JP2001507017A - メタノール製造方法およびプラント - Google Patents

メタノール製造方法およびプラント

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Abstract

(57)【要約】 本発明は炭化水素原料からメタノールを製造する方法炭化水素原料からメタノールを合成する方法であって、a)水蒸気改質ゾーンにおいて、前記原料および水蒸気からなる蒸気状混合物を少なくとも一つの改質反応の触媒作用に有効な触媒と接触させ、b)前記改質ゾーンから、炭素酸化物、水素およびメタンからなる合成ガス混合物を回収し、c)前記合成ガス混合物の構成物質を、メタノール合成触媒が充填されメタノール合成条件に維持されたメタノール合成ゾーンに供給し、d)前記合成ガス混合物の未反応構成物質とメタノールとからなる生成物ガス混合物を上記メタノール合成ゾーンから回収し、e)前記生成物ガス混合物の構成物質を、メタノール回収条件に維持されたメタノール回収ゾーンに供給し、f)前記メタノール回収ゾーンから、粗製メタノール生成物流と前記合成ガス混合物の未反応構成物質を含む蒸気状の流れとを回収し、g)前記合成ガス混合物の構成物質を第一の水素リッチ流と炭素酸化物およびメタンからなる第二の水素枯渇流とに分離し、h)前記第一の水素リッチ流の少なくとも一部を前記水蒸気改質ゾーンに燃料として供給し、およびi)前記第二の水素枯渇流の少なくとも一部を前記水蒸気改質ゾーンにリサイクルして工程a)の前記混合物の一部とするメタノール製造方法、および、この方法に従って運転可能に建設され、配置されているプラントに関する。

Description

【発明の詳細な説明】 メタノール製造方法およびプラント 本発明はメタノール製造方法およびプラントに関する。 メタノールは炭質原料(carbonaceous feedstock)の転化、通常は天然ガスの ような炭化水素系原料の炭素酸化物および水素の混合物への転化によって、毎年 大量に合成されている。このようなガスの混合物はしばしば合成ガスと呼ばれて いる。 天然ガスのような炭化水素含有原料の合成ガスへの転化は水蒸気改質によって 実行される。 水蒸気改質では、例えば脱硫された天然ガスのような炭化水素系原料と水蒸気 の混合物を、典型的には約600℃から約1000℃の高温下、および典型的に は約10バールから約50バールの高圧下で、適当な改質触媒、例えば補強され たニッケル触媒上を通過させる。このような目的に用いられる市場で推奨される 触媒の一つはカルシムおよびアルミニウムの酸化物の混合物をニッケルの補強に 用いている。天然ガスが原料である場合の主要な反応はつぎのようになる。 CH4+H2O⇔CO+3H2 この反応生成物自身は、さらに、二酸化炭素および水素が一酸化炭素と水蒸気 とから生成される次のような可逆性の「水性ガス転化(water gas sift)」反応 に供される。 CO+H2O⇔CO2+H2 炭素酸化物と水素のメタノールへの転化は次の反応式に従っておこる。 CO+2H2⇔CH3OH CO2+3H2⇔CH3OH+H2O これらの反応は、通常、合成ガスを適当なメタノール合成触媒と接触させて実 行される。その際、合成ガスの圧力は、典型的には約50バールから約100バ ールまでの範囲、通常は約80バールの高圧で、またメタノール合成温度は、典 型的には約210℃から約270℃又はそれ以上、例えば約300℃までの高温 下で実行される。 通常のメタノール合成プラントは、はっきり区分された四つの部分からなる、 即ち、 1.炭化水素原料から炭素酸化物および水素の混合物を生成する改質プラント 2.下流でのメタノール合成に適する高圧に炭素酸化物と水素の混合物を加圧し て昇圧する昇圧段階、 3.炭素酸化物と水素から粗製メタノールが生成されるメタノール合成部、およ び 4.粗製メタノールから最終の精製されたメタノール生成物を生成する蒸留部。 このようなプラントは、例えば、PCT特許出願公開明細書(WO−A)96 /21634に記載されている。 メタノールを高収率で得るために従来技術の方法では、一般的にメタノール合 成ゾーンの周りにリサイクル・ループを有し、メタノール合成ゾーンを未反応の まま出て行く材料がメタノール合成ゾーンにリサイク ルされるようになっている。米国特許明細書(US−A)4968722は、一 つ以上の固定触媒床を有するメタノール合成ゾーンに一酸化炭素と水素を導入し て、これらの反応物を反応させてメタノールを合成する方法に関するものである 。メタノール合成ゾーンからの排出物は吸収ゾーンに供給されてメタノールはそ こで吸収される。未反応の反応物はさらにメタノール合成および回収ゾーンに供 給される。 米国特許明細書5472986は、メタノール合成ゾーンから抜き取られたパ ージ・ガスから、膜を利用して水素を回収するメタノール合成方法を開示してい る。パージされて分離された水素は、メタノール合成の反応物として、メタノー ル合成ゾーンにリサイクルされる。 米国特許明細書4181675もメタノール合成方法に関するものであり、こ の方法では合成ガスがメタノール合成ゾーンのメタノール合成触媒上を通されて から、メタノールを凝縮させるために冷却される。残りのガスはメタノール合成 ゾーンにリサイクルされる。このリサイクル流からのパージ流に膜を通過させる ことで、リサイクル流中に不活性なガスが発生することを制御してもよい。不活 性材料は炭素酸化物と水素から分離され、後者はメタノール合成ゾーンにメタノ ール合成の反応物として供給される。 ドイツ特許出願公開明細書(DE−A)3244302は、未反応のメタノー ル合成ガスが三つの分離段階(three−way separation stage)に供給されるメ タノール合成方法を開示する。この分離段階では、COが分離されてメタノール 合成ゾーンにリサイクルされる、CO2が分離されて改質に必要な水蒸気の一部 を置換するために改質ゾーンに供給される、そして、水素、窒素およびメタンを 有する残りのガスは改質管を加熱する燃料として改質ゾーンに供給される。 他の種々のメタノール合成方法が先行技術として知られており、例え ば、米国特許明細書5063250,米国特許明細書4529738,米国特許 明細書4595701,米国特許明細書5063250,米国特許明細書552 3326,米国特許明細書3186145,米国特許明細書344002,米国 特許明細書3598527,米国特許明細書3940428,米国特許明細書3 950369および米国特許明細書4051300を参照してもよい。 先行技術として多くのタイプの改質装置が知られている。これらの一つは「コ ンパクト改質装置」として知られ、PCT特許出願公開明細書94/29013 に記載されており、複数の金属製の反応管が改質容器中に密に充填されているコ ンパクトな吸熱反応装置として開示されている。燃料はこの容器中で燃焼される が、この容器は反応管の局部的加熱を避けるために空気・燃料分配手段を備えて いる。このタイプのコンパクト改質装置では、熱は改質装置の排ガス(flue gas )口および改質ガス口から供給原料、燃料および燃焼空気に伝わる。他のタイプ の改質装置では、この方法で熱を伝えるのに、このコンパクト改質装置ほど効率 的でない。しかしながら、多くの別のデザインの改質装置が知られていて、その いくつかは欧州特許出願公開明細書(EP‐A)0033128,米国特許明細 書3531263,米国特許明細書3215502,米国特許明細書39092 99,米国特許明細書4098588,米国特許明細書4692306,米国特 許明細書4861348,米国特許明細書4849187,米国特許明細書49 09808,米国特許明細書4423022,米国特許明細書5106590お よび米国特許明細書5264008に開示されている。 従来のプラントでは、合成ガスは改質プラントからメタノール合成ゾーンへ通 過中に加圧される。この合成ガス圧縮段階は、本質的には、メタノール合成ゾー ンで必要とされる50〜100バールの圧力を付与す るために存在する。この合成ガス・コンプッレサーは高価で、プラント全体のコ ストに重大な影響を与える。さらに、プラント内にこのように高圧の合成ガスが 存在することで、このプラントでは肉厚のステンレス鋼または合金鋼製の耐圧配 管の使用が避けられない。この配管は建設材料として購入するにも、溶接するに も、使用するにも高価である。従って、これがプラント建設における実質的な財 政上コストを表わすことになる。 本発明の目的の一つは、建設費用のコスト効率がよくかつ従来のメタノール製 造プラントで好んで使用されてきた高価な部品の少なくとも幾つかを使わなくて すむメタノール製造プラントを提供することにある。本発明の他の目的は炭素の 利用効率が高く、従ってメタノールの収率が高く、かつメタノール合成ゾーンに おいて本質的に高圧に頼らないメタノール合成方法を提供するものである。本発 明のさらにもう一つの目的は、遠隔地または沖合いでの建設および運転に適する メタノール製造プラントを提供することにある。 本発明による、炭化水素原料材からメタノールを製造するプラントは、 a)改質条件下に維持され、少なくとも一つの改質反応の触媒作用に有効な触 媒が充填され、前記炭化水素原料と改質剤との蒸気状混合物を改質して炭素酸化 物、水素およびメタンからなる合成ガス混合物をつくるための改質ゾーンと、 b)メタノール合成条件下に維持され、メタノール合成触媒が充填され、前記 合成ガス混合物の構成物質を生成物メタノールと合成ガス混合物中の未反応構成 物質とからなる生成物ガス混合物に転化するメタノール合成ゾーンと、 c)メタノール回収条件下に維持され、前記生成物ガス混合物から粗製メタノ ール生成物流を回収し、前記合成ガス混合物の未反応構成物質 を含有する蒸気流を回収するメタノール回収ゾーンと、 d)前記合成ガス混合物の構成物質を、第一の水素リッチ流(水素を豊富に含 む流れ)と炭素酸化物およびメタンからなる第二の水素枯渇流とに分離する分離 ゾーンと、 e)前記第一の水素リッチ流の少なくとも一部を前記水蒸気改質ゾーンに燃料 として供給する手段と、および f)前記第二の水素枯渇流の少なくとも一部を、炭化水素原料と水蒸気との前 記蒸気状混合物と混合するために前記改質ゾーンにリサイクルする手段と を有することを特徴とする。 第一の水素リッチ流の第二の水素枯渇流からの分離はメタノール合成ゾーンの 上流で行われても下流で行われてもよい。本発明の好適な実施例での一つでは、 分離ゾーンはメタノール合成ゾーンの下流に配置され、分離ゾーンからの第二の 水素枯渇流の少なくとも一部をメタノール合成ゾーンを経由せずに改質ゾーンに 供給する手段を備えている。本発明のこれに変わる実施例では、分離ゾーンはメ タノール合成ゾーンの上流に配置され、第二の水素枯渇流の少なくとも一部をメ タノール合成ゾーンに供給し、その後第二の水素枯渇流の未反応部分を回収しこ の未反応部分を改質ゾーンに供給する手段を備えている。 通常、ここでいう炭素酸化物はCOおよびCO2の混合物を含む。 本発明はさらに炭化水素原料からメタノールを合成する方法であって、 a)水蒸気改質ゾーンにおいて、前記原料および水蒸気からなる蒸気状混合物 を少なくとも一つの改質反応の触媒作用に有効な触媒と接触させ、 b)前記改質ゾーンから、炭素酸化物、水素およびメタンからなる合成ガス混 合物を回収し、 c)前記合成ガス混合物の構成物質を、メタノール合成触媒が充填されメタノ ール合成条件に維持されたメタノール合成ゾーンに供給し、 d)前記合成ガス混合物の未反応構成物質とメタノールとからなる生成物ガス 混合物を上記メタノール合成ゾーンから回収し、 e)前記生成物ガス混合物の構成物質を、メタノール回収条件に維持されたメ タノール回収ゾーンに供給し、 f)前記メタノール回収ゾーンから、粗製メタノール生成物流と前記合成ガス 混合物の未反応構成物質を含む蒸気状の流れとを回収し、 g)前記合成ガス混合物の構成物質を第一の水素リッチ流と炭素酸化物および メタンからなる第二の水素枯渇流とに分離し、 h)前記第一の水素リッチ流の少なくとも一部を前記水蒸気改質ゾーンに燃料 として供給し、および i)前記第二の水素枯渇流の少なくとも一部を前記水蒸気改質ゾーンにリサイ クルして工程a)の前記混合物の一部とする ことを特徴とする方法を提供する。 分離ステップはメタノール合成ゾーンの上流で行っても下流で行ってもよい。 分離ステップg)がメタノール合成ゾーンの下流に配置され、第二の水素枯渇流 の少なくとも一部が分離ステップg)から改質ゾーンに、メタノール合成ゾーン を経由せずに、供給されることが好ましいかもしれない。代わりに、分離ステッ プg)がメタノール合成ゾーンの上流に配置され、第二の水素枯渇流の少なくと も一部がメタノール合成ゾーンに供給され、その後第二の水素枯渇流の未反応部 分が回収されて改質ゾーンに供給されることが好ましいかもしれない。 本発明の方法およびプラントは従来のメタノール合成プラントおよび方法に対 して、以下に説明するような重要な利点を持っている。 本発明の方法およびプラントは、メタノール合成ゾーンから回収され た未反応の炭素酸化物とメタンを、水素を分離除去後、原料として改質ゾーンに リサイクルするように運転される。分離ゾーンから回収された水素は、燃料とし て改質ゾーンに供給される。この本発明の方法配置は、未転化の合成ガスを、通 常水素又は炭素酸化物のいずれかを豊富に含むようにした後、メタノール合成ゾ ーンにリサイクルするという従来技術とは異なり、この結果従来技術の配置に対 して多くの重要な利点を有することになる。本発明の方法およびプラントでは、 未転化の炭素含有化合物のリサイクル回路が組み込まれ、改質ゾーンとメタノー ル合成ゾーンが同じリサイクル回路の中にある。ここで「炭素含有化合物」は主 に炭素酸化物、メタン又はこれらの混合物を指す。「炭素酸化物」は主に一酸化 炭素と二酸化炭素を指す。 未転化の炭素酸化物およびメタンの改質ゾーンへのリサイクルは、改質ゾーン およびメタノール合成ゾーンの一方か双方で得られる転化収率の如何にかかわら ず、全体として、本発明の方法が炭素の利用効率が高く、炭素はこの方法からほ とんど失われ無いことを意味している。このようにして、本発明に従って設計さ れたプラントの運転者は、本発明の方法を改質ゾーンおよびメタノール合成ゾー ンの一方か双方でワンパス当りの収率を比較的低い値で運転することもできる。 これはコスト軽減に有利である可能性がある。例えば、メタノール合成ゾーンを 、従来の方法と比べて低い圧力および/または少ない触媒量で運転してもよい。 本発明の方法に従って運転される本発明によるプラントの蒸気改質ゾーンでは 、原料の合成ガスへの転化の程度を従来の方法に比べて低く保ってもよい。これ は未反応の炭素酸化物およびメタンからなる水素枯渇流が、最終的には原料とし て改質ゾーンにリサイクルされるからである。本発明のプラントおよび方法に係 る水蒸気改質ゾーンから回収される合成ガス混合物は、水素、炭素酸化物および メタンを含む。もし水蒸気改 質ゾーンの条件が、炭化水素原料の炭素酸化物および水素への転化が全体として 比較的低くなるように維持されれば、メタンは転化率が高い場合と比べて大量に 合成ガス混合物中に存在する。転化率が高い場合には、合成ガス混合物中に存在 するメタンは比較的少量である。このことは、炭化水素原料が主としてメタン( 天然ガス中のように)であろうともっと高級の炭化水素からなっていようと、そ れには無関係である。炭素酸化物および水素へ水蒸気改質されない高級炭化水素 は、水蒸気改質条件下で水素添加分解されて、メタンを生ずる。このように、例 えばエタン原料、プロパン原料又はブタン/メタンの混合原料は改質されて炭素 酸化物、水素およびメタンの混合物を生ずる。 従来のプラントでは、炭化水素を炭素酸化物および水素へ可能な限り完全に改 質することが望ましい。従って、水蒸気改質反応には低圧が有利なので、従来の プラントでは改質ゾーンを比較的低圧下に、例えば約20バール以下に維持する のが望ましい。改質ゾーンの圧力を約20バールとするように、本発明のプラン トおよび方法を運転することは確かに可能ではあるが、実際上、本発明の望まし い特徴は、より高い改質圧力、例えば約25バールから約50バール、例えば約 30バールが使用できる点にある。これは改質ゾーンの下流において重要な利点 となる。従来の方法では、メタノール合成ループに入る合成ガス混合物を圧縮す るのに補給ガス(make up gas)コンプレッサーが使われる。さらに、未反応の 合成ガスを上記のループ内で循環させるために、リサイクル・コンプレッサーが ループ内に備えられている。本発明の方法では、改質ゾーンがリサイクル回路内 に含まれているので、補給ガスのメタノール合成ゾーンへの供給および未反応合 成ガスの回路内でのリサイクルを推進するのに、一段のコンプレッサーで済ます ことができる。さらに、改質手段を含む単一の回路の設置は、プラントの設計者 の希望に従ってコ ンプレッサーの位置を選定できることを意味する。このやり方でコンプレッサー を一つだけ使用する場合には、本発明のプラントは従来技術のプラントと比べて はるかにコンパクトにできる。このように、従来技術の多段圧縮に伴う駆動設備 および配管が大幅に削減される。本発明のプラントを遠隔地とか沖合いなどに都 合よく設置できるようになるので、この点は非常に重要である。これまで沖合い に商業用のメタノールプラントを経済的に建設するのは難しかった。 従って、メタノール回収ゾーンで回収された合成ガス混合物の未反応の構成物 質、あるいは場合によっては、改質ゾーンで回収された合成ガス混合物の構成物 質が、水素、炭素酸化物およびメタンを含み、水蒸気改質ゾーンに燃料として供 給される水素リッチ流と炭素酸化物およびメタンからなり水蒸気改質ゾーンにリ サイクルされて原料に混入される水素枯渇流とに分離されることは、本発明にと って重要な特徴である。従って、本発明のプラントおよび方法は、改質ゾーン、 メタノール合成ゾーン、メタノール回収ゾーンおよび分離ゾーンを、一つの炭素 酸化物およびメタン・リサイクル回路内に含むことになる。この配置により、本 発明のプラント及び方法においては、一段の圧縮段階の運転で、リサイクル回路 で材料を流すことができる。この圧縮段階はリサイクル回路の都合のよい場所に 設置すればよく、このコンプレッサーの場所は資金とプラントの運転コストとの 間のバランスによって決まる。このことは従来の方法と対照をなす。従来の方法 では、未転化の炭素酸化物がメタノール合成ゾーンの前端にリサイクルされ、リ サイクル流の圧力を従来のメタノール合成プラントで用いられる高圧に維持する ためにリサイクル・コンプレッサーが必要になる。従来の方法では、このリサイ クル流中に大量のメタンが存在することは好ましくなく、従って改質ゾーンでの 不完全な反応の結果生ずる合成ガス混合物中のメタンの発生を制御す るためにパージ流を取ってもよい。 改質ゾーンでの転化率が比較的低い値に維持されていても、このことは本発明 の方法によるメタノールの全収率に対してほとんど又は全く影響を与えない。何 故ならば、未転化のメタンはいずれにしろ改質ゾーンにリサイクルされるからで ある。このことは、本発明の方法およびプラントにおいて、改質ゾーンで比較的 低い水蒸気対炭素比率および/あるいは比較的低い出口温度の使用を可能にする 。このようにして、本発明の方法では、水蒸気改質ゾーンの水蒸気対炭素比率を 約3:1以下にするのが好ましく、より好ましくは、さらに低くして約2.8: 1未満、例えば約2. 5:1以下にする。改質ゾーンの出口温度(これは改質 ゾーン内の改質触媒の出口端温度を示すものであるが)は、約700℃から約1 000℃の範囲、例えば約850℃であればよい。従来のプラントと比べてより 低い改質温度を使用することで、本発明によるプラントおよび方法の運転者は、 比較的高い改質圧力、例えば、20バールを超える改質圧力、例えば約30バー ルから約40バールの改質圧力の使用が可能となる。特に、PCT特許出願公開 明細書94/29013に記述され、比較的低温かつ比較的高圧で運転される「 コンパクト改質装置」を使用すると、本発明のプラントは従来のプラントよりも 遥かにコンパクトにできる。このことは、本発明のプラントが遠隔地、さらには 沖合いなどに都合がよく設置できるようにするので、大いに意味がある。これま で商業用のメタノールプラントを沖合いに建設するのは経済的に難しかった。 本発明の方法およびプラントは柔軟性に富み、メタノール合成ゾーンにおける 炭索酸化物のメタノールへのパス当りの転化収率が、約40%から約95%又は それ以上、好ましくは70%から90%、例えば約80%になるように設計でき る。 本発明の方法およびプラントは、メタノール合成ゾーンで、約20バールから 約50バール、例えば約35バールから約45バール、例えば約40バールの圧 力を用いるのが好ましい。 メタノール合成ゾーンを比較的低圧とすることで、さらに以下の利点がある。 即ち本発明によるプラントの建設費用は、肉厚の高圧配管の使用を避けることが できるので、従来のプラントと比べて大幅に削減できる。 従来のプラントでは、約80バールの圧力で合成ガスをメタノール合成ゾーン に送り込むために合成ガスコンプレッサーが必要である。典型的には、ガス圧縮 の動力は、プラント内において蒸気タービンで作られた高圧の水蒸気から得られ る。本発明のプラント及び方法は,以上で説明したように、かなり低い圧力で運 転してもよい。本発明の方法では、従来技術の方法で用いられるコンプレッサー よりも小さなコンプレッサーを使用できる。本発明のプラントのメタノール合成 ゾーンの圧力は、リサイクル回路内の適当な場所に設置できる一段の圧縮段階か ら供給してもよい。 本発明のプラントが一段の比較的小さなコンプレッサーで運転できるであろう ことはコスト以上の結果をもたらす。付随する蒸気タービン、蒸気発生および輸 送システムが不要になるので、本発明によるプラントの大きさは従来のプラント に比べて大幅に縮小できる。この大きさの削減は、本発明のプラントを経済的に 遠隔地又は沖合い地で設置することを可能にする。 従来のプラントでは、水蒸気改質ゾーンで使う燃料は一般的には炭化水素原料 で、硫化水素のような硫黄を含む不純物を含んでもよい。本発明のプラントおよ び方法では、分離された水素リッチな流れが改質ゾーンに燃料として供給される 。従って、本発明によるプラントの改質ゾー ンからの排ガスは、硫黄を実質的に含まず、もし必要であれば、露点以下に冷却 して即廃棄できる。この際、従来のプラントで要求されるかもしれない様に、亜 硫酸を除去するためにさらに処理する必要がない。 もし必要であれば、炭素酸化物およびメタンを含むリサイクル流からパージ流 を取ってもよい。このパージ流を改質ゾーンに燃料として供給してもよい。通常 、パージ流が取られ、この際のパージの速度は、リサイクル回路の、化学的に不 活性な材料、即ち原料材中に存在するかもしれない窒素、アルゴンおよびヘリウ ムなどの蓄積を制御できるように選定する。 本発明の好ましいプラントおよび方法では、分離ゾーンは膜分離装置を具備す るが、この膜分離装置の設計は適当なものであればよい。本発明の方法およびプ ラントでの使用に適した多数の膜分離装置が、上記の米国特許明細書41816 75に記載されている。 さらに、このメタノール合成ゾーンは、直列に接続された多数のメタノール合 成反応容器を具備することが好ましい。メタノール回収ゾーンは、連続する各メ タノール合成反応容器の間および直列の最後のメタノール反応容器の後に設置で きる。直列の最後に位置する以外の、各メタノール回収ゾーンからの炭素酸化物 と水素とを含有する蒸気状の流れは、次に連続する直列のメタノール合成反応容 器に供給される。このメタノール合成反応は平衡状態に制約されるが、この配置 によればメタノールが各メタノール合成容器間で反応混合物から除去されるので 、それによって、次のメタノール合成容器内でのメタノール形成反応に有利に働 くという利点がある。 メタノールの回収は、どのような適当な方法、例えば、冷却や溶媒洗浄によっ て実施してもよい。もし溶媒洗浄が実施される場合には、適当な溶媒として、エ チレン・グリコール、テトラエチレングリコール・ジ メチル・エーテル、水などが使用できる。 都合よくは、粗製メタノール生成物流の全体又は各々は、精製されたメタノー ル生成物流を回収するために精製ゾーンに供給される。この精製ゾーンはプラン トから離れた場所に設置してもよい。かくして、もしこのプラントが沖合いに建 設されれば、約6%の水分を含む粗製メタノール生成物をメタノール回収ゾーン から回収して、これに続く精製のために陸地に送ってもよい。 望ましくは、一のガス・コンプレッサーが、原料流、合成ガス流および炭素酸 化物と水素とを含有する蒸気状の流れを動すために設置される。本発明のプラン トおよび方法は、メタノール合成圧力が約50バールかそれ以下に維持される時 には、一段階のコンプレッサーで運転してもよい。もし約50バール以上のメタ ノール合成圧力が必要ならば、二台目のコンプレッサーを用いるのが好ましいだ ろう。一台のコンプレッサーの使用は、本発明によるプラントの建設コストとこ うしたプラントの占有面積に有利に働く。一台のコンプレッサーと上述のコンパ クト改質装置と併用すれば、本発明によるプラントを沖合いに経済的に建設し、 運転することができる。メタノール合成設備の沖合い設置は本発明の重要な一側 面であり、従来の改質装置に基づいたメタノール合成技術に対して大変重要な改 良点である。現時点では、従来のメタノール合成技術に基づく改質装置ではコス ト効率よく沖合いに設置できない。 メタノール合成ゾーンは約210℃から約300℃、例えば約230℃から約 270℃、例えば約240℃に維持されるのが好ましい。本発明による好ましい 方法では(ここでの改質ゾーンは上述のコンパクト改質ゾーンである)、改質ゾ ーンに供給される燃焼空気は、改質ゾーンに供給される前に、水蒸気で全部又は 一部を飽和される。これは改質ゾーン内の燃焼特性を変更できる利点を持ってお り、このゾーン内の改質 要素をより均一に加熱でき、さらに排ガス中の二酸化炭素および窒素酸化物の放 出量が従来プラントに比べて削減できる。 本発明による好ましいプラントでは、改質ゾーンは上述したコンパクト改質ゾ ーンである。しかしながら、本発明の方法およびプラントで使用される水蒸気改 質ゾーンは適当な設計であればどんなものでもよい。 本発明の方法で使われる好ましい原料は天然ガスである。 本発明のプラント及び方法の有利な特徴は、水蒸気改質ゾーンからの排ガスに 含まれる炭素酸化物と硫黄含有化合物との量が、同等のメタノール製造能力を持 つ従来のプラントと比べて、大幅に少ない点にある。 本発明が明瞭に理解され、容易に実施されて効果を発揮するように、本発明に 従って建設され配置された、また本発明の好ましい方法を運転するように設計さ れた多数のメタノール合成プラントを、例として、概略図を参照にしながら説明 する。 図1は、本発明による第一のメタノール合成プラントの簡略化した流れ図であ り、 図2a、2bおよび2cは、合わせて、本発明の第2のメタノール合成プラン トのより詳しい流れ図を示す。 以上の図は概略図であって、商業用のプラントにはさらに還流ドラム、ポンプ 、真空ポンプ、温度センサー、圧カセンサー、圧力開放バルブ、コントロール・ バルブ、流量コントローラー、レベル・コントローラー、保持タンク、貯蔵タン ク、などが必要なことは当業者には理解されるであろう。このような補助的な装 置類の設置は本発明の一部を構成せず、従来の化学工学の実践に従うものである 。 図1を参照して説明する。天然ガス流がライン101に供給され、天然ガス・ コンプレッサー102を通過後、約40バールの圧力でライン103に入る。原 料コンプレッサー102はさらに、後述するように、 ライン104からの炭素酸化物およびメタンのリサイクル流を供給される。 ライン103中の圧縮された原料およびリサイクル流は、原料前処理ゾーン1 05に供給される。原料前処理ゾーン105では(その詳細は図1には示されて いない)、圧縮された流れを、引き続き脱硫反応容器に導く前に、約380℃に 加熱する。天然ガス原料は少量の硫黄を硫化水素として含んでいるが、これは下 流の触媒に有害である。硫黄は脱硫反応容器を通過中に除去される。この脱硫反 応容器にはモリブデン酸ニッケルおよび酸化亜鉛のような脱硫材料が充填されて いる。 脱硫されたガスは交換装置を通過させて冷却され、飽和カラムの底部に流され るが、この飽和カラムで、このガスはこの飽和カラムの上端部に供給された温水 に対して向流的に流れる。 この飽和カラム通過中に、ガス混合物は水蒸気で飽和させられる。水蒸気で飽 和されたガス混合物は飽和カラムを出るときには、約200℃で、次に続く改質 に要求される水蒸気のほぼ90%を含んでいる。このガス/水蒸気の混合物は、 さらにガスタービンから供給された水蒸気と混ぜられて、改質装置106の排ガ スダクトに設置されている混合供給加熱器(mixed feed heater)を通過する。 この混合供給加熱器通過中に、このガス/水蒸気の混合物の温度は約400℃に 昇温される。得られた高温ガスはライン107に供給されて改質装置106に至 る。 改質装置106の詳細は図1には示されていない。改質装置は上記したコンパ クト・タイプであることが望ましい。ライン107からの高温ガスはコンパクト 改質装置106の反応管に供給される。このコンパクト改質装置106の反応管 には適当な水蒸気改質触媒、例えば補強されたニッケル触媒、が充填されている 。吸熱改質反応を行うのに必要な熱量はコンパクト改質装置106内で水素リッ チな燃料を燃焼し、輻射と 対流によって反応管に熱を与えることで供給する。 改質装置106はライン108からの高温の燃焼空気を供給される。この燃焼 空気はコンパクト改質装置106内の改質されたガスにより加熱された燃焼空気 予熱装置(図示せず)で予熱され、ライン110経由でプラントに供給された後 に燃焼空気コンプレッサー109内で予備圧縮されている。燃料改質装置106 への水素は、ライン111に下流の分離段階から供給されるが、これについては 後に説明する。水素は改質装置106内で燃焼されて、この輻射熱および対流熱 を改質装置の反応管に供給する。排ガスは改質装置106からライン112に排 出される。 コンパクト改質装置106内で、天然ガス、水蒸気およびリサイクル炭素酸化 物の供給混合物は、一酸化炭素、二酸化炭素、水素およびメタンの混合物に改質 されるが、この混合物は一般に合成ガスとして知られる。 高温でニッケル触媒の存在下で、水蒸気を高温高圧下で蒸気状の炭化水素と反 応させ、メタンと共に、一酸化炭素、二酸化炭素および水素からなる合成ガスを 得る。合成ガスの各成分の濃度は、触媒上を通過する炭化水素に対する水蒸気の 比と、ガスが触媒から離れるときの温度と圧力とに依存する。起きる反応は複雑 に入り組んだものであるが、最終生成物は次の二つの反応によって確定する。 (i)水性ガス・シフト平衡反応 CO+H2O⇔CO2+H2+熱 (ii)水蒸気−メタン平衡反応 熱+CH4+H2O⇔CO+H2 反応全体としては吸熱反応である。平衡を右に移動させ、合成ガスの残 留メタン含有量を減らすためには、大幅な過剰水蒸気と高温とが必要である。 合成ガスは、約450℃かつ約30バールでコンパクト改質装置106を出て 、ライン113中に入る。運転に際しては、充分な炭素酸化物および/又はメタ ンをライン104経由で供給し、ライン113中の合成ガスを化学量論比にする のが好ましく、従って、炭素酸化物および/又はメタンのリサイクル速度を、モ ル・ベースで、水素の量が一酸化炭素量の2倍と二酸化炭素量の3倍の合計に等 しくなるように制御してもよい。 高温の合成ガスは冷却されてからライン113を経由してメタノール・コンバ ーター114に送られる。 本発明による典型的なメタノール合成条件では、30バール程度の圧力と約2 10℃から約240℃の出口温度を使用し、銅/亜鉛触媒、例えば、ICI 5 1−7、ハルド・トプソー(Haldor Topsoe)MK−101又はサド・ケミ(Sud −Chemie)C79−5GL名で販売されている触媒を使用する。 メタノール合成平衡は以下の通りである、 CO+2H2⇔CH3OH CO2+3H2⇔CH3OH+H2O 典型的には、ライン113中のガスは約10〜約20容積%の炭素酸化物を含 み、残りは水素、メタンおよび窒素である。窒素は天然ガス原料中に不純物とし て存在する可能性がある。 生成物混合物はライン115に回収され、メタノール洗浄カラム116に送ら れ、そこから粗製メタノール生成物がライン117に回収され る。洗浄カラム116からの未反応の合成ガスは、ライン119に供給され分離 ゾーン120に送られる。 分離ゾーン120は、好都合な既存技術を、例えば、圧力スウイング吸着、膜 技術、液化、又はこれらの二つ又はそれ以上の組み合わせ等を、用いることがで きる。最も経済的であることが多いことから、膜技術を用いることが好ましい。 水素リッチなリサイクル流はライン121に回収されて、コンパクト改質装置 106の燃料として、ライン111に供給される。炭素酸化物および/またはメ タンリッチな流れはライン122に回収されて、原料へ加えるためのリサイクル 流として、ライン104に供給される。不活性材料の発生を制御するため、パー ジ流をライン123に取り出してもよい。 ライン117中の粗製メタノール生成物は、精製ゾーン124に送られるが、 この精製ゾーン124から精製されたメタノール生成物をライン125に回収す る。 図2aを参照すると、バッテリー・リミット(battery limits)からの天然ガ スは、ライン201経由でプラントに入り、さらにライン203に入る前に天然 ガス・ノック・アウトドラム(gas knockout drum)202に入る。ライン20 3中のガスの一部が取り出されてガス・タービン205を駆動する。 ガス・タービン205からの高温ガスは、ライン206を経て熱回収ダクト2 07に入る。排ガスはライン208から大気中に放出される。水蒸気はライン2 09に回収され、ライン210とライン211の二つの流れに分かれる。ライン 210の水蒸気は、さらにライン212およびライン213の二つに分かれる。 ライン213の水蒸気は、水蒸気改質方法に供給されるが、これについては後述 する。ライン212の水蒸 気はメタノール精製プロセスに供給されるが、これについても後述する。ライン 211の水蒸気は脱気装置214に入り、ライン215から放出される。脱気さ れた水はライン216に回収され、ボイラー水ポンプ217を経由してライン2 18に入る。ライン218の水はライン219を通って熱回収ダクト207に供 給される。補給水流はライン220に取りこまれコンバーター蒸気ドラム(図示 せず)に供給される。 ライン203中の残留ガスはライン221に向かい、天然ガス・コンプレッサ ー222で約25バールに圧縮される。圧縮されたガスはライン223に向かい 、ライン224中でライン225からのリサイクル水蒸気と合流する。ライン2 24で合流した流れは、ライン227の冷却水を供給された交換装置226を通 されて冷却される。こうして冷却された流れは、ライン228に向かい、ノック ・アウト・ポット(knockout pot)229中に導かれるが、冷却された流れの凝 縮物は、このノック・アウト・ポット229において取り除かれる。混合ガス流 は次にライン230に向かい、リサイクル・コンプレッサー231で約38バー ルに圧縮される。 圧縮されたガス流は引き続きライン232を通り、交換装置233を通って加 熱されてから、ライン234に向かい、改質装置236からの排ガス流中に設置 されている交換装置235を通ってさらに加熱される。こうして約380℃とな った高温ガスはライン237を通って水素添加脱硫容器238に導かれるが、こ の容器238には、例えばモリブデン酸ニッケル又はモリブデン酸コバルトのよ うな、適当な水素添加脱硫触媒の充填物239が充填されている。図2aのプラ ントでは、酸化亜鉛が触媒として使われている。 脱硫容器238からのガスはライン241を経由して脱硫容器240に入るが 、この容器240には酸化亜鉛脱硫触媒の充填物242が詰ま っている。こうして硫黄含有量が約0.1ppmより少なくなった脱硫ガス流は ライン243に流れ込み、交換装置233で冷却されて、ライン244を経由し て供給原料飽和装置245の底部に送り込まれる。 供給原料飽和装置245にはライン246の温水が供給されている。新鮮な水 はライン247を通ってプラントに入り、ポンプ248でくみ出されてライン2 49、250、251および252、さらにポンプ253を経由してライン25 4に入る。ライン254の水は交換装置255で加熱されて、ライン256を経 由して交換装置257に達する。加熱された水又は水蒸気は、ライン258を通 ってさらに交換装置259を経由してライン246に入る。 供給原料飽和装置245では、混合ガス流は上方へ流れ、温水流は下方へ流れ る。ガスは、下流での改質反応に要する水蒸気の約90%を含んだ状態で、飽和 装置245からライン260に入る。残る10%の水蒸気はライン213で供給 され、水蒸気改質に必要な水蒸気の100%を含んだガス流がライン261を流 れるようになる。 飽和装置245の底部からの水はライン262および263を経由してリサイ クルされ、ライン250からの新鮮な水とライン215で合流する。流れ262 から抜き取られた少量のブローダウン(blowdown)はライン264を経由して廃 棄される。温水流はライン251と252を通ってポンプ253で汲み上げられ てライン254に入り、さらに交換装置255、ライン256、交換装置257 、ライン258、交換装置259を経由してライン246に入り、飽和装置24 5の上端部に供給される。ライン260からのブローダウン流の残りはライン2 64を経由して廃棄される。 ライン261中のガス流は交換装置265を通過する際に加熱され、ライン2 66を通って改質装置236に送られる。交換装置235,2 65および257は、改質装置236の排ガスダクトに取りつけられている。交 換装置259および255は、改質装置の236の改質ガスダクトに取りつけら れている。改質装置236は、図2aに示されたプラント中に、互いに平行に配 置された多数のコンパクト改質装置管を具備する。例えば補強されたニッケル触 媒などの改質触媒(図示せず)が、改質装置管中に供給されている。ライン26 6からの供給原料および水蒸気混合物は約400℃となっており、改質装置23 6に入りこの中を上から下に流れる。 吸熱の改質反応を駆動する熱は、水素リッチな燃料を改質装置236の中で燃 焼させて供給する。水素燃料はライン267から改質装置236に供給される。 この燃料は下流の分離方法からリサイクルされるが、これについては後述する。 コンパクト改質装置236用の燃焼空気は、ライン268からプラントに供給 され、エア・コンプレッサー269によりライン270に入り、それから空気飽 和カラム271に入る。この燃焼空気を飽和させる目的は、コンパクト改質装置 236内の熱回収を制御して、本プラント内でのエネルギーの回収を向上させる ためである。熱水は下流の精製段階からリサイクルされ、ライン272から空気 飽和カラム271に供給されるが、これについては後述する。空気飽和カラム2 71の底部からライン273へ流れる水は、ライン275の冷却水を供給された 熱交換装置274を通過中に冷却される。冷却された水流はライン276を通り 、ライン277においてライン278からの新鮮な水と合流されてから、下流の メタノール回収方法で最終的に使用するためにポンプ279で吸い上げられてラ イン280に導入されるが、これについては後述する。空気飽和カラム271の 上端部から出てくる飽和された燃焼ガス流は、ライン281を経て改質装置23 6に供給される。 図2a,2bおよび2cのプラントには示されていないが、改質装置の燃料を ライン267で飽和させることも可能である。特に、本発明のプラントが上述し たタイプのコンパクト改質装置を用いるときには、改質装置の燃料を飽和させる のが好ましいだろう。 コンパクト改質装置236を使用することは、改質装置内で発生した熱の大半 を内部的に回収して、プラントが必要とする全燃料を削減できることを意味する 。さらに、改質装置236からの改質されたガスおよび排ガスは供給原料飽和装 置245の循環水を加熱するのに(交換装置255、257および259におい て)使われる。水は最初に飽和器水ヒーター(saturator water heater)255 中で改質されたガスによって加熱され、次に飽和器水ヒーター257中で排ガス によって加熱され、最終的に飽和器水ヒーター259中で高温の改質ガスによっ て加熱される。この熱交換装置の配置は、別の改質装置の設計に適するように変 更可能である。図2に示した配置は、コンパクト改質装置を利用して、合成部か ら改質部への「熱のリサイクル」のない熱回収装置を提供する。このことが本プ ラントの立ち上がりを、従来のメタノール・プラントに比べて、より容易かつ迅 速にする。 炭素酸化物、水素およびメタンを含む合成ガス混合物は、改質装置236から ライン282に回収され、ライン284に達するまでに交換装置259、ライン 283および交換装置255を通過して冷却される。飽和器水ヒーター255を 出る改質ガス流を使って、下流にある蒸留カラムで使用する再沸騰熱量の約35 %から約40%を供給するが、これは後述する。 排ガス流は、改質装置236を出てライン283に入り、ライン286に達す るまでに、交換装置235、ライン284、交換装置265、ライン285およ び交換装置257を通過して様々な流れと熱交換する。 排ガスは煙突287からプラント外に出る。 次に、図2bについて説明すると、ライン284からの合成ガスは交換装置3 70でさらに冷却され、これによって再沸騰熱が蒸留カラム289に供給される 。冷却された合成ガスはライン290を経てノック・アウト・ポット291に達 する。ノック・アウト・ポット291からの凝縮物は、ライン292、ポンプ2 93およびライン294経由し、図2aを参照すると、ライン295、ライン2 96を経てライン252でライン251からの水と合流する。ライン252で合 流した流れは、最終的には供給原料飽和カラム245に供給されるが、これにつ いては、上述した。 再び図2bに戻って説明すると、合成ガス混合物はノック・アウト・ポット2 91の上端部を出てライン297に入り、交換装置298を通って冷却され、後 述するように、蒸留カラム289に供給される粗製メタノール流に熱を供給する 。交換装置298を出た冷却された合成ガス流はライン299に入る。ライン2 99の流れは、交換装置300を通り、ここにおいて、脱塩水を予熱して蒸気と して方法に供給するために使われるが、これについては次に説明する。 交換装置300はライン301から脱塩水を供給されるるが、この脱塩水は、 図2aを参照すると、ライン302およびポンプ303を経由してプラントに供 給される。再び図2bを参照すると、加熱された脱塩水はライン304を通って 、また図2aを参照すると、脱気装置214に入る。 再び図2bを参照すると、さらに冷却されて交換装置300を出た合成ガスは 、ライン305を経てガス冷却器306、ライン307、ライン309の冷却水 を供給された交換装置308を経て、ライン310に入り、第二のノック・アウ ト・ポット311に供給される。ノック・ア ウト・ポット311からの凝縮物は、ライン312に回収されて、ポンプ313 およびライン314を経て、また図2aを参照すると、ライン296に供給され、 ライン252中で、ライン250および251からの補給水と合流する。 再び図2bを参照すると、ノック・アウト・ポット311の上端部から出てく る合成ガスはライン315に供給され、図2cを参照すると、交換装置316に 達するが、ここを通過することでこの合成ガスは約210℃のメタノール合成温 度に予熱され、その後、ライン317を経て、例えば、ハルド・トプソー MK −101の商品名で売られている銅/亜鉛触媒のようなメタノール合成反応触媒 の充填物319を含むメタノール合成反応容器318に送られる。図示したメタ ノール・コンバーター318では、発熱反応の熱は高温の触媒床に装着された配 管内の水蒸気量を高めて取り除かれる。 メタノール・コンバーター318の周辺の循環ループは、ライン320、コン バーター蒸気ドラム321およびライン322で構成されている。コンバーター の蒸気ドラム321への補給水は、図示しない接続ラインを経由して、ライン2 20(図2a)から供給される。コンバーター蒸気ドラム321を出てライン32 3に入った生成蒸気は、ライン324に供給され、そこでライン212からの蒸 気と合流して、最終的には再沸騰熱として、蒸留カラム289に供給されるが、 これについては後述する。 メタノール、炭素酸化物、メタンおよび水素からなる生成物ガス混合物はメタ ノール・コンバーター318からライン325中に回収する。ライン325中の 流れは、交換装置316を通って冷却され、ライン326を経てメタノール洗浄 カラム327に至るが、ここにはライン328の洗浄水が供給されている。もし 必要ならば、冷却器を一台(図示せ ず)ライン326に追加することができる。図2aを参照すると、ライン328に は、ライン280から洗浄水が供給される。 粗製メタノール生成物はメタノール洗浄カラム327からライン329に回収 され、フィルター330を経てライン331に、さらにライン332に入り、最 終的には下流の精製段に送られるが、これについては、後述する。 メタノール洗浄カラム327の上端部から出てくる合成ガス混合物は、ライン 333を通って、上述したのと同じ第二のメタノール合成ループに入る。第三、 第四のループも設置されている。 第四のメタノール洗浄カラム334を出てから、未反応の合成ガス混合物はラ イン335に供給され、交換装置336を経て膜分離装置337に入る。水素は 分離膜338を通過し、分離装置337を出てライン339に入り、そこからさ らにライン267を経由して、図2aを参照すると、改質装置236に入る。炭素 酸化物および未反応の原料は膜338を通過せず、分離装置337を出てライン 340に入る。 ライン340からパージ流を取ってライン341に入れて、リサイクル流中の 不活性物質の発生を制御してもよい。パージ・ライン341はバルブ342で制 御される。 パージの後、残りがあれば、ライン340中のリサイクル流はライン225に 入り、図2aを参照すると、ライン224に向かい、そこでライン223からの補 給天然ガスと合流する。 図2cを参照すると、ライン332中の粗製メタノール生成物は、また図2bを参 照すると、交換装置298を経てライン343に供給される。ライン343中の 粗製メタノール生成物は、メタノール精製カラム289の中段に供給される。 精製されたメタノール生成物は、このカラム289の上端付近で回収 されてライン344に入る。ライン344中の精製された流れは交換装置345 を通って冷却されるが、この交換装置345はライン346の冷却水を供給され ており、さらに、ライン347からメタノール・シフト・タンク348に入る。 生成物メタノールは、シフト・タンク348からライン349、ポンプ350お よびライン351を経て回収される。 蒸気状の材料は、メタノール精製カラム289の上端部からライン352に入 り、コンデンサー353を通される。コンデンサー353からの生成物は、ライ ン354に回収され、ライン355に抜き出される。抜き出されなかった材料の 流れは、ライン356からカラム還流ドラム(column reflux drum)357に入 り、この後、ライン358に入りポンプ359とライン360からカラム289 の上端部にリサイクルされる。ライン355中の抜き出された流れは、ライン3 62の冷却水で冷却された熱交換装置361を通って冷却され、ライン363お よび364を経てカラム還流ドラム357に入る。ライン363のガスは、適当 に圧縮して回収してもよいかもしれないが、ここではライン365から大気中に 放出される。 底部の生成物は、カラム289からライン366,367および368に回収 される。ライン366の流れは、ポンプ369を経てライン272に、そして、 図2aに示すように、燃焼空気飽和カラム271に供給される。 図2bを参照すると、ライン367中の底部生成物は、交換装置370およびラ イン371を経て、カラム289の底部にリサイクルされる。ライン368中の 底部生成物は、交換装置372およびライン373を経てカラム289の底部に リサイクルされる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z W (72)発明者 リンスウェイト、マーク・アンドリュー イギリス国、ティーダブリュー2 6アー ルエス ミドルセックス州、トウィッケナ ム、グールド ロード 70 【要約の続き】 ンに燃料として供給し、およびi)前記第二の水素枯渇 流の少なくとも一部を前記水蒸気改質ゾーンにリサイク ルして工程a)の前記混合物の一部とするメタノール製 造方法、および、この方法に従って運転可能に建設さ れ、配置されているプラントに関する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 炭化水素原料からメタノールを合成する方法であって、 a)水蒸気改質ゾーンにおいて、前記原料および水蒸気からなる蒸気状混合物 を少なくとも一つの改質反応の触媒作用に有効な触媒と接触させ、 b)前記改質ゾーンから、炭素酸化物、水素およびメタンからなる合成ガス混 合物を回収し、 c)前記合成ガス混合物の構成物質を、メタノール合成触媒が充填されメタノ ール合成条件に維持されたメタノール合成ゾーンに供給し、 d)前記合成ガス混合物の未反応構成物質とメタノールとからなる生成物ガス 混合物を上記メタノール合成ゾーンから回収し、 e)前記生成物ガス混合物の構成物質を、メタノール回収条件に維持されたメ タノール回収ゾーンに供給し、 f)前記メタノール回収ゾーンから、粗製メタノール生成物流と前記合成ガス 混合物の未反応構成物質を含む蒸気状の流れとを回収し、 g)前記合成ガス混合物の構成物質を第一の水素リッチ流と炭素酸化物および メタンからなる第二の水素枯渇流とに分離し、 h)前記第一の水素リッチ流の少なくとも一部を前記水蒸気改質ゾーンに燃料 として供給し、および i)前記第二の水素枯渇流の少なくとも一部を前記水蒸気改質ゾーンにリサイ クルして工程a)の前記混合物の一部とする ことを特徴とするメタノール製造方法。 2. 前記分離工程g)はメタノール合成ゾーンの下流に配置され、前記第二の 水素枯渇流の前記少なくとも一部が前記分離工程g)から前記 改質ゾーンに、前記メタノール合成ゾーンを経由せずに、供給されることを特徴 とする請求項1記載のメタノール製造方法。 3. 前記分離工程g)はメタノール合成ゾーンの上流に配置され、前記第二の 水素枯渇流の前記少なくとも一部が前記メタノール合成ゾーンに供給され、その 後前記第二の水素枯渇流の未反応部分が回収されて前記改質ゾーンに供給される ことを特徴とする請求項1記載のメタノール製造方法。 4. 前記メタノール合成ゾーンが約20バール乃至約50バールの圧力下に維 持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のメタ ノール製造方法。 5. 前記メタノール合成ゾーンが約25バール乃至約40バールの圧力下に維 持されていることを特徴とする請求項4記載のメタノール製造方法。 6. 前記メタノール合成ゾーンが約30バールの圧力下に維持されていること を特徴とする請求項4又は請求項5に記載のメタノール製造方法。 7. 前記第一の水素リッチ流から前記第二の炭素酸化物水素リッチ流の分離が 膜分離手段で行われることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項記 載のメタノール製造方法。 8. 前記メタノール合成ゾーンは直列に接続された複数のメタノール 合成反応容器を有し、各連続する対をなすメタノール合成反応容器は一つのメタ ノール回収ゾーンで分離されており、この直列のメタノール合成反応容器の各々 からの生成物ガス混合物が対応するメタノール回収ゾーンに供給され、このメタ ノール回収ゾーンから回収された前記合成ガス混合物の未反応構成物質が次に続 く直列のメタノール合成反応容器に供給されることを特徴とする請求項1乃至請 求項7のいずれか1項記載のメタノール製造方法。 9. 前記粗製メタノール生成物流を精製ゾーンに供給して精製メタノール生成 物流を回収することを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項記載のメ タノール製造方法。 10.前記原料流、前記合成ガス流および前記リサイクル流を動すために、一台 のガス・コンプレッサーを具備することを特徴とする請求項1乃至請求項9のい ずれか1項記載のメタノール製造方法。 11.前記メタノール合成ゾーンが約200℃乃至約300℃の温度に維持され ていることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項記載のメタノー ル製造方法。 12.前記原料が天然ガスからなることを特徴とする請求項1乃至請求項11の いずれか1項記載のメタノール製造方法。 13.炭化水素原料材からメタノールを製造するプラントであって、 a)改質条件下に維持され、少なくとも一つの改質反応の触媒作用に有効な触 媒が充填され、前記炭化水素原料と改質剤との蒸気状混合物を 改質して炭素酸化物、水素およびメタンからなる合成ガス混合物をつくるための 改質ゾーンと、 b)メタノール合成条件下に維持され、メタノール合成触媒が充填され、前記 合成ガス混合物の構成物質を生成物メタノールと合成ガス混合物中の未反応構成 物質とからなる生成物ガス混合物に転化するメタノール合成ゾーンと、 c)メタノール回収条件下に維持され、前記生成物ガス混合物から粗製メタノ ール生成物流を回収し、前記合成ガス混合物の未反応構成物質を含有する蒸気流 を回収するメタノール回収ゾーンと、 d)前記合成ガス混合物の構成物質を、第一の水素リッチ流と炭素酸化物およ びメタンからなる第二の水素枯渇流とに分離する分離ゾーンと、 e)前記第一の水素リッチ流の少なくとも一部を前記水蒸気改質ゾーンに燃料 として供給する手段と、および f)前記第二の水素枯渇流の少なくとも一部を、炭化水素原料と水蒸気との前 記蒸気状混合物と混合するために前記改質ゾーンにリサイクルする手段と を有することを特徴とするメタノール製造プラント。 14.前記分離ゾーンが前記メタノール合成ゾーンの下流に配置され、前記分離 ゾーンからの前記第二の水素枯渇流の前記少なくとも一部を前記メタノール合成 ゾーンを経由せずに前記改質ゾーンに供給する手段を備えていることを特徴とす る請求項13に記載のプラント。 15.前記分離ゾーンは前記メタノール合成ゾーンの上流に配置され、前記第二 の水素枯渇流の前記少なくとも一部を前記メタノール合成ゾーンに供給しその後 前記第二の水素枯渇流の未反応部分を回収しこの未反 応部分を前記改質ゾーンに供給する手段を具備することを特徴とする請求項13 に記載のメタノール製造プラント。 16.前記分離ゾーンは膜分離装置を具備することを特徴とする請求項13乃至 請求項15のいずれか1項記載のメタノール製造プラント。 17.複数のメタノール合成ゾーンが複数のメタノール回収ゾーンと直列に配置 され、各メタノール回収ゾーンからのリサイクル流は、直列に配置された最後の ものを除いて、次に続く直列のメタノール合成ゾーンに供給されることを特徴と する請求項13乃至請求項16のいずれか1項記載のメタノール製造プラント。 18.精製条件下に維持され、前記粗製メタノール生成物流の入口と精製メタノ ール生成物流の回収用の出口とを有する精製ゾーンをさらに具備することを特徴 とする請求項13乃至請求項17のいずれか1項記載のメタノール製造プラント 。 19.前記原料流、前記合成ガス流および前記リサイクル流を動かす一つのガス コンプレッサーを具備することを特徴とする請求項13乃至請求項18のいずれ か1項記載のメタノール製造プラント。
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