JP2001356591A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001356591A
JP2001356591A JP2001057717A JP2001057717A JP2001356591A JP 2001356591 A JP2001356591 A JP 2001356591A JP 2001057717 A JP2001057717 A JP 2001057717A JP 2001057717 A JP2001057717 A JP 2001057717A JP 2001356591 A JP2001356591 A JP 2001356591A
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developing roller
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forming apparatus
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JP2001057717A
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English (en)
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Hidenori Kin
英憲 金
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 濃淡むらやスジの発生、カブリ、散り、フィ
ルミング等の発生を防止して高画質化を図る。 【解決手段】 静電潜像が形成される静電潜像担持体1
と、一成分非磁性現像剤が供給され、静電潜像担持体と
接触して静電潜像を現像する現像剤担持体10と、現像
剤担持体に交流重畳バイアス電圧を印加する電圧印加手
段20、21と、現像剤担持体に当接し先端に半導電性
の部材を用いることにより交流重畳バイアス電圧が印加
される現像剤担持体との間に電位差を生じさせて現像剤
担持体上の現像剤層の厚みを規制する弾性規制部材12
とを備え、現像剤担持体10に印加される交流重畳バイ
アス電圧により現像剤担持体10上に現像剤層がライン
状の凹凸搬送面を形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接触現像により画
像上に濃淡ムラやスジが発生するのを極力低減するよう
にした画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、一成分非磁性現像方法においては、現像ローラ上に
トナーを供給し、規制ブレードで現像ローラ上にトナー
層を所定厚みに規制してトナー薄層を形成し、その後感
光体と接触、あるいは非接触状態で直流バイアスあるい
は交流バイアスを印加させて、感光体上潜像にトナーを
付着させて現像し、画像形成を行っている。このような
画像形成装置においては、現像ローラは一般にギヤによ
り駆動され、噛み合わせのあそびにより間欠的な駆動に
なることが避けられないために、現像ローラに送りムラ
が発生して現像ローラ上の搬送面が周方向で不均一とな
り、その結果副走査方向に濃淡ムラ(バンディング)が
発生したり、また、現像ローラ表面のトナー層の厚みを
規制する際に、現像ローラと規制ブレードとのニップ部
分にトナーがつまりやすいため、現像ローラ上搬送面の
軸方向に厚みムラを生じ、その結果画像上に縦帯ムラや
縦スジが発生して画像品質が劣化するという問題があ
る。
【0003】また、感光体に接触させて現像する接触現
像においては、非画像部にトナーが付着するカブリが発
生したり、中間調画像での細線の途切れ、太り、散りに
よるにじみが発生したり、さらに連続して印字を行った
場合に現像ローラにトナーが付着するフィルミングが発
生してトナーの搬送性や帯電性が変化することにより画
質が低下するという問題点がある。
【0004】本発明は、上記課題を解決するためのもの
で、バンディングや縦ムラ・縦スジの発生を防止すると
ともに、カブリや散りを防止し、さらにフィルミングの
発生を防止することができる画像形成装置を提供するも
のである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、静
電潜像が形成される静電潜像担持体と、一成分非磁性現
像剤が供給され、静電潜像担持体と接触して静電潜像を
現像する現像剤担持体と、現像剤担持体に交流重畳バイ
アス電圧を印加する電圧印加手段と、現像剤担持体に当
接し先端に半導電性の部材を用いることにより交流重畳
バイアス電圧が印加される現像剤担持体との間に電位差
を生じさせて現像剤担持体上の現像剤層の厚みを規制す
る弾性規制部材とを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0006】また、前記現像剤担持体に印加される交流
重畳バイアス電圧により現像剤担持体上に現像剤層がラ
イン状の凹凸搬送面を形成させるようにし、前記弾性規
制部材は、板バネの先端に半導電性の部材としてゴムチ
ップを取り付け、半導電性の部材として体積抵抗率が1
9 Ωcm以下のゴムチップ、硬度がJIS Aで55
〜80°のゴムチップ、ウレタンゴムを取り付け、現像
剤担持体にエッジ当接し、フロート電位または接地電位
または一定電位とすることを特徴とするものである。
【0007】さらに、前記交流重畳バイアス電圧の周波
数が現像剤担持体駆動ギヤの2次ピッチの振動周波数よ
りも大きく、前記交流重畳バイアス電圧が方形波、台形
波、三角波、または正弦波であり、前記現像剤担持体の
周速vと前記交流重畳バイアス電圧の周波数fとの比v
/fが0.09(mm)以上であり、前記現像剤担持体
表面の平均山間隔は、前記比v/f(mm)以下であ
り、前記現像剤担持体表面は、アルミローラで、表面が
球状ブラスト処理されていることを特徴とするものであ
る。
【0008】かかる構成により、駆動手段の送りムラの
影響を低減化し、また現像ニップ部における現像剤充填
率を少なくして、現像剤の動ける自由度を高め、潜像を
忠実に再現してノイズのない良好な画像が得られ、ま
た、カブリや散りを低減し、さらに現像剤凝集体による
詰まりを低減化して、縦帯ムラや縦スジをなくし、高画
質化、長寿命化を達成することが可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は本発明の現像装置を説明
する概略図である。なお、フルカラー現像装置の場合、
Y,M,C,Bkの現像装置があるが、図1では1つの
現像装置のみ示している。
【0010】図において、1は静電潜像担持体としての
感光体ドラムで、表面に感光層が形成された弾性ローラ
からなり、感光体ドラム表面が他部材、例えば帯電装置
と当接する位置において弾性ローラを内方から支持する
バックアップローラが設けられている。感光体ドラム1
に対向して設けられた現像装置2には、現像器筐体4が
台3に固定され、筐体内には現像剤としての一成分非磁
性トナーを攪拌搬送するアジテータ機構13、アジテー
タ機構13から搬送されたトナーを供給する弾性供給ロ
ーラ11、弾性供給ローラ11と弾性接触して表面に供
給されたトナーを弾性感光体に移行させる現像剤担持体
としての硬質現像ローラ10、現像ローラ表面のトナー
層の厚みを規制する規制ブレード(金属先端にゴムチッ
プを形成した弾性規制部材)12を備えている。なお、
本実施例においては、硬質現像ローラ10は、例えば表
面を粗面化した金属ローラで構成される。
【0011】現像ローラ10と供給ローラ11とは弾性
接触して周速差をもってアゲインスト方向に回転し、ト
ナーを擦り付けるようにして現像ローラ表面に所定厚み
(例えば、数100μm)の厚みのトナー層を形成す
る。この時、トナーは現像ローラと供給ローラとの摩擦
により所定極性に帯電し、さらに規制ブレード12で1
0μm程度の層厚に規制され、このときブレードとの摩
擦によっても同じ極性に帯電する。現像ローラと感光体
ドラムはフォワード方向に回転して、周速差によりスリ
ップしながら感光体上の静電潜像を接触現像する。
【0012】図2は交流重畳バイアスを用いた本発明の
現像装置を説明する図、図3は方形交流電圧波形を示す
図である。現像ローラ10には、図2に示すように直流
電源20と交流電源21の電圧が重畳された交流重畳バ
イアス電圧が印加され、供給ローラ11には直流電源2
2により直流バイアス電圧が印加されている。供給ロー
ラ11に加えられるバイアス電圧は現像ローラにトナー
を供給するような電界を形成する。現像ローラ10に対
して加える交流重畳バイアスは、本実施例では方形波を
用いているが、この他にも台形波、三角波、正弦波等を
使用することも可能である。交流バイアスは図3に示す
ように、例えば、ピーク/ピーク電圧Vpp=400
V、周波数f=1kHzに制御されている。この周波数
は現像ローラの駆動ギヤの噛み合わせによって発生する
振動(1次周波数成分)と、これに軸偏心が加わって発
生する振動(1次周波数の2倍である2次周波数成分)
より大きい値に設定される。
【0013】供給ローラ11には、現像ローラ10に対
して、イエローとマゼンタ現像器はIs=−2μA、シ
アン現像器はIs=−3μA、黒現像器はIs=−5μ
Aの定電流が流れるよう直流電源22(定電流電圧電
源)に接続し、供給バイアスを印加している。現像ロー
ラおよび供給ローラに対しては感光体上の潜像を現像す
るときのみ電圧を印加し、その他では電圧は印加しな
い。
【0014】次に、本発明の現像方法による作用効果に
ついて説明する。規制ブレード12の先端に設けられて
いる弾性体ゴムはその体積抵抗率が109 Ωcm以下、
好ましくは105 乃至107 Ωcmの半導電性のゴムで
ある。規制ブレード12は金属製の現像ローラ10に当
接しており、金属製の現像ローラ10に対して交流重畳
バイアスを印加したとき、現像ローラ10と規制ブレー
ド12とは電位差をもって電位変動する。
【0015】現像ローラ10の電位変動は、図3に示し
たように、例えばピーク/ピーク電圧Vppが400Vと
し、0V〜−400Vに変化されたとする。ライン状の
凹凸搬送面が形成されるメカニズムは、規制ブレードと
現像ローラとの間に電位差が生じ、トナーが現像ローラ
に電位的付着する場合と規制ブレードに付着する場合が
交互に繰り返されることにより形成される。規制ブレー
ドが現像ローラに対してフロート電位である場合は、現
像ローラの電位に対して規制ブレードは、時定数τ=C
R(C:トナーおよび規制ブレードゴムの静電容量、
R:トナーおよび規制ブレードゴムの抵抗値)だけ遅れ
て、現像ローラ電位と同一になるべく電位が立ち上がる
ため、この時間内で現像ローラと規制ブレード間に電位
差を生ずることになる。本実施例においては、規制ブレ
ードを現像ローラに対してトナーを介してフロート電位
としたが、現像ローラに対して電位差を生じさせるべ
く、アース電位や直流バイアスを印加させて定電位とし
た場合も良好なライン状凹凸搬送面が形成される。一
方、現像ローラと規制ブレードを短絡させるなどによ
り、同一の交流重畳バイアスを印加させた場合、ライン
状凹凸搬送面は形成されずに、均一搬送面となる。
【0016】ライン状の凹凸搬送面のライン幅やトナー
層厚は、現像ローラの周速、交流重畳バイアスの周波
数、ピーク/ピーク電圧、規制ブレードゴムの抵抗値、
規制ブレードの現像ローラに対する当接荷重、規制ブレ
ードの現像ローラに当接した場合のトナー進入開口幅、
トナー流動性、トナー帯電量、現像ローラ表面粗さ、現
像ローラ表面形状、現像ローラ表面摩擦係数などによ
り、制御することが可能である。
【0017】図4はこのような現像ローラ上のライン状
凹凸トナー層を示しており、30はトナー層、31は現
像ローラの表面を示している。詳細は後述するように、
このピッチと幅は、印加する交流重畳バイアスの周波数
と現像ローラの周速に依存する。本実施例の画像形成装
置においては、現像ローラの周速vを360mm/s、
交流重畳バイアスの周波数fを1kHzとすることによ
り、ライン状の凹凸搬送面は、v/fより0.36mm
ピッチ、幅0.18mmとなるが、ライン状の凹凸搬送
面は、交流バイアスの周波数設計によりその凹凸ピッチ
をコントロールすることが可能である。
【0018】ライン状の凹凸搬送面は、駆動ギヤー送り
ムラのピッチよりも小さくすることにより、現像ローラ
駆動ギヤーの間欠送りのムラを是正してトナーの搬送量
を常に一定にするという搬送量の安定化作用が得られ
る。ライン状の凹凸搬送面によれば、このように搬送量
を均一にすることができるため、所謂バンディングが低
減されるという効果が達成される。交流重畳バイアス
は、周波数fを200Hz以下にすると画像上に横方向
の濃淡ムラが発生し、5kHz以上にするとトナー振動
が追従できずに直流バイアスの挙動に近くなり、さらに
8kHzを越えると直流バイアスの挙動と同じになり、
画像が向上しない。これらの条件を変えることにより、
現像ローラの周速vと交流重畳バイアス電圧の周波数f
との比v/fが0.09mm以上、例えば現像ローラの
周速vが360mm/sでは交流重畳バイアスの周波数
fが4kHz以下で良好な結果が得られた。
【0019】またバンディングの発生にはもう1つの原
因がある。感光体と現像ローラの接触部において現像ロ
ーラ送りムラにより、現像される量に差が発生すること
に起因して、濃淡差が画像上に現れるものである。この
ようなバンディングは実質的に搬送量の厚みを一定にし
ても現像ニップ部に入った時点で周速が変動すると発生
する。現像ローラに交流バイアスを印加しない場合の搬
送面においては、トナー充填率(現像ニップ部での空間
とトナーの比率)が80%以上と高く、現像ローラ送り
方向のトナーが動ける自由度(スペース)がほとんどな
いために、現像ニップ部で現像量差が発生すると、それ
がそのまま画像上の濃淡となる。
【0020】本発明の画像形成装置では、交流重畳バイ
アスにより搬送面に積極的にライン状の凹凸を形成して
いるため、トナー充填率が少なくとも50%以下とな
る。しかも、現像ローラ送り方向に対するトナーの動け
る自由度が高いため、現像バイアスに従って送り方向前
後にもトナーが自由に動くことができる。その結果、感
光体表面への付着が可能になるため静電潜像が忠実に再
現され、バンディングを発生しなくなる。本実施例では
弾性感光体を用いているため、ニップ部において感光体
が弾性変形し、その結果、一層トナーが動けるスペース
が増すためバンディングの発生を抑止することができ
る。
【0021】図5はトナー層厚と搬送量の関係を示す図
であり、現像ローラ上のトナー層厚は、発光部と受光部
が別々であるレーザー測定器を用いて、現像ローラを静
止させた状態にて測定を行った。まず搬送面を形成させ
ずに現像ローラのみの状態で位置を測定した後、搬送面
を形成させてトナー層の位置を測定し、その差を計算し
てトナー層厚とした。トナー層厚は、良好な再現性を得
るためにレーザー走査回数を多くするとともに、繰り返
し測定を行い、その平均値を算出した。測定は、均一搬
送面形成時とライン状凹凸搬送面(縞状搬送面)形成時
で行い、搬送量とトナー層厚の結果を示したのが図5で
ある。ライン状凹凸搬送面においては、均一搬送面と比
較してトナー層厚は約2倍になり、図5に示す通り搬送
量に対して線形の相関があるため、搬送量変動要因とな
る現像ローラ表面粗さ、規制条件として規制荷重・突き
出し量(腹当て規制の場合の突き出し長さ)、トナーの
流動性などにより、変動させることができる。
【0022】さらに、搬送量以外の変動要因としては、
ライン状凹凸搬送面の状態を変化させることによりトナ
ー層厚を変化させることができ、ライン状凹凸搬送面を
コントラストが強くなるように形成させる(トナーが付
着する部分はキチンと付着させ、付着しない部分はほぼ
100%付着させない)と、同一搬送量でも付着する部
分のトナーの密度が高くなるために、層厚が大きくな
る。コントラストが強くなるようにライン状凹凸搬送面
を形成させる方法としては、現像ローラと規制ブレード
の電位差が大きくなるようにすることが有効であり、V
ppを大きくするほど良好である。また、交流重畳バイ
アスの周波数が小さいほどライン状凹凸搬送面はコント
ラストを強く形成することができ、現像ローラの周速度
との関係もあるが周波数fを2kHz以下にした方がラ
イン状凹凸搬送面が良好に形成され、層厚を大きくする
ことができた。
【0023】搬送面がライン状の凹凸に形成されるた
め、非画像部に付着したトナーがこの凹凸によりかき取
られ、カブリや散りが低減される。また、搬送面上の凹
凸周期は、交流重畳バイアスの周波数に応じて現像ロー
ラ上に形成され、同じ搬送量がある場合は凸部のトナー
の厚みは一般的な薄層搬送面と比較して約2倍となる。
このような凹凸トナー層が感光体と接触した場合、凹部
ではトナー充填率が低いため、トナーがバイアス電界に
したがって移動しやすく、非画像部に付着したトナーは
現像ローラ側に剥離されやすい。また凸部では、非画像
部に付着したトナーと凸部とが少なくとも一旦は接触
し、その際ファンデルワールス力により付着しているト
ナーがかき取られて現像ローラ側に移ることになる。こ
のような作用からカブリや散りをほとんどなくすことが
できる。
【0024】現像ローラと感光体とは、軽接触させた方
がトナーに対するストレスが小さく、感光体の削れや感
光体フィルミングを発生しにくくなり、感光体をベルト
状にすれば、軽接触化に非常に効果があるため良い。こ
のベルト状感光体はNi電鋳管を基材とし、表面に感光
層を塗布した構成であれば弾性が小さく変形が安定して
いるため、低荷重な接触が可能である。また、ベルト状
感光体をテンションローラを組み合わせて担持駆動する
場合、蛇行の問題があるため、ある程度強いテンション
が張らなければならず、その結果現像ローラとの接触圧
力が大きくなってしまう。円筒状感光体とそのバックア
ップローラ構成とすれば、駆動が安定し、軽接触化が可
能なため好ましい。また、感光体と現像ローラの接触荷
重は小さい程よく、20g/cm以下が良い。また、現
像ローラ周速比が感光体に対して2.5以下であればト
ナー充填率を小さくできるため、好ましい。
【0025】上記のように本発明によれば、ライン状の
凹凸搬送面とすることにより、現像ローラの表面を被覆
するトナーの面積が1/2になるため、トナー層厚を大
きくして層厚が増加する分空隙率を大きくし、トナーの
自由度を高くし、鏡像力を働きにくくすることができ
る。したがって、従来消費されにくかったトナー帯電量
q/mが大きい小粒径トナーでも消費確率が増加して残
存率を低減でき、フィルミングなどを発生せずに長期に
わたり安定した現像特性を得ることが可能となる。ライ
ン状の凹凸搬送面のトナー層厚は、交流重畳バイアス電
圧のピーク/ピーク電圧Vppを大きくすることにより
制御することができ、トナーが現像ローラと規制ブレー
ドとの当接部で振動するため、トナー層厚を大きくして
も十分に帯電させることができ、しかも、安定した、ト
ナー層厚が大きいライン状の凹凸搬送面を形成させるこ
とができる。したがって、カブリを生じにくくし、良好
な画像が得られる。
【0026】さらに、積極的にライン状の凹凸搬送面を
形成することにより、ギヤー送りムラによる影響を低減
することと、現像ニップ部においてトナー充填率を低減
化してトナーの動ける自由度を高くできることの相乗効
果により、実質的にバンディングの発生を皆無にするこ
とが可能となり、カラープリンタのように多くの色を重
ねて形成される画像においてノイズのない良好な画質が
得られる。
【0027】また、本発明においては、トナー凝集体の
解砕効果により規制ブレードと現像ローラ間の詰まりを
低減する作用がある。現像器内のトナーは、放置等によ
りある程度の大きさの凝集体を形成して存在する。アジ
テータの攪拌により、このような凝集体は、機械的にあ
る程度の大きさに解砕されて現像ローラに供給される
が、規制ブレードと現像ローラのニップ部に進入する
と、すり抜けることができず、詰まりを生ずる場合があ
る。この詰まりが発生した箇所では、搬送量が少なくな
り、縦帯ムラや縦スジ等の搬送ムラとなり、画像上の濃
淡ムラとなる。また、詰まったトナーは、その箇所に溜
まるために繰り返し現像ローラと接触して現像ローラフ
ィルミングを発生する。しかし、本発明では、現像ロー
ラに交流重畳バイアスを印加し、規制ブレードと現像ロ
ーラとのニップ部の前半で電位変動によりトナーを振動
させて凝集塊が解砕し、1次粒子に近い状態で現像ロー
ラ規制/ブレード間に進入するようになる。このため、
規制ブレードと現像ローラとの間のニップ部を容易にす
り抜けるか、もしくは規制されて現像器後方に流動する
ため、トナー詰まりがなく良好な画像を得ることができ
る。
【0028】以上のような作用は、それぞれ大きな効果
を奏するが、その相乗効果により、一成分非磁性現像器
として、また、感光体用現像器として、特段の作用効果
を発揮し、高画質化および長寿命化が達成できる。
【0029】前述したように、交流重畳バイアスにより
規制ブレードと現像ローラとが電位差をもって電位変動
し、トナーに対して高または低電位の時はトナーがすり
抜け、低または高電位のときはトナーが遮断されること
により、ライン状の凹凸搬送面が形成される。規制ブレ
ードが絶縁性(1010Ωcm以上)の場合は、チャージ
アップ等により現像ローラに対する電位が不安定とな
り、ライン状の凹凸搬送面が安定してできないので好ま
しくない。そのため、規制ブレードでは、金属製板バネ
の先端に体積抵抗率が109 Ωcm以下、好ましくは1
5 乃至107 Ωcmの半導電性のゴムチップを形成し
たものを用い、フロート、接地電位または定電位とす
る。このことにより、現像ローラに対して当接圧力が一
定にでき、かつニップを大きくすることができるため、
トナーへの帯電付与が十分にでき、さらに簡単な構成で
現像ローラと規制ブレードとの電位差を生じさせること
ができるので、ライン状の凹凸搬送面を安定して形成さ
せ、より高画質の画像形成が可能となる。
【0030】また、図6に示すように、規制ブレード1
2を現像ローラ10に対してエッジ当接すると、比較的
に小さな荷重で大きなニップ圧力が得られるために均一
な搬送面形成に有利である。さらに下流側から当接部に
到達するトナーが矢印Aで示すように良好に流れ、従来
のようにブレードとローラ表面で形成される断面三角状
の空間に楔状に滞留するトナーがなくなる。そのため楔
部分の圧力が低減され、トナー詰まりを減少させること
ができる。
【0031】また、本実施例においては、トナーとして
重合トナーにシリカや酸化チタンなどの金属酸化物を外
添して作成したものを使用した。この他に粉砕トナーを
用いることも可能であるが、重合トナーは、粒径の分布
範囲を狭くすることができるとともに形状が均一である
ために、トナー帯電性も良好であり分布がシャープとな
り、2μm以下の小粒径トナーの割合を少なくすること
ができる。そのため、良好な現像持性を長期にわたり得
ることができる。2μm以下の小粒径トナーは、第一に
外添剤を均一に付着させることが難しいために母粒子が
露出する部分が多く付着しやすいこと、第二に比電荷が
大きいため現像ローラ上で鏡像力により拘束されやす
く、現像ローラ上に固定層を形成し、その結果繰り返し
規制ブレードによりせん断力を受けるなどの理由から、
フィルミング発生の原因となる。このため、小粒径トナ
ーの割合が小さいほど現像特性が良好となる。
【0032】本実施例の重合トナーは、スチレン系重合
単量体に離型剤、着色剤、荷電制御剤、重合開始剤等を
加えた後、超音波分散機などにより均一に溶解・分散さ
せた単量体系を、分散安定剤を混合させた水などの溶媒
中に分散させた。さらに、攪拌速度・温度・時間などを
調整して造粒させて形成した母粒子を洗浄・乾燥させ、
シリカや酸化チタンなどの金属酸化物をヘンシェルミキ
サーなどにより外添して作製した。このようにして作成
したトナーの体積平均粒径はD=7μmであり、このと
きの粒度分布は、マルチサイザーMS−3(コールター
製)で測定したところ、3.5μm以下粒径の個数割合
が12%であった。このようなトナーを用いて現像器を
作成した後、現像器を用いて10000枚印字を行った
場合も良好な現像特性を得ることができた。
【0033】現像ローラは、表面にメッキがあれば硬度
が増すために、削れや磨耗等が少なくなり、長寿命化を
達成でき、またメッキによる慣らし効果により表面が滑
らかになるため、電界集中を発生せず、Vppを大きく
しても、感光体へのリークによる潜像破壊が発生しな
い。また、現像ローラ表面がディンプル形状であれば、
均一な搬送面を形成できると共に、電界集中を生じにく
く感光体リークによる潜像破壊が起こりにくいため、V
ppをコントロールしやすく、トナー振動効果が得られ
やすい。また現像ローラ表面を研削処理、真球ブラスト
処理、無電解メッキすれば、高精度な現像ローラを低コ
ストで製作できる。
【0034】現像ローラ表面の平均山間隔は、JISB
0601−1994に示される方法で測定される値であ
り、ライン状の凹凸搬送面の間隔(v/f)よりも小さ
い方が、ライン状凹凸面の形成時の分解能が高まるため
に、ライン状の凹凸搬送面を安定して形成でき、また、
現像ローラをアルミローラとすることにより、交流バイ
アスの追従性も良好になり、ライン状の凹凸搬送面を良
好に形成させることができる。さらに、球状ブラスト処
理により上記平均山間隔を満たす表面を簡単に形成する
ことができる。
【0035】本実施例の現像ローラは、アルミシャフト
表面にショットブラストにて凹凸形成後、ニッケル無電
解メッキ処理をして作製している。ショットブラストと
して♯400〜♯600の真球セラミックビーズを用
い、ショット圧力1.5〜2kg/cm2 、ノズル距離
30cm、20rpmにて回転させたアルミシャフト全
域にショットブラスト処理がされるように往復運動され
たノズルにより、30秒〜1分間ショットブラスト処理
をして凹凸を形成させている。ショットブラストに使用
できるのは、セラミックビーズには限定されず、ガラス
ビーズやステンレス等の鉄製ビーズを使用することもで
きる。
【0036】このようなショットブラスト後の表面粗さ
を測定したところ、表面粗さRz=3.5〜7.5μ
m、Pc=200〜230であった。表面を切断して電
子顕微鏡(SEM)にて500〜1000倍で観察を行
っこところ、平均山間隔は、0.04〜0.05(m
m)、表面凹凸は、球状で均一な凹凸面が形成されてい
た。
【0037】このようなショットブラストを行ったアル
ミシャフトにニッケル無電解メッキ処理を行い、メッキ
層を形成させて現像ローラを完成させた。3〜5μmの
メッキ厚みを狙いとしてメッキ処理を行い、洗浄・脱脂
・前処理後、ニッケル無電解メッキ処理を行い、その後
洗浄・乾燥して作製した。このようなメッキ処理後の現
像ローラの表面粗さを測定したところ、Rz=7μm、
Pc=220であった。このときの表面を電子顕微鏡に
て500〜1000倍で観察したところ、メッキは、下
地のショットブラスト面にきれいにならって形成されて
おり、ショットブラスト後に観察されたディンプル形状
が再現よく残っていた。
【0038】規制ブレードは、剛体金属板に先端ゴムチ
ップを設けており、剛体金属板として厚み1.5mmの
ステンレス板、ゴムチップとしてウレタンゴムを使用し
ている。ウレタンゴムは、一般に抵抗値が低く、導電材
をことさら加えなくても10 9 Ωcm程度の導電性が得
られるが、カーボンブラック分散により体積抵抗率10
5 Ωcmの導電性としている。本実施例については、よ
りライン状凹凸搬送面を良好に形成するため、ウレタン
ゴムの体積抵抗率が大きい場合、チャージアップ等によ
り現像ローラに対する電位が不安定となり、現像ローラ
の搬送面がライン状凹凸にならないか、もしくは極めて
コントラストが低いラインしか形成されない。理想的な
ライン状の凹凸搬送面が形成できるのはウレタンゴムの
体積抵抗率を変化させて評価した結果、109 Ωcm以
下であった。また、ウレタンゴムは、ブレードとして使
用時の磨耗も小さく安定してニップ形成ができるため、
ライン状の凹凸搬送面を形成させやすい。ウレタンゴム
のゴム硬度Hsは、JISAにてHs=55〜80度が
よい。ゴム硬度が大きいと、ゴム弾性が機能しなくなる
ために現像ローラに追従せず、現像ローラ上にライン状
の凹凸搬送面が形成されにくく、ゴム硬度が小さい場合
は、現像ローラに当接した場合にゴムが振動してしまう
ため、交流重畳バイアスの周波数に対応して形成される
はずのライン状の凹凸搬送面がゴム振動により乱されて
しまう。
【0039】本実施例の画像形成装置では、ゴム硬度7
0度のウレタンゴムを使用した。このようなウレタンゴ
ムを射出成形により剛体金属板先端に付設し、射出成形
後、現像ローラと接する部分を研削し、R形状を作製し
ている。規制ブレードの段差は、検査工程時に作製し、
研削砥石の形状および研削量により所望の段差、位置、
大きさを作製する。これ以外にも射出成形に用いる金型
により、段差を所望の位置・大きさに作成することもで
きる。本実施例の規制ブレードとして、当接位置より
1.5mmの位置、0.1mmの大きさで段差を作成し
た。また、規制ブレード表面粗さは、研削工程に使用す
る砥石の粗さを変化させて作成しており、上流側の表面
粗さをRa=0.3μm、下流側の表面粗さをRa=
0.08μmとしている。このようにして作成された規
制ブレード材を現像ローラに対してエッジ当接させる。
規制ブレードは、位置決めの長孔を設けて位置決めピン
によりエッジ当接が常に一定の角度と現像ローラに対し
て平行になるようにした。エッジ当接とすることによ
り、小さな当接荷重により薄層形成が可能となり、トナ
ーが進入する楔部分(規制ブレードと現像ローラとの間
の三角部分)の面積が小さくなり、トナー詰まりが生じ
にくくなり、長手方向に均一なライン状の凹凸搬送面を
形成できた。
【0040】本実施例においては、規制ブレードの先端
ゴムを現像ローラにエッジ当接させたが、図9に示すよ
うにSUS製でt0.12の板バネ先端に2mm厚みの
ウレタンゴムを貼りつけた規制ブレードの平面部分を現
像ローラに当接させた場合も、同様にライン状凹凸搬送
面を形成させることができる。平面部分を現像ローラに
当接させた場合は、当接荷重と当接位置からの突き出し
量により現像部材のトナー搬送量を調整することが可能
である。ライン状凹凸搬送面を形成させるためには、板
バネ先端のウレタンゴムの体積抵抗率が109 Ωcm以
下であればよいが、望ましくは106 Ωcm以下の体積
抵抗率であることがよい。
【0041】供給ローラとしては、ウレタンフォームロ
ーラを現像ローラに圧接して配置し、現像ローラに対し
てアゲインスト方向に一定の周速比で回転させている。
ウレタンフォームの体積抵抗率は105 〜108 Ωcm
がよい。抵抗値が高過ぎると電荷が追従しないために供
給バイアスの効果がなく、小さ過ぎると現像ローラとの
間でリークしてしまうためよくない。本実施例では、1
7 Ωcmのウレタンフォームを用いた。
【0042】ウレタンフォームと現像ローラとの接触ニ
ップは2〜4.5mmが良い。接触ニップが小さい場合
はトナーの供給力が低下し、接触ニップが大きい場合は
現像ローラの駆動トルクが大きくなり、画質劣化が生ず
る。本実施例では3.5mmとした。現像ローラに対す
る周速比は、アゲインスト回転の場合は0.3〜1が良
い。周速比が小さいと供給性が不足し、大きいと駆動ト
ルクが増加し、画質が劣化する。本実施例では0.53
とした。ウレタンフォームのセル径はトナーの体積平均
粒径の10〜50倍が良い。トナーの体積平均粒径に対
して小さい場合はセルにトナーが詰まってしまい供給性
が不足し、大きい場合はセル径によるハケメが画像上発
生し、画質劣化が生ずる。本実施例では、セル径が12
0μmで、トナーの体積平均粒径7μmに対し、約17
倍であるウレタンフォームを使用した。
【0043】現像ローラに印加する交流重畳バイアスに
ついてより詳細に説明すると、交流重畳バイアスは、方
形波状であり、Vdcの中心設定値に対して振幅するよ
うに設定される。Vppの設定は、任意に可能である
が、小さい場合はトナー及びブレードに対する電位変動
の影響が小さくなるために、バンディング低減や縦帯ム
ラ低減の効果がほとんどない。大きすぎる場合は、感光
体に電荷注入を発生し、静電潜像を破壊してしまうとい
う不具合がある。接触現像では、100V≦Vpp≦6
00Vが好ましい。
【0044】本実施例においては、図4に関連して説明
したようにVpp=400Vに設定した。そして、現像
バイアスの直流成分Vdcが−200Vの場合は0〜−
400Vの範囲で、設定中心値Vdcが0Vの場合は+
200〜−200Vで振幅するようなバイアスを印加し
た。また交流重畳バイアスの周波数fは、現像ローラ駆
動ギヤーの2次ピッチ周波数fg2 に対応して設定でき
る。現像ローラ駆動ギヤーのピッチ周波数とは、現像ロ
ーラ駆動ギヤーのピッチn(mm)と周速度m(mm/
s)から算出される振動周期Tの逆数より以下のように
算出される。
【0045】T=n/m、 fg1 =1/T (n:ギヤーピッチ(mm),m:画像形成速度(mm
/s)) 現像ローラ駆動ギヤー2次ピッチ周波数fg2 は、ギヤ
ーピッチ周波数fg1 の2倍である。
【0046】本実施例の画像形成装置では、駆動ギヤー
2次ピッチ周波数fg2 は25.4Hzで、交流重畳バ
イアスの周波数fは1kHzとした。現像ローラ上のラ
イン状の凹凸搬送面は、現像ローラに印加される交流重
畳バイアスの周波数と周速によりその幅が決定される。
本実施例の画像形成装置においては、現像ローラの周速
は360mm/s、現像ローラへ印加される交流重畳バ
イアスの周波数は1kHzであるため、その電位変動に
従い現像ローラ上に形成されるラインは図4に示したよ
うに0.36mm間隔、ライン幅0.18mmで形成さ
れた。現像ローラ上に形成された搬送面の目視観察で判
定されるが、より客観的にはテープ転写後のラインをマ
イクロデンシトメータ(株式会社阿部設計製)にて測定
し、数回測定したときのMTF値の平均が5以上であれ
ばライン状は判別できるが、望ましくは10以上がよ
い。MTF値は5本のラインを測定した時のライン濃度
最大値の平均値Ionと、ライン間濃度最小値の平均値
Ioffを算出し、簡易的には次式にて算出される。
【0047】MTF値={(Ion−Ioff)/(I
on+Ioff)}×100 本実施例の現像装置を用いてバイアスを印加しながら、
現像ローラを駆動させて現像ローラ上にトナー薄層を形
成したところ、搬送面はライン状になり、搬送面上のラ
イン状トナーを乱さないように注意して12mm幅テー
プに転写し、マイクロデンシトメータにてMTF値を測
定したところ、図10に示すようになり、MTF=24
であった。また、本実施例では、弾性感光体としてNi
電鋳管ベルト上に感光層を形成させた感光体ユニットに
現像ローラを当接・離間させて画像形成を行った。な
お、感光体と現像ローラの周速比は1対2で現像動作を
行った。この現像装置により、全面ベタ画像、全面40
%ハーフトーン画像を形成したところ、濃度ムラがな
く、均一な画像が得られた。縦方向のムラは、濃度変位
を目視観察および濃度計測定(X−rite製:40
4)で濃度差0.2以内という基準にて判定したが、全
面ベタ画像で0.1以下で、全面40%ハーフトーン画
像で0.05以下であり良好であった。目視上で画像横
方向に発生するバンディングムラは確認されず、極めて
良好であった。カブリ評価は、白ベタ連続1000枚印
字時のトナー消費量2g以下という基準で評価し、本実
施例の装置では、0.5g/1000枚で十分なレベル
であった。さらに耐久印字評価として10万枚の連続印
字を行ったが、現像ローラ上のフィルミング発生はな
く、10万枚後も初期と同様に良好な画像が得られた。 (比較例1)実施例の現像器を用い、現像ローラに印加
する現像バイアスを直流電圧で印加した。直流電圧とし
Vdc=−200Vとして電圧を印加したところ、目視
上では画像に縦帯ムラや縦スジが発生しており、全面ベ
タ画像の濃度差は0.45あり、全面40%ハーフトー
ン画像では濃度差が0.3あった。さらに画像上に横ム
ラであるバンディングが目視上多く観察され、画質レベ
ルが低かった。
【0048】なお、上記においては、現像ローラに交流
重畳バイアスを加えて電位変動を起こさせて、トナーの
ライン状凹凸搬送面を形成するようにしたが、本発明
は、これに限定されるものではなく、交流重畳バイアス
の周波数、ピーク/ピーク電圧Vpp、現像ローラの周
速等を制御することにより、凹凸差を小さくした搬送面
を形成させるようにしてもよい。また、例えば図7に示
すように、交流バイアス電源23を通して規制ブレード
に交流バイアスを印加し、現像ローラと規制ブレードを
同電位にして、電位変動を起こさせるようにしてもライ
ン状の凹凸搬送面を形成することが可能であり、図8に
示すように、供給ローラに交流重畳バイアスを印加する
ことにより、現像ローラ上にライン状凹凸搬送面を形成
するようにしてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ライン
状の凹凸搬送面とし、鏡像力が働きにくくなるため、ト
ナー帯電量q/mが大きい小粒径トナーでも現像ローラ
表面における残留率を低減させて小粒径トナーの消費に
よる選択現像を低減し現像効率が増加させるとともに、
フィルミングなどを発生せずに長期にわたり安定した現
像特性を得ることができ、長寿命化が可能となる。ま
た、トナー層厚を大きくしても十分に帯電させることが
でき、安定したトナー層厚で大きい搬送面を形成させる
ことができるとともに、カブリを生じにくく、良好な画
像が得られる。
【0050】さらに、駆動ギヤーの送りムラの影響を低
減化し、現像ニップ部におけるトナー充填率を少なくし
て、トナーの動ける自由度を高め、潜像を忠実に再現し
てノイズのない良好な画像を得ることができる。また、
カブリや散りを低減し、さらにトナー凝集体による詰ま
りを低減化して、縦帯ムラや縦スジをなくし、高画質
化、長寿命化を達成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の現像装置を説明する概略図である。
【図2】 交流重畳バイアスを用いた本発明の現像方式
を説明する図である。
【図3】 方形交流電圧波形を示す図である。
【図4】 ライン状凹凸搬送面を示す図である。
【図5】 トナー層厚と搬送量の関係を示す図である。
【図6】 規制ブレードのエッジ当接を説明する図であ
る。
【図7】 規制ブレードを通して交流重畳バイアスを印
加する他の例を説明する図である。
【図8】 供給ローラを通して交流重畳バイアスを印加
する他の例を説明する図である。
【図9】 規制ブレードの平面部を現像ローラに当接す
る場合を説明する図である。
【図10】 ライン状凹凸搬送面のMTF測定結果を示
す図である。
【符号の説明】
1…感光体ドラム、2…現像装置、3…台、4…現像器
筐体、10…現像ローラ、11…供給ローラ、12…規
制ブレード、13…アジテータ機構、20,22…直流
バイアス電源、21,23,24…交流バイアス電源、
30…トナー層、31…現像ローラ表面、

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像が形成される静電潜像担持体
    と、一成分非磁性現像剤が供給され、静電潜像担持体と
    接触して静電潜像を現像する現像剤担持体と、現像剤担
    持体に交流重畳バイアス電圧を印加する電圧印加手段
    と、現像剤担持体に当接し先端に半導電性の部材を用い
    ることにより交流重畳バイアス電圧が印加される現像剤
    担持体との間に電位差を生じさせて現像剤担持体上の現
    像剤層の厚みを規制する弾性規制部材とを備えたことを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記現像剤担持体に印加される交流重畳
    バイアス電圧により現像剤担持体上に現像剤層がライン
    状の凹凸搬送面を形成させるようにしたことを特徴とす
    る請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記弾性規制部材は、金属板の先端に半
    導電性の部材としてゴムチップを取り付けたことを特徴
    とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記弾性規制部材は、半導電性の部材と
    して体積抵抗率が109 Ωcm以下のゴムチップを取り
    付けたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記弾性規制部材は、半導電性の部材と
    して硬度がJISAで55〜80°のゴムチップを取り
    付けたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記弾性規制部材は、半導電性の部材と
    してウレタンゴムを取り付けたことを特徴とする請求項
    1記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記弾性規制部材は、現像剤担持体にエ
    ッジ当接していることを特徴とする請求項1記載の画像
    形成装置。
  8. 【請求項8】 前記弾性規制部材は、フロート電位また
    は接地電位または一定電位とすることを特徴とする請求
    項1記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記交流重畳バイアス電圧の周波数が現
    像剤担持体駆動ギヤの2次ピッチの振動周波数よりも大
    きいことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記交流重畳バイアス電圧が方形波、
    台形波、三角波、または正弦波であることを特徴とする
    請求項1記載の画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記現像剤担持体の周速vと前記交流
    重畳バイアス電圧の周波数fとの比v/fが0.09
    (mm)以上であることを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記現像剤担持体表面の平均山間隔
    は、前記比v/f(mm)以下であることを特徴とする
    請求項11記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記現像剤担持体表面は、アルミもし
    くは硬質メッキ処理が施されており、表面が球状凹凸面
    であることを特徴とする請求項12記載の画像形成装
    置。
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