JP2001509120A - ストレージ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 紙を巻いて紙リール(４)を形成する巻取り機(３)用の空の巻芯(２)のためのストレージ装置(１)であって、ストレージ装置(１)は、供給ランプ(１４)と、頂部(３８)、底部(３９)、及び供給ランプ(１４)に面する前側(２０)、後側(２１)、２つの側(２２，２３)からなる４つの垂直側(２０)とを備えたコンテナ(１８)を有し、４つの側(２０，２１，２２，２３)はそれらの間に空の巻芯(２)用の空間を構成し、コンテナ(１８)は又、上入口開口(２４)と、供給ランプ(１４)の上流端に関連した下出口開口(２５)とを有する、ストレージ装置(１)を提供する。本発明によれば、複数の下方傾斜平面(２６)が、コンテナ(１８)内で一つの傾斜平面が他の傾斜平面の下になるように配列され、且つ交互に前側(２０)及び後側(２１)から差し向けられ、各々の傾斜平面(２６)は隣接した後側(２１)又は前側(２０)から所定距離に配置された下流端を有して、それらの間に開口を設け、その結果、上流の傾斜平面(２９)から転がり落ちる各々の空の巻芯(２)は入口開口(２４)から出口以降(２５)への連続経路における次の傾斜平面(２６)に自由に続く。スタンド(１６)は又、充填ステーションへのコンテナ(１８)の運搬を可能にするためにコンテナ(１８)が供給ランプ(１４)と関連して交換可能に配列されたスタンドテーブル(１７)を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 ストレージ装置 本発明は、紙を連続ウエブをなして製造する抄紙機における巻取り機用の空の 巻芯のためのストレージ装置に関し、連続ウエブは巻取り機の空の巻芯に巻かれ て紙リールを形成し、ストレージ装置は空の巻芯用のコンテナを含むスタンドと 、コンテナからの空の巻芯用の供給ランプとを有し、コンテナは頂部と、底部と 、互いに向い合って対をなして配列され且つ供給ランプに面する前側、供給ラン プから遠ざかる後側、及びランプの供給方向に配列された２つの平行な側からな る４つの好ましくは垂直の側とを有し、該４つの側はそれらの間に空の巻芯用の 空間を構成し、コンテナは又、上入口開口と、供給ランプの上流端と関連した下 出口開口とを有する。 抄紙機で製造された連続ウエブを仕上り紙リールに巻くための２つの異なる方 法のうちの１つが、一般的には、巻取り機に使用される巻取りドラムの型式に応 じて巻取り機に使用される。第１の方法は、巻芯なし紙リールの生産用の、巻芯 シャフトとも呼ばれる空の巻取りドラムを使用し、第２の変形例では、中空の巻 芯が好ましくはボール紙の非変形円筒形スリーブ形態で前記巻取りドラムに付け られる。後者の場合、巻芯は、通常、水ガラスのような適当なバインダーで積層 にされた巻紙の多層壁で作られたチューブからなる。紙リールにされる空の巻芯 のこの範疇については、直径が、一般的には、約４０乃至５０cmに達する。 巻取り開始時、紙ウエブは、通常、接着剤ストリップ又はテープを使って巻芯 に固着される。紙リールの連続生産を達成するために、新しい巻取りドラムには 、空の巻芯が巻芯シャフトストックとしても既知である或る型式のストアから絶 えず供給される。このストックは、好ましくは、巻取り機の上流端の表面巻取り ドラムに近接して且つ省スペースのために巻取り機の生産ラインのすぐ上の適当 なレベルに配列される。次いで、巻芯付き巻取りドラムが巻取り機によって使い 果されるとき、ストックは連続的に補充されなければならない。これは、巻取り ド ラムをシャフト引き抜きステーションで引き出し手段の形態をなす剪断部材を用 いてフィードバックステーションの仕上り紙リールの巻芯の外に引出し又は押出 し、その後、巻取りドラムを新しい空の巻芯に以下に説明する仕方で挿入するこ とによってなされる。紙リールの扱いにくさの観点から、剪断部材は、通常、巻 取り機のリール取扱い部分の駆動側のすぐ下流に且つそこのすぐそばに、即ち、 巻芯が供給される側に配列され、その結果、仕上りリールがリール取扱い部分に 設けられた搬送装置、例えば滑りキャリッジ又はコンベヤベルトによって処理さ れるとき、巻取りドラムは戻され、一般的には或る型式の二次加工設備である次 の作業ステーションへ取出される。ここで、紙の巻芯も紙リールから回収され、 巻芯は或る形態の運搬コンテナからなる中間ストアに配置され、その結果、巻芯 は又、紙リールの生産に戻り巻芯として再使用される。次いで、戻り巻芯はこの 中間ストアから手で或いは作業車を使用して空の巻芯用のストレージ装置に運ば れ、巻芯はストレージ装置で運搬コンテナから供給ランプに直接移されるか、供 給ランプの上流側に設置された或る形態の巻芯用のほぼ垂直なストレージコンテ ナ、即ち巻芯ストックの中へ移されるかのいずれかである。新しい空の巻芯用の ストレージ装置は、一般的には、フィードバックステーションと関連して生産ラ インの端に配置され、かくして、上述した作業車に容易に接近可能である。スト レージ装置の供給ランプの下流端で、空の巻芯は一つずつ紙ウエブの幅に相当す る幅になるまで巻取り機の２つのスタンド部の間に配列された昇降テーブルに供 給され、その後、最も最近引き抜かれた巻取りドラムは上述した剪断装置によっ て空の巻芯に再び導入され、かくして、巻取りの準備が整った巻取りドラムを形 成する。次いで、仕上り巻取りドラムは上述したリールストックに移動され、そ の結果、工程は再び始動することができ、かくして、連続的に進行する。 主として、それをもっと簡単な仕方で取扱うことができる細い寸法の短い巻芯 に巻取るためのその他の型式の材料ウエブ巻取り設備では、新しい巻芯を戻り巻 芯と組み合わせて巻取りドラムを形成する特殊な作業ステーションを配列するこ とが既知である。取扱い工程中に損傷した戻り巻芯を設備に属する継ぎ装置で先 ず補修する。即ち、継ぎ装置のところで、巻芯の損傷部分を切断し、そして残っ ているピースを互いに接合して新しい完全な巻芯を形成する。 しかしながら、紙巻取り機で生産される極端に重く扱いにくい紙リールにされ るようになっている空の巻芯については、そのような方法は、巻芯の極端に大き な寸法と重さのためにうまく機能しない。手で容易に供給できないこれらの巻芯 の取扱いを容易にするために、作業車又はその他の作業工具が必要とされる。そ の時、主要な課題は、どのようにしてこの作業車が多数の戻り巻芯を、損傷させ ることなく移動させることができるかにある。 巻芯ストアのマガジン又はコンテナを充填するとき、座屈、裂けた端等のよう な損傷を紙の巻芯に生じさせ、巻芯を使用不能にすることがある。もしそのよう な損傷した巻芯が検出されなければ、最悪の場合、損傷した巻芯を取出すために 巻取り機を停止させなければならないので、直接の結果は、比較的高価な生産停 止である。これを避けるために、各巻芯を注意深く検査しなければならず、これ は骨の折れる工程である。巻芯が曲って着地し、コンテナに捕らえられた後、又 は、コンテナの開口から供給ランプに搬送されるとき、巻芯は、巻芯が自由に置 かれ且つ１つの巻芯が他の巻芯の上に複雑なごちや混ぜ状態に積重ねられる従来 から既知の巻芯ストア内で押しつけられることもある。或る形態のコンテナが使 用される空の巻芯用のすべての在来のストレージ装置では、コンテナは、或る仕 方のように、巻芯をコンテナの出口開口から一つずつ送り出すように漏斗形にさ れなければならず、従って、コンテナは、そこに貯えられる巻芯の数と関連して 不必要に大きな空間をとる。今日、上述の理由のために、高さ及び容積と関連し てずっと多くの巻芯を入れることができる矩形マガジンを使用することができな い。 その上、従来使用されている巻芯コンテナであれば、二次加工設備で充填され た運搬コンテナを空の巻芯用のストレージ装置に移動させた後、トラックの運転 手は空の巻芯を、運搬コンテナから降ろして前記垂直巻芯ストアの上の供給ラン プの上に或いはストレージ装置の中に手で移さなければならない。運転手は、こ の退屈な作業を行うためにトラックから降りることを余儀なくされ、次いで、コ ンテナの出口ハッチ用アクチュエータを作動させる。コンテナ内に曲って着地し 、かくして、押付けられた空の巻芯の上述した問題により、運転手は、各配送後 、出口ハッチ用アクチュエータを作動させる前に、コンテナの内側の空の巻芯の 位 置を注意深く検査しなければならない。 上で説明した先行技術の１つの例は、スウェーデン特許第SE-C-196 384号の明 細書に示されている二次加工設備であるけれども、これは、巻取り機からくる紙 リールを、例えば、家庭用の紙又はトイレットペーパーのロールに使用される、 前記刊行物に記載されたずっと細い紙の巻芯に巻き戻す巻き戻し装置に適してい るに過ぎない。この刊行物に示されているストレージ装置を、数メートルの直径 及び長さを有する紙リールを作るドラム巻取り機で利用される相当に大きな紙の 巻芯や、手で大量に移動させることができず且つ作業車を使用して運搬しなけれ ばならない巻芯に使用することはできない。 しかしながら、この刊行物に示されている設計物は、漏斗形マガジンに自由に 置かれている巻芯によって生ずる課題を明瞭に図示する。そのような構造は、巻 芯の堆積を防止する振動装置を含まなければならなず、矩形コンテナの代わりに 漏斗形コンテナを使用しなければならないことにより、コンテナの内側の未使用 スペースを大量に生じさせる。 先行技術の他の例は、より小さい巻取りドラムが互いに嵌合され、且つホイー ル上の小コンテナを構成する中間ストア内にスタックの状態に互いに直接上下に のせるように配置され、仕上り巻取りドラムが説明されていない仕方、多分手で 小コンテナから引き出される、米国特許第US-A-4,716,646号に記載された二次加 工設備である。 本発明の目的は、紙が空の巻芯に巻かれて紙リールを形成する抄紙機の巻取り 装置に使用可能な空の巻芯用の改良された、簡単なストレージ装置を提供するこ とにあり、空の巻芯を充填し且つそれをストレージ装置から供給することが大い に改良された。 本発明の他の目的は、自動で空になるストレージ装置を提供することにある。 本発明の第３の目的は、マガジン内での供給中又は供給ランプへの運搬中、空 の巻芯が損傷し、押付けられ、あるいは無理に押し込まれる危険なしに空の巻芯 の供給を確保するマガジンを有するストレージ装置を提供することにある。 本発明の別の目的は、コンテナの容積及び高さとの間のより優れた比率及びそ こに貯えられる空の巻芯の最大数を可能にするストレージ装置を提供することに ある。 本発明の更に別の目的は、内容物を外側から監視又は検査させる空の巻芯用マ ガジンを有するストレージ装置を提供することにある。 最後に、本発明の目的は、トラックを使って且つ運搬中の運転手の一瞥を容易 にする仕方で充填ステーションからストレージ装置に容易に運搬することができ るマガジンを有する空の巻芯用のストレージ装置を提供することにある。 本発明による装置は、複数の下方傾斜平面がコンテナ内で１つの傾斜平面が他 の傾斜平面の下になるように配列され、且つコンテナの前側及び後側から交互に 差し向けられ、各傾斜平面は隣接した後側又は前側から所定距離に配置された下 流端を有して、上流の傾斜平面から転がり落ちる各々の空の巻芯が、空の巻芯を 入口開口から出口開口へ移動させる連続経路内の次の傾斜平面に自由に続くよう に隣接した後側部又は前側部と下流端との間に開口を設け、スタンドは又、コン テナが充填ステーションへのコンテナの運搬を可能にする交換可能な仕方で供給 ランプと関連して配列されるスタンドテーブルを含むことを特徴とする。 従って、本発明のおかげで、トラック、例えばスラット、フォークリフトの運 転手は、少なくとも２つの側から邪魔なしにマガジンコンテナを真っ直ぐ見通す ことができ、かくして、運転手が運転しているところを見ることができる。これ は、以下に説明するような仕方で設計された空の巻芯のためのマガジンにより可 能であり、その結果、マガジンは少なくとも部分的に見通すことができ、これは 、空の巻芯を検査することができる追加の利点ももたらす。 本発明は以下に続く図面を参照して更に詳細に説明される。 図１は、スタンドテーブルの上に配置された交換可能なマガジンバスケットを 有し、且つ空の巻芯用ストアをスタンドテーブルの下流に備えた供給ランプを有 する本発明による空の巻芯のためのストレージ装置の、一つの長い方の側、即ち 駆動側から見た図式的な斜視図である。 図２は、駆動側を示す、図１によるストレージ装置の側面図である。 図３は、長い方の側から見たストレージ装置に連結された巻取り装置のリール 取扱い部分、及び巻取り機の側の仕上り紙リールのための非巻取りステーション を示す既知のストレージ装置の部分の側面図である。 図４は、上流端から見た図１によるストレージ装置の端面図である。 図５は、上方から見た図１によるストレージ装置の図である。 図６は、下流端から見た図１によるストレージ装置の端面図である。 図７は、アクチュエータが突出位置にある非作動位置の、図１によるストレー ジ装置のマガジンバスケット用開口装置の斜視図である。 図８は、前方から見た図７による開口装置の詳細を示す。 図９は、側方から見た図７による開口装置の詳細を示す。 図１０は、アクチュエータが押し込まれた作動位置にある、図７による開口装 置の斜視図である。 図１１は、前方から見た図１０による開口装置の詳細を示す。 図１２は、側方から見た図１０による開口装置の詳細を示す。 図１３は、スペーサ及び変形の単一開口装置を含む交換可能なマガジンバスケ ットの変形の実施形態を示す、図１によるストレージ装置の図式的な斜視図であ る。 図１４は、マガジンバスケットをスタンドテーブルへ設置させるための案内手 段を示す、図１によるストレージ装置のスタンドテーブルの図式的な斜視図であ る。 図１５は、供給ランプの変形の実施形態が出口開口のレベルでコンテナに当接 する、図１によるストレージ装置の側面図を示す。 図１及び図２は、紙を連続紙ウエブをなして製造する抄紙機の、巻取り機３( 図３参照)に使用される非変形で円筒形の空の巻芯２ののためのストレージ装置 １を、それぞれ斜視図及び側面図で図式的に示す。紙リール４が、巻取りドラム ５と、上述した非変形で円筒形の空の巻芯２の形態で巻取りドラム５に付けられ た巻芯とを有する本体上の巻取り機３で連続的に巻かれる。 巻取り機３は、第１及び第２の同一の細長い平行スタンド部７、８を有するス タンド部材６を有し、仕上り紙リール４が、スタンド部７、８に沿って各スタン ド部７、８の上にそれぞれ配置されたレール９上を転がる。巻取り機３の下流端 でリール取扱い部１０が仕上り紙リール４を受継ぎ、それを、図示していない紙 リール４を受ける滑りキャリッジ又はコンベヤのような或る形態の搬送手段に更 に搬送し、該搬送手段は紙リール４を、図示していないストア又は加工設備に運 ぶ。 空の巻芯２が付いた巻取りドラム５を収容する、図示していないドラムストッ クが、図３の巻取り機の上流でスタンド部材６の上に配列される。新しい巻取り ドラム５が、図示していない下降アームによってこのストックから巻取り機３に 降ろされ、紙ウエブを仕上り紙リール４に巻き取る工程が巻取り機３で始まる。 ドラムストックには新しい巻取りドラム５を、ドラムストックの上流に配置さ れた図示していない手段によって充填する。 仕上り紙リール４は運搬装置に倒され、その後、新しい空の巻芯２がストレー ジ装置と関連した供給ランプ１４から昇降テーブル１３に転がり落され、そして 、紙ウエブの必要なウエブ幅を達成するのに十分な数の巻芯２が巻取りドラム５ に付けられた後、巻取りドラム５は再び図示していない仕方でドラムストックに 搬送される。空の巻芯ストック１５が、ランプ１４の各々の長い側に近接して配 列された２つの長い案内板２９間の供給ランプ１４の上に位置する。供給ランプ １４は、空の巻芯２がランプ１４の傾斜平面に沿って自動的に且つ連続的に順々 に確実に転がり落ちるのに十分な傾きが与えられ、次いで、一番下の空の巻芯２ は、以下に説明する仕方で、昇降テーブル１３の上に転がる。 図示した実施形態では又、空の巻芯２が、ランプ１４に集積してしまうことが あるいかなるくずによっても効率的に妨げられないようにするために、ランプ１ ４の上流端から下流端まで延びる１又は２以上のストリップ２８が供給ランプ１ ４に配列される(図６参照)。 シャフトを中心に回転できる分離装置３０が供給ランプ１４の下流端にあり( 図２参照)、分離装置３０はアクチュエータ３４によって前記シャフトを中心に 回転でき、スポークのような１又は２以上の突起３１を含む１又は２以上の要素 ３５の形態をなしているのが良く、ランプの供給方向に最も下の各空の巻芯２は 突起３１に接触して又はその間で当たり、要素３５の回転後又は回転中、空の巻 芯２に下流方向への転がり運動が与えられる。この分離装置３０のおかげで、最 も下の空の巻芯２が昇降テーブル１３の上に転がるとき、次の空の巻芯２は１つ 又は２以上の突起３１によって保持される。 分離装置３０より上でランプ１４の横方向に障壁３２が配列され、障壁３２は 最も下の空の巻芯２が制限要素３５を越えて転がるのを防止し且つ次の空の巻芯 ２のいかなる同様のはいあがりをも防止する停止体として働く、例えば金属シー トの上制限装置３３を有する。かくして、制限装置３３は、分離装置３０と一緒 に、各個々の空の巻芯の供給を効率的に調整し、１つよりも多い巻芯が一度に供 給されないようにする。 ストレージ装置１は、或る在来の型式の必要なセンサーをストレージ装置１へ の入口及び出口開口、例えば、供給ランプ１４への入口及び出口に含む、ここで は詳細に示し又は説明していない空気式又は電気式の制御設備を含む。 ストレージ装置１は又、３つの部分、即ち、供給ランプ１４と、スタンドテー ブル１７(図１４参照)と、新しい空の巻芯２を再充填するためのコンテナ１８と からなるスタンド１６を有する。ここに示す好ましい実施形態では、この移動可 能で交換可能なコンテナは矩形で箱形の開放マガジンバスケット１８によって形 成される。「開放」という用語は、ここでは、内容物をコンテナ１８の外側から検 査することができることを指示するのに使用され、コンテナ１８は、図示した実 施形態におけるように、好ましくは金属の水平、垂直及び斜めの連結要素、ステ イ又はロッド１９で構成されても良いし、或いは好ましくはスチールのメッシュ 又は格子構造からなっても良く、コンテナ１８を見通す自由な観察を可能にする 。 マガジンバスケット１８は、頂部３８及び底部３９からなる２つの適当に水平 な側部と、互いに向い合って対をなして配列され且つ供給ランプ１４に面する前 側、供給ランプから離れた後側、及びランプ１４の供給方向と平行な２つの側２ ２、２３からなる４つの好ましくは垂直側とを有し、該４つの側はそれらの間に 空の巻芯２用の開放空間を構成し、コンテナ１８は又、好ましくは、それぞれ上 側３８、下側３９に配置された上入口開口２４及び下出口開口２５を有し、後者 の開口２５は供給ランプ１４の上流端に隣接する。マガジンバスケット１８は又 、複数のレベル形成用下方傾斜平面を有し、該傾斜平面は、以下に説明するよう に、コンテナ１８の開放空間内で一つ傾斜平面が他の傾斜平面の下になり、側部 ２２、２３から見てジクザク模様をなすように配列される。これらの傾斜平面は 、好ましくは、薄いシート、金属、金属メッシュ、ロッド、又は格子の平らなシ ートで 作られる。 傾斜平面２６はマガジンバスケット１８の前側２０又は後側２１から始まり、 傾斜平面２６は適当な仕方、例えば溶接或いはねじ接合又はリベット接合のよう な或る他の適当な連結法によって前記前側２０又は後側２１にしっかりと固着さ れる。傾斜平面２６はマガジンバスケット１８の開放空間を横切って下方向に延 び、コンテナ１８の前側２０又は後側２１の方に交互に延びる。交互に傾斜した 平面２６の下流端は、コンテナ１８の向い合った各内側から短い距離のところで 終る。この短い距離により、傾斜平面２６の下流端とコンテナ１８の内壁との間 に開口２７を形成させる。マガジンバスケット内で水平に且つ互いに平行に置か れた空の巻芯２は傾斜平面を転がり落ち、各傾斜平面２６の下流端から、空の巻 芯２よりも幾分大きな寸法が与えられた開口２７を通って次の傾斜平面２６の上 に自由落下する。紙リールにされるこの型式の空の巻芯２の直径は、４０乃至５ ０cmほどであるのが良い。 一方又は両方の側２２、２３に沿う各傾斜平面２６上に配列されたスペーサー ４７を含む交換可能なマガジンバスケット１８の変形の実施形態を図１３に示し 、その結果、前記側２２、２３間の距離を空の巻芯の所定長さに自由に調整する ことができる。スペーサー４７は、図示した実施形態に示すように、好ましくは 、適当な形態、例えばＵ型に曲げられたシート金属で作られ、その結果、金属シ ートはリッジ又は縁を形成し、空の巻芯２はそれに沿って転がることができる。 上述した構成(図２及び１３参照)により、空の巻芯２は転がり運動を獲得し、 垂直方向は常に下方に差し向けられ、その水平方向運動はコンテナ１８の各傾斜 平面２６間で１８０°方向を変える。 図示した実施形態のような適当な支承手段によって枢動可能又は摺動可能に配 列されたゲート、フラップ又はハッチのような閉鎖部材４３、又は出口開口２５ を遮断する１つ又は２つの遮断装置４４、及び好ましくは垂直に配列された閉鎖 部材４３用のアクチュエータ４５を含む１つ又は２つ以上の開口装置４２が、供 給ランプ１４の方へのコンテナ１８の出口開口２５に配列される(図１３又は１ 参照)。このアクチュエータ４５は適当なシリンダー４６からなるのが良く、好 ましい実施形態では、その上、空の巻芯２への油圧による油漏れの危険がないの で、空気シリンダ４６からなる。図１３は、ただ１つのアクチュエータ４５を有 する垂直に配置された閉鎖部材４３を示し、図示した実施形態の閉鎖部材４３は 、下端が湾曲板として形成され、閉鎖部材４３の垂直側は垂直ガイド内を走る。 ただ１つのアクチュエータ４５が使用されるならば、他のアクチュエータ４５と の同期の必要がない。 コンテナ１８用の開口装置４２は以下に説明するように設計され、その結果、 空の巻芯２がスタンドテーブル１７に正しく配置されるとき、コンテナ１８は自 動で空になる。そのような自動開口手段４２の装置は、もはやトラックから降り て手でコンテナ１８をからにする必要がないトラック運転手についての作業工程 数を制限する。これは、新しい空の巻芯２を再充填する手順を相当簡単にする。 自動で空になることを達成するために、多数の案内手段４１及びコンテナ１８の 閉鎖部材４３用の接続手段を有するコネクター４０がスタンド１６に配列され、 その結果、スラットトラックを使って、例えば、コンテナをスタンドテーブル１ ７の上に容易に取付けることができ、コンテナ１８がスタンド１７へ案内手段４ １(図１４参照)の助けで設置されたとき、閉鎖部材４３は図示していない接続手 段の圧縮空気弁に接続され、その結果、マガジンバスケット１８が正しい位置を とったとき、シリンダー４６及びその上の閉鎖部材４３は作動され、その後、空 の巻芯２が出口開口２５から転がり出て、供給ランプ１４の上へ落ちる。 簡単に言えば、ストレージ装置１の機能は以下の通りである。１つの傾斜平面 が他の傾斜平面の下に配置された傾斜平面２６上に、実際のコンテナ１８の一方 又は他方の長い側の方への供給方向にジクザク模様をなして順々に水平に、平行 に且つ連続的に置かれた新しい空の巻芯２を充填したマガジンバスケット１８は 、巻芯２がクレーン又は作業車、例えば、スラット又はフォークリフトトラック によって紙リール４から回収された、図示していない上述した二次加工装置から ストレージ装置１に到着し、マガジンバスケット１８の頂３８又は底３９に付け られた持上げラグ３６又はフォークパウチ３７を使ってスタンド１６の上面のレ ベルまで持上げられ、次いで、スタンドテーブル１７及びその上に適当に配列さ れたコネクター４０に嵌合され、その結果、マガジンバスケットが正しい位置を 達成したとき、マガジンバスケット１８は降ろされ、図示していないスタンド１ ６ 上の係止手段でスタンドテーブル１７に、できれば自動的に係止される。それと 同時に、圧縮空気弁が接続され、コネクター４０に属する図示していない機械装 置、センサー又はその他の適当な装置が正しい位置が達成されたことを検知し、 その後、コンテナ１８のゲート４３用の開口装置４２が作動される。次いで空の 巻芯２が傾斜平面２６を転がり落ち、スタンド１６の供給ランプ１４への出口開 口２５から１つずつコンテナ１８の外に出る。 図示していない他の実施形態では、上述したコンテナ１８は、漏斗形状であっ ても良いし、前側２０及び／又は後側２１が垂直方向内側又は外側に傾斜した貫 通形状であっても良く、その結果、マガジンバスケット１８の高さの少なくとも 一部分の、出口方向に下方に減少する横断面領域がそれらの間に形成される。本 発明の別の実施形態では、傾斜平面２６を含む１つ、いくつか又はすべての上述 した前側又は後側２０、２１は、その延長部の少なくとも一部分に沿って曲げら れる。

───────────────────────────────────────────────────── 【要約の続き】 ド(１６)は又、充填ステーションへのコンテナ(１８)の 運搬を可能にするためにコンテナ(１８)が供給ランプ (１４)と関連して交換可能に配列されたスタンドテーブ ル(１７)を含む。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 1．紙を連続ウエブをなして製造する抄紙機における巻取り機(３)用の空の巻芯 (２)のためのストレージ装置(１)であって、連続ウエブは巻取り機(３)の空の 巻芯(２)に巻かれて紙リール(４)を形成し、ストレージ装置(１)は、空の巻芯 用コンテナ(１８)を含むスタンド(１６)と、コンテナ(１８)からの空の巻芯 (２)用の供給ランプ(１４)と、を有し、コンテナ(８)は頂部(３８)、底部(３ ９)及び、互いに向い合って対をなして配列され且つ供給ランプ(１４)に面す る前側(２０)とランプ(１４)から遠ざかる後側(２１)とランプ(１４)の供給方 向に配列された２つの平行な側(２２，２３)とを有する４つの好ましくは垂直 の側を有し、４つの側(２０，２１，２２，２３)はそれらの間に空の巻芯(２) 用の空間を構成し、コンテナ(１８)は又、上入口開口(２５)及び供給ランプ (１４)の上流端と関連した下出口開口(２５)を有する、前記ストレージ装置に おいて、複数の下方傾斜平面(２６)が、コンテナ(１８)の内側で一つの傾斜平 面が他の傾斜平面の下に配列され且つコンテナ(１８)の前側(２０)及び後側 (２１)から交互に差し向けられ、各々の空の巻芯(２)が、入口開口(２４)から 出口開口(２５)へ移動する空の巻芯(２)の連続経路において上流傾斜平面(２ ６)を転がり落ちて次の傾斜平面(２６)に自由に続くような開口を設けるため に、各傾斜平面(２６)は隣接した後側(２１)又は前側(２０)から所定距離に配 置された下流端を有し、スタンド(１６)は又、コンテナ(１８)が充填ステーシ ョンへのコンテナ(１８)の運搬を可能にする交換可能な仕方で供給ランプ(１ ４)と関連して配列されるスタンドテーブル(１７)を含む、前記ストレージ装 置。 2．空の巻芯コンテナ(１８)の出口開口(２５)は、コンテナ(１８)がスタンド (１６)に設置されたとき、コネクター(４０)を使用して空の巻芯(２)を自動的 に解放する１つ又は２つ以上の開口装置(４２)によって閉鎖される、請求項１ に記載のストレージ装置。 3．下方傾斜平面(２６)は薄いシート金属、金属メッシュ、ロッド、又は格子で 作られる、請求項１に記載のストレージ装置。 4．開口装置(４２)は、ゲート、フラップ、ハッチ、又は出口開口(２５)を遮断 するちょうど１つの或いは２つ以上の遮断装置(４４)のような或るの型式の閉 鎖部材(４３)を含む、請求項２に記載のストレージ装置。 5．遮断手段(４４)は空気圧又は液圧シリンダー(４６)のようなアクチュエータ (４５)からなる、請求項４に記載のストレージ装置。 6．開口装置(４２)は機械式又は電気式アクチュエータからなる、請求項４に記 載のストレージ装置。 7．空の巻芯(２)は転がり運動を獲得し、垂直方向はいつも下方に差し向けられ 、 その水平方向運動はコンテナ(１８)内の各傾斜平面(２６)間で１８０°方向を 変えるように、傾斜平面(２６)はジクザク形態に配列される、請求項１に記載 のストレージ装置。 8．２つの隣接した平面(２６)間の垂直距離は、小さくても巻取り機(３)の特定 の運転に使用される同一の空の巻芯(２)の直径よりも幾分多く、大きくても空 の巻芯の直径の２倍よりも幾分小さい、請求項１に記載のストレージ装置。 9．容器(１８)内に流れるように貯えられるべき同一の空の巻芯(２)の直径に従 って、所定の大きさへの垂直距離の調整を可能にする調整手段がコンテナ(１ ８)に配置される、請求項８に記載のストレージ装置。 10．コンテナ(１８)は、２つの側(２２，２３)間の通路用自由空間を調整し、且 つコンテナ(１８)内の各平面(２６)の一方又は両方の側(２２又は２３)に近接 して配列されるスペーサー(４７)を有する、請求項１に記載のストレージ装置 。