JP2001507673A - ニューロキニンアンタゴニストとしての置換アリールアルキルアミン - Google Patents

ニューロキニンアンタゴニストとしての置換アリールアルキルアミン

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Abstract

(57)【要約】 構造式(I)により表わされる化合物、またはそれらの薬学的に受容可能な塩が開示されており、ここで:A1は、-CH2R6、-OR6、-N(R6)(R7)、-S(O)eR13、-(C(R6)(R7))1-6-OR6、−(C(R6)(R7))1-6-N(R6)(R7)または-(C(R6)(R7))1-6-S(O)eR13であり、そしてA2は、Hであるか、またはA1およびA2は、一緒になって、=O、=C(R6)(R7)、=NOR6または=Sである;Qは、フェニル、ナフチル、-SR6、-N(R6)(R7)、-OR6またはヘテロアリールである;Tは、H、アリール、ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール、シクロアルキルまたは架橋シクロアルキルである;bは、0、1または2である;b1は、1または2である;Xは、結合、-C(O)-、-O-、-NR6-、-S(O)e-、-N(R6)C(O)-、-C(O)N(R6)-、-OC(O)NR6-、-OC(=S)NR6-、-N(R6)C(=S)O-、-C(=NOR6)-、-S(O)2N(R6)-、-N(R6)S(O)2-、-N(R6)C(O)O-または-OC(O)-である;R6、R7、R8、R8aおよびR13は、H、アルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、フェニルまたはベンジルである;またはR6およびR7は、それらが結合している窒素と一緒になって、環を形成する;R9およびR9aは、独立して、R6または-OR6である;Zは、必要に応じて置換した(II)であり、ここで、gは、0〜3であり、そしてhは、1〜4であるが、但し、hおよびgの合計は、1〜7である;ここで、これらのアリール基、フェニル基、ベンジル基、ナフチル基、ヘテロシクロアルキル基およびヘテロアリール基は、必要に応じて、置換されている。上記化合物、および上記化合物を含有する薬学的に受容可能な薬学的組成物を用いて、喘息、咳、気管支痙攣、炎症性疾患および胃腸障害を処置する方法が、開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 ニューロキニンアンタゴニストとしての置換アリールアルキルアミン発明の分野 本発明は、タキキニンレセプターのアンタゴニストとして、特に神経ペプチド 、ニューロキニン1レセプター(NK1)および/またはニューロキニン2レセプタ ー(NK2)および/またはニューロキニン3(NK3)レセプターのアンタゴニストとし て有用な、置換アリールアルキルアミンの属に関する。 ニューロキニンレセプターは、哺乳類の神経系および循環器系および末梢組織 に存在し、ゆえに様々な生物学的プロセスに関係がある。したがってニューロキ ニンレセプターアンタゴニストは、様々な哺乳類の病状の処置または予防に有用 であると思われる。たとえば喘息、咳、気管支痙攣、関節炎のような炎症、片頭 痛およびてんかんのような中枢神経系の症状、痛覚、およびクローン病のような 様々な胃腸疾患である。 特に、NK1レセプターは微小血管漏出および粘液分泌に関係しているとの報告 がなされており、またNK2レセプターは平滑筋収縮に関係しているため、NK1およ びNK2レセプターアンタゴニストは喘息の処置および予防に特に有用である。 NK1およびNK2レセプターアンタゴニストはいくつか以前に公開されている。ア リールアルキルアミンは1994年9月27日に発行された米国特許第5,350,852号に 開示され、およびスピロ置換アザ環(azacycles)は1994年12月22日に公開されたW O94/29309号に発表された。発明の要旨 本発明の化合物は、式Iにより表わされるか、またはそれらの薬学的に受容可 能な塩である: ここで: A1は、-CH2R6、-OR6、-N(R6)(R7)、-S(O)eR13、-(C(R7)(R7))1-6-OR6、-(C(R6 )(R7))1-6-N(R6)(R7)または-(C(R6)(R7))1-6-S(O)eR13であり、そしてA2は、Hで あるか、またはA1およびA2は、一緒になって、=O、=C(R6)(R7)、=NOR6または=S である; Qは、R5-フェニル、R5-ナフチル、-SR6、-N(R6)(R7)、-OR6またはR5-ヘテロア リールである; Tは、H、R4-アリール、R4-ヘテロシクロアルキル、R4-ヘテロアリール、R4-シ クロアルキルまたはR10-架橋シクロアルキルである; bは、0、1または2である; b1は、1または2である; Xは、結合、-C(O)-、-O-、-NR6-、-S(O)e-、-N(R6)C(O)-、-C(O)N(R6)-、-OC( O)NR6-、-OC(=S)NR6-、-N(R6)C(=S)O-、-C(=NOR6)-、-S(O)2N(R6)-、-N(R6)S(O)2 -、-N(R6)C(O)O-または-OC(O)-である; R4およびR5は、独立して、H、ハロゲノ、-OR6、-OC(O)R6、-OC(O)N(R6)(R7)、 -N(R6)(R7)、C1 〜6アルキル、-CF3、-C2F5、-COR6、-CO2R6、-CON(R6)(R7)、-S( O)eR13、-CN、-OCF3、-NR6CO2R16、-NR6COR7、-NR8CON(R6)(R7)、R15-フェニル 、R15-ベンジル、NO2、-N(R6)S(O)2R13または-S(O)2N(R6)(R7)からなる群から別 個に選択した1個〜3個の置換基である;または隣接するR4置換基もしくは隣接 するR5置換基は、-O-CH2-O-基を形成し得る;そしてR4はまた、R15-ヘテロアリ ールであり得る; R6、R7、R8、R8aおよびR13は、独立して、H、C1 〜6アルキル、C2〜C6ヒドロキ シアルキル、C1〜C6アルコキシ-C1〜C6アルキル、R15-フェニルおよびR15-ベン ジルからなる群から選択される;またはR6およびR7は、それらが結合 している窒素と一緒になって、5〜6員環を形成し、ここで、0個、1個または 2個の環メンバーは、-O-、-S-および-N(R19)-からなる群から選択される; R9およびR9aは、独立して、R6および-OR6からなる群から選択されるが、但し 、R9がOHのとき、Xは、結合、-C(O)-、-N(R6)C(O)-または-C(=NOR6)-である; R10は、独立して、HおよびC1 〜6アルキルからなる群から選択される; R15は、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルキルチオ、ハロゲ ノ、-CF3、-C2F5、-COR10、-CO2R10、-C(O)N(R10)2、-S(O)eR10、-CN、-N(R10)C OR10、-N(R10)CON(R10)2および-NO2からなる群から別個に選択した1個〜3個の 置換基である; R16は、C1 〜6アルキル、R15-フェニルまたはR15-ベンジルである; R19は、H、C1〜C6アルキル、-C(O)N(R10)2、-CO2R10、-(C(R8)(R9))f-CO2R10 または-(C(R8)(R9))u-C(O)N(R10)2である; fは、1〜6である; uは、0〜6である; Zは、 である; fは、1〜6である; gおよびjは、独立して、0〜3である; hおよびkは、独立して、1〜4であるが、但し、hおよびgの合計は、1〜 7である; Jは、2個の水素原子、=O、=S、=NR9または=NOR6である; LおよびL1は、独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、-CH2-シク ロアルキル、R15-ベンジル、R15-ヘテロアリール、-C(O)R6、-(CH2)m-OR 6 、-(CH2)m-N(R6)(R7)、-(CH2)m-C(O)-OR6および-(CH2)m-C(O)N(R6)(R7)からな る群から選択される; mは、0〜4であるが、但し、jが0のとき、mは、1〜4である; R25は、H、C1〜C6アルキル、-CN、R15-フェニルまたはR15-ベンジルである; R26およびR27は、独立して、H、C1〜C6アルキル、R4-アリールおよびR4-ヘテ ロアリールからなる群から選択される;またはR26は、H、C1〜C6アルキル、R4- アリールまたはR4-ヘテロアリールであり、そしてR27は、-C(O)R6、-C(O)-N(R6) (R7)、-C(O)(R4-アリール)、-C(O)(R4-ヘテロアリール)、-SO2R13または-SO2-(R4 -アリール)である; R28は、H、-(C(R6)(R19))t-Gまたは-(C(R6)(R7))v-G2である; tおよびvは、0、1、2または3であるが、但し、jが0のとき、tは、1 、2または3である; R29は、H、C1〜C6アルキル、-C(R10)2S(O)eR6、R4-フェニルまたはR4-ヘテロ アリールである; Gは、H、R4-アリール、R4-ヘテロ-シクロアルキル、R4-ヘテロアリール、R4- シクロアルキル、-OR6、-N(R6)(R7)、-COR6、-CO26、-CON(R7)(R9)、-S(O)eR1 3 、-NR6CO2R16、-NR6COR7、-NR8CON(R6)(R7)、-N(R6)S(O)2R13、-S(O)2N(R6)(R7 )、-OC(O)R6、-OC(O)N(R6)(R7)、-C(=NOR8)N(R6)(R7)、-C(=NR25)N(R6)(R7)、-N (R8)C(=NR25)N(R6)(R7)、-CN、-C(O)N(R6)OR7または-C(O)N(R9)-(R4-ヘテロアリ ール)であるが、但し、nが1でありuが0のとき、またはR9が-OR6のとき、Gは 、−OHまたは-N(R6)(R7)ではない;そして G2は、R4-アリール、R4-ヘテロシクロアルキル、R4-ヘテロアリール、R4-シク ロアルキル、-COR6、-CO2R16、-S(O)2N(R6)(R7)または-CON(R6)(R7)である。 Xが-O-、-NR6-、-N(R6)C(O)-、-OC(O)NR6-または-N(R6)C(O)Oである式Iの化 合物は、好ましい。Xが、-NR6-または-N(R6)C(O)-である式Iの化合物は、さら に好ましい。Xが、-NR6-または-N(R6)C(O)-のとき、bが0または1である化合 物もまた、好ましい。b1が1である化合物もまた、好ましい。Tは、好ましく は、R4-アリールまたはR4-ヘテロアリールであり、R4-アリール、特に、R4-フェ ニルは、さらに好ましい。R8aおよびR9aが、独立して、水素、ヒドロキシアルキ ルまたはアルコキシアルキルである化合物もまた、好ましく、水素は、さらに好 ましい。R8aおよびR9aが、それぞれ、水素であり、Xが、-NR6-または-N(R6)C(O) -である化合物は、特に好ましい。Tは、R4-アリールであり、そしてR4は、C1〜C6 アルキル、ハロゲノ、-CF3およびC1〜C6アルコキシから選択した2個の置換基 である。TがR4-ヘテロアリールのとき、好ましい定義には、R4-ピリジニルが含 まれる。 QがR5-フェニル、R5-ナフチルまたはR5-ヘテロアリールである化合物もまた、 好ましい;Qの特に好ましい定義は、R5-フェニル(ここで、R5は、好ましくは、 2個のハロゲノ置換基である)、およびベンゾチエニルである。 A1が、-OR6、-N(R6)(R7)、-S(O)eR13または-(C(R6)(R7))1 〜6-N(R6)(R7)であ り、そしてA2がHである式Iの化合物は、好ましい;A1およびA2が、一緒になっ て、=O、=C(R6)(R7)または=NOR6である化合物もまた、好ましい。 Zの好ましい定義には、 があり、以下の基は、さらに好ましい: 以下のZ基は、さらに好ましい: 本発明はまた、喘息、咳、気管支痙攣、炎症性疾患(例えば、関節炎)、中枢 神経系症状(例えば、片頭痛およびてんかん)、痛覚、および種々の胃腸疾患( 例えば、クローン病)の処置における式Iの化合物の使用に関する。 他の局面において、本発明は、式Iの化合物を薬学的に受容可能なキャリア中 に含む、薬学的組成物に関する。本発明はまた、喘息、咳、気管支痙攣、炎症性 疾患(例えば、関節炎)、片頭痛、痛覚、および種々の胃腸疾患(例えば、クロ ーン病)の処置における上記薬学的組成物の使用に関する。発明の詳細な説明 本明細書において使用されるように、用語「アルキル」は、直鎖または分岐鎖 のアルキル鎖である。「低級アルキル」は、1〜6個の炭素原子のアルキル鎖を 意味し、そして同様に低級アルコキシは、1〜6個の炭素原子のアルコキシを意 味する。 「アリール」は、フェニル、ナフチル、インデニル、テトラヒドロナフチル、 インダニル、アントラセニルまたはフルオレニルを意味する。 「ハロゲノ」は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨード原子を意味する。 「ヘテロシクロアルキル」は、テトラヒドロフラニル、ピロリジニル、ピペリ ジニル、モルホリニル、チオモルホリニルおよびピペラジニルである。R4−ヘテ ロシクロアルキルは、置換可能な環炭素原子がR4置換基を有するこのような基を 意味する。 「ヘテロアリール」は、5員から10員の単芳香環またはベンゾ縮合芳香環であ って、-O-、-S-および-N=からなる群から独立して選択される1個から4個のヘ テロ原子を含むものを意味するが、ただしこの環は隣接酸素および/またはイオ ウ原子を含まない。単環ヘテロアリール基の例は、ピリジル、オキサゾリル、イ ソキサゾリル、オキサジアゾリル、フラニル、ピロリル、チエニル、イミダゾリ ル、ピラゾリル、テトラゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル 、ピラジニル、ピリミジル、ピリダジニルおよびトリアゾリルである。ベンゾ縮 合ヘテロアリール基の例は、インドリル、キノリル、ベンゾチエニル(すなわち 、チアナフテニル)、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾキサゾリル およびベンゾフラザニルである。窒素含有ヘテロアリール基のN-オキシドもまた 包含される。全ての位置異性体(例えば、1-ピリジル、2-ピリジル、3-ピリジル および4-ピリジル)が意図される。R4-ヘテロアリールは、置換可能な環炭素原 子がR4置換基を有するこのような基を意味する。 R6およびR7置換基が環を形成し、そしてさらなるヘテロ原子が存在する場合に は、この環は、隣接酸素原子および/またはイオウ原子または3個の隣接ヘテロ 原子を含まない。そのように形成した典型的な環には、モルホリニル、ピペラジ ニルおよびピペリジニルがある。 上記の定義では、R6、R7、R8、R9、R13およびR15のような可変部は、置換基の 群から独立して選択されると言われているが、これは、R6、R7、R8、R9、R13お よびR15が独立して選択されるという意味だけでなく、R6、R7、R8、R9、R13また はR15の可変部が1分子中に1回より多く現れる場合、これらの事象は独立して 選択されることも意味する(例えば、R4が-OR6であり、ここで、R6がメチルであ る場合、Xは、-N(R6)-であり得、ここで、R6は、エチルとなる)。同様に、R4お よびR5は置換基の群から独立して選択でき、そして1個より多いR4 およびR5が存在する場合、その置換基は独立して選択される;当業者は、置換基 の大きさおよび性質が、存在し得る置換基の数に影響することを認識する。 本発明の化合物は、少なくとも1つの不斉炭素原子を有し得、従って、ジアス テレオマー、エナンチオマーおよび回転異性体を包含する全ての異性体が、本発 明の一部として意図される。本発明は、純粋形態および混合物(ラセミ混合物を 包含する)の両方のd異性体およびl異性体を包含する。異性体は従来技術を用 いて、光学的に純粋な出発物質または光学的に富化された出発物質を反応させる ことによって、または式Iの化合物の異性体を分離することによって、調製され 得る。 当業者は、式Iの化合物うちのいくつかは、1つの異性体が他の異性体よりも 高い薬理学的活性を示すことを理解する。 本発明の化合物は、有機酸および無機酸と薬学的に受容し得る塩を形成し得る 、少なくとも1つのアミノ基を有している。塩の形成に適した酸の例として、塩 酸、硫酸、リン酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸、マロン酸、サリチル酸、リンゴ 酸、フマル酸、コハク酸、アスコルビン酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、お よび、当業者に周知の、他の鉱酸およびカルボン酸が挙げられる。塩は、遊離塩 基形態を、塩を形成するのに望ましい酸を十分量接触させることにより調製され る。遊離塩基形態は、塩を、希炭酸水素ナトリウム水溶液のような、適切な希ア ルカリ性水溶液で処理することによって再生することができる。遊離塩基形態は 、それぞれの塩形態とは極性溶媒中での溶解度といった、特定の物理学的特性は 若干異なるものの、発明の目的上、それぞれの塩と遊離塩基形態とはそれ以外の 点では等価である。 本発明の化合物には酸性のものもある(それらはカルボキシル基を有している 化合物である)。これらの化合物は、無機塩基および有機塩基と薬学的に受容し 得る塩を形成する。こうした塩の例として、ナトリウム、カリウム、カルシウム 、アルミニウム、金および銀塩が挙げられる。アンモニア、アルキルアミン類、 ヒドロキシアルキルアミン類、N-メチルグルカミンといった、薬学的に受容し得 るアミンと形成した塩も含まれる。 式Iの化合物は、当業者に周知の方法を用いて調製することができる。以下に 種々の化合物を調製する典型的な手順を示す;当業者は他の手順も応用できるこ と、および、その手順を適切に改良することにより、式Iの範囲内の他の化合物 も調製可能であることがわかる。 手順A: Xが、-C(O)-、-O-、-S(O)e-、-C(O)N(R6)-、-OC(O)NR6-、-OC(=S)NR6-、-C(=N OR6)-、-S(O)2N(R6)-または-OC(O)-であり、Qが、R5フェニルであり、b1が、1 または2であり、そして残りの可変部が、上で定義したものと同じである式Iの 化合物は、以下に示す反応スキームによって調製できる。: 工程1: 工程1では、化合物(ここで、R5は、上で定義したものと同じである)を、有機 溶媒(例えば、CH3CN,THFまたはDMF)中にて、0〜25℃の範囲の温度で、ハロゲ ン化剤(例えば、I2またはN-ブロモスクシンイミド)で処理して、ハロラクトン を得る。 工程2: 工程2では、化合物を、アルコールR10OH(ここで、R10は、好ましくは、メチ ルである)に溶解する。塩基(例えば、CS2CO3またはNa2CO3)を添加し、この混合 物を、0〜50℃の温度範囲で攪拌して、エポキシドを得る。 他方、の低級アルキルエステルを、適切なエポキシ化剤(例えば、ジメチル ジ オキシランまたはm-CPBA)によりエポキシ化して、式の化合物を得ることもで きる。 工程3: 工程3では、エポキシドのアルコール(例えば、CH3OH、CH3CH2OH、またはさら に好ましくは、CF3CH2OH)溶液を、0〜90℃で、第二級アミンZ求核試薬(ここで 、R4は、上で定義したものと同じである)で処理して、ラクトンを得る: 工程4: Xが-C(O)N(R6)-でありb1が1である化合物については、ラクトンを、アルコ ール(例えば、CH3OH,CH3CH2OH、またはさらに好ましくは、CF3CH2OH)中にて、 0〜90℃で、対応するジアルキルアミン-N(R6)C(R9a)(R8a)-T(dialkyamine-N(R6 )C(R9a)(R8a)-T)で処理して、アミドを得る。式の化合物は、適切な試薬(例 えば、ピリジニウムジクロメート、Dess Martin試薬、Jones試薬、TPAP)を用い る酸化またはSwern酸化により、対応するケト化合物(ここで、A1およびA2は、一 緒になって、=Oである)に転換できる;このケト化合物を、ピリジン中にて、23 ℃〜80℃で、ヒドロキシアミンまたは適切なアルコキシルアミンで処理すること により、このケト化合物を、対応するオキシム(A1およびA2は、一緒になって、= NOR6である)に転換する。従って、当業者に公知の標準ウィッティヒ化学反応に より、各個のケト化合物から、対応するオレフィン(A1およびA2が、一緒になっ て、=C(R6)(R7)である化合物)が調製できる。 工程4a: Xが、-C(O)-、-O-、-S(O)e-、-OC(O)NR6-、-OC(=S)NR6-、-C(=NOR6)-、-S(O)2N( R6)-または-OC(O)-であり、そしてb1が2である化合物については、−78℃〜8 0℃の範囲の温度を用いて、ラクトンを、適切な還元剤(例えば、Dibal-H、LAH 、LiBH4またはNaBH4)で処理して、対応するジオール4bを得る。反応性基の適切 な保護を用いて、式4bの化合物は、適切な官能基交換またはその末端アルコール 基の官能化により、Xが、-C(O)-、-O-、-S(O)e-、-OC(O)NR6-、-OC(=S)NR6-、-C (=NOR6)-、-S(O)2N(R6)-または-OC(O)-である化合物に転換できる。対応するケ ト化合物(A1およびA2が、一緒になって、=Oである化合物)は、適切な試薬(例え ば、ピリジニウムジクロメート、Dess Martin試薬、Jones試薬、TPAPまたはSwer n酸化)を用いた酸化により、調製し得る;対応するオキシム(A1およびA2が、一 緒になって、=NOR6である化合物)の合成は、このケト化合物を、ピリジン中にて 、23℃〜80℃で、ヒドロキシルアミンまたは適切なアルコキシルアミンで処理す ることにより、行う。従って、当業者に公知の標準ウィッティヒ化学反応を用い ることにより、各個のケト化合物から、対応するオレフィン(A1およびA2が、一 緒になって、=C(R6)(R7)である化合物)を調製できる。手順B : Xが、-NR6-、-NR6C(O)-、-N(R6)C(=S)O-、-N(R6)S(O)2-、-N(R6)C(O)O-または -N(R6)C(O)N(R7)-であり、QがR5フェニルであり、b1が1であり、そして残りの 可変部が上で定義したものと同じである式Iの化合物は、以下に示す反応スキー ムによって調製できる。: 工程1: 工程1では、酸を、Curtius転位に典型的な条件(例えば、適切な溶媒(例えば 、t-ブタノール)中でのジフェニルホスホリルアジドおよび適切な塩基(例えば、 トリエチルアミン(Et3N))での処理)にかける。還流状態までの加熱、冷却および 適切な精製(例えば、再結晶またはシリカゲルクロマトグラフィー)の後、化合物 の対応するN-Boc保護アミンを単離する。当業者に公知の標準的な条件(例えば 、酸(例えば、塩酸またはトリフルオロ酢酸)での処理)によるこのN-Boc基の脱保 護により、化合物を得る。 工程2: 工程2では、アミンを、標準的な方法(例えば、アミン塩基存在下にて、不活 性有機溶媒(例えば、CH2Cl2またはトルエン、好ましくはCH2Cl2)中で、−10〜50 ℃の温度で、式T-C(R9a)(R8a)COCl(ここで、T、R8aおよびR9aは上で定義した ものと同じである)酸クロリドで処理すること)により、アシル化する。適切な 塩基には、(CH3)3N、Et3Nおよびピリジン、好ましくは、Et3Nが挙げられる。他 のアシル化剤(例えば、無水物)もまた、適切である。当業者に公知の他のカップ リング法(例えば、EDCカップリング)もまた使用し得る。同様に、Xが、-N(R6)S( O)2-、-N(R6)C(O)O-または-N(R6)C(O)N(R7)-である化合物の調製には、このアミ ンを、それぞれ、適切なハロゲン化スルホニル、クロロホルメートまたはイソシ アネートで処理する。 工程3: 工程2では、化合物を、不活性有機溶媒(例えば、THF、エーテル、DMSOまたは DMF、好ましくは、THF)中にて、塩基(例えば、NaHまたはLDA)で処理する。得ら れるアニオンを、アルキル化剤R6L(ここで、R6は、上で定義したものと同じであ り、そしてLは、適切な脱離基(例えば、Cl、Br、I、トリフレートまたはメシレ ート)である)で処理して、式の生成物を得る。これらの反応は、典型的には、 0〜50℃で進行する。 工程4: 工程4では、化合物を、不活性有機溶媒(例えば、アセトン)中にて、0〜30℃ の温度で、酸化剤(例えば、ジメチルジオキシラン)で処理することにより、エポ キシドに酸化する。他の適切な酸化剤(例えば、m-CPBA)は、CH2Cl2のような溶 媒中にて、使用できる。これらの条件で酸化を受けやすい部分のR9a、R8aおよび Tには、適切な保護基が必要な場合がある。 工程5: 工程5では、エポキシドのアルコール(例えば、CH3OH、CH3CH2OH、またはさら に好ましくは、CF3CH2OH)溶液を、0〜90℃で、上で定義した第二級アミンZ求核 試薬10で処理して、式11のアミノアルコールを得ることにより、式のエポキシ ドを式11のアミンに転換する。式11の化合物は、手順Aで上で記述したように、 対応するケト(A1およびA2が、一緒になって、=Oである化合物)に転換し、次いで 、対応するオキシム(A1およびA2が、一緒になって、=NOR6である化合物)に転換 できる。従って、当業者に公知の標準ウィッティヒ化学反応を使用して、これら のケト化合物から、対応するオレフィン(A1およびA2が、一緒になって、=C(R6)( R7)である化合物)を調製し得る。手順C : 工程1: Xが、結合、-C(O)-、-O-、-NR6-、-S(O)e-、-N(R6)C(O)-、-C(O)N(R6)-、-OC(O) NR6-、-OC(=S)NR6-、-N(R6)C(=S)O-、-C(=NOR6)-、-S(O)2N(R6)-、-N(R6)S(O)2- 、-N(R6)C(O)O-または-OC(O)-であり、そしてb1が1である化合物については、 ニトロオレフィン12を、適切な溶媒(好ましくは、THF)中、−78℃〜0℃の温度 範囲で、銅塩(好ましくは、CuCN)およびビニルマグネシウムブロミドの混合物に 添加して、後処理(workup)および適切な精製後、ニトロ生成物13を得る。この生 成物は、第一級アミンに還元され得るか、またはそのニトロ基は、標準Nef反 応を介して、対応するカルボン酸に変換され、次いで、当業者に公知の官能基変 換を用いて、第一級アルコールに変換されてもよい。このような化合物は、適切 な官能基交換またはその末端アルコール基の官能化により、Xが、-C(O)-、-O-、 -S(O)e-、-OC(O)NR6-、-OC(=S)NR6-、-C(=NOR6)-、-S(O)2N(R6)-または-OC(O)- である化合物に転換できる。対応するケト化合物(すなわち、A1およびA2が、一 緒になって、=Oである化合物)は、適切な試薬(例えば、ピリジニウムジクロメー ト、Dess Martin試薬、Jones試薬、TPAPまたはSwern酸化)を用いた酸化により、 調製し得る;対応するオキシム(すなわち、A1およびA2が、一緒になって、=NOR6 である化合物)の合成は、このケト化合物を、ピリジン中にて、23℃〜80℃で、 ヒドロキシルアミンまたは適切なアルコキシルアミンで処理することにより、行 う。従って、当業者に公知の標準ウィッティヒ化学反応を用いることにより、各 個のケト化合物から、対応するオレフィン(A1およびA2が、一緒になって、=C(R6 )(R7)である化合物)を調製し得る。 上記プロセスに関与しない反応基は、反応後に標準的な方法で除去され得る通 常の保護基で、反応の間、保護され得る。以下の表1は、一部の典型的な保護基 を示す: 式Iの化合物はNK1および/またはNK2および/またはNK3レセプターのアンタゴ ニストであることが見出されており、したがってこれらのレセプターの活性によ って引き起こされまたは悪化する症状の処置に有用である。 本発明はまた、式Iの化合物および薬学的に受容可能なキャリアからなる薬学 的組成物にも関連している。本発明の化合物はカプセル剤、錠剤、散剤、薬包、 懸濁液、または溶液のような通常の経口投与形態で、あるいは再構成用の溶液、 懸濁液、または散剤のような注入可能な投与形態により投与され得る。薬学的組 成物は周知の薬学的処方技術を用いて通常の賦形剤および添加剤により調製され 得る。薬学的に受容可能な賦形剤および添加剤には無毒性で化学的に適用可能な 充填剤、結合剤、崩壊剤、緩衝剤、保存剤、酸化防止剤、潤滑剤、香味剤、増粘 剤、着色剤、乳化剤などが含まれる。 喘息、咳、気管支痙攣、炎症性疾患、偏頭痛、痛覚および胃腸不良の処置のた めの式Iの化合物の1日あたりの投与量は1日あたり約0.1mg/体重kgから約20mg /体重kgであり、望ましくは約0.5mg/kgから約15mg/kgである。したがって平均的 な体重70kgに対する投与量の範囲は1日あたり薬剤約1mgから約1500mg、より望 ましくは約50mgから約200mg、さらにより望ましくは1日あたり約50mgから約500 mg/kgを1回または2〜4回に分けて投与する。しかし厳密な投与量は臨床医が 決定し、そして投与化合物の効力、患者の年齢、体重、症状および応答に依存す る。 以下に出発物質および式Iの化合物の調製例を示す。 実施例1N-[2-(3,4- ジクロロフェニル)-3-ヒドロキシ-4-(4-ヒドロキシ-4-フェニル-1-ピ ペリジニル)ブチル]-N-メチルベンズアミド 工程1: 3-(3,4-ジクロロフェニル)-2-プロペン酸(propeneoic acid)(100g、 461mmol)の乾燥DMF(500mL)溶液を0℃まで冷却し、そしてCs2CO3(100g、307mmo l、0.66当量)で処理する。得られた灰白色のスラリーを15分間攪拌し、次いで、 注射器によって、CH3I(33mL、530mmol、1.15当量)を添加する。1時間後、追加 のDMF(250mL)を添加し、このスラリーを14時間攪拌し、そしてEtOAc(1.5L)と半 飽和NaHCO3水溶液(500mL)の間で分配する。その有機層を分離し、その水層をEtO Ac(1L、500mL)で2回抽出する。合わせた有機層を、半飽和NaHCO3水溶液(500mL )および水(5×500mL)で洗浄し、次いで、乾燥し(Na2SO4)、そして濃縮して、3- (3,4-ジクロロフェニル)-2-プロペン酸メチル105.4g(456mmol、99%)を淡褐色 の針状物として得る。工程2 : 工程1の生成物(15g、65mmol)の乾燥THF(250mL)溶液を、大きな室温 水浴で冷却状態に保ちつつ、30分間にわたって、Dibal-H(140mL、140mmol、2.15 当量)で処理する。得られた溶液を23℃で30分間攪拌し、Et2O(500mL)に注ぎ、水 (5mL)、15% NaOH(5mL)および水(15mL)で処理する。5分間攪拌し、この混合 物をEt2O(200mL)で希釈し、そして15% NaOH(15mL)で処理する。MgSO4を添加す ると、無色の沈殿物が生じる。粗いガラスフリットで濾過することにより、その アルミニウム塩を除去する。その固形物をEt2O(1L)で洗浄し、そしてこの濾液 を真空中で濃縮することにより、3-(3,4-ジクロロフェニル)-2-プロペン-1オー ル13.2g(65mmol、99%)を灰白色の固形物として得る。工程3 : 工程2の生成物(13.2g、65mmol)のCH2Cl2(250mL)溶液を、0℃で、 ピリジン(7.89mL、97.5mmol、1.5当量)およびジメチルアミノピリジン(397mg、3 .25、0.05当量)で処理し、続いて、CH3COCl(6.48mL、74.75mmol、1.15当量)で処 理する。この混合物を23℃まで暖め、1M HCl(100mL)に注ぎ、そして得られた有 機層を、再度、1M HCl(100mL)で洗浄し、続いて、水(5×100mL;pH=6.5〜7) で洗浄する。その有機層を乾燥し(Na2SO4)、そして濃縮して、3-(3,4-ジクロロ フェニル)-2-プロペン-1オールアセテート15.4g(62.9mmol、97%)を無色のオイ ルとして得る。工程4 : 工程3の生成物(15g、61mmol、トルエン(1×50mL)との共沸蒸留に より乾燥した)の乾燥THF(250mL)溶液を、−78℃で、クロロトリエチルシラン(20 .2mL、120mmol、2.0当量)で処理し、すぐ続いて、50分間にわたって、添加 漏斗によって、カリウムビス(トリメチルシリル)アミド(183mL、91.5mmol、トル エン中の0.5Mを1.5当量)を添加する。この混合物を23℃まで暖め、そして3時間 にわたって、還流状態まで加熱する。その溶液を一晩にわたって徐々に冷却し、 次いで、飽和NH4Cl(150mL)でクエンチする。得られた混合物を3時間にわたって 激しく攪拌し、1M HCl(150mL)で処理し、次いで、Et2O(500mL)で抽出する。そ の水層をEt2O(400mL)で抽出し、合わせた有機層を5% NaOH(300mL)で洗浄し、 そして5% NaOH(8×150mL)で抽出する。合わせた水層を5℃まで冷却し、温度 を5〜10℃で維持して、濃HCl(約175mL)でpH1まで注意深く酸性化する。この水 層をCH2Cl2(2×800mL)で抽出し、乾燥し(Na2SO4)、そして濃縮して、淡い黄色 のオイルとして、3-(3,4-ジクロロフェニル)-4-ペンテン酸13.4g(54.5mmol、89 %)を得る。工程5 : 工程4の生成物(13.75g、56mmol、トルエン(100mL)で共沸蒸留する ことにより、乾燥した)の新たに蒸留した乾燥t-ブタノール(250mL)溶液を、新た に蒸留したEt3N(9.34mL、70mmol、1.25当量)で処理し、続いて、ジフェニルホス ホリルアジド(15.1mL、70mmol、1.25当量)で処理した。得られた溶液を、24時間 にわたって、還流状態まで加熱し、冷却し、そして真空中で濃縮した。得られた 生成物をトルエン(100mL)で処理し、濃縮し(2×)、ヘキサン:EtOAc(1:1)に 溶解し、そしてヘキサン:EtOAc(1:1)(1L)で溶出するシリカゲル(4×10cm) のパッドで濾過する。その濾液を濃縮して、粗1,1-ジメチルエチル-[2-(3,4-ジ クロロフェニル)-3-ブテニル]カーバメート20.7gを得る。工程6 : 工程5の生成物(純度約88%のもの5.32g、14.8mmol)のCH2C12(100mL )溶液を、トリフルオロ酢酸(10mL)で処理し、そして23℃で2時間攪拌する。こ の混合物をヘブタン(50mL)で処理し、そして真空中で濃縮する。得られた粗生成 物をヘキサン:EtOAc(1:1)に溶解し、そしてヘキサン:EtOAc(1:1)を充填 したシリカゲルのパッド(4×10cm)に入れる。この充填物を同じ溶媒(1L)で洗 浄し、次いで、CH2Cl2:CH3OH(アンモニアで飽和)(9:1)(1.5L)で所望生成物 を溶出する。この生成物を合わせて洗浄し、そして濃縮して、さらに精製するこ となく、次の工程で使用する粗アミン3.9gを得る。工程7 : 工程6の生成物(14.8mmol)のCH2Cl2(100mL)溶液を0℃まで冷却し、 そしてEt3N(3.5mL、25.2mmol、1.5当量)および塩化ベンゾイル(2.1mL、17.6mmol 、1.05当量)で処理する。10分後、この混合物をCH2Cl2で150mLまで希釈し、そし て10%クエン酸水溶液(50mL)、水(50mL)および飽和NaHCO3水溶液(50mL)で洗浄し 、次いで乾燥し(Na2SO4)、そして濃縮する。得られた粗灰白色固形物をヘキサン (40mL)で粉砕して、無色の固形物として、N-[2-(3,4-ジクロロフェニル)-3-ブテ ニル]ベンズアミド3.29g(10mmol、3工程にわたって68%)を得る。工程8 : NaH(鉱油中で68%のもの312mg、7.81mmol,10.25当量)のヘキサン懸 濁液を、乾燥ペンタン(2×100mL)で洗浄し、乾燥THF(30mL)に懸濁し、そして23 ℃で、工程7の生成物(2.0g、6.25mmol)で処理する。得られた黄色の懸濁液を 、23℃で20分間攪拌し、次いで、CH3I(777μl、12.5mmol、2.0当量)を添加する 。1時間後、この混合物を、ヘキサン:EtOAc(1:1)(500mL)を充填したシリカ ゲルのパッドに注ぎ、その濾液を濃縮して、淡黄色の液体として、N-[2-(3,4-ジ クロロフェニル)-3-ブテニル]-N-メチルベンズアミド2.1g(6.25mmol、>99%) を得る。工程9 : 工程8の生成物(2.1g、6.25mmol)の乾燥CH2Cl2(50mL)溶液を、新た に調製したジメチルジオキシランのアセトン溶液(アセトン中で約0.08Mのもの10 0mL)で処理する。この溶液を20時間攪拌し、真空中で濃縮し、トルエン(2×75m L)と共沸させ、次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(カラム;4×16cm;溶 離液:ヘキサン:EtOAc(1:1))により精製して、無色のオイルとして、異性体 A:(トランス)-N-[2-(3,4-ジクロロフェニル)-2-オキシラニルエチル]-N-メチル ベンズアミド854mg(2.44mmol、39%);および無色の固形物として、異性体B:( シス)-N-[2-(3,4-ジクロロフェニル)-2-オキシラニルエチル]-N-メチルベンズア ミド1.04g(2.98mmol、48%)を得る(全収率87%)。工程10 : 工程9の異性体A(201mg、0.574mmol)の2,2,2-トリフルオロエタノー ル(3ml)溶液を、4-ヒドロキシ-4-フェニルピペリジン(508mg、2.87mmol、5当 量)で処理する。得られた淡黄色の溶液を23℃で24時間攪拌し、真空中で濃縮し 、トルエン(2×5ml)で共沸させ、そして濃縮する。得られた粗固形物を、シリ カゲルクロマトグラフィー(カラム;2.5×18cm;溶離液:グラジエントCH 2 Cl2:CH3OH(アンモニアで飽和)(97:3)〜(95:5))により精製して、無色の泡 状物として、表題化合物302.8mg(0.574mmol、>99%)を得る。 実施例2〜4の化合物は、実施例1に記述の方法と類似の方法により調製する 。実施例3〜4については、出発物質は、3-(4-メトキシフェニル)-4-ペンテン 酸であり、これは、実施例1の工程2〜4に記述の方法と類似の様式で、オクチ ル-3-(4-メトキシ)-2-プロペノペートから調製される。 実施例2(図示した原子の空間的配置は、相対的である)。 実施例3 実施例4 実施例5 工程1: CuCN(3.3g、36.6mmol、1.1当量)の乾燥THF懸濁液を、アルゴン下に て、−78℃まで冷却し、そして30分間にわたって、ビニルマグネシウムブロマイ ド(THF中の1M溶液73.8mL、78mmol、2.2当量)で滴下処理する。この混合 物を0℃まで暖める。0℃で10分間攪拌した後、その溶液を−20℃まで冷却し、 10分間攪拌し、次いで、トランス-β-ニトロスチレン(5g、33.5mmol)の乾燥TH F(15mL)溶液を添加する。この懸濁液を1時間攪拌し、次いで、0.1M HCl/酢酸(6 00mL)の1:2混合物に注ぐ。得られた水相をCH2Cl2(400mL)で抽出し、その有機 層を水(2×300mL)で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、そして濃縮して、粗生成物7g を得る。シリカゲルクロマトグラフィー(7×16cm、溶離液:ヘキサン/CH2Cl2( 3:1)(1L)から(2:1)への勾配)により精製して、淡黄色の液体として、所 望生成物2.5g(14.1mmol、42%)を得る。工程2 : アルミニウム細片(5g)を、1.5分間にわたって、2% HgCl2水溶液( 60mL)と共に振とうする。その水層をデカントし、その箔をエタノール(2×50mL )で洗浄し、続いて、エーテル(2×50mL)で洗浄し、そしてエーテル(50mL)/THF( 30mL)に懸濁させる。工程1の生成物(2.5g)を、THF(20mL)の溶液として添加す る。水(5mL)およびCH3OH(5mL)を添加し、そしてこの懸濁液を23℃で48時間攪 拌する。得られた懸濁液をセライトのケーキ(10×3.5cm)で濾過し、CH3OHですす ぐ。その濾液を濃縮して、淡黄色のオイルとして、2-(3,4-ジクロロフェニル)-3 -ブテニルアミン2.1g(14.1mol、>95%)を得る。工程3 : 実施例1の工程7〜10に記述の手順と類似の手順で、工程2の生成物 を使用して、表題化合物(シス異性体)を得る。 実施例6 実施例5で記述の方法により調製したトランス異性体を単離する。 出発物質として4-クロロ-トランス-β-ニトロスチレンを用いて、実施例5で 記述の様式と類似の様式で、実施例7および8(ジアステレオマー)を調製する。 実施例7 実施例8 出発物質として4-メチル-トランス-β-ニトロスチレンを用いて、実施例5 で記述の手順と類似の手順で、実施例9および10を調製した。 実施例9 実施例10 実施例11 出発物質として1,1-ジメチルエチル-[2-(3,4-ジクロロフェニル)-3-ブテニル] カーバメートを用いて、実施例1の工程9〜10に記述の方法を行って、表題化合 物を得る。 実施例12 実施例1の工程8に記述の様式と類似の様式で実施例11の生成物を処理して、 表題化合物を得る。 実施例13、14および15は、実施例1の工程8の手順と類似の手順を用いて、そ れぞれ、実施例1、2および2から調製する。 実施例13 実施例14 実施例15 実施例16 アセトン中の実施例1の生成物をJones試薬で処理し、そして0℃で1時間攪 拌する。この生成物をCH2Cl2で抽出し、そしてシリカゲルクロマトグラフィーに より精製して、表題化合物を得る。MS:m/e525(FAB、M+H+)。 実施例17および18は、オキシムエーテルのレギオ異性体(regio isomer)であ るが、ピリジン中の実施例16の生成物を、60℃で、30分間にわたって、O-メトキ シルアミンHClと共に加熱することにより、調製する。このピリジンを真空 中で除去した後、その粗生成物をシリカゲルカラムで精製する。 実施例17 実施例18 実施例19、20、21および22は、ハロゲン化アルキルとして3,5-(ビストリフル オロメチル)ベンジルブロマイドを使用したこと以外は、実施例1、工程8に記 述の手順と類似の手順を用いて、それぞれ、実施例1、2、5および6から調製 する。 実施例19 実施例20 実施例21 実施例22 実施例23および24は、乾燥THF中のアミドを、30分間にわたって、23℃で、LiA lH4と共に攪拌し、Et2O、水およびNaOHの間で分配し、そのアルミニウム塩を濾 過により除去し、そしてシリカゲルの充填物で濾過することにより、それぞれ、 実施例1および2から調製する。 実施例23 実施例24 実施例25および26は、実施例23および24で用いた手順と類似の手順を用いて、 還元剤としてボラン-ジメチルスルフィドを使用して、それぞれ、実施例19およ び20から調製する。 実施例25 実施例26 本発明の用量形態のいくつかを以下の処方に例示する。各例における用語「活 性化合物」は、式Iの化合物を参照のこと。 実施例A 錠剤 番号 成分 mg/ 錠剤 mg/ 錠剤 1 活性化合物 100 500 2 ラクトースUSP 122 113 3 コーンスターチ(食用) 30 40 (精製水中の10%ペーストとして) 4 コーンスターチ(食用) 45 40 5 ステアリン酸マグネシウム 3 7 計 300 700製造方法 項目(item)1と項目2とを10−15分間適切な混合器で混ぜる。項目3を加え て混合物を粒状にする。もし必要ならば、粗いふるい(たとえば、1/4”,0.63cm )に通し湿った粒子を粉砕する。湿った粒子を乾かす。必要ならば乾いた粒子を ふるいにかけ、項目4と混合し、10−15分間混ぜる。項目5を加えて1−3分間 混 ぜる。混合物を適切な製錠器で適切なサイズと重さに圧縮する。 実施例B カプセル 番号 成分 mg/ 錠剤 mg/ 錠剤 1 活性化合物 100 500 2 ラクトースUSP 106 123 3 コーンスターチ(食用) 40 70 4 ステアリン酸マグネシウムNF 4 7 計 250 700製造方法 項目1、2および3を適切なブレンダーで10−15分間混ぜる。項目4を加え、 1−3分間混ぜる。適切なカプセル製造器で適切な2つの固いゼラチンカプセル に混合物を詰める。 実施例C 注射用滅菌粉末 成分 mg/バイアル mg/バイアル 活性滅菌粉末 100 500 再形成(reconstruction)のため注射用滅菌水または注射用静菌水に加える。 式Iの化合物のインビトロおよびインビボの活性を、以下の手順によって決定 し得る。NK1 活性を同定するためのインビトロ手順 テスト化合物を、単離したモルモット精管上のNK1アゴニストサブスタンスP (Substance P)の活性を阻害する能力によって評価する。雄のHartleyモルモッ ト(230−350g)から精管を新しく切って取り出し、37℃に温めたKreb's Henselel t溶液を含む25ml組織浴に懸濁し、95%O2および5%CO2を絶えず通気する。組織を0 .5gに調整し、30分間平衡にさせる。精管に、60秒おきに最大収縮の80%収縮を 組織に引き起こす強度で電界刺激(Grass S48 Stimulator)を与える。すべての応 答をGrass力 変位変換器(FT03)およびHarvard電子記録器により同長的に記録す る。サブスタンスPはモルモット精管の電界刺激が引き起こす収縮を増強する。 対応のない(unpaired)研究の中で、すべての組織(コントロールまたは薬物処 理したもの)は、サブスタンスPの濃度累積を受ける(1×10-10M−7×10-7M)。 片対数(single-log)濃度のテスト化合物を単離組織に与え、サブスタンスPの 濃度応答曲線が生じる前の30分間に平衡にさせる。少なくとも5つの単離組織を 薬物アッセイごとに各コントロールおよび個々の薬物濃度のために使う。 サブスタンスPの阻害はその濃度応答曲線の右へのシフトによって示される。 これらのシフトは、アゴニストが選択応答を引き出すために使われる量の2倍を 必要とするインヒビターのモル濃度の負の対数として定義されているpA2値を決 定するために使われる。この値はアンタゴニストの効能を相対的に決定するもの である。単離したハムスター気管のNK2アッセイ NK2モノレセプターアッセイを提供している一般的方法論とハムスター気管の ニューロキニンアゴニストへの応答の特徴づけは、C.A.MaggiらのEur.J.Pharm acol.166(1989)435およびJ.L.EllisらのJ.Pharm.Exp.Ther.267(1993)95の 文献中に見いだされる。 連続的な等尺性の張力のモニタリングをGraphtec Linearcorder Model WR3310 に組み込んだBuxco Electronics preamplifiersへつないだGrass FT−03力変位 変換器で成し遂げる。 100〜200gの供給重量(fed weight)の雄のCharles River LAK:LVG(SYR)ハム スターは、頭を打って気絶させ、角膜反射の喪失を確認し、そして胸壁を切開し 心臓を取り出して屠殺する。頚部気管セグメントを室温のKrebs緩衝液(pH7.4、 95%O2−5%CO2ガスを供給)に移し、粘着している組織を洗い落とす。このセグ メントを2本の3−4ミリの長さのリングセグメントに切る。気管リングをステ ンレス製のフックおよび6-0シルクを用いて変換器からつるし、器官浴をおおう1 5.0mlの水の中に固定する。浴に37℃に保ったpH7.4のKrebs緩衝液を満たし、 95%O2−5%CO2ガスを絶えず供給する。気管リングを1.0gの初期張力下に置き、9 0分間の平衡期間をかけて20分間隙サイクルで1μM NKAでチャレンジし、洗浄お よび回収を4回行う。30分間の溶媒によるビヒクルの前処理に続いて、NKA上昇 用量の累積添加(3nMから最終濃度1μMまで5分間隔で添加)を行う。最終のN KA応答に続いて、15分間の洗浄および回収期間がある。テスト化合物またはその ビヒクルによる30分間の前処理に続いて、NKA上昇用量の累積添加(3nMから必 要であれば最終濃度10μMまで上げ、5分間隔で添加)を行う。最終のNKA応答に 続いて、各組織で最大限の圧力応答を得るための1mMカルバコールチャレンジを 行う。 NKAへの組織応答はベースラインを越えて正にペンが振れて記録され、標準重 量との比較によりグラム張力に変換される。応答は最大限組織圧力のa%として 標準に戻される。ED50値はコントロールと薬物処理のNKA用量反応の比較からNKA を計算する。1μMのスクリーニング濃度において、アゴニスト用量比≧2(す なわちpA2≧=6.0)という結果となるテスト化合物は効力があるとみなす。 さらに用量反応データは、みかけのpA2の推定値を計算し得るために効力がある 。pA2はFurchgottにより記載されるKiの評価法(ここで、pA2=−LogKi,R.F.Fur chgott,Pharm.Rev.7[1995]183)によって、またはデータが充分であればShi ld Plot分析(O.Arunlakshana & H.O.Shild,Br.J.Pharmacol.14[1959]48 )のいずれかにより計算する。モルモットでの物質P誘導の気道微小血管の漏出へのNK1アンタゴニストの効果 研究を、体重が400g−650gの範囲である雄のHartleyモルモットで行う。その 動物に、適宜にエサおよび水を与える。ジアルウレタン(dialurethane)(0.1g/m lジアリルバルビツール酸、0.4g/mlエチルウレアおよび0.4g/mlウレタンを含む )の腹腔内注射により動物に麻酔をかける。気管に喉頭直下よりカニューレを挿 入し、Harvardげっ歯類人工呼吸器(VT=4ml,f=45呼吸/min)で動物に人工呼吸をす る。頚静脈には薬物注射のためのカニューレを挿入する。 エバンスブルー染色法(Danko,Gら,Pharmacol .Commun.,1,203−209,1992)を 用いて気道微小血管の漏出(AML)を測定する。エバンスブルー(30mg/kg)を静脈内 注入し、続いて1分後にサブスタンスP(10μg/kg)を静脈内注入する。5分後胸 郭を切開し(opended)、先端の丸い13ゲージの針を大動脈に通す。右心房を切 開し、その大動脈カテーテルを通して100ml食塩水をフラッシュし血液を除去す る。肺と気管をひとまとめにして取りだし、気管と気管支は濾紙で水分を吸い取 って乾かし、重さを量る。ストッパーを備えたチューブ内の2mlホルムアミド中 、37℃で18時間インキュベートすることによりエバンスブルーを抽出する。染料 のホルムアミド抽出物の吸光度を620nmで測定する。染料の量は、ホルムアミド 中のエバンスブルー0.5−10μg/mlの範囲での標準曲線から補間法により計算す る。染料の濃度は湿った組織重量1mg当たりngの染料として表す。テスト化合物 をシクロデキストラン溶媒に懸濁し、サブスタンスPの5分前に静脈内注入した 。インビボでのNK2活性の測定 適宜にエサと水を与えた雄のHartleyモルモット(400−500gm)に、0.9ml/kg のジアルウレタン(0.1g/mlジアリルバルビツール酸、0.4g/mlエチルウレアおよ び0.4g/mlウレタンを含む)を腹腔内注入して麻酔をかける。麻酔のサージカル プレーンの導入後、人工呼吸、食道圧の測定および薬物投与を容易にするため気 管、食道および頚静脈カニューレをそれぞれ埋め込む。 モルモットを全身プレチスモグラフィの中に置き、カテーテルをプレチスモグ ラフィの壁の出口ポートにつなぐ。気流は差動型圧力変換器(Validyne,Northri dge CA,model MP45−1,range±2cmH2O)を使って測定する。プレチスモグラフ ィの壁の中の1インチの穴を覆うワイヤーメッシュスクリーンを通して圧を測定 する。気流シグナルは体積に比例したシグナルへ電気的に集積される。肺圧は差 動型圧力変換器(Validyne,Northridge CA,model MP45−1,range±20cmH2O)を 使用して気管と食道の差圧として測定する。量、気流および肺圧シグナル(trans pulmpnary pressure signals)を肺分析コンピユーター(Buxco Electronics,Shar on,CT,model6)を用いてモニターし、肺の抵抗(RL)と肺の動的コンプライアンス( CDyn)を導出するために使用する。 NKA による気管支収縮 NKAの静注(iv)用量の増加は各投与間のベースラインの肺機構を回復するため に半対数(0.01−3μg/kg)間隔で投与される。気管支収縮のピークはアゴニスト の各投与の後30秒以内に起きる。用量反応はCDynがベースラインから80−90%減 少された時に止まる。NKAへの1回の用量反応は各動物で行う。テスト化合物を シクロデキストランビヒクルに懸濁し、NKA用量反応開始5分前に静脈内注入する 。 各動物につき、NKAへの用量反応曲線を、アゴニスト用量対数に対してRLのパ ーセント増加またはCDynのパーセント減少をプロットすることにより描く。ベー スライン値からRLを100%まで増加(RL100)またはCDynを40%まで減少(CDyn40)さ せるNKA用量は、用量反応曲線の対数線形補間法(log-linearlnterpolation)に よって得られる。ニューロキニンレセプター結合アッセイ ヒトニューロキニン2レセプター(NK2)のヒトニューロキニン1(NKl)をコード する領域を用いてトランスフェクトしたチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞 を、10%仔ウシ胎児血清、0.1mM非必須(non-essential)アミノ酸、2mMグルタ ミン、100unit/mlペニシリンおよびストレプトマイシン、および培地1mlあたり0 .8mgのG418を添加し、5%CO2を含む湿った空気中で37℃に保ったDulbecco最小必 須培地で増殖させる。 細胞を5mM EDTAを含む滅菌リン酸緩衝化生理食塩水でT−175フラスコから分離 する。細胞は遠心法で採集し、そしてRPMI培地で40℃にて5分間洗浄する。その ペレットを1μMホスホルアミド(phosphoramidon)および4μg/mlキモスタチン を含むTris−HCl(pH7.4)に、30×106cells/mlの密度で再懸濁する。次いで懸濁 液をBrinkman Polytron(設定5)中で30−45秒間ホモジネートする。そのホモジ ネートを4℃、800×gで5分間遠心分離し、壊れていない細胞と核を収集する。そ の上清(supernatant)をSorvall RC5で19000rpm(44、00×g)、4℃にて30分間遠心 分離する。ペレットを再洗浄し、アリコートを蛋白質定量(BCA)のために取り出 し、再洗浄する。得られたペレットを−80℃で保存する。 レセプター結合をアッセイするために、[3H]−サブスタンスP(9−Sar,11-Met [02])(特異的活性41Ci/mmol)(Dupont−NEN)(NK−1アッセイのために0.8nM) または[3H]−ニューロキニンA(特異的活性114Ci/mmole)(Zenca)(NK−2アッセイ のために1.0nM)50μlを、緩衝液(1mM MnCl2および0.2%ウシ血清アルブミンを含 む50mM Tris−HCl(pH7.4))と、DMSOまたは試験化合物のいずれかとが入ったチュ ーブに加える。結合はヒトNK−1またはNK−2レセプターを含む膜(10−20μg)の1 00μl溶液を加えて、最終量200μlとして開始する。室温に40分放置後、0.3%ポ リエチレンイミンにあらかじめ浸しておいたWhatman GF/Cフィルターにすばやく 濾過して反応を止める。フィルターを50mM Tris−HCl(pH7.4)3mlで2回洗浄す る。フィルターにReady−Safe液体シンチレーションカクテル6mlを加え、LKB12 19 RackBetaカウンターで液体シンチレーション分光法により測定する。非特異 的結合はCP−99994(NK−1)1μMまたはSR−48968(NK−2)1pM(両方ともSchering- Plough Reserch Instituteの化学部門で合成された)のいずれかを加えることに より決定する。IC50値は競合結合曲線から決定し、そしてKi値は、実験的に決定 された値(NK−1レセプターについては0.8nM、およびNK−2レセプターについて は2.4nM)を用いてChengおよびPrusoffによって決定する。 %阻害は最大特異結合パーセント(MSB)と100%の間の差である。MSBパーセン トは次の等式により定義される。ここで、”dpm”は1分あたりの崩壊である。 NK1、NK2および/またはNK3アンタゴニスト活性を示す式Iの化合物は程度が 変化することが理解される。ある化合物は強いNK1アンタゴニスト活性を示すが 、NK2およびNK3アンタゴニスト活性はより弱い。別の化合物は強いNK2アンタゴ ニスト活性を示すが、NK1およびNK3アンタゴニスト活性はより弱い。おおよそ等 しい効能を有する化合物が好まれるが、臨床的に適切である場合、NK1/NK2/NK3 アンタゴニスト活性が等しくない化合物を用いることもまた本発明の範囲内であ る。 上記試験方法を用いて、本発明の化合物は、一定範囲の活性を示す。1μM用量 でのパーセント阻害は、NK1の約1%から約81%阻害および/またはNK2の約1% から約96%阻害の範囲である。約50%より高いNK1の阻害および約1%〜約96% のNK2の阻害を示す化合物が好ましい。また、約1%〜約81%のNK1の阻害および 約50%より高いNK2の阻害を示す化合物が好ましい。また、約50%より高いNK1の 阻害および約50%より高いNK2の阻害を示す化合物が好ましい。これらの化合物 のうち、約75%より高いNK1の阻害および約75%より高いNK2の阻害を示す化合物 は、さらに好ましい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 29/00 A61P 29/00 43/00 111 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,EE, GE,HU,IL,IS,JP,KG,KR,KZ,L C,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MK,MN ,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,SI, SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の構造式により表わされる化合物、またはそれらの薬学的に受容可能 な塩: ここで: A1は、-CH2R6、-OR6、-N(R6)(R7)、-S(O)eR13、-(C(R6)(R7))1-6-OR6、-(C(R6 )(R7))1-6-N(R6)(R7)または-(C(R6)(R7))1-6-S(O)eR13であり、そしてA2は、Hで あるか、またはA1およびA2は、一緒になって、=O、=C(R6)(R7)、=NOR6または=S である; Qは、R5-フェニル、R5-ナフチル、-SR6、-N(R6)(R7)、-OR6またはR5-ヘテロア リールである; Tは、H、R4-アリール、R4-ヘテロシクロアルキル、R4-ヘテロアリール、R4-シ クロアルキルまたはR10-架橋シクロアルキルである; bは、0、1または2である; b1は、1または2である; Xは、結合、-C(O)-、-O-、-NR6-、-S(O)e-、-N(R6)C(O)-、-C(O)N(R6)-、-OC( O)NR6-、-OC(=S)NR6-、-N(R6)C(=S)O-、-C(=NOR6)-、-S(O)2N(R6)-、-N(R6)S(O)2 −、-N(R6)C(O)O−または-OC(O)-である; R4およびR5は、独立して、H、ハロゲノ、-OR6、-OC(O)R6、-OC(O)N(R6)(R7)、 -N(R6)(R7)、C1 〜6アルキル、-CF3、-C2F5、-COR6、-CO2R6、-CON(R6)(R7)、-S( O)eR13、-CN、-OCF3、-NR6CO2R16、-NR6COR7、-NR8CON(R6)(R7)、R15-フェニル 、R15-ベンジル、NO2、-N(R6)S(O)2R13または-S(O)2N(R6)(R7)からなる群から別 個に選択した1個〜3個の置換基である;または隣接するR4置換基または隣接す るR5置換基は、-O-CH2-O-基を形成できる;そしてR4はま た、R15-ヘテロアリールであり得る; R6、R7、R8、R8aおよびR13は、独立して、H、C1 〜6アルキル、C2〜C6ヒドロキ シアルキル、C1〜C6アルコキシ-C1〜C6アルキル、R15-フェニルおよびR15-ベン ジルからなる群から選択される;またはR6およびR7は、それらが結合している窒 素と一緒になって、5〜6員環を形成し、ここで、0個、1個または2個の環メ ンバーは、-O-、-S-および-N(R19)-からなる群から選択される; R9およびR9aは、独立して、R6および-OR6からなる群から選択されるが、但し 、R9がOHのとき、Xは、結合、-C(O)-、-N(R6)C(O)-または-C(=NOR6)-である; R10は、独立して、HおよびC1 〜6アルキルからなる群から選択される; R15は、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルコキシ、C1〜C6アルキルチオ、ハロゲ ノ、-CF3、-C2F5、-COR10、-CO2R10、-C(O)N(R10)2、-S(O)eR10、-CN、-N(R10)C OR10、-N(R10)CON(R10)2および-NO2からなる群から別個に選択した1個〜3個の 置換基である; R16は、C1 〜6アルキル、R15-フェニルまたはR15-ベンジルである; R19は、H、C1〜C6アルキル、-C(O)N(R10)2、-CO2R10、-(C(R8)(R9))f-CO2R10 または-(C(R8)(R9))u-C(O)N(R10)2である; fは、1〜6である; uは、0〜6である; Zは、 である; fは、1〜6である; gおよびjは、独立して、0〜3である; hおよびkは、独立して、1〜4であるが、但し、hおよびgの合計は、1〜 7である; Jは、2個の水素原子、=O、=S、=NR9または=NOR6である; LおよびL1は、独立して、H、C1〜C6アルキル、C1〜C6アルケニル、-CH2-シク ロアルキル、R15-ベンジル、R15-ヘテロアリール、-C(O)R6、-(CH2)m-OR6、-(CH2 )m-N(R6)(R7)、-(CH2)m-C(O)-OR6および-(CH2)m-C(O)N(R6)(R7)からなる群から 選択される; mは、0〜4であるが、但し、jが0のとき、mは、1〜4である; R25は、H、C1〜C6アルキル、-CN、R15-フェニルまたはR15-ベンジルである; R26およびR27は、独立して、H、C1〜C6アルキル、R4-アリールおよびR4-ヘテ ロアリールからなる群から選択される;またはR26は、H、C1〜C6アルキル、R4- アリールまたはR4-ヘテロアリールであり、そしてR27は、-C(O)R6、-C(O)-N(R6) (R7)、-C(O)(R4-アリール)、-C(O)(R4-ヘテロアリール)、-SO2R13または-SO2-(R4 -アリール)である; R28は、H、-(C(R6)(R19))t-Gまたは-(C(R6)(R7))v-G2である; tおよびvは、0、1、2または3であるが、但し、jが0のとき、tは、1 、2または3である; R29は、H、C1〜C6アルキル、-C(R10)2S(O)eR6、R4-フェニルまたはR4-ヘテロ アリールである; Gは、H、R4-アリール、R4-ヘテロ-シクロアルキル、R4-ヘテロアリール、R4- シクロアルキル、-OR6、-N(R6)(R7)、-COR6、-CO2R6、-CON(R7)(R9)、-S(O)eR13 、-NR6CO2R16、-NR6COR7、-NR8CON(R6)(R7)、-N(R6)S(O)2R13、-S(O)2N(R6)(R7) 、-OC(O)R6、-OC(O)N(R6)(R7)、-C(=NOR8)N(R6)(R7)、-C(=NR25)N(R6)(R7)、-N( R8)C(=NR25)N(R6)(R7)、-CN、-C(O)N(R6)OR7または-C(O)N(R9)-(R4−ヘテロアリ ール)であるが、但し、nが1でありuが0のとき、またはR9が-OR6のとき、Gは 、−OHまたは-N(R6)(R7)ではない; G2は、R4-アリール、R4-ヘテロシクロアルキル、R4-ヘテロアリール、R4-シク ロアルキル、-COR6、-CO2R16、-S(O)2N(R6)(R7)または-CON(R6)(R7)である。 2.Xが、-O-、-NR6-、-N(R6)C(O)-、-OC(O)NR6-または-N(R6)C(O)O-である、 請求項1に記載の化合物。 3.A1が、-OR6、-N(R6)(R7)、-S(O)eR13または-(C(R6)(R7))1 〜6-N(R6)(R7) であり、そしてA2がHであるか、またはA1およびA2が、一緒になって、=O、=C(R6 )(R7)または=NOR6である、請求項1または2のいずれか一項に記載の化合物。 4.Tが、R4-アリールまたはR4-ヘテロアリールであり、Qが、R5-フェニル、R5 -ナフチルまたはR5-ヘテロアリールであり、そしてZが、以下からなる群から選 択される、請求項1、2または3のいずれか一項に記載の化合物: 5.bが0または1であり、b1が1であり、Xが、-NR6-または-N(R6)C(O)- であり、R8aおよびR9aが、独立して、水素、ヒドロキシアルキルおよびアルコキ シアルキルからなる群から選択され、Tが、C1〜C6アルキル、ハロゲノ、-CF3お よびC1〜C6アルコキシからなる群から選択した2個の置換基で置換したフェニル であり、そしてQが、ハロゲノ、ナフチルまたはベンゾチエニルで二置換したフ ェニルである、請求項1、2、3または4のいずれか一項に記載の化合物。 6.以下である、請求項1に記載の化合物: N-[2-(3,4-ジクロロフェニル)-3-ヒドロキシ-4-(4-ヒドロキシ-4-フェニル-1- ピペリジニル)ブチル]-N-メチルベンズアミド; N-[3-ヒドロキシ-4-(4-ヒドロキシ-4-フェニル-1-ピペリジニル)-2-(4-メトキ シフェニル)ブチル]-N-メチルベンズアミド; N-[3-ヒドロキシ-4-(4-ヒドロキシ-4-フェニル-1-ピペリジニル)-2-フェニル ブチル]-N-メチルベンズアミド; N-[2-(4-クロロフェニル)-3-ヒドロキシ-4-(4-ヒドロキシ-4-フェニル-1-ピペ リジニル)ブチル]-N-メチルベンズアミド; N-[3-ヒドロキシ-4-(4-ヒドロキシ-4-フェニル-1-ピペリジニル)-2-(4-メチル フェニル)ブチル]-N-メチルベンズアミド; 1,1-ジメチルエチル-[2-(3,4-ジクロロフェニル)-3-ヒドロキシ-4-(4-ヒドロ キシ-4-フェニル-1-ピペリジニル)ブチル]カーバメート; 1,1-ジメチルエチル-[2-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(4-ヒドロキシ-4-フェニ ル-1-ピペリジニル)-3-メトキシブチル]カーバメート; N-[2-(4-クロロフェニル)-4-(4-ヒドロキシ-4-フェニル-1-ピペリジニル)-3- メトキシブチル]-N-メチルベンズアミド; N-[2-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(4-メトキシ-4-フェニル-1-ピペリジニル)-3 -メトキシブチル]-N-メチルベンズアミド; N-[2-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(4-ヒドロキシ-4-フェニル-1-ピペリジニル) -3-オキソブチル]-N-メチルベンズアミド; N-[2-(3,4-ジクロロフェニル)-4-(4-ヒドロキシ-4-フェニル-1-ピペリジニル) -3-(メトキシイミノ)ブチル]-N-メチルベンズアミド;あるいは N-[3-[[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]-2-(3,4-ジクロロ フェニル)-4-(4-ヒドロキシ-4-フェニル-1-ピペリジニル)ブチル-N-メチルベン ズアミド; N-[3-[[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]-4-(4-ヒドロキシ- 4-フェニル-1-ピペリジニル)-2-フェニルブチル]-N-メチルベンズアミド; α-[1-(3,4-ジクロロフェニル)-2-[メチル(フェニルメチル)アミノ]エチル]- 4-ヒドロキシ-4-フェニル-1-ピペリジンエタノール;または 1-[2-[[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]メトキシ]-3-(3,4-ジクロロ フェニル)-4-[メチル(フェニルメチル)アミノ]ブチル]-4-フェニル-4-ピペリジ ノール。 7.薬学的に受容可能なキャリア中に、請求項1、2、3、4、5または6の いずれかに記載の化合物の有効量を含有する、薬学的組成物。 8.請求項7に記載の組成物を調製する方法であって、該方法は、請求項1〜 6のいずれかに記載の化合物を、薬学的に受容可能なキャリアと混合する工程を 包含する。 9.喘息、咳、気管支痙攣、中枢神経系疾患、炎症性疾患および胃腸障害の処 置用の医薬を調製するための、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物の使用。 10.喘息、咳、気管支痙攣、中枢神経系疾患、炎症性疾患および胃腸障害を 処置する方法であって、該方法は、請求項1〜6のいずれかに記載の化合物の有 効量を、このような処置を必要とする哺乳動物に投与する工程を包含する。
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