JP2001507540A - 無線ネットワークのホットスポットエリアの位置を決定するための方法及びトランシーバ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、無線ネットワークのホットスポットエリアの位置を決定するための方法及びトランシーバに関し、無線ネットワークは少なくとも１つの基地局（２０）と多数の加入者端末（１０）とを備え、ホットスポットエリアには加入者端末が集中する。基地局（２０）はローカルエリアを形成し、また、ロケーションコードを送信し、そのロケーションコードに基づいて、加入者端末（１０）はローカルエリアに属する基地局（２０）を識別し、また、基地局（２０）とシグナリングする。トランシーバ（３０）は、ローカルエリアに属さないロケーションコードを加入者端末に送信するための送信手段（３２）と、多数のシグナリングする加入者端末（１０）を計算するための計算手段（３３）と、トランシーバ（３０）と該トランシーバ（３０）とシグナリングする加入者端末（１０）との間の距離を計算するための計算手段（３３）とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】 無線ネットワークのホットスポットエリアの位置を決定するための方法 及びトランシーバ発明の分野 本発明は、無線ネットワークのホットスポットの位置を決定するための方法に 関し、無線ネットワークは少なくとも１つの基地局と多数の加入者端末を備え、 ホットスポットエリアには加入者端末が集中している。この方法では、基地局は ロケーションエリアを形成し、また、ロケーションコードを送信し、そのロケー ションコードに基づいて、加入者端末は基地局とシグナリングし、また、同一の ロケーションエリアに属する基地局を識別する。 本発明はまたホットスポットエリアの位置を決定するために無線ネットワーク において使用されるトランシーバに関し、無線ネットワークは少なくとも１つの 基地局と多数の加入者端末とを備え、ホットスポットエリアには加入者端末が集 中し、基地局はローカルエリアを形成し、また、ロケーションコードを送信し、 そのロケーションコードに基づいて、加入者端末はローカルエリアに属する基地 局を識別し、また、基地局とシグナリングする。発明の背景 特にＧＳＭ（Global System for Mobile communication（移動通信のためのグ ローバルシステム））やＤＣＳ（Digital Cellular System（デジタルセルラー 方式システム））無線ネットワークといった無線ネットワークの加入者端末の集 中、すなわちホットスポットエリアを定めることは既に既知である。ホットスポ ットエリアには、同一のエリア内の使用可能な無線ネットワーク容量と比較して 多数の加入者端末が含まれる。ホットスポットエリアでは、無線ネットワークは 過負荷であるか、または、無線ネットワークのいずれか他の部分よりも過負荷に なりがちである。過負荷は、例えば無線ネットワーク管理コンピュータを使用し て検知されてきた。もし、基地局が無線ネットワークのホットスポットエリアに 設置され、例えばマイクロセルといった新しいセルが形成されるならば、過負荷 を避けることができる。このように、無線ネットワークに対して更なる容量が取 得される。無線ネットワークエリアにはいくつかのホットスポットエリアが存在 し得る。 無線ネットワークエリア内に位置する受信器を使用してホットスポットエリア を決定することが既に知られている。受信器は、例えば移動電話といった無線ネ ットワークエリア内に位置する加入者端末の信号強度を測定する。加入者端末の 数は信号強度に基づいて決定される。更に、加入者端末と基地局との間の距離が 信号強度から決定され、その距離はホットスポットエリアを定めるのに使用され る。 しかしながら、従来技術の方法にはある欠点がある。加入者端末の電池を節約 するために意図された電力制御が加入者端末で使用される。加入者端末の電力制 御は、送信信号の強度に影響を与える。もし、電力制御を無線ネットワークの加 入者端末で使用し、無線ネットワークのホットスポットエリアを同時に定めるな らば、ホットスポットエリアの位置の正確な決定は上手くいかない。その上、こ の方法を使用することによっては、ホットスポットエリア内に位置する加入者端 末の正確な数は定められない。上記に説明したことは、例えば、従来技術の方法 に基づいて形成されたマイクロセルは間違った位置に生じる結果となる。発明の概要 本発明の目的は、無線ネットワークのホットスポットエリア、特にホットスポ ットエリアの位置を正確に決定するための方法を実現することである。 これは、前文で説明される方法で実現され、ロケーションエリアに属さないロ ケーションコードが加入者端末に送信され、シグナリングする加入者端末の数が 前記ロケーションコードに基づいて計算され、ロケーションコードが加入者端末 に伝わる実質的に直線の距離がシグナリングを使用して計算されることを特徴と する。 本発明のトランシーバは、ローカルエリアに属さないロケーションコードを加 入者端末に送信するための送信手段と、シグナリングする加入者端末の数を計算 するための計算手段と、トランシーバと該トランシーバとシグナリングする加入 者端末との間の距離を計算するための計算手段とを備えることを特徴とする。 本発明の方法にはいくつかの利点がある。ロケーションエリアに属さないロケ ーションコードが無線ネットワーク内で送信され、シグナリングコードに基づい て、シグナリングする加入者端末の数が計算される。更に、本発明の方法では、 シグナリングを使用して、ロケーションコードが加入者端末に伝わる実質的に直 線の距離が計算される。ロケーションコードは無線ネットワークの様々な位置か ら送信されるのが好ましく、それによって、加入者端末の分布を決定することが できる。ホットスポットエリアの正確な位置は、ロケーションコードが加入者端 末に伝わる実質的に直線の距離に基づいて定められる。このように、本方法を使 用して、ホットスポットエリアの位置が正確に定められ、それによって、例えば 新しい基地局を好ましい領域に配置することができる。 また、本発明の方法の好ましい実施例は添付の従属請求項に開示されており、 本発明のトランシーバの好ましい実施例は添付の従属請求項に開示されている。図面の簡単な説明 添付図の例を参照して、本発明を以下により詳細に説明する。 図１は、本発明のトランシーバが使用される無線ネットワークを示す。 図２は、本発明のトランシーバを示す。発明の詳細な説明 図１は多数の加入者端末１０、基地局２０、トランシーバ３０を備える無線ネ ットワークを示す。無線ネットワークは、例えばＧＳＭもしくはＤＣＳネットワ ーク又は等価のネットワークである。必要であれば、加入者端末１０は基地局２ ０と通信する。図の無線ネットワーク内の加入者端末は基地局２０のカバレージ エリアに属する。基地局２０のカバレージエリアは、エリア内に位置する加入者 端末１０に対してロケーションエリアを形成する。加入者端末１０がロケーショ ンエリア外に移動する時、加入者端末１０はロケーション情報を更新し、ロケー ション情報に基づいて加入者端末１０はその位置を知る。基地局２０は、そのカ バ レージエリア内に位置する加入者端末１０からの情報を更新する。もし、加入者 端末１０がカバレージエリアを去らないならば、加入者端末１０のロケーション 情報を更新する必要はない。無線ネットワークエリア内には、同一のロケーショ ンエリアのトラフィックを取り扱ういくつかの基地局２０があっても良い。 基地局２０が特定のコードを送信するのに使用するアンテナ２１を、基地局２ ０は備える。その特定のコードに基づいて、基地局２０のカバレージエリア内に 位置する加入者端末１０はそれらの位置を識別する。図２の例では、ＬＡＣコー ド（Location Area Code（ロケーションエリアコード））が位置を識別するため に使用される。異なるロケーションエリアはそれら自体のＬＡＣコードを有する 。加入者端末１０がロケーション情報を更新する時、同時に、加入者端末１０は 基地局２０に信号を送る。一般的に、無線ネットワークはセルに分割され、各々 のセルはその固有のカバレージエリアを形成する。 もし、例示の基地局２０のエリア内に、基地局２０の使用可能な容量と比較し て多数の接続を確立しようと試みる加入者端末１０が常にあるならば、結局、基 地局２０は過負荷になる。過負荷が発生する時、多数の加入者端末１０が、例え ば他の加入者端末１０と十分迅速には接続を確立できない。従って、ホットスポ ットエリアが基地局２０のエリア内に実質的に形成される。もし、新しい基地局 ２０、すなわち、例えばマイクロセルがホットスポットエリア内に設置されるな らば、基地局２０の過負荷は防止される。レかしなから、基地局２０のカバレー ジエリアは広範囲な場合もあり、この場合には、ホットスポットエリアの位置を 定めるのは困難になる。 図２は本発明のトランシーバ３０を示す。トランシーバ３０は送信手段３２及 び計算手段３３を備える。送信手段３２は、例えばＬＡＣコードといった位置を 示すコードを加入者端末１０に送信する。計算手段３３は、加入者端末１０によ って送信された信号から加入者端末１０の数を計算する。加えて、トランシーバ ３０が例えばＬＡＣコードを無線経路に送信したり、加入者端末１０によって送 信された信号を受信するのに使用するアンテナ３１を、トランシーバ３０は備え る。実際には、トランシーバ３０は、例えば可動のテスト基地局である。 図２の解決策で説明されるトランシーバ３０は、無線ネットワークのホットス ポットエリアを決定するために使用される。基地局２０のカバレージエリア内で 、トランシーバ３０は推定されるホットスポットエリア内もしくは近くにあるの が好ましい。トランシーバ３０の送信手段３２は、基地局２０のカバレージエリ ア内でシグナリング及びＬＡＣコードを送信する。加入者端末１０は、送信手段 ３２によって送信されたシグナリング及びＬＡＣコードを受信し、そして、加入 者端末１０は、受信したＬＡＣコードに基づいて、それらのロケーション情報を 更新する機会を持つ。送信手段３２は、基地局２０によって送信されるＬＡＣコ ードと比較して異なるＬＡＣコードを送信するので、加入者端末１０はロケーシ ョン情報を更新することができる。 加入者端末１０がトランシバー３０のＬＡCコードを受信すると、加入者端末 １０及びトランシーバ３０はシグナリングする。トランシーバ３０の計算手段３ ３は、トランシーバ３０と加入者端末１０との間でのシグナリングから位置を更 新しようと試みた加入者端末１０の数を計算する。計算手段３３は、加入者端末 １０のカバレージエリア内で待機中になっている加入者端末１０の数を計算する 。待機中の加入者端末１０は、別の加入者端末１０と音声接続していない。また 、計算手段３３は、シグナリングからタイミングアドバンス値を計算する。その タイミングアドバンス値に基づいて、計算手段３３はトランシーバ３０と加入者 端末１０との間の距離を計算する。トランシーバ３０が無線ネットワークの様々 な位置からロケーションコードを送信する場合、取得される距離の結果に基づい て、ホットスポットエリアの正確な位置を決定するのは容易である。 加入者端末１０のロケーション情報更新は、ロケーション更新リジェクトを送 信することによって終了される。もし、上述のホットスポットエリアの決定が無 線ネットワークの様々な位置で実施されるならば、前記エリア内の加入者端末１ ０の分布を測定結果から計算することができる。もし、あるエリア内の加入者端 末１０の分布がそのエリア内に位置する基地局１０の容量よりも実質的に大きい ならば、そのエリアはおそらくホットスポットエリアである。そのエリア内にあ る多数の加入者端末１０が接続を確立する時には少なくともホットスポットエリ アが形成される。基地局２０は、前記状況で、そのエリア内にある全加入者端末 １０に同時に対応するのに十分な容量は保有していない。 本発明を添付図の例を参照して上記に説明したけれども、本発明はそれに限定 されず、添付の請求の範囲に問示された本発明の思想の範囲内で様々に変更され 得ることは明白である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，ＬＳ，Ｍ Ｗ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ， ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，Ｅ Ｓ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ，ＩＤ ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ， ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ， ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，Ｖ Ｎ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．無線ネットワークのホットスポットエリアの位置を決定するための方法であ って、無線ネットワークは少なくとも１つの基地局（２０）と多数の加入者端 末（１０）を備え、ホツトスポットエリアには加入者端末が集中し、基地局（ ２０）はロケーションエリアを形成し、また、ロケーションコードを送信し、 そのロケーションコードに基づいて、加入者端末（１０）は基地局（２０）と シグナリングし、また、同一のロケーションエリアに属する基地局（２０）を 識別する方法において、 ロケーションエリアに属さないロケーションコードが加入者端末（１０）に 送信され、 シグナリングする加入者端末（１０）の数が、前記ロケーションコードに基 づいて計算され、 ロケーションコードが加入者端末（１０）に伝わった実質的に直線の距離が 、シグナリングを使用して計算されることを特徴とする方法。 ２．ローカルエリアに属さないロケーションコードに基づいてシグナリングする 加入者端末（１０）の数が計算される請求項１に記載の方法。 ３．加入者端末（１０）が、ロケーションコードを使用してローカルエリア内に ある基地局に関する情報を更新する請求項１に記載の方法。 ４．ローカルエリアに属さないロケーションコードが、加入者端末（１０）の分 布を計算するために異なる位置から送信される請求項１に記載の方法。 ５．無線ネットワークは、ローカルエリアに属さないロケーションコードを送信 するトランシーバ（３０）を備える請求項１に記載の方法。 ６．ローカルエリアに属さないロケーションコードを送信するトランシーバ（３ ０）とシグナリングする加入者端末（１０）の前記トランシーバ（３０）から の距離は、シグナリングから計算される請求項５に記載の方法。 ７．待機中の加入者端末の数が計算される請求項１に記載の方法。 ８．使用されるトランシーバ（３０）は実際には基地局（２０）である請求項１ に記載の方法。 ９．加入者端末（１０）の位置は、ロケーションコードが加入者端末（１０）に 伝わった実質的に直線の距離に基づいて計算される請求項１に記載の方法。 10．ＬＡＣコードはロケーションコードとして使用される請求項１に記載の方法 。 11．ホットスポットエリアの位置を決定するために無線システムにおいて使用さ れるトランシーバ（３０）であって、無線ネットワークは少なくとも１つの基 地局（２０）と多数の加入者端末（１０）とを備え、ホットスポットには加入 者端末が集中し、基地局（２０）はローカルエリアを形成し、また、ロケーシ ョンコードを送信し、そのロケーションコードに基づいて、加入者端末（１０ ）はローカルエリアに属さない基地局（２０）を識別し、また、基地局（２０ ）とシグナリングをするようなトランシーバにおいて、 ローカルエリアに属さないロケーションコードを加入者端末に送信するため の送信手段（３２）と、 シグナリングする加入者端末（１０）の数を計算するための計算手段（３３ ）と、 トランシーバ（３０）と該トランシーバ（３０）とシグナリングする加入者 端末（１０）との間の距離を計算するための計算手段（３３）とを備えること を特徴とするトランシーバ。 12．計算手段（３３）は、ローカルエリアに属さないロケーションコードに基づ いてシグナリングする加入者端末（１０）の数を計算する請求項１１に記載の トランシーバ。 13．計算手段（３３）は、シグナリングからタイミングアドバンス値を決定し、 そのタイミングアドバンス値に基づいて、トランシーバ（３０）と加入者端末 （１０）との間の距離が計算される請求項１１に記載のトランシーバ。 14．計算手段（３３）は待機中の加入者端末（１０）の数を計算する請求項１１ に記載のトランシーバ。 15．送信手段（３２）は、加入者端末（１０）の分布を計算するために、ローカ ルエリアに属さないロケーションコードを異なる位置から送信する請求項１１ に記載のトランシーバ。 16．実際には基地局である請求項１１に記載のトランシーバ。 17．送信手段（３２）はロケーションコードとしてＬＡＣコードを送信する請求 項１１に記載のトランシーバ。