JP2001508512A - 真空便器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 洗浄ノズルと、遮断弁と、排水管とを備えた水槽を有する真空便器。下側の水槽範囲で導管（１２）が接続されており、この導管（１２）がそこから上方に向かって延びていて、洗浄ノズル（１１）の少し下方の高さ（Ｈ２）で開いて終わっている。

Description

【発明の詳細な説明】 真空便器 本発明は、上側の水槽範囲に配置されている洗浄ノズルと、下側の水槽範囲で 遮断弁に接続されている排水管とを備えた水槽を有する真空便器に関する。 このような真空便器では、極めて好ましくない、かつ一部では致命的な結果を 伴いかねない運転条件が発生する恐れがある。 たとえば洗浄ノズルへの洗浄水の供給が何らかの不良に基づいて止められない と、洗浄水は水槽内に流れるが、遮断弁が閉じられているので下方に流出できな い。この場合、水槽内の水面が上昇して、最後には洗浄ノズルが水槽内の洗浄水 と接触するまでになり、そうすることによって多かれ少なかれ汚染された洗浄水 と新鮮水循環との望ましくない結合が発生する可能性がある。たとえば新鮮水系 内の欠陥により吸引が生じるようなことがあれば、水槽から出る汚染された水が 新鮮水系に達することになるであろう。しかしこれは排除されなければならない 。従来ここで用いられている安全措置は、新鮮水循環に追加して別個の洗浄水循 環を取り付けるというものであり、したがって比較的コストのかかる措置であろ う。 さらに、不適切な使用の場合において公知の真空便器では、特に飛行機で使用 される真空便器においては大きい高度で動く飛行機の外部の負圧が送り出し手段 として用いられ、真空の吸引効果により物品や人体部分が吸い込まれて、物的損 傷や深刻な身体負傷の危険 がある。 本発明は公知の真空便器のこのような欠陥とかかわり、その効果的な除去を、 冒頭に記載した種類の真空便器において下側の水槽範囲または排水範囲で、外方 に延びる導管が開口しており、この導管が洗浄ノズルの少し下方の高さで終わっ ていて外方に向かって開いていることによって達成する。 連通して接続されている導管に基づき、この導管の端部が所望の測地学上の高 さに設定されることによって、水槽内の可能な最も高い水面が規定され得る。つ まり、弁が閉じた状態で洗浄ノズルが洗浄水を水槽内に補給すると、発生し得る 最も極端なケースは、上に向かって開いた導管の端部から洗浄水が流出すること である。水槽内の水面がノズルの高さに達することは決してなく、それにより新 鮮水循環の損害は排除されている。 本発明による真空便器の吸引過程で、真空源は水槽内の物質だけでなく、導管 内に存在する液体にも作用する。排出物および液体は真空の吸引力の助けで吸引 され、導管が空になった後で空気が吸引されるので、たとえば弁座のない水槽を 利用する際に、水槽縁部が利用者の身体により考えられる限り完全に密封された 状態で、身体部分または物品が吸引され得るような吸引効果が水槽内で形成され ることはできない。 さらに、この付加的な導管を内径または絞り部に関して適当に寸法設定するこ とにより、吸引された物質はある程度液化されるので、全体として吸引時の状況 はより好都合になる。 以下に、本発明を図面に基づき例として説明する。 図面の唯一の図は、真空便器の概略図を垂直断面図で示している。 図には真空便器の水槽が１０で示されている。水槽の下側の部分には弁２０に よって遮断できる吸引管がある。矢印３０で排出物の送り出しもしくは真空の力 の作用が略示されている。 水槽の上側の部分には複数の洗浄ノズル１１があるが、これらの洗浄ノズル１ １は測地学的高さＨ１に配置され、その意味と目的は公知である。規則は、これ らの洗浄ノズル１１が水槽１０内に集まる水と接触してはならないと規定してい るが、すでに述べたように、これは公知の便器では確保できない。 水槽１０の下側の範囲、たとえば流れの点ではいずれにせよ遮断弁２０の手前 のパイプ内で導管１３が接続されており、この導管１３は範囲１２で上に向かっ て上昇し、最後に１４において高さＨ２で外に向かって開いて終わっている。 水槽内の液面が測地学的高さＨ２を越えて上昇できないことが分かる。なぜな らば、この場合には水は導管１２と開いた端部１４を通って流出できるからであ る。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、上側の水槽範囲に配置されている洗浄ノズルと、下側の水槽範囲で遮断弁に 接続されている排水管とを備えた水槽を有する真空便器において、下側の水槽範 囲で導管（１２）が接続されており、この導管（１２）がそこから上方に向かっ て延びていて、洗浄ノズル（１１）の少し下方の高さ（Ｈ２）で開いて終わって いることを特徴とする真空便器。