JP2001500649A - オンボード通貨及び価値カード交換機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 航空機等の輸送機関において、様々な通貨取引を行なうためのシステム及びこれを用いるための方法は、ある通貨を他の通貨に交換し、旅行者用小切手またはクレジット若しくは借方カードを用いて通貨を取得し、そして、現金又はクレジット／借方カードで購入される価値カードを供給すること含む。価値カードは、例えば、長距離電話に使用されるカードやゲームカードであってもよく、これ等のカードは、本発明のシステムを用いて、価値において増加可能であり、また、現金と引き換え可能である。このシステムの重要な特徴は、航空機上で利用可能な飛行管理システムデータから決定された、航空機の次の目的地の通貨で、現金が常時分配されることである。各中間目的地において、紙幣ディスペンサーは、次の目的地の通貨のみを供給するように条件付けられる。

Description

【発明の詳細な説明】 オンボード通貨及び価値カード交換機 発明の背景 本発明は、一般的には、通貨供給システム及び価値カード供給システムに関し 、特に、航空機や他の乗客輸送機関での使用に適したこの種のシステムに関する 。国際旅行者は、複数種類の通貨を所持する必要性があること、及び、地方通貨 の供給なしに目的地に到着した場合に、頻繁に不都合が生ずることを十分に認識 している。通貨交換装置は、通常、主な空港、駅、銀行や、商店でさえも利用可 能であるが、出発地点において通貨の交換を忘れたり、また、交換のための十分 な時間がない多忙な航空旅行者は、彼等の目的地において地方通貨を購入するた めに必要な時間を惜しむことがある。 可能な解決策として、航空機内にキャッシュディスペンサー装置を設けること が提案されている（例えば、１９９４年１２月２１日付をもって、アンドレア モディアーノ（Andrea Modiano）の発明者名義による欧州特許出願第９４１２０ ３５４．９号参照）。航空乗客、特に、長期間の国際旅行中の乗客は一般に、彼 等の通貨を、彼等の目的地である国の通貨に交換するためにかなりの時間を費や す。このような目的のための機内（オンボード）装置は、乗客の重要な要求を満 たすものである。しかしながら、残念なことに、現代の航空旅行の実用性に鑑み て、このような通貨ディスペンサーを設計することは容易でない。国際ルートに おける大半の航空機は、複数のフライトレッグを飛行し、その後整備される。こ れ等のフライトレッグは通常、航空機を異なる通貨を有する複数の国に導く。殆 どの場合において、各航空機は、４つまでのフライトレッグを飛行し、その後、 ハブ空港において整備される。中間の目的地において通貨供給機を作動させるこ とは現実的ではなく、場合によっては不可能であり、従って、この供給機は、少 なくとも４種類の異なる通貨の供給が可能であると共に、これと引き換えに、複 数種類の通貨の受入れが可能でなければならない。上記に引用した欧州特許出願 に概略的に記載されたシステムは、複数の通貨紙幣カセットと複数の通貨受入れ ユニットとを用いてこれ等の機能を実現させることを試みるものである。このシ ステムは極端に大型で、航空機が運行及び停止の何れの状態に置かれているとき でも、作動していなければならない。しかも、供給機はコンピュータによって制 御されるが、どのようにして制御機能が実現されるか、そして、特に、どのよう にして適切な通貨が選択されるかが明らかではない。 従って、より小型化された構造を有し、航空機への設置に適しており、そして 、複数のフライトレッグを有する飛行中に必要に応じて複数種類の通貨を供給で きる通貨交換システムが要求されている。本発明は、このような要求を満たすも のである。更に、他の関連する機能、特に、クレジットカードや借方カード等の 様々な価値カードを読み取る機能や、電話をかける際又はゲーム機において使用 される価値カードを供給する機能を、通貨交換システムに組み込むことが非常に 望ましい。本発明は、このような要求をも満たすものである。 発明の要旨 本発明は、輸送機関の次の目的地と一致する複数種類の通貨を供給できるオン ボード通貨供給システムに存する。包括的な見地から 簡単に説明すれば、本発明のシステムは、運行地点間における運行日程コースに おいて到着する複数の国に対応する複数種類の通貨による紙幣を保管するための 紙幣ディスペンサーと、顧客がこれに挿入した代用通貨を確認するための確認サ ブシステムと、前記紙幣ディスペンサー及び前記確認サブシステムに接続された 制御コンピュータと、前記制御コンピュータに接続され、輸送機関の運行日程に おけるその位置及び次の目的地を特定するデータを供給するためのナビゲーショ ンインターフェースと、前記制御コンピュータにおいて、前記ナビゲーションイ ンターフェースから得られたデータに基づいて、次の目的地の通貨を決定するた めの手段と、前記制御コンピュータにおいて、次の目的地の通貨のみを供給する ように、前記紙幣ディスペンサーを調節するための手段とからなり、かくして、 輸送機関がその運行日程に従って進行しているときに、適切な通貨のみを自動的 に供給することを特徴とする。 即ち、紙幣ディスペンサーは、輸送機関の運行工程と一致して連続的に配置さ れた複数種類の通貨を少なくとも１つに重ねた状態でこれ等を保管する。紙幣デ ィスペンサーは、拒絶紙幣カセットを含み、そして、この紙幣ディスペンサーを 調整するための手段は、以前の目的地の通貨によるすべての未使用紙幣を拒絶紙 幣カセットに送り、かくして、次の目的地の通貨を供給するために、紙幣ディス ペンサーの調節が行われる 本発明の望ましい実施態様においては、確認サブシステムは、様々な通貨によ る紙幣を受け入れ、そして、確認するための紙幣確認機を含む。確認サブシステ ムは、固有の価値を有するコード化されたカードを読み取るためのカード読取り 器と、購入通貨額をカードに請求するための認可を、制御コンピュータの制御下 において取得するための手段とを含むことが望ましい。コード化されたカードは 、 クレジットカード又は借方カード、又は、特別な用途の価値カードであってもよ い。 本発明のシステムは、また、旅行者用小切手を受け入れ、そして、確認するた めの手段を含み、かくして、目的地の通貨による現金を、旅行者用小切手と引き 換えに供給することができるように構成してもよい。このシステムは、また、確 認サブシステムによって受け入れられ、そして、確認された媒体と引き換えに、 コード化されたカードを供給するための価値カードディスペンサーを含んでもよ い。受け入れられ、そして、確認された代用通貨は、それ自身が価値カードであ ってもよい。従って、本発明のシステムを用いて、価値カードを購入でき、又は 、その価値において増加させることができる。あるいは、確認サブシステムによ って受け入れられ、そして、確認される代用通貨は複数種類の通貨による紙幣を 含み、かくして、価値カードが現金で購入可能なように構成してもよい。 上記において要約された本発明のすべての形態において、当該システムは、ま た、供給された紙幣を補う必要がある場合に、複数種類の通貨による硬貨を供給 するための硬貨ディスペンサーを更に含むことが望ましい。通貨毎に、紙幣につ いて２種類の通貨単位、及び、硬貨について２種類の通貨単位を使用可能にする ことが理想的である。 航空機上で通貨を交換するための新規な方法に関しては、本発明は、航空機が 地上業務に置かれているとき、紙幣ディスペンサーに複数種類の通貨による紙幣 を装填する工程と、前記航空機上において、飛行位置及び目的地に関するデータ を含む飛行管理データを、飛行管理データシステムから取得する工程と、前記飛 行管理データに基づいて次の目的地の通貨を確認する工程と、通貨取引に参加す ることを希望する顧客が提示した支払いを受け入れ、そして、確認 する工程と、前記顧客の支払い提示に応えて、次の目的地の通貨で現金を供給す る工程とからなる。 即ち、この方法は、中間目的地への到着時に、異なる次の目的地の通貨を供給 するために、紙幣ディスペンサーを調節する工程を更に含む。受け入れ、そして 、確認する上記工程は、様々な選択された通貨による紙幣を受け入れ、そして、 確認すること、又は、旅行者用小切手を受け入れ、そして、確認すること、又は 、コード化された価値カードを受け入れ、そして、確認することを含んでもよい 。 また、本発明の方法は、航空機において通貨取引を行うための方法に関して特 定することもでき、この方法は、航空機が地上業務に置かれているとき、紙幣デ ィスペンサーに複数種類の通貨による紙幣を装填する工程と、前記航空機上にお いて、飛行位置及び目的地に関するデータを含む飛行管理データを、飛行管理デ ータシステムから所得する工程と、前記飛行管理データに基づいて次の目的地の 通貨を確認する工程と、顧客が提示した支払いを受け入れ、そして、確認する工 程と、支払いの前記提示に応えて、価値カードを提供する工程と、必要に応じて 、次の目的地の通貨による現金の形式で顧客に釣り銭を供給する工程とからなる 。本発明の１つの変形例においては、本発明の方法は、価値カードを固有の価値 を有するものとして受け入れ、そして、確認する工程と、価値カードの本来の価 値を減少させる代わりに、次の目的地の通貨で現金を供給する工程とを含む。 上述から理解されるように、本発明は、国際環境での通貨取引を実現するため の自動機械の分野において、著しい進歩をもたらすものである。本発明は、顧客 が提供した有価約因と引き換えに、通貨を提供するためのシステムであって、こ の顧客が様々な通貨による現金、クレジット又は借方カード、旅行者用小切手、 又は、特別な 用途の価値カードの形で入手することができるものを提供する。本発明のこのシ ステムは、航空機の次の目的地による通貨の形で、現金を常に供給し、そして、 紙幣ディスペンサーと組み合わせて使用される数多くの紙幣カセットを必要とす ることなく、上記目的を達成する。本発明の他の特徴や利益は、以下に簡単に説 明した添付図面と関連してなされた、下記のより詳細な記述から明らかである。 図面の簡単な説明 図１は、本発明によるシステムのブロック図であり、 図２は、図１のシステムによって行われる主な機能を示すフローチャートであ り、 図３は、図２の初期化機能をより詳細に示すフローチャートであり、 図４は、（図２から）飛行情報を入手する機能をより詳細に示すフローチャー トであり、 図５は、（図２から）システム設定を確認する機能をより詳細に示すフローチ ャートであり、 図６は、図２の貨幣変換機能をより詳細に示すフローチャートであり、 図７は、図２のクレジット／自動窓口機カードによる引出し機能をより詳細に 示すフローチャートであり、 図８は、電話カード又はゲームカード等の価値カードを購入する機能をより詳 細に示すフローチャートであり、 図９は、図２のゲームカードによる現金引出し機能をより詳細に示すフローチ ャートであり、 図１０は、図２の旅行者用小切手による現金引出し機能をより詳 細に示すフローチャートであり、そして、 図１１は、図２の航空会社カードによる現金／クレジット機能をより詳細に示 すフローチャートである。 好ましい実施形態の説明 図示のための図面に示すように、本発明は、他の通貨、旅行者用小切手、クレ ジットカード等の様々なコード化されたカード、自動窓口機（ＡＴＭ）借方カー ド、又は、ゲーム機又は他の目的に使用するために発行される特別な用途の「価 値」カードと引き換えに、現金を供給するためのシステムに関する。通貨交換機 及び自動窓口機は新規ではないが、航空機やこれに類似する船舶の環境下におい て、これ等の機能をもたらそうとすれば、特別な問題が生ずる。 国際旅行に関して、通貨供給システムは、システム装置に過度な重量を付加す ることなく、複数種類の通貨を受け入れ、そして、複数種類の通貨を供給できな ければならない。しかも、飛行中又は飛行における中継地点において、このシス テムを動作させることは、この種のシステムの設計者に対して、現実的に困難な 重大問題を課することになるため、この種のシステムを、理想的には、完全に自 動化しなければならない。特に、中継地点において、通貨を装填し、これを取り 出す必要があることは厄介で容認できるものではなく、また、特定の飛行計画に 適合するように、比較的重量のある多数の通貨ディスペンサーをシステムに含ま せる必要があることも同様に認容できるものではない。典型例として、単一の航 空機の国際飛行計画は、この航空機がハブ空港の運行施設に着陸する前に、４つ という多くのフライトレッグを必要とする場合がある。従って、通貨ディスペン サーは、人為的な干渉、即ち、手動操作を行うことなく、 ４種類という多くのの異なる通貨を供給できなければならない。また、為替レー トを受け入れ可能にするために、各通貨を、紙幣については２種類の異なる通貨 単位で、硬貨については２種類の異なる通貨単位で供給しなければならず、従っ て、４つのフライトレッグに適合するためには、８つの紙幣ディスペンサーと８ つの硬貨ディスペンサーを必要とする。このようなシステムは非常に大型で重量 が重く、航空機において使用するには認容できないものである。 本発明によれば、通貨ディスペンサーの数を最小限に抑制し、１つの通貨から 他の通貨への切換えは、飛行中に得られた感知飛行管理システムデータ（ＦＭＳ ）に応じてシステムを制御することによって自動的に行われる。本発明の重要な 特徴は、各通貨について２種類の異なる紙幣通貨単位に適合するために、２つの 紙幣ディスペンサーカセットが使用されるのみであるが、この２つのカセット内 に複数種類の通貨が装填される。これ等２つのカセットは、図１において符号１ ０及び１２が付されたカセットＡ及びカセットＢとして指定されている。航空機 の運行地点間における各フライトプロファイルのために、４つのフライトレッグ が存在する典型的な場合について言えば、４種類の異なる通貨が各カセット１０ 及び１２に装填される。各中間地点において、制御コンピュータ１４は、飛行管 理システムインターフェース１６を介して得た飛行管理システムデータから航空 機の位置を検出し、そして、目的地の残りの通貨は、コンピュータ１４の制御下 において拒絶され、拒絶紙幣カセット１８内に送られる。 図１に示すように、本発明のシステムはまた、既存のハードディスク２０と、 ユーザディスプレイ２２と、既存の手段によってコンピュータ１４に接続された ユーザ制御パネル２４とを含む。コンピュータ１４は、既存のものと同一であり 、例えば、ペンティアムベ ースのプロセッサと、既存のプリンタ２６に連結するためのパラレル出力ポート と、システムの他の様々な要素に連結するための複数のシリアル入力／出力ポー トとを含んでいてもよい。これ等の要素は、紙幣ディスペンサー３０と、硬貨デ ィスペンサー３２と、カードディスペンサー３４と、引受紙幣カセット３８に組 み合わせて使用される紙幣確認機３６と、カード読取り４０とを含む。ハードデ ィスク２０は、航空機が現在位置しており、そして、この航空機が着陸した空港 の国をコンピュータ１４が確認することを可能にする、地理的なデータベース等 の当該コンピュータを用いた様々なデータベースを含む。他のデータベースは、 航空機の飛行計画及び様々な国の為替レートを含む。この為替レートは、飛行開 始時又は飛行中に、航空機のデータ通信システムによって受信された情報によっ て、運行中に更新可能である。 以下に詳述するように、紙幣ディスペンサー３０は、航空機が着陸する次の国 の通貨（以下、「目的地通貨」という）の２種類の通貨単位による紙幣を供給す る。硬貨ディスペンサー３２は、再び、制御コンピュータ１４の制御下において 、目的地通貨による硬貨の２種類の通貨単位に関して上述と同様の機能を果たす 。紙幣確認機３６は様々な通貨及び通貨単位の紙幣を受け入れる。最近時利用可 能な紙幣確認機は、限られた数の特別な紙幣を確認し、有効にすることのみ可能 であるが、確認された紙幣の通貨及び通貨単位を変更するために、適宜プログラ ム可能である。従って、飛行開始時に実行される機能の１つは、確認する必要が ある紙幣、典型例としては、８種類という多くの異なる紙幣の規格を確認機に、 飛行が開始する直前にダウンロードすることである。確認機３６は、飛行の終点 への運行まで、引受紙幣を保管する引受紙幣カセット３８を確認機３６との関連 において使用する。 カード読取り機４０は、銀行クレジットカード、自動窓口機（ＡＴＭ）借方カ ード、又は、他の特別な用途のカード等の磁気的に又は他の手段でコード化され た様々な種類のカードを受け入れる。 カードディスペンサー３４は、紙幣確認機によって受け入れられた現金によっ て、又は、カード読取り機４０を介して受け入れられたクレジット又は借方カー ドによって支払われた様々な「価値」カードを供給する。価値カードは、長距離 電話に使用可能な電話カードや、航空機に搭載されたゲーム機において使用可能 なゲームカードを含むものでもよい。 図２は、本発明のシステムによってもたらされる広範な機能を示す。このフロ ーチャートにおける各ブロックは、１．０、２．０等の符号を含む。他の図にお けるより詳細な機能を含めるために、図２のブロックを拡大しているが、より詳 細な機能を図２の対応するブロックと関連付けるために同一のイニシャル番号が 使用されている。例えば、図２の第１ブロックは、図３により詳細に示され、ブ ロック１．１から１．７を含むシステムの初期化（１．０）を示す。 図２に示すように、このシステムの広範な機能は、システムの初期化（１．０ ）と、飛行情報の入手（２．０）と、システムが特定の飛行のために適切に形成 されていることを確認するためのシステム設定のチェック（３．０）とを含む。 これ等の３つの広範な機能は、図３乃至図５をそれぞれ参照してより十分に説明 されている。このシステムの他の広範な機能は、ユーザのために言語に関する選 択事項をスクリーンに表示することである（４．０）。これは単なる言語の選択 事項に関するメニューであり、このメニューは、言語を選択し、その言語でシス テムを条件付ける新たなユーザの各々のために表示されるものであり、次のメッ セージや指示の各々が選択された言語で表示される。このシステムの図示された 他の広範な機 能は、取引選択スクリーンを表示することである（５．０）。言語選択スクリー ンに続いて、このスクリーンは、通貨交換（６．０）、クレジット／自動窓口機 カードによる現金引出し（７．０）、電話カード購入（８．０）、ゲームカード 購入（９．０）、ゲームカードによる現金引出し（１０．０）及び旅行者用小切 手による現金引出し（１１．０）を含む利用可能な取引のメニューからユーザが 選択することを許容する。これ等はすべて他の図面を参照してより十分に説明さ れている。 システムの初期化は、図３により詳細に示されており、そして、このシステム が特定の飛行のために初期化されたときに、これ等の機能を実現する。この特定 の飛行は、複数のフライトレッグを含んでもよい。初期化開始（１．１）後、シ ステムは、ハードディスク２０に記憶されたデータベースから使用可能な言語（ １．２）を取得し、ユーザが後で確認する言語スクリーン（４．０）に表示され るべき選択事項としてこれ等の言語をセットアップする。次いで、システムは、 システム要素（１．３）の各々のための初期化情報を入手する。この情報は、典 型例としては、ハードディスク２０上のデータベース中に見出される。例えば、 紙幣確認機３６の初期化を、選択された通貨紙幣の確認機能を含むために行う必 要がある。必要な通貨は、同様にハードディスク２０に記憶された飛行計画から 決定される。ブロック１．４に示されるように、システムは、ユーザのために表 示されるべきすべてのスクリーンの背景画像を取得する。これ等のスクリーン画 像を、例えば、特定の飛行情報に適合させてもよい。初期化における次の工程は 、使用可能なシステムモードを取得することである（１．５）。国際協定により 、又は、単に、要素を一時的に非作動状態に置くことができるようにするという 理由により、操作のすべてのモードを特定の飛行のために使用可能にし なくてもよい。使用可能なシステムモードは、ユーザへの表示（図２における５ ．０）のために必要であり、そして、ブロック１．６に示されたように機能する 要素を適切に初期化することを可能にするために必要である。システムの各要素 は、典型例としては、要素を条件付けて次のコマンドを受け入れるための初期化 手続を有している。例えば、紙幣確認機３６は、選択された通貨紙幣を処理する ために初期化される。紙幣及び硬貨ディスペンサー３０及び３２を、コマンドを 受け入れる前に、通貨を供給するように初期化すべきように構成してもよい。 最後に、初期化は、最新の通貨為替レートを取得することを含む（１．７）。 これ等のレートは、サービスオペレータがコンピュータ１４に挿入したデータ保 存ディスケットにおいて供給されるものでもよく、また、航空機のデータ通信シ ステムを介して取得されるものでもよい。 また、図４に示されるように、航空会社が使用するフライトレッグ及びフライ ト番号についての限定を含む現在の飛行情報を含むように、システムを初期化し なければならない。この情報がシステムに一度認識されれば、必要な通貨も明確 に導き出される。メンテナンスオペレータは、紙幣及び硬貨ディスペンサー３０ 及び３２を適切な通貨で装填し、そして、その後、システムは航空機の乗客によ って使用可能な状態に置かれる。 システムの重要な特徴は、航空機の現在の位置が飛行管理システムインターフ ェース１６を介して制御コンピュータ１４によって連続的にモニターされること である。このデータ及び他の飛行データは、産業基準仕様によって規定されたフ ォーマットにおいて、コンピュータ１４において利用可能である（２５５１ リ ーバ ロードアナポリス、メリーランド ２１４０１所在のエアロノーティカル ラジオ株式会社（Aeronautical Radio，Inc.，2551 Reva Road Annapolis，Mary land 21401）の１９９５年９月１日発行のＡＲＩＮＣ仕様書４２９Ｐ１−１５参 照）。飛行管理システム（ＦＭＳ）から利用可能なデータは、フライト番号、飛 行基点及び目的地空港、並びに、緯度及び経度に関する現在の位置を含む。飛行 管理システムから利用可能な他の情報は、本発明にとって殆ど又は全く重要では ない航空機の対地速度、気速、機首方位及び他の航行データを含む。フライト番 号及び目的地空港に関する情報から、本発明のシステムは目的地通貨を決定でき る。目的地空港及び／又はフライト番号が変更された場合には、システムは、次 の目的地通貨を決定でき、そして、適切なコマンドを通貨ディスペンサー３０及 び３２に送ることができる。緯度及び経度による現在地によって、目的地通貨の 選択を確認し、そして、この現在地は、選択されたシステム機能において制限を 加えるために利用可能である。例えば、ある国を超えて飛行中に、ゲームカード の発行を国際海域を超えた場所に限定し、又は、禁止することができる。 図５に示すように、システムは、その要素に、飛行管理システムインターフェ ース１６を介して入手した飛行データに基づいてコマンドを発する必要がある。 ブロック３．１に限定されているように、システム（ブロック３．２）は、認識 された飛行ルートに対して、ディスペンサー３０内に置かれるべきものとして認 識された通貨を飛行開始時にチェックして、適切な通貨が飛行ルート全体にわた って使用可能であることを確認する。これが満たされない場合には、システムは 停止して（３．３）、誤った通貨の供給を回避する。同様のチェックが飛行中周 期的に行われて、航空機が他の国に向かって方向を変えなかったことを確認する 。 ブロック３．４に限定されているように、フライトレッグの最後 に、目低地空港に到着すると、カセットＡ及びＢ（１０及び１２）に保管された 当該目的地の通貨による未使用紙幣は拒絶されて、拒絶紙幣カセット１８内に送 られる。各カセットＡ及びＢにおいては、複数のフライトレッグの最後での複数 の目的地に対応して、４種類までの異なる通貨が保管される。これ等の通貨を、 容易に検出可能なディバイダーによって分離したり、また、ディスペンサー３０ の拒絶工程を通貨における釣り銭の検出が可能にすることもできる。何れにして も、本発明の上述した事項は、既存の自動窓口機において見出される通貨ディス ペンサーの標準の特徴を利用するものである。自動窓口機が現金を供給すると、 通貨はカウントされて保持領域に送られ、そして、様々なテストが実施されて、 正しい数の紙幣が供給されたことが確認される。このようなテストを行った後に のみ、紙幣はユーザに利用可能になる。何らかのテストが良好に行われない場合 には、紙幣は「拒絶」されて、機械の密閉されたホッパー内に送られる。本発明 において使用されているこの「拒絶」機能は、ブロック３．５に示されているよ うに、目的地通貨の残存紙幣を拒絶して、これを拒絶紙幣カセット１８内に送る 。これ等の残存紙幣の拒絶後、紙幣ディスペンサー３０及び硬貨ディスペンサー ３２は、飛行データから決定された新たな目的地通貨を用いて、飛行における次 のレッグのために初期化される（ブロック３．６）。 本発明の現時点において好ましい実施態様においては、硬貨ディスペンサー３ ２は、各フライトレッグについてこの拒絶原理を採用していない。その代わりに 、８つの個々に独立した硬貨ディスペンサーが設けられ、そのうちの１対が各フ ライトレッグの開始時にコンピュータ１４によって選択される。紙幣及び硬貨の 各々について、２種類の異なる通貨単位が各目的地通貨について使用可能である ことが想起されるであろう。 図６は、通貨交換取引において行われる操作を描いている。先ず、システムは 、システムによって受け入れられた通貨の為替レートを表示する（６．１）。次 いで、ユーザの指示が表示されて（６．２）、紙幣の紙幣確認機３６への挿入方 法をユーザに説明する。確認機に挿入された紙幣が受け入れられ、そして、確認 される（６．３）。確認テストのうちの１つでもパスしなかった紙幣は、直ちに 拒絶される。受け入れられ、そして、確認された紙幣は、システムが作動してい るとき、後で回収するために、引受紙幣カセット３８内に保管される。次いで、 受け入れられた紙幣の合計額が、目的地通貨で供給される額と共に、ユーザのた めに表示される（６．４）。顧客がユーザ制御パネル上の適切なキーを操作する ことによって、期間及び条件に同意すると、最終的に、目的地通貨が紙幣ディス ペンサー３０及び必要に応じて硬貨ディスペンサー３２から供給される（６．５ ）。レシートがユーザのために発行され、そして、レシートの回収方法を示す最 終指示が表示される。システムは、次いで、取引選択スクリーンに戻る（５．０ ）。 クレジットカード又は自動窓口機カードの提示に基づく現金の引出しを図７に 示す。先ず、顧客の指示が表示され（７．１）、次いで、カードがカード読取り 機４０によって読み取られる（７．２）。このカード読取り機は、カードをシス テム装置内に引き入れるためのモータ駆動型ピンチローラや、顧客がカードを「 勢いよく通す(swipes)」溝内に位置したセンサを含んでもよい。システムは、ま た、顧客が現金の請求額及び暗唱番号（ＰＩＮ）を入力して、取引を確認するこ とを要求する。次いで、システムは、請求額をカードに請求するための認可を取 得する。この工程は、航空機のデータ通信リンクを用いる必要があるが、クレジ ットカードに請求するための認可を取得する際に、商店主が行う手続に類似する ものである。 取引の期間及び条件は顧客のために表示され（７．４）、そして、顧客の受諾が なされた自転で、目的地通貨による要求額の現金が、紙幣ディスペンサー３０か ら、必要に応じて、硬貨ディスペンサー３２から供給される（７．５）。 図８は、３つの選択可能な支払い方法のうちの１つによる支払いに応じて、価 値カードを供給する方法を示している。先ず、カードの選択事項及び評価に関す る選択肢が表示される（８．１）。次いで、現金による支払い、クレジット又は 自動窓口機借方カードによる支払い、又は、航空会社の発行に係るカード等の特 別なカードを用いた支払いを含む、支払いに関する選択事項が表示される（８． ２）。 現金支払い選択事項のために、先ず、通貨が受け入れられ、そして、確認され る（８．３）。次いで、取引の期間及び条件が表示され（８．４）、そして、顧 客がこれを受諾した場合には、カードディスペンサー３４（図１）からカードが 供給される（８．５）。カードは、１０ドル、２０ドル等のある事前に選択され た額のみをもって供給されるため、支払いのために受入れられた通貨がカードの 選択した額と正確には一致しない場合がある。従って、８．６に示すように、紙 幣及び硬貨ディスペンサー３０及び３２から目的地通貨の形で、顧客の「釣り銭 」を供給するための更なる工程が必要な場合がある。カード及び、場合によって は、現金が供給された後、システムはユーザへの最終指示を表示し、そして、レ シートを発行する。 価値カードのための支払いが、クレジットカードの形式で行なわれる場合には 、システムはカード及び暗唱番号を受け入れ（８．８）、そして、認可を取得す る（８．９）。取引の期間及び条件が表示され（８．１０）、購入されたカード が供給され（８．１１）、そし て、ユーザへの最終指示が表示される（８．１２）。この工程において、レシー トを発行してもよい。 価値カードのための支払いが、航空会社の発行に係るカード等の他の種類のカ ードの形式で行なわれる場合には、ブロック８．１３から８．１７に示すように 、クレジットカードによる支払いのためのステップと同様のステップが行なわれ る。 図８に示した工程は、あらゆる種類の価値カードの供給に適用される。この価 値カードは、目的地である国内の航空機上又は地上において、長距離電話をかけ るための電話カードや、航空機に搭載されたゲーム機を操作するために用いられ るゲームカードであってもよい。 図９は、様々なチャンスゲームに使用され、そして、これ等のゲームに参加し た結果としてそのコード化された価値が増減されるゲームカードで現金を引き出 すための手続を示す。カードを目的地通貨による現金と交換することを希望する 顧客は、カード挿入のために表示された指示を読み（１０．１）、そして、ゲー ムカードをカード読取り機４０に挿入する。システムはカードを読取り、そして 、その金銭価値を決定する。次いで、システムは取引の期間及び条件を表示する （１０．３）。顧客の受諾後、システムは適切な額の目的地通貨による現金を供 給し（１０．４）、そして、レシートを発行すると共に、顧客への最終指示を表 示する（１０．５）。 旅行者用小切手による現金の引出しは、図１０に示すように、通貨交換操作に 類似する。先ず、顧客に指示が提示され（１１．１）、これにより、顧客は小切 手に署名し、これを紙幣確認機３６、または、旅行者用小切手のための特別な確 認機（図示せず）に挿入する。小切手が受け入れられると、システムは（目的地 通貨による）現金の額を表示し、そして、小切手の期間及び条件を表示して、顧 客の 受諾を求める（１１．２）。顧客の受諾後、現金が供給され（１１．３）、そし て、レシートが発行される。次いで、顧客に最終指示が提示される（１１．４） 。 航空会社は飛行中において、彼等自身の価値カードを顧客が使用することを推 奨する場合がある。この種のカードを本発明のシステムに提示して、カードの価 値を増加させたり、カードを用いて現金を得たりすることができる。この機能は 図１１に示されている。航空会社の発行に係る特別な価値カードを用いて、ゲー ムカード又は電話カード等の図８に示すような他の種類の価値カードを購入する ことができる。航空会社の発行に係るカードを用いた現金又はクレジットの選択 事項が選択された場合には（図２における１２．０）、システムは先ず、カード を挿入すべき旨の指示を表示する（１２．１）。次いで、カードが読み取られ、 そして、システムは、カードの価値と、金額の増加又は引出し等の利用可能な選 択事項とを表示する（１２．２）。 現金の引出しが選択された場合には、システムは、現金の額の指示を顧客に促 し（１２．３）、取引の期間及び条件を表示し（１２．４）、そして、顧客がこ の期間及び条件に同意した場合には、目的地通貨による現金を供給する（１２． ５）。最終的に、顧客のレシートが発行され、そして、最終指示が顧客に表示さ れる（１２．６）。カードへの金額の増加という選択事項が選択された場合には 、システムは、顧客への指示を表示し（１２．７）、入力された通貨を受け入れ （１２．８）、そして、確認し、取引の期間及び条件を表示し（１２．９）、そ して、顧客が上記取引に同意した場合には、カードを追加された金額をもって更 新する（１２．１０）。最後に、レシートが発行され、そして、最終指示が顧客 に表示される（１２．１１）。 本発明のシステムは、通常に用いられる通貨交換機を使用して、他の通貨、旅 行者用小切手、又は、価値カードにおける本来の価値と引き換えに、目的地通貨 を供給するものであることが、上述から理解されるであろう。本発明のシステム は、現金、又は、価値カードと引き換えに、他の種類の価値カードを供給するた めにも使用可能である。本発明の様々な形態の重要な特徴は、このシステムが、 航空機において取得された飛行管理データから自動的に決定された、航空機の目 的地通貨で現金を常に供給することにある。本発明の特別な実施態様を実例のた めに説明したが、本発明の本質及び範囲から逸脱することなく、様々な変形例を 構成することが可能であることが理解されるであろう。従って、本発明は、添付 した請求項以外によって限定されるものではない。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，Ｌ Ｕ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ， ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，Ｓ Ｄ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ， ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，Ｆ Ｉ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ， ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，Ｍ Ｘ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ， ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ホーン，ダウ，ニガク アメリカ合衆国，92656 カリフォルニア 州，アリソ ヴィージョ，ノースウィンズ 13 (72)発明者 ウェッズエル，ジョーン，ヒル アメリカ合衆国，91741 カリフォルニア 州，グレンドラ，オークランド ロード 207 (72)発明者 リー，トーマス，マークス アメリカ合衆国，91602 カリフォルニア 州，スタジオ シティー，フェア アヴェ ニュー 4187

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．顧客が提示した代用通貨と引き換えに、輸送機関による国際旅行中に現金を 供給するためのシステムであって、 運行地点間における運行日程コースにおいて到着する複数の国に対応する複数 種類の通貨による紙幣を保管するための紙幣ディスペンサーと、 顧客がこれに挿入した代用通貨を確認するための確認サブシステムと、 前記紙幣ディスペンサー及び前記確認サブシステムに接続された制御コンピュ ータと、 前記制御コンピュータに接続され、輸送機関の運行日程におけるその位置及び 次の目的地を特定するデータを供給するためのナビゲーションインターフェース と、 前記制御コンピュータにおいて、前記ナビゲーションインターフェースから得 られたデータに基づいて、次の目的地の通貨を決定するための手段と、 前記制御コンピュータにおいて、次の目的地の通貨のみを供給するように、前 記紙幣ディスペンサーを調節するための手段 とからなり、かくして、輸送機関がその運行日程に従って進行しているときに、 適切な通貨のみを自動的に供給することを特徴とするシステム。 ２．前記紙幣ディスペンサーは、輸送機関の運行日程と一致して連続的に配置さ れた複数種類の通貨を少なくとも１つに重ねた状態でこれ等を保管し、 前記紙幣ディスペンサーは、拒絶紙幣カセットを含み、 前記紙幣ディスペンサーを調整するための手段は、以前の目的地の通貨による すべての未使用紙幣を前記拒絶紙幣カセットに送り、かくして、次の目的地の通 貨による紙幣の供給準備が行われることを特徴とする請求項１に記載のシステム 。 ３．前記確認サブシステムは、様々な通貨による紙幣を受け入れ、そして、確認 するための紙幣確認機を含んでいることを特徴とする請求項１に記載のシステム 。 ４．前記確認サブシステムは、固有の価値を有するコード化されたカードを読み 取るためのカード読取り器と、購入通貨額を前記カードに請求するための認可を 、前記制御コンピュータの制御下において取得するための手段とを含んでいるこ とを特徴とする請求項１に記載のシステム。 ５．前記コード化されたカードは、クレジットカード又は借方カードであること を特徴とする請求項４に記載のシステム。 ６．前記コード化されたカードは、特別な用途の価値カードであることを特徴と する請求項４に記載のシステム。 ７．前記確認サブシステムは、旅行者用小切手を受け入れ、そして、確認するた めの手段を含み、かくして、目的地の通貨による現金を、旅行者用小切手と引き 換えに供給することができることを特徴とする請求項１に記載のシステム。 ８．前記確認サブシステムによって受け入れられ、そして、確認さ れた代用通貨と引き換えに、コード化されたカードを供給するための価値カード ディスペンサーを更に含むことを特徴とする請求項１に記載のシステム。 ９．前記確認サブシステムによって受け入れられ、そして、確認される前記代用 通貨は価値カードを含み、かくして、価値カードが購入可能又はその価値におい て増加可能であることを特徴とする請求項８に記載のシステム。 １０．前記確認サブシステムによって受け入れられ、そして、確認される前記代 用通貨は複数種類の通貨による紙幣を含み、かくして、価値カードが現金で購入 可能であることを特徴とする請求項８に記載のシステム。 １１．供給された紙幣を補う必要がある場合に、複数種類の通貨による硬貨を供 給するための硬貨ディスペンサーを更に含むことを特徴とする請求項１に記載の システム。 １２．顧客が提示した有価記録媒体と引き換えに、航空機の機上において現金を 供給するためのシステムであって、 航空機が訪れる予定の国に対応した通貨順に重ねられた複数種類の通貨による 紙幣を保持するための紙幣ディスペンサーと、 顧客が提示した前記有価記録媒体を確認するための確認サブシステムと、 前記紙幣ディスペンサー及び前記確認サブシステムに接続された制御コンピュ ータと、 前記制御コンピュータと関連を有し、航空機の位置及び目的地を 含む飛行管理データをインプットするためのインプットポートと、 前記制御コンピュータにおいて、前記飛行管理データに基づいて次の目的地の 通貨を確認するための手段と、 前記制御コンピュータにおいて、次の目的地の通貨のみを供給するように、前 記紙幣ディスペンサーを調節するための手段 とからなることを特徴とするシステム。 １３．前記紙幣ディスペンサーを調節するための前記手段は、前記航空機が中間 目的地に到着したときに作動可能で、中間目的地の通貨によるすべての残存紙幣 を保持容器内に拒絶するための手段を含み、かくして、次の目的地の通貨による 紙幣の供給準備が行われることを特徴とする請求項１２に記載のシステム。 １４．顧客によって提示された有価記録媒体は、選択された通貨による紙幣を含 み、そして、 前記確認サブシステムは、選択された通貨による紙幣を受け入れ、そして、確 認するための紙幣確認機を含んでいる ことを特徴とする請求項１２に記載のシステム。 １５．顧客によって提示された前記有価記録媒体は、固有の価値を有するコード 化されたカードを含み、そして、 前記確認サブシステムは、カード読取り器と、購入額をカードに請求するため の認可を前記制御コンピュータにおいて取得するための手段とを含んでいる ことを特徴とする請求項１２に記載のシステム。 １６．前記紙幣ディスペンサーによって供給された紙幣を補う必要 がある場合に、複数種類の選択された通貨による硬貨を供給するための硬貨ディ スペンサーを更に含むことを特徴とする請求項１２に記載のシステム。 １７．別のシステムにおいて使用されたときに、顧客が提示した有価記録媒体と 引き換えに、固有の価値を有するカードを供給するための価値カードディスペン サーを更に含むことを特徴とする請求項１２に記載のシステム。 １８．航空機内において現金を供給するための方法であって、 航空機が地上業務に置かれているとき、紙幣ディスペンサーに複数種類の通貨 による紙幣を装填する工程と、 前記航空機上において、飛行位置及び目的地に関するデータを含む飛行管理デ ータを、飛行管理データシステムから取得する工程と、 前記飛行管理データに基づいて次の目的地の通貨を確認する工程と、 通貨取引に参加することを希望する顧客が提示した支払いを受け入れ、そして 、確認する工程と、 前記顧客の支払い提示に応えて、次の目的地の通貨で現金を供給する工程と からなることを特徴とする方法。 １９．中間目的地への到着時に、異なる次の目的地の通貨を供給するために、前 記紙幣ディスペンサーを調節する工程を更に含むことを特徴とする請求項１８に 記載の方法。 ２０．受け入れ、そして、確認する前記工程は、様々な選択された 通貨による紙幣を受け入れ、そして、確認することを含んでいることを特徴とす る請求項１９に記載の方法。 ２１．受け入れ、そして、確認する前記工程は、旅行者用小切手を受け入れ、そ して、確認することを含んでいることを特徴とする請求項１９に記載の方法。 ２２．受け入れ、そして、確認する前記工程は、コード化された価値カードを受 け入れ、そして、確認することを含んでいることを特徴とする請求項１９に記載 の方法。 ２３．航空機において、通貨取引を行うための方法であって、 航空機が地上業務に置かれているとき、紙幣ディスペンサーに複数種類の通貨 による紙幣を装填する工程と、 前記航空機上において、飛行位置及び目的地に関するデータを含む飛行管理デ ータを、飛行管理データシステムから所得する工程と、 前記飛行管理データに基づいて次の目的地の通貨を確認する工程と、 顧客が提示した支払いを受け入れ、そして、確認する工程と、 支払いの前記提示に応えて、価値カードを提供する工程と、 必要に応じて、次の目的地の通貨による現金の形式で顧客に釣り銭を供給する 工程と からなることを特徴とする方法。 ２４．前記価値カードを固有の価値を有するものとして受け入れ、そして、確認 する工程と、 前記価値カードの提示と引き換えに、次の目的地の通貨で現金を 供給する工程とを 更に含むことを特徴とする請求項２３に記載の方法。