好ましい態様では、このタンパク質は配列番号:1に記載の下記のN−末端配 列を持っており、 ?−E−E−K−?−?−L−?−?−?−?−?−?−?−V−V−?−N −A、そして、好ましくは配列番号:2に記載の下記のN末端配列を持っている 、 ?−E−E−K−T−P−L−T−T−A−A−?−A−P−V−V−?−N −A。 この全タンパク質の一部又は断片はそれ自体抗原であり得る。従って、第2の 側面では本発明は本発明のタンパク質の抗原性断片を提供する。特に、この抗原 性断片は上記のようなN−末端配列を含むものである。 熟練者はその抗原性をなお維持させながらこの断片の配列に一部変更を加える ことが可能であることを認めるであろう。この断片及び/又はこの断片の変異体 (variants)を抗原性についてテストするには熟練者に良く知られた方法を使用 することができる。このような変異体も本発明の一部を構成する。 本発明の抗原性タンパク質又はその断片は精製調製物又は単離調製物として単 独で提供することも、あるいは他のピー.アエルギノーザの抗原性タンパク質と の混合物の一部として提供することもできる。 従って、第3の側面において本発明は、本発明のタンパク質の一つ以上及び/ 又はその抗原性断片の一つ以上を含む抗原組成物を提供する。このような組成物 はピー.アエルギノーザの検出及び/又は診断に使用することができる。一つの 態様では、この組成物は付加的なピー.アエルギノーザ抗原の一つ以上を含んで いる。 第4の側面では、本発明はピー.アエルギノーザを検出及び/又は診断する方 法であって、 (a)本発明の抗原性タンパク質、又はその抗原性断片、又は抗原組成物をテ スト対象である試料と接触させる工程、及び (b)ピー.アエルギノーザに対する抗体の存在を検出する工程、 を含む方法を提供する。 特に、本発明のタンパク質、その抗原性断片又は抗原組成物はIgG抗体を検 出するために使用することができる。テスト対象の試料としては、生物試料、例 えば、血液又は唾液の試料が適当である。 第5の側面では、本発明はピー.アエルギノーザの検出及び/又は診断におけ る本発明の抗原性タンパク質、その抗原性断片又は抗原性組成物の使用を提供す る。その検出及び/又は診断はイン・ビトロで行うことが好ましい。 本発明の抗原性タンパク質、その抗原性断片又は抗原組成物はピー.アエルギ ノーザのイン・ビトロにおける検出及び/又は診断に使用するためのキットの一 部として提供することかできる。こうして、第6の側面では、本発明はピー.ア エルギノーザの検出及び/又は診断に使用するためのキットであって、本発明の 抗原性タンパク質、その抗原性断片又は抗原組成物を含むキットを提供する。 さらに、本発明の抗原性タンパク質又はその抗原性断片はピー.アエルギノー ザに対する免疫応答を誘発するために使用することができる。こうして、さらな る側面で、本発明は医薬品における本発明の抗原、その断片又は本発明の抗原性 組成物の使用を提供する。 一層さらなる側面では、本発明は主体において免疫応答を惹き出すことができ る組成物であって、本発明のタンパク質又はその抗原性断片の一つ以上を含む組 成物を提供する。この組成物はワクチン組成物であることが適当であり、必要が あれば一つ以上の適当なアジュバントを含んでもよい。このようなワクチン組成 物は予防的なワクチン組成物でも治療的なワクチン組成物であってもよい。 本発明のワクチン組成物は一つ以上のアジュバントを含むことができる。当技 術分野で良く知られたアジュバントの例としては、水酸化アルミニウムなどの無 機ゲルやフロイントの不完全アジュバントなどの油中水エマルションが挙げられ る。他の有用なアジュバントは熟練者に良く知られている。 一層さらなる側面では、本発明は、 (a)免疫原性組成物、好ましくはワクチンの調製における、本発明のタンパ ク質又はその抗原性断片の一つ以上の使用、 (b)主体に免疫応答を誘発させるための、このような免疫原性組成物の使用 、及び (c)主体におけるピー.アエルギノーザ感染の治療又は予防方法であって、 本発明のタンパク質、抗原性断片の少なくとも一つ又は抗原組成物の有効量 を、好ましくはワクチンとして、主体に投与する工程を含む方法、 を提供する。 本発明の各側面の好ましい特性は必要な変更を加えて他の側面のそれぞれにも 成り立つ。 本発明は下記の実施例を参照してここに記述されるが、これらの実施例はいか なる意味でも本発明を制限するものと解すべきではない。 この実施例は以下の図面を参照する。 図1は、Pa60のSDS−PAGE分析を示す。実施例1 :タンパク質の精製 シュードモナス アエルギノーザ細菌、株385(Pa385)を100枚の 寒天平板の一晩培養物から平板をこすって収穫し、その後、4℃で10,000×g、 10分の遠心分離により2回洗浄した。緩衝化両性3−14洗剤での外膜成分の抽 出及びエタノール沈澱により外膜の粗調製物を得た。 この外膜抽出物を凍結乾燥しそして出発緩衝液(20mMトリス、pH8.5)に 再懸濁した。この調製物をQ2カラム(バイオラド)と塩化ナトリウム勾配を用 いるアニオン交換クロマトグラフィーにかけてタンパク質を溶出させた。カラム から溶出した画分を分析用SDS−PAGEでタンパク質含量をまず測定した。 これからPa60の溶出プロフィルを決定した。このプロフィルは引き続き行う クロマトグラフィー処理からPa60を含む画分を集めてさらに精製することを 可能とした。これらの画分を蒸留水に対して透折し、凍結乾燥し、最少量の蒸留 水に再懸濁し、そしてさらにドデシル硫酸ナトリウム(SDS)還元性緩衝液( 62.5mMトリス、pH6.8、10%(v/v)グリセロール、2%(w/v)SDS、5%(v/v) β−メルカプトエタノール、1.2×10-3%(w/v)ブロモフェノール・ブルー)の4 倍容量中に溶解した。このSDS調製物を37℃で少なくとも30分間インキュベー トした後、電気泳動カラムのスタッキングゲルの上に載せた。 Pa60は調製用ポリアクリルアミド電気泳動(PAGE)を用いて精製した 。調製用SDS−PAGEはバイオラド・モデル491プレップ・セルを用い、 9%T−1.42%Cアクリルアミド/ビス(N,N’−メチレン−ビスアクリ ルアミド)分離用ゲルと28mm(内径)カラム中で重合させた10mlの4% T−0.36%Cアクリルアミド/ビス・スタッキングゲルとを用いて行った。 このカラムから溶出した画分を凍結乾燥により濃縮し、分析用SDS−PAGE によりタンパク質含量を分析した。この条件を用いて単離したPa60はSDS を含んでおり、これは引き続いて行ったリン酸カリウム沈澱により除去した。P a60を含む画分をプールし、透析した後、タンパク質濃度を測定した。 このタンパク質の分析的同定は、勾配10〜15%か又は均一な12.5%か のアクリルアミドゲル及びクーマシー染色又は銀染色を用いる分析用SDS−P AGEにより実施した。タンパク質濃度はピアス・ミクロ・BCA検定を用いて 測定した。 結果 Pa60は、上記の方法により、他のピー.アエルギノーザ・タンパク質から の分離に成功した。図1はこのタンパク質のSDS−PAGE上の位置を示す。実施例2 :Pa60のN−末端の配列決定 N−末端アミノ酸分析を行うため、Pa60はSDS−PAGEゲルからこの タンパク質を含む領域を切り取ることにより調製した。このゲル部分をオースト ラリア国、キャンベラにある、オーストラリアン・ナショナル・ユニバーシティ のバイオモレキュラー・リソース・ファシリティー及びオーストラリア国、NS W、ノース ライドにあるマクォーリー・ユニバーシティのMUCAB・サービ シーズの両方に送付した。 結果 一つのN−末端アミノ酸配列が得られ、その最初の19個のアミノ酸のうちの 16個が同定された。残りの残基については、可能性がある(possible)アミノ 酸が同定された。確度が高い同定(probable identification)については不確実 さが残る。 配列: これは配列番号:1に記載の下記の確定したアミノ酸を持つ一つの配列を提供す る。 1−2−3−4−5−6−7−8−9−10−11−12−13−14−15−16−17−18− ?−E−E−K−?−?−L−?−?−?−?−?−?−?−V−V−?−N− 19 A 確度の高いアミノ酸を含めると、配列番号:2に記載の下記の配列が得られる。 1−2−3−4−5−6−7−8−9−10−11−12−13−14−15−16−17−18− ?−E−E−K−T−P−L−T−T−A−A−?−A−P−V−V−?−N− 19 A実施例3 :免疫処置後のラットモデルにおける細菌のクリアランス SPF(specific pathogen free)雄ラットに、第1日目にパイアー斑内(int ra-Peyer's patch(IPP))免疫処置を行い、そして生細菌のチャレンジを14日目 に行った。これらの動物を麻酔で鎮静化した。腹部中央線切開により小腸を露出 させ、27−ゲージの針を用いてパイアー斑のそれぞれにこの抗原を漿膜下に 注射した。この免疫処置用のタンパク質(Pa60)をフロイントの不完全アジ ュバント(IFA)とリン酸緩衝化食塩水(PBS)の1:1比の中にml当た り200又は800μgのタンパク質を乳化させることにより調製し、そして各 動物に総接種量それぞれ10又は40μgのタンパク質を投与した。動物は免疫 処置後14日目に生細菌(細菌数5×108CFU)で4時間チャレンジした。 細菌はニュートリエント・アガー平板上で5%CO2中、37℃で一晩生育させ 、回収し、洗浄し、そしてPBS中に所望の濃度で再懸濁した。細菌は気管内カ ニューレにより肺内に導入し、そして4時間後にそのラットを安楽死させた。血 液を集め、血清の部分標本を抗体分析のため−20℃で貯蔵した。肺を5×2m lのPBSで灌流することにより洗浄し、そして貯めた洗浄液(BAL)につい て細菌の数を測定した。肺洗浄に続いて、その肺を切除し、ホモジナイズして、 細菌の数を測定した。肺洗浄中の細胞百分率数を測定するため、サイトスピンス ライド(cytospin slides)を調製した。肺洗浄中に存在する総細胞数はトリパン ・ブルーでの染色及び血球計を用いるカウントにより計算した。 結果 Pa60で免疫化されそしてPa385相当株の生細菌で14日目にチャレン ジされたラットは細菌クリアランスの上昇を示した。10μg又は40μgのP a60で免疫化されたラットは両方とも、4時間後にBALと肺の両方で回収さ れた細菌の数は非−免疫グループよりも少なかった(表1)。 Pa60で免疫化された動物のBAL中にはより多くの数の食細胞が存在し、 これらの動物における細菌クリアランスの上昇と相関していた(表2)。 表1:Pa60での免疫化及びピー・アエルギノーザ(株385)での チャレンジ後の肺のクリアランス表2:細菌チャレンジ後のBAL中における食細胞の細胞数 実施例4:臨床診断的研究 メルボルンのロイアル・チルドルンズ・ホスピタルから膿疱性線維症と診断さ れた子供達から、この研究のための試料が提供された。気管支肺胞洗浄(BAL )と血清を幼児で診断された時からの患者から3〜4年の期間にわたって集めた 。これらの試料はピー・アエルギノーザの臨床状態に基づいてグループに分けら れた。 グループ1:膿疱性線維症でない対照(喘音を持つ子供達の年齢に合わせる)、 グループ2:ピー・アエルギノーザについては陰性、 グループ3:上部呼吸器でピー・アエルギノーザを単離、下部呼吸器ではピー・ アエルギノーザは陰性、 グループ4:下部呼吸器ではピー・アエルギノーザは浄化(次のBAL試料では 陰性)、そして グループ5:連続したBAL試料中でピー・アエルギノーザが陽性。 BAL試料及び血清試料中のPa60に対する抗体を測定するため、酵素結合 イムノソルベント検定法(ELISA)を使用した。ポリソルブ・ミクロタイタ ー・ウエルを1μg/mlの濃度の精製Pa60で被覆した。このプレートはイ ンキュベーションの各工程の間に0.05%のトウィーン20を含むPBSで5回洗浄 した。このウエルをPBS−0.05%トウィーン20中のスキムミルクで60分間ブ ロックした。ウエルを分析のためブロッキング緩衝液で希釈した血清試料又はB AL試料と共に90分間インキュベートした。使用した複合免疫グロブリンはラ ビット・抗−ヒトIgG、IgA及びIgMであった。ウエルは複合免疫グロブ リンと共に90分間インキュベートした。ついでこのプレートを発色させた。ヒ トIgG、IgA及びIgMは抗体を定量するために使用した。結果 ピー・アエルギノーザ感染が発生すると、抗体タイターの増加が観察された。 膿疱性線維症でない対照グループ及び非感染の膿疱性線維症患者はPa60に対 するタイターが無視できるほどであった。Pa60に対するIgGのタイターの 増加が、特に、BALから連続的にピー・アエルギノーザが培養された患者(グ ループ5)で観察された。このBALではIgAタイターの有意の増加が観察さ れた。 表3:膿疱性線維症の子供及び膿疱性線維症でない子供からの 血清及び気管支肺胞洗浄におけるPa60−特異的抗体 実施例5:Pa60でラットを粘膜免疫化した後シュードモナス・アエルギノー ザで肺にチャレンジ。 小腸のパイアー斑(IPP)に10μgのPa60を投与してDAラットをP a60で免疫化した。このPa60はフロイントの不完全アジュバントで乳化し て送達した。IPP後14日目に、免疫化したラット全てにリン酸緩衝化食塩水 中のPa60の10μgで気管内(IT)ブーストを行った。ITブースト後7 日目に、免疫グループと未処置対照グループにITを介して5×108CFUの ピー・アエルギノーザ生菌を投与してチャレンジした。チャレンジ後4時間でこ のラットを殺しそして分析用に試料を集めた。結果 細菌のクリアランス 気管支肺胞洗浄(BAL)及び肺組織中での細菌回収 *データは平均値±S.E.M.として表した。+ 動物の数。 14日目にITブーストを行ったIPP免疫化ラットは、BAL及び肺組織の 両方からピー・アエルギノーザを有意にクリア(浄化)した。感染に対する白血球の補強 BALにおける白血球のカウント *データは平均値±S.E.M.を表す。 Pa60で免疫化したラットは、細菌チャレンジの後、より急速に肺に白血球を 補強した。BAL中で回収された白血球のほとんど全ては多形核好中球(PMN s)か又はマクロファージであった。気管支肺胞空間への白血球の初期補強は細 菌のクリアランスと相関した。抗体応答 Pa60で粘膜免疫化した後の血清及びBAL中の抗体。 血清中の抗体 *IgG、IgA及びIgMはイライザ・ユニット(ELISA unit)と して表した。 Pa60に対する血清抗体が免疫化したラット中で検出された。IgG、Ig A及びIgMの有意のタイターが認められた。 BAL中の抗体 *IgG、IgA及びIgMはイライザ・ユニットとして表した。 Pa60に対する抗体は免疫化した動物のBAL中で検出された。 Pa60に特異的なIgGとIgAの両方で有意のタイターが認められた。 請求の範囲 1. SDS−PAGEで測定したとき、約60kDaから約65kDaの範囲 の分子量を有するピー・アエルギノーザ由来の外膜タンパク質抗原であって、 列番号:1に記載の 下記のN末端配列を有するタンパク質抗原、 ?−E−E−K−?−?−L−?−?−?−?−?−?−?−V−V−?−N− A。 2. 配列番号:2に記載の下記のN末端配列を有する、請求項1に記載のタン パク質抗原、 ?−E−E−K−T−P−L−T−T−A−A−?−A−P−V−V−?−N− A。 3. 請求項1又は請求項2に記載のタンパク質の抗原性断片。 4. 配列番号:1に記載の下記の配列を含む、請求項3に記載の抗原性断片、 ?−E−E−K−?−?−L−?−?−?−?−?−?−?−V−V−?−N− A。 5. 配列番号:2に記載の下記の配列を含む、請求項4に記載の抗原性断片、 ?−E−E−K−T−P−L−T−T−A−A−?−A−P−V−V−?−N− A。 6. 請求項1又は請求項2に記載のタンパク質又は請求項3〜請求項5いずれ か1項に記載の抗原性断片の少なくとも一つを含む抗原組成物。 7. 一つ以上の他のピー・アエルギノーザ抗原をさらに含むものである、請求 項6記載の抗原組成物。 8. ピー・アエルギノーザの検出及び/又は診断に使用するための、請求項1 又は請求項2に記載のタンパク質、請求項3〜請求項5いずれか1項に記載の抗 原性断片又は請求項6又は請求項7に記載の抗原組成物。 9. ピー・アエルギノーザを検出及び/又は診断する方法であって、 (a)請求項1又は請求項2に記載のタンパク質、請求項3〜請求項5いず れか1項に記載の抗原性断片の少なくとも一つ又は請求項6又は請求項7に 記載の抗原組成物をテストすべき試料と接触させる工程、及び (b)ピー・アエルギノーザに対する抗体の存在を検出する工程、 を含んで成る方法。 10. 膿疱性線維症を患う主体におけるピー・アエルギノーザを診断する方法 であって、 (a)請求項1又は請求項2に記載のタンパク質、請求項3〜請求項5いず れか1項に記載の抗原性断片の少なくとも一つ又は請求項6又は請求項7に 記載の抗原組成物をその主体から得た生物試料と接触させる工程、及び (b)ピー・アエルギノーザに対する抗体の存在を検出する工程、 を含んで成る方法。 11. 該試料が粘液の試料である請求項9又は請求項10に記載の方法。 12. 該粘液が唾液である請求項11に記載の方法。 13. 検出及び/又は診断がインビトロで行われるものである、請求項9〜請 求項12いずれか1項に記載の方法 14. ピー・アエルギノーザの検出及び/又は診断における、請求項1又は請 求項2に記載のタンパク質、請求項3〜請求項5いずれか1項に記載の抗原性断 片の少なくとも一つ又は請求項6又は請求項7に記載の抗原組成物の使用。 15. 検出及び/又は診断がイン・ビトロで行われるものである、請求項14 記載の使用。 16. 請求項1又は請求項2いずれか1項に記載のタンパク質、請求項3〜請 求項5いずれか1項に記載の抗原性断片の少なくとも一つ又は請求項6又は請求 項7に記載の抗原組成物を含んで成る、ピー・アエルギノーザの検出及び/又は 診断に使用するためのキット。 17. 請求項1又は請求項2に記載のタンパク質、請求項3〜請求項5いずれ か1項に記載の抗原性断片の少なくとも一つ又は請求項6又は請求項7に記載の 抗原組成物を含んで成る、主体の免疫応答を引き出すことができる組成物。 18. 該組成物がワクチン組成物である請求項17記載の組成物。 19. さらに一つ以上のアジュバントを含んで成る請求項17記載の組成物。 20. 請求項1又は請求項2に記載のタンパク質、請求項3〜請求項5いずれ か1項に記載の抗原性断片の少なくとも一つ又は請求項6又は請求項7に記載の 抗原組成物の、医薬における使用。 21. 請求項1又は請求項2に記載のタンパク質、請求項3〜請求項5いずれ か1項に記載の抗原性断片の少なくとも一つ又は請求項6又は請求項7に記載の 抗原組成物の、免疫原組成物の調製における使用。 22. 該免疫組成物がワクチンである請求項21記載の使用。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW (72)発明者 ジャネル キッド オーストラリア国、エイシーティー 2601、キャンベラ、ユニバーシティ オブ キャンベラ、ファカルティ オブ アプ ライド サイエンス (72)発明者 マーガレット ダンクリー オーストラリア国、ニューカッスル 2300、キング アンド ワット ストリー ト、デイビッド マディソン ビルディン グ、レベル 4、オーストレイリアン イ ンスティチュート オブ ミュコサル イ ミュノロジー (72)発明者 ロバート リューリン クランシー オーストラリア国、ニューカッスル 2300、ワット ストリート、ロイヤル ニ ューカッスル ホスピタル、ユニバーシテ ィ オブ ニューカッスル、デパートメン ト オブ パソロジー

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. ピー・アエルギノーザ由来のタンパク質抗原であって、SDS−PAGE で測定したとき、約60kDaから約65kDaの範囲の分子量を有するタンパ ク質抗原。 2. 下記のN−末端配列を有する、請求項1記載のタンパク質抗原、 ?−E−E−K−?−?−L−?−?−?−?−?−?−?−V−V−?−N− A。 3. 下記のN−末端配列を有する、請求項2記載のタンパク質抗原、 ?−E−E−K−T−P−L−T−T−A−A−?−A−P−V−V−?−N− A。 4. 請求項1〜請求項3いずれか1項に記載のタンパク質の抗原性断片。 5. 下記の配列を含む、請求項4記載の抗原性断片、 ?−E−E−K−?−?−L−?−?−?−?−?−?−?−V−V−?−N− A。 6. 下記の配列を含む、請求項5記載の抗原性断片。 7. 請求項1〜請求項3いずれか1項に記載のタンパク質又は請求項4〜請求 項6いずれか1項に記載の抗原性断片の少なくとも一つを含む抗原組成物。 8. 一つ以上の他のピー・アエルギノーザ抗原をさらに含むものである、請求 項7記載の抗原組成物。 9. ピー・アエルギノーザの検出及び/又は診断に使用するための、請求項1 〜請求項3いずれか1項に記載のタンパク質、請求項4〜請求項6いずれか1項 に記載の抗原性断片又は請求項7又は請求項8記載の抗原組成物。 10. ピー・アエルギノーザを検出及び/又は診断する方法であって、 (a)請求項1〜請求項3いずれか1項に記載のタンパク質、請求項4〜請 求項6いずれか1項に記載の抗原性断片の少なくとも一つ又は請求項7又は 請求項8に記載の抗原組成物をテストすべき試料と接触させる工程、及び (b)ピー・アエルギノーザに対する抗体の存在を検出する工程、 を含んで成る方法。 11. 膿疱性線維症を患う主体におけるピー・アエルギノーザを診断する方法 であって、 (a)請求項1〜請求項3いずれか1項に記載のタンパク質、請求項4〜請 求項6いずれか1項に記載の抗原性断片の少なくとも一つ又は請求項7又は 請求項8に記載の抗原組成物をその主体から得た生物試料と接触させる工程 、及び (b)ピー・アエルギノーザに対する抗体の存在を検出する工程、 を含んで成る方法。 12. 該試料が粘液状の試料、例えば唾液である、請求項10又は請求項11 に記載の方法。 13. ピー・アエルギノーザの検出及び/又は診断における、請求項1〜請求 項3いずれか1項に記載のタンパク質、請求項4〜請求項6いずれか1項に記載 の抗原性断片の少なくとも一つ又は請求項7又は請求項8に記載の抗原組成物の 使用。 14. 検出及び/又は診断がインビトロで行われるものである、請求項10〜 請求項12いずれか1項に記載の方法又は請求項13に記載の使用。 15. 請求項1〜請求項3いずれか1項に記載のタンパク質、請求項4〜請求 項6いずれか1項に記載の抗原性断片の少なくとも一つ又は請求項7又は請求項 8に記載の抗原組成物を含んで成る、ピー・アエルギノーザの検出及び/又は診 断に使用するためのキット。 16. 請求項1〜請求項3いずれか1項に記載のタンパク質、請求項4〜請求 項6いずれか1項に記載の抗原性断片の少なくとも一つ又は請求項7又は請求項 8に記載の抗原組成物を含んで成る、主体の免疫応答を引き出すことができる組 成物。 17. ワクチン組成物であって、必要に応じ一つ以上のアジュバントをさらに 含むものである、請求項16記載の組成物。 18. 請求項1〜請求項3いずれか1項に記載のタンパク質、請求項4〜請求 項6いずれか1項に記載の抗原性断片又は請求項7又は請求項8に記載の抗原組 成物の、医薬における使用。 19. 請求項1〜請求項3いずれか1項に記載のタンパク質、請求項4〜請求 項6いずれか1項に記載の抗原性断片の少なくとも一つ又は請求項7又は請求項 8に記載の抗原組成物の、免疫原組成物、好ましくはワクチン、の調製における 使用。 20. 主体の免疫応答を誘発するための、請求項19記載の免疫原組成物の使 用。 21. 主体におけるピー・アエルギノーザ感染を治療又は予防する方法であっ て、請求項1〜請求項3いずれか1項に記載のタンパク質、請求項4〜請求項6 いずれか1項に記載の抗原性断片の少なくとも一つ又は請求項7又は請求項8に 記載の抗原組成物の有効量をその主体に投与する工程を含んで成る方法。 22. その主体が膿疱性線維症を罹患しているものである、請求項21記載の 方法。 23. 前記のタンパク質、抗原性断片の一つ以上又は抗原組成物がワクチンの 形で投与されるものである、請求項21又は請求項22記載の方法。 24. 下記のアミノ酸配列を含むタンパク質、 ?−E−E−K−?−?−L−?−?−?−?−?−?−?−V−V−?−N− A。 25. 下記のアミノ酸配列を含むタンパク質、 ?−E−E−K−T−P−L−T−T−A−A−?−A−P−V−V−?−N− A。
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