JP2001502596A - 家庭用浄水器に使用される浄水カートリッジとそのようなカートリッジを備える家庭用浄水器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 入れ物（２１Ａ）の開放上端部と、および入れ物（２１Ａ）の底部の出口（２４Ａ）とを覆う着脱自在の水不浸透性膜（３５Ａ、３６Ａ）が取り付けられる、浄水剤（２６Ａ）を内蔵するカップ状入れ物（２１Ａ）から構成される、家庭用水こしつぼ用の交換浄水カートリッジ。入れ物（２１Ａ）の外部は、その縁部近くの首部（３８）に形成される螺旋溝(３７)、および首部（３８）の下端部に形成される周辺フランジ（１９Ａ）を有する。膜（３５Ａと３６Ａ）は、入れ物（２１Ａ）に内蔵される浄水剤内に水分を保有するために保管する場合に取り付けられる。カートリッジが設置されるとき、膜（３５Ａと３６Ａ）は取り外され、カートリッジは、ホッパーのベースにおける対応する開口部にねじ込まれ、周辺フランジ（１９Ａ）がホッパーの構造部材と共に耐水シールを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】 家庭用浄水器に使用される浄水カートリッジとそのようなカートリッジを備える 家庭用浄水器 本発明は、水こしつぼのような家庭用浄水器に使用される浄水カートリッジ、 入れ物内でそのような浄水カートリッジを担持する器具、および家庭用浄水器、 特にそのような浄水カートリッジを取り付けた水こしつぼに関する。 水こしつぼは、水こしつぼにより形成される深い容器の縁部で支承される着脱 自在のホッパーから成るのが普通である。ホッパーは浄水カートリッジを担持す るようになっており、その浄水カートリッジは、浄水剤を内蔵する内部空洞部を 水が出入りできるように形成される入口と出口のスロットを有するモジュール化 された容器から成るのが普通である。 使用に際してカートリッジは、入口スロットがホッパーの内部により形成され るチャンバー中に開放し、かつ出口スロットがホッパーの下の容器中に開放する ように、ホッパー内に位置決めされる。このために、未浄化水は、ホッパー内に 注がれると、カートリッジを通過して浄化され、ついでカートリッジから容器中 に流出する。カートリッジと浄水剤の容量は、カートリッジ内の水の滞留時間が 、適切な浄化を実施するのに十分なものであるようになっている。 そのようなカートリッジに使用される浄水剤は、粒状濾過剤から通常成り、ま た活性炭のような吸着剤の粒状物を含むこともある。浄水剤の処理中に水分が導 入される。この水分は、水の濾過と浄化の性能発揮に役立つ。そのために、カー トリッジの保管中に浄水剤を乾燥させないことが重要である。しかしながら既知 のカートリッジに関する問題は、保管中に入口と出口スロットによりカートリッ ジから水分が逃散し、それにより浄水剤の有効性が減少するということである。 この問題に対する既知の解決策は、販売用の浄水カートリッジを封止されたプラ スチックバッグにパック詰めすることである。しかしながら、これではカートリ ッジの全生産コストを増加させてしまう。 本発明の１つの態様によれば、水こしつぼのような家庭用浄水器に使用される 浄水カートリッジが提供され、そのカートリッジは請求項１に記載される。 浄水カートリッジの好ましい特徴は、請求項２乃至７に記載される。 本発明の他の態様によれば、家庭用浄水器、特に本発明の前記１つの態様に従 う浄水カートリッジを取り付けた水こしつぼが提供され、そこにおいてカートリ ッジの着脱自在のカバー手段が取り外されている。 浄水カートリッジの開口部を覆う、網状スクリーン、一般に金網の手段は、Ｂ ｒｉｔａ Ｗａｔｅｒ Ｆｉｌｔｅｒ Ｓｙｓｔｅｍｓ Ｌｉｍｉｔｅｄにより １９９７年８月６日に出願された国際出願第ＧＢ９７／０２１２０号の対象であ る。その金網は、金属または適切なプラスチック材料のフィラメントから製作で き、また５０マイクロメートル乃至３００マイクロメートル、好ましくは８０マ イクロメートル乃至２００マイクロメートルの範囲の間隔サイズを有することが できる。 本発明の浄水カートリッジの利点は、浄水剤が、高価でかさばった包装を必要 とすることなく、使用が必要とされるまで湿った状態で維持されることである。 本発明が実現される水こしつぼ用の２つの形態の浄水カートリッジとホッパー は、添付図面を参照して一例だけをあげて説明する。 図１は、浄水カートリッジを支承し、中に取り付けられるホッパーを有する水 こしつぼの横断面であり、ホッパーとカートリッジが、カートリッジを支承する ホッパーの部分から離れた高さで示され、その部分は、カートリッジの蓋を明示 するように切り取られ、かつ断面で示される。 図２は、図１の矢印Ａで見たときのカートリッジの蓋、およびホッパーを取り 囲む部分の図である。 図３は、図２の線ＩＩＩ−ＩＩＩについての断面である。 図４は、他の形態の浄水カートリッジを受容するようになっているホッパーの ベースにおける開口部を示す、図３と同様な図である。 図５は、保管状態における図４に示されるホッパー開口部中に取り付けられる 浄水カートリッジの部分的に断面の側面図である。 図１は、ホッパー１１を中に取り付けた水こしつぼ１０を示す。ホッパー１１ は、一般にカップ状であり、円筒形側壁１２、ベース１３、およびその縁部の回 りに形成される外方へ延びる周辺フランジ１４を有する。ホッパー１１は、周辺 フランジ１４を深い容器の縁部上に着座させることにより、水こしつぼ１０によ り形成される深い容器の内部で支承される。ホッパー１１のベース１３は、フラ ンジ１４から中央における開口部１５まで半径方向に内方へ傾斜する。開口部１ ５は、フランジ１４から離れたベース部分１３と一体でありかつベース部分から 延びるチューブ状部分１６により形成される。フランジ１４から離れているチュ ーブ状部分１６の端部は、半径方向に内方へ向けられるフランジ１７を形成する 。螺旋溝１８は、ベース部分１３と内方へ向けられるフランジ１７との間のチュ ーブ状部分１６の孔に形成される。 フランジ１７は、カップ状入れ物２１の縁部の回りに形成される半径方向外方 へ延びる周辺フランジ１９用の環状座を提供する。入れ物２１は、ベース２３ま で傾斜する側壁２２を有する。図３は、中に形成される開口部２４を有するベー ス２３を示し、また開口部２４は、金網のような網状スクリーン２５により覆わ れる。 入れ物２１は、浄水剤２６を内蔵する。入れ物２１の上端部は、開放され、入 れ物２１の入口として機能する。開口部２４は、入れ物２１の出口として機能す る。そのように設置されると、浄水剤２６を内蔵した入れ物２１は、浄水カート リッジとして機能するが、その開放した口部、すなわち入口は、スクリーン部材 ２７により覆われ、そのスクリーン部材は、チューブ状部分１６の孔にねじ込ま れ、かつフランジ１７により形成される環状座上の入れ物２１の周辺フランジ１ ９を捕捉する。 スクリーン部材２７は、倒立したカップの形態を有し、冠部分２８および垂れ 下がるスカート部分２９から成る。冠部分とスカート部分２８と２９のそれぞれ は、それらを通る一連のスロット３０を有する。スロット３０は金網３１により 被覆される。半径方向外方へ突き出る環状フランジ３２は、スカート部分２９と 一体で成形され、また図３に示されるようにスクリーン部材２７の縁部が周辺フ ランジ１９上に着座したときに、その環状フランジが、ホッパー１１のチューブ 状部分１６の上端部に形成される対応する環状肩部３３に着座するように、適切 な距離だけカップ状スクリーン部材２７の縁部から離間される。螺旋溝１８と係 合する雄ねじは、環状フランジ３２とカップ状スクリーン部材２７の縁部との間 のスカート部分２９の外面上に形成される。 環状肩部３３における環状フランジ３２の座、環状フランジ１７上の周辺フラ ンジ１９の座、および周辺フランジ１９上のカップ状スクリーン部材２７の縁部 の座により、入れ物２１により形成されるカートリッジの内部と、および一方で はカップ状スカート部分２９の内部との間、また他方ではホッパー１１の内部お よびホッパー１１の下の容器との間に、略耐水性のシールが確実に形成される。 つの状部３４は、スクリーン部材２７の構造部材から垂れ下がり、かつ入口を 形成する開放した口部を通して入れ物２１の内部に突き出る。 浄水剤２６の交換は、必要が生じた場合に、簡単に実施できる。スクリーン部 材２７はねじ戻されて、取り外される。ついで入れ物２１は、チューブ状部分１ ６の孔を通して吊り上げられる。交換カートリッジがその位置に挿入され、つい でスクリーン部材２７が所定位置にねじ戻される。 本発明により、保管目的のために、カップ状入れ物２１の上端部により形成さ れる口部、およびそのベース２３における開口部２４はそれぞれ、着脱自在のカ バー３５、３６により覆われ、そのカバーは、例えば薄板またはプラスチックか ら成る着脱自在の膜である。膜３５、３６は、カートリッジの保管中にカートリ ッジに内蔵される浄水剤２６内に水分が保有されるように、入れ物２１へ封止さ れる。好都合には、それぞれの着脱自在のカバー３５、３６は、カートリッジが 使用のために必要になるときに、その着脱を容易にするように、指で容易に掴む ことができる部分を有する。しかしながらスクリーン部材２７におけるつの状部 ３４の手段により、設置前に入れ物２１の口部からのカバー３５の取外しが不要 になる。と言うのは、図３に図示されるように、スクリーン部材２７をねじ込む 際に、つの状部３４が、スクリーン部材２７の環状座上の周辺フランジ１９を捕 捉する位置にまで膜３５を貫通するからである。便宜的に膜３６は、それが出口 開口部２４を覆う位置において図３の鎖線で示される。 任意の形態のカバーを使用できる。ただし、カバーがカートリッジの入れ物２ １の入口および/または出口の上に取り付けられるときに、カートリッジに内蔵 される浄水剤から水分が逃散するのをカバーが防止できる場合、およびカバー を必要に応じて使用のために選択的に開放できる場合である。例えばカバーは、 「クリップ留め」部材にできる。そのような「クリップ留め」部材は、使用後に カートリッジヘ再取り付けされるようにできるであろう。これは、浄水剤を再利 用する場合に、「クリップ留め」部材のそのような再取り付けにより、再利用ま でカートリッジ内に使用済浄水剤の保管が容易になるために、特に好都合である 。別の利点は、カートリッジが、それに再取り付けされた「クリップ留め」部材 と共に引き出されるときに、浄水剤のこぼれが防止されることである。 本発明を具体化するカートリッジを設置する手段は、図１乃至３を参照して上 述されたように、水こしつぼの着脱自在ホッパー中への取付けに限定されない。 水こしつぼにより形成される深い容器の内部が、内部を横断して延び、かつ部分 的に下方へ延びる壁により２つの隔室に分割される水こしつぼの１つの形態が提 案されており、また図１乃至３を参照して上述された器具の形態は、交換カート リッジが上方から設置されるので、そのような配置に適切であろう。 本発明が具体化されるカートリッジの他の形態は、ホッパーのベースに開口部 を形成するチューブ状部分に下方からネジ込むようになっている。図４は、その ような器具を図示し、また図５は、そこに取り付ける交換カートリッジを図示す る。図１乃至３を参照して上述され、かつ図１乃至３に図示される器具の対応す る部分と同様である、図４に示される器具の部分と図５に示されるカートリッジ の部分は、添字Ａを付けた同一の参照文字で示される。 入れ物２１Ａの周辺フランジ１９Ａは、カップ状入れ物２１Ａの縁部から離間 する側壁２２Ａ内の位置に形成される。螺旋溝３７は、首部３８を形成し、かつ 入れ物２１Ａの縁部と周辺フランジ１９Ａとの間に延びる側壁２２Ａの部分の外 面に形成される。ホッパー１１Ａのベース１３Ａに開口部１５Ａを形成するチュ ーブ状部分１６Ａの孔は、螺旋溝３７と相互係合するねじを形成する。 図５は、着脱自在の被覆膜３５Ａと３６Ａが取り付けられた入れ物２１Ａを示 す。交換カートリッジ２１Ａを設置するために、被覆膜３５Ａと３６Ａは、その 目的のために指でその部分を掴んで剥離され、ついで首部３８は、周辺フランジ １９Ａがチューブ状部分１６Ａの下端部と係合して耐水シールを形成するまで、 チューブ状部分１６Ａの孔にねじ込まれる。 倒立したカップ状スクリーン部材２７Ａは、入れ物２１Ａの上端部における開 放口により形成されるカートリッジの入口を通して延びる。このスクリーン部材 ２７Ａは、図１乃至３を参照して上述されたものと同様であるが、環状フランジ ３２の下に垂れ下がるスカート部分２９の部分を備えない。スクリーン部材２７ Ａの環状フランジ３２Ａは、対応する環状肩部３３Ａに着座して耐水シールを形 成する。 金網２５と３１の開口サイズは、使用に際して入れ物２１、２１Ａ内からの浄 水剤２６の粒子の流出が抑制されるように、水を通過させることができると同時 に浄水剤２６の粒子よりも小さい。通常、約５０マイクロメートル乃至３００マ イクロメートルの隙間径が選択され、好ましくは８０マイクロメートル乃至２０ ０マイクロメートルの範囲で選択される。 金網のような網状スクリーンにより覆われる開口の使用の代わりとして、狭い スロットを使用でき、そのスロットの幅は、スロットが、それを通して粒子の通 過を抑制するように粒子のサイズ未満である。 図面を参照して上述された実施例において、入れ物が、ホッパーのチューブ状 部分により形成される開口部にねじ込まれるが、カートリッジをホッパーへ接続 する任意の適切な手段を使用できることが分かる。例えばカートリッジは、ベー スホッパーの開口部内に押し込んで係合するか、またはスナップ嵌めして係合す ることができよう。 使用に際して、未浄化水は、ホッパー１１、１１Ａの隔室に注がれる。その水 は、スクリーン部材２７、２７Ａの金網で覆われたスロット３０、３０Ａを通過 し、ついで入れ物２１、２１Ａ内の浄水剤２６、２６Ａを通過する。水がホッパ ー隔室に注がれるときに、入れ物２１、２１Ａ内で水の乱れた逆流が生じる場合 、スクリーン部材２７、２７Ａとホッパー１１，１１Ａのベース１３、１３Ａと の間のシールにより、水は、金網３１、３１Ａを通してホッパー隔室中を上昇で きるだけであり、それにより浄水剤２６、２６Ａの粒子がその隔室に入るのが確 実に防止される。水は、浄水剤２６、２６Ａを通して一旦濾過されると、カート リッジの底部にある金網２５、２５Ａを通してカートリッジから流出する。金網 ２５、２５Ａの存在により、浄水剤２６、２６Ａの粒子がホッパー１１、１１Ａ の 下にある容器の内部の部分に入るのが防止され、かくして、その部分は濾過され た水を含む。 上述の入れ物２１、２１Ａおよび/またはホッパー１１、１１Ａは、成形によ り形成することができる。金網２５、２５Ａ、３１、３１Ａは、国際出願第ＰＣ Ｔ／ＧＢ９７／Ｏ２１２０号の教示に従って、その成形中に入れ物２１、２１Ａ またはスクリーン部材２７、２７Ａに組み込むことができる。 出口部材を取り付けたホッパー内、または水こしつぼにおける同様な器具内に 、本発明に従う着脱自在のカバーを有する浄水カートリッジを使用する利点は、 そのようなカートリッジは、着脱自在のカバーを備えるだけでよく、永久的な蓋 または入口部をさらに必要としないので、浄水カートリッジの交換コストが節減 されることである。

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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．入れ物に内蔵される浄水剤が入口と出口との間に入れられる入口と出口を 有する入れ物から構成される、水こしつぼのような家庭用浄水器に使用される浄 水カートリッジであって、着脱自在の被覆手段が、それにより入口が覆われるよ うに入れ物に取り付けられる浄水カートリッジにおいて、前記着脱自在の被覆手 段は水分に対して不浸透性であること、水分に対して同じく不浸透性である別の 着脱自在の被覆手段が、それにより出口が覆われるように設けられること、およ びその配置は、カートリッジが家庭用浄水器で使用するために必要になり着脱自 在の被覆手段と別の着脱自在の被覆手段が取り外されるときまで、着脱自在の被 覆手段と別の着脱自在の被覆手段により入れ物内で湿った状態で浄水剤が維持さ れるようになっていることを特徴とする浄水カートリッジ。 ２．着脱自在の被覆手段と別の着脱自在の被覆手段のそれぞれは着脱自在の膜 から構成される、請求項１に従う浄水カートリッジ。 ３．着脱自在の膜は薄板材料から形成される、請求項２に従う浄水カートリッ ジ。 ４．着脱自在の膜はプラスチックフィルムである、請求項２に従う浄水カート リッジ。 ５．着脱自在の被覆手段と別の着脱自在の被覆手段のそれぞれは、クリップ留 め部材から構成される、請求項１に従う浄水カートリッジ。 ６．入口および/または出口は、入れ物に形成される複数の開口から構成され 、それぞれの開口は、粒状の形態である浄水剤が開口を通過するのを抑制するよ うにサイズが決められる、請求項１乃至５のいずれかに従う浄水カートリッジ。 ７．入れ物は、カップ状であり、また入れ物には、カートリッジが使用される ときに入れ物が縁部から垂れ下がるように入れ物が家庭用浄水器内で支承される ようした手段が設けられ、カップ状入れ物の口部は、開放され、またカートリッ ジの使用を必要とするまで着脱自在の被覆手段により覆われる入口を形成する、 請求項１乃至６のいずれかに従う浄水カートリッジ。 ８．カートリッジの着脱自在の被覆手段と別の着脱自在の被覆手段が取り外さ れる、請求項１乃至７のいずれかに従う浄水カートリッジが取り付けられた家庭 用浄水器、特に水こしつぼ。