JP2001355777A - 配管用クランプ及びチェッカー - Google Patents

配管用クランプ及びチェッカー

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JP2001355777A
JP2001355777A JP2000175773A JP2000175773A JP2001355777A JP 2001355777 A JP2001355777 A JP 2001355777A JP 2000175773 A JP2000175773 A JP 2000175773A JP 2000175773 A JP2000175773 A JP 2000175773A JP 2001355777 A JP2001355777 A JP 2001355777A
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pipe
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flanges
checker
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JP2000175773A
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Masato Okawa
正人 大川
Koichi Hayashi
浩一 林
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Togo Seisakusho Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Togo Seisakusho Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 配管の接続状態を確実に保持する。 【解決手段】 ばね材により円環状に回曲されたクラン
プ3を接続前の配管の一方に嵌め込んでおく。双方の配
管の端部に設けられたフランジ同士を突き当てた後、ク
ランプ3を移動させ、クランプ3に形成された係止溝5
内に係入させる。これによって、両フランジ1a,2a
は係止溝5の溝縁にて挟み込まれるため、配管が離間さ
れてしまうことを回避できる。また、両摘み片7,8間
にチェッカー13を嵌め入れ、脚片の係止爪16が係止
孔12に係止可能か否かによって、クランプ3が正規に
配管に装着されているか否かを検知することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管を確実に接続
しておくためのクランプ及び、配管がクランプによって
正規状態で接続されたか否かを検知するためのチェッカ
ーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の管継手装置として、特開
平7−260071号のものがある(図10、図11参
照)。このものにおいては、接続すべき配管30a,3
0bは雌雄の嵌め合いを行う方式とされ、嵌め合った状
態で双方のフランジ31を突き当てるようにしている。
そして、この突き当てられた双方のフランジ31を挟む
ようにして弾性接続金具32が取り付けられる。弾性接
続金具32は有端の略円環状をなしており、嵌め合い状
態にある配管に対し径方向から接近して抱きつくように
して装着される。装着されると、弾性接続金具32の周
面に形成された係止溝33内に双方のフランジ31部分
が係入するとともに、弾性接続金具32の両先端部に形
成された係止片34がフランジ31の外周面の途中に設
けられた図示しない突起に係止する。かくして配管30
a,30b同士が抜け止め状態に保持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したもの
は弾性接続金具32を径方向から嵌め込むために、弾性
接続金具32の先端同士は離間した形式となっている。
このため、先端部分に径方向から外力を受けた場合に
は、係止片34と図示しない突起とが係止されているに
拘わらず、配管30a,30bから外れてしまう可能性
がある。これを回避すべく、弾性接続金具32の剛性を
高めると、配管への取付け時の拡開動作が困難になって
しまうため、そのような対策はとりにくい。本発明は上
記した従来の問題点に鑑みて開発工夫されたものであ
り、その目的は配管の接続作業を容易に行うことがで
き、かつ接続状態を確実に保持することができるクラン
プ及びチェッカーを提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの請求項1の発明は、端部にフランジを有する一対の
配管を、この両フランジが突き当てられるようにして接
続させた状態で、前記両フランジを周方向に沿って配管
の軸方向両側から挟むようにして係止することで配管の
抜け止めを行う配管用クランプであって、帯状のばね板
を略円環状に回曲して形成されたクランプ本体を備え、
かつこのクランプ本体には周方向に沿って係止溝が形成
されるとともに、前記クランプ本体の一端側には径方向
にアーチ状に起立した第1摘み片が、また他端側には前
記第1摘み片のアーチ部分を通過した後、径方向に起立
して前記第1摘み片と対向可能な幅狭の第2摘み片がそ
れぞれ形成され、この第1,第2の両摘み片を互いに接
近させて前記クランプ本体が拡径したときには、このク
ランプ本体が前記係止溝内に突き当て状態にある両フラ
ンジを乗り越え可能とする一方、前記第1,第2の両摘
み片が離間してクランプ本体が縮径した状態にあるとき
には前記係止溝内に前記突き当て状態にあるフランジを
係入させて両フランジを離間不能とすることを特徴とす
るものである。また、請求項2の発明は、請求項1記載
の配管用クランプが配管に正規に装着されているときに
は前記両摘み片の間への嵌め入れが許容され、それ以外
のときには両摘み片と干渉して両摘み片の間への嵌め入
れが不能とされることを特徴とするものである。さら
に、請求項3の発明は、請求項2記載のチェッカーにお
いて、請求項1記載における配管用クランプが前記配管
に正規に装着されているときに両摘み片間に嵌め入れら
れる保持部と、この保持部から両フランジの周方向に沿
って延出され、前記配管用クランプが前記配管に正規に
装着されているときにのみ前記クランプ本体の周面に形
成された受け部に対し係止し、正規に装着されていない
ときには係止不能となる脚部とからなっていることを特
徴とするものである。さらにまた請求項4の発明は、請
求項2記載のチェッカーにおいて、請求項1記載におけ
る配管用クランプが前記配管に正規に装着されていると
きに両摘み片間に嵌め入れられる保持部と、この保持部
に連設され少なくとも一方の摘み片に係止可能な装着部
とからなっていることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の作用及び効果】請求項1の発明によれば、一対
の配管の接続にあたり、予め一方の側の配管に対しクラ
ンプの嵌め込みがなされる。この場合には、両摘み片を
摘んでクランプ本体を拡開させ、配管を挿通させる。そ
の状態で、両方の配管を接続させ双方のフランジ同士を
突き当てる。その後、再度両摘み片を摘んでクランプ本
体を拡径させ、突き当て状態にある両フランジに係止溝
が適合するようにクランプ本体を位置合わせする。そし
て、係止溝が両フランジに適合したら、摘み片を解除す
る。すると、クランプ本体は自らの弾性力によって縮径
状態に復帰するため、両フランジが係止溝内に係入す
る。かくして、請求項1の発明によれば、両摘み片を交
叉させクランプの口を閉ざすようにしたため、径方向か
らの外力によって直ちにクランプを拡開させてしまうこ
とはなく、係止溝内にフランジを係止保持させて配管を
接続状態に保持することができる。また、請求項2の発
明によれば、クランプが突き当て状態にある両フランジ
に対し正しく装着されていれば、クランプ本体の両摘み
片間は所定の間隔に復帰しているため、両摘み片間にチ
ェッカーを嵌め入れることができ、これによって作業者
は正しくクランプが装着されていることが分かる。しか
し、クランプがフランジに乗り上げるなど、正しく装着
されていない場合には、クランプ本体は復帰途上にある
ため、両摘み片の間の間隔は狭くなっている。したがっ
て、チェッカーを摘み片の間に嵌め入れようとしても摘
み片に干渉してしまい、嵌め入れることができない。こ
れによって、作業者はクランプの装着異常が分かる。さ
らに、請求項3の発明によれば、両配管に対するクラン
プの装着後にチェッカーを径方向より進入させ、両摘み
片間へ保持部を嵌め入れる。このとき、クランプが正規
に配管に装着されていれば、脚部はクランプの周面上を
摺接しつつ拡開変形し、先端部が受け部に対し弾性的に
係止する。また、これと同時に、保持部は両摘み片間に
正規深さまで嵌め入れられる。かくして、クランプが配
管に対し正しく装着されていれば、保持部が両摘み片間
に嵌め入れられ、かつ脚部が受け部に係止するため、チ
ェッカーの一体化が可能となる。また、このときには保
持部が両摘み片間に入り込むため、両摘み片の摘み操
作、つまりチェッカーを拡開させる操作を規制するた
め、チェッカーの外れ防止が確実になされる。逆に、ク
ランプがフランジに乗り上げるなどして正しく配管に装
着されていないような場合には、クランプは正規に装着
されている場合に比べて拡径状態にある。したがって、
チェッカーの脚部は拡径したクランプの周面と干渉して
しまい、受け部に対し係止させることができず、また、
そのときには、両摘み片も接近した状態にあるため、チ
ェッカーの保持部は両摘み片間に正規の状態で嵌め入れ
ることができない。作業者はこれら状態をもってクラン
プが正しく装着されていないことを知ることができる。
さらにまた、請求項4の発明によれば、両配管に対する
クランプの装着後にチェッカーを径方向より進入させ、
両摘み片間へ保持部を嵌め入れる。これにより、保持部
が正規深さまで嵌め入れられれば、装着部が少なくとも
いずれか一方の摘み片に係止して取付けがなされ、これ
をもって作業者はクランプが正規に装着されていること
を知る。しかし、クランプが正しく取り付けられていな
い場合には、脚部がクランプ本体の周面の途中で干渉し
てしまい、摘み片に対する装着部の係止がなされない。
作業者はこれをもってクランプが正しく装着されていな
いことを知る。
【0006】
【発明の実施の形態】−実施形態1− 以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図7は本発明の実施形態1を示している。ここで
接続の対象となっているのは、例えばシャワートイレの
配管であり、雌雄一対の配管1,2が接続対象とする。
雄側配管1は先端から所定距離だけ離れた位置に、フラ
ンジ1aが全周に沿って張り出し形成されている。ま
た、このフランジ1aより先端側は絞り加工によって外
径が細くなった差込み部1bとなっている。一方、雌側
配管2は雄側配管1と同径のパイプ材により形成され、
雄側配管1の差込み部1bを挿通可能であるとともに、
その先端には雄側配管1のフランジ1aと同径のフラン
ジ2aが同様に全周に沿って張り出し形成されている。
これら両フランジ1a,2aは、差込み部1bが完全に
雌側配管2に差し込まれたときに、端面相互が密着して
突き当てられるようになっている。
【0007】配管1,2を接続状態に保持するためのク
ランプ3は、金属製の帯状をなすばね板により形成され
ている。図5はクランプ3の展開状態を示すものであ
り、一端側には幅方向の中心軸線に沿って幅狭部4が形
成されている。この幅狭部4を除く残りの部分には上記
中心軸線に沿って係止溝5が形成されており、かつその
途中には係止溝5の長縁同士をつなぐ連結片6が設けら
れている。また、係止溝5の溝幅は突き合わされた状態
の両フランジ1a,2aの合算した幅寸法とほぼ等しい
か、それよりやや大きめの寸法にしてある。
【0008】クランプ3は拡径及び縮径可能な略円環状
に回曲されるとともに、その一端側である幅狭部4が他
端側部分の係止溝5を通過させることによってクランプ
3の両端部が交叉するようにしてある。そして、クラン
プ3の両端部は共にほぼ同一長さ寸法だけ径方向外方へ
屈曲させてあり、これによって幅狭部4側には第1摘み
片7が、他端側はアーチ状をなして第2摘み片8がそれ
ぞれ起立形成される。また、第1,第2の両摘み片7,
8の先端には樹脂被覆9がされており、摘み操作時に指
を痛めないようにしている。
【0009】クランプ3における第2摘み片8の基端部
に連続する円環状部は、その内径(図2に示すR寸法)
が雌雄の配管1,2の外径よりやや小さめに形成されて
おり、クランプ3が配管に装着されたときには雌雄の配
管1,2の外周面に沿って密着し、かつこれらを弾発力
によって緊締することができる。また、円環状部10の
途中には前記連結片6を上面とするようにして略コの字
状をなす係止突部11が形成されている。この係止突部
11は、クランプ3が配管に装着されたときに連結片6
がフランジ1a,2aと接するようにしてここを横切ら
せることができる。また、連結片6において両フランジ
1a,2aの外側に位置する部分には一対の係止孔12
(受け部)が開口し、後述するチェッカー13の二本脚
13b側を係止させることができる。
【0010】さらに、円環状部10において係止突部1
1とほぼ対称となる位置には径方向外方へほぼフランジ
1a,2aの高さに相当するだけの段差14が設けら
れ、それ以降は円環状部10と同心の弧状をなして、つ
まりフランジ1a,2aの外周面に沿って密着可能な弧
状をなして第1摘み片7へと連続している。
【0011】次に、両配管1,2が接続された後、クラ
ンプ3が正しく配管に対して装着されたか否かを検知す
るためのチェッカー13について説明する。チェッカー
13は合成樹脂材にて一体に形成されており、中央部に
は扇形状をなす保持部15が備えられている。保持部1
5は、クランプ3が配管に対して正規に装着されている
ときに両摘み片7,8間に適合して差し込み可能な幅寸
法に形成されており、その内周面はフランジ1a,2a
の外周面に沿って密着可能になっている。また、保持部
15の厚み(図2のS寸法)は第2摘み片8の幅寸法と
ほぼ等しくしてある。さらに、保持部15において一方
の側面には二本脚13bが、他方の側面の中央には一本
脚13aが、それぞれフランジ1a,2aの外周面に沿
って密着可能な円弧状をなして撓み可能に延出してい
る。これら脚13a,13bは、いずれも先端がハの字
状に拡開している。また、双方の脚13a,13bの内
周面において、上記ハの字状の拡開部分寄りの位置には
肉厚部13a1,13b1が形成され、これらはチェッ
カー13がクランプ3に対して正しく装着されたときに
段差14、係止突部11にそれぞれ引掛かるようになっ
ている。さらに、チェッカー13を軸線方向からみたと
きに、双方の脚13a,13bによって構成される内部
の空間は、フランジ1a,2aの外周面に適合するよう
な円形状をなしており、つまり両脚13a,13bの内
面はフランジ1a,2aの曲率とほぼ等しくしてある。
そして、配管1,2に対してクランプ3が正しく装着さ
れている場合には、両脚13a,13bの先端は拡開し
てクランプ3に装着可能であるが、クランプ3が配管に
正しく装着されないことに起因して、クランプ3が拡径
状態となっているときには、双方の脚13a,13bは
先端を正規状態で拡開変形させることができず、肉厚部
13a1,13b1を段差14あるいは係止突部11に
まで至らせることができないようになっている。
【0012】さらに、二本脚13bはその付け根部分に
クランプ3の第1摘み片7を挟むようにしているととも
に、その内周面の肉厚部13b1寄りには係止突部11
側の係止孔12に弾性的に係止する一対の係止爪16が
突出している。かくして、クランプ3が正規に配管1,
2に装着されていれば、チェッカー13が両摘み片7,
8間に適合して嵌め入れられた状態で、各肉厚部13a
1,13b2が段差14,係止突部11に引掛かるとと
もに、各脚片の係止爪16が対応する係止孔12にそれ
ぞれ係止することができる。なお、チェッカー13の保
持部15の正面及び背面には二箇所に肉抜き17がなさ
れており、チェッカー13全体を摘むときの引掛かりに
もなっている。
【0013】次に、上記のように形成された実施形態1
の作用効果を具体的に説明する。雌雄の配管1,2の接
続作業の前に、クランプ3を雌雄いずれかの側に嵌め込
んでおく。すなわち、クランプ3の第1、第2の両摘み
片7,8を接近させるよう摘み操作し、クランプ3の円
環状部10を弾発力に抗して拡径させる。そして、フラ
ンジを通過させて配管の一般部に嵌め付けておく。その
状態で、雄側配管1の差込み部1bを雌側配管2へ挿入
し、双方のフランジ1a,2aを突き当てておく。
【0014】その後、再度、クランプ3の両摘み片7,
8を摘んで拡径させつつ突き当て状態にある両フランジ
1a,2a部分まで移動させる。そして、係止溝5に両
フランジ1a,2aが適合したら、両摘み片7,8の摘
み操作を解除し、係止溝5内に両フランジ1a,2a部
分を係入させる。これによって、突き当て状態の両フラ
ンジ1a,2aが係止溝5内に係入されれば、雌雄配管
1、2の離間が規制されるため、雌雄配管が接続状態に
保持される。かくして、クランプ3が配管に対して正規
状態(係止溝5内に両フランジ1a,2aが周方向に沿
って係入された状態)で装着される。
【0015】その後、チェッカー13を両摘み片7,8
の上方から接近させ、二本脚13b側を第1摘み片7を
挟むようにして、また一本脚13a側を第2摘み片8の
間にそれぞれ位置するようにして、各脚を拡開方向へ撓
み変形させながらクランプ3に対する押し込みを行う。
このとき、両摘み片7,8に挟まれた空間は、クランプ
3が正規に配管に装着されている状態ではチェッカー1
3の保持部15に適合可能に設定されているから、チェ
ッカー13は保持部15の内周面が両フランジ1a,2
aにほぼ隙間無く対向する位置まで押し込むことができ
る。
【0016】すると、各肉厚部13a1,13b2が段
差14,係止突部11に引掛かるとともに、係止爪16
が係止突部11の係止孔12に入り込んで係止し、これ
によってクランプ3に対するチェッカー13の取付けが
なされる。作業者はこれをもってクランプ3が配管1,
2に対して正規に装着されていることが検知される。ま
た、このときには保持部15が両摘み片7,8の間に保
持されて両摘み片7,8の摘み操作を規制するため、不
用意にクランプ3が拡径して配管1,2の接続を解除し
てしまう事態が確実に回避できる。
【0017】一方、クランプ3が正しく配管1,2に装
着されなかった場合、例えば円環状部10がフランジ1
a,2aに乗り上げた状態でクランプ3の装着がなされ
た場合(図7参照)等では、円環状部10は上記の場合
より拡径しているため、両摘み片7,8の間も上記の場
合よりも接近した状態となっている。
【0018】このような状態にあるクランプ3に対し両
摘み片7,8の間にチェッカー13を嵌め入れようとし
ても、図7に示すものではチェッカー13の一方の脚1
3aの内面及び外面がそれぞれ両摘み片7,8と干渉し
てしまい、それ以上深い位置まで嵌め入れることができ
なくなってしまう。したがって、各肉厚部13a1,1
3b2が段差14,係止突部11に引掛からず、また係
止爪16を係止孔12に至らしめることができないた
め、チェッカー13をクランプ3に対して装着すること
ができない。作業者はこれをもってクランプ3が正しく
配管に装着されていないことを知り、クランプ3の正規
状態への付け直しが促される。
【0019】以上のように、実施形態1ではクランプ3
が配管1,2に対して弾性力をもって緊締し、かつ第
1,第2の両摘み片7,8が交叉して配されているた
め、両摘み片7,8の先端部に径方向からの外力を受け
るようなことがあっても、従来のように、このことに起
因して配管1,2から外れてしまう事態は確実に回避す
ることができる。また、チェッカー13によってクラン
プ3の正規装着の有無が検知されるため、配管1,2の
接続に対する信頼性を高めることができる。さらに、チ
ェッカー13を両摘み片7,8の間に嵌め入れるように
して両摘み片7,8の解除方向の操作(摘み操作)を規
制するため、このことによってもクランプ3の外れ防止
が強化される。
【0020】−実施形態2− 図9は本発明の実施形態2を示すものである。実施形態
1では、チェッカー13のクランプ3に対する取付けを
三本の脚13a,13bを設けて行ったが、脚を設ける
ことなく第2摘み片8を利用して取付けを行うようにし
たものである。すなわち、クランプ3は実施形態1とほ
ぼ同様の構成であり、僅かに両摘み片7,8の先端に取
り付けられていた樹脂被覆9がない点のみが相違してい
る。
【0021】本実施形態のチェッカー13は、その保持
部15において第2摘み片8と対向する面に装着部18
が連設されている。装着部18は詳しくは図示しない
が、第2摘み片8を案内しつつ嵌め入れ可能なチャンネ
ル溝21が上下方向に貫通するようにして形成されてい
る。また、装着部18の外側面の中央には外方へ撓み可
能な弾性係止片19が形成されるとともに、この弾性係
止片19の先端には爪部19aが内向きに突出形成され
ている。この爪部19aは、保持部15が両摘み片7,
8間に完全に適合して正規深さまで嵌め入れられたとき
に、第2摘み片8において係止溝5からの延長部内に入
り込んで、第2摘み片8の上片8aに係止可能としてあ
る。
【0022】上記のように構成された実施形態2におい
ても、クランプ3が正しく配管に装着されていれば、チ
ェッカー13の保持部15を両摘み片7,8間に適合し
て嵌め入れることができ、またこの間にチャンネル溝内
に第2摘み片8が案内されながら嵌め込まれ、弾性係止
片19の爪部19aが第2摘み片8の上辺の下側に係止
可能となる。これによって、装着部18は第2摘み片8
に対して抜け止めされた状態となり、ひいてはチェッカ
ー13がクランプ3に対して抜け止めされる。しかし、
クランプ3が正しく配管に装着されていない場合には、
既述したのと同様に、保持部15が両摘み片7,8間の
途中で干渉してしまうため、弾性係止片19の爪部19
aが係止不能となる。作業者は、これによってクランプ
3の装着異常を検知する。
【0023】なお、いずれの実施形態でも係止溝5は開
口して形成したものを示したが、打ち抜くことなくプレ
ス加工によって凹み形成されたものであってもよい。ま
た、実施形態1では、肉厚部13a1,13b1を段差
14あるいは係止突部11に係止させてチェッカー13
の取付けを可能としているため、係止爪16と係止孔1
2との係止構造は省略してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】配管の接続構造を示す分解斜視図
【図2】クランプの正面図
【図3】同側面図
【図4】チェッカーの正断面図
【図5】クランプの展開図
【図6】クランプが配管に正規に装着された状態の断面
【図7】クランプが正しく装着されなかった状態での断
面図
【図8】クランプおよびチェッカーを配管に装着した状
態を示す斜視図
【図9】実施形態2においてクランプが正規に装着され
た状態の断面図
【図10】従来の接続構造を示す断面図
【図11】クランプを示す斜視図
【符号の説明】 1,2…配管 3…クランプ 5…係止溝 7、8…摘み片 13…チェッカー 13a,13b…脚 15…保持部 18…装着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 浩一 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 Fターム(参考) 3J022 DA01 DA11 EA34 EB12 EC17 EC22 ED22 FA01 FB07 FB12 GA03 GB43 GB45 GB77 3J106 AB01 BA01 BB01 BC04 BD01 BE22 BE25 BE29 EA03 EB08 EC01 EC07 ED39 EE02 EF04

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端部にフランジを有する一対の配管を、
    この両フランジが突き当てられるようにして接続させた
    状態で、前記両フランジを周方向に沿って配管の軸方向
    両側から挟むようにして係止することで配管の抜け止め
    を行う配管用クランプであって、 帯状のばね板を略円環状に回曲して形成されたクランプ
    本体を備え、かつこのクランプ本体には周方向に沿って
    係止溝が形成されるとともに、前記クランプ本体の一端
    側には径方向にアーチ状に起立した第1摘み片が、また
    他端側には前記第1摘み片のアーチ部分を通過した後、
    径方向に起立して前記第1摘み片と対向可能な幅狭の第
    2摘み片がそれぞれ形成され、この第1,第2の両摘み
    片を互いに接近させて前記クランプ本体が拡径したとき
    には、このクランプ本体が前記係止溝内に突き当て状態
    にある両フランジを乗り越え可能とする一方、前記第
    1,第2の両摘み片が離間してクランプ本体が縮径した
    状態にあるときには前記係止溝内に前記突き当て状態に
    あるフランジを係入させて両フランジを離間不能とする
    ことを特徴とする配管用クランプ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の配管用クランプが配管に
    正規に装着されているときには前記両摘み片の間への嵌
    め入れが許容され、それ以外のときには両摘み片と干渉
    して両摘み片の間への嵌め入れが不能とされることを特
    徴とするチェッカー。
  3. 【請求項3】 請求項1記載における配管用クランプが
    前記配管に正規に装着されているときに両摘み片間に嵌
    め入れられる保持部と、この保持部から両フランジの周
    方向に沿って延出され、前記配管用クランプが前記配管
    に正規に装着されているときにのみ前記クランプ本体の
    周面に形成された受け部に対し係止し、正規に装着され
    ていないときには係止不能となる脚部とからなっている
    ことを特徴とする請求項2記載のチェッカー。
  4. 【請求項4】 請求項1記載における配管用クランプが
    前記配管に正規に装着されているときに両摘み片間に嵌
    め入れられる保持部と、この保持部に連設され少なくと
    も一方の摘み片に係止可能な装着部とからなっているこ
    とを特徴とする請求項2記載のチェッカー。
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