JP2001355817A - 廃棄物焼却方法および装置 - Google Patents

廃棄物焼却方法および装置

Info

Publication number
JP2001355817A
JP2001355817A JP2000178049A JP2000178049A JP2001355817A JP 2001355817 A JP2001355817 A JP 2001355817A JP 2000178049 A JP2000178049 A JP 2000178049A JP 2000178049 A JP2000178049 A JP 2000178049A JP 2001355817 A JP2001355817 A JP 2001355817A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
combustion chamber
waste
bottom electrode
incinerator
furnace bottom
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2000178049A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinobu Kobayashi
義信 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2000178049A priority Critical patent/JP2001355817A/ja
Publication of JP2001355817A publication Critical patent/JP2001355817A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】廃棄物の焼却並びに焼却灰を同時に処理するこ
とができると共に、ダイオキシン類の発生および排出を
効果的に防止することができ、さらに、長時間の連続運
転にも耐えることができる廃棄物焼却方法および装置を
提供する。 【解決手段】廃棄物焼却装置は、内部に燃焼室2を形成
した焼却炉本体1と、該燃焼室2の下部に設けられた炉
底電極4と、該電極4に対向して設けられた上部電極3
と、両電極3,4間に電圧を印加してアークを発生せし
める電源5と、上記燃焼室2に廃棄物を供給する手段6
と、燃焼室2内の溶融物を排出する手段10と、燃焼室
2内に発生する排ガスを排出する手段11から成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物焼却方法お
よび装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、わが国で発生する廃棄物(一般廃
棄物や産業廃棄物)は、年間5,000万トンにも達
し、その70%が焼却処理されている。そして、廃棄物
焼却により発生する焼却灰や排ガスにはダイオキシン類
が含まれていることが、ここ数年の間に明らかになって
きた。ダイオキシン類には、発ガン性、環境ホルモン、
急性及び慢性毒性、催奇形性が極めて強く、その発生を
防止する技術の開発が急がれている。
【0003】従来の焼却炉、特に重油を燃料とする焼却
炉では、焼却過程で200〜400℃の温度領域を通過
せざるを得ず、この温度領域での燃焼が数秒以上続いた
り、不完全燃焼があると、ダイオキシン類の生成が一層
増加するだけでなく、この種の焼却炉は低温であるた
め、発生したダイオキシンは分解されることなく焼却灰
(焼却残渣)や排ガス(粒子状物質・ガス状物質)に含
まれた状態で外部に排出されるのが現状である。特に、
生成したダイオキシン類の90〜95%は、上記焼却灰
と粒子状物質(ダスト)に含まれている。
【0004】また従来、廃棄物の焼却に伴って発生する
焼却灰を電気溶融炉(アーク炉)により処理するものも
あるが、これを廃棄物の焼却にまで利用したものはない
だけでなく、焼却灰の溶融に際しても、その炉床側の電
極(炉底電極)が長時間の連続運転に耐えることができ
ない等の問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点を解決するためになされたもので、その目的とす
るところは、廃棄物の焼却並びに焼却灰を同時に処理す
ることができると共に、ダイオキシン類の発生および排
出を効果的に防止することができ、さらに、長時間の連
続運転にも耐えることができる廃棄物焼却方法および装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の廃棄物焼却方法
は、燃焼室の下部に炉底電極を設けて、該燃焼室内の上
方に設けられた上方電極との間でアークを発生させ、該
アークによる高温加熱により上記炉底電極上に金属溶融
帯とスラグ溶融帯を常に共存させ、その溶融帯の高温熱
およびその輻射熱により投入された廃棄物を高温で可及
的急速に燃焼することを特徴とする。また、上記炉底電
極上の溶融帯の底部分を冷却固化せしめてセルフコーテ
ィング処理を行うことを特徴とする。さらに、上記炉底
電極を底抜け状態に形成して、上記冷却固化した溶融金
属を下降せしめることを特徴とするものである。
【0007】本発明の廃棄物焼却装置は、内部に燃焼室
を形成した焼却炉本体と、該燃焼室の下部に設けられた
炉底電極と、該電極に対向して設けられた上部電極と、
両電極間に電圧を印加してアークを発生せしめる電源
と、上記燃焼室に廃棄物を供給する手段と、燃焼室内の
溶融物を排出する手段と、燃焼室内に発生する排ガスを
排出する手段からなることを特徴とする。また、上記炉
底電極の下部または下方に溶融帯を冷却する手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。図1において、1は
焼却炉本体であって、内部に燃焼室2が形成されてい
る。該燃焼室2内には、上方から、例えばカーボン製の
上部電極3が垂設されていると共に、下部には、例えば
炭素系(アスファルト系)の炉底電極4が配設されてい
る。両電極3および4には、電源5から高電圧が印加さ
れて、それらの間にアークが発生するようになってい
る。上記上部電極3は上下に調節移動可能に垂設されて
いて、アークによる加熱温度の調節ができるようになっ
ている。また、両電極3および4間の電圧や電流を変化
させることによっても、温度調節を行うことができる。
上記炉底電極4の材質としては、上記炭素系の他に、タ
ングステン系(高融点金属系)あるいはAl系の
材料を使用するのが好ましい。
【0009】上記焼却炉本体1には、ゴミ供給口6が開
設されている。該ゴミ供給口6の外側には開閉扉7が設
けられていて、これを上下矢印方向にスライドさせるこ
とにより、上記ゴミ供給口6を開いたり閉じたりするよ
うになっている。該開閉扉7の外側にはゴミピット8が
形成されていて、この中のゴミを押込み機9により上記
燃焼室2内に確実に供給できるようにしている。
【0010】10は溶融処理されたスラグや溶融物を排
出するための排出口であり、上記焼却炉本体1の下端に
設けられた回動支点1aを中心に、該炉本体1を右側
(時計方向)に傾けて、上記スラグ等を排出するように
なっている。11は排ガス出口であって、上記燃焼室2
の上部に開設されている。通常は、排ガス中の有害物質
(煤煙、硫黄酸化物、塩化水素、窒素酸化物)をバグフ
ィルター、電気集塵機、サイクロン、沈降室、ベンチュ
リースクラバーなその集塵装置や、アルカリ薬剤(粉体
・溶液状)や触媒による反応除去などの公知の有害物質
除去手段(図示せず)により浄化した上で大気中に排出
する。なお、排ガス中の飛散ダストにダイオキシンが含
まれる恐れがある場合には、これを回収して、什器燃焼
室2内に戻す。
【0011】上記実施例の焼却装置は以上のように構成
されているので、まず、上記炉底電極4上に鉄スクラッ
プなどの導電性金属を置いて、両電極3および4間に高
電圧を印加すると、それらの間にアークが発生して高温
になり、上記金属が溶融して、溶融帯Yが形成される。
上記燃焼室2内もその輻射熱により高温になる。
【0012】上記溶融帯Yが1000℃以上の高温を保
持した状態で、上記ゴミ供給口6から燃焼室2内に廃棄
物(ゴミ)を供給すると可及的急速に焼却・分解する。
該ゴミのうち、生ゴミなどの水分を多く含むゴミは、吸
熱反応を起こすが、燃焼室2内の高温熱容量が大きいた
め、燃焼温度は殆ど低下することはない。一方、木質系
ゴミなどは発熱反応する。
【0013】ゴミ焼却により、上記炉底電極4上に焼却
灰(焼却残渣)が溜まる。この焼却灰は、上記アークお
よび溶融帯Yにより更に高温で焼却されスラグとなり、
金属溶融帯とスラグ溶融帯の共存状態となる。焼却灰に
金属が含まれる場合には、この金属が溶融して、上記溶
融帯Yの一部となり、金属溶融帯とスラグ溶融帯の共存
状態となる。このような高温(約1000℃以上)の焼
却処理により、ダイオキシンの発生は防止される。
【0014】廃棄物中に溶融金属を多量に含む場合に
は、その溶融金属により炉底電極4が侵食されて長時間
の連続運転に耐えられない恐れがある。そのような場合
には、図2に示すように、上記炉底電極4の底部を適当
な冷却手段(図示せず)により冷却して、上記溶融帯Y
の溶融金属のうち、底部に近い溶融金属が半溶融帯Y′
となり、さらに、底部が固帯Y″(固化部)となるよう
にする。これにより、上記炉底電極4の底部が上記固帯
Y″によりセルフコーティング状態となって溶融金属の
侵食から保護され、長時間の連続運転にも耐えられる。
【0015】図3は、上記炉底電極4を底抜炉底電極1
2として構成すると共に、その下方に水冷ジャケット1
3にような冷却手段を設けた、さらに別の実施例を示す
ものである。本実施例では、上記底抜炉底電極12の溶
融金属が液状の溶融帯Yから徐々に冷やされて、半溶融
帯Y′から固帯Y″(金属の塊り)となって連続的に下
降するようにする。上記固帯Y″の金属は、水冷ジャケ
ット13により冷やされて、体積収縮するので、それら
の間に隙間Gができて上記水冷ジャケット13との下降
摩擦抵抗が殆どない。固帯Y″となった金属は適当に切
断して除去する。
【0016】
【実施例1】 電気炉 電力出力 = 100Kw = 220Vol → (30〜60Vol) 炉容積 = 直径 1500mm 電極(ステンレスカバー炉)(カーボン)径300mm 炉底 = カーボンスタンプ炉 Fe スクラップ=50Kg=(ダライコ)=製鉄系スラグ30Kg 本炉で50Vol=1400AWの電力=70〜80KwH で炉の加熱を行った通電後 5分 アーク発生 15分=鉄スクラップは部分溶融(アーク安定) 20分=炉底には鉄の溶融浴帯が発生 30分=炉内温度は急速に上昇浴帯拡大 40分=炉内中心部の温度は700℃に上昇 60分=炉内中心部の温度は900℃に上昇 80分=完全な浴帯し電力安定 1000℃ 90分=完全な浴帯し電力安定 1300℃ ここで、生ゴミ10分に各5Kg割合で2カ所から 投入 1時間60Kg投入 空気=10分当たり33m
【0017】
【実施例2】同じ条件で高温部に溶融の高いW−Fe
(Fe)を電極下部に適当な高さ(5cmから50K
g)を積み、これに通電することで非溶融高温帯(12
00〜2000℃)を作り、上記実施例1と同じ様に焼
却時に発生する焼却灰を溶融させると同時に流動性が不
足の時は外部より溶融と流動性を補うための溶融補助材
を少量投入することで溶融帯の温度を調整する方法を取
った一部珪酸性水ガラス、低融点、アルカリ性スラグを
投入した。高温非溶融帯は電圧や電流を変えることで通
電を継続すると同時にスラグ溶融帯の温度を十分保持し
又スラグの流動性を十分維持することができる。操作を
連続的に行うことができた。本方法の連続操作を行うた
めには、一定以上のスラグが発生した時は炉の運転を中
止し、高温のまま炉自体を傾けることで炉底の一定の個
所に穴を明け、これにより排出し、再び操業を繰り返
し、継続可能であることも確認した。
【0018】
【発明の効果】1)燃焼室をアークおよび溶融帯により
高温(約1000℃以上)を維持して、廃棄物の焼却に
よるダイオキシンの発生を安定かつ確実に防止すること
ができる。 2)装置を小型・中型に構成することが可能で、公共事
業体における廃棄物処理の地域化を促進したり、大規模
あるいは中規模の病院等における廃棄物処理を効率的に
行うことができる。 3)燃焼室内の各層すなわち、下方部の燃焼処理部分
(プラズマ部分)と中間及び上方部の雰囲気部分(輻射
熱部分)の温度を急速に上昇させたり、自由に変化させ
ることができ、その結果、多様な燃焼態様に適用せしめ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の焼却装置の一実施例を示す説明断面図
である。
【図2】炉底電極部分の別の実施例の説明断面図であ
る。
【図3】炉底電極部分のさらに別の実施例の説明断面図
である。
【符号の説明】
1 焼却炉本体 1a 回動支点 2 燃焼室 3 上部電極 4 炉底電極 5 電源 6 ゴミ供給口 7 開閉扉 8 ゴミピット 9 押込み機 10 排出口 11 排ガス出口 12 底抜炉底電極 13 水冷ジャケット G 隙間 Y 溶融帯 Y′半溶融帯 Y″固帯
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C22B 9/20 B09B 3/00 303J Fターム(参考) 3K061 AA18 AA23 AB03 AC01 AC03 BA04 CA14 DA18 DB11 DB12 DB19 DB20 NB02 NB10 NB14 NB17 NB27 NB28 3K065 AA18 AB03 AC01 AC03 BA04 FA11 FA15 FB08 FB12 HA01 HA02 HA03 HA05 4D004 AA46 CA28 CA29 CA32 CB31 CB43 4K001 AA10 BA22 BA24 FA10 FA11 GA16 GB09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室の下部に炉底電極を設けて、該燃
    焼室内の上方に設けられた上方電極との間でアークを発
    生させ、該アークによる高温加熱により上記炉底電極上
    に金属溶融帯とスラグ溶融帯を常に共存させ、その溶融
    帯の高温熱およびその輻射熱により投入された廃棄物を
    高温で可及的急速に燃焼することを特徴とする廃棄物焼
    却方法。
  2. 【請求項2】 上記炉底電極上の溶融帯の底部分を冷却
    固化せしめてセルフコーティング処理を行うことを特徴
    とする請求項1に記載の廃棄物焼却方法。
  3. 【請求項3】 上記炉底電極を底抜け状態に形成して、
    上記冷却固化した溶融金属を下降せしめることを特徴と
    する請求項2に記載の廃棄物焼却方法。
  4. 【請求項4】 内部に燃焼室を形成した焼却炉本体と、
    該燃焼室の下部に設けられた炉底電極と、該電極に対向
    して設けられた上部電極と、両電極間に電圧を印加して
    アークを発生せしめる電源と、上記燃焼室に廃棄物を供
    給する手段と、燃焼室内の溶融物を排出する手段と、燃
    焼室内に発生する排ガスを排出する手段からなることを
    特徴とする廃棄物焼却装置。
  5. 【請求項5】 上記炉底電極の下部または下方に溶融帯
    を冷却する手段を設けたことを特徴とする請求項4に記
    載の廃棄物焼却装置。
JP2000178049A 2000-06-14 2000-06-14 廃棄物焼却方法および装置 Withdrawn JP2001355817A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000178049A JP2001355817A (ja) 2000-06-14 2000-06-14 廃棄物焼却方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000178049A JP2001355817A (ja) 2000-06-14 2000-06-14 廃棄物焼却方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001355817A true JP2001355817A (ja) 2001-12-26

Family

ID=18679552

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000178049A Withdrawn JP2001355817A (ja) 2000-06-14 2000-06-14 廃棄物焼却方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001355817A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4719216B2 (ja) 旋回式プラズマ熱分解/溶融炉(cyclonicplasmapyrolysis/vitrificationsystem)
JPH07504845A (ja) 溶融可能な汚染物質を処理する方法および装置
JP2000310408A (ja) ごみ処理方法および処理設備
JP2001355817A (ja) 廃棄物焼却方法および装置
JP6769594B2 (ja) 処理物処理のためのプラズマ溶融方法
JP3280265B2 (ja) 焼却残渣と飛灰の溶融処理装置及びその溶融処理方法
JP3921706B2 (ja) 灰溶融炉の電極シール装置
JPH0355410A (ja) 焼却灰の溶融処理方法
JP2002156186A (ja) 溶解設備およびそれを用いた処理方法
JPH0522808B2 (ja)
JP2002013723A (ja) 廃棄物溶融スラグの処理方法および装置
RU2775593C1 (ru) Способ плавления золошлаков мусоросжигательных заводов
JP3542300B2 (ja) 溶融炉への被溶融物供給方法及びその装置
JP3149726B2 (ja) 電気抵抗式の焼却灰溶融炉およびその操業方法
JP3917775B2 (ja) 焼却灰の資源化方法
JP2002061815A (ja) 廃棄物焼却方法および装置
JP3575570B2 (ja) 灰溶融炉
JP3582603B2 (ja) プラズマ溶融装置
JP3744668B2 (ja) 灰溶融炉
JPH0519277B2 (ja)
JP2003113413A (ja) 使用済み自動車又は使用済み家電機器のリサイクル処理方法
JP3714383B2 (ja) 灰溶融炉およびその運転方法
JP2003056832A (ja) 溶融炉の排ガス処理設備
JPH0694927B2 (ja) プラズマ焼却灰溶融装置
JP3831930B2 (ja) 灰溶融炉の電極シール装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070904