JP2001509181A - ポリアスパラギン酸の連続的合成方法 - Google Patents
ポリアスパラギン酸の連続的合成方法Info
- Publication number
- JP2001509181A JP2001509181A JP51884797A JP51884797A JP2001509181A JP 2001509181 A JP2001509181 A JP 2001509181A JP 51884797 A JP51884797 A JP 51884797A JP 51884797 A JP51884797 A JP 51884797A JP 2001509181 A JP2001509181 A JP 2001509181A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solution
- aqueous solution
- sodium
- polysuccinimide
- aspartic acid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G73/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing nitrogen with or without oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule, not provided for in groups C08G12/00 - C08G71/00
- C08G73/06—Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain of the macromolecule
- C08G73/10—Polyimides; Polyester-imides; Polyamide-imides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
- C08G73/1092—Polysuccinimides
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Polymers & Plastics (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
- Polyamides (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
ポリスクシンイミド、ポリアスパラギン酸及びポリアスパラギン酸塩が硫酸水素ナトリウムの存在でアスパラギン酸の加熱により調製可能である。本発明の重合体の分子量は硫酸水素ナトリウムを使用しないものに比べ増大される。本発明のポリスクシンイミド、ポリアスパラギン酸及びポリアスパラギン酸塩の色合いは薄い。本発明のポリアスパラギン酸は中間の単離工程の必要性がなく、L−アスパラギン酸の製造に触媒作用を及ぼす固定容器又は固定酵素カラムの流出液から直接製造可能である。
Description
【発明の詳細な説明】
ポリアスパラギン酸の連続的合成方法発明の分野
本発明は、アスパラギン酸の熱重合に触媒作用を及ぼす硫酸水素ナトリウムを
用いたアスパラギン酸の熱重合によるポリスクシンイミドの製造方法並に得られ
たポリスクシンイミドの加水分解によるポリアスパラギン酸及びポリアスパラギ
ン酸塩への転換に関する。関連技術の説明
熱重合により得られたポリアスパラギン酸はD及びL体アスパラギン酸のα及
びβ結合の混合物から構成されている。Pivcovaらによると、α結合は、
主に無水ポリアスパラギン酸(ポリスクシンイミドの別名)の酸加水分解により
得られることができ、β結合は、主に無水ポリアスパラギン酸の塩基による加水
分解により得られることができる(H.Pivcova,V.Saudek,H
.Drobnik,13CN.M.R.”Study of the structure of poly(aspar
tic acid)”,Polymer,23,1237−1241,1982)。彼等
のデータ(Table 1,p.1238:Table 3,p.1239)に
よれば、熱重合調製のポリスクシンイミドは種々の酸及び塩基使用で完全に加水
分解(paragraph 2
,col 1,p1239)され、塩基による加水分解の場合βの画分は57%
以上である。
α及びβ形のポリアスパラギン酸塩は広い範囲の分子量及び分枝状態で以下の
用途、即ち肥料、再沈着防止洗浄剤、洗剤用ビルダー、洗剤用補助ビルダー、植
物成長促進剤、歯石防止剤、腐食防止剤、クレー、石炭、鉱石、顔料等の分散剤
、カルシウム、バリウム及びストロンチウム塩のスケール防止剤、皿洗い用洗剤
並にボイラー、冷却水及び逆浸透膜用添加剤として有用であることが見いだされ
ている。これらの用途において評価されるべき性質の1つはこれらの塩が生分解
性であるという点であり、現在上記用途に使用されている、例えば分子量(m.
w.)1000以上のポリアクリル酸のような物質は非生分解性であり、例えば
ポリリン酸のような物質は環境に有害である。
ポリアスパラギン酸塩の分子量により上記用途の効果が異なり、慣用の方法に
よりそれぞれの用途に適した分子量が見いだされうることが報告されている。熱
重合のポリアスパラギン酸塩をボイラースケール防止用に使用すると、カルシウ
ム塩の結晶構造が変わり、柔らかいスケールが形成される(Sarigら,”Th
e use of polymers for retardation of scale formation.”Natl.Con
c.Res.Dev.[Rep.](Isr.),150,1997)。分子量
6,000のポリアスパラギン酸は分子量14,400のポリグルタミン酸塩、
分子量5,300
のポリビニルスルホネート及び分子量6,000のポリアクリル酸に優れ、スケ
ール全体で66%の防止、硫酸カルシウムスケールで90%の防止効果があるこ
とが見いだされている。
Foxにより、ポリアスパラギン酸の熱重合に関し、反応触媒として燐酸の使
用が開示され、140−210℃の温度で85%又はそれ以上の濃度の燐酸が使
用されている(米国特許明細書第3,052,655号)。
原田らはアスパラギン酸と燐酸とから、100℃以上の温度、50−250時
間で、但し燐酸が存在しないときには170℃の温度でポリアスパラギン酸を得
ている(”Thermal polycondensation of free amino acids with polyphosphor
ic acid.”Origins Prebiol.systems Their M
ol Matrices,Proc.Conf,Wakulla Spring
s,FL,289,1963)。
米国特許明細書第4,839,461号は、マレイン酸とアンモニアとからポ
リアスパラギン酸を製造する方法を開示し、1:1−1.5のモル比率、120
−150℃の温度、4−6時間及び0−2時間その温度を維持する条件での反応
を行っている。この方法によりクラスタ−1,800−2,000を有する分子
量1,000−4,000のものを得ている。
米国特許明細書第5,057,597号は、アスパラギ
ン酸の重縮合方法を開示し、アスパラギン酸を流動床反応機の窒素雰囲気中で2
21℃、3−6時間の条件で加熱し、続いて通常のアルカリ加水分解を行ってい
る。
Dessaigneは、非特定時間及び温度でリンゴ、フマル及びマレイン酸
の酸アンモニウム塩の乾留で、アスパラギン酸を硝酸又は塩酸で処理して縮合生
成物を調製している(Comp.rend.31,432−434[1850]
)。
米国特許明細書第5,219,952号によると、150℃以上であらかじめ
調製したポリスクシンイミドに無水マレイン酸とアンモニアを添加して150℃
以上に加熱して無水マレイン酸とアンモニアとから高分子量のポリスクシンイミ
ド及びポリアスパラギン酸の製造を行っている。
米国特許明細書第5,221,733号は回転トレー乾燥機中でL−アスパラ
ギン酸を少なくとも華氏温度440に加熱するポリアスパラギン酸の製造を開示
している。
米国特許明細書第5,296,578号は無水マレイン酸とアンモニアとを理
論収率の70%以上が得られるまで170℃以上に加熱するポリスクシンイミド
及びポリアスパラギン酸の製造を開示している
米国特許明細書第5,288,783号はアンモニアとフマル酸、マレイン酸
又はリンゴ酸とを約190−350℃の温度、4時間未満の反応でポリアスパラ
ギン酸塩の製
造法を開示している。約160℃の温度で二軸スクリュー押出機の使用が開示さ
れている。
米国特許明細書第5,315,010号はL−アスパラギン酸を少なくとも8
0%の転換率が得られるまでプレート乾燥機中で華氏温度370の温度に加熱す
るポリアスパラギン酸の製造を開示している。
米国特許明細書第5,319,145号は回転トレー乾燥機中でL−アスパラ
ギン酸を120−300℃、1−10時間の条件で加熱してポリスクシンイミド
を製造する方法を開示している。
米国特許明細書第5,367,047号はアンモニアとフマル酸、マレイン酸
又はリンゴ酸とを約190−350℃の温度、4時間未満の反応でポリアスパラ
ギン酸塩の製造法を開示している。約160℃の温度で二軸スクリュー押出機の
使用が開示されている。
米国特許明細書第5,371,180号はフマル酸又はマレイン酸及び無水マ
レイン酸とアンモニアとを自己清浄機能付き二軸スクリュー押出機中で約100
−300℃で反応させてポリスクシンイミド及びポリアスパラギン酸を調製する
方法を開示している。
米国特許明細書第5,373,088号は固体のマレイン酸アンモニウムを少
なくとも170℃に加熱し、ポリスクシンイミドが得られるまで昇温温度を維持
することによるマレイン酸とアンモニアとからのポリアスパラギン酸調
製法を開示している。
米国特許明細書第4,436,813号には、酵素又は固定容器カラムによる
L−アスパラギン酸の製造が開示されている。発明の概要
本発明のアスパラギン酸重合体は多くの以下の適性、即ち肥料、再沈着防止洗
浄剤、洗剤用ビルダー、洗剤用補助ビルダー、植物成長促進剤、歯石防止剤、腐
食防止剤、クレー、石炭、鉱石、顔料等の分散剤、カルシウム、バリウム及びス
トロンチウム塩のスケール防止剤、皿洗い用洗剤並にボイラー、冷却水及び逆浸
透膜用添加剤として有用であり、硫酸水素ナトリウムの存在でアスパラギン酸を
加熱し、続いて得られたポリスクシンイミドを加水分解することにより製造可能
である。本発明にはアスパラギン酸として、D−アスパラギン酸、L−アスパラ
ギン酸またはこれらの混合物が使用可能である。重合を効果づけるための十分な
加熱が行われれば同じ生成物が得られ、ポリスクシンイミドの形成は非対称炭素
周りの配置をなくさせる。
本発明者らは硫酸水素ナトリウムが高分子量ポリスクシンイミドの生成に触媒
として作用し、その加水分解によりポリアスパラギン酸及びその塩が得られるこ
とを見いだした。この反応物の色合いは薄く、生成物は燐酸触媒のポリアスパラ
ギン酸と異なるところがない。硫酸水素ナトリウムの濃度は、好ましくは12%
以上で、アスパラギン酸の
75重量%以下である。硫酸とNaOH、NaHCO3、Na2CO。3のような
ナトリウムイオンを有する中和剤との混合物により硫酸水素ナトリウムを調製し
、上記の濃度で使用されうる。アスパラギン酸は硫酸水素ナトリウムの存在下1
50−350℃の温度に加熱し、ポリスクシンイミドへの重合が予定通りに形成
されるまでの時間その加熱は続けられる。好ましい温度は200−300℃で、
特に好ましくは220−280℃で、この条件の下での重合は速やかに行われる
。ポリスクシンイミドの製造で生成した理論量の水は除去されるが、所要時間は
温度に比例し、続いて反応混合物は冷却される。時間及び温度は最適の色合い及
び分子量をうるために変えられることができる。低温の場合、高分子量を達成す
るのに要する時間は高温の場合より長時間を要し、時間及び温度ともに最終生成
物の色合いに影響を与えうる。このようにして形成されたポリスクシンイミドは
他の有用な生成物の製造のために使用され、加水分解に供されてα又はβ結合を
有するポリアスパラギン酸塩に転換されるが、この結合は加水分解剤に依存する
。加水分解は水又は有機溶媒中で実施可能である。このような方法で調整された
ポリアスパラギン酸塩薬剤は上記用途において優れた作用を示し、かつ非触媒の
アスパラギン酸の熱重合により得られた重合体より意義のある高い分子量を有す
る。触媒として燐酸を使用したものは同じ分子量と色合いであるが、湖や他の使
用流路の富栄養化を引き起
こす環境有害性を有する点で問題がある。燐酸塩はその溶解性の相違を利用して
ポリスクシンイミドから連続的に洗除可能であるが、低水準の汚染を引き起こし
環境に良い影響をあたえない。加えて燐酸塩の除去に要する追加的工程のために
コスト高となるが、一方本発明の場合、ポリスクシンイミド形成のために添加さ
れ、最終生成物中に存在する硫酸ナトリウムはそれ自身多くの最終用途薬剤、特
に洗剤において1つの薬剤成分となる。
本発明はポリアスパラギン酸塩の製造方法も含み、この方法においてL−アス
パラギン酸がフマル酸アンモニウム水溶液を固定容器床又は固定酵素カラム上を
通過させることにより酵素的に調製され、ここでアスパラギン酸アンモニウムを
製造するために酵素がアスパルターゼであるか又は容器がアスパルターゼを含む
。カラム流出液はさらに精製されることなくアスパラギン酸塩に等モルの塩基を
アスパラギン酸アンモニウム溶液に添加することにより塩基化されることもでき
る。この塩基は水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸
化カリウム、炭酸水素カリウム及び炭酸カリウムからなる群から選択可能である
。塩基化された溶液の量はその溶液の一部を一定加熱及び減圧又は増強加熱及び
減圧若しくは常圧で蒸発させることにより減少させられるが、同時に溶液中に含
まれているアンモニアも除去される。続いて、得られた溶液を硫酸の等モル量で
酸性化しアスパラギン酸及び硫酸水素ナトリ
ウムの溶液を製造する。この溶液を反応容器中で110−300℃、アスパラギ
ン酸の少なくとも60%がポリスクシンイミドに転換するのに十分な時間加熱す
る。この所要時間は加熱されている溶液温度に依存する。溶液中の水が最初に除
去され、その後縮合の水が効果的な重合を行うために除去されなければなららい
。上述の米国特許明細書にはこの除去に適切な種々の反応容器が開示されている
。重合工程は適切な反応容器中で非連続的に又は連続的に行われうる。非連続法
に使用される反応容器は、例えばニーダー機又は櫂形乾燥機である。発生する水
蒸気の除去に適する全ての高粘度用反応容器であってこれらの内大きな反応容積
をもつもの、生成物と接触する表面を運動して自己清掃機能付きのもの、加熱シ
ャフト付きのものが好ましい。例えばステンレススチールのような耐腐食材料の
機械は耐腐食が要求される反応に使用される。上記要求性能に応じて作られた二
軸スクリュー押出機は本発明の反応に効果的は反応容器であることが明らかにさ
れている。この時点で、水に高い溶解度を有する硫酸水素ナトリウムを除去する
ために実質的に不溶性のポリスクシンイミドを水洗する任意的工程が挿入されて
もよい。得られたポリスクシンイミドは水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム
、炭酸ナトリウム、水酸化アンモニウム、アンモニア、水酸化カリウム、炭酸カ
リウム及び炭酸水素カリウムからなる塩基の群から選択された塩基で加水分解さ
れ、ポリアスパラギン酸塩
の溶液をうる。この時点で、ポリアスパラギン酸塩を過酸化水素で処理して色合
いを減少させる任意的工程が挿入されてもよい。この工程は同じ色合い減少を達
成するために、水洗工程を含んでもよいし、含まなくてもよい。このような加水
分解は1種以上の上記塩基を含む洗浄薬剤中で行われてもよい。
本発明の目的は触媒としての硫酸水素ナトリウムの存在で加熱によるポリスク
シンイミドの調製手段の提供である。他の本発明の目的は反応で得られたポリス
クシンイミドを加水分解してポリアスパラギン酸及びポリアスパラギン酸塩を調
製する手段を提供することである。さらに他の本発明の目的は高い分子量のポリ
スクシンイミド、ポリアスパラギン酸及びポリアスパラギン酸塩を提供すること
である。また、他の本発明の目的は色合いの淡いポリスクシンイミド、ポリアス
パラギン酸及びポリアスパラギン酸塩を提供することである。さらに本発明の目
的は燐又は燐を含む化合物で汚染されていないポリアスパラギン酸の提供である
。さらに他の本発明の目的は中間の単離工程の必要性がなく、L−アスパラギン
酸の製造に触媒作用を及ぼす固定容器又は固定酵素カラムの流出液から直接ポリ
アスパラギン酸を製造する手段の提供である。具体例の詳細な説明
実施例1.L−アスパラギン酸の220℃での熱重合
L−アスパラギン酸を220℃で20分間激しく攪拌し
、ピンク色粉末状のポリスクシンイミドを得た。この固体を水酸化ナトリウム水
溶液を用いて60−70℃でスラリー状にした。得られた赤茶色で澄んだポリア
スパラギン酸ナトリウム溶液をゲルパーミッションクロマトグラフィー(GPC
)分析に供した。
GPCは1.5×14cmSEPHADEX G−75
NJ社の登録商標、クロマトグラフィー溶媒用無細孔品)、蒸留水4L中NaH2
PO45.5g及びNa2HPO45.7gを含む移動相、0.5mL/分の流速
並に220nmの検出条件で行われた。これらの条件の下で重合体の保持時間は
33分であった。
実施例2.マレイン酸モノアンモニウムの250℃での熱重合
無水マレイン酸を水に添加してマレイン酸を調製し、1当量のアンモニアを加
えてマレイン酸モノアンモニウム水溶液のスラリーを調製した。このスラリーを
250℃で20分間激しく攪拌し水に不溶性のピンクがかった淡褐色の脆い粉末
状のポリスクシンイミドを得た。この固体を水酸化ナトリウム水溶液に溶解し、
赤茶色で澄んだポリアスパラギン酸ナリウム溶液を得た。GPCは実施例1と同
条件で行い、重合体の保持時間は38分であった。
実施例3.L−アスパラギン酸の260−265℃、30%H3PO4濃度での熱
重合
L−アスパラギン酸をアスパラギン酸重量と85%H3PO4重量との比7:3
でスラリーとし、260−265℃で30分間反応容器付攪拌翼で攪拌し、ピン
ク色粉末状のポリスクシンイミドを得た。この固体を1当量の水酸化ナトリウム
水溶液を用いてスラリー状にし、ポリスクシンイミドが溶解し、水溶性ポリアス
パラギン酸ナリウムが形成されるまで60−70℃に維持した。得られた赤茶色
で澄んだポリアスパラギン酸ナトリウム溶液をGPC分析に供し、GPCは実施
例1と同条件で行い、重合体の保持時間は25.5分であった。
実施例4.L−アスパラギン酸の260−265℃、30%H3PO4濃度での熱
重合
L−アスパラギン酸をアスパラギン酸重量と85%H3PO4重量との比7:3
でスラリーとし、260−265℃で10分間攪拌しながら加熱し、ピンク色粉
末状のポリスクシンイミドを得た。この固体を水酸化ナトリウム水溶液を用いて
60−70℃でスラリー状にした。得られた赤茶色で澄んだポリアスパラギン酸
ナトリウム溶液をGPC分析に供し、GPCは実施例1と同条件で行い、重合体
の保持時間は26分であった。
実施例5.L−アスパラギン酸の230−235℃、25%H3PO4濃度での熱
重合
L−アスパラギン酸を85%H3PO4を用いて75:25の比でスラリーとし
、230−235℃で30分間ニ
ーダー機で攪拌しながら加熱し、ピンク色粉末状のポリスクシンイミドを得た。
この固体を水酸化ナトリウム水溶液を用いて60−70℃でスラリー状にした。
得られた赤茶色で澄んだポリアスパラギン酸ナトリウム溶液をGPC分析に供し
、GPCは実施例1と同条件で行い、重合体の保持時間は26分であった。
実施例6.L−アスパラギン酸の260−265℃、20%H3PO4濃度での熱
重合
L−アスパラギン酸を85%H3PO4を用いて8:2の比でスラリーとし、2
60−265℃で10分間攪拌しながら加熱し、ピンク色粉末状のポリスクシン
イミドを得た。この固体を水酸化ナトリウム水溶液を用いて60−70℃でスラ
リー状にした。得られた赤茶色で澄んだポリアスパラギン酸ナトリウム溶液をG
PC分析に供し、GPCは実施例1と同条件で行い、重合体の保持時間は27分
であった。
実施例7.L−アスパラギン酸の150−210℃、16%H3PO4濃度での熱
重合
L−アスパラギン酸を85%H3PO4を用いて84:16の比でスラリーとし
、150−210℃で4時間攪拌しながら加熱し、ピンク色粉末状のポリスクシ
ンイミドを得た。この固体を水酸化ナトリウム水溶液を用いて60−70℃でス
ラリー状にした。得られた赤茶色で澄んだポリアスパラギン酸ナトリウム溶液を
GPC分析に供し、GP
Cは実施例1と同条件で行い、重合体の保持時間は27分であった。
実施例8.L−アスパラギン酸の200−235℃、12.8%H2SO4濃度で
の熱重合
L−アスパラギン酸を98%H2SO4を用いて87.2:12.8の比でスラ
リーとし、200−235℃で20分間攪拌しながら加熱し、ピンク色粉末状の
ポリスクシンイミドを得た。この固体を水酸化ナトリウム水溶液を用いて60−
70℃でスラリー状にした。得られた赤茶色で澄んだポリアスパラギン酸ナトリ
ウム溶液をGPC分析に供し、GPCは実施例1と同条件で行い、重合体の保持
時間は33.5分であった。
実施例9.L−アスパラギン酸の230−235℃、50%H2SO4濃度での熱
重合
L−アスパラギン酸を98%H2SO4を用いて1:1のモル比でスラリーとし
、190−205℃で30分間攪拌しながら加熱し、極く少量のポリスクシンイ
ミドを含む水溶性で黒色の生成物を得た。
実施例10.L−アスパラギン酸の260−265℃、50%NaHSO4濃度
での熱重合
L−アスパラギン酸をNaHSO4を用いて1:1のモル比でスラリーとし、
260−265℃で30分間攪拌しながら加熱し、ピンク色粉末状のポリスクシ
ンイミドを得た。この固体を水酸化ナトリウム水溶液を用いて60−7
0℃でスラリー状にした。得られた赤茶色で澄んだポリアスパラギン酸ナトリウ
ム溶液をGPC分析に供し、GPCは実施例1と同条件で行い、重合体の保持時
間は27.5分であった。
実施例11.L−アスパラギン酸の230−235℃、50%NaHSO4濃度
での熱重合
20mLの水中、L−アスパラギン酸(6.7g,0.05モル)をNaHS
O4(7.0g,0.05モル)を用いて1:1のモル比でスラリーとし、23
0−235℃で13分間ロータリーエバポレーター中で回転させながら加熱し、
11.6gの白色、半固体を得た。この半固体の1.0gを40%水酸化ナトリ
ウム水溶液の1mLを用いてスラリー状にした。得られた淡黄色で澄んだポリア
スパラギン酸ナトリウム溶液をGPC分析に供し、GPCは実施例1と同条件で
行い、重合体の保持時間は35分であった。
残量の10.6gを230−235℃で10分間回転させながら加熱し、9.
9gの淡褐色の固体を得た。このうち1.0gを水1g中、40%水酸化ナトリ
ウム水溶液の1gを含む溶液に溶解し、茶色で澄んだ溶液を得た。この溶液をG
PC分析に供し、GPCは実施例1と同条件で行い、中心がポリアスパラギン酸
ナトリウムの幅の広いピークを示し、保持時間は29分であった。残量の8.9
gを230−235℃で10分間回転させながら加熱し、8.
8gの淡褐色の固体を得た。このうち1.0gを40%水酸化ナトリウム水溶液
の1gに溶解し、茶色で澄んだ溶液を得た。この溶液をGPC分析に供し、GP
Cは実施例1と同条件で行い、中心がポリアスパラギン酸ナトリウムの幅の広い
ピークを示し、保持時間は26分であった。30%H2O2溶液の0.1gを添加
すると淡黄色の澄んだ溶液となったが、そのGPCは変わらなかった。
実施例12.酵素カラム製造流でのL−アスパラギン酸への転換
pH8.5で1.5Mのフマル酸アンモニウム溶液を固定アスパルターゼを含
む酵素カラム又は酵素アスパルターゼを含む微生物用容器を通過させ、1.5M
のL−アスパラギン酸及び1.7Mのアンモニアからなる溶液を得た。これらの
比例成分を含む溶液は酵素カラム流出液の処理効果を試験するのに使われること
もできる。Caltonによると、フマル酸アンモニウムの他の水準のものもL
−アスパラギン酸を調製するのに使用可能である(”Preparation of L-Asparti
c Acid”,Biocatalytic Production of Amin
o Acids&Derivatives,Hanser,Munich,19
92)。
L−アスパラギン酸10.0g(0.0752モル)、NH31.44g(0
.08モル)及び水89gを含む溶液に97%NaOH3.1g(0.075モ
ル)を添加し
、溶液を調製した。この溶液を常圧で蒸発させて濃縮し、pH7.5でNH3臭
のない27gの澄んだ溶液を得た。H2SO4水溶液(98%、水20g中7.5
g)を添加し、得られた白い固体スラリーを260−265℃で30分間攪拌、
加熱し、15.8gの淡褐色の固体を得た。この反応の理論的収量は16.3g
である。このうち7.9gを水15mL中NaOH3gの溶液に溶解し、pH1
0.5で澄んだ薄茶色の溶液を得、GPC分析に供し、GPCは実施例1と同条
件で行い、保持時間は28分であった。
実施例13.酵素カラム製造流でのL−アスパラギン酸への転換
固定化容器カラムからの人工流出液はL−アスパラギン酸10.0g(0.0
752モル)、NH31.36g(0.08モル)及び水50gを含む溶液に調
製されていた(米国特許明細書第4,436,813号に準拠)。溶液をNa2
CO34.0g(0.075当量)で処理し、塩基性にした。得られた溶液(p
H10)を昇温により蒸発させて濃縮し、過剰アンモニアの除去されたpH7.
0でNH3臭のない25mLの澄んだ溶液を得た。H2SO4(98%、7.4g
)を添加(pHを1に下げ、硫酸水素ナトリウム0.075当量を生成)した。
得られた白い固体スラリーを260−265℃で30分間激しく攪拌しながら加
熱し、ポリスクシンイミド(14.8gの淡褐色の固体)を得た。このうち1.
0gを水1mL中40%Na
OH1gの溶液に溶解し、ポリアスパラギン酸ナトリウム水溶液を得た。GPC
分析に供し、GPCは実施例1と同条件で行い、保持時間は28.5分であった
。
残量の13.8gのポリスクシンイミドを260−265℃で10分間攪拌し
ながら加熱し、13.6gの淡褐色の固体を得た。このうち1.0gを水1g中
、40%水酸化ナトリウム水溶液の1gを含む溶液に溶解し、茶色で澄んだ溶液
を得た。この溶液をGPC分析に供し、GPCは実施例1と同条件で行い、中心
の幅の広いピークを示し、保持時間は27分であった。30%H2O2溶液の0.
15gを添加すると淡黄色の澄んだ溶液となったが、そのGPCは変わらなかっ
た。
残量の12.6gを260−265℃で10分間攪拌しながら加熱し、12.
1gの淡褐色の固体を得た。このうち1.0gを水1g中40%水酸化ナトリウ
ム水溶液の1gを含む溶液に溶解し、茶色で澄んだ溶液を得た。この溶液をGP
C分析に供し、GPCは実施例1と同条件で行い、中心の幅の広いピークを示し
、保持時間は27分であった。
実施例14.L−アスパラギン酸及びNaHSO4の260−265℃での熱重
合
水20mL中L−アスパラギン酸6.7g(0.05モル)及びNaHSO4
・H2O14g(0.01モル)のスラリーを、塩浴中260−265℃で2分
間回転させな
がら加熱して水を除去し、白色固体残さを260−265℃で5分間回転させな
がら加熱した。固体を室温に冷却し、微粉砕し、さらに260−265℃で5分
間加熱して17.1g(理論16.8g)の淡褐色の固体を得た。このうち1.
0gを水1g中40%水酸化ナトリウム水溶液の1gを含む溶液に溶解し、茶色
で澄んだ溶液を得た。この溶液のGPCは実施例1と同条件で行い、中心の幅の
広いピークを示し、保持時間は32分であった。
残量の16.1gを260−265℃で10分間攪拌しながら加熱し、15.
2gの淡褐色の固体を得た。このうち1.0gを水1g中40%水酸化ナトリウ
ム水溶液の1gを含む溶液に溶解し、茶色で澄んだ溶液を得た。この溶液をGP
C分析に供し、GPCは実施例1と同条件で行い、中心の幅の広いピークを示し
、保持時間は26.5分であった。
残量の14.2gを260−265℃で10分間攪拌しながら加熱し14.0
gの薄い茶色の固体を得た。このうち1.0gを水1g中40%水酸化ナトリウ
ム水溶液の1gを含む溶液に溶解し、茶色で澄んだ溶液を得た。この溶液のGP
Cは実施例1と同条件で行い、中心の幅の広いピークを示し、保持時間は26.
0分であった。
実施例15.L−アスパラギン酸及びNaHSO4の190−210℃での熱重
合
水2.81ポンド中L−アスパラギン酸3.76ポンド
(12.8モル)及び硫酸水素ナトリウム3.43ポンド(12.9モル)のス
ラリー水溶液10ポンドを、200−225℃に加熱された反応容器中に充填し
た。このスラリーを反応容器中の翼で攪拌しながら180分間加熱し、90、1
20及び180分で試料を採取した。最初30分間で反応体は白色の半固体状の
ペーストとなり、その間の温度は100−160℃であった。次の30分間で反
応体は粘凋な半固体状の溶融体に変わり、温度は190℃に上昇した。この時点
で溶融体はもろい固体に変わり、反応容器の翼で速やかに微粉砕されて白い粉末
となった。粉末を反応容器中で攪拌を続けると温度は210℃に上昇した。生成
したポリスクシンイミド及びNaHSO4の重量は5.58ポンド(理論6.1
6ポンドの95%)であった。GPC用として生成物の1.0gを水1g中40
%水酸化ナトリウム水溶液の0.9gを含む溶液に溶解し、ポリアスパラギン酸
ナトリウム及び硫酸水素ナトリウムの茶色で澄んだ溶液を得た。この溶液のGP
Cは実施例1と同条件で行い、中心の幅の広いピークを示し、90分採取試料の
保持時間は26.5分であった。ピークは120分のものでは26分にシフトし
、180分のものでは変化はなく分子量はそのままであった。
ポリスクシンイミドからNaHSO4を洗除するために、ポリスクシンイミド
及びNaHSO4混合物50gを水50mLを用い90−95℃で30分間スラ
リー状態を維
持した。スラリーをワットマン#1濾紙を用いて濾過した。固体湿潤ケーキを水
15mLを用いてすすぎ、さらにその操作を1回繰り返した。固体を集めてすす
ぎ、得られたケーキを65℃で12時間乾燥し、実質的に純粋なポリスクシンイ
ミドである22.4g(NaHSO4が無水ピロ硫酸塩として存在する場合ポリ
スクシンイミドの理論的収量は22.2g、NaHSO4が1水和物として存在
する場合のそれは23.3g)のオフホワイトの粉末を得た。分析による残さ灰
分は0.065%以下で、純度試験の測定限界値を示した。
上記調製のNaHSO4を含まないポリスクシンイミド5.0gを15gの水
を用いて95−100℃でスラリーにした。これに2.5gのNa2CO3を15
分かけて添加した。この時点でさらに4.7gのポリスクシンイミドを添加した
(合計9.7g、0.1ホルムラ重量)。さらに2.75gのNa2CO3を小分
けして15分かけて添加し、よく攪拌して95-100℃でスラリーにした。溶
液をさらに30分攪拌し、pH9.5の茶色で澄んだ溶液を得た。過酸化水素(
0.1g、30%)を60−70℃で添加して、ポリアスパラギン酸ナトリウム
を脱色した結果、澄んだ茶色が澄んだ黄色になった。GPCは実施例1と同条件
で行い、中心がポリアスパラギン酸ナトリウムの幅の広いピークを示し、保持時
間は26分であった。
実施例16.L−アスパラギン酸及びNaHSO4の種々
の比率及び温度での熱重合
ポリスクシンイミド及びポリアスパラギン酸ナトリウムを時間、温度、L−ア
スパラギン酸(L−asp)の量、NaHSO4の量及び試料採取時間(加熱温
度)を表1に示された条件で、実施例15に準拠の方法で行って調製した。生成
したポリスクシンイミドを実施例15と同様に加水分解し、GPC測定を行った
。生成したポリスクシンイミドはオフホワイト色で300−305℃で処理する
と、ポリスクシンイミドの色は僅かに黒ずんだ。
表1
*1:L−アスパラギン酸*2
:加熱時間(分)
得られたデータを表1に示すが、硫酸水素ナトリウムの触媒効果は5%添加で
出はじめ、同じ加熱時間で比較するとGPC保持時間が僅かに減少しており、こ
の減少は重合度が僅かに増加したことを示している。L−アスパラギン酸及び硫
酸水素ナトリウムの加熱時間を変えると分子量も変わり、加熱時間の変化により
分子量を調節可能である。色は加熱時間より加熱温度に大きく影響され、その温
度でポリスクシンイミドの分子量は最大に達する。
実施例17.150−180℃のオーブン中におけるNaHSO4触媒によるL
−アスパラギン酸及の熱重合
水100g中、L−アスパラギン酸133g(1モル)及びNaHSO412
0g(1モル)のスラリーを150−180℃のオーブン中に置かれたガラス槽
に1/4インチ厚の層になるように充填した。試料(1g)を表2に示す時間で
採取した。8時間後211.3g(採取試料量を補正、理論の97.4%)の生
成物を得た。各試料を水2g及び40%水酸化ナトリウム0.9gで溶解して、
ポリアスパラギン酸ナトリウム溶液を得、GPC分析に供した。
表2
表2により、薄層の反応体は激しく攪拌したものと同じく縮合していること及
び処理する加熱時間により分子量及び色合いが調節可能であることがわかる。
実施例18.NaHSO4を含むポリスクシンイミドのNa2CO3による加水分
解
L−アスパラギン酸及び当量のNaHSO4を220℃で30分間ニーダー中
で激しく攪拌して得られたポリスクシンイミド50gを水150g、95℃でス
ラリー状にし、Na2CO3の小分けしたものをCO2の発生を伴いながら45分
かけて加えた。90℃で数時間攪拌後澄んだ淡褐色の溶液を得たが、必要なNa2
CO3は32gであった。30%過酸化水素0.5gを加えると澄んだ黄色の溶
液になった。GPC分析は26.5分の保持時間を示した。
実施例19.NaH2PO4触媒によるL−アスパラギン酸の熱重合
水20g中、L−アスパラギン酸6.7g(0.05モル)及びNaH2PO4
・H206.9g(0.05モル
)のスラリーを265℃、30分間回転させながら加熱した。各試料(1g、を
10)20及び30分経過で採取した。30分後試料採取分を補正して10.6
g(理論10.8g)の薄い淡褐色の粉末を得た。試料を加水分解し、実施例1
と同条件でGPC測定した。30分試料は35分ににピークを示し、色はオレン
ジでNaH2PO4はNaHSO4触媒ほど効果的でないことが証明された。
実施例20.過剰の塩基及びNaHSO4の添加
L−アスパラギン酸10.0g(0.075モル)、NH31.40g(0.
08モル)及び水50gを含む固定化容器カラム人工流出液をNaOH6.0g
(0.15当量)と混合した。得られた溶液を昇温エバポレーターで濃縮し、過
剰NH3を除去して27mLの溶液を得た。この溶液にH2SO4(98%、水1
5mL中14.8g)を徐々に加えた。得られた白い固体スラリーを260−2
65℃で30分間激しく攪拌し、ポリスクシンイミドを含む25.2gのピンク
-淡褐色粉末を得た。1.0gを水1mL中40%水酸化ナトリウム水溶液の1
gを含む溶液に溶解し、ポリアスパラギン酸ナトリウム水溶液を得た。この溶液
のGPCは実施例1と同条件で行い、保持時間は26分を得、分子量は約10,
000であった。
実施例21.アスパラギン酸流と低水準NaHSO4との反応
NaOHの量を3.0g(0.075モル)及びH2S
O4量を5.5g(0.056モル)に減少したことを除いて実施例20の条件
が繰返された。得られた熱重合生成物の量は13.4gで、ポリスクシンイミド
を含む淡褐色の固体であった。
この1.0gを水1.0mL中40%水酸化ナトリウム水溶液の1gを含む溶
液に溶解し、得られたポリアスパラギン酸ナトリウムを含む溶液は澄んだ茶色で
あった。GPCは中心の幅の広いピークを示し、保持時間は27分で、分子量は
7,000−10,000であった。
ここに記載された実施例により本発明が限定されるものでないことは明白であ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE,
DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L
U,MC,NL,PT,SE),AU,CA,JP,K
R
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.a)アスパラギン酸アンモニウム水溶液の製造に、フマル酸アンモニウム水 溶液をアスパルターゼを含む固定化容器床で処理し、 b)蒸発による前記アスパラギン酸アンモニウム水溶液中のアンモニウムイ オンの除去に水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化 カリウム、炭酸水素カリウム及び炭酸カリウムからなる塩基の群から選択された 塩基の十分な量を該水溶液に添加し、 c)蒸発により前記水溶液の容積を減少させ、かつ該水溶液中に含まれてい るアンモニアを除去し、 d)前記水溶液をアスパラギン酸及び硫酸水素ナトリウム混合水溶液の製造 に十分な量の硫酸で酸性化し、 e)反応容器中の前記混合水溶液を110乃至300℃の温度で、少なくと も60%のアスパラギン酸をポリスクシンイミドへの転換に十分な時間、混合、 加熱し、 f)ポリアスパラギン酸塩溶液の調製に、前記ポリスクシンイミドを水酸化 ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化アンモニウム、アン モニア、水酸化カリウム、炭酸カリウム及び炭酸水素カリウムからなる塩基の群 から選択された塩基で加水分解することを特徴とするポリアスパラギン酸塩の製 造方法。 2.工程e)の後及び工程f)の前で、前記硫酸水素ナト リウム除去のため、前記ポリスクシンイミドを水で洗うことを特徴とする請求項 1記載の製法。 3.工程g)に、脱色のため、前記ポリアスパラギン酸塩溶液に過酸化水素を添 加する工程を含むことを特徴とする請求項1記載の製法。 4.a)アスパラギン酸アンモニウム水溶液の製造に、フマル酸アンモニウム水 溶液をアスパルターゼを含む固定化容器床で処理し、 b)蒸発による前記アスパラギン酸アンモニウム水溶液中のアンモニウムイ オンの除去に水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化 カリウム、炭酸水素カリウム及び炭酸カリウムからなる塩基の群から選択された 該塩基の十分な量を該水溶液に添加し、 c)蒸発により前記水溶液の容積を減少させ、かつ該水溶液中に含まれてい るアンモニアを除去し、 d)前記水溶液をアスパラギン酸及び硫酸水素ナトリウム混合水溶液の製造 に十分な量の硫酸で酸性化し、 e)反応容器中の前記混合水溶液を110乃至300℃の温度で、少なくと も60%のアスパラギン酸をポリスクシンイミドへの転換に十分なな時間、混合 、加熱を含むことを特徴とするポリスクシンイミドの製造方法。 5.工程e)の後及び工程f)の前で、前記硫酸水素ナトリウムの除去のため、 前記ポリスクシンイミドを水で洗うことを特徴とする請求項5記載の製法。 6.工程e)に、脱色のため、前記ポリスクシンイミドの混合物に過酸化水素を 添加する工程を含むことを特徴とする請求項5記載の製法。
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US08/559,049 US5610264A (en) | 1995-11-16 | 1995-11-16 | Continuous process for polyaspartic acid synthesis |
US08/559,049 | 1995-11-16 | ||
US08/724,417 | 1996-10-01 | ||
US08/724,417 US5688904A (en) | 1995-11-16 | 1996-10-01 | Polyaspartic acid catalysis |
PCT/US1996/016951 WO1997018249A1 (en) | 1995-11-16 | 1996-10-23 | Continuous process for polyaspartic acid synthesis |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001509181A true JP2001509181A (ja) | 2001-07-10 |
Family
ID=27071940
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51884797A Pending JP2001509181A (ja) | 1995-11-16 | 1996-10-23 | ポリアスパラギン酸の連続的合成方法 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5688904A (ja) |
EP (1) | EP0861274A4 (ja) |
JP (1) | JP2001509181A (ja) |
KR (1) | KR19990067605A (ja) |
AU (1) | AU7468296A (ja) |
CA (1) | CA2237778A1 (ja) |
WO (1) | WO1997018249A1 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IL119414A (en) * | 1996-10-13 | 2000-08-31 | Amylum Nv | Process for the production of aspartic acid condensate |
US6136950A (en) * | 1997-09-23 | 2000-10-24 | Mbt Holding Ag | Highly efficient cement dispersants |
EP0974613A3 (en) * | 1998-07-23 | 2000-06-28 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Method for production of succinimide type polymer and aspartic acid type polymer |
DE69907378T2 (de) * | 1998-11-24 | 2004-04-01 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Verfahren zum Herstellen und zum Giessen eines Polysuccinimid-Polymers oder -Copolymers |
US20030230407A1 (en) * | 2002-06-13 | 2003-12-18 | Vijn Jan Pieter | Cementing subterranean zones using cement compositions containing biodegradable dispersants |
GB0407306D0 (en) * | 2004-03-31 | 2004-05-05 | Boots Co Plc | Improvements relating to oral care compositions |
CN107903395B (zh) * | 2017-11-27 | 2020-06-05 | 山东远联化工股份有限公司 | 一种催化水解制备聚天冬氨酸的方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4732851A (en) * | 1982-03-16 | 1988-03-22 | Purification Engineering, Inc. | Immobilization of cells with a polyazetidine prepolymer |
US4436813A (en) * | 1982-03-16 | 1984-03-13 | Purification Engineering, Inc. | Immobilized microbial cell composition for making L-aspartic acid |
US5315010A (en) * | 1991-02-22 | 1994-05-24 | Donlar Corporation | Polyaspartic acid manufacture |
US5292864A (en) * | 1992-08-07 | 1994-03-08 | Srchem Incorporated | Decolorizing polyaspartic acid polymers |
US5373088A (en) * | 1992-09-18 | 1994-12-13 | Donlar Corporation | Production of polyaspartic acid from maleic acid and ammonia |
EP0612784B1 (de) * | 1993-02-22 | 1998-11-11 | Bayer Ag | Verfahren zur Herstellung von Polysuccinimid und Polyasparaginsäure |
DE4322410A1 (de) * | 1993-07-06 | 1995-01-12 | Bayer Ag | Verfahren zur Herstellung von Polysuccinimid und Polyasparaginsäure |
US5457176A (en) * | 1993-09-21 | 1995-10-10 | Rohm And Haas Company | Acid catalyzed process for preparing amino acid polymers |
-
1996
- 1996-10-01 US US08/724,417 patent/US5688904A/en not_active Expired - Fee Related
- 1996-10-23 KR KR1019980703632A patent/KR19990067605A/ko not_active Application Discontinuation
- 1996-10-23 CA CA002237778A patent/CA2237778A1/en not_active Abandoned
- 1996-10-23 AU AU74682/96A patent/AU7468296A/en not_active Abandoned
- 1996-10-23 JP JP51884797A patent/JP2001509181A/ja active Pending
- 1996-10-23 EP EP96936865A patent/EP0861274A4/en not_active Withdrawn
- 1996-10-23 WO PCT/US1996/016951 patent/WO1997018249A1/en not_active Application Discontinuation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
WO1997018249A1 (en) | 1997-05-22 |
EP0861274A1 (en) | 1998-09-02 |
KR19990067605A (ko) | 1999-08-25 |
EP0861274A4 (en) | 1998-10-28 |
CA2237778A1 (en) | 1997-05-22 |
US5688904A (en) | 1997-11-18 |
AU7468296A (en) | 1997-06-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3220152B2 (ja) | 高温反応によるポリアスパラギン酸の塩類 | |
US5536813A (en) | Detersive polyanhydroaspartic acids and biodegradable hydrolysates thereof | |
US5747635A (en) | Modified polyaspartic acids, preparation thereof and use thereof | |
JP2837818B2 (ja) | ポリイミド又はその生物分解性ポリペプチド加水分解生成物の製造方法 | |
KR20040030916A (ko) | 이미드-함유 폴리아미노산을 제조하기 위한 공단량체조성물 | |
US5610264A (en) | Continuous process for polyaspartic acid synthesis | |
JP2001509181A (ja) | ポリアスパラギン酸の連続的合成方法 | |
JP3471808B2 (ja) | ポリアスパラギン酸の製造法 | |
US5688903A (en) | Process for the preparation of polycondensates of amino acids and the biodegradable polypeptide hydrolysates thereof, and their use in detergent compositions | |
US5449748A (en) | Preparation of anhydropolyamino acids at temperatures of 350° C. or above | |
US5470942A (en) | Preparation of anhydropolyamino acids | |
US5888959A (en) | Preparation of polycondensates of aspartic acid and use of the polycondensates | |
WO1996019524A1 (fr) | Acide polyaspartique ou sel d'acide polyaspartique et procede de fabrication | |
US7256251B2 (en) | Methods of synthesis of polymers and copolymers from natural products | |
JPH09165447A (ja) | ポリアスパラギン酸共重合体及びその製造方法 | |
US5886137A (en) | Preparation of salts of polyaspartic acid and their use in detergents and cleaners | |
US5936121A (en) | Polymers of aspartic acid with sequestering activity process for their preparation and use thereof | |
JPH1036505A (ja) | 変性ポリアスパラギン酸の製造方法及び水処理剤 | |
JPH0931195A (ja) | スクシンイミド系重合体およびアスパラギン酸系重合体の製造方法 | |
CA2127842A1 (en) | Production of polysuccinimide by thermal polymerization of fumaramic acid | |
JPH11221596A (ja) | 水処理剤 | |
JPH11286546A (ja) | ポリアスパラギン酸またはその塩の製造法 | |
AU2003234141A1 (en) | Synthesis and applications of polymaleimide | |
JPH11147953A (ja) | 色調の優れたポリアスパラギン酸及びその製造方法 | |
JPH10120780A (ja) | アミン変性ポリアスパラギン酸又はその塩、及びその製造方法 |