JP2001519305A - 容易に取替え可能なロールカバー - Google Patents

容易に取替え可能なロールカバー

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JP2001519305A
JP2001519305A JP2000514843A JP2000514843A JP2001519305A JP 2001519305 A JP2001519305 A JP 2001519305A JP 2000514843 A JP2000514843 A JP 2000514843A JP 2000514843 A JP2000514843 A JP 2000514843A JP 2001519305 A JP2001519305 A JP 2001519305A
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stems
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JP2000514843A
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デイビッド・イー・ジョンソン
リチャード・アイオンタ
ルイス・エス・モーレン
デニス・ジー・ウェリガン
ジョン・ビー・ヤング
Original Assignee
ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
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    • D06B23/02Rollers
    • D06B23/026Rollers characterised by particular surface features
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
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  • Textile Engineering (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Registering, Tensioning, Guiding Webs, And Rollers Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 一方の面から外側に突出している複数の表面ステム(28)を有する織物引張りロールカバー(20)が開示されている。表面ステム(28)は、均一に形作られ引張りロールカバー(20)上に配置されており、この表面ステム(28)は全体として、織物ウェブに対する有効な接触面を規定している。引張りロールカバー(20)の他方の面からは複数のフッキングステム(55)が突出している。このフッキングステム(55)は、引張りロールカバー(20)を、ループ構造材料(45)が接着された円筒状の引張りロール(47)に取外し可能に付着させるよう適応されている。織物引張りロール(47)を作製する方法が、フックアンドループの対向した締結構成を用いて織物引張りロール(47)の外側織物係合面を変更する方法と共に開示されている。この場合、ループ材料(45)は、引張りロール(47)の外側円筒状面(52)に配置されている。表面ステム(28)およびフッキングステム(55)は、表面基材シート(62)と共に一体的に成形されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 発明の背景 本発明は、前進するウェブと選択的に係合するための装置に関する。特に、本
発明は、最も具体的には、前進するウェブに係合するために使用されるロール用
のカバーのアセンブリおよび容易な交換のための装置および方法に関する。
【0002】 ウェブの前進および処理プロセスに使用するために、円筒ロールの外面に、具
体的に望まれる摩擦特定を与えることは周知である。繊維業界において、織地(
fabric)を搬送し、引張り、押えるためにロールを使用することは非常に一般的
であり、これらロールは、引張りロールと呼ばれる。例えば、織機、検査機、仕
上げライン、けば立て(napping)ライン、スエード加工ラインおよび染色ライ ンではすべて、かかる動作の実行を容易にするために多くの引張りロールが用い
られている。大抵の適用法において、スチールまたはアルミニウムのロールは、
織地が滑らないようにするために、それ自体の表面に十分な摩擦力を有していな
い。そのため、かかるロールは、その織りをねじることなく更に織地を前進方向
および幅方向に比較的均一に維持しながら、織地を織物処理機に亙って静かに案
内するのを助ける材料によって、被覆されまたはコーティングされている。
【0003】 引張りロールのカバーは、特定の織地、処理特性および引張りロールの織地に
対する所望の係合または横移動に応じて、摩擦係数を高くしても低くしてもよい
。ロール表面と織地との間の摩擦的相互作用を規定するために、多くの材料が使
用されている。一般的な従来技術による引張りロールカバーの材料には、コルク
、ゴム、モディファイドコルク(modified cork)、平滑なゴム、サンドペーパ および剛毛を有する材料がある。かかる材料の摩擦特性は、使用中に変化する可
能性がある。例えば、コルクベースの材料およびゴムベースの材料は、摩損に従
って目つぶれしてより滑らかになる傾向があり、それによって、長い間に織地ウ
ェブに対する摩擦レベルが変化する。この結果、織地の品質が徐々に劣化するか
、すべりによりモータの動力の使用が増大する可能性があり、これらは共に検出
が困難である。更に、サンドペーパ等の研摩材は、それらの表面のきめが不規則
であるために均一には摩損しない。また、サンドペーパ等の研摩材は引張りロー
ルカバーに対して高い摩擦特性を提供するが、それらは故意に不均一であり、そ
のためその不均一によって織地に損傷が与えられることから、いくつかの織地ウ
ェブに対しては不適切である。剛毛を有する構造(ミネソタ州、セントポールの
ミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニー(Mine
sota Mining and Manufacturing Company)のブラシ材BRUSHLON(商標)等)に 基づく引張りロールカバーもまた、剛毛のばらつきおよび配列が不規則である。
【0004】 引張りロールカバーの材料は、一般に、2〜3インチ幅の材料のストリップを
ロールの長さ方向に螺旋状に巻付けることによって取付けられる。ロールの表面
への材料の接着は、接触接着剤、スプレイ接着剤および再配置不可能な感圧接着
剤を使用することによって行われている。かかるロールカバーをロールから取除
くためには、ロールを織物処理機から取除く必要があり、場合によっては機械加
工によってカバーを取除く必要がある。このようなタイプの接着構成では、一般
に、長い時間が経つとロール表面に接着剤が蓄積することとなり、その接着剤に
可燃性の高い溶剤が含まれており、ロール表面に対して長い回復時間が必要であ
り、多くの場合、ロールのクリーンアップのために可燃性の高い溶剤を使用する
必要がある。最近では、環境的な問題および制限により、これら接着剤の多くを
織物工場で使用することが禁じられており、そのため、外部の者により織物処理
施設以外の場所でロール表面の除去および取付けが行われる必要がある。
【0005】 引張りロールカバーの1つのタイプは、Dupreによる米国特許第4,627, 127号に開示されているような円筒ブラシを形成している。Dupreの特許では 、外周面に剛毛を有する織地ストリップが、円筒の周りに螺旋状に巻きつけられ
ている。この織地ストリップは、ポリウレタン等の接着剤を用いて円筒に接着さ
れている。上記剛毛は、使用によって摩滅し、残りのカバーを取替えなければな
らなくなる。接着剤によって円筒に接合されているかかるカバーを取除くために
は、溶剤を使用する必要がある。これは、厄介で比較的時間がかかる可能性があ
り(機械のダウンタイムとなる)、上述したように、接着剤を取除くために溶剤
を使用することにより、望ましくない有害な廃棄物を除去する問題が発生する。
これら環境的な問題に取組むと共により容易に取外し可能な引張りロールカバー
を形成するという努力において、カバー材料をロールに接合するために、接着剤
の代りに機械的な締結方式(フックアンドループファスナ構造等)が使用されて
いる。この目的で現時点で入手可能な1つのロールカバー材料は、支持基材の一
方の面に設けられる1/8インチのトリムナイロン6.12剛毛BRUSHLON(商標
)ブラシ材料(ミネソタ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マ
ニュファクチュアリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing
Company)から入手可能)であり、上記支持基材の他方の面にはループ構造材料 が設けられている。フック構造材料(その上に突出するフックまたはキャップさ
れたステムを有する)が、円筒ロールの外面に、一般にストリップの形態でその
周りに螺旋状に巻付けられることによって接合されている。また、剛毛/ループ
構造アセンブリも、円筒ロールの周りに螺旋状にストリップの形態で巻付けられ
ており、ループ構造がそのフック構造と相互係合することにより、引張りロール
の円筒に剛毛/ループ構造アセンブリが付着されている。この構成により外部に
剛毛が取付けられた織地の除去が容易になり、それをループ構造の裏材を有する
代替的なロールの外側材料に取替えることが可能となるが、それもまた理想的で
はない。剛毛、支持基材およびフックアンドループファスナの組合せは、比較的
高断面を有する引張りロールカバーアセンブリを形成する。更に、引張りロール
カバー材料がロールに沿って不完全な螺旋状に巻付けられている場合、円筒ロー
ルに取付けられたフック構造材料から1つまたは複数のフックが不注意に露出す
る可能性がある。これら露出したフックは、織地繊維を抜取るか裂くことにより
、織地をしわにすることにより、その表面を擦減することにより、あるいは、他
の同様の表面上の現象をもたらすことにより、ロールによって搬送中の織地ウェ
ブに損傷を与える可能性がある。
【0006】 一般的な織物引張りロールは、4〜12インチの範囲の径を有するが、それよ
り小さくすることも大きくもすることも可能である。高断面の(比較的厚い)引
張りロールカバーにより引張りロールの有効径が増大し、この影響は、径の小さ
い引張りロール(例えば1〜3インチ径の引張りロール)に対するほど大きい。
ロールカバーを取付けることによってロール径が大幅に変化する場合に駆動ロー
ルの速度を調整する必要である、ということは望ましくないことであり、このた
め、引張りロールカバーは可能な限り薄くなければならない。
【0007】 また、引張りロールカバーによって微粒子または流体を捕え搬送することも望
ましくない。カバー材料は、使用中にその上に糸屑および繊維が堆積し得るもの
であってもならない。更に、適用法によっては、ロールまたは織地ウェブを湿ら
す場合がある。例えば、ロールカバーは、製造プロセスから織地の染料を捕え保
持してはならない。色の変化は起こりがちであり、1つの織地ロットから他の織
地ロットへの染料の転移は許容できないものである。
【0008】 従来技術のあらゆる引張りロールカバー方式に関連する欠点を考慮して、比較
的安価であり、再使用可能または取替え可能であって、円筒状の引張りロールに
容易かつ確実に取付けが可能である、取替え可能な外部カバーを有する引張りロ
ールを提供することが望ましい。また、この引張りロールは、使用時に、搬送す
るウェブに対して望ましくない接触または損傷をもたらすものではない。取替え
可能な引張りロールカバーの他の望ましい特長は、カバーアセンブリが比較的低
断面を有し、糸屑または繊維を集めることがなく、ウェブ間で染料を転移させな
い、ということである。更に、寿命が長く、所望の摩擦特性または顧客の柔軟性
に応じた範囲の摩擦特性を提供する引張りロールカバー用の外側材料が望まれて
いる。
【0009】 発明の要約 一実施形態において、本発明は、前進するウェブと選択的に係合するための係
合装置を含む。この係合装置は、上にフック係合構造が配置された外面を有する
基部と、第1および第2の主面を有する表面基材シートと、を有する。基材シー
トの第2の面は、前進するウェブと摩擦的に係合するための所望の特性を有して
いる。基材シートの第1の面には、複数のフッキング(hooking)ステムが設け られており、それらはその第1の面から突出している。このフッキングステムは
、基部の外面にフック係合面を引掛けることにより表面基材を基部に取外し可能
に付着させる手段を有している。
【0010】 一実施形態では、第2の面が、前進するウェブに対する摩擦係合面を規定する
手段を有している。この規定手段は、表面基材シートの第2の面から外側に突出
する複数の表面ステムを有し、この表面ステムは全体として、前進するウェブと
接触する有効な接触面を規定している。好ましくは、この表面ステムは、表面基
材シートの第2の面に選択された構成で配置され、かつ、その第2の面と一体的
に形成されている。
【0011】 更に、本発明は、織物引張りロールを作製する方法を含む。この方法は、円筒
状の外面を有する基部を提供し、第1および第2の主面を有する基材シートを提
供する。基材シートの第1の面は、基部の円筒状の外面に取外し可能に接合され
ている。その基材シートの第2の面には、複数の表面ステムが設けられており、
そこから外側に突出している。また、表面ステムは表面基材と一体的に形成され
ており、概して高さが均一な外側端部を有している。この表面ステムは全体とし
て、織物ウェブと接触する有効な織物接触面を規定する。基部の円筒状の外面に
基材シートを接合する際には、織物引張りロールの円筒状の外面のループファス
ナと共に対向するフックアンドループファスナにより、円筒状の外面に基材シー
トの第1の面を接着させる。
【0012】 更に、本発明は更に、織物引張りロールの外側の織物係合面を変更する方法に
おいて具体化されている。本プロセスでは、円筒状の引張りロール基部と、その
引張りロール基部に固着されたループファスナ構造と、そのループファスナ構造
に取外し可能に付着された元の基材シートと、を有する引張りロールが提供され
る。上記元の基材シートは、第1および第2の主面を有し、その基材シートの第
2の面は織物係合材によって規定されており、その第1の面は引張りロール基部
上のループファスナ構造と取外し可能に係合されるフックファスナ構造によって
規定されている。この元の基材シートおよびその上の繊維係合材料は、引張りロ
ール基部上のループファスナ構造から元の基材シート上のフックファスナ構造を
外すことにより、引張りロール基部から取外される。第1および第2の主面を有
する取替え用基材シートが提供され、その第2の面は取替え用の織物係合材料に
よって規定されており、その第1の面はフックファスナ構造によって規定されて
いる。この取替え用基材シートは、その上のフックファスナ構造を引張りロール
基部上のループファスナ構造に接着させることによって付着される。
【0013】 上記実施の形態のいずれにおいても、表面基材シートの第1および第2の主面
を積層状にする(laminate)かまたは共に一体的に成形することができる。更に
、表面ステムおよびフックファスナを含む上記実施の形態のいずれにおいても、
表面基材シート、表面ステムおよびフックファスナを一体的に成形することがで
きる。
【0014】 好ましい実施の形態の詳細な説明 図1は、ウェブ搬送経路に沿って処理されている織物(textile)または織地 (fabric)ウェブ10を示しており、ウェブ搬送経路は、引張りロール12,1
4,16等の織物引張りロールにより少なくとも一部が規定されている。かかる
ロールは、処理の適用法に応じて従動ローラであってもアイドラローラであって
もよい。それらロールの表面は、その適用法および処理される織地ウェブに対し
て望ましい摩擦特性を有する材料によってコートまたは被覆されている。引張り
ロールは、処理中の織地ウェブをぴんと張って均一に配置された状態で維持しよ
うとするものである。特定の引張りロールに対する要件によっては、すべりを防
止するために引張りローラと織地ウェブとの間に高い摩擦率が要求される場合が
あり、あるいは、引張りロールに亙って織地ウェブのすべりの割合を制御するこ
とができるように低い摩擦率が要求される場合がある。
【0015】 図2Aおよび図2Bは、本発明の発明性のある引張りロールカバー材料を示し
ている。機能的に、本発明の引張りロールカバー20は、引張りロール上に取付
けられるよう適応された第1の面24と、引張りロール上を移動または前進する
織地ウェブに対する摩擦係合面を規定する第2の面26と、を備えた基材22を
有している。この係合面は、複数の表面ステム28によって更に規定されており
、それら表面ステム28は、第2の面26に亙って選択された配列で配置されて
おり(この配列は予め決められたパターンであることが好ましい)、基材シート
22から略均一の高さの突起を有するように形成されている。表面ステムの分散
に対する選択された配列は、好ましくは均一のアレイであるが、いかなる表面ス
テムの配列も可能である(所定の領域内で不規則に設計された表面ステムの分散
も含む)。好ましい実施の形態では、表面ステム28は、図2の行a,b,c,
dのように、基材22を横切って互い違いの行で配列されている。好ましくは、
各表面ステム28は、基材22の第2の面26に対して直角に突出しているが、
別の角度が付けられたステムの向きもまた考えられる。
【0016】 好ましくは、表面ステム28および基材22は、ステムウェブとして一体的に
形成されており、基材は追加の支持層または裏材を必要としない。ここに示され
ているように、好ましい実施の形態の表面ステム28は、均等に間隔が空けられ
ており、各々が、横断面が円形であり、その外側端部30から第2の面26まで
その高さに沿って略均一な径を有している。表面ステム28は、全体として、前
進する織地ウェブと接触する引張りロールカバーに対して有効な領域または接触
面を規定する役割を果たす。
【0017】 このデザインの引張りロールカバー材料20(例えば、図2Aおよび図2B)
により、表面ステム28は、前進する織地ウェブに対して未使用時にも表面ステ
ム28が使用中に摩滅した場合にも与えられる、非常に均一な摩擦係合面を提供
する。表面ステム28は均一に摩滅し、好ましい実施の形態では表面ステム28
の径がそれらの高さに沿って略均一であるため、表面ステム28の摩滅により表
面ステム28の高さ全体に沿ってステム構造が変化することからステム端部30
の表面部分は変化しない。このため、本発明の引張りロールカバー材料は、目つ
ぶれに対して耐性があり、かつ、その有効な寿命の間に一貫した摩擦レベルを維
持する摩擦係合面を提供する。
【0018】 均一に配列され形成された表面ステムを引張りロールカバーの係合面として使
用する結果、引張りロールカバーとウェブとの間に高度に制御可能で予測可能な
摩擦係合関係がもたらされる。対向するロールとウェブの材料対材料の摩擦相互
係合特性に加えて、引張りロールカバー面の特徴を精密に形成することにより、
摩擦係合関係に重要な機械的係合成分がもたらされる。引張りロールカバー上の
直立した表面ステムは、ウェブを機械的に係合するようにウェブ面の隙間(例え
ば、織布ウェブのその織りの交差した繊維の間)を貫通する。試験により、引張
りロールカバー上に配列されたかかる表面ステムが、それらが無い場合に予測さ
れる損傷を多くの織布に対して与えない、ということが示唆されている。実際に
は、表面ステムの外側端部は、織布ウェブの糸に係合することにより、引張りロ
ールを通過して前進する織布ウェブに機械的に係合する。かかる機械的相互係合
は、従来技術による引張りロールカバー材料と織布ウェブ(例えば、剛毛ベース
のカバーまたは研摩材カバー)との摩擦関係の要素である一方で、それらカバー
材料は、(それらの剛毛または粒子の寸法、高さおよび径が異なることで決して
完全には均一でないのと同様)それらの剛毛または研摩材の粒子のばらつきが完
全には均一ではない。その結果、それら従来技術によるカバー材料によってウェ
ブに与えられるウェブ係合面は、望ましいほど均一に摩擦的ではなかった。本発
明による引張りロールカバーの均一に形作られ、サイズが決められおよび配列さ
れた表面ステムは、ウェブへの接触に対し均一な摩擦面を提供する。本発明の引
張りロールカバーの表面ステムは、特に、ウェブが比較的均一な表面構造(例え
ば、織り構造または編み構造)を有する場合に、この点で有用かつ有効であるが
、機械的係合特性は、他のウェブ構造に(例えば、スパンボンデッド構造、不織
構造等)に関しても同様に明らかである。
【0019】 図2Aおよび図2Bに示されている本発明の引張りロールカバー20は、使用
中の糸屑および繊維を捕えにくい。更に、カバー20が織地ウェブから染料を捕
えて転移させにくいように本発明の引張りロールカバー20を製作するための材
料を使用することが可能である。一実施形態では、本発明の引張りロールカバー
20は、ニュージャージー州、ウッドベリーのハンツマン・ケミカル・カンパニ
ー(Huntsman Chemical Company)から入手可能なRexflex W108から成形されて いる。引張りロールカバー20を形成する他のあり得る材料には、ミシガン州、
ミッドランドのダウ・ケミカル・カンパニー(Dow Chemical Company)から入手
可能なPrevail(商標)、ジョージア州、アトランタのモンテル−ハイモント(M
ontell-Himont)から入手可能なHimont KS084P、共にデラウェア州、ウィルミン
トンのイー・アイ・デュポン・デ・ネムーア・アンド・カンパニー(E.I. du Po
nt de Nemours & Co., Inc.)から入手可能なHytrel(商標)5526またはSurlyn (商標)1702がある。
【0020】 本発明のカバー20の特徴は、ステム高さ、ステム径、ステム間隔および平方
インチ当りのステムの数の組合せによって説明される。織地ウェブに対して与え
られるカバー20の摩擦特性は、ステム密度、ステム径、ステム高さまたはステ
ム間隔が変化することによって変更される。それらは、表面ステム28のステム
端部30によって織地ウェブに与えられる表面領域にそれぞれ影響し、また、織
地ウェブの織りと表面ステム28との間の機械的係合関係に影響する(例えば、
ステム高さの変更はステムの柔軟性に影響する可能性がある)。カバー20のこ
れらパラメータの4つの例が、以下の表1に列挙されている。
【0021】
【表1】 ステム間隔は、2つの隣接するステムの中心間の距離である。図2Aに示される
ように、好ましい実施の形態では、ステムは基材22の第2の面26に亙ってす
べての方向に均一に間隔が空けられている。
【0022】 表1に列挙されたパラメータは、限定していることを意味しているのではなく
、特定のカバーに対し、それらパラメータの数多くの変形態様が可能である。例
えば、ステム密度は、好ましくは81ステム/平方インチより大きく、より好ま
しくは100ステム/平方インチより大きい。表1は、325,960および2 300ステム/平方インチという特定のステム密度例を提示しているが、230
0ステム/平方インチより大きいステムウェブのステム密度もまた可能である。
更に、ウェブの取扱いを容易にするために、表面ステムは引張りロールを横切っ
て高さに勾配を有するようにしてもよく(例えば、中心がその端部に近い部分よ
り低い)、ステムは断面が円形でなくてもよく、ステム密度および/またはステ
ム間隔が引張りロールを横切って変化するようにしてもよい。適用例によっては
、隣接するステムが異なる高さを有することが望ましく、あるいは、それらの高
さに沿って側面(すなわち、断面)が変化するステムを有することが望ましい場
合もある(例えば、拡大されたテーパ加工されたステム基部を有する円筒状ステ
ム)。
【0023】 すぐ上で述べた引張りロールカバー20および後述するかかる引張りロールカ
バー材料を作製する方法において、一般に、カバー材料は、流動可能材料を成形
することによって形成されている。この流動可能材料は、ポリマー、金属または
セラミックプレカーサ等、あらゆる適切な材料とすることができる。また、表面
ステムを作製するために複数の異なる流動可能材料を使用することも、本発明の
範囲内にある。この流動可能材料は、熱可塑性材料または熱硬化性材料等、発泡
または固体ポリマー材料(上述した材料等)である。他の適切な材料には、熱可
塑性ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィン
(例えば、ポリエチレンおよびポリプロピレン)、ポリエステル(例えば、ポリ
エチレンテレフタラート)、ポリスチレン、ナイロン、アセタール、ブロックポ
リマー(例えば、Kraton(商標)という名称でテキサス州、ヒューストンのシェ
ル・ケミカル・カンパニー(Shell Chemical Company)から入手可能なエラスト
マセグメントを有するポリスチレン材料)ポリカーボネート、熱可塑性エラスト
マ、共重合体およびそれらの混合物がある。また、流動可能材料には、充填剤、
繊維、静電気防止剤、潤滑剤、湿潤剤、起泡剤、界面活性剤、顔料、染料、結合
剤、可塑剤、懸濁剤等を含む(但し、限定はされない)添加剤がある。
【0024】 図3は、本発明の引張りロールカバーを形成する装置およびプロセスの一実施
形態を示す。概して、このプロセスでは、表面ステムが突出する基材シートにお
いて表面ステムを成形する処理が含まれる。基材シート22は、その一方の主面
に複数の突出する表面ステム28を支持して形成される。成形ステップでは、成
形の技術分野において周知のように、いかなる適切な成形装置を用いることも可
能である。例えば、表面ステムおよび基材シートは、射出成形するか、成形面に
対して加熱したシート材を圧縮することにより成形するか、または、定置でも可
動でもよい型(例えば、ベルト、テープまたはドラム)の穴の上および内部に流
動可能材料を流し込むことによって成形することができる。
【0025】 図3に概略的に示されているように、本プロセスでは、インパクトコポリマ樹
脂等の流動可能材料を型37内に押出すよう適応された押出機35が用いられて
いる。型37の表面には、複数の配列された穴39が設けられており、それらは
、流動可能材料から同様の複数の表面ステムを形成するよう適応されている。こ
れら穴39は、流動可能材料から適切な表面ステム構造を形成する必要に応じて
、配置し、サイズを決め、形を決めることが可能である。一般に、表面ステム2
8の形成と同時に基材シート22を形成するために、十分な追加量の流動可能材
料が型37に押出される。型37は回転可能であり、対向するロール41と共に
ニップを形成する。型37と対向するロール41との間のニップにより、流動可
能材料が型37の穴39に容易に押込められ、均一な基材シート22が提供され
る。上記プロセスが実行される温度は、使用される特定の流動可能材料によって
決まる。例えば、テキサス州、ヒューストンのシェル・ケミカル・カンパニー(
Shell Chemical Company)から入手可能な記号SRD7-560のインパクトコポリマ樹
脂の場合、温度は140℃〜260℃の範囲である。
【0026】 型37は、連続処理(テープ、円筒ドラムまたはベルト等)に対して使用され
るタイプのものでもバッチ処理(射出成形等)に対して使用されるタイプのもの
でも可能であるが、前者の方が好ましい。型37の穴39は、きりもみ、機械加
工、レーザきりもみ、ウォータジェット機械加工、鋳造、エッチング、型抜き、
ダイアモンド旋削等によって行われる等、あらゆる適切な方法で形成することが
できる。穴39の配置により、基材シート22上、それにより本発明の引張りロ
ールカバー上の、表面ステム28の間隔および向きが決定される。流動可能材料
を穴へ射出するのを容易にするために、型の穴39に対し、流動可能材料が与え
られる側の面に対向する穴の端部を開口させることができる。穴が閉じている場
合は、流動可能材料が実質的に穴全体を充填するように、穴に真空を与えること
ができる。あるいは、射出された材料が穴内の空気を圧縮することができるよう
に、閉じた穴をステムの長さより長くすることができる。型の穴は、そこから表
面ステムの取外しが容易であるように設計されていなければならず、そのために
、角度が付けられた側壁を有するか、または穴の壁に取外し用のコーティング(
Teflon(商標)材の層等)が施されているようにしてもよい。また、型の表面に
も、基材シートの取外しを容易にするための取外し用のコーティングを施しても
よい。
【0027】 型は、堅いまたは可撓性のある適切な材料から作製することができる。型の構
成要素は、金属、スチール、セラミック、ポリマー材料(熱硬化性ポリマーおよ
び熱可撓性ポリマーの両方を含む)またはそれらの組合せから作製することがで
きる。型を形成する材料は、基材シートおよび表面ステムを形成するために使用
される特定の溶解金属または熱可撓性材料に関連する熱エネルギーに耐えるに十
分な完全性および耐久性を有していなければならない。更に、型を形成する材料
は、好ましくは穴があらゆる方法で形成され得るようにしたものであり、安価で
、耐用年数が長く、許容可能な品質の材料を一貫して生成し、処理パラメータの
変化を考慮したものである。
【0028】 流動可能材料は、型の穴内および型の表面上に流れ込むことにより基材シート
を形成する。材料の流動を容易にするために、一般に、材料は適当な温度まで加
熱され、その後穴内にコーティングされなければならない。このコーティング技
術は、カレンダコーティング、キャストコーティング、カーテンコーティング、
ダイコーティング、押出成形、グラビアコーティング、ナイフコーティング、ス
プレイコーティング等、従来からのあらゆる技術とすることができる。
【0029】 熱可撓性材料が型の穴内部および型表面上にコーティングされた後、材料は、
冷却されて固化され表面ステムが形成される。流動可能材料は型の中および上で
固化し、表面ステムおよび基材シートを形成した後、型から外される。流動可能
材料は、しばしば、固化した時に収縮する。それによって、型から表面ステムお
よび基材シートを取外すことが容易となる。型の一部または全体を冷却すること
により、表面ステムおよび基材シートの固化を容易にすることも可能である。冷
却は、水、強制空気、液体窒素または他の冷却プロセスを使用することによって
行うことができる。
【0030】 流動可能材料として熱硬化性樹脂が使用される場合、その樹脂は硬化されてい
ないかまたは重合されていない状態で液体として型に与えられる。その樹脂は、
型の上にコーティングされた後、固体となるまで重合させられるかまたは硬化さ
れる。一般に、重合化プロセスには、重合化を容易にするために、設定時間を待
つか、エネルギー源にさらすか、または両方が必要である。エネルギー源が供給
される場合、それは熱か、あるいは、電子ビーム、紫外線光または可視光等の放
射線エネルギーとすることができる。樹脂は、固化した後、型から取除かれる。
いくつかの例では、表面ステムが型から取除かれた後、熱硬化性樹脂を更に重合
または硬化させることが望ましい場合もある。適切な熱硬化性樹脂の例には、メ
ラミン、ホルムアルデヒド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等
がある。一方の面に直立したステムを有する基材の形成については、すべて19
94年1月13日に出願された、係属中の米国特許出願第08/181,142
号、同08/181,193号および同08/181,195号において更に詳
述されている。
【0031】 本発明の引張りロールカバー20の摩擦特性は、静的試験手続きおよび動的試
験手続きの両方によって確立されている。動的摩擦は、以下の手続きにより布と
選択された引張りロールカバー表面との間で測定された。引張りロールカバーは
、指定されたカバー材料の2インチ幅のストリップを5インチ径のロールまたは
コアに螺旋状に巻き付け、評価の目的で最小の4インチ幅で覆われた表面を提供
することにより、形成された。フリーホイール支持シャフトに、5インチのコア
、終端フランジおよび1インチシャフトが取付けられた。2インチ幅の未処理の
ジーンズ布のストリップ(特に、サウスカロライナ州、スパータンバーグのミリ
ケン・カンパニー(Milliken Company)から入手可能な、1.943ヤード/ポ
ンドのTencel(商標)繊維の96×64ジーンズ布)の一端が固定され、そのス
トリップが、およそ180度の巻きで指定された引張りロールカバー材の上に配
置された。ばねばかりおよびワイヤを使用して、コアを回転させ、固定された布
に対する引張りロールカバー材の移動に必要な力(オンス)の量の測定が行われ
た。ばねばかりは、ゲージR、カタログ番号719−5(0〜5ポンドのフォー
スゲージ)(ニューヨークのシャティヨン(Chatillon)から入手可能)のシャ ティヨン(Chatillon)スケールであった。
【0032】 結果は、以下の表2に示されており、あらゆる引張りロールカバー試験材料に
よって提供される摩擦値の範囲が証明されている。これらの値は、指定された引
張りロールカバー材と2インチ幅の布ストリップとの間で円滑な移動が行われる
ために必要な力をオンスで示したものである。
【0033】
【表2】
【0034】 注 1. ミネソタ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファ クチュアリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Company)
から、同定されているように入手可能 2.記号SRD7-560でテキサス州、ヒューストンのシェル・ケミカル・カンパニー
(Shell Chemical Company)から入手可能なインパクトコポリマ樹脂から形成さ
れた本発明の引張りロールカバー材の裏側(ステム無し) 3.記号SRD7-560でテキサス州、ヒューストンのシェル・ケミカル・カンパニー
(Shell Chemical Company)から入手可能なインパクトコポリマ樹脂から形成さ
れた本発明の引張りロールカバー材の表側(表面ステム) 4.ノースカロライナ州、グリーンズボロのギルフォード・ミルズ(Guilford M
ills, Inc.)から、同定されているように入手可能
【0035】 これらアイテムの大部分は、フックアンドループの機械的取付構造を用いてコ
アに固着された。引張りロールカバー試験材料は、薄層にされてフック構造の裏
材となっており、フックは、引張りロールカバー試験材料の摩擦係合面から反対
側に突出している。対応するループ構造は、引張りロールカバー試験材料のルー
プ構造の裏材と係合するようコアの周囲に固着された。この例では、フック構造
は、Velcro(商標)811、Velcro(商標)887(共に、ニューハンプシャー州、マ
ンチェスターのVelcro USA, Inc.から入手可能)または3Mメカニカル・ファス
ナ・ダイアパー・クロージャ・システム(3M Mechanical Fastener Diaper Clos
ure System)(ミネソタ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マ
ニュファクチュアリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing C
ompany)から入手可能)のポリオレフィン「マッシュルーム」フックファスナ部
のいずれかから構成された。ループ構造は、ノースカロライナ州、グリーンズボ
ロのギルフォード・ミルズ(Guilford Mills)から入手可能なループ布Guilford
18904であった。
【0036】 引張りロールカバーは一般に織地ウェブと引張りロール表面のすべりを防止し
ようとするものであるため、静的摩擦または織地とあらゆる引張りロールカバー
試験材料との間のすべりを生成するために必要な力の測定が行われた。この分析
によって、14オンスのデニム布の2インチ×4インチ面を、2インチ×4イン
チ面に対する2つの別々の垂直力または重量で引張りロールカバー材料に対して
移動させるために必要な水平力が測定された。その布が、引張りロールカバー面
に面する色が薄い方の(裏)面で試験された。その布は、テーブルトップに取付
けられた引張りロール面の上部に配置された金属ブロックに固定された。そして
、すべりをもたらす水平力を2インチ×4インチ面領域への重量で割ることによ
り、摩擦係数が算出された。水平力は、シャティヨン(Chatillon)フォースゲ ージModel DDP-50(ノースカロライナ州、グリーンズボロのシャティヨン、ジョ
ン&サンズ(Chatillon, John & Sons, Inc.)から入手可能)を用いて測定され
た。両垂直力での測定された水平力および結果の摩擦係数(COF)は、以下の
表3に示されている。理論上、摩擦係数は、接触の表面領域と加えられる垂直力
(微細なスケールで考慮される摩擦、すなわち、「平滑な」面に対する「平滑な
」面)とは無関係である。この場合、摩擦の影響は、微細なスケールで考慮され
なければならない(すなわち、ウェブの織りへのステムの貫通の影響を含む)た
め、表面領域のCOFと垂直力の予期される無関係さはあてはまらない。
【0037】
【表3】
【0038】 注 1. ミネソタ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファ クチュアリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Company)
から、同定されているように入手可能 2.記号SRD7-560でテキサス州、ヒューストンのシェル・ケミカル・カンパニー
(Shell Chemical Company)から入手可能なインパクトコポリマ樹脂から形成さ
れた本発明の引張りロールカバー材料の裏(ステム無し)面 3. ノースカロライナ州、グリーンズボロのギルフォード・ミルズ(Guilford
Mills, Inc.)から、同定されているように入手可能 4.記号SRD7-560でテキサス州、ヒューストンのシェル・ケミカル・カンパニー
(Shell Chemical Company)から入手可能なインパクトコポリマ樹脂から形成さ
れた本発明の引張りロールカバー材料の表(表面ステム)面
【0039】 本発明の引張りロールカバー(表3のアイテムC7およびC8等)は、上記試
験によって分るように、特定の摩擦性能を呈している。この性能は、引張りロー
ルカバーのいくつかの設計パラメータ(例えば、ステムの高さ、径、密度または
間隔)の変化のみではなく、材料自体の変化によっても変わる可能性がある。引
張りロールカバーを形成する代替的な材料については上述しており、それら材料
の摩擦特性は、添加剤(例えば充填剤)またはコーティング(例えば潤滑コーテ
ィング)によって更に変えることができる。
【0040】 本発明の引張りロールカバーの摩擦特性の機械的相互係合成分の重要性は、上
に上述した方法での更なる静的摩擦試験の結果によって示される。表面に対する
8.344ポンドの垂直力において、14オンスのデニム布またはスチールの2
インチ×4インチ面を引張りロールカバー材料に対して移動させるために必要な
水平力が、測定された。この布は、その色の薄い方の(裏)面を引張りロールカ
バー面に向けることによって試験が行われた。その布は、テーブルトップに取付
けられた引張りロール面の上部に配置された金属ブロックに固着された。アイテ
ムD1,D2,D3は、その布に対して別々の場合で、すなわち追加の試験デー
タについて試験された。そして、すべりをもたらす水平力を2インチ×4インチ
面領域への重量で割ることにより、摩擦係数が算出された。この水平力は、シャ
ティヨン(Chatillon )フォースゲージのモデルDPP-50(ノースカロライナ州、
グリーンズボロのシャティヨン、ジョン&サンズ(Chatillon, John & Sons, In
c.)から入手可能)を用いて測定された。測定された水平力と算出された摩擦係
数(COF)は、以下の表4に表されている。
【0041】
【表4】
【0042】 表4の引張りロールカバー試験材料は、本発明の引張りロールカバー材料の裏
面(アイテムD1、ステム無し)か、またはその表面(アイテムD2、D3またはD4、
表面ステム)であり、すべて、記号SRD7-560としてテキサス州、ヒューストンの
シェル・ケミカル・カンパニー(Shell Chemical Company)から入手可能なイン
パクトコポリマ樹脂から形成された。表4の異なる引張りロールカバー試験材料
の各々の摩擦係数は、スチール面に対する方が、その同じ材料の布面に対する関
係における摩擦係数よりもかなり低い。この違いは、表面ステムと布織りとの機
械的相互係合と、それの、それら2つの材料の間の摩擦的相互関係に対する寄与
(contribution)の結果であると考えられる。表4のスチールの摩擦係数と布の
摩擦係数との比較によって分るように、この寄与は重要である。
【0043】 本発明の引張りロールカバー20自体に加えて、本発明は、容易に交換可能お
よび再配置可能な引張りロールカバーを使用する装置および方法に関する。本発
明によれば、機械のダウンタイムを低くする単純で有効な配置構成により、引張
りロールの1つのカバーから別のカバーに比較的迅速に移行させることが可能に
なる。更に、本発明は、引張りロールカバー交換プロセスにおいて特別な取扱い
または専門技術(例えば、危険な廃棄物の処分)を必要としない。
【0044】 以前は、引張りロールカバーを引張りロールに固着させるために、対向するフ
ックアンドループファスナ構造が使用されていた。しかしながら、かかるすべて
の例では、フック構造材料は引張りロール上に取付けられていた。そして、引張
りロールカバーは、その裏面にループ構造材料を有し、その上に取付けられたフ
ック構造材料によって引張りロールの周囲に螺旋状に巻付けられていた。時に、
1つまたは複数のフックが引張りロール外側から突出し(引張りロールカバーの
不完全な螺旋状の巻付けにより)、使用中の織地ウェブに接触して、引張りロー
ルカバーを横切る織地ウェブを引張り裂いていた。引張りロールによってもたら
される布の表面またはその織りのいかなる変化も、布に損傷を与えるものである
と考えられ、従って、避けなければならない。
【0045】 本発明の引張りロールカバーの取付では、引張りロールに、フック材料の代り
にループ材料が固着される。ループ材料は、引張りロールの円筒状の外面の周囲
に接合される。このループ材料は、好ましくは再配置不可能な接着剤によって引
張りロールに固着される。それは、ループ材料が、一旦引張りロールに固着され
るとめったに取除かれることがないか、あるいは、再配置がめったに必要でない
ためである。このループ材料は、その上の引張りロールカバーが不完全に螺旋状
に巻付けられることによって露出しても、引張りロールを横切る織地を引張るこ
とがない。そのため、織地の織りに対する損傷の可能性が大幅に最小化される。
この場合、引張りロールカバーを引張りロールに固着させるために使用されるフ
ック材料は、織物ウェブから離れる方向に突出する。それによって、引張りロー
ルを横切る織物を引張るかまたは裂く可能性が防止される。
【0046】 図4は、引張りロール47の円筒状外面の周囲にループ構造材料45のストリ
ップを取付ける好ましい方法を示している。このループ構造材料45は、引張り
ロール47の円筒状外面49の周囲に螺旋状に巻付けられた幅の狭いストリップ
(例えば、1〜4インチ幅)で取付けられる。引張りロール47の円筒状外面4
9全体(または引張りロールの少なくとも織物ウェブに接触するその部分)は、
ループ構造材料45を用いてこのように被覆される。接着剤(感圧接着剤等)を
用いて、ループ材料45が引張りロール47に固着される。
【0047】 引張りロールカバーの一方の主面(その内側)がそこから突出する締結フック
を有する一方で、他方の面(その外側)がそこから突出する所望の摩擦係合面を
有する(織地ウェブに係合し織地ウェブを横切るため)ように、外側の引張りロ
ールカバー材料がフック構造のファスナ材料に接合されている。それにより、引
張りロールへ取付けるための引張りロールカバーアセンブリが規定される。この
引張りロールカバーアセンブリもまた、好ましくは、引張りロールの周囲に螺旋
状に巻付けられる長く幅の狭いストリップ(例えば、1〜4インチ幅)として取
付けられる。図5は、引張りロール47の周囲への引張りロールカバーアセンブ
リ50のストリップの取付を示している。引張りロールカバーアセンブリ50は
、ループファスナ構造45の周囲に螺旋状に巻付けられ、必要な場合は(図5に
示すように)ループファスナ構造45の巻きに対して反対に巻付けられることが
可能である。フックアンドループ締結構造を使用することにより、螺旋状に巻付
けられている引張りロールカバーアセンブリ50のわずかな軸方向または左右の
あそびが可能となる。これにより、引張りロール47を適切におよび完全に被覆
するために引張りロールカバーアセンブリ50を連続して取外し再配置する必要
なく、非常に正確に端から端へ有効に巻付けを行うことができる。
【0048】 好ましい実施の形態では、引張りロールの周囲にループ構造材料45と引張り
ロールカバーアセンブリ50との幅の狭いストリップを螺旋状に取付けるが、他
の取付構成も可能である。例えば、1つまたは複数の長手方向に配列されたスト
リップを引張りロールに接着させてもよい。
【0049】 図6は、引張りロールカバーアセンブリ50の特徴とその引張りロール47(
その円筒状外面52に、ループ構造材料45の裏打基材シート51が接着されて
いる)への取付とをより詳細に示している。引張りロールカバーアセンブリ50
は、本発明の引張りロールカバー20によって規定された外側面を有している。
カバー20の表面ステム28は、基材22から外側に突出しており、表面ステム
28の外側端部30は、引張りロール47の円筒状の織物係合面を規定している
【0050】 カバーアセンブリ50は、その反対側の面に、ループ構造材料45を引掛ける
(hook)手段を有している。図6において、引掛け手段は、一方の面に突出する
フックステム55のアレイを有する支持基材54を有するシート状のフック構造
材料53として示されている。上記各ステム上には、ループ構造材料45のルー
プ化され混合されたフック係合フィラメントと相互係合するための少なくとも1
つのヘッド56が設けられている。
【0051】 対向する基材22,54は、共に接合されることにより、表面基材シートとし
てカバーアセンブリ50を規定し、表面ステム28がその一方の面から突出し、
フックステム55がその他方の面から突出している。本発明の引張りロールカバ
ー20を層状にするためのフック構造材料53に対する適切な接着剤は、ミネソ
タ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリン
グ・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Company)から入手可能
なScotch(登録商標)9851ラミネート接着剤である。代替的な接着剤は、ミネソ
タ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリン
グ・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing Company)から同様に入
手可能なScotch(登録商標)919ラミネート接着剤である。使用される特定のラ ミネート接着剤は、引張りロールカバー20およびフック構造材料53を形成す
るために使用される構成の特徴によって決まる。少なくとも、このラミネートは
、永久的であるよう意図されており、2つの材料の面した基材は、一旦接合され
ると分離されることは望ましくない。引張りロールカバー20とフック構造材料
53のウェブ(同じ材料から形成されてもされなくてもよい)は、それらウェブ
をロールから送り、あらゆる必要な接着ライナを取除いて巻上げ、制御された張
力および圧力の元で回転ニップにおいてそれらラミネート面を結合することによ
り、積層状にされる。その後、結合された材料は、回転ナイフによって細く切断
され、コアに巻付けられて引張りロールカバーアセンブリ50のストリップロー
ルが生成される。各引張りロールカバーアセンブリのストリップロールの幅は、
好ましくは、1〜4インチの範囲(より好ましくは、2〜3インチ)である。
【0052】 上述したように、好ましい実施の形態では、特定の引張りロールと共に使用さ
える引張りロールカバーは、引張りロールの有効な径を大幅に変更するほど厚い
ものであってはならない。このため、好ましい実施の形態では、外側の引張りロ
ールカバー面の取付手段が可能な限り薄くなるような、低断面のフックアンドル
ープファスナ構造アセンブリが望まれる。従って、フック構造材料53およびル
ープ構造材料45は、それらの特徴および構造の面で結合されることにより十分
な接合強度を提供しつつ、比較的低断面を維持する。
【0053】 ループ構造材料45は、編み(knitted)ループ、縦編み(warp knitted)ル ープ布、縫い(stitched)ループ布、織または不織ループ布のいずれでもよい。
ループ構造材料45は、フック構造材料53のフック55によって係合されるよ
うに混合繊維を呈する。好ましくは、ループ構造材料45は、各端部でループ構
造基材54に固定されたフィラメントからなる複数のループ60を含む。これに
より、フックステム55は、ループ60にからまることとなり、カバーアセンブ
リ50を引張りロール47に取付ける。
【0054】 ループ構造材料45は、フックステム55をループ構造材料45に係合させる
ことが容易である、すなわち操作者側に大した努力が必要でないように構成され
ている必要がある。同様に、カバーアセンブリ50を交換しなければならない時
、操作者は、対向するフックアンドループ構造材料を取外すことにより、カバー
アセンブリ50を引張りロール47から容易に取除くことができる必要がある。
【0055】 ループ高さが高すぎる場合、カバーアセンブリ50がシフトする可能性があり
、それによってカバーアセンブリ50は、前進する織地ウェブと不均一に接触し
、織地ウェブを擦り減らすかまたはひどく傷つけることとなる可能性がある。ル
ープ高さが低すぎる場合、フックステム55とループ60との相互係合および取
付けが不十分である可能性がある。一般に、ループの高さは、フックステムの高
さと同程度の大きさであるべきである。更に、ループの寸法および向きは、提供
されるフックステムの形状および高さによって決めることができる。
【0056】 また、適切な性能特性を提供するためにループ密度を選択することも可能であ
る。例えば、ループの密度は、フックの密度と同じであっても異なっていてもよ
い。ループ密度が高すぎる場合、ループ構造材料のコストが増大し、対向するフ
ック構造材料を取外すことが困難となる可能性がある。ループ密度が低すぎる場
合、使用中カバーアセンブリ50を適所に保持するためには剥離およびせん断強
度が不十分となる可能性がある。
【0057】 ループ構造材料45は、図6に示されているように、混合されたフィラメント
を備えた複数のループ60を有している。フィラメントは、個々のフィラメント
であっても、よったフィラメント群からなるより糸であってもよい。フィラメン
トは、フックステムを有効に保持すると共にフックステムを早まって解放しない
ように比較的強くなければならない。かかる材料の例には、金属(アルミニウム
またはスチールを含む)、セラミック(ガラス、繊維ガラスを含む)等、無機繊
維フィラメントがある。また、フィラメントは、異なる材料の組合せとしてもよ
い。フィラメントは、まっすぐでも、曲っていても、よじれていてもよく、静電
気防止コーティング、潤滑コーティング等、あるタイプの表面処理が施されてい
てもよい。無機ベースのフィラメントの例には、ポリアミド、ポリオレフィン、
ポリウレタン、アラミド、ポリエステル、セルロール材料等のような、熱可塑性
材料と熱硬化性材料との両方が含まれる。概して、フィラメント径は、ヘッド5
6がフックステム55のステムから突出する距離の1/2であることが好ましい
【0058】 ループ構造材料45は、円筒状の引張りロール47の外面に直接接合すること
ができるものである(すなわち、熱可塑性ループを、その上に溶解接合すること
ができる)。あるいは、ラミネート接着剤を使用して引張りロールにループ構造
材料を固着させることも可能である。ラミネート接着剤の例には、ポリオレフィ
ン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、膠、ゴムベースの接着剤、ユリ
アホルムアルデヒド樹脂の接着剤、エポキシ接着剤、アクリル酸塩接着剤等があ
る。
【0059】 好ましいループ材料は、ノースカロライナ州、グリーンズボロのギルフォード
・ミルズ(Guilford Mills, Inc.)から入手可能なループ布Guilford 18904であ
る。この編みループ布は、低断面(およそ0.012インチ厚さ)を有している
。スクリムは、その一方の面にループ繊維を有し、その他方の面にアクリル感圧
接着剤が供給されているものである。これにより、ループ布を引張りロールの外
側円筒状面に容易に接合させることができる。この目的に適した接着剤は、ミネ
ソタ州、ミネアポリスのイルブルック(illbruck, inc.)から入手可能なA210 感圧接着フィルムである。
【0060】 また、引張りロールカバーアセンブリ50のフック構造材料53も、比較的低
断面を有し、好ましくは、Melbye等の米国特許第5,077,870号と、すべ
て1994年1月13日に出願された係属中の米国特許出願第08/181,1
42号、同第08/181,193号および同第08/181,195号におい
て開示されているもの等のフックステム材料から形成されている。かかる材料の
1つのバージョンは、3Mメカニカル・ファスナ・ダイアパー・クロージャ・シ
ステム(3M Mechanical Fastener Diaper Closure System)(ミネソタ州、セン
トポールのミネソタ・マイニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパ
ニー(Minnesota Mining and Manufacturing Company)から入手可能)である。
好ましい実施の形態では、フック構造材料53は、以下の特性を有して形成され
ている。すなわち、ステム高さ=およそ0.020インチ、ステム径=0.01
6インチ、ヘッド径=0.030インチ、ステム間隔=0.055インチおよび
ステム密度=325ステム/インチ2である。フックステム55は、好ましくは 、テキサス州、ヒューストンのシェル・ケミカル・カンパニー(Shell Chemical
Company)から入手可能なインパクトコポリマ樹脂SRD7-560の基材54(4.5
〜5ミル厚さ)と一体的に形成されている。
【0061】 また、代替的なフック構造材料の組成も考えられる。本明細書で使用されてい
るように、フックステムとは、ステムが取付けられる面から間隔が空けられた自
由端と、フックステムが係合面(ループ構造材料)の特徴を引掛けることができ
るようにする構造と、を有するステムを意味する。図6において、各フックステ
ム55は、ネールヘッドの形態で形作られたヘッド56を有しているように示さ
れている。代替的なフックステムおよびヘッドの構成は、ループ構造材料を適切
に係合するよう作用する。例えば、ヘッドは、半球、球、マッシュルームキャッ
プ、立方体、錐体等、適切な形状であればいかなる3次元形状をも有することが
できる。好ましくは、ヘッドは、図6に示されているヘッド56等、ステムから
直角にループ構造材料45のフックループフィラメントに放射状に延在する少な
くとも1つのアンダーカットされた部分を有している。また、フック構造材料5
3のフックステムの配置および構成は略均一であるように示されているが、不均
一なステムおよびステムアレイ構成等、別のステムパターンでも十分である。
【0062】 上述した好ましいループおよびフック材料と結合された、上述した、図6に示
されているような引張りロールカバーアセンブリは、好ましくは0.50インチ
未満、より好ましくは0.25インチ未満、最も好ましくは0.09インチ未満
の厚さを有しており、それによって引張りロールの比較的低断面のカバーが規定
される。ループ布Guilford 18904の低ロフトは、この目的に対し好ましいループ
構造材料としてその選択において重要であった。
【0063】 図6に示されている実施の形態では、直立する表面ステム28を有する低断面
の引張りロールカバー20と、開示された低断面の引張りロールカバー取付手段
と、を使用する。引張りロールカバーアセンブリ50は、その外側円筒状面52
にループ構造材料45を支持する引張りロール47と比較して容易に交換可能で
ある。引張りロールカバーの変更が望まれる時、フック構造材料53のフックス
テム55をループ構造材料45のループ60から取外すことによって、引張りロ
ールカバーアセンブリ50を取除くことができる。そして、一方の面が交換用織
物係合材料によって規定され、他方の面が適切なフックファスナ構造によって規
定された、交換用引張りロールカバーアセンブリが、その上のフックファスナ構
造を引張りロール上のループファスナ構造に接着することによって引張りロール
に取付けられる。概して、交換用引張りロールカバーアセンブリもまた、図5に
示されているように、薄いストリップとして引張りロールの周囲に螺旋状に巻付
けられる。摩損した引張りロールカバーを同じ機能的および機械的係合特性を有
する別の引張りロールカバーに交換するためか、あるいは、引張りロールカバー
を異なる機能的および機械的係合特性を有する別の引張りロールカバーと交換す
るために、簡単に交換を行うことができる。例えば、図2A、図2Bおよび図6
に示されている本発明の引張りロールカバー20に関して、概して同じ構造であ
るが、異なる表面ステム密度、間隔、高さまたは径を有するか、または異なる(
すなわち、より滑らかでない)材料から形成されている異なる引張りロールカバ
ーを代用することにより、異なる機能的および機械的係合特性を得ることができ
る。
【0064】 従って、本発明の発明製のあるフックアンドループファスナ構成は、同じ引張
りロールについて広範囲の引張りロールカバーオプションに使用される。ループ
構造材料が本来永久的に引張りロールに取付けられる一方で、フック構造材料が
引張りロールカバーの裏に接着または形成される、本発明の取付構成の容易性お
よび有効性により、異なる引張りロールカバー材料を容易に交換することができ
る。これは、例えば、図7に示されており、引張りロールカバーアセンブリ15
0が、代替的な材料から形成された引張りロールカバー120を有している。こ
れは、コルク、ゴム、サンドペーパ、剛毛ブラシ、フィルム、布、テフロン(Te
flon(商標))基材、ポリマーコーティング、添加剤を含むポリマーコーティン
グ、コーティングされた研磨材、不織研摩材、平滑なまたは織りの(textured)
ポリマーフィルム、ガラスコーティング、紙、泡、不織材料、金属箔、および、
表2と表3に列挙されているもののような他の材料等、本明細書で述べられてい
るあらゆる種類の引張りロールカバー材料を含むことができる。別の引張りロー
ルカバー材料は、ミネソタ州、セントポールのミネソタ・マイニング・アンド・
マニュファクチュアリング・カンパニー(Minnesota Mining and Manufacturing
Company)から取引記号207EAの構造研摩材として入手可能な構造研摩材等、僅 かに反復された(microreplicated)面である。あり得る引張りロールカバー材 料は、かかる材料の所望の摩擦特性と、特定の織物引張りロールの適用での使用
に対する適合性と、によってのみ限定される。代替的な引張りロールカバーアセ
ンブリ150は、一方の面に外側織物係合面を備えたカバー120を有し、その
他方の面では、フック構造材料すなわちフック構造材料153等の構造を支持し
ている。このフック構造材料153は、順に、ループ構造材料145に取外し可
能に係合可能であり、引張りロール147の円筒状外面152に接着されている
。これにより、カバーアセンブリ150を取除いて、必要に応じて同じかまたは
異なる摩擦係合特性を有する別の引張りロールアセンブリと交換または変更する
ことができる。
【0065】 図8は、引張りロールカバーアセンブリ250の更に別の実施形態を示してい
る。この実施形態では、別々のまたは分離した外側引張りロールカバーが設けら
れている。引張りロールアセンブリ250の外側(引張りロール)面は、そのフ
ックステム255に対向するフック構造材料253の面251によって規定され
る。このフック構造材料253もまた、引張りロール247の円筒状外面252
に接着的に接合されたループ構造材料245に取外し可能に係合が可能である。
フック構造材料253自体の外側面251は、引張りロールカバーの織物係合面
としての役割を果たす。この種の引張りロールカバーアセンブリの2つのバージ
ョンに対する摩擦特性は、表2(アイテムB2)、表3(アイテムC2)および表4
(アイテムD1)において列挙されている。
【0066】 図9は、本発明の引張りロールカバーを成形する代替的な方法を示している。
図9に概略的に示されているように、本プロセスには、流動可能材料を型37,
41aに押出すよう適応された押出機35が用いられている。型37の表面には
複数の配列された穴39が設けられており、それらは、流動可能材料から同様の
複数の表面ステムを一体的に成形するよう適応されている。型41aの表面には
、複数の配列された穴39aが設けられており、それらは、流動可能材料から同
様に複数のフッキングステム55を一体的に成形するように適応されている。一
般に、表面ステム28およびフッキングステム55の形成と同時に均一な基材シ
ート62を一体的に形成するために、十分な追加量の流動可能材料が型37,4
1a上に押出される。型37,41aは回転可能であり、ニップを形成する。型
37と対向する型41aとの間のニップにより、流動可能材料が型37の穴39
および型41aの穴39aに容易に押込められ、フッキングステム55および表
面ステム28を含む一体的に成形された基材シート62が提供される。表面ステ
ム28およびフッキングステム55は、互いに一列に並べられていても互いにず
れていてもよく、パターン、配置または密度が同じでも異なっていてもよい。上
部または中間のローラはいずれも、フッキングステムまたは表面ステムを作製す
ることができる。ステムの上部を加熱ローラ64を用いて加熱し圧縮することに
より、フッキングステム55上にヘッドが形成される。加熱ローラ64と冷却ロ
ーラ66との間にニップがある。そのニップの高さは、フッキングステム55の
所望の高さが得られるよう設定されている。また、表面基材シートを、段々に小
さくなる一続きのニップに通過させることにより、徐々に大きくなるヘッドを形
成することも可能である。
【0067】 図10は、図9に示された方法で成形された本発明の引張りロールカバーアセ
ンブリをより詳細に示し、一体的に成形されたシート62を示している。この一
体的に成形されたシート62は、表面基材シートとしてカバーアセンブリ50を
規定し、表面ステム28が一方の面から突出しておりフックステム55がその他
方の面から突出している。薄層状の表面基材に対する上述したすべての方法およ
び材料は、一体的に成形された本実施の形態に適している。
【0068】 図11は、一体的に成形されたシート62内に任意の裏材66を備えた本発明
の引張りロールカバーアセンブリを一体的に成形する代替的な方法を示している
。使用されているポリマーおよび所望の最終的な特性により、多くの材料を裏材
として使用することができる。裏材66を組込む理由には、材料の補強、伸びの
排除、裂け耐性の向上または別の層の接着の向上がある。
【0069】 図11は、図9に示された製造プロセスと同様である。しかしながら、流動可
能材料の型37,41aへの押出しに適応された2つの押出機35の間に裏材6
6が供給されている。一般的なタイプの裏材の材料には、織スクリム、不織スク
リム、スパンボンデッドスクリム、接着接合されたスクリム、紙、ポリマーフィ
ルムおよび箔がある。適切に組込まれた裏材の材料には、18×12のポリエス
テル縦糸/ナイロン横糸、製品番号924831-012-1966および18×18のポリエ ステル縦糸/ナイロン横糸、製品番号924831-018-1966(共にサウスカロライナ 州、スパータンバーグのミリケン&カンパニー(Milliken & Company)から入手
可能)と、ポリエステルスパンボンドStyle 2214およびポリエステルスパンボン
ドStyle 2016(共にテネシー州、オールドヒッコリーのリーメイ(Reemay, Inc.
)から入手可能)と、がある。2つの押出機35は、裏材66があっても無くて
も、必要に応じて2つの異なるポリマーまたは同じポリマーを押出すことができ
る。
【0070】 図12は、図11に示される方法で成形された本発明の引張りロールカバーア
センブリをより詳細に示し、裏材66を含む一体的に成形されたシート62を示
している。一体的に成形されたシート62は、カバーアセンブリ50を、裏材6
6を有し、表面ステム28が一方の面から突出しフックステム55が他方の面か
ら突出する表面基材シートとして規定する。
【0071】 実施例 実施例1 0.055インチ×0.055インチの間隔を有する互い違いの配列で配置さ
れた径約0.015インチおよび深さ約0.100インチの穴のパターンをきり
もみすることにより、厚さ0.25インチ、幅12インチ、長さ25.1インチ
のパターンシリコン型が用意された。
【0072】 冷却された2ロールスタックが、幅12インチ×径8インチ(30.5cm×
20.3cm)の円筒ロールと共に組立てられた。まずロールを保護ポリ塩化ビ
ニルテープで覆い、その後両面ラミネートテープ(一方の面にアクリル接着剤、
他方の面にシリコン感圧接着剤)を螺旋状に巻付けることにより、各ロールが上
述したシリコン型で覆われた。アクリル接着剤はロール面に向かう方向に向けら
れ、シリコン感圧接着剤はロール面から離れる方向に向けられた。そして、シリ
コン型は各ロールのシリコン感圧接着剤に接着された。シリコン成形化合物が、
各接着された型に対して突合せスプライスを一様に与え充填するために使用され
た。幅12インチ(30.5cm)の融解したシート状の柔軟ポリプロピレン「
Catalloy KS 084P」(デラウェア州、ウィルミントンのモンテル・ポリオレフィ
ンズ(Montell Polyolefins))が、60r.p.mで動作する1.75インチ(44
.4mm)のHPMシングルスクリュー型押出し機に取付けられたシートダイか
ら310ーF(154℃)で押出された。遠隔検知赤外線温度モニタを用いて、均
一な成形品を得るためにダイオリフィスの温度が調整された。7.5フィート/
分(2.3m/分)で回転している型で覆われたロールのニップに、融解シート
が案内された。融解シートが冷却されたロール面によって固化されると、上部の
型がシートを解放して底部のロールに従わせるようにし、その後、成形品が底部
のロールから剥取られる。この成形品を更に観察すると、上面の突起は長さが0
.021インチ(0.53mm)であり、底面の突起は長さが0.027インチ
(0.69mm)であり、成形品の全体の厚さは0.062インチ(1.57m
m)であった。
【0073】 実施例2 実施例2は、各々が異なる組成からなる両主面に突起を有する工業用ロールカ
バー材料を作製するという本発明の有効性を証明する。かかる物品は、一体的な
取付手段を有する改良された摩擦面を提供する。共に400ーF(204℃)で作
用する2つのシングルスクリュー型押出し機によって提供されるスプリットマニ
ホルドのバイコンポーネントフィルムダイによって押出成形することにより、2
つの主面を有する融解ポリマーフィルムが用意された。そのバイコンポーネント
フィルムの第1の主面は、コネチカット州、ダンベリーのユニオン・カーバイド
・コーポレーション(Union Carbide Corporation)から現在入手可能なShellポ
リプロピレン「SRD7-560」からなっていた。第2の主面は、テキサス州、ダラス
のレキシーン・コーポレーション(Rexene Corporation)から購入可能な可撓化
ポリプロピレン「Rexflex FP-D1720」からなっていた。3つの温度制御された同
時回転する5インチ径(12.70cm)の円筒ロールの垂直スタックのうち、
上部ロールと中間ロールとの間のニップに、押出成形されたバイコンポーネント
フィルムが案内された。上部ロールおよび中間ロールは、各ロールの円周の周り
に、回転軸に平行な列に配列された円筒状の穴(それぞれ深さ0.026インチ
(0.66mm)、径0.018インチ(0.46mm)、深さ0.052イン
チ(1.32mm)、径0.018インチ(0.46mm))を備えたアルミニ
ウムスリーブを有しており、穴と列とは共に、0.0556インチ(1.41m
m)間隔が空けられていた。代替的な穴の列は、0.0278インチ(0.71
mm)ずれて互い違いのアレイを生成していた。上部ロールと中間ロールとの間
のニップに、連続している融解したバイコンポーネントフィルムが配置され、型
は、およそ180°回転して中間ロールと底部ロールとの間のニップに向かった
。そこでは、現在部分的に冷却されたバイコンポーネントフィルムが、第3のロ
ール、クロムめっきをしたスチールロールおよび更に180°回転した第3のロ
ールの表面に接触し、それらに向かって搬送された。そして、成形されたバイコ
ンポーネント物品は、張力が制御されたワインダにより第2の成形面から取除か
れた。これにより、第1の主面に形成された突起は、高温の面に接触するとマッ
シュルーム形状のキャップに容易に変形可能であり、それによって繊維質のルー
プ面を有する面との結合に適した機械的な締結面が提供された。従って、第2の
主面に形成された突起は強固かつ柔軟であり、工業用ロールの接触面として使用
された場合、横切るウェブまたはシートに永続的に係合することができる。
【0074】 本発明の発明性のある引張りロールカバー20は、従来技術の欠点の多くを解
決している。それは、初めに、一様かつ非常に一貫した摩擦係合特性を有する引
張りロールカバーを提供する。その引張りロールカバーは、それを横切る織物ウ
ェブに対し、制御されかつ非研摩性でなく機械的に係合する。本発明の引張りロ
ール20は、低断面を有し、その表面ステムが摩滅する間にその係合特性を均一
に維持する。引張りロールカバーの表面ステムは、織地ウェブを引張るかまたは
裂くことがなく、ある織地ウェブロットから別の織地ウェブロットに染料を転移
させにくく、使用中に糸屑および繊維を堆積させない。本発明の引張りロールカ
バー20を、引張りロールカバーを引張りロールに取付けるための本発明のフッ
クアンドループファスナ手段(引張りロールに接合されたループ構造材料を有す
る)と組合せると、優れた、低断面で、安価で、使用が容易な引張りロールカバ
ーの交換構成となる。この一意の本発明の取付構成により、取付部品自体による
ウェブの損傷または引掛けの可能性が無くなる。
【0075】 本発明を、好ましい実施の形態に関して説明したが、当業者は、本発明の精神
および範囲を逸脱することなく形態および詳細において変更を加えることができ
ることを理解するであろう。例えば、本発明を適用するための基本構造は、円筒
状の引張りロールに関してのみ述べられている。本明細書で開示された本発明の
カバーおよび新奇なカバー取付方法は、継目なしベルトまたは織物処理または製
造工場において前進する織物ウェブと接触することができる他の面等、他の基本
構造に適用することができる。更に、本発明は、織物引張りロール以外の適用に
おいても適用可能である。ウェブ、シートまたは他の基材被加工物と接触するい
かなる面も、本発明の発明性のあるカバーおよび発明性のあるカバー取付構成に
対する候補となる。例えば、ロールカバーを、写真複写機の1インチ径転写ロー
ルに適用することができる。このために、可能なウェブ材料には、紙、フィルム
、箔および金属シートまたはストリップと同様に、織、不織、編み、仮止め(ne
edle tacked)、ウェットレイド(wet laid)、スティッチボンデッドおよびス パンボンデッド材料を含めることができるが、それらに限定されるものではない
【図面の簡単な説明】
本発明は、以下に参照される図面を参照して更に説明される。ここで、同じ構
造は、複数の図面に亙って同じ数字によって参照されている。
【図1】 本発明の引張りロールカバー上を前進中の織物ウェブの等角図で
ある。
【図2A】 上方に突出する表面ステムを有する本発明の外側引張りロール
カバーの平面図である。
【図2B】 図2Aの2B−2B線に沿って取出された断面図である。
【図3】 図2Aおよび図2Bの引張りロールカバーを形成する装置および
プロセスの略図である。
【図4】 引張りロールの円筒状基部の周りで部分的に巻付けられたループ
ファスナ構造のストリップの略図である。
【図5】 引張りロールの第1のストリップと円筒状基部との上に部分的に
巻付けられた引張りロールの外側のカバー材料のストリップの略図である。
【図6】 図5の6−6線に沿って取出された断面図である。
【図7】 代替的な引張りロールカバーアセンブリの断面図である。
【図8】 代替的な引張りロールカバーアセンブリの断面図である。
【図9】 一体的に成形された引張りロールカバーを形成する装置およびプ
ロセスの略図である。
【図10】 図9の実施の形態によって作製された代替的な引張りロールカ
バーアセンブリの図6と同様な断面図である。
【図11】 任意の裏材を有する引張りロールカバーを形成する装置および
プロセスの略図である。
【図12】 図11の実施の形態によって作製された代替的な引張りロール
カバーアセンブリの図6と同様な断面図である。 上述した図面は、いくつかの好ましい実施の形態を示すが、本説明において言
及されているように、本発明の他の実施の形態もまた企図されている。本開示は
、本発明の例示的な実施の形態を限定するものではなく代表するものとして提示
している。当業者により、本発明の原理の範囲および精神内にある他の多くの変
更態様および実施の形態が考案され得る。上記図面は、明確化のためにいくつか
の部分を拡大することが必要であったため、一定の比率で描かれてはいない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,LS,M W,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY ,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM ,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,EE,E S,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU,ID ,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZW (72)発明者 ルイス・エス・モーレン アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州セ ント・ポール、ポスト・オフィス・ボック ス33427 (72)発明者 デニス・ジー・ウェリガン アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州セ ント・ポール、ポスト・オフィス・ボック ス33427 (72)発明者 ジョン・ビー・ヤング アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州セ ント・ポール、ポスト・オフィス・ボック ス33427 Fターム(参考) 3B154 AB20 BA25 BB47 BB58 BC16 BC23 DA30 3F104 AA06 JA01 JA04 JB01 JD15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前進するウェブを横切る円筒状の外面を有する織物引張りロ
    ールで使用するための係合装置であって、 a)第1の面と第2の面とを有する表面基材シートであって、その第2の面か
    ら外側に複数の表面ステムが突出しており、その表面ステムが、当該表面基材シ
    ート上に選択された配列で配置されると共にこの表面基材シートと共に一体的に
    形成されており、その表面ステムが、高さが略均一であって、全体として有効な
    ウェブ接触面を規定するよう構成された表面基材シートと、 b)前記表面基材シートの第1の面を前記ロールの円筒状の外面に取外し可能
    に固着させる手段と、 を具備し、 c)前記固着手段が、前記表面基材シートの第1の面と前記ロールの円筒状の
    外面の少なくとも1部とに、対向するフックアンドループファスナを備え、ルー
    プファスナが、前記ロールの円筒状の外面にあり、フックファスナが、前記表面
    基材シートの第1の面にあり、 d)前記表面基材シート、前記表面ステムおよび前記フックファスナが、一体
    的に成形されている ことを特徴とする係合装置。
  2. 【請求項2】 前進するウェブに選択的に係合するための係合装置であって
    、 a)フック係合構造が上に配置された外面を有する基部と、 b)第1および第2の主面を有し、その第2の面が、前進するウェブに摩擦係
    合するための所望の特性を有する表面基材シートと、 c)前記第1の面に設けられかつそこから突出している複数のフッキングステ
    ムであって、前記基部の外面のフック係合構造を引掛けることによりその基部に
    前記表面基材シートを取外し可能に付着させる手段を有する複数のフッキングス
    テムと、 を具備し、 d)前記表面基材シートの第2の面から複数の表面ステムが外側に突出してお
    り、その表面ステムが全体として、前記前進するウェブに対する有効な接触面を
    規定し、 e)前記表面基材シート、前記表面ステムおよび前記フッキングステムが、一
    体的に成形されている ことを特徴とする係合装置。
  3. 【請求項3】 フック係合構造を有する対向面に取外し可能に付着するため
    の表面カバーアセンブリであって、 a)第1の主面と、反対側の第2の主面とを有するカバー基材と、 b)前記カバー基材の第2の主面から外側に突出するよう、選択された配列で
    配置され、全体として、前記表面カバーアセンブリに対する有効な接触面を規定
    する複数の表面ステムと、 c)前記カバー基材の第1の主面から外側に延在し、各々が、前記表面カバー
    アセンブリを前記対向面に取外し可能に付着させるよう前記フック係合構造を引
    掛ける手段を有する複数のフック突起と、 を具備し、 d)前記カバー基材、表面ステムおよびフック突起が、一体的に成形されてい
    る ことを特徴とする表面カバーアセンブリ。
  4. 【請求項4】 円筒状の外面を有する織物引張りロールで使用するための係
    合装置であって、 前記引張りロールの円筒状の外面に接合され、複数の突出するループを有する
    ループ構造材料と、 表面基材シートを備え、一体的に成形された複合材から形成された表面基材と
    、 を具備し、 前記表面基材シートが、第1および第2の面を有し、その第1の面が、そこか
    ら外側に突出するよう選択された配列で配置された複数の表面ステムを有し、そ
    れら表面ステムが全体として、有効な織物係合面を規定しており、その第2の面
    から複数のフッキングステムが外側に突出しており、そのフッキングステムが、
    前記表面基材を前記引張りロールに取外し可能に付着させるために前記ループ構
    造材料の突出するループを引掛ける手段を有し、前記表面基材シート、前記フッ
    キングステムおよび前記表面ステムが、一体的に成形されている ことを特徴とする係合装置。
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