JP2001508198A - 複合画像を形成するためのグラフィックスコントローラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 グラフィックス・コントローラは、選択関数を使用することによって、同じピクセル位置において表示されるべく指定される入力画像ピクセルの間の選択を介して複合画像を形成する。当該選択関数は、ピクセル毎のベースで計算されて選択信号を提供するものであり、当該選択信号は、いずれのピクセルが当該表示スクリーン上における最終的な複合画像として表示されるものとして選択されるべきかを示す。当該選択信号は、ミキシング・キー関数を使用して、いずれのピクセルが通過されるべきかを決定する。これらの関数の結果は、キー・コードの形態を採って出力される。キー・コードは、これらのキー・コードの間において更にはラスタ演算（ＲＯＰ）コードをも備えて論理積演算を実行することによって結合される。当該ＲＯＰコードは、いずれのキー・コード・コンビネーションが論理和を求められるのかを指定して、実行可能なキー・コンビネーションの増大した個数を提供し、表示されるべき画像の選択を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】 複合画像を形成するためのグラフィックスコントローラ 技術分野 本発明は、概ねグラフィックス・コントローラに関するものであり、特に、多 数の画像を単独の複合画像に結合させるグラフィカル・ユーザー・インターフェ ースのためのグラフィックス・コントローラに関するものである。 背景技術 コンピュータの出力装置は、しばしば、ビットマップ・グラフィックス装置を 有する。ビットマップ・グラフィックス装置は、典型的には、表示メモリを有す るグラフィックス・アダプタと表示スクリーンとを包含する。当該ビットマップ ・グラフィックス装置は、表示されるべきビットマップを入力し、その後、当該 ビットマップを当該表示スクリーン上において表示する。ビットマップは、表示 スクリーン上の矩形領域の中に表示される画像を規定するビットのマトリクスで ある。ビットマップの中における各々のビットは、当該表示スクリーン上におけ る１つの画素（ピクセル）に対応する。コンピュータ出力データを表示するため に、ビットマップ・グラフィックス装置は、当該表示メモリの中に記憶された当 該ビットマップを読み取って、対応する当該画像を当該表示スクリーン上におい て再現する。当該表示メモリの中におけるビットが１である場合には、当該ビッ トマップ・グラフィックス装置は、当該表示スクリーン上における対応する当該 ピクセルを点灯させる。当該表示メモリの中におけるビットが０である場合には 、当該ビットマップ・グラフィックス装置は、当該表示スクリーン上における対 応する当該ピクセルを消灯させる。例えば新しいビットマップをロードすること によって、当該表示メモリの内容を変化させることにより、コンピュータ・プロ グラムは、当該表示スクリーン上における変更を実施することが可能である。コ ンピュータ・プログラムは、典型的には、プログラム・メモリ内おいてビットマ ップを生成するものであり、その後、当該ビットマップを当該表示メモリに対 してコピーする。プログラム・メモリから表示メモリへのコピーは、比較的時間 が掛るものである。何故なら、ビットマップは、しばしば非常に大きいものであ り、１００万以上のビットを包含し得るからである。パフォーマンスを向上させ 、コンピュータ・プログラミングを容易にするためには、典型的なグラフィック ス指向性のオペレーティング・システムが、ビットマップをプログラム・メモリ から表示メモリへコピーするために最適化されるルーチンを提供する。これらの ルーチンは、ビットブロック転送（bitＢＬＴ）ルーチンとして知られている。 概ね、これらのbitＢＬＴルーチンは、入力として、ソース・ビットマップ及 び宛先ビットマップを読み取ることが可能であり、それは、典型的には表示メモ リ内に置かれる。これらのbitＢＬＴルーチンは、当該ソース・ビットマップを 当該宛先ビットマップに対して効率的な形式でコピーする。何故なら、bitＢＬ Ｔルーチンは、一度に１つのビットのみではなく、一度にデータのコンピュータ ・ワードをコピーするように、最適化されるからである。コンピュータ・ワード は、典型的には８，１６，又は３２ビットを含んで成るユニットとして当該コン ピュータが動作するビットの個数である。 従来的なグラフィカル・ユーザー・インターフェースでは、グラフィックス・ コントローラは、複合画像が典型的には陰極線管（ＣＲＴ）又はコンピュータ・ モニタである表示スクリーン上に表示されるべく形成されることが可能であるよ うに、これらの異なったbitＢＬＴ画像を結合させることが必要である。複合画 像の単純な具体例は、その背景表示の頂部に出現するカーソル、或いは動ビデオ 画像の頂部に表示されるテキストである。同様に、ウィンドウズ（登録商標）ベ ースのアプリケーションは、多数のウィンドウを同時に実行するときに複合画像 を表示する。マルチメディア・表示システムもまた、他のマルチメディア表示画 像の間にリアルタイム・ビデオをかぶせるときに複合画像を形成する。これらの 具体例のすべては、複雑な処理を必要とする。何故なら、多数の比較が、結果と して生じる複合画像を如何にして適切に表示するのか決定するために、各々の更 新サイクル毎に評価されなければならないからである。 従来的なグラフィックス・コントローラは、しばしば、これらのプロセッサの 中においてこれらの画像合成機構をハード・コード化している。それ故、これら の機構は、多くは特定の機構をオン又はオフに切り替える能力であるプログラマ ビリティのみが設けられるようにして、非常に限定的な数の形式で機能する。こ のハード・コード化のアプローチは、大きなフレキシビリティを提供するもので はないので、画像のミキシングが初めにハード・コード化されたものとは異なっ て達成されるように求められるときに、問題が生じる。 発明の開示 達成されるべき所望の結果に応じてデータの処理が変更されることを許容する 形式で複合画像データをフレキシブルに形成するというニーズが存在する。特に は、従来的なシステムが実行する形式において特定の画像合成機構のみを実行す る代わりに、ビデオ合成機構の実質的に任意の組合せが実現されることを許容す る設計に関するニーズが存在する。 本発明に拠れば、選択関数を使用することによって、同じピクセル位置におい て表示されるべく指定される入力画像ピクセルの間の選択を介して複合画像を形 成するように成した、グラフィックス・コントローラが提供される。当該選択関 数は、ピクセル毎のベースで計算されて選択信号を提供するものであり、当該選 択信号は、いずれのピクセルが当該表示スクリーン上における最終的な複合画像 として表示されるものとして選択されるべきかを示す。例えば、当該グラフィッ クス・コントローラは、当該選択関数を使用して、背景画像のものと同じものと してそのピクセル位置が指定されるカーソル画像のカラー・コードを選択し、当 該選択信号に基づいて当該表示スクリーン上の適切なピクセル位置に送信する。 当該選択信号は、いずれの画像ピクセルが通過されるべきかを決定するための 関数であるミキシング・キーに応じて生成される。これらの結果は、キー・コー ドの形態を採って出力される。所定の実施例では、これらのキー・コードは、こ れらのキー・コードの各々の間において更にはラスタ演算（ＲＯＰ）コードをも 備えて論理積演算を実行することによって結合される。 ミキシング・キーは、例えば２つの数値の間の比較を実行することが可能であ り、例えば一方の数値がもう一方の数値よりも大きいか否かを比較する場合のよ うに比較の結果を表示するキー・コードを出力することも可能である。比較の１ つの具体例として、「背景ピクセル」のカラーを表わすレジスタ値は、「グラフ ィックス・ピクセル」のカラーを表わすレジスタ値に対して、これらの数値が等 しいか否かを決定するために比較されることが可能である。この例示的な比較が 数値の整合という結果になる場合、当該ミキシング・キーは、これらの数値が等 しかったことを表示すべく１というキー・コード値を出力するが、整合が存在し ない場合、当該キー・コードは、これらの数値が互いに等しくはなかったことを 表示すべく０という出力値を有することになり、当該「背景ピクセル」又は当該 「グラフィックス・ピクセル」の選択を可能にする。 先行する段落で述べられたミキシング・キーの具体例に加えて、ピクセルの数 値を変更すること及び当該変更したピクセルを隣接するピクセル値に対して比較 することなどのようなその他の関数の結果を特定するその他のミキシング・キー もまた、当該選択関数によって考慮される。当該選択関数は、これらのミキシン グ・キーの結果を結合させて、キー・コード・コンビネーションを形成する。本 発明の所定の実施例では、各々のコンビネーションのこれらのキー・コードは、 論理積を求められて、複数の入力画像の選択されたものから出力ピクセルを選択 する。この論理演算の結果が１に等しいとき、第１の画像からの当該ピクセルが 通過され、０のときには、第２の画像からのピクセルが通過される。多数のミキ シング・キーが存在するので、多くの実行可能なキー・コード・コンビネーショ ンが存在する。 遥かに大きなフレキシビリティを提供するために、当該選択関数は、キー・コ ードの多数のコンビネーションが同時に考慮され得るようにして定義されること が可能である。キー・コード・コンビネーションのこの選択は、本発明の実施例 に拠れば複数の単一ビット・レジスタの中に記憶された２進数字の列である当該 ＲＯＰコードの使用によって達成される。当該ＲＯＰコードは、いずれのキー・ コード・コンビネーションが当該選択関数によって計算されるのかという選択を 制御する。これらのＲＯＰコード・レジスタは、１又は０の値を保持することが 可能である。各々のＲＯＰコード・レジスタは、１つのキー・コード・コンビネ ーションに対して関連付けられる。１つのコンビネーションのこれらのキー・コ ードが論理積を求められるとき、そのＲＯＰコード・レジスタ値もまた当該コン ビネーションとの論理積を求められる。実際には、当該ＲＯＰコード・レジスタ は、キー・コード・コンビネーションの間の論理和演算を本質的に実行するフラ グ即ち標識子である。 従って、当該選択関数は、当該ＲＯＰレジスタの中において１を付けてフラグ 表示されていた様々なキー・コード・コンビネーションの任意のものが当該コン ビネーションの中におけるこれらのキー・コードの論理積処理の後に１という値 に復帰するとき、１に等しくなる。当該選択関数が１に等しいとき、当該選択信 号生成器が、選択信号をＭＵＸに送信するので、その適切な入力ピクセルは、出 力されるべく通過される。 当該ＲＯＰコードの使用は、当該選択関数が当該ミキシング・キー比較を如何 に使用するのかを決定して、当該選択関数を生成するための伝統的な方法に対し て遥かに大きなフレキシビリティを提供する。ミキシング・キーのハードワイヤ ード・セットのみを使用して選択関数を定義する伝統的な方法は、選択関数の個 数を２のｎ乗に限定するものであった。例えば、４個のミキシング・キーが存在 する場合には、当該先行技術は、これらのミキシング・キーを組み合わせる１６ 通りの異なった形式だけを許容したのである。これらのキー・コードを組み合わ せるためにＲＯＰコードを適用することによれば、非常に大きな個数の実行可能 な関数の組合せが達成される。これは、既知の方法よりも遥かに大きなプログラ ミングのフレキシビリティを提供する。何故なら、多数のキー・コード・コンビ ネーションが同時に考慮され得るからである。 本発明のその他の特徴及び利点は、以下の好適な実施例の説明において述べら れ、或いはそこから明らかになるであろう。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明のグラフィックス・コントローラの第１の実施例の概略的な ブロック図である。 第２図は、本発明のグラフィックス・コントローラに従って使用される選択関 数の例示的な実施例の図である。 第３図は、本発明のグラフィックス・コントローラの第２の実施例の概略的な ブロック図である。 発明を実施するための最良の形態 第１図は、ラスタ演算（ＲＯＰ）コードを利用して、ピクセル選択を実行する 選択関数の生成においてフレキシビリティを増大させるグラフィックス・コント ローラ１０を示している。概して、１対の画像から入力ピクセルの間の選択は、 知られている。以下に説明されるように、当該グラフィックス・コントローラ１ ０は、多数のキー・コンビネーションを同時に考慮することに基づいて選択関数 を生成し、より大きなプログラミングのフレキシビリティを提供する。 第１図において、当該グラフィックス・コントローラ１０は、フレーム・バッ ファ２６の中に記憶されたそれぞれの画像からの１対のピクセル２２ａ及び２４ ａから１対の入力画像信号２２及び２４を入力するマルチプレクサ（ＭＵＸ）２ ０を含んで成るものとして示されている。ＭＵＸ２０は、入力画像信号２２，２ ４の間で選択して、出力信号２８を表示スクリーン３０に送信する。当該入力信 号２２，２４は、最終的な複合画像の形態を採って表示されるべく混合されるこ とになる入力画像の位置及びカラーに関わる情報を有する。当該複合画像を表示 する表示スクリーン３０は、コンピュータ・モニタ、陰極線管（ＣＲＴ）、ＬＣ Ｄ表示などのような任意の従来的な表示装置であることが可能である。表示スク リーン３０は、複数の画素（ピクセル）３２を有するものであり、それぞれの画 素は、表示スクリーン３０上において離散的な位置を有する。図面では、唯１つ のそのようなピクセル３２が便宜的に示されている。 入力信号２２，２４を入力することに加えて、ＭＵＸ２０は、選択回路４０か らの選択信号３８をも入力する。選択信号３８は、入力信号２２又は２４のいず れが出力信号２８として通過するかということについての指示をＭＵＸ２０に対 して供給する。選択回路４０は、ミキシング・キー関数生成器５２からの供給ミ キシング・キーに基づいて選択信号３８を生成し、それをＭＵＸ２０に対して出 力するように成した選択信号生成器５０を有する。ミキシング・キー関数生成器 ５２は、記憶された関数をピクセル毎のベースで実行する。これらのミキシング ・キーは、ピクセル値、他の数値（例えば他のピクセル又はレジスタの数値） に対するピクセル値の比較、多数のピクセルを組み合わせることの結果、静止レ ジスタの数値、或いはグラフィックス・コントローラ１０がそれに対して接続さ れるシステムにとって利用可能である実質的に任意の情報などのように任意のデ ータに基づくものであることが可能である。バス５４は、ミキシング・キー関数 生成器５２に接続され、このデータ即ち情報をこれらのデータ供給源から当該ミ キシング・キー関数生成器５２に向かって送る。これらのデータ供給源は、複数 の画像データ供給源５６、レジスタ値５８、或いはデータ６０（例えばクロック 信号又はアドレス情報）の形態を採るその他の情報を含んでもよい。 ミキシング・キー関数生成器５２は、その必要なデータ即ち情報をバス５４か ら入手して、数値の何らかの比較に従って定義される様々な関数を実行する。関 数の定義においては、完全なフレキシビリティが利用可能である。関数に従えば 、いかなる数値が処理されることも可能である。当該関数の成果は、その成果が 容認され得るか否かを決定すべく、事前に規定されたものと比較される。これら の関数の具体例は、２つのピクセルのカラー値を比較するものであることが可能 であり、或いはピクセル値が特定のカラー領域内にあるか否かを決定するもので あることも可能である。これらの関数は、ミキシング・キーとして知られている 。ミキシング・キーの関数の結果は、例えば、カラー値が特定の数値の領域内に 納まるか否かということであることも可能である。当該関数によって演算された ものとしての当該データの結果に応じて、結果として生じる数値は、当該ミキシ ング・キー関数生成器によって個別的なキー・コード６２として形成される１又 は０という出力値を有する。マルチメディア・アプリケーションにおいて使用さ れる一般的なミキシング・キーの１つの具体例は、「カラー・キー」である。当 該カラー・キーは、例えば、レジスタ５８のようなレジスタ値を５６の中に包含 されたようなピクセル値に対して比較した、単一ビットの結果（例えばキー・コ ード６２ａ）を生成する。当該カラー・キーの一般的な用途は、特定のピクセル における「背景カラー」を表わすレジスタ値をその同じピクセルにおける「グラ フィックス・ピクセル値」の数値に対して比較することである。この場合に、こ の比較が整合という結果になるならば、１という信号値が、当該ミキシング・キ ーに関する出力である当該キー・コード６２に対して割り当てられ得ることにな る が、整合しないならば、当該キー・コード６２は、０という信号値を割り当てら れることになる。 上述の当該カラー・キー／ミキシング・キーの具体例に加えて、その他の比較 の結果を特定するその他のミキシング・キー６２もまた、選択信号生成器５０の 中において考慮される。前述のように、これらのミキシング・キーは、当該分野 において知られているように、数多くの異なった形式の情報を表わすことも可能 である。これは、ピクセル値、ピクセル値の比較、多数のピクセルを組み合わせ ることの結果、スタティックレジスタの数値などを含む。 ミキシング・キーによって生成されるキー・コード６２ａないしｄは、１とい う値を有する容認され得る成果、或いは０という値を有する容認され得ない成果 を特定する単一ビットの値であり、これらの成果は、論理積演算を使用して組み 合わせられ、真（１）又は偽（０）のいずれかである選択信号を形成する。先行 技術では、この組合せの形式は、標準的には、２のｎ乗の異なった組合せに限定 されていた。 第２図は、選択信号を生成すべく当該選択信号生成器５０によって使用される 、ＶＥＲＩＬＯＧ（登録商標）の中においてプログラムされる選択関数８０を示 している図である。当該選択信号生成器５０は、当該選択関数８０を使用して、 ＭＵＸ２０によって使用される選択信号３８を生成し、いずれの入力ピクセル２ ２又は２４がＭＵＸ２０に通されて出力信号２８として出力されるべきかを特定 する。当該選択関数８０の出力値は、当該選択信号生成器５０に対して入力され た個別的なキー・コード６２の値に依存する。 第２図の実施例では、当該選択関数８０は、ミキシング・キー８２の多数の列 を有する。各々のミキシング・キー８２は、第２図では、Ｋｅｙ３，Ｋｅｙ２， Ｋｅｙ１，又はＫｅｙ０として示されるキー・コード６２を表わす。当該例示的 な具体例では、当該キー・コードは、第２図では、「偽」即ち０に関しては「! 」シンボル（参照番号８８）を当該ワード「Ｋｅｙ」の前に付けて示され、真即 ち１という値を表わす「 」（シンボル無し）８９を当該ワード「Ｋｅｙ」の前 に付けて示されるように成した、２進数字の結果である。図示されたように、各 々の組合せが４個のミキシング・キー８２を有する場合に各々のキー・コード ６２が２つの可能性を有するときには、４個の異なったミキシング・キー８２の １６通りの組合せが存在する。これらのミキシング・キーの実行可能な１６通り の組合せの各々は、上述のようにキー・コード・コンビネーション８６と呼ばれ る。 第１図の特定の入力ピクセル２２又は２４の間を選択するために、キー・コー ド・コンビネーション８６それ自体を使用することは、知られている。遥かに大 きなフレキシビリティを提供するために、本発明は、当該選択信号生成器５０を プログラムして、多数のキー・コード・コンビネーション８６を同時に考慮（即 ち論理的に結合）させる。従って、当該選択されたキー・コード・コンビネーシ ョン８６の論理的な組合せが１に復帰すると、当該選択関数は１に等しくなり、 当該適切な選択信号が、画像１からの入力ピクセルが通過されるべきであること を表示するものとして送られる。当該論理的な組合せの結果としての０への復帰 は、当該選択関数を０に等しくさせ、画像２からの当該入力ピクセルを選択する 。 本発明では、選択関数８０によって論理的に結合されるキー・コード・コンビ ネーション８６の選択は、ラスタ演算（ＲＯＰ）コード９０の使用によって達成 される。当該ＲＯＰコード９０は、例えば複数の単一ビットのＲＯＰコード・レ ジスタ９２の中に記憶されるプログラム可能な数値である。各々のＲＯＰコード ・レジスタ９２は、例えば１又は０である値を記憶するものであり、当該キー・ コード・コンビネーション８６に関して異なった１つのものと関連付けられる。 特定のキー・コード・コンビネーション８６に対して関連付けられる当該ＲＯＰ コード・レジスタ値は、当該キー・コード・コンビネーション８６との論理積を 求められる。１というＲＯＰコード・レジスタ値は、それに関連するキー・コー ド・コンビネーション８６を使用可能にする。 それに関連するＲＯＰコード・レジスタ値によって示される当該使用可能なキ ー・コード・コンビネーション８６は、本発明の例示的な実施例では論理和を求 められる。これは、当該キー・コード・コンビネーション８６が６５，０００通 り以上の異なった形式で論理的に組み合わされることを許容する。第１の具体例 として、当該ＲＯＰコード９０が、当該ＲＯＰコード・レジスタ９２の中におい て、単一のキー・コード・コンビネーションを使用可能にすべく設定されること が想定される。この場合の選択関数８０は、ＲＯＰコード９２（「ＲＯＰ［１１ ］」）のキー・コード・コンビネーション８６（「 Ｋｅｙ３ ＆ ！Ｋｅｙ２ ＆ Ｋｅｙ１ ＆ Ｋｅｙ０」）との論理積の結果に等しい。従って、Ｋｅｙ ３，１，０の結果が１に等しく、Ｋｅｙ２の結果が０に等しい場合には、これら の値の論理積を求めることは、当該キー・コード・コンビネーション８６の値を １に等しくする。この第１の具体例では、当該ＲＯＰコード・レジスタ９２の中 における１つのビット１１は、１という値を有するので、この値のキー・コード ・コンビネーション８６との論理積もまた、１という値を算出する。キー・コー ド・コンビネーション８６の当該論理和の組合せの値は、それ故、１に等しい。 １というこの値は、当該選択信号生成器５０に適切な選択信号３８を送って、Ｍ ＵＸ２０に対して当該値１に関連する入力ピクセルを（例えば画像１から）通過 させるように通報する。 単一のキー・コード・コンビネーション８６の代わりに、多数のキー・コード ・コンビネーション８６の組合せに基づいて画像ピクセルを選択するように所望 されることが想定される。この場合、多数のキー・コード・コンビネーション８ ６は、９２ａ，９２ｂ，９２ｃのような複数のＲＯＰコード・レジスタ９２の中 に１を記憶することによって、同時に選択される。従って、ＲＯＰコード９２ａ のキー・コード・コンビネーション８６ａとの論理積の値が１であり、或いは、 ＲＯＰコード９２ｂのキー・コード・コンビネーション８６ｂとの論理積の値が １であり、或いは、ＲＯＰコード９２ｃのキー・コード・コンビネーション８６ ｃとの論理積の値が１であるならば、選択関数８０は１に等しくなる。選択関数 ８０が１に等しいとき、選択信号生成器５０は、例えば当該入力画像２４が表示 スクリーン３０に対して通過されるべきであることを指定する１という値の選択 信号３８をＭＵＸ２０に送る。この具体例の場合の当該ＲＯＰコードは、ＲＯＰ ［１５：０］＝２進法では０００００００１０１００１０００即ち１６進法では ０１４８である。ＲＯＰ［１５：０］のすべてのビットが論理０にセットされて いたならば、当該選択関数は、常に０であることになり、上述の具体例を使用す れば、入力画像２２が、ＭＵＸ２０によって表示３０に対して通過されることに なる。ＲＯＰ［１５：０］のすべてのビットが論理１にセットされていたならば 、 入力画像２４が、様々なミキシング・キー８２からの成果に関わらず、常に通過 されることになる。特定のミキシング・キーは、当該ミキシング・キーの値が当 該第１のキー・コード・コンビネーション８６の中では０であり、当該第２のキ ー・コード・コンビネーション８６の中では１であるように成した１対のキー・ コード・コンビネーション８６を選択することによって、無視（「軽視」）され る。ＲＯＰコード９０の当該使用は、選択関数８０が如何にしてミキシング・キ ーの比較を組み合わせるのかということを決定して、当該選択関数を生成するた めの伝統的な方法に対して遥かに大きなプログラミングのフレキシビリティを提 示する。本発明の当該方法は、いずれのピクセルを表示のために選択するのかと いうことの評価において多数の関数が同時に考慮されることを許容する。 例えば、ｎ個のミキシング・キーを組み合わせる伝統的な方法は、標準的には 、２のｎ乗の組合せに限定される。しかしながら、本発明に従ってＲＯＰコード を適用することによれば、キー・コードの個数がｎであり且つキー・コード・コ ンビネーションの個数が２のｎ乗である場合（これらのキー・コードが２つのみ の実行可能な成果を有するならば）、ミキシング・キーを組み合わせる可能性の 個数は、２の２ｎ乗である。当該ＲＯＰコードは、２のｎ乗というビット長さを 有する。 ミキシング・キーの個数ｎが例えば４であるとき、キー・コード・コンビネー ションの個数は１６であり、その組合せの総数は６５，５６３通りである。本発 明は、４個のミキシング・キーに限定されるものではなく、より多く又はより少 ないミキシング・キーの個数に対しても適用され得るものである。 第３図は、３個の画像が結合されることを２段式のマルチプレクサ配置が許容 するように成した代替的な実施例の図である。当該第１のＭＵＸ２０は、入力画 像２２と２４との間で選択する。第２のＭＵＸ１２０は、第１のＭＵＸ２０から の当該出力２８（即ち第１又は第２のいずれかの画像データ）を入力し、第３の 画像１２２に関する画像データをも入力する。 ＭＵＸ１２０の機能は、２つの入力画像信号のみの間で選択する第１図の実施 例に関連して上述されたものと同様である。しかしながら、この具体例では、Ｍ ＵＸ１２０は、選択信号３８の生成に類似した形式で選択信号生成器５０から生 成されるように成した、異なった信号１３８によって制御される。ＭＵＸ２０か ら出力された当該信号２８は、ミキシング関数生成器５４によってキー・コード ６２の形成において使用されることが可能であるということもまた留意されるべ きである。例えば、当該選択信号１３８の生成において使用されるミキシング・ キー関数の１つは、画像１又は画像２のいずれが当該第１のＭＵＸ２０の中にお けるピクセルとして選択されたのかに基づくものであることも可能である。第３ 図の構成は、複合画像を表示スクリーン３０上に表示するものとして如何にして 適切に表示するのかという決定において、上述されたものをも越える追加のフレ キシビリティを許容することになる。 本発明は、特定の例示的な実施例に関連して説明されてきたが、当業者には、 バリエーション及び改良が、本発明の範囲及び精神から離れることなく、これら の例示的な実施例においても実施され得るということが理解されるであろう。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．第１の画像信号及び第２の画像信号から形成される複合画像信号を形成する ためのグラフィックス・コントローラであって、 選択信号に基づいて第１の画像信号及び第２の画像信号の一方を表示スクリー ンに選択的に出力すべく構成されたマルチプレクサであって、当該第１及び第 ２の画像信号各々が、当該表示スクリーンに表示されるピクセルに関する対応 するピクセル値を表わす情報を含むように成した、当該マルチプレクサと、 キー・コードのコンビネーション及び前記コンビネーションを特定するラスタ 演算（ＲＯＰ）コードに基づいて当該選択信号を生成するための選択信号生成 器とを含むグラフィックス・コントローラであって、複合画像が、当該第１及 び第２の画像信号から選択される前記ピクセル値から形成されるグラフィック ス・コントローラ。 ２．前記選択信号生成器が、 前記キー・コードを選択的に組み合わせて、複数のキー・コード・コンビネー ションを形成するように成したキー・コード論理部と、 前記ＲＯＰコードの１つに従って前記キー・コード・コンビネーションの論理 和を求めて、前記選択信号を生成する組合せ論理部とを含む、請求項１に記載 のグラフィックス・コントローラ。 ３．キー・コードの個数はｎ個であり、キー・コード・コンビネーションの個数 は、２のｎ乗であり、当該ＲＯＰコードは、２のｎ乗というビット長さを有し 、キー・コードとＲＯＰコードとの組合せの個数は、２の２ｎ乗である請求項 １に記載のグラフィックス・コントローラ。 ４．前記キー・コードの少なくとも１つは、第１のキー値と第２のキー値との間 の比較の結果であり、前記第１のキー値は、前記第１の画像信号の第１のピク セル値である請求項１に記載のグラフィックス・コントローラ。 ５．前記第２のキー値は、前記第２の画像信号の第２のピクセル値である請求項 ４に記載のグラフィックス・コントローラ。 ６．前記第２のキー値は、前記第１のピクセル値に対して適用される関数から結 果として生じる請求項４に記載のグラフィックス・コントローラ。 ７．第１の入力部で当該第１のマルチプレクサの出力を、第２の入力部で第３の 画像を入力する第２のマルチプレクサと、第２の選択信号を入力する選択入力 部とを更に含み、当該第２の選択信号は、キー・コードのコンビネーション及 び前記コンビネーションを特定するＲＯＰコードの関数として形成される請求 項１に記載のグラフィックス・コントローラ。 ８．前記キー・コードの１つは、当該第１又は第２の画像のピクセル値のいずれ が当該第１のマルチプレクサにおいて特定のピクセルに関して選択されたかを 表わす、請求項７に記載のグラフィックス・コントローラ。 ９．ＲＯＰコードの各々のビットは、関連する当該キー・コード・コンビネーシ ョンの異なった１つのものとの論理積される、請求項２に記載のグラフィック ス・コントローラ。 １０．画像信号データから複合画像を表示スクリーン上に形成するための方法で あって、 第１及び第２の画像信号をフレーム・バッファから入力し、 複数のミキシング・キー値を決定し、 複数のミキシング・キー・コンビネーションを形成するために前記ミキシン グ・キー値を組み合わせて、 選択信号生成器から選択信号を生成し、 ラスタ演算（ＲＯＰ）コードに従って当該ミキシング・キー・コンビネーショ ンを論理的に組み合わせて、当該第１の画像と第２の画像との間を選択するた めに選択信号を形成し、 前記表示スクリーン上に表示されるべき前記複合画像の形成において、前記選 択信号に基づいて前記第１画像信号と前記第２の画像信号との間でピクセル・ ミキシング関数を実行する方法。