JP2001509915A - 眼用成型品 - Google Patents

眼用成型品

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JP2001509915A JP53255098A JP53255098A JP2001509915A JP 2001509915 A JP2001509915 A JP 2001509915A JP 53255098 A JP53255098 A JP 53255098A JP 53255098 A JP53255098 A JP 53255098A JP 2001509915 A JP2001509915 A JP 2001509915A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、追加のビニル性コモノマーの存在下又は非存在下に、(a)少なくとも一種の式(1):HO−(CH2−CH2−O)n−(CHY1−CHY2−O)m−(CHY3−CHY4−O)p−H又は式(1'):HO−[(CH2−CH2−CH2−CH2−O−)]q−Hのポリアルキレングリコールと、(b)(i)式(2):R1−(OH−)xの直鎖又は分岐の脂肪族ポリヒドロキシ化合物、又はこれらから誘導されるポリエーテルグリコール又はポリエステルグリコール、及び(ii)ポリヒドロキシ−C5〜C8シクロアルカン及び無置換の単糖類及び二糖類からなる群より選ばれる脂環式ポリオールからなる群より選ばれる少なくとも一種のポリヒドロキシ化合物と、(c)少なくとも一種の式(3):R2−(NCO)yのジ−又はポリイソシアネートと、(d)少なくとも一種の式(4)のエチレン性不飽和モノイソシアネート、又は式(4')のエチレン性不飽和酸ハロゲン化物と、場合により更なる共重合可能なモノマー(これらの式中、変数は請求項中に定義されており)との共重合生成物であるプレポリマーを架橋することにより得られる、特にコンタクトレンズなどの眼用成型品に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 眼用成型品 本発明は、特殊な分岐ポリウレタン(メタ)アクリレート、その製造方法、及 び特にコンタクトレンズなどこれらを含有する眼用成型品に関する。 エチレン性不飽和ポリイソシアネート成分とエチレン性不飽和ポリオールとの 反応生成物である、無機充填剤を含有する重合可能なウレタン樹脂、及びこれら を熱架橋して成型品とすることは、例えば日本公開特許第3−210317号な どにより既に公知である。更には、不飽和イソシアネートとアミノ基含有ウレタ ンとの付加生成物である重合可能な樹脂も、例えば日本公開特許第7−2920 46号などにより公知である。欧州公開特許第0537877号には、例えばエ チレン性不飽和イソシアネートとポリアルキレングリコールとジイソシアネート とから得ることができ、かつその配列に遊離のイソシアネート基をまだ有する化 合物を、ヒドロキシ基が少なくとも部分的にアルキレンオキシドでアルコキシ化 された糖誘導体と反応させて得られるマクロマー、及び架橋によってこれらのマ クロマーから得られる眼用レンズも開示されている。 本発明者らは驚くべきことに、コンタクトレンズなどの眼用成型品を形成する ために、例えば水性溶液直接又は溶媒を含まずに、特に簡便な方法で架橋するこ とができる新規な分岐ポリウレタン(メタ)アクリレートを見出した。 本発明は、(a)少なくとも一種の下記式のポリアルキレングリコールと、 (式中、Y1及びY2基の一方がメチル、他方が水素を表し、Y3及びY4基の一方 がエチル、他方が水素であり、qは1〜50であり、かつn、m及びpはそれぞ れ他と独立に0〜100であって、その合計(n+m+p)は5〜100である )、 (b)(i)下記式の直鎖又は分岐の脂肪族ポリヒドロキシ化合物、 (式中、R1は多官能性直鎖又は分岐の脂肪族アルコール基であり、xは3以上 である)、 (ii)式(2)の化合物とグリコールとの重合生成物であるポリエーテルポリオ ール、 (iii)式(2)の化合物と、ジカルボン酸又はこれらの誘導体と、ジオールと の重合生成物であるポリエステルポリオール、及び (iv)3個以上のヒドロキシ基により置換されたC5〜C8シクロアルカン、及び 無置換の単糖類もしくは二糖類からなる群より選ばれる脂環式ポリオール、 からなる群より選ばれる少なくとも一種のポリヒドロキシ化合物と、 (c)少なくとも一種の下記式のジ−又はポリイソシアネートと、 (式中、R2は脂肪族、脂環式、脂肪式−脂環式、芳香族又はアリール脂肪族(ar aliphatic)ジ又はポリイソシアネート基であり、yは2〜6である)、 (d)少なくとも一種の下記式のエチレン性不飽和モノイソシアネート、 又は下記式のエチレン性不飽和酸ハロゲン化物と、 (式中、R3は水素又はメチルであり、z及びz1はそれぞれ独立に0又は1であ り、BはC1〜C6アルキレン、又は無置換のもしくはC1〜C4アルキルもしくは C1〜C4アルコキシにより置換されているフェニレンもしくはC7〜C12アラル キレン、あるいはは下記式の基を表し、 (式中、B1は1つ又はそれ以上の酸素原子により場合により分断されている直鎖 の又は分岐のC2〜C12アルキレンを示し、B2はC1〜C6アルキレンでありXは ハロゲンを表す))、及び 場合により1つ又はそれ以上の更なる共重合可能なモノマーと の共重合生成物であるプレポリマーを、追加のビニル性コモノマーの存在下又は 非存在下に、架橋することにより得られる眼用成型品に関する。 式(1)において、n、m及びpはそれぞれ他と独立して、好ましくはそれぞ れが0〜50であってその合計(n+m+p)が8〜50を示す。最も好ましく は、n、m及びpは、それぞれ他と独立してそれぞれが0〜25であってその合 計(n+m+p)が9〜25を示す。式(1')において、qは好ましくは1〜 20を表す。 (a)におけるポリアルキレングリコールは、例えば、ポリエチレングリコー ル、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリ コールブロックポリマー、ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコール /ポリブチレングリコールブロックポリマー、又はポリテトラヒドロフランであ る。 (a)におけるポリアルキレングリコールの好ましい実施態様は (i)pが0であり、n及びmがそれぞれ他と独立して0〜100、好ましくは 0〜50、最も好ましくは0〜25であり、その合計(n+m)が5〜100、 好ましくは8〜50、最も好ましくは9〜25である式(1)の化合物、 (ii)p及びmがそれぞれ0であり、nが5〜100、好ましくは8〜50、最 も好ましくは9〜25である式(1)の化合物、 により示されるものである。 式(2)におけるR1は、例えば、2〜18、好ましくは3〜12、最も好ま しくは3〜8の炭素原子を有する脂肪族ポリオール基である。変数xは好ましく は3〜12、より好ましくは3〜8、最も好ましくは3〜6、及び特に好ましく は3を表す。 式(2)の適切なポリヒドロキシ化合物の例は、グリセリン、ジグリセリン、 トリグリセリン、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタン、1,1,1−ト リスヒドロキシメチルプロパン、1,2,4−ブタントリオール、1,2,6− ヘキサントリオール、エリスリトール、ペンタエリスリトール、ジ又はトリペン タエリスリトール、アラビトール、ソルビトール、ジソルビトール、又はマンニ トール、及びこれらの混合物である。式(2)の好ましい化合物は、グリセリン 、1,1,1−トリスヒドロキシメチルプロパン、1,2,4−ブタントリオー ル、エリスリトール、ペンタエリスリトール、アラビトール又はソルビトールで ある。式(2)の特に好ましい化合物は、グリセリン、1,1,1−トリスヒド ロキシメチルプロパン及びペンタエリスリトールである。 (b)におけるポリヒドロキシ化合物として更に適切な例は、上述した式(2 )のポリヒドロキシ化合物とジカルボン酸又は例えばジカルボン酸の無水物、エ ステル又はハロゲン化物などのジカルボン酸誘導体とジオールとの反応生成物で あり、これによりオリゴマー性ポリエステルポリオールが得られ、あるいは上述 したポリヒドロキシ化合物とグリコールとの反応生成物であり、これによりオリ ゴマー性ポリエーテルポリオールが得られる。 当該の(b)におけるポリヒドロキシ化合物がポリエステルポリオールの場合 、3〜12の炭素原子を有する脂肪族又は脂環式ジカルボン酸、5〜15の炭素 原子を有する芳香族ジカルボン酸、又は例えば対応するジカルボン酸の無水物、 エステル、もしくはハロゲン化物などの適当なこれらの誘導体、及び鎖拡張剤と してのジオールと、上述の定義及び好ましい範囲が適用される式(2)の化合物 とのオリゴマー性反応生成物が好ましい。適切なジカルボン酸の例は、マロン酸 、コハク酸、2,2−ジメチルコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸 、セバシン酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、フタル酸、イソ フタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、又はフマル酸、及び対応するジカルボン 酸のエステル、ハロゲン化物又は無水物である。 適切なジオールは、例えば、Y1及びY2が上述の定義を有し、pが0であり、 m及びnがそれぞれ他と独立して0〜10であって、その合計(n+m)が3〜 10である上述の式(1)の化合物である、直鎖又は分岐のC2〜C20アルキル ジオールと、及び7〜20の炭素原子を有する芳香族−脂肪族ジオールなどであ る。 当該の(b)におけるポリヒドロキシ化合物がポリエーテルポリオールである 場合、上述の定義及び好ましい範囲が適用される式(2)の化合物と、エチレン グリコール、プロピレングリコール又はこれらの混合物とからなる短鎖の重合体 が好ましい。 上述したポリエステルポリオール及びポリエーテルポリオールは、例えば登録 商標Desmophen 650、670、550U、250Uなどの登録商標Desmophenタイプとして市 販されている。 当該の(b)におけるポリヒドロキシ化合物が脂環式ポリオールである場合、 例えば3〜5、好ましくは3又は4のヒドロキシ基により置換され、かつそれ以 外の置換基やヘテロ原子を有しないシクロペンタン又は好ましくはシクロヘキサ ンであり得る。(b)における更に適切な脂環式ポリオールは、例えばブドウ糖 、果糖、マンノース、ガラクトース、麦芽糖、乳糖又はショ糖などの無置換の単 糖類又は二糖類を表す。 式(3)において、R2は、例えば、3〜24の炭素原子を有する直鎖又は分 岐の脂肪族ポリイソシアネート基、3〜24の炭素原子を有する脂環式又は脂肪 族一脂環式ポリイソシアネート基、あるいは6〜24の炭素原子を有する芳香族 又はアリール脂肪族(araliphatic)ポリイソシアネート基を表す。変数yは好ま しくは2〜4、最も好ましくは2を表す。 当該の(c)におけるポリイソシアネートは、好ましくは下記式のジイソシア ネートである。 (式中、R2は、直鎖又は分岐のC3〜C18アルキレン、あるいは無置換、C1〜 C4アルキル置換もしくはC1〜C4アルコキシ置換のC6〜C10アリーレン(aryle ne)、C7〜C18アラルキレン、C6〜C10アリーレン−C1〜C2アルキレン−C6 〜C10アリーレン、C3〜C8シクロアルキレン、C3〜C8シクロアルキレン−C1 〜C6アルキレン、C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C2アルキレン−C3〜C8 シクロアルキレン、又はC1〜C6アルキレン−C3〜C8シクロアルキレン−C1 〜C6アルキレンを表す。) アルキレンとしてのR2は、好ましくは直鎖又は分岐のC3〜C18アルキレン基 、より好ましくは直鎖又は分岐のC4〜C12アルキレン基、及び最も好ましくは 直鎖又は分岐のC6〜C10アルキレン基を表す。好ましいアルキレン基は、 1,4−ブチレン、2,2−ジメチル−1,4−ブチレン、1,5−ペンチレン 、2,2−ジメチル−1,5−ペンチレン、1,6−ヘキシレン、2,2,3− 又は2,2,4−トリメチル−1,5−ペンチレン、2,2−ジメチル−1,6 −ヘキシレン、2,2,3−、2,2,4−又は2,2,5−トリメチル−1, 6−ヘキシレン、2,2−ジメチル−1,7−ヘプチレン、2,2,3−、2, 2,4−、2,2,5−又は2,2,6−トリメチル−1,7−ヘプチレン、1 ,8−オクチレン、2,2−ジメチル−1,8−オクチレン、又は2,2,3− 、2,2,4−、2,2,5−、2,2,6−又は2,2,7−トリメチル−1 ,8−オクチレンである。 R2がアリーレンの場合、好ましくはナフチレン、及び最も好ましくはフェニ レンである。アリーレンが置換されている場合、置換基は好ましくはイソシアネ ート基のオルト位に位置する。置換アリーレンの例は、1−メチル−2,4−フ ェニレン、1,5−ジメチル−2,4−ジフェニレン、1−メトキシ−2,4− フェニレン、又は1−メチル−2,7−ナフチレンである。 アラルキレンとしてのR2は、好ましくはナフチルアルキレン、及び最も好ま しくはフェニルアルキレンである。アラルキレン中のアルキレン基は、好ましく は1〜12、最も好ましくは1〜6、及び特に好ましくは1〜4の炭素原子を含 有する。アラルキレン中のアルキレン基は、特にはメチレン又はエチレンである 。いくつかの例としては、1,3−又は1,4−ベンジレン、ナフト−2−イル −7−メチレン、6−メチル−1,3−又は1,4−ベンジレン、6−メトキシ −1,3−又は−1,4−ベンジレンである。 R2がシクロアルキレンの場合、好ましくはC5〜C6シクロアルキレン、最も 好ましくはシクロヘキシレンであり、特にこれらの無置換又はメチル置換体であ る。いくつかの例としては、1,3−シクロブチレン、1,3−シクロペンチレ ン、1,3−又は1,4−シクロヘキシレン、1,3−又は1,4−シクロヘプ チレン、1,3−、1,4−又は1,5−シクロオクチレン、4−メチル−1, 3−シクロペンチレン、4−メチル−1,3−シクロヘキシレン、4,4−ジメ チル−1,3−シクロヘキシレン、3−メチル−又は3,3−ジメチル−1,4 −シクロヘキシレン、3,5−ジメチル−1,3−シクロヘキシレン、 2,4−ジメチル−1,4−シクロヘキシレンである。 R2がシクロアルキレン−アルキレンの場合、好ましくはシクロペンチレン− C1〜C4アルキレン、及び特にシクロヘキシレン−C1〜C4アルキレンであり、 特にこれらの無置換体又は特にメチルなどのC1〜C4アルキル1つ又は複数によ る置換体である。シクロアルキレン−アルキレン基は、好ましくはシクロヘキシ レン−エチレン、最も好ましくはシクロヘキシレン−メチレンであり、特にシク ロヘキシレン基が無置換であるか、又は1〜3のメチル基で置換されたものであ る。いくつかの例としては、シクロペント−1−イル−3−メチレン、3−メチ ル−シクロペント−1−イル−3−メチレン、3,4−ジメチル−シクロペント −1−イル−3−メチレン、3,4,4−トリメチル−シクロペント−1−イル −3−メチレン、シクロヘキシ−1−イル−3−又は−4−メチレン、3−、4 −又は5−メチル−シクロヘキシ−1−イル−3−又は−4−メチレン、3,4 −又は3,5−ジメチル−シクロヘキシ−1−イル−3−又は−4−メチレン、 3,4,5−、3,4,4−又は3,5,5−トリメチル−シクロヘキシ−1− イル−3−又は−4−メチレンである。 R2がアルキレン−シクロアルキレン−アルキレンの場合、好ましくはC1〜C4 アルキレン−シクロペンチレン−C1〜C4アルキレン、及び特にC1〜C4アル キレン−シクロヘキシレン−C1〜C4アルキレンであり、特に無置換であるか又 は特にメチルなどのC1〜C4アルキル1つ又は複数個により置換されたものであ る。アルキレン−シクロアルキレン−アルキレン基は、好ましくはエチレン−シ クロヘキシレン−エチレン、最も好ましくはメチレン−シクロヘキシレン−メチ レンであり、特にシクロヘキシレン基が無置換であるか、又は1〜3のメチル基 で置換されたものである。いくつかの例としては、シクロペンタン−1,3−ジ メチレン、3−メチル−シクロペンタン−1,3−ジメチレン、3,4−ジメチ ル−シクロペンタン−1,3−ジメチレン、3,4,4−トリメチル−シクロペ ンタン−1,3−ジメチレン、シクロヘキサン−1,3−又は−1,4−ジメチ レン、3−、4−又は5−メチル−シクロヘキサン−1,3−又は−1,4−ジ メチレン、3,4−又は3,5−ジメチル−シクロヘキサン−1,3−又は−1 ,4−ジメチレン、又は3,4,5−、3,4,4−又は 3,5,5−トリメチル−シクロヘキサン−1,3−又は−1,4−ジメチレン である。 R2がC3〜C8シクロアルキレン−C1〜C2アルキレン−C3〜C8シクロアル キレン又はC6〜C10アリーレン−C1〜C2アルキレン−C6〜C10アリーレンで ある場合、好ましくはC5〜C6シクロアルキレン−メチレン−C5〜C6シクロア ルキレン又はフェニレン−メチレン−フェニレンであり、特にシクロアルキル又 はフェニル環が無置換であるか又は1つ又はそれ以上のメチル基で置換されたも のであり得る。 式(3a)におけるR2基は対称又は非対称構造を有している。 (c)におけるポリイソシアネートの好ましい基は、R2が、直鎖又は分岐の C6〜C10アルキレン、シクロヘキシル部分が1〜3のメチル基により置換され ているか又は無置換のシクロヘキシレン−メチレン又はシクロヘキシレン−メチ レン−シクロヘキシレン、あるいはフェニル部分がメチルにより置換されている か又は無置換のフェニレン又はフェニレン−メチレン−フェニレンを表す、式( 3a)の化合物を含む。 (c)における特に好ましい式(3)又は(3a)のポリイソシアネートの例 としては、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、トルイレン−2,4−ジイ ソシアネート(TDI)、メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、1,6 −ジイソシアナト−2,2,4−トリメチル−n−ヘキサン(TMDI)、メチレ ンビス(フェニルイソシアネート)、又はヘキサメチレン−ジイソシアネート(H MDI)である。 式(4)及び(4')において、R3はそれぞれ他と独立に水素又は好ましくは メチルである。 変数zは、例えば、0又は好ましくは1である。変数z1は、例えば、1又は 好ましくは0である。 B及びB2がアルキレンの場合、これらはそれぞれ他と独立に、例えば1−メ チル−又は1,1−ジメチル−メチレン、1,2−エチレン、1,2−又は1, 3−プロピレン、2−メチル−プロピレン、1,2−、1,3−、1,4−又は 2,3−ブチレン、2,2−ジメチル−1,3−プロピレン、2−メチル− 又は2,3−ジメチル−1,4−ブチレン、1,2−、1,3−、1,4−又は 1,5−ペンチレン、2−メチル−、3−メチル−又は4−メチル−ペンチレン 、又は1,2−、1,3−、1,4−、1,5−又は1,6−ヘキシレンである 。アルキレンとしてのB及びB2はそれぞれ他と独立に、好ましくはC1〜C4ア ルキレン、最も好ましくはメチレンである。 Bがフェニレン基の場合、例えば、メチル又はメトキシで置換された又は無置 換の1,2−、1,3−、1,4−フェニレンである。フェニレン基としてのB は、好ましくは1,3−又は1,4−フェニレンである。 Bがアラルキレン基の場合、例えば、メチル又はメトキシで置換された又は無 置換のベンジレンであり、このためメチレン基はそれぞれイソシアネート窒素に 結合する。アラルキレン基としてのBは、好ましくは1,3−又は1,4−フェ ニレンメチレン基であり、このためメチレン基はそれぞれイソシアネート窒素に 結合する。 Bが上述した式(5)の基である場合、アルキレンとしてのB1は、例えばR2 又はBとして既に記載したC2〜C12アルキレン基の一つであり得る。 酸素原子により分断されるアルキレンとしてのB1の例は、−CH2CH2−O −CH2CH2−、−CH2CH2−O−CH2CH2−O−CH2CH2−、−CH2 CH2−O−CH2CH2−O−CH2CH2−O−CH2CH2−、−CH(CH3) CH2−O−CH(CH3)CH2−、−CH(CH3)CH2−O−CH2CH2− 、−CH(C25)CH2−O−CH2CH2−、−CH(C25)CH2−O−C H(C25)CH2−又は−CH2CH2CH2CH2−O−CH2CH2CH2CH2 −である。 B1は、好ましくは直鎖又は分岐のC2〜C8アルキレン、最も好ましくは直鎖 のC2〜C8アルキレン、及び特に好ましくは直鎖のC2〜C4アルキレンである。 本発明の好ましい実施態様において、B1は1,2−エチレンを表す。 Bは、好ましくは、ここに含まれる変数B1として、上述の定義及び好ましい 範囲が適用される、上述した式(5)の基である。 Xは、例えば臭素又は好ましくは塩素である。 下記式の化合物は、本発明におけるプレポリマーの成分(d)として好ましい 。 (式中、R3は水素又はメチルであり、B1は直鎖又は分岐のC2〜C8アルキレン を表し、B2はC1〜C4アルキレンであり、z1は0又は1を表し、Xはハロゲ ンを示す。) 上述した式(4'a)又は特に(4a)の化合物であって、式中、R3は水素又 はメチルであり、B1は直鎖又は分岐のC2〜C4アルキレンであり、z1は0で あり、Xは臭素又は塩素である化合物は、本発明におけるプレポリマーの成分( d)として特に好ましい。 本発明において用いられるプレポリマーを製造するために、上述した成分(a )〜(d)と同様に更に他の共重合可能なモノマーを用いる場合、これらは基本 的にはジ−又はポリイソシアネート又はジ−又はポリヒドロキシ化合物と共重合 体を形成することができる全てのモノマーであり得、例えばアクリル酸2−ヒド ロキシエチル又はメタクリル酸2−ヒドロキシエチルなどのエチレン性不飽和モ ノヒドロキシ化合物などのヒドロキシ化合物が挙げられる。しかしながら、本発 明におけるプレポリマーを製造するのに、前記成分(a)〜(d)とは別に、他 の成分を用いることはしない方が好ましい。 本発明において用いられるプレポリマーの好ましい実施態様の一つは、 (a)一種又はそれ以上の下記式のポリアルキレングリコールと、 (式中、Y1及びY2の一方がメチル、他方が水素を表し、n及びmはそれぞれ他 と独立して0〜50であって、その合計(n+m)が8〜50である)、 (b)一種又はそれ以上の下記式の直鎖又は分岐の脂肪族ポリヒドロキシ化合物 と、(式中、R1は多官能性脂肪族アルコール基であり、xは3〜8である)、 (c)一種又はそれ以上の下記式のジイソシアネートと、 (式中、R2は直鎖又は分岐のC3〜C18アルキレン、又は無置換、C1〜C4アル キル置換又はC1〜C4アルコキシ置換のC6〜C10アリーレン、C7〜C18アラル キレン、C6〜C10アリーレン−C1〜C2アルキレン−C6〜C10アリーレン、C3 〜C8シクロアルキレン、C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C6アルキレン、C3 〜C8シクロアルキレン−C1〜C2アルキレン−C3〜C8シクロアルキレン、又 はC1〜C6アルキレン−C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C6アルキレンを表す )と、 (d)一種又はそれ以上の下記式のエチレン性不飽和化合物と、 (式中、R3は水素又はメチルであり、B1は直鎖又は分岐のC2〜C8アルキレン であり、B2はC1〜C4アルキレンであり、z1は0又は1を表し、Xはハロゲ ンを示す) の重合生成物であるプレポリマーに関する。 本発明において用いられるプレポリマーの特に好ましい実施態様は、 (a)一種又はそれ以上の下記式のポリアルキレングリコールと、 (式中、Y1及びY2の一方がメチル、他方が水素を表し、n及びmはそれぞれ他 と独立して0〜25であって、その合計(n+m)が9〜25である) (b)グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、1,1,1−トリスヒドロ キシメチルエタン、1,1,1−トリスヒドロキシメチルプロパン、 1,2,4−ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、エリスリト ール、ペンタエリスリトール、ジ又はトリペンタエリスリトール、アラビトール 、ソルビトール、ジソルビトール、及びマンニトール、及びこれらの混合物から なる群より選ばれる一種又はそれ以上のポリヒドロキシ化合物と、 (c)下記式のジイソシアネートと、 (式中、R2は直鎖又は分岐のC6〜C10アルキレン、シクロヘキシル部分が1〜 3のメチル基で置換されているか又は無置換のシクロヘキシレン−メチレン又は シクロヘキシレン−メチレン−シクロヘキシレン、又はフェニル部分がメチル基 で置換されているか又は無置換のフェニレン又はフェニレン−メチレン−フェニ レンを表す)、 (d)上述した式(4a)のエチレン性不飽和化合物と、 (式中、R3は水素又はメチルを表し、B1は直鎖又は分岐のC2〜C4アルキレン を表す) の重合生成物であるプレポリマーに関する。 上述の定義及び好ましい範囲が適用される、上述した成分(a)、(b)、( c)及び(d)からなる共重合生成物であるプレポリマーは、新規であり、本発 明の更なる目的を表している。 本発明のプレポリマーは、例えば上述した成分(a)、(b)、(c)及び( d)と、任意に追加の共重合可能なモノマーとを共に任意の順序で例えば−5℃ 〜150℃の温度で不活性溶媒中反応させて製造することができる。 適切な不活性溶媒は、非プロトン性、好ましくは極性溶媒であり、例えば、ハ ロゲン化炭化水素(クロロホルム、塩化メチレン、トリクロロエタン、テトラク ロロエタン、クロロベンゼン)、エーテル(テトラヒドロフラン、ジオキサン)、 ケトン(アセトン、エチルメチルケトン、ジブチルケトン、メチルイソブチルケ トン)、カルボン酸エステル及びラクトン(酢酸エチル、ブチロラクトン、バレロ ラクトン)、アルキル化カルボン酸アミド(N,N−ジメチルアセトアミド、N− メチルピロリドン)、ニトリル(アセトニトリル)、並びにスルホン及びスル ホキシド(ジメチルスルホキシド、テトラメチレンスルホン)である。好ましく は極性溶媒が用いられる。 プレポリマーが成分(a)、(b)、(c)及び(d)を含む場合、例えば以 下の量の反応物を用いる。 1 OH当量の成分(a)、 0.05〜1 OH当量の成分(b)、 0.5〜1.95 NCO当量の成分(c)、及び 0.1〜2 NCO当量又は酸ハロゲン化物当量の成分(d)。 好ましくは、以下の量を用いてプレポリマーを製造する。 1 OH当量の成分(a)、 0.1〜0.8 OH当量の成分(b)、 0.6〜1.5 NCO当量の成分(c)、及び 0.1〜1.5 NCO当量又は酸ハロゲン化物当量の成分(d)。 特に好ましくは、以下の量を用いてプレポリマーを製造する。 1 OH当量の成分(a)、 0.2〜0.5 OH当量の成分(b)、 0.8〜1.4 NCO当量の成分(c)、及び 0.1〜1 NCO当量又は酸ハロゲン化物当量の成分(d)。 成分(a)と(b)とのOH当量の合計が成分(c)のNCO当量数より大き くなるよう、化学量論量を有利に選択する。成分(a)と(b)とのOH当量の 合計が成分(c)と(d)とのNCOと酸ハロゲン化物の当量の合計と等しいか 又は好ましくはほぼ等量であるが大きいことが更に好ましい。 成分(a)〜(d)は全て公知の化合物又は化合物の混合物であり、又はそれ 自体公知の方法を用いて得ることができる。 反応温度は、例えば−5℃〜150℃、好ましくは0〜100℃、最も好まし くは0〜80℃、及び特に好ましくは15〜50℃である。更にヒドロキシ基含 有成分(a)及び(b)とイソシアネート基含有成分(c)及び(d)との反応 は触媒の存在下に行うことが好ましい。適切な触媒は、例えば、有機カルボン酸 のアルカリ金属塩又は錫塩などの金属塩、あるいは又は例えば(C1〜C6−ア ルキル)3N(トリエチルアミン、トリ−n−ブチルアミン)、N−メチルピロリジ ン、N−メチルモルホリン、N,N−ジメチルピペリジン、ピリジン及び1,4 −ジアザビシクロオクタンなどの3級アミンである。 例えば、それぞれ成分(a)に対して1:10〜1:1000、好ましくは1 :50〜1:750、最も好ましくは約1:100〜1:500のモル比で反応 に触媒を用いる。 反応時間は、広い範囲で変化することができ、反応の進行は反応混合物中のイ ソシアネート含有量の減少を観測することによりよく追跡できる。一般的に、1 〜24時間、好ましくは4〜16時間の反応時間が反応を完結させるのに充分な 時間である。 生成した化合物の単離精製は、例えば抽出、結晶化、再結晶、限外濾過又はク ロマトグラフィによる精製方法などの公知の方法により行われる。化合物は高収 率かつ高純度で得られる。 上述した成分(a)及び(b)の混合物に、成分(c)及び(d)の混合物を 反応させること、又は好ましくは最初に成分(c)と次に成分(d)とを反応さ せることが好適である。 本発明の一つの好ましい実施態様は、成分(a)及び(b)の混合物を最初に 成分(c)と反応させ、次に中間体を単離することなく成分(d)と反応させる ことを特徴とするプレポリマーの製造方法、及びこの方法により得られるプレポ リマーに関する。 本発明における更に好ましい実施態様は、1OH当量の成分(a)と0.05 〜1OH当量の成分(b)との混合物を、触媒の存在下0〜100℃の温度で不 活性溶媒中、0.5〜1.95NCO当量の成分(c)と0.1〜2NCO又は 酸ハロゲン化物当量の成分(d)との混合物と反応させるか又は、最初に0.5 〜1.95NCO当量の成分(c)反応させ、次に0.1〜2NCO又は酸ハロ ゲン化物当量の成分(d)と反応させることを特徴とする架橋可能なプレポリマ ーの製造方法、及びこの方法により得られる架橋可能なプレポリマーに関する。 ここで、成分(a)、(b)、(c)及び(d)は上述した定義及び好ましい範 囲が適用される。 本発明における特に好ましい実施態様は、1OH当量の成分(a)と0.1〜 0.8OH当量の成分(b)との混合物を、有機カルボン酸の金属塩及び3級ア ミンからなる群より選ばれる触媒の存在下、0〜80℃の温度で不活性溶媒中、 最初に0.6〜1.5NCO当量の成分(c)と反応させ、次に0.1〜1.5 NCO又は酸ハロゲン化物当量の成分(d)と反応させることを特徴とする架橋 可能なプレポリマーの製造方法、及びこの方法により得られる架橋可能なプレポ リマーに関する。ここで、成分(a)、(b)、(c)及び(d)は上述した定 義及び好ましい範囲が適用される。 本発明のプレポリマーは架橋可能であるが、架橋されていないか又は少なくと も部分的には架橋されていない。それにも関わらずこれらは安定であり、即ちホ モ重合による自発的架橋は起こらない。 成分(a)〜(d)及び場合により更なる共重合可能なモノマーの重合によっ て得られる架橋可能なプレポリマーは、有利にも、液体であるか、又は易溶融性 であるか、又は水溶性であり、水溶性であるプレポリマーが特に好ましい。本発 明におけるプレポリマーの平均分子量は広い範囲で変化することができる。平均 分子量が1000〜50,000であることが本発明におけるプレポリマーにお いて好適であることが分かっている。 更に、本発明におけるプレポリマーは、例えばアセトンを用いての沈殿化、透 析又は限外濾過などのそれ自体公知の方法で精製することができ、これらの内限 外濾過が特に好ましい。この精製を行うことにより、本発明におけるプレポリマ ーは、例えば溶媒を含有しない液体又は溶融物としてあるいは濃縮水溶液として 、塩などの反応生成物、出発物質又は他の非高分子成分を含まないか又は少なく とも実質的に含まない、極めて純粋な形状で得られる。 本発明におけるプレポリマーの好ましい精製法である限外濾過法は、それ自体 公知の方法で行うことができる。それゆえ、限外濾過を例えば2〜10回など繰 り返し行うことができる。もう一つの方法として、限外濾過を所望する純度に達 するまで連続して行うこともできる。所望する純度は基本的には如何なる水準で も選ぶことができ、好ましくはプレポリマー中の所望しない成分の含有率が例え ば0.001%以下、最も好ましくは0.0001%(1ppm)以下の水準であ る。これらの合成の結果として、プレポリマーには例えば塩化ナトリウムなどの 生理学的見地から許容しうる成分を付加的に含有していてもよく、このような成 分は1%以下、好ましくは0.1%以下、最も好ましくは0.01%以下の量で あることが適切である。 既に上述したように、本発明におけるプレポリマーは、特に光架橋などの極め て効果的でかつ正しく方向づけられた方法で架橋することができる。架橋は更に ビニル性コモノマーの存在下又は好ましくは非存在下行うことができる。架橋ポ リマーは水に不溶である。 光架橋の場合、ラジカル架橋を開始することができる光開始剤を適当に添加す る。これらの例は当業者においてよく知られており、特に挙げておくべき適切な 光開始剤は、ベンゾイン−メチルエーテル、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ ニルケトン、Darocure(登録商標)1173又はIrgacure(登録商標)タイプである 。架橋は、例えばUV光などの化学線、又は例えばガンマ線又はX線などの電離 放射線により開始される。 光重合は、例えばプレポリマーが液体又は容易に溶融するプレポリマーの場合 、溶媒を添加せずに行うこともできるし、適切な溶媒中で行うこともできる。適 切な溶媒は、基本的には、本発明のポリマー及び任意に添加されるビニル性コモ ノマーを溶解する全ての溶媒であり得、例えば、水、例えばエタノール又はメタ ノールなどの低級アルカノールなどのアルコール、更にはジメチルホルムアミド などのカルボン酸アミド又はジメチルスルホキシド、及び例えば水/エタノール 又は水/メタノール混合液などの水とアルコールとの混合液などの適切な溶媒の 混合液である。 任意にさらにビニル性コモノマーを添加した後、好ましい精製工程である限外 濾過の結果得ることができる本発明のプレポリマーを無溶媒で、又は実質的に無 溶媒で、あるいはその水性溶液から直接に、光架橋を行うことが望ましい。例え ば、光架橋は15〜90%の水性溶液で行うことができる。 本発明の架橋ポリマーの製造方法は、例えば、成分(a)、(b)、(c)及 び(d)並びに場合によって更なる共重合可能なモノマーから上記に記載したよ うに得ることができる重合生成物であるプレポリマーは、例えば1回又は複数回 限 外濾過して特に実質的に純粋な形で、好ましくは光開始剤を用いて、追加のビニ ル性コモノマーの存在下又は好ましくは非存在下に、無溶媒で、又は実質的に無 溶媒で、あるいは特に水性溶液などの溶液中で光架橋させることを特徴とし得る 。 本発明に従って光架橋を行うのに追加的に用いられるビニル性コモノマーは、 親水性又は疎水性であり、又は親水性と疎水性のビニル性モノマーの混合物であ り得る。適切なビニル性モノマーはコンタクトレンズの製造に通常使用されるビ ニル性モノマーを特に含む。親水性のビニル性モノマーは、ホモポリマーとして 典型的に水溶性の、又は水を少なくとも10重量%吸収することができるポリマ ーを生成するモノマーと理解される。同様に、疎水性のビニル性モノマーは、ホ モポリマーとして典型的に水に不溶であり、かつ水を10重量%以下しか吸収す ることができないポリマーを生成するモノマーと理解される。 疎水性のビニル性コモノマー、又は疎水性のビニル性コモノマーと親水性のビ ニル性コモノマーとの混合物を用いることが好ましく、ここで混合物は少なくと も50重量%の疎水性のビニル性コモノマーを含有している。この方法において 、ポリマーの機械的性質を水含有率を実質的に低下させずに高めることができる 。慣用の疎水性のビニル性コモノマーと慣用の親水性のビニル性コモノマーとの 両方を基本的に用いることは、本発明のプレポリマーとの共重合において好適で ある。 適切な疎水性のビニル性コモノマーは、包括的なリストではないが、C1〜C1 8 アルキルアクリレート及び−メタクリレート、C3〜C18アルキルアクリルアミ ド及び−メタクリルアミド、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、ビニル− C1〜C18アルカノエート、C2〜C18アルケン、C2〜C18ハロアルケン、スチ レン、C1〜C6アルキルスチレン、アルキル部分が1〜6の炭素原子を有するビ ニルアルキルエーテル、C2〜C10パーフルオロアルキル−アクリレート及び− メタクリレート又は相応に部分的フッ素化されたアクリレート及びメタクリレー ト、C3〜C12パーフルオロアルキル−エチル−チオカルボニルアミノエチル− アクリレート及び−メタクリレート、アクリルオキシ及びメタクリルオキシ−ア ルキルシロキサン、N−ビニルカルバゾール、及びマレイン酸、フマル酸、イタ コン酸、メサコン酸などのC1〜C12アルキルエステルを含む。好ましくは 例えば、3〜5の炭素原子を有するビニル性不飽和カルボン酸のC1〜C4アルキ ルエステル、又は5以下の炭素原子を有するカルボン酸のビニルエステルである 。 適切な疎水性のビニル性コモノマーの例は、メチルアクリレート、エチルアク リレート、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、シクロヘキシル アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、エチ ルメタクリレート、プロピルメタクリレート、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル 、酪酸ビニル、吉草酸ビニル、スチレン、クロロプレン、塩化ビニル、塩化ビニ リデン、アクリロニトリル、1−ブテン、ブタジエン、メタクリロニトリル、ビ ニルトルエン、ビニルエチルエーテル、パーフルオロヘキシルエチル−チオカル ボニル−アミノエチル−メタクリレート、イソボルニルメタクリレート、トリフ ルオロエチルメタクリレート、ヘキサフルオロイソプロピルメタクリレート、ヘ キサフルオロブチルメタクリレート、トリス−トリメチルシリルオキシ−シリル −プロピルメタクリレート、3−メタクリルオキシプロピル−ペンタメチル−ジ シロキサン及びビス(メタクリルオキシプロピル)テトラメチル−ジシロキサン を含む。 適切な親水性のビニル性コモノマーは、包括的なリストではないが、ヒドロキ シ置換低級アルキルアクリレート及び−メタクリレート、アクリルアミド、メタ クリルアミド、低級アルキルアクリルアミド及び−メタクリルアミド、エトキシ 化アクリレート及びメタクリレート、ヒドロキシ置換低級アルキル−アクリルア ミド及び−メタクリルアミド、ヒドロキシ置換低級アルキルビニルエーテル、エ チレンスルホン酸ナトリウム、スチレンスルホン酸ナトリウム、2−アクリルア ミド−2−メチルプロパン−スルホン酸、N−ビニルピロール、N−ビニルコハ ク酸イミド、N−ビニルピロリドン、2−又は4−ビニルピリジン、アクリル酸 、メタクリル酸、アミノ−(ここでの用語「アミノ」とは4級アンモニウムをも 含む)、モノ−低級アルキルアミノ−又はジ−低級アルキルアミノ−低級アルキ ル−アクリレート及び−メタクリレート、アリルアルコールなどを含む。好まし くは例えば、ヒドロキシ置換C2〜C4アルキル(メタ)アクリレート、5〜7員 N−ビニルラクタム、N,N−ジ−C1〜C4アルキル(メタ)アクリルア ミド、及び全体として3〜5の炭素原子を有するビニル性不飽和カルボン酸であ る。 適切な親水性のビニル性コモノマーの例は、ヒドロキシエチルメタクリレート 、ヒドロキシエチルアクリレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、ジメチ ルアクリルアミド、アリルアルコール、ビニルピリジン、ビニルピロリドン、メ タクリル酸グリセリン、N−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリル アミドなどを含む。 好ましい疎水性のビニル性コモノマーは、メタクリル酸メチル及び酢酸ビニル である。好ましい親水性のビニル性コモノマーは、メタクリル酸2−ヒドロキシ エチル、N−ビニルピロリドン及びアクリルアミドである。 プレポリマーを特にコンタクトレンズなどの眼用成型品に変換する本発明の方 法は、例えば本発明におけるプレポリマーを適当なコンタクトレンズ成形用の型 の中で光架橋させるなど、それ自体公知の方法で行うことができる。更にコンタ クトレンズ以外の本発明による成型品の例は、例えば、人工水晶体又は眼帯であ り、更には心臓弁又は人工血管などの外科用の生体臨床医学用物品、又は例えば 拡散制御用の膜、情報記憶用の光構造化フィルムなどのフィルム又は薄膜、又は 例えばエッチレジスト印刷又はスクリーンレジスト印刷に用いられる薄膜又は成 型品などのフォトレジスト材料である。 眼用成形物の一つの好ましい製造方法は、以下の工程 a)成分(a)、(b)、(c)及び(d)より上述のように得られ、かつ室温 にて液体であるか又は容易に溶融し、実質的に溶媒を含まないプレポリマーを、 追加のビニル性コモノマーの存在下又は好ましくは非存在下に、成形用の型に導 入し、光開始剤を補充する工程、 b)光架橋を開始する工程、 c)成形用の型を開いて、成形用の型から成型物を取り出す工程、 からなることを特徴としている。 眼用成形物の更なる好ましい製造方法は、以下の工程 a)成分(a)、(b)、(c)及び(d)より上述のように得られ得る水溶性 プレポリマーを、実質的に水性溶液中で、追加のビニル性モノマーの存在下又は 好ま しくは非存在下に調製し、光開始剤を補充する工程、 b)成形用の型に得られた溶液を導入する工程、 c)光架橋を開始する工程、 d)成形用の型を開いて、成形用の型から成型物を取り出す工程、 からなることを特徴としている。 本発明におけるプレポリマーは、例えば滴下などの特に慣用の分配法など、そ れ自体公知の方法により成形用の型に導入することができる。ビニル性コモノマ ーが存在する場合、コモノマーは上述したモノマーを上述した量使用する。任意 に存在するどのビニル性コモノマーも、最初に本発明のプレポリマーと混合して それから成形用の型に導入することが好適である。 適切な成形用の型は例えばポリプロピレン製である。再利用可能な成形用の型 に用いられる適切な材料は、例えば水晶、サファイアガラス又は金属である。 製造される成型品がコンタクトレンズの場合、例えば米国特許第3,408, 429号中の実施例に記載されているような慣用の「回転成形鋳型」中で、又は 米国特許第4,347,198号中の実施例に記載されているような静止体中で のいわゆるフルモールド法によるなど、それ自体公知の方法により製造すること ができる。 例えばUV光などの化学線又はガンマ放射線もしくはX線などの電離放射線に より、成形用の型中で光架橋を開始することができる。 既に記載したように、ラジカル架橋を開始することができる光開始剤の存在下 、光架橋を行うことが好適である。光開始剤は成形用の型にこれらを導入する前 に本発明のプレポリマーに添加すること、好ましくは該ポリマーと光開始剤とを 共に混合することにより添加することが好適である。光開始剤の量は広い範囲か ら選ぶことができるが、ポリマーに対し0.05g/g以下、特に0.003g/g以 下の量用いることが好ましい。 注目すべきことは、本発明における架橋は、例えば60分以内、有利には20 分以内、好ましくは10分以内、最も好ましくは5分以内、特に好ましくは1〜 60秒、及び極めて好ましくは1〜30秒という極めて短時間で達成できること である。 成形用の型を開けて成型品を成形用の型から取り出す方法は、それ自体公知の 方法で行うことができる。 本発明において製造される成型品が、本発明において既に精製されているプレ ポリマーから無溶媒で製造されるコンタクトレンズである場合、成型品を取り除 いた後、通常引き続いて抽出などの精製工程を行う必要がない。これは使用され るプレポリマーが所望されない低分子量の成分を含有しないためであり、それゆ えに、架橋生成物にもこのような成分がないか又は実質的になく、続く抽出を略 すことができる。したがって、水和という通常の方法でコンタクトレンズをすぐ 使用できるコンタクトレンズに直接変換できる。水和の適切な実施態様は同業者 に公知であり、これによって水分含有率が大きく変化したすぐ使用できるコンタ クトレンズを得ることができる。例えば水中、水性塩溶液、特に1000mlにお いて約200〜450ミリオスモル(単位:mOsm/ml)、好ましくは約250〜3 50mOsm/ml、特に好ましくは約300mOsm/mlの浸透圧を有する水性塩溶液中で 、又は水もしくは水性塩溶液のいずれかと例えばグリセリンなどの生理学的に適 合する極性有機溶媒との混合物中で、コンタクトレンズを膨潤させる。好ましく は水中又は水性塩溶液中でプレポリマーの膨潤を行う。 水和に用いられる水性塩溶液は、例えばリン酸塩などのコンタクトレンズケア の領域で慣用的に用いられる緩衝塩、又は例えば特に塩化ナトリウムなどのアル カリ金属ハロゲン化物などのコンタクトレンズケアの領域で慣用的に用いられる 等張化剤などの、生理学的に適合する塩の溶液、又はこれらの混合物溶液が好ま しい。特に好適な塩溶液の一例は、人工の、好ましくは緩衝涙液であり、これは pH値及び浸透圧に関して天然の涙液に合わせたものであり、例えばリン酸緩衝液 により緩衝された通常の緩衝塩溶液又は非緩衝塩溶液である。これらの浸透圧及 びpH値はヒトの涙液の浸透圧とpH値とに合致させている。 上記に定義した水和液は純品、即ち所望しない成分がないか又は実質的にない ことが好ましい。最も好ましくは純水又は上記した人工涙液である。 本発明において製造される成型品が、本発明において既に精製されたプレポリ マーの水溶液から製造されるコンタクトレンズの場合、架橋生成物も面倒な不純 物を含有しない。それゆえ、引き続いての抽出を行う必要がない。架橋は基本的 に水溶液中で行うので、付加的に引き続いての水和を行う必要はない。それゆえ 、本方法により得られるコンタクトレンズは、好ましい実施態様において、抽出 せずに意図する用途に好適であるという事実から、注目すべきものである。これ に関して、意図する用途としては、コンタクトレンズを人の眼用に用いることで ある。 本発明において得られるコンタクトレンズは独特で極めて有利な性質を広く有 する。特筆すべきこれらの性質の一つは、例えば人の角膜に対する優れた適合性 であり、水分含有率、酸素透過性及び機械的性質とが極めてバランスよく関係し ていることを基本としている。さらに、本発明におけるコンタクトレンズは高い 形状抵抗性を有している。例えば約120℃でオートクレーブ処理した後でさえ 形状変化が観測されない。 注目もすべきことは、本発明におけるコンタクトレンズ、即ち特に上述した成 分(a)、(b)、(c)及び(d)の重合生成物であるプレポリマーからなる 架橋ポリマーを含有するコンタクトレンズが、従来技術と比較して極めて簡便か つ効率的な方法で製造できることである。これは多くの因子を基本としている。 一方では、出発物質は安価に得られるか又は製造できる。第二に、プレポリマー は驚くべき程に安定であり、このため高純度精製を行うことができることも有利 である。それゆえに、架橋には、特に非重合成分の複雑な抽出などの、引き続い ての精製を実質的に行わずにポリマーを用いることができる。さらに、架橋は無 溶媒又は水性溶液中で行われ、このため引き続いての溶媒交換又は水和工程が必 要ではない。最後に、光重合を短時間で行い、このためこの見地からも本発明に おけるコンタクトレンズの製造方法は極めて経済的な方法で行われる。 勿論、上述した全ての優位性はコンタクトレンズにのみ適用されるのではなく 、本発明における他の成型品にも適用される。本発明における成型品を製造する 上で全ての異なる優位性は、特に大量生産品、例えば短期間装着して新しいレン ズに交換するコンタクトレンズとしての成型品の安定性に導いている。 以下の実施例において、特に断らない限り、量は重量であり、温度は摂氏であ る。実施例は、本発明の如何なる制約、例えば実施例の範囲への制約を意図する ものではない。 合成例 実施例1: ポリエチレングリコール600を30gと1,1,1−トリメチロールプロパ ンを0.67gとをエチルメチルケトン300mlに溶解させ、約45℃に加熱す る。ジブチル錫ジラウレート0.07gを添加し、イソホロンジイソシアネート 8.35gを滴下し、45℃で約4時間撹拌する。その後イソシアナトエチルメ タクリレート(IEM)6.2gを添加し、イソシアネート含有率が0.04当 量/Kgより低くなるまで撹拌を続ける。溶液を濃縮し、生成物をジエチルエーテ ルから淡黄色オイルとして沈殿させる。 実施例1a: ポリエチレングリコール600を30gと1,1,1−トリメチロールプロパ ンを0.67gとをテトラヒドロフラン300mlに溶解させ、約45℃に加熱す る。ジブチル錫ジラウレート0.07gを添加し、イソホロンジイソシアネート 8.35gを滴下し、45℃で約4時間撹拌する。その後メタクリロールクロリ ド4.18gとトリエチルアミン2.8gとを添加し、酸クロリドが実質的に検 出されなくなるまで撹拌を続ける。溶液を濃縮し、生成物をジエチルエーテルか ら淡黄色オイルとして沈殿させる。 実施例2: ポリエチレングリコール1000を20gと1,1,1−トリメチロールプロ パンを0.54gとをエチルメチルケトン250mlに溶解させ、約45℃に加熱 する。ジブチル錫ジラウレート0.05gを添加し、イソホロンジイソシアネー ト4.45gを滴下し、45℃で約2時間撹拌する。その後イソシアナトエチル メタクリレート(IEM)1.86gを滴下し、45℃で約10時間撹拌を続け る。最後に溶液を濃縮し、生成物をジエチルエーテルから淡黄色オイルとして沈 殿させ、これを繰り返して結晶化させる。 実施例3: ポリエチレングリコール600を6g、ポリエチレングリコール1000を1 0g及び1,1,1−トリメチロールプロパン0.54gを、実施例2に記載し た方法により、イソホロンジイソシアネート4.45g及びイソシアナトエチ ルメタクリレート(IEM)1.86gと反応させる。ジエチルエーテルから沈 殿させて、透明な粘稠性オイルが得られる。 実施例4: ポリエチレングリコール600を12g及びグリセリン0.37gを、実施例 2に記載した方法により、ヘキサメチレンジイソシアネート3.36g及びイソ シアナトエチルメタクリレート(IEM)1.86gと反応させる。ジエチルエ ーテルから沈殿させて、透明な粘稠性オイルが得られる。 実施例5: 実施例1により得られたポリマー1.4gとIrgacure(登録商標)2959を4mg とを、透明な均一溶液が得られるまで水0.6gと混合する。透明な粘稠性溶液 から、スペーサーを有する2つのグラスプレート間で0.1mm厚のフィルムを作 成する。フィルムを10秒間UVランプに曝す。透明で柔軟なフィルムが得られ 、これを水中で膨潤させて固体含有率42%の透明なヒドロゲルを形成する。膨 潤したフィルムの弾性率は1MPa(Vitrodyne社製の張力計で測定)であり、伸び 膨張値は130%である。 実施例1により得られたポリマーの代わりに、実施例1aにより生成したポリ マーを当量用いて上記方法を行うことにより、同等に良好な性質を有するフィル ムが得られる。 実施例6: 実施例2により得られたポリマー1.4gとIrgacure(登録商標)2959を4mg とを、透明な均一溶液が得られるまで水0.6gと混合する。透明な粘稠性溶液 から、スペーサーを有する2つのグラスプレート間で0.1mm厚のフィルムを作 成する。フィルムを10秒間UVランプに曝す。透明で柔軟なフィルムが得られ 、これを水中で膨潤させて乾物含有率31%の透明なヒドロゲルを形成する。膨 潤したフィルムの弾性率は0.8MPa(Vitrodyne社製の張力計で測定)であり、 伸び膨張値は140%である。 実施例7: 実施例3による生成物から、実施例1に記載した方法により、Irgacure(登録 商標)2959を0.2重量%含有する70%水溶液を生成する。10秒間照射し て得られるフィルムを水で膨潤させ、乾燥含有率30%のヒドロゲルを形成する 。フィルムの弾性率は0.7MPaであり、伸び膨張値は約120%である。 実施例8: 実施例4により得られたポリマー1.0gとIrgacure(登録商標)2959を4mg とを、透明な均一溶液が得られるまで水1.0gと混合する。透明な粘稠性溶液 から、スペーサーを有する2つのグラスプレート間で0.1mm厚のフィルムを作 成する。フィルムを10秒間UVランプに曝す。透明で柔軟なフィルムが得られ 、これを水中で膨潤させて乾燥含有率26%の透明なヒドロゲルを形成する。膨 潤したフィルムの弾性率は0.48MPa(Vitrodyne社製の張力計で測定)であり 、伸び膨張値は110%である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZW

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.(a)少なくとも一種の下記式のポリアルキレングリコール (式中、Y1及びY2基の一方がメチル、他方が水素を表し、Y3及びY4基の一方 がエチル、他方が水素であり、qは1〜50の数であり、かつn、m及びpはそ れぞれ他と独立に0〜100の数であって、その合計(n+m+p)は5〜10 0である)と、 (b)(i)下記式の直鎖又は分岐の脂肪族ポリヒドロキシ化合物 (式中、R1は多官能性直鎖又は分岐の脂肪族アルコール基であり、xは3以上の 数である)、 (ii)式(2)の化合物とグリコールとの重合生成物であるポリエーテルポリオ ール、 (iii)式(2)の化合物と、ジカルボン酸又はこれの誘導体と、ジオールとの 重合生成物であるポリエステルポリオール、及び (iv)3個以上のヒドロキシ基により置換されたC5〜C8シクロアルカン、及び 無置換の単糖類及び二糖類からなる群より選ばれる脂環式ポリオール、 からなる群より選ばれる少なくとも一種のポリヒドロキシ化合物と、 (c)少なくとも一種の下記式のジ−又はポリイソシアネート (式中、R2は脂肪族、脂環式、脂肪族―脂環式、芳香族又はアリール脂肪族ジ 又はポリイソシアネート基であり、yは2〜6の数である)と、 (d)少なくとも一種の下記式のエチレン性不飽和モノイソシアネート、 又は下記式のエチレン性不飽和酸ハロゲン化物(式中、R3は水素又はメチルであり、z及びz1はそれぞれ独立に0又は1で あり、BはC1〜C6アルキレン、無置換の又はC1〜C4アルキルもしくはC1〜 C4アルコキシにより置換されているフェニレン又はC7〜C12アラルキレン、あ るいは下記式の基 (式中、B1は場合により1つ又はそれ以上の酸素原子により分断されている直 鎖の又は分岐のC2〜C12アルキレンを示し、B2はC1〜C6アルキレンであり、 Xはハロゲンを表す)を表す)と、及び 場合により1つ又はそれ以上の更なる共重合可能なモノマーと の共重合生成物であるプレポリマーを、追加のビニル性コモノマーの存在下又は 非存在下に、架橋することにより得られる眼用成型品。 2.コンタクトレンズである、請求項1に記載の眼用成型品。 3.追加のビニル性コモノマーの存在下又は非存在下に、請求項1で定義された 成分(a)、(b)、(c)及び(d)の共重合生成物であるプレポリマーを架 橋することにより得られる、請求項1に記載の眼用成型品。 4.成分(a)が式(1)のポリアルキレングリコール(式中、pは0であり、 n及びmがそれぞれ他と独立して0〜50の数であり、その合計(n+m)は8 〜50である)である請求項1〜3のいずれか1項に記載の眼用成型品。 5.成分(b)が式(2)の化合物(式中、R1は3〜12の炭素原子を有する 脂肪族ポリオール基を表し、xは3〜8の数を表す)である請求項1〜4のいず れか1項に記載の眼用成型品。 6.成分(b)が、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、1,1,1− トリスヒドロキシメチルエタン、1,1,1−トリスヒドロキシメチルプロパン 、1,2,4−ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、エリスリ トール、ペンタエリスリトール、ジ又はトリペンタエリスリトール、アラビトー ル、ソルビトール、ジソルビトール、又はマンニトール、あるいはこれらのポリ オール混合物である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の眼用成型品。 7.(c)におけるポリイソシアネートが、下記式の化合物 (式中、R2は、直鎖もしくは分岐のC3〜C18アルキレン、あるいは無置換、C1 〜C4アルキル置換もしくはC1〜C4アルコキシ置換のC6〜C10アリーレン、 C7〜C18アラルキレン、C6〜C10アリーレン−C1〜C2アルキレン−C6〜C1 0 アリーレン、C3〜C8シクロアルキレン、C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C6 アルキレン、C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C2アルキレン−C3〜C8シク ロアルキレン、又はC1〜C6アルキレン−C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C6 アルキレンを表す)である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の眼用成型品。 8.R2が、直鎖又は分岐のC6〜C10アルキレン、シクロヘキシル部分が1〜3 個のメチル基により置換されているかもしくは無置換のシクロヘキシレン−メチ レン又はシクロヘキシレン−メチレン−シクロヘキシレン、あるいはフェニル部 分がメチルにより置換されているかもしくは無置換のフェニレン又はフェニレン −メチレン−フェニレンである、請求項7に記載の眼用成型品。 9.(c)におけるジ又はポリイソシアネートが、イソホロンジイソシアネート 、トルイレン−2,4−ジイソシアネート、メチレンビス(シクロヘキシルイソ シアネート)、1,6−ジイソシアナト−2,2,4−トリメチル−n−ヘキサ ン、メチレンビス(フェニルイソシアネート)、又はヘキサメチレン−ジイソシア ネートである、請求項1〜8のいずれか1項に記載の眼用成型品。 10.成分(d)が式(4)のモノイソシアネート〔式中、zは1を表し、Bは 請求項1で定義した式(5)の基(式中、B1は直鎖又は分岐のC2〜C8アルキ レンである)を示す]である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の眼用成型品 。 11.(a)一種又はそれ以上の下記式のポリアルキレングリコール (式中、基Y1及びY2の一方がメチル、他方の基が水素を表し、n及びmはそれ ぞれ他と独立して0〜50の数であって、その合計(n+m)は8〜50である )と、 (b)一種又はそれ以上の下記式のポリヒドロキシ化合物 (式中、R1は多官能性脂肪族アルコール基であり、xは3〜8の数である)と 、 (c)一種又はそれ以上の下記式のジイソシアネート (式中、R2は直鎖又は分岐のC3〜C18アルキレン、あるいは無置換、C1〜C4 アルキル置換もしくはC1〜C4アルコキシ置換のC6〜C10アリーレン、C7〜C18 アラルキレン、C6〜C10アリーレン−C1〜C2アルキレン−C6〜C10アリー レン、C3〜C8シクロアルキレン、C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C6アルキ レン、C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C2アルキレン−C3〜C8シクロアルキ レン、又はC1〜C6アルキレン−C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C6アルキレ ンを表す)と、 (d)一種又はそれ以上の下記式のエチレン性不飽和化合物 (式中、R3は水素又はメチルであり、B1は直鎖又は分岐のC2〜C8アルキレン であり、B2はC1〜C4アルキレンであり、z1は0又は1を表し、Xはハロゲ ンを示す) との共重合生成物であるプレポリマーを、追加のビニル性コモノマーの存在下又 は非存在下に、架橋することにより得られる、請求項1に記載の眼用成型品。 12.(a)一種又はそれ以上の下記式のポリアルキレングリコール (式中、基Y1及びY2の一方がメチル、他方の基が水素を表し、n及びmはそれ ぞれ他と独立して0〜25の数であって、その合計(n+m)が9〜25である )と、 (b)グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、1,1,1−トリスヒドロ キシメチルエタン、1,1,1−トリスヒドロキシメチルプロパン、1,2,4 −ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、エリスリトール、ペン タエリスリトール、ジ又はトリペンタエリスリトール、アラビトール、ソルビト ール、ジソルビトール、及びマンニトール、並びにこれらの混合物からなる群よ り選ばれる一種又はそれ以上のポリヒドロキシ化合物と、 (c)下記式のジイソシアネート (式中、R2は直鎖又は分岐のC6〜C10アルキレン、シクロヘキシル部分が1〜 3個のメチル基で置換されているかもしくは無置換のシクロヘキシレン−メチレ ン又はシクロヘキシレン−メチレン−シクロヘキシレン、あるいはフェニル部分 がメチル基で置換されているかもしくは無置換のフェニレン又はフェニレン−メ チレン−フェニレンを表す)と、 (d)下記式のエチレン性不飽和モノイソシアネート (式中、R3は水素又はメチルを表し、B1は直鎖のC2〜C4アルキレンを表す) との共重合生成物であるプレポリマーを、追加のビニル性コモノマーの存在下又 は非存在下に、架橋することにより得られる、請求項1に記載の眼用成型品。 13.プレポリマーの架橋を追加のビニル性コモノマーの非存在下に行う、請求 項1〜12のいずれか1項に記載の眼用成型品。 14.実質的に純粋な形のプレポリマーを、追加のビニル性コモノマーの非存在 下に水性溶液中で光開始剤を用いて光架橋させる、請求項1〜12のいずれか 1項に記載の眼用成型品。 15.請求項1において定義された成分(a)、(b)、(c)及び(d)の共 重合生成物であるプレポリマー。 16.(a)一種又はそれ以上の下記式のポリアルキレングリコール (式中、基Y1及びY2の一方がメチル、他方の基が水素を表し、n及びmはそれ ぞれ他と独立して0〜50の数であって、その合計(n+m)は8〜50である )と、 (b)(i)一種又はそれ以上の下記式のポリヒドロキシ化合物 (式中、R1は多官能性脂肪族又は脂環式アルコール基であり、xは3〜8の数 である)と、 (c)一種又はそれ以上の下記式のジイソシアネート (式中、R2は直鎖又は分岐のC3〜C18アルキレン、あるいは無置換、C1〜C4 アルキル置換もしくはC1〜C4アルコキシ置換のC6〜C10アリーレン、C7〜C18 アラルキレン、C6〜C10アリーレン−C1〜C2アルキレン−C6〜C10アリー レン、C3〜C8シクロアルキレン、C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C6アルキ レン、C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C2アルキレン−C3〜C8シクロアルキ レン、又はC1〜C6アルキレン−C3〜C8シクロアルキレン−C1〜C6アルキレ ンを表す)と、 (d)一種又はそれ以上の下記式のエチレン性不飽和化合物 (式中、R3は水素又はメチルであり、B1は直鎖又は分岐のC2〜C8アルキレ ンであり、B2はC1〜C4アルキレンであり、z1は0又は1を表し、Xはハロ ゲンを示す) との共重合生成物である、請求項15に記載のプレポリマー。 17.(a)一種又はそれ以上の下記式のポリアルキレングリコール (式中、基Y1及びY2の一方がメチル、他方の基が水素を表し、n及びmはそれ ぞれ他と独立して0〜25の数であって、その合計(n+m)は9〜25である )と、 (b)グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、1,1,1−トリスヒドロ キシメチルエタン、1,1,1−トリスヒドロキシメチルプロパン、1,2,4 −ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、エリスリトール、ペン タエリスリトール、ジ又はトリペンタエリスリトール、アラビトール、ソルビト ール、ジソルビトール、及びマンニトール、又はこれらの混合物からなる群より 選ばれる一種又はそれ以上のポリヒドロキシ化合物と、 (c)下記式のジイソシアネート (式中、R2は直鎖又は分岐のC6〜C10アルキレン、シクロヘキシル部分が1〜 3個のメチル基で置換されているかもしくは無置換のシクロヘキシレン−メチレ ン又はシクロヘキシレン−メチレン−シクロヘキシレン、あるいはフェニル部分 がメチル基で置換されているかもしくは無置換のフェニレン又はフェニレン−メ チレン−フェニレンを表す)と、 (d)下記式のエチレン性不飽和モノイソシアネート (式中、R3は水素又はメチルを表し、B1は直鎖又は分岐のC2〜C4アルキレン を表す) との共重合生成物である、請求項15に記載のプレポリマー。 18.請求項1において定義された成分(a)、(b)、(c)及び(d)を、 不活 性溶媒中−5℃〜150℃の温度で、任意の順序で共に反応させる、請求項15 に記載のプレポリマーの製造方法。 19.成分(a)と(b)との混合物を、成分(c)と(d)との混合物と反応 させるか又は、最初に成分(c)と反応させて次に成分(d)と反応させる、請 求項18に記載の方法。 20.1OH当量の成分(a)と0.05〜1OH当量の成分(b)との混合物 を、触媒の存在下0〜100℃の温度で不活性溶媒中、0.5〜1.95NCO 当量の成分(c)と0.1〜2NCO当量又は酸ハロゲン化物当量の成分(d) との混合物と反応させるか、あるいは最初に0.5〜1.95NCO当量の成分 (c)と反応させ、次に0.1〜2NCO当量又は酸ハロゲン化物当量の成分( d)と反応させる、請求項18に記載の方法。 21.1OH当量の成分(a)と0.1〜0.80H当量の成分(b)との混合 物を、有機カルボン酸の金属塩及び3級アミンからなる群より選ばれた触媒の存 在下、0〜80℃の温度で不活性溶媒中、最初に0.6〜1.5NCO当量の成 分(c)と反応させ、次に0.1〜1.5NCO当量又は酸ハロゲン化物当量の 成分(d)と反応させる、請求項18に記載の方法。 22.a)請求項15〜21のいずれか1項に従って得られ、かつ室温にて液体 であるか又は容易に溶融し、実質的に溶媒を含まないプレポリマーを、追加のビ ニル性コモノマーの存在下又は非存在下に、成形用の型に導入し、光開始剤を加 える工程、 b)光架橋を開始する工程、 c)成形用の型を開いて、成形用の型から成型物を取り出す工程 を含む成形品の製造方法。 23.追加のビニル性コモノマーの非存在下に行う、請求項22に記載の方法。 24.a)請求項15〜21のいずれか1項記載の水溶性プレポリマーを、実質 的な水性溶液中で、追加のビニル性コモノマーの存在下又は非存在下に調製し、 光開始剤を加える工程、 b)成形用の型に得られた溶液を導入する工程、 c)光架橋を開始する工程、 d)成形用の型を開いて、成形用の型から成型物を取り出す工程 を含む、成形品の製造方法。 25.追加のビニル性コモノマーの非存在下に行う、請求項24に記載の方法。 26.当該成型品がコンタクトレンズである、請求項22〜25のいずれか1項 に記載の方法。 27.請求項22〜25のいずれか1項に記載の方法により得られる成形品、特 にコンタクトレンズ。 28.抽出せずとも意図する用途に好適である、請求項27に記載のコンタクト レンズ。
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