JP2001503769A - 抗アテローム性動脈硬化症薬としての置換テトラヒドロ―1,3,5―トリアジン―2[1h]―チオン - Google Patents

抗アテローム性動脈硬化症薬としての置換テトラヒドロ―1,3,5―トリアジン―2[1h]―チオン

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JP2001503769A JP52266598A JP52266598A JP2001503769A JP 2001503769 A JP2001503769 A JP 2001503769A JP 52266598 A JP52266598 A JP 52266598A JP 52266598 A JP52266598 A JP 52266598A JP 2001503769 A JP2001503769 A JP 2001503769A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、抗アテローム性動脈硬化症薬として有用な、下記構造を有する式(1): [式中、R1、R2、R3、R4およびR5は、各々独立して、水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、フェニルアルキル、アルコキシ、アリールオキシ、フルオロアルコキシ、トリフルオロメチル、アルキルチオ、アルキルスルホニル、-SCH3、ニトロ、アルキルアミノまたはジアルキルアミノ;R6は、水素、アルキル、シクロアルキルまたはアリールアルキル;R7は、アルキル、シクロアルキルまたはアリールアルキル]で示される化合物またはその医薬上許容される塩を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 抗アテローム性動脈硬化症薬としての 置換テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2[1H]-チオン 発明の分野 本発明は、抗アテローム性動脈硬化症薬の分野であり、特に、リポタンパク異 常(dyslipoproteinimias)などのアテローム性動脈硬化症状および冠動脈心疾患 を治療するための化合物、組成物および方法に関する。本発明は、特に、HDL コレステロール濃度を上昇させ、アテローム性動脈硬化症状および冠動脈心疾患 の治療に有用でありうる置換テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2[1H]-チオ ン誘導体に関する。 発明の背景 数多くの研究は、ヒトにおける冠動脈心疾患(CHD)の危険性および動物にお ける実験的なアテローム性動脈硬化症の重篤度は、いずれも血清HDLコレステ ロール(HDL-C)濃度と逆相関関係にあることを示している(ラス(Russ)ら、 アメリカン・ジャーナル・オブ・メディスン(Am .J.Med.),11(1951)480-483; ゴフマン(Gofman)ら、サーキュレーション(Circulation),34(1966),679-697;ミ ラー(Miller)およびミラー(Miller),ランセット(Lancet),1(1975),16-19;ゴ ードン(Gordon)ら、サーキュレーション(Circulation),79(1989),8-15;スタン パー(Stampfer)ら、ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディスン(N Eng.J.Med. ),325(1991),373-381;バディモン(Badimon)ら、ラボラトリー・イ ンベスティゲイション(Lab .Invest.),60(1989),455-461)。アテローム性動脈硬 化症は、動脈壁内におけるコレステロール蓄積の過程であり、冠動脈および脳動 脈の血管の閉塞または狭窄を招き、その結果、心筋梗塞および脳卒中を引き起こ す。血管造影法による研究は、ヒトにおけるHDL粒子の上昇したレベルがヒト の冠動脈における減少した狭窄部位数と相関関係にあるらしいことを示している (ミラー(Miller)ら、ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(Br .Med.J.),282 (1981),1741-1744)。 HDLがアテローム性動脈硬化症の進行に対して防御しうる機構は、いくつか 存在する。インビトロでの研究は、HDLが細胞からコレステロールを除去でき ることを示している(ピカルド(Picardo)ら、アルテリオスクレロシス(Arterio-s clerosis ),6(1986),434-441)。この性質に関するデータは、HDLの抗アテロー ム発生性が、組織から過剰の遊離コレステロールを減少させ、最終的に、このコ レステロールを肝臓に送達するという、その能力にありうることを示唆している (グロムセット(Glomset)ら、ジャーナル・オブ・リピッド・リサーチ(J .Lipid Res. ),9(1968),155-167)。このことは、HDLから肝臓へのコレステロールの効 率的な移動を示す実験により裏付けられている(グラス(Glass)ら、サーキュレイ ション(Circulation),66( 補遺I)(1982),102;マッキノン(McKinnon)ら、ジャー ナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J .Biol.Chem.),261(1986),2548 -2552)。さらに、HDLは、トリグリ七リドに富むリポタンパクの脂質代謝に必 要なアポタンパクの循環における貯蔵場所としても役立ちうる(グロウ(Grow)お よびフライド(Fried)、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J .B iol.Chem. ),253,(1978),1834-1841;ラゴッキ(Lagocki)およびスカヌ(Scanu) 、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J .Biol.Chem.),255(198 0),3701-3706;シェーファー(Schaefer)ら、ジャーナル・オブ・リピッド・リサ ーチ(J .Lipid Res.),23(1982),1259-1273)。従って、HDLコレステロール濃 度を上昇させる薬剤は、特に、リポタンパク異常および冠動脈心疾患の治療に有 用な、抗アテローム性動脈硬化症薬として有益である。 従来の技術 米国特許第3,505,057号および米国特許第3,505,323号(イー・アイ・デュポン ・ド・ヌムール・アンド・カンパニー(E.I.DuPont de Nemours and Co.)、1970 年4月7日付)は、1-アリール−テトラヒドロ-s-トリアジン−2[1H]-チオ ンおよび除草剤としてのそれらの使用を開示している。 米国特許第4,193,994号(ファイザー・インコーポレイティッド(Pfizer Inc.) 、1980年3月18日付)は、1-(o-トリル)-3,5-二置換テトラヒドロ-s-トリア ジン-2[1H]-チオンおよび殺ダニ剤としてのそれらの使用を開示している。 ジュルナル・オブスケイ・キミイー(Zhurnal Obshchei Khimii),第61巻,第8 号,(1991年),1870-1873頁,英訳(1992年),1728-1730頁(プレナム・パブリッシン グ・カンパニー(Plenum Publishing Co.))は、何ら特定の用途が示されていない 1-アリール3,5-ジ-(tert-ブチル)-テトラヒドロ-トリアジン-2[1H]-チオ ンの合成を報告している。 キミヤ・ゲテロチクリケスキーク・ソエディネニイ(Khim .Geterotsikl.Soed in. )(1986年),976-980頁は、何ら特定の用途が示されていない1-アリール-3, 5-二置換-テトラヒドロ-トリアジン-2[1H]-チオンの質量スペクトルを報告 している。 発明の説明 本発明によれば、抗アテローム性動脈硬化薬として有用な1-(アリール置換)- 3,5-二置換テトラヒドロ-トリアジン-2[1H]-チオンが提供される。 さらに詳しくは、本発明は、下記構造を有する式1: [式中、R1、R2、R3、R4およびR゜は、各々独立して、水素、ハロゲン、炭 素数1〜6のアルキル、炭素数3〜8のシクロアルキル、炭素数2〜7のアルケ ニル、炭素数2〜7のアルキニル、炭素数7〜10のフェニルアルキル、炭素数 1〜6のアルコキシ、炭素数7〜12のアリールオキシ、炭素数1〜6のフルオ ロアルコキシ、トリフルオロメチル、炭素数1〜3のアルキルチオ、炭素数1〜 3のアルキルスルホニル、-SCH3、ニトロ、アルキルアミノ(ここで、アルキ ルアミノ部分は炭素数1〜6)またはジアルキルアミノ(ここで、各アルキル基は 炭素数1〜6); R6は、水素; R7は、炭素数1〜6のアルキル、炭素数3〜8のシクロアルキルまたは炭素 数7〜12のアリールアルキル] で示されるか、またはその医薬上許容される塩である抗アテローム性動脈硬化症 薬を提供する。 上記化合物に関し、R1、R2、R3、R4およびR5は、各々独立して、水素、 ハロゲンまたは炭素数1〜6のアルキルであることが好ましい。より好ましくは 、各々は、独立して、水素、フッ素、塩素、メチル、メトキシ、ジメチルアミン 、ニトロまたはトリフルオロメチルである。好ましくは、R1、R2、R3、R4お よびR5のうち3つは、水素であり、他の2つは、各々独立して、水素、フッ素 、塩素、メチル、メトキシ、ジメチルアミン、ニトロまたはトリフルオロメチル である。 R7は、好ましくは、炭素数1〜6のアルキルまたは炭素数7〜12のアリー ルアルキルであり、より好ましくは、メチルまたはベンジルである。 また、本発明は、それを必要とする哺乳動物のアテローム性動脈硬化症、心血 管疾患またはリポタンパク異常を治療または阻害し、また、HDL/LDLコレ ステロール比を改善する方法を提供する。かかる方法は、下記構造を有する式1 : [式中、R1、R2、R3、R4およびR5は、各々独立して、水素、ハロゲン、炭 素数1〜6のアルキル、炭素数3〜8のシクロアルキル、炭素数2〜7のアルケ ニル、炭素数2〜7のアルキニル、炭素数7〜10のフェニルアルキル、炭素数 1〜6のアルコキシ、炭素数7〜12のアリールオキシ、炭素数1〜6のフルオ ロアルコキシ、トリフルオロメチル、炭素数1〜3のアルキルチオ、炭素数1〜 3のアルキルスルホニル、-SCH3、ニトロ、アルキルアミノ(ここで、アルキ ルアミノ部分は炭素数1〜6)またはジアルキルアミノ(ここで、各アルキル基は 炭素数1〜6); R6は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数3〜8のシクロアルキルまた は炭素数7〜12のアリールアルキル; R7は、炭素数1〜6のアルキル、炭素数3〜8のシクロアルキルまたは炭素 数7〜12のアリールアルキル] で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することからなる。 上記化合物に関し、R6が炭素数1〜6のアルキルであること;R6が炭素数1 〜6のアルキルであり、R1、R2、R3、R4およびR5が、各々独立して、水素、 ハロゲンまたは炭素数1〜6のアルキルであることが好ましい。R6が水素、メ チル、エチル、イソプロピル、イソブチルまたはベンジルであることがより好ま しい。最も好ましくは、R6はメチルである。 R1、R2、R3、R4およびR5は、好ましくは、各々独立して、水素、ハロゲ ンまたは炭素数1〜6のアルキルである。より好ましくは、各々は、独立して、 水素、フッ素、塩素、メチル、メトキシ、ジメチルアミン、ニトロまたはトリフ ルオロメチルである。好ましくは、R1、R2、R3、R4およびR5のうち3つは 、水素であり、他の2つは、各々独立して、水素、フッ素、塩素、メチル、メト キシ、ジメチルアミン、ニトロまたはトリフルオロメチルである。R7は、好ま しくは、炭素数1〜6のアルキルまたは炭素数7〜12のアリールアルキルであ り、より好ましくは、メチルまたはベンジルである。 本発明を説明する際に用いられるように、「アルキル」、「アルケニル」および 「アルキニル」という用語は、直鎖および有枝部分の両方を包含し、その例とし ては、メチル、エチル、イソプロピル、n-プロピル、n-ブチル、s-ブチル、 s-ブチル、t-ブチル、n−ペンチル、n-ヘキシル、エテニルおよびエチニルな どが挙げられる。これは、アルコキシ、チオアルキル、アルキルスルフィニル、 アルキルスルホニル、フルオロアルコキシなどの置換基のアルキル部分を包含す る。「ハロ」という用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を包含する。フル オロアルコキシは、-OCF3、-OCH2F、-OCHF2、-OCH2CF3などのモ ノ−、ジ−、トリ−およびポリフッ素化アルコキシ部分を包含する。アリールア ルキルおよびアリールオキシ置換基のアリール部分は、ベンジル、フェニルおよ びナフチルなどの基を包含する。シクロアルキル基の例としては、シクロプロピ ル、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルなどが挙げられる。 本発明を説明する際に用いられるように、「本発明の化合物」という用語は、 上記方法に従って用いられる式を含むより広い記述だけでなく、上記新規化合物 に従って用いられる式を含むより狭い記述を包含する。 医薬上許容される塩は、有機酸および無機酸(例えば、酢酸、乳酸、クエン酸 、酒石酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、マロン酸、マンデル酸、リンゴ酸 、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硝酸、硫酸、メタンスルホン酸、トルエンスルホ ン酸および同様に公知の許容される酸;これらに限定されない)から誘導される ものである。 本発明の1-(アリール置換)-3,5-二置換テトラヒドロ-トリアジン-2[1H チオンは、スキーム1に示すように、適当に置換された芳香族チオ尿素をホルム アルデヒドおよびアミンと反応させること(マンニッヒ反応;ジェイ・マーシュ( J.Marsh)、アドバンスド・オーガニック・ケミストリー(Advanced Organic Che mistry),第3版,ワイリ-インターサイエンス(Wiley-Interscience),ニューヨー ク,800頁を参照)により、優先的に製造される。 スキーム1 [式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は、式1に関する上記と同意義 ] 適当に置換された芳香族チオ尿素の出発材料は、市販品を利用するか、当該分 野で公知であるか、あるいは公知化合物に対する文献の方法(ジェイ・マーシュ( J.Marsh)、アドバンスド・オーガニック・ケミストリー(Advanced Organic Che mistry),第3版,ワイリ-インターサイエンス(Wiley-Interscience),ニューヨー ク,1174頁を参照)に類似した方法により製造することができる。 本発明の代表的な化合物は、HDLコレステロールレベルを上昇させる本発明 の化合物の能力を測定するインビボでの標準的な薬理学的試験法で評価した。使 用した方法および得られた結果を以下に簡単に説明する。雄スプレーグ-ドーリ ー(Sprague-Dawley)ラット(体重200〜225g)を1カゴ当たり2匹ずつ収容 し、0.25%コール酸および1.0%コレステロールを補足したプリナ・ロデン ト・チャウ・スペシャル・ミックス(Purina Rodent Chow Special Mix)5001 -Sおよび水を8日間自由に与えた。各試験物質を、同じ餌を与えた6匹のラッ トからなる1群に投与した。なお、餌全体の0.005%〜0.1%となるように 、試験用の餌を混入した。餌の投与前および終了時に体重および餌の消費量を記 録した。試験物質の典型的な投与量は、5〜100mg/kg/日であった。 終了時に、麻酔したラットから血液を採取し、遠心分離により、血清を分離し た。シグマ・ダイアグノスティックス(Sigma Diagnostics)のコレステロール定 量用酵素キット(方法No.352、96ウェル・マイクロタイターブレートを用 いるように変更)を用いて、全血清コレステロールをアッセイした。水で再構成 した後、試薬は、pH6.5の緩衝液中に、300U/Lのコレステロールオキシ ダーゼ、100U/Lのコレステロールエステラーゼ、1000U/Lの西洋ワサ ビペルオキシダーゼ、0.3ミリモル/Lの4-アミノアンチピリンおよび30.O ミリモル/Lのp-ヒドロキシベンゼンスルホナートを含有する。反応では、コレ ステロールを酸化して過酸化水素を生成し、これを用いてキノンイミン色素を形 成した。形成した色素の濃度は、25℃で30分間インキュベートした後、分光 光度法により、490nmの吸光度で測定した。コレステロールの濃度は、各血 清試料につき、シグマ(Sigma)から市販されている標準品に対して求めた。 血清中のHDLコレステロール濃度は、キーフト(Kieft)らの方法[ジャーナル ・オブ・リピッド・リサーチ(J .Lipid Res.),32(1991),859-866]の変法による 高速タンパク液体クロマトグラフィー(FPLC)によるリポタンパククラスの分 離により測定される。この方法を用いて、0.05Mトリス(2-アミノ-2-ヒド ロキシメチル-1,3-プロパンジオール)および0.15M塩化ナトリウムのカラ ム緩衝液を流量0.5mL/分で流しながら、血清25mLをスーパロース(Super ose)12およびスーパロース6(Pharmacia)上に連続的に注入した。溶出試料を 、0.2mL/分でポンプ供給したベーリンガー-マンハイム(Boehringer-Mannhei m)のコレステロール試薬と、オンラインで混合した。合わせた溶出液を、温度4 5℃に維持した編成コイル(アプライド・バイオサイエンシズ(Applied Bioscien ces))に通して、オンラインで混合し、インキュベートした。490nmで吸光 度を測定することにより、この溶出液をモニターし、コレステロール濃度に比例 した連続的な吸光度シグナルを得た。各リポタンパククラスに対する相対的な濃 度は、全吸光度の百分率として計算した。血清中におけるHDLコレステロール 濃度は、FPLCで求めた全コレステロールの百分率に全血清コレステロール濃 度を掛けた値として計算した。 試験化合物は、投与量100mg/kgまたは括弧内(表I)に示すように、投 与した。処理の期間は8日間であった。この標準的な薬学的試験法で得られた結 果を下記表Iに示す。 この標準的な薬理学的試験法で得られた結果は、本発明の化合物がHDLコレ ステロールの濃度を上昇させ、それゆえ、アテローム性動脈硬化症、心血管疾患 またはリポタンパク異常を治療または阻害するのに、また、HDL/LDLコレ ステロール比、ならびに、異常脂血症(dyslipidemia)の非存在下における低いH DLコレステロールレベル、代謝性症候群、インスリン非依存糖尿病(NIDM M)、家族性複合高脂血症、家族性高トリグリセリド血症、および末梢血管疾患( PVD)における異常脂血症などの低濃度のHDLに関連した幾つかの代謝性症 状を改善するのに有用であることを示した。 本発明の化合物は、そのままで、または従来の医薬用担体と組み合わせて、経 口的または非経口的に投与すればよい。適用可能な固形担体としては、香味剤、 滑沢剤、可溶化剤、懸濁化剤、充填剤、流動化剤、圧縮助剤、結合剤または錠剤 崩壊剤としても作用しうる1種またはそれ以上の物質またはカプセル化材料を挙 げることができる。散剤の場合、担体は、細かく粉砕された固形物であり、やは り細かく粉砕された有効成分と混合されている。錠剤の場合、有効成分は、必要 な圧縮特性を有する担体と適当な割合で混合され、所望の形状および寸法に圧縮 成形される。散剤および錠剤は、好ましくは、99%までの有効成分を含有する 。適当な固形担体としては、例えば、リン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシ ウム、タルク、砂糖、乳糖、デキストリン、デンプン、ゼラチン、セルロース、 メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリ ドン、低融点ワックスおよびイオン交換樹脂が挙げられる。 液状担体は、液剤、懸濁剤、乳剤、シロップ剤およびエリキシル剤を製造する のに用いればよい。本発明の有効成分は、水、有機溶剤、両方の混合物または医 薬上許容される油脂などの医薬上許容される液状担体に溶解または懸濁すること ができる。液状担体は、可溶化剤、乳化剤、緩衝化剤、保存剤、甘味剤、香味剤 、懸濁化剤、増粘剤、着色剤、粘度調節剤、安定剤または浸透圧調節剤などの他 の適当な医薬用添加物を含有することができる。経口および非経口投与用の液状 担体の適当な例としては、水(特に上記のような添加物(例えば、セルロース誘導 体、好ましくはカルボキシメチルセルロースナトリウム溶液)を含有する)、アル コール(一価アルコールおよび多価アルコール(例えば、グリコール)を含む)およ びそれらの誘導体、ならびに油(例えば、分別ヤシ油および落花生油)が挙げられ る。非経口投与の場合、担体は、オレイン酸エチルおよびミリスチン酸イソプロ ピル などの油状エステルとすることもできる。滅菌液状担体は、非経口投与用の無菌 液状組成物に用いられる。 無菌の液剤または懸濁剤である液状医薬組成物は、例えば、筋肉内、腹腔内ま たは皮下への注射により利用することができる。無菌液剤は、静脈内投与するこ ともできる。経口投与は、液状または固形のいずれの組成物形態であってもよい 。 上記医薬組成物は、単位剤形(例えば、錠剤またはカプセル剤)であることが好 ましい。かかる剤形では、上記組成物は、適当量の有効成分を含有する単位投与 量に細分される。単位剤形は、包装された組成物(例えば、分包散剤、バイアル 、アンプル、充填済シリンジまたは液体含有薬袋)とすることができる。単位剤 形は、例えば、カプセル剤または錠剤それ自体とすることができるし、あるいは 、かかる組成物を適当数の包装形態とすることもできる。 これら単位剤形の組成物中に存在する活性化合物は、患者の特定の必要性に従 って、一日または多数日の投与用として、約1g〜約15gまたはそれ以上の量 で存在すればよい。活性化合物の一日量は、投与の経路、患者の体格、年齢およ び性別、疾患状態の重篤度、ならびに、血液分析により追跡する治療への応答、 および患者の回復速度に依存して変化する。約1gの最小一日量から治療計画を 開始することにより、HDLの血液レベルおよび患者の症候軽減分析を用いて、 より多い投与量を必要とするかどうかを決定すればよい。上記データに基いて、 ヒトおよび獣医学用の計画的な一日量は、約10〜約200mg/kg/日である 。しかし、一般に、400mg〜約2000mgの範囲内の一日量(一日に2回 〜4回の分割量で投与するのが都合よい)で満足な結果が得られることが示され る。 下記実施例は、本発明の代表的な化合物の製造を例示するものである。 実施例1〜26の一般的な製造方法 方法A.EtOH(20mL)中における適当に置換されたチオ尿素(29.4ミ リモル)の混合物に、40%メチルアミン水溶液(32.3ミリモル、1.1モル当 量)および37%ホルムアルデヒド水溶液(64.7ミリモル、2.2モル当量)を 加える。この溶液を、TLC(10%MeOH/CH2Cl2または2:1のヘキサ ン/EtOAc)で完結するまで、窒素下で還流する。この反応混合物を室温に 冷却し、沈殿した生成物を濾過し、50%エタノール水溶液で洗浄し、必要なら 、再結晶する(再結晶溶媒を括弧内に示す)。 方法B.溶媒を真空下で除去し、残渣を再結晶すること(再結晶溶媒は括弧内 に示す)以外は、方法Aと同様。 方法C.反応を水中で実施すること以外は、方法Aと同様。 方法D.溶媒を真空下で除去し、残渣を、ヘキサン中における20%酢酸エチ ルで溶離するシリカゲル上でのクロマトグラフィーに付すこと以外は、方法Aと 同様。 方法E.反応をジオキサン中で実施すること以外は、方法Aと同様。溶媒は真 空中で除去し、残渣を水で洗浄し、再結晶する。 方法F.反応をジオキサン中で実施すること以外は、方法Aと同様。溶媒を真 空下で除去し、残渣を、ジクロロメタンで溶離するシリカゲル上でのクロマトグ ラフィーに付す。 方法G.反応をジオキサン中で実施すること以外は、方法Aと同様。反応混合 物を水中に注ぎ込み、ジクロロメタンで抽出する。抽出物を真空中でエバポレー トし、残渣を、ヘキサン中における30%酢酸エチルで溶離するシリカゲル上に おけるクロマトグラフィーに付す。 方法H.所望の生成物を、ジクロロメタン抽出物の濃縮により、直接結晶化さ せること以外は、方法Gと同様。 実施例1 1-(4-フルオロ-フェニル)-5-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Aに従い、収率74%で製造した。白色の固形物。融点173〜17 5℃(EtOH)。 元素分析の結果(C1012FN3Sとして): 計算値:C,53.31;H,5.37;N,18.65。 実測値:C,53.30;H,5.36;N,18.80。 実施例25-メチル-1-フェニル-テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Aに従い、収率65%で製造した。白色の固形物。融点175〜17 6℃(EtOH)。 元素分析の結果(C10133Sとして): 計算値:C,57.94;H,6.32;N,20.27。 実測値:C,57.72;H,6.27;N,20.30。 実施例3 1-(2,6-ジクロロ-フェニル)-3-イソブチル-5-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Bに従い、収率73%で製造した。白色の固形物。融点133〜13 5℃(ヘプタン)。 元素分析の結果(C1419Cl23Sとして): 計算値:C,50.60;H,5.76;N,12.64。 実測値:C,50.43;H,5.68;N,12.80。 実施例4 1-(5-クロロ-2-メチル-フェニル)-5-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Aに従い、収率76%で製造した。白色の固形物。融点171〜17 3℃(EtOH)。 元素分析の結果(C1114ClN3Sとして): 計算値:C,51.66;H,5.52;N,16.43。 実測値:C,51.47;H,5.51;N,16.24。 実施例5 1-(2,4-ジクロロ-フェニル)-5-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Aに従い、収率66%で製造した。白色の固形物。融点171〜17 3℃(EtOH)。 元素分析の結果(C1011ClN3Sとして): 計算値:C,43.49;H,4.01;N,15.21。 実測値:C,43.27;H,3.87;N,15.10。 実施例6 1-(5-クロロ-2-メチル-フェニル)-3-イソブチル-5-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Bに従い、収率57%で製造した。白色の固形物。融点110〜11 2℃(イソプロピルエーテル)。 元素分析の結果(C1522ClN3Sとして): 計算値:C,57.77;H,7.11;N,13.47。 実測値:C,57.55;H,7.13;N,13.37。 実施例7 1-(4-メトキシ-フェニル)-5-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Aに従い、収率65%で製造した。白色の固形物。融点194℃(M eOH)。 元素分析の結果(C11153OSとして): 計算値:C,55.67;H,6.37;N,17.71。 実測値:C,56.04;H,6.35;N,17.84。 質量スペクトル(PBEI,m/z):237[M]+ 実施例8 1-(4-クロロ-フェニル)-5-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Aに従い、収率83%で製造した。白色の固形物。融点178〜17 9℃(EtOH)。 元素分析の結果(C1012ClN3Sとして): 計算値:C,49.68;H,5.00;N,17.38。 実測値:C,49.75;H,5.23;N,17.20。 質量スペクトル(PBEI,m/z):241[M]+ 実施例9 1-(4-ニトロ-フェニル)-5-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Aに従い、収率94%で製造した。黄色の粉末。融点170〜172 ℃(EtOH)。 元素分析の結果(C101242Sとして): 計算値:C,47.61;H,4.79;N,22.21。 実測値:C,47.43;H,4.75;N,22.25。 質量スペクトル(EI,m/z):252[M]+ 実施例10 1-(4-ジメチルアミノ-フェニル)-5-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Cに従い、収率52%で製造した。暗緑色の固形物。融点173〜1 75℃(EtOH-H2O)。 元素分析の結果(C12184Sとして): 計算値:C,57.57;H,7.25;N,22.38。 実測値:C,57.30;H,7.15;N,22.06。 質量スペクトル(EI,m/z):250[M]+ 実施例11 5-メチル-1-(4-トリフルオロメチル-フェニル)- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Aに従い、収率64%で製造した。白色の固形物。融点163〜16 5℃(EtOH)。 元素分析の結果(C111233Sとして): 計算値:C,48.03;H,4.39;N,15.26。 実測値:C,48.03;H,4.17;N,15.47。 質量スペクトル(EI,m/z):275[M]+ 実施例125-メチル-1-(4-メチル-フェニル)- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Aに従い、収率86%で製造した。白色の固形物。融点176〜17 8℃(EtOH)。 元素分析の結果(C11153Sとして): 計算値:C,59.70;H,6.83;N,18.99。 実測値:C,59.86;H,6.92;N,19.38。 質量スペクトル(EI,m/z):221[M]+ 実施例13 1,5-ジメチル-3-フェニル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Bに従い、収率14%で製造した。白色の固形物。融点85〜87℃ (イソプロピルエーテル)。 元素分析の結果(C11153Sとして): 計算値:C,59.70;H,6.83;N,18.89。 実測値:C,59.92:H,6.93;N,18.75。 質量スペクトル(PBEI,m/z):221[M]+ 実施例14 1-(5-クロロ-2-メチル-フェニル)-3-エチル-5-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Aに従い、収率72%で製造した。白色の固形物。融点129〜13 1℃(EtOH)。 元素分析の結果(C1318ClN3Sとして): 計算値:C,55.01;H,6.39;N,14.80。 実測値:C,55.12;H,6.40;N,14.89。 質量スペクトル(PBEI,m/z):283/285[M]+ 実施例15 1-(5-クロロ-2-メチル-フェニル)-3,5-ジメチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Aに従い、収率85%で製造した。白色の固形物。融点157〜15 9℃(EtOH)。 元素分析の結果(C1216ClN3Sとして): 計算値:C,53.42;H,5.98;N,15.58。 実測値:C,53.41:H,5.89;N,15.50。 質量スペクトル(PBEI,m/z):269/271[M]+ 実施例16 1-(5-クロロ-2-メチル-フェニル)-3-イソプロピル-5-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Dに従い、収率42%で製造した。白色の固形物。融点113〜11 5℃(石油エーテル-EtOAc)。 元素分析の結果(C1420ClN3Sとして): 計算値:C,56.46;H,6.77;N,14.11。 実測値:C,56.62;H,6.76;N,14.04。 質量スペクトル(EI,m/z):297/299[M]+ 実施例17 1-(4-クロロ-2-メチル-フェニル)-3,5-ジメチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Eに従い、収率77%で製造した。白色の固形物。融点103〜10 5℃(イソプロピルエーテル-EtOAc)。 元素分析の結果(C1216CIN3Sとして): 計算値:C,53.42;H,5.98;N,15.58。 実測値:C,53.41;H,5.87;N,15.48。 質量スペクトル(EI,m/z):269/271[M]+ 実施例18 1-(4-クロロ-2-メチル-フェニル)-3-イソプロピル-5-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Dに従い、収率26%で製造した。白色の固形物。融点105〜10 7℃(石油エーテル-EtOAc)。 元素分析の結果(C1420ClN3Sとして): 計算値:C,56.46;H,6.77;N,14.11。 実測値:C,56.50;H,6.84;N,14.15。 質量スペクトル(EI,m/z):297/299[M]+ 実施例19 1-(4-クロロ-2-メチル-フェニル)-3-エチル-5-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)−チオン 上記方法Dに従い、収率31%で製造した。白色の固形物。融点90〜92℃ (石油エーテル-EtOAc)。 元素分析の結果(C1318ClN3Sとして): 計算値:C,55.01;H,6.39;N,14.81。 実測値:C,55.16;H,6.35;N,14.94。 質量スペクトル(EI,m/z):283/285[M]+ 実施例20 1-(4-クロロ-2-メチル-フェニル)-3-イソブチル-5-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Dに従い、収率46%で製造した。白色の固形物。融点82〜84℃ (石油エーテル-EtOAc)。 元素分析の結果(C1522ClN3Sとして): 計算値:C,57.77;H,7.11;N,13.47。 実測値:C,57.92;H,7.15;N,13.48。 質量スペクトル(EI,m/z):311/313[M]+ 実施例21 1-(5-クロロ-2-メチル-フェニル)-5-エチル-3-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Bに従い、収率64%で製造した。白色の固形物。融点93〜95℃ (イソプロピルエーテル-EtOAc)。 元素分析の結果(C1318ClN3Sとして): 計算値:C,55.01;H,6.39;N,14.81。 実測値:C,54.72;H,6.33;N,14.69。 質量スペクトル(EI,m/z):283/285[M]+ 実施例22 1-(5-クロロ-2-メチル-フェニル)-5-イソプロピル-3-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Bに従い、収率59%で製造した。白色の固形物。融点83〜85℃ (イソプロピルエーテル)。 元素分析の結果(C1420ClN3Sとして): 訃算値:C,56.46;H,6.77;N,14.11。 実測値:C,56.27;H,6.69;N,14.07。 質量スペクトル(PBEI,m/z):297/299[M]+ 実施例23 1-(2,6-ジメチル-フェニル)-3,5-ジメチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Bに従い、収率64%で製造した。白色の固形物。融点121〜12 3℃(イソプロピルエーテル)。 元素分析の結果(C13193Sとして): 計算値:C,62.61;H,7.68;N,16.85。 実測値:C,62.30;H,7.76;N,16.90。 実施例24 5-tert-ブチル-1-(5-クロロ-2-メチル-フェニル)-3-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Fに従い、収率53%で製造した。白色の固形物。融点130〜13 2℃(ジクロロメタン)。 元素分析の結果(C1522ClN3Sとして): 計算値:C,57.77;H,7.11;N,13.47。 実測値:C,57.84;H,7.23;N,13.54。 質量スペクトル(EI,m/z):311/313[M]+ 実施例25 5-ベンジル-1-(5-クロロ-2-メチル-フェニル)-3-メチル- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Gに従い、収率52%で製造した。白色の固形物。融点148〜14 9℃(ヘキサン-EtOAc)。 元素分析の結果(C911ClN2Sとして): 計算値:C,62.50;H,5.83;N,12.15。 実測値:C,62.27;H,5.80;N,11.98。 質量スペクトル(EI,m/z):345[M]+ 実施例26 1,5-ジベンジル-3-(5-クロロ-2-メチル-フェニル)- テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 上記方法Hに従って製造した。白色の固形物。融点202〜203℃(ジクロ ロメタン)。 元素分析の結果(C1820ClN3Sとして): 計算値:C,68.31;H,5.73;N,9.96。 実測値:C,68.10;H,5.60;N,9.68。 質量スペクトル(EI,m/z):421[M]+
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG ,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT ,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA, CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,F I,GB,GE,GH,HU,ID,IL,IS,JP ,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR, LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR, TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZW (72)発明者 ストライク,ドナルド・ピーター アメリカ合衆国19087ペンシルベニア州セ ント・デイビッズ、アイベン・アベニュー 445番 (72)発明者 ファイリ,アメデオ・アートゥロ アメリカ合衆国08550ニュージャージー州 プリンストン・ジャンクション、ランディ ング・レイン14番 (72)発明者 ステファン,ロバート・ジョン アメリカ合衆国19047ペンシルベニア州ラ ングホーン、ウィートシーフ・レイン263 番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記構造を有する式1: [式中、R1、R2、R3、R4およびR5は、各々独立して、水素、ハロゲン、炭 素数1〜6のアルキル、炭素数3〜8のシクロアルキル、炭素数2〜7のアルケ ニル、炭素数2〜7のアルキニル、炭素数7〜10のフェニルアルキル、炭素数 1〜6のアルコキシ、炭素数7〜12のアリールオキシ、炭素数1〜6のフルオ ロアルコキシ、トリフルオロメチル、炭素数1〜3のアルキルチオ、炭素数1〜 3のアルキルスルホニル、-SCH3、ニトロ、アルキルアミノ(ここで、アルキ ルアミノ部分は炭素数1〜6)またはジアルキルアミノ(ここで、各アルキル基は 炭素数1〜6); R6は、水素; R7は、炭素数1〜6のアルキル、炭素数3〜8のシクロアルキルまたは炭素 数7〜12のアリールアルキル] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。 2.R1、R2、R3、R4およびR5が、各々独立して、水素、ハロゲンまたは 炭素数1〜6のアルキルである請求項1記載の化合物。 3.1-(4-フルオロ-フェニル)-5-メチル-テトラヒドロ-1,3,5-トリアジ ン-2(1H)-チオン、 5-メチル-1-フェニル-テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン 、 1-(5-クロロ-2-メチル-フェニル)-5-メチルーテトラヒドロ-1,3,5-ト リアジン-2(1H)-チオン、 1-(2,4-ジクロロ-フェニル)-5-メチル-テトラヒドロ-1,3,5-トリアジ ン-2(1H)-チオン、 1-(4-メトキシ-フェニル)-5-メチル-テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン- 2(1H)-チオン、 1-(4-クロロ-フェニル)-5-メチル-テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2( 1H)-チオン、 1-(4-ニトロ-フェニル)-5-メチル-テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2( 1H)-チオン、 1-(4-ジメチルアミノ-フェニル)-5-メチル-テトラヒドロ-1,3,5-トリア ジン-2(1H)-チオン、 5-メチル-1-(4-トリフルオロメチル-フェニル)-テトラヒドロ-1,3,5-ト リアジン-2(1H)-チオン、 5-メチル-1-(4-メチル-フェニル)-テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2( 1H)-チオン、および、 その医薬上許容される塩、から選択される請求項1記載の化合物。 4.それを必要とする哺乳動物のアテローム性動脈硬化症、心血管疾患または リポタンパク異常を治療または阻害する方法であって、該哺乳動物に、下記構造 を有する式1: [式中、R1、R2、R3、R4およびR5は、各々独立して、請求項1と同意義; R6は、水素、炭素数1〜6のアルキル、炭素数3〜8のシクロアルキルまた は炭素数7〜12のアリールアルキル; R7は、請求項1と同意義] で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することからなる方法。 5.それを必要とする哺乳動物のHDLコレステロールレベルを上昇させる方 法であって、該哺乳動物に、下記構造を有する式1: [式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は、請求項4と同意義] で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することからなる方法。 6.それを必要とする哺乳動物における低レベルのHDLコレステロールに関 連した症状を治療する方法であって、該哺乳動物に、下記構造を有する式1: [式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は、請求項4と同意義] で示される化合物またはその医薬上許容される塩を投与することからなる方法。 7.症状が代謝性症候群、インスリン非依存糖尿病、家族性複合高脂血症また は家族性高トリグリセリド血症である請求項6記載の方法。 8.R6が炭素数1〜6のアルキルである請求項4〜7のいずれか1項記載の 方法。 9.R1、R2、R3、R4およびR5が、各々独立して、水素、ハロゲンまたは炭 素数1〜6のアルキルである請求項4〜7のいずれか1項記載の方法。 10.R6がメチルである請求項4〜7のいずれか1項に記載の方法。 11.投与される化合物が、1-(4-クロロ-2-メチル-フェニル)-3-イソプ ロピル-5−メチル-テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン、1-( 4-クロロ-2-メチル-フェニル)-3-エチル-5-メチル-テトラヒドロ-1,3,5- トリアジン-2(1H)-チオン、1-(4-クロロ-2-メチル-フェニル)-3-イソブ チル-5-メチル-テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン、1-(5- クロロ-2-メチル-フェニル)-5-エチル-3-メチル-テトラヒドロ-1,3,5- トリアジン-2(1H)-チオン、1-(5-クロロ-2-メチル-フェニル)-5-イソプ ロピル-3-メチル-テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン、1-( 2,6-ジメチル-フェニル)-3,5-ジメチル-テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン -2(1H)-チオン、5-tert-ブチル-1-(5-クロロ-2-メチル-フェニル)-3-メ チル-テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオン、5-ベンジル-1-( 5-クロロ-2-メチル-フェニル)-3-メチル-テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン -2(1H)-チオンおよび1,5-ジベンジル-3-(5-クロロ-2-メチルーフェニル )-テトラヒドロ-1,3,5-トリアジン-2(1H)-チオンからなる群から選択され るか、またはその医薬上許容される塩である請求項4〜7のいずれか1項に記載 の方法。 12.下記構造を有する式1: [式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は、請求項4と同意義] で示される化合物またはその医薬上許容される塩からなる医薬用組成物。 13.医薬品としての使用するための、下記構造を有する式1:[式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は、請求項1と同意義] で示される化合物またはその医薬上許容される塩。 14.アテローム性動脈硬化症、心血管疾患、リボタンパク異常、低いHDL コレステロールレベル、または低レベルのHDLコレステロールに関連した症状 を治療するための医薬品の製造における、下記構造を有する式1: [式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は、請求項4と同意義] で示される化合物またはその医薬上許容される塩の使用。 15.下記構造を有する式1: [式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は、請求項4と同意義] で示される化合物を製造する方法であって、 式II: [式中、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、請求項4と同意義] で示される芳香族チオ尿素を、ホルムアルデヒドおよび式III: R7NH2 III [式中、R7は、請求項4と同意義] で示されるアミンと反応させることからなる方法。
JP52266598A 1996-11-14 1997-11-10 抗アテローム性動脈硬化症薬としての置換テトラヒドロ―1,3,5―トリアジン―2[1h]―チオン Pending JP2001503769A (ja)

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