JP2001502221A - 脱着可能多直径血管閉塞コイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 血管閉塞螺旋状コイルであって、ワイヤーの遠位端にコイルを取り付けるための接続部材を持つ近位端を有し、および隣接する巻線より小さい直径を有する近位巻線を有し、これにより、コイルの近位端はコイル本体の内側に放射状に配置される。

Description

【発明の詳細な説明】 脱着可能多直径血管閉塞コイル 技術分野 本発明は、血管閉塞デバイスの分野に関する。より詳細には、本発明は、螺旋 状血管閉塞コイルに関し、その一端は脱着可能にワイヤーに接続されるよう適合 されており、その端における螺旋の巻線は、隣接する巻線よりも小さな直径を有 する。 背景 血管閉塞デバイスは、血管をブロックしまたは動脈瘤などの血管空腔を埋める ために、典型的にはカテーテルによって血管の内部に置かれる外科用器具である 。血管閉塞デバイスの１つのタイプは、螺旋状ワイヤーコイルの形体である。米 国特許第4,994,069号を参照のこと。コイルはいくつかの方法で所望の部位に配 置され得る。１つの方法は、遠位端がその部位に位置したカテーテルの管腔に、 コイルを詰め込む工程を含む。次いでコイルはカテーテルの管腔を通って、押し 器(pusher)を使って進まされカテーテルの遠位端から出される。別の方法は、ワ イヤーの遠位端にコイルを脱着可能に接続する工程、カテーテルを使用してその 部位までアッセンブリーを進める工程、およびその部位でコイルをワイヤーから 外す工程を含む。米国特許第5,234,437号;5,250,071号;5,261,916号;5,304,195 号;5,312,415号;および5,350,397号は脱着可能にワイヤーに接続されるコイルに ついて述べている。 脱着可能コイルはそれらの近位端に部材を保有し、その近位端は脱着可能に係 合するか、またはワイヤーの遠位端で部材と連結する。このようなコイルについ て経験する問題は、コイルに保有される部材がコイルの螺旋径に対して接線方向 に向いている、ということである。そのようであるから、コイルが外されるとき 、部材は螺旋径から接線方向に外側に延び、血管壁に関与し得る。（図面の図１ を参照）このような関与は血管壁を損傷し、またはせん孔さえし得る。 本発明の主要な目的は、ワイヤーに付帯する部材が、コイルの直径に対して接 線方向を向かない脱着可能螺旋状血管閉塞コイルを提供することである。従って 本発明のコイルは、血管壁を損傷させることがおそらくより少ない。 本発明の開示 本発明のひとつの局面は、遠位端を持つワイヤーと共に使用するための螺旋状 血管閉塞コイルである。前記コイルは：(a)ワイヤーの遠位端に脱着可能に接続 するよう適合された近位端;(b)遠位端；(c)第一直径((a)および(b)の中間);およ び(d)該近位端における、第一直径より小さい第二直径であって、それによって 該近位端が該第一直径の半径方向に内側に位置する、直径、を有する。 本発明の別の目的は血管または血管内の空腔を閉塞する用途のためのアッセン ブリーであり、該アッセンブリーは：第一接続部材を保有する遠位端を有するワ イヤー:および螺旋状血管閉塞コイルを含み、該コイルは：(i)第一接続部材に脱 着可能に接続される第二接続部材を保有する近位端；(ii)遠位端；(iii)第一直 径((i)および(ii)の中間)；および(iv)該近位端における、該第一直径より小さ い第二直径であって、それによって該第一接続部材が、該第一直径の半径方向に 内側に位置する、直径、を含む。 図面の簡単な説明 図面において各図面は一定の率で縮尺したものではない。： 図１は従来技術のコイルの立面図である 図２は本発明のひとつの実施態様の端部の立面図である。 図３は図２のコイルの部分側面立面図である。 発明の実施の方法 図２および３は、本発明コイルの、一般的に10で示される１つの実施態様を描 写する。実施態様10は、その緩んだ螺旋状の構成を示す。上記の背景部分で述べ た技術に記載のように、螺旋状血管閉塞コイルは、典型的には形状記憶を有する 材料で作られており、そしてカテーテルを通って閉塞されるべき部位へ装填かつ 進行させるため、伸びる方に、本質的には直線形に変形され得る。いったんコイ ルが、カテーテルから展開されれば、コイルは図３に示すように緩んだ螺旋状の 構成となる。 コイル10は巻線11の重複から成り、遠位端12と近位端13を有する。コイル10の 巻線は典型的には金属（例えば白金、金、ロジウム、レニウム、パラジウム、タ ングステンなどまたはそれら金属の合金）で作られる。これらの金属は、かなり 放射線不透明性(radiopacity)があり、それらの合金は所望の程度の堅さと可撓 性があるよう仕立て得る。巻線は他の適切な生体適合性の(biocompatible)材料 （例えばポリマーまたは金属およびポリマーの複合体）で作られ得る。 コイル10の巻線の断面は円形状であるが、他の断面形状（例えば楕円形、台形 、菱形、矩形、および四角形）を有する巻線を使い得る。円形断面の巻線は典型 的には約0.01から約0.50mmの直径を有する。それに対応して、巻線によって作ら れる螺旋の直径Ｄ（図３）は通常約0.2mmから約30mmの範囲にある。神経血管用 途(neurovascular use)には、螺旋の径は典型的には2.0mmから20mmの範囲にある 。巻線のピッチは図３に示すように均一になり得、またはコイルの一部または全 長にわたって変化し得る。コイルの軸長は通常0.5から100cmの範囲にあり、より 通常には、２から40cmの範囲にある。コイルは通常１センチあたり10から75巻あ り、より通常には、１センチあたり10から40巻ある。上述の大きさは決定的なも のではなく、人の体内での血管部位を閉塞するのに適切な大きさを意図している ことが理解される。 図３に示すように、コイルの本体14の巻線は直径Ｄの螺旋を形成し、一方、最 も近位端および最も遠位端の巻き線は、Ｄよりも小さい直径ｄを有する。その結 果、コイルの近位端および遠位端12、13はそれぞれ、本体14（図２）の螺旋の半 径方向に内側に配置され、その螺旋（図１）に対し接線方向に配置されるわけで はない。このような端部の配置が、端部が血管壁を損傷させにくくする。図２お よび３に見られるようにコイルの近位端13はスロットのある部材15を有し、その スロットのある部材は、伸長されるワイヤーの遠位端の接合部材（図示されてい ない）に、脱着可能に接続するように適合している。別の機械的接続部材は、米 国特許第5,234,437号;5,250,071号;5,261,916号;5,304,195号;5,312,415号およ び5,350,397号に見ることができ、これらの開示は敬意を付して参考文献として 本明細書に取り入れられる。 図示していないが、前記コイルは塞栓形成を容易にするため、それに付着され た繊維を有し得る。米国特許第5,304,194号;5,476,472号および5,382,259号を参 照の如く、これら関連する開示は、本明細書に参考文献として取り入れられる。 本発明を実施するための上記態様の他の変形であって、医療機器技術および関連 技術の当業者によって明白または等価のものとみなされるものは、次の請求の範 囲内であることを意図される。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．遠位端を有するワイヤーと共に使用するための柔らかい可撓性の螺旋状の血 管閉塞コイルであって、以下： (a)該ワイヤーの遠位端に脱着可能に接続するよう適合された近位端; (b)遠位端を有するコイルであり; (c)該螺旋状の血管閉塞コイルは、該遠位端および該近位端にすぐ隣接する第 一直径を有する巻線の重複を含み；および (d)該螺旋状の血管閉塞コイルは、該近位端において、該第一直径よりも小さ い第二直径にさらに巻き込まれ、それによって該近位端は、該すぐ隣接する第 一直径の半径方向に内側に配置され、該コイルが血管または空腔の中に配置さ れたとき、該コイルが該血管または該空腔を塞ぐよう作用する、コイル。 ２．請求項１に記載のコイルであって、前記近位端が前記ワイヤーの前記遠位端 と脱着可能に連結する接続部材を有するコイル。 ３．血管または血管内の空腔を塞ぐのに使用するためのアッセンブリーであって 、以下： (a)第一接続部材を持つ遠位端を有する細長いワイヤー；および (b)柔らかい可撓性の螺旋状の血管閉塞コイルであって、以下： (i) 該第一接続部材に脱着可能に接続される第二接続部材を持つ近位端； (ii) 遠位端を有し； (iii)該螺旋状の血管閉塞コイルは、該近位端および該遠位端にすぐ隣接す る第一直径を有する巻線の重複を含み；および (iv) 該螺旋状の血管閉塞コイルは、該近位端において、該第一直径より小 さい第二直径にさらに巻き込まれ、それによって該第一接続部材が該す ぐ隣接する第一直径の半径方向に内側に配置され、該コイルが該血管ま たは該空腔の中に配置されたとき、該コイルが該血管内で該血管または 該空腔を塞ぐよう作用する、コイル、 を含む、アッセンブリ。