JP2001500273A - 核燃料アセンブリのためのグリッドおよびこのようなグリッドのためのストラップ板 - Google Patents

核燃料アセンブリのためのグリッドおよびこのようなグリッドのためのストラップ板

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、グリッドに関するものであって、グリッドの挿入板内には、挿入板の横方向組立のためのノッチが、規則的な間隔で形成される。少なくとも複数対のノッチどうしの間には、燃料棒を維持するためのスプリング(22,30)が設けられている。各スプリングは、挿入板の平面状壁から切開形成されて挿入板に対して一体化された2つの弾性ストリップ(24)を備えている。各ストリップは、挿入板に対して横方向に延在しているとともに、両端部において燃料棒を収容した挿入板の一部に対して連結されている。両ストリップは、自由状態においては、関連するセルの内部に向けて突出しているとともに、両ストリップに対して突出する横方向連結帯(26)によって中央部分どうしが連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】 核燃料アセンブリのためのグリッドおよび このようなグリッドのためのストラップ板 本発明は、核燃料アセンブリにおいて燃料棒を保持するためのグリッドに関す るものである。より詳細には、規則的な配列内に一般的には正方形配列内に、燃 料棒を保持するために、加圧水型原子炉において使用されるグリッドに関するも のである。 本発明は、とりわけ、一般には2分の1深さのスロットによって、グリッドを 構成するために、一緒に組み付けられるストラップ板構造に関するものである。 アセンブリのグリッドは、燃料棒を収容し得るよう構成された共通のまたは規 則的なセルと、貫通するガイドチューブを有した他のセルと、を形成する。ガイ ドチューブは、しばしば、グリッドに対して溶接される。従来、燃料棒を軸方向 にかつ横方向に保持するためのグリッドには、燃料棒を収容する目的で各共通セ ルの4面のうちの2面に、堅固な係合用くぼみが形成されており、また、燃料棒 をくぼみ上に押しつけるために、他の2面に、2つの保持用スプリングが切開形 成されるまたは取り付けられる。 本発明は、とりわけ、各ストラップ板の平坦部にスプリングが一体形成された 、グリッドのストラップ板に関するものである。アセンブリのうちの、少なくと も、高レベルの中性子束を受けるような部分においては、ストラップ板は、Zirc aloy 4のようなジルコニウム基合金から形成されている。中性子放射の下におい ては、そのような合金の機械的特性が、劣化する。スプリングを特別の様式で作 製することによって、そのような劣化状況を制限するという提案が、既になされ ている。仏国特許出願公開明細書第2338549号には、各スプリングが、冷 却材の流通方向に延在するつまりストラップ板に対して横方向に延在する ようなフレキシブルな波形ストリップを備えたグリッドストラップ板が開示され ている。また、2つのタブを介して、2つのストリップ間において流れ内に突出 して延在している突出部によって、中央部分どうしが相互連結された2つのスト リップを備えたグリッドストラップ板が開示されている。この突出部は、冷却材 の流通を阻害する障害物を構成している。国際特許出願第94/25935号に は、弾性ストリップから構成され、両端部が2つの打出ブリッジを介してストラ ップ板の一部に対して連結された、スプリングが開示されている。ブリッジの向 きのために、ブリッジは、冷却材の流れを、それほど阻害することがない。しか しながら、燃料棒に対して押しつけられたときのブレードの曲がりが、なおも、 流れに対しての障害物をなす。 本発明は、機械的強度、弾性保持力の満足のいくレベルでの維持、および、冷 却材の流れに対する非干渉性という点において、十分な妥協をもたらし得るよう な構造の保持スプリングを有したストラップ板を提供することを目的とする。 この目的に対し、本発明は、特に、燃料棒を保持するためのグリッドストラッ プ板であって、ストラップ板の横方向組立のための規則的な間隔のノッチが形成 され、少なくとも複数対のノッチどうしの間には、燃料棒保持用スプリングが設 けられ、各スプリングは、ストラップ板の平面状壁から切開形成されかつストラ ップ板に対して一体とされた2つの弾性ストリップを備え、各ストリップは、ス トラップ板を含むグリッド内における軸方向を向いた流れ方向に延在していると ともに、両端部においてストラップ板に対して連結され、両ストリップは、少な くとも弛緩状態においては、関連するセルの内部に向けて突出しているとともに 、両ストリップに対して突出する横方向ブリッジによって中央部分どうしが連結 されている、グリッドストラップ板が提案される。 内側ストラップ板のスプリングは、すべて同じ構造を有している、あるいは、 例えばスプリングが形成されている壁が共に燃料棒を収容し得るように構成され た2つのセル間に位置しているかまたはそのうちの一方についてはガイドチュー ブを収容し得るように構成されている2つのセル間に位置しているかに依存して 異なる構造とされている。 第1態様においては、2つの弾性ストリップは、有利には、これらストリップ の基部近辺どうしが互いに連結されている、すなわち、ストラップ板の平坦部に 対する連結領域近辺において互いに当接している。かつ、ブリッジによって相互 連結された中央部分どうしは、互いに離間されている。特に、基部近傍部分およ び中央部分は、流れ方向に関して直線的である。その場合、各基部は、湾曲した または傾斜した領域を介して対応する中央部分に対して連結されている。このよ うな構造であると、とりわけセル間における制御できない相互流通に基づく乱流 化を引き起こしてしまうようなストラップ板内における大きな開口を形成する必 要がない。 第2の態様においては、ストラップ板は、ガイドチューブを支持したセルを構 成する。この場合には、スプリングは、流れ方向において実質的に互いに平行で ありかつブリッジによって中央部分どうしが相互連結された2つのストリップに よって構成される。開口がガイドチューブによって閉塞されることのために、ス トラップ板のこの位置に、開口を有するという欠点から解放されている。 このようなスプリングの流れ方向に関しての両サイドには、ストラップ板を、 溶接によってガイドチューブに対して固定することのできる実質的な平坦領域が 残されている。 燃料棒には、スプリングによって押圧される面とは反対側の面上に、支持体が 設けられている。この理由のために、ストラップ板の中央領域に配置されるスプ リングは、一般に、流れに対して横方向に延在する打出ブリッジによって形成さ れた2つの押付領域どうしの間に配置される。これにより、冷却材の流れが大き く変わってしまうことが避けられる。スプリングのブリッジ、および、押付領域 のブリッジは、同一形状とすることができる。 打出によって与えられたスプリングストリップの初期形状は、有利には、燃料 棒が挿入されてスプリングによって保持されたときには、ストラップ板の平面部 分と実質的に同じ平面にまで弾性的に押し戻され得るような形状とされている。 ブリッジおよびくぼみは、有利には、スプリングが動作状態にあるときには、セ ル内に同程度に突出する。 ストラップ板には、また、冷却材の混合を改良するための、湾曲形状の偏向フ ィンを設けることができる。 一般に、グリッドは、ベルトを構成するとともに、ほぞ−ほぞ穴タイプの連結 を介して内側ストラップ板に対して当接する外側ストラップ板を有している。外 側ストラップ板は、燃料アセンブリの搬入時または搬出時におけるグリッド間へ の燃料アセンブリの係合というリスクを制限するための、ガイドフィンを有する ことができる。 有利な実施形態においては、外側プレートは、ガイドフィンの基部において湾 曲している。これにより、この目的のために湾曲形状とされた共通の内側ストラ ップ板の端部エッジ形状に従うことができる。 外側ストラップ板は、また、周縁燃料棒を保持し得るよう構成することができ 、スプリングを設けることができる。グリッドセルの数が比較的少ない場合には 、切開および打出によって得られたスプリングは、流れ方向に配置することがで きる。 特に、ストラップ板は、“Zircaloy 4”として公知の再結晶状態のジルコニウ ム合金の1つから形成することができる。 単独でも使用できるけれども、他の特徴点と組み合わせて使用すると有利な、 上記特徴点は、非制限的例示としての特定の実施形態に関する以下の説明を読む ことにより、より明瞭となるであろう。 図1は、グリッドおよびガイドチューブの一部を示す斜視図であって、ストラ ップ板の内部には、特定の実施形態を構成するスプリングでありかつ自由状態と されたスプリングが設けられている。 図2は、図1と同様の図であって、「動作」状態における、すなわち当接して いる燃料棒により押し戻された状態における、スプリングが示されている。 図3は、燃料棒を備えたセルの軸を含む平面に沿った断面図であって、動作状 態にある1つのスプリングと、自由状態にある他のスプリングと、を示している 。 図4は、図3の平面図である。 図5は、図1と同様の部分を示す斜視図であって、グリッドの強度を増加させ 得るような修正された実施形態を示している。 図6は、グリッドのベルトに属した外側ストラップ板の一部を示す正面図であ って、燃料棒を保持するためのスプリングでありかつ補強された弾性を有したス プリングであるとともに偶発的な外部応力から影響を受けにくいスプリングを示 している。 図7および図8は、それぞれ、図6におけるVII−VII線およびVIII−VIII線に 沿う断面図である。 図9は、図1に示すタイプのスプリングと、ベルトストラップ板に対する接合 部と、を備えたストラップ板の一部を示す図である。 図10は、図9に示すタイプのグリッドの一部を示す斜視図である。 その一部が図1および図2に示されているグリッド10は、特に、係合の目的 のために設けられた2分の1深さノッチを介して互いに係合している、2セット の交差ストラップ板12,14によって構成されている。これらストラップ板は 、例えば交差箇所16における溶接によって、互いに固定されている。ストラッ プ板12,14は、図2において一点鎖線で示すような燃料棒18を収容するた めのセルを形成している。しかしながら、いくつかのセルは、制御棒クラスター からなる吸収棒のための通路を形成するように構成されたガイドチューブ20を 収容している。一般に、グリッドには、少なくともいくつかのガイドチューブが 、固定されている。ガイドチューブは、頂部と底部との燃料アセンブリノズル( 図示せず)どうしを相互連結している。 アセンブリのうちの、少なくともいくつかのグリッドは、規則配列されたノー ドにおいて燃料棒を保持し得るように、また、燃料棒を鉛直方向に支持し得るよ うに、構成されている。図1および図2に例示されたグリッドは、これら双方の 機能を果たすことができる。この目的のために、2つの直交する方向において、 グリッドは、セルの1つの面に形成された押付手段と、セルの対向面から切開形 成され押付手段に対して燃料棒を押しつけるよう機能するスプリングと、を備え ている。 燃料棒を保有した各セルの2つの面は、燃料棒をセル内へと突出させるよう付 勢するそれぞれの弾性スプリングを有している。そのようなスプリングの構造は 、燃料棒を収容すべきセルが背面側にあるか、ガイドチューブ20を保有したセ ルが背面側にあるか、に依存して変化する。 共に燃料棒を収容した2つのセルどうしの間に位置したスプリング22の各々 は、ストラップ板の平面状壁から切開形成されかつストラップ板に対して一体的 とされた2つの弾性ストリップ24により構成されている。これら両ストリップ は、2つのストリップに対して突出している横方向ブリッジ26によって、中央 部分どうしが一体的に相互連結されている。各ストリップは、ストラップ板の長 さ方向に関して横方向に並置されている、すなわち、流れ方向に延在している。 各ストリップ24は、両端において、ストラップ板に対して連結されている。休 止時(自由状態時)には、ストリップは、各端から、セルの内方に向けて傾斜し ている(図1)。ブリッジは、さらに、相互連結している2つのストリップに対 して突出している。 流れ方向においては、各スプリング22は、2つのボス28によって構成され た押付手段どうしの間に、配置されている。ボス28およびブリッジ26は、厳 密に同一形状とすることができる。 スプリングおよびブリッジは、型押しや引っ張りにより従来方法によって形成 することができる。弾性ストリップ24は、それぞれの基部どうしが互いに当接 している。 弾性ストリップ24は、それぞれの中央部分どうしにおいては、互いに離間配 置されている。これにより、ブリッジのために必要な空間が残されるようになっ ている。このように、スプリングどうしの間に位置したギャップは、つまり、そ れそれ燃料棒を収容している2つの相隣接したセルどうしを連通させるギャップ は、幅が狭くなっている。これにより、流れをほとんど阻害することがない。 ガイドチューブ20を収容したセルに関して背面側に位置したスプリング30 は、また、ストラップ板から切開形成されかつブリッジ26を介して中央部分ど うしが連結された2つの弾性ストリップを備えている。しかしながら、スプリン グ30の2つのストリップ32は、実質的に互いに平行にかつ流れ方向に関して 平行に延在している。形成されるギャップは、ギャップがガイドチューブ20に よって閉塞されることにより、欠点とはならない。 グリッドは、実質的に平面状であるような領域34における、あるいは、スプ リング30の両サイドのわずかに湾曲した領域における、ガイドチューブ20を 収容しているセルをなすストラップ板の頂部および/または底部に形成されたタ ブ上における、スポット溶接によってガイドチューブに対して固定することがで きる。 ストリップに対してのブリッジ26の突出量、および、休止時におけるストリ ップの形状は、有利には、図2,3,4に示すように燃料棒18が所定に配置さ れたときには、ストリップが、各ストラップ板の平面部分と実質的に同じ平面に なるまで押し戻され得るように、選択されている。 例えば、図3において、ストラップ板12の(右側に図示された)スプリング 22は、燃料棒によって押し戻されていないことにより、直線状でありかつ突出 している。これに対して、左側のスプリング22は、このスプリング22のスト リップが実際にストラップ板の共通部分(平坦部分)と同じ平面上に位置するま で、燃料棒18によって押し戻されている。これにより、スプリングが流れを妨 げることがない。 このようなグリッドの強度を増加させるために、ストラップ板どうしを、グリ ッドの各主面の交差箇所16においてだけではなく、付加的な箇所においても、 溶接することができる。例えば、図5は、他のストラップ板に対しての重なり線 の各々に対して位置合わせされた、付加的なウインドウ36の対を有したストラ ップ板12を示している。このウインドウは、少なくとも付加的な2箇所におけ るストラップ板どうしの溶接を可能とするような、アクセスをもたらす。溶接は 、例えばレーザービームツールのような、グリッド内に挿入可能なツールによっ て行われる。ウインドウ36は、大まかには、流れ方向に関してスプリングと同 じ高さレベルにおいてボスどうしの間に配置されている。 グリッドは、ベルトを形成するよう相互連結された4つの外側ストラップ板を 有することができる。燃料アセンブリの搬入時または搬出時には、アセンブリの ベルトが、隣接するアセンブリのベルトに引っかかってしまうという危険性があ る。このようなリスクを低減するために、ベルトのコーナーを内方に曲げるとい う提案が既になされている。係合リスクは、図9および図10において部分的に 示すタイプのベルトを使用することによって、さらに低減することができる。ベ ルトをなす外側ストラップ板は、特殊な形状を有している。これらストラップ板 は、上流側エッジの近傍の部分40において、また、下流側エッジの近傍の部分 42において、内方に湾曲している。共通のストラップ板12,14の端部は、 それに対応して切り欠かれている。各ストラップ板12,14の端部のうちの上 流側部分は、丸められており、ベルトストラップ板の湾曲部におけるスロットに 係合可能なスタッド44を有することができる。 各ストラップ板12,14の端部のうちの下流側部分は、流れ方向を向く突起 46を備えている。突起46は、丸められたエッジを有していて、ベルトが当接 される。この突起は、また、スタッド44を有することができる。突起の延在長 さば、従来から設けられている流通偏向フィン48の延在長さと実質的に同じと することができる。 図9および図10に示すベルトは、図1〜図4に示したものとは異なる構造の スプリングを有した共通のストラップ板12,14と共に使用することができる 。特に、この場合のストラップ板は、従来構造のものとすることができる。 外側ベルトに当接して配置された周縁燃料棒を保持するためのスプリングは、 支持機能をなくしかねないといった危険をもたらす偶発的な応力に曝されること となる。本発明の有利な実施形態においては、グリッドは、補強されたスプリン グが設けられているベルト38有することができる。この目的のために、弾性ブ レードの変位のための空間が制限され、グリッドの外面に対して押し戻すことに よる付加的な保護が行われている。 補強は、特に、図6〜図8に示すタイプの手段によってもたらすことができる 。スプリング52は、隆起部54を構成するよう内方に変形されたベルトゾーン を、切開し曲げることによって形成されている。図6より、この隆起部が、流れ 方向にしたがってスプリング方向に長尺の形状であり、また、平行エッジどうし が半円形部分によって相互連結されていることがわかる。この隆起部は、また、 打出加工(stamping)によって、または、プレス内での成型によって、形成する ことができる。 スプリング52自身は、突出した中央部分56を有した従来形状である。しか しながら、この形状は、本質的なものではない。休止状態において、このスプリ ングは、スプリング22,30の突出量とは異なる突出量で突出している。隆起 部があることのために、スプリングは、直接的な外部応力の危険性から保護され ている。これにより、側方切欠という利点を十分に享受することができ、最適な 弾性と硬さとを得ることができる。さらに、隆起部は、燃料棒がグリッドに対し て当接する程度にまでグリッドに向けて移動することを制限することにより、ス プリングの最大の曲がり具合に、自然な制限をもたらす。 冷却材に対してもたらされる圧力損失をできるだけ小さくすることが要望され たときには、ストラップ板の上方エッジ、ベルトの上方エッジ、くぼみの上方エ ッジ、および/または、ブリッジの上方エッジを、例えば、本出願と同日に出願 された“A grid strap for a nuclear fuel assembly, and a grid includings uch straps”と題する特許出願に記載されたような形状とすることができる。
【手続補正書】 【提出日】平成11年3月18日(1999.3.18) 【補正内容】 特許請求の範囲 1.燃料棒を保持するためのグリッドストラップ板であって、 ストラップ板の横方向組立のための規則的な間隔のノッチが形成され、 少なくとも複数対のノッチどうしの間には、燃料棒保持用スプリング(22, 30)が設けられ、 該スプリングの各々は、前記ストラップ板の平面状壁から切開形成されて前記 ストラップ板に対して一体とされた2つの弾性ストリップ(24)を備え、 各ストリップは、主に流れ方向に延在しているとともに、両端部において前記 ストラップ板の共通部分に対して連結され、 両ストリップは、自由状態においては、関連するセルの内部に向けて突出して いるとともに、両ストリップに対して突出する横方向ブリッジ(26)によって 中央部分どうしが連結され、 少なくとも複数の前記スプリング(22)に関しては、2つの弾性ストリップ (24)は、これらストリップの基部どうしが互いに当接しており、かつ、前記 ブリッジ(26)によって相互連結された前記中央部分どうしが互いに離間して いることを特徴とするストラップ板。 2.燃料棒を保持するためのグリッドストラップ板であって、 ストラップ板の横方向組立のための規則的な間隔のノッチが形成され、 少なくとも複数対のノッチどうしの間には、燃料棒保持用スプリング(22, 30)が設けられ、 該スプリングの各々は、前記ストラップ板の平面状壁から切開形成されて前記 ストラップ板に対して一体とされた2つの弾性ストリップ(24)を備え、 各ストリップは、主に流れ方向に延在しているとともに、両端部において前記 ストラップ板の共通部分に対して連結され、 両ストリップは、自由状態においては、関連するセルの内部に向けて突出して いるとともに、両ストリップに対して突出する横方向ブリッジ(26)によって 中央部分どうしが連結され、 前記各スプリング(22,30)の前記ストリップおよび前記ブリッジは、前 記ストリップが燃料棒を保持した状態においては、前記ストリップが、前記スト ラップ板の前記共通部分と同じ平面にまで弾性的に押し戻され得るような形状と されていることを特徴とするストラップ板。 3.前記スプリングは、該スプリングが形成されている壁が、共に燃料捧を収容 し得るように構成された2つのセル間に位置しているか、あるいは、該スプリン グが形成されている壁が、そのうちの一方についてはガイドチューブ(20)を 収容し得るように構成されている2つのセル間に位置しているか、に依存して異 なる構造とされていることを特徴とする請求項1または2記載のストラップ板。 4.前記スプリング(30)のうちのわずかのものについては、前記2つのスト リップは、実質的に互いに平行かつ流れ方向に対して平行とされていることを特 徴とする請求項記載のストラップ板。 5.前記平行ストリップを有した前記スプリング(30)の背面側のセルが、ガ イドチューブ(20)が貫通配置されたセルであることを特徴とする請求項2記 載のストラップ板。 6.前記平行ストリップを有した前記スプリング(30)の各々は、前記ストラ ップ板に対する横断方向において、実質的に平面状であるかあるいはわずかに湾 曲した溶接領域どうしの間に、位置していることを特徴とする請求項4または5 記載のストラップ板。 .核燃料アセンブリのための燃料棒を保持するためのグリッドであって、 交差した2組の請求項記載のストラップ板(12,14)から構成されてお り、 各ストラップ板の各端部のうちの上流側部分には、少なくともグリッドの上流 側に、内方湾曲ベルト(38)のための当接点として機能する、湾曲形状の切欠 または補強が設けられていることを特徴とするグリッド。 .前記ストラップ板の各々には、前記ノッチに対して位置合わせされた位置に 、ウインドウが形成され、 互いに交差している2つの前記ストラップ板は、前記グリッドの主面上におけ る交差箇所において溶接されているとともに、前記ウインドウ内の少なくとも2 箇所において溶接されていることを特徴とする請求項記載のグリッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ボナムール,ミシェル フランス国 69008 リヨン リュ シャ ンパーニュ 3

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.燃料棒を保持するためのグリッドストラップ板であって、 ストラップ板の横方向組立のための規則的な間隔のノッチが形成され、 少なくとも複数対のノッチどうしの間には、燃料棒保持用スプリング(22, 30)が設けられ、 該スプリングの各々は、前記ストラップ板の平面状壁から切開形成されかつ前 記ストラップ板に対して一体とされた2つの弾性ストリップ(24)を備え、 各ストリップは、主に流れ方向に延在しているとともに、両端部において前記 ストラップ板の共通部分に対して連結され、 両ストリップは、自由状態においては、関連するセルの内部に向けて突出して いるとともに、両ストリップに対して突出する横方向ブリッジ(26)によって 中央部分どうしが連結され、 少なくとも複数の前記スプリング(22)に関しては、2つの弾性ストリップ (24)は、これらストリップの基部どうしが互いに当接しており、かつ、前記 ブリッジ(26)によって相互連結された前記中央部分どうしが互いに離間して いることを特徴とするストラップ板。 2.燃料棒を保持するためのグリッドストラップ板であって、 ストラップ板の横方向組立のための規則的な間隔のノッチが形成され、 少なくとも複数対のノッチどうしの間には、燃料棒保持用スプリング(22, 30)が設けられ、 該スプリングの各々は、前記ストラップ板の平面状壁から切開形成されかつ前 記ストラップ板に対して一体とされた2つの弾性ストリップ(24)を備え、 各ストリップは、主に流れ方向に延在しているとともに、両端部において前記 ストラップ板の共通部分に対して連結され、 両ストリップは、自由状態においては、関連するセルの内部に向けて突出して いるとともに、両ストリップに対して突出する横方向ブリッジ(26)によって 中央部分どうしが連結され、 前記各スプリング(22,30)の前記ストリップおよび前記ブリッジは、前 記ストリップが燃料棒を保持した状態においては、前記ストリップが、前記スト ラップ板の前記共通部分と同じ平面にまで弾性的に押し戻され得るような形状と されていることを特徴とするストラップ板。 3.前記スプリングは、該スプリングが形成されている壁が、共に燃料棒を収容 し得るように構成された2つのセル間に位置しているか、あるいは、該スプリン グが形成されている壁が、そのうちの一方についてはガイドチューブ(20)を 収容し得るように構成されている2つのセル間に位置しているか、に依存して異 なる構造とされていることを特徴とする請求項1または2記載のストラップ板。 4.前記スプリング(30)のうちのわずかのものについては、前記2つのスト リップは、実質的に互いに平行かつ流れ方向に対して平行とされていることを特 徴とする請求項1、2、または、3記載のストラップ板。 5.前記平行ストリップを有した前記スプリング(30)の背面側のセルが、ガ イドチューブ(20)が貫通配置されたセルであることを特徴とする請求項2記 載のストラップ板。 6.前記平行ストリップを有した前記スプリング(30)の各々は、前記ストラ ップ板に対する横断方向において、実質的に平面状であるかあるいはわずかに湾 曲した溶接領域どうしの間に、位置していることを特徴とする請求項4または5 記載のストラップ板。 7.燃料棒を収容したセルが後方側に位置するように構成された各スプリングは 、前記ストラップ板の長手方向を横断する方向において、前記スプリング(22 )を向く方向に突出した2つのボス(28)間に、位置していることを特徴とす る請求項1〜4のいずれかに記載のグリッド。 8.前記スプリング(22)の前記ブリッジ(26)、前記スプリング(22) の両サイドにおける前記ボス(28)、および、当接手段は、同一形状とされて いることを特徴とする請求項7記載のストラップ板。 9.核燃料アセンブリのための燃料棒を保持するためのグリッドであって、 交差した2組の請求項1〜8のいずれかに記載のストラップ板(12,14) から構成されており、 各ストラップ板の各端部のうちの上流側部分には、少なくともグリッドの上流 側に、内方湾曲ベルト(38)のための当接点として機能する、湾曲形状の切欠 または補強が設けられていることを特徴とするグリッド。 10.前記湾曲形状の切欠または補強は、前記ベルトの湾曲部内の孔に対して係 合するスタッドを備えていることを特徴とする請求項9記載のグリッド。 11.前記ベルトには、該ベルトと一体に補強付きスプリングが付設されている いることを特徴とする請求項9または10記載のグリッド。 12.前記ベルトの各スプリングは、前記ベルトのうちの、隆起部を形成するよ う内方変形された領域から切開形成され、 前記隆起部は、前記スプリングを直接的な外部応力から保護するよう機能する と共に、燃料棒の過剰な外方変位から保護するよう機能することを特徴とする請 求項11記載のグリッド。
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