JP2001504530A - メチリデンマロン酸ナノ粒子の調製法、場合により一つ又は複数の生理活性分子を含有するナノ粒子及びそれを含有する医薬組成物 - Google Patents

メチリデンマロン酸ナノ粒子の調製法、場合により一つ又は複数の生理活性分子を含有するナノ粒子及びそれを含有する医薬組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、式(I) −Aは の基、又は、 の基を表し;−R1及びR2は同一若しくは異なって、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6のアルキル基を表し;−nは1、2、3、4又は5である;で表される少なくとも一つのの化合物のランダム重合体から形成されるナノ粒子の調製法であって、単量体が、重合前に、得られる重合体の非溶媒性混合物を重合溶媒とともに構成する水混和性非プロトン有機溶媒中に溶解されていることを特徴とする調製法に関する。本発明は、場合によっては一つ又は複数の生理活性分子を含有するナノ粒子、そして、そのナノ粒子をも含有する医薬組成物にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 メチリデンマロン酸ナノ粒子の調製法、場合により一つ又は複数の生理活性分子 を含有するナノ粒子及びそれを含有する医薬組成物 本発明は、メチリデンマロン酸(malonate methylidene )重合化合物から形成されるナノ粒子(nanoparticles)の新規調 製法、場合により一つ又は複数の生理活性分子を含有する上記ナノ粒子、及び、 それらを含有する医薬組成物に関するものである。 「ナノ粒子」は、粒径約500ナノメートル未満のミクロン以下の粒子を意味 するものである。アルキルシアノアクリレートの乳化重合により製造されるナノ 粒子はEP特許0 007 895に記載されている。このアルキルシアノアク リレート粒子の調製に用いられる方法は、自発的に水性溶媒中で生じる単量体の (アニオン)重合によるものである。同原理(アニオン乳化重合)に従ったメチ リデンマロン酸重合体で構成されるナノ粒子の製造法は、特にF.Lescur eらのPharm.Res.,1994.11 1270−1276に記載され ている。上記単量体は、その調製法がEP特許0 283 364に記載されて おり、シアノアクリレートに類似した構造を有するものであるが、シアノアクリ レート中のニトリル基はエステル基、又は、エステル−エステル基に置換されて いる。シアノアクリレートと同様、上記単量体は低温の水性媒体中で重合される ものであり、生分解されうる。 しかしながら、このようにして得られるメチリデンマロン酸ナノ粒子には必然 的な欠点がある。 実際に、メチリデンマロン酸を乳化重合してナノ粒子にすると、弱酸性pHの 水層では主に三量体型や四量体型のオリゴマーを形成するが、それらは非常に生 分解されやすい。これらの分子種は部分的に水溶性であるため、これらのナノ粒 子は水性溶媒での分散により可溶化され、粒子構造は急速に損なわれる(P.B retonら、Eur.J.Pharm.Biopharm.,1996,42 ,95−103)。生理活性分子がメチリデンマロン酸ナノ粒子と会合している 場合、該分子は投与後非常に早く解離されるので、循環系において、粒子マトリ ックスを形成するオリゴマーが急速に溶解化され、最終的に活性元素の活性部位 に 至る前に希釈が生じる可能性がある。 ある実験により、塩基性pHでの重合においては、ナノ粒子の大きさを維持し つつ、高分子量の重合体の形成が可能であることが示されている。しかしながら 、そのような合成は、 −個々のナノ粒子を構成している、Mw10000未満の重合体、ましてやM w8000未満の重合体を、凝集させず、かつ、影響力のあるオリゴマー種を生 成させずに得ることは不可能であり、 −これらの調製物の血管内への投与を不可能にするような凝集形成を避けるこ となく、Mw20000をこえる重合体、ましてやそれより高分子量の重合体を 、高pH値(pH>7)において構成するのは不可能である。 「Mw」はMw=Σni.Mi2/Σni.Miと定義される体積平均分子量 (又は平均分子量)を意味し、Mpは量的に多数を占める種の分子量を意味する ものである。 以後の記述において、分子量はポリスチレン当量(Ep)で示す。 この調製法は、それゆえ、 −平均分子量約5000〜10000の、特に約8000の重合体 −凝集が生じてない平均分子量20000をこえる重合体 からなるメチリデンマロン酸のナノ粒子の調製が望まれる場合、適さない。 本発明は、それゆえ、粒径500nm未満、好ましくは100nm〜500n mであって、広範囲の分子量(Mw約2000〜80000)を有する同質の分 子種から構成されたメチリデンマロン酸ナノ粒子の調製にある。その原理は、水 混和性非プロトン有機層中に単量体を溶解させることにあるが、上記有機層は、 上記ナノ粒子調製法の条件下では、生成する重合体の非溶媒性混合物を水性重合 溶媒とともに構成するものである。 「非プロトン有機層」又は「非プロトン有機溶媒」はアニオンを生じさせるこ とができ、かつ、化学変化を起こしやすいプロトンを有しない有機層又は有機溶 媒を意味するものである。 本発明の調製法の利点は、数多くあり、; −重合溶媒において単量体のより均一な分散が可能となり、 −揮発性である故、蒸発しやすい非塩素化溶媒を使用でき、 −重合体の凝集形成を防ぐことができ、 −高重合率となり、 −粒径500nm未満のナノ粒子を形成する際、同質で広範囲な分子量( Mw約2000〜100000、特に約2000〜80000)の重合体による 構成が可能である。 さらに、本調製法では非イオン界面活性剤やコロイド保護重合体等、柔軟性の ある界面を有する粒子をもたらす分散剤の使用が可能である。 その上、本発明によるナノ粒子を構成するオリゴマー/ポリマーの分子量は以 下の調製条件; −有機層の単量体濃度 −重合溶媒のpH及びモル濃度 −分散剤の性質と濃度 −水層(重合溶媒)/有機層の体積比 −水層における有機混合物の導入方法 を調製することにより、完全に達成される。 本発明は、第一に、式(I) −Aは の基、又は、の基を表し; -R1及びR2は同一若しくは異なって、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6のアル キル基を表し; −nは1、2、3、4又は5である; で表される少なくとも一つの化合物のランダム重合体から形成されるナノ粒子の 調製法であって、上記単量体が、重合前に、得られる上記重合体の非溶媒性混合 物を重合溶媒とともに構成している水混和性非プロトン有機溶媒中に溶解されて いることを特徴とする調製法に関する。 本発明は、好ましくは、式(I) −Aは の基、又は、 の基を表し; −R1及びR2は同一若しくは異なって、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6のアル キル基を表し; −nは1、2、3、4又は5である; で表される化合物の重合体から形成されるナノ粒子の調製法であって、重合前に 、上記単量体が、得られる重合体の非溶媒性混合物を、重合溶媒とともに構成し ている水混和性非プロトン有機溶媒に溶解されていることを特徴とする調製法で ある。 本発明による方法は、更に好ましくは、粒径500nm未満、好ましくは10 0nm〜500nmであり、平均分子量(Mw)が約1000〜100000、 好ましくは約1000〜80000、より好ましくは約2000〜80000、 更に好ましくは約8000〜80000であるナノ粒子の調製を可能にするもの である。 特に、本発明による調製法は −水混和性非プロトン有機溶媒中で、少なくとも一つの式(I)の化合物の溶 液を調製して、 −攪拌しながら、pH4.5〜10の水性重合溶媒へ上記有機層を加え、 −混合物を均一化した後、このようにして得られたナノ粒子を回収し、有機溶 媒を真空除去する、 工程からなるものである。 水性重合溶媒は予め溶解させた単量体を含有する有機層へ加えることもできる 。 また別に、本発明による調製法は、 −少なくとも一つの式(I)の化合物の溶液を水混和性非プロトン有機溶媒中 で調製して、 −攪拌しながら、pH4.5〜10の水性重合溶媒を上記有機層へ加え、 −混合物を均一化した後、このようにして得られたナノ粒子を回収し、有機溶 媒を真空除去する 工程からなるものである。 後に実施例で示すように、重合溶媒のpHは、調製したい重合体の分子量に応 じて選択される。 好ましくは、有機層と水性溶媒の混合物は約30分間攪拌し続けて均一にし、 そして、場合により、蒸留水で調製を終了させる。 重合溶媒中に沈殿物を形成させた重合体は、例えば濾過により回収することが 可能である。このようにして得られたナノ粒子の上澄液は、条件を調節して真空 乾燥することができる。 単量体を分散するために用いる非プロトン有機溶媒は、水とも混和する上記単 量体用の溶媒でなければならない。この溶媒は、好ましくは、アセトン、アセト ニトリル、ジオキサン、テトラヒドロフランより選ばれるが、特にアセトンが好 ましい。 上記方法において、好ましくは; −有機溶媒中の式(I)の単量体濃度は30mg/ml〜150mg/mlの 範囲にあり; −重合溶媒のモル濃度は1/30M〜1/3Mの範囲であり; −有機層に対する水層の体積の割合は3/1〜20/1、好ましくは、3/1 〜15/1である; ことである。 重合溶媒は、一つ又は複数の界面活性剤やコロイド保護剤を含有することが好 ましい。 上記界面活性剤は、例えば、イオン性又は非イオン性の界面活性剤が挙げられ る。上記非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンとポリオキシプロ ピレンの共重合体、ポロキサマー(poloxamer)やポリソルベートから 選択されるものが好ましく用いられる。コロイド保護剤としては、デキストラン 、水溶性セルロース誘導体;ポリエチレングリコール;ポリ(ビニルアルコール )等の多糖類の誘導体が好ましく用いられる。 好ましくは、本発明の方法によるナノ粒子を形成させるため重合させる化合物 は、Aが、 の基を表し、 nは1であり、R1及びR2はエチル基である式(I)の化合物である。 好ましくは、また本発明の方法によるナノ粒子を形成させるため重合させる化 合物は、Aが、の基を表し、 R1及びR2はプロピル基である式(I)の化合物でもある。 好ましくは、Aが、 の基、又は、 の基である上記定義した式(I)の化合物の混合物が、ランダムに重合されたも のである。 本発明は、第2に、上記方法によって得ることのできるものであって、粒径5 00nm未満、好ましくは100nm〜500nmであり、平均分子量(Mw) が約1000〜100000、好ましくは約1000〜80000、より好まし くは約2000〜80000、更に好ましくは約8000〜80000であり、 少なくとも1つの式(I)のメチリデンマロン酸化合物のランダム重合体より形 成されるナノ粒子に関する。 特に、上記方法で得られるナノ粒子は、粒径500nm未満、好ましくは10 0nm〜500nmであり、Mwが約1000〜80000、好ましくは約20 00〜80000、より好ましくは約8000〜80000であり、式(I)の 化合物の重合体より形成されるものである。 好ましくは、本発明は、粒径500nm未満、好ましくは、100nm〜50 0nmであり、平均分子量(Mw)が約8000〜100000、好ましくは約 8000〜80000であり、少なくとも1つの式(I)の化合物のランダム重 合体より形成されるナノ粒子に関する。 特に、本発明は、粒径500nm未満、好ましくは100nm〜500nmで あり、平均分子量(Mw)は約8000〜80000であり、式(I)の化合物 の重合体より形成されるナノ粒子に関する。 好ましくは、上記ナノ粒子は、Aが、 の基を表し、 nは1であり、R1及びR2はエチル基である式(I)の化合物から形成される ものである。 他に好ましくは、上記ナノ粒子は、Aが、 の基を表し、 R1及びR2はプロピル基である式(I)の化合物から形成されるものである。 好ましくは、上記ナノ粒子は、 Aは上記定義した の基、又は の基を表す式(I)の化合物の混合物のランダム重合体から構成されるものであ る。 更に本発明によれば、上記ナノ粒子は、その重合体ネットワーク中に、一つ又 は複数の上述したような生理活性分子を有する。 実際に、本発明による方法の有利な点は、有機層(水に不溶性である生理活性 分子の場合)又は重合溶媒が、一つ又はそれ以上の生理活性分子を含有できるこ とにある。 「生理活性分子」としては限定されず、試験管内又は生体内で、予防薬や治療 薬的な生理活性を有する分子や巨大分子、好ましくは抗感染剤、特に殺菌剤、抗 生物質、抗ウイルス剤、抗寄生虫剤、有糸分裂阻害剤、特に抗ガン剤などを意味 するものである。 用いられることのできる抗生物質や殺菌剤としては、例えば、リファンピシン やコリスチンである。 抗ウイルス剤としては、特に限定されず、ディダノシン(didanosin )、リブァヴィリン(ribavirin)、ジトブジン(zidovudin )、アシクロビア(acyclovir)、ガンシクロビア(ganciclo vir)、フォスカーネット(foscarnet)、ビダラビン(vidar abin)、ザルシタビン(zalcitabin)が挙げられる。 例えば、Cis−プラスチン、5−フルオロウラシル、又は、タキソール(t axol)が抗ガン剤として用いられる。他に好ましい抗腫瘍剤としてEP出願 0 614 366にその活性が記載されているクレアチンリン酸が挙げられる 。 本発明は、また薬学的に許容される賦形剤と一つ又は複数の生理活性分子とを 有するナノ粒子を含有する医薬組成物に関する。 本発明の組成物は、例えば、経口投与、舌下投与、皮下投与、筋肉投与、静脈 投与、経皮投与、局所投与、直腸投与、肺や鼻を経由させて投与することができ る組成物である。 好ましい投与形態としては、錠剤、ゼラチンカプセル、粉薬、糖衣錠、経口用 溶液や経口用懸濁液等の経口型、皮下投与型や筋肉投与型と同様、舌下投与型や 口内投与型、静脈投与型、鼻孔内投与型、眼球投与型、直腸投与型がある。 以下実施例により本発明を示すが、実施例中、ナノ粒子の調製は室温(約21 ℃)にて行った。ナノ粒子の大きさや粒径はレーザー分散計数器(coulte r Electronic Inc.、米国)で測定した。重合体分子量はゲル 濾過クロマトグラフィーで決定した。 実施例1 予め3時間25ミリバールで二酸化硫黄を脱着させた、500mgの1−エ トキシカルボニル−1−エトキシカルボニルメチレンオキシカルボニルエテン( ラボラトリーズUPSA/CARPIBEM,フランス)をアセトン5.55m lに溶解させた。そしてその溶液を、マグネティックスターラーで攪拌しながら 500mgのデキストラン70(FRUKA CHEMIE、スイス)を含有し た50mlのpH8の緩衝水溶液(Na2HPO4/KH2PO4、1/15M)へ徐 々に混合した。重合がほぼ瞬時に進み、直ちにコロイド溶液のチンダル効果特性 を有する濁った混合液が確認された。有機層を全て加えてから、30分間攪拌を 続けた。続いて、2.5gのグルコース又はトレハロース(コロイド保護剤及び 凍結防止剤)を含む蒸留水50mlをナノ粒子懸濁液に加え、その混合液を真空 乾燥してアセトンを除去し50mlの水性懸濁液とした。濾紙(孔径5−15μ m)に通して濾過を行い、調製物を真空乾燥した。レーザー分散により測定した ところ、濾液に含まれる粒子の粒径は288nmであった。粒子の重合体マトリ ックスを構成するメチリデンマロン酸の平均分子量(Mw)は、ゲル濾過クロマ トグラフィーによると67000であった。実施例2 :pH変化の実験 実施例1と同様の手法を用いて実験を行ったが、リン酸緩衝液のpHを変更し た。結果を下記表1に示した。表中、Mpは主要な分子種の分子量であり、Mw は重合体の平均分子量である。表1 この結果より、ナノ粒子を構成する重合体の平均分子量は、通常、重合溶媒の pHとともに増加する。 図1で示したゲル濾過クロマトグラフィーはpH5.5(濃度90mg/ml )で調製した重合体の分子量の分布を示す。1に見られる幅広いピークは平均分 子量(Mw)の高い分子種に対応し、2に見られる狭いピークはマイナーオリゴ マー(主にトリマーやテトラマー)に対応する。 点線はクロマトグラムで測定できる箇所を定めている。ピークFは内部標準と してトルエンを用いたものであり、負のピークは水の跡形に相当するものである 。実施例3 単量体濃度の変化についての実験 実施例1と同様の手法を用いて実験を行ったが、アセトン中の単量体濃度だけ を変更した。結果を下記表2に示した。表2 表中、主要な分子種の分子量(Mp)は、ナノ粒子を構成する重合体の平均分 子量(Mw)と同様、通常有機層中の単量体の濃度とともに増加する。実施例4 実施例1〜3と同様に実験を行ったが、コロイド保護剤であるデキストラン70 を非イオン界面活性剤であるプルロニック(Pluronic)F68(BAS F Corporation,アメリカ)に変えた。 結果を下記表3に示した。表3 *アセトン中の単量体の濃度=90mg/ml この結果は、pHが等しい場合、 −コロイド保護剤が存在する場合に比べて界面活性剤が存在する場合、主要な 分子種の分子量(Mp)とナノ粒子を構成する重合体の平均分子量(Mw)は増 加し、 −コロイド保護剤が存在する場合に比べて界面活性剤が存在する場合、同種類 のナノ粒子の大きさは減少することを示す。実施例5 重合溶媒のモル濃度についての実験 実施例1と同様に実験を行ったが、16.6mlアセトンに溶解させた500 mgの単量体を、モル濃度を増加させ更にプルロニック F68を0.5%含有 させたリン酸緩衝水溶液(Na2HPO4/KH2PO4)へ加えた。 結果を下記表4に示した。表4 この結果より、溶媒のモル濃度増加に比例して、ナノ粒子を構成する重合体の 平均分子量(Mw)は減少することが示された。実施例6 実施例1から3と同様に調製したナノ粒子と、LescureらのPharm .Res.,1994.11,1270−1276に記載されている方法に従い 調製したナノ粒子を比較した。そのために、100mgの単量体を、攪拌しなが らpH5〜8のリン酸緩衝水溶液(Na2HPO4/KH2PO4、1/15M)10 mlへ混合した。 結果は下記表5で示すが、分子量920以下の分子種のいずれもをオリゴマー と定義している。表5 *凝集の存在 **アセトン中のモノマー濃度=90mg/ml 結果は、同一のpH条件下の場合、 −Lescureらの方法に従い調製したナノ粒子を構成する重合体の平均分 子量(Mw)は、本発明の方法によって得られる重合体の平均分子量(Mw)よ りも小さく; −重合体を構成するオリゴマー(トリマー−テトラマー)の含有率は本発明の 方法に従い調製を行ったナノ粒子の方が非常に低い; −ナノ粒子の重合率は、Lescureらの方法に従い調製したナノ粒子に比 して、本発明に従い調製を行ったナノ粒子の方が高い(Lescureらの方法 では塩基性pHにおいて凝集が生じ、低収率となった)。 図2で示したゲル濾過クロマトグラフィーにおいて、一方(線A)は本発明の 方法に従ったものであり、もう一方(線B)はLescureらの方法に従った ものであり、pH7.5で調製した重合体の分子量の分布を示す。トルエンに対 応するピーク3とは別に、線Aでは、大部分の分子種(Mp=40278)に相 当する単一ピーク1が確認され、線Bでは、オリゴマー(トリマーとテトラマー )に相当する有意なピーク2も観察される。実施例7 プルロニック F68(BASF Corporation,アメリカ)を0 .5%含有するpH5;6.5又は8の緩衝水溶液(Na2HPO4/KH2PO4 、1/15M)50mlを、予め3時間25ミリバールで二酸化硫黄を脱着させた 500mgの1−エトキシカルボニル−1−エトキシカルボニルメチレンオキシ カルボニルエテン単量体(ラボラトリーズUPSA/CARPIBEM,フラン ス)のアセトン溶液5.55mlへ、マグネティックスターラーでかき混ぜなが ら徐々に混合した。有機層を完全に加えてから、pH5と6.5では16時間攪 拌を行い、pH8では30分間攪拌を行った。続いて、2.5gのグルコース又 はトレハロース(コロイド保護剤及び凍結防止剤)を含む50ml蒸留水をナノ 粒子懸濁液に加え、その混合液を真空乾燥してアセトンを除去し、50mlの水 性懸濁液とした。濾紙(孔径5−15μm)に通して濾過を行い、調製物を真空 乾燥した。濾液中に含有された粒子の粒径はレーザー分散により測定した。粒子 の重合体マトリックスを構成するメチリデンマロン酸の平均分子量(Mw)はゲ ル濾過クロマトグラフィーにより測定した。 結果を下記表6で示す。表中、Mpは主要な分子種の分子量であり、Mwは重 合体の平均分子量である。 収率は、反応溶媒へ加えた単量体の量とナノ粒子を構成する重合体の量との比 で決定した。表6 実施例8 異なる溶媒を用いた実験 実施例1と同様の方法で実験を行ったが、単量体の溶媒としてアセトン、アセ トニトリル又はテトラヒドロフラン(THF)を用いた。 結果は下記表7に示す。表7 実施例9 水/溶媒の体積比を変化させた実験 実施例1と同様の方法で実験を行ったが、水/アセトンの体積比を変えた。 結果は下記表8に示す。表8 実施例10 pH10での方法を実行させた実験 界面活性剤又はコロイド保護剤と界面活性剤の存在下において、実施例1又は 実施例7に従った方法を用いて、pH=10の水性溶媒中で試験を行った。 1)試験例1 100mgの1−エトキシカルボニル−1−エトキシカルボニルメチレンオキ シカルボニルエテン単量体を1mlアセトンに溶解した。 この溶液を、マグネティックスターラーでかき混ぜながら、100mgのデキ ストラン70を含有したpH=10の水性溶媒10mlへ、徐々に混合した。 重合は瞬時に生じた。有機層を完全に添加した後、30分間攪拌を行った。続 いて、10ml蒸留水をナノ粒子懸濁液に加え、その混合液を真空乾燥してアセ トンを除去した。溶媒を遠心分離した(v=10000rpm,10分間、4℃ )。 2)試験例2 デキストラン70をプルロニック F68に変えたこと以外は試験例1と同様 の実験を行った。 3)試験例3 100mgのデキストラン70を含有したpH=10の水性溶媒10mlを、 マグネティックスターラーで攪拌しながら、100mg単量体と1mlアセトン からなる有機層へ、徐々に混合した。重合は瞬時に生じた。水層を完全に添加し た後、30分間攪拌を行った。続いて、10ml蒸留水をナノ粒子懸濁液に加え 、その混合液を真空乾燥してアセトンを除去した。溶媒を遠心分離した(v=1 0000rpm,10分間、4℃)。 4)試験例4 試験例3と同様の実験を行ったが、デキストラン70をプルロニック F68 に変更した。遠心分離後、沈殿したナノ粒子を排除クロマトグラフィーで分析を 行い、平均分子量(Mw)を求めた。 結果は下記表9に示す。表9 実施例11 実施例1に従った重合法で実験を行ったが、以下MM3.3と示した1,1− プロポキシカルボニルエテン(ラボラトリーズUPSA/CARPIBEM,フ ランス)を単独で、又は、以下MM2.1.2と示した1−エトキシカルボニル −1−エトキシカルボニルメチレンオキシカルボニルエテン単量体(ラボラトリ ーズUPSA/CARPIBEM,フランス)と混合したものを用いた。結果は 下記表10に示したが、表中、Mpは主要な分子種の分子量であり、Mwは重合 体の平均分子量である。表10 実施例12;リファンピシンを含むナノ粒子の調製 5mgのリファンピシン塩基(シグマ)を、予め3時間25ミリバールで二酸 化硫黄を脱着させた90mgの1−エトキシカルボニル−1−エトキシカルボニ ルメチレンオキシ−カルボニルエテン単量体(ラボラトリーズUPSA/CAR PIBEM,フランス)のアセトン溶液1mlに溶解させた。この溶液を、一定 に攪拌(750rpm)しながら、90mgのデキストラン70(1% w/v )を含有するpH=6.0のリン酸緩衝液(Na2HPO4/KH2PO4、0.0 66M)9mlへ、ガラスピペットを用いて徐々に混合した。20℃18時間の 重合後、5%D−グルコースを含む蒸留水9mlを攪拌しながらナノ粒子懸濁液 に加えて、その混合液をロータベーパー(Rotavapor)(20℃、25 mbars)で真空乾燥してアセトンを除去し、9ml水性懸濁液とした。その 調製物を−30℃でおいて凍結を行い、20℃で36時間、圧力0.05mba rで昇華させ、真空乾燥した。 ナノ粒子の大きさとリファンピシンの濃度を真空乾燥前後で測定した。大きさ はレーザー分散で測定した。リファンピシンの測定は吸光光度計と一体となった 高速液体クロマトグラフィーで行った。移動層はメタノール/0.05M酢酸アンモ ニウム(65:35)の混合液であり、そのpHは7.3に調製し、流速は1m l/minに一定させ、吸収は254nmについて測定した。ナノ粒子に結合し ていないリファンピシン濃度はナノ粒子懸濁液の超遠心分離(80000g、1 時間、4℃)で得られる上澄液で測定した。ナノ粒子に結合したリファンピシン 濃度は、直接リファンピシン量を確定する前にTHFに溶解させた沈殿の分画に 相当する。 以下の結果が得られた。 −リファンピシンを含有するナノ粒子の大きさ:真空乾燥前 266±63 nm、真空乾燥後 282±54nm −リファンピシン結合率:真空乾燥前後 8.5±0.5%実施例13 コリスチンを含有するナノ粒子の調製 実施例12に従った重合法で実験を行ったが、有機層を加える前、水溶性の活 性成分を0.5mg/mlの濃度で重合溶媒に加えた。 レーザー分散で測定したコリスチンを含有するナノ粒子の大きさは、真空乾燥 後282±65nmであり、4℃4日間の保存後の大きさは283±26nmで ある。ゲル分散法(S.P.Gotoff et.al.,Antimicro b.Agents Chemother,1962,107−113)に従って 測定したコリスチン濃度は、ナノ粒子懸濁液の超遠心分離(80000g、1時 間、4℃)で得られる上澄液中、15μg/mlであり:ナノ粒子の結合してい ない分画は、加えたコリスチン総量に対して、3%であった。実施例14 ;アジドチミジン(AZT)(Sigma Aldrich Chi mie、フランス)を含むナノ粒子の調製 予め3時間25ミリバールで二酸化硫黄を脱着させた240mgの1−エトキ シカルボニル−1−エトキシカルボニルメチレンオキシカルボニルエテン単量体 (ラボラトリーズUPSA/CARPIBEM,フランス)を、アセトン2.5 mlに溶解させた。この溶液を、常に攪拌しながら、0.53mg/mlの濃度 の水溶性活性成分及び225mgのデキストラン70(1% w/v)を含有し たpH=8.0のリン酸緩衝水溶液(Na2HPO4/KH2PO4、0.066 M)22.5mlへ、ガラスピペットで徐々に混合した。20℃18時間の重合 後、5%D−グルコースを含有する脱イオン水22.5mlを、攪拌しながらナ ノ粒子懸濁液に加えて、その混合液をロータベーパー(Rotavapor)( 20℃、25mbars)で真空乾燥してアセトンを除去し、39.0mlの水 性懸濁液とした。その調製物を−30℃でおいて凍結を行い、20℃で36時間 、0.05mbarsの圧力で昇華させ、真空乾燥した。 レーザー分散で測定されたAZTを含有するナノ粒子の大きさは、真空乾燥前 255±63nmであった。ナノ粒子懸濁液の遠心分離(12000g、1時間 、4℃)で得られる上澄液中のAZTの濃度はUV吸光度計での266nmの値 により決定された。濃度は98μg/mlであった。ナノ粒子に結合していない 分画は、加えられたAZTの総量に対して31.9%であった。従って、ナノ粒 子が結合したAZTの分画は68.1%であった。実施例15 クレアチンリン酸(ベーリンガーマンハイム)を含有するナノ粒子 の調製 クレアチンリン酸のカプセル化を実施例14に従った重合法で行った。レーザ ー分散で測定されたクレアチンリン酸を含有するナノ粒子の大きさは、真空乾燥 前275±260nmであった。クレアチンリン酸の測定は吸光光度計と一体と なった高速液体クロマトグラフィーで行った。移動層は、pHを3.3に調節し たリン酸緩衝液(KH2PO4、0.05M)である。流速は2ml/minに一 定させ、吸光は200nmについて測定した。 ナノ粒子に結合していないクレアチンリン酸の濃度は、ナノ粒子懸濁液の遠心 分離(12000g、1時間、4℃)で得られる上澄液で測定した。クレアチン リン酸の濃度は、上澄み液中で463μg/mlであった。ナノ粒子に結合して いない分画は、加えたクレアチンリン酸の総量に対して81%であった。従って 、ナノ粒子に結合したクレアチンリン酸の分画は19%であった。実施例16 5−フルオロウラシル(5−FU)を含有するナノ粒子の調製 5−FU(Sigma Aldrich Chimie,フランス)のカプセ ル化を、実施例14に従った重合法で行った。レーザー分散で測定された5−F Uを含有するナノ粒子の大きさは、真空乾燥前516±88nmであった。UV 吸光計での266nmの値を測定して得られた5−FUの濃度は、ナノ粒子懸濁 液の遠心分離(12000g、1時間、4℃)で得られる上澄液中、70μg/ mlであった。ナノ粒子を結合していない分画は加えた5−FUの総量に対して 23.3%であった。故に、ナノ粒子に結合した5−FU分画は76.7%であ った。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年11月28日(1998.11.28) 【補正内容】 重合溶媒中に沈殿物を形成させた重合体は、例えば濾過により回収することが 可能である。このようにして得られたナノ粒子の上澄液は、条件を調節して凍結 乾燥することができる。 単量体を分散するために用いる非プロトン有機溶媒は、水とも混和する上記単 量体溶媒でなければならない。この溶媒は、好ましくは、アセトン、アセトニト リル、ジオキサン、テトラヒドロフランより選ばれるが、特にアセトンが好まし い。 上記方法において、好ましくは; −有機溶媒中の式(I)の単量体濃度は30mg/ml〜150mg/mlの 範囲にあり; −重合溶媒のモル濃度は1/30M〜1/3Mの範囲であり; −有機層に対する水層の体積の割合は3/1〜20/1、好ましくは、3/1 〜15/1である; ことである。 重合溶媒は、一つ又は複数の界面活性剤やコロイド保護剤を含有することが好 ましい。 上記界面活性剤は、例えば、イオン性又は非イオン性の界面活性剤が挙げられ る。上記非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンとポリオキシプロ ピレンの共重合体、ポロキサマー(poloxamer)やポリソルベートから 選択されるものが好ましく用いられる。コロイド保護剤としては、デキストラン 、水溶性セルロース誘導体;ポリエチレングリコール;ポリ(ビニルアルコール )等の多糖類の誘導体が好ましく用いられる。 好ましくは、本発明の方法によるナノ粒子を形成させるため重合させる化合物 は、Aが、 の基を表し、 請求の範囲 1.式(I) −Aは の基、又は、 の基を表し; −R1及びR2は同一若しくは異なって、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6のア ルキル基を表し; nは1、2、3、4又は5である; で表される少なくとも一つの化合物のランダム重合体から形成されるナノ粒子 の調製法であって、前記単量体が、重合前に、得られる前記重合体の非溶媒性混 合物を重合溶媒とともに構成する水混和性非プロトン有機溶媒中に溶解されてい ることを特徴とする調製法。 2.式(I) −Aはの基、又は、 の基を表し; −R1及びR2は同一若しくは異なって、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6のア ルキル基を表し; −nは1、2、3、4又は5である; で表される重合体から形成されるナノ粒子の調製法であって、重合前に、前記単 量体が、得られる前記重合体の非溶媒性混合物を重合溶媒とともに構成する水混 和性非プロトン有機溶媒に溶解されていることを特徴とする請求項1記載の調製 法。 3.粒径500nm未満、好ましくは100nm〜500nmであり、平均分子 量(Mw)が約1000〜100000、好ましくは約1000〜80000、 より好ましくは約2000〜80000、更に好ましくは約8000〜8000 0である請求項1又は2のいずれか記載のナノ粒子の調製法。 4.一少なくとも一つの式(I)の化合物の溶液を水混和性非プロトン有機溶媒 中で調製して、 −pH4.5〜10の水性重合溶媒へ、攪拌しながら前記有機層を加え、 −混合物を均一化した後、このようにして得られたナノ粒子を回収し、有機溶 媒を真空除去する 工程からなる請求項1〜3のいずれか記載の方法。 5.−少なくとも一つの式(I)の化合物の溶液を水混和性非プロトン有機溶媒 中で調製して、 −pH4.5〜10の水性重合溶媒を、前記有機層へ攪拌しながら加え、 −混合物を均一化した後、このようにして得られたナノ粒子を回収し、有機溶 媒を真空除去する 工程からなる、請求項1〜3のいずれか記載の方法。 6.非プロトン有機溶媒は、アセトン、アセトニトリル、ジオキサン及びテトラ ヒドロフランより選択されるものである請求項1〜5のいずれか記載の方法。 7. 有機溶媒中の式(I)の化合物濃度は、30mg/ml〜150mg/m lの範囲である請求項1〜6のいずれか記載の方法。 8.重合溶媒のモル濃度は、1/30M〜1/3Mの範囲である請求項1〜7の いずれか記載の方法。 9.重合溶媒は、一つ若しくは複数の界面活性剤又はコロイド保護剤を含有する ものである請求項1〜8のいずれか記載の方法。 10.界面活性剤は、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンの共重合体、 ポロキサマー(poloxamers)及びポリソルベートから選択される非イ オン性界面活性剤である請求項9記載の方法。 11.コロイド保護剤は、デキストラン、水溶性セルロース誘導体、ポリエチレ ングリコール及びポリ(ビニルアルコール)から選択されるものである請求項9 又は10記載の方法。 12.有機層又は重合溶媒が一つ若しくは複数の生理活性分子を有する請求項1 〜11のいずれか記載の方法。 13.重合した化合物は、Aが の基を表し、nは1であり、R1及びR2はエチル基を表す式(I)の化合物であ る請求項1〜12のいずれか記載の方法。 14.重合した化合物は、Aが の基を表し、R1及びR2はプロピル基を表す式(I)の化合物である請求項1〜 12のいずれか記載の方法。 15.請求項1で定義した、Aが、の基、又は、 の基である式(I)の化合物の混合物は、ランダムに重合されているものである 請求項1〜12のいずれか記載の製造法。 16.式(I) −Aは の基、又は、 の基を表し; −R1及びR2は同一若しくは異なって、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6のア ルキル基を表し; −nは1、2、3、4又は5である; で表される少なくとも一つのメチリデンマロン酸化合物のランダム重合体から形 成されるナノ粒子であって、 粒径は500nm未満、好ましくは100nm〜500nmであり、平均分子 量(Mw)は約1000〜100000、好ましくは約1000〜80000、 より好ましくは約2000〜80000、更に好ましくは約8000〜8000 0であり、前記ナノ粒子は同質の分子種から形成されるものであり、請求項1〜 15のいずれか記載の方法により得ることができるナノ粒子。 17.式(I) −Aは の基、又は、 の基を表し; −R1及びR2は同一若しくは異なって、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6のア ルキル基を表し; −nは1、2、3、4又は5である; で表されるメチリデンマロン酸化合物の重合体から形成されるナノ粒子であって 、 粒径は500nm未満、好ましくは100nmから500nmであり、平均 分予量(Mw)は1000〜80000、好ましくは約2000〜80000、 よ り好ましくは約8000〜80000であり、前記ナノ粒子は同質の分子種から 形成されるものであり、請求項1〜15のいずれか記載の方法により得ることが できるナノ粒子。 18.式(I) −Aは の基、又は、 の基を表し; −R1及びR2は同一若しくは異なって、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6のア ルキル基を表し; −nは1、2、3、4又は5である; で表される少なくとも1つの化合物のランダム重合体から形成されるナノ粒子で あって、 粒径は500nm未満、好ましくは100nm〜500nmであり、平均分子 量(Mw)は約8000〜100000、好ましくは約8000〜80000で あり、前記ナノ粒子は同質の分子種から形成されるものであるナノ粒子。 19.式(I) −Aは の基、又は、の基を表し; −R1及びR2は同一若しくは異なっていて、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6 のアルキル基を表し; −nは1、2、3、4又は5である; で表される化合物の重合体から形成されるナノ粒子であって、 粒径は500nm未満、好ましくは100nm〜500nmであり、平均分子 量(Mw)は約8000〜80000であり、前記ナノ粒子は同質の分子種から 形成されるものであるナノ粒子。 20.Aは、 の基を表し、nは1であり、R1及びR2はエチル基である式(I)の化合物の重 合体から形成される請求項18又は19記載のナノ粒子。 21.Aは、 の基を表し、R1及びR2はプロピル基である式(I)の化合物の重合体から形成 される請求項18又は19記載のナノ粒子。 22.一つ又は複数の生理活性分子を含有する請求項16〜21のいずれか記載 のナノ粒子。 23.薬学的に許容される賦形剤と活性成分として請求項22記載のナノ粒子と を含有する医薬組成物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/496 A61K 31/496 31/513 31/513 31/7072 31/7072 38/00 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 パトリック・クヴロール フランス国 91140 ヴィルボン シュー ル イヴェト 1 ビス リュ ドュ ラ ク レマン (72)発明者 フランスワ・レスキュール フランス国 31320 ペシェビュスク 19, グラン リュ ド ラ マリ (72)発明者 クロード・ロック・カルメス フランス国 25000 ブザンソン 3,シ ュマン ド ラ バール オ シェボー (72)発明者 ジェラール・リエス フランス国 68200 ミュルーズ 31,リ ュ ドュ ムーニエ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式(I) −Aは の基、又は、 の基を表し; −R1及びR2は同一若しくは異なって、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6のア ルキル基を表し; nは1、2、3、4又は5である; で表される少なくとも一つの化合物のランダム重合体から形成されるナノ粒子 の調製法であって、前記単量体が、重合前に、得られる前記重合体の非溶媒性混 合物を重合溶媒とともに構成する水混和性非プロトン有機溶媒中に溶解されてい ることを特徴とする調製法。 2.式(I) −Aは の基、又は、 の基を表し; −R1及びR2は同一若しくは異なって、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6のア ルキル基を表し; −nは1、2、3、4又は5である; で表される重合体から形成されるナノ粒子の調製法であって、重合前に、前記単 量体が、得られる前記重合体の非溶媒性混合物を重合溶媒とともに構成する水混 和性非プロトン有機溶媒に溶解されていることを特徴とする請求項1記載の調製 法。 3.粒径500nm未満、好ましくは100nm〜500nmであり、平均分子 量(Mw)が約1000〜100000、好ましくは約1000〜80000、 より好ましくは約2000〜80000、更に好ましくは約8000〜8000 0である請求項1又は2のいずれか記載のナノ粒子の調製法。 4.−少なくとも一つの式(I)の化合物の溶液を水混和性非プロトン有機溶媒 中で調製して、 −pH4.5〜10の水性重合溶媒を、攪拌しながら前記有機層へ加え、 −混合物を均一化した後、このようにして得られたナノ粒子を回収し、有機溶 媒を真空除去する 工程からなる請求項1〜3のいずれか記載の方法。 5.−少なくとも一つの式(I)の化合物の溶液を水混和性非プロトン有機溶媒 中で調製して、 −pH4.5〜10の水性重合溶媒を、攪拌しながら前記有機層へ加え、 −混合物を均一化した後、このようにして得られたナノ粒子を回収し、有機溶 媒を真空除去する 工程からなる、請求項1〜3のいずれか記載の方法。 6.非プロトン有機溶媒は、アセトン、アセトニトリル、ジオキサン及びテトラ ヒドロフランより選択されるものである請求項1〜5のいずれか記載の方法。 7. 有機溶媒中の式(I)の化合物濃度は、30mg/ml〜150mg/m lの範囲である請求項1〜6のいずれか記載の方法。 8.重合溶媒のモル濃度は、1/30M〜1/3Mの範囲である請求項1〜7の いずれか記載の方法。 9.重合溶媒は、一つ若しくは複数の界面活性剤又はコロイド保護剤を含有する ものである請求項1〜8のいずれか記載の方法。 10.界面活性剤は、ポリオキシエチレンとポリオキシプロピレンの共重合体、 ポロキサマー(poloxamers)及びポリソルベートから選択される非イ オン性界面活性剤である請求項9記載の方法。 11.コロイド保護剤は、デキストラン、水溶性セルロース誘導体、ポリエチレ ングリコール及びポリ(ビニルアルコール)から選択されるものである請求項9 又は10記載の方法。 12.有機層又は重合溶媒が一つ若しくは複数の生理活性分子を有する請求項1 〜11のいずれか記載の方法。 13.重合した化合物は、Aが の基を表し、nは1であり、R1及びR2はエチル基を表す式(I)の化合物であ る請求項1〜12のいずれか記載の方法。 14.重合した化合物は、Aが の基を表し、R1及びR2はプロピル基を表す式(I)の化合物である請求項1〜 12のいずれか記載の方法。 15.請求項1で定義した、Aが、 の基、又は、 の基である式(I)の化合物の混合物は、ランダムに重合されているものである 請求項1〜12のいずれか記載の製造法。 16.式(I) −Aは の基、又は、 の基を表し; −R1及びR2は同一若しくは異なって、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6のア ルキル基を表し; −nは1、2、3、4又は5である; で表される少なくとも一つのメチリデンマロン酸化合物のランダム重合体から形 成されるナノ粒子であって、 粒径は500nm未満、好ましくは100nm〜500nmであり、平均分子 量(Mw)は約1000〜100000、好ましくは約1000〜80000、 より好ましくは約2000〜80000、更に好ましくは約8000〜8000 0である請求項1〜15のいずれか記載の方法により得ることができるナノ粒子 。 17.式(I) −Aは の基、又は、 の基を表し; −R1及びR2は同一若しくは異なって、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6のア ルキル基を表し; −nは1、2、3、4又は5である; で表されるメチリデンマロン酸化合物の重合体から形成されるナノ粒子であって 、 粒径は500nm末満、好ましくは100nmから500nmであり、平均 分子量(Mw)は1000〜80000、好ましくは約2000〜80000、 よ り好ましくは約8000〜80000である請求項1〜15のいずれか記載の方 法により得ることができるナノ粒子。 18.式(I) −Aはの基、又は、 の基を表し; −R1及びR2は同一若しくは異なって、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6のア ルキル基を表し; −nは1、2、3、4又は5である; で表される少なくとも1つの化合物のランダム重合体から形成されるナノ粒子で あって、 粒径は500nm未満、好ましくは100nm〜500nmであり、平均分子 量(Mw)は約8000〜100000、好ましくは約8000〜80000で あるナノ粒子。 19.式(I) −Aは の基、又は、 の基を表し; −R1及びR2は同一若しくは異なっていて、直鎖状又は分岐状の炭素数1〜6 のアルキル基を表し; −nは1、2、3、4又は5である; で表される化合物の重合体から形成されるナノ粒子であって、 粒径は500nm未満、好ましくは100nm〜500nmであり、平均分子 量(Mw)は約8000〜80000であるナノ粒子。 20.Aは、 の基を表し、nは1であり、R1及びR2はエチル基である式(I)の化合物の重 合体から形成される請求項18又は19記載のナノ粒子。 21.Aは、 の基を表し、R1及びR2はプロピル基である式(I)の化合物の重合体から形成 される請求項18又は19記載のナノ粒子。 22.一つ又は複数の生理活性分子を含有する請求項16〜21のいずれか記載 のナノ粒子。 23.薬学的に許容される賦形剤と活性成分として請求項22記載のナノ粒子と を含有する医薬組成物。
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