JP2001500829A - 交換容易なロールカバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 その一方の面から外側に突出する複数の表面突子（２８）を有する織物用プルロールカバー（２０）が開示されている。表面突子は均一に賦形されてプルロールカバー上に配置され、表面突子は織物ウェブに対する有効接触面を集合的に画成する。プルロールカバーの反対面からは複数のフック突子（５５）が突出している。フック突子は、ループ構造材（４５）が接着された円筒状プルロールにプルロールカバーを剥離可能に付着するようにされている。また、織物用プルロールを作製する方法ならびにプルロールの外側円筒状表面にループ材が配置された状態でフックアンドループ式の対向固定装置を利用して織物用プルロールの外側織物係合面を変更する方法が開示されている。また、移動織物ウェブと係合する所望の摩擦特性を備えた外装面（２５１）を有する織物用プルロールカバーも開示されている。プルロールカバーの反対側の面で、その間に配置された再接着可能な感圧接着剤によって、プルロールカバーは、織物用プルロールの円筒外周面に取り付けられる。織物用プルロールを作製する方法ならびに再接着可能な感圧接着剤を利用してプルロールカバーを変更する方法が開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】 交換容易なロールカバー技術分野 本発明は、移動ウェブに選択的に係合する装置に関するものである。特に、本 発明は、最も具体的に述べると、移動ウェブとの係合に利用されるロールカバー を組付けおよび容易に交換するための装置及び方法に関するものである。背景技術 ウェブの移送ならびに処理工程で利用する円筒状のロール外面に特に所望の摩 擦特性を付与することは周知である。繊維工業においては、生地を移送したり、 引張ったり、押さえたりするためにロールを使用することはよくあることで、こ のようなロールのことをプルロールと呼ぶ。例えば、織機、検反機、仕上ライン 、ナッピングライン、スエード加工ライン、染色ラインはいずれも、そのような 操作を実施するために多数のプルロールを備えている。ほどんどの適用例におい て、スチール又はアルミニウム製のロールは、布が滑らないようにする十分な摩 擦力を自ら備えていない。従って、そのようなロールは、生地を歪めず布を前後 左右に比較的均一な状態に維持しつつ、布を穏やかに繊維加工装置に誘導案内す るのを助ける材料で被覆又はコーティングされている。 プルロールカバーの摩擦係数は、個々の布、プロセス特性、布に対するプルロ ールの所望の係合又は送りに応じて、高いことも低いこともある。ロール表面と 布の間の摩擦相互作用を得るために数多くの材料が使われてきた。一般的な従来 技術のプルロールカバー材料としては、コルク、ゴム、改質コルク、スムーズラ バー、サンドペーパー、ブリストルベアリング材などがある。そのような材料を 使用する場合、その摩擦特性が変化することがある。例えば、コルクおよびゴム 系の材料は、摩耗するにつれてつるつるに滑らかになりがちで、時間の経過に伴 って布に対する摩擦レベルの変化が認められる。そのために滑りによって次第に 布品質が劣化したり、モーターの使用電力が増大したりするが、いずれも検出は 困難である。また、サンドペーパーなどの研磨材は表面組織が不揃いであるため に均一に摩耗しない。また、サンドペーパーなどの研磨材はプルロールカバーと して高い摩擦特性を示すもの、意図的に不均一に構成されているので布によって はその不均一さが原因で傷んでしまうことがあるため、そのような一部の布ウェ ブには適さない。剛毛付き構造体(ミネソタ州セントポールのミネソタマイニン グアンドマニュファクチャリング社のブラシ材ＢＲＵＳＨＬＯＮ^TMなど)を使用 したプルロールカバーでも剛毛の分散や配列はランダムである。 プルロールカバー材は、幅が５〜７．５ｃｍ（２〜３インチ）の材料ストリッ プをロールの長さに螺旋状に巻きつけることによって取り付けるのが一般的であ る。ロール表面への材料の接着は、接合剤、スプレイ接着剤、再貼着不可能な感 圧接着剤を利用して行われる。そのようなロールカバーをロールから取り外すに は、織物加工機械からロールを取り外す必要があり、場合によっては機械加工に よって被覆の除去を行う。これらのタイプの接着構成は一般に時間が経つにつれ てロール表面に接着剤が蓄積し、接着剤中には可燃性溶剤が含まれ、ロール表面 は長い硬化時間を要し、多くの場合はロールの清掃に可燃性溶剤を要する。環境 問題および制限により、繊維工場ではこれら接着剤の多くの使用が禁止されてい るので、外部の業者によって繊維加工施設以外の場所でロール表面の除去および 塗布を行わせることが要求される。 Ｄｕｐｒｅによる米国特許第４，６２７，１２７号明細書に開示されてるよう に、或種のプルロールカバーは円筒状のブラシを構成する。Ｄｕｐｒｅ特許によ れば、外周辺面に剛毛を有する布ストリップを円筒体のまわりに螺旋状に巻き付 ける。該布ストリップは、ポリウレタンなどの接着剤によって円筒体に接着され る。使用に伴って剛毛が摩耗すれば、残った被覆を交換しなくてはならない。接 着剤によって円筒体に接着されたこのような被覆を除去するには、溶剤を使用す る必要がある。そのために手間がかかってかなりの時間（結果的に機械の休止時 間）を要することがあり、また前述のように、接着剤を除去するための溶剤使用 によって、望ましくない危険廃棄物処理の問題を生じる。 環境問題に対処するとともに、もっと容易に交換できるプルロールカバーを構 成するために、ロールにカバー材を接着する接着剤の代わりに、機械的固定方式 （面ファスナ構造など）が利用されている。この目的で利用できるロールカバー の１つは、（ミネソタ州セントポールのミネソタマイニングアンドマニュファク チャリング社から市販されている）長さ１／８インチのナイロン６．１２剛毛ブ ラシＢＲＵＳＨＬＯＮ^TMを支持基材の片面に備え、反対側にループ構造を備えた ものである。（突出するフック又は頭部付き突子を有する）フック構造材は、一 般的にはストリップの形態で円筒状ロールの周りに螺旋状に巻きつけられて円筒 状ロールの外面に接着される。また、剛毛／ループ構造組立体は、やはりストリ ップの形態で円筒状ロールの周りに螺旋状に巻きつけられ、ループ構造がフック 構造に相互係合して、剛毛／ループ構造組立体をプルロール円筒体に取り付ける 。この配置構成により、布を担持する外装剛毛を容易に取り外して、ループ構造 の支持体を有する別のロール外装材と交換できるが、これでも理想的ではない。 剛毛と支持基材と面ファスナとの組合わせは、断面輪郭がかなり高いプルロール カバー組立体となる。また、プルロールカバー材がロールに不完全な螺旋状に巻 き付けられると、円筒状ロールに取り付けられたフック構造材から１個又は複数 のフックが故意でなく露出することがある。これら露出フックは、ロールで送ら れる布ウェブの布繊維を引っ掛けたり引き裂いたり、布に皺を付けたり、布表面 をこすって傷つけたり、その他同様な表面現象を生じて布を傷める可能性がある 。 一般的な織物用プルロールの直径は１０〜３０ｃｍ（４〜１２インチ）の範囲 内であるが、これより小さかったり大きかったりする可能性もある。断面輪郭の 高い（相対的に厚い）プルロールカバーはプルロールの有効径を増し、その影響 は、例えば直径２．５〜７．５ｃｍ（１〜３インチのプルロール）など、直径の 小さいプルロールほど重大である。ロールカバーを取り付けることに起因してロ ール径が著しく変化すれば、ロール駆動速度を調整しなくてはならないという不 本意な必要が生じるため、プルロールカバーは出来る限り薄くなくてはならない 。 プルロールカバーに粒子又は液体が捕捉すなわち移着されることも好ましくな い。カバー材は、使用時に糸屑や繊維が蓄積した場合にもまずくなる。また、用 途によっては、ロール又は布ウェブが濡れることもある。例えば、ロールカバー に製造工程の布の染料が捕捉され残ってはならない。色変更はよくあることであ るが、或る布ロットから別のものに染料が移着することは許されない。 従来技術の種々のプルロールカバー機構に関わる欠点に鑑みて、比較的安価で 、再使用又は交換が可能で、円筒状プルロールに容易かつ確実に装着でき、使用 時に移送ウェブに好ましくなく接触したり移送ウェブを損傷させることのない交 換可能な外装カバーを有するプルロールを提供することが望まれる。交換可能プ ルロールカバーの他の好ましい特長は、カバー組立体の断面輪郭が比較的薄いこ と、糸屑や繊維が蓄積しないこと、およびウェブ間の染料の移着がないことであ る。また、長寿命で、所望の摩擦特性すなわち顧客対応の摩擦特性を提供するプ ルロールカバー外装材が望まれる。発明の概要 一実施態様において、本発明は移動ウェブと選択的に係合する係合装置を含む 。該係合装置は、上にフック式係合構造体が設けられている外面を有する基体と 、第１ならびに第２の主表面を有する表面基材シートとを有する。基材シートの 第２の表面は、移動ウェブとの摩擦係合に関わる所望の特性を備えている。基材 の第１の表面には、突出するフック突子が設けられている。該フック突子は、基 体外面のフック係合面に掛止して表面基材を基体に離脱可能に係合するための手 段を含む。 別の実施態様において、本発明は、円筒外周面を有するロール上で使用するた めの断面輪郭の薄い係合装置を含む。該係合装置は、第１ならびに第２の面を有 する表面を備え、その第２の面は移動係合させるための所望の特性を備えている 。ロールの円筒外周面と、表面基材シートの間には、再接着可能な感圧接着剤が 配設され、交換又は調整のために表面基材シートをロールの円筒外周面に離脱可 能に接着できるようになっている。 別の実施態様において、第２の表面は移動ウェブの摩擦係合面を画成する手段 を備える。該画成手段は、表面基材シートの第２の表面から外側に突出する複数 の表面突子を含み、該表面突子は移動ウェブと接触する有効接触面を集団的に画 成する。該表面突子は、表面基材シートの第２の表面上に、選択配置構成で該第 ２の表面と一体形成されることが望ましい。 本発明は更に、外側円筒状表面を有する基体を供することと、第１ならびに第 ２の主要面を有する基材シートを供することを伴う、織物用プルロールを作製す る方法を含む。基材シートの第１の面は、基体の外側円筒状表面に離脱可能に接 着される。複数の表面突子が基材シートの第２の面上に配設され該第２の面から 外側に突出し、該表面突子は表面基材と一体形成され、該表面突子の外周端部の 高さは略均一である。表面突子は、織物ウェブと接触する有効織物接触面を集団 的に画成する。基体の外側円筒状表面への基材シートの接着は、ループファスナ が織物用プルロールの外側円筒状表面になるようにして対向させた面ファスナに よって、基材シートの第１の面を外側円筒状表面に付着することを伴う。 本発明は、外側円筒状表面を有する基体を供することと、第１ならびに第２の 主要面を有する基材シートを供することを伴う、ロールを作製する方法を更に含 む。基材シートの第２の面は、移動ウェブとの摩擦係合のための所望の特性を備 えている。該方法は更に、基体に対する基材シートの取り外し又は再配列が簡単 に行われるように、再接着可能な感圧接着剤によって基材シートの第１の面を基 体の外側円筒状表面に離脱可能に接着することを伴う。本発明の方法は、基材シ ートを基体に接着する以前に、基材シートの第１の面に再接着可能な感圧接着剤 を配設することを伴うことが望ましい。 本発明は、更に、織物用プルロールの外側織物係合面を変更する方法において 実施される。当該プロセスにおいて、円筒状プルロール基体と、プルロール基体 に固定するループファスナ構造体と、該ループファスナ構造体に離脱可能に付着 される初期基材シートとを有するプルロールが供される。該初期基材シートは、 第１ならびに第２の主要面を有し、該基材シートの第２の面は織物係合材によっ て画成され、第１の面はプルロール基体上のループファスナ構造体に離脱可能に 係合するフックファスナ構造体によって画成される。初期基材シートおよびその 上の織物係合材は、プルロール基体上のループファスナ構造体から初期基材シー ト上のフックファスナ構造体を離脱することによって、プルロール基体から外さ れる。第１および第２の主要面を有する交換用基材シートが供され、その第２の 面は織物係合材によって画成され、その第１の面はフックファスナ構造体によっ て画成される。交換用基材シートは、そのフックファスナ構造体をプルロール基 体上のループファスナ構造体に付着することによって、プルロール基体に係着す る。 上記プロセスの別の実施態様において、プルロール基体に離脱可能に係着され る。図面の簡単な説明 複数の図面を通じて同様構造は同様番号で示されている以下に引用の図面を参 照しながら、更に詳しく本発明を説明する。 図１は、本発明のプルロールカバーの上を移動中の織物ウェブの等角図である 。 図２Ａは、上向きに突出する表面突子を有する本発明の外装プルロールカバー の平面図である。 図２Ｂは、図２Ａの２Ｂ−２Ｂ線についての断面図である。 図３は、図２Ａおよび図２Ｂのプルロールカバーを形成するための装置とプロ セスの模式図である。 図４は、プルロールの円筒状基体のまわりに一部が巻き付けられたループファ スナ構造体のストリップの模式図である。 図５は、第１のストリップおよびプルロールの円筒状基体の上に一部が巻きつ けられたプルロール外装カバー材のストリップの模式図である。 図６は、図５の６−６線についての断面図である。 図７は、別のプルロールカバー組立体の断面図である。 図８は、更に別のプルロールカバー組立体の断面図である。 図９は、プルロールの円筒状基体のまわりに部分的に巻き付けられたプルロー ル外装カバー材の別の好適実施態様のストリップの模式図である。 図１０は、図９の１０−１０線についての断面図である。 図１１は、図１０の一部分の拡大断面図である。 図１２は、本発明の別のプルロールカバーの断面図である。 前述の図面は複数の好適実施態様を記載しているが、本明細書に記載されてい るように、本発明の他の実施態様も考えられる。本明細書の記載は、限定的にで はなく代表的に本発明の実施態様を示すものである。本発明の原理の範囲および 精神を逸脱しない他の多くの変更態様ならびに実施態様を当業者は想起できる。 図面は、明瞭のために特定部分拡大の必要に応じて拡大縮小して記載されている 。好適実施例の詳細な説明 図１に、プルロール１２，１４，１６などの織物用プルロールによって、少な くとも部分的に画成されるウェブ移動経路に沿って加工される織物又は布ウェブ １０を示す。このようなロールはその処理用途に応じて駆動される場合もあるし 、遊動ロールであってもよい。ロール表面は、用途および加工対象の布ウェブに 適した所望の摩擦特性を備えた材料でコーティング又は被覆される。プルロール は、布ウェブをピンと張った状態に維持するとともに、布ウェブの加工処理に応 じて布ウェブを一様に配設しようとするものである。特定のプルロールに対する 要求により、滑りを防止するためにプルロールと布ウェブの間に高い度合いの摩 擦が要求されることもあるし、プルロールに所定程度の滑りを与えるために低い 度合いの摩擦が要求されることもある。 図２Ａ及び図２Ｂに、本発明の発明のプルロールカバー材を示す。機能上、本 発明のプルロールカバー２０は、プルロールに取り付けるのに適した第１の面２ ４と、プルロールを越えて搬送又は進められる布ウェブの摩擦係合面を画成する 第２の面２６とを備えた基材２２を有する。この係合面は、更に複数の表面突子 ２８によって画成される。該複数の表面突子２８は、第２の表面２６一面に所定 の配置構成(この配置構成は予め決められたパターンであることが望ましい)で配 設され、基材２２から突出する略均一な高さの突起を有するように形成されてい る。表面突子の分散のための該所定の配置構成は一定の配列であることが好まし いが、任意の表面突子配置構成（与えられた領域内のでたらめにデザインされた 表面突子の分散を含む）が可能である。好適実施態様において、表面突子２８は 、図２の列ａ，ｂ，ｃ，ｄのように基材２２の全体にわたって互い違いに間隔を おいて配列されている。それぞれの表面突子２８は、基材２２の第２の面２６に 対して直角に突出していることが好ましいが、別の角度をつけた突子配向も考え られる。 表面突子２８および基材２２は突子ウェブと一体形成されており、基材は他の 支持層又は支持体材を必要としない。図示のように、好適実施態様の表面突子２ ８は等間隔をおいて配置されており、各突子は横断面が円形で、その外周端部３ ０から第２の面２６まで、その高さに沿って略均一な直径を有する。表面突子２ ８は、進行する布ウェブに接触するプルロールカバーの作用領域すなわち接触面 を集団的に画成するのを助ける。 このデザイン（例えば、図２Ａ及び図２Ｂ）のプルロールカバー材２０によれ ば、当初においても、使用に伴って表面突子２８が摩耗していった場合において も、表面突子２８は進行する布ウェブに対して極めて均一な係合面を提供する。 表面突子２８が均一に摩耗し、また、当該好適実施例において表面突子２８の直 径はその高さ方向に略均一であるので、表面突子２８の摩耗に伴う表面突子２８ の全体高さ方向の突子構造の変化のために突子端部３０の表面面積が変化するこ とはない。従って、該発明のプルロールカバー材は摩滅に負けず、その有用寿命 の間は一定の摩擦レベルを維持できる。 均一に配設および形成された表面突子をプルロールカバーの係合面として使用 することにより、プルロールカバーとウェブの間に高度にコントロール可能で予 測可能な摩擦係合関係が生じる。対向するロールとウェブの材料同士の摩擦相互 係合特性に加え、厳密に形成されたプルロールカバー表面の性質により摩擦係合 関係にかなりの機械的係合成分が導入される。プルロールカバー上に直立する表 面突子はウェブ表面の隙間（例えば、織物ウェブの生地の交差繊維の間）に貫入 して、機械的にウェブを係合する。試験により、プルロールカバーに配設された そのような表面突子は、予測通り、多くの織布に損傷を損傷を与えないことがわ かった。表面突子の外周端部は実際に織布ウェブの糸と係合し、織物ウェブがプ ルロールを越えて進行するときに織物ウェブと機械的に係合する。そのような機 械的相互係合は、従来技術のプルロールカバー材（例えば、剛毛を用いたカバー 又は研磨材カバー）と織物ウェブの摩擦関係の一要素であり、これらのカバー材 では、（剛毛又は粒子の大きさ、高さ、直径という観点で完全均一状態に達して いないのと同様に）その剛毛又は研磨材粒子の分散は完全に均一ではなかった。 その結果、これらの従来技術カバー材によって与えられるウェブの係合面は、希 望 する通りの摩擦均質性はなかった。均一に整形、寸法決定、配置された本発明の プルロールカバーの表面突子は、ウェブと接触する均質な摩擦表面を供する。こ れに関し、該発明のプルロールカバーの表面突子は、ウェブが（例えば、織られ ていたり、編まれていたり）比較的均一な表面構造を有する場合に特に有用で効 果的であり、機械的係合特性は他のウェブ構造体（例えば、スパンボンド布、不 織布など）に対して明白である。 図２Ａ及び図２Ｂに記載した本発明のプルロールカバー２０は、使用中の糸屑 および繊維の蓄積に耐性がある。また、布ウェブの染料の捕捉又は移着に冒され ないように該発明のプルロールカバー２０を作製することも可能である。一実施 態様において、発明のプルロールカバー２０は、テキサス州ヒューストンのシェ ルポリプロピレン社から市販されているインパクトコポリマー樹脂ＳＲＤ７−５ ６０から成形される。プルロールカバー２０を作成するための他の可能材料とし て、ミシガン州ミッドランドのダウケミカル社から市販されているＰｒｅｖａｉ ｌ^TM ３０５０、ジョージア州アトランタのモンテルハイモント社（Ｍｏｎｔｅ ｌｌ−Ｈｉｍｏｎｔ）から市販されているＨｉｍｏｎｔ ＫＳ０８４Ｐ、および いずれもデラウェア州ウィルミントンのＥ．Ｉ.デュポンドヌムール社(Ｅ．Ｉ． ｄｕ Ｐｏｎｔ ｄｅ Ｎｅｍｏｕｒｓ ＆ Ｃｏ．，Ｉｎｃ．）から市販され ているＨｙｔｒｅｌ^TM ５５２６とＳｕｒｌｙｎ^TM １７０２などがある。 該発明のカバー２０の性質は、突子の高さ、突子の直径、突子の間隔、および １平方インチ当たりの突子の数によって表される。布ウェブに接触させるカバー ２０の摩擦特性は、突子の密度、突子の直径、突子の高さ、又は突子の間隔を変 更することによって変えられ、その結果として突子端部３０が接触する布ウェブ の表面積に影響を及ぼし、布ウェブの生地と表面突子２８の機械的係合関係にも 影響を及ぼす(例えば、突子の高さが変わることにより、突子の可撓性が影響を 受けることがある)。カバー２０のこれらのパラメータのうちの４例を以下の表 Ｉに示す。 突子の間隔とは、２本の隣接する突子間の距離のことである。図２Ａに記載さ れているように、好適実施態様では、突子は基材２２の第２の表面２６の全体に わたって全方向に均一に間隔をおいて配列されている。 表Ｉに記載のパラメータは限定的なものではなく、特定のカバーについて、こ れらパラメータの数多くのバリエーションが可能である。例えば、突子の密度は 、望ましくは１２本／ｃｍ²、更に望ましくは１５本／ｃｍ²以上である。表Ｉで は、５０，１５０，および３５５本／ｃｍ²という特定の突子密度例が示されて いるが、突子ウェブの突子密度は、３５５本／ｃｍ²であってもよい。また、表 面突子の高さは、ウェブの取り扱いを容易にするためにプルロール全体にわたっ て勾配（例えば、端部よりも中央の方が短いなど）がついていてもよく、突子の 断面は丸くなくてもよく、突子の密度および／又は突子の間隔はプルロール全体 にわたって変化させてもよい。用途によっては、隣接する突子の高さが異なって いたり、高さ方向に輪郭（すなわち断面）が変化する突子（例えば、突子基部が 拡大傾斜する円筒状の突子など）を有することが好ましい場合さえもある。 説明したばかりのプルロールカバー２０と、そのようなプルロールカバー材を 作製するための以下に記載した方法において、該カバー材は一般に流動可能な材 料を成形することによって作られる。流動可能な材料は、ポリマー、金属、又は セラミックプリカーサーなど任意の適切な材料であってよい。複数の異なる流動 可能な材料を使って表面突子を作成することも本発明の適用範囲内である。流動 可能な材料は、熱可塑性材料又は熱硬化性材料など、（前述のような）発泡又は 固体ポリマー材料である。前述以外の適切な材料として、熱可塑性、熱可塑性ポ リウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィン(例え ば、ポリエチレンおよびポリプロピレン)、ポリエステル(例えば、ポリエチレン テレフタレート)、ポリスチレン、ナイロン、アセタール、ブロックポリマー(例 えば、テキサス州ヒューストンのシェルケミカル社からＫｒａｔｏｎ^TMで市販さ れているエラストマセグメントを有するポリスチレン)、ポリカーボネート、熱 可塑性エラストマ、コポリマー、およびそれらのブレンドなどがある。流動可能 な材料は、充填剤、繊維、帯電防止剤、滑剤、湿潤剤、発泡剤、界面活性剤、顔 料、染料、カップリング剤、可塑剤、沈殿防止剤等をそれだけに限らず、添加剤 を含有してもよい。 図３に、発明のプルロールカバーを作製するための装置とプロセスの一実施態 様を示す。当該プロセスは、一般に、表面突子を突出させる基材シートに表面突 子を成形することを伴う。一方の主要面に複数の突出する表面突子２８を担持す る基材シート２２が作製される。成形工程は、成形技術分野に周知の任意の適切 な成形装置を含んでもよい。例えば、表面突子および基材シートは、射出成形す ることもできるし、加熱したシート部材を成形表面に押し付けることによって成 形することもできるし、流動可能な材料を固定であっても可動（例えば、ベルト 、テープ又はドラム）であってもよいモールドのキャビティに流し込んで成形す ることもできる。 図３に模式的に記載されているように、当該プロセスは、インパクトコポリマ ー樹脂などの流動可能な材料をモールド３７で押出成形するようにした押出成形 機３５を含む。モールド３７の表面には、複数の配列されたキャビティ３９があ り、該キャビティは流動可能な材料から複数の表面突子状のものを形成するよう に構成されている。キャビティ３９は、流動可能な材料から適切な表面突子構造 体を形成する必要に応じて配列、寸法決定、整形できる。一般に、十分付加量の 流動可能な材料がモールド３７に押出されて、表面突子２８の生成と同時に基材 シート２２を作製する。モールド３７は回転可能であり、対向するロール４１と の間にロール間隙を形成している。モールド３７と対向するロール４１との間の ロール間隙は、モールド３７のキャビティ３９に流動可能な材料を押し込むのを 助けるとともに、均一な基材シート２２を供給する。前述のプロセスを実施する 温度は、使用する特定流動材料によって異なる。例えば、テキサス州ヒュースト ンのシェルポリプロピレン社から商品名ＳＲＤ７−５６０で市販されているイン パクトコポリマー樹脂の場合、上記温度は１４０℃〜２６０℃の範囲内である。 モールド３７は、連続加工処理用に使用されるタイプのもの（テープ、円筒ド ラム、又はベルトなど）であっても、バッチ加工処理用に使用されるタイプのも の（射出型など）であってもよいが、前者の方が好適である。モールド３７のキ ャビティ３９は、孔あけ、機械加工、レーザー穴あけ、ウォータージェット加工 、鋳込み成形、エッチング、押抜き加工、ダイヤモンド旋工など、任意の適切な 方法で作製してよい。キャビティ３９の配置によって、基材シート２２すなわち 本発明のプルロールカバーの表面突子２８の間隔と向きが決まる。モールドキャ ビティ３９は、キャビティへの流動可能な材料の注入を容易にするために、流動 可能な材料を与える表面と反対のキャビティ端部を開放することも可能である。 キャビティが閉鎖している場合には、流動可能な材料がキャビティ全体を埋める ようにキャビティに真空をかけることもできる。あるいは、注入された材料がキ ャビティ内の空気を圧縮するようにして、閉鎖キャビティを形成しようとする突 子の長さよりも長くすることも可能である。モールドキャビティは、表面突子を 剥離しやすいように考案されなくてはならず、従って、傾斜側壁を備えたり、キ ャビティの壁に剥離コーティング（テフロン^TMなど）を備えてもよい。モールド から基材シートを剥離しやすくするために、モールドの表面にも剥離コーティン グを備えてもよい。 モールドは、剛直又は柔軟な適切な材料から作製できる。モールド構成要素は 、金属、スチール、セラミック、ポリマー材料(熱硬化性ポリマーおよび熱可塑 性ポリマーの両方を含む)、およびそれらの組合わせから作ることができる。モ ールドを作製する材料は、基材シートならびに表面突子を形成するのに使用され る特 定の溶融金属又は熱可塑性材料に関わる熱エネルギーに耐えられる十分な健全性 と耐性を備えていなければならない。また、モールドを構成する材料は、種々の 方法でキャビティを形成でき、安価で、実用寿命が長く、首尾一貫して許容品質 の材質を提供し、処理パラメータの変動に対応できることが望ましい。 流動可能な材料はモールドのキャビティ内ならびにモールドの表面に流し込ま れて基材シートとなる。材料が流れやすくするために、材料は一般に適温に加熱 され、その後にキャビティに塗工される。このコーティング技術は、カレンダコ ーティング、キャストコーティング、カーテンコーティング、ダイコーティング 、押出成形、グラビアコーティング、ナイフコーティング、スプレーコーティン グ等といった任意の従来技術であってよい。 熱可塑性材料をモールドキャビティ内およびモールド表面に塗工した後、材料 が冷却されて凝固して表面突子を形成する。流動可能な材料はモールド内および モールド上で凝固されて表面突子と基材シートを形成し、その後にモールドから 離脱される。流動可能な材料は凝固するときに収縮することが多いので、モール ドから表面突子および基材シートを剥離しやすくなる。表面突子と基材シートの 凝固を助けるためにモールドの一部又は全体を冷却してもよい。冷却は、水、強 制空冷、液体窒素などの冷却プロセスによって実施できる。 流動可能な材料として熱硬化性樹脂を使用する場合、樹脂は未硬化で非重合状 態の液体としてモールドに供給される。樹脂をモールドに塗工した後、樹脂が凝 固するまで重合すなわち硬化される。一般に、重合プロセスには、重合を促進す るために、硬化時間又はエネルギー源への露呈の一方又は両方が含まれる。エネ ルギー源は、あるならば、熱又は電子ビーム、紫外線、可視光などの放射性エネ ルギーにすることができる。樹脂は凝固した後でモールドから離脱できる。場合 によっては、モールドから表面突子を離脱した後に更に熱硬化性樹脂を重合すな わち硬化することが好ましいことがある。適切な熱硬化性樹脂の例として、メラ ミンホルムアルデヒド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等があ る。直立する突子を片面に有する基材の構成については、米国特許第５，５０５ ，７４７号明細書ならびにＷＩＰＯ国際特許出願公開第ＷＯ ９５／１９２４２ 号 明細書に詳述されており、それら内容全体を本願明細書に引用したものとする。 発明のプルロールカバー２０の摩擦特性は、静的および動的試験手順によって 判定されている。動的摩擦は、以下の手順によって布と選択されたプルロールカ バーの表面との間で測定される。プルロールカバーは、幅５ｃｍ（２インチ）の 指定されたカバー材を、直径１２．５ｃｍ（５インチ）のロールすなわちコアに 螺旋状に巻き付けて、評価のために最低でも幅１０ｃｍ（４インチ）の被覆領域 を供することによって提供される。該１２．５ｃｍ（５インチ）のコアと、端部 フランジと、２．５ｃｍ（１インチ）シャフトを、自由回転支持シャフトに取り 付けた。幅５ｃｍ（２インチ）の未処理のジーンズクロスのストリップ（更に具 体的に述べると、サウスキャロライナ州のスパータンバーグのミリケン社（Ｍｉ ｌｌｉｋｅｎ Ｃｏｍｐａｎｙ）から市販されている、９６ｘ６４ジーンズクロ ス、１．９４３ ｙｄｓ／ｌｂの繊維Ｔｅｎｃｅｌ^TM）の一端を固定して、所望 のプルロールカバーに約１８０度巻き付けた。バネバカリとワイヤを使用してコ アを回転させ、固定された布に当てた状態でプルロールカバー材を動かすのに必 要な力の量（オンス単位）を測定した。バネバカリは、（ニューヨーク州のシャ ティヨン社（Ｃｈａｔｉｌｌｏｎ）から市販されている）Ｃｈａｔｉｌｌｏｎス ケール、ゲージＲ、カタログ番号７４９−５（０〜５ １ｂ．力計）を使った。 測定結果を下の表IIにまとめ、種々のプルロールカバー試材によって得られた 摩擦値の範囲を示す。表中の値は、指定プルロールカバー材と幅５ｃｍ（２イン チ）の布ストリップ間のスムーズな移動を実現するのに必要な力をオンス単位で 示したものである。注記 １． ミネソタ州セントポールのミネソタマイニングアンドマニュファク チャリング社から記載名称で市販されている。 ２． テキサス州ヒューストンのシェルポリプロピレン社から商品名ＳＲ Ｄ７−５６０で市販されているインパクトコポリマー樹脂で作製さ れた発明のプルロールカバー材の裏側(突子無し)。 ３． テキサス州ヒューストンのシェルポリプロピレン社から商品名ＳＲ Ｄ７−５６０で市販されているインパクトコポリマー樹脂で作製さ れた発明のプルロールカバー材の表側(表面突子)。 ４． ノースキャロライナ州グリーンズボロのギルフォードミル社（Ｇｕ ｉｌｆｏｒｄ Ｍｉｌｌｓ，Ｉｎｃ.）から記載名称で市販されて いる。 これらのアイテムの大部分は、フックアンドループ式の機械的付着構造体を利 用してコアに固定した。プルロールカバー試材の摩擦係合面からフックが反対側 に突出した状態で、プルロールカバー試材をフック構造の支持体に積層した。対 応するループ構造体は、コアのまわりに固定して、プルロールカバー試材のルー プ構造支持体と係合させた。この例のフック構造体は、Ｖｅｌｃｒｏ^TM ８１１ 又はＶｅｌｃｒｏ^TM ８８７(いずれもニューハンプシャー州マンチェスターの ベルクロＵＳＡ社から市販)、又はポリオレフィン「マッシュルーム形」フック ファスナ部３Ｍ Ｍｅｃｈａｎｉｃａｌ Ｆａｓｔｅｎｅｒ Ｄｉａｐｅｒ Ｃ ｌｏｓｕｒｅ Ｓｙｓｔｅｍ（ミネソタ州セントポールのミネソタマイニングア ンドマニュファクチャリング社から市販）であった。ループ構造体は、ノースキ ャロライナ州グリーンズボロのギルフォードミル社から市販されているＧｕｉｌ ｆｏｒｄ １８９０４ ループクロスとした。 プルロールカバーは一般に布ウェブとプルロール表面の滑りを防止するための ものであるので、布と各種プルロールカバー試材の間に滑りを生じさせるのに要 する静的摩擦又は力を測定した。この分析では、２種類の別々の垂直な力又は重 さでロールカバー材の５ｃｍ（２インチ）×１０ｃｍ（４インチ）の表面に、１ ４oz.デニム布の５ｃｍ（２インチ）×１０ｃｍ（４インチ）の表面を押し付け た状態で移動させるのに要する水平力を測定した。デニム布は、テーブルトップ に取り付けられたプルロール表面の上部に設けられた金属ブロックに固定した。 次に、水平力を分割することによって摩擦係数を求め、５ｃｍ（２インチ）×１ ０ｃｍ（４インチ）の表面領域に対する重さによって滑りを生じさせた。Ｃｈａ ｔｉｌｌｏｎ力計モデルＤＰＰ−５０（(ノースキャロライナ州グリーンズボロ のシャティロン ジョン・アンド・ソンズ社から市販）を利用して水平力を測定 した。測定された水平力および結果として得られた摩擦係数（ＣＯＦ）を２種類 の垂直力について以下の表IIIに示す。理論的（顕微鏡的スケールで考えられる 摩擦の場合――すなわち、「平滑な」表面に当たる「平滑な」表面）には、摩擦 係数は接触面積および加えられる垂直力とは無関係である。当該ケースでは、顕 微鏡的スケールで摩擦による影響（すなわち、ウェブの織への突子の貫入の影響 を含む） を考えなくてはならないので、表面積および垂直力とＣＯＦは無関係であるとい う予測は正しくないかも知れない。 注意 １． ミネソタ州セントポールのミネソタマイニングアンドマニュファク チャリング社から記載名称で市販されている。 ２． テキサス州ヒューストンのシェルポリプロピレン社から商品名ＳＲ Ｄ７−５６０で市販されているインパクトコポリマー樹脂で作製さ れた発明のプルロールカバー材の裏側(突子無し)。 ３． ノースキャロライナ州グリーンズボロのギルフォードミル社から市 販。 ４． テキサス州ヒューストンのシェルポリプロピレン社から商品名ＳＲ Ｄ７−５６０で市販されているインパクトコポリマー樹脂で作製さ れた発明のプルロールカバー材の表側(表面突子)。 発明のプルロールカバー（表IIIのアイテムＣ７およびＣ８など）は、上記試 験によって認められる特定の摩擦性能を呈する。摩擦性能は、プルロールカバー の特定の設計パラメータ（例えば、突子の高さ、直径、密度又は間隔）の変動の みならず、材料自体の変更によっても変わる。プルロールカバーを作製するため の別の材料のことを前述したが、これら材料の摩擦特性は、添加剤（例えば、充 填剤）やコーティング（例えば、潤滑コーティング）の利用によって更に変化す る可能性がある。 発明のプルロールカバーの摩擦特性の機械的相互係合構成要素の重要性は、上 に詳しく説明された方法による更に別の静的摩擦試験の結果によって示される。 ８．３４４ｌｂｓ．の垂直力でプルロールカバー材の表面に、１４ｏｚ．デニム 布の２インチ×４インチの表面を押し付けた状態で移動させるのに要する水平力 を測定した。布は、テーブルトップに取り付けられたプルロール表面の上部に設 けられた金属ブロックに固定した。アイテムＤ１、Ｄ２、およびＤ３を、布の別 々の場合につ いて試験したので、付加的な試験データである。次に、水平力を分割することに よって摩擦係数を求め、２インチ×４インチの表面領域に対する重さによって滑 りを生じさせた。Ｃｈａｔｉｌｌｏｎ力計モデルＤＰＰ−５０（ノースキャロラ イナ州グリーンズボロのシャティヨンジョンアンドソンズ社から市販）を利用し て水平力を測定した。測定された水平力および結果として得られた摩擦係数（Ｃ ＯＦ）を以下の表IVに示す。 表IVのプルロールカバー試材は、発明のプルロールカバー材の裏側(アイテム Ｄ１−突子なし)又はその表側(アイテムＤ２、Ｄ３又はＤ４−表面突子)の一方 で、いずれもテキサス州ヒューストンのシェルポリプロピレン社から商品名ＳＲ Ｄ７−５６０で市販されているインパクトコポ リマー樹脂から作製した。表IVの各プルロールカバー試材の摩擦係数は、同じ材 料について布表面に対する摩擦係数よりもスチール表面に対する摩擦係数の方が はるかに小さい。この相違は、表面突子と布の生地の機械的相互係合の結果であ り、これら２つの材料間の摩擦関係に対する該相互係合が寄与したことによると 考えられる。表IVのスチールの摩擦係数と布の摩擦係数を比較することによって 分かるように、その寄与は重大である。 本発明は、発明のプルロールカバー２０自体のみならず、容易に交換できる再 接着可能なプルロールカバーを使用するための装置及び方法に関するものでもあ る。本発明によれば、単純かつ効果的な装置によってプルロールカバーを一方か ら他方にかなり速やかに交換することができ、結果的に機械の休止時間が短縮さ れる。また、本発明は、プルロールカバーの交換プロセスに特別な操作や経験（ 例えば、危険廃棄物処理など）を必要としない。 これまで、プルロールカバーをプルロールに固定するために対向する面ファス ナ構造体が利用されてきた。しかしながら、そのような全部の例において、フッ ク構造材がプルロールに取り付けられた。その後、裏側にループ構造材を有した プルロールカバーが、プルロール上に取り付けられたフック構造材を用いてプル ロールのまわりに螺旋状に巻き付けられた。場合によっては、使用中に(プルロ ールカバーの螺旋状巻き付けが不完全なために)プルロール外装から突出した１ つ又は複数のフックが布ウェブと接触して、プルロールカバーを通過するときに 布ウェブに引っ掛かって引き裂いたりすることがあった。プルロールによって生 じる布又はその生地の表面のいずれかの変化は、布に対する損傷と見なされ、従 って回避される。 本発明のプルロールカバーの係着は、フック材ではなくループ材をプルロール に固定することを伴う。ループ材は、プルロールと円筒外周面のまわりに接着さ れる。ループ材はいったんプルロールに取り付けると 取外したり交換する必要が滅多にないので、ループ材は再接着不可能な接着剤で プルロールに固定されることが好ましい。ループ材へのプルロールカバーの螺旋 巻き付けが不完全であることによってループ材が露出したとしても、布がプルロ ールを通過するときに引っ掛かることはなく、従って、布の生地を損傷する可能 性が最小限となる。かくしてプルロールにプルロールカバーを固定するために使 用されるフック材は織物ウェブから突出し、それによってプルロールを通過する ときに織物を引っ掛けたり引き裂いたりする可能性を防止する。 図４に、プルロール４７の円筒外周面のまわりにループ構造材４５のストリッ プを取り付ける好適方法を示す。ループ構造材４５は、プルロール４７の円筒外 周面４９の周りに例えば幅２．５〜１０ｃｍ（１〜４インチ）の細いストリップ で螺旋状に巻き付けられる。プルオール４７の円筒外周面４９全体（又は、少な くとも織物ウェブと接触する部分のプルロール）は、ループ構造材４５を用いて 前述の方法で被覆される。接着剤（感圧接着剤など）を使用して、プルロール４ ７にループ材４５を固定する。 外装プルロールカバー材はフック構造ファスナ材に接着され、プルロールカバ ーの一方の主要面（その内側）は、そこから突出する固定フックを備え、反対側 （その外側）に(布ウェブの係合ならびに搬送のために)そこから突出する所望の 摩擦係合面を備え、それによってプルロールを取り付けるためのプルロールカバ ー組立体を画成する。プルロールカバー組立体は、プルロールのまわりに螺旋状 に巻き付ける長細いストリップ（例えば、幅１〜４インチ）として使用されるこ とも好ましい。図５に、プルロール４７のまわりにプルロールカバー組立体４０ のストリップを適用したものを示す。プルロールカバー組立体５０はループファ スナ構造体４５のまわりに螺旋状に巻き付けられるが、希望に応じて（図５に記 載されているように）ループファスナ構造体４５の巻きと逆に巻き付けることも できる。フックアンドループ固定構造体を利用する ことにより、プルロールカバー組立体５０を螺旋状に巻き付けるときにプルロー ルカバー組立体５０の軸方向すなわち左右に幾分かの遊びが生じる。これによっ て、プルロール４７を適正かつ完全に被覆するためにプルロールカバー組体５０ を連続剥離して再接着する必要が無く、かなり正確なエッジーエッジ間の巻き付 けを達成できる。 好適実施態様では、プルロールのまわりの螺旋状巻き付けるループ構造材４５ とプルロールカバー組立体５０の細いストリップの使用を伴うが、別の装着装置 も可能である。例えば、１本又は複数の長手方向に整列したストリップをプルロ ールに付着してもよい。 図６に、該プルロールカバー組立体５０の本質ならびに（円筒外周面５２に付 着されるループ構造材４５の支持体基材シート５１を有する）プルロール４７へ のその取付を更に詳しく記載する。プルロールカバー組立体５０の外装表面は、 本発明のプルロールカバー２０によって画定される。そのように、カバー２０の 表面突子２８は、表面突子２８の外周端部３０がプルロール４７の円筒状織物係 合面をを画成する状態で基材２２から外側に突出している。 カバー組立体５０は、その反対側に、ループ構造材４５を係着するための手段 を有する。図６で、該係着手段は突出する突子５５の配列を片側に備えた支持基 材５４を有するフック構造材５３のシートとして記載されており、ループ構造材 ４５のループ付きインターミングルドフック係合フィラメント（ｌｏｏｐｅｄ ａｎｄ ｉｎｔｅｒｍｉｎｇｌｅｄ ｈｏｏｋ−ｅｎｇａｇｉｎｇ ｆｉｌａｍ ｅｎｔ）と相互係合のために各突子は少なくとも１つのヘッド５６を有する。 対向する基材２２と５４は互いに接着され、片側から表面突子２８が突出し、 他方の側からフック突子５５が突出する状態で、カバー組立体５０を画成する。 発明のプルロールカバー２０をフック構造体５３に積層するのに適した接着剤は 、ミネソタ州セントポールのミネソタマイニングアンドマニュファクチャリング 社から市販されている積層接着剤 ソタ州セントポールのミネソタマイニングアンドマニュファクチャリ 使用する特定の積層接着剤は、プルロールカバー２０およびフック構造体５３を 構成するのに使用される構成要素の特性によって異なる。いずれにせよ、永久的 な積層が志向され、２つの材料の向かい合う基材は一度接着されたら分離しない ことが望ましい。所望のプルロールカバー２０およびフック構造体５３のウェブ (同一材料で作成されていても、作成されていないくてもよい)は、ロールで送っ て、必要な接着剤ライナーを取外して巻き上げ、コントロールした引っ張り力お よび圧力下で圧延ロール間隙に積層面を一緒に挟入することによって積層される 。こうして接合された材料は、回転ナイフで切込みが入れられ、コアに巻き付け られてプルロールカバー組立体５０のロールとなる。各プルロールカバー組立体 ストリップの幅は、望ましくは２．５〜５０ｃｍ(１〜４インチ)、更に望ましく は５〜７．５ｃｍ（２〜３インチ）の範囲である。 前述のように、好適実施態様では、特定のプルロールと一緒に使用されるプル ロールカバーは、プルロールの有効径を変えるほど厚くてはならない。従って、 好適実施態様においては、外装プルロールカバー表面の係着手段を可能な限り薄 くするように、断面輸郭の低い面ファスナ構造組立体が好ましい。このようにフ ック構造体５３およびループ構造材４５は特性的ならびに構造的観点から接合さ れて、比較的に低い断面輪郭を保ちつつ、十分なな接着強度を提供する。 ループ構造材４５にできるものは、編ループ布、縦編ループ布、かがりループ 布、織又は不織ループ布である。ループ構造材４５は、フック構造体５３のフッ クによる係合に適した混合繊維（ｉｎｔｅｒｍｉｎｇｌｅｄ ｆｉｂｅｒ）を呈 する。ループ構造材４５は、各端部がループ構造体基材54に固定されたフィラメ ントから成る複数のループ６０を含むことが好ましい。こうしてフックの突子５ ５がループ６０に引っ掛 って、カバー組立体５０をプルロール４７に付着する。 ループ構造材４５は、フックの突子５５をループ構造材４５に係合するのに簡 単なもの、すなわち、作業者側の面倒が少ないものでなくてはならない。同様に 、カバー組立体５０交換時に作業者は、対向するフックアンドループ構造材を分 離することによってプルロール４７からカバー組立体５０を容易に離脱できなく てはならない。 ループの高さが高すぎるとカバー組立体５０がずれる可能性があり、それによ って移動布ウェブと不均一に接触して、毛羽立ちや損傷を生じる恐れがある。ル ープの高さが低すぎると、フック突子５５とループ６０の相互係合ならびに付着 が不完全となる場合がある。一般に、ループの高さはフック突子の高さと同程度 にすべきである。また、ループの大きさと向きは、提供されるフック突子の形状 および高さに依存する。 ループの密度も適切な性能特性を与えるように選択してもよい。例えば、ルー プの密度は、フックの密度と同じにすることも別のものにすることも可能である 。ループの密度が高すぎると、それによってループ構造材のコストが増加し、対 向するフック構造体から離脱しにくくなることもある。ループの密度が低すぎる と、使用時にカバー組立体５０を所定の位置に保持するための剥離ならびに剪断 強さが不十分なことがある。 ループ構造材４５は、図６に記載されているように一緒にインターミングルし たフィラメントから成る複数のループ６０を含む。フィラメントは、独立したフ ィラメントであってもよいし、ねじれフィラメント群から成るヤーンであっても よい。フック突子を効果的に保持して時期尚早にフック突子が離脱することがな いように、フィラメントは比較的強くなくてはならない。そのような材料の例と して、繊維フィラメント,such as金属(アルミニウム又はスチールを含む)、セラ ミック(ガラスおよび繊維ガラスを含む)等といった無機質繊維フィラメントなど がある。フィラメントは異なった材料を組み合わせたものであってもよ い。フィラメントは、真っ直ぐであっても、湾曲していても、ねじれていてもよ く、また、静電防止コーテイングや潤滑コーティング等といったある種の表面処 理を含んでいてもよい。有機系フィラメントの例としては、ポリアミド、ポリオ レフィン、ポリウレタン、アラミド、ポリエステル、セルロース材料等の熱可塑 性および熱硬化性材料がある。一般に、フィラメント径は、ヘッド５６がフック 突子５５の突子から張出している距離の半分であることが好ましい。 ループ構造材４５を円筒状プルロール４７の外装表面に直接に接着してもよい (すなわち、熱可塑性ループはそこに溶融接着できる)。あるいは、積層接着剤を 利用して、プルロールにループ構造材を固定することもできる。積層接着剤の例 として、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ハイドグ ルー(ｈｉｄｅ ｇｌｕｅ)、ゴム系接着剤、尿素ホルムアルデヒド接着剤、エポ キシ接着剤、アクリレート接着剤等がある。 好適なループ材は、ノースキャロライナ州グリーンズボロのギルフォードミル 社から市販されているＧｕｉｌｆｏｒｄ １８９０４ ループクロスである。こ の編ループクロスは断面輪郭が低い（厚さ０．３ｍｍ（０．１２インチ）である 。スクリムの片側にループ繊維があり、反対側にはアクリル系の感圧接着剤が設 けられていて、プルロールの外装円筒状表面にループクロスを容易に接着できる ようになっている。目的に適した接着剤は、ミネソタ州ミネアポリスのイルブル ック社から市販されている感圧接着剤Ａ２１０である。 プルロールカバー組立体５０のフック構造体５３も比較的に低い断面輪郭を有 し、Ｍｅｌｂｙｅ他による米国特許第５，０７７，８７０号明細書、Ｃｈｅｓｌ ｅｙ他による米国特許第５，５０５，７４７号明細書、ならびにＷＩＰＯ国際特 許出願公開第ＷＯ ９５／１９２４２号明細書記載開示されているようなフック 突子材から形成されることが好ましい。そのような材料の一仕様は、３Ｍ機械的 ファスナオムツクロー ジャシステム(ミネソタ州セントポールのミネソタマイニングアンドマニュファ クチャリング社から市販)である。好適な実施態様において、フック構造体５３ は以下の特徴を備えて形成されている。突子高さ＝約０．５ｍｍ(０．０２０イ ンチ)、突子直径＝０．４ｍｍ(０．０１６インチ)、ヘッド直径＝０．７６ｍｍ( ０．０３０インチ)、突子間隔＝１４ｍｍ(０．０５５インチ)、突子密度＝５０ 本／ｃｍ²(３２５本／ｉｎｃｈ²)。フック突子５５は基材５４(厚さ１．５〜５ ミル)、好ましくはテキサス州ヒューストンのシェルポリプロピレン社から市販 されているインパクトコポリマー樹脂ＳＲＤ７−５６０、と一体に構成される。 他のフック構造体の構成も考えられる。本明細書で使用されているフック突子 の意味は、突子固着面と離れた自由端と、フック突子を係合面（ループ構造材） の特徴構成に離脱可能に係着する構造とを備えた突子のことである。図６におい て、各フック突子５５は、釘の頭部の形に形成されたヘッド５６を有するものと して図示されている。別のフック突子ならびにヘッド構成でもループ構造材と適 切に係合するように機能するであろう。例えば、ヘッドは半球、キノコ頭、立方 体、角錐など任意の三次元形状を備えてもよい。ヘッドは、ループ構造材４５の ループフィラメントに係着するために、図６に記載したヘッドのように、突子か ら直角に半径方向に延在する少なくとも１個所の切下げ部を有することが好まし い。また、フック構造体５３のフック突子の配列ならびに構成は略均一に図示さ れているが、不均一な突子ならびに突子配列構成など別の突子パターンも差し支 えない。前述の好適なループおよびフック材と組み合わせた前述ならびに図６に 記載のプルロールカバー組立体の厚さは、望ましくは０．５０インチ未満、更に 望ましくは０．２５インチ未満、最も望ましくは０．０９インチ未満であり、こ のようにプルロールを被覆する比較的低い断面輪郭を画成する。この目的に合っ た好適ループ構造材として選択する際にGuilford 18904ループクロスのロフトの 低さが重視された。 図６に記載した実施態様は、いずれも低断面輪郭の、直立する表面突子２８を 有するプルロールカバー２０と、本発明で記載の低断面輪郭プルロールカバー固 着手段の両方を利用する。プルロールカバー組立体５０は、外装円筒状表面５２ 上にループ構造材４５を担持するプルロール４７に対して容易に交換を行える。 プルロールカバーの交換が所望されるとき、ループ構造材４５のループ６０から フック構造体５３のフック突子５５を分離することによってプルロールカバー組 立体５０を取り外すことができる。次に、片側は材料と係合する交換用織物によ って画成され、反対側は適切なフックファスナ構造体によって画成される交換用 のプルロールカバー組立体は、その上のフックファスナ構造体をプルロール上の ループファスナ構造体に付着することによってプルロールに係着される。交換用 プルロールカバー組立体は、一般に、図５のようにプルロールのまわりに螺旋状 に巻き付けられる細いストリップとして供せられる。交換は、使い古したプルロ ールカバーを同じ摩擦および機械的係合特性を有する別のものと交換するか、プ ルロールカバーを別の摩擦および機械的係合特性を有する別のプルロールカバー と交換するだけで行える。例えば、図２Ａ，図２Ｂ及び図６に記載した本発明の プルロールカバー２０では、異なる摩擦および機械係合特性は、略同一構造であ るが表面突子の密度、間隔、高さ、又は直径が異なっているか、（例えば潤滑材 の少ない）別の材料で構成された異なるプルロールカバーによって実現される。 このように、本発明の面ファスナ配置構成を利用することにより、同一プルロ ールに対して広範囲なプルロールカバーの選択肢が与えられる。基本的にループ 構造材がプルロールに永久固着されており、フック構造体がプルロールカバーの 裏側に付着又は形成されている発明の装着装置の容易さと効果により、別のプル ロールカバー材との交換が簡単にできる。これは例えば図７に記載されており、 プルロールカバー組立体１５０は、異なる材料から形成されるプルロールカバー １２０を備え る。これは、表IIおよび表IIIに記載の、コルク、ゴム、サンドペーパー、剛毛 ブラシ、フィルム、布、テフロン^TM基材、ポリマーコーティング、添加剤入りポ リマーコーティング、被覆研磨材、不織布研磨材、平滑又はテクスチャードポリ マーフィルム、ガラスコーテイング、紙、発泡体、不織材、金属箔等の材料など 、任意のタイプのプルロールカバー材を含むことができる。ミネソタ州セントポ ールのミネソタマイニングアンドマニュファクチャリング社から商品名２０７Ｅ Ａ研磨剤で市販されている構造研磨材等の前述以外のプルロールカバー材は、微 小複製表面である。適用可能プルロールカバー材に対する制限は、そのような材 料の所望摩擦特性ならびに特定の織物用プルロール用途での適合性によってのみ 課せられる。別のプルロールカバー組立体１５０のカバー１２０は、片側に外装 織物係合面を備え、反対側にフック構造材又はフック構造材１５３のような構造 を担持している。このフック構造体１５３は、さらにプルロール１４７の円筒外 周面１５２に接着されるループ構造材１４５に離脱可能に係合できる。このよう にカバー組立体１５０を取り外すことにより、希望に応じて同じ又は異なる摩擦 係合特性を有する別のプルロール組立体と交換又は変更できる。 図８に、更に別の実施態様のプルロールカバー組立体２５０を示す。当該実施 態様では、個別すなわち離散的な外装プルロールカバーは一切与えられない。プ ルロール組立体２５０の外装（プルロール）表面は、そのフック突子２５５と対 向するフック構造体２５３の片側すなわち表面２５１によって画成される。フッ ク構造体２５３は、プルロール２４７の円筒外周面２５２に接着剤で接着された フープ構造材２４５に繰り返し離脱可能に係合できる。フック構造体２５３の外 装表面２５１自体は、プルロールカバーの織物係合面として作用する。この種の ２仕様のプルロールカバー組立体の摩擦特性を表II(アイテムＢ２)、表III（ア イテムＣ２）および表IV（アイテムＤ１）に記載した。 本発明による発明のプルロールカバー２０は、従来技術の多数の欠点 を克服するものである。本発明は、搬送される織物ウェブとのコントロールされ た非研磨の機械的係合を伴う、当初から均一で一貫した摩擦係合特性を有するプ ルロールカバーを提供する。発明のプルロールカバー２０は、断面輪郭が低く、 その表面突子が摩耗していく際に係合特性が均一に維持される。プルロールカバ ーの表面突子が織物ウェブに引っ掛かったり引き裂いたりすることはなく、１つ の織物ウェブのロットから他のロットへ染料を移着しにくく、使用時に糸屑およ び繊維の蓄積を生じない。発明のプルロールカバー２０は、プルロールにプルロ ールカバーを（プルロールに接着されるループ構造材を利用して）装着するため の発明の面ファスナ手段と組み合わせると、断面輪郭が低く安価で使いやすい優 れたプルロールカバー交換装置となる。この新規で独創性のある装着装置は、付 属部品自体によるウェブの損傷又は引っかけの可能性を排除するものである。 本発明は、更に、容易に交換可能な（又は再装着可能な）断面輪郭の低いプル ロールカバーを使用する装置及び方法に関するものでもある。また、本発明によ れば、単純かつ効果的な装置によってプルロールカバーを一方から他方に非常に 速やかに交換することができ、結果的に機械の休止時間が短縮される。また、本 発明は、プルロールカバーの交換プロセスに特別な操作や経験（例えば、危険廃 棄物処理など）を必要とせず、きわめて断面輪郭の低いプルロールカバー装着機 構を提供する。本発明では、プルロールカバーの装着以前にプルロールにファス ナ材を取り付ける必要が必ずしも無いので、カバーの取付ならびに交換プロセス が単純化される。 図４〜図８を参照して説明された発明の実施態様は多くの利点を提供し、多く の用途に特によく適合するが、そのような二部品式固定装置は他の材料を要し、 プルロールカバーが厚みを増す。 図９〜図１２を参照して説明された発明の実施態様は、再接着可能な感圧接着 剤（ＰＳＡ）によってプルロールに直接にプルロールカバーを 固定することを伴う。再接着可能な感圧接着剤は粘着性の低い接着剤であり、い ったん表面の所定位置に取り付けられた物品を保持するに十分な接着品質を有す るが、物品の再接着又は剥離が所望された場合には接着剤を克服できる。再接着 可能接着剤は、剥離時に認識可能な残留物を残さない場合に取付面に再装着され ると、再接着されるに十分な粘着性が残っている。再接着可能な感圧接着剤は、 米国特許第３，６９１，１４０号明細書ならびに同４，１６６，１５２号明細書 に詳しく説明されている。このプルロールカバーのための装着装置は、プルロー ルカバーの半径を感知されるほど増加するものではなく、従って、非常に低いプ ルロールカバー組立体が実現される。また、カバー交換時に望ましくない残留物 がプルロール上に残ることはない。 図９に、プルロール４７の円筒外周面のまわりにプルロールカバー３２０のス トリップを施すための好適方法を示す。プルロールカバー３２０は、ループ構造 材４５は、プルロール４７の円筒外周面４９の周りに螺旋状に巻き付けられる、 例えば、幅２．５〜１０ｃｍ（１〜４インチ）の細いストリップで使用されるこ とが好ましい。プルオール４７の円筒外周面４９全体（又は、少なくとも織物ウ ェブと接触する部分のプルロール）は、プルロールカバー３２０で前述の方法で 被覆される。 図１０は、ロールカバー３２０の性質およびプルロール４７へのその取付方法 を更に詳しく示すものである。図示のように取り付けた場合、プルロールカバー ３２０の表面突子３２８は、基材３２２の第２の面３２６から外側に突出する。 表面突子３２８は、このようにプルロール４７の円筒状の有効繊維接着面を画成 する。 プルロールカバー３２０の基材３２２がその反対側（第１の面３２４）でプル ロールカバー４７の円筒外周面４９に接着される。この接着は、図１１に更に詳 しく記載されているように、積層接着剤組立体によって達成されることが好まし い(前述したように、図面は縮尺設定されていないが明瞭化のために一部拡大さ れている)。スクリム６９の第１ の面７２は再接着不可能な感圧接着剤層７３によって基材３２２の第２の層３２ ４に接着されている。選択される特定の再接着不可能な接着剤は、プルロールカ バーの基材３２２を形成するのに使用される組成の特性に応じて決定される。い ずれにせよ、基材３２２へのシート６９の積層は恒久的なものとする。 シート６９の第２の面７５は、低粘着性感圧接着剤層７７によってプルロール ４７の外周面４９に接着される。この積層体は、円筒外周面４９から粘着性の低 い再接着可能な感圧接着剤を剥離することによってプルロールカバー３２０をプ ルロール４７に再装着（又は再移動）できるように、再接着可能な性質のものと する。 好適実施態様において、このような低粘着接着特性は、ミネソタ州セントポー ルのミネソタマイニングアンドマニュファクチャリング社から市販されているＳ ｃｏｔｃｈｍａｒｋ^TM ９８７０ハイロウタック積層接着剤によって提供される 。Ｓｃｏｔｃｈｍａｒｋ^TM ９８７０積層接着剤は、ポリエステルのスクリムす なわち支持体（シート６９）を有する。これにより、プルロール４７の円筒外周 面４９に対する再接着不可能な接着剤の浸出を防止し、従って、表面４９に残る 再接着不可能な接着剤の残留物のようなものが減少する。プルロールカバーなら びに積層接着剤のウェブは、ロールで送って、必要な接着剤ライナーを取外して 巻き上げ、コントロールした引っ張り力および圧力下で圧延ロール間隙に再接着 不可能な接着剤の層７３をプルロールカバー基材３２２の第２の面の方に向けて 挟入することによって積層される。こうして接合された材料は、回転ナイフで切 込みが入れられ、コアに巻き付けられてプルロールカバーのストリップロールと なる。各プルロールカバ一組立体ストリップの幅は、望ましくは２．５〜５０ｃ ｍ(１〜４インチ)、更に望ましくは５〜７．５ｃｍ（２〜３インチ）である。低 粘着性感圧接着剤の層７７の上にはライナが保持され、プルロール４７の円筒外 周面４９にプルロールカバーをかけるときに剥離される。 前述のように、好適実施例では、プルロールの特定のプルロールと一緒に使用 されるプルロールカバーは、プルロールの有効径を変えるほどの厚みがあっては ならない。Ｓｃｏｔｃｈｍａｒｋ^TM ９８７０積層接着剤は、厚さが約２．５ミ ルであるので、プルロールの直径を感知されるほど増加することのない外装プル ロールカバー装着手段と提供する。シングルプルロール上のプルロールカバー間 の直径の変化は、プルロールカバー自体の厚さによるものであり、再接着可能な 感圧接着剤装着手段によるものではない。前述ならびに図５に記載したようなプ ルロールカバーの厚さは、望ましくは１．２７ｃｍ（０．５００）インチ未満、 更に望ましくは６．４ｍｍ（０．２５０インチ）未満、最も望ましくは１．３ｍ ｍ（０．０５０インチ）未満であり、このようにプルロールを被覆する極めて低 い断面輪郭を画成する。 それ以外の適切な感圧接着剤装置も考えられる。例えば、高粘着性接着剤の上 に低粘着性接着剤を積層した状態で、基材３２２の第２の面に再接着不可能な感 圧接着剤を積層することもできる。この目的に合った適切な感圧接着剤は、それ ぞれ、Ｓｃｏｔｃｈ^TM ９１９積層接着剤とＳｃｏｔｃｈ^TM ９４４９積層接着 剤であり、いずれもミネソタ州セントポールのミネソタマイニングアンドマニュ ファクチャリング社から市販されている。繰り返すが、この接着剤は極めて薄く 、０．０５０ミル未満に積層することが好ましい。この特定装置の場合、時間の 経過に伴って(例えば、３０日)、再接着不可能な接着剤が低粘着性接着剤に浸出 し、低粘着性接着剤の再接着可能性が悪くなる。 図１０に、直立する表面突子３２８を有する低断面輪郭のプルロールカバー３ ２０と、開示された断面輪郭が非常に低いプルロールカバー装着手段とを両方利 用した実施態様を示す。プルロールカバーの交換が必要となったとき、プルロー ルカバー３２をプルロール４７の円筒外周面４９から剥離するだけで、プルロー ル４７の円筒外周面４９から再接着可能（低粘着性）な感圧接着剤層７７を分離 できる。一方の面が交換用 織物係着材によって画成され、他方の面に再接着可能な感圧接着剤を担持する交 換用プルロールカバーを、プルロール４７のまわりに巻き付けることによって取 り付けて、それに圧力を加える。交換用プルロールカバーは、一般に、図９に記 載されているようにプルロールの周りに螺旋状に巻き付けられる薄いストリップ として施用される。交換は、摩耗したプルロールカバーを、同様摩耗および機械 的係着特性を有するものと交換するだけ、あるいは、摩耗および機械的係着特性 を有するものと交換するだけで済む。例えば、図２Ａ，図２Ｂ，および図１０に 記載されている発明のプルロールカバー２０，３２０に関しては、異なる所望摩 擦および機械係合特性は、略同一構造であるものの表面突子の密度、間隔、高さ 、又は直径が異なっているか、（例えば潤滑材の少ない）別の材料で構成された 異なるプルロールカバーを代用することによって実現される。プルロール上の或 るカバーから次のカバーにするときに感知されるほどの接着剤残留物が蓄積され ることはなく、従って、プルロールの初期径は、時間の経過および種々のプルロ ールカバー適用を通じて維持される。 このように、本発明の再接着可能な感圧接着剤プルロール固定装置を利用する ことにより、同一プルロールに対して広範囲なプルロールカバーの選択肢が与え られる。本発明の装着装置の容易さと効果により、別のプルロールカバー材との 交換（最初に不整合だった場合の使用時における装着し直し）が簡単にできる。 これは例えば図１２に記載されており、プルロールカバー４２０は、別の材料又 は構造で構成されている。カバー４２０は、表IIおよび表IIIに記載されている ような、コルク、ゴム、サンドペーパー、剛毛ブラシ、フィルム、布、テフロ^TM 基材、ポリマーコーティング、添加剤入りポリマーコーティング、被覆研磨材、 不織布研磨材、平滑又はテクスチャードポリマーフィルム、ガラスコーテイング 、紙、発泡体、不織材、金属箔、材料といった本明細書記載のいずれかのタイプ の任意のタイプのプルロールカバー材を含むことが できる。ミネソタ州セントポールのミネソタマイニングアンドマニュファクチャ リング社から商品名２０７ＥＡ研磨剤で市販されている構造研磨材など前述以外 のプルロールカバー材は、微小複製表面である。適用可能プルロールカバー材に 対する制限は、そのような材料の所望摩擦特性ならびに特定の織物用プルロール 用途での適合性によってのみ課せられる。別のプルロールカバー４２０は、一方 の面４２１に外装織物係合面を備え、反対の面にプルロール４７の円筒外周面４ ９と接着される再接着可能な感圧接着剤の層を担持している。このようにプルロ ールカバー４２０は、希望に応じて同じ又は異なる摩擦および機械的係合特性を 有する別のプルロールカバーと、簡単かつ効率的に交換できる。 図９〜図１２に記載した本発明の実施態様のプルロールカバーは、従来技術の 多数の欠点を克服するものである。本発明は、搬送される織物ウェブとのコント ロールされた非研磨の機械的係合の可能性と、当初から均一で一貫した摩擦係合 特性とを有するプルロールカバーを提供する。発明のプルロールカバーは、断面 輪郭が低く、その表面突子が摩耗していく際に係合特性が均一に維持される。プ ルロールカバーの表面突子が織物ウェブに引っ掛かったり引き裂いたりすること はなく、１つの織物ウェブのロットから他のロットへ染料を移着しにくく、使用 時に糸屑および繊維の蓄積を生じない。該プルロールカバーは、プルロールにプ ルロールカバーを装着するための本発明の再接着可能な感圧接着剤と組み合わせ ると、断面輪郭が極めて低く安価で使いやすい優れたプルロールカバー交換装置 となる。この新規で独創性のある装着装置は、付属部品自体によるウェブの損傷 又は引っかけの可能性を排除するものである。 以上、好適実施態様を参照しながら本発明の説明を行ったが、当業者は本発明の 精神ならびに適用範囲から逸脱せずに変更できることが分かるであろう。例えば 、本発明を適用するための基体構造は、円筒状プルロールに関する説明しかなさ れていない。本明細書に開示されている発 明のカバーならびに新規なカバー装着方法は、織物加工又は製造設備内の移動中 の織物ウェブと接触するエンドレスベルトの表面などの別の基体構造に適用する ことも可能である。また、本発明は、織物用プルロール以外の用途に応用するこ ともできる。ウェブ又はシートに接する任意の表面又は基材ワークピースは、本 発明による発明のカバーおよび発明のカバー装着装置の候補である。例えば、ロ ールカバーは直径１インチの移送ロールに取り付けることができる。この場合、 可能ウェブ材料として、紙、フィルム、箔、金属シート又はストリップの他に、 織、不織、編、ニードルタック、湿式、ステッチボンド、およびスパンボンドが 施された材料などがある。また、図１１を参照しながら説明した積層接着剤の向 きは、再接着不可能な接着剤がプルロール表面に面するとともに、再接着可能な 接着剤がプルロール上に露出するように（再接着可能な接着剤が、交換可能カバ ー上でなく、プルロール上にあるように）反転することもできる。あるいは、そ の両側に再接着可能な感圧接着剤を有する個々のシートをロールとロールカバー の間に介在させてもよい。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１０年２月１８日（１９９８．２．１８） 【補正内容】 請求の範囲 １．移動ウェブを前進させる円筒外周面を有する織物用ロールに使用する係合 装置であって、 第１ならびに第２の面を有する表面基材シートであって、該シートの第２の面 はそこから外側に突出する複数の表面突子を有し、該表面突子は所定の配置構成 で該表面基材シート上に配設されるとともに該表面基材シートと一体に成形され 、各々の該表面突子の直径はその高さ方向に一定であり、該表面突子は高さが略 均一で、該突子の外周端部は有効ウェブ接触面を集合的に画成する表面基材シー トと、 該ロールの円筒外周面に該表面基材シートの第１の面を離脱可能に固定するた めの手段とを備えた係合装置。 ２．該表面基材シートの第１の面と該ロールの該円筒外周面の少なくとも一部 とに、対向する面ファスナを有し、ループファスナは該ロールの円筒外周面にあ り、フックファスナは該表面基材シートの第１の面にある、請求項１記載の係合 装置。 ３．該所定の配置構成は一様な配列である、請求項１記載の係合装置。 ４．該表面突子は略均一に賦形される、請求項１記載の係合装置。 ５．該固定手段は、交換又は再調整の際に該ロールの円筒外周面に該表面基材 シートを離脱可能に付着するために、該表面基材シートの第１の面に配置される 再接着可能な感圧接着剤であって、該ロールの外面に再接着された場合には十分 な粘着性を保持し、そこから除去された場合には認識しうる残留物を残さない低 粘着性接着剤である感圧接着剤を更に含む、請求項１記載の係合装置。 ６．該円筒外周面上のフック係合構造体と、該カバー基材の第１の表面から外 側に突出する複数のフック突子であって、該フック突子は各々、該対向面に該表 面カバー組立体を離脱可能に係着するためにフック係合構造体を掛止する手段を 含む複数のフック突子とを備える、請求項１記載の係合装置。 ７．該表面突子は円筒状である、請求項１記載の係合装置。 ８．該表面基材は、 該表面突子を担持する第１のシートと、 該第１のシートに付着され、該フック突子を担持する第２のシートとを備える 、請求項２記載の係合装置。 ９．該第１および第２のシートは同じ材料から製作する、請求項８記載の係合 装置。 １０．移動ウェブに選択的に係合する係合装置であって、 表面にフック係合構造体が配置された外面を有する基体と、 第１ならびに第２の主要面を有する表面基材シートであって、第２の表面は移 動ウェブとの摩擦係合に関し所望の特性を有する表面基材シートと、 該第１の表面に設けられるとともに該第１の表面から突出する複数の掛止突子 であって、該表面基材シートを該基体に離脱可能に係着するために該基体の外面 にフック係合構造体を掛止する手段を含む複数の掛止突子とを備える、係合装置 。 １１．該基体の外面は円筒状である、請求項１０記載の係合装置。 １２．該基体の露出面に配置される該フック係合構造体はループ構造材から作 成し、該ループ構造材は該基体の該円筒状露出面のまわりに螺旋状に巻き付ける 、請求項１１記載の係合装置。 １３．該表面基材シートは該基体の円筒外周面のまわりに螺旋状に巻き付ける 、請求項１１記載の係合装置。 １４．該基体の外面に配置される該フック係合構造体はループ構造材から形成 する、請求項１０記載の係合装置。 １５．該表面基材シートの第２の表面はそこから外側に突出する複数の表面突 子を有し、該表面突子は該移動ウェブに対する有効接触面を集合的に画成する、 請求項１０記載の係合装置。 １６．該表面突子は高さが略均一である、請求項１５記載の係合装置。 １７．該表面突子は、熱可塑性ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、 ポリイミド、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレン、ナイロン、アセタ ール、ブロックポリマー、ポリカーボネート、熱可塑性エラストマ、コポリマー 、およびそれらの組合わせから成るグループから選択される、請求項１６記載の 係合装置。 １８．該表面突子は、該表面基材シートの第２の表面に直接に接合して一体構 成にする、請求項１５記載の係合装置。 １９．該表面突子の形状は略均一である、請求項１５記載の係合装置。 ２０．該表面突子は該表面基材シートの第２の表面全体に一様に配置されてい る、請求項１５記載の係合装置。 ２１．該表面基材シートの第２の表面は、テフロン基材、ポリマーコーティン グ、添加剤入りポリマーコーティング、被覆研磨材、不織布研磨材、剛毛、ブラ シ、平滑又はテクスチャードポリマーフィルム、ガラスコーテイング、布、ゴム 、紙、発泡体、不織材、金属箔から成るグループから選択される外装層を含む、 請求項１０記載の係合装置。 ２２．該表面基材シートの第２の表面は、それと係合状態にある移動ウェブか らの染料の移着に冒されない、請求項１０記載の係合装置。 ２３．該表面基材シートは、第１の主要面を画成する外面を有する第１の構成 シートと、第２の主要面を画成する外面を有する第２の構成シートとを備えた積 層複合体を含み、該２つの構成シートの両内面を合わせて接着する、請求項１０ 記載の係合装置。 ２４．移動ウェブを前進させる円筒外周面を有するロールで使用するための、 断面輪郭が低い係合装置であって、 第１ならびに第２の面を有する表面基材シートであって、第２の面は移動ウェ ブとの摩擦係合に関して所望の特性を有し、 交換又は再調整の際に該ロールの該円筒外周面に該表面基材シートを離脱可能 に付着させるために該表面基材シートの第１の面に配置される再接着可能な感圧 接着剤であって、該ロールの外面に再接着された 場合には十分な粘着性を保持し、そこから除去された場合には認識しうる残留物 を残さない低粘着性接着剤である感圧接着剤とを備える係合装置。 ２５．該表面基材シートの第２の表面はそこから外側に突出する複数の表面突 子を有し、該表面突子は所定の配置構成で該表面基材シート上に配設されるとと もに該表面基材シートと一体に成形され、該表面突子は高さが略均一であるとと もに有効ウェブ接触面を集合的に画成する、請求項２４記載の係合装置。 ２６．該所定の配置構成は一様な配列である、請求項２５記載の係合装置。 ２７．該表面突子は、熱可塑性ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、 ポリイミド、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレン、ナイロン、アセタ ール、ブロックポリマー、ポリカーボネート、熱可塑性エラストマ、コポリマー 、およびそれらの組合わせから成るグループから選択される、請求項２５記載の 係合装置。 ２８．該所定の配置構成は一様な配列である、請求項２５記載の方法。 ２９．該表面基材シートの第２の表面は、テフロン基材、ポリマーコーティン グ、添加剤入りポリマーコーティング、被覆研磨材、不織布研磨材、剛毛、ブラ シ、平滑又はテクスチャードポリマーフィルム、ガラスコーテイング、布、ゴム 、紙、発泡体、不織材、金属箔から成るグループから選択される外装層を含む、 請求項２４記載の係合装置。 ３０．該表面基材シートは該プルロールの円筒外周面の周りに螺旋状に巻き付 けられる、請求項２４記載の係合装置 ３１．織物用プルロールを作製するための方法であって、 外側円筒状表面を有する基体を供するステップと、 第１の主要面と第２の主要面とを有する内部シートを供するステップであって 、該第２の主要面はループ構造材によって画成されるステップと、 該内部シートを該外側円筒状表面に接着するステップと、 第１ならびに第２の主要面を有する基材シートを供するステップであって、該 外部シートの第２の主要面は織物ウェブと接触する係合面を画成し、該外部シー トの第１の主要面は該ループ構造材を掛止する手段を備えるステップと、 該基材シートの第１の主要面の掛止手段を、該内部シートの第２の主要面のル ープ構造材に離脱可能に係着するステップとを含む方法。 ３２．該基材シートは最初の基材シートであって、 第１および第２の主要面を有する代替基材シートを供するステップであって、 該代替基材シートの第１の主要面は該ループ構造材を掛止するための手段を備え 、該代替基材シートの第２の主要面は織物ウェブと接触する代替織物係合面を画 成する外装表面を有するステップと、 最初の基材シートの第１の主要面に掛止するための手段を、該基体に接着され た該ループ構造材から分離するステップと、 該代替基材シートの第１の主要面に掛止するための手段を、該内部シートの第 ２の主要面の該ループ構造材に離脱可能に係着するステップとを含む方法。 ３３．請求項１の係合装置を備えたロールを作製する方法であって、 外側円筒状表面を有する基体を供するステップと、 第１ならびに第２の主要面を有する基材シートを供するステップと、 該基体の該外側円筒状表面へ該基材シートの第１の面を離脱可能に固定するス テップと、 該基材シートの第２の面から外側に突出する複数の表面突子を供するステップ であって、該表面突子は該基材シート上に所定の配置構成で配置されるとともに 該基材シートと一体に成形され、該表面突子は高さが略均一であるとともに、該 ロールの有効ワークピース接触面を集合的に画成するステップとを含む方法。 ３４．該基材シートは最初の基材シートであって、 第１および第２の主要面を有する代替基材シートを供するステップであって、 該代替基材シートの第２の面は代替有効ワークピース接触面を画成する外装表面 を有するステップと、 最初の基材シートの第１の面を、該基体の外側円筒状表面から分離するステッ プと、 該代替基材シートの第１の面を該基体の該外側円筒状表面に離脱可能に係着す るステップとを更に含む、請求項３３記載の方法。 ３５．請求項２４記載の装置でロールを作製するための方法であって、 外側円筒状表面を有する基体を供するステップと、 第１および第２の主要面を有する基材シート供するステップであって、該第２ の主要面は移動ウェブとの摩擦係合に関して所望の特性を有するステップと、 該基体に対する該基材シートの容易な離脱ならびに再調整を可能にするために 、再接着可能な感圧接着剤によって該基体の外側円筒状表面に該基材シートの第 １の面を離脱可能に接着するステップとを含む方法。 ３６．該接着ステップは、該基体の該外側円筒状表面のまわりに該基材シート を螺旋状に巻き付けることを含む、請求項３５記載の方法。 ３７．該基材シートは最初の基材シートであって、 第１および第２の主要面を有する代替基材シートを供するステップであって、 該代替基材シートの第２の面は移動ウェブと接触する代替係合面を画成する外装 表面を有するステップと、 該最初の基材シートの第１の面を、該基体の外側円筒状表面から分離するステ ップと、 再接着可能な感圧接着剤によって該代替基材シートの第１の面を該基体の該外 側円筒状表面に離脱可能に接着して該代替基材シートを容易に除去および再調整 できるようにしたステップとを更に含む、請求項３５記載の方法。 ３８．該代替基材シートの第２の面の所望摩擦特性は、該最初の基材シートの 第２の面の所望摩擦特性と同じである、請求項３７記戟の方法。 ３９．該代替基材シートの第２の面の所望摩擦特性は、該最初の基材シートの 第２の面の所望摩擦特性と異なる、請求項３７記載の方法。 ４０．該接着ステップの前に、該基材シートの第１の面に再接着可能な感圧接 着剤を配置することを更に含む、請求項３７記載の方法。 ４１．該基材シートの第２の面から外側に突出する複数の表面突子を供するス テップであって、該表面突子は所定の配置構成で該基材シートに配置されるとと もに該基材シートと一体に形成され、該表面突子の高さは略均一であるとともに 、移動ウェブと接触する有効接触面を集合的に画成するステップを更に含む、請 求項３５記載の方法。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，Ｓ Ｚ，ＵＧ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ， ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，Ｇ Ｅ，ＨＵ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ， ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，Ｐ Ｌ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ， ＹＵ (72)発明者 モーレン，ルイス・エス アメリカ合衆国55133―3427ミネソタ州セ ント・ポール、ポスト・オフィス・ボック ス33427 (72)発明者 ウェリガン，デニス・ジー アメリカ合衆国55133―3427ミネソタ州セ ント・ポール、ポスト・オフィス・ボック ス33427 (72)発明者 ヤング，ジョン・ビー アメリカ合衆国55133―3427ミネソタ州セ ント・ポール、ポスト・オフィス・ボック ス33427 【要約の続き】 てプルロールカバーを変更する方法が開示されている。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．移動ウェブを前進させる円筒外周面を有するロールに使用する係合装置で あって、 第１ならびに第２の面を有する表面基材シートであって、該シートの第２の面 はそこから外側に突出する複数の表面突子を有し、該表面突子は所定の配置構成 で該表面基材シート上に配設されるとともに該表面基材シートと一体に成形され 、該表面突子は高さが略均一であるとともに有効ウェブ接触面を集合的に画成す る表面基材シートと、 該ロールの円筒外周面に該表面基材シートの第１の面を離脱可能に固定するた めの手段とを備えた係合装置。 ２．該表面基材シートの第１の面と該ロールの該円筒外周面の少なくとも一部 とに、対向する面ファスナを有し、ループファスナは該ロールの円筒外周面にあ り、フックファスナは該表面基材シートの第１の面にある、請求項１記載の係合 装置。 ３．該所定の配置構成は一様な配列である、請求項１記載の係合装置。 ４．該表面突子は略均一に賦形される、請求項１記載の係合装置。 ５．該ロールは織物用プルロールである、請求項１記載の係合装置。 ６．該固定手段は、交換又は再調整の際に該ロールの円筒外周面に該表面基材 シートを離脱可能に付着するために、該ロールの円筒外周面と該表面基材シート の第１の面との間に配置される再接着可能な感圧接着剤を更に含む、請求項１記 載の係合装置。 ７．移動ウェブに選択的に係合する係合装置であって、 表面にフック係合構造体が配置された外面を有する基体と、 第１ならびに第２の主要面を有する表面基材シートであって、第２の表面は移 動ウェブとの摩擦係合に関し所望の特性を有する表面基材シートと、 該第１の表面に設けられるとともに該第１の表面から突出する複数の掛止突子 であって、該表面基材シートを該基体に離脱可能に係着する ために該基体の外面にフック係合構造体を掛止する手段を含む複数の掛止突子と を備える、係合装置。 ８．該基体の外面は円筒状である、請求項７記載の係合装置。 ９．該基体の露出面に配置される該フック係合構造体はループ構造材から作成 し、該ループ構造材は該基体の該円筒状露出面のまわりに螺旋状に巻き付ける、 請求項８記載の係合装置。 １０．該表面基材シートは該基体の円筒外周面のまわりに螺旋状に巻き付ける 、請求項８記載の係合装置。 １１．該基体の外面に配置される該フック係合構造体はループ構造材から形成 する、請求項６記載の係合装置。 １２．該表面基材シートの第２の表面はそこから外側に突出する複数の表面突 子を有し、該表面突子は該移動ウェブに対する有効接触面を集合的に画成する、 請求項７記載の係合装置。 １３．該表面突子は高さが略均一である、請求項１２記載の係合装置。 １４．該表面突子は、熱可塑性ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、 ポリイミド、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレン、ナイロン、アセタ ール、ブロックポリマー、ポリカーボネート、熱可塑性エラストマ、コポリマー 、およびそれらの組合わせから成るグループから選択される、請求項１３記載の 係合装置。 １５．該表面突子は、該表面基材シートの第２の表面に直接に接合して一体構 成にする、請求項１２記載の係合装置。 １６．該表面突子の形状は略均一である、請求項１２記載の係合装置。 １７．該表面突子は該表面基材シートの第２の表面全体に一様に配置されてい る、請求項１２記載の係合装置。 １８．該表面基材シートの第２の表面は、テフロン基材、ポリマーコーティン グ、添加剤入りポリマーコーティング、被覆研磨材、不織布研磨材、剛毛、ブラ シ、平滑又はテクスチャードポリマーフィルム、ガラスコーテイング、布、ゴム 、紙、発泡体、不織材、金属箔から成るグル ープから選択される外装層を含む、請求項７記載の係合装置。 １９．該表面基材シートの第２の表面は、それと係合状態にある移動ウェブか らの染料の移着に冒されない、請求項７記載の係合装置。 ２０．該表面基材シートは、第１の主要面を画成する外面を有する第１の構成 シートと、第２の主要面を画成する外面を有する第２の構成シートとを備えた積 層複合体を含み、該２つの構成シートの両内面を合わせて接着する、請求項７記 載の係合装置。 ２１．フック係合構造体を有し、対向面に離脱可能に係着する表面カバー組立 体であって、 第１の主要面と反対側の第２の主要面とを有するカバー基材と、 所定の配置構成で該カバー基材の第２の主要面から外側に突出するように配置 された複数の表面突子であって、前記表面カバー組立体の有効ウェブ接触面を集 合的に画成する複数の表面突子と、 該カバー基材の第１の主要面から外側に突出する複数のフック突起であって、 該表面カバー組立体を該対向面に離脱可能に係着するようにフック係合構造体を 掛止するための手段を各々備える複数のフック突起とを備える、表面カバー組立 体。 ２２．該表面突子は該カバー基材の第２の主要面と一体に形成される、請求項 ２１に記載の表面カバー組立体。 ２３．該所定の配置構成は一様な配列である、請求項２１に記載の表面カバー 組立体。 ２４．該表面突子は略均一な形状である、請求項２１に記載の表面カバー組立 体。 ２５．各表面突子は円筒状に賦形される、請求項２１に記載の表面カバー組立 体。 ２６．表面突子を担持する第１のシートと、 第１のシートに付着されるとともに、該フック突起を担持する第２のシートと を備える、請求項２１に記載の表面カバー組立体。 ２７．円筒外周面を有する織物用プルロールに使用する係合装置であって、 プルロールの円筒外周面に接着され、複数の突出するループを有するループ構 造材と、 積層複合体から形成される表面基材とを含み、 該積層複合体は、 第１ならびに第２の面を有し、第１のシートの第２の面はそこから外側に 複数の突出するフック突子を有し、および該フック突子は該表面基材をプルロー ルに離脱可能に係着するために該ループ構造材の突出ロープに掛止する第１の構 成シートと、 第１ならびに第２の面を有し、第２のシートの第１の面は第１のシートの 第１面に接着され、第２のシートの第２の面はそこから外側に突出する選択配置 構成に配置された複数の表面突子を有し、該表面突子は有効織物係合面を集合的 に画成する第２の構成シートとを含む係合装置。 ２８．第１の構成シートと第２の構成シートとは同一材料から作製される、請 求項２７記載の係合装置。 ２９．該フック突子は、第１の構成シートと一体に形成される、請求項２７記 載の係合装置。 ３０．織物用プルロールを作製するための方法であって、 外側円筒状表面を有する基体を供するステップと、 第１の主要面と第２の主要面とを有する内部シートを供するステップであって 、該第２の主要面はループ構造材によって画成されるステップと、 該内部シートの第１の主要面を該外側円筒状表面に接着するステップと、 第１ならびに第２の主要面を有する外部シートを供するステップであって、該 外部シートの第２の主要面は織物ウェブと接触する係合面を 画成し、該外部シートの第１の主要面は該ループ構造材を掛止する手段を備える ステップと、 該外部シートの第１の主要面の掛止手段を、該内部シートの第２の主要面のル ープ構造材に離脱可能に係着するステップとを含む方法。 ３１．該外部シートは最初の外部シートであって、 第１および第２の主要面を有する代替外部シートを供するステップであって、 該代替外部シートの第１の主要面は該ループ構造材を掛止するための手段を備え 、該代替外部シートの第２の主要面は織物ウェブと接触する代替織物係合面を画 成する外装表面を有するステップと、 最初の外部シートの第１の主要面に掛止するための手段を、該基体に接着され た該ループ構造材から分離するステップと、 該代替外部シートの第１の主要面に掛止するための手段を、該内部シートの第 ２の主要面の該ループ構造材に離脱可能に係着するステップとを含む方法。 ３２．ロールを作製する方法であって、 外側円筒状表面を有する基体を供するステップと、 第１ならびに第２の主要面を有する基材シートを供するステップと、 該基体の該外側円筒状表面へ該基材シートの第１の面を離脱可能に固定するス テップと、 該基材シートの第２の面から外側に突出する複数の表面突子を供するステップ であって、該表面突子は該基材シート上に所定の配置構成で配置されるとともに 該基材シートと一体に成形され、該表面突子は高さが略均一であるとともに、該 ロールの有効ワークピース接触面を集合的に画成するステップとを含む方法。 ３３．該固定ステップは、対向する面ファスナによって、該基材シートの第１ の面を該外側円筒状表面に付着することを含み、該ループファスナが該ロールの 該外側円筒状表面に取り付けられている、請求項３２記載の方法。 ３４．該基材シートは最初の基材シートであって、 第１および第２の主要面を有する代替基材シートを供するステップであって、 該代替基材シートの第２の面は代替有効ワークピース接触面を画成する外装表面 を有するステップと、 最初の基材シートの第１の面を、該基体の外側円筒状表面から分離するステッ プと、 該代替基材シートの第１の面を該基体の該外側円筒状表面に離脱可能に係着す るステップとを更に含む、請求項３２記載の方法。 ３５．該所定の配置構成は一様な配列である、請求項３２記載の方法。 ３６．織物用プルロールの外側織物係合面を変更する方法であって、 円筒状プルロール基体を有するプルロールを供するステップであって、ループ ファスナ構造体は該プルロール基体に脱離可能に係着され、該基材シートは第１ および第２の主要面を有し、該基材シートの第２の面は織物係合材によって画成 され、その第１の面は該プルロール基体の該ループファスナと脱離可能に係合さ れるフックファスナ構造体によって画成されるステップと、 該プルロール基体の該ループファスナ構造体から該最初の基材シートの該フッ クファスナ構造体を離脱することによって該プルロール基体から該最初の基材シ ートとその上の織物係合材とを取り外すステップと、 第１および第２の主要面を有する交換用基材シートを供するステップであって 、その第２の面は交換用の織物係合材によって画成され、その第２の面はフック ファスナ構造体によって画成されるステップと、 交換用基材シート上のフックファスナ構造体をプルロール基体上のループファ スナ構造体に付着することによって、交換用基材シートをプルロール基体に係着 するステップとを含む方法。 ３７．該交換用基材シート上の該交換用織物材は、該最初の基材シート上の該 織物係合材と同じ織物摩擦係合特性を有する、請求項３６記載 の方法。 ３８．該交換用基材シート上の該交換用織物材は、該最初の基材シート上の該 織物係合材と異なる織物摩擦係合特性を有する、請求項３６記載の方法。 ３９．移動ウェブを前進させる円筒外周面を有するロールで使用するための、 断面輪郭が低い係合装置であって、 第１ならびに第２の面を有する表面基材シートであって、第２の面は移動ウェ ブとの摩擦係合に関して所望の特性を有し、 交換又は再調整の際に該ロールの該円筒外周面に該表面基材シートを離脱可能 に付着するために、該ロールの該円筒外周面と該表面基材シートの第１の面との 間に配置される再接着可能な感圧接着剤を更に含む、請求項１記載の係合装置。 ４０．該表面基材シートの第２の表面はそこから外側に突出する複数の表面突 子を有し、該表面突子は所定の配置構成で該表面基材シート上に配設されるとと もに該表面基材シートと一体に成形され、該表面突子は高さが略均一であるとと もに有効ウェブ接触面を集合的に画成する、請求項３９記載の係合装置。 ４１．該所定の配置構成は一様な配列である、請求項１記載の係合装置。 ４２．該表面突子は、熱可塑性ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、 ポリイミド、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリスチレン、ナイロン、アセタ ール、ブロックポリマー、ポリカーボネート、熱可塑性エラストマ、コポリマー 、およびそれらの組合わせから成るグループから選択される、請求項４０記載の 係合装置。 ４３．該表面突子は該均一に賦形される、請求項４０記載の係合装置。 ４４．該表面基材シートの第２の表面は、テフロン基材、ポリマーコーティン グ、添加剤入りポリマーコーティング、被覆研磨材、不織布研磨材、剛毛、ブラ シ、平滑又はテクスチャードポリマーフィルム、ガラ スコーテイング、布、ゴム、紙、発泡体、不織材、および金属箔から成るグルー プから選択される外装層を含む、請求項３９記載の係合装置。 ４５．該表面基材シートは該プルロールの円筒外周面の周りに螺旋状に巻き付 けられる、請求項３９記載の係合装置。 ４６．該再接着可能な感圧接着剤は、該表面基材シートの第１の面に担持され る、請求項３９記載の係合装置。 ４７．ロールを作製するための方法であって、 外側円筒状表面を有する基体を供するステップと、 第１および第２の主要面を有する基材シートを供するステップであって、該第 ２の主要面は移動ウェブとの摩擦係合に関して所望の特性を有するステップと、 該基体に対する基材シートの容易な離脱ならびに再調整を可能にするために、 再接着可能な感圧接着剤によって該基体の外側円筒状表面に該基材シートの第１ の面を離脱可能に接着するステップとを含む方法。 ４８．該接着ステップは、該基体の該外側円筒状表面のまわりに該基材シート を螺旋状に巻き付けることを含む、請求項４７記載の方法。 ４９．該基材シートは最初の基材シートであって、 第１および第２の主要面を有する代替基材シートを供するステップであって、 該代替基材シートの第２の面は移動ウェブと接触する代替係合面を画成する外装 表面を有するステップと、 該最初の基材シートの第１の面を、該基体の外側円筒状表面から分離するステ ップと、 再接着可能な感圧接着剤によって該代替基材シートの第１の面を該基体の該外 側円筒状表面に離脱可能に接着して該代替基材シートを容易に除去および再調整 できるようにしたステップとを更に含む、請求項４７記載の方法。 ５０．該代替基材シートの第２の面の所望摩擦特性は、該最初の基材シートの 第２の面の所望摩擦特性と同じである、請求項４９記載の方法。 ５１．該代替基材シートの第２の面の所望摩擦特性は、該最初の基材シートの 第２の面の所望摩擦特性と異なる、請求項４９記載の方法。 ５２．該接着ステップの前に、該基材シートの第１の面に再接着可能な感圧接 着剤を配置することを更に含む、請求項４７記載の方法。 ５３．該基材シートの第２の面から外側に突出する複数の表面突子を供するス テップであって、該表面突子は所定の配置構成で該基材シートに配置されるとと もに該基材シートと一体に形成され、該表面突子の高さは略均一であるとともに 、移動ウェブと接触する有効接触面を集合的に画成するステップを更に含む、請 求項４７記載の方法。 ５４．該所定の配置構成は一様な配列である、請求項４７記載の係合装置。 ５５．織物用プルロールの外側織物係合面を変更する方法であって、 最初の基材シートが脱離可能に係着された状態で円筒状のプル基体を有するプ ルロールを供するステップであって、該最初の基材シートは第１および第２の主 要面を有し、該最初の基材シートの第２の面は織物係合材によって画成され、第 １の面は再接着可能な感圧接着剤によってプルロール基体に接着されるステップ と、 該プルロール基体からその上の該最初の基材シートと該織物係合材とを取り外 すステップと、 第１および第２の主要面を有する交換用基材シートを供するステップであって 、その第２の面は交換用の織物係合材によって画成されるステップと、 その間に配置される再接着可能な感圧接着剤によって、該交換用基材シートを 該プルロール基体上に付着して、該円筒状プルロール基体上でのその交換又は再 調整を可能とするステップとを含む方法。 ５６．各基材シートは、該基体の該外側円筒状表面へ自己を接着するために再 接着可能な感圧接着剤を担持する、請求項５５記載の方法。