JP2001356254A - 光学素子固定方法、ホルダー及び光学素子固定装置 - Google Patents

光学素子固定方法、ホルダー及び光学素子固定装置

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JP2001356254A
JP2001356254A JP2000174605A JP2000174605A JP2001356254A JP 2001356254 A JP2001356254 A JP 2001356254A JP 2000174605 A JP2000174605 A JP 2000174605A JP 2000174605 A JP2000174605 A JP 2000174605A JP 2001356254 A JP2001356254 A JP 2001356254A
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JP
Japan
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holder
optical element
flange
fixed
fixing
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Application number
JP2000174605A
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English (en)
Inventor
Masatoshi Saito
正敏 齋藤
Ikuo Maeda
育夫 前田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は光学素子部品を光学素子に損傷を与え
ることなくホルダーに確実に固定する光学素子固定方
法、ホルダー及び光学素子固定装置を提供する。 【解決手段】交換可能なホルダー基盤115のホールド
部120にホルダー111を装着し、ホルダー111の
固定凸部112に光学素子200をセットする。ホルダ
ー111は、光学素子200のフランジ202の形状に
対応した固定凸部112が、ホルダー111の上面から
所定量突出する状態で形成されており、固定凸部112
は、光学素子200のフランジ202の面の中心に対し
て同心円の円弧上に位置する状態で、当該中心に対して
対象形状となる形状及び位置に、周方向に複数ブロック
に分割されて形成されている。このホルダー111の固
定凸部112をパンチで、固定凸部112の先端部を光
学素子200のフランジ202方向に押圧して光学素子
200方向にくびれさせ、当該固定凸部112のくびれ
部で光学素子200をホルダー111に固定させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子固定方
法、ホルダー及び光学素子固定装置に関し、詳細には、
CD−ROM、DVD等の光ピックアップ装置などの光
学素子部品を光学素子に損傷を与えることなく、ホルダ
ーに確実に固定する光学素子固定方法、ホルダー及び光
学素子固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CD−ROM、DVD等の光ピックアッ
プ装置などの光学素子部品のホルダーへの固定は、従
来、接着、カシメ、ネジ止め、圧入、あるいは、それら
を併用して行っている。
【0003】光学素子部品を接着でホルダーに固定する
方法としては、流動性を有する嫌気性接着剤、例えば、
アロンアルファー(商品名)等の瞬間接着剤を用いる方
法と、エポキシ系接着剤やUV硬化型接着剤等の二液混
合接着剤を用いる方法と、があり、これらの接着剤を光
学素子部品とホルダーとの接合面に塗布して、乾燥ある
いは硬化させて、光学素子部品をホルダーに接着固定す
る。
【0004】また、カシメにより光学素子部品をホルダ
ーに固定方法では、ホルダーに形成されたカシメ部を専
用のカシメ工具で、光学素子部品方向にカシメること
で、光学素子部品をホルダーに固定する。
【0005】さらに、ネジ止めにより光学素子部品をホ
ルダーに固定する方法では、ネジ固定代を有するホルダ
ーに光学素子部品を挿入し、当該ネジ固定代のネジ穴に
ネジで光学素子部品を固定する。
【0006】また、圧入により光学素子部品をホルダー
に固定する方法では、図53及び図54に示すように、
ホルダー1に光学素子部品2の形状に合わせた装着穴3
が形成されており、図55に示すように、この装着穴3
内に光学素子部品2を専用の工具を用いて圧入してい
る。このとき、光学素子部品2のフランジ2aをカシメ
部としてホルダー1の装着穴3のフランジ挿入部3aに
圧入する。
【0007】したがって、圧入条件を安定させるため
に、光学素子部品2のカシメ部であるフランジ2aの公
差に対して、ホルダー1のフランジ挿入部3aの公差を
狭くして、厳しくする必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の光学素子固定方法にあっては、以下のような
問題があった。
【0009】すなわち、接着による固定方法では、瞬間
接着剤を用いた場合、瞬間接着剤が流動性を有するた
め、接着剤が付着しすぎて、光学素子に回り込み、光学
素子の性能を悪化させたり、接着後に衝撃等で接着はが
れが起きやすいという問題があった。また、二液混合接
着剤を用いた場合には、硬化完了時までの接着剤の収縮
によるヒケでホルダーと光学素子部品の位置ズレが発生
したり、微小量だけを塗布することが困難であるため、
接着剤の回り込みやはみ出しによって、光学素子の性能
を悪化させるおそれがあるという問題があった。
【0010】また、カシメによる固定方法では、カシメ
を確実に行うためには、カシメ形状及びカシメ代に工夫
を要し、部品加工コストが高くつくという問題があると
ともに、カシメ時の位置ズレの発生を防止するために、
仮固定を確実に行う必要があり、確実な仮固定を行うた
めに、作業性、操作性が悪化するという問題があった。
【0011】さらに、ネジ止めによる固定方法では、ネ
ジの緩みによる光学素子にがたつきが発生したり、光学
素子部品の形状によってはネジ止めが困難であるという
問題があるとともに、ホルダーにネジ固定代を必要と
し、ホルダーの形状が大きくなるという問題があった。
【0012】また、図53〜図55に示したような圧入
による固定方法では、圧入条件を安定させるために、光
学素子部品2のカシメ部であるフランジ2aの公差に対
して、ホルダー1のフランジ挿入部3aの公差を狭くし
て、厳しくする必要があり、精度の高い加工を必要とす
ることから、加工工数が多くなり、コストが高くなると
いう問題があった。例えば、光学素子として、SHAR
P製レーザーダイオードを用いた場合、フランジの大き
さが、φ5.6+0−0.025であるため、この光学
素子をホルダーのスリーブ挿入部に高精度に圧入するに
は、ホルダーのスリーブ挿入部の寸法公差としては、φ
5.6−0.035−0.045が要求される。また、
圧入による固定方法では、圧入時に細かい金属粒が発生
し、電気的、光学的な阻害要因となるという問題があっ
た。
【0013】そこで、請求項1記載の発明は、一方側の
面に端子部の設けられたフランジを有する光学素子を、
当該光学素子の少なくともフランジ部分が挿入されると
ともに、当該フランジよりも端子部方向に所定量突出し
た固定凸部を有したホルダーに固定するに際して、光学
素子をフランジ部を基準面として固定凸部内に挿入し、
当該固定凸部の光学素子の端子部方向に突出した先端部
をフランジの中心方向に押圧してくびれさせて、ホルダ
ーに光学素子を固定保持させることにより、ホルダーを
小型なものとするとともに、簡単容易に光学素子をホル
ダーに固定保持させ、かつ、接着固定等のように振動等
で光学素子にがたつき等が発生したり、光学素子の性能
に影響を与えることなく、確実かつ適切に光学素子をホ
ルダーに固定保持させる光学素子固定方法を提供するこ
とを目的としている。
【0014】請求項2記載の発明は、ホルダーを、一方
側の面に端子部の設けられたフランジを有する光学素子
の少なくともフランジ部分が挿入されるとともに、当該
フランジよりも端子部方向に所定量突出した固定凸部を
有し、当該固定凸部の光学素子の端子部方向に突出した
先端部がフランジの中心方向に押圧されてくびれること
で、光学素子を固定保持するものとすることにより、小
型で、かつ、簡単容易に光学素子を固定保持するととも
に、接着固定等のように振動等で光学素子にがたつき等
が発生したり、光学素子の性能に影響を与えることな
く、確実かつ適切に光学素子を固定保持するホルダーを
提供することを目的としている。
【0015】請求項3記載の発明は、ホルダーを、光学
素子のフランジの外形を、「φd」、固定凸部の内径
を、「φD」としたとき、「D>d」となる寸法公差を
有するものとすることにより、光学素子の挿入される固
定凸部の精度を粗くして、製造コストを安価なものとす
るとともに、安価で、確実かつ適切に光学素子を固定保
持するホルダーを提供することを目的としている。
【0016】請求項4記載の発明は、固定凸部を、フラ
ンジの全外側面を覆うとともに、少なくともフランジよ
りも端子部方向に所定量突出した先端部が、周方向にお
いて複数のブロックに分割されており、当該複数のブロ
ックに分割された先端部がフランジの中心方向に押圧さ
れてくびれることで、光学素子を固定保持するものとす
ることにより、固定凸部の先端部を押圧してくびれさせ
る際に、光学素子に不必要な歪やストレスを与えること
をより一層低減して、光学素子の性能に与える影響をよ
り一層低減し、確実かつより一層適切に光学素子を固定
保持するホルダーを提供することを目的としている。
【0017】請求項5記載の発明は、固定凸部を、その
先端部の厚さが、固定凸部の高さの1/2以下に形成さ
れたものすることにより、固定凸部の先端部を押圧して
くびれさせる際に、光学素子に不必要な歪やストレスを
与えることをより一層低減して、光学素子の性能に与え
る影響をより一層低減し、確実かつより一層適切に光学
素子を固定保持するホルダーを提供することを目的とし
ている。
【0018】請求項6記載の発明は、固定凸部を、光学
素子のフランジの中心に対して対象形状に形成すること
により、固定凸部の先端部を押圧してくびれさせる際
に、先端部をフランジの中心、すなわち、ホルダーの中
心に向かって確実に固定するとともに、光学素子に不必
要な歪やストレスを与えることをより一層低減して、光
学素子の性能に与える影響をより一層低減し、より一層
確実かつより一層適切に光学素子を固定保持するホルダ
ーを提供することを目的としている。
【0019】請求項7記載の発明は、固定凸部を、その
内面が、光学素子のフランジの外面と接触する形状に形
成され、その外面が、光学素子のフランジの外面の中心
に対して同心円上に位置する形状に形成されたものとす
ることにより、固定凸部の先端部を押圧してくびれさせ
る際に、先端部をフランジの中心、すなわち、ホルダー
の中心に向かって、かつ、固定時の基準面となる面であ
ってフランジの端子部と反対側の面に向かって確実に固
定するとともに、光学素子に不必要な歪やストレスを与
えることをより一層低減して、光学素子の性能に与える
影響をより一層低減し、より一層確実かつより一層適切
に光学素子を固定保持するホルダーを提供することを目
的としている。
【0020】請求項8記載の発明は、ホルダーの少なく
とも光学素子のフランジと接触する部分を金属系材料で
形成することにより、ホルダーを電気的なアースとして
利用するとともに、放熱部材として利用できるように
し、機能性を向上させたホルダーを提供することを目的
としている。
【0021】請求項9記載の発明は、一方側の面に端子
部の設けられたフランジを有する光学素子を、当該フラ
ンジ部分が挿入されるとともに、当該フランジよりも端
子部方向に所定量突出した固定凸部を有するホルダーに
固定保持させる光学素子固定装置を、ホルダーが着脱可
能に装着されるホルダー基盤と、光学素子を位置決めし
てホルダーに装着させる光学素子位置決め機構と、光学
素子の装着されたホルダー方向に移動可能に配設され当
該ホルダーの固定凸部の先端部をフランジの中心方向に
押圧してくびれさせてホルダーに光学素子を固定させる
パンチの取り付けられた加圧機構と、光学素子の固定さ
れたホルダーをホルダー基盤から取り出す取り出し機構
と、を備えたものとすることにより、小型で、かつ、簡
単容易に光学素子をホルダーに固定保持させるととも
に、接着固定等のように振動等で光学素子にがたつき等
が発生したり、光学素子の性能に影響を与えることな
く、確実かつ適切に光学素子をホルダーに固定保持させ
る光学素子固定装置を提供することを目的としている。
【0022】請求項10記載の発明は、ホルダー基盤
を、所定の基盤に着脱可能に装着されたものとすること
により、形状の異なる光学素子を固定する際に、ホルダ
ー基盤を差し替えることで、当該光学素子の形状に応じ
た形状のホルダーを適切に装着し、光学素子の性能に影
響を与えることなく、確実かつ適切に光学素子をホルダ
ーに固定保持させることのできる安価でかつ省資源な光
学素子固定装置を提供することを目的としている。
【0023】請求項11記載の発明は、ホルダー基盤
を、光学素子とホルダーとの位置決めを行う位置決め機
構を有するものとすることにより、光学素子を適切に位
置決めしてホルダーに装着し、作業性及び操作性の良好
な光学素子固定装置を提供することを目的としている。
【0024】請求項12記載の発明は、光学素子位置決
め機構を、ホルダー上で光学素子を当該ホルダーへの装
着位置で保持する保持部と、当該保持部をホルダーから
所定量上方の上方位置と当該ホルダーの上部近傍位置と
の間を移動させるとともに、保持部を上方位置とホルダ
ーの上方から外れた待避位置との間を回転移動させる移
動機構と、を備えたものとすることにより、光学素子を
簡単かつ正確に位置決めしてホルダーに装着して、固定
保持させ、より一層確実に光学素子をホルダーに固定保
持させるとともに、より一層作業性及び操作性を向上さ
せることのできる光学素子固定装置を提供することを目
的としている。
【0025】請求項13記載の発明は、取り出し機構
を、ホルダー方向と当該ホルダーから離隔する方向に移
動可能であってホルダーとは反対側のホルダー基盤に配
設された取り出し軸と、取り出し軸をホルダーから離隔
する方向に付勢する付勢部材と、付勢部材の付勢力に抗
して取り出し軸をホルダー方向に移動させる操作部材
と、を備えたものとすることにより、取り出し機構で光
学素子の固定されたホルダーをホルダー基盤から簡単か
つ容易に取り出し、より一層作業性及び操作性を向上さ
せることのできる光学素子固定装置を提供することを目
的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の光
学素子固定方法は、一方側の面に端子部の設けられたフ
ランジを有する光学素子を、当該光学素子の少なくとも
前記フランジ部分が挿入されるとともに、当該フランジ
よりも前記端子部方向に所定量突出した固定凸部を有し
たホルダーに固定する光学素子固定方法であって、前記
光学素子を前記フランジ部を基準面として前記固定凸部
内に挿入し、当該固定凸部の前記光学素子の前記端子部
方向に突出した先端部を前記フランジの中心方向に押圧
してくびれさせて、前記ホルダーに前記光学素子を固定
保持させることにより、上記目的を達成している。
【0027】上記構成によれば、一方側の面に端子部の
設けられたフランジを有する光学素子を、当該光学素子
の少なくともフランジ部分が挿入されるとともに、当該
フランジよりも端子部方向に所定量突出した固定凸部を
有したホルダーに固定するに際して、光学素子をフラン
ジ部を基準面として固定凸部内に挿入し、当該固定凸部
の光学素子の端子部方向に突出した先端部をフランジの
中心方向に押圧してくびれさせて、ホルダーに光学素子
を固定保持させるので、ホルダーを小型なものとするこ
とができるとともに、簡単容易に光学素子をホルダーに
固定保持させ、かつ、接着固定等のように振動等で光学
素子にがたつき等が発生したり、光学素子の性能に影響
を与えることなく、確実かつ適切に光学素子をホルダー
に固定保持させることができる。
【0028】請求項2記載の発明のホルダーは、一方側
の面に端子部の設けられたフランジを有する光学素子を
固定保持するホルダーであって、前記光学素子の少なく
とも前記フランジ部分が挿入されるとともに、当該フラ
ンジよりも前記端子部方向に所定量突出した固定凸部を
有し、当該固定凸部の前記光学素子の前記端子部方向に
突出した先端部が前記フランジの中心方向に押圧されて
くびれることで、前記光学素子を固定保持することによ
り、上記目的を達成している。
【0029】上記構成によれば、ホルダーを、一方側の
面に端子部の設けられたフランジを有する光学素子の少
なくともフランジ部分が挿入されるとともに、当該フラ
ンジよりも端子部方向に所定量突出した固定凸部を有
し、当該固定凸部の光学素子の端子部方向に突出した先
端部がフランジの中心方向に押圧されてくびれること
で、光学素子を固定保持するものとしているので、小型
で、かつ、簡単容易に光学素子を固定保持することがで
きるとともに、接着固定等のように振動等で光学素子に
がたつき等が発生したり、光学素子の性能に影響を与え
ることなく、確実かつ適切に光学素子を固定保持するこ
とができる。
【0030】この場合、例えば、請求項3に記載するよ
うに、前記ホルダーは、前記光学素子のフランジの外形
を、「φd」、前記固定凸部の内径を、「φD」とした
とき、「D>d」となる寸法公差を有するものであって
もよい。
【0031】上記構成によれば、ホルダーを、光学素子
のフランジの外形を、「φd」、固定凸部の内径を、
「φD」としたとき、「D>d」となる寸法公差を有す
るものとしているので、光学素子の挿入される固定凸部
の精度を粗くして、製造コストを安価なものとすること
ができるとともに、確実かつ適切に光学素子を固定保持
することができる。
【0032】また、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記固定凸部は、前記フランジの全外側面を覆うと
ともに、少なくとも前記フランジよりも前記端子部方向
に所定量突出した先端部が、周方向において複数のブロ
ックに分割されており、当該複数のブロックに分割され
た先端部が前記フランジの中心方向に押圧されてくびれ
ることで、前記光学素子を固定保持するものであっても
よい。
【0033】上記構成によれば、固定凸部を、フランジ
の全外側面を覆うとともに、少なくともフランジよりも
端子部方向に所定量突出した先端部が、周方向において
複数のブロックに分割されており、当該複数のブロック
に分割された先端部がフランジの中心方向に押圧されて
くびれることで、光学素子を固定保持するものとしてい
るので、固定凸部の先端部を押圧してくびれさせる際
に、光学素子に不必要な歪やストレスを与えることをよ
り一層低減して、光学素子の性能に与える影響をより一
層低減することができ、確実かつより一層適切に光学素
子を固定保持することができる。
【0034】さらに、例えば、請求項5に記載するよう
に、前記固定凸部は、前記先端部の厚さが、前記固定凸
部の高さの1/2以下に形成されていてもよい。
【0035】上記構成によれば、固定凸部を、その先端
部の厚さが、固定凸部の高さの1/2以下に形成された
ものとしているので、固定凸部の先端部を押圧してくび
れさせる際に、光学素子に不必要な歪やストレスを与え
ることをより一層低減して、光学素子の性能に与える影
響をより一層低減することができ、確実かつより一層適
切に光学素子を固定保持することができる。
【0036】また、例えば、請求項6に記載するよう
に、前記固定凸部は、前記光学素子の前記フランジの中
心に対して対象形状に形成されていてもよい。
【0037】上記構成によれば、固定凸部を、光学素子
のフランジの中心に対して対象形状に形成しているの
で、固定凸部の先端部を押圧してくびれさせる際に、先
端部をフランジの中心、すなわち、ホルダーの中心に向
かって確実に固定することができるとともに、光学素子
に不必要な歪やストレスを与えることをより一層低減し
て、光学素子の性能に与える影響をより一層低減するこ
とができ、より一層確実かつより一層適切に光学素子を
固定保持することができる。
【0038】さらに、例えば、請求項7に記載するよう
に、前記固定凸部は、その内面が、前記光学素子の前記
フランジの外面と接触する形状に形成され、その外面
が、前記光学素子の前記フランジの外面の中心に対して
同心円上に位置する形状に形成されているものであって
もよい。
【0039】上記構成によれば、固定凸部を、その内面
が、光学素子のフランジの外面と接触する形状に形成さ
れ、その外面が、光学素子のフランジの外面の中心に対
して同心円上に位置する形状に形成されたものとしてい
るので、固定凸部の先端部を押圧してくびれさせる際
に、先端部をフランジの中心、すなわち、ホルダーの中
心に向かって、かつ、固定時の基準面となる面であって
フランジの端子部と反対側の面に向かって確実に固定す
ることができるとともに、光学素子に不必要な歪やスト
レスを与えることをより一層低減して、光学素子の性能
に与える影響をより一層低減することができ、より一層
確実かつより一層適切に光学素子を固定保持するするこ
とができる。
【0040】また、例えば、請求項8に記載するよう
に、前記ホルダーは、少なくとも前記光学素子の前記フ
ランジと接触する部分が金属系材料で形成されていても
よい。
【0041】上記構成によれば、ホルダーの少なくとも
光学素子のフランジと接触する部分を金属系材料で形成
しているので、ホルダーを電気的なアースとして利用す
ることができるとともに、放熱部材として利用すること
ができ、ホルダーの機能性を向上させることができる。
【0042】請求項9記載の発明の光学素子固定装置
は、一方側の面に端子部の設けられたフランジを有する
光学素子を、当該フランジ部分が挿入されるとともに、
当該フランジよりも前記端子部方向に所定量突出した固
定凸部を有するホルダーに、固定保持させる光学素子固
定装置であって、前記ホルダーが着脱可能に装着される
ホルダー基盤と、前記光学素子を位置決めして前記ホル
ダーに装着させる光学素子位置決め機構と、前記光学素
子の装着された前記ホルダー方向に移動可能に配設され
当該ホルダーの前記固定凸部の先端部を前記フランジの
中心方向に押圧してくびれさせて前記ホルダーに前記光
学素子を固定させるパンチの取り付けられた加圧機構
と、前記光学素子の固定された前記ホルダーを前記ホル
ダー基盤から取り出す取り出し機構と、を備えることに
より、上記目的を達成している。
【0043】上記構成によれば、一方側の面に端子部の
設けられたフランジを有する光学素子を、当該フランジ
部分が挿入されるとともに、当該フランジよりも端子部
方向に所定量突出した固定凸部を有するホルダーに固定
保持させる光学素子固定装置を、ホルダーが着脱可能に
装着されるホルダー基盤と、光学素子を位置決めしてホ
ルダーに装着させる光学素子位置決め機構と、光学素子
の装着されたホルダー方向に移動可能に配設され当該ホ
ルダーの固定凸部の先端部をフランジの中心方向に押圧
してくびれさせてホルダーに光学素子を固定させるパン
チの取り付けられた加圧機構と、光学素子の固定された
ホルダーをホルダー基盤から取り出す取り出し機構と、
を備えたものとしているので、小型で、かつ、簡単容易
に光学素子をホルダーに固定保持させることができると
ともに、接着固定等のように振動等で光学素子にがたつ
き等が発生したり、光学素子の性能に影響を与えること
なく、確実かつ適切に光学素子をホルダーに固定保持さ
せることができる。
【0044】この場合、例えば、請求項10に記載する
ように、前記ホルダー基盤は、所定の基盤に着脱可能に
装着されていてもよい。
【0045】上記構成によれば、ホルダー基盤を、所定
の基盤に着脱可能に装着されたものとしているので、形
状の異なる光学素子を固定する際に、ホルダー基盤を差
し替えることで、当該光学素子の形状に応じた形状のホ
ルダーを適切に装着することができ、光学素子の性能に
影響を与えることなく、確実かつ適切に光学素子をホル
ダーに固定保持させることができるとともに、光学素子
固定装置を安価でかつ省資源なものとすることができ
る。
【0046】また、例えば、請求項11に記載するよう
に、前記ホルダー基盤は、前記光学素子と前記ホルダー
との位置決めを行う位置決め機構を有するものであって
もよい。
【0047】上記構成によれば、ホルダー基盤を、光学
素子とホルダーとの位置決めを行う位置決め機構を有し
ているので、光学素子を適切に位置決めしてホルダーに
装着することができ、光学素子をホルダーに固定させる
際の作業性及び操作性を向上させることができる。
【0048】さらに、例えば、請求項12に記載するよ
うに、光学素子位置決め機構は、前記ホルダー上で前記
光学素子を当該ホルダーへの装着位置で保持する保持部
と、当該保持部を前記ホルダーから所定量上方の上方位
置と当該ホルダーの上部近傍位置との間を移動させると
ともに、前記保持部を前記上方位置と前記ホルダーの上
方から外れた待避位置との間を回転移動させる移動機構
と、を備え、前記保持部に保持させた前記光学素子を前
記移動機構で前記上部近傍位置に移動させて当該光学素
子を前記ホルダーに装着させ、当該光学素子の装着の完
了した前記保持部を前記移動機構で前記待避位置に移動
させた後、前記加圧機構で前記ホルダーの前記固定凸部
の先端部を押圧して、当該ホルダーに前記光学素子を固
定保持させるものであってもよい。
【0049】上記構成によれば、光学素子位置決め機構
を、ホルダー上で光学素子を当該ホルダーへの装着位置
で保持する保持部と、当該保持部をホルダーから所定量
上方の上方位置と当該ホルダーの上部近傍位置との間を
移動させるとともに、保持部を上方位置とホルダーの上
方から外れた待避位置との間を回転移動させる移動機構
と、を備えたものとしているので、光学素子を簡単かつ
正確に位置決めしてホルダーに装着して、固定保持させ
ることができ、より一層確実に光学素子をホルダーに固
定保持させることができるとともに、光学素子をホルダ
ーに固定させる際のより一層作業性及び操作性を向上さ
せることができる。
【0050】また、例えば、請求項13に記載するよう
に、前記取り出し機構は、前記ホルダー方向と当該ホル
ダーから離隔する方向に移動可能であって前記ホルダー
とは反対側の前記ホルダー基盤に配設された取り出し軸
と、前記取り出し軸を前記ホルダーから離隔する方向に
付勢する付勢部材と、前記付勢部材の付勢力に抗して前
記取り出し軸を前記ホルダー方向に移動させる操作部材
と、を備え、前記操作部材で前記取り出し軸を前記ホル
ダー方向に移動させて、当該取り出し軸で前記光学素子
の固定された前記ホルダーを押圧して前記ホルダー基盤
から取り出すものであってもよい。
【0051】上記構成によれば、取り出し機構を、ホル
ダー方向と当該ホルダーから離隔する方向に移動可能で
あってホルダーとは反対側のホルダー基盤に配設された
取り出し軸と、取り出し軸をホルダーから離隔する方向
に付勢する付勢部材と、付勢部材の付勢力に抗して取り
出し軸をホルダー方向に移動させる操作部材と、を備え
たものとしているので、取り出し機構で光学素子の固定
されたホルダーをホルダー基盤から簡単かつ容易に取り
出すことができ、光学素子をホルダーに固定させる際の
より一層作業性及び操作性を向上させることができる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0053】図1〜図32は、本発明の光学素子固定方
法、ホルダー及び光学素子固定装置の第1の実施の形態
を示す図であり、図1は、本発明の光学素子固定方法、
ホルダー及び光学素子固定装置の第1の実施の形態を適
用した光学素子固定装置100の正面図である。
【0054】図1において、光学素子固定装置100
は、ベースプレイト101上にC型フレーム102が固
定されており、C型フレーム102の上部アーム部の開
口側端部には、リニアブッシュ103が取り付けられて
いる。リニアブッシュ103は、加圧軸104を垂直方
向に摺動可能に支持しており、加圧軸104の上端部に
は、リングボール受け105に保持されたリングボール
106が取り付けられている。リングボール106に
は、加圧ハンドル107が連結されており、加圧ハンド
ル107の基端側は、ロッドエンド108に連結されて
いる。ロッドエンド108は、C型フレーム102の上
端部に固定された支柱109の上端部に回動可能に取り
付けられており、加圧ハンドル107は、ロッドエンド
108を支点として、図1にその移動状態を示すよう
に、上下方向に所定量回動される。加圧ハンドル107
が回動されることにより、リングボール106を介して
加圧ハンドル107に連結された加圧軸104が、リニ
アブッシュ103に案内されつつ、正確に垂直方向に上
下移動する。
【0055】加圧軸104の下端部には、パンチ110
が着脱可能に取り付けられており、パンチ110として
は、固定する光学素子200(図2a、2d、図3b、
図4〜図6等参照)と当該光学素子200の固定される
ホルダー111(図2(b)等参照)に応じたパンチ1
10が交換可能に取り付けられる。パンチ110は、図
3(a)、(b)及び図4に示すように、光学素子20
0の端子部201を収納する凹部110aがその先端内
部に形成されているとともに、ホルダー111の固定凸
部112を光学素子200のフランジ202方向にくび
れさせる押圧面110bが形成されている。
【0056】光学素子200は、一般に、図2(a)、
(d)、図3(b)、図4〜図6及び図8〜図15等に
示すように、端子部201とフランジ202を有してい
る。
【0057】ホルダー111は、図2(b)、(d)、
図3(b)、図4〜図6、図8〜図13及び固定凸部1
12側の平面図である図17と正面断面図である図18
等に示すように、光学素子200のフランジ202の形
状に対応した固定凸部112が、ホルダー111の上面
から所定量突出する状態で形成されているとともに、光
学素子200の形状に応じたホールド穴113が形成さ
れている。固定凸部112の高さは、固定凸部112内
に光学素子200が挿入された際に、固定凸部112の
先端部が光学素子200のフランジ202よりも所定量
だけ突出する高さである。また、ホルダー111は、図
17に示すように、その固定凸部112が光学素子20
0のフランジ202の面の中心に対して同心円の円弧上
に位置するとともに、周方向において複数のブロックに
分割された状態で形成されており、また、当該中心に対
して対象形状となる形状及び位置に形成されている。ホ
ルダー111は、例えば、アルミニウム系等の金属系材
料を用いて形成されており、後述するように、光学素子
200を保持・固定する際、固定凸部112と光学素子
200のフランジ202の外面が密着して、ホルダー1
11が光学素子200のアース部材として、また、放熱
部材として機能する。
【0058】再び、図1において、パンチ110の下方
のC型フレーム102の下部アーム部の上面には、ホル
ダー/光学素子セットユニット114が固定されてお
り、ホルダー/光学素子セットユニット114のパンチ
110と対向する部分には、図2(c)、(d)、図3
(b)、図4、図5、図7〜図13等に示すように、ホ
ルダー基盤115が交換可能に固定されている。
【0059】ホルダー基盤115は、図8、図9及び図
19〜図22に示すように、ホルダー基盤115の両側
端部に係合するブラケット116がネジ117により基
盤119にネジ固定されることで、位置決め固定され、
図19及び図20に示すように、ブラケット116によ
る位置決め面Aと位置決め面Bにより正確に基盤119
に位置決め固定される。
【0060】ホルダー基盤115は、図2(c)
(d)、図3(b)、図4、図5、図7〜図13に示す
ように、ホルダー111の形状に対応した形状に形成さ
れ当該ホルダー111を収納するためのホールド部12
0が形成されており、ホールド部120の下部には、貫
通孔121が形成されている。
【0061】そして、上記基盤119は、C型フレーム
102にネジ固定されており、基盤119には、図8〜
図11及び図22、図23に示すように、上記ホルダー
基盤115の挿入されるホルダー基盤保持部123と、
ガイド穴124と、ホルダー基盤保持部123とガイド
穴124を連通する連通孔125と、が形成されてい
る。ガイド穴124は、連通孔125よりもその径が大
きく形成されており、スプリング受け部126が摺動自
在に収納されている。ガイド穴124内には、スプリン
グ受け部126と連通孔125側の壁面との間に保持さ
れる状態で圧縮スプリング(付勢部材)127が収納さ
れており、スプリング受け部126の下端部には、取り
出し軸128が連結されている。取り出し軸128は、
ガイド穴124及び連通孔125を貫通してその先端が
ホルダー基板115の貫通孔121に侵入する状態で配
設されており、スプリング受け部126の下端面には、
操作軸(操作部材)129が連結されている。操作軸1
29は、基盤119に設けられた支点130を中心に回
動可能に取り付けられている。操作軸129は、基盤1
19外に突出した操作端部が下方に押し下げられて、支
点130を中心に回動して、操作軸129のスプリング
受け部129との係合端部が上方に押し上げられると、
当該係合端部が圧縮スプリング127を圧縮させつつ、
スプリング受け部129及び取り出し軸128を上方に
移動させ、図9及び図11に示すように、ホルダー基盤
115に装着されているホルダー111をホルダー基盤
115から上方に押し出して、ホルダー基盤115から
のホルダー111の取り出しを容易に行えるようにす
る。したがって、上記ガイド穴124、連通孔125、
スプリング受け部126、スプリング127、取り出し
軸128、操作軸129は、全体として取り出し機構と
して機能している。
【0062】再び、図1において、ホルダー基盤115
の近くの基盤119には、光学素子ガイドユニット(光
学素子位置決め機構)131が配設されており、光学素
子ガイドユニット131は、基盤119に固設されたガ
イド軸132、ガイド軸132に摺動自在に設けられた
位置決めプレート(保持部)133、位置決めプレート
133をガイド軸132に沿って上方に付勢するスプリ
ング134及び位置決めプレート133のガイド軸方向
132方向の位置固定を行う固定プレート135(図2
4参照)等を備えている。上記ガイド軸132、スプリ
ング134及び固定プレート135は、全体として移動
機構として機能している。
【0063】位置決めプレート133は、図24に示す
ように、光学素子200をガイドするガイド穴136が
形成されており、ガイド穴136は、ホルダー111に
装着させる光学素子200の形状に対応した形状に形成
されている。ガイド穴136には、ホルダー111に装
着させる光学素子200が挿入され、ガイド穴136
は、光学素子200をガイドしてホルダー111に対す
る光学素子200の位置決めを行う。固定プレート13
5には、長穴137が形成されており、長穴137に
は、ガイド軸132が貫通している。固定プレート13
5は、長穴137に沿って、図25に示すa位置とb位
置とに移動可能であって、図25のb位置に移動される
ことで、ガイド軸132に形成されているストップ溝
(図示略)に長穴137の端部の固定プレート135が
侵入して、当該b位置をストップ位置として、位置決め
プレート133を固定させる。
【0064】また、上記位置決めプレート133及び固
定プレート135は、図24に矢印で示すように、待避
位置であるA位置とセット方向位置であるB位置との間
を、略90°ガイド軸132を中心として回動可能に取
り付けられている。
【0065】次に、本実施の形態の作用を説明する。本
実施の形態の光学素子固定装置1及びこの光学素子固定
装置1を用いた光学素子固定方法は、接着、カシメ、ネ
ジ止め、圧入、あるいは、それらを併用した方法ではな
く、光学素子200の形状に応じた形状のホルダー11
1に設けた固定凸部112内に光学素子200を嵌入さ
せて、固定凸部112に光学素子200を固定保持させ
るものである。
【0066】すなわち、光学素子固定装置1は、まず、
図8〜図11に示すように、基盤119のホルダー基盤
保持部123に、ホルダー111の形状に対応した形状
のホールド部120を有するホルダー基盤115を装着
・固定する。この際、図19〜図22に示すように、ホ
ルダー基盤115の位置決めを、位置決め面Aと位置決
め面Bで行うとともに、一対のブラケット116で位置
決め・固定する。
【0067】ホルダー基盤115の基盤119への装着
・固定を行うと、次に、図2(b)及び図2(c)に示
すように、当該ホルダー基盤119のホールド部120
に、光学素子200の形状に対応したホルダー111
を、装着する。このとき、図2(c)(d)、図3
(b)、図4、図5、図7等に示すように、ホールド部
120の上端部が、テーパー形状に形成されているた
め、製品となるホルダー111をホールド部120内に
容易かつ適切に挿入して、装着させることができる。
【0068】次に、ホルダー111の固定凸部112に
光学素子200をセットして、パンチ110で光学素子
200をホルダー111の固定凸部112に固定する。
このとき、光学素子ガイドユニット131を用いて光学
素子200をホルダー111にセットする。
【0069】すなわち、図24に示すように、位置決め
プレート133を、固定プレート135とともにA位置
で示す待避位置からB位置で示すセット方向位置に回動
させ、さらに、図25に示すように、B位置からホルダ
ー111に近接したC位置で示すセット位置に、ガイド
軸132に沿って下方に移動させる。セット位置(C位
置)まで、位置決めプレート133を移動させると、固
定プレート135を、図25のD方向に移動させて、固
定プレート135をガイド軸132のストップ溝に係合
させて、位置決めプレート133を固定プレート135
で位置固定させる。
【0070】この状態で、光学素子200を位置決めプ
レート133に形成されているガイド穴136にガイド
させつつ、図2(d)に示すように、ホルダー111の
固定凸部112内にセットする。この光学素子200の
ホルダー111の固定凸部112へのセットは、上述の
ように、光学素子ガイドユニット131を用いて行うこ
とができるため、正確かつ容易に行うことができる。
【0071】光学素子200をホルダー111にセット
すると、固定プレート135による位置決めプレート1
33の位置固定を解除し、位置決めプレート133を待
避位置(A位置)まで戻す。
【0072】ホルダー111の固定凸部112内への光
学素子200のセットを行って、位置決めプレート13
3を待避位置まで戻すと、図1に示すように、加圧ハン
ドル107を下方に押下して、リングボール106部分
で連結されている加圧軸104を下方に移動させ、加圧
軸104の下端部に取り付けられているパンチ110に
より、図3(b)に示すように、ホルダー111の固定
凸部112の先端部を光学素子200のフランジ202
方向に押圧させ、図4〜図6、図12、図13、図20
及び図21に示すように、ホルダー111の固定凸部1
12の先端部を光学素子200方向にくびれさせて、当
該固定凸部112のくびれ部で光学素子200をホルダ
ー111に固定させる。
【0073】このときのパンチ110のストップ位置
は、パンチ110の先端面がホルダー基板115の上端
面に当接した位置であり、パンチ110が不必要にホル
ダー111の固定凸部112を光学素子200方向に押
圧して、光学素子200に損傷を与えることを防止しつ
つ、ホルダー111の固定凸部112の先端部を光学素
子200方向に押圧して、固定凸部112の先端部を光
学素子200方向に適切にくびれさせることができる。
【0074】ホルダー111の固定凸部112の先端部
を光学素子200方向にくびれさせて、当該固定凸部1
12のくびれ部で光学素子200をホルダー111に固
定させると、加圧ハンドル107を上方に戻した後、操
作軸129を、図10の状態から図11の状態へと、下
方に押し下げる。操作軸129は、下方に押し下げられ
ると、支点130を中心に回動して、操作軸129のス
プリング受け部129との係合端部が上方に押し上げら
れ、当該係合端部が圧縮スプリング127を圧縮させつ
つ、スプリング受け部129及び取り出し軸128を上
方に移動させて、図9及び図11に示すように、ホルダ
ー基盤115に装着されているホルダー111をホルダ
ー基盤115から上方に押し出す。
【0075】したがって、操作軸129を押し下げるだ
けで、ホルダー基盤115から光学素子200の固定さ
れているホルダー111を容器に取り出すことができ
る。
【0076】そして、上記光学素子固定装置100を用
いて光学素子200をホルダー111に固定したものを
用いて、図26に示すように、当該ホルダー111に固
定した光学素子200を、光学素子200の下部から上
方に押圧して、光学素子200がホルダー111から抜
け落ちる際の荷重を測定したところ、図27に示すよう
な結果を得た。
【0077】なお、この実験では、ホルダー111の固
定凸部112の先端部のくびれ代を、hとし、当該くび
れ代hの長さ(高さ)によって、図27に示すような結
果を得た。そして、セット治具とばね秤を用いて光学素
子200がホルダー111から抜け落ちる際の荷重を
「Kg」単位で測定した。図27において、( )内の
数値は、光学素子200がホルダー100内で緩み始め
たときの荷重を示している。
【0078】このように、本実施の形態の光学素子固定
装置100は、光学素子200に損傷を与えることな
く、光学素子200をホルダー111に確実かつ強固に
保持させることができるとともに、光学素子200をホ
ルダー111に容易に固定させることができる。
【0079】また、本実施の形態の光学素子固定装置1
00によれば、流動性のある瞬間接着剤で接着した場合
のように、接着材が光学素子200方向に回り込みん
で、光学素子200の性能に悪影響を与えることを防止
することができるとともに、接着後の衝撃で接着がはが
れることを防止することができる。
【0080】さらに、本実施の形態の光学素子固定装置
100によれば、二液混合接着剤やUV硬化型接着剤を
用いて接着固定した場合のように、接着剤の収縮による
ヒケでホルダー111と光学素子200との間にズレが
発生したり、接着剤の回り込みによる光学素子200の
性能にダメージを与えることを防止することができる。
【0081】また、カシメによる固定による場合は、ホ
ルダー111の形状が複雑なものとなるが、本実施の形
態の場合には、ホルダー111の形状が単純であり、部
品加工コストが安価であるとともに、カシメによる固定
方法よりも作業性、操作性が簡便である。
【0082】さらに、本実施の形態の光学素子固定装置
100によれば、圧入よる固定と比較して、ホルダー1
11の光学素子200の挿入部である固定凸部112の
精度を向上させることができ、この精度は、本実施の形
態の場合、圧入の場合に比較して、一桁程度向上させる
ことができる。例えば、光学素子200として、フラン
ジ202の寸法d(図15参照)がφ5.6+0−0.
025であるSHARP製レーザーダイオードを用いた
場合、従来の圧入方法では、図52〜図54に示したよ
うに、ホルダーのスリーブ挿入部Dの寸法公差は、φ
5.6−0.035−0.045であるが、本実施の形
態の光学素子固定装置100を用いると、図18に示す
ように、ホルダー111の光学素子200のフランジ2
02の挿入部であるホルダー111の固定凸部112の
寸法Dとフランジ202の寸法dとの間には、D>dの
関係があり、ホルダー111の固定凸部112の寸法D
の寸法公差φは、φ=5.6+0.05+0.1とな
り、従来の圧入方法の場合よりも、一桁程度粗い寸法精
度とすることができる。
【0083】したがって、部品加工コストを安価なもの
とすることができるとともに、圧入による固定の場合の
ような細かい金属粒による電気的、光学的阻害要因をな
くすことができる。
【0084】また、本実施の形態の光学素子固定装置1
00によれば、ネジ止めや板バネによる固定の場合のよ
うに、ネジ止めや板バネによる固定に適合する部品を準
備する必要がなく、また、作業工程を簡略化することが
でき、安価なものとすることができる。
【0085】さらに、光学素子200の固定部であるフ
ランジ202のバラツキ(公差)を考慮すると、圧入で
固定する場合には、ホルダー111の寸法公差は狭く厳
しくなり、高精度の加工精度が要求されるが、本実施の
形態の光学素子固定装置100の場合には、ホルダー1
3の光学素子200の挿入部である固定凸部112の精
度は、上述のように一桁粗いものとすることができる。
したがって部品加工コストを安価なものとすることがで
きる。
【0086】また、本実施の形態の光学素子固定装置1
00は、図28に示すように、光学素子200のフラン
ジ202の高さをtとし、図29に示すように、ホルダ
ー111の固定凸部112の高さをTとし、固定凸部1
12の幅をWとしたとき、W=T/2以下とすること
で、図30に示すように、パンチ110により固定凸部
112の先端部を、光学素子200に不要な歪やストレ
スを与えることなく、容易にフランジ202方向にくび
れさせることができ、光学素子200の特性に悪い影響
を与えることを防止することができるとともに、光学素
子200を確実に固定することができる。
【0087】さらに、本実施の形態の光学素子固定装置
100は、ホルダー基盤115を光学素子200を保持
・固定するホルダー111に応じて差し替え可能として
いるため、光学素子200の形状が変化して、当該光学
素子200を保持するホルダー111の形状が変化して
も、ホルダー基盤115を基盤119に差し替えるだけ
で対応することができ、光学素子200をホルダー11
1に固定させる際のコストを低減することができるとと
もに、材料の省資源化を図ることができる。
【0088】なお、上記実施の形態においては、ホルダ
ー111の固定凸部112が、ホルダー111の上面か
ら光学素子200のフランジ202の高さに、くびれ代
を含めた高さを有する場合について説明したが、ホルダ
ー111としては、図31に示すように、その固定凸部
112aが、くびれ代分だけホルダー111の表面から
突出し、かつ、周方向で複数ブロックに分割された状態
のものであってもよい。すなわち、光学素子200が、
図28に示したように、フランジ202の高さとして高
さtを有している場合、ホルダー111としては、図3
1に示すように、当該フランジ202の高さtと同じ高
さの壁部112bと、当該壁部112bの上面から上方
に突出するくびれ代分の高さ(T−t)だけ固定凸部1
12aが形成されているものであってもよい。
【0089】この場合には、図32に示すように、光学
素子200は、ホルダー111の壁部112b内にその
フランジ202が収納され、当該壁部112b内に収納
されたフランジ202よりもくびれ代分だけ上方に突出
した固定凸部112aがくびれて、ホルダー111に確
実に固定される。
【0090】図33〜図36は、本発明の光学素子固定
方法、ホルダー及び光学素子固定装置の第2の実施の形
態を示す図であり、図33は、本実施の形態の光学素子
固定装置のホルダー300の平面図、図34は、当該ホ
ルダー300の正面断面図である。
【0091】本実施の形態のホルダー300は、図33
に示すように、一方向に偏った位置にホールド穴301
が形成されており、ホールド穴301は、図35に示す
ような光学素子310のフランジ311よりも下部の本
体部分の形状と大きさに対応した形状と大きさに形成さ
れている。なお、光学素子310は、端子部312が設
けられている。
【0092】ホルダー300の上面には、ホールド穴3
01を中心とする同心円の円弧上に位置する状態で固定
凸部302が形成されており、固定凸部302は、幅W
を有するとともに、高さTを有し、周方向で複数ブロッ
クに分割されている。この固定凸部302の高さTは、
図35に示した光学素子310のフランジ311の高さ
tにくびれ代を加えた高さである。
【0093】したがって、本実施の形態の場合において
も、上記第1の実施の形態の光学素子固定装置100を
用いて、上記同様に、ホルダー300の固定凸部302
の上端部であって、光学素子310のフランジ311よ
りも上方に突出したくびれ代部分だけを光学素子310
方向にくびれさせて、図36に示すように、光学素子3
10をより一層確実に固定することができる。
【0094】図37及び図38は、本発明の光学素子固
定方法、ホルダー及び光学素子固定装置の第3の実施の
形態を示す図であり、図36は、本実施の形態の光学素
子固定装置のホルダー320の正面断面図である。
【0095】なお、本実施の形態は、上記第2の実施の
形態と同様のホルダーに適用したものであり、第2の実
施の形態のホルダー300と同様の構成部分には、同一
の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0096】図37において、ホルダー320は、図3
5に示した光学素子310のフランジ311の下部の本
体部分の形状と大きさに対応した形状と大きさのホール
ド穴301が形成されており、ホルダー300の上面に
は、ホールド穴301を中心とする同心円の円弧上に位
置する状態で固定凸部302が形成されている。固定凸
部302は、幅Wを有するとともに、高さTを有し、か
つ、周方向で複数ブロックに分割されており、この固定
凸部302の高さTは、図35に示した光学素子310
のフランジ311の高さtにくびれ代を加えた高さであ
る。
【0097】そして、ホルダー320は、その固定凸部
302の上端部の外周面に、凹状の溝321が形成され
ており、溝321は、固定凸部302がパンチで加圧さ
れてくびれが生じる際に当該くびれを生じる位置の近傍
に形成されている。
【0098】したがって、本実施の形態のホルダー32
0は、上記第1の実施の形態の光学素子固定装置100
を用いて、上記同様に、ホルダー320の固定凸部30
2内に光学素子310が挿入されて、パンチ111によ
り押圧することにより、ホルダー320の固定凸部30
2をよりいっそ簡単かつ容易にくびれさせて、光学素子
310により一層不必要な歪やストレスを生じさせるこ
となく、ホルダー320に光学素子310を固定するこ
とができる。
【0099】すなわち、ホルダー320は、その固定凸
部302のくびれ位置近傍の外周面に溝321が形成さ
れており、固定凸部302は、パンチ111により押圧
されると、図38に示すように、その溝321部分で固
定凸部302内に収納されている光学素子310のフラ
ンジ311方向に容易かつ簡単にくびれる。その結果、
光学素子310により一層不必要な歪やストレスを生じ
させることなく、ホルダー320に光学素子310を固
定することができる。
【0100】図39〜図42は、本発明の光学素子固定
方法、ホルダー及び光学素子固定装置の第4の実施の形
態を示す図であり、図39は、本実施の形態の光学素子
固定装置のホルダー330の平面図である。
【0101】図39において、ホルダー330は、その
中心部に、図40に示すような光学素子340のフラン
ジ341の下部の本体部分の形状と大きさに対応した形
状と大きさのホールド穴331が形成されており、ホル
ダー330の上面には、図39及び図41に示すよう
に、固定凸部332が形成されている。固定凸部332
は、図39に示すように、ホールド穴331の中心O、
すなわち、光学素子340のフランジ341の中心Oに
対して対象形、特に、左右上下で対称形であって、周方
向で複数ブロックに分割されて形成されている。また、
固定凸部332は、図41に示すように、幅Wを有する
とともに、高さTを有しており、この固定凸部332の
高さTは、図40に示した光学素子340のフランジ3
41の高さtにくびれ代を加えた高さである。
【0102】したがって、本実施の形態のホルダー33
0は、上記第1の実施の形態の光学素子固定装置100
を用いて、上記同様に、ホルダー330の固定凸部33
2内に光学素子340が挿入されて、パンチ111によ
り押圧することにより、図42に示すように、ホルダー
330の固定凸部332をホルダー330の中心Oに向
かってくびれさせて、光学素子340により一層不必要
な歪やストレスを生じさせることなく、ホルダー330
に光学素子340を確実に固定することができる。
【0103】なお、本実施の形態においては、ホルダー
330の固定凸部332をフランジ341の中心Oに対
して左右対象形に形成しているが、図43に示すよう
に、ホルダー350の中心Oに形成したホールド穴35
1の中心O、すなわち、光学素子340のフランジ34
1の中心Oに対して、固定凸部352を、左右だけでな
く、全てを対象形に形成してもよい。
【0104】このようにすると、固定凸部352を、全
ての部分において、フランジ341の中心Oに向かって
くびれさせることができ、光学素子340により一層不
必要な歪やストレスを生じさせることなく、ホルダー3
50に光学素子340を確実に固定することができる。
【0105】また、本実施の形態においては、ホルダー
330の固定凸部332をフランジ341の中心Oに対
して左右対象形に形成しているが、図44に示すよう
に、ホルダー360の中心Oに形成したホールド穴36
1の中心O、すなわち、光学素子340のフランジ34
1の中心Oを中心とする同心円上に固定凸部362を、
形成してもよい。
【0106】このようにすると、光学素子固定装置10
0の円錐状の押圧面110bを有するパンチ110によ
り固定凸部362を押圧すると、固定凸部362は、そ
の先端部のくびれ代部分が、ホルダー360の中心O、
すなわち、光学素子340のフランジ341の中心に向
かってくびれる。したがって、光学素子340は、固定
凸部362によりその内面であって、フランジ341の
底面に向かって押圧固定されることとなり、浮き上がる
ことなく、より一層確実にホルダー360に固定・保持
される。
【0107】図45〜図51は、本発明の光学素子固定
方法、ホルダー及び光学素子固定装置の第5の実施の形
態を示す図であり、図45は、本実施の形態の光学素子
固定装置のホルダー基盤400の平面図、図46は、当
該ホルダー基盤400の正面断面図である。
【0108】図45及び図46において、ホルダー基盤
400は、図47〜図49に示すホルダー450の形状
に対応した形状に形成され当該ホルダー450を収納す
るためのホールド部401が形成されており、ホールド
部401の下部には、貫通孔402が形成されている。
ホールド部401及び貫通孔402は、後述するホルダ
ー450の形状及びホルダー450に形成されているホ
ールド穴451の形成位置に対応した位置に形成されて
いる。
【0109】また、ホルダー基盤400には、ホルダー
450及び図50、図51に示す光学素子470の位置
決めを行うための位置決めピン穴403が形成されてお
り、本実施の形態のホルダー基盤400は、位置決めピ
ン穴403が、ホールド部401に近接する位置であっ
て、図45、図46の左側に形成されている。位置決め
ピン穴403は、図46に示すように、ホルダー基盤4
00の上下面を貫通する状態で形成されている。
【0110】ホルダー450は、図50、図51に示す
光学素子470のフランジ471の下部の本体部分の形
状と大きさに対応した形状と大きさのホールド穴451
が形成されており、ホールド穴451は、ホルダー45
0の中心から一方向(図47で左方向)に位置ずれした
位置に形成されている。
【0111】ホルダー450の上面には、ホールド穴4
51を中心とする同心円の円弧上に位置する状態で、か
つ、周方向で複数ブロックに分割された固定凸部452
が形成されており、固定凸部452は、所定の幅を有す
るとともに、所定の高さを有している。この固定凸部4
52の高さは、図50、図51に示した光学素子470
のフランジ471の高さにくびれ代を加えた高さであ
る。
【0112】このホルダー450に保持・固定される光
学素子470は、図50、図51に示すように、フラン
ジ471と端子部472を備えている。
【0113】本実施の形態においては、図1に示した光
学素子固定装置100を使用して光学素子470をホル
ダー450に固定する場合、まず、ホルダー基盤400
を基盤119にセットし、ホルダー450を、図52に
示すように、当該ホルダー基盤400のホールド部40
1内に向きと位置を決めて、挿入・セットする。
【0114】次に、光学素子470をホルダー450に
挿入するが、このとき、ホルダー基盤400に、図52
に示すように、ホルダー基盤400の位置決め穴403
内に位置決めピン480を挿入して、当該位置決めピン
480によって、光学素子470の位置と向きを決定す
る。
【0115】したがって、位置決めピン480をホルダ
ー基盤400の位置決めピン穴403に挿入すること
で、容易、かつ、簡単に光学素子470とホルダー45
0との位置決めを行うことができ、光学素子470とホ
ルダー450の位置決め作業の作業性を向上させること
ができる。
【0116】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0117】
【発明の効果】請求項1記載の発明の光学素子固定方法
によれば、一方側の面に端子部の設けられたフランジを
有する光学素子を、当該光学素子の少なくともフランジ
部分が挿入されるとともに、当該フランジよりも端子部
方向に所定量突出した固定凸部を有したホルダーに固定
するに際して、光学素子をフランジ部を基準面として固
定凸部内に挿入し、当該固定凸部の光学素子の端子部方
向に突出した先端部をフランジの中心方向に押圧してく
びれさせて、ホルダーに光学素子を固定保持させるの
で、ホルダーを小型なものとすることができるととも
に、簡単容易に光学素子をホルダーに固定保持させ、か
つ、接着固定等のように振動等で光学素子にがたつき等
が発生したり、光学素子の性能に影響を与えることな
く、確実かつ適切に光学素子をホルダーに固定保持させ
ることができる。
【0118】請求項2記載の発明のホルダーによれば、
ホルダーを、一方側の面に端子部の設けられたフランジ
を有する光学素子の少なくともフランジ部分が挿入され
るとともに、当該フランジよりも端子部方向に所定量突
出した固定凸部を有し、当該固定凸部の光学素子の端子
部方向に突出した先端部がフランジの中心方向に押圧さ
れてくびれることで、光学素子を固定保持するものとし
ているので、小型で、かつ、簡単容易に光学素子を固定
保持することができるとともに、接着固定等のように振
動等で光学素子にがたつき等が発生したり、光学素子の
性能に影響を与えることなく、確実かつ適切に光学素子
を固定保持することができる。
【0119】請求項3記載の発明のホルダーによれば、
ホルダーを、光学素子のフランジの外形を、「φd」、
固定凸部の内径を、「φD」としたとき、「D>d」と
なる寸法公差を有するものとしているので、光学素子の
挿入される固定凸部の精度を粗くして、製造コストを安
価なものとすることができるとともに、確実かつ適切に
光学素子を固定保持することができる。
【0120】請求項4記載の発明のホルダーによれば、
固定凸部を、フランジの全外側面を覆うとともに、少な
くともフランジよりも端子部方向に所定量突出した先端
部が、周方向において複数のブロックに分割されてお
り、当該複数のブロックに分割された先端部がフランジ
の中心方向に押圧されてくびれることで、光学素子を固
定保持するものとしているので、固定凸部の先端部を押
圧してくびれさせる際に、光学素子に不必要な歪やスト
レスを与えることをより一層低減して、光学素子の性能
に与える影響をより一層低減することができ、確実かつ
より一層適切に光学素子を固定保持することができる。
【0121】請求項5記載の発明のホルダーによれば、
固定凸部を、その先端部の厚さが、固定凸部の高さの1
/2以下に形成されたものとしているので、固定凸部の
先端部を押圧してくびれさせる際に、光学素子に不必要
な歪やストレスを与えることをより一層低減して、光学
素子の性能に与える影響をより一層低減することがで
き、確実かつより一層適切に光学素子を固定保持するこ
とができる。
【0122】請求項6記載の発明のホルダーによれば、
固定凸部を、光学素子のフランジの中心に対して対象形
状に形成しているので、固定凸部の先端部を押圧してく
びれさせる際に、先端部をフランジの中心、すなわち、
ホルダーの中心に向かって確実に固定することができる
とともに、光学素子に不必要な歪やストレスを与えるこ
とをより一層低減して、光学素子の性能に与える影響を
より一層低減することができ、より一層確実かつより一
層適切に光学素子を固定保持することができる。
【0123】請求項7記載の発明のホルダーによれば、
固定凸部を、その内面が、光学素子のフランジの外面と
接触する形状に形成され、その外面が、光学素子のフラ
ンジの外面の中心に対して同心円上に位置する形状に形
成されたものとしているので、固定凸部の先端部を押圧
してくびれさせる際に、先端部をフランジの中心、すな
わち、ホルダーの中心に向かって、かつ、固定時の基準
面となる面であってフランジの端子部と反対側の面に向
かって確実に固定することができるとともに、光学素子
に不必要な歪やストレスを与えることをより一層低減し
て、光学素子の性能に与える影響をより一層低減するこ
とができ、より一層確実かつより一層適切に光学素子を
固定保持するすることができる。
【0124】請求項8記載の発明のホルダーによれば、
ホルダーの少なくとも光学素子のフランジと接触する部
分を金属系材料で形成しているので、ホルダーを電気的
なアースとして利用することができるとともに、放熱部
材として利用することができ、ホルダーの機能性を向上
させることができる。
【0125】請求項9記載の発明の光学素子固定装置に
よれば、一方側の面に端子部の設けられたフランジを有
する光学素子を、当該フランジ部分が挿入されるととも
に、当該フランジよりも端子部方向に所定量突出した固
定凸部を有するホルダーに固定保持させる光学素子固定
装置を、ホルダーが着脱可能に装着されるホルダー基盤
と、光学素子を位置決めしてホルダーに装着させる光学
素子位置決め機構と、光学素子の装着されたホルダー方
向に移動可能に配設され当該ホルダーの固定凸部の先端
部をフランジの中心方向に押圧してくびれさせてホルダ
ーに光学素子を固定させるパンチの取り付けられた加圧
機構と、光学素子の固定されたホルダーをホルダー基盤
から取り出す取り出し機構と、を備えたものとしている
ので、小型で、かつ、簡単容易に光学素子をホルダーに
固定保持させることができるとともに、接着固定等のよ
うに振動等で光学素子にがたつき等が発生したり、光学
素子の性能に影響を与えることなく、確実かつ適切に光
学素子をホルダーに固定保持させることができる。
【0126】請求項10記載の発明の光学素子固定装置
によれば、ホルダー基盤を、所定の基盤に着脱可能に装
着されたものとしているので、形状の異なる光学素子を
固定する際に、ホルダー基盤を差し替えることで、当該
光学素子の形状に応じた形状のホルダーを適切に装着す
ることができ、光学素子の性能に影響を与えることな
く、確実かつ適切に光学素子をホルダーに固定保持させ
ることができるとともに、光学素子固定装置を安価でか
つ省資源なものとすることができる。
【0127】請求項11記載の発明の光学素子固定装置
によれば、ホルダー基盤を、光学素子とホルダーとの位
置決めを行う位置決め機構を有しているので、光学素子
を適切に位置決めしてホルダーに装着することができ、
光学素子をホルダーに固定させる際の作業性及び操作性
を向上させることができる。
【0128】請求項12記載の発明の光学素子固定装置
によれば、光学素子位置決め機構を、ホルダー上で光学
素子を当該ホルダーへの装着位置で保持する保持部と、
当該保持部をホルダーから所定量上方の上方位置と当該
ホルダーの上部近傍位置との間を移動させるとともに、
保持部を上方位置とホルダーの上方から外れた待避位置
との間を回転移動させる移動機構と、を備えたものとし
ているので、光学素子を簡単かつ正確に位置決めしてホ
ルダーに装着して、固定保持させることができ、より一
層確実に光学素子をホルダーに固定保持させることがで
きるとともに、光学素子をホルダーに固定させる際のよ
り一層作業性及び操作性を向上させることができる。
【0129】請求項13記載の発明の光学素子固定装置
によれば、取り出し機構を、ホルダー方向と当該ホルダ
ーから離隔する方向に移動可能であってホルダーとは反
対側のホルダー基盤に配設された取り出し軸と、取り出
し軸をホルダーから離隔する方向に付勢する付勢部材
と、付勢部材の付勢力に抗して取り出し軸をホルダー方
向に移動させる操作部材と、を備えたものとしているの
で、取り出し機構で光学素子の固定されたホルダーをホ
ルダー基盤から簡単かつ容易に取り出すことができ、光
学素子をホルダーに固定させる際のより一層作業性及び
操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学素子固定方法、ホルダー及び光学
素子固定装置の第1の実施の形態を適用した光学素子固
定装置の正面図。
【図2】図1の光学素子固定装置のホルダー基盤に挿入
したホルダーに光学素子をセットした状態(d)の各ホ
ルダー基盤(c)、ホルダー(b)及び光学素子(a)
を分解して示す図。
【図3】ホルダーに挿入された光学素子(b)をパンチ
(a)で加圧する状態を分解して示す図。
【図4】ホルダーに挿入された光学素子をパンチで加圧
している状態の正面断面図。
【図5】図4のパンチでホルダーの固定凸部をくびれさ
せて光学素子をホルダーに固定した状態の正面部分断面
図。
【図6】図5のホルダーに固定された光学素子の正面部
分断面図。
【図7】図1のホルダー基盤の正面断面図。
【図8】図1の光学素子の固定されたホルダーを保持す
るホルダー基盤が装着された基盤の正面断面図。
【図9】図8の基盤に設けられた操作軸を操作して取り
出し軸でホルダー基盤から光学素子の固定されたホルダ
ーを取り出している状態の正面断面図。
【図10】図8の光学素子の固定されたホルダーを保持
するホルダー基盤が装着された基盤の側面断面図。
【図11】図9の基盤に設けられた操作軸を操作して取
り出し軸でホルダー基盤から光学素子の固定されたホル
ダーを取り出している状態の側面断面図。
【図12】ホルダー基盤に保持されたホルダーの固定凸
部内に光学素子が挿入された状態の固定凸部の幅、高さ
及び光学素子のフランジの高さとの関係を示す正面部分
断面図。
【図13】図12のホルダーの固定凸部がくびれて光学
素子を保持している状態の正面部分断面図。
【図14】光学素子の端子側平面図。
【図15】図14の光学素子の正面図。
【図16】図14の光学素子の側面図。
【図17】ホルダーの平面図。
【図18】図17のホルダーの正面断面図。
【図19】ホルダー基盤の部分平面図。
【図20】図19のホルダー基盤の右側面図。
【図21】図19のホルダー基盤の正面断面図。
【図22】図19のホルダー基盤を基盤に取り付けた状
態の平面図。
【図23】図22の基盤の右側面断面図。
【図24】図1の光学素子ガイドユニットの平面図。
【図25】図24の光学素子ガイドユニットの正面図。
【図26】ホルダーの固定凸部内に挿入された光学素子
のフランジの高さとホルダーの固定凸部の高さの関係を
示す正面部分断面図。
【図27】図26の光学素子のフランジの高さとホルダ
ーの固定凸部の高さの関係と破壊テストの結果を示す
図。
【図28】光学素子のフランジの高さを明示した正面
図。
【図29】図28の光学素子を保持するホルダーの固定
凸部の高さと幅を明示した正面断面図。
【図30】図28の光学素子を図29のホルダーに保持
・固定させた状態の正面部分断面図。
【図31】ホルダーの他の例を示す正面断面図。
【図32】図31のホルダーに図28の光学素子を保持
・固定させた状態の正面部分断面図。
【図33】本発明の光学素子固定方法、ホルダー及び光
学素子固定装置の第2の実施の形態の光学素子固定装置
で用いるホルダーの平面図。
【図34】図33のホルダーの正面断面図。
【図35】図33及び図34のホルダーに保持させる光
学素子の正面図。
【図36】図33及び図34のホルダーに図35の光学
素子を保持させた状態の正面部分断面図。
【図37】本発明の光学素子固定方法、ホルダー及び光
学素子固定装置の第3の実施の形態の光学素子固定装置
で用いるホルダーの正面断面図。
【図38】図37のホルダーに図35の光学素子を保持
させた状態の正面部分断面図。
【図39】本発明の光学素子固定方法、ホルダー及び光
学素子固定装置の第4の実施の形態の光学素子固定装置
で用いるホルダーの平面図。
【図40】図39のホルダーに保持させる光学素子の正
面図。
【図41】図39のホルダーの正面断面図。
【図42】図39及び図41のホルダーに図40の光学
素子を保持させた状態の正面部分断面図。
【図43】図39のホルダーの他の例のホルダーの平面
図。
【図44】図39のホルダーのさらに他の例のホルダー
の平面図。
【図45】本発明の光学素子固定方法、ホルダー及び光
学素子固定装置の第5の実施の形態の光学素子固定装置
で用いるホルダー基盤の平面図。
【図46】図45のホルダー基盤の正面断面図。
【図47】図45及び図46のホルダー基盤に装着され
るホルダーの平面図。
【図48】図47のホルダーの正面図。
【図49】図47のホルダーの左側面断面図。
【図50】図47から図50のホルダーに保持・固定さ
れる光学素子の端子側平面図。
【図51】図50の光学素子の正面図。
【図52】図47のホルダーに図51の光学素子が保持
・固定されている状態の正面断面図。
【図53】従来の圧入による光学素子部品の固定に用い
られているホルダーの平面図。
【図54】図53のホルダーの正面断面図。
【図55】図53及び図54のホルダーに光学素子を圧
入した状態の正面断面図。
【符号の説明】
100 光学素子固定装置 101 ベースプ
レイト 102 C型フレーム 103 リニアブ
ッシュ 104 加圧軸 105 リングボ
ール受け 106 リングボール 107 加圧ハン
ドル 108 ロッドエンド 109 支柱 110 パンチ 111 ホルダー 112、112a 固定凸部 112b 壁部 113 ホールド穴 114 ホルダー/光学素子セットユニット 115 ホルダー基盤 116 ブラケッ
ト 117 ネジ 119 基盤 120 ホールド部 121 貫通孔 123 ホルダー基盤保持部 124 ガイド穴 125 連通孔 126 スプリン
グ受け部 127 スプリング 128 取り出し
軸 129 操作軸 130 支点 131 光学素子ガイドユニット 132 ガイド軸 133 位置決めプレート 134 スプリン
グ 135 固定プレート 136 ガイド穴 137 長穴 200 光学素子 201 端子部 202 フランジ 300 ホルダー 301 ホールド
穴 302 固定凸部 310 光学素子 311 フランジ 312 端子部 320 ホルダー 321 溝 330 ホルダー 331 ホールド
穴 332 固定凸部 340 光学素子 341 フランジ 350 ホルダー 351 ホールド穴 352 固定凸部 360 ホルダー 361 ホールド
穴 362 固定凸部 400 ホルダー
基盤 401 ホールド部 402 貫通孔 403 位置決めピン穴 450 ホルダー 451 ホールド穴 452 固定凸部 470 光学素子 471 フランジ 472 端子部 480 位置決め
ピン

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一方側の面に端子部の設けられたフランジ
    を有する光学素子を、当該光学素子の少なくとも前記フ
    ランジ部分が挿入されるとともに、当該フランジよりも
    前記端子部方向に所定量突出した固定凸部を有したホル
    ダーに固定する光学素子固定方法であって、前記光学素
    子を前記フランジ部を基準面として前記固定凸部内に挿
    入し、当該固定凸部の前記光学素子の前記端子部方向に
    突出した先端部を前記フランジの中心方向に押圧してく
    びれさせて、前記ホルダーに前記光学素子を固定保持さ
    せることを特徴とする光学素子固定方法。
  2. 【請求項2】一方側の面に端子部の設けられたフランジ
    を有する光学素子を固定保持するホルダーであって、前
    記光学素子の少なくとも前記フランジ部分が挿入される
    とともに、当該フランジよりも前記端子部方向に所定量
    突出した固定凸部を有し、当該固定凸部の前記光学素子
    の前記端子部方向に突出した先端部が前記フランジの中
    心方向に押圧されてくびれることで、前記光学素子を固
    定保持することを特徴とするホルダー。
  3. 【請求項3】前記ホルダーは、前記光学素子のフランジ
    の外形を、「φd」、前記固定凸部の内径を、「φD」
    としたとき、「D>d」となる寸法公差を有することを
    特徴とする請求項2記載のホルダー。
  4. 【請求項4】前記固定凸部は、前記フランジの全外側面
    を覆うとともに、少なくとも前記フランジよりも前記端
    子部方向に所定量突出した先端部が、周方向において複
    数のブロックに分割されており、当該複数のブロックに
    分割された先端部が前記フランジの中心方向に押圧され
    てくびれることで、前記光学素子を固定保持することを
    特徴とする請求項2または請求項3記載のホルダー。
  5. 【請求項5】前記固定凸部は、前記先端部の厚さが、前
    記固定凸部の高さの1/2以下に形成されていることを
    特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載のホ
    ルダー。
  6. 【請求項6】前記固定凸部は、前記光学素子の前記フラ
    ンジの中心に対して対象形状に形成されていることを特
    徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載のホル
    ダー。
  7. 【請求項7】前記固定凸部は、その内面が、前記光学素
    子の前記フランジの外面と接触する形状に形成され、そ
    の外面が、前記光学素子の前記フランジの外面の中心に
    対して同心円上に位置する形状に形成されていることを
    特徴とする請求項2から請求項6のいずれかに記載のホ
    ルダー。
  8. 【請求項8】前記ホルダーは、少なくとも前記光学素子
    の前記フランジと接触する部分が金属系材料で形成され
    ていることを特徴とする請求項2から請求項7のいずれ
    かに記載のホルダー。
  9. 【請求項9】一方側の面に端子部の設けられたフランジ
    を有する光学素子を、当該フランジ部分が挿入されると
    ともに、当該フランジよりも前記端子部方向に所定量突
    出した固定凸部を有するホルダーに、固定保持させる光
    学素子固定装置であって、前記ホルダーが着脱可能に装
    着されるホルダー基盤と、前記光学素子を位置決めして
    前記ホルダーに装着させる光学素子位置決め機構と、前
    記光学素子の装着された前記ホルダー方向に移動可能に
    配設され当該ホルダーの前記固定凸部の先端部を前記フ
    ランジの中心方向に押圧してくびれさせて前記ホルダー
    に前記光学素子を固定させるパンチの取り付けられた加
    圧機構と、前記光学素子の固定された前記ホルダーを前
    記ホルダー基盤から取り出す取り出し機構と、を備えた
    ことを特徴とする光学素子固定装置。
  10. 【請求項10】前記ホルダー基盤は、所定の基盤に着脱
    可能に装着されていることを特徴とする請求項9記載の
    光学素子固定装置。
  11. 【請求項11】前記ホルダー基盤は、前記光学素子と前
    記ホルダーとの位置決めを行う位置決め機構を有するこ
    とを特徴とする請求項9または請求項10記載の光学素
    子固定装置。
  12. 【請求項12】光学素子位置決め機構は、前記ホルダー
    上で前記光学素子を当該ホルダーへの装着位置で保持す
    る保持部と、当該保持部を前記ホルダーから所定量上方
    の上方位置と当該ホルダーの上部近傍位置との間を移動
    させるとともに、前記保持部を前記上方位置と前記ホル
    ダーの上方から外れた待避位置との間を回転移動させる
    移動機構と、を備え、前記保持部に保持させた前記光学
    素子を前記移動機構で前記上部近傍位置に移動させて当
    該光学素子を前記ホルダーに装着させ、当該光学素子の
    装着の完了した前記保持部を前記移動機構で前記待避位
    置に移動させた後、前記加圧機構で前記ホルダーの前記
    固定凸部の先端部を押圧して、当該ホルダーに前記光学
    素子を固定保持させることを特徴とする請求項9から請
    求項11のいずれかに記載の光学素子固定装置。
  13. 【請求項13】前記取り出し機構は、前記ホルダー方向
    と当該ホルダーから離隔する方向に移動可能であって前
    記ホルダーとは反対側の前記ホルダー基盤に配設された
    取り出し軸と、前記取り出し軸を前記ホルダーから離隔
    する方向に付勢する付勢部材と、前記付勢部材の付勢力
    に抗して前記取り出し軸を前記ホルダー方向に移動させ
    る操作部材と、を備え、前記操作部材で前記取り出し軸
    を前記ホルダー方向に移動させて、当該取り出し軸で前
    記光学素子の固定された前記ホルダーを押圧して前記ホ
    ルダー基盤から取り出すことを特徴とする請求項9から
    請求項12のいずれかに記載の光学素子固定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1978350B (zh) * 2005-12-02 2011-06-08 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 镜头模块压合台

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