JP2001504063A - 流動材料の汚染しない多重装入量分配カートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 分配カートリッジ（１０）は組立て式容器（１４）、すなわち流動材料が分配されるときに決して内部真空を生じない種類の容器（１４）から流動材料の多重装入量を分配する設計となっている。カートリッジ（１０）は弾性鞘（４４）で包囲された配送ブロック（３０）を保護するハウジング（１２）を具備する。配送ブロック（３０）は組立て式容器（１４）から入口（３２）を経て流動材料を受入れ、そしてこの流動材料を一か所以上の出口（３６，３８）に分岐している内溝（３４）を経て配送する。スリーブ弁（４６，４８）は鞘（４４）により単数または複数の出口（３６，３８）に形成される。好適な実施態様では、鞘（４４）の端末はスリーブ弁（４６，４８）の下流に出口弁（５６）を形成する。カートリッジ（１０）は、煙、塵埃、花粉そして微生物を含むその他の空中汚染物質と同様に、空気及びその構成成分の酸素、窒素、水蒸気そしてその他の大気ガスなどの外部汚染物質が容器に入るのを防ぎ、そしてこのカートリッジ（１０）は、チューブ、袋、混合物容器、注射器、小袋、折畳み式貯液容器、ベロー形容器などに装着できる。特に有利な実施態様においては、この分配カートリッジ（１０）は容器（１４）に永久的に接着されて一体化構造の分配装置となしうる。

Description

【発明の詳細な説明】 流動材料の汚染しない多重装入量分配カートリッジ 発明の背景 本発明の技術分野は液体、溶液、分散液、懸濁液、ゲル、ペースト及び他の流 体などの流動材料を配送する分配装置に関する。更に詳しくは、本発明の技術分 野は流動材料の多重装入量を配送し、そして配送中及び配送作業間に外部汚染物 質の流入を防ぐ分配システムに関する。 汚染しない方法での流動材料の分配方法、特に長期にわたる場合あるいは、例 えば多重装入量によるなど繰り返す方法による場合には多くの困難を生ずる。主 な問題は正確な流動の制御ならびに逆流または還流の防止にある。事実、外部汚 染物質は配送サイクルの端末で逆流により容器に流入する。 大概の流動材料用組立て式容器は孔、ノズル、噴出口あるいはその他の開口な どの装出口を有する。ペースト、液体またはその他の流体などの内容物は内部圧 力によって装出口から押し出される。 流動材料のこの分配方法は不確かな場合が多く、また容器中への外部汚染物質 の流入を防がない。従って分配特性の正確な制御を望む場合は装出口に付加的な 注入または分配装置を載せる。この種の装置は商業的に、また家庭的に広く用い るのであれば構造が簡単で、効果的で、しかも安価でなければならない。 標準的には分配装置は正確な配送を保証するため弁機構をもつ。Ｂｒｏｗｎは 米国特許番号５，０３３，６５５で、スリット弁のあるシステムを使い組立て式 でない容器から流体を分配する方法を得て、これを開示した。このシステムは内 容物流体が使用者に配送されるときに容器に一時的に空気を入れて容器が折り畳 まれるのを防ぐ。かくして空中の外部汚染物質は容器に残っている溶液中に強制 的に入れられる。明らかに、この種の分配装置は組立て式容器から汚染のない分 配をするには不適当である。 増大シールをもつスクイズ弁の形式による簡単な解決方法がＶｏｒｈｉｓによ り米国特許番号５，２６５，８４７に開示してある。この装置は内容物が重力に よって押し出される容器に適応する。Ｎｉｌｓｓｏｎが米国特許番号５，０９９ ， ８８５で開示しているフラッパ弁は粘性流体をポンプで配送する。このやり方は 全ての種類の液体や流体には適用できない。同様に、Ｐａｓｉｎｓｋｉが米国特 許番号５，３４６，１０８で、一般的粘性流体の前もって決めた量を配送するゲ ージ付きの分配装置を開示している。この装置は凹部から凸部への双安定方向性 をもつ湾曲部分がある。空中汚染物質はこの湾曲部分がその元の姿勢に戻る時に 装置に流入する。 既に述べた短所に加えて、空中汚染物質の流動媒体への流入防止問題に関する 上述の従来の解決方法では、逆流防止の明確な設計はなされていない。Ｈａｖｉ ｖが米国特許番号５，０８０，１３８で教えている弁アセンブリはスリーブ弁を 活用しており、多重部品から成っている。逆流は、流動材料を弁から流出させる が容器に向かう逆流を全て妨げる構成をもつ鞘により防止される。不具合なこと に、この装置は構造複雑で製造費が嵩み組立て作業が難しい。 Ｌａｔｈａｍが米国特許番号５，３９８，８５３で簡単な装出ノズルを提供し ている。このノズルは歯磨き粉などのペーストの配送に適する。Ｌａｔｈａｍは 装出口と、ペーストを適用する第二の表面との間の細菌の移動を除こうとしたが 、彼のノズルはバクテリヤの流入を止められない。例えばバクテリヤはノズルが 溶液に漬浸されると流入できる。 汚染を伴わない分配の更に有効な方法がＤｅｂｕｓｈとＰａｒｄｅｓにそれぞ れ付与された米国特許番号５，３０５，７８６及び同５，０９２，８５５に開示 してある。Ｄｅｂｕｓｈの開示した方法は本発明の出願人の前の再発行米国特許 番号３４，２４３の改変であり、入口と出口をもつ弁本体周囲にしっかり取り付 けた伸長性エラストマースリーブを活用している。Ｄｅｂｕｓｈの改良の狙いは 組立て作業の簡略化にある。不幸なことに、彼の解決法では弁の製作に材料を多 く要する。加えて、本発明用に円盤状弁を作りこの装置を組立て式容器に適応さ せることは困難である。Ｐａｒｄｅｓが開示している剛性封入スリーブは弁本体 にエラストマー鞘を保持し鞘と弁本体間にシールを提供するものである。これは 本発明の出願人の前の再発行米国特許番号３４，２４３の教える所に密接に関係 している。Ｐａｒｄｅｓの弁は弁本体の二つの口を介して操作するために、装置 を不必要に複雑化する。 公知の従来装置で、安価で、構造が簡単で、流動材料の粘性の低いものから高 いものまで配送可能なものはない。その上、従来装置は、例えば内容物が吐出さ れても内部に真空を生じない組立て式容器には容易に適応できない。 上述の説明から、必要とするところは、組立て式容器から流動材料を分配する ための汚染されない多重装入量分配カートリッジである。 更に、本発明の分配カートリッジは流動材料の逆流または還流を防止しなけれ ばならない。このことが、流動材料の配送中及び配送後に外部汚染物質が分配カ ートリッジを通って容器に流入するのを防止する。 また必要とするところは、構造が簡単で、しかも各種組立て式容器に装着が容 易な、汚染されないカートリッジを具備する分配システムである。 発明の概要 組立て式容器、例えば流動材料の分配時に内部真空を生じない容器から流動材 料が分配できるような多重装入量分配カートリッジが設計された。このカートリ ッジはその構造が原因で外部汚染物質が容器に入るのを防止する。特にこのカー トリッジはハウジングと、このハウジングを気密方式で容器の配送口に取り付け る取り付け機構とを有する。ハウジング内部に設けた配送ブロックは配送口を通 って容器を出る流動材料を受ける入口をもつ。入口から出発して少なくとも一つ の出口に終わる内溝が配送ブロックを通る。可撓性鞘が配送ブロックを包み、鞘 の一部が一つまたは複数の口を覆い、その結果一つまたは複数の口から流動材料 の流出のみを許す一個または複数のスリーブ弁を形成するようになっている。 好適実施態様では、カートリッジは出口弁をもち、この弁は一個または一個以 上のスリーブ弁の下流にある可撓性鞘の端末に形成されている。出口弁はまた流 動材料の流出のみを許す。標準的には鞘の端末に形成された出口弁はダックビル 弁かスリット弁かあるいはフラップ弁である。別の実施態様では、出口は実際の 弁を創出せずに可撓性鞘の端末に形成される。 最後に、本発明のカートリッジは出口弁または可撓性鞘により創出された出口 から流出する流動材料を分配するためにハウジング内に分配口を有する。 本発明のカートリッジはチューブ、袋、注射液容器、注射器、ポーチ、組立て 式液体容器、ベロー型容器などの組立て式容器に装着できる。取り付け機構は容 器の種類に依存し、一般的に粘着シール、螺合首、圧着首、接着シール、加熱シ ールまたはその他の接合材料または接合要素で構成される。 ハウジングは好ましくは成形材料から成り、剛性である。ハウジングは可撓性 鞘の膨脹を止め、そして流動材料の分配時に生ずる鞘の摩損を防ぐために必要で ある。可撓性鞘は好ましくは成形性熱可塑性材料で成る。鞘の製作に利用できる 典型的材料としては、スチレン‐ブタジエン スチレン、シリコン、ウレタン、 ゴムなどがある。更に、鞘は滑らぬように配送ブロックに固設してあり、単数ま たは複数のスリーブ弁の適正操作を保証している。この構造はＯ‐リングと配送 ブロックに形成された対応の溝、あるいは配送ブロックの相似の溝の中に固定す るための鞘の突起により構成できる。代替的に鞘は配送ブロックとハウジングの 間に挟まれる。しかしいずれの場合でも、非膨脹状態にある鞘の内径は配送ブロ ックの外径よりも小さい。この条件設定により、鞘は配送ブロック周囲に密接す る。内径の好ましい寸法範囲は配送ブロック外径の０．５−０．８倍である。 本発明のカートリッジは、空気及びその構成要素、酸素、窒素、水蒸気及びそ の他の大気ガスの流入を防止する上で、煙、粉塵、花粉及び微生物を含むその他 の空中汚染物質の場合と同様に効果がある。かくして、組立て式容器の内容物は これらの外部汚染物質に起因する劣化から護られる。本発明の際立った有利な実 施態様では、分配カートリッジは、例えば製造業者によって永久的に容器に接着 され、容器とカートリッジが一体構成の分配システムを構成するようになってい る。 本発明は、ここで添付の図面を参照して、更に詳細に説明されよう。 図面の説明 図１は本発明による分配カートリッジの三次元的断面図である。 図２は図１の分配カートリッジの配送前の断面図である。 図３は図１の分配カートリッジの配送中の断面図である。 図４は図１のカートリッジの先端部分の三次元的図である。 図５は出口弁の一部の三次元的図である。 図６は本発明のカートリッジの配送ブロックの三次元的図である。 図７はチューブに装着した本発明の分配カートリッジの平面断面図である。 図８は注射器に装着した本発明の分配カートリッジの平面断面図である。 図９は出口弁を伴わない本発明の分配カートリッジの断面図である。 図１０は出口弁を伴わない本発明の他の分配カートリッジの断面図である。 図１１はベロー形容器に装着した本発明の更に他の分配カートリッジの断面図で ある。 発明の詳細な説明 ハウジング１２内に組込んだ分配カートリッジ１０の好適実施態様を図１に示 す。好適にはハウジング１２は剛性で不活性な成形材料から成る。この場合カー トリッジ１０は、図中頂部のみが見える組立式容器１４に装着されている。注意 すべきは、図ではカートリッジ１０は容器１４の首１６よりもずっと大きいとい うことである。実際には、大ていの場合、カートリッジ１０の寸法をかなり縮め ることが望ましく、例えば首１６の伸びを小さくするとか、首１６の中に突出、 または埋設するなどである。図示の実施態様では首１６にはねじ１８が切ってあ り、ハウジング１２の下方部分のカートリッジねじ２０と螺合する。このように カートリッジ１０は首１６にハウジング１２を螺合して気密に容器１４に装着さ れる。 流動材料２２は容器１４に蓄えられる。基本的に材料２２は液体または流体で あり、外的汚染物質２６からの入念な回避と防護が要求される。これら汚染物質 ２６は空気とその組成物質、すなわち酸素、窒素、水蒸気その他の大気ガス及び 煙、粉塵、花粉及び微生物を含有する空中汚染物質などの微粒子とか、その他の 物質２８に分解される。最後のグループはイースト、かび、バクテリヤ、原生動 物及び多様ウイルスから成る。医薬品、化学薬品、保健材料、衛生材料、生の食 品及びその他の流動製品のような多くの流動製品が、上記の汚染物質２６の少な くとも一種からでも保護される必要がある。これらの製品は国内の、商業的、そ して工業的な設定環境で出回っている。 首１６の端末は開口または装出口２４である。流動材料２２は口２４を経て容 器１４を出て分配カートリッジ１０に入る。特にカートリッジ１０は配送ブロッ ク３０を有し、その下方部分には材料２２が入る入口３２がある。配送口２４は 配送ブロック３０にしっかり密着して押しつけられ、カートリッジ１０が容器１ ４に装着される。この方法で配送口２４は流動材料を直接入口３２に流入させる 。 配送ブロック３０には、入口３２から出て二つの出口３６，３８に到る内溝３ ４がある。実際に、溝３４は二つの枝溝４０，４２に分かれそれぞれが出口３６ ，３８に到る。この実施態様では、出口３６，３８は配送ブロック３０の直径方 向反対面にある。口３６，３８のこの幾何学的配置は好ましく、製作が容易でし かも周囲の最大の分割を保証する。可撓性鞘４４が配送ブロック３０の上方に伸 び、または包囲している。好ましくは、可撓性鞘４４の材料は成形性熱可塑性エ ラストマーがよい。同業技術の平均的熟練者にとっては他種の適当な弾性材料を 見出せようが、最も好ましい材料はスチレン‐ブタジエン スチレン、シリコー ン、ウレタン及びゴムである。 鞘４４の配送ブロック３０の周囲に対する緊密な接合を保証するには、膨脹し ていない状態で鞘４４の内径がブロック３０の外径よりも小さいことが重要であ る。こんな風に、一旦鞘４４が配送ブロック３０の上を滑ると、伸びて配送ブロ ック３０を緊密に包囲する。事実、鞘４４の内径は膨脹していない状態で配送ブ ロック３０の外径の０．５ないし０．８倍であることが最も好ましいと決められ ている。直径のこの差異において達成されるブロック３０周囲の厳密な接合によ り以下に述べるスリーブ弁４６，４８の操作が良好となることが保証されよう。 配送ブロック３０の上の適当な場所に鞘４４を固定するもう一つの備えには配 送ブロック３０を取り巻く周辺に伸びる内方の膨らみ、すなわち突起５０が含ま れる。対応するように配送ブロック３０は突起５０を受け入れる溝５２をもつ。 鞘４４が固設されると突起５０は配送ブロック３０の周囲に沿った溝５２の中に 位置、もしくは取り付けられる。別言すれば、突起５０の果たす役割は、鞘４４ を出口３６，３８の下の配送ブロック３０に取り付ける手段となることである。 適当に装着されると、鞘４４は配送ブロック３０の側面を超えて伸び両方の出 口３６，３８を覆う。その結果出口３６，３８が覆われている箇所で二つのスリ ーブ弁４６，４８を生ずる。これらの性質からスリーブ弁４６，４８は一方向弁 であり、出口３６，３８において圧力により強制的に開かれると作動する。 スリーブ弁４６，４８の下流及び配送ブロック３０の大体上方では、鞘４４が 絞り込まれ端末５４に到る。実際に図１の好適実施態様では鞘４４の端末５４は 出口弁５６である。鞘４４の弾性材料は細い首に向けて狭くなり、この首は弾性 材料がそれ自身に粘着するので通常は閉じている。その結果出口弁５６は一方向 性で通常は閉じた弁である。別言すれば、圧力により端末５４での粘着壁が動い て出口弁５６が開くと、出口弁５６は流動材料２２だけを流出させる。平均的な 同業技術の熟練者であれば、出口弁５６の正確な形状とパラメーターは使用する 鞘４４の材料次第で変えられることを理解しているであろう。一般的に、この種 の一方向性弁は公知であり、三種あり、すなわちダックビル弁、スリット弁そし てフラップ弁である。これらの弁は何れも出口弁５６として使用可能である。 ハウジング１２は出口弁５６の出口の所で円形開口状の分配口５８をもつ。用 途によって、分配口は出口５６を包囲し、鞘４４の端末５４が外部物体と接触し ないように保護する。端末５４が分配口５８の壁を越えて突出することも可能で ある。この事は、もしも出口弁５６の周期的清掃が期待されるならば望ましいこ とである。 ハウジング１２の大体の形状は流動材料２２を配送する場合の鞘４４の形状に 合致する。すなわちハウジング１２の機能の一つは、カートリッジ１０の構成部 品を外部環境の危害から保護するだけでなく、鞘４４の膨脹を停止させることで ある。この事は鞘４４の破損を防ぐために必要であり、また流動材料２２の適正 な流れ配送特性を保証する上でも必要である。 ハウジング１２の内径は配送ブロック３０の外径よりも、出口弁５６からの流 動材料２２の所望の配送速度に依存する量だけ大きい値となるように選定される 。この選択にはやはり流動材料２２の粘度と、そして鞘４４の弾性と破壊点を考 慮に入れる。流動材料２２の適正な装入量は鞘４４の直径を５００μｍだけ膨脹 させれば達成可能である。鞘４４の直径の膨脹量がこれよりも多くても少なくて も特定の場合には選定されるということは同業技術の熟練者にとっては公知とな っている。 加えて、ハウジング１２はまた、流動材料２２が配送される時と同様にハウジ ング１２が不在であった場合に発生する摩損から鞘４４を保護する。この目的の ためにハウジング１２の内壁は滑らかとなっている。 分配カートリッジ１０の充分な説明を図２，３により行った。図２では、流動 材料２２が内溝３４と枝溝４０，４２に中に存在するけれども、カートリッジ１ ０は機能していない。事実、矢印Ａで示すように、流動材料２２は首１６と配送 口２４を経て流れ、入口３２を通って内溝３４に入る。口３６，３８にあるスリ ーブ弁４６，４８は、鞘４４が配送ブロック３０を緊密に包囲するので閉じられ る。スリーブ弁４６の拡大図は鞘４４を濡らす流動材料２２を示す。圧力が不十 分では流動材料２２はスリーブ弁４６，４８を開けられない。一方、出口弁５６ は閉じたままであり、出口弁５６の下流には流動材料２２は存在しない。 図３のようにカートリッジ１０を作動させるためには容器１４または流動材料 ２２に圧力を加える。容器１４の場合は手動または蠕動ポンプを含む機械的手段 により容器１４を圧迫すればよく、流動材料２２の場合はポンプ作動とかその他 の内部的な圧力印加手段によりなされる。この加圧下で、両方のスリーブ弁４６ ，４８は流動材料２２により強制的に開かれる。流動材料２２がスリーブ弁４６ ，４８の下流を満たした時に鞘４４が膨らむ。一方、ハウジング１２は鞘４４が 膨らみ過ぎて破壊したり磨滅するのを防ぐ。 次に、鞘４４の下方を走る流動材料２２の圧力により出口弁５６が開く。この ように流動材料２２は矢印Ｂで示すように分配される。流動材料２２の圧力が下 ってスリーブ弁４６，４８を開放に保つのに必要な最小圧力値以下となるや否や 、残った流動材料２２は出口弁５６から吐出される。この現象は、鞘４４が収縮 して配送ブロック３０を緊密に包んだ時に生じた圧力が原因である。 出口弁５６と縦配列状態にあるスリーブ弁４６，４８の構成は明らかに有利で ある。この構成ではスリーブ弁４６，４８のどの弁を通っても流動材料２２の逆 流は起きない。鞘４４内に留まる流動材料２２は全て出口弁５６から吐出される 。かくして出口弁５６を通っても逆流は起きない。結果的に分配カートリッジ１ ０の操作で汚染の心配がない。出口弁５６とスリーブ弁４６，４８を通って最後 は容器１４を満たす流動材料２２には外部汚染物質２６の粒子２８が全く存在し ない。 分配カートリッジ１０の操作は後続の作業サイクルと同様であり、それはスリ ーブ弁４６，４８の下流に留まった全ての流動材料２２は常に出口弁５６から吐 出される。かくして分配カートリッジ１０が多重装入量を配送するのに好適とな る。 用途次第では製造業者または消費者が分配カートリッジ１０を容器１４に装着 できる。例えば流動材料２２が一般市場向けのペースト、医薬品液体または食用 物質であるならばカートリッジ１０は工場施設によるのが好都合である。そうで なければ、カートリッジ１０が特定の液体または流体を分配するように要請され る時点を末端使用者が決定できる。 分配カートリッジ１０の構造は広範囲に及ぶ粘度の材料を扱う操作を保証して いる。従って分配カートリッジ１０の有効性と汎用性は高度である。汚染に安全 な操作ができるので、内容物が吐出する際に内部に真空を生じない容器から装出 される実際上如何なる流動材料の純度でも維持が可能となる。 分配カートリッジ１０の製造上必要な構造と材料は低費用であり、組立て作業 も回りくどくなくて容易であり、完成製品は折り畳み式または縮小式容器にさえ 容易に装着できる。この縮小式の場合は、分配カートリッジ１０は気密着座式内 部首１６の構造に改造できる。必要な機械的改造は同業技術の平均的な熟練者に より直接的にしかも容易に実施できる。 分配カートリッジ１０と容器１４を永久的装着状態とすると高度に効果的な一 体構成の分配システムとなる。このようなシステムは家庭的あるいは商業的消費 向けの流動材料の分配作業において大いに価値がある。すなわち消費者に、汚染 しないやり方で多重装入量を配送するために使用可能製品を提供できるからであ る。 図１−３の好適実施態様は幾つかの方法で改造可能であり、特定の用途に対し て一層好適となしうる。図４は分配口６０をもつハウジング１２の頂部を示す。 この場合、鞘４４の端末６４で形成された出口弁６２が分配口６０の高い壁で完 全に保護されている。この実施態様は出口弁６２が外部から接近不能に保たれる ような用途には一層好適である。 図５は出口弁７０を形成する鞘６８の端末６６の更に詳細な図である。この実 施態様では鞘６８は絞り込まれスリット弁となる長方形開口となる。勿論、端末 ６６で作られる開口の形状が変われば流れ特性の異なる別な弁となる。鞘６８の 端末６６が形成する一般的な３種の弁は、ダックビル弁、スリット弁及びフラッ プ弁である。同業技術の平均的熟練者であれば、配送される流動性と分配条件に 対して最適な種類の弁を選択できる。 図６は多数の出口７４をもつ配送ブロック７２を示す。この場合、出口７４は 配送ブロック７２の頂部７６に沿い等間隔で周囲に配置される。可撓性鞘４４( 図示してない)を取り付けるために頂部７６の下方に溝７８がある。配送ブロッ ク７２は下方部分８０と底保護層８２があり容器１４の首１６との接触が改善さ れている。内溝８６に入っている入口８４は配送ブロック７２の底に見られる。 配送ブロック７２のこの特殊な形は流動材料の多量な流動に好適となっている。 図７に示すのはチューブ９４の首９２に装着した分配カートリッジ９０の別の 実施態様である。この構造は例えば歯磨き粉のようなペースト９６を分配するよ うになっている。注意すべきは、歯磨き粉チューブに装着する分配カートリッジ ９０の実際の寸法はこれよりずっと小さい方がよい。 好適実施態様におけるように分配カートリッジ９０はハウジング９８を有し、 その内部で可撓性鞘１００が配送ブロック１０２を包む。この実施態様では鞘１ ００が、ハウジング９８と配送ブロック１０２との間にこの鞘を挟んで気密に固 定される。ハウジング９８の底にはチューブ９４の内側首９２を固定する圧迫固 定首１０４がある。例えば粘着剤のような付加する粘着シール１０６を圧迫固定 首１０４の回りに提供できる。 配送ブロック１０２のもつ内溝１０６は入口１０８から出て二つの枝溝１１０ ，１１２に分かれる。これら枝溝１１０，１１２は二つのスリーブ弁１１８，１ ２０を形成する出口１１４，１１６に到る。鞘１００の端末１２２は出口弁１２ ４を形成する。ハウジング９８は外部環境から出口弁１２４を保護する分配口１ ２６をもつ。 この実施態様の操作は好適実施態様の操作に類似する。実際に、図７に示す分 配カートリッジ９０は配送方式にある。スリーブ弁１１８，１２０と出口弁１２ ４が開く。ペースト９６は分配口１２６から分配される。ペースト９６をチュー ブ９４から吐出させ、スリーブ弁１１８，１２０を強制的に開き、そして出口弁 １２４を通して装出される圧力が、図示のようにチューブ９４を圧搾する使用者 によって供給される。 図７の実施態様の付加的利点はその簡略構造にある。鞘１００を配送ブロック １０６の周囲の適当な位置に保持するように挟むやり方は費用の掛からない方法 である。更に、首９２と圧迫固定首１０４との間に施した圧迫固定法により、こ の実施態様は製造業者による分配カートリッジ９０の予備装着に好適なものとな る。 図８には注射器１３０に取り付けた図７のカートリッジ９０を示す。前述の実 施態様との違いと言えばカートリッジ９０が接着シール１３４により注射器１３ ０の首１３２に取り付けられていることである。この接着シール１３４は、カー トリッジ９０が首１３２の適当な箇所に滑り込んだ時に分配ユニット（図示して ない）から供給されるのが好ましい。接着シールの材料には接着剤の種類は問わ ずエポキシドも含まれる。代替的に、加熱シールも適用可能であり、この場合接 着剤は首１３４の周囲に溶かされる。首１３４がプラスチックまたはその他の材 料からなる場合は、優れた結合が達成され、接着剤によりともに部分的に溶解す ることが可能である。 操作中、プランジャー１３６による圧力の作用で流動材料９７が上述のように カートリッジ９０から分配される。この実施態様は家庭や病院の環境での医薬品 流体の配送に好適である。 図９には本発明の更に別の実施態様を示す。ここでは分配カートリッジ１５０ のハウジング１５２が可撓性鞘１５６で包囲された配送ブロック１５４を保持す る。好適実施態様と同様に、配送ブロック１５４の出口１６２，１６４に二つの スリーブ弁１５８，１６０が形成されている。 この実施態様の鞘１５６の端末１６６には出口１６８がある。しかし好適実施 態様とは違って、出口１６８は弁を形成しない。操作中はスリーブ弁１５８，１ ６０は前のように作用するが、出口１６８は流動材料全部を分配口１７０を経て 装出させる。分配後に流動鞘１５６は配送ブロック１５４の周囲にしっかりと締 めつけられる。この作用は鞘１５６と配送ブロック１５４の間のスリーブ弁１５ ８，１６０の下流部分に外部汚染物質２８が混入するのを防止する。この締めつ けはまた残留流動材料を前記下流部分から吐出させる。従ってこの実施態様の操 作は好適実施態様に類似するが付加的な出口弁は必要としない。分配される流動 材料の種類とその他の環境条件により、同業技術の平均的熟練者はこの実施態様 が使用可能かどうかを決められる。 図１０には出口弁を持たない分配カートリッジ１７０の更に別の実施態様を示 す。この実施態様では内溝１７２の枝溝１７４，１７６は配送ブロック１７２内 でＹ字形をなす。可撓性鞘１７８はスリーブ弁１８４，１８６をそれぞれ生ずる 出口１８０，１８２を覆う。鞘１７８は配送ブロック１７１の突起１８９と嵌合 する溝１８８をもつ。配送ブロック１７１に鞘１７８を固定するこの方法は、溝 が配送ブロック内にある他の実施態様とは異なる。 最後に図１１にはベロー型容器１９２に装着した分配カートリッジ１９０を示 す。ハウジング１９４は配送ブロック１９６とそして配送ブロック１９６を包む 可撓性鞘１９８を保護する。配送ブロック１９６をハウジング１９４の内部に装 着するために、また気密シールを容器１９２の首２０２に設けるために座２００ がある。 鞘１９８はＯ‐リング２０４をもち、配送ブロック１９６には対応する溝２０ ６がありこの中にＯ‐リング２０４が納まる。Ｏ‐リング２０４を用いる鞘１９ ８の取り付けは前の実施態様より確実性が高い。従って分配カートリッジ１９０ は鞘１９８に高応力を与える状態にある流動材料を分配するのに特に適している 。 本発明の前出段階で提供したシステムは、液体、溶液、混合物、懸濁物、分散 物、ローション、クリーム、ゲル及び軟膏を含む広範囲な流動性媒剤を分配し、 そして配送するためのものであることが理解されよう。これらの流動性媒剤は揮 発性か非揮発性、水溶性か非水溶性のいずれかであり、また無機質または有機質 として、またこれらの組合せとして分類される。特定用途にそれぞれ使用する構 成部品の材料を適正に選択することにより、本発明はあらゆる工業用の流体に対 する分配ならびに配送のシステムとして活用できる。 前記分配と配送のシステムは、前記流動材料を揮発、酸化そして加水分解の悪 影響から有利に保護し、そして（１）原生動物、酵母、かび、細菌及びウイルス などの微生物；または（２）空気ならびに空気の構成要素すなわち窒素、酸素、 炭酸ガス及び水などの一種または数種；または（３）粉塵、煙、花粉及び繊維ま たはその他の微粒子；または（４）前記流動材料またはその構成要素の一種また は数種の蒸発の、前記分配と配送のシステムの中の前記流動性媒剤への流入を好 都合に禁止する。従ってフィルター、抗菌性防腐剤、酸化防止剤及び吸湿剤は不 必要であり、材料の純度の向上、処方の容易性の向上、費用の低減そして損害ま たは危害性反応の低減という実質的な利点を提供している。このシステムの有効 性は、前記システムが開放され、その最初の内容物が市場でのその使用期間を通 してずっと分配される瞬間から非常によく理解できるようになる。この流体の配 送期間中、流体の純度を連続的に維持することによって、本発明の実施態様をも つこのシステムが寸法のもっと大きい容器の分布を可能とし、その結果、流体の 単位容積当たりの費用を減らし規模の利益を量るようになる。 本発明で利益が得られる前記流動材料の実施例には、（１）人間及び動物用の 薬学的調合剤であって、認定基準に合った、医師の処方箋なしでは売買できない 製品であれ医師の処方箋なしの製品であれ、眼及びレンズの保護溶液を含む製品 ；（２）生体外及び生体内用診断薬剤；（３）生物学的薬剤；（４）化粧及び芳 香用剤；化粧品；皮膚、髪及び爪の保護手入れ用品；シャンプー；毛髪染色剤； 健康及び美容手入れ製品を含む身体保護用調剤；（５）加熱及び非加熱食品、飲 料、栄養補助剤とビタミン；（６）市販の、病院用、研究機関用、そして工業用 化学薬品であって、化学的試薬、洗剤、写真用溶液、接着剤、塗料、ワニス、潤 滑剤及び燃料を含むがこれらに限定を設けないもの、これらが含まれる。 眼及びレンズ用手入れ溶液 前記分配と配送のシステムを採用すると、人間及び動物用の薬学的調合製品の 治療効果を促進させる防腐剤またはその他の保護用添加剤を使わずに前記流動材 料の再調合が可能になる。例えば防腐剤は危害性効果を出しうることは公知であ る。眼及びレンズ用手入れ溶液に現在使われている防腐剤は目の細胞組織に毒性 反応及び／またはアレルギー反応を発生させる原因となる。眼の保護用処方薬に 入っている防腐剤は眼の組織の術後の回復速さに悪影響をもつことが知られてい る。本発明の前出の部分では多重装入量システムの利点を説明したが、この場合 は、空気及び空中汚染物質混入に因る劣化から物質を護る上で必要な化学的防腐 剤その他の薬剤を必要とせずに、薬学的薬剤を朱端使用者にまで配送することが 可能である。 工業用、市販用、病院施設用及び研究所向けの化学薬品 本発明の前出の利点は、薬剤に限定されず、むしろ工業用化学的流体、写真技 術用溶液、石鹸と洗剤、塗料、ワニス、接着剤及び同様な物質の分配においてそ の他の利点を提供する。このシステムは空気、空中粒子の粉塵や繊維など、及び 空中微生物に因る汚染の影響を受けないように流体を具合よく保護する。防護フ ィルター、抗菌性防腐剤、酸化防止剤及び吸湿剤は必要としない。従って適正に 扱うと前記分配と配送のシステムは、純度の向上、処方と生産の容易性と効率の 向土、費用の低減そして危害性副反応の低減を可能にして、流体に実質的な利点 をもたらす。 写真技術用溶液 例えば、酸化防止剤を用いない写真現像液の再処方では、効率の実質的利益を もたらし費用効果の優れた処方を提供するはずである。本システムでは、機械的 フィルター、または抗菌性防腐剤、酸化防止剤及び吸湿剤の添加を必要としない と同時に、粉塵、繊維などの空中微粒子による汚染から写真溶液を護り有利に維 持する。 市販及び病院施設用石鹸と洗剤 病院施設や食堂で使う洗剤は一般に防腐剤が使用されていても酵母やかびが発 生し易いことはよく知られている。自然発生的な変化によりある種の供試体に防 腐剤の作用に対する抵抗力をもたせ、防腐剤抵抗系となる。このシステムの前出 の利点により防腐剤が不要になり必要な衛生設備が提供され、微生物による汚染 から開放される。 食品と飲料 トマトケチャップは微生物の成長にとって酸性媒体であり劣性な栄養剤である 。従って防腐剤の添加は不要である。しかし空気と較べるとトマトケチャッブの 方が酸化し易く黒変し易い。トマトケチャップはまた蒸発して容器の縁の周囲に 不衛生な外皮を形成する。食用油及びワインは酸化が食品と飲料に及ぼす損傷効 果 の追加的事例である。空中での酸化により油は不快臭を発するようになり、アル コールは酸化して酢酸、すなわち食用酢になる。本システムの本明細書で述べた 前出の利点は、これらの食品と飲料に求められる蒸発と酸化からの保護を提供す ることである。 本発明について現在考えられる最も実際的で、好適な実施態様と関連して説明 を展開してきたが、ここで理解すべきことは、本発明は、開示した実施態様に限 定するものでなく、その反対に添付の特許請求の範囲の思想と範囲の中に含まれ る多くの改変や同等の構成を包括しているということである。 例えば、本発明の分配カートリッジを組立て式容器に装着する方法には他に同 等の多くの方法がある。接着剤、にかわ、エポキシ樹脂系ペースト、機械的手段 及びその他多くの公知の用具は全てこの目的に使用できる。可撓性鞘を取り付け る方法及び配送ブロックの出口の分布状態もやはり所望のように提供可能である 。従ってこの技術分野における通常の熟練者であれば、これら全ての同等の構成 は以下の特許請求の範囲に含まれるということを理解すべきである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，Ｇ Ｂ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ， ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，Ｎ Ｚ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ， ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ 【要約の続き】 る。特に有利な実施態様においては、この分配カートリ ッジ（１０）は容器（１４）に永久的に接着されて一体 化構造の分配装置となしうる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 流動材料が分配される時に内部に真空を生じない型の容器から前記流動材 料を分配し、そして外部汚染物質が前記容器に入るのを防ぐ分配カートリッジで あって： ａ）ハウジング１２と； ｂ）前記ハウジングを前記容器の配送口に気密状態に取り付ける取り付け手段と ； ｃ）前記ハウジングの内部に配置され： １）前記配送口を通り前記容器を出る前記流動材料を受け入れる入口と； ２）前記入口から始まり少なくとも一つの出口に終端する内溝と； これらを有する配送ブロックと； ｄ）可撓性鞘の一部が前記少なくとも一つの出口を覆うことにより少なくとも一 つのスリーブ弁を生じ、前記少なくとも一つの出口からの前記流動材料の装出の みを許す、このように前記配送ブロックを包み込む可撓性鞘と； ｅ）前記少なくとも一つのスリーブ弁の下流にある前記可撓性鞘の端末に形成さ れ、そこを通過する前記流動材料の装出のみを許す出口弁と；そして ｆ）前記出口弁を通り装出する前記流動材料を分配するための前記ハウジング内 の分配口とで構成されることを特徴とする分配カートリッジ。 ２． 前記容器は、チューブ、袋、注射液容器、注射器、ポーチ、折畳み式液体 容器及びベロー型容器から成るグループから選択されることを特徴とする請求項 １に記載の分配カートリッジ。 ３． 前記出口弁はダックビル弁、スリット弁及びフラップ弁から成るグループ から選択されることを特徴とする請求項１に記載の分配カートリッジ。 ４． 前記可撓性鞘の内径は、前記可撓性鞘が前記配送ブロックに緊密に接する ように前記配送ブロックの外径よりも小さい構成であることを特徴とする請求項 １に記載の分配カートリッジ。 ５． 非膨脹状態における前記可撓性鞘の内径は前記配送ブロックの前記外径の ０．５−０．８倍の範囲内にあることを特徴とする請求項４に記載の分配カート リッジ。 ６． 前記流動材料は外部圧力を前記容器に加えることにより前記配送口を通り 前記容器から強制的に装出させられることを特徴とする請求項１に記載の分配カ ートリッジ。 ７． 前記流動材料は前記容器内部の前記流動材料に内部圧力を加えることによ り前記配送口を通り前記容器から強制的に装出させられることを特徴とする請求 項１に記載の分配カートリッジ。 ８． 前記可撓性鞘は成形性熱可塑性エラストマーから成ることを特徴とする請 求項１に記載の分配カートリッジ。 ９． 前記成形性熱可塑性エラストマーはスチレン‐ブタジエン スチレン、シ リコン、ウレタン及びゴムから成るグループから選択されることを特徴とする請 求項８に記載の分配カートリツジ。 １０． 前記ハウジングは成形性材料から成ることを特徴とする請求項１に記載 の分配カートリッジ。 １１． 前記可撓性鞘は前記可撓性鞘を前記少なくとも一つの出口の下方の前記 配送ブロックに固定する取り付け手段を有して成ることを特徴とする請求項１に 記載の分配カートリッジ。 １２． 取り付け用の前記手段はＯ‐リングを有し、そして前記配送ブロックは 前記Ｏ‐リングを収める溝を有して成ることを特徴とする請求項１１に記載の分 配カートリッジ。 １３． 取り付け用の前記手段は突起を有し、そして前記配送ブロックは前記突 起と嵌合する溝を有して成ることを特徴とする請求項１１に記載の分配カートリ ッジ。 １４． 取り付け用の前記手段は溝を有し、そして前記配送ブロックは前記溝に 嵌合する突起を有して成ることを特徴とする請求項１１に記載の分配カートリッ ジ。 １５． 前記可撓性鞘は前記ハウジングと、前記少なくとも一つの出口の下方の 前記配送ブロックとの間に気密式に挟まれて成ることを特徴とする請求項１に記 載の分配カートリッジ。 １６． 前記外部汚染物質は、空気、空気構成要素、酸素、窒素、水蒸気、大気 ガス、空中汚染物質、煙、粉塵、花粉及び微生物から成るグループに属すること を特徴とする請求項１に記載の分配カートリッジ。 １７． 前記ハウジングは前記可撓性鞘の膨脹を止め、また前記流動材料が前記 分配口を通って分配されるときに前記可撓性鞘の磨耗を防止する程剛性であるこ とを特徴とする請求項１に記載の分配カートリッジ。 １８． 前記少なくとも一つの出口は前記配送ブロックの直径方向反対面に配置 した二つの出口を有して成ることを特徴とする請求項１に記載の分配カートリッ ジ。 １９． 前記取り付け手段は粘着シール、螺合首、圧接首、接着シール及び加熱 シールから成るグループから選択されることを特徴とする請求項１に記載の分配 カートリッジ。 ２０． 前記取り付け手段は前記カートリッジと前記容器が一体構成の分配シス テムを構成するように前記ハウジングと前記容器の間に永久接着となっているこ とを特徴とする請求項１に記載の分配カートリッジ。 ２１． 流動材料が分配される時に内部に真空を生じない型の容器から前記流動 材料を分配し、そして外部汚染物質が前記容器に入るのを防ぐ分配カートリッジ であって： ａ）ハウジング１２と； ｂ）前記ハウジングを前記容器の配送口に気密状態に取り付ける取り付け手段と ； ｃ）前記ハウジングの内部に配置され： １）前記配送口を通り前記容器を出る前記流動材料を受け入れる入口と； ２）前記入口から始まり少なくとも一つの出口に終端する内溝と； これらを有する配送ブロックと； ｄ）可撓性鞘の一部が前記少なくとも一つの出口を覆うことにより少なくとも一 つのスリーブ弁を生じ、前記少なくとも一つの出口からの前記流動材料の装出の みを許す、このように前記配送ブロックを包み込む可撓性鞘と； ｅ）前記少なくとも一つのスリーブ弁の下流にある前記可撓性鞘の端末に形成さ れた出口と；そして ｆ）前記流動材料を分配するための前記ハウジング内の分配口とで構成されるこ とを特徴とする分配カートリッジ。 ２２． 前記容器は、チューブ、袋、注射液容器、注射器、ポーチ、折畳み式液 体容器及びベロー型容器から成るグループから選択されることを特徴とする請求 項２１に記載の分配カートリッジ。 ２３． 前記可撓性鞘の内径は、前記可撓性鞘が前記配送ブロックに緊密に接す るように前記配送ブロックの外径よりも小さい構成であることを特徴とする請求 項２１に記載の分配カートリッジ。 ２４． 非膨脹状態にある前記可撓性鞘の内径は前記配送ブロックの前記外径の ０．５−０．８倍の範囲内にあることを特徴とする請求項２３に記載の分配カー トリッジ。 ２５． 前記流動材料は前記容器に加えた外部圧力により前記配送口を通り前記 容器から強制的に装出させられることを特徴とする請求項２１に記載の分配カー トリッジ。 ２６． 前記流動材料は前記容器内部の前記流動材料に内部圧力を加えることに より前記配送口を通り前記容器から強制的に装出させられることを特徴とする請 求項２１に記載の分配カートリッジ。 ２７． 前記可撓性鞘は成形性熱可塑性エラストマーから成ることを特徴とする 請求項２１に記載の分配カートリッジ。 ２８． 前記成形性熱可塑性エラストマーはスチレン‐ブタジエン スチレン、 シリコン、ウレタン及びゴムから成るグループから選択されることを特徴とする 請求項２７に記載の分配カートリッジ。 ２９． 前記ハウジングは成形性材料から成ることを特徴とする請求項２１に記 載の分配カートリッジ。 ３０． 前記可撓性鞘は前記可撓性鞘を前記少なくとも一つの出口の下方の前記 配送ブロックに固定する取り付け手段を有して成ることを特徴とする請求項２１ に記載の分配カートリッジ。 ３１． 取り付け用の前記手段はＯ‐リングを有し、そして前記配送ブロックは 前記Ｏ‐リングを収める溝を有して成ることを特徴とする請求項３０に記載の分 配カートリッジ。 ３２． 取り付け用の前記手段は突起を有し、そして前記配送ブロックは前記突 起と嵌合する溝を有して成ることを特徴とする請求項３０に記載の分配カートリ ッジ。 ３３． 取り付け用の前記手段は溝を有し、そして前記配送ブロックは前記溝と 嵌合する突起を有して成ることを特徴とする請求項３０に記載の分配カートリッ ジ。 ３４． 前記可撓性鞘は前記ハウジングと、前記少なくとも一つの出口の下方の 前記配送ブロックとの間に気密式に挟まれて成ることを特徴とする請求項２１に 記載の分配カートリッジ。 ３５． 前記外部汚染物質は、空気、空気構成要素、酸素、窒素、水蒸気、大気 ガス、空中汚染物質、煙、粉塵、花粉及び微生物から成るグループに属すること を特徴とする請求項２１に記載の分配カートリッジ。 ３６． 前記ハウジングは前記可撓性鞘の膨脹を止め、また前記流動材料が前記 分配口を通って分配されるときに前記可撓性鞘の磨耗を防止する程剛性であるこ とを特徴とする請求項２１に記載の分配カートリッジ。 ３７． 前記少なくとも一つの出口は前記配送ブロックの直径方向反対面に配置 した二つの出口を有して成ることを特徴とする請求項２１に記載の分配カートリ ッジ。 ３８． 前記取り付け手段は粘着シール、螺合首、圧接首、接着シール及び加熱 シールから成るグループから選択されることを特徴とする請求項２１に記載の分 配カートリッジ。 ３９． 前記取り付け手段は前記カートリッジと前記容器が一体構成の分配シス テムを構成するように前記ハウジングと前記容器の間に永久接着となっているこ とを特徴とする請求項２１に記載の分配カートリッジ。