JP2001509203A - ノニオン界面活性剤を含有する自由流動性のある粒状洗剤添加剤の製造方法 - Google Patents

ノニオン界面活性剤を含有する自由流動性のある粒状洗剤添加剤の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 ノニオン界面活性剤を包含する自由流動性のある粒状洗剤添加剤の製造方法が開示されている。ノニオン界面活性剤は、水性の洗濯液に容易に溶解もしくは分散可能な可塑性の有機構造剤であるマトリックス中に入れられた様々なソルビタンエステルの形である。このノニオン洗剤添加剤は、粒状の洗濯洗剤製品に添加することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 ノニオン界面活性剤を含有する自由流動性のある粒状洗剤添加剤の製造方法 発明の分野 本発明は、概して、ノニオン界面活性剤を含有する自由流動性のある粒状洗剤 添加剤の製造方法に関するものである。より詳しくは、選択したソルビタンエス テルとポリエチレングリコールとを共に溶融して溶融混合物を形成し、その溶融 混合物を冷却して固化した塊を形成し、その後、この固化した塊を、粒状の洗剤 添加剤を形成する為に処理することにより、粒状洗剤添加剤を製造する。この洗 剤添加剤と顆粒状洗剤製品とを混合することで、油状のノニオン界面活性剤を直 接洗剤顆粒に噴霧するのに付随する製造上の問題が回避される。 発明の背景 ノニオン界面活性剤は生分解性をもち、水の硬度に対してはそれ程鋭敏ではな く、また水溶液とした時に余り強く泡立たないので、アニオン界面活性剤に比べ て、洗剤製品に特に有用である。それに加えて、ノニオン界面活性剤は、冷い水 溶液とした時に優れた洗浄能力を示し、またシルトやクレイを除去するのに特に 有効である。その為、ノニオン界面活性剤は、洗剤組成物の望ましい成分である 。 しかしながら、ノニオン界面活性剤の物性は、高レベルのノニオン界面活性剤 を含む顆粒状洗剤組成物の製造を困難にしている。低分子量のノニオン界面活性 剤は、典型的には室温で液状の油状物質であり、一方、高分子量のノニオン界面 活性剤は、ペースト状からワックス状の軟度を有している。ノニオン界面活性剤 は処理が難しいので、洗剤顆粒に液状のノニオン界面活性剤を噴霧することによ り、ノニオン界面活性剤を洗剤組成物に添合するのが一般的である。しかしなが ら、高レベルのこれらの油状の液体を洗剤マトリックスに噴霧すると、洗剤製品 が「ケーキング」するので、洗剤製品中のノニオン界面活性剤の全レベルには制 限がある。このような「ケーキング」は、流動しにくくなったり取扱いが困難に なるので、製造コストが増す。その上、「ケーキングした」製品は消費者には受 け入れられず、また洗剤を箱から掬い出すことが、さもなければ取り出すのが難 しくなることがある。また、洗剤顆粒に液状のノニオン界面活性剤を多量に噴霧 すると、最終的な顆粒状洗剤製品の密度が低下して洗剤が嵩張り、消費者にとっ ては取り扱いが困難なものとなる傾向がある。 その為、洗剤業界では、顆粒状洗剤製品の流動特性、もしくは消費者にとって の洗剤の魅力に悪影響を与えることなく、高レベルのノニオン界面活性剤を含有 する洗剤組成物を提供する製造方法が要求されてきた。しかしながら、油状噴霧 方法を用いてノニオン界面活性剤のレベルを高める試みは、自由流動性を有し、 かつ、高密度の顆粒状洗剤が得られず殆どが失敗に終わっている。 従って、製造の点からは経済的であって、しかも優れた洗浄能力を有し消費者 に受け入れ易い洗剤顆粒を付与する、洗剤顆粒中のノニオン界面活性剤のレベル を高める方法を得ることが望まれている。 背景技術 以下の参考資料は、洗剤顆粒、それらの溶解性、及び/又はそのような粒子の 流動特性に関するものである。米国特許第4,715,979号(Moore等、1 987年)、米国特許第5,009,804号(Clayton等、1991年)、米 国特許第4,006,110号(Kenny等、1977年)、米国特許第5,14 9,455号(Jacobs等、1992年)、及び米国特許第4,637,891号 (Delwel等、1987年)。以下の参考資料は、噴霧乾燥顆粒に関するものであ る。米国特許第5,133,924号(Appel等、1992年)、米国特許第5 ,160,657号(Bortolotti等、1992年)、及び英国特許第1,517 ,713号(Johnson等、1974年)。以下の参考資料には、様々なソルビタ ン エステル化合物もしくは誘導体を布地の処理に用いることが開示されている。ア トラス・パウダー社社報第9号「Industrial Emulsions with Atlas Surfactant S」(1953年)、米国特許第2,461,043号(Eisen等、1955年) 、米国特許第3,652,419号(Karg等、1972年)、及び米国特許第3 ,827,114号(Crossfield等、1974年)。以下の参考資料は、洗剤配 合物に構造剤を用いることに関するものである。米国特許第4,652,392 号(Baginski等、1987年)。 発明の要旨 本発明は、顆粒状洗濯洗剤製品に添加可能な、高レベルのノニオン界面活性剤 を含む粒状洗剤添加剤の製造方法を提供することにより、上記の確認した要求を 満たすものである。本発明の方法は、油状のノニオン界面活性剤を洗濯洗剤粒子 に噴霧する必要がなくなり、その結果、ノニオン界面活性剤を噴霧することで顆 粒がべとつく場合に生じる取扱いの困難さが回避される。本発明はまた、過剰の ノニオン界面活性剤を洗剤マトリックスに噴霧する場合に生じることのある、洗 剤顆粒の密度低下の問題も防止する。本発明の方法は、ノニオン界面活性剤に対 して効果的な吸収剤であるゼオライトやカーボネートをまったく含まない顆粒状 洗濯用製品や、高レベルの漂白剤を含む製品を製造するのに、特に有用である。 本発明の一の態様によれば、ノニオン界面活性剤を、自由流動性のある粒状洗 剤添加剤に添加する方法が提供される。具体的には、この方法は、ソルビタンエ ステルと、室温よりも高い融点をもつ構造剤とを、溶融混合物を形成するのに十 分な温度で混合する工程と、そしてこの溶融混合物を、粒状洗剤添加剤を形成す る為に処理する工程とを含んでなるものである。ソルビタンエステルは、下記式 をもつものである。 [上記式中、 W+X+Y+Zは0〜40であり、R1は(Cn2n+1)COOであり、R2は (OH)もしくは(Cn2n+1)COOであり、またnは11〜17の整数であ る] 本発明の別の態様によれば、ソルビタンエステルは、ポリエトキシル化エステ ル、非エトキシル化エステル、及びそれらの混合物からなる群から選択されるも のである。好ましくは、ポリエトキシル化エステルは、エトキシ基を20個含む ポリエトキシル化ソルビタントリステアレート(上式によれば、R1とR2は(Cn2n+1)COOであり、nは17であり、またW+X+Y+Zは20である) であり、非エトキシル化エステルはソルビタンモノステアレート(上式によれば 、R1は(Cn2n+1)COOであり、nは17であり、R2は(OH)であり、 またW+X+Y+Zは0である)である。本発明の別の態様に於いては、ポリエ トキシル化ソルビタンエステルと非エトキシル化ソルビタンエステルの重量比は 、約0.1:1.0〜約5.0:1.0である。 本発明の別の態様によれば、構造剤はポリエチレングリコールであり、好まし いのは、分子量が約1,500〜約100,000のポリエチレングリコールで ある。更に、自由流動性のある粒状洗剤添加剤の平均粒度は、約100〜約20 00ミクロンである。 本発明の別の態様に於いては、ソルビタンエステルは、粒状洗剤添加剤の約5 〜約80%である。本発明には、構造剤が粒状洗剤添加剤の約20〜約95%で ある方法も含まれる。その上、溶融混合物の融点は37.8℃よりも高い。本発 明は、溶融混合物を冷却し固化した塊を形成し、そして粒状洗剤添加剤を形成さ せる為にこの固化した塊を粉砕することによって行われる、粒状洗剤添加剤を形 成する為に溶融混合物を処理する工程も含まれる。本発明は、構造剤とソルビタ ンエステルの溶融混合物を、粒状洗剤添加剤を形成する為に小球化する工程も含 まれる。更に、本発明には、この粒状洗剤添加剤を顆粒状洗濯用製品に添加する 方法が含まれる。 本発明の特に好ましい態様に於いては、本方法は、下記式 をもつソルビタンエステルの混合物[ここで、該混合物は、ポリエトキシル化ソ ルビタントリステアレート{上記式中、R1とR2は(Cn2n+1)COOであり 、nは17であり、またW+X+Y+Zは0〜40である}とソルビタンモノス テアレート{上記式中、R1は(Cn2n+1)COOであり、nは17であり、R2 は(OH)であり、またW+X+Y+Zは0である}とからなるものである] を約40〜約60重量%と、室温よりも高い融点をもつポリエチレングリコール を約40〜約60重量%とを、溶融混合物を形成するのに十分な温度で混合する こと、そしてその溶融混合物を粒状洗剤添加剤を形成する為に処理することを含 んでなるものである。ポリエトキシル化ソルビタントリステアレートは、エトキ シ基を20個有している(W+X+Y+Zが20である)のが好ましい。また、 ポリエトキシル化ソルビタントリステアレートとソルビタンモノステアレー トの重量比は、約0.1:1.0〜約5.0:1.0である。 従って、本発明の目的は、洗剤マトリックスに噴霧するノニオン界面活性剤の レベルを高める際に先行技術の方法に固有の難しさを回避することのできる、高 レベルのノニオン界面活性剤を含有する粒状洗剤添加剤の製造方法を提供するこ とである。本発明の目的はまた、洗剤顆粒と混合して、洗剤製品全体の洗浄性能 を向上させ、また消費者に受け入れ易くなる粒状洗剤添加剤の製造方法を提供す ることである。本発明のこれらの目的やその他の目的、特徴、及び付随する長所 は、以下の好ましい態様の詳細な説明、及び添付の請求の範囲を読むことにより 、洗剤技術の当業者には明らかになることであろう。 本明細書で用いるパーセンテージ、比率、及び割合は、特に断りのない限り全 て重量に基づくものである。本明細書で引用する、特許明細書や刊行物を含む文 書は全て、参考として記載するものである。 好ましい態様の詳細な説明 本発明の方法は二つの必須工程からなるものである。先ず、ソルビタンエステ ル、もしくはソルビタンエステルの混合物と、室温よりも高い融点をもつ構造剤 とを、溶融混合物を形成するのに十分な温度で混合する。次に、この溶融混合物 を処理して、洗剤添加剤粒子を形成する。この洗剤添加剤粒子には自由流動性が あり、顆粒状洗濯洗剤製品に添加することができる。本発明の方法の個々の工程 、及び成分について、以下に詳しく説明する。 ソルビタンエステル成分 自由流動性のある粒状洗剤添加剤の製造方法に於ける第一の必須成分は、下記 式(I)をもつソルビタンエステルである。 [上記式中、W+X+Y+Zは0〜40であり、R1は(Cn2n+1)COOであ り、R2は(OH)もしくは(Cn2n+1)COOであり、またnは11〜17の 整数である] 本発明の方法の好ましい態様に於いては、ソルビタンエステルは、エトキシル 化されていない(W+X+Y+Zが0)か、エトキシル化度が20(W+X+Y +Zが20)のものである。本発明の方法に於いて有用なポリエトキシル化ソル ビタンエステルの一つは、式(I)をもつ、エトキシル化度が20のポリエトキ シル化ソルビタンモノステアレート[式中、R1は(Cn2n+1)COOであり、 nは17であり、R2は(OH)であり、またW+X+Y+Zは20である]、 すなわちC692(C24O)20(OH)2(C1735COO)である。好まし いポリエトキシル化ソルビタンエステルは、式(I)をもつ、エトキシル化度が 20のポリエトキシル化ソルビタントリステアレート[式中、R1とR2は(Cn 2n+1)COOであり、nは17であり、またW+X+Y+Zは20である]、 すなわち以下の構造をもつものである。 本発明の方法に於いて有用な非エトヘキシル化ソルビタンエステルの一つは、 式(I)をもつソルビタンモノパルミテート[式中、R1は(Cn2n+1)COO であり、nは15であり、R2は(OH)であり、またW+X+Y+Zは0であ る]、すなわちC692(OH)2(C1531COO)である。好ましい非エト キシル化ソルビタンエステルは、式(I)をもつソルビタンモノステアレート[ 式中、R1は(Cn2n+1)COOであり、nは17であり、R。は(OH)であ り、またW+X+Y+Zは0である]、すなわち以下の構造をもつものである。 上記のソルビタンエステル物質は、ロンザのグリコスパースTS20(ポリエ トキシル化ソルビタントリステアレート)、ロンザのグリコスパースS20(ポ リエトキシル化ソルビタンモノステアレート)、フィナのラディアサーフ714 5(ソルビタンモノステアレート)、フィナのラデイアサーフ7135(ソルビ タンモノパルミテート)、及びアクゾー・ノベルのアルモタンMP(ソルビタン モノパルミテート)のような、幾つかの商品名で市販されている。 本明細書に記載の方法には、ポリエトキシル化ソルビタンエステルと非エトキ シル化ソルビタンエステルの混合物を用いることが含まれる。本発明の方法によ り特定の比率のポリエトキシル化ソルビタンエステルと非エトキシル化ソルビタ ンエステルを添加することにより、粒状洗剤添加剤の洗浄性能が高まることが分 かった。ポリエトキシル化ソルビタンエステルと非エトキシル化ソルビタンエス テルの比率を変化させることのもう一つの利点は、粒状洗濯洗剤製品で目標とさ れる界面活性剤の親水性/親油性バランスが得られるということである。ポリエ トキシル化ソルビタンエステルと非エトキシル化ソルビタンエステルの重量比が 約0.1:1.0〜約5.0:1.0であるのが、本発明の方法では都合よく働 き、この比が約1.0:3.0〜約3.0:1.0であるのが好ましく、約1. 0:2.0〜約2.0:1.0であるのが最も好ましい。 本発明の方法で用いるソルビタンエステルの量は、最終的な粒状洗濯洗剤製品 に目標とされる洗浄性能により異なる。ソルビタンエステルは、洗剤添加剤中に 約5〜約80%、好ましくは約25〜約80%、最も好ましくは約40〜約60 %の量で存在させるのが典型的である。これらの範囲は、好ましいエステルであ るポリエトキシル化ソルビタントリステアレートと非エトキシル化ソルビタンモ ノステアレートとを本発明の方法に用いる場合にも、同様に適用することができ る。 構造剤成分 ソルビタンエステルは、実質的に水溶性もしくは水分散性であって、しかも非 吸湿性の構造剤中に、組み入れ(すなわち、被覆するか、封入するか、覆うか、 内在化させるか、さもなければ実質的に含ませる)なければならず、そして構造 剤は、洗剤やアルカリ分に対して不浸透性でなければならず、またそれ自体、実 質的に非界面活性でなければならない。「実質的に非界面活性」とは、ソルビタ ンエステルが洗濯水中に放出される前に、それを乳化するか、さもなければ過剰 に分散させるようにして、構造剤自体がソルビタンエステルと相互に作用するこ とがなく、それゆえにソルビタンエステルの洗浄効果が低下することがない、と いうことを意味する。 勿論、自由流動性のある洗剤添加剤を調製する際、構造剤は実質的に乾燥して いて、周囲温度で粘着性がないのが好ましい。従って、本発明では、都合良く溶 融してソルビタンエステルと混合することができ、その後、冷却して添加剤粒子 を形成することのできる、可塑性のある有機化合物を構造剤として用いるのが好 ましい。本発明に有用なこのような構造剤には、様々なものがある。ノニオン洗 剤添加剤を含有する顆粒状洗濯洗剤製品を洗濯水に添加した時にノニオン界面活 性剤が水性の洗濯液中に放出されるよう、ノニオンソルビタンエステル界面活性 剤を構造剤に放出可能なように配合するため、構造剤は水溶性であるのが好まし い。しかしながら、水分散性の物質も、洗濯液中に添加した時にソルビタンエス テルを放出するので有用である。 必須の溶解性/分散性をもち、また実質的に非界面活性であり、実質的に非吸 湿性であり、且つ実質的に洗剤不浸透性であるという欠くことのできない特徴を もつ様々な構造剤は、公知である。しかしながら、実質的に界面活性特性をもっ ていないポリエチレングリコール(PEG)が、本発明に於いては非常に好まし い。分子量が約1,500〜約100,000、好ましくは約3,000〜約2 0,000、最も好ましくは約5,000〜約10,000のPEGを用いるこ とができる。 驚くべきことに、少なくとも約25モルの割合のエチレンオキシドと縮合した 獣脂アルコールのような高エトキシル化脂肪アルコールも、本発明に有用である 。エトキシレートの割合が非常に高い(約25以上)その他のアルコール縮合体 も、本発明に有用である。このような高エトキシレートは、ソルビタンエステル の所望の洗浄特性に影響するか、さもなければそれを妨げる程には界面活性特性 がないことは明らかである。本発明に於いて構造剤として有用なその他の様々な 物質、例えばゼラチン、寒天、アラビアゴム、及び藻に由来する様々なゲルも用 いることができる。 顆粒状洗剤製品からソルビタンエステルを隔てるのに用いるキャリアの量は、 決定的なものではないが重要である。ソルビタンエステルを実質的に全部、構造 剤中に組み入れることができるよう、十分な体積をもたらすのに足りる構造剤を 用いることだけが必要とされている。同様に、得られる添加剤粒子が早期破壊に 耐えるのに十分な強度をもつのに足りる構造剤を用いるのが好ましい。一般的に 構造剤は、洗剤添加剤の約20〜約95重量%、好ましくは約20〜約75重量 %、最も好ましくは約40〜約60重量%である。これらの量は、好ましい構造 剤であるPEGを本発明の方法に用いた場合にも、同様に適用可能である。 洗剤添加剤粒子の形成 本発明の方法は、ソルビタンエステルと構造剤とを混合する工程と、混合物を 自由流動性のある洗剤添加剤粒子を形成する為に処理する工程とを含むものであ る。構造剤とソルビタンエステルは、平均的な当業者に知られている従来の多く の方法を用いて混合することができる。本明細書に記載した方法では、液化した 構造剤全体に分散したソルビタンエステルを含む溶融混合物を形成する為に、構 造剤とソルビタンエステルを、それら二つの成分の融点よりも高い温度で混合す る工程が用いられる。冷却時に支持マトリックスを形成させる為に、この溶融混 合物は37.8℃よりも高い、好ましくは43.3℃よりも高い、最も好ましく は48.9℃よりも高い融点/凝固点をもっていなければならない。上記の方法 には、ソルビタンエステルが構造剤媒体全体に分散されるという、同様の結果の 得られる数多くの考えられ得る変法のあることが分かっている。しかしながら、 この工程の重要な点は、構造剤が粒状洗剤添加剤、もしくはそれを含有する顆粒 状洗剤製品の貯蔵中にノニオン界面活性剤ソルビタンエステルを保持する支持マ トリックスを形成することができるよう、溶融混合物が室温よりも高い融点/凝 固点を有しているということである。「室温」とは、15.6〜37.8℃の温 度を意味する。 ソルビタンエステルを構造剤媒体に分散させた後、洗剤添加剤粒子を形成する 為に溶融混合物を処理する。これを達成する為の一つの方法は、構造剤が固化し て、分散したソルビタンエステルを含む固体様の塊となるように、溶融混合物を 冷却するというものである。その後、固化した塊を、フレーキング、粉砕、及び /又は細砕を含むがそれらには限定されない多くの方法を用いて更に処理して、 顆粒状洗濯用製品に混合するのに適した粒子を形成する。フレーキングには、溶 融混合物を圧延もしくは押出して薄いシートを形成し、冷却して構造剤を固化し 、シートを適切な大きさの粒子に破壊することが含まれる。構造剤とソルビタン エステルの溶融混合物を、例えば冷却ロール上、もしくはベルト冷却器上で冷却 して薄いフィルムを形成し、その後、そのフィルムを適切な大きさのフレークに 破壊するという、別の方法を用いることができる。 添加剤粒子を形成するもう一つの方法は、冷却塔により溶融混合物を小球化す るというものであり、洗剤業界で一般的に知られている手順である。様々な小球 化技術については、Perry's Chemical Engineers ’Handbook(第6版、1984 年)の8−70〜8−71頁で検討されている。この内容は、参考として本明細 書に記載するものである。当業者には、上記の方法には数多くの変法があり、ま たソルビタンエステルと構造剤の混合物から洗剤添加剤粒子を形成するという目 的を達成することのできる、洗剤業界で知られているその他の方法がある、とい うことを記載することができるであろう。 ソルビタンエステルと構造剤の溶融混合物から形成された洗剤添加剤粒子を篩 分けして、顆粒状洗濯用製品中に含めるのに適した大きさの粒子を選ぶ。本明細 書に記載した方法には、約100〜約2000ミクロン、好ましくは約200〜 約1500ミクロン、最も好ましくは約300〜約1000ミクロンの洗剤添加 剤粒子を用いることが含まれる。 洗剤成分 ノニオン界面活性剤を含有する自由流動性のある粒状洗剤添加剤は、界面活性 剤系を含む様々な通常の洗剤成分を含有する完全に配合された顆粒状洗濯洗剤組 成物中に添合することができる。顆粒状洗濯洗剤の界面活性剤系には、アニオン 系、ノニオン系、双性イオン系、両性、及びカチオン系の界面活性剤、並びにそ れらの適合性のある混合物を含めることができる。洗剤用界面活性剤は、197 2年5月23日発行のNorrisの米国特許第3,664,961号、及び1975 年12月30日発行のLaughlin等の米国特許第3,919,678号の各明細書 に記載されている。これら二つの特許明細書は、参考として本明細書に記載する ものである。カチオン界面活性剤には、1980年9月16日発行のCockrellの 米国特許第4,222,905号、及び1980年12月16日発行のMurphyの 米国特許第4,239,659号の各明細書に記載されているものが含まれる。 これら二つの特許明細書も、参考として本明細書に記載するものである。 界面活性剤系の非限定的な例には、従来のC11〜C18アルキルベンゼンスルホ ネート(「LAS」)と、第一分岐鎖ランダムC10〜C20アルキルスルフェート (「AS」)、式CH3(CH2x(CHOSO3 -+)CH3及びCH3(CH2 y(CHOSO3 -+)CH2CH3(式中、xと(y+1)は約7以上、好まし くは約9以上の整数であり、またMは水可溶化カチオン、特にナトリウム、もし くはオレイルスルフェートのような不飽和スルフェートである)のC10〜C18第 二(2,3)アルキルスルフェート、C10〜C18アルキルアルコキシスルフェー ト(「AExS」、特にEOが1〜7のエトキシスルフェート)、C10−C18ア ルキルアルコキシカルボキシレート(特にEOが1〜5のエトキシカルボキシレ ート)、C10−C18グリセロールエーテル、C10−C18アルキルポリグリコシド 、及びそれらの対応する硫酸化ポリグリコシド、並びにC12〜C18アルファ−ス ルホン化脂肪酸エステルが含まれる。所望ならば、いわゆるピークの狭いアルキ ルエトキシレートを含むC12〜C18アルキルエトキシレート(「A E」)、C6〜C18アルキルフェノールアルコキシレート(特にエトキシレート 、及び混合エトキシ/プロポキシ)、C12〜C18ベタイン及びスルホベタイン( スルタイン)、C10〜C18アミンオキシド等のような従来のノニオン界面活性剤 、及び両性界面活性剤も界面活性剤系に含めることができる。C10〜C18N−ア ルキルポリヒドロキシ脂肪酸アミドも用いることができる。典型的な例には、C12 〜C18N−メチルグルカミドが含まれる。国際特許出願第WO9,206,1 54号明細書を参照のこと。その他の糖由来の界面活性剤には、C10〜C18N− (3−メトキシプロポキシ)グルカミドのようなN−アルコキシポリヒドロキシ 脂肪酸アミドが含まれる。N−プロピル〜N−ヘキシルC12〜C18グルカミドは 、低起泡用に用いることができる。C10〜C18の従来の石鹸も用いてよい。高起 泡性が所望ならば、分岐鎖のあるC10〜C16の石鹸を用いてもよい。アニオン界 面活性剤とノニオン界面活性剤の混合物が、特に有用である。その他の従来の有 用な界面活性剤は、標準的な教科書に列挙されている。 粒状洗剤添加剤を添加することのできる顆粒状洗剤組成物は、洗剤用ビルダー を含むことができ、また含んでいるのが好ましい。ビルダーは、一般的には、燐 酸、ポリ燐酸、ホスホン酸、ポリホスホン酸、炭酸、珪酸、硼酸、ポリヒドロキ シスルホン酸、ポリ酢酸、カルボン酸、及びポリカルボン酸の様々な水溶性のア ルカリ金属塩、アンモニウム塩、もしくは置換アンモニウム塩から選ばれるもの である。好ましいのは、上記のもののアルカリ金属塩、特にナトリウム塩である 。本発明に用いるのに好ましいのは、燐酸塩、炭酸塩、珪酸塩、C10〜C18脂肪 酸、ポリカルボン酸塩、及びそれらの混合物である。より好ましいのは、トリポ リ燐酸ナトリウム、ピロ燐酸四ナトリウム、クエン酸塩、タルトレートモノ−及 びジ−スクシネート、珪酸ナトリウム、及びそれらの混合物である(以下を参照 のこと)。 無機燐酸塩ビルダーの具体的な例は、トリポリ燐酸ナトリウム及びカリウム、 ピロ燐酸ナトリウム及びカリウム、重合度が約6〜21の高分子メタ燐酸ナトリ ウム及びカリウム、並びにオルト燐酸ナトリウム及びカリウムである。ポリホス ホン酸塩ビルダーの例は、エチレンジホスホン酸のナトリウム塩、及びカリウム 塩、エタン1−ヒドロキシ−1,1−ジホスホン酸のナトリウム塩、及びカリウ ム塩、並びにエタン1,1,2−トリホスホン酸のナトリウム塩、及びカリウム 塩である。その他の燐系のビルダー化合物は、米国特許第3,159,581号 、第3,213,030号、第3,422,021号、第3,422,137号 、第3,400,176号、及び第3,400,148号の各明細書に開示され ている。これらの特許明細書は全て、参考として本明細書に記載するものである 。 非燐系の無機ビルダーの例は、炭酸ナトリウム及びカリウム、重炭酸ナトリウ ム及びカリウム、セスキ炭酸ナトリウム及びカリウム、四硼酸ナトリウム及びカ リウム十水和物、並びにアルカリ金属酸化物に対するSiO2の重量比が約0.5 〜約4.0、好ましくは約1.0〜約2.4の珪酸ナトリウム及びカリウムであ る。本発明に有用な水溶性の非燐系有機ビルダーには、ポリ酢酸、カルボン酸、 ポリカルボン酸、及びポリヒドロキシスルホン酸の様々なアルカリ金属塩、アン モニウム塩、及び置換アンモニウム塩が含まれる。ポリ酢酸塩ビルダー、及びポ リカルボン酸塩ビルダーの例は、エチレンジアミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、オ キシ二コハク酸、メリット酸、ベンゼンポリカルボン酸、及びクエン酸のナトリ ウム塩、カリウム塩、リチウム塩、アンモニウム塩、及び置換アンモニウム塩で ある。 高分子ポリカルボン酸塩ビルダーは、1967年3月7日発行のDiehlの米国 特許第3,308,067号明細書に記載されている。この特許明細書の開示は 、参考として本明細書に記載するものである。このような物質には、マレイン酸 、イタコン酸、メサコン酸、フマル酸、アコニット酸、シトラコン酸、及びメチ レンマロン酸のような脂肪族カルボン酸のホモポリマー、及びコポリマーの水溶 性 の塩が含まれる。これらの物質の内の幾つかは、以下に説明する水溶性のアニオ ンポリマーとして有用であるが、それは、非石鹸アニオン界面活性剤との密な混 合物とした場合だけである。 本発明に用いるのに適したその他のポリカルボン酸塩は、1979年3月13 日にCrutchfield等に対して発行された米国特許第4,144,226号、及び 1979年3月27日にCrutchfield等に対して発行された米国特許第4,24 6,495号の各明細書に記載されているポリアセタールカルボキシレートであ る。これら二つの特許明細書は、参考として本明細書に記載するものである。こ れらのポリアセタールカルボキシレートは、グリオキシ酸のエステルと重合開始 剤とを一緒に重合条件下に付すことにより調製することができる。その後、得ら れたポリアセタールカルボキシレートエステルを化学的に安定な末端基と結合さ せて、ポリアセタールカルボキシレートをアルカリ溶液中での急激な解重合に対 して安定化させ、対応する塩に変え、そして洗剤組成物に添加する。特に好まし いポリカルボン酸塩ビルダーは、1987年5月5日発行のBush等の米国特許第 4,663,071号明細書に記載されているタルトレートモノスクシネートと タルトレートジスクシネートの組み合わせを含むエーテルカルボキシレートビル ダー組成物である。この特許明細書の開示内容は、参考として本明細書に記載す るものである。 式SiO2・M2O(Mはアルカリ金属)で表され、SiO2とM2Oの重量比( SiO2:M2O)が約0.5〜約4.0である水溶性の固体の珪酸塩が、本発明 の洗剤顆粒中、無水物の重量ベースで約2〜約15%、好ましくは約3〜約8% のレベルの有用な塩である。無水もしくは水和粒状珪酸塩も、同様に利用できる 。 数多くの付加成分も、顆粒状洗剤組成物に構成成分として含めることができる 。これらには、その他の洗浄性ビルダー、漂白剤、漂白活性剤、増泡剤もしくは 抑 泡剤、曇り防止剤もしくは腐食防止剤、汚れ懸濁剤、汚れ剥離剤、殺菌剤、pH 調節剤、非ビルダーアルカリ性源、キレート化剤、スメクタイトクレイ、酵素、 酵素安定化剤、及び香料が含まれる。1976年2月3日にBaskerville,Jr. 等に対して発行された米国特許第3,936,537号明細書を参照のこと。こ の特許明細書は、参考として本明細書に記載するものである。 漂白剤、及び漂白活性剤は、1983年11月1日発行のChung等の米国特許 第4,412,934号、及び1984年11月20日発行のHartmanの米国特 許第4,483,781号の各明細書に記載されている。これら二つの特許明細 書は、参考として本明細書に記載するものである。キレート化剤も、Bush等の米 国特許第4,663,071号明細書の第17欄の54行目から第18欄の68 行目に記載されている。この特許明細書は、参考として本明細書に記載するもの である。起泡調節剤も任意の成分であり、それらは1976年1月20日にBart oletta等に対して発行された米国特許第3,933,672号、及び1979年 1月23日にGault等に対して発行された米国特許第4,136,045号の各 明細書に記載されている。これら二つの特許明細書は、参考として本明細書に記 載するものである。 本発明に用いるのに適したスメクタイトクレイは、1988年8月9日発行の Tucker等の米国特許第4,762,645号明細書の第6欄の3行目から第7欄 の24行目に記載されている。この特許明細書は、参考として本明細書に記載す るものである。本発明に用いるのに適した付加的な洗浄性ビルダーは、Baskervi lleの特許明細書の第13欄の54行目から第16欄の16行目と、1987年 5月5日発行のBush等の米国特許第4,663,071号明細書に列挙されてい る。これら二つの特許明細書は、参考として本明細書に記載するものである。 更に、本発明の方法には、流動特性を更に向上させる為に流動助剤を洗剤添加 剤に添加する工程も含めることができる。典型的な流動助剤には、ゼオライト、 微細なカーボネート、及びヒュームドシリカが含まれる。流動助剤を本発明の方 法で用いる場合、それは粒状洗剤添加剤の約0.1〜約30重量%、好ましくは 約5〜約25重量%、最も好ましくは約10〜約20重量%であってよい。 以下の例は、本発明の方法の長所を説明するものである。例I、例II、及び 例IIIは、構造剤を用いずにソルビタンエステルを洗剤添加剤に用いる方法を 示すものである。例I、例II、及び例IIIの添加剤は、洗剤製品に添合する のには許容し難い物性を有している。例IVと例Vは、ポリエトキシル化ソルビ タンエステル、及び非エトキシル化ソルビタンエステルを構造剤と組み合わせて 自由流動性のある粒状洗剤添加剤を作る方法を示すものである。例IVと例Vの 添加剤は、洗剤製品に含めるのに優れた物性を有している。 例I ポリオキシエチレン(20)ソルビタントリステアレート(ロンザ社から購入 したグリコスパースTS−20)を、その融点よりも高い温度で溶融して液体を 形成した。その後、この液体をアルミニウムホイル上に広げて、厚みが約1〜2 mmの薄いシートを形成し、21.1℃の室温に冷却した。冷却すると、液状ソ ルビタンエステルの薄いシートが固化した。固化後、この薄いシートをアルミニ ウムホイルから取り、「クイジナート」フードプロセッサで粗砕した。粗砕した 添加剤粒子を、篩の目が1.70mmのタイラー10メッシュの篩を用いて篩分 けした。 上の方法で作った添加剤粒子は、洗剤製品に含めるには許容し難い特性を有し ていた。これらの粒子は柔らかく、やや粘着性があり、室温で三日間エージング させると、再溶融して一つの塊となった。 例II ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレート(ロンザ社から購入 したグリコスパースS−20)を、その融点よりも高い温度で溶融して液体を形 成した。その後、この液体をアルミニウムホイル上に広げて、厚みが約1〜2m mの薄いシートを形成し、21.1℃の室温に冷却した。冷却すると、液状ソル ビタンエステルの薄いシートが固化した。固化後、この薄いシートをアルミニウ ムホイルから取り、「クイジナート」フードプロセッサで粗砕した。粗砕した添 加剤粒子を、篩の目が1.70mmのタイラー10メッシュの篩を用いて篩分け した。 上の方法で作った添加剤粒子は、洗剤製品に含めるには許容し難い特性を有し ていた。これらの粒子は柔らかく、やや粘着性があり、室温で三日間エージング させると、再溶融して一つの塊となった。 例III ポリオキシエチレン(20)ソルビタントリステアレート(ロンザ社から購入 したグリコスパースTS−20)とソルビタンモノステアレート(ロンザ社から 購入したロンゼストSMS)を、それらの融点よりも高い温度で別々に溶融して 液体を形成した。その後、液状のポリオキシエチレン(20)ソルビタントリス テアレート75重量%と、液状のソルビタンモノステアレート25重量%からな る混合物を形成した。この液状の混合物を、その後アルミニウムホイル上に広げ て、厚みが約1〜2mmの薄いシートを形成し、21.1℃の室温に冷却した。 冷却すると、液状ソルビタンエステル混合物の薄いシートが固化した。固化後、 この薄いシートをアルミニウムホイルから取り、「クイジナート」フードプロセ ッサで粗砕した。粗砕した添加剤粒子を、篩の目が1.70mmタイラーの10 メッシュの篩を用いて篩分けした。 上の方法で作った添加剤粒子は、洗剤製品に含めるには許容し難い特性を有し ていた。これらの粒子はやや粘着性があり、長期間貯蔵すると幾分ケーキングし た。また、生じたケークは簡単には壊れなかった。上記の方法で作った添加剤粒 子の組成は下記の表Iに示される通りであった。表I 洗剤添加剤の成分 (重量%) ポリオキシエチレン(20)ソルビタントリステアレート1 75.0 ソルビタンモノステアレート2 25.0 合計 100.0 1ロンザ社によりグリコスパースTS−20という商品名で製造されている もの 2ロンザ社によりロンゼストSMSという商品名で製造されているもの 例IV ポリオキシエチレン(20)ソルビタントリステアレート(ロンザ社から購入 したグリコスパースTS−20)、ソルビタンモノステアレート(ロンザ社から 購入したロンゼストSMS)、及びポリエチレングリコール(ユニオン・カーバ イド社から購入したカーボワックスPEG8000)を、それらの融点よりも高 い温度で別々に溶融して液体を形成した。その後、液状のポリオキシエチレン( 20)ソルビタントリステアレート56.25重量%、液状のソルビタンモノス テアレート18.75重量%、及びポリエチレングリコール25重量%からなる 混合物を形成した。この液状の混合物を、その後アルミニウムホイル上に広げて 厚みが約1〜2mmの薄いシートを形成し、21.1℃の室温に冷却した。冷却 すると、混合物の薄いシートが固化した。固化後、この薄いシートをアルミニウ ムホイルから取り、「クイジナート」フードプロセッサで粗砕した。粗砕した添 加剤粒予を、篩の目が1.70mのタイラー10メッシュの篩を用いて篩分けし た。 上の方法で作った添加剤粒子は、洗剤製品に含めるのに許容される特性を有し ていた。これらの粒子は自由流動性をもち、また長期間貯蔵しても殆どケーキン グを生じなかった。更に、長期間保存して生じたケークは、添加剤を少しかき混 ぜると簡単に壊れた。上記の方法で作った添加剤粒子の組成は下記の表IIに示 される通りであった。 表II 洗剤添加剤の成分 (重量%) ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート1 56.25 ソルビタンモノステアレート2 18.75 ポリエチレングリコール3 25.0 合計 100.0 1ロンザ社によりグリコスパースTS−20という商品名で製造されている もの 2ロンザ社によりロンゼストSMSという商品名で製造されているもの 3ユニオン・カーバイド社によりカーボワックス8000という商品名で製 造されているもの 例V ポリオキシエチレン(20)ソルビタントリステアレート(ロンザ社から購入 したグリコスパースTS−20)、ソルビタンモノステアレート(ロンザ社から 購入したロンゼストSMS)、及びポリエチレングリコール(ユニオン・カーバ イド社から購入したカーボワックスPEG8000)を、それらの融点よりも高 い温度で別々に溶融して液体を形成した。その後、液状のポリオキシエチレン( 20)ソルビタントリステアレート25重量%、液状のソルビタンモノステアレ ート25重量%、及びポリエチレングリコール50重量%からなる混合物を形成 した。この液状の混合物を、その後アルミニウムホイル上に広げて、厚みが約1 〜2mmの薄いシートを形成し、21.1℃の室温に冷却した。冷却すると、混 合物の薄いシートが固化した。固化後、この薄いシートをアルミニウムホイルか ら取り、「クイジナート」フードプロセッサで粗砕した。粗砕した添加剤粒子 を、篩の目が1.70mmのタイラー10メッシュの篩を用いて篩分けした。 上の方法で作った添加剤粒子は、洗剤製品に含めるのに許容される特性を有し ていた。これらの粒子は自由流動性をもち、長期間貯蔵しても殆どケーキングを 生じなかった。更に、長期間保存して生じた僅かなケークは、添加剤を少しかき 混ぜると簡単に壊れた。上記の方法で作った添加剤粒子の組成は下記の表III に示される通りであった。 表III 洗剤添加剤の成分 (重量%) ポリオキシエチレンソルビタントリステアレート1 25.0 ソルビタンモノステアレート2 25.0 ポリエチレングリコール3 50.0 合計 100.0 1ロンザ社によりグリコスパースTS−20という商品名で製造されている もの 2ロンザ社によりロンゼストSMSという商品名で製造されているもの 3ユニオン・カーバイド社によりカーボワックス8000という商品名で製 造されているもの 以上、本方法を詳細に説明してきたが、本発明の範囲から逸れることなく様々 な変更を加えても良く、また本発明の方法は、本明細書に記載されている事柄に 限定されるものではないと考えられる、ということは当業者には明らかである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 顆粒状洗剤組成物に包含する為の自由流動性のある粒状洗剤添加剤の製 造方法であって、 a)下記の式を有するソルビタンエステルと、室温よりも高い融点をもつ構 造剤とを、溶融混合物を形成するのに十分な温度で混合する工程と、そして [上記式中、 W+X+Y+Zは0〜40であり、R1は(Cn2n+1)COOであり、R2は (OH)もしくは(Cn2n+1)COOであり、nは11〜17の整数である] b)前記溶融混合物を、粒状洗剤添加剤を形成する為に処理する工程とを含 んでなることを特徴とする、製造方法。 2. 前記ソルビタンエステルが、ポリエトキシル化エステル、非エトキシル 化エステル、及びそれらの混合物からなる群から選択されるものである、請求項 1に記載の製造方法。 3. 前記ポリエトキシル化エステルが、エトキシル化度が20のポリエトキ シル化ソルビタントリステアレート[前記式中、R1とR2は(Cn2n+1)CO Oであり、nは17であり、W+X+Y+Zは20である]であり、そして前記 非エトキシル化エステルが、ソルビタンモノステアレート[前記式中、R1は( Cn2n+1)COOであり、nは17であり、R2は(OH)であり、ま たW+X+Y+Zは0である)である、請求項2に記載の製造方法。 4. 前記ポリエトキシル化エステルと前記非エトキシル化エステルとの重量 比が、0.1:1.0〜5.0:1.0である、請求項2に記載の製造方法。 5. 前記構造剤がポリエチレングリコールである、請求項1〜4のいずれか 一項に記載の製造方法。 6. 前記ポリエチレングリコールの分子量が1,500〜100,000で ある、請求項1〜5のいずれか一項に記載の製造方法。 7. 前記粒状洗剤添加剤の平均粒度が100〜2000ミクロンである、請 求項1〜6のいずれか一項に記載の製造方法。 8. 前記ソルビタンエステルが前記粒状洗剤添加剤の5〜80重量%である ことを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の製造方法。 9. 前記構造剤が前記粒状洗剤添加剤の20〜95重量%であることを特徴 とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の製造方法。 10. 前記溶融混合物の融点が37.8℃よりも高い、請求項1〜9のいず れか一項に記載の製造方法。
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