JP2001508717A - 包装の基部をカバーフィルムで熱結合する方法及び装置、並びにコンタクトレンズを包装する方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 包装の基部（３）をカバーフィルム（Ｆ）と熱結合する、特にコンタクトレンズ用の包装の基部をカバーフィルムと溶接又は封止する方法において、カバーフィルム（Ｆ）に面する基部（３）の接触面及び該基部に面するカバーフィルム（Ｆ）の対応する接触面が、継ぎ目に沿って互いに機械的に押し付けられている。機械的圧力が継ぎ目に沿って生成する間に、熱が継ぎ目に作用するよう同時に生起する結果、基部（３）及びカバーフィルム（Ｆ）の接触面が、継ぎ目に沿って互いに熱結合される。機械的圧力を生成し、かつ継ぎ目に作用するよう熱を生起する目的で、熱結合の際に、接触面から離れたカバーフィルム（Ｆ）の表面に押し付けられる、低熱容量の接触板（７０）を用いる。接触板の温度を、カバーフィルムの直近で測定し、測定された温度が望みの温度近くの所定の許容範囲から逸脱する場合には、接触板（７０）の温度を、非常に短時間内に調整する結果、それは、望みの温度近くの所定の許容範囲内に戻る。

Description

【発明の詳細な説明】 包装の基部をカバーフィルムで熱結合する方法及び装置、並びにコンタクトレン ズを包装する方法及び装置 本発明は、包装の基部をカバーフィルムと熱結合する方法及び装置、並びに特 許クレームの独立項のそれぞれの前文に従って、コンタクトレンズを包装する方 法及び装置に関する。 上記の種類の方法及び装置は、現在、特定の物品、特にコンタクトレンズの包 装において密封される方式で包装しようとする、非常に多くの変法に既に用いら れている。これは、一般的には、コンタクトレンズを包装の基部の窪みに導入し て、所定量の保存液を該窪みに分与し、次いで、包装の基部に熱結合することが できるカバーフィルムを包装に乗せ、最後にカバーフィルムを包装に熱結合する ことによって達成される。次いで、この操作の後に滅菌を実施してよい。そうし て、コンタクトレンズを収容した包装を、顧客又は眼鏡商若しくは眼科医に送達 することができる。 コンタクトレンズの分野では、特に、しかし例えば食品、製薬、医用品、その 他いくつかの分野でも、包装には一定の要求がなされることは、容易に明白であ ると思われる。これらの要求は、特に包装の封止（漏出、又は外来物質の進入に 対する）に関係し得るが、包装の基部へのカバーフィルムの接着、一定の基質に 対する包装の不透性、又はフィルムを除去するのに必要な力（剥離力）にも関係 し得る。包装が、これらの要求を満たすことができるとすれば、基部とカバーフ ィルムとの熱結合の際のパラメータ（耐久性、圧力、温度）は、所定の限度内に 常に留まらなければならない。 包装技術では、二つの材料を互いに結合するための様々な手法がある。これら は、とりわけ、熱又は冷にかわ接着結合、溶接、及び「封止」を含む。接着結合 では、継ぎ目は、一般的には、点又は線の形態のみをなすにすぎないが、溶接又 は封止は、特に、より広い面積にわたって作成される継ぎ目にも適する。溶接と 封止の相違は、結合しようとする材料の性質及び特性にある。包装技術では、「 溶接」は、二つの同一の材料を、圧力及び温度の作用下で（他のいかなる材料も 必要とせずに）継ぎ合わせるときを意味する。しかし、「封止」の場合は、相 手となる材料の少なくとも一方に、封止被覆が準備される。したがって、どちら の方法でも、相手材料を圧力及び温度の作用下で継ぎ合わせるが、封止の場合は 、互いに結合しようとする材料は、異なるのが一般的である。封止は、膨れ包装 の分野で最も一般的に用いられ、ここではもっぱら、透明で、深絞りできるプラ スチックのフイルムが、一般的には、封止用ワニスの封止被覆でか、又は例えば ポリエチレンのフィルムで被覆したボール紙の板に対して封止される。 コンタクトレンズの包装では、例えば射出成形によって製造できる基部を、封 止被覆で被覆されたフィルムに結合するのが慣用的である。基部とカバーフィル ムとの結合は、レンズを基部の適切な窪みに導入し、保存液、例えば生理食塩水 を窪みに分与した後に実施する。そのような包装は、例えばヨーロッパ特許第0 680 895号公報に記載されている。この包装は、外部からの異物の進入に対して 密封するといわれ、また生理食塩水が漏出するのを防ぐといわれる。包装へのカ バーフィルムの固着は、包装が通常はオートクレーブ中で実施される滅菌の際に 、損傷しないようでなければならない。加えて、フィルムを基部から除去する、 すなわち包装を開くのに要する剥離力は、使用者が合理的量の努力で包装を開く ことができるための最大値を超えてはならない。 例えば膨れ包装の封止に用いられる限りでの、カバーフィルムに基部を熱結合 する公知の装置は、実質的には、下記のとおり構成される：保持装置又は架台に 、基部に適合させるための多数の窪みを与える。保持装置は、例えば気圧式駆動 手段の支援により、結合ユニットに向けて移動できる調整装置に接続されている 。結合ユニットは、大きい熱容量を有する大型の金属製加熱板を含み、やはり、 例えば気圧式駆動手段を有してよい、もう一つの調整ユニットの支援により、保 持装置又は架台に向けて移動するように配置されている。結合ユニットの加熱板 には、所定の温度に加熱板を熱する多数の加熱エレメントが配置されている。加 熱板の下には、すなわち保持装置又は架台に面して、封止板が、脱着できるよう に加熱板に接続されている。封止板には、多数の接触エレメント、いわゆる「ダ イ」が備えられている。ダイの末端面は、封止の際にカバーフィルムに接触する 実際の加圧面を構成する。この加圧面は、それに沿ってカバーフィルムが基部に 封止される継ぎ目の形状も、実質的に決定する。加熱板及び封止板には、温度セ ンサーが備えられる。これらの温度センサーは、加熱エレメントのスイッチを入 れておく時間の長さを制御するのに用いられる調節手段に接続されている。 この公知の装置は、下記のとおりに作動する：基部を保持装置（架台）の窪み に前もって固定し、カバーフィルムをこれらの基部に乗せる。調整ユニットを用 いて、保持装置（架台）及び結合ユニットを移動して、後二者を、ダイの加圧面 がカバーフィルムを基部に所定の圧力で押し付けるまで、互いに向けて移動する 。ダイによってフィルムが基部に押し付けられるにつれて、封止被覆が加熱され 、圧力及び温度の作用下で、基部とカバーフィルムとが互いに結合される。 この公知の装置は、基本的には完全に有効であるが、特に、コンタクトレンズ を包装するときに満たさなければならない上記の要求に関しては、依然として欠 点がある。保持装置及び／又は結合ユニットの移動は、封止圧を包装に伝える、 保持装置と結合ユニットとの表面が、互いに非常に厳密に平行になるようでなけ ればならない。非常に僅かな変動でさえ、封止圧に、したがってまたシールに有 意な変化を招く可能性があり、上記の要求を満たさなくなる。 封止圧は、調整ユニットによって直接印加されることから、問題の調整ユニッ ト、又はその駆動手段は、非常に正確に作動しなければならない。調整ユニット の性質（機械的、水圧式、又は上記のとおり気圧式）によっては、この目的に必 要とする制御手段が、非常に高価になり得る。 加熱板の加熱エレメントと、加圧面（すなわちダイの末端面）とは、比較的大 きな距離で離れている。大型の加熱板の大きい熱容量（慣性）の結果、及び封止 板の熱容量（慣性）の結果として、加圧面で温度変化が生じる前に、比較的長い 時間が経過する。そのため、封止の品質に決定的に重要な点、すなわち加圧面で の温度の急速な変化は、不可能である。加えて、加熱操作の後に加熱エレメント のスイッチを再び切ったとき、加圧面の温度も、かなりの期間にわたって上昇し 続ける。 温度センサの支援によってさえ、加圧面（ダイの末端面）での温度の正確な調 節は、非常に困難である。熱供給を、ダイにできるだけ接近して封止板に配置さ れる温度センサにのみ基づいて調節するならば、加熱板／封止板のシステムは、 高い慣性を有するために、「行き過ぎる」傾向がある。したがって、例えば、温 度センサの部位（すなわちダイの近く）の温度が低過ぎることを、温度センサが 発信したならば、加熱エレメントは、加熱するための信号を受ける。しかし、加 熱板／封止板システムは、高い慣性があるため、温度センサの部位の温度は、直 ぐには上昇しない。その結果、温度センサは、加熱が更に必要であると発信し、 その結果、加熱板は更に加熱され、暫時の後、温度センサの部位の温度が望みの 温度に達したときでさえ、その前に加熱板に与えられた熱は、加熱板の温度が封 止板に、したがってまたダイやその加圧面に伝達されるのを招き、温度の過剰な 上昇（行き過ぎ）を生じることになる。しかし、熱供給を、加熱板に配置された 温度センサにのみ基づいて調節するならば、加熱エレメントを比較的正確に調節 できる（したがって、加熱エレメントへの熱的損傷（焼切れ）を回避できる）と しても、加圧面の実際の温度は、加熱エレメントの温度より多少とも低くなる。 熱供給を、双方の温度センサの支援によって調節するならば、加熱板／封止板シ ステムは、その慣性の結果として、行き過ぎの傾向をなおも有すると思われる。 この過渡的な挙動を認識し、熱を供給するときに斟酌するならば、すなわち行き 過ぎを避けようと試みるならば、決定的部位、すなわち加圧面（ダイの末端面） での温度の急速な変化は、大きい熱容量（慣性）の結果として、熱の供給をそれ に応じて、より遅く実施しなければならないため、やはり不可能となる。ある加 熱エレメントが故障しても、これは必ずしも注目されない。他の加熱エレメント が、不完全な加熱エレメントの機能を肩代わりすることになるからである。しか し、異なる加圧面（ダイの末端面）の温度分布は、結果的にはるかに不正確にな り、上記の要求を満たさない封止を招くことになる。しかし、これは、非常に多 くのコンタクトレンズの完全に自動化された生産及び包装の場合は特に、許容さ れ得ない。 したがって、言及された欠点のない、包装の基部とカバーフィルムとを熱結合 する方法及び装置、特にコンタクトレンズの包装の基部とカバーフィルムとを溶 接又は封止する方法を提案することが、本発明の目的である。もう一つの目的は 、多数のコンタクトレンズの完全に自動化された生産及び包装の場合でさえ、言 及された要求を満たす包装を得るのが可能である、コンタクトレンズを包装する 方法を提案することである。 したがって、本発明による熱結合においては、機械的圧力を発生し、かつ継ぎ 目に熱を作用させるために、熱結合の際に、低い熱容量の接触板を用い、これを 接触面から離れたカバーフィルムの表面に押し付ける。更に、接触板の温度を、 カバーフィルムの直近で測定する。測定された温度が望みの温度近くの所定の許 容範囲から逸脱する場合には、接触板の温度は、非常に短時間内に調整される結 果、望みの温度近くの所定の許容範囲内に再び戻る。それは、接触板の、結果的 に低い程度の慣性を有するにすぎない、低い熱容量の結果としてのみ可能である 。換言すれば、カバーフィルムの近傍で測定された温度が、望みの温度近くの許 容範囲外にあり、それに応じて、例えば更に加熱が実施されたときは、カバーフ ィルムの近傍での温度は、許容範囲へと非常に急速に復帰する。大規模な行き過 ぎも、同様にして回避される。 本発明による方法の好都合な変法は、特許クレームの従属項に見出されるもの と思われる。それらは、例えば、熱結合の際に、所定の実質的に均一な機械的圧 力が継ぎ目全体に沿って生成されるという特徴に関連する。これは、例えば、包 装の基部に面するダイの末端に、接触板を配置して、回転できるよう取り付けた ダイを用いて、実質的に均一な機械的圧力を継ぎ目に沿って発生させることによ って、達成することができる。そのためには、空間的に固定された位置に配置し たフレームへのバネの力に抗して運動できるよう取り付けた、ダイを用いること が可能である。 この方法のそれ以外の好都合な変法は、下記の特徴に関連する：前もって多数 の基部を保持装置に同時に固定してあること；共通の固定フレームに回転できる よう取り付けた多数のダイを用いること；そして、保持装置をダイに向けてか、 又はダイを取り付けたフレームに向けて移動することによって、多数の基部をカ バーフィルムに同時に熱結合するため、基部とカバーフィルムとの接触面への熱 及び圧力の伝達の結果として、カバーフィルムが継ぎ目に沿って互いに熱結合さ れることである。 本発明による装置は、保持装置に面するその末端に配置され、熱結合の際に、 継ぎ目に沿った接触面から離れたカバーフィルムの表面を圧迫する、低熱容量の 加熱できる接触板をダイが有することを特色とする。接触板には、カバーフィル ムを圧迫する加圧面の直近に温度センサが配置されていて、それが接触板の温度 を測定し、温度が望みの温度近くの所定の許容範囲から逸脱した場合には、対応 する信号を直ちに発生し、接触板の温度を直ちに調節する高速調節手段にそれを 送付する結果、温度は、所定の許容範囲内に戻る。この利点は、本発明による方 法に関連して既に述べた利点に相当する。 好都合な実施態様は、クレームの従属項の特徴から明白であると思われる。そ れらは、例えば、ダイを回転できるよう取り付けてよいことに関する。更に、ダ イは、保持装置から離れた接触板の面に、接触板を加熱する加熱エレメントと、 加熱エレメントが発生する実質的にすべての熱を接触板に伝達し、環境には伝達 しないようにするための絶縁体を有してよい。加熱エレメントは、一方では２個 の金属製接続パッドを有する抵抗加熱装置と、他方ではこれら２個の接続パッド を導体のようにして互いに接続する抵抗線を備えた、薄いセラミック板の形態で 構成することができる。加熱のこの配置は、構造的に特に単純であり、信頼性に も富む。抵抗加熱装置に電圧を供給する給電機構は、一実施態様では、絶縁体を 貫いて延伸し、その両端が抵抗加熱装置の接続パッドと接続する、弾力的な２本 の金属ピンを含む。 その他の実施態様は、ダイが、空間的に固定された位置に配置されたフレーム に向かうバネの力に抗して、運動できるよう取り付けられていることに関する。 その他の実施態様は、共通の固定フレームに取り付けられた多数のダイの配備を 特色とする。更に、保持装置は、包装の基部に適合する多数の窪みを有し、保持 装置は、すべての基部とともに、調整ユニットによって、ダイに向けて、かつダ イを取り付けたフレームに向けて移動することができる。 本発明によるコンタクトレンズを包装する方法は、基部とカバーフィルムとの 熱結合のために、基部とカバーフィルムとを熱結合する上記の方法の一つを利用 することを特色とする。好都合な変法では、基部とカバーフィルムとを熱結合し た後に、そうして形成された包装を滅菌する。好ましくは、包装を、滅菌のため のオートクレーブに運搬する。滅菌の前に、多数の包装を、初めマガジンに運搬 し、次いで、マガジンに収容された包装を、まとめて滅菌することができる。 本発明によるコンタクトレンズ包装装置は、基部とカバーフィルムとの熱結合 に用いる装置が、基部とカバーフィルムとの熱結合のための装置の上記の実施態 様の一つであることを特色とする。一実施態様では、該装置は、基部とカバーフ ィルムとを結合した後に、包装を滅菌する装置を含む。包装を滅菌する装置は、 例えば、オートクレーブであってよい。マガジンを備えて、滅菌の前に多数の包 装をそれに運搬し、次いで、包装を滅菌する目的で、マガジンをオートクレーブ に導入してよい。 以下、部分的には線図形態及び／又は断面をなす図面を参照して、本発明をよ り詳細に説明する： 図１は、コンタクトレンズ用の包装の基部に適合するための保持装置の実施態 様を示し、 図２は、図１による保持装置によって適合できる、コンタクトレンズ用の包装 の基部の実施態様を示し、 図３は、コンタクトレンズを包装する装置の実施態様を示し、 図４は、包装の基部へのコンタクトレンズの導入を説明する目的で、図３の細 目IVを示し、 図５は、基部とカバーフィルムとを結合する装置への保持装置の進入を説明す る目的で、図３の細目Ｖを示し、 図６は、コンタクトレンズ用の包装の基部をカバーフィルムに結合する装置の 実施態様を、休止の位置、及び基部がカバーフィルムに結合される位置で示し、 図７は、図６の細目VIIを示し、 図８は、ダイ、及びそれを取り付ける配置の実施態様を示し、 図９は、ダイの接触板の下方からの図面を示し、 図１０は、セラミック製加熱板を接着剤で結合した、ダイの接触板の上方から の図面を示し、 図１１は、図１０のXI−XI線による断面を示し、 図１２は、図６に示した基部とカバーフィルムとを結合する装置の実施態様を 、輸送方向での断面図として示す。 図１に示した保持装置の実施態様は、基本的には、多数の個々の保持エレメン ト２を明確に規定された位置に配置した、（例えば金属製の）支持機構１を含 み；この場合は、例えば５個の保持エレメント２が支持機構１に配置されている 。保持エレメントは、例えば、陽極処理したアルミニウム、又はクロムめっきし た鋼で製造されていてよい。保持エレメント２は、それぞれ、コンタクトレンズ 用の包装の基部に適合するのに適している。支持機構１と保持エレメント２とが 一体となって、単一の構成部分を形成することもできる。 保持エレメント２によって適合させ得るそのような基部３を、図２に示す。基 部３は、例えば射出成形によって製造でき、小滴形の窪み３０を有し、包装しよ うとするコンタクトレンズをこれに導入し、次いで、保存液、例えば生理食塩水 を分与する。次いで、カバーフィルムを基部３に乗せ、これに結合する。以下、 基部とカバーフィルムとの結合が実施できる方式を、より詳しく説明する。 図３は、非常に概略的な形態で、コンタクトレンズを包装する装置、又はむし ろその基本的部分を示す。図４及び５は、該装置のそれ以上の詳細を示す。単純 にするため、以下の説明は、コンタクトレンズを基部に導入する方法、及びその 後の包装を実施する方法を述べるのに、一つの輸送路のみを参照する。実際には 、多数のそのような輸送路、例えば５本のそのような輸送路を、互いに平行に配 置することができる。 初めに、コンタクトレンズは、把持機構４、又は把持アーム４１（図４）の凸 面４０に、例えば、部分的真空を（把持アーム内か、又は把持アームに与えられ た溝内に）発生させ、その支援によってコンタクトレンズを凸面４０に吸い付け る結果として付着し、基部３の窪み３０を越えて輸送される。単数又は複数のコ ンタクトレンズを窪み３０に置こうとする時点で、部分真空に代えて過圧を（把 持アーム又は溝に）発生させ、その支援によって、単数又は複数のコンタクトレ ンズを凸面４０から解放する結果、非常に僅かな高さ（図４では非常に誇張して 示されているが、そのため理解するのがより容易である）からそれぞれの窪み３ ０内に滑動又は落下させることができる。基部３自体は、（図１を参照して既に 説明したとおり）支持機構１の保持エレメント２に配置され、該支持機構１は、 把持機構４又は把持アーム４１の位置に関して明確に規定された位置に存在する 。 図４は、輸送路上で一方が他方の後を追うように配置されている、２個のその ような支持機構１を示す。支持機構１の上方には、２本の把持アーム４１を有す る把持機構４、及び凸面４０が示されている。図４には、図３のように、支持機 構１を輸送する輸送方向が、矢印Ｔによって示されている。図４には、上下の方 向に転置できる停止機構５も示されている。それに応じて、支持機構１は、その 下側に、支持機構１の実質的に全長にわたって輸送方向に延伸する溝１０を有す る(図１も参照されたい)。支持機構１の（輸送方向で見て）前端１１においての み、溝１０は、支持機構の前端１１までは延伸しない。前端１１は、問題の停止 機構５に衝突し、停止機構が上位から下位へと移動するまでは、該停止機構５に よって、固定した位置に保留されるからである。支持機構１の前端１１が接触す る停止機構５が、下位へと移動したならば直ちに、支持機構１は輸送方向Ｔに、 上位にある次の停止機構５にその前端１１が衝突するまで、移動する。そうして 、前に下方に移動した停止機構５は、再び上方に移動することができる。その上 位でも、それは溝１０内に突出するため、もはや支持機構１のそれ以上の輸送を 阻まないからである。 単純にするために、（図４に示した状況とは異なり）適所に支持機構１が全く 存在せず、支持機構１は、左手の側から進入していると仮定する。ここで、いく つかの状況が生じ得る。第一の場合、無疵のコンタクトレンズが、右手の把持ア ーム４１又はその凸面４０に付着し、したがって、基部３の窪み３０に置かれよ うとしている。この場合、左端に配置された停止機構は、下位に移動するが、他 の停止機構は、しばらくの間、上位にある。そうして、支持機構１は、その前端 １１が上位にある（左から見て）最初の停止機構５に衝突するまで、輸送方向Ｔ に輸送される。左の奥に配置された停止機構は、支持機構１が進入するときは下 位にあるため、支持機構１の前端１１は、（左から見て）第二の停止機構に衝突 する。 ここで、２本の把持アーム４１の下には、対応する窪み３０を有する、包装の ２個の基部３（図２）が配置されている。ここで、無疵のコンタクトレンズは、 ２本の把持アーム４１又はその凸面４０に付着していてよい。そうであるならば 、双方のコンタクトレンズは、包装の基部３のそれぞれの窪み３０内に（把持ア ーム又はその溝に発生させた過圧の結果として）置かれる。次いで、無疵のコン タクトレンズが、次の段階で支持機構１の上で休止することになる２本の把持ア ー ムに付着しているか否かを確定するための検査がなされる。 無疵のコンタクトレンズが、少なくとも右手の把持アーム又はその凸面に（無 疵のコンタクトレンズが左手の把持アームに付着しているか否かに関係なく）付 着しているならば、（左から見て）第二及び第三の停止機構が下位に移動する結 果、支持機構は、その前端が左から四番目の停止機構に衝突するまで、基部２個 分更に輸送方向に移動される。無疵のコンタクトレンズが、左手の把持アームに のみ付着しているならば、左から二番目の停止機構のみ（しかし第三の停止機構 でなく）、下位に移動され、支持機構は、支持機構の前端が左から三番目の停止 機構に衝突するまで、基部１個分のみ更に輸送方向に輸送される。しかし、無疵 のコンタクトレンズが、２本の把持アームのいずれにも付着していないならば、 停止機構の位置は不変のままであり、どのコンタクトレンズも置かれない(この 場合に把持アームの下に位置する基部の窪みは、当然、無疵のコンタクトレンズ に占められている)。次いで、無疵のコンタクトレンズが、次の段階で支持機構 １の上に位置する、２本の把持アームに付着しているか否か、またそれに応じて 、停止機構が移動されているか否かを確定するための検査が再びなされる。した がって、無疵のコンタクトレンズは、未だコンタクトレンズに占められていない 基部の窪みの（輸送方向で見て）最前方のものに常に導入される。 したがって、図４の図面によれば、無疵のコンタクトレンズは、右手の支持機 構に配置された包装の（輸送方向で見て）初めの４個の基部、というよりこれら の基部の窪みに、位置している。ここで、無疵のコンタクトレンズが双方の把持 アーム４１又はその凸面４０に付着し、ここで同様に、窪みに置かれたと仮定す るならば、無疵のコンタクトレンズは、右手の支持機構上の各基部に位置するこ とになる。更に、左手の支持機構上の最初の基部も、無疵のコンタクトレンズを 有することになる。そうして、右の奥に配置された停止機構は、そのため下位へ と移動され、それに応じて、右手の支持機構が、保存液、例えば生理食塩水を個 々の窪みに分与する部署に更に輸送されるようにする間に、無疵のコンタクトレ ンズが、次の段階でコンタクトレンズが与えられることになる支持機構の上に位 置する２本の把持アームに付着しているか否かを確定するための検査もなされる 。そうして、上に説明したとおり、それに応じて停止機構が再び移動されるか、 又は移動されない。 支持機構１の上のすべての基部３に、無疵のコンタクトレンズが与えられたと き、その支持機構は更に輸送され、既に述べたとおり、所定量の保存液、例えば 生理食塩水が、窪みのそれぞれに分与される。これは、図３では矢印Ｓによって 象徴的に示されている。輸送方向Ｔに更に輸送される途中で、支持機構は、コン タクトレンズが与えられた、生理食塩水も分与された基部とともに、ある部署又 は装置６に送られるが、ここでは、初めに、カバーフィルムＦの連続片が打ち抜 かれ、基部３に載せられる。これは、図３では相当する矢印によって象徴化され ており、装置６では、第二に、カバーフィルムＦが、その後、基部３に結合され る。 図３の細目Ｖを拡大した尺度で示す図５では、装置６に入った支持機構１は、 輸送方向Ｔに移動する途中で、同様に上下に移動され得る停止機構６０に衝突す る。図５に示したとおり、上位では、停止機構６０は、装置６に進入する支持機 構１を、明確に規定された位置に一時固定するよう働く。支持機構１上の保持エ レメント２のそれぞれには(図１)、その窪み３０が生理食塩水と、生理食塩水中 に配置されたコンタクトレンズとを収容した基部３が配置されている。加えて、 カバーフィルムＦの連続片が、支持機構１の基部３全体にわたって延伸する。換 言すれば、カバーフィルムＦを、ここで基部３に結合することができる。 基部３は、うち５個が実施例では示されているが、これをカバーフィルムＦに 結合するには、支持機構１全体を、例えば圧搾空気によって持ち上げ、相当する 数の個々のダイ７に押し付ける。これは、原則としては、図６の両半分から容易 に理解することができる。図６は、輸送方向Ｔに垂直に装置６を貫く線図的な断 面を示し、そのため、該装置は、輸送方向に視認される。この図面から、ここに は５本の輸送路が、互いに平行に配置されており、これらの輸送路のそれぞれで 、対応する基部を有する支持機構１が装置６内に位置することが容易に理解でき ると思われる。 しかし、図６の右手半分では、支持機構１は、下位にあって、そのため、カバ ーフィルムＦとダイ７との間には接触が全くないのに対して、図６の左半分では 、支持機構１が上位にある。装置６での支持機構１のこの上昇は、気圧式駆動 手段６１を用いて実施することができる。ダイ７は、共通のフレーム６２の事実 上固定された位置に取り付けられているため、気圧式駆動手段６１を用いた支持 機構１の上昇は、ダイ７が、カバーフィルムＦに接触し、カバーフィルムＦと基 部とを、より詳しく下記に説明する方式で結合するのを許す。このようにして得 られる包装を、図６の細目ＶIIを示す図７に示す。図７は、溝１０を有する支持 機構１、支持機構１の上に位置する保持エレメント２、及びカバーフィルムＦが 上端に配置されてその中に位置する基部３を示す。 図８は、ダイ７、及びその個々の構成部分を示す。ダイ７は、特に高い慣性の 公知の大型の接触板に比して、低い熱容量を有する（例えば鋼の）接触板を有し 、その加圧面７００は、基部とカバーフィルムとの熱結合の際に、基部から離れ たカバーフィルムの表面と接触し、加圧面７００沿いにカバーフィルムを基部に 結合することが理解できると思われる。加圧面の形状は、ほぼ小滴の形状をして おり、接触板が下からの図面として示されている(加圧面７００は断面として示 されている)、図９で特に明瞭に理解することができる。 図８からは、接触板７０の背面に、温度センサ７１が、加圧面７００に非常に 近接して、非常に優れた熱伝導度を有する接着性組成物中に（例えば適切な特性 を有するプラスチック中に）包埋されていることも明白であると思われる。非常 に優れた熱伝導度を有する接着性組成物中の温度センサ７１の配置は、接触板７ ０を貫く断面を示す、図１１で特に明瞭に理解できると思われる。温度センサ７ １は、加圧面の直近での温度の測定に役立つため、加圧面７００の温度は、常に 非常に正確に知られ、監視又は調節することができる。所定の許容範囲内にある 加圧面の温度（封止温度）は、基部とカバーフィルムとの信頼できる結合に重要 である。なぜなら、この結合は、当然、当初に述べた高い要求を満たさなければ ならないからである。 図８によれば、セラミック板７３の形態での加熱板も、接触板７０の背面に与 えられている。セラミック板７３は、非常に優れた熱伝導度を有する接着剤を用 いて、接触板７０の背面の窪みの中に接着剤で結合される(セラミック板の熱は 、接触板７０に伝達されなければならない)。これは、接触板７０の背面に対す る平面図を示す、図１０で明瞭に理解することができる。接着剤で結合されたセ ラ ミック板７３は、多数の導電体、例えば金属の接続パッド７３０、７３１、７３ ２、７３３、７３４、７３５を有する。図１０の上端に配置された接続パッド７ ３４、７３５は、加圧面７００の直近の温度に対応する電気的信号を捕捉するの に役立つ。セラミック板７３の下端では、２個の外側接続パッド７３０、７３３ が、給電するのに役立つ。セラミック板７３は、慣用の電熱手段（例えば抵抗加 熱装置、図示せず）を用いて加熱されるからである。内側の２個の接続パッド７ ３１、７３２は、セラミック板７３の温度を測定して、後者を過熱から防護する のに役立つ。接続パッドのそれぞれの電位は、弾力的な接続ピン７４（図８を参 照されたい）の支援によって捕捉し、高速調節手段（図示せず）への供給ライン ７４０を用いて供給することができ；加熱装置に対する給電も、そのような弾力 的な接続ピン７４を用いて実施することができる。最後に、接触板７０は、接触 板７０の熱が環境に伝達されないよう、その背面が絶縁体７５に接続されている 。 図８によれば、ダイ７は、球形の継手７６も有し、その周囲にダイは取り付け られて、図８に示した出発位置へとダイを復帰させる、弱い復元バネ７７の力に 抗して回転する。この継手は、基部とカバーフィルムとの継ぎ目に沿って均一な 圧力を発生する目的では、特に重要である。上記のとおり、正確な温度制御は、 基部とカバーフィルムとの間の優れた結合の唯一の必要条件だからであって：優 れた結合のもう一つの必要条件は、継ぎ目に沿ったできるだけ均一な圧力である 。カバーフィルムが重なった個々の基部は、特に、常に５個のそのような基部が 、支持機構に同時に配置され、カバーフィルムに同時に結合されることから、実 際には、問題のダイ７の加圧面７００に厳密に平行に配置されるとは限らないこ とが容易に想像できる。一方、５個の結合はすべて、当初に述べた高い要求を満 たさなければならない。各ダイ７を、回転できるよう取り付けるならば、基部が ダイの加圧面７００に厳密に平行に配置されない場合に、ダイは、カバーフィル ムが重なった基部を加圧面７００に押しつけたときに、継ぎ目７６の周囲で回転 することができるため、ダイが回転することによって、基部とカバーフィルムと の間の継ぎ目に沿った圧力は、非常に均一になる。実際には、これらの回転運動 は極めて小さいものの、基部とカバーフィルムとの間の高品質の結合には重要で あ る。 継手７６自体（又はその延長）は、２個の（バネ７７に比して）強いバネ７９ の力に抗して移動できる加圧板７８に強固に接続されている。バネ７９は、それ ぞれ、加圧板７８に接続された懸架ロッドの周囲に配置されており、固定フレー ム６２と加圧板７８との間に締め付けられている。ダイ７（例示された実施例で は、５個のそのようなダイが、支持機構１上に同時に位置する５個の基部３を、 重なっているカバーフィルムに結合するために、各輸送路沿いに与えられている ）は、それぞれ、共通の固定フレーム６２に独立に取り付けられる。 輸送路沿いの５個のダイ７のそのような配置は、輸送方向に装置６を貫く部分 断面図に相当する、図１２で理解することができる。図１２は、装置６に進入し 、停止機構６０に出会った、それぞれ、生理食塩水中のコンタクトレンズを含む 基部を有する５個の保持エレメントがその上に配置された、支持機構１を示す。 基部に結合しようとするフィルムは、基部の上にある。そうして、図６の説明で 既に述べた気圧式駆動手段６１を用いて、支持機構１を持ち上げる結果、フィル ムが重なった基部は、ダイ７と接触する。 支持機構１が上昇するにつれて、まず第一に、問題の基部が加圧面７００に厳 密に平行に配置されていないならば、個々のダイは、継手７６の周囲で回転し、 次いで、加圧面７００が、カバーフィルムが重なった基部に押し付けられる。予 め厳格に決定された期間、加圧面を介して伝達される温度の結果、及び圧力の結 果、カバーフィルムは、基部に熱結合される。支持機構１は、予め精密に決定さ れた距離だけ持ち上げられるが、それは、法則を支配するバネによって、加圧面 ７００が基部及びカバーフィルムを押し付ける望みの圧力が、支持機構１が持ち 上げられる距離だけ与えられるからである。支持機構は、所定の距離だけ上昇し たならば、厳密に規定された時間だけその位置に維持されて(図６の左半分を参 照されたい)、基部とカバーフィルムとが、互いに結合される。次いで、支持機 構１は、再び下げられ(図６の右半分を参照されたい)、仕上げられた包装は、そ の後の加工段階へと運搬することができる。記載された場合では、フィルムは、 １片として存在し、個々の基部の間の中間領域にわたっても延伸するため、示し た実施態様における仕上げられた包装は、相互接続された５個の包装という配置 である。そうして、それらは、その後の加工段階へと運搬することができる。特 に、例えば、マガジンへと運搬することができ、そこでは、比較的多くの数のそ のような配置、すなわちそれぞれ５個の包装が集めてから、マガジン全体を、滅 菌装置、例えばオートクレーブへと運搬する。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 コッホ，ディーター ドイツ連邦共和国 デー―72285 プファ ルツグラーフェンヴァイラー―ベースィン ゲン リングシュトラーセ 17 (72)発明者 ボッホマン，ベルント ドイツ連邦共和国 デー―72213 アルテ ンシュタイクレーマーシュトラーセ １ (72)発明者 ハインツェルマン，クルト ドイツ連邦共和国 デー―72250 フロイ デンシュタット―ラウターバート ハルト シュタイゲ 15 (72)発明者 カップラー，カール ドイツ連邦共和国 デー―72297 ゼーヴ ァルト―ベーゼンフェルト レーマーヴェ ーク 33 (72)発明者 ホルンベルガー，ハイナー ドイツ連邦共和国 デー―72285 プファ ルツグラーフェンヴァイラー レルヒェン ヴェーク ４ (72)発明者 シュルムプベルガー，ハインツ ドイツ連邦共和国 デー―72285 プファ ルツグラーフェンヴァイラー シュタイン アッハリング 26

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．コンタクトレンズ用の包装の基部（３）をカバーフィルム（Ｆ）で熱結合す る方法であって、 カバーフィルムに面する基部（３）の接触面及び該基部に面するカバーフィル ム（Ｆ）の対応する接触面が、それぞれプラスチックを含み、熱結合の際に、継 ぎ目に沿って互いに機械的に押し付けられ、機械的圧力が継ぎ目に沿って生成す る間に、熱が、同時に継ぎ目に作用し、その結果、基部の接触面とカバーフィル ムとが継ぎ目に沿って熱結合され、ここで、機械的圧力を生成させ、かつ継ぎ目 に熱を作用させる目的で、熱結合の際に、接触面から離れたカバーフィルムの表 面に押し付けられる、低熱容量の接触板（７０）を用い；該接触板（７０）の温 度を、該カバーフィルム（Ｆ）の直近で測定し；測定された温度が望みの温度の 周辺の所定の許容範囲から逸脱する場合には、接触板（７０）の温度を、非常に 短時間内に調整する結果、それが、望みの温度近くの所定の許容範囲内に戻る方 法。 ２．熱結合の際に、所定の実質的に均一な機械的圧力を継ぎ目全体に沿って生成 させる、請求項１記載の方法。 ３．実質的に均一な機械的圧力を継ぎ目に沿って生成させる目的で、包装の基部 （３）に面するその末端に接触板（７０）が配置された、回転できるよう取り付 けたダイ（７）を用いる、請求項２記載の方法。 ４．空間的に固定された位置に配置されたフレーム（６２）に向かうバネ（７９ ）の力に抗して運動できるように取り付けたダイ（７）を用いる、請求項３記載 の方法。 ５．前もって多数の基部（３）を保持装置（１、２）に同時に保持し；共通の固 定フレーム（６２）に回転できるよう取り付けた多数のダイ（７）を用い；そし て、保持装置（１）をダイに向けてか、又はダイ（７）を取り付けたフレーム（ ６２）に向けて移動することによって、多数の基部（３）をカバーフィルム（Ｆ ）に同時に熱結合させ、その結果、基部（３）とカバーフィルム（Ｆ）との接触 面への熱及び圧力の伝達の結果として、カバーフィルムが継ぎ目に沿って互いに 熱結合される、請求項１〜４のいずれか１項記載の方法。 ６．包装の基部（３）をカバーフィルム（Ｆ）と熱結合するための、特にコンタ クトレンズ用の包装の基部をカバーフィルムに溶接するか又はそれで封止するた めの装置であって、 カバーフィルム（Ｆ）に面する接触面の基部（３）及び基部（３）に面する接 触面のカバーフィルム（Ｆ）が、それぞれプラスチックを含み、カバーフィルム （Ｆ）が置かれる包装の基部を収容するための保持装置（１、２）を有し、そし て基部とカバーフィルムを熱結合する際に、ダイ（７）を用いて機械的圧力と熱 との双方が継ぎ目に沿って接触面に作用する結果、基部（３）とカバーフィルム （Ｆ）が継ぎ目に沿って熱結合されるような方法で、保持装置（１、２）と協働 する、加熱し得るダイ（７）を有する結合ユニットを有し、ここで、ダイ（７） は、保持装置（１、２）に面するダイ（７）の末端に配置され、熱結合の際に、 継ぎ目に沿った接触面から離れたカバーフィルム（Ｆ）の表面を圧迫する、低熱 容量の加熱し得る接触板（７０）を有し、温度センサ（７１）が、カバーフィル ムを圧迫する加圧面（７００）の直近に配置され、温度サンサは、接触板（７０ ）の温度を測定し、温度が所望の温度近くの所定の許容範囲から逸脱した場合に は、対応する信号を直ちに発生し、接触板（７０）の温度を直ちに調節する高速 調節手段にそれを送付する結果、温度が所定の許容範囲内に戻る装置。 ７．ダイ（７）が、回転できるよう取り付けられた、請求項６記載の装置。 ８．ダイ（７）が、保持装置（１、２）から離れた接触板（７０）の面に、接触 板（７０）を加熱する加熱エレメント（７３）及び加熱エレメント（７３）が発 生する実質的にすべての熱を接触板（７０）に伝達し、環境には伝達しないよう にするための絶縁体（７５）を有する、請求項７記載の装置。 ９．加熱エレメントが、一方では２個の金属製接続パッド（７３０、７３３）を 有する抵抗加熱装置、及び他方ではこれら二つの接触面を導体のようにして互い に接続する抵抗線を備えた薄いセラミック板（７３）の形態で構成される、請求 項８記載の方法。 １０．抵抗加熱装置に電圧を供給する給電機構が、絶縁体（７５）を貫いて延伸 し、その両端が該抵抗加熱装置の接続パッド（７３０、７３３）と接続する、弾 力的な２本の金属ピン（７４）を含む、請求項９記載の装置。 １１．ダイ（７）が、空間的に固定された位置に配置されたフレーム（６２）に 向かうバネ（７９）の力に抗して運動できるよう取り付けられている、請求項６ 〜１０のいずれか１項記載の装置。 １２．共通の固定フレーム（６２）に回転できるよう取り付けた多数のダイ（７ ）が備えられ；保持装置（１、２）が、包装の基部（３）を収容する多数の窪み を有し；そして保持装置が、すべての基部とともに、ダイに向けてか、又はダイ を取り付けたフレーム（６２）に向けて、調整ユニット（６１）を用いて移動す ることができる、請求項６〜１１のいずれか１項に記載の装置。 １３．コンタクトレンズを包装の基部（３）の窪み（３０）に導入し、所定量の 保存液（Ｓ）を該窪みに分与し、包装の基部に熱結合することができるカバーフ ィルム（Ｆ）を包装に配置し、次いで、カバーフィルム（Ｆ）を基部（３）に熱 結合する、コンタクトレンズを包装する方法において、 請求項１〜５のいずれか１項に記載の方法を、基部（３）とカバーフィルム（ Ｆ）とを熱結合するために用いる方法。 １４．基部（３）とカバーフィルム（Ｆ）とを熱結合した後、そうして調製した 包装を滅菌する、請求項１３記載の方法。 １５．包装を、滅菌のためにオートクレーブに運搬する、請求項１４記載の方法 。 １６．滅菌の前に、多数の包装を初めマガジンに運搬し、次いで、マガジンに収 容された包装を一緒に滅菌する、請求項１４又は１５記載の方法。 １７．包装の基部（３）を収容する保持装置（１、２）を有し、該基部（３）の 窪み（３０）にコンタクトレンズを導入する供給装置（４）を有し、基部の窪み （３０）に保存液を分与する分与装置を有し、基部（３）上にカバーフィルム（ Ｆ）を乗せ、かつ定置する装置を有し、及び基部（３）とカバーフィルム（Ｆ） とを熱結合する装置を有する、コンタクトレンズを包装する装置であって、 基部とカバーフィルムとを熱結合する装置が、請求項６〜１２のいずれか１項 に記載の装置である装置。 １８．基部（３）とカバーフィルム（Ｆ）とを熱結合した後に、包装を滅菌する 装置を含む、請求項１７記載の装置。 １９．包装を滅菌する装置が、オートクレーブである、請求項１８記載の装置。 ２０．マガジンを備え、滅菌の前に多数の包装をそれに運搬し、次いで、包装を 滅菌する目的で、該マガジンをオートクレーブに導入する、請求項１８又は１９ 記載の装置。