JP2001358130A - プラズマ処理装置 - Google Patents

プラズマ処理装置

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JP2001358130A
JP2001358130A JP2000181163A JP2000181163A JP2001358130A JP 2001358130 A JP2001358130 A JP 2001358130A JP 2000181163 A JP2000181163 A JP 2000181163A JP 2000181163 A JP2000181163 A JP 2000181163A JP 2001358130 A JP2001358130 A JP 2001358130A
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plasma processing
plasma
processing apparatus
voltage
electrodes
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JP2000181163A
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Akito Kawachi
昭人 河内
Hidetsugu Setoyama
英嗣 瀬戸山
Koji Ishiguro
浩二 石黒
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電荷の蓄積に伴う放電を防止すること。 【解決手段】 基板36を支持する基板ホルダ38の周
囲を覆う基板ホルダカバー46内に電極58、60を設
置し、電極58、60間に、開閉器64を介して、電圧
発生器66からパルス電圧100または高周波電圧10
1を印加し、C1、C2のインピーダンスを小さくする
ことで、基板ホルダカバー46の表面に蓄積された電荷
をC1、C2を通して除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ処理装置
に係り、特に、半導体製造工程において、プラズマエッ
チング、イオンドーピング、プラズマCVD成膜、スパ
ッタ成膜など、プラズマを用いてウエハなどの被処理物
に処理を施すに好適なプラズマ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ウエハなどの基板にプラズマ処理
を施すプラズマ処理装置においては、プラズマ処理室を
形成する真空容器内に基板を配置するとともに基板を基
板ホルダで保持し、基板ホルダまたは基板ホルダ内の電
極に高周波電圧を印加することが行なわれている。基板
ホルダなどに高周波電圧を印加すると、プラズマ中の正
イオンよりも動きの速い電子が基板に引き付けられて負
のセルフバイアス電圧が発生する。この負のセルフバイ
アス電圧により、プラズマ中の正イオンには方向性が与
えられるので、方向性を有する正イオンが基板中に入射
させることで、基板に緻密な膜を形成したり、高アスペ
クト比の層間絶縁膜などを形成したりすることができ
る。
【0003】プラズマの雰囲気中でウエハなどの基板に
プラズマによる処理を行っているときには、真空容器内
のものはプラズマにさらされることになる。このため、
基板ホルダを固定するための基板ホルダ固定部がアルミ
ニウムなどで構成されていると、イオンによる衝撃によ
りスパッタを生じ、スパッタによる金属が基板ホルダに
当たって基板ホルダが損傷したり、スパッタによる金属
が基板に混入して金属汚染が発生することがある。この
ため、基板ホルダ固定部を、アルミナなどの絶縁物で構
成されたカバーで覆う構成が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、プラズマ処理装
置は、処理対象である基板のサイズの大型化に伴って大
型化しつつある。例えば、従来、8インチサイズのウエ
ハであったのに対して、12インチサイズのウエハを処
理する装置が計画されている。このように、基板サイズ
が大型化した場合、次のような問題点が発生することが
判明した。ここで、プラズマ処理装置として、配線間の
層間絶縁膜形成を行うバイアスECRプラズマCVD装
置を用いたときについて説明する。
【0005】一般に配線間の埋込成膜を行うときには、
高周波電圧を基板ホルダに印加し、基板に負のセルフバ
イアス電圧を発生させるようになっている。基板に負の
セルフバイアス電圧が発生すると、プラズマ中の正イオ
ンに方向性を与えることができ、数10V〜数100V
程度からなる大きなエネルギーでアルゴンなどのガスを
基板に入射させることが可能になる。その結果、スパッ
タ効率が向上し、処理ガスによる成膜とアルゴンガスの
入射によるエッチング(成膜した部分を叩くエッチン
グ)を同時に行うことができるので、高速で、高アスペ
クト比の層間絶縁膜の形成が可能になる。
【0006】ところで、基板ホルダ固定部を覆うための
カバーは、絶縁物であるアルミナで製作されているた
め、プラズマにさらされるとカバー自身の静電容量によ
り電荷が蓄積される。また同様に、プラズマ処理室内の
アルミナなど絶縁物で構成されたものについても電荷が
蓄積される。
【0007】上記従来技術においては、アルミナ製のカ
バーなど、プラズマ処理室内のアルミナなど絶縁物に蓄
積される電荷について配慮されておらず、絶縁物に電荷
が蓄積されると、絶縁物と基板、基板ホルダ固定部間の
電位差により、放電が発生し、放電に伴って異物が発生
したり、異物が基板内に混入して金属汚染が発生したり
することがある。
【0008】本発明の目的は、電荷の蓄積に伴う放電を
防止することができるプラズマ処理装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、被処理物を収納するとともにガスを収納
する真空容器内にプラズマを生成し、前記被処理物に対
してプラズマによる処理を施すプラズマ処理装置におい
て、前記真空容器に配置されて前記プラズマに晒される
もののうち絶縁物で構成されたものに蓄積された電荷を
除去する電荷除去手段を備えてなることを特徴とするプ
ラズマ処理装置を構成したものである。
【0010】また、被処理物を収納するとともにガスを
収納する真空容器内にプラズマを生成してプラズマによ
る処理を被処理物に施すものにおいて、真空容器に配置
されてプラズマに晒されるもののうち絶縁物で構成され
たものに、パルス電圧または高周波電圧の印加により、
絶縁物に蓄積された電極を除去する複数の電極を設ける
構成を採用することもできる。
【0011】また、本発明は、被処理物を収納するとと
もに前記被処理物に対して処理を施すプラズマ処理室を
形成する真空容器と、前記真空容器内に配置されて前記
被処理物を保持する保持手段と、前記真空容器内にガス
を導入するガス導入手段と、前記プラズマ処理室内にプ
ラズマを生成するプラズマ生成手段と、前記真空容器内
に配置されて前記保持手段の周囲を覆う保護手段と、前
記ガス導入手段と前記保護手段のうち絶縁物で構成され
たものに蓄積された電荷を除去する電荷除去手段とを備
えてなるプラズマ処理装置を構成したものである。
【0012】前記プラズマ処理装置のうち電荷除去手段
を有するものを構成するに際しては、以下の要素を付加
することができる。
【0013】(1)前記電荷除去手段は、前記絶縁物内
に設けられた複数の電極と、前記複数の電極にパルス電
圧または高周波電圧を印加する電圧発生器とから構成さ
れてなる。
【0014】(2)前記複数の電極間の電圧を計測する
電圧計を備えてなる。
【0015】(3)前記複数の電極間の電圧を計測する
電圧計と、前記複数の電極と前記電圧発生器とを結ぶ回
路を開閉する開閉器とを備え、前記開閉器は前記電圧計
の計測による電圧が設定電圧以上になったことを条件に
回路を閉じてなる。
【0016】また、本発明は、被処理物であるウエハに
処理を施すプラズマ処理装置として、前記いずれかのプ
ラズマ処理装置を半導体製造行程に用いて半導体製造装
置とすることもできる。
【0017】前記した手段によれば、真空容器に配置さ
れてプラズマに晒されるもののうち絶縁物で構成された
ものに蓄積された電荷を除去するようにしたため、絶縁
物に蓄積された電荷に伴って放電が発生するのを防止す
ることができ、放電に伴って異物が被処理物に混入した
り、被処理物が金属によって汚染されたりするのを防止
することができる。さらに、蓄積された電荷に伴う放電
を防止できるため、被処理物や被処理物を保持するもの
が損傷するのを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態を示す
プラズマ処理装置の全体構成を示す断面図である。図1
において、プラズマ処理装置10は、真空容器として、
円筒形状の側壁12、側壁12の上部側を閉塞する天板
14、側壁12の底部側に絶縁物16を介して連結され
た円筒形状のベースプレート18を備えており、真空容
器内にプラズマ処理室20が形成され、ベースプレート
18が真空排気装置22に接続されてプラズマ処理室2
0内が真空排気されている。
【0019】側壁12の中ほどにはほぼ円筒状の導波部
24が側壁12と一体となって形成されており、導波部
24には、マイクロ波発生器(図示省略)からマイクロ
波が導入されるようになっている。この導波部24内に
は、石英で構成されてマイクロ波を透過するマイクロ波
透過窓26が挿入され、真空を封止するようになってい
る。さらに導波部24の外周側には複数の永久磁石28
が固定されており、天板14の外周側には永久磁石30
が複数個分散して配置されている。そして、マイクロ波
発生器から、例えば2.45GHzのマイクロ波が導波
部24、マイクロ波透過窓26を介してプラズマ処理室
20内に導入されると、導波部24の上下に配置された
永久磁石28によって形成される磁場強度875Gau
ssの電子サイクロトロン共鳴磁場により電子が生成加
熱され、電子との衝突によりプラズマ処理室20内にプ
ラズマが生成されるようになっている。生成されプラズ
マは、永久磁石30の磁力線に沿ってプラズマ処理室2
0内に拡散する。すなわち、導波部24、マイクロ波透
過窓26、永久磁石28、30はプラズマ生成手段の1
要素として構成されている。
【0020】側壁12の底部側には円環状のガス導入リ
ング32が配設されており、ガス導入リング32の内周
側には複数のガス導入管34が分散して配置されてい
る。ガス導入リング32、ガス導入管34はガス導入手
段として構成されており、プラズマ処理室20内には、
ガス導入リング32、ガス導入管34を介して、処理ガ
スとして、例えば、SiHが導入されるようになって
いる。またプラズマ処理室20内には、他のガス導入手
段として、プラズマ処理室20内にO、Arなどのガ
スを導入するガス導入管(図示省略)が設けられてい
る。プラズマ処理室20内にプラズマが生成されている
ときに、SiH、O、Arなどのガスが導入される
と、電離プラズマがSiHと反応し、解離して生成さ
れたSiH、SiHなどのラジカル作用によって反
応生成物として、例えばSiOが生成され、この反応
生成物が、被処理物としての基板36に堆積するように
なっている。
【0021】基板36はウエハで構成されて円盤形状に
形成されており、この基板36は基板ホルダ38上に載
置されている。基板ホルダ38は、基板36とほぼ同じ
大きさの円盤形状に形成されており、基板ホルダ固定部
40上に接着によって固定されている。基板ホルダ固定
部40は基板ホルダ38よりも大きい円盤形状に形成さ
れており、絶縁物42を介して基板ホルダ支持材44に
ボルトなどを用いて固定されている。基板ホルダ支持材
44は、その一端がベースプレート18の側壁に固定さ
れて、基板36、基板ホルダ38、基板ホルダ固定部4
0、絶縁物42全体を支持するようになっている。さら
に基板ホルダ38の周囲、基板ホルダ固定部40全体を
覆う基板ホルダカバー46が基板ホルダ支持材44に固
定されている。基板ホルダカバー46は、例えば、アル
ミナを用いて構成されており、アルミニウムを用いて構
成された基板ホルダ固定部40にArなどのイオンが混
入して基板ホルダ固定部40がスパッタされ、基板ホル
ダ固定部40から異物が発生するのを防止するための保
護手段として構成されている。基板ホルダ固定部40内
には基板ホルダ38に対応した領域に複数の高周波電極
48が分散して配置されている。各高周波電極48は、
周波数13.56MHzの高周波電圧を発生する高周波
電源50に接続されている。なお、各高周波電極48を
基板ホルダ38内に内蔵することも可能である。
【0022】基板ホルダ支持材44の底部側にはほぼL
字型に形成され基板昇降部52が昇降自在に配置されて
いる。この基板昇降部52と接触してカム54が回転自
在に配置されている。このカム54はパイプ56を介し
て、ベースプレート18外に配置されたエアシリンダ
(図示省略)に接続されており、エアシリンダからのエ
アにしたがってカム54が回転するようになっている。
そしてカム54の回転に応じて基板昇降部52が鉛直方
向に沿って昇降するようになっている。また、基板昇降
部52の上部側は、基板ホルダ固定部40、基板ホルダ
38に昇降自在に配置された複数のピン(図示省略)に
連結されており、各ピンは基板昇降部52の昇降に応じ
て昇降するようになっている。基板昇降部52が上昇し
たときには複数のピンに支持された状態で基板36が基
板ホルダ38から離れて上方に移動し、基板昇降部52
が下降したときには、各ピンに支持された基板36が下
降して基板ホルダ38上に配置されるようになってい
る。
【0023】また、基板ホルダカバー46内には、図2
に示すように、複数の電極58、60が内蔵されてい
る。各電極58、60は基板ホルダ38の周囲に渡って
ほぼ円環状に配置されており、電極58はリード線6
0、開閉器64を介して電圧発生器66に接続され、電
極60は接地されている。またリード線62には電極5
8、60間の電圧を計測する電圧計68が接続されてい
る。電圧発生器66は、開閉器64が閉じたときに、パ
ルス電圧100または高周波電圧101を電極58、6
0間に印加するようになっている。すなわち、電極5
8、60、開閉器64、電圧発生器66は、基板ホルダ
カバー46内に蓄積され電荷を除去する電荷除去手段の
1要素として構成されている。
【0024】また、図3および図4に示すように、ガス
導入リング32、カム54を絶縁物で構成した場合、ガ
ス導入リング32、カム54内にそれぞれ電極58、6
0を設け、電極60を接地し、電極58を開閉器64を
介して電圧発生器66に接続し、電極58、60間の電
圧が設定電圧以上になったときに、電圧発生器66から
電極58、60間にパルス電圧100または高周波電圧
101を印加するようになっている。
【0025】上記構成において、導波部24からマイク
ロ波透過窓26を介してプラズマ処理室20内にマイク
ロ波が入射されると、永久磁石28が形成する電子サイ
クロトロン共鳴磁場により電子が生成加熱され、この電
子との衝突によりプラズマ処理室20内にプラズマが生
成される。そして電離プラズマがプラズマ処理室20内
のガス、例えば、SiHと反応し、解離して生成され
たSiH、SiHなどのラジカル作用で、反応生成
物としてSiOが基板36上に堆積され、基板36上
に、例えば、層間絶縁膜が形成される。このとき、電子
サイクロトロン共鳴により放出され高エネルギーの電子
は、このラジカルへの解離を促進させるように作用す
る。さらに、高周波電極48に高周波電圧を印加するこ
とで、基板36に負のバイアス電位が与えられ、プラズ
マ中の正イオン(Ar)に方向性を与えるとともに、基
板36の成膜面への正イオンの衝撃により緻密な膜を形
成させ、高速で高アスペクト比の埋め込み成膜処理を行
うことができる。
【0026】ところで、プラズマ処理室20内の基板ホ
ルダカバー46、ガス導入リング32、基板昇降用のカ
ム54を絶縁物で構成した場合、その静電容量により電
荷が蓄積される。このため、そのままにすると、絶縁物
と基板36、基板ホルダ固定部40間の電位差により放
電が発生し、放電に伴って異物が発生したり、異物が基
板36に混入する金属汚染が発生したりすることにな
る。
【0027】そこで、本実施形態においては、図2ない
し図4に示すように、基板ホルダカバー46、ガス導入
リング32、カム54にそれぞれ電極58、60を設
け、電圧計68の計測による電圧が一定値以上になった
とき、あるいは任意の時間に開閉器64を閉じて電圧発
生器66から電極58、60間にパルス電圧100また
は高周波電圧101を印加し、基板ホルダカバー46、
ガス導入リング32、カム54に蓄積された電荷を除去
することとしている。ここで、C1、C2は、それぞれ
基板ホルダカバー46表面と電極58間、2枚の電極5
8、60間の静電容量を示し、C3、C4は、それぞれ
ガス導入リング32表面と電極58間、2枚の電極5
8、60間の静電容量を示し、C5、C6は、それぞれ
カム45表面と電極58、2枚の電極58、60間の静
電容量を示す。
【0028】次に、基板ホルダカバー46、ガス導入リ
ング32、カム54に電荷が蓄積されたときに、電極5
8、60間にパルス電圧100または高周波電圧101
を印加することで電荷が除去できる理由について説明す
る。図5は、基板ホルダカバー46に電荷が蓄積された
ときの電気的等価回路を示す。
【0029】プラズマ処理中、プラズマに晒される基板
ホルダ46には、静電容量C1により電荷が蓄積され
る。静電容量C1に蓄積される電荷量Qは、電圧計68
の計測による電圧値Vにより、Q=C1Vで与えられ
る。ここで、Qが一定の電荷量を超えたとき、すなわ
ち、電圧値Vが一定値以上あるいは一定値を超えたとき
に、電圧の周波数fが大となる立上りの急峻なパルス電
圧100または高周波電圧101を電極58、60間に
印加する。この結果、C1、C2のインピーダンスは、
それぞれ1/jωC1、1/jωC2(ただし、ω=2
πf)で与えられるため、高周波数の電圧印加によって
C1、C2のインピーダンスを小さくすることができ
る。C1、C2のインピーダンスが小さくなると、プラ
ズマ処理中に基板ホルダカバー46の表面に蓄積された
電荷を、C1、C2を通して除去することが可能にな
る。また同様に、ガス導入リング32に蓄積された電荷
をC3、C4を通して除去することができ、カム54の
表面に蓄積された電荷をC5、C6を通して除去するこ
とができる。
【0030】また、前記実施形態においては、基板ホル
ダカバー46、ガス導入リング32、カム54に電極5
8、60を設けて電荷を除去するものについて述べた
が、他の要素でも絶縁物で電荷が蓄積されるものには電
極58、60を設け、電極間にパルス電圧100または
高周波電圧101を印加することで電荷を除去すること
ができる。
【0031】このように、本実施形態においては、基板
ホルダカバー46、ガス導入リング32、カムなどプラ
ズマ処理室20内の絶縁物に電極58、60を設置し、
これら電極間にパルス電圧100または高周波電圧10
1を印加することによって、絶縁物に蓄積された電荷を
除去するようにしたため、絶縁物と導体部(基板36)
間の放電を防止することができる。これにより、放電に
伴って異物が発生したり、異物が基板36に混入する金
属汚染が発生したるするのを防止することが可能にな
る。
【0032】また、放電を防止することにより、基板ホ
ルダ38や基板36が損傷するのを防止することができ
る。
【0033】さらに、本発明は、プラズマエッチング装
置、スパッタ成膜装置など、高周波電源を用いたプラズ
マ処理装置に適用することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
真空容器に配置されてプラズマに晒されるもののうち絶
縁物で構成されたものに蓄積された電荷を除去するよう
にしたため、絶縁物に蓄積された電荷に伴って放電が発
生するのを防止することができ、放電に伴って異物が被
処理物に混入したり、被処理物が金属によって汚染され
たりするのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すプラズマ処理装置の
全体構成を示す断面図である。
【図2】基板ホルダと基板ホルダカバーの構成を示す断
面図である。
【図3】ガス導入リングの要部拡大断面図である。
【図4】基板昇降用カムの構成を示す要部断面図であ
る。
【図5】基板ホルダカバーの電気的等価回路図である。
【符号の説明】
10 プラズマ処理装置 12 側壁 14 天板 16 絶縁物 18 ベースプレート 20 プラズマ処理装置 22 真空排気装置 24 導波部 26 マイクロ波透過窓 28、30 永久磁石 32 ガス導入リング 34 ガス導入間 36 基板 38 基板ホルダ 40 基板ホルダ固定部 42 絶縁物 44 基板ホルダ支持材 46 基板ホルダカバー 48 高周波電極 50 高周波電源 52 基板昇降部 54 基板昇降用カム 56 パイプ 58、60 電極 62 リード線 64 開閉器 66 電圧発生器 68 電圧計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石黒 浩二 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所国分事業所内 Fターム(参考) 4K029 CA05 DC28 DC29 DC35 4K030 FA02 GA02 JA17 KA14 KA28 KA39 KA41 5F004 AA16 BB12 BB13 BB23 CA03 CA05 CB05 5F045 EH20 EM03 GB15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理物を収納するとともにガスを収納
    する真空容器内にプラズマを生成し、前記被処理物に対
    してプラズマによる処理を施すプラズマ処理装置におい
    て、前記真空容器に配置されて前記プラズマに晒される
    もののうち絶縁物で構成されたものに蓄積された電荷を
    除去する電荷除去手段を備えてなることを特徴とするプ
    ラズマ処理装置。
  2. 【請求項2】 被処理物を収納するとともにガスを収納
    する真空容器内にプラズマを生成し、前記被処理物に対
    してプラズマによる処理を施すプラズマ処理装置におい
    て、前記真空容器に配置されて前記プラズマに晒される
    もののうち絶縁物で構成されたものに、パルス電圧また
    は高周波電圧の印加により前記絶縁物に蓄積された電荷
    を除去する複数の電極を設けてなることを特徴とするプ
    ラズマ処理装置。
  3. 【請求項3】 被処理物を収納するとともに前記被処理
    物に対して処理を施すプラズマ処理室を形成する真空容
    器と、前記真空容器内に配置されて前記被処理物を保持
    する保持手段と、前記真空容器内にガスを導入するガス
    導入手段と、前記プラズマ処理室内にプラズマを生成す
    るプラズマ生成手段と、前記真空容器内に配置されて前
    記保持手段の周囲を覆う保護手段と、前記ガス導入手段
    と前記保護手段のうち絶縁物で構成されたものに蓄積さ
    れた電荷を除去する電荷除去手段とを備えてなるプラズ
    マ処理装置。
  4. 【請求項4】 前記電荷除去手段は、前記絶縁物内に設
    けられた複数の電極と、前記複数の電極にパルス電圧ま
    たは高周波電圧を印加する電圧発生器とから構成されて
    なる請求項1または3に記載のプラズマ処理装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の電極間の電圧を計測する電圧
    計を備えてなる請求項4に記載のプラズマ処理装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の電極間の電圧を計測する電圧
    計と、前記複数の電極と前記電圧発生器とを結ぶ回路を
    開閉する開閉器とを備え、前記開閉器は前記電圧計の計
    測による電圧が設定電圧以上になったことを条件に回路
    を閉じてなる請求項4に記載のプラズマ処理装置。
  7. 【請求項7】 被処理物であるウエハに処理を施すプラ
    ズマ処理装置として請求項1乃至6のうちいずれか1項
    に記載のプラズマ処理装置を半導体製造工程に用いてな
    る半導体製造装置。
JP2000181163A 2000-06-16 2000-06-16 プラズマ処理装置 Pending JP2001358130A (ja)

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