JP2001356282A - 表示媒体 - Google Patents

表示媒体

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JP2001356282A
JP2001356282A JP2000177629A JP2000177629A JP2001356282A JP 2001356282 A JP2001356282 A JP 2001356282A JP 2000177629 A JP2000177629 A JP 2000177629A JP 2000177629 A JP2000177629 A JP 2000177629A JP 2001356282 A JP2001356282 A JP 2001356282A
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black
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JP2000177629A
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Ikuo Kato
幾雄 加藤
Takashi Okada
崇 岡田
Hitoshi Kondo
均 近藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純な機構で視認状態が可変な表示媒体で、
かつ高い白地反射率を与える表示媒体の提供。 【解決手段】 基板形状の鏡面的反射特性面を有する複
数の素子1a〜1d、前記複数の素子の鏡面的反射特性
面の面方向を、基板形状物面に対して略水平と略垂直の
2つの異なる角度の間で回転させる手段、および前記複
数の素子の下部に光吸収面を少なくとも有することを特
徴とする表示媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示媒体に関し、
更に詳しくは、紙のように薄い形状と紙のような高い白
地反射率を有し、かつ画像情報を複数回以上書き換える
ことが可能な表示媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、動画からなる画像情報の表示装
置、または高速な画像情報切り替えによる表示が可能な
表示装置として、CRTによる表示装置、TN透過/反
射型液晶による表示装置、STN透過/反射型液晶によ
る表示装置、GH透過/反射型液晶による表示装置、高
分子分散型透過/反射型液晶による表示装置、コレステ
リック透過/反射型液晶による表示装置、強誘電性液晶
を利用した表示装置、有機/無機ELによる表示装置、
プラズマ方式による表示装置、VFD方式による表示装
置、LEDによる表示装置、LD走査による表示装置、
さらには上記の種々の方式を利用した投射型方式による
表示装置等の多くの表示装置が知られている。これら
は、電気配線による電気的アドレッシングにより白黒の
2値の画像情報のみならずフルカラーの多値の画像情報
を動画表示が可能な速度で書き換えることができる。
【0003】しかしながら、前記表示装置の表示方式
は、その動画表示のための高速応答性が重要となるた
め、メモリー性に関しては重要性が小さくなり、ほとん
どの方式がメモリー性を有しない。このため、同一の画
像情報を表示する場合においても、常に電気的アドレッ
シングをする必要があり、電力消費量が大きい。また、
液晶関連の偏光に依存した方式はその透過/反射光の利
用効率が原理的に1/2以下となるために、暗い条件の
まま使用するか、バックライトまたはフロントライト等
の外部照明を使用する。暗い場合には新聞紙、コピー紙
等の拡散反射板的特性を有する表示媒体と比較して視認
性が悪くなり、またバックライト等の外部照明を使用す
る場合には、外部照明の電力消費量が大きくなり、さら
には屋外等での自然光の強い環境での視認性が低下しや
すい。
【0004】これとは別に、画像情報を書き換え可能な
表示媒体として、かつメモリー性を有するものとして
は、ロイコ染料を利用した表示媒体、脂肪酸の結晶状態
を利用した表示媒体、高分子分散型液晶を利用した表示
媒体、高分子ゲストホスト液晶を利用した表示媒体、コ
レステリック液晶を利用した表示媒体、強誘電性液晶ま
たは反強誘電性液晶を利用した表示媒体、エレクトロク
ロミックを利用した表示媒体、電気泳動方式による表示
媒体、磁性粒子泳動方式による表示媒体、2色球回転方
式による表示媒体〔特開平8−234686号公報や特
開平11−133893号公報、日本画像学会誌第38
巻第2号88頁(1999)〕等が知られている。
【0005】これらは、電気配線による電気的アドレッ
シングにより画像情報を書き換えることもでき、表示媒
体と分離可能なプリンタにより画像情報を書き換えるこ
ともできる。また、これらの表示媒体の表示方式はメモ
リー性を有するために、同一の画像を長時間表示してい
る場合には、画像情報を書き換える必要がないため、画
像情報書き換え時または保存時の電力消費量を小さくす
ることができる。さらに、表示媒体として、インクジェ
ット方式プリンタ、電子写真方式プリンタ、熱転写方式
プリンタ等により普通紙へ画像情報形成を行ったのと同
様に、普通紙のような薄型、軽量の表示媒体形態をとる
ことが可能である。さらには、液晶等の偏光に依存しな
い方式はその反射光の利用効率を大きくすることができ
るので、その視認性を普通紙へ画像情報形成を行った場
合にさらに近づけることができる。
【0006】しかしながら、書き込み装置までを考慮し
た携帯性、省エネ性を考慮した場合には、上記の表示媒
体のなかでも、表示媒体自体がメモリー性を有する以外
に、書き込み方法として、電流ではなく電圧を主に印加
する低電流消費の方式が好ましい。これらに適する方式
の数は現時点では少なく、電気泳動方式、2色球回転方
式、強誘電性液晶または反強誘電性液晶方式、コレステ
リック液晶方式等の数種類の方式等となる。一般にこの
ときの白地の反射率としては、好ましくは新聞紙の55
%程度以上であり(裏地黒紙で測定)、さらに好ましく
は再生紙の70%程度(裏地黒、新聞紙を含有する再生
紙)、特に好ましくはコピー紙の80%程度である(裏
地黒で測定)といわれる。しかしながら、上記の表示媒
体のなかでメモリー性を有してかつ電圧を主に印加する
ことにより視認状態が変化する表示媒体は、反射率を5
0%以上にすることが困難である。
【0007】液晶を利用する表示媒体は、回転偏光の選
択反射または直線偏光のクロスニコル状態による消光等
を利用しており、原理的に50%のパワー透過率しかな
い。反射板等を工夫して特定方向の反射率を向上するこ
とができるが、50%以上のパワー損失があることに変
わりはない。電気泳動を利用する方式は、白顔料粒子間
に存在する溶媒中の染料による吸収が影響して白表示を
困難とする。表示画素が荒い場合には、染料濃度を小さ
くして顔料粒子間の染料の影響を小さくして反射率を5
0%以上とすることもできるが、紙に匹敵する200d
piクラスの解像度を与えるためには、その溶媒厚さが
100ミクロン以下であることが好ましく、この場合に
は染料濃度を大きくすることが必要となり白表示が困難
となる。これには、2色粒子や2相に分離した溶媒/分
散媒を利用する方法も提案されているが、現時点では実
用化されていない。
【0008】2色球回転方式は、米国特許第4,12
6,854号、米国特許第4,143,103号、特開
平8−234686号公報、特開平11−133893
号公報に示されるように、球形のボールを2色に、一般
には白と黒に着色せしめると同時にこの色の表面特性を
異ならせることにより液体中でのζ電位等の帯電状態を
変化せしめ、この2色球をエレクトレットとし、これを
マイクロカプセル内に含有させるとともに電圧を印加す
ることにより、エレクトレットを回転させて白または黒
の表示を行うものである。
【0009】この2色球に磁化を持たせて、外部磁界に
よって2色表示可能な表示媒体とした一例を、図11を
用いて説明する。図11は、2色球を内包したマイクロ
カプセルからなるリライタブルぺーパの断面図であり、
101は磁化を有する2色球であり、102はこの球1
01を内包するマイクロカプセルであり、103は10
1と102の外皮との間に存在するオイルであり、10
4はバインダであり、105、106は上下の少なくと
も一方が透明な基板である。このリライタブルペーパの
球101は、外部磁化で方向を反転することが可能であ
り、オイル中の球101の回転抵抗が小さいためこの外
部磁化は小さくて済み、かつ応答速度も大きい。また、
外部磁化を印加しない場合には、その状態を保ってい
る、つまり画像情報のメモリー効果を有する、という利
点もある。
【0010】しかしながら、このような2色球において
白と黒とがそれぞれ半球形状をしているが、この境界線
で形成される円の面方向が必ずしも表示媒体の観察者へ
の方向に対して垂直な方向になるとは限らず、また異な
る2色球どうしでもバラツキもあり、白と黒が混色して
白地の反射率を低下する原因となっている。さらには2
色球の球どうしの間には、2色球が曲率を有するために
同一平面状では100%の被覆率で充填できない隙間が
存在し、この隙間にさらに2色球を存在させる必要もあ
るが、この隙間にきれいに球を充填することは難しい。
このような理由により、従来の2色球の方式は、実際に
は反射率が50%以上の表示媒体は困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、単純な機構
で視認状態が可変な表示媒体で、かつ高い白地反射率を
与える表示媒体の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、鏡面的反射特
性面を有する複数の素子を基板形状物に設け、この鏡面
的反射特性面の面方向の角度を変化させ、この鏡面的反
射特性面により表示媒体への入射光を上部の反対方向へ
反射する状態と、この鏡面的反射特性面により表示媒体
への入射光を下部へ反射/透過する状態の2つの状態を
可能とすることにより前記課題を解決するものである。
【0013】以下、本発明の課題解決手段をより詳細に
説明する。本発明の第1は、基板形状の鏡面的反射特性
面を有する複数の素子、前記複数の素子の鏡面的反射特
性面の面方向を、基板形状面に対して略水平と略垂直の
2つの異なる角度の間で可変な手段、具体的には回転可
能な手段を有し、該素子の下部に光吸収面を有すること
を特徴とする表示媒体を提供することにある。前記表示
媒体は、単純な機構で視認状態が可変で、かつ高い白地
反射率を与えることが可能である。
【0014】前記の「略水平」とは、表示媒体に必要とさ
れる白地の反射率や視野角特性、前方散乱作用のある部
材の前方散乱特性、鏡面的反射特性面を有する部材の反
射特性や形状や配置によって主に決定される値である。
視野角特性が+−10度程度で反射率50%以上とし、
前方散乱作用のある部材の前方散乱角が+−20度程度
である場合には、+−10度以内の水平であることが必
要であり、好ましくは+−5度以内である。また、視野
角特性が+−20度程度で+−35%とし、前方散乱作
用のある部材の前方散乱角が+−30度程度である場合
には、+−20度以内の水平であることが必要であり、
好ましくは+−10度以内である。前方散乱作用が小さ
い部材を用いたり、視野角特性を広く要求する場合に
は、より水平に位置を決定することが必要である。
【0015】前記の「略垂直」とは、表示媒体に必要とさ
れる黒地の反射率や視野角特性、前方散乱作用のある部
材の前方散乱特性、鏡面的反射特性面を有する部材の反
射特性や形状や配置によって主に決定される値である。
視野角特性が+−10度程度で反射率5%以下とし、前
方散乱作用のある部材の前方散乱角が+−10度程度で
ありかつこの反射率が5%以下で、さらに断面に円形状
を有する部材の垂直方向の実効的な長さと、その実効的
な間隔が1:2であるならば、+−10度以内の垂直で
あることが必要であり、+−5度程度以内の垂直である
ことが好ましい。
【0016】本発明の第2は、前記第1の表示媒体にお
いて、鏡面的反射特性面を有する複数の素子の一部に、
前方散乱作用のある部材を設けたことを特徴とする表示
媒体を提供することにある。前記表示媒体は、広い視野
角を与えることが可能である。
【0017】本発明の第3は、前記第1または第2の表
示媒体において、鏡面的反射特性面が回転軸に垂直な断
面に対して円形状を有する部材に含有されてなることを
特徴とする表示媒体にある。前記表示媒体は、応答速度
の速い視認状態の可変が可能である。
【0018】本発明の第4は、円形状を有する部材が、
該部材の移動を制限する隔壁に挟まれてなる構造である
ことを特徴とする前記第3の表示媒体にある。前記表示
媒体は、大面積化が可能でその製造方法が簡単である。
【0019】本発明の第5は、前記第3〜4の表示媒体
において、断面に円形状を有する部材に対して直流的電
圧および/または交流的電圧を印加する手段を有する、
または該電圧印加手段と接触せしめる手段を有すること
を特徴とする表示媒体にある。前記表示媒体は、簡単な
視認状態の可変手段に適用できる。
【0020】本発明の第6は、交流的電圧を印加する手
段と断面に円形状を有する部材を接触せしめる手段を有
することを特徴とする前記第4の表示媒体にある。
【0021】
【本発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基
づいて説明する。本発明の第1の表示素子の表示原理を
図1を用いて説明する。ただし、図1のものは、本発明
の第1の表示素子の一例である。図1(a)は白表示の
状態であり、図1(b)は黒表示の状態である。図1
(a)において、1a〜dは両面に鏡面的反射面を有す
る平板であり、中央に回転軸を有し、2a〜dは前記鏡
面的反射面を有する平板に上部から入射する4種類の光
線であり、3は鏡面的反射面を有する平板の下部に配置
されたつや消し黒塗装した平板基板の上面である。
【0022】図1(a)において、1a〜dの平板はい
ずれも基板と平行に配置されており、同一の平面上に配
置されている。このとき、上部から入射した光2a〜d
は、いずれもこの平板が形成する平面形状をした鏡面に
より上部へ等角度で反射され、1a〜dの平板の隙間に
入射した光線以外はすべて反射できることがわかる。こ
のため、白散乱拡散反射のような空間的な厚みを必要と
しないで、ほとんどの光を基板上部へ反射して反射率の
高い白表示とすることができる。原理的には、隙間の割
合を限りなく小さくし、また平板の厚さ方向の面部分の
反射を確保することができれば、90%以上の普通紙を
超える反射率の高い白い表示を行うことができる。
【0023】図1(b)において、4a〜dは両面に鏡
面的反射面を有する平板であり、中央に回転軸を有し、
5a〜eは前記鏡面的反射面を有する平板の下部に配置
されたつや消し黒塗装した平板基板3に上部から入射す
る5種類の光線である。図1(b)において、4a〜d
の平板は回転軸を中心に90度回転されいずれも基板と
垂直に配置されており、お互いに平行な状態に配置され
ている。このとき、上部から入射した光5a〜eは、い
ずれもこの平板に反射される、されないにかかわらず、
基板方向である下部へ進行して基板上面のつや消し黒塗
装部分に入射している。このため、ほとんどの光を基板
下部で吸収して反射率の低い黒表示とすることができ
る。原理的には、平板の厚さ方向の面部分で光を吸収す
ることができるならば、1%以下の反射率、つまり光学
濃度1.5以上の十分に反射率の小さい表示を行うこと
ができる。
【0024】これにより、従来の表と裏に白と黒の反射
面を有する平板を180度回転する方式と比較して、そ
の回転角度を90度とすることができるので、より少な
い回転移動により2値表示を高速に行うことができる。
さらには、90度回転であるので、電界または磁界を作
用させて鏡面的反射特性面を回転させる場合に、鏡面的
反射特性面が反対方向となる必要がないので、電界また
は磁界を必ずしも反対方向に印加する必要はない。ま
た、拡散的反射面や吸収作用のある面を使用しているの
ではないので、単に入射光を鏡面的反射することが可能
であればよいので、鏡面的反射特性面は平板形状をして
いる必要はなく、種々の素子、種々の材料を鏡面的反射
特性面に使用することができる。
【0025】ここでの鏡面的反射特性面は、単純に銀や
アルミニウム等の金属面を単に利用したものでもよい
が、全反射やレンズ等を利用したり、回折格子やホログ
ラム等を利用したり、さらにはコレステリック液晶を利
用したりしてもよい。コレステリック液晶を利用する場
合においては、コレステリック液晶からなる単素子全体
を機械的に回転することにより、コレステリック液晶の
鏡面反射方向を回転させてもよいが、平板またはマイク
ロカプセルに封入した流動性のあるコレステリック液晶
の一部分を電界によりその配向方向をドット単位で変化
させてもよい。また、フレーク状の磁性粒子の両面に金
属薄膜を形成し、このフレーク状の磁性粒子をマイクロ
カプセルに封入した後、この平面方向を磁場により変化
させて表示してもよい。従来のフレーク状の磁性粒子を
用いた表示は、フレークが表示面に平面のときには、入
射光を反射させるのではなく、磁性粒子の黒色を利用し
て光を吸収しており、本発明とは異なる方法である。ま
た、投射型表示装置に使用されているようなマイクロミ
ラー構造を設けて、これを鏡面的反射特性面とすると同
時にこの角度を変化させることにより、マイクロミラー
での反射光とマイクロミラー下部への透過光との2つの
状態により白黒表示をしてもよい。
【0026】本発明の第1の表示媒体の他の一例を図2
を用いて説明する。図2は、表示原理を示す模式図であ
り、図2(a)は白表示の状態であり、図2(b)は黒
表示の状態である。図2(a)において、6は両面に鏡
面的反射面を有する平板であり、中央に回転軸を有し、
7a〜cは前記鏡面的反射面を有する平板に上部から入
射する3種類の光線であり、3は鏡面的反射面を有する
平板6の下部に配置されたつや消し黒塗装した平板基板
の上面である。図2(a)において、6の平板はいずれ
も基板と平行に配置されておりかつ多層構造をなしてお
り、3つの異なる平面上に配置されている。このとき、
上部から入射した光7a〜cは、いずれもこの平板が形
成する平面形状をした鏡面により上部へ等角度で反射さ
れ、6の平板の隙間または1回目の反射の後に別の平板
の裏面で反射されてさらに基板上面に入射した光線や4
5度付近の入射角の光以外はほとんど反射できることが
わかる。このため、一つ一つの平板の隙間が比較的大き
いときでも、ほとんどの光を基板上部へ反射して反射率
の高い白表示とすることができる。原理的には、平板の
層の間隔をお互いの可動が確保できる範囲で小さくする
ことにより約70%以上の反射率を確保することがで
き、新聞紙の約55%より明るい普通紙なみの反射率の
高い白表示を行うことができる。
【0027】図2(b)において、7は両面に鏡面的反
射面を有する平板であり、中央に回転軸を有し、8a〜
dは該鏡面的反射面を有する平板に上部から入射する4
種類の光線であり、3は該鏡面的反射面を有する平板の
下部に配置されたつや消し黒塗装した平板基板の上面で
ある。図2(b)において、7の平板は回転軸を中心に
90度回転されいずれも基板と垂直に配置されており、
お互いに平行な状態に配置されている。このとき、上部
から入射した光8a〜dは、いずれもこの平板に反射さ
れるあるいは反射されないにかかわらず、基板方向であ
る下部へ進行して基板上面のつや消し黒塗装部分に入射
している。このため、ほとんどの光を基板で吸収して反
射率の低い黒表示とすることができる。原理的には、平
板の厚さ方向の面部分で光を吸収することができるなら
ば、1%以下の光学濃度1.5以上の十分に反射率の小
さい表示を行うことができる。上記の鏡面的反射特性面
を有する平板は、3層の多層構造に限定されるわけでは
なく、2層以上あれば隙間からのリーク光を減少する上
で効果的であり、また6層以上あっても隙間からリーク
する光は6層目ではあまり存在しないので効果的ではな
い。このため、1〜5層程度が好ましい。また、多層構
造は、平面形状に限定されるわけではなく、平板の数だ
けの異なる位置にある層からなる多層構造であっても構
わない。
【0028】本発明の第1の表示媒体の他の例をさらに
図3および4を用いて説明する。図3は1つの画素に対
応した側面断面図であり、白表示の状態であり、図4は
3つの画素に対応した鳥瞰図であり、これも白表示の状
態である。図3および図4において、9は両面に鏡面的
反射面を有する平板であり、10は回転軸であり、11
は回転軸に設けられたギヤであり、12はモータであ
り、13はモータの回転軸に設けられたギヤであり、1
4は11と13のギヤをつなぐベルトであり、15は上
面がつや消し黒塗装した基板であり、16はベルト貫通
用の基板15の孔であり、17は平板9の回転方向であ
る。図3および4において、独立した平板9は、対応し
た一つのモータ13に連結されているので、単独でその
回転17を制御することにより、それぞれが基板15に
平行の状態か、垂直の状態かを制御することができる。
これにより、この平板9を一つの画像情報の最小単位と
して扱うことによりドット単位の表示ができることがわ
かる。
【0029】本発明の第2の表示媒体の一例を説明する
図5を用いて説明する。図5はこの表示媒体の表示原理
を示す模式図であり、図1に対応する図である。18は
前方散乱板であり、19a、19bは前方散乱板18上
部からの2種類の入射光線であり、20は平板9で反射
した入射光線の一つであり、白表示の状態である。図5
において、前方散乱板18により2種類の入射角である
光線19a、19bが拡散されて平板9に入射すること
がわかる。このときの光線の広がりである拡散角は、拡
散板の特性にもよるが2〜30度またはそれ以上の角度
に制御することができる。さらに、この拡散された入射
光線は平板で等角度反射されて上部へ出射するが、平板
9で反射された反射光20は再度前方拡散板18を通過
するため、さらに拡散角が広がり、光線が広がることが
わかる。このため、鏡面的反射により入射光を反射する
にもかかわらず、視野角の大きいまた光源入射角依存性
の小さい紙のような拡散反射面を得ることができる。
【0030】前方拡散板としては、凹凸形状によるすり
ガラス的前方拡散板以外に、屈折率の異なる部分を埋め
込んだマイクロレンズ、または微小形状によるマイクロ
レンズ、ホログラム、回折格子等を用いることが好まし
い。ただし、その拡散角を30度以上と大きくしかつ波
長依存性を小さくすると、光量のロスが大きくなってし
まう場合があるので反射率と視野角または光源入射角の
2つのトレードオフが最適になるように設計する必要が
ある。また、通常ITO付きの透明基板に、前方散乱板
を張り合わせて使用してもよい。
【0031】本発明の第3の表示媒体の一例を図6を用
いて説明する。図6は、この表示媒体の表示原理を示す
模式図であり、図1に対応する図である。図6におい
て、21a〜cは、円柱形状の透明体であり、回転中心
軸を含む面に、それぞれ22a〜cで示される鏡面的反
射特性面を設けてある。図6(a)において、上部から
の入射光線23は、円柱内の鏡面的反射面22a〜cで
上部方向へ反射され、白表示を行うことができる。ま
た、図6(b)において、上部からの入射光線24a、
bは、それぞれ円柱内の鏡面的反射面22a〜cで下部
方向へ進行したまま反射され、黒表示を行うことができ
る。このとき、白表示と黒表示とのスイッチングを、高
速に行った場合においても、鏡面的反射特性面付近の空
気の流れを生じせしめることはないので、平板形状の図
1の場合と比較して、モータの負荷が小さくてすむ以外
に、風切り音がほとんど生じることがなくなる。
【0032】円柱形状の周囲が空気である必要はなく、
粘性の大きい液体の場合にはモータの負荷を大きく低下
することができて特に効果的である。また、鏡面的反射
面を含む断面に円を有する部材としては、円柱形状であ
る必要はなく、回転体であればよく、球形状、楕円球形
状、さらには円錐台形状であっても構わない。ただし、
球形状のように平面に隙間なく敷き詰めることができな
い形状の場合には、多層構造とすることが好ましい。た
だし、この多層構造は層の間隔が断面の円の直径以上で
ある必要はなく、中心軸が同一平面上になく複数の平面
を有するものも含む。
【0033】本発明の第4の表示媒体の一例を図7を用
いて説明する。図7は、この表示媒体の表示原理を示す
模式図である。図7において、25は内部に鏡面的反射
特性面を有する透明な材料からなる球であり、26は黒
色の下部基板であり、27は前方拡散作用を有する上部
基板であり、28は有機溶媒であり、29a、bは上部
基板と下部基板との間隔を一定値とし、かつ球25の移
動を制限する隔壁である。図7において、球の内部の鏡
面的反射特性面を酸化鉄を含む材料をプレスした板の両
面に鏡面を形成しており、あらかじめ平面方向に強く磁
化してある。この板の横面は黒に塗装してある。また、
球25の透明部材は、半円球のポリスチレン樹脂とポリ
カーボネートからなる材料を張り合わせてあり、有機溶
媒は混合して球全体の密度と略同じように調整してあ
り、さらに界面活性剤を添加してある。このためポリカ
ーボネ―トの密度がポリスチレン樹脂よりも少し大きい
ためにポリカーボネート樹脂からなる透明な部分が重力
の作用により鏡面的反射特性面の下部に配置され、この
有機溶媒と密度に差がないために長時間にわたり有機溶
媒中にこのままの状態でいることができる。このとき、
上部から27を観察すると白表示となる。その反射率を
輝度計と標準反射板とから測定すると、全体的には約7
0%以上に相当する。
【0034】この白表示の状態において、上部基板27
の上部の少し離れた場所に配置した電磁石により、強い
磁界を作用させると、球がほぼ90度回転して、鏡面的
反射特性面がほぼ垂直方向を向く。また、これと同時に
球が上部の面に凝集する。この状態で、上部から27を
観察すると黒表示となっている。ただし、すべての鏡面
的反射面の方向が完全に垂直方向に向いていないことや
前方拡散板による後方散乱により、反射率は約10%と
黒地部分としては少し大きめの値の反射率である。しか
しながら、白表示と黒表示が十分な反射率コントラスト
で行えることが確認できる。この黒地の反射率は、前方
散乱板の特性に大きく影響されるため、視野角またはコ
ストとのトレードオフではあるが、3〜20%の範囲内
で容易に設計可能である。また、電磁石による磁界を0
とした後に少し振ると、もとの白表示にゆっくりと戻
る。だたし、反射率は、磁界により凝集した粒子の再分
散が不十分のため、初期状態より小さくなる。黒地の反
射率は、鏡面的反射面の向く方向を正確に制御すれば、
理論的には0%に近づけることが可能であるが、実用的
には5%以下であれば十分である。これには、平板基板
3の黒としての反射率を2〜3%とすると同時に、種々
の界面での屈折率差に基づく反射を、材質の屈折率マッ
チング、反射防止膜等の技術により、2〜3%以内とす
ることが好ましい。
【0035】29a、bの隔壁は、球25の横方向の移
動による球25の不均一な配置を防止すると同時に、2
6と27とのギャップを一定値にする作用がある。この
隔壁としては微小なセルとして2次元的に密閉されたも
のが好ましいが、28の有機溶媒の粘度を大きくするこ
とにより密閉しなくとも横方向の移動を減少することが
できる。また、ギャップ制御としては、スペーサ球を散
布してもよい。また、隔壁は、黒色の下部基板26とは
別体となる部材を26の上に配置してもよいが、スクリ
ーン印刷やインクジェット等の画像形成手段により印刷
して設けてもよい。
【0036】従来の白と黒の2色のボールでは、斜めか
ら表示媒体を観察すると、正面から見た場合の色とは逆
の白または黒の色が三日月型に見える。このため、白表
示に拡散反射を利用しているにもかかわらず、視野角依
存性が生じてしまい、斜めから見るほど白の反射率が低
下し、黒の反射率が増加し、結果としてコントラストが
低下する。しかしながら、本発明では、鏡面的反射と前
方拡散板を利用しているので、照明位置にも依存するも
のの、斜めから見ても十分なコントラストを得ることが
可能である。
【0037】本発明の第4の表示媒体の他の一例を図8
を用いて説明する。図8は、この表示媒体の表示原理を
示す模式図である。図8において、25は内部に鏡面的
反射特性面を有する透明な材料からなる球であり、26
は黒色の下部基板であり、27は前方拡散作用を有する
上部基板であり、30は球25を含有するマイクロカプ
セルであり、このマクロカプセル30と球25との間に
は有機溶剤が含有され、31は充填物である。図8にお
いて、球25の内部の鏡面的反射特性面を鉄板からなる
材料で形成しており、あらかじめ平面方向に強く磁化し
てある。ただし、この鉄板の横面は黒に塗装してある。
また、球25の透明部材は、半円球のポリスチレン樹脂
とポリカーボネートからなる材料を張り合わせてあり、
有機溶剤は混合して球の比重と略同じように調整してあ
る。このため、ポリカーボネートの密度がポリスチレン
樹脂より少し大きいためにポリカーボネートからなる透
明な部分が重力の作用により鏡面的反射特性面の下部に
配置され、この状態で有機溶媒と比重と粘性のために長
時間にわたり有機溶媒中にそのままの状態でいる。
【0038】また、30のマイクロカプセル外皮は、あ
らかじめ芯となる球25をエポキシ樹脂で耐薬品塗工を
した上で、これに有機溶媒可溶性の樹脂で厚膜の塗工を
し、さらにポリビニルアルコールをバインダとする。芯
となる25の分散液を作製し、これを塗工、乾燥して3
1を作製し、さらにこの全体を有機溶媒に浸漬してマイ
クロカプセル上の厚膜を可溶化して除去して30を作製
し、さらに有機溶媒で洗浄、置換して回転性の25を有
する。このとき、上部から上部基板27を観察すると白
表示となる。その反射率を輝度計と標準拡散反射板とか
ら測定すると、全体的には約70%にすることができ
る。この白表示の状態において、前方拡散作用を有する
上部基板27の上部の少し離れた場所に配置した電磁石
により、強い磁界を作用させると、球がほぼ90度回転
して、鏡面的反射特性面がほぼ垂直方向を向く。このた
め、上部から上部基板27を観察すると黒表示となる。
ただし、すべての鏡面的反射面の方向が完全に垂直方向
に向いていないことや前方拡散板による後方散乱によ
り、反射率は約10%と黒地部分としては少し大きめの
反射率の値である。しかしながら、白表示と黒表示が十
分な反射率コントラストで行えることが確認できる。ま
た、電磁石による磁界を0とした後に少し振ると、もと
の白表示にゆっくりと戻る。だたし、反射率は、磁界に
より凝集した粒子の再分散が不十分のため、初期状態よ
り小さくなる。
【0039】本発明の第5の表示媒体の一例を図9を用
いて説明する。図9は、この表示媒体の一例の表示原理
を示す模式図である。図9において、32は上面がつや
消し黒塗装した下部基板であり、33は下部基板上に設
けた透明電極であり、34は前方拡散作用を有する上部
基板であり、35は上部基板上に設けたアイソレートさ
れた透明電極であり、37は球36を含有するマイクロ
カプセルであり、このマイクロカプセル37と球36と
の間には非極性の有機溶剤が含有される。
【0040】図9において、球37の内部の鏡面的反射
特性面はアルミニウム蒸着をして形成している。また、
球37の透明部材は、半円球のポリスチレン樹脂とポリ
カーボネートからなる材料を張り合わせてあり、有機溶
剤は混合して球全体の密度と略同じように調整してあ
る。あらかじめポリスチレン樹脂側にはフッ素系材料か
らなる樹脂(旭硝子:サイトップ)をコートしてあり、
ポリカーボネート樹脂側にはフッ化マグネシウム系樹脂
を低温蒸着コートしてある。マイクロカプセルの作製方
法は図8における外皮30の場合と同様である。
【0041】このとき、球37のポリスチレン樹脂側の
表面は負に帯電しており、ポリカーボネート樹脂側の表
面は正に帯電しており、球37はエレクトレットとなっ
ている。このため、透明電極33、35の間に電圧を印
加すると、エレクトレットに電界が印加され、エレクト
レットを回転させることが可能である。この場合、単純
な直流電圧印加を行うとその電界方向が上下のどちらで
あろうと、鏡面的反射面が基板に対して水平方向になる
ので、電圧を印加した部分の表示状態は白表示のままで
ある。しかし、電圧、周期および印加停止時期の少なく
とも1つを変化させた交流パルスを、図9の表示媒体に
印加することにより、回転していた球37が図1のbに
相当する状態に近い角度で回転を停止させることによ
り、黒表示を行うことができる。これにより、電圧によ
り白と黒を表示できるので、単なる紙のようなリライタ
ブルペーパにとどまらず、液晶のような表示装置として
利用することもできる。
【0042】透明電極部分にITOの粒子とこれと屈折
率の異なるバインダ等からなる複合材を用いて前方拡散
作用をもたせてもよい。また、電圧を、上部基板に接し
たITO基板を取り除き接近した細いスタイラスヘッド
により基板と水平方向の電界を主とすることにより印加
して、表示媒体をプリンタとして利用してもよい。
【0043】このような電圧による表示媒体に対する画
像形成は、直流的電圧印加時に該鏡面的反射特性面を該
素子を有する基板面に略水平または略垂直方向とし、こ
れに対応して交流的電圧印加時に該鏡面的反射特性面を
該素子を有する基板面に略垂直または水平方向とする手
段を有する、または該電圧印加手段と接触せしめる手段
を有することを特徴とするものである。また、表示媒体
に電極を設けると同時に、駆動用ICやコントロールI
C等を設けると、リアルタイムモニタとして使用でき
る。また、表示媒体に電極を設けなくとも、表示媒体の
上下に電圧を印加可能なヘッドを有する静電プリンタと
組み合わせることにより、普通紙のように簡単に画像を
形成することができる。このとき、共通電極がなくても
よいが、設けた方が基板の厚さによる電界強度減少の影
響を受けにくいため好ましい。
【0044】
【実施例】以下に本発明の実施例を示す。
【0045】実施例1(第1の表示媒体の例) 図3および図4に示す構造の表示媒体を作製した。鏡面
的反射特性面は厚さ0.5mmのステンレス板の両面に
アルミニウム蒸着を施すことによって得た。この大きさ
は、縦9mm×横9mmとし、小さく面取りした。ま
た、回転軸は直径1mmのステンレス棒より作製し、鏡
面的反射特性面にエポキシ系接着剤を用いて面をそろえ
て接合した。一つの回転軸に対して8枚の鏡面的反射特
性面を縦方向に接合し、横方向に回転軸を8本並べた。
回転軸上に添った縦方向の鏡面的反射特性面の間隔を1
0mmとして隙間を1mmとした。回転軸の横方向の間
隔を10mmとして、隙間を1mmとした。回転軸は、
両端にベアリングおよびプラスチックの軸受けを用いて
支持し、一方に幅約2mmの楔形状を有するローラーを
設けて、さらにこのローラーをその下部に設けてあるギ
ヤで変則したモータに付加したローラーと対応するよう
にワイヤを廻した。モータにはステッピングモータを用
いた。回転軸の間隔が、水平に並べたモータの間隔より
小さいため、モータに近いほど廻したワイヤの中心位置
が広がる構造とした。また、モータの回転位置を電気的
制御することにより、同一の回転軸の鏡面的反射特性面
を、回転軸を含む平面に対して略平行、および略垂直の
位置で停止できるようにした。また、艶消し黒塗装した
ステンレス板を、回転軸を含む平面と略平行にかつ回転
軸の下側に配置した。
【0046】すべての鏡面的反射特性面を略平行にする
ことにより、64個の反射面により、反射率の高い鏡面
を得ることができた。面積からの計算上の反射率は81
%程度であるが、アルミニウムの反射率やエッジ部分と
回転軸部分の非鏡面的反射により反射率が若干減少し、
さらには回転方向の若干のズレにより反射率が減少し、
全体として約73%程度の鏡面反射率が得られた。ただ
し、鏡面反射率の測定に際しては、平行光束としてヘリ
ウムネオンレーザ光を入射角約30度で照射し、開口で
制限して約8度以内の反射角度でズレた光までを、出射
角30度の位置で鏡面反射光としてパワー値比として測
定した。このため、入射角30度のときに、出射角40
度の位置で測定したところ、反射率は約10%と小さか
った。つまり、出射角度が10度ずれることにより、反
射率が約5分の1以下に減少した。
【0047】次に、モータを回転させて、すべての鏡面
的反射特性面を略水平にすることにより、64個の反射
面の実効反射面積がほとんどなくなり、反射率の低い面
を得ることができた。下地の黒色板の反射率やエッジ部
分と回転軸部分の非鏡面的反射により反射率が若干増加
し、さらには回転方向の若干のズレによっても反射率が
増加し、出射角30度のときに、全体として約0.8%
程度の鏡面反射率が得られた。また、入射角30度のと
きに、出射角40度の位置で測定したところ、反射率は
約0.5%とほぼ同じであった。これらにより、鏡面的
反射特性面を、上記のように略平行な状態と略水平な状
態とにすることにより、白地鏡面反射率約73%と黒地
鏡面反射率約0.5%というコントラストが10以上、
かつ黒地の光学濃度換算値で1.5以上という電子写真
方式によるプリンタ画像並の画像品質が得られることが
確認できた。
【0048】また、上記の表示媒体を、回転軸ごとに交
互に略平行および略垂直の状態とすることにより、回転
軸の空間周波数の半分の空間周波数でのコントラストの
高い線画像が得られた。モータを90度回転した後、一
定時間停止し、また90度回転した後、再び停止すると
いう動作を高速に行って、白と黒表示を1秒間にそれぞ
れ15回表示させた。回転する時間は約1/60秒と
し、停止する時間も約1/60秒とした。このとき、回
転時の回転数は3600rpmであり、大きな風切り音
がした。停止時の反射率は、約73%と約3%のままで
あったが、回転時の平均値は中間値よりかなり小さく約
7%であった。これは、角度が鏡面的反射条件がずれる
ことにより、反射率が大きく低下することに基づく。こ
の中間状態が黒地の状態に近い特性は、回転時の状態を
無視して、停止状態の白表示の状態に対してパルス幅時
間制御をすることにより簡単に階調表示ができることを
示す。
【0049】比較例1 実施例1の鏡面的反射特性面を有するステンレス板にア
ルミニウム蒸着をするかわりに、片面に白塗装をし、片
面に黒の艶消し塗装をした以外は、実施例1と同様の構
造の表示媒体を作製した。ただし、電気的制御手段を変
更して、同一の回転軸の白黒塗装したステンレス板を、
回転軸を含む平面に対して略平行に180度回転した2
つの位置で停止できるようにした。すべてのステンレス
板について白塗装面を略平行にすることにより、64個
の反射面により、拡散反射率の高い反射面を得ることが
できた。面積からの理想的な拡散反射率は81%程度で
あるが、白塗装の反射率やエッジ部分と回転軸部分の不
均一な反射により拡散反射率が若干減少し、さらには回
転方向の若干のズレにより実効反射面積が減少し、全体
として約68%程度の鏡面反射率が得られた。ただし、
拡散反射率の測定に際しては、紙のような拡散的反射的
な白地表示の評価のために、硫酸バリウムからなる反射
率99.6%の標準拡散反射板を100%として基準に
して、入射角10度のときに、出射角0度の位置で相対
拡散反射率として測定した。
【0050】次に、回転軸を180度回転して、すべて
のステンレス板について黒塗装面を略平行にすることに
より、拡散反射率の低い反射面を得ることができた。黒
塗装自体の反射率は約3.1%であるが、エッジ部分と
回転軸部分の不均一な反射により拡散反射率が若干増加
し、全体として約4.0%程度の鏡面反射率が得られ
た。これらにより、ステンレス板を、上記のように略平
行な状態で180度回転することにより、白地鏡面反射
率約68%と黒地鏡面反射率約3.1%というコントラ
ストが10以上、かつ黒地の光学濃度換算値で1.5以
上という電子写真方式によるプリンタ画像並の画像品質
が得られることが確認できた。
【0051】また、上記の表示媒体を、回転軸ごとに交
互に略平行および略垂直の状態とすることにより、回転
軸の空間周波数の半分の空間周波数でのコントラストの
高い線画像が得られた。しかし、回転軸の回転角度が1
80度必要なため、白と黒とのスイッチングに実施例1
の場合の丁度2倍の時間を要した。モータを180度回
転した後、一定時間停止し、また180度回転した後、
再び停止するという動作を高速に行って、白と黒表示を
1秒間にそれぞれ15回表示させた。回転する時間は約
1/60秒とし、停止する時間も約1/60秒とした。
このとき、回転時の回転数は7200rpmであり非常
に大きな風切り音がした。回転時の回転数を3600r
pmまで減少させると、白と黒表示が1秒間にそれぞれ
7.5回となり、動画の表示には非常に困難な値となっ
た。停止時の反射率は、約68%と約3%のままであっ
たが、回転時の平均値は中間値に近い約32%であっ
た。
【0052】実施例2(第2の表示媒体の例) 実施例1の表示媒体の上部に微細表面形状を有する前方
拡散板を設けた。この前方拡散板には、拡散角20度
で、透過率が90%以上のものを用いた(株式会社ナ
バ、型番LSD20PC10)。このとき、実施例1と
同様に、入射角30度のときに、出射角30度の位置で
測定したところ、反射率は約40%と減少した。しか
し、入射角30度のときに、出射角40度の位置で測定
したところ、反射率は32%と実施例1と比べて大きく
増加した。つまり、出射角度が10度ずれることによ
り、反射率は3割程度しか減少しなくなった。これによ
り、視野角を広げ、鏡面反射表示を紙のような拡散反射
的な白地表示にできることを確認できた。
【0053】紙のような拡散的反射的な白地表示の評価
のために、硫酸バリウムからなる反射率99.6%の標
準拡散反射板を100%として基準にして、入射角10
度のときに、反射角10度の位置で測定した相対拡散反
射率は、約500%以上であり、非常に反射率が大きか
った。次に、モータを回転して、すべての鏡面的反射特
性面を略水平にすることにより、64個の反射面の実効
反射面積がほとんどなくなり、反射率の低い面を得るこ
とができた。しかしながら、下地の黒色板の反射率やエ
ッジ部分と回転軸部分の非鏡面的反射、さらには回転方
向の若干のズレによる反射等により反射率が増加する以
外に、拡散板による反射が生じて鏡面反射率が増加した
が、入射角30度のときに、反射角30度のときに、全
体として約0.6%程度の黒地としては十分に小さい鏡
面反射率であった。また、このときの相対拡散的反射率
は、入射角10度のときに、反射角10度の位置で、約
6.2%と光学濃度が1.2以上と十分に黒かった。こ
れらにより、鏡面的反射特性面を、上記のように略平行
な状態と略水平な状態とにすることにより、白地拡散的
反射率約500%と黒地拡散的反射率約5%以下という
コントラストが10以上、かつ黒地の光学濃度換算値で
1.2以上という電子写真方式によるプリンタ画像並の
画像品質が得られることが確認できた。
【0054】実施例3(第3の表示媒体の例) 図6に示す構造の鏡面的反射特性面を有する表示媒体を
作製した。鏡面的反射特性面は厚さ0.5mmのステン
レス板の両面にアルミニウム蒸着を施すことによって得
た。この大きさは、縦9mm×横9mmとし、小さく面
取りを行った。また、回転軸は直径1mmのステンレス
棒より作製し、鏡面的反射特性面にエポキシ系接着剤を
用いて面をそろえて接合した。この鏡面的反射特性面の
両側に樹脂からなる透明な半円柱体を形成した。これ
は、直径4.5mm、高さ9mmの円柱体の形状を有す
る型の中心に、上記の鏡面的反射特性面を一つの回転軸
に対して縦方向に8枚有する回転軸を配置した後、型に
アクリル樹脂を射出して成形することによって半円柱体
を形成した。この回転軸を有する円柱形状に包含された
鏡面的反射特性面を用いた以外は、実施例1と同様に表
示媒体を作製した。
【0055】すべての鏡面的反射特性面を回転軸を含む
面に略平行にした場合の反射率は約70%であり、すべ
ての鏡面的反射特性面を回転軸を含む面に略平行にした
場合の反射率は約4%で実施例1と比較したところ若干
コントラストが低下した。これは、主に光学的に無処理
な樹脂表面での反射光に基づくと考えられるので、無反
射コートをすることによる改善の可能性がある。実施例
1と同様に、モータを90度回転した後、一定時間停止
し、また90度回転した後、再び停止するという動作を
高速に行って、白と黒表示を1秒間にそれぞれ15回表
示させた。回転する時間は約1/60秒とし、停止する
時間も約1/60秒とした。このとき、回転時の回転数
は実施例1と同様に3600rpmであったが、風切り
音が大きく減少した。これは、回転軸に垂直な断面が円
形状であるために、風を発生する要因が表面の空気との
粘性摩擦のみになったことによる。このため、高速な表
示を実用的な発生音で行うことができた。また、同時に
不要な風を生じることがなくなったため、モータの負荷
を軽くすることができた。
【0056】実施例4(第4の表示媒体の例) 図8とほぼ同様の構造の、鏡面的反射特性面を含有する
透明球をさらにマイクロカプセルに含有した構造の表示
媒体を作製した。ただし、上部の前方拡散板は使用しな
かった。下部の吸収作用のある黒の基板のかわりに、表
示媒体下部を黒塗装した。中央部分の鏡面的反射特性面
を含有する微小球は、ポリカーボネート樹脂により主に
形成し、マイクロカプセルはポリビニルアルコールから
なるバインダにより形成した。これらの作製方法は、斉
藤の方法(日本画像学会誌第38巻第2号、1999
年、57頁、およびProc. of the SI
D、第234巻4号、1982年、249頁)に準じる
ものである。
【0057】鏡面的反射特性面を含有する透明な微小球
は、直径1.0mmとした。ポリカーボネートからなる
透明半球の円形状断面側にアルミニウム蒸着処理を施
し、球面側にフッ化マグネシウムの低温蒸着処理を施し
た。また、別のポリカーボネートからなる透明半球の球
面側にフッ素系樹脂の塗工によるコーティングを施し、
円形状断面側に可視光硬化型接着剤を少量付着せしめ
た。この後、両者を位置ズレが0.05mm以内となる
ように慎重に張り合わせて、その状態で光を照射して赤
道面に鏡面的反射特性面を有する透明な微小球を作製し
た。
【0058】マイクロカプセル外皮は、コートされて耐
薬品性と帯電性とを有する芯となる微小球に有機溶媒可
溶性の樹脂で厚膜の塗工をし、さらにポリビニルアルコ
ールをバインダとするこの芯となる微小球の分散液を作
製し、これを厚さ5ミクロンのポリエステル基板に塗
工、乾燥し、さらにこの全体を有機溶媒に浸漬してマイ
クロカプセル上の厚膜を可溶化して除去し、さらに有機
溶媒で洗浄、置換して回転性の微小球をマイクロカプセ
ル内に含む表示媒体を作製した。
【0059】表示媒体のポリビニルアルコールをバイン
ダとする部分の厚さは、約2.5mmであった。この表
示媒体を10ミクロン厚のアルミニウム箔で上下を平面
的に挟んで、この2つの間に高圧アンプ(トレック、6
10C)で直流2kVを印加して、垂直方向に0.8×
10V/mの電界強度にしたところ、鏡面的反射特性
面を表示媒体面に略平行とするように微小球が回転し
て、鏡面的反射特性面を有する表示媒体が得られた。
【0060】次に、この表示媒体に対して、基板と水平
方向に電界を印加した。まず、幅0.5mm×10mm
の先端電極を4mm離れて2つ有する静電ヘッドを作製
した。この静電ヘッドは、空気放電を抑えるために、先
端電極部分が露出する以外はエポキシ系樹脂(昭和シェ
ル、エピコート)で固めた。また、2つの電極間にシー
ルド電極を配置した。この静電ヘッドを表示媒体に押し
つけて、この2つの間に高圧アンプ(トレック、610
C)でパルス直流3kVを印加して、水平方向に0.7
5×10V/mの電界強度にしたところ、静電ヘッド
の2つの先端電極の中央付近の約1mm部分で、鏡面的
反射特性面を表示媒体面に略垂直とするように微小球が
回転して、黒表示面を有する表示媒体が得られた。
【0061】実施例5(第5の表示媒体の例) ITO電極を設けた厚さ25ミクロンのポリエステル基
板上に表示媒体本体部分を作製した以外は、実施例4と
同様に表示媒体を作製した。ただし、このポリエステル
基板の角のITO電極部分約0.5cmにあらかじ
め、導電性テープを張り付けており、この部分は導電性
テープの上に表示媒体本体が形成されている。この表示
媒体に対して、導電性テープをアースに電気的に接続し
て、かつ表示媒体のポリエステル基板のある側と反対側
の表面に10ミクロン厚のアルミニウム箔を押しつけ
て、この2つの間に高圧アンプ(トレック、610C)
で直流2kVを印加して、垂直方向に0.8×10
/mの電界強度にしたところ、鏡面的反射特性面を表示
媒体面に略平行とするように微小球が回転して、鏡面的
反射特性面を有する表示媒体が得られた。表面を観察し
たところ、新聞紙と再生紙との中間程度の拡散反射率と
観察された。
【0062】実施例6 幅2mm、間隔1mmでストライプ状に10本エッチン
グしたITO電極を設けた厚さ25ミクロンのポリエス
テル基板上に表示媒体本体部分を作製し、さらに表示媒
体本体部分の上部に同じく接着により幅2mm、間隔1
mmでストライプ状に10本エッチングしたITO電極
を下側にして設けた以外は、実施例4と同様に表示媒体
を作製した。ただし、このポリエステル基板の4辺のI
TO電極部分に幅1cmであらかじめ、マスキングテー
プを張り付けており、この部分はマスキングテープの除
去によりストライプ形状のITO電極を一旦露出せしめ
た後、これに異方性導電性ゴムにより、高圧アンプ(ト
レック、610C)と連動した外部コネクタと接続せし
めた。この表示媒体に対して、任意に選んだ上下のIT
O電極に対して高圧アンプ(トレック、610C)で直
流2kVを印加して電圧を印加すると、上下の電極がク
ロスする部分付近の微小球が回転して、鏡面的反射特性
面を有する表示部分が得られた。次に、上部のITO電
極で、一本の電極をとばした2本のITO電極間に対し
て高圧アンプ(トレック、610C)で直流3kVを印
加して電圧を印加すると、とばした一本の電極付近の微
小球が回転して、黒表示面を有する表示媒体が得られ
た。
【0063】実施例7 両側のアルミニウム電極にファンクションジェネレータ
をさらに用いて図10(a)に示す波形の高電圧印加で
きるようにした以外は、実施例5と同様である。最初は
2kVの直流電圧を4秒間印加して鏡面的反射面とし、
次に2kVの電圧を同じ電界方向の印加電圧が一定の時
間を一周期ごとに1/2の時間に変化しながら印加し
た。これにより、最初は回転していた電極間の微小球の
回転が停止して、黒地表示面を有する表示媒体が得られ
た。ただし、表示面を観察したところ、微小球ごとに略
垂直的な停止位置がばらついており、黒というよりは灰
色表示であり、拡散反射率としては10〜20%程度と
観察された。
【0064】実施例8 図10(b)に示す電圧を印加した以外は、実施例7と
同様である。最初は2kVの直流電圧を4秒間印加して
鏡面的反射面とし、次に2kVの電圧を反対の電界方向
に応答速度の約1/2に時間印加した後、さらに反対と
なる電界方向の電圧を1kVを応答速度の1/4の時間
より短い時間印加した。これにより、最初は回転してい
た電極間の微小球の回転が略垂直位置で停止して、黒地
表示面を有する表示媒体が得られた。ただし、表示面を
観察したところ、微小球ごとに略垂直的な停止位置がば
らついており、黒というよりは灰色表示であり、拡散反
射率としては10〜20%程度と観察された。
【0065】
【発明の効果】1.請求項1 単純な機構で視認状態が可変な表示媒体で、かつ高い白
地反射率を与える表示媒体を提供できる。 2.請求項2 広い視野角を有する表示媒体を提供できる。 3.請求項3 応答速度の速い視認状態の可変が可能な上記表示媒体を
提供できる。 4.請求項4 大面積が可能で製造方法が簡単な表示媒体を提供でき
る。 5.請求項5〜6 簡単な視認状態の可変手段に適用できる上記表示媒体を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の表示媒体の一例の表示原理を示
す模式図である。 (a)は白表示の状態 (b)は黒表示の状態
【図2】本発明の第1の表示媒体の他の一例の表示原理
を示す模式図である。 (a)は白表示の状態 (b)は黒表示の状態
【図3】本発明の第1の表示媒体の1つの画素に対応し
た側面断面図である(白表示の状態)。
【図4】本発明の第1の表示媒体の他の一例の表示原理
を示す模式図であり、3つの画素に対応した鳥瞰図であ
る(白表示の状態)。
【図5】本発明の第2の表示媒体の一例を説明する図で
ある。
【図6】本発明の第3の表示媒体の一例を説明する図で
ある。 (a)白表示を行う表示媒体の例である。 (b)黒表示を行う表示媒体の例である。
【図7】本発明の第4の表示媒体の一例を説明する図で
ある。
【図8】本発明の第4の表示媒体の他の例を説明する図
である。
【図9】本発明の第5の表示媒体の一例を説明する図で
る。
【図10】(a)実施例7の高電圧印加の波形を示す図
である。 (b)実施例8の高電圧印加の波形を示す図である。
【図11】2色球を内包したマイクロカプセルからなる
リライタブルぺーパの断面図である。
【符号の説明】
1a 基板と平行に配置された鏡面的反射面を有する平
板 1b 基板と平行に配置された鏡面的反射面を有する平
板 1c 基板と平行に配置された鏡面的反射面を有する平
板 1d 基板と平行に配置された鏡面的反射面を有する平
板 2a 鏡面的反射面を有する平板1aに上部から入射す
る光線 2b 鏡面的反射面を有する平板1bに上部から入射す
る光線 2c 鏡面的反射面を有する平板1cに上部から入射す
る光線 2d 該鏡面的反射面を有する平板に上部から入射する
光線 3 鏡面的反射面を有する平板の下部に配置されたつや
消し黒塗装した平板基板の上面 4a 両面に鏡面的反射面、中央に回転軸を有する平板 4b 両面に鏡面的反射面、中央に回転軸を有する平板 4c 両面に鏡面的反射面、中央に回転軸を有する平板 4d 両面に鏡面的反射面、中央に回転軸を有する平板 5a 平面基板4aに入射する光線 5b 平面基板4bに入射する光線 5c 平面基板4cに入射する光線 5d 平面基板4dに入射する光線 5e つや消し黒塗装した平面基板3に入射する光線 6 基板と平行に配置された両面に鏡面的反射面、中央
に回転軸を有する平板 7 両面に鏡面両反射面を有する平板 7a 鏡面的反射面を有する平板6に上部から入射する
5種類の光線 7b 鏡面的反射面を有する平板6に上部から入射する
5種類の光線 7c 鏡面的反射面を有する平板6に上部から入射する
5種類の光線 8a 平面基板3に入射する光線 8b 平面基板3に入射する光線 8c 平面基板3に入射する光線 8d 平面基板3に入射する光線 9 両面に鏡面的反射面を有する平板 10 回転軸 11 回転軸10に設けられたギヤ 12 モータ 13 モータの回転軸に設けられたギヤ 14 ギヤ11とギヤ13をつなぐベルト 15 上面がつや消し黒塗装した基板 16 ベルト貫通用の基板15の孔 17 平板9の回転方向 18 前方散乱板 19a 前方散乱板18に入射する光線 19b 前方散乱板18に入射する光線 20 平板9で反射した入射光線 21a 円柱形状の透明体 21b 円柱形状の透明体 21c 円柱形状の透明体 22a 鏡面的反射面 22b 鏡面的反射面 22c 鏡面的反射面 23 入射光線 24a 入射光線 24b 入射光線 25 内部に鏡面的反射特性面を有する透明な材料から
なる球 26 黒色の下部基板 27 前方拡散作用を有する上部基板 28 有機溶媒 29a 上部基板と下部基板との間隔を一定値とし、か
つ球25の移動を制限する隔板 29b 上部基板と下部基板との間隔を一定値とし、か
つ球25の移動を制限する隔板 30 球25を含有するマイクロカプセル 31 充填物 32 上面がつや消し黒塗装した下部基板 33 下部基板上に設けた透明電極 34 前方拡散作用を有する上部基板 35 上部基板上に設けたアイソレートされた透明電極 36 マイクロカプセル 37 球 101 磁化を有する2色球 102 球101を内包するマイクロカプセル 103 101と102の外皮との間に存在するオイル 104 バインダ 105 上下基板の一方の基板 106 上下基板の一方の基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 均 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H041 AB14 AC01 AC06 5C094 AA06 AA12 AA13 AA14 AA22 AA43 AA45 BA09 BA63 BA72 BA73 BA82 BA83 BA84 BA92 BA93 CA19 EA04 EA05 EB10 ED01 ED11 ED13 FA01 FA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板形状の鏡面的反射特性面を有する複
    数の素子、前記複数の素子の鏡面的反射特性面の面方向
    を、基板形状面に対して略水平と略垂直の2つの異なる
    角度の間で回転させる手段、および前記複数の素子の下
    部に光吸収面を少なくとも有することを特徴とする表示
    媒体。
  2. 【請求項2】 鏡面的反射特性面を有する複数の素子の
    一部に、前方散乱作用のある部材を設けたことを特徴と
    する請求項1記載の表示媒体。
  3. 【請求項3】 鏡面的反射特性面が回転軸に垂直な断面
    に対して円形状を有する部材に含有されてなることを特
    徴とする請求項1または2記載の表示媒体。
  4. 【請求項4】 円形状を有する部材が、該部材の移動を
    制限する隔壁に挟まれてなる構造であることを特徴とす
    る請求項3記載の表示媒体。
  5. 【請求項5】 断面に円形状を有する部材に対して直流
    的電圧および/または交流的電圧を印加する手段を有す
    ることを特徴とする請求項3または4記載の表示媒体。
  6. 【請求項6】 交流的電圧を印加する手段と断面に円形
    状を有する部材を接触せしめる手段を有することを特徴
    とする請求項4記載の表示媒体。
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