JP2001504394A - 砂型を製造するための方法と装置 - Google Patents

砂型を製造するための方法と装置

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ドール,ベニー
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Abstract

(57)【要約】 鋳鉄などの金属溶融物を注ぐための砂型の製造に使われる方法と装置である。鋳造しようとする鋳物と相補的な形状を有する原型(7)が、その際に鋳物砂が圧搾板(9)からの静的な圧力と超音波発生器(8)からの超音波の両方によって作用をするので、鋳物砂(5)の空間内に印を形成する。鋳物砂内に、それ自体既知のものより鋳バリが少なく、もっと平坦で滑らかな表面を備えた鋳造物を鋳造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】 砂型を製造するための方法と装置 本発明は、砂型空間内に原型が成型しようとする鋳物と相補的な形状を有する 印を形成するような、鋳鉄などの金属溶融物を注ぐための砂型の製造方法に関す るものである。 砂型の中に鉄などを鋳造することは遠い歴史の中に起源がある技術である。当 初から、明らかに砂の鋳型を作ることが試みられた。砂は周囲の多くの場所にあ り、濡れた状態では、使用される原型が良い型に容易に形成することができる。 砂はさらに高い成型温度に妥当に耐えることができ、成型の間に発生した気体と 蒸気が大気中に逃げることができる砂粒子の間に必要な通路がある。最後に、型 は、乾燥条件で、崩れることなしに溶融物を保持するのに十分な強度を有する。 鋳物砂は主としてとくに石英などの砂粒子と、粒子を互いに粘着させる結合剤 とからなる。以前は結合剤は典型的には粘土であった、しかし今日、様々な種類 の有機結合剤および化学結合剤も使用されている。 型製造のかなりの部分は鋳物砂を圧縮し、それによって十分大きな強度と、平 坦で滑らかな印の表面を得ることから成る。この目的における元々の方法は砂を 手で固めることであった。近代的な鋳物工場では、しかしながら、手による押し 固めはほとんど用いられなくなり、機械成型に取って代わられ、それによって鋳 物砂は遠心分離、振動、揺動またはプレスによって圧縮される。 圧縮されたときに、乾燥条件で、結合剤、すなわち粘土は一種の骨格を形成し 、それが砂の粒子を一緒に結合する。この結合剤の骨格は鋳造中の印の表面が極 め て高い温度に加熱されたとき、流入する溶融物の圧力に耐えるのに問題がある。 これによって、溶融物は砂の粒子の一部に侵入して閉じこめ、それによって粒子 が鋳物表面に鋳込まれることがある。この現象は、通常焼け過ぎとして知られて おり、鋳物工業にとって再発するきわめて深刻な問題を課している。この問題を 解決する試みとして、石炭粉末を鋳物砂に添加し、例えば、高い率で黒鉛を含有 する適切な添加剤で型が黒化された。しかしながら、得られた結果は完全に満足 できるものではなかった。 重度の焼け過ぎの場合、鋳物を完全に廃棄した方が通常利益が上がる。軽度の 焼け過ぎの場合、彫ったり削り去ることができるが、この工程は鋳物の製造コス トを大幅に引き上げる。 注入するときに、流入溶融物が大きな力で印表面を洗う。同時に、結合剤の骨 格が、上述のごとく、弱くなり、そのため溶融物の流れは砂の表面を破ってそれ を粗し、不均一にする傾向がある。したがって、仕上がった鋳物の表面は同じよ うに荒れて、不均一になり、多くの目的には許容されない。これらの場合、研磨 、サンドブラスト、タンブリングなどの、困難で、高価な工程によって鋳造物を 仕上げる必要がある。 型は濡れた状態の砂で作られ、砂だけでは強度が低い。形成の際に、鋳物砂の 中の小さな細部や鋭利な縁はそのため容易に喪失することがある。2つの部分か らなる型では、印から型部品の結合面への移行部に鋳バリが生じることを防ぐた めに、縁はまさにこの箇所でその鋭さを維持することができなければならない、 しかし実際には、原型を取り外したときに柔らかい縁がしばしが変形してしまう 結果になった。 これに加えて、上述の縁は注入自体の間に崩れる傾向がある。この理由は主と して、結合剤の骨格が、熱応力が最大になる鋭利な縁でもっとも弱くなることに よる。鋳バリは除去に費用がかかる。多くの場合、作業は彫ったり削ったりして 手で行わなければならない。 本発明の目的は、焼け過ぎを少なくし、鋳バリを減らし、さらにそれ自体既知 のものより平坦で、滑らかな表面で鋳型に鋳物金属を鋳造できるように、砂型を 製造するための冒頭に記載の方法を改良することである。 これが達成される、本発明による新規で独自の特徴は、印の形成の際に、鋳物 砂が超音波によって作用され、それによって鋳物砂が今までにない密度と強い構 造を獲得することである。 鋳物砂に対する超音波作用の効果は、本発明によれば、その上に鋳物砂の静的 な圧力が重ねられるといっそう増加する。 超音波の作用が最適なのは、超音波の結合面から鋳物砂内の限られた深さまで でしかない。このことは、本発明によれば、原型から超音波を発散させるのに有 利に利用される。それによって、印には流入する溶融金属からの高い鋳造温度と 圧力に耐えることのできる緻密で強い表面が付与される。鋳物砂の残りは次に鋳 造過程からの気体や蒸気が通過できるために必要な通気性を維持することができ る。 この目的のために、周波数が8から80kHzの間の、とくに18から50k Hzの間の、また振幅が1から100の間の、とくに5から20の間の超音波を 有利に使用することができる。 印の表面領域の鋳物砂がそれらの限度内で超音波によって励起されたとき、鋳 物砂の粒子が互いに接触する境界で一時的に摩擦熱が発生する。熱が結合剤の密 度を変える。超音波の周波数と超音波の振幅によって、粘土などの典型的結合剤 は、これによって乾燥し焼結することがある。これらの条件のそれぞれにおいて 、粘土はその濡れた形成条件でよりもはるかに大きな強度を有する。 砂型製造の従来の方法の多くにおいて、結合剤の強度は原型を除去した後に型 を乾燥および/または加熱することによって増加する。本発明の方法によれば、 この強度の増加は、この場合実際の成型過程の一環として、すなわち原型がまだ 型内にあるときに起きる。したがって、原型は印の小さな細部や鋭利な縁をそれ によって損傷または変形する大きなおそれなしに除去することができる。これに よって、意外なことに有利な新しい効果が得られ、小さな細部が鋳造物に完全に 再現され、以前より優れた鋳造物が、鋳バリなしに製造できる。 単位量当たりの静的な圧力は、有利には0.2から15kg/cm2の間であ り、好適には0.5から8kg/cm2の間であり、更に好適には1から5kg /cm2の間である。別の圧搾板を介して鋳物砂に静的な圧力を伝達したとき、 砂の通気性は圧力負荷を変えることによって調節できる。 本発明による方法のもう一つの有利な実施態様によれば、単位量当たりの静的 な圧力は原型を介して鋳物砂に伝達することができる。鋳物砂が原型を介して超 音波によって励起されたとき、原型に隣接する鋳物砂はほとんど流動体になり、 一方残りの鋳物砂はその非流動状態を維持する。ここで、原型も静的な力を介し て鋳物砂に作用するとき、原型に近接した流動性の砂は変位し、一方残りの砂は 圧縮されるだけである。この事実は、本発明によれば印の表面領域に最高級品質 の砂で、型の残りの部分に安価な充填砂を用いて型を製作するのに用いることが できる。別の利点は、原型の近傍の鋳物砂が流動性なので、比較的低い圧力を使 用できることである。 上述の2つの方法のそれぞれによって得られた利点は、別の圧搾板と原型のの 両方を介して鋳物砂に圧力を伝達することによって、組み合わせて、一緒に得る ことができる。 本発明は、鋳造しようとする鋳物と相補的形状を有する、原型によって鋳物砂 空間内に形成された印内に鋳鉄などの、金属溶融物を注ぐための砂型を製造する ための装置にも関するものである。この装置の新規で独自の特徴は、超音波で鋳 物砂に作用するための超音波発生器を備え、超音波発生器が原型に接続されてい ることである。 型がコアを原型がコアボックスを有する実施態様において、超音波発生器は有 利にはコアボックスに接続することができる。 次に、図面を参照して、単に例としてあげられた実施態様を述べて、本発明を 詳しく説明する。 図1は本発明による方法によって製作した砂型の印の表面近傍領域の構造の断 面図である。 図2は本発明による装置の第一の実施態様の概要図である。 図3は本発明による装置の第二の実施態様の概要図である。 図4は本発明による装置の第三の実施態様の概要図である。 図5は本発明による装置の第四の実施態様の概要図である。 図6は成型過程の初期段階での本発明による装置の第五の実施態様の概要図で ある。 図7は最終段階での同じ図である。 以下において、鋳物砂は粘土の結合剤を含有し、型内で鋳造される鋳物は鋳鉄 であると仮定して本発明を説明する。ここで、これは単に説明の便宜上であり、 他の多くの種類の結合剤を用いて方法を実施することが可能であり、また形成さ れた型が鉄以外の多くの種類の金属にも使用できることを理解しなければならな い。 図1は、拡大して、全体として1で示された、砂型の中の砂の構造を示してい る。表面2を備えた印は(図示されていない)原型によって型の中に作られる。 型は主としてとくに石英と粘土4の砂粒子3からなる鋳物砂で製作されている。 粘度は砂粒子を囲繞し、それらを一緒に結合する骨格の形を有する。 図示した砂型は原型を介して鋳物砂に伝達された超音波の作用を受けている。 超音波は表面領域Aに侵入しているが、下にある領域Bには到達できなかった。 したがって、表面領域Aの鋳物砂を主として励起することができ、超音波は砂粒 子がいまは互いに非常に近接して位置する。超音波が作用して残された非常に減 少した空間に、砂粒子を一緒に結合するのに十分無傷の粘土の骨格がまだある。 超音波は、高い周波数で、砂の粒子を往復運動させ、それによって同時にかけ られた静的な圧力は砂をその表面が互いに近くなる位置に置く確率も極めて高く する。しかしながら、型にかかるのが静的な圧力だけの場合、砂の粒子は主とし てその元の方向を維持し、その故に、点ごとに圧縮力を必然的に伝達するだろう 。 励起によってさらに互いに接触している粒子の境界表面内に一時的に熱が発生 することになる。熱は粘土を乾燥させ、場合によっては、焼結させ、その粘土の 状態変化によって粘土の骨格が、粘土が元の濡れた状態を単に維持した場合より もはるかに大きな強度で砂粒子を一緒に結合できるようになる。 この様にして、粘土の骨格は、従来の方法の場合のように、形成のときに初め て増加した強度を得るのではなく、まだ原型が型内にある間に強度を得る。した がって、原型は型の中の小さな細部や鋭利な縁を損傷または変形する大きなリス クなしに除去できる。 表面領域の砂粒子の高い密度はさらに、印表面をきわめて平坦かつ滑らかにす る効果を有し、さらに強化された粘土骨格とともに、表面領域Aを流入する鉄溶 融物に対して強く強靭にするのに貢献する。鋳造物の表面に対する砂粒子の焼け 過ぎの問題は砂粒子の間の空間が溶融物が侵入し砂粒子を囲繞する可能性がほと んどないほどきわめて小さなサイズになった結果、最小になる。 領域Bにおいて、砂粒子の間の空間は十分大きいので、ほぼ確実に、注入過程 からの気体と蒸気は通過できる。 本発明に従った方法によって製作した砂型において、かかる砂型の蒸気の有利 な性質の結果として、ほとんど鋳バリなしで、また焼け過ぎのおそれを最低限に して鉄鋳造物などを鋳造することが可能になる。同時に、鋳造物はもっとも細か い細部まで再現するきわめて平坦で、滑らかな表面を獲得する。 図2から7は本発明による方法を実施するための装置の異なる実施態様を示し ている。すべての場合を通じて、同一の部品には同じ番号がつけられている。例 えば、鋳物砂の体積は5で示され、鋳物砂を収納するための鋳型枠は6,原型は 7,超音波発生器またはホーンは8,装置を支える基盤は10で示されている。 図にみるごとく、ホーン8は、すべての実施態様において、原型に接続されて いる。しかしながら、本発明の範囲を逸脱することなしに、ホーンが装置の他の 部分に接続された実施態様も可能である。 図2と3において、別の圧搾板9は図においては矢印Pで示された、空力また は油圧シリンダーなどの外部の静的な力によって鋳物砂5に向かって押される。 鋳物砂の通気性は外部の静的な力の負荷を調節することで調整できる。二つの構 成は、原則的に、図3の鋳物砂の重量は原型7に近い鋳物砂を圧縮するのに貢献 し、図2の場合はその反対であることが互いに異なっている。 図2と3において、原型で鋳物砂を圧縮するための静的な圧力は砂の全体積を 通じて伝達されなければならない。圧搾板9にかかる外部の静的な力の大部分が 砂の摺動する傾向のために鋳型枠6の壁によって吸収されるので、10から15 kg/cm2の高めの圧力がこれらの場合には要求される。 これらの高い圧力は、装置をそれに比例して強く設定しなければならないこと 、また空力または油圧シリンダーを用いて圧力を発生しなければならないことを 意味する。この欠点は原型7を介して鋳物砂に外部の静的な力が伝達される、図 4に示した構成によって除去される。この場合、静的な圧力は図2と3の場合の ように砂の全体積をまず通過する必要なしに原型に対して直接鋳物砂を圧縮する 。それによって、この実施態様を使用する場合、1kg/cm2前後の圧力でよ い結果が得られることがわかった。 図5は図4に示されたものと同等な実施態様を示しているが、さらに原型から もっと遠い距離で鋳物砂を圧縮するための圧搾板9も追加されている。それによ って砂全体積の圧縮を最適に管理し、要求条項に従って鋳物砂の通気性を調整す ることができる。 図2から5において、鋳物砂はあらかじめ鋳型枠内におかれた原型の上に充填 され、その後、外部の静的な力によって原型が砂内に押しつけられ、この間に砂 が変位して、同時に圧縮される。図6はこの過程の初期段階を示し、図7は最終 段階を示す。 この方法が成功する前提条件は原型7に隣接する表面領域がホーン8からの超 音波によって励起して、原型に近い鋳物砂が流動化して、静的な圧力によって変 位できることである。この過程に関与するのは鋳物砂の上の部分だけであり、こ の事実は、鋳型枠6の上部に高級品質の鋳物砂11を用い、底部に安価な鋳物砂 12を用いるために有利に利用できる。 図6と7に示した構成は、原型の完全な印を形成する場合、鋳型枠がきわめて 正確に鋳物砂で充填されることを要求する。この問題は、図5のごとく(図示さ れていない)別の圧縮板を追加して用いることで解決できる。 図面に示され、上記に説明した本発明は型が正の鋳造物を鋳込むためのものと している。しかしながら、型という用語は正の鋳造物内の開口またはくぼみを鋳 造するためのコアとも理解され、同様に原型という用語はコアボックスも含む。 さらに、砂という用語は上述の石英系の砂と理解されるだけでなく、鋳鉄など の金属溶融物を注ぐための型を製造するのに適した他の特定の材料も意味する。 実施例 図4に示したものに対応する装置内で超音波によって、および超音波なしで製 作した型内に鋳鉄の多数の鋳造物を鋳造した。 鋳型枠は高さ250mm、直径50mmのパイプであった。粘土結合砂を使用 し、水の混和とその後の、強力な5分間の強い混合によって調整した。水含有率 はおよそ3.5%であった。 原型は木製で、超音波を伴う試験は、1kWの超音波結晶の出力とブースタ1 :1で実施した。ホーンはアルミ製で、原型に直接接続し、それによって周波数 20kHz、振幅17で振動させた。 原型は1から14kg/cm2の間で変化する静的な圧力によって、図4に示 したごとく、鋳物砂内に押しつけられ、超音波を使用し、あるいは超音波なしで 鋳物砂の密度を測定した。 結果は図8のグラフに示した、また図に見るごとく、成型過程と結びつけて超 音波を使用したときに、鋳物砂の密度の増加が認められた。 超音波がないとき、型内に原型によって形成される印の表面を妥当に滑らかで 平坦にするためには15kg/cm2に近い静的な圧力を使用する必要があった 。しかしながら、表面は完全には滑らかではなく、表面正の15%を越える範囲 に穴があった。縁と細かい細部は不明瞭であった。静的な圧力をのぞくと、ある 程度の跳ね返り(resilement)が認められ、そのため方の表面構造が弱くなった 。 超音波を使用したとき、原型自体の中では有意の出力喪失はなかった。したが って、超音波は、全体として、全出力で下にある鋳物砂を励起することができた 。浸漬深さはある程度、静的な圧力の加重に左右されたが、深さ3cmの前後で 変化した。静的な圧力がおよそ7kg/cm2を越えたとき、鋳物砂が上部の強 くて硬い表面領域と、強度が低下して、型の下方への通気性が増す下部後方領域 に分割される傾向が強まることが認められた。 型から得られた印の表面は堅く滑らかで、表面積の2から8%の間に相当する 範囲で穴を備えていた。 印の中の縁と細部は高品質であった。このように0.3mmまでの高さの細部 は明瞭に見え、これらの詳細は次の注入において、仕上げられた鋳物に安全に移 された。比較として述べると、超音波なしに製造された類似の型の細部は1mm を越える高さだけが明瞭に見えた。 型が超音波の作用を受けたとき、応力除去した後の跳ね返り(resilement)は 超音波がない場合よりもはるかに小さかった。この安定性は原型からの印内の鋭 利な縁が影響を受けずに残ったことを意味した。 変化する条件の下で超音波の作用を受けた型内に鋳造した鋳造物の品質は下表 に示され、品質は焼けた砂粒子の数で表されている。 超音波暴露 超音波 圧力 表面欠陥数 ( 秒) deposited kg/cm2 面積% 2 30 2 50% 2 40 3 10% 2 60 4 30% 2 なし 5 80% 2 60 5 3% 2 80 6 1%未満
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成10年10月13日(1998.10.13) 【補正内容】 明細書 砂型を製造するための方法と装置 本発明は、砂型空間内に原型が成型しようとする鋳物と相補的な形状を有する 印を形成するような、鋳鉄などの金属溶融物を注ぐための砂型の製造方法に関す るものである。 砂型の中に鉄などを鋳造することは遠い歴史の中に起源がある技術である。当 初から、明らかに砂の鋳型を作ることが試みられた。砂は周囲の多くの場所にあ り、濡れた状態では、使用される原型が良い型に容易に形成することができる。 砂はさらに高い成型温度に妥当に耐えることができ、成型の間に発生した気体と 蒸気が大気中に逃げることができる砂粒子の間に必要な通路がある。最後に、型 は、乾燥条件で、崩れることなしに溶融物を保持するのに十分な強度を有する。 鋳物砂は主としてとくに石英などの砂粒子と、粒子を互いに粘着させる結合剤 とからなる。以前は結合剤は典型的には粘土であった、しかし今日、様々な種類 の有機結合剤および化学結合剤も使用されている。 型製造のかなりの部分は鋳物砂を圧縮し、それによって十分大きな強度と、平 坦で滑らかな印の表面を得ることから成る。この目的における元々の方法は砂を 手で固めることであった。近代的な鋳物工場では、しかしながら、手による押し 固めはほとんど用いられなくなり、機械成型に取って代わられ、それによって鋳 物砂は遠心分離、振動、揺動またはプレスによって圧縮される。 圧縮されたときに、乾燥条件で、結台剤、すなわち粘土は一種の骨格を形成し 、それが砂の粒子を一緒に結合する。この結合剤の骨格は鋳造中の印の表面が極 め て高い温度に加熱されたとき、流入する溶融物の圧力に耐えるのに問題がある。 これによって、溶融物は砂の粒子の一部に侵入して閉じこめ、それによって粒子 が鋳物表面に鋳込まれることがある。この現象は、通常焼け過ぎとして知られて おり、鋳物工業にとって再発するきわめて深刻な問題を課している。この問題を 解決する試みとして、石炭粉末を鋳物砂に添加し、例えば、高い率で黒鉛を含有 する適切な添加剤で型が黒化された。しかしながら、得られた結果は完全に満足 できるものではなかった。 重度の焼け過ぎの場合、鋳物を完全に廃棄した方が通常利益が上がる。軽度の 焼け過ぎの場合、彫ったり削り去ることができるが、この工程は鋳物の製造コス トを大幅に引き上げる。 注入するときに、流入溶融物が大きな力で印表面を洗う。同時に、結合剤の骨 格が、上述のごとく、弱くなり、そのため溶融物の流れは砂の表面を破ってそれ を粗し、不均一にする傾向がある。したがって、仕上がった鋳物の表面は同じよ うに荒れて、不均一になり、多くの目的には許容されない。これらの場合、研磨 、サンドブラスト、タンブリングなどの、困難で、高価な工程によって鋳造物を 仕上げる必要がある。 型は濡れた状態の砂で作られ、砂だけでは強度が低い。形成の際に、鋳物砂の 中の小さな細部や鋭利な縁はそのため容易に喪失することがある。2つの部分か らなる型では、印から型部品の結合面への移行部に鋳バリが生じることを防ぐた めに、縁はまさにこの箇所でその鋭さを維持することができなければならない、 しかし実際には、原型を取り外したときに柔らかい縁がしばしが変形してしまう 結果になった。 これに加えて、上述の縁は注入自体の間に崩れる傾向がある。この理由は主と して、結合剤の骨格が、熱応力が最大になる鋭利な縁でもっとも弱くなることに よる。鋳バリは除去に費用がかかる。多くの場合、作業は彫ったり削ったりして 手で行わなければならない。 GB−A−2 069 384は砂内へ複数個の超音波ノズルを介して圧縮気体 を通過させることによって鋳物砂を固めるための方法と装置を開示している。し かしながら、気体は原型を介して鋳物砂に作用しない。したがって、主として原 型に近い区域が有利に超音波によって処理されることにはならないだろう。 日本の特許要約、第14巻、M−1017から金型内に充填された粉末の一部 に作用する圧力パンチに超音波の振動を与えることによってセラミックの微粉末 と金属の緑色の緻密体を製造する方法が知られている。しかしながら、超音波の 振動はダイや原型を介して伝達されず、ダイは例えば、鋳鉄などの金属溶融物を 注ぐための型としては使用されない。 本発明の目的は、焼け過ぎを少なくし、鋳バリを減らし、さらにそれ自体既知 のものより平坦で、滑らかな表面で鋳型に鋳物金属を鋳造できるように、砂型を 製造するための冒頭に記載の方法を改良することである。 これが達成される、本発明による新規で独自の特徴は、原型を介して鋳物砂に 作用する少なくとも一つの超音波発生器によって超音波が発生することにある。 鋳物砂に対する超音波作用の効果は、本発明によれば、その上に鋳物砂の静的 な圧力が重ねられるといっそう増加する。 超音波の作用が最適なのは、超音波の結合面から鋳物砂内の限られた深さまで でしかない。このことは、本発明によれば、原型から超音波を発散させるのに有 利に利用される。それによって、印には流入する溶融金属からの高い鋳造温度と 圧力に耐えることのできる緻密で強い表面が付与される。鋳物砂の残りは次に鋳 造過程からの気体や蒸気が通過できるために必要な通気性を維持することができ る。 この目的のために、周波数が8から80kHzの間の、とくに18から50k Hzの間の、また振幅が1から100μの間の、とくに5から20μの間の超音 波を有利に使用することができる。 印の表面領域の鋳物砂がそれらの限度内で超音波によって励起されたとき、鋳 物砂の粒子が互いに接触する境界で一時的に摩擦熱が発生する。熱が結合剤の密 度を変える。超音波の周波数と超音波の振幅によって、粘土などの典型的結合剤 は、これによって乾燥し焼結することがある。これらの条件のそれぞれにおいて 、粘土はその濡れた形成条件でよりもはるかに大きな強度を有する。 砂型製造の従来の方法の多くにおいて、結合剤の強度は原型を除去した後に型 を乾燥および/または加熱することによって増加する。本発明の方法によれば、 この強度の増加は、この場合実際の成型過程の一環として、すなわち原型がまだ 型内にあるときに起きる。したがって、原型は印の小さな細部や鋭利な縁をそれ によって損傷または変形する大きなおそれなしに除去することができる。これに よって、意外なことに有利な新しい効果が得られ、小さな細部が鋳造物に完全に 再現され、以前より優れた鋳造物が、鋳バリなしに製造できる。 単位量当たりの静的な圧力は有利には0.2から15kg/cm2の間であり 、好適には0.5から8kg/cm2の間であり、更に好適には、1から5kg /cm2の間である。別の圧搾板を介して鋳物砂に静的な圧力を伝達したとき、 砂の通気性は圧力負荷を変えることによって調節できる。 本発明による方法のもう一つの有利な実施態様によれば、単位量当たりの静的 な圧力は原型を介して鋳物砂に伝達することができる。鋳物砂が原型を介して超 音波によって励起されたとき、原型に隣接する鋳物砂はほとんど流動体になり、 一方残りの鋳物砂はその非流動状態を維持する。ここで、原型も静的な力を介し て鋳物砂に作用するとき、原型に近接した流動性の砂は変位し、一方残りの砂は 圧縮されるだけである。この事実は、本発明によれば印の表面領域に最高級品質 の砂で、型の残りの部分に安価な充填砂を用いて型を製作するのに用いることが できる。別の利点は、原型の近傍の鋳物砂が流動性なので、比較的低い圧力を使 用できることである。 上述の2つの方法のそれぞれによって得られた利点は、別の圧搾板と原型のの 両方を介して鋳物砂に圧力を伝達することによって、組み合わせて、一緒に得る ことができる。 本発明は、鋳造しようとする鋳物と相補的形状を有する、原型によって鋳物砂 空間内に形成された印内に鋳鉄などの、金属溶融物を注ぐための砂型を製造する ための装置にも関するものである。この装置の新規で独自の特徴は、超音波で鋳 物砂に作用するための超音波発生器を備え、超音波発生器が原型に接続されてい ることである。 型がコアを原型がコアボックスを有する実施態様において、超音波発生器は有 利にはコアボックスに接続することができる。 次に、図面を参照して、単に例としてあげられた実施態様を述べて、本発明を 詳しく説明する。 図1は本発明による方法によって製作した砂型の印の表面近傍領域の構造の断 面図である。 図2は本発明による装置の第一の実施態様の概要図である。 図3は本発明による装置の第二の実施態様の概要図である。 図4は本発明による装置の第三の実施態様の概要図である。 図5は本発明による装置の第四の実施態様の概要図である。 図6は成型過程の初期段階での本発明による装置の第五の実施態様の概要図で ある。 図7は最終段階での同じ図である。 図8は超音波によって、および超音波なしで形成された鋳物砂の密度のグラフ である。 以下において、鋳物砂は粘土の結合剤を含有し、型内で鋳造される鋳物は鋳鉄 であると仮定して本発明を説明する。ここで、これは単に説明の便宜上であり、 他の多くの種類の結合剤を用いて方法を実施することが可能であり、また形成さ れた型が鉄以外の多くの種類の金属にも使用できることを理解しなければならな い。 図1は、拡大して、全体として1で示された、砂型の中の砂の構造を示してい る。表面2を備えた印は(図示されていない)原型によって型の中に作られる。 型は主としてとくに石英と粘土4の砂粒子3からなる鋳物砂で製作されている。 粘度は砂粒子を囲繞し、それらを一緒に結合する骨格の形を有する。 図示した砂型は原型を介して鋳物砂に伝達された超音波の作用を受けている。 超音波は表面領域Aに侵入しているが、下にある領域Bには到達できなかった。 したがって、表面領域Aの鋳物砂を主として励起することができ、超音波は砂粒 子がいまは互いに非常に近接して位置する。超音波が作用して残された非常に減 少した空間に、砂粒子を一緒に結合するのに十分無傷の粘土の骨格がまだある。 超音波は、高い周波数で、砂の粒子を往復運動させ、それによって同時にかけ られた静的な圧力は砂をその表面が互いに近くなる位置に置く確率も極めて高く する。しかしながら、型にかかるのが静的な圧力だけの場合、砂の粒子は主とし てその元の方向を維持し、その故に、点ごとに圧縮力を必然的に伝達するだろう 。 励起によってさらに互いに接触している粒子の境界表面内に一時的に熱が発生 することになる。熱は粘土を乾燥させ、場合によっては、焼結させ、その粘土の 状態変化によって粘土の骨格が、粘土が元の濡れた状態を単に維持した場合より もはるかに大きな強度で砂粒子を一緒に結合できるようになる。 この様にして、粘土の骨格は、従来の方法の場合のように、形成のときに初め て増加した強度を得るのではなく、まだ原型が型内にある間に強度を得る。した がって、原型は型の中の小さな細部や鋭利な縁を損傷または変形する大きなリス クなしに除去できる。 表面領域の砂粒子の高い密度はさらに、印表面をきわめて平坦かつ滑らかにす る効果を有し、さらに強化された粘土骨格とともに、表面領域Aを流入する鉄溶 融物に対して強く強靭にするのに貢献する。鋳造物の表面に対する砂粒子の焼け 過ぎの問題は砂粒子の間の空間が溶融物が侵入し砂粒子を囲繞する可能性がほと んどないほどきわめて小さなサイズになった結果、最小になる。 領域Bにおいて、砂粒子の間の空間は十分大きいので、ほぼ確実に、注入過程 からの気体と蒸気は通過できる。 本発明に従った方法によって製作した砂型において、かかる砂型の蒸気の有利 な性質の結果として、ほとんど鋳バリなしで、また焼け過ぎのおそれを最低限に して鉄鋳造物などを鋳造することが可能になる。同時に、鋳造物はもっとも細か い細部まで再現するきわめて平坦で、滑らかな表面を獲得する。 図2から7は本発明による方法を実施するための装置の異なる実施態様を示し ている。すべての場合を通じて、同一の部品には同じ番号がつけられている。例 えば、鋳物砂の体積は5で示され、鋳物砂を収納するための鋳型枠は6,原型は 7,超音波発生器またはホーンは8,装置を支える基盤は10で示されている。 図にみるごとく、ホーン8は、すべての実施態様において、原型に接続されて いる。しかしながら、本発明の範囲を逸脱することなしに、ホーンが装置の他の 部分に接続された実施態様も可能である。 図2と3において、別の圧搾板9は図においては矢印Pで示された、空力また は油圧シリンダーなどの外部の静的な力によって鋳物砂5に向かって押される。 鋳物砂の通気性は外部の静的な力の負荷を調節することで調整できる。二つの構 成は、原則的に、図3の鋳物砂の重量は原型7に近い鋳物砂を圧縮するのに貢献 し、図2の場合はその反対であることが互いに異なっている。 図2と3において、原型で鋳物砂を圧縮するための静的な圧力は砂の全体積を 通じて伝達されなければならない。圧搾板9にかかる外部の静的な力の大部分が 砂の摺動する傾向のために鋳型枠6の壁によって吸収されるので、10から15 kg/cm2の高めの圧力がこれらの場合には要求される。 これらの高い圧力は、装置をそれに比例して強く設定しなければならないこと 、また空力または油圧シリンダーを用いて圧力を発生しなければならないことを 意味する。この欠点は原型7を介して鋳物砂に外部の静的な力が伝達される、図 4 に示した構成によって除去される。この場合、静的な圧力は図2と3の場合のよ うに砂の全体積をまず通過する必要なしに原型に対して直接鋳物砂を圧縮する。 それによって、この実施態様を使用する場合、1kg/cm3前後の圧力でよい 結果が得られることがわかった。 図5は図4に示されたものと同等な実施態様を示しているが、さらに原型から もっと遠い距離で鋳物砂を圧縮するための圧搾板9も追加されている。それによ って砂全体積の圧縮を最適に管理し、要求条項に従って鋳物砂の通気性を調整す ることができる。 図2から5において、鋳物砂はあらかじめ鋳型枠内におかれた原型の上に充填 され、その後、外部の静的な力によって原型が砂内に押しつけられ、この間に砂 が変位して、同時に圧縮される。図6はこの過程の初期段階を示し、図7は最終 段階を示す。 この方法が成功する前提条件は原型7に隣接する表面領域がホーン8からの超 音波によって励起して、原型に近い鋳物砂が流動化して、静的な圧力によって変 位できることである。この過程に関与するのは鋳物砂の上の部分だけであり、こ の事実は、鋳型枠6の上部に高級品質の鋳物砂11を用い、底部に安価な鋳物砂 12を用いるために有利に利用できる。 図6と7に示した構成は、原型の完全な印を形成する場合、鋳型枠がきわめて 正確に鋳物砂で充填されることを要求する。この問題は、図5のごとく(図示さ れていない)別の圧縮板を追加して用いることで解決できる。 図面に示され、上記に説明した本発明は型が正の鋳造物を鋳込むためのものと している。しかしながら、型という用語は正の鋳造物内の開口またはくぼみを鋳 造するためのコアとも理解され、同様に原型という用語はコアボックスも含む。 さらに、砂という用語は上述の石英系の砂と理解されるだけでなく、鋳鉄など の金属溶融物を注ぐための型を製造するのに適した他の特定の材料も意味する。 実施例 図4に示したものに対応する装置内で超音波によって、および超音波なしで製 作した型内に鋳鉄の多数の鋳造物を鋳造した。 鋳型枠は高さ250mm、直径50mmのパイプであった。粘土結合砂を使用 し、水の混和とその後の、強力な5分間の強い混合によって調整した。水含有率 はおよそ3.5%であった。 原型は木製で、超音波を伴う試験は、1kWの超音波結晶の出力とブースタ1 :1で実施した。ホーンはアルミ製で、原型に直接接続し、それによって周波数 20kHz、振幅17μで振動させた。 原型は1から14kg/cm2の間で変化する静的な圧力によって、図4に示 したごとく、鋳物砂内に押しつけられ、超音波を使用し、あるいは超音波なしで 鋳物砂の密度を測定した。 結果は図8のグラフに示した、また図に見るごとく、成型過程と結びつけて超 音波を使用したときに、鋳物砂の密度の増加が認められた。 超音波がないとき、型内に原型によって形成される印の表面を妥当に滑らかで 平坦にするためには15kg/cm2に近い静的な圧力を使用する必要があった 。しかしながら、表面は完全には滑らかではなく、表面積の15%を越える範囲 に 穴があった。縁と細かい細部は不明瞭であった。静的な圧力をのぞくと、ある程 度の跳ね返り(resilement)が認められ、そのため方の表面構造が弱くなった。 超音波を使用したとき、原型自体の中では有意の出力喪失はなかった。したが って、超音波は、全体として、全出力で下にある鋳物砂を励起することができた 。浸漬深さはある程度、静的な圧力の加重に左右されたが、深さ3cmの前後で 変化した。静的な圧力がおよそ7kg/cm2を越えたとき、鋳物砂が上部の強 くて硬い表面領域と、強度が低下して、型の下方への通気性が増す下部後方領域 に分割される傾向が強まることが認められた。 型から得られた印の表面は堅く滑らかで、表面積の2から8%の間に相当する 範囲で穴を備えていた。 印の中の縁と細部は高品質であった。このように0.3mmまでの高さの細部 は明瞭に見え、これらの詳細は次の注入において、仕上げられた鋳物に安全に移 された。比較として述べると、超音波なしに製造された類似の型の細部は1mm を越える高さだけが明瞭に見えた。 型が超音波の作用を受けたとき、応力除去した後の跳ね返り(resilement)は 超音波がない場合よりもはるかに小さかった。この安定性は原型からの印内の鋭 利な縁が影響を受けずに残ったことを意味した。 変化する条件の下で超音波の作用を受けた型内に鋳造した鋳造物の品質は下表 に示され、品質は焼けた砂粒子の数で表されている。 超音波暴露 UL効果 圧力 表面欠陥数 ( 秒) kHz kg/cm2 面積% 2 30 2 50% 2 40 3 10% 2 60 4 30% 2 なし 5 80% 2 60 5 3% 2 80 6 1%未満 請求の範囲 1.金属溶融物の注入によって鋳物砂(5)空間内の原型(7)が鋳造しようと する鋳物と相補的な形状を有する印を形成し、印の形成の際に鋳物砂(5)が超 音波によって作用する、鋳鉄などの金属溶融物を注ぐための砂型(1)の製造方 法において、原型(7)を介して鋳物砂(5)に作用する少なくとも一つの超音 波発生器(8)によって超音波が発生することを特徴とする方法。 2.印の形成の際、鋳物砂(5)が外部の静的な力(P)によって作用されるこ とを特徴とする、請求項1に記載の方法。 3.静的な力(P)が別の圧搾板(9)を介して鋳物砂(5)に伝達されること を特徴とする、請求項2に記載の方法。 4.静的な力(P)が原型(7)を介して鋳物砂(5)に伝達されることを特徴 とする、請求項2又は3に記載の方法。 5.静的な力(P)が別の圧搾板(9)と原型(7)の両方を介して鋳物砂(5 )に伝達されることを特徴とする、請求項2〜4のいずれか1つに記載の方法。 6.超音波の周波数が8から80kHzの間の、とくに18から50kHzの間 の範囲内にあることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の方法。 7.超音波の振幅が1から100の間の、とくに5から20の間であることを特 徴とする、請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。 8.単位量当たりの静的な圧力が0.2から15kg/cm2の間、好適には0 .5から8kg/cm2の間、とくに1から5kg/cm2の間であることを特徴 とする、請求項1〜7のいずれか1つに記載の方法。 9.原型(7)によって鋳物砂(5)空間内に形成され、鋳造しようとする鋳物 と相補的形状を有する印内に、鋳鉄などの金属溶融物を注ぐための砂型(1)を 製造するための装置において、超音波で鋳物砂(5)に作用するための超音波発 生器(8)を備え、超音波発生器(8)が原型(7)に接続されていることを特 徴とする装置。 10.型がコア(3)であり原型(7)がコアボックスである装置において、超 音波発生器(8)がコアボックスに接続されていることを特徴とする、請求項9 に記載の装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

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  1. 【特許請求の範囲】 1.金属溶融物の注入によって鋳物砂空間内の原型が鋳造しようとする鋳物と相 補的な形状を有する印を形成し、印の形成の際に鋳物砂が超音波によって作用す る、鋳鉄などの金属溶融物を注ぐための砂型の製造方法において、原型を介して 鋳物砂に作用する少なくとも一つの超音波発生器によって超音波が発生すること を特徴とする方法。 2.印の形成の際、鋳物砂が外部の静的な力によって作用されることを特徴とす る、請求項1に記載の方法。 3.静的な力が別の圧搾板を介して鋳物砂に伝達されることを特徴とする、請求 項1又は2に記載の方法。 4.静的な力が原型を介して鋳物砂に伝達されることを特徴とする、請求項1、 2又は3に記載の方法。 5.静的な力が別の圧搾板と原型の両方を介して鋳物砂に伝達されることを特徴 とする、請求項1〜4のいずれか1つに記載の方法。 6.超音波の周波数が8から80kHzの間の、とくに18から50kHzの間 の範囲内にあることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1つに記載の方法。 7.超音波の振幅が1から100μの間の、とくに5から20μの間であること を特徴とする、請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。 8.単位量当たりの静的な圧力が0.2から15kg/cm2の間、好適には 0.5から8kg/cm2の間、とくに1から5kg/cm2の間であることを特 徴とする、請求項1〜7のいずれか1つに記載の方法。 9.原型によって鋳物砂空間内に形成され、鋳造しようとする鋳物と相補的形状 を有する印内に、鋳鉄などの金属溶融物を注ぐための砂型を製造するための装置 において、超音波で鋳物砂に作用するための超音波発生器を備え、超音波発生器 が原型に接続されていることを特徴とする装置。 10.型がコアであり原型がコアボックスである装置において、超音波発生器が コアボックスに接続されていることを特徴とする、請求項9に記載の装置。
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